JP2018144773A - 車両用スロープ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スロープ部材の格納状態でスロープ部材の上に載置された荷物を取り出し易くすることができる車両用スロープ装置を得る。【解決手段】テールゲート18の車両幅方向の中央部には水平部42が設けられており、水平部42は、格納状態とされたデッキボード50のデッキ面50Cと略同じ高さとなるように設定されている。これにより、デッキボード50のデッキ面50Cに載置された荷物を取り出す際、デッキ面50Cに沿って荷物をスライドさせるだけで荷物を車外へ取り出すことができるため、荷物が重い場合でも荷物の取り出しを容易に行うことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用スロープ装置に関する。
例えば、特許文献1には、バックドアが車両上下に二分されてそれぞれ開口可能とされ、バックドアの下部を構成するテールゲート(バックドア下部)を開放させると、スロープ装置が展開可能とされる車両用スロープ装置に関する技術が開示されている。そして、この先行技術では、スロープ装置が展開された状態で、複数のパネルで構成されたスロープ部の上を車椅子が通過可能とされている。一方、テールゲートとパネルの間には、テールゲートの先端よりも張り出す補強板が、テールゲートの車両幅方向の全域に亘って設けられている。
また、この先行技術では、スロープ装置は、複数のパネルが折り畳まれた状態で車両幅方向に沿って配設された軸部を中心にテールゲートに対して回動可能とされている。そして、スロープ装置は、荷室内においてパネル(スロープ部材)が車両前方側へ倒れ水平方向に沿って配置された格納状態において、パネルの上に荷物を載置可能としている。
特開2015−229478号公報
しかしながら、上記先行技術では、前述のように、テールゲートには、当該テールゲートの車両幅方向の全域に亘って補強板が設けられており、この補強板は、テールゲートの先端よりも張り出している。このため、スロープ装置の格納状態において、パネル(スロープ部材)の上に載置された荷物を取り出す際に、荷物が補強板に当たらないよう、荷物を持ち上げる必要があり、荷物が取り出し難い場合がある。
本発明は上記事実を考慮し、スロープ部材の格納状態でスロープ部材の上に載置された荷物を取り出し易くすることができる車両用スロープ装置を得ることが目的である。
上記課題を解決するため、請求項1記載の本発明の車両用スロープ装置は、車両後端に形成されたバックドア開口部の上部側を開閉するバックドア上部と前記バックドア開口部の下部側を開閉するバックドア下部とを含んで構成されたバックドアのバックドア下部と一体的に設けられ、前記バックドア下部が開放された状態で使用可能とされる第1スロープ部材と、前記第1スロープ部材に対して車両幅方向に沿って配設された軸部を中心に回動可能に支持され、前記バックドア下部が閉止された状態で、車両後部に設けられた荷室内において水平方向に沿って配置されて格納状態とされ、前記バックドア下部が開放された状態で展開可能とされ、展開された状態で前記格納状態において前記荷室内で上面とされたデッキ面を下にして使用可能とされる第2スロープ部材と、を備え、前記バックドア下部が閉止された状態における当該バックドア下部の車両上下方向の上部は、車両幅方向の中央部に設けられ前記第2スロープ部材の格納状態で前記デッキ面と同じ高さとなるように設定された低部と、車両幅方向の端部に設けられ前記低部よりも車両上下方向の上方側へ向かって延出する延出部と、を含んで形成されている。
請求項1記載の本発明の車両用スロープ装置では、車両後端のバックドアが、車両後端に形成されたバックドア開口部の上部側を開閉するバックドア上部と、バックドア開口部の下部側を開閉するバックドア下部と、を含んで構成されている。
ここで、バックドア下部には、第1スロープ部材が当該バックドア下部と一体的に設けられており、第1スロープ部材はバックドア下部が開放された状態で使用可能とされる。この第1スロープ部材に対して、第2スロープ部材が車両幅方向に沿って配設された軸部を中心に回動可能に支持されている。そして、当該第2スロープ部材は、バックドア下部が閉止された状態で、車両後部に設けられた荷室内において水平方向に沿って配置されて格納状態とされる。また、第2スロープ部材は、バックドア下部が開放された状態で展開可能とされ、展開された状態で格納状態において荷室内で上面とされたデッキ面を下にして使用可能とされる。
すなわち、第2スロープ部材は、荷物を載置するときに使用される面(デッキ面)とスロープとして使用される面(スロープ面)とで、用途に合わせて使用される面を変えている。例えば、デッキ面とスロープ面とが同じ面として使用される場合、スロープ面には自転車等が通過するため、スロープ面が汚れ、このスロープ面に荷物をそのまま載置させることができない場合がある。しかし、本発明では、デッキ面とスロープ面とで使用される面が異なるため、このような問題は生じない。
また、バックドア下部が閉止された状態における当該バックドア下部の(車両上下方向の)上部には、車両幅方向の中央部に低部が設けられており、車両幅方向の端部には、低部よりも車両上下方向の上方側へ向かって延出する延出部が設けられている。
当該低部は、第2スロープ部材の格納状態でデッキ面と同じ高さとなるように設定されている。このため、第2スロープ部材のデッキ面に載置された荷物を取り出す際、デッキ面に沿って荷物をスライドさせるだけで荷物を車外へ取り出すことができる。つまり、荷室内の荷物を取り出すときに、当該荷物を持ち上げる必要はないので、荷物が重い場合でも荷物の取り出しを容易に行うことができる。
また、本発明では、バックドア上部とバックドア下部の見切り線は、低部及び延出部で形成される。車両幅方向で位置が異なる低部と延出部とは、車両上下方向の高さ位置が異なっている。このため、当該見切り線が単に水平方向に沿って直線状に形成された場合と比較して、見切り線に変化をもたらすことができ、美観を向上させることができる。
ところで、ここでの第1スロープ部材について、「バックドア下部と一体的に設けられ」とは、第1スロープ部材がバックドア下部自体で構成されてもよいし、第1スロープ部材が、バックドア下部とは別の部材で形成され、バックドア下部に固定されて一体化されてもよいという意味である。
また、「第1スロープ部材」、「第2スロープ部材」は、一枚のパネル部材でそれぞれ構成されてもよいし、複数のパネル部材でそれぞれ構成されてもよい。
さらに、ここでの「水平方向」では、完全に水平であることを意味するものではなく、製造時のばらつき等も含め、完全な水平に対して角度がずれた範囲を含むものであり、いわゆる「略水平方向」の意である。
また、ここでの「同じ高さ」は、デッキ面と低部とが完全に同じ高さであることを意味するものではなく、製造時のばらつき等も含め、両者の高さがずれた範囲を含むものであり、いわゆる「略同じ高さ」の意である。
請求項2記載の本発明の車両用スロープ装置は、請求項1記載の本発明の車両用スロープ装置において、前記軸部が前記延出部に設けられ、前記第2スロープ部材の車両幅方向の両端部は、車両後方側から見て当該延出部とそれぞれ重なっている。
請求項2記載の本発明の車両用スロープ装置では、第2スロープ部材の軸部が延出部に設けられている。そして、第2スロープ部材の車両幅方向の両端部は、車両後方側から見て当該延出部とそれぞれ重なっている。このため、第2スロープ部材の格納状態から車両上下方向に沿って配置される起立状態とされる側へ第2スロープ部材を回動させる際、第2スロープ部材の車両幅方向の両端部がバックドア下部の延出部側に当接することとなる。これにより、第2スロープ部材の起立状態において、第2スロープ部材の車両後方側への回動移動が規制される。
すなわち、本発明では、単に部材間を干渉させることにより、第2スロープ部材の回動移動を規制するため、例えば、第2スロープ部材の回動移動を規制させるためのストッパを別途設けた場合と比較して、車両用スロープ装置の簡略化を図ることができる。
請求項3記載の本発明の車両用スロープ装置は、請求項1又は請求項2記載の本発明の車両用スロープ装置において、前記荷室内において車両幅方向の外側に配置されたデッキサイドトリムに形成され、前記格納状態における前記第2スロープ部材の車両幅方向の両端部を支持する棚部が設けられている。
請求項3記載の本発明の車両用スロープ装置では、荷室内において車両幅方向の外側に配置されたデッキサイドトリムに棚部が設けられている。この棚部によって、格納状態における第2スロープ部材の車両幅方向の両端部が支持されることで、格納状態における第2スロープ部材の支持剛性が向上する。
請求項4記載の本発明の車両用スロープ装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項記載の本発明の車両用スロープ装置において、前記荷室内の車両前後方向の前部に配置されたシートの背部側に、前記格納状態における前記第2スロープ部材の自由端部を支持する支持ブラケットが設けられている。
請求項4記載の本発明の車両用スロープ装置では、荷室内の車両前後方向の前部に配置されたシートの背部側に支持ブラケットが設けられている。この支持ブラケットによって、格納状態における第2スロープ部材の自由端部が支持されることで、格納状態における第2スロープ部材の支持剛性が向上する。
請求項5記載の本発明の車両用スロープ装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項記載の本発明の車両用スロープ装置において、前記格納状態における前記第2スロープ部材の前記デッキ面の高さと、前記荷室内の車両前後方向の前部に配置されたシートを車両前後方向の前方に折り畳んだ際のシート背面の高さは、同じに設定されている
請求項5記載の本発明の車両用スロープ装置では、格納状態における第2スロープ部材のデッキ面の高さと、荷室内で前方に折り畳まれたシート背面の高さが同じになることで、シートが前方に折り畳まれ、かつ第2スロープ部材が格納された状態で、第2スロープ部材のデッキ面とシート背面とが繋がって設けられることとなる。これにより、第2スロープ部材の格納状態において、荷室内のスペースを拡大することができる。
なお、ここでの「同じ」は、デッキ面の高さとシート背面の高さとが完全に同じであることを意味するものではなく、製造時のばらつき等も含め、両者の高さがずれた範囲を含むものであり、いわゆる「略同じ」の意である。
請求項6記載の本発明の車両用スロープ装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項記載の本発明の車両用スロープ装置において、前記第2スロープ部材の自由端部に形成され、前記第2スロープ部材が展開された状態で地面と平行に配置される傾斜面が設けられている。
請求項6記載の本発明の車両用スロープ装置では、第2スロープ部材の自由端部に傾斜面が設けられている。この傾斜面は、第2スロープ部材が展開された状態で地面と平行に配置されるため、第2スロープ部材の自由端部と地面との間で、第2スロープ部材の板厚分の段差を小さくすることができる。
また、この傾斜面は、第2スロープ部材が展開された状態で地面と平行に配置される傾斜面であるため、デッキ面に対して傾斜して形成されることとなる。つまり、傾斜面は、デッキ面と同一面上にはなく、第2スロープ部材の格納状態でデッキ面に荷物を載せた状態で傾斜面に荷物が載ることはない。したがって、本発明では、荷物の汚れを抑制することができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車両用スロープ装置は、スロープ部材の格納状態でスロープ部材の上に載置された荷物を取り出し易くすることができる、という優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る車両用スロープ装置は、単に部材間を干渉させることにより第2スロープ部材の回動移動を規制するように設定することで、別途ストッパを設けた場合と比較して、簡略化を図ることができる、という優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る車両用スロープ装置は、格納状態における第2スロープ部材の車両幅方向の両端部を支持することで、第2スロープ部材の支持剛性が向上する、という優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る車両用スロープ装置は、格納状態における第2スロープ部材の自由端部を支持することで、第2スロープ部材の支持剛性が向上する、という優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る車両用スロープ装置は、第2スロープ部材の格納状態において、荷室内のスペースを拡大することができる、という優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係る車両用スロープ装置は、デッキ面に載せた荷物の汚れを抑制することができる、という優れた効果を有する。
本実施形態に係る車両用スロープ装置において、デッキボードの格納状態が実線で示され、起立状態が二点鎖線で示された概略側面図である。 本実施形態に係る車両用スロープ装置の格納状態を示す車両斜め後方側から見た概略斜視図である。 本実施形態に係る車両用スロープ装置を備えた車両の背面図である。 本実施形態に係る車両用スロープ装置において、デッキボード及びテールゲートの起立状態が二点鎖線で示され、展開状態が実線で示された概略側面図である。 本実施形態に係る車両用スロープ装置のデッキボードを示す一部が破断された一部破断斜視図である。 (A)は、本実施形態に係る車両用スロープ装置のデッキボードの自由端部を示す概略側面図であり、(B)は、車両用スロープ装置の格納状態を示す概略側面図である。 (A)は、本実施形態に係る車両用スロープ装置のデッキボードとデッキボードを支持するデッキサイドトリムを荷室の前方側から見た状態を示す一部断面図であり、(B)は、(A)の変形例を示す一部断面図である。 本実施形態に係る車両用スロープ装置の作用を説明するための概略側面図である。 (A)は、本実施形態に係る車両用スロープ装置のデッキボードとデッキボードを支持するシートを示す概略側面図であり、(B)は、(A)の変形例を示す概略側面図である。 本実施形態に係る車両用スロープ装置のデッキボードと折り畳まれたシートの背面との関係を示す概略側面図である。 (A)は、本実施形態に係る車両用スロープ装置を展開させた状態を示す概略側面図であり、(B)は、車両用スロープ装置を起立させた状態を示す概略側面図である。 本実施形態に係る車両用スロープ装置のデッキボードの変形例を示す概略斜視図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る車両用スロープ装置の一実施形態について説明する。なお、車両前後方向前方側を矢印FRで示し、車両幅方向右側を矢印RH、車両幅方向左側を矢印LHで示し、車両上下方向上側を矢印UPで示す。また、以下の説明で、特記なく前後、左右、上下の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両左右方向の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
(車両用スロープ装置の構成)
図1に示されるように、車両10の後端にはバックドア開口部12が形成されており、バックドア14によってバックドア開口部12が開閉可能とされている。バックドア14は、車両上下に二分されており、バックドア開口部12の上部側を開閉するバックドア上部16と、バックドア開口部12の下部側を開閉するバックドア下部(以下、「テールゲート」という)18と、を含んで構成されている。
バックドア開口部12の周辺上部には、車両幅方向の両端部にドアヒンジ上部20が設けられている。このドアヒンジ上部20には、車両幅方向に沿って軸部22が配設されており、当該軸部22にバックドア上部16が回動可能に支持されている。そして、軸部22を中心に、バックドア上部16がバックドア開口部12の上部側に対して開閉可能とされる。
また、バックドア開口部12の周辺下部には、車両幅方向の両端部にドアヒンジ下部24が設けられている。このドアヒンジ下部24には、車両幅方向に沿って軸部26が配設されており、当該軸部26にテールゲート18が回動可能に支持されている。そして、軸部26を中心に、テールゲート18がバックドア開口部12の下部側に対して開閉可能とされる。なお、テールゲート18は、バックドア上部16が開放された状態で、バックドア開口部12の下部側を開閉可能とさせる。
本実施形態における車両10では、車室内28の後部が荷室スペース(以下、「荷室内」という)30となっており、荷室内30では、例えば、自転車78(図11(B)参照)が収容可能とされている。このため、車両10には、スロープ装置(車両用スロープ装置)32が備わっており、荷室内30のフロア部34は、車両後方側へ向かうにつれて下方側へ向かって緩やかに傾斜する傾斜面とされている。
ここで、図2に示されるように、スロープ装置32は、テールゲート18を含んで構成されている。テールゲート18は、当該テールゲート18の車両内側を構成するテールゲートインナパネル(第1スロープ部材)36と、テールゲート18の車両外側の上部を構成するテールゲートアウタパネル38と、を含んで構成されており、テールゲート18における車両外側の下部には、バンパ40が設けられている。
また、図2に示されるように、テールゲート18が閉止された状態におけるテールゲート18の上部18Aには、テールゲート18の車両幅方向の中央部に水平部(低部)42(後述する)が設けられている。また、テールゲート18の車両幅方向の両端部には、水平部42よりも上方側へ延出された延出部44がそれぞれ設けられている。
この延出部44は、水平部42と自然に繋がるように形成されており、図3に示されるように、車両後方側から見て、水平部42の両端から車両幅方向の外側へ向かうにつれて上方側へ向かうようにして直線状又は曲線状にそれぞれ延出されている。そして、テールゲート18の上端には、延出部44と水平部42とで、バックドア上部16との見切り線Pが形成される。
また、図2に示されるように、テールゲート18が閉止された状態で、テールゲート18の延出部44の荷室内30側には、ヒンジ部46が設けられている。このヒンジ部46には、車両幅方向に沿って軸部48が配設されており、当該軸部48には、樹脂で形成された板状のデッキボード(第2スロープ部材)50が回動可能に支持されている。そして、このデッキボード50の車両幅方向の端部50Aが、車両後方側から見て延出部44と重なるように設定されている。
つまり、軸部48を中心にデッキボード50を車両上方側かつ後方側へ向かって回動させると、図1の二点鎖線で示されるように、デッキボード50は、車両上下方向に沿って配置された、いわゆる「起立状態」において、テールゲート18の延出部44に当接する。これにより、デッキボード50は、後方側への回動移動が規制されることとなる。
また、テールゲート18の延出部44には、図示はしないが、ロック装置が設けられている。このロック装置は、図4の二点鎖線で示されるように、デッキボード50の起立状態において、当該デッキボード50がテールゲート18に保持されるようになっている。
これにより、デッキボード50の起立状態において、軸部26を中心にテールゲート18を車両後方側かつ下方側へ回動させると、当該テールゲート18と一体にデッキボード50が回動し、スロープ装置32の「展開状態」とされる(図4の実線参照)。なお、デッキボード50の自由端部50Bの車両幅方向の中央部には、ハンドル52が設けられている。このハンドル52を把持した状態で、デッキボード50を回動させる。
ここで、図4の実線で示されるように、スロープ装置32の展開状態では、テールゲート18のテールゲートインナパネル36の荷室内30側の面36A(図2参照)及びデッキボード50のデッキ面50Cとは反対側の面50D(図2参照)が上側の面となり、互いに連続して配置される。そして、これらの面36A、50Dは、以下、スロープ面36A、50Dといい、スロープ面36A及びスロープ面50Dを、スロープ装置32のスロープ面54として自転車78(図11(A)参照)が通過可能とされる。
そして、テールゲートインナパネル36で構成されたスロープ面36Aと、デッキボード50で構成されたスロープ面50Dとは、略面一となるように設定されている。また、スロープ面36A、50Dは、滑り止め機能が得られるようになっており、例えば、スロープ面36A、50D上に、車両幅方向に沿って延在されかつ車両前後方向に沿って配列された複数のリブ等が形成されている。
また、スロープ装置32の展開状態では、デッキボード50の自由端部50Bが地面GLに接地可能とされており、デッキボード50の自由端部50Bが地面GLに接地された状態で、スロープ装置32のスロープ面54は、荷室内30のフロア部34から連続するようにして、車両後方側へ向かうにつれて下方側へ向かって緩やかに傾斜している。
より具体的に説明すると、図5に示されるように、デッキボード50の自由端部50Bには、傾斜面62が形成されており、当該傾斜面62は、図6(A)に示されるように、スロープ装置32が展開された状態で、地面GLと平行に配置されるようになっている。これにより、スロープ装置32が展開された状態で、デッキボード50の傾斜面62が地面GLに対して接地可能としている。
ここで、デッキボード50は、例えば、FRP(強化繊維プラスチック)で形成されており、図5に示されるように、スロープ面50Dを有する矩形状のパネル58において、デッキ面50C側にハニカム構造として、例えば、格子状を成す格子リブ56が一体に成形されている。また、デッキボード50の軸部48側では、充填材57によって、格子リブ56で構成された隙間59が埋められている。これにより、デッキボード50の重心は、軸部48側となるように設定されている。
また、格子リブ56の先端には、デッキ面50Cを構成するデッキ材60が固着されている。なお、このデッキ材60は、表皮材であってもよい。これにより、意匠性を向上させることができる。また、本実施形態では、デッキボード50はFRPで形成されているが、これに限るものではなく、例えば、アルミニウム等の金属で形成されてもよい。
一方、図7(A)に示されるように、荷室内30の車両幅方向の両側には、一対のデッキサイドトリム64が車両前後方向に沿って延在されている。デッキサイドトリム64は、車両10の内装部材とされており、一対のデッキサイドトリム64における車両幅方向の内側の内壁面64Aには、車両幅方向の内側へ向かって突出する水平リブ(棚部)66が、車両前後方向に沿ってそれぞれ延在されている。
また、一対のデッキサイドトリム64の内壁面64Aの離間距離(幅寸法;W1)は、デッキボード50の幅寸法W2よりも若干大きくなるように設定されており、デッキボード50が一対のデッキサイドトリム64間を通過可能とされている。一方、一対の水平リブ66の離間距離(幅寸法;W3)は、デッキボード50の幅寸法W2よりも狭くなるように設定されている。
このため、デッキボード50の車両幅方向の端部50Aが水平リブ66に当接可能とされており、デッキボード50が水平リブ66に当接することにより、デッキボード50は水平リブ66よりも下方側への移動が規制されることとなる。なお、水平リブ66の高さ方向の位置は、軸部48(図2参照)と略同じ高さとなるように設定されている。
これにより、デッキボード50が水平リブ66に当接した状態で、デッキボード50は略水平方向に沿って配置されることとなる。このように、荷室内30において、デッキボード50が略水平方向に沿って配置された状態をデッキボード50(スロープ装置32)の「格納状態」という。
このデッキボード50の格納状態では、図6(B)に示されるように、デッキボード50の上面側がデッキ面50Cとされ、デッキ面50Cの上に荷物68が載置可能とされる。そして、本実施形態では、前述した、テールゲート18の水平部42は、格納状態とされたデッキボード50のデッキ面50Cと略同じ高さとなるように設定されている。
(車両用スロープ装置の作用及び効果)
図1に示されるように、本実施形態では、バックドア開口部12の周辺下部には、車両幅方向の両端部にドアヒンジ下部24が設けられており、ドアヒンジ下部24の軸部26にテールゲート18が回動可能に支持されている。そして、このテールゲート18の延出部44の荷室内30側に、車両幅方向に沿って軸部48が配設され、当該軸部48にデッキボード50が回動可能に軸支されている。
すなわち、デッキボード50はテールゲート18に対して軸部48を中心に回動可能とされており、前述のように、図6(B)に示されるデッキボード50の格納状態では、荷室内30において、デッキボード50が略水平方向に沿って配置される。この状態において、デッキボード50のデッキ面50Cには荷物68が載置可能とされる。
一方、図3に示されるように、本実施形態では、デッキボード50の車両幅方向の両端50Aは、車両後方側から見て延出部44と重なるように設定されている。つまり、図1の実線で示されるように、デッキボード50の格納状態において、軸部48を中心にデッキボード50を車両上方側かつ後方側へ向かって回動させると、図1の二点鎖線で示されるように、デッキボード50は、車両上下方向に沿って配置された、いわゆる「起立状態」において、テールゲート18の延出部44に当接する。これにより、デッキボード50は、後方側への回動移動が規制されることとなる。
そして、図4の二点鎖線で示される、デッキボード50の起立状態において、図4の実線で示されるように、軸部26を中心にテールゲート18が車両後方側かつ下方側へ回動されると、当該テールゲート18と共に、軸部26を中心にデッキボード50が車両後方側かつ下方側へ回動する。
本実施形態では、デッキボード50の自由端部50Bには傾斜面62が形成されており、傾斜面62は、スロープ装置32が展開された状態で、地面GLと平行に配置されるようになっている。このため、スロープ装置32が展開された状態で、デッキボード50の傾斜面62は地面GLに接地する。
このように、スロープ装置32が展開された状態で、テールゲート18側ではスロープ面36Aが構成され、デッキボード50側ではスロープ面50Dが構成される。そして、スロープ面36Aとスロープ面50Dとが連続して形成されたスロープ面54上を自転車78(図11(A)参照)が通過可能とされる。
ここで、例えば、図8の二点鎖線で示されるように、デッキボード100のデッキ面100Aの高さがテールゲート18の下部を構成するバンパ40の上端部40Aと同じ高さとされた場合、デッキボード100のデッキ面100Aの位置は、一般成人の腰の位置よりも低くなる。この場合、デッキボード100のデッキ面100Aに載置された荷物(図示省略)を取り出す際、腰を屈めなければならず、荷物は取り出し難い。
このため、本実施形態では、図8の実線で示されるように、格納状態とされたデッキボード50のデッキ面50Cの高さは、バンパ40の上端部40Aよりも高い位置に設定される。一方、図示はしないが、テールゲート18の水平部42の高さが、格納状態とされたデッキボード50のデッキ面50Cよりも高くなっていると、デッキ面50C上の荷物68を取り出す際、テールゲート18の水平部42に荷物68が引っ掛からないよう、荷物68を持ち上げる必要がある。
これに対して、本実施形態では、図2に示されるように、テールゲート18の車両幅方向の中央部に水平部42が設けられており、水平部42は、格納状態とされたデッキボード50のデッキ面50Cと略同じ高さとなるように設定されている。
これにより、図8の実線で示されるように、デッキボード50のデッキ面50Cに載置された荷物68を取り出す際、デッキ面50Cに沿って荷物68をスライドさせるだけで荷物68を車外へ取り出すことができる。つまり、荷室内30の荷物68を取り出すときに、当該荷物68を持ち上げる必要はないので、荷物68が重い場合でも荷物68の取り出しを容易に行うことができる。
また、本実施形態では、図3に示されるように、テールゲート18の車両幅方向の両端部には、テールゲート18が閉止された状態で、水平部42よりも上方側へ延出された延出部44がそれぞれ設けられている。延出部44は、水平部42と自然に繋がるように形成され、水平部42及び延出部44とで、バックドア上部16との見切り線Pが形成されている。
すなわち、テールゲート18とバックドア上部16との見切り線Pは、車両幅方向の中央部と端部とで上下方向の高さ位置が異なっている。このため、図示はしないが、当該見切り線Pが単に水平方向に沿って直線状に形成された場合と比較して、見切り線Pのラインに変化をもたらすことができ、美観を向上させることができる。
また、例えば、図示はしないが、図1に示すテールゲート18に対してデッキボード50がスライド可能に支持された場合、テールゲート18とデッキボード50とは重なって配置される。このため、テールゲート18及びデッキボード50が展開された状態で、テールゲート18とデッキボード50との境界部分には段差が生じてしまう。
これに対して、本実施形態では、図1及び図4に示されるように、デッキボード50が、テールゲート18に設けられた軸部48を中心に回動可能に支持されている。このため、図4の実線で示されるように、テールゲート18及びデッキボード50が展開された状態で、テールゲート18のスロープ面36Aとデッキボード50のスロープ面50Dを面一とすることできる。
また、本実施形態では、図1及び図4に示されるように、デッキボード50が、テールゲート18に設けられた軸部48を中心に回動可能に支持されることにより、デッキボード50は、荷物(図示省略)を載置するときに使用される面(デッキ面50C)とスロープ面54の一部として使用される面(スロープ面50D)とで、用途に合わせて使用される面を変えることができる。
例えば、図示はしないが、デッキ面50Cとスロープ面50Dとが同じ面として使用される場合、スロープ面50Dには自転車78(図11(A)参照)が通過するため、スロープ面50Dが汚れ、当該スロープ面50Dに荷物をそのまま載置させることができない場合がある。しかし、本実施形態では、デッキ面50Cとスロープ面36Aとで使用される面が異なるため、このような問題は生じない。
また、本実施形態では、デッキボード50の軸部48が車両後方側から見てテールゲート18の延出部44と重なる位置に設けられている。このため、図4の二点鎖線で示されるように、デッキボード50の起立状態で、デッキボード50の軸部48側がテールゲート18の延出部44に当接することとなる。これにより、デッキボード50の起立状態において、デッキボード50の車両後方側への回動移動を規制することができる。
すなわち、本実施形態では、単にデッキボード50とテールゲート18とを干渉させることにより、デッキボード50の回動移動を規制する。このため、例えば、図示はしないが、デッキボード50の回動移動を規制させるためのストッパを別途設けた場合と比較して、スロープ装置32の簡略化を図ることができる。
さらに、本実施形態では、図7(A)に示されるように、デッキサイドトリム64に水平リブ66が設けられている。この水平リブ66によって、格納状態におけるデッキボード50の端部50Aが支持されるようになっている。これにより、デッキボード50の支持剛性が向上する。
また、本実施形態では、図6(A)に示されるように、デッキボード50の自由端部50Bには傾斜面62が形成されている。これにより、デッキボード50の自由端部50Bと地面GLとの間で、デッキボード50の板厚分の段差を小さくすることができる。
また、傾斜面62は、デッキボード50が展開された状態で地面GLと平行に配置されるため、デッキ面50Cに対して傾斜して形成されることとなる。すなわち、図6(B)に示されるように、傾斜面62は、デッキ面50Cと同一面上にはなく、デッキボード50の格納状態でデッキ面50Cに荷物68を載せた状態で傾斜面62に荷物68が載ることはない。したがって、本実施形態では、荷物68が汚れないように抑制することができる。
ところで、本実施形態では、図4に示すスロープ装置32において、自転車78(図11(A)参照)が通過可能としているが、自転車78に限るものではない。例えば、スロープ装置32において、図示はしないが、車椅子やベビーカーを通過させるようにしてもよい。
テールゲート18の延出部44には、図示しないロック装置が設けられており、デッキボード50の起立状態において、当該デッキボード50がテールゲート18に保持されるようになっている。このため、図11(B)に示されるように、荷室内30に自転車78やベビーカーが収容された状態で、デッキボード50を起立状態で保持することにより、荷室内30に収容された自転車78やベビーカーなどがバックドア上部16(図1の二点鎖線参照)に直接当らないようにすることができる。
さらに、本実施形態では、図5に示されるように、デッキボード50は、FRPで形成され、デッキボード50のデッキ面50C側には、格子リブ56が一体に成形されている。これにより、例えば、図示はしないが、格子リブ56が形成されていないデッキボードと比較して、剛性を高くすることができる。
また、本実施形態では、デッキボード50において、格子リブ56が一体に成形されることによってデッキボード50の剛性を高くする。このため、デッキボード50の剛性を高くするため板厚を厚く形成した場合と比較して、スロープ装置32の軽量化を図ることができる。
このように、スロープ装置32の軽量化を図ることで、スロープ装置32を操作する際の操作力を軽減することができる。さらに、デッキボード50の重心は、軸部48側となるように設定することにより、デッキボード50を回動させる際の操作力を小さくすることができる。
(本実施形態の補足)
本実施形態では、図4に示されるように、テールゲート18の車両内側を構成するテールゲートインナパネル36自体を第1スロープ部材としているが、これに限るものではない。例えば、図示はしないが、テールゲートインナパネル36とは別にスロープ部材を設けても良い。このスロープ部材をテールゲートインナパネル36に固定することで、スロープ部材がテールゲートインナパネル36と一体化される。
このように、テールゲートインナパネル36とスロープ部材を別部材とすることで、テールゲートインナパネル36とスロープ部材とで、材質を変えることができ、スロープ装置32において、必要な剛性を確保しつつ、軽量化を図ることができる。
また、本実施形態では、図2及び図8に示されるように、テールゲート18の車両幅方向の中央部には水平部42が設けられており、水平部42は、格納状態とされたデッキボード50のデッキ面50Cと略同じ高さとなるように設定されている。そして、デッキ面50Cに載置された荷物68を取り出し易くするには、水平部42の寸法はできるだけ長い方がよい。
この水平部42は、略水平方向に沿って形成されることを意味しており、必ずしも直線状に形成されなくてもよく、意匠性を考慮して、緩やかな曲線状に形成されてもよい。さらに、延出部44の形状については、必ずしも水平部42に対して直線状又は曲線状に傾斜させる必要はなく、水平部42に対して上方へ向かって略垂直に立ち上がる直線状に形成されてもよい。
また、本実施形態では、図4に示されるように、テールゲートインナパネル36によって構成されたスロープ面36A及びデッキボード50によって構成されたスロープ面50Dは、それぞれ1枚のパネル部材で構成されているが、複数のパネル部材でそれぞれ構成されてもよい。
一方、本実施形態では、図7(A)に示されるように、デッキサイドトリム64の内壁面64Aに水平リブ66が設けられ、水平リブ66によって、格納状態におけるデッキボード50の端部50Aが支持されるようになっているが、これに限るものではない。
例えば、図7(B)に示されるように、デッキサイドトリム80の内壁面80Aの下部側に、車両幅方向の内側へ向かって突出する段部82を設け、当該段部82によって、格納状態におけるデッキボード50の端部50Aが支持されるようにしてもよい。
また、図9(A)に示されるように、荷室内30の前部に配置されたシート70の背部側の下部に支持ブラケット72を設け、当該支持ブラケット72によって、格納状態におけるデッキボード50の自由端部50Bが支持されるようにしてもよい。これにより、格納状態におけるデッキボード50の支持剛性をさらに向上させることができる。
これ以外にも、例えば、図9(B)に示されるように、シート70に、チャイルドシート専用の取り付け部材(いわゆるISOFIXアンカーリインフォースメント)84が設けられている場合、当該取り付け部材84に支持ブラケット86を設け、この支持ブラケット86によって、格納状態におけるデッキボード50の自由端部50Bが支持されるようにしてもよい。
なお、ここでは、格納状態におけるデッキボード50を支持することができればよいため、必ずしもデッキサイドトリム64に水平リブ66及びシート70の支持ブラケット72の両方を設ける必要はなく、何れか一方が設けられるようにしてもよい。
また、図10に示されるように、前方側へ折り畳み可能とされたシート74のシート背面76と、格納状態におけるデッキボード50のデッキ面50Cとが、略同じ高さとなるように設定されてもよい。これにより、シート70が前方側へ折り畳まれ、かつデッキボード50が格納された状態で、シート背面76とデッキボード50のデッキ面50Cとが繋がって設けられることとなり、デッキボード50の格納状態において、荷室内30のスペースを拡大することができる。
ところで、本実施形態では、図1及び図4に示されるように、デッキボード50がテールゲート18に対して軸部48を中心に回動可能となっており、荷室内30において、デッキボード50が略水平方向に沿って配置された格納状態(図1の実線参照)、デッキボード50が略上下方向に沿って配置された起立状態(図1の二点鎖線、図4の二点鎖線)、デッキボード50が車両後方側へ回動して地面GLと接地している展開状態(図4の実線参照)があるが、デッキボード50の状態はこれに限るものではない。
例えば、図1に示されるように、デッキボード50が、テールゲート18に対して軸部48を中心に回動可能となっているだけでなく、図示はしないが、デッキボード50の起立状態において、デッキボード50がテールゲートに対して上下方向にスライド可能となるようにしてもよい。これにより、デッキボード50の起立状態において、デッキボード50はテールゲート18に対して車両前後に対向可能とされる(デッキボード50の収納状態)。
また、本実施形態では、図6(A)に示されるように、デッキボード50の自由端部50Bに傾斜面62が形成され、当該傾斜面62を地面GLに接地可能としているが、この傾斜面62については、必ずしも必要ではない。
さらに、本実施形態では、図5に示されるように、格子リブ56がデッキボード50と一体に形成されているがこれに限るものではない。例えば、図12に示されるように、格子リブ56がスロープ面50D(図5参照)を有するパネル58と別体に設けられ、当該パネル58に固着されるようにしてもよい。この場合、格子リブ56は、複数の縦リブ56A及び横リブ56Bを互いに係合させることによって形成されてもよく、簡単な手順で格子リブ56を形成できる。
さらにまた、本実施形態では、パネル58のデッキ面50C側に設けるリブの配置について、格子形状(四角形)に限るものではなく、ハニカム形状(六角形)を成してもよい。但し、本実施形態では、パネル58はスロープ部材として必要な剛性を確保することができればよいため、パネル58の材質や板厚によっては、必ずしもリブは必要ではない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両
12 バックドア開口部
14 バックドア
16 バックドア上部
18 テールゲート(バックドア下部)
18A 上部(バックドア下部の上部)
28 車室内
30 荷室内
32 スロープ装置(車両用スロープ装置)
34 フロア部
36 テールゲートインナパネル(第1スロープ部材)
42 水平部(低部)
44 延出部
48 軸部
50 デッキボード(第2スロープ部材)
50C デッキ面
62 傾斜面
64 デッキサイドトリム
66 水平リブ(棚部)
70 シート
72 支持ブラケット
74 シート
76 シート背面
80 デッキサイドトリム
80A 内壁面
82 段部(棚部)
86 支持ブラケット

Claims (6)

  1. 車両後端に形成されたバックドア開口部の上部側を開閉するバックドア上部と前記バックドア開口部の下部側を開閉するバックドア下部とを含んで構成されたバックドアのバックドア下部と一体的に設けられ、前記バックドア下部が開放された状態で使用可能とされる第1スロープ部材と、
    前記第1スロープ部材に対して、車両幅方向に沿って配設された軸部を中心に回動可能に支持され、前記バックドア下部が閉止された状態で、車両後部に設けられた荷室内において水平方向に沿って配置されて格納状態とされ、前記バックドア下部が開放された状態で展開可能とされ、展開された状態で前記格納状態において前記荷室内で上面とされたデッキ面を下にして使用可能とされる第2スロープ部材と、
    を備え、
    前記バックドア下部が閉止された状態における当該バックドア下部の車両上下方向の上部は、
    車両幅方向の中央部に設けられ、前記第2スロープ部材の格納状態で、前記デッキ面と同じ高さとなるように設定された低部と、
    車両幅方向の端部に設けられ、前記低部よりも車両上下方向の上方側へ向かって延出する延出部と、
    を含んで形成されている車両用スロープ装置。
  2. 前記軸部が前記延出部に設けられ、前記第2スロープ部材の車両幅方向の両端部は、車両後方側から見て当該延出部とそれぞれ重なっている請求項1に記載の車両用スロープ装置。
  3. 前記荷室内において車両幅方向の外側に配置されたデッキサイドトリムに形成され、前記格納状態における前記第2スロープ部材の車両幅方向の両端部を支持する棚部が設けられている請求項1又は請求項2に記載の車両用スロープ装置。
  4. 前記荷室内の車両前後方向の前部に配置されたシートの背部側に、前記格納状態における前記第2スロープ部材の自由端部を支持する支持ブラケットが設けられている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用スロープ装置。
  5. 前記格納状態における前記第2スロープ部材の前記デッキ面の高さと、前記荷室内の車両前後方向の前部に配置されたシートを車両前後方向の前方に折り畳んだ際のシート背面の高さは、同じに設定されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用スロープ装置。
  6. 前記第2スロープ部材の自由端部に形成され、前記第2スロープ部材が展開された状態で地面と平行に配置される傾斜面が設けられている請求項1〜請求項5の何れか1項記載の本発明の車両用スロープ装置。
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