JP5473725B2 - 磁性トナー - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真法などを利用した記録方法に用いられる磁性トナーに関する。
磁性トナーを用いたジャンピング法による画像形成方法おいて、プロセスを高速化すると、画像濃度や画質が不安定になりやすい。これは、装置のプロセススピードが高まることによって機内が昇温しやすくなることと、定着器の熱付与能が不足することが要因である。また、クリーニング部材と静電潜像担持体表面との摺擦が激しくなるためにクリーニング機構の安定性が低下し、クリーニング不良が発生しやすくなることも原因の一つである。
こうした課題に対して、昇温を想定した環境下での現像性を向上させるために、磁性トナーの材料の検討及び磁性トナー粒子内の磁性体の分散状態を制御する検討がなされてきた。その中で磁性体表面に疎水化処理を施すことでし、磁性体をトナー粒子内部へ分散させる手法が検討されている。磁性体の疎水化処理方法としては、水中で行う湿式処理と気相中で行う乾式処理の2つが代表的である。湿式処理は磁性体表面を均一に近い状態で疎水化できるという利点があり、乾式処理は処理が非常に容易であるという利点がある。その処理の容易さ故に乾式処理は従来から検討されており、種々の処理剤についての技術が開示されている(特許文献1参照)。
また、フルオロアルキルシラン及び/又はアルコキシシランを気化させて処理し、水蒸気吸着量を制御する技術も開示されている(特許文献2参照)。
しかし、引用文献1、2に記載されている磁性体は、未処理の磁性体と処理剤との親和性が十分では無いため、処理後の磁性体表面に未処理部分が残っていると考えられる。未処理部分は、親水性であるため水分吸着が起き易い。このような磁性体をトナーに用いると、高温高湿環境下での長期使用における現像安定性が十分ではない。
特開2004−294480号公報 特開2000−327948号公報
本発明の課題は上記従来技術の問題を解決するものである。即ち、高温高湿環境下での長期使用における現像安定性に優れる磁性トナーを提供することが本発明の課題である。
本願発明は、結着樹脂及び処理磁性体を含有する磁性トナー粒子と無機微粉体とを有する磁性トナーにおいて、前記処理磁性体は、シラン化合物により表面処理されており、前記シラン化合物は、炭素数が2〜4の炭化水素基を有し、前記処理磁性体は、BET比表面積による単位面積あたりの水分吸着量が0.300mg/m以下であり、前記処理磁性体が有する前記シラン化合物のうち、スチレンにより溶出する成分の割合が25質量%以下であることを特徴とする磁性トナーに関する。
本発明により、高温高湿下の長期使用における現像安定性に優れるトナーを提供するこ
とが出来る。
本発明のトナーを好適に用いることができる画像形成装置の一例を示す模式的断面図である。 アルコキシシランの模式的なGPCチャートを表した図である。 アルコキシシランの模式的なH−NMRチャートを表した図である。
本発明において、処理磁性体とは、未処理の磁性体を表面処理したものを意味する。また、本明細書において、未処理の磁性体を単に磁性体と記載する場合がある。
本発明者らは、磁性トナーの高温高湿下での現像性と磁性トナーの吸湿性とが深く関わっていることを見出した。磁性トナーの吸湿性を改善するためには、磁性トナー中の処理磁性体そのものの吸湿性が低いことが必要である。
処理磁性体の吸湿性を低くすることは、従来から処理磁性体の目指すべき方向性として検討がなされてきた。しかし、従来法を用いて表面処理された処理磁性体は、未反応のOH基やアルコキシ基が存在するため、それらに起因した吸湿が起きてしまう。吸湿を抑えるために単純に磁性体への処理量を増量したり、未反応のOH基の数を低減するために高温で磁性体の加熱処理を行ったりすると、シラン化合物の縮合物が増大し、処理磁性体表面を均一に近い状態で疎水化することが難しくなる。以上の様な理由から、磁性トナーの吸湿性を低くするためには、磁性トナーを製造する際の処理磁性体の水分吸着量を低くする必要がある。具体的には、処理磁性体のBET比表面積による単位面積あたりの水分吸着量が0.300mg/m以下である必要がある。
また、トナー製造時に処理磁性体の処理剤が剥がれてしまうと、剥がれた処理剤がトナー中に残留し、トナーの吸湿性を高めてしまうことがある。そのため、磁性体と処理剤との付着性を高めることも重要である。本発明者らの検討の結果、処理磁性体が有するシラン化合物のうち、スチレンによって溶出する成分の割合が25質量%以下であれば、磁性体と処理剤との密着性が高く、処理磁性体から処理剤が剥がれることを防止できる。処理磁性体に含有されるシラン化合物のうちスチレンによって溶出する成分の割合は、処理磁性体表面に弱く結合した処理剤及び結合していない処理剤であると考えられる。
このように、処理磁性体のBET比表面積による単位面積あたりの水分吸着量が0.300mg/m以下であり、且つ処理磁性体が有するシラン化合物のうちスチレンによって溶出する成分の割合が25質量%以下であれば、磁性トナーの吸湿性は大幅に低減されるため、高温高湿下での現像性が飛躍的に向上する。上記処理磁性体のBET比表面積による単位面積あたりの水分吸着量は、0.200mg/m以下であることが好ましく、0.180mg/m以下であることが更に好ましい。
上記処理磁性体のBET比表面積による単位面積あたりの水分吸着量が0.300mg/mを上回ると処理磁性体起因の吸湿によって、トナーの吸湿性が高まる。その結果、高温高湿下でのトナーの現像性が低下する。また、上記処理磁性体に含有される処理剤のうちスチレンにより溶出する成分の割合が25%を上回ると、磁性体と処理剤との付着性が不十分である。その結果、トナー製造時に処理磁性体の処理剤が剥がれてしまうため、トナーの吸湿性が高まり、高温高湿下でのトナーの現像性が低下する。
本発明に用いられるシラン化合物は、炭素数が2〜4の炭化水素基を有する。シラン化合物の炭化水素基の炭素数が上記の範囲内であれば、処理磁性体が均一に近い状態で処理
され、処理磁性体の疎水性が高くなる。シラン化合物の炭素数が2より小さいと、処理磁性体の疎水化を十分に行うことができない。また、シラン化合物の炭素数が4より大きいと、シラン化合物が嵩高いため、シラン化合物と磁性体表面との密着性が不十分になる。
磁性体を表面処理するための方法としては、湿式法と乾式法の2種類が考えられる。
湿式法は、水又は水系媒体に磁性体を分散させてスラリー化し、そこへシラン化合物を添加し、攪拌しながら磁性体表面に存在するOH基とシラン化合物とを反応させる。その後、磁性体を水中から取り出し、高温で乾燥させながらシラン化合物を縮合させることで、磁性体の表面処理を行う。しかし、湿式法では、水や水系媒体中で処理するために、磁性体表面に存在するOH基に水が配位し易く、磁性体表面に存在するOH基のうち水が配位した部分においては、シラン化合物との反応が生じにくくなる。そのため、乾燥を行った後の処理磁性体は、磁性体表面のOH基が未反応のまま残り、さらにシラン化合物由来のOH基の存在量が多くなる。その結果、処理磁性体の吸湿性が高くなってしまい、本発明が規定する範囲に水分吸着量を制御することが難しい。また、磁性体と処理剤との密着性が不十分となるため、磁性体表面から処理剤が剥れ易い。
一方、乾式法では、磁性体をヘンシェルミキサー等の高速攪拌機中で攪拌しながら、シラン化合物、或いは、水または水系媒体中にシラン化合物を分散させたものを噴霧する。そして、磁性体を高温で乾燥させながらシラン化合物を縮合させることで、磁性体の表面処理を行う。乾式法では、水がわずかにしか存在しない気相中で磁性体の処理を行うため、磁性体表面に存在するOH基に水が配位しにくく、磁性体表面に存在するOH基とシラン化合物とが反応し易い。そのため、乾燥を行った後の処理磁性体においては、シラン化合物由来のOH基の存在量が少なくなり、処理磁性体の水分吸着量を低くすることができる。また、磁性体と処理剤との密着性が高いため、処理磁性体に含有されるシラン化合物のうちスチレンによって溶出する成分の割合を低く抑えることができる。
しかし、乾式法を採用した場合でも、シラン化合物と磁性体表面の親和性が低いと磁性体表面を均一に被覆することは出来ず、水分吸着量及び処理磁性体が有するシラン化合物のうちスチレンによって溶出する成分の割合は高くなってしまう。そこで、磁性体の処理において、シラン化合物としてアルコキシシランを加水分解処理した処理物を用いることが好ましい。すなわち、アルコキシシランを予め十分に加水分解処理し、その処理物を用いて磁性体の表面処理を行うことが好ましい。アルコキシシランを十分に加水分解処理して用いることで、磁性体表面のOH基との反応性が高まり、磁性体表面を均一に近い状態で且つ十分に処理することができる。アルコキシ基が残ったままであると、アルコキシシランと磁性体表面のOH基とが十分に反応しない。そのため、磁性体と処理剤との密着性が低くなってしまう。
このように、十分に加水分解処理されたアルコキシシランを用いて乾式法で磁性体を処理すれば、磁性体と処理剤との密着性を高め、本発明に用いられる処理磁性体に求められる水分吸着量やスチレンにより溶出する成分を低減することができる。このような処理磁性体をトナーに用いれば、高温高湿下でも湿度の影響を受けにくいトナーが得られるため、高温高湿環境下にてプリンターを長期使用しても画像濃度が高いまま維持することができる。
なお、本発明において、アルコキシシランを十分に加水分解する為には、水溶液の温度やpH等をコントロールして、積極的に加水分解を行えば良い。アルコキシシランを加水分解処理した処理物の加水分解率が50%以上であることが好ましく、80%以上であることが更に好ましい。加水分解率の具体的な測定方法は後述する。
アルコキシシランを加水分解処理した処理物の加水分解率が50%以上であれば、磁性
体表面と処理剤の親和性が高まり、磁性体を均一に近い状態で処理することができる。加水分解率の上限に制限はなく、加水分解率100%であっても良い。加水分解率は、アルコキシシランを水溶液中に投入した際のpHや温度、加水分解時間を調整することにより、上記範囲とすることができる。
また、アルコキシシランを加水分解処理した処理物のうち、シロキサンとして存在するものの割合(以下、シロキサン率ともいう)が40%以下であることが好ましく、35%以下であることがより好ましい。シロキサンとはケイ素−酸素−ケイ素結合を有する化合物を指す。シロキサン率の測定方法は、後述する。
シロキサンは加水分解されたアルコキシシラン同士の縮合反応により生成し、アルコキシシランよりも嵩高い。シロキサン率が高ければ、磁性体表面との反応性が下がってしまう。磁性体表面を均一に近い状態で処理するためにはシロキサン率を低く抑えることが重要である。シロキサン率が40%以下、好ましくは35%以下であれば、シロキサンが存在することによるアルコキシシランの反応性の低下を抑えることができ、磁性体表面を均一に近い状態で且つ十分に処理することが可能となる。
シロキサン率は、アルコキシシランの加水分解条件を適宜調整することにより、上記の範囲内にすることができる。
処理磁性体は適正量のシラン化合物によって表面を覆われていることが好ましい。表面のシラン化合物量を簡易的に測定するものとして、シラン化合物の炭化水素基に由来するカーボン量を測定することが挙げられる。処理磁性体のカーボン量は、処理磁性体のBET比表面積による単位面積あたりで0.050g/m以上、0.100g/m以下であることが好ましい。処理磁性体のカーボン量が上記の範囲内であれば、処理磁性体の表面の疎水性が高まるため、高温高湿下での画像濃度が高く維持できる傾向にある。
上記処理磁性体のBET比表面積による単位面積当たりのカーボン量は、0.055g/m以上、0.100g/m以下であることがより好ましく、0.055g/m以上、0.09g/m以下であることが更に好ましい。処理磁性体の単位面積当たりのカーボン量は、処理磁性体製造時に用いるシラン化合物の添加量の調整及びシラン化合物種の選択により、上記の範囲内にすることができる。
本発明の磁性トナーは水系媒体中で製造されたものであることが好ましい。また、重合性単量体と磁性体とを含有する重合性単量体組成物を水系媒体中に分散させ、重合開始剤を用いて前記重合性単量体を重合させる懸濁重合法によって製造されることが更に好ましい。懸濁重合法によって磁性トナー粒子を製造する場合、処理磁性体を磁性トナー粒子表面に露出させることなく、トナー粒子内の表面近傍に存在させることができる。さらに、本発明の磁性トナーは極性物質を含有していることが好ましい。懸濁重合法によって磁性トナーを製造すれば、トナー粒子表面に極性物質を偏在させることができる。極性物質がトナー粒子表面に存在していれば、極性物質と処理磁性体との間の電気的な相互作用によって、帯電安定性がさらに高まる。
本発明の磁性トナーに用いられる結着樹脂としては、ポリスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の単重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニル
エチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体、ポリメチルメタクリレート、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリアクリル酸樹脂を用いることができ、これらは単独で又は複数種を組み合わせて用いることができる。この中でも特にスチレンとアクリル系モノマーとの共重合体からなるスチレン−アクリル樹脂が現像特性の点で好ましい。
本発明の磁性トナーは、極性物質として、荷電制御剤を含有することが好ましい。荷電制御剤としては、公知のものが利用できるが、帯電スピードが速く、且つ一定の帯電量を安定して維持できる荷電制御剤が特に好ましい。更に、トナーを後述するような重合法を用いて製造する場合には、重合阻害性が低く、水系分散媒体への可溶化物が実質的になく、且つ比較的高い極性を有する荷電制御剤が特に好ましい。荷電制御剤のうち、ネガ系荷電制御剤として具体的には、サリチル酸、アルキルサリチル酸、ジアルキルサリチル酸、ナフトエ酸、ダイカルボン酸などの芳香族カルボン酸の金属化合物、アゾ染料又はアゾ顔料の金属塩又は金属錯体、スルホン酸基又はスルホン酸塩基又はスルホン酸エステル基を有する重合体又は共重合体、ホウ素化合物、尿素化合物、ケイ素化合物、カリックスアレーン等が挙げられる。ポジ系荷電制御剤としては、四級アンモニウム塩、該四級アンモニウム塩を側鎖に有する高分子型化合物、グアニジン化合物、イミダゾール化合物等が挙げられる。中でもスルホン酸基、スルホン酸塩基又はスルホン酸エステル基を有する重合体又は共重合体は懸濁重合法と組み合わせた場合に磁性トナー表面に偏在させることが出来るため、好ましい。
荷電制御剤を磁性トナーに含有させる方法としては、磁性トナー粒子内部に添加する方法が一般的である。懸濁重合により磁性トナーの製造を行う場合には、造粒前に重合性単量体組成物中に荷電制御剤を添加する方法が用いられる。また、荷電制御剤として有機金属化合物を用いる場合は、磁性トナー粒子にこれら化合物を添加し、シェアをかけ混合・攪拌することにより導入することも可能である。
磁性体は、四三酸化鉄やγ−酸化鉄などの磁性酸化鉄を主成分とするものであり、リン、コバルト、ニッケル、銅、マグネシウム、マンガン、アルミニウム、珪素などの元素を含んでもよい。これら磁性体は、窒素吸着法によるBET比表面積が2.0m/g以上30.0m/g以下であることが好ましく、3.0m/g以上28.0m/g以下であることがより好ましい。磁性体の形状としては、多面体、8面体、6面体、球形、針状、燐片状などがあるが、多面体、8面体、6面体、球形等の異方性の少ないものが、画像濃度を高める上で好ましい。
磁性体は、例えば以下の方法で製造することができる。第一鉄塩水溶液に、鉄成分に対して当量又は当量以上の水酸化ナトリウム等のアルカリを加え、水酸化第一鉄を含む水溶液を調製する。調製した水溶液のpHを7.0以上に維持しながら空気を吹き込み、水溶液を70℃以上に加温しながら水酸化第一鉄の酸化反応を行い、磁性酸化鉄粒子の芯となる種晶をまず生成する。
次に、種晶を含むスラリー状の液に前に加えたアルカリの添加量を基準として約1当量の硫酸第一鉄を含む水溶液を加える。液のpHを5.0以上10.0以下に維持し、空気を吹き込みながら水酸化第一鉄の反応を進め、種晶を芯にして磁性酸化鉄粒子を成長させる。この時、任意のpH及び反応温度、攪拌条件を選択することにより、磁性体の形状及び磁気特性をコントロールすることが可能である。酸化反応が進むにつれて液のpHは酸性側に移行していくが、液のpHは5.0未満にしない方が好ましい。このようにして得られた磁性体を定法によりろ過、洗浄、乾燥することにより磁性体を得ることができる。
アルコキシシランの加水分解処理は、例えば下記方法で行う事ができる。pHを4以上6以下に調整した水溶液にアルコキシシランを徐々に投入し、例えばディスパー翼などを用いて攪拌して均一に分散させ、所望の加水分解率となるように分散時間を調整し、加水分解処理を行う。高せん断を付与できる分散装置を用いた場合、アルコキシシランがエマルジョンを形成するためにアルコキシシランと水の接触面積が飛躍的に増加し、シロキサン率を低く維持した状態で加水分解率を増加させることができる。また、この時に加水分解時のpHを調整することも重要である。pHが高すぎる若しくは低すぎる場合、シラン化合物同士の縮合反応が進行してしまったり、加水分解がほとんど進行しなくなったりしてしまう。使用するアルコキシシランの種類によっては所望の加水分解率、シロキサン率に調整できるpH領域が異なるため、加水分解率、シロキサン率を測定しながら、適宜pHを調整する必要がある。このようにしてアルコキシシランを加水分解した水溶液を得る。
次に、乾式処理の具体的な方法について例示する。乾式処理法には処理剤を揮発させて処理する方法、スプレードライヤーの如き装置を用いて噴霧する方法、ヘンシェルミキサー等の装置を用いてシェアをかけながら攪拌する手法がある。中でも、ヘンシェルミキサーの如き攪拌装置を用いて処理する手法が簡便且つ本発明が求める処理磁性体物性に制御しやすく、好ましい。そうした処理方法を用いる場合、未処理の磁性体を分散させながら上記水溶液を滴下した後さらに分散させることで、シラン化合物の加水分解物が表面に吸着した磁性体が得られる。その後加熱によって縮合反応を進行させることで、疎水化処理した処理磁性体が得られる。
磁性体の表面処理に用いるシラン化合物としては、下記一般式(1)で示されるアルキルアルコキシシランが好ましい。
2p+1−Si−(OC2q+1 ・・・(1)
[式中、pは2から4の整数を示し、qは1から3の整数を示す。]
一般式(1)で示されるアルキルアルコキシシランとしては、例えば、ジエチルジメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、トリエチルメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、イソプロピルトリエトキシシラン、イソプロピルトリメトキシシラン、n−ブチルトリメトキシシラン、n−ブチルトリエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、トリメチルメトキシシランを挙げることができる。
上記式におけるpが2より小さいと、処理磁性体に疎水性を十分に付与することが出来ず、またpが4より大きいと疎水性は十分になるが、磁性トナー中の処理磁性体の存在状態を制御出来ない。qが3より大きいとアルキルアルコキシシランの反応性が低下して疎水化が十分に行われ難くなる。よって、qが1から3の整数、より好ましくは、1又は2の整数を示すアルキルトリアルコキシシランを使用することが好ましい。
上記アルコキシシランを用いる場合、単独で処理する、或いは複数の種類を併用して処理することが可能である。複数の種類を併用する場合、それぞれのアルコキシシランで個別に処理してもよいし、同時に処理してもよい。
本発明の磁性トナーでは、処理磁性体以外に他の着色剤を併用しても良い。併用し得る着色剤としては、上記した公知の染料及び顔料の他、磁性又は非磁性の無機化合物が挙げられる。具体的には、コバルト、ニッケルなどの強磁性金属粒子、又はこれらにクロム、マンガン、銅、亜鉛、アルミニウム、希土類元素などを加えた合金。ヘマタイトなどの粒
子、チタンブラック、カーボンブラック、フタロシアニン等が挙げられる。これらもまた、表面を処理して用いることが好ましい。これらの着色剤は、処理磁性体も含めて、結着樹脂100質量部に対し30質量部以上、120質量部以下用いることが好ましい。
本発明の磁性トナーのガラス転移温度(Tg)は40.0℃以上70.0℃以下であることが好ましい。磁性トナーのガラス転移温度が上記の範囲内であれば、定着性と保存安定性、そして現像性のバランス良い。
本発明の磁性トナーは、耐久現像性の更なる向上のためにコア-シェル構造を有してい
る事が好ましい。これは、シェル層を有する事によりトナーの表面性が均一になり、流動性が向上すると共に帯電性が均一になるためである。また、高分子量体のシェルが均一に表層を覆うため、長期保存においても低融点物質の染み出し等が生じ難く保存安定性が向上する。
上記のシェル層には非晶質の高分子量体を用いる事が好ましく、帯電の安定性と言う観点からシェル層に用いる高分子の酸価は5.0mgKOH/g以上20.0mgKOH/g以下である事が好ましい。
シェルを形成させる具体的手法としては、コア粒子にシェル用の微粒子を埋め込んだり、水系媒体中で磁性トナーを製造する場合はコア粒子にシェル用の微粒子を付着させ、乾燥させる事によりシェル層を形成させる事が可能である。また、溶解懸濁法、懸濁重合法においてはシェル用の高分子量体の親水性を利用し、水との界面、即ち、磁性トナー表面近傍にこれら高分子量体を偏在せしめ、シェルを形成する事が可能である。さらには、所謂シード重合法によりコア粒子表面にモノマーを膨潤させ、重合する事によりシェルを形成する事ができる。シェルを形成する樹脂としては特に非晶質ポリエステルが、上記効果が大きく発現され好ましい。
本発明に使用することができる非晶質ポリエステル樹脂は、飽和ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、あるいはその両者を適宜選択して使用することが可能である。非晶質ポリエステル樹脂は、アルコール成分と酸成分から構成される通常のものが使用できる。
アルコール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ブテンジオール、オクテンジオール、シクロヘキセンジメタノール、水素化ビスフェノールA、ビスフェノール誘導体などが挙げられる。
2価のカルボン酸としてはフタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸の如きベンゼンジカルボン酸またはその無水物、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸の如きアルキルジカルボン酸またはその無水物、またさらに炭素数6から18のアルキルまたはアルケニル基で置換されたコハク酸もしくはその無水物、フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸の如き不飽和ジカルボン酸またはその無水物などが挙げられる。
さらに、多価アルコール成分としてグリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビット、ソルビタン、ノボラック型フェノール樹脂のオキシアルキレンエーテルの如き多価アルコールが挙げられ、多価酸成分としてトリメリット酸、ピロメリット酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸やその無水物等の多価カルボ
ン酸が挙げられる。
上記非晶質ポリエステル樹脂の中では、帯電特性、環境安定性が優れておりその他の電子写真特性においてバランスのとれた前記のビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物が好ましく使用される。この化合物の場合には、定着性やトナーの耐久性の点においてアルキレンオキサイドの平均付加モル数は2.0モル以上10.0モル以下である事が好ましい。また、シェルを形成する高分子量体の数平均分子量(Mn)は2,500以上20,000以下が好ましく用いられる。
水系媒体中での製造方法としては、分散重合法、会合凝集法、溶解懸濁法、懸濁重合法等、水系媒体中で磁性トナー粒子を製造することが好ましく、特に懸濁重合法は本発明で用いる処理磁性体の効果が発現しやすく好ましい。
懸濁重合法とは、重合性単量体及び着色剤(更に必要に応じて重合開始剤、架橋剤、荷電制御剤、その他の添加剤)を均一に溶解又は分散させて重合性単量体組成物を得る。その後、この重合性単量体組成物を、分散安定剤を含有する水相中に適当な撹拌器を用いて分散し同時に重合反応を行い、所望の粒径を有する磁性トナー粒子を得るものである。この懸濁重合法で得られる磁性トナー粒子は、個々の磁性トナー粒子形状がほぼ球形に揃っているため、帯電量の分布も比較的均一となるために耐久現像性の向上が期待できる。
重合性単量体組成物を構成する重合性単量体としては以下のものが挙げられる。
重合性単量体としては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−エチルスチレン等のスチレン系単量体、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等のメタクリル酸エステル類、アクリルアミド等の単量体が挙げられる。これらの単量体は単独で、又は混合して使用し得る。上述の単量体の中でも、スチレン又はスチレン誘導体を単独で、或いは他の単量体と混合して使用することが磁性トナーの現像特性及び耐久性の点から好ましい。
水系媒体中にて重合性単量体を重合して製造する手法にて製造する場合、使用出来る重合開始剤としては重合反応時における半減期が0.5時間以上30.0時間以下であるものが好ましい。また、重合開始剤の添加量は重合性単量体100質量部に対して0.5質量部以上20.0質量部以下である事が好ましい。
具体的な重合開始剤例としては、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系又はジアゾ系重合開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネート、クメンヒドロパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシピバレート等の過酸化物系重合開始剤が挙げられる。
磁性トナー粒子の製造においては必要に応じて架橋剤を添加することが出来る。好ましい添加量としては、重合性単量体100質量部に対して0.01質量部以上10.00質量部以下である。
ここで架橋剤としては、主として2個以上の重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等のような芳香族ジビニル化合物、例えばエチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート等のような二重結合を2個有するカルボン酸エステル、ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホン等のジビニル化合物、及び3個以上のビニル基を有する化合物、が単独で、又は2種以上の混合物として用いられる。
本発明の磁性トナー粒子を懸濁重合法で製造する場合、上述のトナー組成物等を適宜加えて、ホモジナイザー、ボールミル、超音波分散機等の分散機に依って均一に溶解又は分散させた重合性単量体組成物を、分散安定剤を含有する水系媒体中に懸濁する。この時、高速撹拌機もしくは超音波分散機のような高速分散機を使用して一気に所望のトナー粒子のサイズとするほうが、得られるトナー粒子の粒径がシャープになる。重合開始剤添加の時期としては、重合性単量体中に他の添加剤を添加する時同時に加えても良いし、水系媒体中に懸濁する直前に混合しても良い。また、造粒直後、重合反応を開始する前に重合性単量体又は溶媒に溶解した重合開始剤を加えることもできる。造粒後は、通常の撹拌機を用いて、粒子状態が維持され且つ粒子の浮遊・沈降が防止される程度の撹拌を行なえば良い。
分散安定剤としては、公知の界面活性剤や有機分散剤・無機分散剤が使用できる。中でも無機分散剤は、有害な超微粉を生じ難く、その立体障害性により分散安定性を得ているので反応温度を変化させても安定性が崩れ難く、洗浄も容易でトナーに悪影響を与え難いため、好ましく使用できる。こうした無機分散剤の例としては、燐酸三カルシウム、燐酸マグネシウム、燐酸アルミニウム、燐酸亜鉛、ヒドロキシアパタイト等の燐酸多価金属塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の炭酸塩、メタ硅酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の無機塩、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の無機化合物が挙げられる。
これらの無機分散剤は、重合性単量体100質量部に対して0.20質量部以上20.00質量部以下の量を用いる事が好ましい。また、上記分散安定剤は単独で用いても良いし、複数種を併用してもよい。更に、重合性単量体100質量部に対して、0.0001質量部以上0.1000質量部以下の界面活性剤を併用しても良い。
これら無機分散剤を用いる場合には、そのまま使用しても良いが、より細かい粒子を得るため、水系媒体中にて該無機分散剤粒子を生成させて用いることができる。例えば、燐酸三カルシウムの場合、高速撹拌下、燐酸ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水溶液とを混合して、水不溶性の燐酸カルシウムを生成させることができ、より均一で細かな分散が可能となる。この時、同時に水溶性の塩化ナトリウム塩が副生するが、水系媒体中に水溶性塩が存在すると、重合性単量体の水への溶解が抑制されて、乳化重合による超微粒トナーが発生し難くなるので、より好都合である。
上記界面活性剤としては、例えばドデシルベンゼン硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム等が挙げられる。
上記重合性単量体を重合する工程において、重合温度は一般には40℃以上、好ましくは50℃以上90℃以下の温度に設定される。
上記工程終了後、得られた重合体粒子を公知の方法によって濾過、洗浄、乾燥することにより磁性トナー粒子が得られる。この磁性トナー粒子に、後述するような無機微粉体を必要に応じて混合して該磁性トナー粒子の表面に付着させることで、本発明の磁性トナーを得ることができる。また、製造工程(無機微粉体の混合前)に分級工程を入れ、磁性トナー粒子中に含まれる粗粉や微粉をカットすることも可能である。
本発明の磁性トナーは無機微粉体を有する。本発明で用いられる無機微粉体としては、シリカ、酸化チタン、アルミナなどが挙げられる。
無機微粉体は疎水化処理された物であることが、磁性トナーの環境安定性を向上させることができるため好ましい。無機微粉体は、磁性トナー粒子100質量部に対し0.1質量部以上、3.0質量部以下含有させることが好ましい。
磁性トナーには、実質的な悪影響を与えない範囲内で更に他の添加剤、例えばポリフッ化エチレン粉末、ステアリン酸亜鉛粉末、ポリフッ化ビニリデン粉末の如き滑剤粉末、あるいは酸化セリウム粉末、炭化ケイ素粉末、チタン酸ストロンチウム粉末などの研磨剤、あるいは例えば酸化チタン粉末、酸化アルミニウム粉末などの流動性付与剤、ケーキング防止剤、また、逆極性の有機微粒子、及び無機微粒子を現像性向上剤として少量用いることもできる。これらの添加剤も表面を疎水化処理して用いることも可能である。
本発明の磁性トナーは、必要に応じてさらに他の外添剤(例えば荷電制御剤等)と混合して一成分現像剤として用いることができ、またキャリアと併用して二成分現像剤として用いることができる。
次に、本発明の磁性トナーを好適に用いることのできる画像形成装置の一例を図1に沿って具体的に説明する。図1において、100は静電潜像担持体(以下、感光体とも呼ぶ)であり、その周囲に帯電ローラー117、トナー担持体102を有する現像器140、転写部材(転写ローラー)114、クリーナー116、レジスタローラー124等が設けられている。静電潜像担持体100は帯電ローラー117によって例えば−600Vに帯電される(印加電圧は例えば交流電圧1.85kVpp、直流電圧−620Vdc)。そして、レーザー発生装置121によりレーザー光123を静電潜像担持体100に照射することによって露光が行われ、目的の画像に対応した静電潜像が形成される。静電潜像担持体100上の静電潜像は現像器140によって一成分トナーで現像されてトナー画像を得、トナー画像は転写材を介して静電潜像担持体に当接された転写ローラー114により転写材上へ転写される。トナー画像を載せた転写材は搬送ベルト125等により定着器126へ運ばれ転写材上に定着される。また、一部静電潜像担持体上に残されたトナーはクリーナー116によりクリーニングされる。
次に、本発明の磁性トナーに係る各物性の測定方法に関して記載する。
(1)処理磁性体のBET比表面積による単位面積あたりの水分吸着量測定方法
本発明における処理磁性体のBET比表面積による単位面積あたりの水分吸着量は、用いた処理磁性体のBET比表面積及び水分吸着量を測定し、それらの数値を用いて算出する。具体的には、以下の[2]で得る単位重量あたりの水分吸着量を[1]で得るBET比表面積で割り、算出する。
[1]処理磁性体のBET測定
BET比表面積の測定は、脱ガス装置バキュプレップ061(マイクロメソティック社
製)、BET測定装置ジェミニ2375(マイクロメソティック社製)を用いて行う。本発明におけるBET比表面積は、多点法BET比表面積の値である。具体的には、以下のような手順で行う。
空のサンプルセルの質量を測定した後、処理磁性体を2.0g秤量してサンプルセルに充填する。さらに、脱ガス装置に、試料が充填されたサンプルセルをセットし、室温で12時間脱ガスを行う。脱ガス終了後、サンプルセル全体の質量を測定し、空サンプルセルとの差から試料の正確な質量を算出する。次に、BET測定装置のバランスポートおよび分析ポートに空のサンプルセルをセットする。所定の位置に液体窒素の入ったデュワー瓶をセットし、飽和蒸気圧(P0)測定コマンドにより、P0を測定する。P0測定終了後、分析ポートに脱ガス調製されたサンプルセルをセットし、サンプル質量およびP0を入力後、BET測定コマンドにより測定を開始する。後は自動でBET比表面積が算出される。
[2]処理磁性体の水分吸着量測定
処理磁性体を温度30℃湿度80%の環境下に72時間放置した後に、平沼産業社製の水分測定装置を使用して処理磁性体の水分吸着量を測定する。具体的には、微量水分測定装置AQ−2100、自動加熱気化水分測定システムAQS-2320、自動水分気化装
置SE320を組み合わせて用い、カールフィッシャー電量滴定法によって測定する。測定条件を以下に述べる。測定方式は待ち時間(INTERVAL)制御方式を採用する。設定時間を40秒とし、加熱温度は120℃、処理磁性体の仕込み量は2.0gとする。なお、この測定によって単位重量あたりの水分吸着量が得られる。
(2)処理磁性体に含有されるシラン化合物のスチレンによる溶出する成分量測定方法
50ml容量のガラス製バイアルに、スチレン20g及び処理磁性体1.0gを仕込み、ガラス製バイアルをいわき産業社製「KM Shaker」(model: V.SX)にセットする。speedを50に設定して1時間振とうして処理磁性体中の処理剤をスチレンに溶出させる。その後、処理磁性体とスチレンを分離し、真空乾燥機にて十分に乾燥する。
乾燥した処理磁性体及びスチレンによる溶出を行う前の処理磁性体について、HORIBA製炭素・硫黄分析装置 EMIA-320Vにて単位重量あたりの炭素量を測定する
。スチレン溶出前後の炭素量値を用いて、処理磁性体に含有されるシラン化合物のスチレンへの溶出率を算出する。なお、EMIA-320V測定時のサンプル仕込み量は0.2
0gとし、助燃剤としてはタングステンとスズを用いる。
(3)処理磁性体のBET比表面積による単位面積あたりのカーボン量測定方法
処理磁性体のBET比表面積による単位面積あたりのカーボン量は、(2)で得られた処理磁性体の炭素量を(1)[1]で得られるBET比表面積で割ることで算出する。
(4)シラン化合物の加水分解率測定方法
シラン化合物の加水分解率について述べる。アルコキシシランに加水分解処理を施すと、加水分解物と未加水分解物及び縮合物により構成される混合物が得られる。下記に述べるのは、得られる混合物中における加水分解物の比率である。この混合物は上述したシラン化合物に該当するものである。
まず、アルコキシシランの加水分解反応に関して、メトキシシランを例に取って説明する。メトキシシランが加水分解すると、メトキシ基がヒドロキシル基になると共にメタノールが生成する。したがって、メトキシ基とメタノールの量比から加水分解の進行度を知ることが出来る。本発明では、H−NMR(核磁気共鳴)によって上記量比を測定し、加水分解率を求めた。メトキシシランを例として、具体的な測定及び計算手法を下記に示
す。
まず、加水分解処理を施す前のアルコキシシランのH−NMR(核磁気共鳴)を、重クロロホルムを用いて測定し、メトキシ基由来のピーク位置を確認した。一方、未処理の磁性体に対して使用する直前のシラン化合物水溶液をpH7.0、温度10℃にすることで、加水分解反応を停止させた。得られた水溶液の水分を除去してシラン化合物の乾固物を得た。この乾固物に重クロロホルムを少量添加して1H-NMRを測定した。得られたスペクトルにおけるメトキシ基由来のピークは、予め確認したピーク位置を元に決定した。メトキシ基由来のピーク面積をAとし、メタノールのメチル基由来のピーク面積をBとして加水分解率を下式で求めた。
加水分解率(%)=B/(A+B)×100
なお、H−NMRの測定条件は下記のように設定した。
測定装置 :FT NMR装置 JNM−EX400(日本電子社製)
測定周波数:400MHz
パルス条件:5.0μs
周波数範囲:10500Hz
積算回数 :1024回
測定温度 :40℃
(5)アルコキシシランが加水分解された加水分解物におけるシロキサンの存在比率測定方法
アルコキシシランを加水分解した処理物中における加水分解された加水分解物のうち、シロキサンとして存在する比率(シロキサン率)は、シラン化合物のうち未加水分解物を除いた成分の合計に対しての縮合物の割合である。つまり、加水分解が進行した成分のうち、縮合物になってしまったものの量比を示している。この縮合物比率が高いと、磁性体を表面処理する際に前述したように均一な処理を阻害してしまう。
シラン化合物中の、化合物の定量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、下記のようにして測定する。
事前に、加水分解処理を施していないアルコキシシランに対してGPC測定を行い、保持時間を確認する。そして、未処理の磁性体に対して使用する直前のシラン化合物水溶液をpH7.0、温度10℃にすることで加水分解反応を停止させる。pH調整には酢酸とトリエチルアミン及びイオン交換水を用いる。その後、シラン化合物の濃度が10体積%となるようにアセトニトリルを添加、混合し、得られた溶液を測定試料としてGPC測定を行う。GPCの測定条件を以下に示す。
装置:HLC8120 GPC(検出器:RI)(東ソー社製)
カラム:GF−310−HQ(昭和電工株式会社製)
流速:1.0ml/min
オーブン温度:40.0℃
試料注入量:25μL
続いて、アルコキシシランのGPC測定の結果より、シロキサン率を算出する方法について下記に記述する。アルコキシシランをGPCで測定した場合、図2に示すようなチャートが得られる。図2において、上段にはアルコキシシランを加水分解する前のGPCチャートを、下段にはアルコキシシランを加水分解した後のチャートを示している。下段のチャートには、アルコキシシラン、アルコキシシランの加水分解物及びシロキサンに由来するピークが存在しており、ピークの帰属も図2に記載されている。アルコキシシランを加水分解した後のチャートにおいて、アルコキシシラン、アルコキシシランの加水分解物及びシロキサンに由来するピークの全面積をβとし、シロキサンに由来するピークの面積
をγとする。これらβ、γを用いてシロキサン率を下記式の如く定義する。
シロキサン率(%)=γ/β×100
(6)トナーの平均粒径及び粒度分布
トナーの重量平均粒径(D4)の測定には、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)と、測定条件設定及び測定データ解析をするための付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター社製)を用いる。実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで測定し、測定データの解析を行ない、重量平均粒径(D4)を算出する。
測定に使用する電解水溶液は、特級塩化ナトリウムをイオン交換水に溶解して濃度が約1質量%となるようにしたもの、例えば、「ISOTON II」(ベックマン・コールター社製)が使用できる。
尚、測定、解析を行なう前に、以下のように専用ソフトの設定を行う。
専用ソフトの「標準測定方法(SOM)を変更画面」において、コントロールモードの総カウント数を50,000粒子に設定し、測定回数を1回、Kd値は「標準粒子10.0μm」(ベックマン・コールター社製)を用いて得られた値を設定する。閾値/ノイズレベルの測定ボタンを押すことで、閾値とノイズレベルを自動設定する。また、カレントを1,600μAに、ゲインを2に、電解液をISOTON IIに設定し、測定後のアパーチャーチューブのフラッシュにチェックを入れる。
専用ソフトの「パルスから粒径への変換設定画面」において、ビン間隔を対数粒径に、粒径ビンを256粒径ビンに、粒径範囲を2μmから60μmまでに設定する。
具体的な測定法は以下の通りである。
[1]Multisizer 3専用のガラス製250ml丸底ビーカーに前記電解水溶液約200mlを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行なう。そして、解析ソフトの「アパーチャーのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
[2]ガラス製の100ml平底ビーカーに前記電解水溶液約30mlを入れ、この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を約0.3ml加える。
[3]発振周波数50kHzの発振器2個を、位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispension System Tetora150」(日科機バイオス社製)の水槽内に所定量のイオン交換水を入れ、この水槽中に前記コンタミノンNを約2ml添加する。
[4]前記[2]のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
[5]前記[4]のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー約10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。尚、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
[6]サンプルスタンド内に設置した前記[1]の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナーを分散した前記[5]の電解質水溶液を滴下し、測定濃度が約5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50,000個になるまで測定を行なう。
[7]測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行ない、重量平均粒径(D4)を算出する。尚、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、分析/体積統計値(算術
平均)画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)である。
以下、本発明を製造例及び実施例により更に具体的に説明する。なお、本実施例における部数は全て質量部を示す。
<未処理磁性体の製造>
硫酸第一鉄水溶液中に、鉄元素に対して1.0当量の苛性ソーダ溶液、鉄元素に対してケイ素元素換算で1.5質量%のケイ酸ソーダを混合し、水酸化第一鉄を含む水溶液を調製した。水溶液をpH9.0に維持しながら、空気を吹き込み、80℃以上90℃以下で酸化反応を行い、種晶を生成させるスラリー液を調製した。次いで、このスラリー液にアルカリ量(苛性ソーダのナトリウム成分)に対し1.0当量となるよう硫酸第一鉄水溶液を加えた。その後、スラリー液をpH8.0に維持して、空気を吹込みながら酸化反応をすすめ、磁性酸化鉄を含むスラリー液を得た。このスラリーをろ過と洗浄を行った後、再びろ過をした。その後、解砕、乾燥を行い、未処理の磁性体を得た。
<シラン化合物1の調製>
イソブチルトリメトキシシラン20質量部をイオン交換水80質量部に対して攪拌しながら滴下した。その後、この水溶液をpH5.5、温度40℃に保持し、ディスパー翼を用いて0.46m/sで2時間分散させて加水分解を行い、加水分解物を含有する水溶液であるシラン化合物1を得た。このシラン化合物1の物性を測定したところ、加水分解率は90%、シロキサン率は4%であった。得られたシラン化合物1の物性を表1に示す。
<シラン化合物2〜8の調製>
表1に記載するアルコキシシランを用い、加水分解率とシロキサン率が所望の値となるよう、加水分解時間、水溶液のpHを表1に示すように調整した。それ以外は、シラン化合物1の製造と同様にして、シラン化合物2〜8を得た。得られたシラン化合物2〜8の物性を表1に示す。
<シラン化合物9〜11の調製>
表1に記載する加水分解処理を行っていないアルコキシシランをシラン化合物9〜11とした。シラン化合物9〜11の物性を表1に示す。
<シラン化合物12〜17の調製>
表1に記載するアルコキシシランを用い、加水分解率とシロキサン率が所望の値となるよう、加水分解時間、水溶液のpHを調整したこと以外はシラン化合物1の製造と同様にして、シラン化合物12〜17を得た。得られたシラン化合物12〜17の物性を表1に示す。
Figure 0005473725
<処理磁性体1の製造>
未処理の磁性体をヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株))に入れ、34.5m/sで分散しながら、シラン化合物1を噴霧して加えた。そのまま10分間分散させた後、シラン化合物1が吸着した磁性体を取り出し、160℃で2時間静置して処理磁性体を乾燥すると共に、シラン化合物の縮合反応を進行させた。その後、目開き100μmの篩を通過させた磁性体を処理磁性体1として得た。この処理磁性体1の物性を測定したところ、水分吸着量が0.21mg/mだった。得られた処理磁性体1の物性を表2に示す。
<処理磁性体2〜13の製造>
処理磁性体1の製造において、シラン化合物の種類及びその添加量を表2に示すように変更した。それ以外は処理磁性体1の製造と同様にして、処理磁性体2〜13を得た。得られた処理磁性体2〜13の物性を表2に示す。
<比較用処理磁性体1の製造>
処理磁性体1の製造において、シラン化合物の種類及びその添加量を表2に記載したように変更し、乾燥温度を180℃、乾燥時間を6時間としたこと以外は処理磁性体1の製造と同様にして比較用処理磁性体1を得た。得られた比較用処理磁性体1の物性を表2に示す。
<比較用処理磁性体2の製造>
処理磁性体1の製造において、シラン化合物の種類及びその添加量を表2に記載したように変更すること以外は処理磁性体1の製造と同様にして、比較用処理磁性体2を得た。得られた比較用処理磁性体2の物性を表2に示す。
<比較用処理磁性体3の製造>
処理磁性体1の製造において、シラン化合物の種類及びその添加量を表2に記載したように変更し、乾燥温度を120℃としたこと以外は処理磁性体1の製造と同様にして、比較用処理磁性体3を得た。得られた比較用処理磁性体3の物性を表2に示す。
<比較用処理磁性体4〜11の製造>
処理磁性体1の製造において、シラン化合物の種類及びその添加量を表2に記載したように変更すること以外は処理磁性体1の製造と同様にして、比較用処理磁性体4〜11を得た。得られた比較用処理磁性体4〜11の物性を表2に示す。
<比較用処理磁性体12の製造>
未処理の磁性体の製造において、磁性酸化鉄を含むスラリーに対してろ過と洗浄を行った後、一旦取り出した。この時、含水サンプルを少量採取し、含水量を計っておいた。次に、この水分を含んだ磁性酸化鉄を乾燥せずに別の水系媒体中に再分散させた後、再分散液のpHを約6に調製した。その後、十分攪拌しながらシラン化合物11を磁性酸化鉄100質量部に対し1.0質量部(磁性酸化鉄の量は含水サンプルから含水量を引いた値として計算した)添加し、カップリング処理を行った。生成した疎水性酸化鉄粒子を常法により洗浄、濾過、乾燥し、次いで若干凝集している粒子を解砕処理して、比較用処理磁性体12を得た。得られた比較用処理磁性体12の物性を表2に示す。
Figure 0005473725
<磁性トナー1の製造>
イオン交換水720質量部に0.1M−NaPO水溶液450質量部を投入して60℃に加温した後、1.0M−CaCl水溶液67.7質量部を添加して、分散安定剤を含む水系媒体を得た。
・スチレン:76.00質量部
・n−ブチルアクリレート:24.00質量部
・ジビニルベンゼン:0.52質量部
・モノアゾ染料の鉄錯体(T−77:保土ヶ谷化学社製):1.00質量部
・処理磁性体1:90.00質量部
・非晶質ポリエステル:3.00質量部
(ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物とテレフタル酸との縮合反応により得られる飽和ポリエステル樹脂:Mn=5,000、酸価=12mgKOH/g、Tg=68℃)
上記成分をアトライター(三井三池化工機(株))を用いて均一に分散混合して単量体組成物を得た。この単量体組成物を60℃に加温し、そこにパラフィンワックス(吸熱ピークトップ温度:77.2℃)15.0質量部を混合溶解した後、重合開始剤2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)4.5質量部を溶解させた。
上記水系媒体中に上記単量体組成物を投入し、60℃、N雰囲気下においてTK式ホモミキサー(特殊機化工業(株))にて18.8m/sで10分間撹拌し、造粒した。そ
の後パドル撹拌翼で撹拌しつつ0.5℃/分の速度で70℃まで昇温し、70℃に保持したまま5時間反応させた。その後、90℃に昇温し、2時間保持した後、0.5℃/分の速度で30℃まで徐々に冷却した。冷却後、塩酸を加えて洗浄した後に濾過・乾燥して磁性トナー粒子1を得た。
100質量部の磁性トナー粒子1と個数平均1次粒径12nmの疎水性シリカ微粉体1.0質量部とをヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株))で混合し、重量平均粒径(D4)が7.0μmの磁性トナー1を得た。得られた磁性トナーを分析したところ、結着樹脂100質量部を含有していた。
<磁性トナー2〜13の製造>
磁性トナー1の製造において、処理磁性体1の代わりに処理磁性体2〜13を用いた事以外は磁性トナー1の製造と同様にし、磁性トナー2〜13を得た。これらの磁性トナーを分析したところ、結着樹脂100質量部を含有していた。
<比較用磁性トナー1〜12の製造>
磁性トナー1の製造において、処理磁性体1の代わりに比較用処理磁性体1〜12を用いた事以外は磁性トナー1の製造と同様にし、比較用磁性トナー1〜12を得た。これらの磁性トナーを分析したところ、結着樹脂100質量部を含有していた。
<実施例1>
1.耐久現像性試験
画像形成装置としてLBP3000(キヤノン製)を用い、トナーは磁性トナー1を使用した。常温常湿環境下(23℃/60%RH)及び高温高湿環境下(32.5℃/80%RH)において、印字率が4%の横線画像を連続モードで2,000枚プリントすることで、耐久試験を行った。なお、記録媒体としては、A4の75g/mの紙を使用した。耐久試験を行う前と行った後に、印字紙全面にベタ画像部を形成したチャートを1枚出力した。このベタ画像をマクベス濃度計(マクベス社製)でSPIフィルターを使用して、反射濃度計にて測定を行った。原稿は画像比率5%のチャートを使用した。耐久初期の反射濃度と、耐久試験前後の濃度差という2つの観点で評価を行った。
〔初期濃度の評価基準〕
ランクA:耐久試験前の反射濃度が1.55以上である。
ランクB:耐久試験前の反射濃度が1.50以上、1.55未満である。
ランクC:耐久試験前の反射濃度が1.45以上、1.50未満である。
ランクD:耐久試験前の反射濃度が1.35以上、1.45未満である。
ランクE:耐久試験前の反射濃度が1.35未満である。
〔耐久試験前後の濃度差の評価基準〕
ランクA:耐久試験前後の濃度差が0.03未満である。
ランクB:耐久試験前後の濃度差が0.03以上0.10未満である。
ランクC:耐久試験前後の濃度差が0.10以上0.25未満である。
ランクD:耐久試験前後の濃度差が0.25以上である。
耐久試験を行う前と行った後に、白画像を出力して、その反射率を東京電色社製のREFLECTMETER MODEL TC−6DSを用いて測定した。一方、白画像形成前の転写紙(標準紙)についても同様に反射率を測定した。フィルターはグリーンフィルターを使用し、下記式にてカブリを算出した。
カブリ(反射率)(%)=標準紙の反射率(%)−白画像サンプルの反射率(%)
なお、カブリは得られたカブリ値の最大値を用いて以下の判断基準に従って評価した。
〔カブリの評価基準〕
ランクA:カブリが0.5%未満である。
ランクB:カブリが0.5%以上1.5%未満である。
ランクC:カブリが1.5%以上3.0%未満である。
ランクD:カブリが3.0%以上である。
2.クリーニング性試験
クリーニング性試験は、低温環境下(0℃/約15%RH)で行った。低温環境ではクリーニングブレードが硬くなり、潜像担持体表面を安定して掻き取りにくい状況になる。低温環境下の中でも、クリーニングブレードを十分に冷やした後に間欠モードで画出しする場合が、ブレードに大きなトルクが掛かる為、特に厳しい評価環境となる。
磁性トナー1を低温環境下に24時間放置し、LBP3000(キヤノン製)を用いて印字率が4%の横線を7秒/枚の間欠モードで100枚プリントした。得られた横線の画像を目視で評価し、下記基準によってクリーニング性を判断した。なお、クリーニング不良が発生するとすり抜けたトナーが像担持体に残り、その部分が帯電されないため、プリント画像に黒スジが観察される。
ランクA:プリントに黒いスジが発生したものは見られない。
ランクB:プリントのうち、軽微な黒スジが発生したものが10枚以下である。
ランクC:プリントのうち、軽微な黒スジが発生したものが11枚以上である。
ランクD:プリントのうち、軽微な黒スジが発生したものが11枚以上あり、さらに濃い黒スジが発生したものがある。
磁性トナー1について上記の様な評価を行った。評価結果を表3に示す。
<実施例2〜13>
磁性トナー1の代わりに磁性トナー2から13を用い、それ以外は実施例1と同様にして耐久現像性試験及びクリーニング性試験を行った。評価結果を表3に示す。
<比較例1〜12>
磁性トナー1の代わりに比較用磁性トナー1〜12を用い、それ以外は実施例1と同様にして耐久現像性試験及びクリーニング性試験を行った。評価結果を表3に示す。
Figure 0005473725
100 静電潜像担持体(感光体)
102 トナー担持体
114 転写部材(転写ローラー)
116 クリーナー
117 接触帯電部材(帯電ローラー)
126 定着器
140 現像器

Claims (12)

  1. 結着樹脂及び処理磁性体を含有する磁性トナー粒子と無機微粉体とを有する磁性トナーにおいて、
    前記処理磁性体は、シラン化合物により表面処理されており、
    前記シラン化合物は、炭素数が2〜4の炭化水素基を有し、
    前記処理磁性体は、BET比表面積による単位面積あたりの水分吸着量が0.300mg/m以下であり、
    前記処理磁性体が有する前記シラン化合物のうち、スチレンにより溶出する成分の割合が25質量%以下であることを特徴とする磁性トナー。
  2. 前記シラン化合物は、アルコキシシランを加水分解処理した処理物である請求項1に記載の磁性トナー。
  3. 前記アルコキシシランを加水分解処理した処理物の加水分解率が50%以上である請求項2に記載の磁性トナー。
  4. 前記アルコキシシランを加水分解処理した処理物のうち、シロキサンとして存在するものの割合が35%以下である請求項2または3に記載の磁性トナー。
  5. 前記アルコキシシランは、下記一般式(1)で示されるアルキルアルコキシシランである請求項2〜4のいずれか1項に記載の磁性トナー。
    2p+1 −Si−(OC 2q+1 ・・・(1)
    [一般式(1)中、pは2から4の整数を示し、qは1から3の整数を示す。]
  6. 前記結着樹脂は、スチレン−アクリル樹脂である請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁性トナー。
  7. 前記処理磁性体は、BET比表面積による単位面積あたりのカーボン量が0.050g/m上0.100g/m以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載の磁性トナー。
  8. 前記磁性トナー粒子は、水系媒体中で製造された磁性トナー粒子である請求項1〜7
    いずれか1項に記載の磁性トナー。
  9. 前記磁性トナー粒子は、重合性単量体と前記処理磁性体とを含有する重合性単量体組成物を水系媒体中に分散させ、重合開始剤を用いて前記重合性単量体を重合させる懸濁重合法によって製造された磁性トナー粒子である請求項1〜7のいずれか1項に記載の磁性トナー。
  10. 前記重合性単量体は、スチレンを含む請求項9に記載の磁性トナー。
  11. 炭素数が2〜4の炭化水素基を有するシラン化合物によって磁性体を表面処理することによって、BET比表面積による単位面積あたりの水分吸着量が0.300mg/m 以下であり、かつ、前記シラン化合物のうちスチレンにより溶出する成分の割合が25質量%以下である処理磁性体を得る工程と、
    スチレンを含む重合性単量体と前記処理磁性体とを含有する重合性単量体組成物を水系媒体中に分散させ、重合開始剤を用いて前記重合性単量体を重合させる工程と、
    を有する磁性トナー粒子の製造方法。
  12. 前記シラン化合物は、アルコキシシランを加水分解処理した処理物であって、前記アルコキシシランが下記一般式(1)で示されるアルキルアルコキシシランである請求項11に記載に磁性トナー粒子の製造方法。
    2p+1 −Si−(OC 2q+1 ・・・(1)
    [一般式(1)中、pは2から4の整数を示し、qは1から3の整数を示す。]
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