JP5580088B2 - 横跳ね上げシートのロック機構 - Google Patents

横跳ね上げシートのロック機構 Download PDF

Info

Publication number
JP5580088B2
JP5580088B2 JP2010066644A JP2010066644A JP5580088B2 JP 5580088 B2 JP5580088 B2 JP 5580088B2 JP 2010066644 A JP2010066644 A JP 2010066644A JP 2010066644 A JP2010066644 A JP 2010066644A JP 5580088 B2 JP5580088 B2 JP 5580088B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
flip
lock
seat
release
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010066644A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011195098A (ja
Inventor
将宏 細川
Original Assignee
丸菱工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 丸菱工業株式会社 filed Critical 丸菱工業株式会社
Priority to JP2010066644A priority Critical patent/JP5580088B2/ja
Publication of JP2011195098A publication Critical patent/JP2011195098A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5580088B2 publication Critical patent/JP5580088B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、ワンボックスタイプの自動車等に設けられ、折り畳んで車両の側壁側へ跳ね上げ収納可能とした横跳ね上げシートを跳ね上げ位置で固定するためのロック機構に関する。
ワンボックスタイプの自動車等においては、車室内のシートを任意に車両の側壁側へ跳ね上げ収納して、車室内を多目的に利用可能とした横跳ね上げシートがよく用いられている。このような横跳ね上げシートは、背当て部を折り畳み、シート本体に設けた脚体と車両の床との係合を解除した後、側壁側へ跳ね上げ操作するものであるが、この跳ね上げ位置で固定するためにロック機構が設けられている。このロック機構としては、例えば特許文献1に示すように、シート側に設けたベルトのフックを側壁に設けたキャッチャー(係止具)に係止させる構造が知られている。なお、脚体は、シート本体に対して出し入れ可能となっており、跳ね上げ収納した際には車室内へ突出状態とならないようにシート本体に収納される。
特開2008−179190号公報
しかし、跳ね上げ位置での固定にフックを用いると、横跳ね上げシートを跳ね上げた後にフックをかけ忘れるおそれがある。また、係止具に対する係脱の操作が面倒であるため、フックを係止させずに放置される場合も考えられる。
一方、脚体のシート本体からの出し入れがフックの係脱と関係なく行われるため、横跳ね上げシートを跳ね上げた際の脚体の収納や、跳ね上げ位置から引き出して使用する際の脚体の引き出しを忘れるおそれがある。
そこで、本発明は、跳ね上げ位置での固定が簡単且つ確実に行えると共に、跳ね上げと使用とに伴う脚体の出し入れも確実に行うことができる横跳ね上げシートのロック機構を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、シート本体の下面に脚体を出し入れ可能に備え、使用位置から車両の側壁に沿って起立する跳ね上げ位置へ回転可能とした横跳ね上げシートに設けられ、跳ね上げ位置で側壁に設けた係止具と係止させて横跳ね上げシートの使用位置への回転を規制するロック機構であって、跳ね上げ位置で係止具に係止可能なロック位置と、係止具から離れるロック解除位置との間を移動可能なロック部材と、ロック部材をロック位置へ付勢する付勢手段と、脚体とロック部材との間に設けられ、脚体のシート本体への収納位置でロック部材のロック位置への移動を許容し、脚体のシート本体からの引き出し位置でロック部材をロック解除位置へ移動させる連係手段と、を設け、係止具とロック部材との少なくとも一方に、横跳ね上げシートの跳ね上げ位置への回転に伴う係止具とロック位置のロック部材との当接によってロック部材を付勢手段の付勢に抗して係止具から一時的に退避させ、跳ね上げ位置で係止具へ再係止させる案内部を設けて、連係手段を、脚体に一端が接続される連結体と、その連結体の他端に接続されてロック部材に係止するフック体と、フック体をロック部材との係止位置へ付勢する第2の付勢手段とによって形成する一方、横跳ね上げシートの跳ね上げ位置から使用位置への回転に伴い、フック体のロック部材への係止を解除してロック部材をロック位置へ復帰させる解除手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項に記載の発明は、請求項の構成において、解除手段を、フック体を押圧してロック部材との係止を解除させる押圧位置と、フック体から離れる押圧解除位置との間を移動可能で、跳ね上げ位置では係止具と当接して押圧解除位置に保持される解除部材と、解除部材を押圧位置へ付勢する第3の付勢手段と、によって形成し、使用位置への回転に伴う解除部材と係止具との離間により、解除部材が前記第3の付勢手段によって押圧位置へ移動してロック部材へのフック体の係止を解除させることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、脚体の出し入れ操作にロック部材が連係して係止具に対して係脱し、特に跳ね上げ位置から横跳ね上げシートを使用する際には脚体を引き出さないと固定が解除されない構成となる。従って、横跳ね上げシートの跳ね上げ位置での固定が簡単且つ確実に行えると共に、跳ね上げと使用とに伴う脚体の出し入れも確実に行うことができる。
また、横跳ね上げシートを跳ね上げ位置へ回転させる際、脚体を先にシート本体へ収納してロック部材がロック位置にあっても、跳ね上げ位置でロック部材が自動的に係止具へ係止することとなり、跳ね上げの手順に融通が利いて使い勝手が良好となる。
さらに、解除手段によって横跳ね上げシートの使用位置ではロック部材がロック位置へ確実に復帰するため、横跳ね上げシートを跳ね上げ収納した際に脚体の収納を忘れることがあっても、ロック部材による固定を確実に行うことができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項の効果に加えて、解除部材と係止具との接離を利用して解除手段を簡単且つ合理的に形成することができる。
跳ね上げ位置での横跳ね上げシートの斜視図で、(A)が脚体の引き出し位置、(B)が脚体の収納位置をそれぞれ示す。 跳ね上げ位置での横跳ね上げシートの内部機構の斜視図である。 脚体の連結部分の斜視図で、(A)が引き出し位置、(B)が収納位置をそれぞれ示す。 ロック機構の斜視図である。 ロック機構の説明図で、(A)が側面、(B)が背面をそれぞれ示す。 係止具への係止前のロック機構の説明図で、(A)が斜視、(B)が側面、(C)が背面をそれぞれ示す。 係止具への係止状態のロック機構の説明図で、(A)が斜視、(B)が側面、(C)が背面をそれぞれ示す。 係止状態で脚体を収納した状態のロック機構の説明図で、(A)が斜視、(B)が側面、(C)が背面をそれぞれ示す。 係止状態から脚体を引き出した状態のロック機構の説明図で、(A)が斜視、(B)が側面、(C)が背面をそれぞれ示す。 使用位置へ回転する際のロック機構の説明図で、(A)が斜視、(B)が側面、(C)が背面をそれぞれ示す。 ロックピンがロック位置へ復帰した状態のロック機構の斜視図である。 変更例のロック機構の斜視図で、(A)が係止解除状態、(B)が係止状態をそれぞれ示す。 変更例のロック機構の説明図で、(A)が背面、(B)が側面をそれぞれ示す。 変更例のロック機構の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1,2に横跳ね上げシートの一例を示す。この横跳ね上げシート(以下単に「シート」という。)1は、乗員が着席するシート本体2と、シート本体2の後端へ折り畳み可能に蝶着される背当て部3とを備え、シート本体2における図示しない車室の側壁側の側縁には、連結板4が連結されて、この連結板4が、車室の床面上で側壁際に立設された支持フレーム5へ回転軸6によって回転可能に軸着されている。7は回転軸6に外装されてシート本体2を上方へ回転付勢するトーションバネである。これにより、シート1は、回転軸6を中心にして、シート本体2が床面と平行となる使用位置と、シート本体2が側壁際へ平行に立ち上がる跳ね上げ位置との間を回転可能となる。
また、シート本体2の下面には、脚体8が設けられている。この脚体8は、シート本体2の下面に凹設された矩形状の凹部9に嵌合する四角板状で、図3にも示すように、凹部9内で支持軸10によって回転可能に連結されて、シート本体2の下面から直交状に突出する図1(A)の引き出し位置と、凹部9内に収まる同図(B)の収納位置との間で出し入れ可能となっている。脚体8の突出側の端縁には、車室の床に設けた図示しない係止機構との係止凹部11が設けられており、脚体8の引き出し位置でシート1を使用位置へ回転させると、係止凹部11が係止機構によって床面に結合され、シート1が使用位置で固定されるようになっている。
そして、背当て部3の背面でシート本体2との蝶着際には、ロック機構20が設けられている。このロック機構20は、図2に示すように、シート1を跳ね上げ位置へ回転させた際に側壁に突設したU字状の係止具12と係止してシート1を跳ね上げ位置で固定するものである。以下、ロック機構20の詳細を説明する。
ロック機構20は、図4,5にも示すように、背当て部3に対して横向きに、且つ開放面を背当て部3に向けて取り付けられる四角箱状のケーシング21を有し、そのケーシング21内の上部中央に、上端の側壁側の側面を案内部となる傾斜面22aとしたロック部材としてのロックピン22が、ケーシング21内に固定されるカラー23によって上下方向へスライド可能に保持されて、上端をケーシング21から上部へ突出させている。なお、ロック機構20の説明においては、図2,4での上側を上方、ケーシング21の閉塞側(図5(A)の左側)を前方として説明する。
また、ロックピン22の下端には、カラー23への挿通部分よりも径の大きい大径部24が形成されると共に、係止軸25が左右方向へ直交状に貫通して、係止軸25の両端とケーシング21の上壁との間に、付勢手段としての一対のコイルバネ26,26が張設されている。よって、ロックピン22は、コイルバネ26,26によって大径部24がカラー23に当接する図4,5の突出位置(ロック位置)へ付勢されることになる。
一方、ロックピン22の下方でケーシング21の前壁には、支持板27が後方へ向けて立設されており、その支持板27に、フック体としてのフックプレート28が連結されている。このフックプレート28は、上部に、ロックピン22の係止軸25の右端に係止可能なフック部29を備えて、ネジ30によって支持板27へ回転可能に連結されている。但し、フックプレート28におけるネジ30の貫通孔31は、上下方向の長穴となって、フックプレート28を、貫通孔31の下端にネジ30が当接する上限位置と、貫通孔31の上端にネジ30が当接する下限位置との間で上下移動可能としている。この上限位置でフック部29が係止軸25に前方から係止可能となっている。なお、フック部29の上端は後下がりの傾斜状に形成されている。
さらに、フックプレート28の下端には、左向きに連結片32が折曲形成される一方、支持板27の上方でフックプレート28よりも前方には、ケーシング21の左右壁間に支軸33が架設されて、連結片32と支軸33との間に第2の付勢手段としてのコイルバネ34が張設されている。よって、フックプレート28は、コイルバネ34により、ネジ30が貫通孔31の下端に当接する上限位置へ付勢されることになる。
そして、ケーシング21の下壁と、図3に示す脚体8の支持軸10を保持するブラケット35との間には、連結体となるワイヤ36を遊挿したワイヤチューブ36aが架設されて、ワイヤ36の一端が、フックプレート28の中間部位で貫通孔31の後方に形成された連結突起37に連結され、ワイヤ36の他端が、脚体8の支持軸10からの偏心位置に設けた連結突起38に連結されている。すなわち、脚体8の引き出し位置では、ワイヤ36が引っ張られることで、コイルバネ34の付勢に抗してフックプレート28をフック部29が係止軸25から下方に離れた下限位置に保持し、脚体8の収納位置では、ワイヤ36が緩められることで、コイルバネ34の付勢によってフックプレート28をフック部29が係止軸25に係止する上限位置へ移動可能としたもので、このワイヤ36とフックプレート28とコイルバネ34とが本発明の連係手段となる。
39は、支持板27より右側で支軸33により回転可能に設けられた解除部材としての解除リンクで、ケーシング21の上壁に形成したスリット40を貫通してケーシング21の上部に突出する上端に、ロックピン22との干渉を防止した切欠部42を備えた断面コ字状の当接板41を固着している。一方、解除リンク39の下方部分でフックプレート28の前方には、支持板27よりも下方で左向きに押圧片43が折曲形成されている。この解除リンク39は、支軸33に設けた第3の付勢手段としてのトーションバネ44によって図5(A)の左回転方向へ回転付勢されて、上端をスリット40の前端に当接させている。
この解除リンク39とトーションバネ44とで本発明の解除手段を構成するもので、解除リンク39の上端がスリット40の前端に当接する状態で、当接板41の前面はロックピン22の前側側面と前後方向で同じ位置となる。また、押圧片43は、フックプレート28のネジ30より下方部位を後方へ押圧して、フックプレート28を、フック部29が係止軸25よりも前方に位置する係止解除姿勢で保持するようになっている。
以上の如く構成されたロック機構20の作動を説明する。
まず、シート1の使用位置では、解除リンク39の上端がスリット40の前端に当接した回転位置にあって、下端の押圧片43がフックプレート28を係止解除姿勢に保持しているため、フック部29はロックピン22の係止軸25に係止しない。従って、ロックピン22はコイルバネ26の付勢によって突出位置にある。また、脚体8が引き出し位置にあるため、図4,5に示すようにワイヤ36を介してフックプレート28が下限位置に引っ張られている。なお、ロックピン22は、係止軸25の両端がコイルバネ26,26で引張されることで、傾斜面22aが前方を向いた位相で回転が規制される。
ここからシート1を側壁側へ跳ね上げ収納する際、背当て部3をシート本体2側へ倒し、脚体8の係止機構を解除した後、シート1を側壁側へ回転させる。すると、シート1と共にロック機構20も回転して、図4,5に示すように、ロックピン22の傾斜面22aと解除リンク39の当接板41とが係止具12に当接する。
ここからシート1を側壁側へ押し込むようにさらに回転させると、図6に示すように、ロックピン22は傾斜面22aによる案内でコイルバネ26の付勢に抗してケーシング21内へ下降する。これと同時に解除リンク39は係止具12に押される格好で支軸33を中心に同図(B)において右回転するため、下端の押圧片43が前方へ移動してフックプレート28の後方への押圧を解除する。
そして、ロックピン22が係止具12の先端を越えると、図7に示すように、ロックピン22はコイルバネ26の付勢によって突出位置へ復帰し、先端を係止具12に貫通させる。これにより、シート1はロック機構20を介して係止具12に連結され、図1(A)及び図2の跳ね上げ位置で固定される。
このとき、フックプレート28は、解除リンク39による後方への押圧が解除されているので、コイルバネ34の付勢によって同図(B)においてネジ30を中心に右回転し、フック部29を係止軸25の下方に位置させている。
ここで、図1(B)及び図3(B)のように脚体8を折り畳んで凹部9に収納すると、ワイヤ36が緩められてフックプレート28への引っ張りが解除されるため、図8に示すように、フックプレート28はコイルバネ34の付勢により、ネジ30が貫通孔31の下端に位置する上限位置へ上昇する。このとき、フック部29の傾斜状の上端が係止軸25に当接することで、フックプレート28は上端の案内によって同図(B)において左回転し、係止軸25を乗り越えた後再び右回転してフック部29を係止軸25に係止させる。
次に、シート1を跳ね上げ位置から使用位置へ戻す場合、まず図1(A)及び図3(A)に示すように脚体8を引き出し位置へ引き出す。すると、図9に示すように、ワイヤ36が引っ張られてフックプレート28が下降するため、フック部29が係止軸25に係止するロックピン22も下降して先端を係止具12から下方へ退避させる(ロック解除位置)。よって、シート1を使用位置へ倒すように回転させることができる。
この使用位置への回転の際、解除リンク39の当接板41に対し係止具12の押圧がなくなると、図10に示すように、解除リンク39はトーションバネ44の付勢によって同図(B)において左回転するため、下端の押圧片43が再びフックプレート28の下方を後方へ押圧してフックプレート28をネジ30を中心に左回転させる。よって、フック部29が係止軸25から外れ、ロックピン22はコイルバネ26の付勢によって再び図11の突出位置へ復帰することになる。
このように、上記形態のシート1のロック機構20によれば、跳ね上げ位置で係止具12に係止可能なロック位置と、係止具12から離れるロック解除位置との間を移動可能なロックピン22と、ロックピン22をロック位置へ付勢するコイルバネ26と、脚体8とロックピン22との間に設けられ、脚体8のシート本体2への収納位置でロックピン22のロック位置への移動を許容し、脚体8のシート本体2からの引き出し位置でロックピン22をロック解除位置へ移動させる連係手段とを設けたことで、脚体8の出し入れ操作にロックピン22が連係して係止具12に対して係脱し、特に跳ね上げ位置からシート1を使用する際には脚体8を引き出さないと固定が解除されない構成となる。従って、シート1の跳ね上げ位置での固定が簡単且つ確実に行えると共に、跳ね上げと使用とに伴う脚体8の出し入れも確実に行うことができる。
特にここでは、ロックピン22に、シート1の跳ね上げ位置への回転に伴う係止具12とロック位置のロックピン22との当接によってロックピン22をコイルバネ26の付勢に抗して係止具12から一時的に退避させ、跳ね上げ位置で係止具12へ再係止させる傾斜面22aを設けているので、シート1を跳ね上げ位置へ回転させる際、脚体8が先にシート本体2へ収納されてロックピン22がロック位置にあっても、跳ね上げ位置でロックピン22が自動的に係止具12へ係止することとなり、跳ね上げの手順に融通が利いて使い勝手が良好となる。
さらに、連係手段を、脚体8に一端が接続されるワイヤ36と、そのワイヤ36の他端に接続されてロックピン22に係止するフックプレート28と、フックプレート28をロックピン22との係止位置へ付勢するコイルバネ34とによって形成する一方、シート1の跳ね上げ位置から使用位置への回転に伴い、フックプレート28のロックピン22への係止を解除してロックピン22をロック位置へ復帰させる解除手段を設けたことで、シート1の使用位置ではロックピン22がロック位置へ確実に復帰するため、シート1を跳ね上げ収納した際に脚体8の収納を忘れることがあっても、ロックピン22による固定を確実に行うことができる。
加えて、解除手段を、フックプレート28を押圧してロックピン22との係止を解除させる押圧位置と、フックプレート28から離れる押圧解除位置との間を移動可能で、跳ね上げ位置では係止具12と当接して押圧解除位置に保持される解除リンク39と、その解除リンク39を押圧位置へ付勢するトーションバネ44と、によって形成し、使用位置への回転に伴う解除リンク39と係止具12との離間により、解除リンク39がトーションバネ44によって押圧位置へ移動してロックピン22へのフックプレート28の係止を解除させるようにしているので、解除リンク39と係止具12との接離を利用して解除手段を簡単且つ合理的に形成することができる。
なお、ロック機構の構造は上記形態に限定するものではなく、適宜設計変更可能である。
例えば、ロック部材をピン形状でなくバー形状としたり、案内部となる傾斜面を係止具側に設けたりすることができる。但し、案内部の省略は可能である。
また、フックプレートのロックピンへの係脱を逆側(後方から)にしたり、係止軸を省略してロックピンに設けた透孔に対してフックプレートを係脱させたり、ネジと貫通孔とを支持板との間で互いに逆に設けたりしてもよい。
さらに、連結体としてはワイヤに限らず、ロープやチェーン等の索状体や複数のリンク部材を用いることもできる。
そして、上記形態では、連結体であるワイヤをフックプレートに接続してロックピンに係脱させて解除手段を設けているが、このようなフック体や解除手段をなくして連結体を直接ロックピン等のロック部材に連結する変更も可能である。
図12,13はその例を示すもので、このロック機構20aにおいては、ワイヤ36の端部を係止軸25に直接連結して、脚体8の引き出し位置では、図12(A)及び図13の二点鎖線で示すように、コイルバネ26の付勢に抗してロックピン22をロック解除位置に下降させ、脚体8の収納位置では、図12(B)及び図13の実線で示すように、ロックピン22を突出位置へ突出させて係止具12に係止させるようになっている。
従って、このロック機構20aにおいても、脚体8の出し入れ操作にロックピン22が連係して係止具12に対して係脱し、特に跳ね上げ位置からシート1を使用する際には脚体8を引き出さないと固定が解除されない構成となる。よって、シート1の跳ね上げ位置での固定が簡単且つ確実に行えると共に、跳ね上げと使用とに伴う脚体8の出し入れを確実に行うことができる。
また、シート1を跳ね上げ位置へ回転させる際、脚体8が先にシート本体2へ収納されてロックピン22がロック位置にあっても、跳ね上げ位置でロックピン22が自動的に係止具12へ係止することとなり、跳ね上げの手順に融通が利いて使い勝手が良好となる。
一方、図14に示すような変更例も考えられる。これは、シート本体2に対して背当て部3を折り畳み可能とする既存のラッチ機構の位置にロック機構20bを設けたもので、ラッチ機構のベースプレート50上に、ピン51によってロック部材となるロックプレート52が回転可能に軸着されて、図示しないトーションバネにより、先端の係止部53とベースプレート50に設けた切欠き54との間に図示しない係止具を縦方向に係止するロック位置に回転付勢されている。なお、係止部53は、別体でロックプレート52に軸着されており、係止具の当接により、切欠き54を塞ぐ係止位置から内側へ回転して退避可能となっている。
このロックプレート52の端部に、連結体となるワイヤ36が接続されて、脚体8の引き出し位置では、ワイヤ36を介してロックプレート52が回転付勢に抗してロック解除方向へ回転して係止部53を切欠き54から退避させ、脚体8の収納位置では、ワイヤ36が緩められることでロックプレート52がロック位置に回転して係止部53で切欠き54を閉塞するようになっている。よって、シート1の跳ね上げ位置で脚体8を収納すれば、ロック位置のロックプレート52の係止部53が係止具に係止してシート1が固定される。一方、脚体8を引き出せば、ロックプレート52がロック解除位置へ回転して切欠き54を開放するため、シート1の使用位置への回転が可能となる。
また、ロックプレート52がロック位置のままシート1を跳ね上げ位置に回転させても、係止具が係止部53を退避させて切欠き54内へ進入し、その後復帰した係止部53によって係止される。
従って、このロック機構20bにおいても、シート1の跳ね上げ位置での固定が簡単且つ確実に行えると共に、跳ね上げと使用とに伴う脚体8の出し入れも確実に行うことができる。また、跳ね上げの手順に融通が利いて使い勝手が良好となる。
特にここでは、既存のラッチ機構を利用してロック機構20bを設けているので、省スペース且つ低コストでシート1にロック機構20bを付与できる利点がある。
1・・横跳ね上げシート、2・・シート本体、3・・背当て部、4・・連結板、5・・支持フレーム、6・・回転軸、8・・脚体、9・・凹部、10・・支持軸、12・・係止具、20,20a,20b・・ロック機構、21・・ケーシング、22・・ロックピン、22a・・傾斜面、25・・係止軸、26,34・・コイルバネ、27・・支持板、28・・フックプレート、29・・フック部、30・・ネジ、31・・貫通孔、33・・支軸、36・・ワイヤ、39・・解除リンク、41・・当接板、43・・押圧片、44・・トーションバネ、50・・ベースプレート、52・・ロックプレート、53・・係止部。

Claims (2)

  1. シート本体の下面に脚体を出し入れ可能に備え、使用位置から車両の側壁に沿って起立する跳ね上げ位置へ回転可能とした横跳ね上げシートに設けられ、前記跳ね上げ位置で前記側壁に設けた係止具と係止させて前記横跳ね上げシートの前記使用位置への回転を規制するロック機構であって、
    前記跳ね上げ位置で前記係止具に係止可能なロック位置と、前記係止具から離れるロック解除位置との間を移動可能なロック部材と、
    前記ロック部材を前記ロック位置へ付勢する付勢手段と、
    前記脚体とロック部材との間に設けられ、前記脚体の前記シート本体への収納位置で前記ロック部材の前記ロック位置への移動を許容し、前記脚体の前記シート本体からの引き出し位置で前記ロック部材を前記ロック解除位置へ移動させる連係手段と、を設け
    前記係止具とロック部材との少なくとも一方に、前記横跳ね上げシートの前記跳ね上げ位置への回転に伴う前記係止具と前記ロック位置の前記ロック部材との当接によって前記ロック部材を前記付勢手段の付勢に抗して前記係止具から一時的に退避させ、前記跳ね上げ位置で前記係止具へ再係止させる案内部を設けて、
    前記連係手段を、前記脚体に一端が接続される連結体と、その連結体の他端に接続されて前記ロック部材に係止するフック体と、前記フック体を前記ロック部材との係止位置へ付勢する第2の付勢手段とによって形成する一方、
    前記横跳ね上げシートの前記跳ね上げ位置から前記使用位置への回転に伴い、前記フック体の前記ロック部材への係止を解除して前記ロック部材を前記ロック位置へ復帰させる解除手段を設けたことを特徴とする横跳ね上げシートのロック機構。
  2. 前記解除手段を、前記フック体を押圧して前記ロック部材との係止を解除させる押圧位置と、前記フック体から離れる押圧解除位置との間を移動可能で、前記跳ね上げ位置では前記係止具と当接して前記押圧解除位置に保持される解除部材と、前記解除部材を前記押圧位置へ付勢する第3の付勢手段と、によって形成し、
    前記使用位置への回転に伴う前記解除部材と係止具との離間により、前記解除部材が前記第3の付勢手段によって前記押圧位置へ移動して前記ロック部材への前記フック体の係止を解除させることを特徴とする請求項に記載の横跳ね上げシートのロック機構。
JP2010066644A 2010-03-23 2010-03-23 横跳ね上げシートのロック機構 Active JP5580088B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010066644A JP5580088B2 (ja) 2010-03-23 2010-03-23 横跳ね上げシートのロック機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010066644A JP5580088B2 (ja) 2010-03-23 2010-03-23 横跳ね上げシートのロック機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011195098A JP2011195098A (ja) 2011-10-06
JP5580088B2 true JP5580088B2 (ja) 2014-08-27

Family

ID=44873821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010066644A Active JP5580088B2 (ja) 2010-03-23 2010-03-23 横跳ね上げシートのロック機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5580088B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6765948B2 (ja) * 2016-12-06 2020-10-07 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート
KR102412375B1 (ko) * 2020-09-14 2022-06-24 주식회사 디에스시동탄 폴딩 시트

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0348888Y2 (ja) * 1984-09-19 1991-10-18
JP3176585B2 (ja) * 1998-12-28 2001-06-18 川崎重工業株式会社 シートロック装置
JP4635952B2 (ja) * 2006-05-09 2011-02-23 トヨタ紡織株式会社 車両用格納式シートのロック構造
JP5007183B2 (ja) * 2007-09-14 2012-08-22 テイ・エス テック株式会社 ダイブダウンシート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011195098A (ja) 2011-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8573674B2 (en) Vehicle seat
JP5141680B2 (ja) 車両用シート
US6817646B2 (en) Vehicle seat
JP5207791B2 (ja) 車両用格納シート
JP5291373B2 (ja) 誤操作防止装置及び車両用格納シート
JP5181866B2 (ja) 車両用シートの切換機構
JP5680975B2 (ja) チャイルドシートのシートベルトロック装置、およびチャイルドシート
JP4092189B2 (ja) 自動車用シート装置
JP2009090809A (ja) 車両用格納シート
JP2007055433A (ja) チャイルドシート
JP4263628B2 (ja) シート収納装置
JP5580088B2 (ja) 横跳ね上げシートのロック機構
JP5007605B2 (ja) 車両用シートのロック解除操作機構
JP4897418B2 (ja) シートスライド装置
JP4635952B2 (ja) 車両用格納式シートのロック構造
JP2005075312A (ja) 自動車用折畳み式シート
KR20070031493A (ko) 더블 폴딩 시트용 폴딩 위치 제한장치
JP2010201983A (ja) 蓋部材
JP5222182B2 (ja) アームレスト
JP6273790B2 (ja) 車両用シート装置
JP2013082386A (ja) 車両用シート装置
JP5952722B2 (ja) 乗物用シート
JP5411640B2 (ja) シートバックの固定装置
JP5857919B2 (ja) ロック機構
JP2010247594A (ja) 車両のシートスライド装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140617

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5580088

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250