JP5821776B2 - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用エアバッグ装置に関する。
下記特許文献1に示された車両用サイドエアバッグ装置では、エアバッグが、膨張展開時に着座乗員の胸部の車幅方向外側端より車両後側で上下方向に延びる後側チューブバッグ部と、該後側チューブバッグ部より車両前側で着座乗員の胸部の車両幅方向外側端より車両前側に位置して上下方向に延びる前側チューブバッグ部と、を備えている。後側チューブバッグ部の上部は、着座乗員の肩部側方に位置して肩部を拘束する肩拘束部とされており、前側チューブバッグの上縁は、肩拘束部より車両前側で着座乗員の脇より低い位置にあり着座乗員の上腕部が載るアームサポート部とされている。
つまり、このサイドエアバッグ装置では、比較的耐性の高い着座乗員の肩部を肩拘束部によって拘束する一方、着座乗員の上腕部をアームサポート部に載せることにより、比較的耐性の低い着座乗員の胸部とエアバッグとの間に上腕部が介在することを抑制するようにしている。
特開2010−132072号公報
ところで、上記サイドエアバッグ装置のように、着座乗員の身体各部の耐性等に応じた拘束を可能にするためには、例えば、エアバッグが膨張する際のエアバッグ各部の膨張タイミングを、着座乗員の身体等との関係に応じて制御することが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、エアバッグが膨張する際のエアバッグ各部の膨張タイミングを制御することができる車両用エアバッグ装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用エアバッグ装置は、作動することにより膨張展開用のガスを発生させるインフレータと、袋状に形成され、前記ガスが内部に供給されることにより膨張展開するエアバッグと、前記エアバッグ内における前記ガスの流れの上流側から下流側にかけて前記エアバッグを仮縫し、前記エアバッグの膨張を抑制すると共に、前記下流側の端部が解れ防止処理を施される一方、前記上流側の端部が解れ防止処理を施されていない仮縫い糸と、を備えている。
請求項1に記載の発明では、インフレータが作動すると、エアバッグ内に膨張展開用のガスが供給される。このエアバッグは、仮縫い糸によって膨張を抑制するように仮縫いされているが、この仮縫い糸は、エアバッグ内におけるガスの流れの下流側の端部が解れ防止処理を施される一方、ガスの流れの上流側の端部が解れ防止処理を施されていない。このため、仮縫い糸がガスの流れの上流側から順次解れることにより、エアバッグが前記上流側から順次膨張する。このように、エアバッグにおいて仮縫いされた部分の膨張タイミングが、エアバッグ内におけるガスの流れ方及び仮縫い糸の解れ方(すなわち縫い方)によって決まるため、これらを適宜設定することにより、エアバッグ各部の膨張タイミングを制御することができる。
請求項2に記載の発明に係る車両用エアバッグ装置は、請求項1において、前記仮縫い糸は、前記エアバッグ内における前記ガスの流れに沿う方向に延びる平行部と、前記ガスの流れに対して交差する方向に延びる交差部と、を有する。
請求項2に記載の発明では、仮縫い糸の平行部がエアバッグ内におけるガスの流れに沿う方向、すなわちガス流れによって解れ易い方向に延びているのに対し、仮縫い糸の交差部がガス流れに対して交差する方向、すなわちガス流れによって解れ難い方向に延びている。このため、エアバッグおいて順次膨張させたい部分には平行部を設定し、膨張を遅らせたい部分には交差部を設定することにより、エアバッグ各部の膨張タイミングを良好に制御することができる。
請求項3に記載の発明に係る車両用エアバッグ装置は、請求項1又は請求項2において、前記エアバッグは、車両用シートのシートバックにおける車幅方向外側の側部内に折り畳み状態で配設され、前記ガスが内部に供給されることにより前記シートバックの前方側へ膨張展開するサイドエアバッグであり、前記サイドエアバッグは、膨張展開状態で車両前後方向に並ぶ前側バッグ部と後側バッグ部とに区画されると共に、前記前側バッグ部及び前記後側バッグ部の下側に膨張展開する下側バッグ部内を介して前記前側バッグ部内と前記後側バッグ部内とが連通しており、前記後側バッグ部の上部側から前記後側バッグ部内に供給される前記ガスが前記下側バッグ部内を通って前記前側バッグ部内に供給される。
請求項3に記載の発明では、例えば車両が側面衝突した場合に、インフレータが作動される。すると、サイドエアバッグが備える後側バッグ部の上部側から後側バッグ部内にガスが供給されると共に、当該ガスが下側バッグ部内を通って前側バッグ部内に供給される。そして、当該ガスの流れの上流側から下流側にかけて設けられた仮縫い糸が、上流側から順次解れることにより、後側バッグ部、下側バッグ部及び前側バッグ部が順次膨張する。
これにより、例えば、後側バッグ部の上部によって着座乗員の肩部を拘束し、後側バッグ部の下部によって着座乗員の胸部の後側を拘束すると共に、下側バッグ部によって着座乗員の腹部を拘束し、前側バッグ部によって着座乗員の胸部の前側を拘束することができる。しかもこの場合、サイドエアバッグは、後側バッグ部の上部→後側バッグ部の下部→下側バッグ部→前側バッグ部の下部→前側バッグ部の上部の順番で膨張するため、比較的耐性の高い着座乗員の肩部を後側バッグ部の上部によって早期に拘束することができる。
さらに、前側バッグ部が下部側から上部側へ向けて順次膨張するため、前側バッグ部によって着座乗員の上腕部を押し上げることができると共に、押し上げた上腕部を前側バッグ部の上部によって拘束することができる。これにより、着座乗員の上腕部が胸部とサイドエアバッグとの間に介在しないようにすることができる。しかも、側面衝突の形態が所謂斜め側面衝突であり、着座乗員が車両斜め前方へ慣性移動した場合でも、着座乗員の肩部を前側バッグ部の上部によって拘束することができるので、肩部の拘束を衝突後半まで持続することができる。
請求項4に記載の発明に係る車両用エアバッグ装置は、請求項3において、前記仮縫い糸は、前記前側バッグ部を仮縫いした部分が、前記エアバッグ内における前記ガスの流れに対して交差する方向に延びる交差部を含んでおり、それ以外の部分が前記ガスの流れに沿う方向に延びる平行部とされている。
請求項4に記載の発明では、仮縫い糸において前側バック部を仮縫いした部分が交差部を含んでいるため、前側バッグ部における単位時間当たりの膨張率を下げることができ、前側バッグ部の上部側の膨張タイミングを遅らせることができる。これにより、例えば側面衝突の前半には、前側バッグ部の下部側を膨張させて着座乗員の上腕部を押し上げる一方、側面衝突の後半には、前側バッグ部の上部側を膨張させて着座乗員の上腕部を拘束することができ、上腕部の押し上げ及び拘束を良好に行うことが可能になる。
請求項5に記載の発明に係る車両用エアバッグ装置は、請求項3又は請求項4において、前記サイドエアバッグは、膨張展開状態を車両幅方向から見た場合の外周部に、前記前側バッグ部及び前記下側バッグ部とは区画された外周バッグ部を有し、前記インフレータから発生するガスが前記外周バッグ部内及び前記後側バッグ部内に分配供給される。
請求項5に記載の発明では、インフレータが発生させるガスの一部が、サイドエアバッグの外周部に設けられた外周バッグ部に供給され、外周バッグ部が膨張展開する。これにより、後側バッグ部、下側バッグ部及び前側バッグ部の膨張タイミングとは関係なく、サイドエアバッグの全体を早期に展開させることができるので、サイドエアバッグの展開性能を向上させることができる。
請求項6に記載の発明に係る車両用エアバッグ装置は、請求項3又は請求項4において、前記サイドエアバッグは、前記前側バッグ部、前記後側バッグ部及び前記下側バッグ部の車幅方向外側へ膨張展開する外側バッグ部を有し、前記インフレータから発生するガスが前記外側バッグ部内及び前記後側バッグ部内に分配供給される。
請求項6に記載の発明では、インフレータが発生させるガスの一部が、サイドエアバッグの外側バッグ部に供給される。この外側バッグ部は、後側バッグ部、下側バッグ部及び前側バッグ部の車幅方向外側へ膨張展開する。これにより、後側バッグ部、下側バッグ部及び前側バッグ部の膨張タイミングとは関係なく、サイドエアバッグの全体を早期に展開させることができるので、サイドエアバッグの展開性能を向上させることができる。
以上説明したように、本発明に係る車両用エアバッグ装置では、エアバッグが膨張する際のエアバッグ各部の膨張タイミングを制御することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置が搭載された車両用シートの側面図であり、サイドエアバッグが展開した状態を示す図である。 同サイドエアバッグの膨張が完了した状態を示す図1に対応した側面図である。 同サイドエアバッグの展開状態を示す拡大側面図である。 (A)は図3のV−V線に沿った切断面を示す拡大断面図であり、(B)は(A)に示される状態よりもサイドエアバッグが僅かに膨張した状態を示す拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置のサイドエアバッグが展開した状態を示す側面図である。 図5のW−W線に沿った切断面を示す拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置のサイドエアバッグが展開した状態を示す側面図である。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図4を用いて、本発明の第1実施形態に係る車両用エアバッグ装置としての車両用サイドエアバッグ装置10について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印INは、車両の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の内側をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下を示すものとする。
(構成)
図1及び図2に示されるように、本実施形態に係るサイドエアバッグ装置10は、車両用シート12におけるシートバック14のドア側サイド部14A(図示しないサイドドア側の側部)に搭載されている。このシートバック14は、シートクッション16の後端部に傾倒可能に連結されており、上端部にはヘッドレスト18が連結されている。
なお、本実施形態では、車両用シート12の前後方向、左右方向(幅方向)、及び上下方向は、車両の前後左右上下の方向と一致している。また、図1及び図2では、車両用シート12には実際の乗員の代わりに、国際統一側面衝突ダミー(World Side Impact Dummy:WorldSID)Pが着座している。この着座姿勢は、現在、日本、欧州で採用されている側面衝突試験法(ECE R95)、又は米国の側面衝突試験法(FMVSS214)で定められたものである。また、シートクッション16に対するシートバック14の傾斜角度(リクライニング角度)は、上記着座姿勢に対応した基準設定位置にセットされている。以下、説明の都合上、国際統一側面衝突ダミーPを「着座乗員P」と称する。
サイドエアバッグ装置10は、サイドエアバッグ20と、該サイドエアバッグ20内でガスを発生させるガス発生手段としてのインフレータ22と、を備えている。サイドエアバッグ20は、折り畳まれてインフレータ22と共にユニット化された状態で、ドア側サイド部14Aに内設されている。なお、図1には、インフレータ22が発生させたガスの圧力でサイドサイドエアバッグ20が展開した状態(膨張途中の状態)が図示されており、図2には、サイドエアバッグ20の膨張が完了した状態が図示されている。また、サイドエアバッグ装置10の周囲には、シート表皮24によって覆われた図示しないシートバッグパッドが配置されており、サイドエアバッグ20が膨張展開する際には、シート表皮24の縫合部およびシートバッグパッドが開裂される構成になっている。
図3に示されるように、サイドエアバッグ20は、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材を切り出して形成された1枚の基布26が折れ線Lに沿って二つ折りにされて重ね合わされると共に、周縁部を縫製部T1において縫製されることにより袋状に形成されている。なお、サイドエアバッグ20が1枚の基布26によって縫製される構成に限らず、一対の基布が重ね合わされて周縁部を縫製されることにより袋状のサイドエアバッグが形成される構成にしてもよい。また、以下の説明に記載するサイドエアバッグ20の前後上下の方向は、サイドエアバッグ20が膨張展開した状態での方向であり、車両の前後上下の方向と略一致している。
このサイドエアバッグ20の内部は、縫製部T2によって区画されている。この縫製部T2は、二つ折りにされた基布26を縫製部T1よりも内側で縫製した外周区画部T21を有している。この外周区画部T21は、サイドエアバッグ20の上端側が開放された略C字状に設定され、縫製部T1に沿って延びており、サイドエアバッグ20の上端部における前後方向中央部付近と後端部付近との間で省略されている。この外周区画部T21が設けられることにより、サイドエアバッグ20の外周部には、外周バッグ部20Aが区画形成されている。
また、縫製部T2は、前後区画部T22を有している。この前後区画部T22は、サイドエアバッグ20の上端部における前後方向中央部付近に位置する外周区画部T21の一端部からサイドエアバッグ20の下端側へ向けて延びており、二つ折りにされた基布26が当該前後区画部T22によって縫製されている。これにより、サイドエアバッグ20の中央側が前側バッグ部20Bと後側バッグ部20Cとに区画されている。但し、前後区画部T22は、サイドエアバッグ20の下端部までは達しておらず、サイドエアバッグ20の下部には、前側バッグ部20B内と後側バッグ部20C内との両方に連通した下側バッグ部20Dが形成されている。
なお、外周バッグ部20Aの内部は外周チャンバ30とされており、前側バッグ部20Bの内部は前側チャンバ32とされており、後側バッグ部20Cの内部は後側チャンバ34とされており、下側バッグ部20Dの内部は下側チャンバ36とされている。この下側チャンバ36は、外周チャンバ30とは区画されているが、前側チャンバ32及び後側チャンバ34とは連通されている。
サイドエアバッグ20の後端部において外周チャンバ30には、円柱状に形成されたインフレータ22が収容されている。このインフレータ22は、軸線方向がシートバック14の高さ方向に沿う状態で配置されており、上端部にガス噴出口22Aが設けられている。インフレータ22の外周部からは、車幅方向内方側へ向けて図示しない上下一対のスタッドボルトが突出している。これらのスタッドボルトは、サイドエアバッグ20及びシートバックフレーム15のサイドフレーム15Aを貫通しており、先端側にナットが螺合している。これにより、インフレータ22がサイドエアバッグ20と共にサイドフレーム15Aに締結固定されている。
図3に示されるように、上述のインフレータ22には、車両に搭載された側突ECU38が電気的に接続されている。この側突ECU38には、側面衝突を検知する側突センサ40が電気的に接続されている。側突ECU38は、側突センサ40からの信号に基づいて側面衝突(の不可避)を検知した際にインフレータ22を作動させる構成とされている。なお、側突ECU38に側面衝突を予知(予測)するプリクラッシュセンサが電気的に接続されている場合には、プリクラッシュセンサからの信号に基づいて側突ECU38が側面衝突を予知した際にインフレータ22が作動される構成にしてもよい。
インフレータ22が作動されると、インフレータ22の上端部に設けられたガス噴出口22Aから膨張展開用のガスGが噴出される。ガス噴出口22Aから噴出されるガスGの一部G1は、サイドエアバッグ20の上端側へ流れて外周チャンバ30(外側バッグ部20A内)に供給され、外周バッグ部20Aが急速に膨張展開する。この外周バッグ部20Aは、前側バッグ部20B及び後側バッグ部20Cよりも、膨張厚(膨張展開状態での車幅方向の寸法)が小さく設定されている。そして、この外周バッグ部20Aの膨張展開によって、サイドエアバッグ20の全体が着座乗員Pと図示しないサイドドア(車体側部)との間に早期に展開するようになっている(図1図示状態)。この状態では、車幅方向から見たサイドエアバッグ20の外周部に外周バッグ部20Aが略環状に膨張展開し、サイドエアバッグ20が展開状態になる。
またこの状態では、前側バッグ部20Bと後側バッグ部20Cとが前後に並ぶようになっている。そして、後側バッグ部20Cの上部20C1が着座乗員Pの肩部Sの側方に展開し、後側バッグ部20Cの下部20C2が着座乗員Pの胸部Cの後側の側方に展開する。また、下側バッグ部20Dの後部20D2が着座乗員Pの腹部Bの後側の側方に展開し、下側バッグ部20Dの前部20D1が腹部Bの前側の側方に展開する。さらに、前側バッグ部20Bの下部20B2が着座乗員Pの胸部Cの前側(上腕部Aの下側)の側方に展開し、前側バッグ部20Bの上部20B1が着座乗員Pの上腕部Aの側方に展開する。
また、ガス噴出口22Aから噴出されるガスGは、後側チャンバ34の上部側にも分配供給される(図3の矢印G2参照)。後側チャンバ34の上部側に供給されたガスG2は、後側チャンバ34の下部側へ流れて下側チャンバ36に供給されると共に、下側チャンバ36を通って前側チャンバ32の下部側に供給され、前側チャンバ32を上昇する。これにより、後側バッグ部20C、下側バッグ部20D及び前側バッグ部20Bが膨張する。
図2に示されるように、サイドエアバッグ20の膨張展開が完了した状態では、後側バッグ部20Cの上部20C1によって肩部Sが拘束され、後側バッグ部20Cの下部20C2によって胸部Cの後側が拘束される。また、下側バッグ部20Dの後部20D2によって腹部Bの後側が拘束され、下側バッグ部20Dの前部20D1によって腹部Bの前側が拘束される。さらに、前側バッグ部20Bの下部20B2によって胸部Cの前側が拘束される。
また、このサイドエアバッグ20は、前側バッグ部20Bと後側バッグ部20Cとの前後方向の境界、すなわち前側バッグ部20Bと後側バッグ部20Cとの間に設定された前後区画部T22が、着座乗員Pの胸部Cの前後方向中央側(前後方向中央又は前後方向中央付近)と対向するように膨張展開する。この前後区画部T22の側では、サイドエアバッグ20の車幅方向内側面が車幅方向外側へ凹んで凹部が形成される。そして、この凹部が胸部Cの前後方向中央側(すなわち車幅方向外側へ最も張り出した側)と当接するようになっている。
また、このサイドエアバッグ20では、インフレータ22から噴出されるガスG2が後側チャンバ34を介して下側チャンバ36及び前側チャンバ32に供給されるため、膨張展開状態での後側チャンバ34の内圧が下側チャンバ36及び前側チャンバ32の内圧よりも高くなるように構成されている。
(本実施形態の要部)
図1及び図3に示されるように、上述したサイドエアバッグ20には、仮縫い部T3が設けられており、当該仮縫い部T3においては、サイドエアバッグ20が仮縫い糸50よって仮縫いされている(なお、図2においては、仮縫い糸50(仮縫い部T3)の図示を省略している)。この仮縫い糸50(仮縫い部T3)は、サイドエアバッグ20内におけるガスG2の流れの上流側から下流側にかけてサイドエアバッグ20を仮縫いしており、後側バッグ部20Cの下部20C2、下側バッグ部20D及び前側バッグ部20Bの膨張を抑制するように設けられている。
具体的には、仮縫い糸50は、後側バッグ部20Cの下部20C2からサイドエアバッグ20の下端側へ延びて下側バッグ部20Dの後部20D2における上下方向中央部付近に至る第1平行部50Aと、第1平行部50Aの下端からサイドエアバッグ20の前端側へ延びて下側バッグ部20Dの前部20D1における上下方向中央部付近に至る第2平行部50Bと、第2平行部50Bの前端からサイドエアバッグ20の上端側へ延びて前側バッグ部20Bの下部20B2に至る第3平行部50Cと、を備えている。これらの第1平行部50A、第2平行部50B及び第3平行部50Cは、ガスG2の流れに沿う方向(ガスGの流れと略平行な方向)に延びている。
また、仮縫い糸50における前側バッグ部20Bを仮縫いした部分は、ガスG2の流れと略直交する方向に延びる第1交差部50H、第2交差部50I、第3交差部50J、第4交差部50K及び第5交差部50Lと、ガスG2の流れに沿う方向に延びる第4平行部50D、第5平行部50E、第6平行部50F及び第7平行部50Gとが交互に配設された構成になっている。
この仮縫い糸50は、縫製部T1、T2における縫製糸(本縫い糸)52、53よりも破断し難い構成とされている。また、この仮縫い糸50による仮縫いは、縫製部T1、T2における縫製(本縫い)よりも十分に粗い縫製ピッチ(例えば、数センチメートル程度の縫製ピッチ)で行われており、縫製部T1、T2よりも格段に解れやすく縫われている。さらに、この仮縫い糸50は、前側バッグ部20Bの上部20B1に位置する端部54、すなわちガスG2の流れの下流側に位置する端部54が解れ防止処理を施される一方、後側バッグ部20Cの下部20C2に位置する端部56、すなわちガスG2の流れの上流側に位置する端部56が解れ防止処理を施されていない。なお、この解れ防止処理は、例えば返し縫い、ジグザグ縫い、玉止め等の方法によって行われている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成のサイドエアバッグ装置10では、側突ECU38が側突センサ40からの信号により側面衝突を検知すると、当該側突ECU38によってインフレータ22が作動される。すると、インフレータ22のガス噴出口22Aから噴出されるガスGの一部G1が、サイドエアバッグ20の外周バッグ部20A内に供給され、外周バッグ部20Aが急速に膨張展開する。この外周バッグ部20Aの膨張展開によって、サイドエアバッグ20の全体が着座乗員Pと図示しないサイドドアとの間に早期に展開する。この外周バッグ部20Aは、膨張厚(膨張展開状態での車幅方向の寸法)が小さく設定されているため、着座乗員Pとサイドドアとの狭い隙間にもスムーズに展開する。
またこのとき、ガス噴出口22Aから噴出されるガスGの一部G2が、サイドエアバッグ20の後側バッグ部20Cの上部20C1側から後側バッグ部20C内に供給される。後側バッグ部20C内に供給されたガスG2は、下側バッグ部20D内を通って前側バッグ部20B内に供給される。
ここで、このサイドエアバッグ20では、後側バッグ部20Cの下部20C2、下側バッグ部20D及び前側バッグ部20Bが、仮縫い糸50によって膨張を抑制するように仮縫いされている。この仮縫い糸50は、ガスG2の流れの下流側の端部54が解れ防止処理を施される一方、ガスG2の流れの上流側の端部56が解れ防止処理を施されていない。このため、図4(A)及び図4(B)に示されるように、仮縫い糸50がガスの流れの上流側から順次解れることにより、サイドエアバッグ20が前記上流側から順次膨張する。このように、サイドエアバッグ20内におけるガスG2の流れ方及び仮縫い糸50の解れ方(すなわち縫い方)によって決まるため、これらを適宜設定することにより、サイドエアバッグ20各部の膨張タイミングを制御することができる。
本実施形態では、後側バッグ部20C、下側バッグ部20D及び前側バッグ部20Bが順次膨張することにより、後側バッグ部20Cの上部20C1によって着座乗員Pの肩部Sを拘束し、後側バッグ部20Cの下部20C2によって胸部Cの後側を拘束すると共に、下側バッグ部20Dによって腹部Bを拘束し、前側バッグ部20Bによって胸部Cの前側を拘束することができる。しかもこの場合、サイドエアバッグ20は、後側バッグ部20Cの上部20C1→後側バッグ部20Cの下部C2→下側バッグ部20Dの後部20D2→下側バッグ部20Dの前部20D1→前側バッグ部20Bの下部20B2→前側バッグ部20Bの上部20B1の順番で膨張するため、比較的耐性の高い着座乗員Pの肩部Sを後側バッグ部20Cの上部20C1によって早期に拘束することができる。
さらに、前側バッグ部20Bが下部20B2側から上部20B1側へ向けて順次膨張するため、前側バッグ部20Bによって着座乗員Pの上腕部Aを押し上げることができると共に、押し上げた上腕部Aを前側バッグ部20Bの上部20B1によって拘束することができる。これにより、着座乗員Pの上腕部Aが胸部Cとサイドエアバッグ20との間に介在しないようにすることができる。しかも、側面衝突の形態が所謂斜め側面衝突であり、着座乗員Pが車両斜め前方へ慣性移動した場合でも、着座乗員Pの肩部Sを前側バッグ部20Bの上部20B1によって拘束することができるので、肩部Sの拘束を衝突後半まで持続することができる。
また、このサイドエアバッグ20では、仮縫い糸50の第1平行部50A〜第3平行部50CがガスG2の流れに沿う方向、すなわちガスG2の流れによって解れ易い方向に延びているのに対し、仮縫い糸50の第1交差部50H〜第5交差部50LがガスG2の流れに対して交差する方向、すなわちガスG2の流れによって解れ難い方向に延びている。つまり、サイドエアバッグ20おいて順次膨張させたい部分(後側バッグ部20Cの下部C2及び下側バッグ部20D)には平行部を設定し、膨張を遅らせたい部分(前側バッグ部20B)には交差部を設定している。前側バッグ部20Bにおける単位時間当たりの膨張率を下げることができ、前側バッグ部20Bの上部20B1側の膨張タイミングを遅らせることができる。これにより、例えば側面衝突の前半には、前側バッグ部20Bの下部20B2側を膨張させて着座乗員Pの上腕部Aを押し上げる一方、側面衝突の後半には、前側バッグ部20Bの上部20B1側を膨張させて上腕部Aを拘束することができ、上腕部Aの押し上げ及び拘束を良好に行うことが可能になる。
なお、仮縫い糸50による仮縫い部T3の代わりに、破断し易い糸による縫製部(ティアシーム)を設定し、当該ティアシームをガスG2の流れの上流側から順次破断させることにより、サイドエアバッグ20各部の膨張タイミングを制御することも考えられる。しかしながら、ティアシームの場合、意図しない箇所から破断する可能性があり、サイドエアバッグ20の各部が膨張する順番を適切に制御できない可能性がある。この点、本実施形態では、仮縫い糸50を破断させずに一端部56側から順次解れさせる構成であるため、サイドエアバッグ20の各部が膨張する順番を適切に制御することができる。
さらに、本実施形態では、前述したように、インフレータ22から噴出されるガスGの一部G1がサイドエアバッグ20の外周部に設けられた外周バッグ部20Aに供給される。これにより、後側バッグ部20C、下側バッグ部20D及び前側バッグ部20Bの膨張タイミングとは関係なく、サイドエアバッグ20を早期に着座乗員Pとサイドドアとの間に展開させることができるので、サイドエアバッグ20の展開性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、前側バッグ部20Bと後側バッグ部20Cとの間に設定された前後区画部T22が、着座乗員Pの胸部Cの前後方向中央側と対向するようにサイドエアバッグ20が膨張展開する。これにより、着座乗員Pの胸部Cを前側バッグ部20Bと後側バッグ部20Cとによって前後から拘束することができ、胸部Cの側面をその湾曲に沿って覆うように拘束することができる。これにより、胸部Cとサイドエアバッグ20との車両前後方向の位置関係を安定させることができる。
さらに、本実施形態では、前側バッグ部20Bと後側バッグ部20Cとの間に前後区画部T22(縫製部T2)が設けられることにより、前側バッグ部20Bと後側バッグ部20Cとの境界付近においてサイドエアバッグ20の車幅方向内側面に車幅方向外側へ向けて凹を成す凹部が形成される。従って、この凹部が胸部Cの側面における前後方向中央側(すなわち車幅方向外側へ最も張り出した側)と当接することにより、胸部C(肋骨など)への負荷を低減することができる。
また、本実施形態では、サイドエアバッグ20が膨張展開した状態では、比較的耐性の高い肩部S及び胸部Cの後側を拘束する後側バッグ部20Cの内圧が、比較的耐性の低い腹部Bや胸部Cの前側を拘束する下側バッグ部20D及び前側バッグ部20Bの内圧よりも高くなる。これにより、着座乗員Pの身体において比較的耐性の低い部位への負荷を低減しつつ、比較的耐性の高い部位を効果的に拘束することができる。その結果、サイドエアバッグ20による乗員拘束性能を向上させることができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、前記第1実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
<第2の実施形態>
図5には、本発明の第2実施形態に係る車両用エアバッグ装置としての車両用サイドエアバッグ装置60において、サイドエアバッグ62が展開した状態(膨張途中の状態)が側面図にて示されている。このサイドエアバッグ62は、前記第1実施形態と同様の前側バッグ部20B、後側バッグ部20C及び下側バッグ部20Dを備えた内側バッグ部(メインチャンバ)20’と、当該内側バッグ部20’の車幅方向外側(着座乗員Pとは反対側)へ膨張展開する外側バッグ部(サブチャンバ)64(図6参照)とによって構成されている。内側バッグ部20’は、第1実施形態に係るサイドエアバッグ20と似た構成とされているが、図5に示されるように、縫製部T2が前後区画部T22のみとされており、外周バッグ部20Aが省略されている。
外側バッグ部64は、図6に示されるように、内側バッグ部20’の片側面(展開状態での車幅方向外側面)に重ね合わされた基布66が縫製部T1において周縁部を縫製されることにより、内側バッグ部20’と一体化されている。また、内側バッグ部20’を構成する基布26の後端部には、内側バッグ部20’内と外側バッグ部64内とを連通させた連通部68が設けられている。この連通部68には、インフレータ22が収容されている。インフレータ22のガス噴出口22Aから噴出されるガスGは、外側バッグ部64内(外側チャンバ70)に供給される(図6の矢印G3参照)。これにより、外側バッグ部64が急速に膨張展開し、当該外側バッグ部64の膨張展開によってサイドエアバッグ62の全体が着座乗員Pと図示しないサイドドアとの間に早期に展開するようになっている。
また、ガス噴出口22Aから噴出されるガスGは、第1実施形態と同様に後側バッグ部20Cの上部20C1側から後側バッグ部20C内にも分配供給される(図5及び図6の矢印G2参照)。後側バッグ部20C内に供給されたガスG2は、下側バッグ部20D内を通って前側バッグ部20B内に供給される。その結果、仮縫い糸50がガスG2の流れの上流側から順次解れることにより、内側バッグ部20’が前記上流側から順次膨張する。従って、この実施形態においても第1実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。
しかも、この実施形態では、サイドエアバッグ62が内側バッグ部20’と外側バッグ部64との2層構造になっており、外側バッグ部64の膨張展開によってサイドエアバッグ62の全体が展開される構成であるため、後側バッグ部20C、下側バッグ部20D及び前側バッグ部20Bの膨張に先立って、サイドエアバッグ62の全体をよりスムーズに展開させることができる。また、外側バッグ部64が内側バッグ部20’の車幅方向外側(着座乗員Pとは反対側)へ膨張展開するため、外側バッグ部64からの荷重が着座乗員Pに負荷されることを抑制でき、着座乗員Pへの荷重負荷時間を短くすることができる。
<第3の実施形態>
図7には、本発明の第3実施形態に係る車両用エアバッグ装置としての車両用サイドエアバッグ装置80において、サイドエアバッグ82が展開した状態(膨張途中の状態)が側面図にて示されている。このサイドエアバッグ82は、第1実施形態と基本的に同様の構成とされているが、仮縫い糸50’が前記第1実施形態に係る仮縫い糸50とは異なっている。
この仮縫い糸50’は、第1実施形態と同様に第1平行部50A、第2平行部50Bを備えているが、第3平行部50C〜第7平行部50G、及び第2交差部50I〜第5交差部50Lが省略されている。また、この仮縫い糸50’では、第1交差部50Hが前側バッグ部20Bの上下方向中間部において前側バッグ部20Bの複数箇所を仮縫いしており、当該第1交差部50Hによって前側バッグ部20Bが上下に区画されている。さらに、この仮縫い糸50’では、第2平行部50Bの前端と第1交差部50Hの後端との間に非縫製部50Mが設けられている。この非縫製部50Mは、ガスG2の流れに対して斜めに設けられており、この非縫製部50Mにおいてはサイドエアバッグ82が仮縫いされていない構成になっている。
このサイドエアバッグ82では、インフレータ22のガス噴出口22AからガスGが噴出されると、第1実施形態と同様に、外周バッグ部20A内にガスG1が供給されると共に、後側バッグ部20Cの上部20C1内にガスG2が供給される。これにより、外周バッグ部20Aが膨張展開し、サイドエアバッグ82の全体が展開されると共に、後側バッグ部20Cの上部20C1が膨張し、着座乗員Pの肩部Sが上部20C1によって拘束される。次いで、仮縫い糸50’の第1平行部50A及び第2平行部50Bが順次解れることにより、後側バッグ部20Cの下部20C2、下側バック部20D、前側バッグ部20Bの下部20B2が順次膨張する。これにより、着座乗員Pの胸部Cの後側及び腹部Bが後側バッグ部20Cの下部20C2及び下側バッグ部20Dによって順次拘束されると共に、前側バッグ部20Bの下部20B2によって上腕部Aが押し上げられ、当該下部20B2によって胸部Cの前側が拘束される。その後、第1交差部50Hが解れ始めることにより、前側バッグ部20Bの上部20B1が膨張し始める。これにより、着座乗員Pの上腕部Aが前側バッグ部20Bの上部20B1によって拘束される。
この実施形態では、前記第1実施形態のように、前側バッグ部20Bの単位時間当たりの膨張率を制御することはできないが、前側バッグ部20Bの上部20B1の膨張タイミングを制御する(遅らせる)ことができる。従って、前記第1実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。しかも、仮縫い部50’の構成を簡素化することができるので、サイドエアバッグ82の製造を容易なものにすることができる。
<実施形態の補足説明>
上記各実施形態では、第1交差部50H〜第5交差部50LがガスG2の流れと略直交する方向に延びた構成にしたが、これに限らず、交差部がガスの流れに対して斜めに交差する方向に延びた構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、サイドエアバッグ20、62が、前側バッグ部20B、後側バッグ部20C及び下側バッグ部20Dを備えた構成にしたが、これに限らず、サイドエアバッグの構成は適宜変更することができる。
さらに、上記各実施形態では、本発明が車両用サイドエアバッグ装置に対して適用された場合について説明したが、これに限らず、本発明は他の種類の車両用エアバッグ装置に対しても適用することができる。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用サイドエアバッグ装置(車両用エアバッグ装置)
12 車両用シート
14 シートバッグ
14A ドア側サイド部(側部)
20 サイドエアバッグ
20A 外周バッグ部
20B 前側バッグ部
20C 後側バッグ部
20D 下側バッグ部
22 インフレータ
50、50’ 仮縫い糸
50A〜50G 平行部
50H〜50L 交差部
54 下流側の端部
56 上流側の端部
60 車両用サイドエアバッグ装置(車両用エアバッグ装置)
62 サイドエアバッグ
64 外側バッグ部
80 車両用サイドエアバッグ装置(車両用エアバッグ装置)
82 サイドエアバッグ

Claims (6)

  1. 作動することにより膨張展開用のガスを発生させるインフレータと、
    袋状に形成され、前記ガスが内部に供給されることにより膨張展開するエアバッグと、
    前記エアバッグ内における前記ガスの流れの上流側から下流側にかけて前記エアバッグを仮縫し、前記エアバッグの膨張を抑制すると共に、前記下流側の端部が解れ防止処理を施される一方、前記上流側の端部が解れ防止処理を施されていない仮縫い糸と、
    を備えた車両用エアバッグ装置。
  2. 前記仮縫い糸は、前記エアバッグ内における前記ガスの流れに沿う方向に延びる平行部と、前記ガスの流れに対して交差する方向に延びる交差部と、を有する請求項1に記載の車両用エアバッグ装置。
  3. 前記エアバッグは、車両用シートのシートバックにおける車幅方向外側の側部内に折り畳み状態で配設され、前記ガスが内部に供給されることにより前記シートバックの前方側へ膨張展開するサイドエアバッグであり、
    前記サイドエアバッグは、膨張展開状態で車両前後方向に並ぶ前側バッグ部と後側バッグ部とに区画されると共に、前記前側バッグ部及び前記後側バッグ部の下側に膨張展開する下側バッグ部内を介して前記前側バッグ部内と前記後側バッグ部内とが連通しており、前記後側バッグ部の上部側から前記後側バッグ部内に供給される前記ガスが前記下側バッグ部内を通って前記前側バッグ部内に供給される請求項1又は請求項2に記載の車両用エアバッグ装置。
  4. 前記仮縫い糸は、前記前側バッグ部を仮縫いした部分が、前記エアバッグ内における前記ガスの流れに対して交差する方向に延びる交差部を含んでおり、それ以外の部分が前記ガスの流れに沿って延びる平行部とされている請求項3に記載の車両用エアバッグ装置。
  5. 前記サイドエアバッグは、膨張展開状態を車両幅方向から見た場合の外周部に、前記前側バッグ部及び前記下側バッグ部とは区画された外周バッグ部を有し、前記インフレータから発生するガスが前記外周バッグ部内及び前記後側バッグ部内に分配供給される請求項3又は請求項4に記載の車両用エアバッグ装置。
  6. 前記サイドエアバッグは、前記前側バッグ部、前記後側バッグ部及び前記下側バッグ部の車幅方向外側へ膨張展開する外側バッグ部を有し、前記インフレータから発生するガスが前記外側バッグ部内及び前記後側バッグ部内に分配供給される請求項3又は請求項4に記載の車両用エアバッグ装置。
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