JP2016078507A - 車両用サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】頭部保護性能の向上に寄与する。【解決手段】車両用サイドエアバッグ装置10では、ディフューザ28及びインフレータ26が内部に設けられた後バッグ部38を、前バッグ部36よりも早期かつ高圧に膨張展開させることができるので、遅れて膨張展開する低圧の前バッグ部36を、高圧の後バッグ部38によって支持することができる。しかも、インフレータ26を内側に収容することにより、後バッグ部38よりも早期かつ高圧に膨張するディフューザ28の上端部28Aが、仕切部24の上端部に設定された上側連通口48を貫通している。これにより、エアバッグ20が上側連通口48を起点として不用意に折れ曲がることを、膨張したディフューザ28によって防止又は抑制できる。以上のことから、前バッグ部36の上部に設けられた頭部保護部36Aの展開挙動を安定させることができるので、頭部保護部36Aによる頭部Hの保護を安定させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用サイドエアバッグ装置に関する。
下記特許文献1に記載されたエアバッグ装置(サイドエアバッグ装置)では、エアバッグ袋体が、インフレータからのガス供給を受けて膨張する膨張部位と、非膨張部位とを有している。非膨張部位には開口が形成されており、当該開口に挿通されたテザーがエアバッグ袋体の後端部と前端部とに接続されている。このテザーによってエアバッグ袋体の展開軌跡を制御するようにしている。
特開2012−051557号公報
しかしながら、上述の如きサイドエアバッグ装置では、エアバッグ袋体の車両上下方向の寸法が大きく設定されており、乗員の頭部を保護するエアバッグ袋体の上部がシートバックに直接固定されない構造になっている。このため、エアバッグ袋体内でインフレータから噴出されるガスの流れが良好にコントロールされない場合には、エアバッグ袋体の上部が膨張展開時に大きく揺動する可能性がある。したがって、頭部の保護性能を向上させる観点で改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、頭部保護性能の向上に寄与する車両用サイドエアバッグ装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用サイドエアバッグ装置は、車両用シートのシートバックの側部に設けられたインフレータと、内部に収容した前記インフレータからのガスにより膨張展開する後バッグ部と、前記後バッグ部との間の仕切部に形成された複数の連通口を通って内部にガスが供給され、前記後バッグ部の車両前方側及び車両上方側に膨張展開すると共に、前記後バッグ部よりも車両上方側の部位で乗員の頭部を保護する前バッグ部と、前記後バッグ部内に設けられ、内側に収容した前記インフレータからのガスにより膨張すると共に、膨張する部位の一部である上端部が、前記仕切部の上端部に形成された前記連通口である上側連通口を貫通したディフューザと、を備えている。
請求項1に記載の発明では、例えば車両が側面衝突した際にインフレータが作動される。すると、インフレータを内部に収容した後バッグ部が、インフレータからのガスにより膨張展開する。また、後バッグ部と前バッグ部との間の仕切部に形成された複数の連通口を通って前バッグ部内にガスが供給され、前バッグ部が後バッグ部の車両前方側及び車両上方側に膨張展開する。この前バッグ部は、後バッグ部よりも車両上方側の部位(以下、「頭部保護部」と称する)で乗員の頭部を保護する。
ここで、上記のようにインフレータが作動した際には、インフレータを内部に収容した後バッグ部を、前バッグ部よりも早期かつ高圧に膨張展開させることができるので、遅れて膨張展開する低圧の前バッグ部を、高圧の後バッグ部によって支持することができる。しかも、上記のインフレータは、後バッグ部内に設けられたディフューザの内側に収容されており、当該ディフューザが後バッグ部よりも早期かつ高圧に膨張する。このディフューザの上端部は、仕切部の上端部に形成された上側連通口を貫通しているため、エアバッグが上側連通口を起点として不用意に折れ曲がることを、膨張したディフューザによって防止又は抑制できる。以上のことから、前バッグ部の頭部保護部の展開挙動を安定させることができるので、頭部保護性能の向上に寄与する。
請求項2に記載の発明に係る車両用サイドエアバッグ装置は、請求項1において、前記ディフューザの上端部が貫通した前記上側連通口には、前記ディフューザから前記後バッグ部内に供給されたガスの一部を前記前バッグ部内の上部に供給するためのガス流路領域が設定されている。
請求項2に記載の発明では、インフレータから発生し、ディフューザから後バッグ部内に供給されたガスの一部が、仕切部の上端部に設定された上側連通口のガス流路領域を通って前バッグ部内の上部に供給される。上側連通口にはディフューザの上端部が貫通しているため、ディフューザの上端部における膨張時の外形を調整することにより、ガス流路領域を通って前バッグ部内の上部に供給されるガスの流量を調整することができる。しかも、ガス流路領域を通るガスの流量を減少させる場合、上側連通口の開口面積を縮小せずに、ディフューザの上端部の外形を拡大させればよいため、上側連通口付近でのエアバッグの膨張厚が小さくなり過ぎないようにすることができる。これにより、エアバッグが上側連通口を起点として折れ曲がることの防止又は抑制に寄与する。
請求項3に記載の発明に係る車両用サイドエアバッグ装置は、請求項2において、前記複数の連通口は、前記仕切部の下端部に形成された下側連通口を含み、前記ディフューザは、上端から下端に向けて拡径すると共に、下端に下端開口が形成されている。
請求項3に記載の発明では、インフレータから発生するガスは、ディフューザの下端開口から後バッグ部内に供給されると共に、仕切部の下端部に形成された下側連通口を通って前バッグ部内の下部に供給される。また、後バッグ部内に供給されたガスの一部は、仕切部の上端部に設定された上側連通口のガス流路領域を通って前バッグ部内の上部に供給される。
ここで、本発明では、前述したように、ディフューザの上端部における膨張時の外形を調整することにより、上側連通口のガス流路領域の断面積を調整することができる。これにより、例えば上側連通口のガス流路領域を通って前バッグ部内の上部に供給されるガスの流量を少なくする一方、下側連通口を通って前バッグ部内の下部に供給されるガスの流量を多くすることができる。前バッグ部内の下部に多めに供給されるガスの一部は、前バッグ部内の上部へと流れるため、前バッグ部内の上部すなわち頭部保護部内には、上記ガス流路領域からの経路と、前バッグ部内の下部からの経路との二つの経路でガスが供給される。これら二つの経路で供給されるガスの流量が良好にバランスされることにより、頭部保護部を下方から上方へ安定して膨張展開させることが可能になる。
請求項4に記載の発明に係る車両用サイドエアバッグ装置は、請求項3において、前記ディフューザには、下端よりも上端側に開口が形成されている。
請求項4に記載の発明では、インフレータから発生するガスは、ディフューザの下端開口からディフューザの外側に排気されると共に、ディフューザの下端よりも上端側に形成された開口からディフューザの外側に排気される。このようにディフューザに開口が追加されることにより、ディフューザの過度な内圧上昇の防止に寄与する。
請求項5に記載の発明は、請求項1において、前記複数の連通口は、前記仕切部の下端部に形成された下側連通口を含み、前記ディフューザの上端部には、前記ディフューザ内と前記前バッグ部内とを相互に連通させた上側開口が形成され、前記ディフューザの上下方向中間部には、前記ディフューザ内と前記後バッグ部内とを相互に連通させた中間開口が形成され、前記ディフューザの下端部は、前記下側連通口を貫通しており、前記ディフューザの下端部には、前記ディフューザ内と前記前バッグ部内とを相互に連通させた下側開口が形成されている。
請求項5に記載の発明では、インフレータから発生するガスは、ディフューザの上端部に形成された上側開口から前バッグ部内の上部に供給され、ディフューザの上下方向中間部に形成された中間開口から後バッグ部内に供給され、ディフューザの下端部に形成された下側開口から前バッグ部内の下部に供給される。
この発明では、上記の上側開口及び下側開口の各開口面積を調整することにより、上側開口から前バッグ部内の上部に供給されるガスの流量を少なくする一方、下側開口から前バッグ部内の下部に供給されるガスの流量を多くすることができる。前バッグ部内の下部に多めに供給されるガスの一部は、前バッグ部内の上部へと流れるため、前バッグ部内の上部すなわち頭部保護部には、上側開口からの経路と、前バッグ部内の下部からの経路との二つの経路でガスが供給される。これら二つの経路で供給されるガスの流量が良好にバランスされることにより、頭部保護部を下方から上方へ安定して膨張展開させることが可能になる。しかも、上側開口、中間開口及び下側開口がディフューザに形成されることにより、ディフューザの過度な内圧上昇の防止又は抑制に寄与する。
請求項6に記載の発明に係る車両用サイドエアバッグ装置は、請求項2〜請求項5の何れか1項において、前記複数の連通口は、前記仕切部の上下方向中間部に形成された中間連通口を含む。
請求項6に記載の発明では、後バッグ部内に供給されたガスの一部が、仕切部の上側連通口、中間連通口及び下側連通口を通って前バッグ部内に供給される。このように仕切部に中間連通口が追加されることにより、後バッグ部の過度な内圧上昇の防止に寄与する。なお、この発明では、中間連通口及び下側連通口の開口面積の調整により、前バッグ部内の下部に供給されるガスの流量を調整する。
以上説明したように、本発明に係る車両用サイドエアバッグ装置では、頭部保護性能の向上に寄与する。
本発明の第1実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置が搭載された車両用シートの側面図であり、エアバッグの膨張展開状態を示す図である。 図1のF2−F2線に沿った切断面を拡大して示す拡大断面図である。 図1のF3−F3線に沿った切断面を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の側面図であり、エアバッグの膨張展開状態を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の側面図であり、エアバッグの膨張展開状態を示す図である。 図5に示されるエアバッグの平面展開図である。
以下、図1〜図3を用いて、本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置10について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両の前方向(進行方向)、上方向、幅方向の外方をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
(構成)
図1に示される車両用サイドエアバッグ装置10は、所謂ファーサイドエアバッグ装置であり、車両用シート12のシートバック14における車両中央側のサイドサポート部14A(車両幅方向中央側の側部:以下、単に「中央側サイド部14A」と称する)に搭載されている。上記の車両用シート12は、例えば右ハンドル車の運転席とされている。この車両用シート12のシートバック14は、シートクッション16の後端部に傾倒可能に連結されており、シートバック14の上端部にはヘッドレスト18が連結されている。
なお、本実施形態では、車両用シート12の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向は、車両の前後方向、左右方向及び上下方向と一致している。また、図1では、車両用シート12には実際の乗員の代わりに、衝突試験用のダミーPが着座している。このダミーPは、例えばWorldSID(国際統一側面衝突ダミー:World Side Impact Dummy)のAM50(米国人成人男性の50パーセンタイル)である。このダミーPは、衝突試験法で定められた標準的な着座姿勢で着座している。また、車両に対するシートクッション16の前後位置、及びシートクッション16に対するシートバック14の傾斜位置(傾斜角度)は、上記着座姿勢に対応した基準設定位置に調整されている。以下、説明を分かり易くするために、ダミーPを「乗員P」と称する。
車両用サイドエアバッグ装置10は、車両の側面衝突時において、主に衝突側とは反対側の乗員を保護するための装置であり、中央側サイド部14Aに配設されたエアバッグ20(ファーサイドエアバッグ:袋体)を備えている。このエアバッグ20は、仕切部24によって前バッグ部36と後バッグ部38とに仕切られており、後バッグ部38の内部には、インフレータ26と、ディフューザ28とが配設されている。
エアバッグ20は、インフレータ26及びディフューザ28と共にモジュール化されており、通常時には折り畳まれた状態で中央側サイド部14A内に収納されている。このエアバッグ20は、インフレータ26から発生するガスの圧力によって乗員Pの車両幅方向中央側(中央側サイド部14Aの前方側)へ膨張展開する(図1図示状態)。この膨張展開の際には、中央側サイド部14Aに配設されたシートバックパッド及びシート表皮(共に図示省略)がエアバッグ20の膨張圧を受けて破断される構成になっている。なお、以下の説明に記載するエアバッグ20の前後上下の方向は、特に断りのない限り、エアバッグ20が膨張展開した状態での方向を示すものであり、シートバック14の前後上下の方向と略一致している。
このエアバッグ20は、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材を切り出して形成された二枚の基布30、32(図2及び図3参照)が重ね合わされると共に、外周縫製部34において外周縁部を縫製されることにより長尺な袋状に形成されている。このエアバッグ20は、図1に示される如く膨張展開状態を側面側(ここでは車両幅方向中央側)から見た場合に、車両上下方向に沿って長尺な略矩形状を成すように形成されており、乗員Pの頭部Hから腹部Bまでを保護(拘束)可能とされている。なお、図1には、乗員Pの頭部Hから腹部Bまでがエアバッグ20によって拘束される直前の状態(無拘束膨張展開状態:以下、単に「膨張展開状態」と称する)が図示されている。
このエアバッグ20は、前述した仕切部24によって、乗員Pの胸部C及び腹部Bの前部並びに頭部Hを保護(拘束)するための前バッグ部36と、胸部C及び腹部Bの後部並びに肩部Sを保護(拘束)するための後バッグ部38とに仕切られている。前バッグ部36の内部は、前チャンバ40とされ、後バッグ部38の内部は、後チャンバ42とされている。
上記の仕切部24は、基布30、32を縫製した縫製部(シーム)46と、所謂インナベントホールである上側連通口48及び下側連通口50とによって構成されている。縫製部46は、エアバッグ20の膨張展開状態において、エアバッグ20の後端部近傍の上下方向中間部からシートバック14の前方側へ延びてエアバッグ20の前後方向中央部付近に至る横延部46Aを備えている。この横延部46Aの前端部からは、エアバッグ20の下端側へ向けて縦延部46Bが延出されている。
横延部46Aの後端とエアバッグ20の後端との間では、縫製部46が部分的に省略されている。そして、この縫製部46が部分的に省略された箇所(非縫製部)に、上側連通口48が形成されている。同様に、縦延部46Bの下端とエアバッグ20の下端との間では、縫製部46が部分的に省略されている。そして、この縫製部46が部分的に省略された箇所(非縫製部)に、下側連通口50が形成されている。なお、横延部46Aの後端及び縦延部46Bの下端には、それぞれ円形状の縫製によって端末処理が施されている。
上側連通口48は、仕切部24の上端部に設定されており、エアバッグ20の後端部における上下方向中間部において前バッグ部36内の上部と後バッグ部38内の上端部とをエアバッグ20の上下方向に相互に連通させている。また、下側連通口50は、仕切部24の下端部に設定されており、エアバッグ20の下端部における前後方向中間部において前バッグ部36内の下端部と後バッグ部38内の下端部とエアバッグ20の前後方向に相互に連通させている。
上記構成のエアバッグ20は、膨張展開状態において、仕切部24の縦延部46Bが、乗員Pの胸部C及び腹部Bの前後方向中間部に対して車両幅方向内側から対向する。またこの状態では、後バッグ部38が乗員Pの胸部C及び腹部Bの後部並びに肩部Sに対して車両幅方向中央側から対向し、前バッグ部36が胸部C及び腹部Bの前部並びに頭部Hに対して車両幅方向中央側から対向する。この前バッグ部36は、仕切部24及び後バッグ部38よりも車両上方側の部位である頭部保護部36Aによって乗員Pの頭部Hを保護する。
一方、インフレータ26は、図1及び図2に示されるように、所謂シリンダータイプのガス発生装置であり、円筒状に形成されている。このインフレータ26は、軸線方向がシートバック14の上下方向に沿う姿勢で後バッグ部38内の後端側に収容されている。インフレータ26の外周部からは、車両幅方向外側へ向けて上下一対のスタッドボルト52(図2参照)が突出している。これらのスタッドボルト52は、エアバッグ20の基布及びシートバックフレーム15のサイドフレーム15Aを貫通しており、先端側にナット54が螺合している。これにより、インフレータ26がエアバッグ20と共にシートバックフレーム15に締結固定されている。
このインフレータ26には、図1に示されるように、車両に搭載されたECU43(制御装置)が電気的に接続されている。このECU43には、車両の側面衝突を検知する側突センサ44が電気的に接続されている。これらのECU43及び側突センサ44は、車両用サイドエアバッグ装置10の構成部材である。
ECU43は、側突センサ44からの信号に基づいて車両の側面衝突(の不可避)を検知した際に、インフレータ26を作動(起動)させる構成とされている。詳細には、本実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置10が、右ハンドルの車両の運転席である車両用シート12に搭載されているため、車両の助手席側の側部(左側部)に対して他車両が衝突したことをECU43が検知した際に、インフレータ26が起動される。なお、ECU43に側面衝突を予知(予測)するプリクラッシュセンサが電気的に接続されている場合には、プリクラッシュセンサからの信号に基づいてECU43が側面衝突を予知した際にインフレータ26が起動される構成にしてもよい。
一方、ディフューザ28は、ループディフューザ、インナチューブ、整流布等と称される部材であり、エアバッグ20の基布30、32と同様の布材を略三角形に切り出して形成された基布56によって構成されている。この基布56は、二つ折りにされると共に、当該二つ折りの折れ線とは反対側の縁部が外周縫製部34においてエアバッグ20の後端縁部に縫製されている。これにより、ディフューザ28は、エアバッグ20の下端側へ向けて開放された略ラッパ形の袋状に形成されており、上端から下端へ向けて拡径する略円錐状の外形を成している。
このディフューザ28の下端には、下端開口58が形成されており、当該下端開口58を介してディフューザ28内と後バッグ部38内とが相互に連通されている。この下端開口58は、エアバッグ20の下方に向けて開口しており、図1に示されるエアバッグ20の膨張展開状態では、前述した下側連通口50に対して車両前後方向に対向するように設定されている。
ディフューザ28の上端部28Aは、前述した上側連通口48を貫通してエアバッグ20の上方側に延長されており、頭部保護部36A内に突出している。つまり、ディフューザ28の上端部28Aは、エアバッグ20の上下方向(高さ方向)において上側連通口48とオーバーラップしており、後バッグ部38内と頭部保護部36A内とに跨っている。ディフューザ28の上端は、上側連通口48の開口面積が最小になる部位よりもエアバッグ20の上方側に配置されている。このディフューザ28の上端部は、本実施形態では閉塞されている。
ディフューザ28の上端部28Aは、仕切部24の横延部46Aの後端よりもエアバッグ20の後端側に位置しており、ディフューザ28の上端部28Aが貫通した上側連通口48には、図3に示されるように、後バッグ部38内から前バッグ部36内にガスを供給するためのガス流路領域48Aが設定されている。このガス流路領域48Aは、上側連通口48の縁部とディフューザ28の上端部28Aとの間に形成された隙間である。なお、図3では、ガス流路領域48Aを認識し易くするために、ガス流路領域48Aにハッチングを付している。
ディフューザ28の内側には、前述したインフレータ26が収容されている。インフレータ26の上下のスタッドボルト52は、図2に示されるようにディフューザ28の基布56を貫通しており、当該基布56の一部及びエアバッグ20の基布56の一部がサイドフレーム15Aとインフレータ26との間に挟まれている。これにより、ディフューザ28がインフレータ26を介してサイドフレーム15Aに固定されている。
インフレータ26が起動すると、インフレータ26の上端部及び下端部のうちの一方(ここでは上端部)に設けられたガス噴出部26Aからディフューザ28内にガスが放射状に噴出され、当該ガスの圧力でディフューザ28が膨張する。ディフューザ28内に噴出されたガスは、図1に矢印G1で示されるようにディフューザ28の下端側へ向かい、下端開口58から後バッグ部38内に供給(噴出)される。これにより、後バッグ部38が前バッグ部36より先に膨張展開し始める。
下端開口58から噴出されるガスの一部は、図1に矢印G2で示されるように、仕切部24の下側連通口50を通って前バッグ部36内の下端部に供給(噴出)される。さらに、下端開口58から後バッグ部38内に噴出されたガスの一部は、図1に矢印G3で示されるように、後バッグ部38内を上昇し、仕切部24の上側連通口48を通って前バッグ部36内の上部である頭部保護部36A内に供給(噴出)される(図1の矢印G4参照)。これにより、前バッグ部36が後バッグ部38に遅れて膨張展開し始める。
仕切部24の上側連通口48には、前述したようにディフューザ28の上端部28Aが貫通している。この上端部28Aが図3に示されるように膨張することにより、上側連通口48のガス流路領域48Aの断面積が狭められる。そして、このように狭められたガス流路領域48Aの断面積が、下側連通口50の開口面積よりも小さくなるように設定されている。これにより、下側連通口50を通って前バッグ部36内の下端部に供給されるガスG2(下方経路ガス)の流量が、ガス流路領域48Aを通って前バッグ部36内の上部に供給されるガスG4(上方経路ガス)の流量よりも多くなるように構成されている。
また、本実施形態では、インフレータ26の作動時には、インフレータ26を内側に収容したディフューザ28の内圧P1が、後バッグ部38の内圧P2よりも高くなると共に、インフレータ26及びディフューザ28が内部に設けられた後バッグ部38の内圧P2が、前バッグ部36の内圧P3よりも高くなるように構成されている。
(作用及び効果)
次に、第1実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両用サイドエアバッグ装置10では、ECU43が側突センサ44からの信号に基づいて側面衝突を検知すると、当該ECU43によってインフレータ26が起動され、インフレータ26のガス噴出部26Aからディフューザ28内にガスが噴出される。これにより、ディフューザ28が下端開口58から後バッグ部38内にガスを噴出しつつ膨張する。後バッグ部38内に噴出されたガスの一部は、上側連通口48及び下側連通口50を通って前バッグ部36内に供給される。これにより、エアバッグ20が膨張展開する。
この場合、ディフューザ28及びインフレータ26が内部に設けられた後バッグ部38を、前バッグ部36よりも早期かつ高圧に膨張展開させることができるので、遅れて膨張展開する低圧の前バッグ部36を、高圧の後バッグ部38によって支持することができる。しかも、インフレータ26を内側に収容することにより、後バッグ部38よりも早期かつ高圧に膨張するディフューザ28の上端部28Aが、仕切部24の上端部に設定された上側連通口48を貫通している。これにより、エアバッグ20が上側連通口48を起点として不用意に折れ曲がることを、膨張したディフューザ28の剛性によって防止又は抑制できる。以上のことから、前バッグ部36の上部に設けられた頭部保護部36Aの展開挙動を安定させることができるので、頭部保護部36Aによる頭部Hの保護を安定させることができ、頭部保護性能の向上に寄与する。
また、本実施形態では、下側連通口50を通って前バッグ部36内の下端部に供給されるガスG2の流量が、上側連通口48のガス流路領域48Aを通って前バッグ部36内の上部に供給されるガスG4の流量よりも多くなるように構成されている。前バッグ部36内の下端部に多めに供給されるガスG2の一部は、前バッグ部36内の上部へと流れるため、前バッグ部36内の上部すなわち頭部保護部36Aには、ガス流路領域48Aからの経路と、前バッグ部36内の下端部からの経路との二つの経路でガスが供給される。これら二つの経路で供給されるガスの流量が良好にバランスされることにより、頭部保護部36Aを下方から上方へ安定して膨張展開させることが可能になる。
しかも、本実施形態では、上側連通口48にはディフューザ28の上端部28Aが貫通しているため、ディフューザ28の上端部28Aにおける膨張時の外形を調整することにより、ガス流路領域48Aの断面積を調整することができる。つまり、ガス流路領域48Aを通って前バッグ部36内の上部に供給されるガスの流量を減少させるために、上側連通口48の開口面積を縮小しなくてもよいので、上側連通口48付近でのエアバッグの膨張厚が小さくなり過ぎないようにすることができる。これにより、上側連通口48付近でのエアバッグ20の形状剛性を確保することができるので、エアバッグ20が上側連通口48を起点として折れ曲がることの防止又は抑制に寄与する。このように、本実施形態では、上側連通口48を通るガスの流量調整と、エアバッグ20の形状剛性の確保とを両立することができる。
さらに、本実施形態では、仕切部24に設定された上側連通口48及び下側連通口50によって、高圧の後バッグ部38から低圧の前バッグ部36へのガスの流れを整流することができる。したがって、前バッグ部36の頭部保護部36Aの展開挙動を安定させる効果に一層寄与する。
また、本実施形態では、仕切部24の上側連通口48は、後バッグ部38内の上端部と前バッグ部36内の上部とをエアバッグ20の上下方向に連通させており、下側連通口50は、後バッグ部38内の下端部と前バッグ部36内の下端部とをエアバッグ20の前後方向に連通させている。これにより、下側連通口50を通って前バッグ部36内の下端部に供給される下方経路ガスG2が、上側連通口48を通って前バッグ部36内の上部に供給される上方経路ガスG1に対して不用意に干渉しないようにすることができる。したがって、これによっても前バッグ部36の展開挙動を安定させる効果に寄与する。
また、本実施形態では、後バッグ部38が、前バッグ部36よりも早期かつ高圧に膨張展開する。この後バッグ部38によって、乗員Pの身体のうちで相対的に荷重耐性が高い胸部C及び腹部Bの後部並びに肩部Sを効果的に拘束しつつ、相対的に荷重耐性が低い胸部C及び腹部Bの前部を、前バッグ部36によってソフトに拘束することができる。このように乗員Pの身体各部の荷重耐性に応じて乗員Pを拘束(保護)することができるので、乗員保護性能の向上に寄与する。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と基本的に同様の構成及び作用については、上記実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
<第2の実施形態>
図4には、本発明の第2実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置60において、エアバッグ20が膨張展開した状態が側面図にて示されている。なお、図4では、外周縫製部34の図示を省略している。この実施形態では、仕切部24の上下方向中間部に、中間連通口62が設定されている。この中間連通口62は、縦延部46Bの上下方向中間部において縫製部46が部分的に省略されることにより形成されている。
また、この実施形態では、ディフューザ28の上端部28Aには、ディフューザ28内と前バッグ部36内(頭部保護部36A内)とを相互に連通させた上側開口64が形成されている。さらに、ディフューザ28の上下方向中間部には、ディフューザ28内と後バッグ部38内とを相互に連通させた上下一対の中間開口66、68が形成されている。つまり、この実施形態では、ディフューザ28の下端よりも上端側に開口(上側開口64、中間開口66、68)が形成されている。これらの上側開口64及び中間開口66、68は、エアバッグ20の前方斜め上方側へ向けて開口している。
この実施形態では、インフレータ26のガス噴出部26Aからディフューザ28内にガスが噴出されると、後バッグ部38内には、ディフューザ28の下端開口58から噴出されるガスG2の一部に加えて、ディフューザ28の中間開口66、68から噴出されるガスG6、G7が供給される。また、前バッグ部36内の上部(頭部保護部36A内)には、上側連通口48のガス流路領域48Aを通るガスG4に加えて、ディフューザ28の上側開口64から噴出されるガスG5が供給される。また、前バッグ部36内の下部には、ディフューザ28の下端開口58から噴出されるガスG2の一部に加えて、仕切部24の中間連通口62から噴出されるガスG8が供給される。
上記以外の構成は、前記第1実施形態と同様である。また、この実施形態においても、インフレータ26の作動時には、インフレータ26を内側に収容したディフューザ28の内圧P1が、後バッグ部38の内圧P2よりも高くなると共に、インフレータ26及びディフューザ28が内部に設けられた後バッグ部38の内圧P2が、前バッグ部36の内圧P3よりも高くなるように構成されている。
この実施形態においても、低圧の前バッグ部36を、高圧の後バッグ部38によって支持することができる。また、高圧に膨張するディフューザ28の上端部28Aが上側連通口48を貫通しているため、エアバッグ20が上側連通口48を起点として不用意に折れ曲がることを防止又は抑制できる。さらに、上記のガスG4、G5の流量と、ガスG2、G8の流量とが良好にバランスされることにより、頭部保護部36Aを下方から上方へ安定して膨張展開させることが可能になる。したがって、前記第1実施形態と基本的に同様の作用及び効果が得られる。
しかも、この実施形態では、ディフューザ28内のガスが、下端開口58からディフューザ28の外側に排気されることに加えて、上側開口64及び中間開口66、68からもディフューザ28の外側に排気される。このようにディフューザ28に開口を追加してディフューザ28からの排気を最適化することにより、ディフューザ28の過度な内圧上昇を防止できる。その結果、エアバッグ20がディフューザ28の付近(例えば、上端部28A付近)でバーストすることの防止に寄与する。
また、この実施形態では、後バッグ部38内に供給されたガスの一部が、上側連通口48のガス流路領域48A及び下側連通口50を通って前バッグ部36内に供給(排気)されることに加えて、中間連通口62から前バッグ部36内に供給(排気)される。このように仕切部24に連通口を追加して後バッグ部38からの排気を最適化することにより、後バッグ部38の過度な内圧上昇を防止できる。その結果、エアバッグ20が後バッグ部38の付近でバーストすることの防止に寄与する。しかも、中間連通口62が追加されているため、例えばエアバッグ20における下側連通口50の付近がコンソールボックス等と干渉することにより下側連通口50が塞がれてしまった場合でも、中間連通口62を通して前バッグ部36内の下部にガスを供給することができる。
<第3の実施形態>
図5には、本発明の第3実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置70において、エアバッグ20が膨張展開した状態が側面図にて示されている。なお、図5では、外周縫製部34の図示を省略している。この実施形態では、エアバッグ20には、前記第1実施形態に係る仕切部24に代わりに、仕切部としてのテザー72が設けられている。このテザー72は、エアバッグ20の膨張展開状態において、エアバッグ20の後端部近傍の上下方向中間部からシートバック14の前方側へ延びてエアバッグ20の前後方向中央部付近に至る横延部72Aを備えている。この横延部72Aの前端部からは、エアバッグ20の下端側へ向けて縦延部72Bが延出されている。
上記のテザー72は、エアバッグ20の基布30、32と同様の布材を長尺帯状に切り出して形成された一対の基布74、76(図6参照)によって構成されている。一方の基布74は、片側の長辺縁部が縫製部78においてエアバッグ20の基布30に縫製されており、他方の基布76は、片側の長辺縁部が縫製部80において基布32に縫製されている。これらの基布74、76は、他側の長辺縁部同士が縫製部82において互いに縫製されている。これらの基布74、76の長手方向両端部には、それぞれ上側連通口48及び下側連通口50を形成するための切欠84、86が形成されている。このテザー72の上下方向中間部には、図5に示されるように、上下一対の中間連通口88、90が形成されている。これらの中間連通口88、90は、例えばテザー72の上下方向中間部において縫製部82が部分的に省略されることにより形成されている。
また、本実施形態では、ディフューザ28は、図6に示されるように略三角形状に切り出された基布92が折れ線94に沿って二つ折りにされ、折れ線94とは反対側の縁部が縫製部96において縫製されることにより形成されている。このディフューザ28の上端部28Aは、上側連通口48を貫通して前バッグ部36内の上部(頭部保護部36A内)に突出している。また、このディフューザ28の下端部28Bは、下側連通口50を貫通して前バッグ部36内の下端部に突出している。
なお、本実施形態では、ディフューザ28の上端部28Aと上側連通口48の縁部との間、及びディフューザ28の下端部28Bと下側連通口50の縁部との間には、隙間が形成されていない構成になっているが、これに限るものではない。つまり、ディフューザ28の上端部28Aと上側連通口48の縁部との間、及びディフューザ28の下端部28Bと下側連通口50の縁部との間に、それぞれ前記第1実施形態に係るガス流路領域48Aのような隙間が形成された構成にしてもよい。
ディフューザ28の上端部28Aには、ディフューザ28内の上端部と前バッグ部36内の上部とを相互に連通させた上側開口98が形成されている。また、ディフューザ28の上下方向中間部には、ディフューザ28内の上下方向中間部と後バッグ部38内の上下方向中間部とを相互に連通させた中間開口100が形成されている。さらに、ディフューザ28の下端部28Bには、ディフューザ28内の下端部と前バッグ部36内の下端部とを相互に連通させた下側開口102が形成されている。なお、図6に示される縫製方法は単なる一例であり、適宜変更可能である。
この実施形態では、インフレータ26のガス噴出部26Aからディフューザ28内にガスが噴出されると、前バッグ部36内の上部には、図5に示されるように、ディフューザ28の上側開口98から噴出されるガスG8が供給される。また、後バッグ部38内には、ディフューザ28の中間開口100から噴出されるガスG9が供給される。また、前バッグ部36内の下部には、下側開口102から噴出されるガスG10、及び中間連通口88、90から噴出されるガスG11が供給される。
上記以外の構成は、前記第1実施形態と同様である。また、この実施形態においても、インフレータ26の作動時には、インフレータ26を内側に収容したディフューザ28の内圧P1が、後バッグ部38の内圧P2よりも高くなると共に、インフレータ26及びディフューザ28が内部に設けられた後バッグ部38の内圧P2が、前バッグ部36の内圧P3よりも高くなるように構成されている。
この実施形態においても、低圧の前バッグ部36を、高圧の後バッグ部38によって支持することができる。また、高圧に膨張するディフューザ28の上端部28Aが上側連通口48を貫通しているため、エアバッグ20が上側連通口48を起点として不用意に折れ曲がることを防止又は抑制できる。さらに、上記のガスG8の流量と、ガスG10、G11の流量とが良好にバランスされることにより、頭部保護部36Aを下方から上方へ安定して膨張展開させることが可能になる。したがって、前記第1実施形態と基本的に同様の作用及び効果が得られる。
しかも、この実施形態では、ディフューザ28内のガスが、上側開口98、中間開口100、下側開口102からディフューザ28の外側に排気される。これらの開口からの排気を最適化することにより、ディフューザ28の過度な内圧上昇を防止できる。その結果、エアバッグ20がディフューザ28の付近(例えば、上端部28A付近)でバーストすることの防止に寄与する。
また、この実施形態では、後バッグ部38内に供給されたガスG9の一部が、中間連通口88、90から前バッグ部36内に供給(排気)される。このようにテザー72に連通口を形成して後バッグ部38からの排気を最適化することにより、後バッグ部38の過度な内圧上昇を防止できる。その結果、エアバッグ20が後バッグ部38の付近でバーストすることの防止に寄与する。しかも、中間連通口88、90が形成されているため、例えばディフューザ28における下側開口102の付近がコンソールボックス等と干渉することにより下側開口102が塞がれてしまった場合でも、中間連通口88、90を通して前バッグ部36内の下部にガスを供給することができる。
<実施形態の補足説明>
前記第2実施形態では、ディフューザ28に中間開口66、68が形成された構成にしたが、本発明はこれに限らず、中間開口が省略された構成にしてもよい。
また、前記第2及び第3実施形態では、仕切部24及びテザー72に、中間連通口62、88、90が形成された構成にしたが、本発明はこれに限らず、中間連通口が省略された構成にしてもよい。
さらに、前記各実施形態では、ディフューザ28が上端から下端に向けて拡径した構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、ディフューザが上端から下端に向けて同一径の円筒状に形成された構成にしてもよい。
前記各実施形態では、車両用サイドエアバッグ装置10が車両用シート12のシートバック14の中央側サイド部14A(車両幅方向中央側の側部)に搭載された場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。つまり、本発明は、車両用シートのシートバックにおける車両幅方向外側の側部に搭載される車両用サイドエアバッグ装置(所謂ニアサイドエアバッグ装置)に対しても適用可能である。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が前記各実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用サイドエアバッグ装置
12 車両用シート
14 シートバック
14A サイドサポート部(車両幅方向中央側の側部)
24 仕切部
26 インフレータ
28 ディフューザ
28A 上端部
36 前バッグ部
38 後バッグ部
48 上側連通口
48A ガス流路領域
50 下側連通口
58 下端開口
60 車両用サイドエアバッグ装置
62 中間連通口
64 上側開口
66、68 中間開口
70 車両用サイドエアバッグ装置
72 テザー(仕切部)
88、90 中間連通口
98 上側開口
100 中間開口
102 下側開口

Claims (6)

  1. 車両用シートのシートバックの側部に設けられたインフレータと、
    内部に収容した前記インフレータからのガスにより膨張展開する後バッグ部と、
    前記後バッグ部との間の仕切部に形成された複数の連通口を通って内部にガスが供給され、前記後バッグ部の車両前方側及び車両上方側に膨張展開すると共に、前記後バッグ部よりも車両上方側の部位で乗員の頭部を保護する前バッグ部と、
    前記後バッグ部内に設けられ、内側に収容した前記インフレータからのガスにより膨張すると共に、膨張する部位の一部である上端部が、前記仕切部の上端部に形成された前記連通口である上側連通口を貫通したディフューザと、
    を有する車両用サイドエアバッグ装置。
  2. 前記ディフューザの上端部が貫通した前記上側連通口には、前記ディフューザから前記後バッグ部内に供給されたガスの一部を前記前バッグ部内の上部に供給するためのガス流路領域が設定されている請求項1に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  3. 前記複数の連通口は、前記仕切部の下端部に形成された下側連通口を含み、
    前記ディフューザは、上端から下端に向けて拡径すると共に、下端に下端開口が形成されている請求項2に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  4. 前記ディフューザには、下端よりも上端側に開口が形成されている請求項3に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  5. 前記複数の連通口は、前記仕切部の下端部に形成された下側連通口を含み、
    前記ディフューザの上端部には、前記ディフューザ内と前記前バッグ部内とを相互に連通させた上側開口が形成され、
    前記ディフューザの上下方向中間部には、前記ディフューザ内と前記後バッグ部内とを相互に連通させた中間開口が形成され、
    前記ディフューザの下端部は、前記下側連通口を貫通しており、
    前記ディフューザの下端部には、前記ディフューザ内と前記前バッグ部内とを相互に連通させた下側開口が形成されている請求項1に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  6. 前記複数の連通口は、前記仕切部の上下方向中間部に形成された中間連通口を含む請求項2〜請求項5の何れか1項に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
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