JP3913960B2 - シートのタンブルロック機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート前部を回転中心にしてシート後部を跳ね上げることにより倒立させたシートをその倒立状態にロックするシートのタンブルロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の後部シートには、荷室スペースを一時的に拡大できるように、シート前部を回転中心にしてシート後部を跳ね上げることによりシートを倒立させる機構を備えたものがある。
【0003】
この種のシートには、通常、シートを着座位置にロックするための着座ロック機構とは別に、シートを倒立状態に保つタンブルロック機構が設けられている。一方、着座ロック機構をタンブルロック機構として兼用したものも提案されている(例えば、特開昭57−104424号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前者のように、着座ロック機構とは別にタンブルロック機構を設けると、ロック機構が占めるスペースが大きくなるだけでなく、ロック機構部分の部品点数も多くなる。このため、後者のように、着座ロック機構をタンブルロック機構として兼用することが求められる。ところで、後者の兼用タイプのタンブルロック機構は、シートを倒立状態にした後、操作者に、シートをこの倒立状態にロックするタンブルロック操作を強いる構成になっている。
【0005】
しかし、シートを倒立状態にする際には、シートが重いため、両手を用いてシートの倒立操作を行う場合が多い。よって、シートの倒立操作中にタンブルロック操作を円滑に行うことは難しく、従来のタンブルロック機構には、操作性に劣るという問題がある。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、シートを着座位置にロックする機能をも有したタンブルロック機構であって、操作性にも優れたタンブルロック機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、シート前部を回転中心にしてシート後部を跳ね上げることにより倒立させたシートをその倒立状態にロックするシートのタンブルロック機構において、フロア側に取り付けられ、シート前部を回転可能に支持する前方リンクと、該前方リンクに前端が回転可能に連結された下方リンクと、該下方リンクの後端とシート後部との間に回転可能に連結された後方リンクとを設けて、シート側の構成部材を上方リンクとする四節回転連鎖機構を構成し、前記後方リンクには、第1ロック爪及び第2ロック爪を有したフックを取り付け、シートが着座位置にある時に前記第1ロック爪をフロア側のストライカに掛合させ、シートが倒立状態になった時に前記第2ロック爪をシート側の掛止部に掛合させるようにしたことを第1の特徴とするものである。
【0008】
この発明では、四節回転連鎖機構によりフックが変位し、シートが着座位置にある時には、フックの第1ロック爪がフロア側のストライカに掛合し、シートが倒立状態になった時にはフックの第2ロック爪がシート側の掛止部に掛合する。このため、同じフックを用いて、シートを着座位置にロックしたり倒立位置にロックでき、シートを着座位置にロックする機能をタンブルロック機構に持たせることができる。
【0009】
又、本発明では、フックの第1ロック爪や第2ロック爪が、四節回転連鎖機構により、フロア側のストライカやシート側の掛止部に自動的に接近し、掛合するため、シートを倒立状態にした後、操作者に、シートをこの倒立状態にロックするタンブルロック操作を強いることはなく、操作性に優れる。
【0010】
さらに、請求項1記載の発明は、前記フックは、前記第1ロック爪及び第2ロック爪が、前記後方リンクと前記下方リンクとの連結点を中心に、それぞれ基準位置から同方向に回転してロック解除できるように、前記後方リンクにおける前記下方リンクとの連結点位置に取り付けられ、且つ、スプリングにより、前記第1ロック爪及び第2ロック爪が前記基準位置に戻れるように常時ロック方向に付勢されており、前記第1ロック爪と前記ストライカとの掛合は、シートを着座位置に移す際に、前記基準位置にある前記第1ロック爪の外周部を前記ストライカに押圧することで、前記スプリングの付勢力に抗して前記第1ロック爪を一度ロック解除方向に回転させた後前記スプリングの付勢力で前記基準位置方向に回転させることにより達成し、前記第2ロック爪と前記係止部との掛合は、シートを倒立状態に移す際に、前記基準位置にある前記第2ロック爪の外周部を前記係止部に押圧することで、前記スプリングの付勢力に抗して前記第2ロック爪を一度ロック解除方向に回転させた後前記スプリングの付勢力で前記基準位置方向に回転させることにより達成することを第2の特徴とするものである。
【0011】
この発明では、第1ロック爪及び第2ロック爪のロック解除時の回転方向を一致させ、着座位置から倒立状態への移行時やその逆の倒立状態から着座位置への移行時に、フックを一方向に回転操作するだけでロック解除できるようにしたため、操作性が一段と優れたものになる。又、後方リンクと下方リンクとの連結点とフックの回転中心を一致させることになるため、フックの後方リンクへの取り付けが容易である。
【0012】
請求項記載の発明において、前記四節回転連鎖機構を平行クランク機構で構成すれば、シートの倒立動作時におけるシート前部の回転半径を小さくでき、シートの倒立時にシートが過度に前に突き出て、前部シート等に当接することもない。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記後方リンクと前記下方リンクとの連結点が、前記後方リンクと前記上方リンクとの連結点よりも低くなるように前記四節回転連鎖機構を構成したことを特徴とするものである。
【0013】
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記上方リンクと前記前方リンクとの連結点と、前記上方リンクと前記後方リンクとの連結点とを結ぶ直線が、前記下方リンクの前端の連結点と後端の連結点とを結ぶ直線と交差するように、前記四節回転連鎖機構を構成したことを特徴とするものである。
【0014】
この発明では、シートの倒立動作時におけるシート前部の回転半径を大きくできるため、シートの倒立時にシートが前方に移動しても支障ない車両にあっては、シート後方のスペース(荷室等)を広くできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態例)
図1〜図3を用いて本発明の第1の実施の形態例を説明する。尚、図1における左側がフロント側である。図1〜図3において、シートトラック1は、ロアレール2と、このロアレール2に複数のボール3を介して嵌合し、ロアレール2の長手方向に摺動可能なアッパレール4とを有している。アッパレール4は、アッパレール4に突設されたボルト等を用いて、図示しないシートのシートクッションフレームに取り付けられる。図示しないが、このシートトラック1には、ロアレール2に対してアッパレール4が摺動できないようロックするロック機構も設けられている。
【0016】
ロアレール2のフロント側,リヤ側の各下面には、それぞれ、断面が略U字形の前方ブラケット7,後方ブラケット8が、例えば鋲着や締着若しくは溶接等により固着されている。本実施の形態例では、シートトラック1だけでなく、前方ブラケット7や後方ブラケット8も、倒立されるシートの一部を構成している。
【0017】
断面が略U字形の前方リンク11は、フロア側に取り付けられ、シート前部である前方ブラケット7をピン12を介して回転可能に支持するもので、この前方リンク11には、断面が略U字形の下方リンク13の前端が、ピン14を介して回転可能に連結されている。下方リンク13の後端とシート後部である後方ブラケット8との間には、それぞれ、ピン16,ピン17を介して、断面が略U字形の後方リンク18が回転可能に連結されている。尚、ピン16には、断面小判形部分16aが形成され、これが下方リンク13や後方リンク18の各穴が嵌合しているが、これら嵌合穴は円形をしており、下方リンク13や後方リンク18は断面小判形部分16aに対して回転自在になっている。
【0018】
シート側の構成部材である、前方ブラケット7,後方ブラケット8及びロアレール2は、一体に結合されて上方リンクを構成している。そして、前方リンク11,下方リンク13及び後方リンク18と共に、四節回転連鎖機構を構成している。本実施の形態例では、ピン12・ピン17間の距離とピン14・ピン16間の距離が等しく、ピン12・ピン14間の距離とピン17・ピン16間の距離が等しく選ばれており、四節回転連鎖機構は平行クランク機構を構成している。
【0019】
第1ロック爪21a及び第2ロック爪21bを有した断面が略U字形のフック21は、第1ロック爪21a及び第2ロック爪21bが、後方リンク18と下方リンク13との連結点(ピン16)を中心に、それぞれ基準位置から同方向(図1における時計方向)に回転してロック解除できるような状態で、後方リンク18(ピン16)に取り付けられている。ここで、基準位置とは、フック21がロック方向に最大量回転し、その回転を規制された時の位置であり、本実施の形態例では、図1に示すように、フック21の凸部21cが後方リンク18の壁面に当接し回転を規制された位置である。
【0020】
フック21の第1ロック爪21aは、シートが着座位置(図1における実線位置)にある時に、フロア側のストライカ23に掛合するもので、後方リンク18には、この掛合を可能にするために、ストライカ23の進入溝18aが形成されている。ここで、ストライカ23は、図3等に示すように、円柱状の棒材を略U字形に折り曲げたもので、フロアに形成された凹部内に固着されている。又、第2ロック爪21bは、シートが倒立状態(図1における二点鎖線位置)になった時に、シート側の掛止部である後方ブラケット8に突設したピン25に掛合するものである。
【0021】
ピン16とフック21は一体となって回転するものであり、本実施の形態例では、ピン16の断面小判形部分16aに対するフック21の嵌合穴は、断面小判形部分16aに合致した小判形をしている。又、スリ割り16bが形成されたピン16の一端には、トーションコイルスプリング27が嵌挿され、その内端部27aがこのスリ割り16bに掛止され、外端部(図示せず)が後方リンク18に掛止されている。
【0022】
このスプリング27により、第1ロック爪21a及び第2ロック爪21bが基準位置に戻れるように常時ロック方向に付勢されており、第1ロック爪21aとストライカ23との掛合は、シートを着座位置に移す際に、基準位置にある第1ロック爪21aの外周部をストライカ23に押圧することで、スプリング27の付勢力に抗して第1ロック爪21aを一度ロック解除方向に回転させた後スプリング27の付勢力で基準位置方向に回転させることにより達成でき、第2ロック爪21bとピン25との掛合は、シートを倒立状態に移す際に、基準位置にある第2ロック爪21bの外周部をピン25に押圧することで、スプリング27の付勢力に抗して第2ロック爪21bを一度ロック解除方向に回転させた後スプリング27の付勢力で基準位置方向に回転させることにより達成できる。
【0023】
ピン16の他端にはロック解除ハンドル29の端部が連結されている。このロック解除ハンドル29は、第1ロック爪21aとストライカ23との掛合や、第2ロック爪21bとピン25との掛合を解除するためのものである。
【0024】
次に上記実施の形態例の作動を説明する。まず、着座状態では、ストライカ23は後方リンク18の進入溝18a内まで入り込み、フック21の第1ロック爪21aが、フロア側のストライカ23に掛合している。このため、シート後部を跳ね上げることはできない。
【0025】
この状態で、ロック解除ハンドル29を操作し、スプリング27の付勢力に抗して第1ロック爪21aをロック解除方向(図1における時計方向)に回転させ、第1ロック爪21aとストライカ23との掛合を解除すると、シート前部のピン12を中心に、シート後部を跳ね上げることができる。シート後部をピン12を中心に上昇させていくと、後方ブラケット8と後方リンク18がピン17で連結されていることから、後方リンク18も引き上げられる。
【0026】
ここで、後方リンク18は平行クランク機構の一部を構成するものであり、上昇してもその姿勢(傾き)に変化はない。このため、フック21もその姿勢を保ったまま上昇する。この時のフック21の第1ロック爪21a及び第2ロック爪21bは、基準位置にある。
【0027】
シートが倒立状態に近づくと、基準位置にある第2ロック爪21bの外周部とピン25とが当接し、第2ロック爪21bの外周部がピン25に押圧される。このため、スプリング27の付勢力に抗して第2ロック爪21bが一度ロック解除方向に逃げ、更にシートが回転し、倒立状態になると、ピン25が第2ロック爪21bの溝内に入り込む。これにより、第2ロック爪21bはスプリング27の付勢力で基準位置方向に回転させられ、第2ロック爪21bはピン25に掛合する(図1における二点鎖線位置)。この状態では、第2ロック爪21bとピン25とが離れる方向に変位できず、平行クランク機構はその動きを拘束され、シートは倒立状態にロックされることになる。
【0028】
この倒立状態から、シートを着座状態に戻すには、ロック解除ハンドルを跳ね上げ時と全く同じ方向に操作し、スプリング27の付勢力に抗して第2ロック爪21bをロック解除方向(図1における時計方向)に回転させ、第2ロック爪21bとピン25との掛合を解除すればよい。これにより、シート前部のピン12を中心に、シート後部を下降させることができる。シート後部をピン12を中心に下降させていくと、後方リンク18も下降する。よって、フック21もその姿勢を保ったまま下降する。この時のフック21の第1ロック爪21a及び第2ロック爪21bは、基準位置にある。
【0029】
シートが着座状態に近づくと、基準位置にある第1ロック爪21aの外周部とストライカ23とが当接し、第1ロック爪21aの外周部がストライカ23に押圧される。このため、スプリング27の付勢力に抗して第1ロック爪21aが一度ロック解除方向に逃げ、更にシートが回転し、着座状態になると、ストライカ23が第1ロック爪21aの溝内に入り込む。これにより、第1ロック爪21aはスプリング27の付勢力で基準位置方向に回転させられ、第1ロック爪21aはストライカ23に掛合する(図1における実線位置)。この状態では、第1ロック爪21aとストライカ23とが離れる方向に変位できず、平行クランク機構はその動きを拘束され、シートは再び着座状態にロックされることになる。
【0030】
本実施の形態例においては、四節回転連鎖機構によりフック21が変位し、シートが着座位置にある時には、フック21の第1ロック爪21aがフロア側のストライカ23に掛合し、シートが倒立状態になった時にはフック21の第2ロック爪21bがシート側の掛止部であるピン25に掛合する。このため、同じフック21を用いて、シートを着座位置にロックしたり倒立位置にロックでき、シートを着座位置にロックする機能をタンブルロック機構に持たせることができる。
【0031】
又、本実施の形態例では、フック21の第1ロック爪21aや第2ロック爪21bが、四節回転連鎖機構により、フロア側のストライカ23やシート側の掛止部であるピン25に自動的に接近し、掛合するため、シートを倒立状態にした後、操作者に、シートをこの倒立状態にロックするタンブルロック操作を強いることはなく、操作性に優れている。
【0032】
更に、本実施の形態例では、フック21の第1ロック爪21aや第2ロック爪21bのロック解除時の回転方向を図1における時計方向に一致させ、着座位置から倒立状態への移行時やその逆の倒立状態から着座位置への移行時に、フック21を一方向(図1における時計方向)に回転操作するだけでロック解除できるようにしたため、操作者に迷いを与えず、操作性が一段と優れている。
【0033】
又、後方リンク18と下方リンク13との連結点であるピン16を中心にして、フック21が回転するように構成したため、フック21の後方リンク18への取り付けにピン16を兼用でき、取り付けが容易になる。更に、本実施の形態例では、四節回転連鎖機構として、平行クランク機構を用い、その上方リンクをシート側の構成部材で構成しているため、シートの倒立動作時におけるシート前部の回転半径(図1におけるR)を小さくでき、シートの倒立時にシートが過度に前に突き出て、前部シート等に当接することもない。
【0034】
尚、上記実施の形態例について、種々の変形が可能である。例えば、前方ブラケット7と後方ブラケット8とを一体に形成し、これに上記平行クランク機構の上方リンクとしてもよい。又、必ずしも後方リンク18と下方リンク13との連結点に、フック21を配置する必要はなく、後方リンク18上の他の部位にフック21を設けてもよい。更に、シートトラックを有しないシートにも、本タンブルロック機構を用いることができることは勿論である。この場合は、前方ブラケット7と後方ブラケット8とをシートクッションフレームに直接固着し、前方ブラケット7,後方ブラケット8及びシートクッションフレームが、平行クランク機構の上方リンクを構成することになる。
【0035】
(第2の実施の形態例)
図4〜図6を用いて本発明の第2の実施の形態例を説明する。尚、図4における左側がフロント側である。図4〜図6において、シートトラック51は、第1の実施の形態例におけるシートトラック51と全く同様な構成を有するもので、ロアレール52と、このロアレール52に複数のボール53を介して嵌合し、ロアレール52の長手方向に摺動可能なアッパレール54とを有している。アッパレール54は、アッパレール54に突設されたボルト等を用いて、図示しないシートのシートクッションフレームに取り付けられる。図示しないが、このシートトラック51には、ロアレール52に対してアッパレール54が摺動できないようロックするロック機構も設けられている。
【0036】
ロアレール52の下面には、フロント側からリヤ側のまで延びた、ブラケット57が例えば鋲着や締着或いは溶接等により固着されている。ブラケット57の断面はフロント側では略L字形をしているが、リヤ側では略U字形に形成されている。本実施の形態例では、シートトラック51だけでなく、このブラケット57も、倒立されるシートの一部を構成している。
【0037】
断面が略L字形の前方リンク61は、フロア側に取り付けられ、シート前部であるブラケット57の前部をピン62を介して回転可能に支持するもので、この前方リンク61には、板状の下方リンク63の前端がピン64を介して回転可能に連結されている。下方リンク63の後端とシート後部であるブラケット57の後部との間には、それぞれ、ピン66,ピン67を介して、断面が略U字形の後方リンク68が回転可能に連結されている。尚、ピン66には、断面小判形部分66aが形成され、これが下方リンク63や後方リンク68の各穴が嵌合しているが、これら嵌合穴は円形をしており、下方リンク63や後方リンク68は断面小判形部分66aに対して回転自在になっている。
【0038】
シート側の構成部材であるブラケット57は上方リンクを構成し、前方リンク61,下方リンク63及び後方リンク68と共に、四節回転連鎖機構を構成している。本実施の形態例では、ピン62・ピン67間の距離はピン64・ピン66間の距離より大きく、ピン62・ピン64間の距離はピン67・ピン66間の距離よりも大きく選ばれている。そして、シート前部と前方リンク61との連結点(ピン62)と、シート後部と後方リンク68との連結点(ピン67)とを結ぶ直線が、下方リンク63の前端の連結点(ピン64)と後端の連結点(ピン66)とを結ぶ直線と交差するように配置されている。
【0039】
第1ロック爪71a及び第2ロック爪71bを有した断面が略U字形のフック71は、第1ロック爪71a及び第2ロック爪71bが、後方リンク68と下方リンク63との連結点(ピン66)を中心に、それぞれ基準位置から同方向(図4における反時計方向)に回転してロック解除できるような状態で、後方リンク68(ピン66)に取り付けられている。ここで、基準位置とは、フック71がロック方向に最大量回転し、その回転を規制された時の位置であり、本実施の形態例では、図4に示すように、フック71の凸部71cが後方リンク68の壁面に当接し回転を規制された位置である。
【0040】
フック71の第1ロック爪71aは、シートが着座位置(図4における実線位置)にある時に、フロア側のストライカ73に掛合するもので、後方リンク68には、この掛合を可能にするために、ストライカ73の進入溝68aが形成されている。ここで、ストライカ73は、ストライカ23と全く同様なもので、フロアに形成された凹部内に固着されている。又、第2ロック爪71bは、シートが倒立状態(図4における二点鎖線位置)になった時に、シート側の掛止部であるブラケット57の後部に突設したピン75に掛合するものである。
【0041】
ピン66とフック71は一体となって回転するものであり、本実施の形態例では、ピン66の断面小判形部分66aに対するフック71の嵌合穴は、断面小判形部分66aに合致した小判形をしている。又、スリ割り66bが形成されたピン66の一端には、トーションコイルスプリング77が嵌挿され、その内端部77aがこのスリ割り66bに掛止され、外端部(図示せず)が後方リンク68に掛止されている。
【0042】
このスプリング77により、第1ロック爪71a及び第2ロック爪71bが基準位置に戻れるように常時ロック方向に付勢されており、第1ロック爪71aとストライカ73との掛合は、シートを着座位置に移す際に、基準位置にある第1ロック爪71aの外周部をストライカ73に押圧することで、スプリング77の付勢力に抗して第1ロック爪71aを一度ロック解除方向に回転させた後スプリング77の付勢力で基準位置方向に回転させることにより達成でき、第2ロック爪71bとピン75との掛合は、シートを倒立状態に移す際に、基準位置にある第2ロック爪71bの外周部をピン75に押圧することで、スプリング77の付勢力に抗して第2ロック爪71bを一度ロック解除方向に回転させた後スプリング77の付勢力で基準位置方向に回転させることにより達成できる。
【0043】
ピン66の他端にはロック解除ハンドル79の端部が連結されている。このロック解除ハンドル79は、第1ロック爪71aとストライカ73との掛合や、第2ロック爪71bとピン75との掛合を解除するためのものである。
【0044】
次に上記実施の形態例の作動を説明する。まず、着座状態では、ストライカ73は後方リンク68の進入溝68a内まで入り込み、フック71の第1ロック爪71aが、フロア側のストライカ73に掛合している。このため、シート後部を跳ね上げることはできない。
【0045】
この状態で、ロック解除ハンドル79を操作し、スプリング77の付勢力に抗して第1ロック爪71aをロック解除方向(図4における反時計方向)に回転させ、第1ロック爪71aとストライカ73との掛合を解除すると、シート前部のピン62を中心に、シート後部を跳ね上げることができる。シート後部をピン62を中心に上昇させていくと、ブラケット57の後部と後方リンク68がピン67で連結されていることから、後方リンク68も引き上げられる。
【0046】
ここで、後方リンク68は上記四節回転連鎖機構の一部を構成するものであり、上昇につれて、ピン67を中心に図4における反時計方向に回転し、フック71も後方リンク68と一体になって同方向に回転しながら上昇する。シートが倒立状態に近づくと、基準位置にある第2ロック爪71bの外周部とピン75とが当接し、第2ロック爪71bの外周部がピン75に押圧される。このため、スプリング77の付勢力に抗して第2ロック爪71bが一度ロック解除方向に逃げ、更にシートが回転し、倒立状態になると、ピン75が第2ロック爪71bの溝内に入り込む。
【0047】
これにより、第2ロック爪71bはスプリング77の付勢力で基準位置方向に回転させられ、第2ロック爪71bはピン75に掛合する(図4における二点鎖線位置)。この状態では、第2ロック爪71bとピン75とが離れる方向に変位できず、四節回転連鎖機構はその動きを拘束され、シートは倒立状態にロックされたことになる。
【0048】
この倒立状態から、シートを着座状態に戻すには、ロック解除ハンドルを跳ね上げ時と全く同じ方向に操作し、スプリング77の付勢力に抗して第2ロック爪71bをロック解除方向(図4における反時計方向)に回転させ、第2ロック爪71bとピン75との掛合を解除すればよい。これにより、シート前部のピン62を中心に、シート後部を下降させることができる。シート後部をピン62を中心に下降させていくと、後方リンク68はピン67を中心に回転しながら下降する。よって、フック71も回転しながら下降する。
【0049】
シートが着座状態に近づくと、基準位置にある第1ロック爪71aの外周部とストライカ73とが当接し、第1ロック爪71aの外周部がストライカ73に押圧される。このため、スプリング77の付勢力に抗して第1ロック爪71aが一度ロック解除方向に逃げ、更にシートが回転し、着座状態になると、ストライカ73が第1ロック爪71aの溝内に入り込む。これにより、第1ロック爪71aはスプリング77の付勢力で基準位置方向に回転させられ、第1ロック爪71aはストライカ73に掛合する(図4における実線位置)。この状態では、第1ロック爪71aとストライカ73とが離れる方向に変位できず、四節回転連鎖機構はその動きを拘束され、シートは再び着座状態にロックされることになる。
【0050】
第1の実施の形態例の場合と同様、本実施の形態例においても、四節回転連鎖機構によりフック71が変位し、シートが着座位置にある時には、フック71の第1ロック爪71aがフロア側のストライカ73に掛合し、シートが倒立状態になった時にはフック71の第2ロック爪71bがシート側の掛止部であるピン75に掛合する。このため、同じフック71を用いて、シートを着座位置にロックしたり倒立位置にロックでき、シートを着座位置にロックする機能をタンブルロック機構に持たせることができる。
【0051】
又、本実施の形態例でも、フック71の第1ロック爪71aや第2ロック爪71bが、四節回転連鎖機構により、フロア側のストライカ73やシート側の掛止部であるピン75に自動的に接近し、掛合するため、シートを倒立状態にした後、操作者に、シートをこの倒立状態にロックするタンブルロック操作を強いることはなく、操作性に優れている。
【0052】
更に、本実施の形態例では、フック71の第1ロック爪71aや第2ロック爪71bのロック解除時の回転方向を図4における反時計方向に一致させ、着座位置から倒立状態への移行時やその逆の倒立状態から着座位置への移行時に、フック71を一方向(図4における反時計方向)に回転操作するだけでロック解除できるようにしたため、操作者に迷いを与えず、操作性が一段と優れている。
【0053】
又、後方リンク68と下方リンク63との連結点であるピン66を中心にして、フック71が回転するように構成したため、フック71の後方リンク68への取り付けにピン66を兼用でき、取り付けが容易である。
【0054】
本実施の形態例では、ピン62を低位置に配置できるため、シートの倒立動作時におけるシート前部の回転半径(ピン62が回転中心)を大きくできる。このため、シートの倒立時にシートが前方に移動しても支障ない車両にあっては、シートの倒立時にシートを第1の実施の形態例よりも前方に移動するように構成し、シート後方のスペース(荷室等)を広くすることが可能である。
【0055】
尚、本実施の形態例についても、第1の実施の形態例の場合と同様、種々の変形が可能である。例えば、必ずしも後方リンク68と下方リンク63との連結点に、フック71を配置する必要はなく、後方リンク68上の他の部位にフック71を設けてもよい。更に、シートトラックを有しないシートにも、本タンブルロック機構を用いることができることは勿論である。
【0056】
本発明は、上記二つの実施の形態例や変形例に限るものではない。特に、四節回転連鎖機構には、種々の構成が考えられる。この四節回転連鎖機構としては、シートの着座位置と倒立状態とをとることができ、且つ、着座位置と倒立状態でロックできるものであればよい。
【0057】
又、本発明に係るタンブルロック機構は、車両のフロアから脱着できるタイプのシート(いわゆる脱着シート)にも適用できる。脱着シートの場合、上記実施の形態例の構成であれば、例えば、前方リンク(11,61)を車両のフロアから脱着できるように構成することになる。
【0058】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1〜記載の発明によれば、四節回転連鎖機構によりフックが変位し、シートが着座位置にある時には、フックの第1ロック爪がフロア側のストライカに掛合し、シートが倒立状態になった時にはフックの第2ロック爪がシート側の掛止部に掛合するため、同じフックを用いて、シートを着座位置にロックしたり倒立位置にロックでき、シートを着座位置にロックする機能をタンブルロック機構に持たせることができる。
【0059】
又、フックの第1ロック爪や第2ロック爪が、四節回転連鎖機構により、フロア側のストライカやシート側の掛止部に自動的に接近し、掛合するため、シートを倒立状態にした後、操作者に、シートをこの倒立状態にロックするタンブルロック操作を強いることはなく、操作性に優れる。
【0060】
さらに、請求項記載の発明によれば、第1ロック爪及び第2ロック爪のロック解除時の回転方向を一致させ、着座位置から倒立状態への移行時やその逆の倒立状態から着座位置への移行時に、フックを一方向に回転操作するだけでロック解除できるようにしたため、操作性が一段と優れたものになる。又、後方リンクと下方リンクとの連結点とフックの回転中心を一致させることになるため、フックの後方リンクへの取り付けが容易になる。
【0061】
なお、四節回転連鎖機構として平行クランク機構を用いれば、シートの倒立動作時におけるシート前部の回転半径を小さくでき、シートの倒立時にシートが過度に前に突き出て、前部シート等に当接することもない。
【0062】
請求項記載の発明によれば、シートの倒立動作時におけるシート前部の回転半径を大きくできるため、シートの倒立時にシートが前方に移動しても支障ない車両にあっては、シート後方のスペース(荷室等)を広くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例における手前側部分を破断した側面図(図2におけるA−A方向から見た断面図)である。
【図2】図1における切断線B−Bにおける拡大断面図である。
【図3】図1における切断線C−Cにおける拡大断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態例における手前側部分を破断した側面図(図5におけるD−D方向から見た断面図)である。
【図5】図4における切断線E−Eにおける拡大断面図である。
【図6】図4における切断線F−Fにおける拡大断面図である。である。
【符号の説明】
1,51 シートトラック
2,52 ロアレール
7 前方ブラケット
8 後方ブラケット
11,61 前方リンク
12,14,16,17,62,64,66,67 ピン
13,63 下方リンク
16a,66a 断面小判形部分
18,68 後方リンク
21,71 フック
21a,71a 第1ロック爪
21b,71b 第2ロック爪
21c,71c 凸部
23,73 ストライカ
25,75 ピン(掛止部)
27,77 トーションコイルスプリング
29,79 ロック解除ハンドル
57 ブラケット

Claims (3)

  1. シート前部を回転中心にしてシート後部を跳ね上げることにより倒立させたシートをその倒立状態にロックするシートのタンブルロック機構であって
    フロア側に取り付けられ、シート前部を回転可能に支持する前方リンクと、該前方リンクに前端が回転可能に連結された下方リンクと、該下方リンクの後端とシート後部との間に回転可能に連結された後方リンクとを設けて、シート側の構成部材を上方リンクとする四節回転連鎖機構を構成し、前記後方リンクには、第1ロック爪及び第2ロック爪を有したフックを取り付け、シートが着座位置にある時に前記第1ロック爪をフロア側のストライカに掛合させ、シートが倒立状態になった時に前記第2ロック爪をシート側の掛止部に掛合させるようにしたタンブルロック機構において、
    前記フックは、前記第1ロック爪及び第2ロック爪が、前記後方リンクと前記下方リンクとの連結点を中心に、それぞれ基準位置から同方向に回転してロック解除できるように、前記後方リンクにおける前記下方リンクとの連結点位置に取り付けられ、且つ、スプリングにより、前記第1ロック爪及び第2ロック爪が前記基準位置に戻れるように常時ロック方向に付勢されており、前記第1ロック爪と前記ストライカとの掛合は、シートを着座位置に移す際に、前記基準位置にある前記第1ロック爪の外周部を前記ストライカに押圧することで、前記スプリングの付勢力に抗して前記第1ロック爪を一度ロック解除方向に回転させた後前記スプリングの付勢力で前記基準位置方向に回転させることにより達成し、前記第2ロック爪と前記係止部との掛合は、シートを倒立状態に移す際に、前記基準位置にある前記第2ロック爪の外周部を前記係止部に押圧することで、前記スプリングの付勢力に抗して前記第2ロック爪を一度ロック解除方向に回転させた後前記スプリングの付勢力で前記基準位置方向に回転させることにより達成することを特徴とするシートのタンブルロック機構
  2. 前記後方リンクと前記下方リンクとの連結点が、前記後方リンクと前記上方リンクとの連結点よりも低くなるように前記四節回転連鎖機構を構成したことを特徴とする請求項1記載のシートのタンブルロック機構。
  3. 前記上方リンクと前記前方リンクとの連結点と、前記上方リンクと前記後方リンクとの連結点とを結ぶ直線が、前記下方リンクの前端の連結点と後端の連結点とを結ぶ直線と交差するように、前記四節回転連鎖機構を構成したことを特徴とする請求項1記載のシートのタンブルロック機構。
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