JP3549866B2 - スライドレールにおける後方操作用ストラップの保護構造 - Google Patents
スライドレールにおける後方操作用ストラップの保護構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用シートのスライドレールにおける後方操作用ストラップの保護構造、詳しくは、車両用シートをその後部側から遠隔操作できるように、シートの底面に沿って配設するストラップの保護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車用シートには、シートクッションの前部下方に配設したスライドレールのロック解除用前方操作レバーと、シートクッションの後端部に配設した後方操作ハンドルとをストラップで連結して後方からもロック解除の操作を行うことができるものが開示されている(例えば、特開平10ー44840号公報、特開平11ー170895号公報)。
【0003】
これはスライドレールのロック解除をシートクッションの後方側より遠隔操作できる構造である。
そのため、シートクッションの底部に前後方向にワイヤ、可撓部材からなるストラップを配設し、ワイヤ等はカバーで保護している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の前記ワイヤを保護する保持部材は、シートの底面に取付部材で固定している。そのため、専用の保持部材が必要で、シートに対する取付に手数を要する不具合があった。
また、ワイヤを使用したものはシートクッションが着座者の負荷によって変形するとワイヤが撓むため、操作性が損なわれる虞れもあった。
【0005】
一方、むき出しのストラップを使用したものは、積載物との干渉を防止するために、保持部材で保護している。
ところで、シートにはシートバックをシートクッション上に折り畳んだ後、そのシートクッションを底面が外方に垂直状になるように跳上げるものがある。この跳上げシートはストラップが跳上げ時に積載物等に干渉しないように、シートクッションの底面に張設したカーペットで保護しているが、ストラップがカーペットと干渉するため、後方からのロック解除の操作性が損なわれる不具合がある。
【0006】
そこで、本発明は斯様にスライドレール付の跳上げシートにおいて遠隔操作用のストラップによって操作性が損なわれないようにすることを目的とする。
【0007】
以上の目的を達成するための本発明に係るスライドレールにおける後方操作用ストラップの保護構造は、前記ストラップを前記シートクッションのプレート状フレームに形成した収容溝に収容し、該収容溝にストラップ保持用の保持部材を設けてなることを特徴とする構成である。
【0008】
以上の構成により、柔軟性を有するストラップが剛性を有するシートクッションのフレームによって所定位置に保護されるため、後方操作ハンドルによる後方操作性が損なわれることがない。
【0009】
また、前記前方操作レバーで、左右のスライドレールのロック機構を一体に連結し、前記フレームをシートの幅方向における中央に前後方向に向けて固設し、前記収容溝の開口を下向きに配設してなることにより、フレームの両端を固定する枠状のフレーム本体が、収容溝を形成したフレームによって補強される。
【0010】
更に、前記収容溝の溝方向に直交状に間隔をあけてフレームに溶接した多数の断面円形状線材からなる保護部材を使用し、その最前位置に設けた保持部材をストラップの引き方向を変更用のガイドとすることにより、ストラップのガイド部材が不要となるし、また、保持部材を線材として場合にはストラップの動きがスムーズになり、より操作性を向上し得る。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図面は跳上げシートを示し、このシートは不使用時にシートバック(SB)をシートクッション(SC)上に折り畳み、そのシートクッション(SC)を図1鎖線に示すように、シートクッション(SC)の底面が垂直状になるように跳上げることができるように構成されている。
【0012】
このシートクッション(SC)は図4に示すように、左右に設けたアッパーレール(50)とロアレール(51)とからなるスライドレール(50)(51)によってその前後位置が調節でき、従来周知のロック機構によって任意位置にロックされる。
【0013】
そして、左右のスライドレール(50)(51)に設けたロック機構は、前方操作レバー(4)によって一体に連結され、この前方操作レバー(4)を上方に持ち上げることによって、左右のロック機構によるロックが同時解除される構造である。
【0014】
なお、図示するロック機構は、前方操作レバー(4)両端に連結片(40)を一体に連結し、図中(4A)に示す枢着点を中心に前方操作レバー(4)が上下方向に回動し、また、連結片(40)の他端にはロックレバー(41)を連結し、このロックレバー(41)の先端には前記スライドレールのロアレール(51)側に設けたロック孔に挿入するロック片(42)が設けて、前記前方操作レバー(4)を上方に持ち上げるとロック片(42)がロック孔から離脱するように構成されているものである。
なお、図中(41A)はロックレバー(41)の回転中心である。
【0015】
以上の前方操作レバー(4)の中央には、図4に示すように、ストラップ(1)の先端部(12)が固定されており、このストラップ(1)は帯状の柔軟材で図1に示すようにシートクッション(SC)を構成するフレーム(2)に沿って配設されている。
【0016】
フレーム(2)は、シートクッション(SC)の底部外周に沿う枠状のフレーム本体の幅方向中央に前後方向に向けて溶接されており、図示するフレーム本体は金属製パイプをコ字状に折曲した前部フレーム(21)と、この前部フレーム(21)の両遊端を溶接した直線状の角パイプからなる後部フレーム(22)とから構成され、前記フレーム(2)はその前後両端を前部フレーム(21)と後部フレーム(22)に溶接して、フレーム本体を補強している。
【0017】
そして、フレーム(2)は図2に示すように長さ方向に略コ字状の収容溝(2A)を設けて、前記ストラップ(1)を収容している。
この収容溝(2A)は開口を下向きに設けて、収容溝(2A)内に収容したストラップ(1)がフレーム(2)上に支持される発泡体製パッド(23)の影響を受けることがないようにしている。
【0018】
また、収容溝(2A)内に収容したストラップ(1)の脱落を防止するために、多数の線材(30)(31)(32)からなる保持部材が間隔をあけてフレーム(2)の収容溝(2A)の溝方向に直交状にフレーム(2)に溶接されている。
【0019】
この保持部材における最前位置に設けた線材(30)は、図1に示すように、ストラップ(1)を前方操作レバー(4)からフレーム(2)に沿うように配設方向を変えるガイド部材として利用している。
【0020】
そして、保持部材を図示するように、断面円形状の線材(30)(31)(32)で形成することにより、ストラップ(1)に対する摩擦抵抗が少なくなりストラップの動きをスムーズにすることができるため、ストラップ(1)を円滑に引くことが可能となる。
【0021】
以上のストラップ(1)の後端には、取付片(11)を介して後方操作ハンドル(10)が取付けられ、この後方操作ハンドル(10)はシートクッション(SC)の後端部より露出するように設け、この後方操作ハンドル(10)を後方に引くと、ストラップ(1)が図1矢印方向に引張られて前方操作レバー(4)が上方に回動させる。これにより、左右のスライドレール(50)(51)のロック機構(41)(42)によるロックが同時に解除され、シートクッション(SC)は前後方向にスライド自在となる。
【0022】
なお、図中(13)は後部フレーム(22)のブラケット(22A)に締結した樹脂製のガイド筒で、このガイド筒(13)内に前記取付片(11)をばね(不図示)の弾力によって収容している。
【0023】
以上のストラップ(1)を収容するフレーム(2)は、シートクッション(SC)の底部全体を被覆するカーペットなどの被覆部材(25)によって被覆されているが、ストラップ(1)は前述の如く、フレーム(2)の収容溝(2A)に収容され、保持部材によって保持されているため、前記被覆部材(25)がストラップ(1)に干渉することがない。
【0024】
なお、図中(24)はシートクッション(SC)の表皮、(60)はスライドレールのアッパーレール(50)と一体のベース部材で、このベース部材(60)の前記先端にシートクッション(SC)の底部前側がヒンジピン(60A)で回動自在に連結されており、また、ベース部材(60)の後端にはストライカ(64)が起立状に固定され、このストライカ(64)に係合するフック(63)が後脚(61)に取付けられている。図中(61A)は後脚(61)の折り畳み用の枢支ピン、(62)は後脚(61)と一体の支持片、(65)は前記フック(63)のロック解除用操作レバーを各々示す。
【0025】
【発明の効果】
本請求項1の発明によれば、ストラップがフレームの収容溝に収容され、その収容状態を保持部材で保持されている。従って、ストラップを専用の保護部材で保護し、その保護部材をシート側に取付けることなく、シートの構成部品の一部を利用して保護できる。
加えて、ストラップを確実に保護できるため、ストラップの操作性を向上し得る。
【0026】
本請求項2の発明によれば、ストラップの収容溝を有するフレームによってシートクッションのフレーム本体が補強され、フレーム本体の変形を防止できる。
【0027】
本請求項3の発明によれば、ストラップの動きが保持部材によって円滑になり、ストラップの操作性を更に向上させることができるし、保持部材の一部をガイド部材と利用でき、別にストラップの引き方向を変えるガイド部材が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る構造を有する車両用シートの側面図である。
【図2】本発明の要部を示す断面図である。
【図3】本発明の要部を示す部分切欠平面図である。
【図4】図1に示す車両用シートの斜視図である。
【符号の説明】
1 ストラップ
2 フレーム
2A 収容溝
4 前方操作レバー
30 保持部材
31 保持部材
32 保持部材
10 後方操作ハンドル
Claims (3)
- シートクッションの前部下方に配設したスライドレールのロック解除用前方操作レバーと、シートクッションの後端部に配設した後方操作ハンドルとをストラップで連結して後方からもロック解除できる車両シートにおいて、
前記ストラップは前記シートクッションのプレート状フレームに形成した収容溝に収容し、該収容溝にはストラップ保持用の保持部材を設けてなることを特徴とするスライドレールにおける後方操作用ストラップの保護構造。 - 前記前方操作レバーは、左右のスライドレールのロック機構を一体に連結し、前記フレームはシートの幅方向における中央に前後方向に向けて固設し、収容溝の開口を下向きに配設してなる請求項1記載のスライドレールにおける後方操作用ストラップの保護構造。
- 前記保持部材は前記収容溝の溝方向に直交状に間隔をあけてフレームに溶接した多数の断面円形状線材からなり、その最前位置に設けた保持部材をストラップの引き方向変更用のガイドとしてなる請求項1乃至2記載のスライドレールにおける後方操作用ストラップの保護構造。
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