JP5416713B2 - 空気入りタイヤを具えた車両及び車両におけるタイヤの冷却方法 - Google Patents
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Description
本発明は、空気入りタイヤを具えた車両及び車両におけるタイヤの冷却方法に関し、詳しくは空気入りタイヤの空気圧が低下した低空気圧走行時の耐久性を向上させることが可能な技術に関する。
タイヤは、走行によりゴム部に周期的な歪が生じ、そのエネルギーの一部が熱に変換されて発熱する。特に、空気圧が低下した状態で走行を続けると、各部の歪が大きくなり発熱も大きくなる。タイヤのゴム温度がある値を超えると、ゴムの破壊が始まる。従って、タイヤの耐久性を高めるために、走行中のタイヤの温度を低く抑えることは有効である。
また、近年では、利便性、安全性及び車室スペースの拡大等を目的として、ランフラットタイヤが普及している。ランフラットタイヤは、各サイドウォール部の内側に断面略三日月状のサイド補強ゴム層を具えたサイド補強型のものが良く知られている(例えば、下記特許文献1参照)。このようなランフラットタイヤは、例えばパンク時でも、サイド補強ゴム層が空気圧に代わってタイヤ荷重を支え、ひいてはサイドウォール部のたわみが制限される。従って、ランフラットタイヤは、パンク状態でも例えば60〜80km/hの速度で50〜100km程度を継続して走行できる(以下、このような走行を「ランフラット走行」と呼ぶことがある。)。
しかしながら、ランフラットタイヤといえども、空気圧が低下したランフラット走行時には、サイド補強ゴム層が走行距離に比例して発熱し、限界走行距離を超えると該サイド補強ゴム層が熱劣化により破壊する。
ランフラット走行を含め、低空気圧走行時のタイヤ破壊を遅らせるには、タイヤ各部の剛性を高め、ひずみを小さくすれば良い。しかしながら、このような方法で強化されたタイヤは、縦バネが過度に上昇し、乗り心地の悪化やタイヤ重量の増大を招く欠点があった。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、空気圧低下走行時のタイヤの発熱を抑制して耐久性を向上させうる空気入りタイヤを具えた車両及び車両におけるタイヤの冷却方法を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち第1の発明は、少なくとも空気入りタイヤを装着した車両であって、前記空気入りタイヤの空気圧が低下したときに該空気入りタイヤを外側から冷却する流体を吹き出す冷却装置を具えたことを特徴とする。
また、本発明の第2の発明は、走行中の空気入りタイヤの空気圧を監視するステップと、前記空気圧が予め定めた値以下になったときに該空気入りタイヤに、該空気入りタイヤを外側から冷却する流体を吹き出す工程とを含む空気入りタイヤを装着した車両におけるタイヤの冷却方法である。
第1及び第2の発明では、空気圧が低下した状態で走行するタイヤを、流体を用いて冷却することができる。従って、タイヤの縦バネ定数などを過度に上昇させることなく、低空気圧走行時のタイヤの発熱を遅らせることができ、ひいては耐久性を向上させることができる。特に空気入りタイヤがランフラットタイヤである場合、ランフラット継続走行距離及び/又はランフラット走行速度を顕著に増大させる。
1 車両
1a 車体
2、2FR、2FL、2RR、2RL 車輪
3 空気入りタイヤ
7 空気圧監視装置
8 冷却装置
9 ダクト
9i 空気導入口
9o 吹出口
10 切換具
11 アクチュエータ
14 制御装置
15 切替弁
23 流路
24 吐出口
T タンク
P ポンプ
G 気体
L 液体
1a 車体
2、2FR、2FL、2RR、2RL 車輪
3 空気入りタイヤ
7 空気圧監視装置
8 冷却装置
9 ダクト
9i 空気導入口
9o 吹出口
10 切換具
11 アクチュエータ
14 制御装置
15 切替弁
23 流路
24 吐出口
T タンク
P ポンプ
G 気体
L 液体
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
[タイヤを冷却する流体が気体である場合の実施形態]
図1には、本実施形態に係る車両1の平面模式図が示される。該車両1は、例えば四輪の自動車(乗用車)であって、車体1aには四つの車輪2、即ち、前右車輪2FR、前左車輪2FL、後右車輪2RR及び後左車輪2RLが装着される。また、図2には前右車輪2FRの側面図を、図3にはその上面図をそれぞれ代表して示す。各車輪2は、空気入りタイヤ3と、該空気入りタイヤ3が組み付けられるホイールリム4とを含んで構成される。
[タイヤを冷却する流体が気体である場合の実施形態]
図1には、本実施形態に係る車両1の平面模式図が示される。該車両1は、例えば四輪の自動車(乗用車)であって、車体1aには四つの車輪2、即ち、前右車輪2FR、前左車輪2FL、後右車輪2RR及び後左車輪2RLが装着される。また、図2には前右車輪2FRの側面図を、図3にはその上面図をそれぞれ代表して示す。各車輪2は、空気入りタイヤ3と、該空気入りタイヤ3が組み付けられるホイールリム4とを含んで構成される。
前記空気入りタイヤ3は、図4に拡大して示されるように、路面と接地するトレッド部3aと、その両端部からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3bと、各サイドウォール部3bに連なりかつホイールリム4に載置されるビード部3cと、各ビード部3cに埋設された非伸張性のビードコア3dで両端が折り返された有機繊維コードからなるカーカスプライからなるカーカス3eと、該カーカス3eの外側かつトレッド部3aの内方に配された金属コードからなるベルト層3fとが設けられる。
本実施形態の空気入りタイヤ3は、前記カーカス3eの内側かつ各サイドウォール部3bに断面略三日月状のサイド補強ゴム層3gが配されたランフラットタイヤである。前記サイド補強ゴム層3gには、通常走行時の乗り心地の著しい悪化を防止しつつ、サイドウォール部3bの曲げ剛性を高めてランフラット走行時のタイヤの縦撓みを抑制するために、例えばJISデュロメータA硬さが、好ましくは60゜以上、より好ましくは65゜以上、かつ、好ましくは95゜以下、より好ましくは90゜以下の比較的硬質のゴム組成物が好適に用いられる。
以上のようなランフラットタイヤは、パンク時でも直ちに走行不能に陥ることなく、例えば80km/hの高速度で最寄りのガソリンスタンド等の安全な駐停車場所までの距離(例えば50〜100km程度)を走行することができる。ただし、本発明の車両1は、ランフラットタイヤを必須の構成要件とするものではない。
前記ホイールリム4は、略円筒状をなし前記空気入りタイヤが装着されるリム部4aと、該リム部4aに一体に固着又は成形されたディスク部4bとを有する。ディスク部4bは、ブレーキロータ5aとブレーキパッドを有するキャリパ5bとを含むブレーキ装置5を介してハブ(図示せず)に固着される(なお、他の実施形態ではあるが、図9に示されるように、ディスク部4bは、ハブ13にハブボルトで固着される。)。また、ハブは、軸受等を介してナックル6に取り付けられる。また、ナックル6は、サスペンション装置Sを介して車体1aに上下動かつ旋回可能に設けられている。
また、図1に示されるように、車両1には、各車輪2の空気圧を監視する空気圧監視装置7が設けられる。空気圧監視装置7としては、例えば直接式又は間接式が知られている。
直接式の空気圧監視装置7には、各車輪2にタイヤの空気圧を検出する圧力センサーが組み入れられる。該圧力センサーは、例えば空気バルブと一体に構成される場合がある。圧力センサーによって検出された空気圧に対応する電気信号は、無線又はスリップリングなどを介した信号線にて車体側の制御装置14(後述)へと送られる。
また、間接式の空気圧監視装置7には、各車輪2の回転速度を検出するセンサーが用いられる。該センサーの出力信号は、マイクロコンピュータ等の制御装置14に入力される。そして、この信号を用いて所定の演算を行うことにより、空気圧が低下した車輪2が特定される。即ち、間接式の空気圧監視装置7では、空気入りタイヤ3の空気圧が低下すると、その動的回転半径が小さくなる(つまり、正常な空気圧を有する他の車輪に比して回転速度が増加する)ことを利用し、4輪の回転速度比等から空気圧が減少した車輪2を特定するものである(例えば特許第4028848号公報などを参照)。
なお、間接式の空気圧監視装置は、構造が簡単である反面、検出精度の問題や四輪全ての空気圧が低下したときには検知できない等の問題がある。他方、直接式の空気圧監視装置では、間接式のようなデメリットがない反面、装置コストが増加するおそれがあるので、使用する車両に応じ、これらを適宜使い分けるのが望ましい。
また、車両1には、空気入りタイヤ3の空気圧が低下したときに該空気入りタイヤ3を外側から冷却する気体Gを吹き出す冷却装置8が設けられる。従って、本実施形態の車両1では、空気圧が低下した状態で走行するタイヤ3に、外部から気体Gを吹き付けてその熱を奪い冷却できる。従って、タイヤ3の縦バネ定数などを過度に上昇させることなく(つまり、乗り心地の著しい悪化を招くことなく)、低空気圧走行する空気入りタイヤ3の発熱を抑えることができる。よって、空気入りタイヤ3の低空気圧走行時の耐久性が向上する。また、本実施形態のように、空気入りタイヤ3がランフラットタイヤである場合、そのランフラット継続走行距離及び/又はランフラット走行速度を顕著に増大させることができる。
より具体的に述べると、本実施形態の冷却装置8は、図1に示されるように、一端側に空気を取り込む空気導入口9iを有し、かつ、他端側に前記空気を吹き出す吹出口9oを有するダクト9と、空気入りタイヤ3の空気圧が低下したときにダクト9を流れる空気の少なくも一部を前記空気入りタイヤ3に向けて吹き出させる切換具10と、この切換具10等を制御する制御装置14とを含んで構成される。
図1に示されるように、ダクト9の空気導入口9iは、例えば車両1のフロントグリル部やボンネットバルジ(ともに図示せず)等において、前方で開口するように設けられる。これにより、ファン等を駆動させることなく、車両の走行によって自然に空気導入口9iに空気を取り込むことができる。但し、ファンなどを付加することは差し支えない。また、ダクト9への異物の進入を防止するために、空気導入口9iには、エアフィルタf等が装着されるのが望ましい。
本実施形態のダクト9は、例えば空気導入口9iの下流側で4本に分岐し、かつ、それぞれの分岐管9aないし9dは4つの各車輪2の近傍までのびている。また、各分岐管9aないし9dの最下流側には、ダクト9で導いた空気を吹き出す吹出口9oが設けられる。この実施形態においては、図3に示されるように、各分岐管9aないし9dの吹出口近傍部分は、屈曲変形自在な可撓部22として構成されている。
本実施形態の切換具10は、図2ないし3に示されるように、直線移動式のアクチュエータ11からなる。アクチュエータ11は、流体圧を利用するもの又は電動機の回転運動を直線運動に変換して利用するもの等、種々のタイプのものが採用できる。
アクチュエータ11は、ホイールハウスカバー19及びサスペンション装置Sに干渉しないよう、例えば前記車体1aのシャシー等に固着された筒状の本体11aと、該本体11aから出没自在なロッド部11bとを含む。この実施形態において、アクチュエータ11は、ロッド部11bが車体1aの長さ方向に移動するよう取り付けられる。ただし、具体的な取り付け態様は、種々変形することができるのは言うまでもない。また、ロッド部11bの先端は、ダクト9の吹出口9o近傍に連結具12を介して固着される。
また、アクチュエータ11は、初期状態として、そのロッド部11bを縮めた位置にある。このとき、ダクト9の吹出口9oは、ブレーキ装置に向けられた位置Aに配置される。より具体的には、吹出口9oの中心軸線CLがブレーキ装置5のディスクロータ5aのロータ面と交差(本実施形態ではほぼ直交)するように配置される。
他方、図3に仮想線で示されるように、アクチュエータ11は、ロッド部11bを伸ばすことにより、ダクト9の吹出口9oを移動させ、空気入りタイヤ3に向けられた位置Bに配置することができる。より具体的には、吹出口9oの中心軸線CLが空気入りタイヤ3の内側のサイドウォール部3bと交差するように配置される。
低空気圧走行時やランフラット走行時には、タイヤ3のタイヤ赤道Cよりも車両内側部分の発熱が特に大きくなる傾向がある。従って、吹出口9oは、本実施形態のように、空気入りタイヤ3のタイヤ赤道Cよりも車両内側部分に空気を吹きつけしうるように配置されるのが望ましい。
ただし、吹出口9oを空気入りタイヤ3の上部に設け、トレッド部3aに空気を吹き付けることもできる。また、各空気入りタイヤ3に複数個の吹出口9oを設け、例えばトレッド部3aとサイドウォール部3bとに同時に空気を吹き付けるようにして空気入りタイヤ3をより効率的に冷却しても良い。
前記制御装置14には、図1に示されるように、各車輪2に設けられた空気圧監視装置7の検知信号が入力される。そして、制御装置14は、入力された検知信号に基づいて、空気圧が予め定めた値以下になった空気入りタイヤ3を、低空気圧又はパンクしたタイヤとして判断しかつ特定するとともに、前記切換具10を制御し、ダクト9の空気の少なくとも一部を当該空気入りタイヤ3に向けて吹き出させることができる。
以上のように構成された本実施形態の冷却装置8の作用について述べる。
先ず、車両1の各車輪2が適正な空気圧P2で通常走行している場合、タイヤ3の発熱は耐久性に影響を与えない程度と考えられる。従って、この状態では、制御装置14は、切換具10を特に切り換えない。従って、ダクト9の空気導入口9iから取り込まれた空気は、各分岐管9aないし9dを経てそれぞれの車輪2のブレーキ装置5に吹き付けられる。これにより、ブレーキ装置5が冷却され、その制動効果を高めることができる。
先ず、車両1の各車輪2が適正な空気圧P2で通常走行している場合、タイヤ3の発熱は耐久性に影響を与えない程度と考えられる。従って、この状態では、制御装置14は、切換具10を特に切り換えない。従って、ダクト9の空気導入口9iから取り込まれた空気は、各分岐管9aないし9dを経てそれぞれの車輪2のブレーキ装置5に吹き付けられる。これにより、ブレーキ装置5が冷却され、その制動効果を高めることができる。
次に、走行中の釘踏み等により、例えば前右車輪2FRの空気入りタイヤ3の空気圧がP1まで低下した場合、制御装置14は、空気圧監視装置7からの検知信号に基づいて、前右車輪2FRの空気入りタイヤ3の空気圧が、予め定められた空気圧以下になったと判断し、切換具10に駆動信号を出力し、そのロッド部11bを伸張させる。これにより、図3に仮想線で示されるように、分岐管9aの吹出口9oが空気入りタイヤ3のサイドウォール部3bに向けられた位置Bへ切り換えられる。従って、車両1の走行中には、分岐管9aを流れる全ての空気を低空気圧の空気入りタイヤ3のサイドウォール部3bに吹き付けてこれを冷却することができる。
従って、本実施形態の冷却装置8は、空気入りタイヤ3の空気圧が低下していない車両の通常走行時には、ダクト9を流れる空気を各車輪2に装備されたブレーキ装置5に向けて吹き付けることにより、その制動効果を高めることができる。一方、空気入りタイヤ3の空気圧が低下した場合には、ダクト9を流れる空気を当該空気入りタイヤ3に向けて吹き出して冷却し、その温度上昇を遅らせることができる。なお、正常な空気圧が満たされている空気入りタイヤ3を有する車輪については、これまで通り、ブレーキ装置5に空気が吹き付けられるので、ブレーキ装置5の過熱を継続して防止することができる。
冷却装置8が作動する前記空気圧P1は、タイヤがランフラットタイヤである場合、その発熱が最も深刻であるパンク状態に設定されることが望ましい。他方、タイヤが非ランフラットタイヤである場合、前記空気圧P1は、規格等で設定された正規内圧(例えば、JATMAであれば"最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" 等)よりも低い空気圧(例えば正規内圧の50%程度)に設定することができる。
前記気体Gは、本実施形態では空気が用いられているが、空気入りタイヤ3を冷却しうるものであれば空気以外でも種々の気体を採用できる。例えば、車両1に、空気以外の気体を収容したボンベ等を搭載し、この気体Gを低空気圧の空気入りタイヤ3に吹き付けることもできる。
また、気体Gは、走行中の空気入りタイヤ3を冷却するために、タイヤの温度、特にトレッド部3aやサイドウォール部3bの温度よりも低温であることが必要である。このような実情に鑑み、気体Gは、好ましくは60℃以下、より好ましくは50℃以下、さらに好ましくは40℃以下の温度で空気入りタイヤ3に向けて吹き出されることが望ましい。なお、図1に示されるように、空気温度を低下させるために、ダクト9の途中に熱交換器20などを含ませることができる。
なお、上記実施形態では、空気入りタイヤ3の空気圧がP1に低下したときに直ちに切換具10を切り換えて空気入りタイヤ3に空気を吹き付けているが、このような実施形態に限定されるものではない。例えば、空気入りタイヤ3の空気圧がP1に低下したときから所定の時間が経過した後に切換具10の駆動信号を出力することもできる。このような態様では、タイヤが十分に発熱した後に空気を空気入りタイヤ3に吐出するよう切り換えることで、ぎりぎりまでブレーキ装置5を冷却することができる。
図5及び図6には、本発明の他の実施形態が示される。
この実施形態では、ダクト9の各分岐管9aないし9dの下流側に、切換具10としての切替弁15が接続されている。また、切替弁15には、吹出口9bがブレーキ装置に向けられた位置Aにある第1の分岐管16と、吹出口9bが空気入りタイヤ3のサイドウォール部3bに向けられた位置Bにある第2の分岐管17とが接続される。前記切替弁15は、例えば電磁弁であって、制御装置14によってダクト9を流れる空気を、第1の分岐管16又は第2の分岐間17に切り換えて吐出させることができる。
この実施形態では、ダクト9の各分岐管9aないし9dの下流側に、切換具10としての切替弁15が接続されている。また、切替弁15には、吹出口9bがブレーキ装置に向けられた位置Aにある第1の分岐管16と、吹出口9bが空気入りタイヤ3のサイドウォール部3bに向けられた位置Bにある第2の分岐管17とが接続される。前記切替弁15は、例えば電磁弁であって、制御装置14によってダクト9を流れる空気を、第1の分岐管16又は第2の分岐間17に切り換えて吐出させることができる。
この実施形態の冷却装置8は、空気入りタイヤ3の空気圧が低下していない通常走行時には、制御装置14は、ダクト9の空気が第1の分岐管16に流れるように切替弁15を切り換える。これにより、ダクト9を流れる空気を各車輪2に装備されたブレーキ装置に向けて吹き付けることができ、制動効果を高め得る。
一方、一つの空気入りタイヤ3の空気圧が低下した場合、制御装置14は、空気圧が低下した車輪2の切替弁15に弁切換信号を出力、ダクト9の空気が、その第2の分岐管17に流れるように切り換える。これにより、ダクト9を流れる空気は、当該空気入りタイヤ3に向けて吹き出され、ひいては低空気走行時の空気入りタイヤ3を冷却することができる。
なお、切替弁15には、第1の分岐管16及び第2の分岐管17の双方に空気を送給しうるとともにそれらの吐出比率を変えることができる弁が採用されても良い。このような実施形態では、例えば、低空気走行時には、ダクト9の空気を、例えば空気入りタイヤ3に80%、ブレーキ装置に20%といった割合で吹き付け、状況に応じて空気入りタイヤ3及びブレーキ装置5の双方の発熱を防止することもできる。
また、流体に気体を用いる実施形態においても、さらに他の形態で実施できる。例えば、この実施形態において、次のような態様が少なくとも含まれる。
(変形例1)
上記実施形態では、冷却装置8がブレーキ装置をも冷却するものを示した。しかしながら、冷却装置8は、ブレーキ装置に代えて、過給器のタービンやラジエータなどの車両搭載発熱機器に向けて空気の一部を吹き出すこともできる。
上記実施形態では、冷却装置8がブレーキ装置をも冷却するものを示した。しかしながら、冷却装置8は、ブレーキ装置に代えて、過給器のタービンやラジエータなどの車両搭載発熱機器に向けて空気の一部を吹き出すこともできる。
(変形例2)
上記実施形態では、全ての車輪2に、気体Gを吐出しうる吹出口9bを設けたが、例えばFF車の場合、駆動輪でかつ軸重が大きくしかも配管が容易な前輪にのみ冷却装置8を設けることもできる。
上記実施形態では、全ての車輪2に、気体Gを吐出しうる吹出口9bを設けたが、例えばFF車の場合、駆動輪でかつ軸重が大きくしかも配管が容易な前輪にのみ冷却装置8を設けることもできる。
(変形例3)
上記実施形態では、制御装置14によって空気入りタイヤ3への空気の吹出を自動的にコントロールする態様を示した。しかしながら、運転席に、冷却装置駆動用の操作スイッチ(図示省略)を設け、この信号を制御装置14に入力させても良い。このような実施形態では、運転席からの遠隔操作により、空気を低空気圧のタイヤに強制的にかつ手動で吹き付けることができる。
上記実施形態では、制御装置14によって空気入りタイヤ3への空気の吹出を自動的にコントロールする態様を示した。しかしながら、運転席に、冷却装置駆動用の操作スイッチ(図示省略)を設け、この信号を制御装置14に入力させても良い。このような実施形態では、運転席からの遠隔操作により、空気を低空気圧のタイヤに強制的にかつ手動で吹き付けることができる。
(変形例4)
冷却装置8は、空気入りタイヤ3の空気圧が低下する前であっても、空気入りタイヤ3を外側から冷却する気体を吹き出すことができる。この場合でも、タイヤの発熱が抑えられるので、エネルギーロスが減り、転がり抵抗が小さくなる。よって、車両1の燃費を向上させることができる。
冷却装置8は、空気入りタイヤ3の空気圧が低下する前であっても、空気入りタイヤ3を外側から冷却する気体を吹き出すことができる。この場合でも、タイヤの発熱が抑えられるので、エネルギーロスが減り、転がり抵抗が小さくなる。よって、車両1の燃費を向上させることができる。
[タイヤを冷却する流体が液体である場合の実施形態]
次に、本発明の他の実施形態として、タイヤを冷却する流体が液体である場合の実施形態が図7以降を参照しながら説明される。
次に、本発明の他の実施形態として、タイヤを冷却する流体が液体である場合の実施形態が図7以降を参照しながら説明される。
図7には、この実施形態に係る車両1の平面模式図が示される。また、図8には前左車輪2FLの側面図が、図9にはそのA−A断面図がそれぞれ示される。この実施形態においては、車両1には、空気入りタイヤ3の空気圧が低下したときに該空気入りタイヤ3を外側から冷却する液体Lを吐出する冷却装置8が設けられる。なお、冷却装置8及び制御装置14を除いて、上記実施形態と同一の部分については、同一の符号を付し、ここでの説明は省略する。
冷却装置8は、空気圧が低下した状態で走行するタイヤ3に外部から液体Lをかけ、その熱を奪うことで冷却できる。従って、この実施形態の車両1においても、タイヤ3の縦バネ定数などを過度に上昇させることなく(つまり、乗り心地の著しい悪化を招くことなく)、低空気圧走行する空気入りタイヤ3の発熱を抑えることができる。よって、空気入りタイヤ3の低内圧走行時の耐久性が向上する。また、空気入りタイヤ3がランフラットタイヤである場合、そのランフラット継続走行距離及び/又はランフラット走行速度を増大させるなど、先の実施形態と同様の効果が期待できる。
本実施形態の冷却装置8は、上記液体Lを蓄えるタンクTと、該タンクTから液体を送給するポンプPと、一端が前記ポンプPに接続されかつ他端が前記空気入りタイヤ3に向けられた吐出口24に通じる流路23と、前記ポンプP等を駆動制御する制御装置14とを含んで構成される。
前記液体Lは、空気入りタイヤ3に付着しかつそこから熱を奪うものであれば種々の液体を採用でき、本実施形態では気化潜熱の大きい水が用いられる。また、水に各種の材料が添加されても良い。また、液体Lは、走行中の空気入りタイヤ3を冷却するために、吐出されるときに想定されるタイヤの温度、特にトレッド部3aやサイドウォール部3bの温度よりも低温に保たれていることが必要である。このような実情に鑑み、液体Lは、好ましくは60℃以下、より好ましくは50℃以下の温度で空気入りタイヤ3に吐出されることが望ましい。
前記タンクT及びポンプPは、例えば車体1aのボンネット内の収納空間に納められる。従って、車両1のボンネット(図示せず)を開くことにより、タンクTへの液体Lの補水作業及びメンテナンス等を容易に行うことができる。
本実施形態において、液体Lを吐出する吐出口24は、図1に示されるように、各車輪2全てにそれぞれ設けられる。また、個々の吐出口24は、図2及び図3に示されるように、車両1のホイールハウスカバー19に設けられた開口部19aから下に向けて設けられる。これにより、冷却装置8は、空気入りタイヤ3の上部から、その下方のトレッド部3aに向けて液体Lを噴射できる。吐出口24は、普通の開口であっても良いし、また液体を霧状に噴霧しうるノズル口であっても良い。なお、タイヤ3への液体Lの付着性などを考慮すると、液体Lは、霧化させずにタイヤに向けて液状のまま高圧噴射(自由落下よりも大きな加速度で落下)させるのが良い。
また、低内圧走行時やランフラット走行時には、タイヤ3の幅方向内側(タイヤ赤道Cよりも車両内側)の発熱が大きくなる傾向があるのは先に述べたとおりである。従って、吐出口24は、空気入りタイヤ3のタイヤ赤道Cよりも車両内側部分に液体Lを吹き付けるよう配置されるのが望ましい。このような観点より、吐出口24は、空気入りタイヤ3の車両内側を向くサイドウォール部3bに向けて液体Lを吐出するように配置されても良い。
また、各空気入りタイヤ3に複数個の吐出口24を設け、例えばトレッド部3aとサイドウォール部3bとにそれぞれ液体を吹き付けるようにして空気入りタイヤ3をより効率的に冷却させることができる。
前記流路23は、例えば電磁操作型の切替弁25と、該切替弁25とポンプPとの間を継ぐ1本の主流路23mと、一端が前記切替弁25の出力ポートa、b、c及びdにそれぞれ接続されかつ他端が各車輪2FR、2FL、2RR、2RLの空気入りタイヤ3に向けられた吐出口24に接続される複数本の分岐流路23a、23b、23c及び23dとを含んで構成される。
さらに、本実施形態の流路23は、一端が切替弁25の出力ポートeに接続されるとともに、他端がウインドウウォッシャー装置25の洗浄液吹出ノズル(図示省略)に接続された補助分岐流路23eを含む。従って、制御装置14は、運転席からのウインドウウォッシャー装置23の操作指令に基づき、切替弁25の出力のポートを”e”に切り替えかつポンプPを駆動することにより、前記タンクTの液体Lを洗浄液吹出ノズルから車両の窓ガラス(図示省略)に向けて噴射することができる。このように、本実施形態の冷却装置8は、乗用車に標準装備されているウインドウウォッシャー装置25と、タンクT及びポンプPを共用することができる。従って、本実施形態の車両1は、少ない追加部品で簡単かつ低コストで冷却装置8を実現できる点で望ましい。
前記制御装置14には、各車輪2に設けられた空気圧監視装置7の検知信号が入力される。そして、制御装置14は、入力された検知信号に基づいて、空気圧が予め定めた値以下になった空気入りタイヤ3を、低内圧又はパンクしたタイヤとして判断するとともに、前記ポンプP及び切替弁25を駆動制御し、当該空気入りタイヤ3に液体Lを吹きかけて冷却させることができる。
図10は、このような制御装置14の処理手順の一例を示すタイムチャートである。図10において、最上段には、空気圧が低下した空気入りタイヤ(この例では前左車輪2FLの空気入りタイヤ3とする)の空気圧の時間変化を示す。また、中段には、上記前左車輪2FLの空気入りタイヤ3に液体Lを送給するために、切替弁25の出力ポートを”b”に切り替えるための操作信号の電圧レベルの時間変化を示す。さらに、最下段には、ポンプPを駆動する駆動信号の電圧レベルの時間変化を示す。これらは、いずれも時間軸を揃えて描かれている。
先ず、車両1の各車輪2が適正な空気圧P2で通常走行している場合、タイヤ3の発熱は耐久性に影響を与えない程度と考えられる。従って、この状態では、制御装置14は、切替弁25を特に切り替えず、かつ、ポンプPを駆動しない(区間A)。従って、空気入りタイヤ3に液体Lが吐出されることはない。
次に、例えば、走行中の釘踏み等により、前左車輪2FLの空気入りタイヤ3の空気圧がP1まで低下した場合、制御装置14は、空気圧監視装置7からの検知信号に基づいて、前左車輪2FLの空気入りタイヤ3の空気圧が、予め定められた空気圧P1以下になったと判断し、切替弁25へハイレベルの操作信号を出力し、その出力ポートを”b”に切り替えるとともに、ポンプPにハイレベルの駆動信号を出力する。これにより、液体Lは、タンクT、ポンプP、主流路23m、切替弁25の出力ポートb、分岐流路23a及び吐出口24を経て、図8、図9に示されるように、走行中の空気入りタイヤ3のトレッド部3aに高い圧力で吹き付けられる。
空気入りタイヤ3に付着した液体Lは、重力又は走行時の遠心力によりタイヤの各部へと広く流れわたり、広範囲のタイヤ外表面から熱を吸収することができる。特に、トレッド部3aに吹き付けられた液体Lは、サイドウォール部3bへも流れ出すことにより、トレッド部3a及びサイドウォール部3bの双方から熱を奪うことができる。従って、本実施形態の冷却装置8は、低内圧走行時の空気入りタイヤ3を冷却し、その温度上昇を遅らせることができる。なお、このような動作は、車両1の走行中又は停止中のいずれに拘わらず行うことができる。
冷却装置8が作動する前記空気圧P1は、タイヤがランフラットタイヤである場合、その発熱が最も深刻であるパンク状態に設定されることが望ましい。他方、タイヤが非ランフラットタイヤである場合、前記空気圧P1は、規格等で設定された正規内圧(例えば、JATMAであれば"最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" 等)よりも低い空気圧(例えば正規内圧の50%程度)に設定することができる。
前記液体Lは、制御装置14により、切替弁25及びポンプ駆動信号が出力されている時間t1で、かつ、空気圧が低下した空気入りタイヤ3にのみ吹き付けられる。これにより、限られた量の液体Lを効率的に用いて空気入りタイヤ3を冷やすことができる。
また、本実施形態の冷却装置8は、間欠的に液体Lを吐出することができる。この実施形態では、切替弁25の操作信号及びポンプ駆動信号は、空気圧がP1以下になった後、一定の時間間隔t2で出力される。これにより、限られた量の液体でタイヤ3を継続的にかつ効率良く冷却することができる。このような冷却方法は、ランフラット走行距離及び/又はランフラット走行速度を効果的に増大させることができる。
上記1回当たりの液体を吐出する時間t1は、特に限定されるものではない、この時間t1は、ポンプPの吐出能力等に鑑み、空気入りタイヤ3を冷却するのに必要な液量が吐出されるのに十分な時間として適宜定められることが望ましい。
また、タイヤを冷却させるのに必要な1回当たりの吐出液量としては、タイヤサイズ等に応じて定められるが、好ましくは30cm3 以上、より好ましくは50cm3 以上、さらに好ましくは100cm3以上が望ましい。他方、タンクTに蓄える液量には限りがあるので、1回の吐出液量が多くなると、吐出回数が低下するおそれがある。このような観点より、1回当たりの吐出液量は、好ましくは300cm3以下、より好ましくは250cm3 以下、さらに好ましくは200cm3以下が望ましい。
また、図10に示したように、間欠的に液体Lを吐出する際の時間間隔t2は、気温、天候、路面温度、走行速度及び/又は積載荷重等を考慮して定める必要があるため、特に限定されるものではない。しかしながら、上記時間間隔t2が短すぎると、直ぐにタンクT内の液体を消費してしまい、冷却効果を効率的に持続させるのが困難な傾向がある。逆に上記時間間隔t2が大きくなると、高速走行時にはタイヤの発熱を十分に抑制できないおそれがある。高速道路でのランフラット走行(走行速度約80km/h)を想定した場合、上記時間間隔t2は、好ましくは5〜15分程度で設定されるのが良い。
また、上記実施形態では、空気入りタイヤ3の空気圧がP1に低下したときに直ちに液体Lが空気入りタイヤ3に吐出されているが、このような実施形態に限定されるものではない。例えば、空気入りタイヤ3の空気圧がP1に低下したときから所定の時間が経過した後に切替弁15の操作信号及びポンプ駆動信号を出力することもできる。このような態様では、タイヤを十分に発熱させた後に液体Lを空気入りタイヤ3に吐出して冷却させることができるので、効率的に用いてタイヤの昇温を抑制できる。
また、上記実施形態では、予め定めた一定の時間間隔t2で液体Lを吐出する態様を示した。しかしながら、冷却装置8は、予め定めた走行距離間隔で液体Lを吐出するように構成されても良い。例えば、空気圧が低下した段階で先ず1回目の冷却工程として、液体Lが空気圧の低下した空気入りタイヤ3に吐出される。次に、制御装置14は、走行距離計等から走行距離データを読み込み、1回目の冷却工程から所定の距離を走行する毎に、液体Lを間欠的に吐出させることもできる。
種々の実験によれば、ランフラット走行時の平均走行速度を70〜90km/hと想定した場合、10〜20km走行毎に100〜300cm3の液体Lを空気入りタイヤ3に吐出することで良好な結果が得られている。
この実施形態においても、さらに他の態様に変形して実施できる。変形例としては、次のような態様が少なくとも含まれる。
(変形例1)
上記実施形態では、冷却装置8のタンクTは、ウインドウウォッシャー装置17と兼用されるが、該ウインドウウォッシャー装置25に代えて、又はこれとともにラジエータのクーラントを蓄えるリザーブタンク(図示せず)をも兼用することができる。この場合において、例えば、タンクTが空になった場合にのみリザーブタンクから給水させることが望ましい。
上記実施形態では、冷却装置8のタンクTは、ウインドウウォッシャー装置17と兼用されるが、該ウインドウウォッシャー装置25に代えて、又はこれとともにラジエータのクーラントを蓄えるリザーブタンク(図示せず)をも兼用することができる。この場合において、例えば、タンクTが空になった場合にのみリザーブタンクから給水させることが望ましい。
(変形例2)
上記実施形態では、全ての車輪2に、液体Lを吐出しうる吐出口24を設けたが、例えばFF車の場合、駆動輪でかつ軸重が大きくしかも配管が容易な前輪にのみ吐出口24を設けることもできる。
上記実施形態では、全ての車輪2に、液体Lを吐出しうる吐出口24を設けたが、例えばFF車の場合、駆動輪でかつ軸重が大きくしかも配管が容易な前輪にのみ吐出口24を設けることもできる。
(変形例3)
上記実施形態では、制御装置14によって液体Lの吐出を自動的にコントロールする態様を示した。しかしながら、運転席に、冷却装置駆動用の操作スイッチを設け、この信号を制御装置14に入力させても良い。このような実施形態では、運転席からの遠隔操作により、液体Lを低内圧のタイヤに強制的に吐出させることができる。
上記実施形態では、制御装置14によって液体Lの吐出を自動的にコントロールする態様を示した。しかしながら、運転席に、冷却装置駆動用の操作スイッチを設け、この信号を制御装置14に入力させても良い。このような実施形態では、運転席からの遠隔操作により、液体Lを低内圧のタイヤに強制的に吐出させることができる。
(変形例4)
車両1に、空気入りタイヤ3の温度を検知する温度センサ(図示せず)を設けることができる。この温度センサーは、例えば空気圧監視装置7と一体化させることが望ましい。そして、制御装置14は、空気圧が低下した段階で先ず1回目の冷却工程として、液体Lを空気圧の低下した空気入りタイヤ3に吐出するとともに、その後、温度センサーの検知信号が例えば予め定めた温度以上になったときに、液体Lを吐出させることもできる。
車両1に、空気入りタイヤ3の温度を検知する温度センサ(図示せず)を設けることができる。この温度センサーは、例えば空気圧監視装置7と一体化させることが望ましい。そして、制御装置14は、空気圧が低下した段階で先ず1回目の冷却工程として、液体Lを空気圧の低下した空気入りタイヤ3に吐出するとともに、その後、温度センサーの検知信号が例えば予め定めた温度以上になったときに、液体Lを吐出させることもできる。
以上、本発明の最良な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施できるのは言うまでもない。
(実施例1:流体が気体の実施例)
本発明の効果を確認するために、下記の車両を使用してランフラット走行テストが行われた。車両のスペックは、次の通りである。
排気量:4300ccの国産後輪駆動車両
タイヤ(全輪):サイズ245/40R18のランフラット型の空気入りタイヤ
前輪荷重:5.29kN
後輪荷重:5.39kN
前輪キャンバー角:1度(ネガティブ)
冷却装置具備
本発明の効果を確認するために、下記の車両を使用してランフラット走行テストが行われた。車両のスペックは、次の通りである。
排気量:4300ccの国産後輪駆動車両
タイヤ(全輪):サイズ245/40R18のランフラット型の空気入りタイヤ
前輪荷重:5.29kN
後輪荷重:5.39kN
前輪キャンバー角:1度(ネガティブ)
冷却装置具備
また、ランフラット走行テストでは、前右車輪を空気圧ゼロのパンク状態(他の3輪は230kPa)として、平均走行速度80km/hで乾燥アスファルト路面の高速走行テストコース(天候:晴れ、気温24℃)を連続走行させ、タイヤが破壊するまでのランフラット走行距離が調べられた。
実施例1の車両では、テスト走行中、冷却装置を常時作動させ、平均風速約50.4km/で空気をパンクさせたタイヤの車両内側のサイドウォール部に吹き付けた。
他方、従来例では、テスト走行中、冷却装置を一切作動させなかった。
テストの結果を図11及び図12に示す。図11には、温度センサーによってタイヤの空気バルブ近傍で測定されたタイヤ内部の雰囲気温度と、従来例のランフラット走行距離を100とするランフラット走行距離指数との関係を示す。また、図12には、空気入りタイヤの表面(非接触型赤外線センサーにて測定されたサイドウォール部の表面温度)と、ランフラット走行距離指数との関係を示す。
テストの結果、実施例1の車両では、ランフラット走行中の温度上昇が抑えられていることがはっきりと確認できた。また、実施例1の車両では、従来例のランフラット走行距離の1.73倍を走行することができ、顕著に走行距離を増大していることが確認できた。
(実施例2:流体が液体の実施例)
次に、図7〜9の実施形態として、下記の車両を使用してランフラット走行テストが行われた。車両のスペックは、上記と同様である。
次に、図7〜9の実施形態として、下記の車両を使用してランフラット走行テストが行われた。車両のスペックは、上記と同様である。
また、ランフラット走行テストでは、上記と同様、前右車輪を内圧ゼロのパンク状態(他の3輪は230kPa)として、平均走行速度80km/hで乾燥アスファルト路面の高速走行テストコース(天候:晴れ、気温24℃)を連続走行させ、タイヤが破壊するまでのランフラット走行距離が調べられた。
実施例2の車両では、テスト走行中、10km走行毎に、温度約25℃の水を約3秒間(1回の吐出量:200cm3)、タイヤのトレッド部に高圧で吹き付けられるように冷却装置を作動させた。
他方、従来例では、テスト走行中、冷却装置を一切作動させなかった。
テストの結果を図13及び図14に示す。図13には、空気バルブ近傍に設けた温度センサーによって設定されたタイヤ内腔の雰囲気温度と、従来例のランフラット走行距離を100とする走行距離指数との関係を示す。また、図14には、空気入りタイヤの車両内側のサイドウォール部の表面温度(非接触型赤外線温度センサーにて測定)と、走行距離指数との関係を示す。
テストの結果、実施例2の車両では、ランフラット走行中の温度上昇が抑えられていることがはっきりと確認できた。従来例の車両では、前右車輪の空気入りタイヤがある走行距離で破壊した。しかしながら、実施例2の車両では、従来例のランフラット走行距離の3倍を走行したにも拘わらず、一切の破壊が生じていなかった。
Claims (13)
- 空気入りタイヤを装着した車両であって、少なくとも前記空気入りタイヤの空気圧が低下したときに該空気入りタイヤを外側から冷却する流体を吹き出す冷却装置を具え、
前記流体が空気であり、
前記冷却装置は、一端側に空気を取り込む空気導入口を有し、かつ、他端側に前記空気をブレーキ装置に向けて吹き出す吹出口を有するダクトと、
空気入りタイヤの空気圧が低下したときに前記ダクトを流れる空気の少なくも一部を前記空気入りタイヤに向けて吹き出させる切換具とを含み、前記空気導入口は、車両の前方で開口することにより、ファンを駆動することなく車両の走行で自然に空気を取り込むものであることを特徴とする車両。 - 前記空気入りタイヤは、各サイドウォール部に、断面略三日月状のサイド補強ゴム層が設けられたランフラット型である請求項1記載の車両。
- 前記空気は、前記空気入りタイヤのトレッド部及び/又はサイドウォール部に向けて吹き付けられる請求項1又は2記載の車両。
- 前記空気は、タイヤ赤道よりも車両内側に位置するトレッド部及び/又はサイドウォール部に向けて吹き付けられる請求項1乃至3のいずれかに記載の車両。
- 空気入りタイヤを装着した車両であって、少なくとも前記空気入りタイヤの空気圧が低下したときに該空気入りタイヤを外側から冷却する流体を吹き出す冷却装置を具え、
前記流体が液体であり、
前記冷却装置は、前記液体を蓄えるタンクと、該タンクから液体を送給するポンプと、一端が前記ポンプに接続されかつ他端が前記空気入りタイヤに向けられた吐出口に通じる流路と、前記ポンプを駆動制御する制御装置とを含み、
ウインドウウォッシャー装置をさらに具え、
該ウインドウウォッシャー装置は、前記冷却装置のタンク及びポンプを利用して前記液体を窓ガラスに吐出することを特徴とする車両。 - 前記空気入りタイヤは、各サイドウォール部に、断面略三日月状のサイド補強ゴム層が設けられたランフラット型である請求項5記載の車両。
- 前記液体は、前記空気入りタイヤのトレッド部及び/又はサイドウォール部に向けて吐出される請求項5又は6記載の車両。
- 前記液体は、タイヤ赤道よりも車両内側に位置するトレッド部及び/又はサイドウォール部に向けて吐出される請求項5乃至7のいずれかに記載の車両。
- 前記冷却装置は、間欠的に前記液体を吐出する請求項5乃至8のいずれかに記載の車両。
- 前記冷却装置は、予め定めた時間間隔で前記液体を吐出する請求項5乃至9のいずれかに記載の車両。
- 前記冷却装置は、予め定めた走行距離間隔で前記液体を吐出する請求項5乃至9のいずれかに記載の車両。
- 前記冷却装置は、空気入りタイヤの温度が予め定めた温度以上になったときに前記液体を吐出する請求項5乃至11のいずれかに記載の車両。
- 走行中の空気入りタイヤの空気圧を監視するステップと、
前記空気圧が予め定めた値以下になったときに該空気入りタイヤに、該空気入りタイヤを外側から冷却する流体を吹き出す工程とを含み、
前記流体が液体であり、
前記液体は、ウインドウウォッシャー装置用のタンク又はクーラントのリザーブタンクから取り出されることを特徴とする空気入りタイヤを装着した車両におけるタイヤの冷却方法。
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