JP4263628B2 - シート収納装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、自動車等の車両のシート収納装置に関するものであり、特に、シートクッションをシートバック側に跳ね上げた状態でロックしたり、シートクッションにシートバックを重ね合わせた状態でフロア下段部に格納することができるシート収納装置に係るものである。
従来から、自動車等の車両のシートの中には、フロア上段部に対してシートバックを回動可能に支持し、このシートバックにシートクッションを跳ね上げ方向に回動可能に支持し、シートクッションをシートバック側に跳ね上げるチップアップ姿勢とシートバックをシートクッション側へ回動しフロア下段部に格納するダイブダウン姿勢とに姿勢変化させることができ、前記チップアップ姿勢でシートクッションをシートバックにロックするチップアップロック機構を設けたシート収納装置が知られている。
このシート収納装置によれば、フロア下段部に収納された格納状態では車室内空間を広く利用できると共に、チップアップロック機構により格納状態への姿勢変更に際してシートバックとシートクッションとがロックされるため収納作業が行い易く使い勝手がよいものとなっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−362202号公報
しかしながら、上記従来のシート収納装置においては、格納状態にあるシートを使用状態にするためにはダイブダウン姿勢にあるシートのシートバックを背面側に回動させて、チップアップ姿勢にした後にチップアップロック機構をアンロック状態にしてから、シートクッションを回動させて使用状態にしなければならないため、格納状態から使用状態へのシートの姿勢変更作業が面倒となってしまう。
ところが、チップアップ姿勢でシートクッションとシートバックがロックできないと、シートクッションを支えなければならず乗員に負担がかかるという問題がある。
そこで、この発明は、シートアレンジにおける乗員への負担を軽減することができ、格納状態から使用状態へ簡単に姿勢変更できるシート収納装置を提供するものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、フロア上段部(例えば、実施形態におけるフロア上段部4)に回動可能に支持されるシートバック(例えば、実施形態におけるシートバック5)に、シートクッション(例えば、実施形態におけるシートクッション6)を跳ね上げ方向に回動可能に支持し、シートクッションをシートバック側に跳ね上げるチップアップ姿勢とシートバックをシートクッション側へ回動しフロア下段部(例えば、実施形態におけるフロア下段部3)に格納するダイブダウン姿勢とに姿勢変化可能なシート収納装置において、前記チップアップ姿勢でシートクッションをシートバックにロックするチップアップロック機構(例えば、実施形態におけるチップアップロック機構20)を設け、このチップアップロック機構に、前記ダイブダウン姿勢になるとチップアップロック機構によるシートクッションとシートバックとのロックを不能とするロック解除機構(例えば、実施形態におけるロック解除機構41)を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、ダイブダウン姿勢で格納状態にあるシートは、チップアップ姿勢においてチップアップロック機構によりロックされていたシートバックとシートクッションとのロックがロック解除機構によりロック不能状態とされているため、シートバックを背面側に回動させても、シートクッションは取り残されるため、シートバックが使用位置まで回動することで、シートクッションを水平状態にすれば着座が可能となる。
請求項2に記載した発明は、前記チップアップロック機構は、シートバック側に設けた係合部材(例えば、実施形態におけるブラケット23)と、この係合部材に係止するシートクッション側に設けた係止部材(例えば、実施形態におけるロックプレート26)と、この係止部材を係合部材に対してロック不能状態とロック可能状態にするカム部材(例えば、実施形態におけるカムプレート29)とを有し、カム部材はシートをチップアップ姿勢にするために必要な動作に連動して係止部材をロック可能状態にすることを特徴とする。
このように構成することにより、シートをチップアップ姿勢にするために必要な動作に連動してカム部材を作動させ、係止部材を係合部材にロック可能状態としてシートクッションを跳ね上げるようにすることができる。
請求項3に記載した発明は、前記ロック解除機構は、シートがダイブダウン姿勢になると係止部材の係合部材に対するロック動作を他のカム部材(例えば、実施形態における解除カム38)を介して阻止することを特徴とする。
このように構成することで、シートがダイブダウン姿勢にある場合には、他のカム部材を介して係止部材が係合部材にロック不能状態となっているため、シートバックの背面側への回動にシートクッションは取り残され、シートバックが使用位置まで回動することで、シートクッションを水平状態にすれば着座が可能となる。
請求項1に記載した発明によれば、ダイブダウン姿勢で格納状態にあるシートは、チップアップ姿勢においてチップアップロック機構によりロックされるシートバックとシートクッションとのロックがロック解除機構によりロック不能状態とされているため、シートバックを背面側に回動させても、シートクッションは取り残され、シートバックが使用位置まで回動することで、シートクッションを水平状態にすれば着座ができるため、チップアップ姿勢を可能としたまま乗降性能を悪化させることなく、チップアップ姿勢を経ないで格納状態から使用状態へ簡単に姿勢変更できる効果がある。
請求項2に記載した発明によれば、シートをチップアップ姿勢にするために必要な動作に連動してカム部材を作動させ、係止部材を係合部材にロック可能状態としてシートクッションを跳ね上げるようにすることができるため、チップアップ姿勢を可能としつつ乗員のシートアレンジ作業での負担を軽減することができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、シートがダイブダウン姿勢にある場合には、他のカム部材を介して係止部材が係合部材にロック不能状態となっているため、シートバックの背面側への回動にシートクッションは取り残され、シートバックが使用位置まで回動することで、シートクッションを水平状態にすれば着座が可能となるため、チップアップ姿勢を可能としたまま乗降性能を悪化させることなく、チップアップ姿勢を経ないで格納状態から使用状態へ簡単に姿勢変更できる効果がある。
次に、この発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4において1は車両用シートを示し、このシート1は車両の後席に用いられる折り畳みシートである。フロア2は前側のフロア下段部3から後側のフロア上段部4にかけて有段成形されており、フロア上段部4に支持された前記シート1がフロア下段部3側に折り畳み可能に構成されている。折り畳まれた状態のシート1はシートバック5とシートクッション6が重ね合わされてフロア下段部3に載置され、フロア上段部4の面と略面一になり平坦な荷室を形成するようになっている。
前記シートバック5はバックフレーム7を備え、シートクッション6はクッションフレーム8を備えている。そして、シートバック5の下部に露出するバックフレーム7の下端部に後述するバックヒンジ9が取り付けられ、このバックヒンジ9にフロア2に固定した後述するフロアヒンジ10が回動可能に取り付けられて、シートバック5がフロア上段部4に回動可能に支持されている。
シートバック5の上部背面の車幅方向の片側には、ラッチ11が取り付けられ、このラッチ11に対応して車体のサイドパネル12にはストライカ13が取り付けられている。このストライカ13がラッチ11に係止することで、シートバック5を使用状態で車体に固定するようになっている。
シートクッション6のクッションフレーム8後部は後方に立ち上がる湾曲アーム14として構成され、この湾曲アーム14の端部がシートバック5の側部の下部、つまりシートバック5のバックフレーム7の下部に回動可能に取り付けられ、シートクッション6がシートバック5に跳ね上げ方向に回動可能に支持されている。
シートバック5の前側下面のクッションフレーム8には前側から見て略コの字状のスタンド脚部15の両側の端部16が支持ブラケット17を介して軸部18を中心にして後方側に折り畳み可能に取り付けられている。このスタンド脚部15は、シート1を使用する際にシートバック5の下面に対して略90度前側に回動させた状態でフロア下段部3に設けた脚部ロック装置19に係合して、シートクッション6をフロア2に支持するものである。
したがって、図1に示すように使用状態にあるシート1を、図2に示すようにシートクッション6を跳ね上げ方向に回動させシートバック5に重ね合わせてチップアップ姿勢とすると共にスタンド脚部15を矢印で示すようにシートクッション6下面に折り畳むことで、フロア下段部3に背の高い荷物等を載置することができる。
また、図1に示す使用状態にあるシート1において、前記ラッチ11からストライカ13を外し、図3に示すように、シートバック5をシートクッション6側に回動してフロア下段部3に格納すれば図4に示すようにダイブダウン姿勢とすることができる。そして、ダイブダウン姿勢となって格納状態にあるシート1を使用状態にするためには、シートバック5を背面側に引き上げるように回動して前記ラッチ11とストライカ13とを係止した後、シートバック5に追従しないで取り残されたシートクッション6のスタンド脚部15を前側に回動して前記脚部ロック装置19に係止すればよい。
図5に示すように、シートクッション6のクッションフレーム8は後部が前記湾曲アーム14で構成され、この湾曲アーム14にチップアップロック機構20が設けられている。チップアップロック機構20は、図2に示したようにシート1がチップアップ姿勢にある際にシートクッション6をシートバック5にロックするための装置である。
湾曲アーム14はベースプレート21がカバー22で覆われたもので、このベースプレート21の上部には、バックフレーム7に一体に固定されたブラケット23の下端部が回動可能に取り付けられている。このブラケット23の下端部はヒンジセンタ24を中心にして円形状に形成されこの下端部前側には切欠部25が形成されている。
前記ベースプレート21には、ブラケット23のヒンジセンタ24の下方にロックプレート26が回動可能に取り付けられている。ロックプレート26は軸部27を中心にして図示しないラバーにより矢印A方向(図5において反時計回り)に付勢されたもので、前記ブラケット23のヒンジセンタ24側に、ブラケット23の切欠部25に係脱可能な爪部28を備えている。この爪部28はシート1がチップアップ姿勢にある場合に、前記ブラケット23の切欠部25に係止してシートクッション6をシートバック5にロックするものである。シートクッション6がブラケット23のヒンジセンタ24を中心にして相対的に矢印B方向に回動すると、スタンド脚部15を折り畳むことで回動終期に(図7参照)前記ラバーにより付勢されたロックプレート26の爪部28が前記ブラケット23の切欠部25に係止するのである。
前記ロックプレート26には、後述するカムプレート29の上部フック33が遊びをもって係止する開口部30が形成されている。
前記ロックプレート26の下方にはカムプレート29がベースプレート21に回動可能に取り付けられている。カムプレート29は軸部31を中心にしてコイルスプリング32により矢印C方向(図5において時計回り)に付勢されたものであり、上部には上部フック33が、下部には第1フック34と第2フック35を備えている。
上部フック33は前記ロックプレート26の開口部30にロックプレート26の下側から挿入されて係止し、第1フック34には前記ベースプレート21に取り付けられたピン36との間に前記コイルスプリング32が張設され、第2フック35には後述するロックワイヤ37が取り付けられている。前記チップアップロック機構20は、主としてブラケット23、ロックプレート26、カムプレート29、ロックワイヤ37及び後述するロック解除機構41で構成されている。
前記上部フック33は前記ロックワイヤ37により第2フック35に引張力が作用した場合にロックプレート26の反時計回りの回動を阻止するために前記ロックプレート26の開口部30の下部に係止するものであり、前記ロックワイヤ37が緩むとコイルスプリング32によりカムプレート29が時計回りに回動して、前記上部フック33がロックプレート26の開口部30への係止を解除するため、前記ラバーにより付勢されたロックプレート26の反時計回りの回動を許容して(図7参照)ロックプレート26とブラケット23とを係止可能とするものである。
また、カムプレート29の軸部31には解除カム38がその略中央部を回動可能に支持されている。この解除カム38は一端側に係止端39を他端側にロック解除ワイヤ40が接続されたものであって、前記ロック解除ワイヤ40が引張されない状態(図5、図7に示す状態)では、何ら機能しないが、図8に示すようにロック解除ワイヤ40が引張された状態では、ロックプレート26の周縁に当接してロックプレート26の反時計回りの回動を阻止するものである。つまりロックワイヤ37が緩みコイルスプリング32によりカムプレート29が時計回りに回動し、ロックプレート26の爪部28が前記ブラケット23の切欠部25に対応する位置に至っても、ロックプレート26の爪部28が前記ブラケット23の切欠部25に係止することができず、シートクッション6とシートバック5とのロックを不能とするものである。主として前記解除カム38とロック解除ワイヤ40とにより、チップアップロック機構20によるシートクッション6とシートバック5とのロックを不能とするロック解除機構41が構成されている。
前記ベースプレート21には前記カムプレート29に隣接してロックワイヤ37とロック解除ワイヤ40のアウタチューブ37a,40aを固定する固定ブラケット42が取り付けられ、各固定部43,44においてロックワイヤ37とロック解除ワイヤ40の各々のアウタチューブ37a,40aが取り付けられている。
そして、図5に示すように、ロックワイヤ37はクッションフレーム8に沿いクッションフレーム8の前側端部で下方に向かって湾曲しワイヤエンドをシートバック5側に向けるようにして配索され、このロックワイヤ37のアウタチューブ37aはクッションフレーム8に取り付けられた前側ブラケット45に固定され、ワイヤエンドは前記スタンド脚部15の両側の端部16の近傍、具体的には支持ブラケット17の軸部18の上方位置に固定されている。したがって、スタンド脚部15をシートバック5側に折り畳むと、ロックワイヤ37が固定ブラケット42の固定部43から繰り出され、その結果、前述したようにロックプレート26のブラケット23に対する係止を許容し、チップアップ姿勢でシートクッション6とシートバック6とがロックされる。
また、図5に示すように、ロック解除ワイヤ40は前記バックフレーム7の下部に取り付けられたバックヒンジ9の近傍にワイヤエンドを後方に向けた状態で配索され、図6に示すように、バックヒンジ9に取り付けられた固定部46にアウタチューブ40aが固定されている。
そして、前記バックヒンジ9はヒンジピン47を介してフロア上段部4に固定したフロアヒンジ10に回動可能に支持され、このフロアヒンジ10の折り曲げ片48にワイヤエンドが固定されている。したがって、シートバック5を前側に折り畳みダイブダウン姿勢になると、前記フロアヒンジ10の折り曲げ片48とバックヒンジ9の固定部46との間のロック解除ワイヤ40の長さが増加し(つまり、ロック解除ワイヤ40がアウタチューブ40aに対して引き出され)、これにより解除カム38が反時計回りに回動してロックプレート26の回動を規制し、ロックプレート26の爪部28が前記ブラケット23の切欠部25に対応する位置に至っても、ロックプレート26の爪部28が前記ブラケット23の切欠部25に係止することができないようにし、シートクッション6とシートバック5とのロックを不能とする。
上記実施形態によれば、図1に示すように使用状態にあるシート1のスタンド脚部15を脚部ロック装置19から外した後シートクッション6をシートバック5側に回動して、図2に示すようにシートクッション6を跳ね上げ方向に回動させシートバック5に重ね合わせてチップアップ姿勢とする。この状態では、ロックプレート26の爪部28が前記ブラケット23の切欠部25に対応する位置まで回動している。その後、スタンド脚部15を背後に折り畳むと、前記ロックワイヤ37のカムプレート29側のワイヤエンドが繰り出されてロックワイヤ37が緩みコイルスプリング32によりカムプレート29が時計回りに回動して、前記上部フック33がロックプレート26の開口部30への係止を解除する。その結果、図7に示すように、前記ラバーにより付勢されたロックプレート26の反時計回りの回動が許容され、ロックプレート26の爪部28が前記ブラケット23の切欠部25に係止して、シートクッション6がシートバック5にロックされる。これにより、チップアップ姿勢にあるシート1の前側のフロア下段部3に背の高い荷物等を載置できる。
一方、図1に示す使用状態にあるシート1のシートバック5を、図3に示すようにシートクッション6側に回動し、図4に示すようにフロア下段部3に格納してスタンド脚部15を畳めば、シート1はダイブダウン姿勢となって格納される。ところで、このようにダイブダウン姿勢になると、従来ならばシートクッション6とシートバック5とはロックされるが、前述したように、ダイブダウン姿勢に移行する際に、解除カム38によりロックプレート26の回動が規制されロックプレート26の爪部28が前記ブラケット23の切欠部25に対応する位置に至っても、ロックプレート26の爪部28が前記ブラケット23の切欠部25に係止することができず、シートクッション6とシートバック5とがロックできない状態となる。
したがって、このダイブダウン姿勢となって格納状態にあるシート1を使用状態にするために、図3に示す位置までシートバック5を背面側に引き上げるように回動すると、シートクッション6はシートバック5に追従しないで、取り残されるため、前記ラッチ11とストライカ13を係止した後、シートクッション6のスタンド脚部15を前側に回動して前記脚部ロック装置19に係止すれば、シート1は図1に示す使用状態となる。
したがって、シート1がダイブダウン姿勢にある場合には、解除カム38を介してロックプレート26の爪部28がブラケット23の切欠部25にロック不能状態となっているため、シート1のシートバック5を引き起こす際に、シートクッション6とシートバック5とのロックを解除するための手動操作が必要なくなり、乗員にかかる負担を軽減することができる。
つまり、シートバック5の背面側への回動にシートクッション6は取り残され、シートバック5が使用位置まで回動することで、シートクッション6を水平状態にすれば着座が可能となるため、チップアップ姿勢を可能としたまま乗降性能を悪化させることなく、チップアップ姿勢を経ないで格納状態から使用状態へ簡単にシート1を姿勢変更できるのである。
次に、この発明の第2実施形態を図9と共に説明する。尚、この実施形態において第1実施形態と同一態様部分には同一符号を付して説明する。
この実施形態においては、前記第1実施形態の解除カム38を廃止すると共に、ロックプレート26の爪部28の時計回り方向側に隣接して解除片50を形成したものである、この解除片50には前述したロック解除ワイヤ40のワイヤエンドが固定され、シート1がダイブダウン姿勢になりロック解除ワイヤ40が引張されると、ロックプレート26が軸部27を中心にして時計回りに回動して、ロックプレート26の爪部28とブラケット23の切欠部25との係止が不能となる。
したがって、この実施形態によれば、上記実施形態の効果に加え、ロックプレート26を直接的に解除方向に回動させることができ動作が確実となると共に、解除カムを廃止することができるので、部品点数を削減でき車体軽量化に寄与することができる。
次に、第3実施形態を図10〜図12に基づいて説明する。尚、この実施形態において第1実施形態と同一態様部分には同一符号を付して説明する。この実施形態は前述第1実施形態におけるロック解除ワイヤ40のワイヤエンドをフロアヒンジ10に固定するのではなく、シートバック5に設けた前記ラッチ11に連係したものである。つまり、ラッチ11にケーブルリンク51を設け、ラッチ11がストライカ13を受け入れる際にケーブルリンク51を作動させて、シート1が使用状態、即ちラッチ11がストライカ13に係合している使用状態にあるか、ラッチ11がストライカ13に係合していない格納状態であるダイブダウン状態にあるかを判定するようにしている。
上下方向に延びるバックフレーム7には取付ブラケット52を介してラッチ11が取り付けられると共にリンクアーム53が軸部54を介して回動可能に支持されている。また、このリンクアーム53は図示しないスプリングにより図11において反時計回りに付勢されている。リンクアーム53はラッチ11に形成されたストライカ13の受け入れ凹部55を跨ぐ位置に一端部を臨ませてあり、ストライカの侵入によりリンクアーム53が回動するようになっている。リンクアーム53の他端部には前記ロック解除ワイヤ40が接続され、このロック解除ワイヤ40の端末が、前記第1実施形態とは異なり第1実施形態の解除カム38の一端側に、第1実施形態と同方向から取り付けられている。尚、解除ワイヤ40の端末を前記解除カム38の他端側に第1実施形態とは逆方向から取り付けてもよい。つまり、解除ワイヤ40が送り出されたときに解除カム38が反時計回りに回動してロックプレート26に係止して、ロックプレート26のロック動作を阻止できればよい。
したがって、この実施形態によれば、シート1をダイブダウン状態にするためにシートバック5をシートクッション6側に回動すると、解除カム38がロックプレート26に係止するため、ロックプレート26がロック作動することができなくなり、このようにロック動作ができない状態でダイブダウン状態になるのである。よって、ダイブダウン状態からシートバック5を引き起こしても、シートクッション6は取り残されるため、ワンアクションでシート1を使用状態にできる。その結果、シートバック5のストライカ13とラッチ11を有効利用してダイブダウン状態、正確にはシートバック5が使用状態にあるか(図12参照)、ダイブダウン状態を含む使用状態以外(図11参照)にあるかを検出することができるため、他の部分に前記検出のための構造を設ける必要がない点でコストダウンを図ることができる。
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記ロック解除ワイヤ40は、バックヒンジ9に取り付けられていたがフロア1に固定してもよい。また、前述したように、前記ロック解除ワイヤ40はシート1がダイブダウン状態にあるか否かを検出する検出手段として機能するものであり、これを検出した場合にシートバック5とシートクッション6とのロックを解除できればよいのである。
この発明の第1実施形態の使用状態にあるシートの側面図である。 チップアップ姿勢にあるシートの側面図である。 使用状態あるいはダイブダウン状態にしつつある場合のシートの側面図である。 ダイブダウン姿勢にあるシートの側面図である。 チップアップロック機構及びロック解除機構の説明図である。 図5の要部斜視図である。 チップアップ姿勢でのチップアップロック機構及びロック解除機構の説明図である。 ダイブダウン姿勢でのチップアップロック機構及びロック解除機構の説明図である。 この発明の第2実施形態の図5に相当する説明図である。 この発明の第3実施形態のストライカとラッチとの斜視図である。 ダイブダウン姿勢での図10に相当する説明図である。 使用状態における図10に相当する説明図である。
符号の説明
3 フロア下段部
4 フロア上段部
5 シートバック
6 シートクッション
20 チップアップロック機構
23 ブラケット(係合部材)
26 ロックプレート(係止部材)
29 カムプレート(カム部材)
38 解除カム(他のカム部材)
41 ロック解除機構

Claims (3)

  1. フロア上段部に回動可能に支持されるシートバックに、シートクッションを跳ね上げ方向に回動可能に支持し、シートクッションをシートバック側に跳ね上げるチップアップ姿勢とシートバックをシートクッション側へ回動しフロア下段部に格納するダイブダウン姿勢に姿勢変化可能なシート収納装置において、前記チップアップ姿勢でシートクッションをシートバックにロックするチップアップロック機構を設け、このチップアップロック機構に、前記ダイブダウン姿勢になるとチップアップロック機構によるシートクッションとシートバックとのロックを不能とするロック解除機構を設けたことを特徴とするシート収納装置。
  2. 前記チップアップロック機構は、シートバック側に設けた係合部材と、この係合部材に係止するシートクッション側に設けた係止部材と、この係止部材を係合部材に対してロック不能状態とロック可能状態にするカム部材とを有し、カム部材はシートをチップアップ姿勢にするために必要な動作に連動して係止部材をロック可能状態にすることを特徴とする請求項1に記載のシート収納装置。
  3. 前記ロック解除機構は、シートがダイブダウン姿勢になると係止部材の係合部材に対するロック動作を他のカム部材を介して阻止することを特徴とする請求項2に記載のシート収納装置。
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