JP2021003982A - 車両のスロープドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両への衝突時に発生する衝撃を吸収しやすくすることができる車両のスロープドア構造を提供する。【解決手段】スロープドアユニット40は、車両1の車体2の下部にヒンジ部6を介して回動可能に取り付けられたスロープドア4を備え、スロープドア4は、ドアパネル13と、ドアパネル13に固定され、車体2に対して開いた状態において車両1に対して乗り降りを行う乗降対象に踏まれるスロープパネル14と、ドアパネル13とスロープパネル14との間に配置され、車両1に対する衝突荷重を受ける強度部材15とを有し、ヒンジ部6は、強度部材15と繋がっている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両のスロープドア構造に関する。
例えば特許文献1には、車両に搭載されたスライド式のスロープ装置が記載されている。特許文献1に記載のスロープ装置は、車両のフロアの端部に連結部を介して回動可能に連結されたベーススロープと、このベーススロープにスライド伸縮可能に連結されたスライドスロープとを備えている。スロープ装置は、ベーススロープが車室外側に回動し、スライドスロープが伸長し、地上側に展開してスロープ面を形成した展開状態と、スライドスロープが縮小し、ベーススロープが車室内側に向けて回動し、倒立状態を経由して車室内のフロア側に反転した収容状態とに相互に切り換え可能になっている。
特開2019−38494号公報
ところで、上記従来技術においては、スロープ装置のベーススロープ及びスライドスロープは、薄板で構成されており、車両の衝突に対する衝撃を吸収する機能を有していない。このような構成では、車両への衝突に対して不利になり、車両への衝突時に発生する衝撃を吸収しにくい。従って、スロープ装置の外側には、車両への衝突時の衝撃を吸収するためのドアが別に存在している。
本発明の目的は、車両への衝突時に発生する衝撃を吸収しやすくすることができる車両のスロープドア構造を提供することである。
本発明の一態様に係る車両のスロープドア構造は、車両の車体の下部にヒンジ部を介して回動可能に取り付けられたスロープドアを備え、スロープドアは、ドアパネルと、ドアパネルに固定され、車体に対して開いた状態において車両に対して乗り降りを行う乗降対象に踏まれるスロープパネルと、ドアパネルとスロープパネルとの間に配置され、車両に対する衝突荷重を受ける強度部材とを有し、ヒンジ部は、強度部材と繋がっている。
このようなスロープドア構造においては、スロープドアが閉じた状態(通常状態)では、スロープパネルが車両の車室内に収容される。このような通常状態において車両が衝突されると、ドアパネルとスロープパネルとの間に配置された強度部材が衝突荷重を受ける。このとき、強度部材はヒンジ部と繋がっているため、衝突荷重は強度部材からヒンジ部を介して車体に伝達される。これにより、車両への衝突時に発生する衝撃が吸収されやすくなる。
スロープドアは、車体の下部にヒンジ部を介して回動可能に取り付けられた第1ドアと、第1ドアに対して展開自在に設けられた第2ドアとを備え、第1ドアは、第1ドアパネルと、第1ドアパネルに固定され、スロープドアが開いた状態において乗降対象に踏まれる第1スロープパネルとを有し、第2ドアは、第2ドアパネルと、第2ドアパネルに固定され、スロープドアが開いた状態において乗降対象に踏まれる第2スロープパネルとを有し、強度部材は、第1ドアパネルと第1スロープパネルとの間に配置されていてもよい。
このような構成では、スロープドアを開けて第1スロープパネル及び第2スロープパネルを使用するときは、第1ドアを車両の反対側に回動させると共に、第2ドアを第1ドアに対して車両の反対側に展開させる。スロープドアを閉めて第1スロープパネル及び第2スロープパネルを車室内に収容するときは、第2ドアを第1ドアに対して重ねると共に、第1ドアを車両側に回動させる。このように第1ドア及び第2ドアという2つのドアが備えられているため、第1スロープパネル及び第2スロープパネルの使用時にスロープドア構造の長さ寸法を大きくしたり、或いは通常状態におけるスロープドア構造の高さ寸法を小さくすることができる。
第1ドアは、車体の下部に第1ヒンジ部を介して回動可能に取り付けられており、第1ヒンジ部は、強度部材と繋がっており、第2ドアは、第1ドアの先端部に第2ヒンジ部を介して回動可能に取り付けられていると共に、スロープドアが閉じた状態において第1ドアよりも車両の車室内側に配置されており、第1スロープパネル及び第2スロープパネルは、スロープドアが閉じた状態において対面していてもよい。
このような構成では、スロープドアを開けて第1スロープパネル及び第2スロープパネルを使用するときは、第1ドアを車両の反対側に回動させると共に、第2ドアを車両の反対側に回動させる。スロープドアを閉めて第1スロープパネル及び第2スロープパネルを車室内に収容するときは、第2ドアを車両側に回動させると共に、第1ドアを車両側に回動させる。このように第1スロープパネル及び第2スロープパネルが車室内に収容された状態では、第1スロープパネル及び第2スロープパネルが対面するため、第1スロープパネル及び第2スロープパネルが車室内に露出することはない。従って、乗員等が第1スロープパネル及び第2スロープパネルに触れて汚れてしまうことが防止される。
スロープドア構造は、スロープドア及び車体の一方に取り付けられたストライカと、スロープドア及び車体の他方に取り付けられ、ストライカと係合してスロープドアと車体とをロックするロック部材とを更に備えてもよい。
このような構成では、強度部材により受けた衝突荷重は、ヒンジ部を介して車体に伝達されるだけでなく、ストライカ及びロック部材を介して車体に伝達される。従って、車両への衝突時に発生する衝撃がより吸収されやすくなる。
強度部材は、枠体状を有し、ヒンジ部は、強度部材と一体化されていてもよい。このような構成では、強度部材の剛性が高くなるため、車両への衝突時に発生する衝撃がより吸収されやすくなる。
車体の下部には、骨格部材が連結されており、スロープドアは、骨格部材にヒンジ部を介して回動可能に取り付けられていてもよい。このような構成では、強度部材により受けた衝突荷重は、ヒンジ部及び骨格部材を介して車体に伝達される。従って、車両への衝突時に発生する衝撃がより吸収されやすくなる。
本発明によれば、車両への衝突時に発生する衝撃を吸収しやすくすることができる。
本発明の一実施形態に係る車両のスロープドア構造を具備した車両を示す概略側面図である。 図1に示されたスロープドアが閉じた状態を示す斜視図である。 図1に示されたスロープドアが開いた状態を示す斜視図である。 図1に示されたスロープドアが開いた状態を示す側面図である。 図1に示されたスロープドアの分解斜視図である。 スロープドアと車体とをロックするロック機構を示す断面図である。 図2に示された強度部材の変形例を有するドアアウタを備えたスロープドアが閉じた状態を示す斜視図である。 図2に示された強度部材の他の変形例を有するドアアウタを備えたスロープドアが閉じた状態を示す斜視図である。 図5に示された軸ピンの変形例を備えたスロープドアの分解斜視図である。 図9に示されたスロープドアが開いた状態を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両のスロープドア構造を具備した車両を示す概略側面図である。図1において、車両1は、車体2と、スライドドア3と、スロープドアユニット40とを備えている。
スライドドア3及びスロープドアユニット40は、車両1の一側部に配置されている。スライドドア3及びスロープドアユニット40は、車体2のサイドパネル5の一側部に設けられた開口部5aを開閉する。スライドドア3は、車両1の前後方向(X方向)にスライド可能である。
スロープドアユニット40は、スライドドア3の下側に配置されている。スロープドアユニット40は、本実施形態のスロープドア構造を構成している。スロープドアユニット40は、スロープドア4を備えている。
スロープドア4を閉めた際には、スロープドア4によって車両1の内部と外部とが隔離(遮断)される。つまり、スロープドア4は、車両1の内部を隔離する機能を有している。スロープドア4のスロープは、乗員及び車椅子等の乗降対象が車両1に対して乗り降りを行うために搭載されている。スロープは、スロープドア4が開いて展開した状態において、車体2の下部から地面S(図3及び図4参照)になだらかに形成される。
図2は、スロープドア4が閉じた状態を示す斜視図である。図3は、スロープドア4が開いた状態を示す斜視図である。図4は、スロープドア4が開いた状態を示す側面図である。図5は、スロープドア4の分解斜視図である。スロープドア4が閉じた状態は、車両1の内部へのスロープドア4の格納が終了した状態である。なお、スライドドア3及びスロープドア4が閉じた状態では、スライドドア3とスロープドア4との間は、シール部材(図示せず)により密閉される。スロープドア4が開いた状態は、スロープドア4の展開が終了した状態である。
図2〜図5において、スロープドア4は、車体2の下部に2つのヒンジ部6(第1ヒンジ部)を介して回動可能に取り付けられたドアアウタ7(第1ドア)と、このドアアウタ7に2つのヒンジ部8(第2ヒンジ部)を介して回動可能に取り付けられたドアインナ9(第2ドア)とを備えている。
ドアアウタ7は、車体2の下部に位置するフロアパネル10に連結されたロッカ11にヒンジ部6を介して回動可能に取り付けられている。ロッカ11は、車両1の下部に配置された補強用の骨格部材であり、サイドシルとも称される。ロッカ11には、ヒンジ部6を回動可能に支持する2つの支持具12が取り付けられている。
ドアアウタ7は、ドアパネル13(第1ドアパネル)と、このドアパネル13に固定されたスロープパネル14(第1スロープパネル)と、ドアパネル13とスロープパネル14との間に配置された強度部材15とを有している。スロープパネル14は、乗降対象が車両1に対して乗降する際に、乗降対象に踏まれるスロープ面14aを有している。スロープ面14aは、乗降時にスロープパネル14の上面となる。ドアパネル13及びスロープパネル14は、鉄、アルミニウムまたは樹脂等により形成されている。
強度部材15は、スロープパネル14を補強すると共に、車両1に対する側突(衝突)荷重を受ける部材である。強度部材15は、鉄等により形成されている。強度部材15は、枠体状を有している。
強度部材15には、上記2つのヒンジ部6と2つの軸受け部16とが一体化されている。従って、強度部材15は、ヒンジ部6と繋がっている。ヒンジ部6は、スロープドア4が閉じた状態において、強度部材15の前端下部及び後端下部に設けられている。ヒンジ部6は、L字状を呈している。一方のヒンジ部6は、強度部材15の前端下部において前方に突出し、他方のヒンジ部6は、強度部材15の後端下部において後方に突出している。
軸受け部16は、スロープドア4が閉じた状態において、強度部材15の前端上部及び後端上部に設けられている。軸受け部16は、棒状の軸ピン17と嵌合する。
ドアインナ9は、ドアアウタ7の先端部にヒンジ部8を介して回動可能に取り付けられている。ドアインナ9は、ドアアウタ7に対して回動することで展開自在に設けられている。
ドアインナ9は、ドアパネル18(第2ドアパネル)と、このドアパネル18に固定されたスロープパネル19(第2スロープパネル)と、ドアパネル18とスロープパネル19との間に配置されたスロープリーンフォース20とを有している。スロープパネル19は、乗降対象が車両1に対して乗降する際に、ドアアウタ7よりも車室外側(車両1の反対側)において乗降対象に踏まれるスロープ面19aを有している。スロープ面19aは、乗降時にスロープパネル19の上面となる。ドアパネル18及びスロープパネル19は、鉄、アルミニウムまたは樹脂等により形成されている。
スロープリーンフォース20は、スロープパネル19を補強する部材である。スロープリーンフォース20は、鉄等により形成されている。スロープリーンフォース20は、枠体状を有している。上記の強度部材15の剛性は、スロープリーンフォース20の剛性よりも高い。
スロープリーンフォース20には、2つの軸受け部21が一体化されている。軸受け部21は、スロープドア4が閉じた状態において、スロープリーンフォース20の前端上部及び後端上部に設けられている。軸受け部21は、軸ピン17と嵌合する。
軸受け部16,21及び軸ピン17は、上記のヒンジ部8を構成している。ドアインナ9は、ドアアウタ7に対して軸受け部16、軸ピン17及び軸受け部21を介して回動可能である。
ドアパネル18の先端部には、スロープドア4が車体2に対して開いた状態のときに地面Sに接触する脚部22が取り付けられている。このため、ドアパネル18が地面Sに直接接触することはない。これにより、ドアパネル18が地面Sに接触して汚れることが防止される。
スロープドア4は、車体2のピラー27に2つの支持部材41を介して車体2に対して開閉可能に支持されている。ピラー27は、車両1の上下方向(Z方向)に延びている。支持部材41の一端は、ドアアウタ7のドアパネル13に回動可能に連結されている。支持部材41の他端は、ピラー27に回動可能に連結されている。
図2に示されるように、スロープドア4が閉じた状態では、ドアインナ9は、ドアアウタ7よりも車室内側に配置されている。スロープドア4が閉じた状態は、車両1の走行が可能となる通常状態である。つまり、ドアアウタ7及びドアインナ9は、通常状態において車両1の車幅方向(Y方向)に並んで配置されている。車両1の車幅方向は、車両1の前後方向(X方向)及び上下方向(Z方向)に垂直な方向である。このとき、ドアアウタ7及びドアインナ9は、フロアパネル10に対して互いに垂直に立った状態で配置される。
スロープドアユニット40は、図6に示されるように、スロープドア4が閉じた状態のときに、スロープドア4と車体2とをロックすることにより、ドアアウタ7及びドアインナ9を立った状態に保持するロック機構23を備えている。
ロック機構23は、ドアアウタ7の前端部及び後端部に取り付けられた2つのストライカ24と、車体2に取り付けられ、ドアアウタ7及びドアインナ9が立った状態においてストライカ24と係合してドアアウタ7と車体2とをロックする2つのロック部材25とを有している。
ストライカ24は、ドアアウタ7の強度部材15に取付部26を介して取り付けられている。取付部26は、スロープドア4が閉じた状態において車両1の上下方向に延びる部分の上側領域(軸受け部16側の領域)に設けられている。
ロック部材25は、ピラー27に取り付けられている。ロック部材25は、ベース部28と、このベース部28に回動可能に取り付けられ、ストライカ24が入り込む切欠き29aを持ったロック部29とを有している。ロック部29は、バネ(図示せず)によりストライカ24を固定する方向に付勢されている。
また、スロープドア4が閉じた状態では、スロープパネル14,19は車両1の車室内に収容される。このとき、ドアパネル13がスロープドア4の最も車幅方向の外側に位置し、ドアパネル18がスロープドア4の最も車幅方向の内側に位置する。そして、スロープパネル14のスロープ面14a及びスロープパネル19のスロープ面19aは、直接対面する。なお、スロープ面14a,19a同士は、互いに接触してもよいし、互いに離間してもよい。
図3及び図4に示されるように、スロープドア4が開いた状態では、ドアインナ9は、ドアアウタ7に対して展開することでドアアウタ7よりも車幅方向の外側(車両1の反対側)に配置される。このとき、ドアアウタ7では、スロープパネル14がドアパネル13よりも上側に位置する。ドアインナ9では、スロープパネル19がドアパネル18よりも上側に位置する。つまり、スロープパネル14のスロープ面14a及びスロープパネル19のスロープ面19aは、上方を向くようになる。そして、スロープ面14a,19aによって、車体2から地面Sに向かって所定の角度で傾斜した傾斜面が形成される。
以上において、スロープパネル14,19を使用する場合には、スライドドア3及びスロープドア4を開ける。スロープドア4を開けるときは、まず図2に示される通常状態から、ロック機構23によるスロープドア4と車体2とのロックを解除する。そして、図3及び図4に示されるように、ドアアウタ7を車幅方向の外側に回動させ、その状態でドアインナ9を車幅方向の外側に回動させることで、ドアインナ9をドアアウタ7に対して展開させる。
一方、スロープドア4を閉めるときは、図2に示されるように、ドアインナ9を車幅方向の内側に回動させることで、ドアインナ9をドアアウタ7に対して折り畳んで重ね、その状態でドアアウタ7を車幅方向の内側に回動させる。そして、ロック機構23によりスロープドア4と車体2とをロックする。
以上のように本実施形態にあっては、スロープドア4が閉じた状態(通常状態)では、スロープパネル14,19が車両1の車室内に収容される。このような通常状態において車両1が側突(衝突)されると、ドアパネル13とスロープパネル14との間に配置された強度部材15が衝突荷重を受ける。このとき、強度部材15はヒンジ部6と繋がっているため、衝突荷重は強度部材15からヒンジ部6を介して車体2に伝達される。これにより、車両1への側突時に発生する衝撃が吸収されやすくなる。従って、スロープ装置の外側にドアが配置された構造としなくても、車両1への側突時に発生する衝撃が吸収することができる。
また、本実施形態では、スロープドア4を開けてスロープパネル14,19を使用するときは、ドアアウタ7を車両1の反対側に回動させると共に、ドアインナ9をドアアウタ7に対して車両1の反対側に展開させる。スロープドア4を閉めてスロープパネル14,19を車室内に収容するときは、ドアインナ9をドアアウタ7に対して重ねると共に、ドアアウタ7を車両1側に回動させる。このようにドアアウタ7及びドアインナ9という2つのドアが備えられているため、スロープパネル14,19の使用時にスロープドアユニット40の長さ寸法(Y方向寸法)を大きくしたり、或いは通常状態におけるスロープドアユニット40の高さ寸法(Z方向寸法)を小さくすることができる。
また、本実施形態では、スロープドア4を開けてスロープパネル14,19を使用するときは、ドアアウタ7を車両1の反対側に回動させると共に、ドアインナ9を車両1の反対側に回動させる。スロープドア4を閉めてスロープパネル14,19を車室内に収容するときは、ドアインナ9を車両1側に回動させると共に、ドアアウタ7を車両1側に回動させる。このようにスロープパネル14,19が車室内に収容された状態では、スロープパネル14,19が対面するため、スロープパネル14,19が車室内に露出することはない。従って、乗員等がスロープパネル14,19に触れて汚れてしまうことが防止される。
また、本実施形態では、ドアアウタ7には、ストライカ24が取り付けられており、車体2には、ストライカ24と係合してドアアウタ7と車体2とをロックするロック部材25が取り付けられている。このため、強度部材15により受けた衝突荷重は、ヒンジ部6を介して車体2に伝達されるだけでなく、ストライカ24及びロック部材25を介して車体2に伝達される。従って、車両1への側突時に発生する衝撃がより吸収されやすくなる。
また、本実施形態では、強度部材15は枠体状を有し、ヒンジ部6は強度部材15と一体化されている。従って、強度部材15の剛性が高くなるため、車両1への側突時に発生する衝撃がより吸収されやすくなる。
また、本実施形態では、ドアアウタ7は、ロッカ11にヒンジ部6を介して回動可能に取り付けられている。このため、強度部材15により受けた衝突荷重は、ヒンジ部6及びロッカ11を介して車体2に伝達される。従って、車両1への側突時に発生する衝撃がより吸収されやすくなる。
なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、車両1に対する衝突荷重を受ける強度部材15は、枠体状を有しているが、強度部材15の形状としては、特にそれには限られない。強度部材15は、図7に示されるように、U字状を有していてもよい。また、強度部材15は、図8に示されるように、U字状の本体部15aと、この本体部15aに連結され、スロープドア4が閉じた状態において車両1の上下方向に延びる補強部15bを有していてもよい。
また、上記実施形態では、強度部材15は、ドアアウタ7のみに設けられているが、特にその形態には限られない。強度部材15は、ドアインナ9のみに設けられていてもよいし、ドアアウタ7及びドアインナ9の双方に設けられていてもよい。この場合には、ドアインナ9にストライカ24が取り付けられていてもよい。
また、上記実施形態では、スロープドア4にストライカ24が取り付けられ、車体2にロック部材25が取り付けられているが、特にその形態には限られず、車体2にストライカ24が取り付けられ、スロープドア4にロック部材25が取り付けられていてもよい。
また、上記実施形態では、ヒンジ部8の一部を構成する軸ピン17は棒状を呈しているが、そのような軸ピン17に代えて、図9に示されるようなL字状の軸ピン30を使用してもよい。軸ピン30は、軸受け部16,21と嵌合する軸部30aと、脚部30bとを有している。脚部30bは、図10に示されるように、スロープドア4が開いた状態において地面Sに接触する。この場合には、スロープドア4が開いた状態のときに、乗降対象に対するスロープパネル14,19の強度が高くなる。また、スロープドア4を車体2のピラー27に開閉可能に支持する上記の支持部材41(図3及び図4参照)を設けなくて済む。
また、上記実施形態では、ドアインナ9は、ドアアウタ7の先端部にヒンジ部8を介して回動可能に取り付けられているが、特にその形態には限られない。ドアインナ9は、ドアアウタ7にスライド可能に取り付けられていてもよい。また、スロープドアユニット40は、ドアインナ9に回動可能またはスライド可能に取り付けられたスロープ部材を更に備えてもよい。
また、上記実施形態では、ドアアウタ7は、車体2にヒンジ部6を介して回動可能に取り付けられ、ドアインナ9は、ドアアウタ7にヒンジ部8を介して回動可能に取り付けられているが、特にその形態には限られない。ドアインナは、車体2にヒンジ部を介して回動可能に取り付けられ、ドアアウタは、ドアインナに対して展開自在に設けられていてもよい。この場合には、ドアインナが第1ドアを構成し、ドアアウタが第2ドアを構成する。また、1つのドアからなるスロープドアが車体2の下部にヒンジ部を介して回動可能に取り付けられていてもよい。
また、上記実施形態では、スロープドア4の上側にスライドドア3が配置されているが、特にその形態には限られず、スロープドア4の上側に跳ね上げ式のドアハッチが配置されていてもよい。
また、上記実施形態のスロープドア構造は、車両1の側部に配置されたサイドドアの一部であるが、本発明は、車両1の後部に配置されたバックドアにも適用可能である。この場合には、スロープドア構造は、車体2のロアバックにヒンジ部を介して回動可能に取り付けられたスロープドアを備えてもよい。これにより、車両1への追突時に発生する衝撃が吸収されやすくなる。
1…車両、2…車体、4…スロープドア、6…ヒンジ部(第1ヒンジ部)、7…ドアアウタ(第1ドア)、8…ヒンジ部(第2ヒンジ部)、9…ドアインナ(第2ドア)、11…ロッカ(骨格部材)、13…ドアパネル(第1ドアパネル)、14…スロープパネル(第1スロープパネル)、15…強度部材、18…ドアパネル(第2ドアパネル)、19…スロープパネル(第2スロープパネル)、24…ストライカ、25…ロック部材、40…スロープドアユニット(スロープドア構造)。

Claims (6)

  1. 車両の車体の下部にヒンジ部を介して回動可能に取り付けられたスロープドアを備え、
    前記スロープドアは、ドアパネルと、前記ドアパネルに固定され、前記車体に対して開いた状態において前記車両に対して乗り降りを行う乗降対象に踏まれるスロープパネルと、前記ドアパネルと前記スロープパネルとの間に配置され、前記車両に対する衝突荷重を受ける強度部材とを有し、
    前記ヒンジ部は、前記強度部材と繋がっている車両のスロープドア構造。
  2. 前記スロープドアは、前記車体の下部に前記ヒンジ部を介して回動可能に取り付けられた第1ドアと、前記第1ドアに対して展開自在に設けられた第2ドアとを備え、
    前記第1ドアは、第1ドアパネルと、前記第1ドアパネルに固定され、前記スロープドアが開いた状態において前記乗降対象に踏まれる第1スロープパネルとを有し、
    前記第2ドアは、第2ドアパネルと、前記第2ドアパネルに固定され、前記スロープドアが開いた状態において前記乗降対象に踏まれる第2スロープパネルとを有し、
    前記強度部材は、前記第1ドアパネルと前記第1スロープパネルとの間に配置されている請求項1記載の車両のスロープドア構造。
  3. 前記第1ドアは、前記車体の下部に第1ヒンジ部を介して回動可能に取り付けられており、
    前記第1ヒンジ部は、前記強度部材と繋がっており、
    前記第2ドアは、前記第1ドアの先端部に第2ヒンジ部を介して回動可能に取り付けられていると共に、前記スロープドアが閉じた状態において前記第1ドアよりも前記車両の車室内側に配置されており、
    前記第1スロープパネル及び前記第2スロープパネルは、前記スロープドアが閉じた状態において対面している請求項2記載の車両のスロープドア構造。
  4. 前記スロープドア及び前記車体の一方に取り付けられたストライカと、
    前記スロープドア及び前記車体の他方に取り付けられ、前記ストライカと係合して前記スロープドアと前記車体とをロックするロック部材とを更に備える請求項1〜3の何れか一項記載の車両のスロープドア構造。
  5. 前記強度部材は、枠体状を有し、
    前記ヒンジ部は、前記強度部材と一体化されている請求項1〜4の何れか一項記載の車両のスロープドア構造。
  6. 前記車体の下部には、骨格部材が連結されており、
    前記スロープドアは、前記骨格部材に前記ヒンジ部を介して回動可能に取り付けられている請求項1〜5の何れか一項記載の車両のスロープドア構造。
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