JP2006182318A - タイヤ組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 走行中のタイヤの過度の発熱を抑制することにより耐久性を向上する。
【解決手段】 空気入りタイヤ2と、該空気入りタイヤ2をリム組みするリム3と、前記空気入りタイヤ2の温度に基づいて、該タイヤ2を冷却しうる冷却剤をタイヤ内腔内に放出しうる冷却剤放出装置4とを含むことを特徴とするタイヤ組立体1である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、タイヤ組立体に関し、詳しくは走行中のタイヤの過度の発熱を抑制して耐久性を向上しうるものに関する。
タイヤは、走行により、ゴムに周期的な歪が生じ、そのエネルギーの一部が熱に変換されることにより発熱する。特に、パンク時でも適度な走行速度で継続して走行しうるランフラット型のタイヤは、走行中の歪が大きく、ひいては発熱量も大きい。
例えば、ランフラット型の空気入りタイヤでは、サイドウォール部に断面略三日月状のゴム補強層が配されたものが知られている(下記特許文献1参照)。パンク時には、このゴム補強層が空気圧に代わってタイヤ荷重を支え、ひいてはサイドウォール部の縦撓み量を制限する。しかし、ランフラット型のタイヤにおいても、許容された距離及び/又は速度を超えて走行すると、最終的には前記ゴム補強層が約200℃程度まで発熱し、タイヤが破壊される。実際には、ゴム補強層は、約160℃程度から初期損傷が生じていると考えられる。
ランフラット型の空気入りタイヤにおいて、許容走行距離ないし許容速度を上昇させるための方法として、発熱しにくいゴム材料を用いることや荷重負荷時のタイヤの縦撓み量を抑制することが挙げられる。しかし、タイヤの縦撓み量を抑えるためには、タイヤ重量がの度に増加を伴う。また、通常走行時において、乗り心地が悪化したり、ノイズ性能が損なわれる傾向がある。
特開平11−321252号公報
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、空気入りタイヤの温度上昇に基づいて、タイヤを冷却しうる冷却剤をタイヤ内腔内に放出しうる冷却剤放出装置を設けることを基本として、熱によるタイヤの破壊を抑制して耐久性を向上しうるタイヤ組立体を提供することを主たる目的としている。本発明は、特にランフラット型の空気入りタイヤにおけるパンク時の継続走行距離及び/又は走行速度を増大させるのに役立つタイヤ組立体を提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、空気入りタイヤと、該空気入りタイヤをリム組みするリムと、前記空気入りタイヤの温度上昇に基づいて、前記タイヤを冷却しうる冷却剤をタイヤ内腔内に放出しうる冷却剤放出装置とを含むことを特徴とするタイヤ組立体である。
また請求項2記載の発明は、前記冷却剤放出装置は、前記リムに固着される請求項1記載のタイヤ組立体である。
また請求項3記載の発明は、前記空気入りタイヤは、サイドウォール部が補強されたランフラット型である請求項1又は2に記載のタイヤ組立体である。
また請求項4記載の発明は、前記冷却剤放出装置は、冷却剤が蓄えられるタンク部と、空気入りタイヤの温度が予め定めた温度以上になったときに前記タンク部内の冷却剤をタイヤ内腔に放出させる開閉具とを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のタイヤ組立体である。
また請求項5記載の発明は、前記冷却剤放出装置は、冷却剤が蓄えられるタンク部と、温度を検知しうる温度検知部と、タイヤ内腔の空気圧を検知しうる空気圧検知部と、空気入りタイヤの温度が予め定めた温度以上でありかつ前記空気圧が予め定めた空気圧以下になったときに、前記タンク部の冷却剤をタイヤ内腔に放出しうる開閉具とを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のタイヤ組立体である。
また請求項6記載の発明は、空気入りタイヤの温度が予め定めた温度以上に上昇したときに、前記タイヤを冷却しうる冷却剤をタイヤ内腔内に放出することを特徴とする冷却剤放出装置である。
本発明の組立体及び冷却剤放出装置は、空気入りタイヤの温度上昇に基づいて、冷却剤放出装置から冷却剤がタイヤ内腔内に放出される。これにより、タイヤの温度上昇が抑制される。従って、発熱に起因したタイヤの破壊が抑制され、耐久性が増す。
本発明の組立体は、請求項2に記載されるように、パンク時での継続走行が予定されているランフラット型の空気入りタイヤを含むものに特に適する。ランフラット型の空気入りタイヤは、タイヤの撓みが比較的大きいパンク状態での継続走行が予定されているため、タイヤ温度がより上昇しやすい。本発明は、ランフラット型の空気入りタイヤの温度上昇を抑制し、ひいてはその継続走行距離及び/又は走行速度を増大させるのに役立つ。
本発明の組立体は、請求項3に記載されるように、冷却剤放出装置が、リムに固着されるのが望ましい。リムは、タイヤ走行時に実質的に変形しない。このため、リムは、冷却剤放出装置を安定して固着可能な被取付部材として役立つ。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には、タイヤ組立体1の断面図が示される。該タイヤ組立体1は、空気入りタイヤ2と、該空気入りタイヤ2をリム組みするリム3と、前記空気入りタイヤの温度上昇に基づいてタイヤを冷却しうる冷却剤をタイヤ内腔i内に放出しうる冷却剤放出装置4とから構成されている。ここで、タイヤ内腔iとは、空気入りタイヤ2とリム3とで囲まれる空間である。
前記空気入りタイヤ2は、路面と接地するトレッド部2a、その両端部からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部2b及び各サイドウォール部2bに連なりかつリム3に組まれるビード部2cを含むランフラット型のものが示される。ランフラット型の空気入りタイヤは、パンク時でも直ちに走行不能に陥ることなく、ある程度の速度(例えば80km/h)である程度の距離(例えば50〜100km)を走行することが可能な構造を有する。
この実施形態の空気入りタイヤ1は、一般的なチューブレスタイヤの補強構造として、ビード部2cに埋設された非伸張性のビードコア2dで両端が折り返されて係止された有機繊維コードからなるカーカスプライ2eと、その外側かつトレッド部2aの内部に配された金属コードからなるベルト層2fとが含まれる。また、ランフラット型の空気入りタイヤに特有の補強構造として、サイドウォール部2bに、断面略三日月状のゴム補強層2gが設けられ、そのサイドウォール部2bが補強される。
前記ゴム補強層2gは、例えばJISデュロメータA硬さが、好ましくは60゜以上、より好ましくは65゜以上、かつ、好ましくは95゜以下、より好ましくは90゜以下の比較的硬質のゴム組成物が好適に用いられる。このようなゴム補強層2gは、サイドウォール部2bの曲げ剛性を高め、パンク時のタイヤの縦撓みを抑制する。
リム3は、前記タイヤ2のビード部2cが着座する一対のシート部3aと、該シート部3a、3aの間に設けられた前記シート部3aよりも小さい外径を持っているウエル部3bと、前記シート部3aのタイヤ軸方向外側に連設されたフランジ3cとを含む。ウエル部3bは、一定の幅W1でタイヤ周方向に連続してのびる溝状をなし、タイヤ2をリム3に組み付ける際、該タイヤ2のビード部2cを落とし込み得る空間を提供する。この実施形態において、前記ウエル部3bがなす空間には、冷却剤放出装置4(後述)が固着される。なお、リム3は、各シート部3aとウエル部3bとの間に、外径を局部的に大としビード部2cのタイヤ軸方向へのズレを防ぐハンプ部3dが設けられている。
図2は、前記冷却剤放出装置4を拡大して示す。また図3は、冷却剤放出装置4とリム3との取り付け状態を示す。前記冷却剤放出装置4は、冷却剤Lが蓄えられるタンク部5と、このタンク部5内の冷却剤Lをタイヤ内腔iに放出させる開閉具6とを含んで構成されている。
前記冷却剤Lは、空気入りタイヤ1を冷却しうるものであれば、液体、気体又は固体などその性状や物性などに関して何ら限定されることはない。例えば、冷却剤Lは、水又は炭酸ガスなどが好適であり、この実施形態では気化潜熱の大きい水が用いられる。
前記タンク部5は、冷却剤Lを蓄えるために中空形状で形成され、かつ、該冷却剤Lを放出するための少なくとも一つの開口部7を有する。このようなタンク部5は、例えば樹脂により容易成形できる。これによって、軽量化も実現する。
本実施形態のタンク部5は、略直方体状の本体部5aと、その側面からタイヤ軸方向に突出する筒部5bとを含む。この例では、筒部5bの先端部に前記放出孔7が設けられる。従って、この実施形態において、放出孔5bは筒部5bのタイヤ軸方向と直角な面で開口しているが、特にこのような態様に限定されるものではない。
前記本体部5aは、例えばウエル部3bの外周面に沿って湾曲しタイヤ周方向にのびている。また本体部5aの下面には、タイヤ周方向にのびる締結具Bが通過しうるガイドスリット5cがタイヤ周方向前後に設けられる。そして、図3に示されるように、前記締結具Bはウエル部3bに巻き付けられかつ締め付ける。これにより、冷却剤放出装置4は、タイヤ内腔iの中でかつリム3(ウエル部3b)に固着される。
タンク部5の形状は特に定めないが、タイヤ2をリム3に組み入れる際の障害にならないようにその形状、大きさなどが定められる。好ましい態様として、タンク部5は、リム3のウエル部3bの幅W1よりも小さい幅と、ウエル部3bに装着したときに該ウエル部3bに納まる高さとを有する。また、タンク部5は、ウエル部3bのタイヤ周方向の一部を占めるの過ぎないため、冷却剤放出装置4は、タイヤ2のリム組み性を悪化させることはない。ウエル部3bに納まる態様としては、図1に示されるように、ハンプ部3d、3dの外径を結ぶ線分HLを超えないことが望ましい。
図4には、本実施形態の開閉具6の断面図が示される。
前記開閉具6は、前記タンク部5の筒部5bに螺着されかつ放出孔8を有した基体6aと、この基体6aに本実施形態では螺着される外リング6bと、この外リング6bと基体6aとの間に形成される周溝9で縁部が保持された円盤状の反転バイメタル6cと、この反転バイメタル6cに固着されかつ前記放出孔8を開閉する弁体6dとで構成されている。
前記反転バイメタル6cは、熱膨張比の異なる金属の積層体からなり、予め定めた温度領域で反転するスナップ動作を行う。また、反転バイメタル6cには、例えば1ないし複数個の透孔10が設けられる。
このような冷却剤放出装置4の作用について述べる。
タイヤ組立体1が、標準的な空気圧、荷重及び速度で走行している場合、タイヤ2の発熱は予期される程度、例えば高くとも100℃以下に抑えられる。また、タイヤ内腔iの温度も、100℃以下に保たれる。ここで言うタイヤの温度は、熱による影響を最も受けやすいタイヤのゴム部分の温度を言い、その位置は特に限定されるものではないが、例えばランフラット型の空気入りタイヤでは、最も破壊が生じやすいゴム補強層2gの温度とすることができる。
このような温度領域では、反転バイメタル6aは、基体6a側に凸となる湾曲形状を維持するように作られる。このため、反転バイメタル6cに固着された弁体6dは、基体6aの放出孔8に向けて押圧され、それを閉じる。従って、タンク部5内の冷却材Lは外部に放出されることはない。
他方、例えば、空気圧の著しい低下(これ以外にも荷重の急激な増加及び/又は走行速度の急激な上昇といった走行条件の変化もあ得る。)にも拘わらず継続走行すると、タイヤ2に大きな歪が生じ、その温度は急激に上昇する。特に大きな周期的歪が作用するゴム補強層2gでは顕著な温度上昇が生じる。その熱エネルギーは、タイヤ内腔iを加熱し、ひいては反転バイメタル6cもタイヤ内腔iの空気を介して間接的に熱せられる。そして、反転バイメタル6cが予め定められた温度以上になると、図5に示されるように、反転バイメタル6cはスナップ動作、即ち外リング6b側に凸となる湾曲形状に反転する。これにより、弁体6dは基体6aの放出孔8から離間しそれを開く。これにより、開閉具6は、タイヤの温度上昇に基づいて、冷却剤Lをタイヤ内腔iに放出しうる。
放出孔8から漏れた冷却材Lは、透孔10からタイヤ内腔i内に放出される。冷却剤Lの放出は、タイヤ組立体1の走行による遠心力によって促進される。この意味では、開閉具6は、タンク部5のタイヤ半径方向外面に設けられるのも良い。冷却剤Lは、タイヤ2の内側面と接触し、各部を冷却する。これにより、タイヤのゴム部の構造破壊を未然に防止しうる。
また、タイヤ組立体1の空気圧が例えば50kPaに低下していると仮定すると、冷却剤である水は、約110℃で気化し、タイヤ内部から効果的に気化潜熱を奪う。これにより、さらに効果的な冷却効果が得られる。同時に、冷却剤Lは、気化によって体積が膨張するから、特にパンクには至っていない場合、タイヤ内腔iの昇圧効果も期待できる。また本実施形態の冷却剤放出装置4は、電源が一切用いられていないため、トラブルが少なく、構造が簡単でかつ安価に供給できる。また、以上のような動作は、タイヤの走行時、停止時を問わず行われる。
冷却剤Lの放出量(タンク部5に収容される冷却剤Lの量)は特に限定されないが、その量が少なすぎると、十分な冷却効果が得られす、逆に多すぎてもタイヤ組立体1の重量を増大させる。このような観点より、冷却剤Lの放出量は、好ましくは5cm3 以上、より好ましくは10cm3 以上が望ましく、かつ、好ましくは200cm3 以下、より好ましくは150cm3 以下が望ましい。
本発明に従う冷却剤放出装置4は、空気入りタイヤ2の温度が予め定めた温度以上に上昇したときに冷却剤をタイヤ内腔内に放出するが、以下に述べるように、この要件は厳密に解釈されるものではない。
先ず「空気入りタイヤの温度」は、必ずしも空気入りタイヤ2から直接検出された温度である必要はない。一般に、空気入りタイヤ2の温度とタイヤ内腔iの温度との間には一定の相関関係がある。従って、本発明で言う「空気入りタイヤの温度」には、本実施形態のようにタイヤ内腔iの空気を介して間接的に検出された温度を当然に含む。勿論、タイヤ2にセンサーを接触させ、直接、その温度を検知しても良いのは言うまでもない。
また、「予め定めた温度以上になったとき」とは、臨界的な意味に解すべきではなく、過大な熱エネルギーが長期的にタイヤに作用するのを防ぐという本発明の課題に鑑みて広く解釈すべきである。つまり、「予め定めた温度」として「基準となる温度」は存在するとしても、唯一、その温度だけを指すものではなく、その温度を基準とした一定の温度幅が許容される。従って、反転バイメタル6cのように、スナップ動作が、ピンポイントの温度ではなく、ある温度範囲の中で作動するデバイスを用いた冷却剤放出装置4も、本発明に当然に含まれ得る。
なお、タイヤ内腔iの温度に基づいて冷却剤Lを放出させる手段としては、バイメタルを用いたものの他、シリンダ内部に、固相から気相への相変化に伴って体積が膨張するロウなどが封止されることにより、熱エネルギーを運動エネルギー(例えば直線移動や回転移動)に変換しうるアクチュエータであるサーモエレメントに弁を組み合わせたものでも良い(図示省略)。
発明者らは、走行条件を変えて、ランフラット型の空気入りタイヤを含む組立体1のタイヤ内腔iの温度を測定した。タイヤ内腔iの温度は、タイヤバルブ付近に取り付けた温度センサーによって測定した。その結果、規定の空気圧、最大荷重及び速度100km/Hの走行条件では、タイヤ内腔iの温度は常に80℃以下であった。当然に、タイヤにも破壊及び損傷は生じてはない。しかし、空気圧を低下させたり、荷重を増すなどによってタイヤの縦撓み量を増大させると、タイヤ内腔iの温度が120〜140℃のときに、例えばバットレス部付近等で破壊が生じた。これらに鑑み、一例として、タイヤ内腔iの温度が100℃以上になったときに、冷却剤Lが放出されるように構成するのが望ましい。ただし、これらの値は、使用するタイヤに応じて適宜変更しうるのは言うまでもない。
図6には、開閉具6の他の実施形態を示す。
この開閉具6は、蓋部6Aと、該蓋部6Aをタンク部5の開口部7を閉じるようにタンク部5に接着する低融点接着剤6Bとから構成される。低融点接着剤6Bには、例えば予め定められた温度(例えば100℃)以上になると軟化して接着力を失うものが用いられる。そして、好適にはタイヤ組立体1の走行時の遠心力によって、蓋部6Aがタンク部5から離脱し得る。これにより、冷却剤Lは開口部7からタイヤ内腔i内に放出される。
図7には、さらに本発明の他の実施形態を示す。
この実施形態では、冷却剤放出装置4の少なくともタンク部5がタイヤ内腔iの外側に配されるとともに、開閉具6はタイヤ内腔iに配される。従って、タイヤ内腔iの温度に基づいて、冷却剤Lを該タイヤ内腔iに放出しうる。なお、この例では、リム3には、開口部Oが設けられ、そこにパッキンを介してタンク部5の筒部5bが保持される。
図8は、さらに本発明の他の実施形態として冷却剤放出装置4の斜視図を示す。図9はそのブロック図である。この実施形態の冷却剤放出装置4は、冷却剤Lが蓄えられるタンク部5と、空気入りタイヤ2の温度をタイヤ内腔iを介して間接的に検知しうる温度検知部14と、タイヤ内腔iの空気圧を検知しうる空気圧検知部15と、空気入りタイヤ2の温度が予め定めた一定温度以上でありかつ前記空気圧が予め定めた空気圧以下になったときに、前記タンク部5の冷却剤Lをタイヤ内腔iに放出しうる開閉具6とを含む。
前記温度検知部14及び空気圧検知部15は、例えば各々チップ型の半導体センサーなどが好適に用いられる。また開閉具6は、電源部11と、制御部12と、電磁弁13とを含んで構成される。電源部11、制御部12、電磁弁13、温度検知部14及び空気圧検知部15は、基板上に配置されかつ気密なケース18に収容されたユニット状である。なおケース18に代えて、樹脂コーティング等により各部品を水密状態で保護することもできる。
前記電源部11は、各検知部14、15、制御部12及び電磁弁13にそれぞれ電力を供給しうる。本実施形態では、バッテリが用いられるが、例えば車両側から供給されるものでも良い。この場合、リムと車軸との間に設けられたスリップリング等を用いた受電方式又はマイクロ波を用いた非接触による受電方式のいずれかが採用できる。
前記電磁弁13は、タンク部5と連通している。従って、冷却剤Lは、電磁弁13の開動作により、該電磁弁13の放出孔8からタイヤ内腔iへ放出される。また電磁弁13は、バネ等の付勢手段により常時、弁(図示せず)が閉じられており、制御部12からの電磁弁駆動信号が出力されている間だけ開くことができる。
前記制御部12は、温度検知部14及び空気圧検知部15から、タイヤ内腔iの温度と、タイヤ内腔iの空気圧とに対応した信号が入力される。また制御部12は、予めタイヤの破壊に影響を及ぼしうる基準となる温度(例えば105℃)及び空気圧(例えば100kPa等)が記憶される。
また制御部12は、空気入りタイヤ2の温度が予め定めた前記温度以上であり、かつ、タイヤ内腔iの空気圧が予め定めた空気圧以下になったと判断した場合、前記電磁弁13を開閉駆動するための電磁弁駆動信号を出力する。これにより、前記タンク部5の冷却剤Lがタイヤ内腔iに放出される。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されるものではなく、種々の態様に変形して実施することができる。例えば冷却剤放出装置4は、内部に冷却剤Lを封止した低融点樹脂製の袋状物でも良い。そして、タイヤ内腔iの温度が予め定めた温度以上に上昇すると、袋状物の一部が溶融し、外部に冷却剤Lを放出するようにも構成できる。
本発明の効果を確認するために、タイヤサイズ245/40ZR18のランフラット型の空気入りタイヤとリム(18×8J)とを含むタイヤ組立体を表1の仕様に基づいて試作し、それらの耐久性についてテストを行った。耐久テストは、下記の条件によるドラム耐久性とし、タイヤに破壊が生じるまでの走行時間を測定した。
ドラム直径:1.7m
荷重:4.5kN
空気圧:大気圧(タイヤバルブを除去している)
走行速度:80km/H
テストの結果等は表1に示される。また、実施例1と従来例については、タイヤ内腔i温度をタイヤバルブ近傍位置にて常時監視した。その結果は、図10に示される。
Figure 2006182318
表1及び図10から明らかなように、タイヤ内腔への冷却剤の放出がない従来例では、約150分でタイヤに破壊が生じたが、実施例1で約は240分の連続走行が可能であり、大幅に耐久性が向上することが示された。
本発明の実施形態を示すタイヤ組立体の断面図である。 冷却剤放出装置の一実施形態を示す全体斜視図である。 リムに冷却剤放出装置を取り付けた状態を示す斜視図である。 反転バイメタルの作用を説明する冷却剤放出装置の断面図である。 反転バイメタルの作用を説明する冷却剤放出装置の断面図である。 冷却剤放出装置の他の実施形態を示す断面図である。 本発明の実施形態を示すタイヤ組立体の断面図である。 冷却剤放出装置の他の実施形態を示す斜視図である。 そのブロック図である。 タイヤ内腔の温度とタイヤ組立体の走行時間との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 タイヤ組立体
2 空気入りタイヤ
3 リム
3b ウエル部
4 冷却剤放出装置
5 タンク部
6 開閉具
12 制御部
13 電磁弁
14 温度検知部
15 空気圧検知部
L 冷却剤

Claims (6)

  1. 空気入りタイヤと、
    該空気入りタイヤをリム組みするリムと、
    前記空気入りタイヤの温度上昇に基づいて、前記タイヤを冷却しうる冷却剤をタイヤ内腔内に放出しうる冷却剤放出装置とを含むことを特徴とするタイヤ組立体。
  2. 前記冷却剤放出装置は、前記リムに固着される請求項1記載のタイヤ組立体。
  3. 前記空気入りタイヤは、サイドウォール部が補強されたランフラット型である請求項1又は2に記載のタイヤ組立体。
  4. 前記冷却剤放出装置は、冷却剤が蓄えられるタンク部と、空気入りタイヤの温度が予め定めた温度以上になったときに前記タンク部内の冷却剤をタイヤ内腔に放出させる開閉具とを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のタイヤ組立体。
  5. 前記冷却剤放出装置は、冷却剤が蓄えられるタンク部と、温度を検知しうる温度検知部と、タイヤ内腔の空気圧を検知しうる空気圧検知部と、空気入りタイヤの温度が予め定めた温度以上でありかつ前記空気圧が予め定めた空気圧以下になったときに、前記タンク部の冷却剤をタイヤ内腔に放出しうる開閉具とを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のタイヤ組立体。
  6. 空気入りタイヤの温度が予め定めた温度以上に上昇したときに、前記タイヤを冷却しうる冷却剤をタイヤ内腔内に放出することを特徴とする冷却剤放出装置。
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