JP5423903B1 - 車両用サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

着座乗員の上腕部が着座乗員の胸部とサイドエアバッグとの間に介在することを抑制できると共に、側面衝突の形態によらず、着座乗員の肩部をサイドエアバッグによって良好に拘束することができる車両用サイドエアバッグ装置を得る。
サイドエアバッグ(20)の膨張展開状態では、後側バッグ部(32)の上部に設けられた前延部(32B)が着座乗員(P)の肩部(S)の側方から車両前方側へ延びて前側バッグ部(30)の上方に配置される。この前延部(32B)は、前側バッグ部(30)よりも車幅方向の寸法が小さく設定されており、前側バッグ部(30)の上端側における車幅方向内側面が車幅方向外側へ向かうに従い上昇するように傾斜又は湾曲する。この面との摺接によって上腕部(A)が押し上げられる。しかも、着座乗員(P)が車両斜め前方へ慣性移動した場合でも、前延部(32B)によって肩部(S)を拘束できる。

Description

本発明は、車両用サイドエアバッグ装置に関する。
下記特許文献1に示された車両用サイドエアバッグ装置では、エアバッグが、膨張展開時に着座乗員の胸部の車幅方向外側端より車両後側で上下方向に延びる後側チューブバッグ部と、該後側チューブバッグ部より車両前側で着座乗員の胸部の車両幅方向外側端より車両前側に位置して上下方向に延びる前側チューブバッグ部と、を備えている。後側チューブバッグ部の上部は、着座乗員の肩部側方に位置して肩部を拘束する肩拘束部とされており、前側チューブバッグの上縁は、肩拘束部より車両前側で着座乗員の脇より低い位置にあり着座乗員の上腕部が載るアームサポート部とされている。
つまり、この車両用サイドエアバッグ装置では、比較的耐性の高い着座乗員の肩部を肩拘束部によって拘束する一方、着座乗員の上腕部をアームサポート部に載せることにより、比較的耐性の低い着座乗員の胸部とエアバッグとの間に上腕部が介在することを抑制するようにしている。
特開2010−132072号公報
しかしながら、側面衝突の形態が所謂斜め側面衝突である場合には、着座乗員が車両斜め前方へ慣性移動することがある。そのような場合、着座乗員の肩部が肩拘束部から外れてしまい、着座乗員の肩部の拘束が衝突後半まで持続しない可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、着座乗員の上腕部が着座乗員の胸部とサイドエアバッグとの間に介在することを抑制できると共に、側面衝突の形態によらず、着座乗員の肩部をサイドエアバッグによって良好に拘束することができる車両用サイドエアバッグ装置を得ることを目的とする。
本発明の第1の態様に係る車両用サイドエアバッグ装置は、車両用シートに設けられ、車両の側面衝突が検知又は予知された場合に作動されてガスを発生させるインフレータと、前記車両用シートのシートバックの側部に設けられ、前記インフレータが発生させるガスが内部に供給されることにより着座乗員と車体側部との間に膨張展開すると共に、膨張展開状態で車両前後方向に並ぶ前側バッグ部と後側バッグ部とに区画され、前記後側バッグ部の上部に設けられた前延部が着座乗員の肩部の側方から車両前方側へ延びて前記前側バッグ部の上方に配置されると共に、前記前延部が前記前側バッグ部よりも車幅方向の寸法を小さく設定されることにより、前記前側バッグ部の上端側における車幅方向内側面が車幅方向外側へ向かうに従い上昇するように傾斜又は湾曲するサイドエアバッグと、を備えている。
なお、第1の態様では、乗員とサイドエアバッグとの関係は、例えば、国際統一側面衝突ダミー(World Side Impact Dummy:WorldSID)を用いて設定される。
第1の態様では、車両の側面衝突が検知又は予知されると、インフレータが作動されてガスが発生し、サイドエアバッグの内部にガスが供給される。これにより、サイドエアバッグが着座乗員と車体側部との間に膨張展開する。このサイドエアバッグは、膨張展開状態で車両前後方向に並ぶ前側バッグ部と後側バッグ部とに区画されており、後側バッグ部の上部に設けられた前延部が着座乗員の肩部の側方から車両前方側へ延びて前側バッグ部の上方に配置される。この前延部は、前側バッグ部よりも車幅方向の寸法(膨張厚)が小さく設定されている。これにより、前側バッグ部の上端側における車幅方向内側面が車幅方向外側へ向かうに従い上昇するように傾斜又は湾曲する。
このため、サイドエアバッグと着座乗員とが側面衝突の衝撃によって相対的に接近することにより、上記傾斜又は湾曲した面と着座乗員の上腕部とが摺接し、上腕部を上方へ押し上げる力が発生する。その結果、上腕部が前側バック部の上方へ押し上げられ、前側バッグ部の上方に配置された前延部により拘束される。これにより、着座乗員の胸部とサイドエアバッグとの間に上腕部が介在することを抑制できる。
しかも、上記前延部は、前述したように着座乗員の肩部の側方から車両前方側へ延びて前側バック部の上方に配置される。このため、例えば、側面衝突の形態が斜め側面衝突であり、着座乗員が車両斜め前方へ慣性移動した場合でも、着座乗員の肩部が前延部から外れないようにすることができる。これにより、側面衝突の形態によらず、着座乗員の肩部をサイドエアバッグによって良好に拘束することが可能になる。
本発明の第2の態様に係る車両用サイドエアバッグ装置は、第1の態様において、前記前側バッグ部は、前記後側バッグ部の下方へ延びる後延部を備えて着座乗員の腹部及び胸部前側の側方に膨張展開し、前記後側バッグ部は、着座乗員の胸部後側及び肩部の側方に膨張展開する。
第2の態様では、膨張展開した前側バッグ部によって、比較的耐性の低い着座乗員の腹部及び胸部前側を拘束することができる。また、膨張展開した後側バッグ部によって、比較的耐性の高い着座乗員の胸部後側及び肩部を拘束することができる。さらに、比較的耐性の高い着座乗員の上腕部が前述の如く押し上げられることにより、当該上腕部を後側バッグ部の前延部によって拘束することができる。しかも、着座乗員の胸部を前側バッグ部と後側バッグ部とによって前後から拘束することができ、胸部の側面をその湾曲に沿って覆うように拘束することができる。これにより、胸部とサイドエアバッグとの車両前後方向の位置関係を安定させることができる。
本発明の第3の態様に係る車両用サイドエアバッグ装置は、第2の態様において、前記サイドエアバッグは、膨張展開状態における前記前側バッグ部と前記後側バッグ部との車両前後方向の境界が、着座乗員の胸部の前後方向中央側と対向するように形成されている。
第3の態様では、上記の境界には、通常、サイドエアバッグを前側バッグ部と後側バッグ部とに区画する縫製部又はテザーが設定されるため、当該境界付近においてサイドエアバッグの車幅方向内側面が車幅方向外側へ凹むことになる。従って、この凹みが胸部の側面における前後方向中央側(すなわち車幅方向外側へ最も張り出した側)と当接することにより、胸部(肋骨など)への負荷を低減することができる。
本発明の第4の態様に係る車両用サイドエアバッグ装置は、第2又は第3の態様において、前記サイドエアバッグは、膨張展開状態で前記後側バッグ部の内圧が前記前側バッグ部の内圧よりも高くなるように構成されている。
第4の態様では、サイドエアバッグが膨張展開した状態では、比較的耐性の高い着座乗員の胸部後側、肩部及び上腕部を拘束する後側バッグ部の内圧が、比較的耐性の低い着座乗員の胸部前側及び腹部を拘束する前側バッグ部の内圧よりも高くなる。これにより、着座乗員の身体において比較的耐性の低い部位への負荷を低減しつつ、比較的耐性の高い部位を効果的に拘束することができる。その結果、サイドエアバッグによる乗員拘束性能を向上させることができる。
本発明の第5の態様に係る車両用サイドエアバッグ装置は、第1〜第4の態様の何れか1つの態様において、前記サイドエアバッグには、前記前側バッグ部の上端と前記前延部との間に非膨張部が設けられている。
第5の態様では、上記のようにサイドエアバッグに非膨張部が設けられているため、着座乗員の上腕部が前側バッグ部の上端側における車幅方向内側面との摺接によって押し上げられる際に、前延部が上腕部に干渉しないようにすることができる。これにより、上腕部を一層良好に押し上げることが可能になる。
本発明の第6の態様に係る車両用サイドエアバッグ装置は、第1〜第5の態様の何れか1つの態様において、前記前延部は、膨張展開状態における上下方向の寸法が前端側へ向かうに従い小さくなるように形成されている。
第6の態様では、後側バッグ部の前延部が上記のように形成されており、前延部の上下幅が前端側で細くなるため、着座乗員の肩部と車体側部との間の狭い隙間への前延部の展開性能を向上させることができる。
本発明の第7の態様に係る車両用サイドエアバッグ装置は、第6の態様において、前記サイドエアバッグは、前記シートバックが基準設定位置に位置し且つ前記サイドエアバッグが膨張展開した状態で、前記前側バッグ部の上端が車両前後方向に対して前上がりに傾斜するように形成されている。
なお、上記の「基準設定位置」は、現在、日本、欧州で採用されている側面衝突試験法(ECE R95)、および米国の側面衝突試験法(FMVSS214)で定められたシートバックの位置(リクライニング角度)であり、シートバックに凭れるWorldSIDの肋骨が略水平になる位置である。
第7の態様では、サイドエアバッグの膨張展開状態で、前側バッグ部の上端が車両前後方向に対して前上がりに傾斜する。これにより、前側バッグ部の上端側における車幅方向内側面(すなわち車幅方向外側へ向かうに従い上昇するように傾斜又は湾曲する面)との摺接によって着座乗員の上腕部に作用する押し上げ力の作用点を、より車両前方側に設定することができる。その結果、上腕部に作用する押し上げ方向のモーメントを大きくすることができるので、上腕部を一層良好に押し上げることが可能になる。
本発明の第8の態様に係る車両用サイドエアバッグ装置は、第1〜第7の態様の何れか1つの態様において、前記前側バッグ部及び前記後側バッグ部には、内部に供給されたガスを外部に排出するためのベントホールが各々に形成されている。
第8の態様では、前側バッグ部及び後側バッグ部の各々に形成されたベントホールの大きさを個別に設定変更することにより、各バッグ部の内圧を独立して容易に調整することができる。
本発明の第9の態様に係る車両用サイドエアバッグ装置は、第1〜第8の態様の何れか1つの態様において、前記サイドエアバッグには、前記インフレータが発生させるガスを前記前側バッグ部内及び前記後側バッグ部内にそれぞれ独立して供給するためのガス流路が設けられている。
第9の態様では、サイドエアバッグに設けられたガス流路によって、インフレータが発生させるガスを前側バッグ部内及び後側バッグ部内にそれぞれ独立して供給することができる。これにより、各バッグ部内でガスが滞留することを抑制でき、各バッグ部の膨張展開を個別に促進することができるので、結果として、サイドエアバッグの早期展開性能すなわち着座乗員の初期拘束性能を向上させることが可能になる。
本発明の第10の態様に係る車両用サイドエアバッグ装置は、第1〜第8の態様の何れか1つの態様において、前記サイドエアバッグは、前記前側バッグ部の下方でかつ着座乗員の腰部の側方に膨張展開する下側バッグ部を有する。
第10の態様では、サイドエアバッグの下側バッグ部によって、比較的耐性が高い着座乗員の腰部を拘束することができるので、サイドエアバッグによる乗員拘束性能を一層向上させることができる。
本発明の第11の態様に係る車両用サイドエアバッグ装置は、第10の態様において、前記サイドエアバッグには、前記インフレータが発生させるガスを前記前側バッグ部内、前記後側バッグ部内及び前記下側バッグ部内にそれぞれ独立して供給するためのガス流路が設けられている。
第11の態様では、サイドエアバッグに設けられたガス流路によって、インフレータが発生させるガスを前側バッグ部内、後側バッグ部内及び下側バッグ部内にそれぞれ独立して供給することができる。これにより、各バッグ部内でガスが滞留することを抑制でき、各バッグ部の膨張展開を個別に促進することができるので、結果として、サイドエアバッグの早期展開性能すなわち着座乗員の初期拘束性能を向上させることが可能になる。
本発明の第12の態様に係る車両用サイドエアバッグ装置は、第1〜第11の態様の何れか1つの態様において、前記サイドエアバッグは、膨張展開状態で、前記前延部よりも下側の前部側が後部側よりも車幅方向の寸法が小さくなるように形成されている。
第12の態様では、サイドエアバッグが上記のように形成されている。また、前記第1の態様で説明したように、後側バッグ部の前延部は、前側バッグ部よりも車幅方向の寸法を小さく設定されている。つまり、膨張展開状態におけるサイドエアバッグの車幅方向の寸法(膨張厚)は、「前延部より下側の後部側>前延部より下側の前部側>前延部」の関係に設定されている。これにより、着座乗員の身体における荷重耐性の高低に応じた拘束を、サイドエアバッグの内圧の設定のみならず、上記膨張厚の設定によりコントロールすることができる。その結果、サイドエアバッグによる拘束力の強弱や拘束の早さなどを、より適切にコントロールすることが可能になる。
以上説明したように、本発明に係る車両用サイドエアバッグ装置では、着座乗員の上腕部が乗員の胸部とサイドエアバッグとの間に介在することを抑制できると共に、側面衝突の形態によらず、着座乗員の肩部をサイドエアバッグによって良好に拘束することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置が搭載された車両用シートの側面図であり、同サイドエアバッグ装置が備えるサイドエアバッグが膨張展開した状態の図である。 図1のサイドエアバッグを拡大して示す拡大側面図である。 図1のF3−F3線に沿った切断面を示す拡大断面図である。 図1のF4−F4線に沿った切断面を示す断面図である。 側面衝突の衝撃によってサイドエアバッグが着座乗員とドアトリムとの間で圧縮された状態を示す図4に対応した縦断面図である。 着座乗員の上腕部が前側バッグ部との摺接によって押し上げられる状況を説明するための縦断面図である。 図1の一部を拡大した拡大側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例におけるサイドエアバッグの膨張展開状態を示す側面図である。 本発明の第2実施形態におけるサイドエアバッグの膨張展開状態を示す側面図である。 本発明の第3実施形態におけるサイドエアバッグが膨張展開した状態を示す斜視図である。 図10のF11−F11線に沿った切断面を示す拡大断面図である。 図10のF12−F12線に沿った切断面を示す拡大断面図である。 本発明の第4実施形態におけるサイドエアバッグの膨張展開状態を示す側面図である。 本発明の第5実施形態におけるサイドエアバッグの膨張展開状態を示す側面図である。 図14のF15−F15線に沿った切断面を示す拡大断面図である。 図14のF16−F16線に沿った切断面を示す拡大断面図である。
<第1の実施形態>
本発明の第1実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置10について、図1〜図8に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印INは、車両の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の内側をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下を示すものとする。
(構成)
図1に示されるように、本実施形態に係るサイドエアバッグ装置10は、車両用シート12におけるシートバック14のドア側サイド部14A(図4および図5に示されるサイドドア58側の側部)に搭載されている。このシートバック14は、シートクッション16の後端部に傾倒可能に連結されており、上端部にはヘッドレスト18が連結されている。
なお、本実施形態では、車両用シート12の前方向、上方向及び幅方向は、車両の前方向、上方向及び幅方向と一致している。また、図1では、車両用シート12には実際の乗員の代わりに、国際統一側面衝突ダミー(World Side Impact Dummy:WorldSID)Pが着座している。この着座姿勢は、現在、日本、欧州で採用されている側面衝突試験法(ECE R95)、又は米国の側面衝突試験法(FMVSS214)で定められたものである。また、シートクッション16に対するシートバック14の傾斜角度(リクライニング角度)は、上記着座姿勢に対応した基準設定位置にセットされている。以下、説明の都合上、国際統一側面衝突ダミーPを「着座乗員P」と称する。
サイドエアバッグ装置10は、サイドエアバッグ20と、該サイドエアバッグ20内でガスを発生させるガス発生手段としてのインフレータ22と、を備えている。サイドエアバッグ20は、折り畳まれてインフレータ22等と共にユニット化された状態で、ドア側サイド部14Aの内部に配設されている。なお、図1においては、インフレータ22が発生させたガスの圧力でサイドサイドエアバッグ20が膨張展開した状態(展開完了状態)が図示されている。また、サイドエアバッグ装置10の周囲には、図示しないシート表皮によって覆われたシートバッグパッド24(図3参照)が配置されており、サイドエアバッグ20が膨張展開する際には、前記シート表皮の縫合部およびシートバッグパッド24が開裂される構成になっている(図3図示状態)。
図2に示されるように、サイドエアバッグ20は、所謂2チャンバ2Dサイドエアバッグとされている。このサイドエアバッグ20は、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材を切り出して形成された1枚の基布26が折れ線28に沿って折られて重ね合わされると共に、周縁部を縫製部T1において縫製されることにより袋状に形成されている。なお、サイドエアバッグ20が1枚の基布26によって縫製される構成に限らず、一対の基布が重ね合わされて周縁部を縫製されることにより袋状のサイドエアバッグ20が形成される構成にしてもよい。また、以下の説明に記載するサイドエアバッグ20の前後上下の方向は、サイドエアバッグ20が膨張展開した状態での方向であり、車両の前後上下の方向と略一致している。
上述の縫製部T1は、サイドエアバッグ20の前縁部の上部側からサイドエアバッグ20の後端側へ延びてサイドエアバッグ20の前後方向中間部付近に至る上側横延部T11と、上側横延部T11の後端からサイドエアバッグ20の下端側へ延びてサイドエアバッグ20の中央部付近に至る上側縦延部T12とを備えている。これらの上側横延部T11及び上側縦延部T12においても基布26が縫製されている。さらに、基布26は、縫製部T2においても縫製されている。この縫製部T2は、上側縦延部T12の下端付近からサイドエアバッグ20の下端側へ延びてサイドエアバッグ20の下部に至る下側縦延部T21と、下側縦延部T21の下端からサイドエアバッグ20の後端側へ延びてサイドエアバッグ20の後端縁付近に至る下側横延部T22とによって構成されている。そして、これらの上側横延部T11、上側縦延部T12、下側縦延部T21及び下側横延部T22において基布26が縫製されることにより、サイドエアバッグ20が側面視L字状の前側バッグ部30と側面視逆L字状の後側バッグ部32とに区画(区分)されている。
前側バッグ部30は、サイドエアバッグ20の前部側においてサイドエアバッグ20の上下方向に延びる前側本体部30Aと、前側本体部30Aの下端側からサイドエアバッグ20の後部側へ延びる後延部30Bとによって構成されている。後側バッグ部32は、サイドエアバッグ20の後部側においてサイドエアバッグ20の上下方向に延びる後側本体部32Aと、後側本体部32Aの上端側からサイドエアバッグ20の前部側へ延びる前延部32Bとによって構成されている。前延部32Bは、前側本体部30Aの上側に位置しており、後延部30Bは、後側本体部32Aの下側に位置している。
前側バッグ部30の内部は、前側チャンバ34とされており、後側バッグ部32の内部は、後側チャンバ36とされている。つまり、サイドエアバッグ20の内部は、前側チャンバ34と後側チャンバ36とに区画されている。但し、上側縦延部T12の下端と下側縦延部T21の上端との間で縫製が省略されることにより連通孔38が形成されており、当該連通孔38を介して前側チャンバ34と後側チャンバ36とが連通されている。また、前側チャンバ34は、前側本体部30Aの上端側に形成されたベントホール40を介してサイドエアバッグ20の外部と連通されており、後側チャンバ36は、前延部32Bの前端側に形成されたベントホール42を介してサイドエアバッグ20の外部に連通されている。
また、後側本体部32Aの後端側の下部側には、円柱状に形成されたインフレータ22と、円筒状に形成されたディフューザ46とが収容されている。インフレータ22は、ディフューザ46の内側に同軸的に収容されており、ディフューザ46の一部がカシメられることにより、ディフューザ46に固定されている。インフレータ22及びディフューザ46は、図1に示されるように、軸線方向がシートバック14の高さ方向に沿う状態で配置されている。
ディフューザ46の外周部からは、車両幅方向内方側へ向けて上下一対のスタッドボルト48(図3参照)が突出している。これらのスタッドボルト48は、サイドエアバッグ20及びシートバックフレーム50のサイドフレーム50Aを貫通しており、先端側にナット52が螺合している。これにより、ディフューザ46がサイドエアバッグ20と共にサイドフレーム50Aに締結固定されている。ディフューザ46の下端側は、下側横延部T22の後端とサイドエアバッグ20の後端縁(折れ線28)との間に形成された隙間に挿入されており、後延部30B内(前側チャンバ34)に突出している。
図2に示されるように、上述のインフレータ22には、車両に搭載された側突ECU54が電気的に接続されている。この側突ECU54には、側面衝突を検知する側突センサ56が電気的に接続されている。側突ECU54は、側突センサ56からの信号に基づいて側面衝突(の不可避)を検知した際にインフレータ22を作動させる構成とされている。なお、側突ECU54に側面衝突を予知(予測)するプリクラッシュセンサが電気的に接続されている場合には、プリクラッシュセンサからの信号に基づいて側突ECU54が側面衝突を予知した際にインフレータ22が作動される構成にしてもよい。
インフレータ22が作動されると、インフレータ22の下端側に設けられたガス噴出口からガスが噴出される。ガス噴出口から噴出されるガスは、ディフューザ46の上端開口部及びディフューザ46の上下方向中間部に形成された図示しない開口部から後側チャンバ36に供給される(図2の矢印G1、G2参照)。後側チャンバ36に供給されたガスの一部は、連通孔38を介して前側チャンバ34に供給される。また、インフレータ22のガス噴出口から噴出されるガスは、ディフューザ46の下端開口部から前側チャンバ34に直接供給される(図2の矢印G3参照)。これにより、サイドエアバッグ20が着座乗員Pと車体側部(ここでは図4及び図5に示されるサイドドア58のドアトリム60)との間に膨張展開する。
図1に示されるように、サイドエアバッグ20が膨張展開した状態では、前側バッグ部30と後側バッグ部32とが前後方向及び上下方向に並ぶようになっている。この状態では、前側バッグ部30は、前側本体部30Aが着座乗員Pの胸部Cの前側の側方に膨張展開し、前側本体部30Aの上端縁(上側横延部T11)の後端が着座乗員Pの脇部の側方に配置される。また、前側バッグ部30の後延部30Bは、着座乗員Pの腹部Bの側方に膨張展開する。一方、後側バッグ部32は、後側本体部32Aが後延部30Bの上方で着座乗員Pの胸部Cの後側の側方に膨張展開し、前延部32Bが着座乗員Pの肩部Sの側方から車両前方側へ延びて前側本体部30Aの上方に配置される。以下、膨張展開状態のサイドエアバッグ20について詳細に説明する。
このサイドエアバッグ20では、前延部32Bよりも下側の前部側(図2において符号E2が付された領域参照)の車幅方向の寸法W2(図3参照)が、前延部32Bよりも下側の後部側(図2において符号E3が付された領域参照)の車幅方向の寸法W3(図3参照)よりも小さく設定されている。また、このサイドエアバッグ20では、前延部32B(図2において符号E1が付された領域参照)の車幅方向の寸法W1(図4参照)は、前側本体部30Aの車幅方向の寸法W2よりも小さく設定されている。つまり、膨張展開状態におけるサイドエアバッグ20の車幅方向の寸法(膨張厚)は、W3>W2>W1の関係に設定されている。なお、図5には、側面衝突の衝撃によってサイドエアバッグ20が着座乗員Pとドアトリム60との間で圧縮された状態が図示されている。また、本実施形態では、サイドエアバッグ20の膨張厚における上記寸法関係は、上側横延部T11、上側縦延部T12、下側縦延部T21及び下側横延部T22の位置によって設定されており、上側縦延部T12及び下側縦延部T21は、サイドエアバッグ20の前後方向中央部よりもサイドエアバッグ20の前端側に設定されている。
そして、上述の如く前延部32Bの車幅方向の寸法W1が、前側本体部30A(前側バッグ部30)の車幅方向の寸法W2よりも小さく設定されることにより、図6に示される如く、前側本体部30Aの上端側における車幅方向内側面が車幅方向外側へ向かうに従い上昇するように湾曲した上腕部押上面62とされる。なお、上腕部押上面62が、車幅方向外側へ向かうに従い上昇するように傾斜する構成にしてもよい。
また、このサイドエアバッグ20は、シートバック14が前述した基準設定位置に位置する状態で膨張展開すると、図2及び図7に示される如く、前側本体部30Aの上端(前側バッグ部30の上端)である上側横延部T11が車両前後方向に対して前上がりに傾斜するように形成されている。なお、図2に示されるθは、車両前後方向に対する上側横延部T11の傾斜角度を示している。またこのように、上側横延部T11が設定されることにより、前延部32Bは、上下方向の寸法が前端側へ向かうに従い小さくなるように形成されており、軸線Xが車両前後方向に対して前上がりに傾斜した略円錐台状に膨張展開する。なお、図7では、図面を見易くする関係から、ベントホール40、42の図示を省略している。
また、図3に示されるように、サイドエアバッグ20は、前側バッグ部30と後側バッグ部32との車両前後方向の境界、すなわち前側本体部30Aと後側本体部32Aとの間に設定された上側縦延部T12及び下側縦延部T21(図2参照)が、着座乗員Pの胸部Cの前後方向中央側(前後方向中央又は前後方向中央付近)と対向するように形成されている。この上側縦延部T12及び下側縦延部T21の側では、図3に示される平面視において、サイドエアバッグ20の車幅方向内側面が車幅方向外側へ凹んで凹部64が形成される。この凹部64が胸部Cの前後方向中央側(すなわち車幅方向外側へ最も張り出した側)と当接するようになっている。
また、このサイドエアバッグ20では、インフレータ22から噴出されるガスがディフューザ46によって前側チャンバ34及び後側チャンバ36に供給(分配)されると共に、前側チャンバ34に供給されたガスの一部がベントホール40から排出され、後側チャンバ32に供給されたガスの一部がベントホール42から排出される。これにより、膨張展開状態での後側チャンバ36の内圧が前側チャンバ34の内圧よりも高くなるように構成されている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成のサイドエアバッグ装置10では、側突ECU54が側突センサ56からの信号により側面衝突を検知すると、当該側突ECU54によってインフレータ22が作動される。すると、インフレータ22のガス噴出口から噴出されるガスがサイドエアバッグ20の前側チャンバ34及び後側チャンバ36に供給され、サイドエアバッグ20が着座乗員Pとサイドドア60のドアトリム58との間に膨張展開する。
このサイドエアバッグ20は、膨張展開状態で車両前後方向に並ぶ前側バッグ部30と後側バッグ部32とに区画されており、後側バッグ部32の上部に設けられた前延部32Bが着座乗員Pの肩部Sの側方から車両前方側へ延びて前側バッグ部30の上方に配置される。この前延部32Bは、前側バッグ部30よりも車幅方向の寸法(膨張厚)が小さく設定されている。これにより、前側バッグ部30の上端側(前側本体部30Aの上端側)における車幅方向内側面が、車幅方向外側へ向かうに従い上昇するように湾曲した上腕部押上面62(図6参照)となる。
このため、サイドエアバッグ20と着座乗員Pとが側面衝突の衝撃によって相対的に接近することにより、上腕部押上面62と着座乗員Pの上腕部Aとが摺接し、上腕部Aを上方へ押し上げる力F(図6及び図7参照)が発生する。その結果、上腕部Aが前側本体部30Aの上方へ押し上げられ、前側本体部30Aの上方に配置された前延部32Bにより拘束される。これにより、着座乗員Pの胸部Cとサイドエアバッグ20との間に上腕部Aが介在することを抑制できる。
しかも、上記前延部32Bは、前述したように着座乗員Pの肩部Sの側方から車両前方側へ延びて前側本体部30A(前側バック部30)の上方に配置される。このため、例えば、側面衝突の形態が斜め側面衝突であり、着座乗員Pが車両斜め前方へ慣性移動した場合でも、着座乗員Pの肩部Sが前延部32Bから外れないようにすることができる。これにより、側面衝突の形態によらず、着座乗員Pの肩部Sをサイドエアバッグ20によって良好に拘束することが可能になり、肩部Sの拘束を衝突後半まで持続させることが可能になる。
また、本実施形態では、膨張展開した前側バッグ部30によって、比較的耐性の低い着座乗員Pの腹部B及び胸部Cの前側を拘束することができる。また、膨張展開した後側バッグ部32によって、比較的耐性の高い胸部Cの後側及び肩部Sを拘束することができる。さらに、比較的耐性の高い上腕部Aが前述の如く押し上げられることにより、当該上腕部Aを後側バッグ部32の前延部32Bによって拘束することができる。つまり、耐性の高低に応じて設定された前側バッグ部30及び後側バッグ部32によって着座乗員Pの身体(上体)を適切に拘束することができる。
しかも、図3に示されるように、着座乗員Pの胸部Cを前側バッグ部30と後側バッグ部32とによって前後から拘束することができ、胸部Cの側面をその湾曲に沿って覆うように拘束することができる。これにより、胸部Cとサイドエアバッグ20との車両前後方向の位置関係を安定させることができる。
さらに、本実施形態では、前側バッグ部30と後側バッグ部32との車両前後方向の境界には、縫製部T12、T21が設定されているため、当該境界付近においてサイドエアバッグ20の車幅方向内側面に車幅方向外側へ向けて凹を成す凹部64が形成される。従って、この凹部64が胸部Cの側面における前後方向中央側(すなわち車幅方向外側へ最も張り出した側)と当接することにより、胸部C(肋骨など)への負荷を低減することができる。
また、本実施形態では、サイドエアバッグ20が膨張展開した状態では、比較的耐性の高い胸部Cの後側、肩部S及び上腕部Aを拘束する後側バッグ部32の内圧が、比較的耐性の低い胸部Cの前側及び腹部Bを拘束する前側バッグ部30の内圧よりも高くなる。これにより、着座乗員Pの身体において比較的耐性の低い部位への負荷を低減しつつ、比較的耐性の高い部位を効果的に拘束することができる。その結果、サイドエアバッグ20による乗員拘束性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、膨張展開状態におけるサイドエアバッグ20の車両幅方向の寸法(膨張厚)が、「前延部32Bより下側の後部側>前延部32Bより下側の前部側>前延部32B:W3>W2>W1」の関係に設定されている。これにより、着座乗員Pの身体における荷重耐性の高低に応じた拘束を、サイドエアバッグ20の内圧の設定のみならず、上記膨張厚の設定によりコントロールすることができる。その結果、サイドエアバッグ20による拘束力の強弱や拘束の早さなどを、より適切にコントロールすることが可能になる。また、上腕部Aを上方へ押し上げる挙動を助長することが可能になる。
さらに、本実施形態では、後側バッグ部32の前延部32Bは、膨張展開状態における上下方向の寸法が前端側へ向かうに従い小さくなるように形成されている。つまり、前延部32Bの上下幅が前端側で細くなるため、着座乗員Pの肩部Sとサイドドア58のドアトリム60との間の狭い隙間への前延部32Bの展開性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、シートバック14が基準設定位置に位置し且つサイドエアバッグ20が膨張展開した状態では、前側バッグ部30の上端(上側横延部T11)が車両前後方向に対して前上がりに傾斜する。これにより、前側本体部30Aの上端側における車幅方向内側面(上腕部押上面62)との摺接によって着座乗員Pの上腕部Aに作用する押し上げ力Fの作用点を、より車両前方側に設定することができる。その結果、上腕部Aに作用する押し上げ方向のモーメントを大きくすることができるので、上腕部Aを一層良好に押し上げることが可能になる。
しかも、前延部32Bが、サイドエアバッグ20の前端側へ向けて細くなる略円錐台状に膨張展開し、前延部32Bの軸線X(図7参照)が車両前後方向に対して前上がりに傾斜する。これにより、前延部32Bの車幅方向内側面における上部側の湾曲面が、軸線Xに沿って前上がりに傾斜する。このため、斜め側面衝突の衝撃によって着座乗員Pが車両斜め前方へ慣性移動した場合には、着座乗員Pの肩部Sが前延部32Bにおける上記湾曲面と摺接することにより、肩部Sが上方へ押し上げられることになる。これにより、上腕部Aの押し上げを助長することができる。
さらに、本実施形態では、前側バッグ部30及び後側バッグ部32には、内部に供給されたガスを外部に排出するためのベントホール40、42が各々に形成されている。このため、ベントホール40、42の大きさを個別に設定変更することにより、各バッグ部30、32の内圧を独立して容易に調整することができる。
(第1実施形態の補足説明)
上記第1実施形態では、縫製部T1の上側縦延部T12と縫製部T2の下側縦延部T21との間に、前側チャンバ30と後側チャンバ32とを連通させた連通孔38が形成された構成にしたが、本発明はこれに限らず、図8に示されるサイドエアバッグ20’(変形例)のように、連通孔38が省略された構成にしてもよい。この変形例では、上側縦延部T12がサイドエアバッグ20’の下部側まで延長されると共に、上側縦延部T12の下端からサイドエアバッグ20’の後端側へ延びてサイドエアバッグ20’の後端縁付近に至る下側横延部T13が設けられている。この下側横延部T13は、縫製部T1の一部であり、このサイドエアバッグ20’では、縫製部T2が省略されている。これにより、サイドエアバッグ20’の縫製作業を容易なものにすることができる。
また、上記第1実施形態では、サイドエアバッグ20にベントホール40、42が形成された構成にしたが、本発明はこれに限らず、ベントホール40、42のうちの一方又は両方が省略された構成にしてもよい。
また、上記第1実施形態では、シートバック14が基準設定位置に位置し且つサイドエアバッグ20が膨張展開した状態で、前側バッグ部30の上端(上側横延部T11)が車両前後方向に対して前上がりに傾斜する構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、前側バッグ部30の上端が車両前後方向に沿う(水平に延びる)構成にしてもよい。
また、上記第1実施形態では、前延部32Bの膨張展開状態での上下方向の寸法が前端側へ向かうに従い小さくなる構成にしたが、本発明はこれに限らず、前延部32Bの上下方向寸法が一定に設定された構成にしてもよい。
さらに、上記第1実施形態では、サイドエアバッグ20の膨張展開状態で、後側バッグ部32の内圧が前側バッグ部30の内圧よりも高くなる構成にしたが、本発明はこれに限らず、各バッグ部30、32の内圧が同等になる構成にしてもよい。また、前側バッグ部30の内圧が後側バッグ部32の内圧よりも高くなる構成にしてもよい。その場合、前側バッグ部30による上腕部Aの押上げ効果を高めることができる。
また、上記第1実施形態では、サイドエアバッグ20の膨張展開状態で、前側バッグ部30と後側バッグ部32との車両前後方向の境界(上側縦延部T12、下側縦延部T21)が、着座乗員Pの胸部Cの前後方向中央側と対向する構成にしたが、本発明はこれに限らず、上記境界の位置は適宜変更することができる。
また、上記第1実施形態では、前側バッグ部30が後側バッグ部32の下方へ延びる後延部30Bを備えた構成にしたが、本発明はこれに限らず、後延部30Bが省略され、後側本体部30Aが下方へ延長される構成にしてもよい。
以上の補足説明は、以下に説明する本発明の他の実施形態においても同様である。なお、以下の実施形態では、前記第1実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
<第2の実施形態>
図9には、本発明の第2の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の構成部材であるサイドエアバッグ70が膨張展開した状態が側面図にて示されている。このサイドエアバッグ70は、前側本体部30Aの上端と前延部32Bとの間に非膨張部72が設けられている点で、前記第1実施形態に係るサイドエアバッグ20とは異なる。この非膨張部72は、縫製部T1の上側横延部T11を構成する上下一対の縫合ライン74、76が、サイドエアバッグ70の前端側へ向かうに従い離れるように設定されることにより形成されたものである。この非膨張部72には、インフレータ22からのガスが供給されないようになっている。この実施形態では、上記以外は前記第1実施形態と同様の構成とされている。
この実施形態では、上記のようにサイドエアバッグ70に非膨張部72が設けられていることにより、サイドエアバッグ70の膨張展開状態において、前側本体部30Aの上端と前延部32Bとの間に、上腕部Aを押し上げるための押上げスペースが形成される。これにより、着座乗員Pの上腕部Aが前側本体部30Aの上端側における車幅方向内側面(図9では図示しない上腕部押上面62)との摺接によって押し上げられる際に、前延部32Bが上腕部Aと干渉しないようにすることができる。これにより、上腕部Aを一層良好に押し上げることが可能になる。
<第3の実施形態>
図10には、本発明の第3の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の構成部材であるサイドエアバッグ80が膨張展開した状態が斜視図にて示されている。また、図11には、図10のF11−F11線に沿った切断面を示す拡大横断面図が示されており、図12には、図10のF12−F12線に沿った切断面を示す拡大縦断面図が示されている。
この実施形態は、前記第1実施形態と基本的に同様の構成とされているが、サイドエアバッグ80が所謂2チャンバ3Dサイドエアバッグとされている点で前記第1実施形態とは異なる。このサイドエアバッグ80は、一対のメイン基布(メインパネル)82、84と、側面基布(側面パネル)86とが縫製されることにより袋状に形成されている。一対のメイン基布82、84は、何れも長尺な略矩形状(五角形状)に形成されており、互いに対向する状態で配置されている。側面基布86は、帯状(細長矩形状)に形成されており、図11及び図12に示されるように、一方の長辺縁部が縫製部T3において一方のメイン基布82の周縁部と縫製されると共に、他方の長辺縁部が縫製部T4において他方のメイン基布84の周縁部と縫製されている。また、この側面基布86は、図示しない箇所で一方の短辺縁部と他方の短辺縁部とが縫製されている。これにより、扁平な箱形袋状のサイドエアバッグ80が形成されている。
このサイドエアバッグ80の内部には、テザー90(隔壁布/仕切り壁布)が設けられている。このテザー90は、細長矩形状の布材によって構成されており、図11及び図12に示されるように、一方の長辺縁部が縫製部T5において一方のメイン基布82に縫製されると共に、他方の長辺縁部が縫製部T6において他方のメイン基布84に縫製されている。
このテザー90は、側面視でクランク状(略Z字状)に曲げられており、サイドエアバッグ80の前縁部の上部側からサイドエアバッグ80の後端側へ延びてサイドエアバッグ80の前後方向中間部付近に至る上側横延部90Aと、上側横延部90Aの後端からサイドエアバッグ80の下端側へ延びてサイドエアバッグ80の下部側に至る縦延部90Bと、縦延部90Bの下端からサイドエアバッグ80の後端側へ延びてサイドエアバッグ80の後端縁付近に至る下側横延部90Cとによって構成されている。上側横延部90Aの前端部は、側面基布86の前面部86Aに縫製されている。また、下側横延部90Cの後端部と側面基布86の後面部86B(図11参照)との間には、インフレータ22及びディフューザ46の配置スペースが設定されている。このテザー90によって、サイドエアバッグ80が側面視L字状の前側バッグ部30と側面視逆L字状の後側バッグ部32とに区画(区分)されている。
側面基布86の前面部86Aにおける上部側には、上下一対のベントホール92、94が形成されている。下側のベントホール94は、前側バッグ部30の内部(前側チャンバ34)とサイドエアバッグ80の外部とを連通させており、下側のベントホール92は、後側バッグ部32の内部(後側チャンバ36)とサイドエアバッグ80の外部とを連通させている。また、テザー90の縦延部90Bの上下方向中間部には、前側チャンバ34と後側チャンバ36とを連通させた連通孔38が形成されている。
このサイドエアバッグ80は、上記以外の点は、前記第1実施形態に係るサイドエアバッグ20と同様の構成とされている。従って、この実施形態においても、前記第1実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。しかも、このサイドエアバッグ80では、ベントホール92、94が側面基布86の前面部86A(膨張展開状態で車両前方側を向く面)に形成されている。従って、ベントホール92、94が着座乗員Pやドアトリム60によって塞がれることを防止又は効果的に抑制することができ、安定したガス抜け効果を得ることができる。さらに、このサイドエアバッグ80では、サイドエアバッグ20よりも車幅方向の膨張厚を大きく設定することができるので、乗員保護性能を向上させることができる。
<第4の実施形態>
図13には、本発明の第4の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の構成部材であるサイドエアバッグ100の膨張展開状態が側面図にて示されている。なお、図13では、図面を見易くするために、着座乗員Pの肩部S及び上腕部Aの図示を省略している。このサイドエアバッグ100は、下側バッグ部102を有する点で前記第1実施形態に係るサイドエアバッグ20とは異なる。すなわち、このサイドエアバッグ100では、基布26が下方側へ延長されており、当該延長部が縫製部T1に設けられた下側仕切部T14によって上下に区画されている。これにより、前側バッグ部30の下方に下側バッグ部102が形成されている。この下側バッグ部102内は、着座乗員Pの腰部Lを拘束する腰部チャンバ104とされている。この腰部チャンバ104には、インフレータ22から噴出されるガスがディフューザ46の下端開口部を介して供給される構成になっている(図13の矢印G4参照)。
なお、この実施形態では、前記第1実施形態の変形例(図8参照)と同様に連通孔38が省略されており、前側チャンバ30には、ディフューザー46の上下方向中間部に形成された図示しない開口部を介してインフレータ22のガスが供給される構成になっている(図13の矢印G5参照)。
この実施形態では、上記以外は前記第1実施形態と同様の構成とされている。従って、この実施形態においても、前記第1実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。しかも、サイドエアバッグ100の下側バッグ部102によって、比較的耐性が高い着座乗員Pの腰部Lを拘束することができるので、サイドエアバッグ100による乗員拘束性能を一層向上させることができる。また、下側仕切部T14によって下側バッグ部102と前側バッグ部30とが区画されているため、膨張展開状態における下側バッグ部102の車幅方向の寸法(膨張厚)を、着座乗員Pの腰部Lとドアトリム60との間の狭い隙間に合わせて設定することができる。
<第5の実施形態>
図14には、本発明の第5の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の構成部材であるサイドエアバッグ110が膨張展開した状態が側面図にて示されている。また、図15には、図14のF15−F15線に沿った切断面を示す拡大横断面図が示されており、図16には、図14のF16−F16線に沿った切断面を示す拡大縦断面図が示されている。
このサイドエアバッグ110は、インフレータ22から噴出されるガスを前側バッグ部30内(前側チャンバ34)及び後側バッグ部32内(後側チャンバ36)にそれぞれ独立して供給するためのガス流路112を備えている点で前記第1実施形態に係るサイドエアバッグ20とは異なる。すなわち、このサイドエアバッグ110の内部には、ガス流路112を形成するための展開促進用チューブ布114が設けられている。この展開促進用チューブ布114は、サイドエアバッグ110の後端縁に沿って上下に延びる上下延在部114Aと、上下延在部114Aの上下方向中間部からサイドエアバッグ110の前端側へ延びる前側延出部114Bとを備えている。上下延在部114Aは、一方の長辺縁部がサイドエアバッグ110の後端縁に沿った縫製部T7において基布26と縫製されると共に、縫製部T8、T9、T10において基布26の外側部26A(すなわちサイドエアバッグ110の膨張展開状態で車幅方向外側に配置される部位)と縫製されている。また、前側延出部114Bは、縫製部T9、T10において基布26の外側部26Aと縫製されている。これにより、三叉状のガス流路112が形成されている。
このガス流路112の上端開口部116(上下延在部114Aの上端部)は、後側チャンバ36の上部に位置しており、ガス流路112の下端開口部118(上下延在部114Aの下端部)は、前側チャンバ34の下端部に位置している。また、ガス流路112は、前端開口部120(前側延出部114Bの前端部)が連通孔38に接続されている。さらに、上下延在部114Aの上端部と前側延出部114Bとの間の中間部で上下延在部114Aには、ガス流路112を後側チャンバ36に連通させる中間開口部122が形成されている。
また、ガス流路112内における前側延出部114Bと上下延在部114Aとの接続部付近には、インフレータ22及びディフューザ46が収容されている。そして、インフレータ22の作動時にディフューザ46の上端開口部から噴出されるガスは、ガス流路112の上端開口部116及び中間開口部122から後側チャンバ36へ噴出される(図14の矢印G6参照)。これにより、後側チャンバ36が膨張展開する。
また、インフレータ22の作動時にディフューザ46の上下方向中間部に形成された図示しない開口部から噴出されるガスは、ガス流路112の前端開口部120(連通孔38)から前側チャンバ34へ噴出される(図14及び図15の矢印G7参照)。さらに、ディフューザ46の下端開口部から噴出されるガスは、ガス流路112の下端開口部118から前側チャンバ34へ噴出される(図14の矢印G8参照)。これにより、前側チャンバ34が膨張展開する。
このように、この実施形態では、インフレータ22が発生させるガスが、ガス流路112によって、前側チャンバ34及び後側チャンバ36にそれぞれ独立して供給される。これにより、各チャンバ34、36内でガスが滞留することを抑制でき、前側バッグ部30及び後側バッグ部32の膨張展開を個別に促進することができるので、結果として、サイドエアバッグ110の早期展開性能すなわち着座乗員Pの初期拘束性能を向上させることが可能になる。また、ガス流路112を形成する展開促進用チューブ布114が基布26の外側部26A(膨張展開状態で着座乗員Pとは反対側)に縫製されているので、着座乗員Pがインフレータ22から噴出される高温のガスの影響を受け難く好適である。
以上、幾つかの実施形態を示して本発明について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。

Claims (12)

  1. 車両用シートに設けられ、車両の側面衝突が検知又は予知された場合に作動されてガスを発生させるインフレータと、
    前記車両用シートのシートバックの側部に設けられ、前記インフレータが発生させるガスが内部に供給されることにより着座乗員と車体側部との間に膨張展開すると共に、膨張展開状態で車両前後方向に並ぶ前側バッグ部と後側バッグ部とに区画され、前記後側バッグ部の上部に設けられた前延部が着座乗員の肩部の側方から車両前方側へ延びて前記前側バッグ部の上方に配置されると共に、前記前延部が前記前側バッグ部よりも車幅方向の寸法を小さく設定されることにより、前記前側バッグ部の上端側における車幅方向内側面が車幅方向外側へ向かうに従い上昇するように傾斜又は湾曲するサイドエアバッグと、
    を備えた車両用サイドエアバッグ装置。
  2. 前記前側チャンバは、前記後側チャンバの下方へ延びる後延部を備えて着座乗員の腹部及び胸部前側の側方に膨張展開し、前記後側チャンバは、着座乗員の胸部後側及び肩部の側方に膨張展開する請求項1に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  3. 前記サイドエアバッグは、膨張展開状態における前記前側バッグ部と前記後側バッグ部との車両前後方向の境界が、着座乗員の胸部の前後方向中央側と対向するように形成されている請求項2に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  4. 前記サイドエアバッグは、膨張展開状態で前記後側バッグ部の内圧が前記前側バッグ部の内圧よりも高くなるように構成されている請求項2又は請求項3に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  5. 前記サイドエアバッグには、前記前側バッグ部の上端と前記前延部との間に非膨張部が設けられている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  6. 前記前延部は、膨張展開状態における上下方向の寸法が前端側へ向かうに従い小さくなるように形成されている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  7. 前記サイドエアバッグは、前記シートバックが基準設定位置に位置し且つ前記サイドエアバッグが膨張展開した状態で、前記前側バッグ部の上端が車両前後方向に対して前上がりに傾斜するように形成されている請求項6に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  8. 前記前側バッグ部及び前記後側バッグ部には、内部に供給されたガスを外部に排出するためのベントホールが各々に形成されている請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  9. 前記サイドエアバッグには、前記インフレータが発生させるガスを前記前側バッグ部内及び前記後側バッグ部内にそれぞれ独立して供給するためのガス流路が設けられている請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  10. 前記サイドエアバッグは、前記前側バッグ部の下方でかつ着座乗員の腰部の側方に膨張展開する下側バッグ部を有する請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  11. 前記サイドエアバッグには、前記インフレータが発生させるガスを前記前側バッグ部内、前記後側バッグ部内及び前記下側バッグ部内にそれぞれ独立して供給するためのガス流路が設けられている請求項10に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  12. 前記サイドエアバッグは、膨張展開状態で、前記前延部よりも下側の前部側が後部側よりも車幅方向の寸法が小さくなるように形成されている請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
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