JP2009173148A - タイヤ監視システム及び監視方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】導入コストを高騰化することなく、タイヤの空気圧が低くなり過ぎたことを確実に検知することが出来るタイヤ監視システム及び監視方法の提供。
【解決手段】ホイール(4)に差圧センサ(5、5A〜5E)及び差圧センサの検出結果を電波信号としてシャシ(3)側に発信する発信器(7、16)とを設け、差圧センサはタイヤ(45)内の空気圧が低下したことを検知して検知信号を発信する機能を有しており、シャシ(3)側にはホイール(4)の発信器(7、16)から発信された電波信号(So1、So11)を受信する受信器(8)と、受信器が受信した電波信号からタイヤ(45)内の空気圧が低下したか否かを判定する機能を有する制御装置(9)とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両のタイヤ、例えばランフラットホイールに取り付けられたタイヤの空気圧が低下したか否かを監視する技術に関する。
ランフラットホイールは、タイヤがパンクをすると、タイヤの接地部の内面が中子に当る様に構成されており、乗用車、バス、トラック等に適用されている。
ランフラットホイールではない通常のホイールでは、パンクしてタイヤ内の圧力が低下すると、タイヤの接地部内面がリムに当ってしまう。タイヤの接地部内面がリムに当ってしまうと、特にフロントタイヤの接地部内面がリムに当るような状態になると、瞬時に、いわゆる「ハンドルがとられた」状態となり、車両の姿勢を維持することが困難になる。
これに対して、ランフラットホイールシステムでは、パンクをしても、タイヤの接地部が中子に当った状態で、ある程度は車両の姿勢を保った状態で、一定距離(例えば、乗用車であれば100km程度:大型トラックでも30km程度)の走行が可能である。
図20は、ランフラットホイールシステムを模式的に示し、図21は、ランフラットホイールシステムの断面を示している。
図20、図21において、ランフラットホイールシステム4Jは、ホイール本体40と、中子44と、タイヤ45とから構成されている。中子44は、円環状の部材を、例えば図20の例では円周方向に6等分に分割されており、その6等分に分割された6個の分割部材440は、隣接する分割部材440と図示しない接続部材によって結合されて、円環状に一体に構成されている。
円環状に一体に構成された中子44は、図21で示す様に、ホイール40におけるリム41の幅方向の中央で、リム外周面41oに接触している。
図20において、符号Bは、中子44の円周方向における分割箇所を示す。
図21において、符号42はディスクを示し、符号46はインフレータバルブを示す。
ランフラットホイールシステム4Jは、道路状況などが悪い地域、または、タイヤ交換がその場で出来ないような地域においては、大変有効である。その様な地域で走行している車両が、例えば夜間にタイヤ45がパンクしても、その場所でタイヤ45を交換することなく、安全なところまで走行して、パンクを修理することが出来るからである。
また、タイヤ45がバースト等により、瞬時に空気が抜けても、安全な場所まで走行することが可能だからである。
さらに、ランフラットホイールシステム4Jを採用すれば、タイヤ空気圧が0になったとしても、車両の姿勢を保って、ある程度の距離(乗用車ならば100km程度、大型トラックでは30km程度)までは、そのままで走行可能である。
すなわち、ランフラットホイールシステム4Jを採用すれば、タイヤがパンクしても路肩等でスペアタイヤに交換することなく、修理設備のある個所まで走行することが出来るのである。そのため、走行が限られた範囲内であれば、スペアタイヤそのものを省略することも可能になる。
スペアタイヤを省略できれば、車両におけるスペアタイヤ収納スペースを省略して、その分を有効利用できる。特に、いわゆる「ハイブリッド車」や「天然ガス自動車」等では、ガスタンク等の補器がスペースを占めるので、スペアタイヤ収納スペースを省略出来るメリットが大きい。
また、スペアタイヤそのものを省略できれば、スペアタイヤを廃棄する必要が無くなり、スペアタイヤを焼却しなくても済む。そのため、CO2削減の効果が得られる。
ここで、ランフラットホイールに取り付けたタイヤの空気圧が減少して、タイヤの接地部内面が中子に当った状態になっても、ドライバーは気がつかない場合が多い。特に後輪がパンクした場合には、後輪のタイヤの接地部内面が中子に当っても、ドライバーは気がつかない場合が多い。
タイヤの接地部内面が中子に当っていても、ドライバーがそのことに気がつかないで走行を続けると、タイヤがバーストしてしまう可能性があり、危険である。
ランフラットホイールではなくて、通常のホイールにおいても、車両走行の際に、タイヤの空気圧が低すぎることは、走行に悪影響を及ぼして、危険である。
そのため、特にランフラットホイールにおいては、車両走行における安全性を確保するためには、タイヤ内のエア圧をモニタリングするシステムの搭載が、必要となる。
従来技術において、タイヤ空気圧のモニタリングシステムは存在する。係る技術は、(ランフラットホイールに取り付けられたタイヤ以外の)一般のタイヤでも適用されており、普及している。
係るタイヤ空気圧のモニタリングシステムは、例えば、タイヤ内の空気圧を検出するセンサと、その検出結果に基づいてタイヤ内の空気圧を監視するモニタ装置と、センサの検出結果をモニタ装置の受信器へワイヤレスで送信する送信装置とを備え、前記センサと送信装置は各タイヤに設けられている(特許文献1参照)。
しかし、従来技術におけるモニタリングシステム(特許文献1のシステムも含む)は、何れも導入するためのコストが高くなり過ぎてしまう、という問題を有している。
変動するタイヤ内のエア圧を計測し、且つ、計測結果を電波信号として常時発信しなければならないので、高級なデジタル回路を使用せざるを得ない。そのため、タイヤ側に取り付けられたセンサモジュール(電波発信装置)が高価となり、システム全体が高価格となるからである。
ランフラットホイール自体も(ランフラットホイールではない通常のホイールに比較して)高価であるということに加えて、タイヤ内のエア圧をモニタリングするシステムも高価なことにより、ランフラットホイールを用いた車両の価格も高価になってしまう。その結果、ランフラットホイールそのものの普及が妨げられている。
特開2004−145474号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、導入コストを高騰化することなく、タイヤの空気圧が低くなり過ぎたことを確実に検知することが出来るタイヤ監視システム及び監視方法の提供を目的としている。
本発明のタイヤ監視システムは、ホイール(4)に差圧センサ(5、5A〜5E)及び差圧センサ(5、5A〜5E)の検出結果を電波信号(So1、So11)としてシャシ(3)側に発信する発信器(7、16)とを設け、差圧センサ(5、5A〜5E)はタイヤ(45)内の空気圧が低下したことを検知して検知信号を発信する機能を有しており、シャシ(3)側にはホイール(4)の発信器(7、16)から発信された電波信号(So1、So11)を受信する受信器(8)と、受信器(8)が受信した電波信号(So1、So11)からタイヤ(45)内の空気圧が低下したか否かを判定する機能を有する制御装置(9)とを有することを特徴としている(請求項1)。
本発明のタイヤ監視システムにおいて、ホイール(4)側にはタイヤ内部空間(45i)の温度を計測する温度センサ(6)も設けられており、前記発信器(7、17)は温度センサ(6)の検出結果も電波信号(So1、So12)としてシャシ(3)側に発信する様に構成されており、前記制御装置(9)は、受信器(8)が受信した電波信号(So1、So12)からタイヤ内部空間(45i)の温度が上昇したか否かを判定する機能を有するのが好ましい(請求項2)。
本発明(請求項1の発明)において、ホイール(4)のリム(41)には中子(44)が設けられており(換言すれば、ホイール(4)はランフラットホイールであり)、差圧センサ(5、5A〜5E)はタイヤ内(45i)の空気圧が低下してタイヤ(45)の接地部(45a:より詳細には接地部内面)が中子(44)と近接したことを感知する様に配置されており、制御装置(9)はタイヤ(45)の接地部(45a:より詳細には接地部内面)が中子(44)に近接したか否かを判定する様に構成されているのが好ましい。
さらに本発明(請求項2の発明)において、ホイール(4)のリム(41)には中子(44)が設けられており(換言すれば、ホイール(4)はランフラットホイールであり)、温度センサ(6)も中子(44)に配置されており、制御装置(9)はタイヤ内部空間(45i)の温度が上昇したか否かを判定する様に構成されているのが好ましい。
本発明のタイヤ監視システム(請求項1、2の何れかのタイヤ監視システム)で用いられる差圧センサ(5、5C、5D)は、計測部(例えば、タイヤ45)内の空気圧が作用する第1の領域(58)と、所定圧力の気体が封入されている第2の領域(59:ガス室、圧力室)と、第1の領域(58)中に固定され且つ押圧されると作動状態(ON状態)となって検知信号を出力するスイッチ(50)とを有しており、2つの領域(58、59)を仕切る隔壁(ピストン53)は、計測部(例えば、タイヤ45)内の空気圧が減少した場合に第1の領域(58)側に移動(摺動)してスイッチ(50)を押圧する機能を有していることを特徴としている(請求項3)。
また本発明のタイヤ監視システム(請求項1、2の何れかのタイヤ監視システム)で用いられる差圧センサ(5A、5E)は、計測部(例えば、タイヤ45)内の空気圧が作用する第1の領域(58)と、所定圧力の気体が封入されている第2の領域(59:ガス室、圧力室)と、第1の領域(58)中に固定され且つ押圧されると作動状態(ON状態)になるスイッチ(50)とを有しており、2つの領域(58、59)を仕切る隔壁(ダイヤフラム501)は可撓性材料で構成されており、計測部(例えば、タイヤ45)内の空気圧が減少した場合に第1の領域側へ突出する様に変形してスイッチを押圧する機能を有していることを特徴としている(請求項4)。
係る差圧センサ(請求項3、請求項4の何れかの差圧センサ5、5A、5C〜5E)において、第2の領域(59)中に弾性体(54)が配置されており、該弾性体(54)は前記2つの領域(58、59)を仕切る隔壁(ピストン53、ダイヤフラム501)を第1の領域(58)側へ付勢しているのが好ましい(請求項5)。
また、上記差圧センサ(請求項3〜請求項5の何れか1項の差圧センサ)において、連通路(連通パイプ506)を介して前記第2の領域(59:ガス室、圧力室)と連通する気体貯留部(サブタンク59B)を備え、該気体貯留部(サブタンク59B)は第2の領域(59)の気体と同一の気体を充填しており、気体貯留部(サブタンク59B)内の圧力は第2の領域(59)内の圧力と等しいのが好ましい(請求項6)。
ここで、前記気体貯留部(サブタンク59B)は、ホイール(4)の円周方向に延在する様な形状であるのが好ましい(図11参照)。そして、前記気体貯留部(サブタンク59B)の容積を増加する場合には、ホイール(4)の円周方向へ延長するのが好ましい。
そして、前記差圧センサ(5、5A〜5E)は、ホイール(4)の中心について、ホイール(4)に設けたエア注入バルブ(インフレータバルブ46)と点対称な位置に配置するのが好ましい(図12参照)。
あるいは、前記差圧センサ(5、5A〜5E)は、ホイール(4)のアンバランスを緩衝できる様に配置するのが好ましい。
回転体であるホイールの回転バランスを維持するためである。
本発明のタイヤ監視方法は、タイヤ(45)内の空気圧が所定圧力より低下したか否かを判定する工程(S1)と、タイヤ(45)内の空気圧が所定圧力より低下した場合に運転室(キャブ2)側の警告装置(10)を作動させる工程(S3)、とを有することを特徴としている(請求項7)。
本発明のタイヤ監視方法(請求項7のタイヤ監視方法)において、タイヤ内部空間(45i)の温度が所定温度(しきい値)よりも高温になったか否かを判定する工程(S5)と、タイヤ内部空間(45i)の温度が所定温度(しきい値)よりも高温になった場合に運転室(キャブ2)側の警告装置(10)を作動させる工程(S6)、とを有するのが好ましい(請求項8)。
ここで、本発明のタイヤ監視方法(請求項7、請求項8のタイヤ監視方法)は、リム(41)に中子(44)を設けたホイール(ランフラットホイール4)に取り付けたタイヤ(45)を監視するのに適用されるのが好ましい。
上述する構成を具備する本発明によれば、空気が抜けたことをドライバーが把握し難い後輪がパンクしても、タイヤ(45)内の空気圧が減少したことが差圧センサ(5、5A〜5E)により検知され、ドライバーに警告される。
これによりドライバーはタイヤ(45)の空気が抜けたことを直ちに把握することが出来るので、タイヤ修理設備に移動して、速やかにタイヤ(45)を修理することが可能になる。
換言すれば、タイヤ(45)内の空気圧が減少し、タイヤ(45)の接地部(45a:より詳細には接地部内面)がホイール(4)のリム(41)側(あるいは、ランフラットタイヤの中子44)に当っていることに気がつかないまま走行して、タイヤ(45)がバーストしてしまうことが、本発明では確実に防止される。
ここで、差圧センサ(5、5A〜5E)は、タイヤ(45)内の空気圧が所定値(しきい値)以下に減少した場合にのみ、検知信号を出力するので、タイヤ(45)内の空気圧が減少していない状態では、電力消費が少ない。そのため、本発明によれば、従来の空気圧センサを用いる場合に比較して、電力消費量が少なく、電源である電池の寿命を長期化することが出来る。
また、差圧センサ(5、5A〜5E)は、第1の領域(58)における圧力、すなわちタイヤ(45)内の空気圧が低下した場合に、第2の領域(ガス室59)とを仕切る隔壁(ピストン53あるいはダイヤフラム501)がスイッチ(50)を押圧して、スイッチ(50)が作動状態(ON状態)となって検知信号を出力するものであり、検出信号を発生するためにタイヤ(45)そのものと接触する必要がない。そして、タイヤ(45)と直接的に接触する必要が無いので破損し難く、損耗し難い。従って、センサとしての寿命が長くなり、係る差圧センサ(5、5A〜5E)を使用する本発明の監視システム(100)の寿命も長期化することが可能である。
しかも、本発明によれば、変動するタイヤ内のエア圧を常時計測する必要は無く、且つ、計測結果を電波信号として常時発信する必要も無いので、従来の空気圧センサのような高級なデジタル回路を使用する必要が無い。そのため、本発明によれば、タイヤ監視システム全体を安価に導入することが出来る。
ここで、タイヤ(45)の接地部(45a)が中子(44)あるいはホイール(4)のリム(41)側に当った状態で走行し続けると、タイヤ(45)の接地部(45a)と中子あるいはホイール(4)のリム(41)との摩擦熱のため、タイヤ内側の空間の温度が上昇する。
そして、タイヤ(45)の接地部(45a)と中子(44)あるいはホイール(4)のリム(41)との摩擦熱によりタイヤ内部空間(45i)の温度が上昇するということは、タイヤ(45)自体が路面と中子(44)あるいはホイール(4)のリム(41)とにより挟みつけられて、過度の負荷が掛かった状態で一定以上の時間が経過しているということであり、タイヤ(45)がバーストする危険性が高くなったということでもある。
本発明において、温度センサ(6)を設ければ(請求項2)、タイヤ内部空間(45i)の温度が所定の温度(しきい値温度以上)になったことを検出することにより、タイヤ(45)がバーストする危険が上昇したことをドライバーに警告することが出来るので、車両の安全走行に大いに寄与することが出来る。
すなわち、本発明で温度センサ(6)を設ければ(請求項2)、差圧センサ(5、5A〜5E)により、タイヤ(45)内の空気圧が低下したことをドライバーに警告し、温度センサ(6)により、タイヤ(45)がバーストする危険性が増加したことをドライバーに警告することが出来る。
この様に、差圧センサ(5、5A〜5E)と温度センサ(6)とにより、ドライバーに対して二重に警告することによって、タイヤ(45)内の空気圧が低下して、タイヤ(45)の接地部(45a)がリム(41)側(あるいは中子44)に近接しまたは当ってしまったことをドライバーが気づかずに走行し続けることを確実に防止出来る。
それに加えて、差圧センサ(5、5A〜5E)と同様に、温度センサ(6)も、タイヤ内部空間温度がしきい値よりも高温にならない限り、信号を出力しない。常時信号を出力する空気圧センサに比較して、電力消費が少ない。
そのため、差圧センサ(5、5A〜5E)と温度センサ(6)とを並列に設けても、従来のタイヤ空気圧センサを用いる場合に比較して、電池寿命を極めて長期化することが出来る。
本発明で用いられる差圧センサ(5、5A〜5E)において、第2の領域(ガス室59)中に弾性体(コイルスプリング54)を配置して、前記隔壁(ピストン53、ダイヤフラム501)を第1の領域(58)側へ付勢すれば(請求項5)、第2の領域(59:ガス室、圧力室)に封入された気体の圧力と、当該弾性体(54)のバネ定数とを適宜設定して、第2の領域(59)側が第1の領域(58)側を押圧する力を調節する事が出来て、差圧センサ(5、5A〜5E)から検知信号が発生される圧力(しきい値)を自由に設定する事が可能であり、タイヤの種類やサイズに適したタイヤ内の空気圧力(しきい値:所定圧力)に適用出来る。当該空気圧力は、ケース・バイ・ケースで設定される。
また、上記差圧センサ(請求項3〜請求項5の何れか1項の差圧センサ5、5A〜5E)において、連通路(連通パイプ506)を介して前記第2の領域(59:ガス室、圧力室)と連通する気体貯留部(サブタンク59B)を備えるように構成すれば(請求項6)、第2の領域(59)内の容積を気体貯留部(サブタンク59B)の容積と合算した数値にせしめ、第2の領域(59)の容積を大きくすることが出来る。その様にすれば、タイヤ内の圧力が変化し、前記隔壁(ピストン53、ダイヤフラム501)が第1の領域(58)側あるいは第2の領域(59)側に動いた場合においても、第2の領域(59)の容積変化率が小さくなり、第2の領域(59)内の圧力変化を小さくすることが出来る。これにより、第1の領域(58)内の圧力が低下して前記隔壁(ピストン53、ダイヤフラム501)が作動し始めてから、スイッチ(50)が切り換わる(OFFからONになる)までにおける第1の領域(58)内の圧力範囲を小さく設定する事が出来る。
ここで、気体貯留部(サブタンク59B)がホイール円周方向に延在する様な形状であれば、気体貯留部(59B)を中子(44)内に容易に収容することが出来る。そして、差圧センサ(5、5A〜5E)を、中子よりもホイール半径方向外方へ突出させること無く、第2の領域(59)の容積を大きくすることが可能である。
以下、添付図面の図1〜図19を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1〜図19において、従来技術を示す図20、図21と同様な部材には、同様な符号を付して説明している。
最初に、図1〜図13を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
第1実施形態に係るタイヤ監視システムは、図1において全体が符号100で示されており、例えば、貨物自動車に適用されている。図2は、図1で示すタイヤ監視システムの構成から、貨物車両1を除いた詳細を示している。図3では、ホイール及びタイヤと、タイヤ内の空気圧監視に必要な部材だけが、模式的に示されている。
図1において、第1実施形態に係るタイヤ監視システム100は、貨物車両1に適用されている。貨物車両1は、キャブ(運転室)2、シャシ3、ホイール4を有している。
タイヤ監視システム100は、ホイール4のタイヤ45内に、差圧センサ5と、温度センサ6と、発信器7とを有している(図5参照)。また、タイヤ監視システム100は、シャシ3側に受信器8を有しており、キャブ(運転室)2側に制御装置9と警告装置10とを有している。
図2において、発信器7は、電源制御部71と、高周波発信部72と、小型電池73とを有している。
差圧センサ5及び温度センサ6は、結線(ワイヤーハーネス)Liにより発信器7と接続されている。差圧センサ5、温度センサ6及び発信器7は、発信器7内の電池73を作動電源としている。
受信器8と制御装置9と警告装置10は、シャシ3に搭載されたバッテリ11から電力を供給されている。
制御装置9は、キースイッチ13のACC(アクセサリー)ポジションと接続されている。差圧センサ5は、タイヤ45内の圧力が減少して、タイヤ45内の気体(空気や不活性ガス等)の圧力と、差圧センサ5内の後述する圧力室(第2の領域)内の圧力との差(差圧)が一定値以上となった場合に、差圧センサ5内部のスイッチが作動する(ON状態になる)様に構成されている(図6〜図9および図16〜図18参照)。
タイヤ45内(第1領域)の圧力が適正値である場合、第1領域58と第2領域59の圧力差が弾性体(スプリング)54からの力に打ち勝って、スイッチ50と隔壁53(あるいはダイヤフラム501)とが離隔されている。
タイヤ45内(第1領域)の圧力が下がると、第1領域58と第2領域59の圧力差が小さくなり、弾性体(スプリング)54のバネ力が第1領域58と第2領域59の圧力差に打ち勝ち、隔壁53(あるいはダイヤフラム501)が移動(あるいは変形)して、スイッチ50が作動する。
図2及び図3で示す様に、差圧センサ5と温度センサ6の検出結果は、発信器7における高周波発信部72から電波信号(矢印So1)として発信され、シャシ3側の受信器8に受信される。そして、制御装置9に送られる。
制御装置9は、差圧センサ5と温度センサ6の検出結果に基づいて必要な制御を行い、タイヤ45の空気圧が低下した場合には、その旨をキャブ2における警告装置(例えば、警告ランプ)10で警告する。なお、監視制御の詳細については、図13を参照して後述する。
図3で示す様に、センサ(差圧センサ5と温度センサ6)は各ホイール4に設けられている。そして、各ホイール4に設けられた発信器7の高周波発信部72から発信される電波信号So1は、各ホイール4に対応してシャシ3側に設けられた受信器8により、各々検出される。すなわち、図4で示す様に、シャシ3側の受信器8はホイール4の数(図示では4個)だけ設けられており、各ホイール4に設けられた高周波発信部72から発信される電波信号So1は、対応する受信器8により受信される。
この様に構成すれば、制御装置9において、どのホイール4のタイヤ45の空気圧が減少したのかを容易且つ正確に判定することが出来る。
各ホイール4に設けた発信器7と、シャシ3側の受信器8との距離は、必要以上に長い距離に設定することは好ましくない。シャシ3は金属板が多用されており、発信器7と受信器8との距離が必要以上に長いと、発信器7からの電波信号So1が、シャシ3の金属材料により遮られてしまうからである。
第1実施形態によれば、空気が抜けたことをドライバーが把握し難い後輪4がパンクしても、タイヤ45内の圧力が低減したことが差圧センサ5により検知され、キャブ2内の警告装置10によりドライバーに知らされる。そのため、ドライバーはタイヤ交換ができる安全な場所やタイヤ修理設備がある個所へ移動して、速やかにタイヤ45を交換または修理することが出来る。
換言すれば、タイヤ45の空気が抜けたことに(ドライバーが)気がつかないまま走行し続けて、タイヤ45の接地部45aが中子44またはリム41に当り、最終的にタイヤ45がバーストしてしまうという事態が防止される。
ここで、差圧センサ5は、タイヤ45内の圧力が所定値未満に低下した場合にのみ、検知信号を出力する。すなわち、差圧センサ5は、タイヤ45の空気圧が低下していない状態では信号は出力しないので、電力消費が少ない。そのため、空気圧センサが常に作動している従来技術と比較して、電力消費量が少なく、電源(例えば電池73)の寿命を長期化出来る。発信器7は、差圧センサ5がタイヤ45内の圧力低下を検知した場合にのみ、電波信号を発信するような回路とすることが望ましい。
ランフラットホイール4の中子44と、差圧センサ5及び温度センサ6の詳細を示す図5において、差圧センサ5は、中子44の外縁部(半径方向外方面:図5では上方縁部)44aにおける「ひさし」部分44cの半径方向内側に設けられている。
図5において、ホイール(ランフラットホイール)4は、ホイール本体40とタイヤ45と中子44とで構成されている。
ホイール本体40は、リム41とディスク42を有し、リム41の1箇所にインフレータバルブ46が取り付けられている。
中子44の幅方向中央のウェブ面44wには、温度センサ6及び発信器7が取り付けられている。
図5における符号45aはタイヤ45の接地部を示し、符号45bはスチールコードを示し、符号45iはタイヤの内部(あるいは、内部空間)を示している。なお、符号44iは、中子44の内側の空間を示す。
差圧センサ5の詳細について、図6、図7を参照して説明する。
図6は、タイヤ空気圧が正常な場合の状態を示し、図7はタイヤ空気圧が所定値(しきい値)よりも減少した状態を示している。
図6において、差圧センサ5は、アッパケース51と、ロアケース52と、ピストン53と、コイルスプリング54とを有している。
アッパケース51は、例えば茶筒の蓋のような形状、すなわち上部51bにより一端部が閉じた浅い円筒形状となっており、ロアケース52の開口側の外周に接するように嵌合している。ロアケース52は、底部52bを有している。
図示はされていないが、アッパケース51がロアケース52の開口側の内周に接するように構成しても良い。
アッパケース51の外周の一部には、空気孔51iが形成されている。図示はされていないが、空気孔51iを、アッパケース51の外周以外の箇所に形成しても良い。
ロアケースの内周面52iには、上下2箇所に溝が形成され、当該溝にリテーナリング55が嵌め込まれている。ロアケース52における2箇所のリテーナリング55間の領域には、ピストン53が嵌め込まれ、ピストン53がロアケースの内周面52iを摺動するように構成されている。
また、ロアケースの外周面52oには、センサ5を中子44に取り付けるためのブラケット510が設けられている。
図6におけるピストン53の下面53bと、ロアケース52の底部52bとの間には、コイルスプリング54が介装されている。ロアケース52の底部52bにおけるコイルスプリング54のコイル径の内側には、気体(例えば窒素ガス)注入用バルブ56が、底部52bを貫通するように取り付けられている。バルブ56には、バルブキャップ56Cが装着されている。
アッパケース51の上部51bには、アッパホルダ部57が設けられており、該アッパホルダ部57は下方端部が閉塞した形状となっている。アッパホルダ部57の中央部には、接触型のスイッチ50が取り付けられている。
なお、接触型のスイッチ50として、加圧導電ゴム製のスイッチ等の使用が好適である。係るスイッチとしては、公知の市販されているスイッチをそのまま適用する事が出来る。
差圧センサ5において、アッパケース51とロアケース52とにより、円筒状の空間が形成されており、その円筒状の空間はピストン53によって、第1の領域(図6、図7において、ピストン53より上側の領域)58と、第2の領域(図6、図7において、ピストン53より下側の領域)59とに区分されている。ピストン53とロアケース52の内周面とは、ピストンパッキン60でシールされている。
第2の領域59は、例えば窒素ガスを領域内に充填する場合を除き、密閉状態となっている。一方、第1の領域48は、アッパケース51に空気孔51iが形成されているため、タイヤ内部45i(図5参照)と連通しており、タイヤ内部45iと同一の圧力となっている。
図6は、上述したようにタイヤ空気圧が所定値(しきい値)以上である場合を示している。この場合、タイヤ空気圧(第1の領域58の空気圧)により、ピストン53を図6において下向きに押圧する力は、第2の領域59からピストンを図6において上向きに押圧する力(第2の領域59における圧力と、スプリング54の弾性反撥力との合力)よりも大きい。換言すれば、ピストン53に作用する第1の領域58の圧力が、第2の領域59の圧力とスプリング54の弾性反撥力との合力よりも強い。
さらに別の表現をすれば、コイルスプリング54の大きさ及び窒素ガスの圧力は、タイヤ空気圧が所定値(しきい値)以上の場合において、ピストン53に作用する第2の領域59における窒素ガスの圧力とコイルスプリング54の弾性反撥力との合力よりも、ピストン53に作用する第1の領域58の空気圧の方が大きくなるように、調整されている。
その結果、図6において、ピストン53の下端は下側のリテーナリング55に当接しており、ピストン上面53tとスイッチ50とは十分に離隔しており、スイッチ50は非作動状態(OFF状態)となっている。
図7では、前述したように、タイヤ空気圧が所定圧力(所定値:しきい値)よりも減っている。
これに対して、密閉状態となっている第2の領域59内の圧力は、その時点では低下していないので、ピストン53に作用する第2の領域59における窒素ガスの圧力とリターンスプリング54の弾性反撥力との合力が、ピストン53に作用する第1の領域58の空気圧よりも大きくなる。
その結果、ピストン53を図6、図7における上方に押し上げようとする力が勝り、ピストン53は上方に摺動して、ピストン上面53tがスイッチ50を押圧する。それにより、スイッチ50は作動する(ON状態となる)。
差圧センサは、図6、図7で示す様な構成に限定されるものではない。例えば、図8、図9で示す第1変形例の様に構成する事が可能である。
図8、図9において、第1変形例に係る差圧センサは、全体を符号5Aで示す。図8は、タイヤ空気圧が正常な場合の状態(タイヤ空気圧が所定値或いはしきい値以上である状態)を示し、図9はタイヤ空気圧が所定値よりも減少した状態を示している。
図8において、差圧センサ5Aは、アッパケース51Aと、ロアケース52Aと、ダイヤフラム501と、リターンスプリング54とを有している。
アッパケース51Aの全体形状は、概略、図8における上方が閉塞した円筒形状となっている。そして、アッパケース51Aの下方の開放端部には、フランジ51fが形成されている。
ロアケース52Aの全体形状は、概略、図8の下方が閉塞した円筒形状となっている。ロアケース52Aの上方の開放端部には、フランジ52fが形成されている。
アッパケース51Aとロアケース52Aの外径寸法は同一であり、フランジ51f、52fの外径寸法も同一である。
アッパケース51Aの一部には、タイヤ45内部空間と連通する空気孔51iが形成されている。
図8におけるダイヤフラム501の下面中央にはスプリングシート502が配置されており、該スプリングシート502の外縁部は下方に反り返っている。一方、ダイヤフラム501の上面中央には円盤状の支持部材503が配置されており、該支持部材503の外縁部は上方に反り返っている。
スプリングシート502と、支持部材503と、図示しない固定手段(例えば、リベット等)によって、ダイヤフラム501は挟持されている。以って、スプリングシート502を、ダイヤフラム501の中央に取り付けている。
ダイヤフラム501の直径は、アッパケース51Aのフランジ51fの外径、ロアケース52Aのフランジ52fの外径と、概略等しい。
ダイヤフラム501は、アッパケース51Aのフランジ51fと、ロアケース52Aのフランジ52fとにより挟み込まれて、保持されている。ダイヤフラム501を、アッパケース51Aのフランジ51fと、ロアケース52Aのフランジ52fとにより挟み込むに際して、2枚のシール部材、例えばパッキング504、を介在している。換言すれば、アッパケース51Aのフランジ51fとダイヤフラム501との間と、ロアケース52Aのフランジ52fとダイヤフラム501との間には、パッキング504が挟み込まれている。
図8におけるスプリングシート502と、ロアケース52Aの底部52bとの間には、コイルスプリング54が介装されている。
ロアケース52Aの底部52bにおいて、コイルスプリング54の半径方向内側には、気体(例えば窒素ガス)用バルブ56が、底部52bを貫通するように取り付けられている。バルブ56には、バルブキャップ56Cが装着されている。
ロアケースの外周面52Aoには、差圧センサ5Aを中子44に取り付けるためのブラケット510が設けられている。
アッパケース51Aの図8上方の面51Abには、アッパホルダ部57があり、アッパホルダ部57の内側面(図8における下面)の中央部には、接触型のスイッチ50が取り付けられている。
図6、図7で説明したのと同様に、接触型のスイッチ50として、加圧導電ゴム製のスイッチ等の使用が好適である。係るスイッチとしては、公知の市販されているスイッチをそのまま適用する事が出来る。
差圧センサ5Aにおいて、アッパケース51Aとロアケース52Aとにより円筒状の空間が構成されており、その円筒状の空間は、ダイヤフラム501によって、第1の領域(図8において、ダイヤフラム501より上側の領域)58と、第2の領域(図8において、ダイヤフラム501より下側の領域)59とに区分されている。
第2の領域59は、例えば窒素ガスを領域内に充填する場合を除き、密閉状態に保たれている。一方、第1の領域58は、アッパケース51Aに形成されている空気孔51iを介して、タイヤ内部45i(図5参照)と連通しており、タイヤ内部45iと同一圧力である。
図8は、上述したようにタイヤ空気圧が所定値(しきい値)以上の場合を示している。
タイヤ空気圧が所定値(しきい値)以上の場合、タイヤ空気圧、すなわち第1の領域58の空気圧によって、ダイヤフラム501を(図8、図9における)下向きに押圧する力(ダイヤフラム501に作用する下向きの力)は、第2の領域59における圧力とコイルスプリング54の弾性反撥力との合力がダイヤフラム501を(図8、図9における)上向きに押圧する力(ダイヤフラム501に作用する上向きの力)よりも大きい。換言すれば、ダイヤフラム501に作用する第1の領域58の空気圧は、ダイヤフラム501に作用する第2の領域59の気体圧とコイルスプリング54の弾性反撥力との合力よりも大きい。
さらに別の表現をすると、コイルスプリング54の大きさ及び窒素ガスの圧力は、タイヤ空気圧が所定値(しきい値)以上の場合において、ダイヤフラム501に作用する第2の領域59の気体圧とコイルスプリング54の弾性反撥力との合力よりも、ダイヤフラム501に作用する第1の領域58における空気圧の方が大きくなる様に、調整されている。
したがって、タイヤ空気圧が所定値(しきい値)以上の場合には、ダイヤフラム501は図8において下側に押し下げられ、ダイヤフラム501の上面側の支持部材503と、スイッチ50とは十分に離隔した状態が維持されるので、スイッチ50は非作動状態(OFF状態)となる。
図9では、前述したように、タイヤ空気圧が所定値(しきい値)よりも減少している。
一方、密閉状態に保持される第2の領域59の内圧は、この時点では低下していないので、ダイヤフラム501に作用する第2の領域59における気体圧とコイルスプリング54の弾性反撥力との合力は、第1の領域58における空気圧よりも大きくなり、ダイヤフラム501は図9において上方へ押し上げられる。
ダイヤフラム501は図9において上方へ押し上げられると、ダイヤフラム501上面の支持部材503がスイッチ50を押圧して、スイッチ50は作動する(ON状態となる)。
図6〜図9の第1変形例に係る圧力センサ5Aでは、アッパホルダ部57にスイッチ50を取り付けているが、スイッチ50として説明した部材と支持部材503を、それぞれスイッチを構成する接点として構成することも可能である。
図10〜図12は、差圧センサの第2変形例を示している。
タイヤ45内の圧力が変化して、前記隔壁(ピストン53、ダイヤフラム501)が第1の領域58側へ動くと、第2の領域59の容積が大きくなり、それに伴って第2の領域59の圧力が低下する。そのため、前記隔壁(ピストン53、ダイヤフラム501)を第1の領域58側へ動かす力が小さくなり、前記隔壁(ピストン53、ダイヤフラム501)が第1の領域58側へ移動する動きを妨げてしまう。
これに対して、圧力室すなわち第2の領域59において、前記隔壁(ピストン53、ダイヤフラム501)の可動方向の長さを長くすることにより、第2の領域59の容積変化率が小さくなり、第2の領域59内の圧力変化(第2の領域59における圧力低下)を小さくすることが出来る。これにより、前記隔壁(ピストン53、ダイヤフラム501)の動きがスムーズになる。その結果、第1の領域58内の圧力が低下し前記隔壁(ピストン53、ダイヤフラム501)が動き始めてから、スイッチ50が切り換わる(スイッチ50がOFF状態からON状態になる)までにおいて、第1の領域58内の圧力範囲(或いは、第1の領域58における圧力変動)を小さく設定する事ができ、前記隔壁(ピストン53、ダイヤフラム501)の動きをスムーズにすることができる。
しかし、差圧センサ(5、5A)は中子よりもホイール半径方向外方へ突出させることは不都合であるので、圧力室を大きくすることは困難である。
また、圧力室(第2の領域59)における前記隔壁(ピストン53、ダイヤフラム501)の可動方向の長さを長くせず、圧力室(第2の領域59)の直径を大きくして容積を増加した場合には、前記隔壁(ピストン53、ダイヤフラム501)が第1の領域58側又は第2の領域59側へ移動した際に、前記隔壁(ピストン53、ダイヤフラム501)により押しのけられる体積が大きくなるので、第2の領域59の圧力変化を小さくすることが出来なくなり、前記隔壁(ピストン53、ダイヤフラム501)はスムーズに作動しなくなってしまう。
さらに、圧力室の直径を大きくすることは、タイヤ幅方向のスペース上の制約がある。
図10において、全体を符号5Bで示す第2変形例に係る差圧センサは、サブタンク59Bを設けており、サブタンク59Bは連通管506により圧力室(第2の領域)59と連通している。
サブタンク59Bに要求される圧力の気体を貯蔵して、当該期待を貯蔵する空間の容積を、圧力室(第2の領域)59の容積と、サブタンク59Bの容積とを合算した数値としている。
そのように構成すれば、圧力室の直径はそのままで、ピストン53やダイヤフラム501の可動方向の長さを長くして圧力室の容積を大きくしたのと同等の効果が得られ、ピストン53やダイヤフラム501が作動(移動)することによる圧力室59内の圧力変化を小さくすることができ、以って、ピストン53やダイヤフラム501をスムーズに作動させることが出来る。
サブタンク59Bを中子44内に収容するために、図11で示すように、サブタンク59Bの形状をホイールの円周方向に延在する様な形状としている。
これにより、差圧センサ5Bを、中子44よりも半径方向外方へ突出させること無く、圧力室の容積を大きくする事が出来る。
図12で示すように、差圧センサ5Bの位置は、ホイール4のエアバルブ(インフレータバルブ)46に対して、ホイール中心に対して点対称の位置としている。サブタンク59Bを設ける事によって、回転体としてのバランスが崩れない様にするためである。
なお、差圧センサ5、5Aや、図16〜図18で示す差圧センサも、図12を参照して説明したのと同様に構成することが望ましい。
図示はされていないが、ランフラットホイールではない通常のホイール(中子を有していないタイプのホイール)に第1実施形態に係る監視システムを適用する場合には、差圧センサ5及び温度センサ6は、リム41(図5、図12参照)に取り付けられる。
あるいは、例えば、リム41に台座(ホイールの半径方向外側へ突出した部分)を形成し、その台座に差圧センサ5及び温度センサ6を設けることが出来る。
差圧センサ5と同様に、後述する温度センサ6も、タイヤ内部空間(図5の45iを参照)の温度がしきい値よりも高温にならない限り、信号を出力しない。常時信号を出力する空気圧センサに比較して、電力消費が極めて少ない。
そのため、差圧センサ5と温度センサ6とを並列に設けても、発信器7の電池73の寿命は、従来のタイヤ空気圧センサの場合に比較して、極めて長期化することが出来る。
第1実施形態では、変動するタイヤ内のエア圧を常時計測する必要は無く、且つ、計測結果を電波信号として常時発信する必要も無いので、従来の空気圧センサのような高級な電子回路を使用する必要が無い。そのため、タイヤ監視システム全体を安価に導入することが出来る。
図1、図2で示す様に、各ホイール4には、差圧センサ5に加えて、温度センサ6が設けられている。
図5で示す様に、温度センサ6は、例えば中子44の内側の空間44iに設けられるが、発信器7(図1、図2参照)内部に温度センサ6を設けても良い。換言すれば、温度センサ6の取り付け位置は、タイヤ内部45iの空気の温度が上昇した旨を検知することができて、且つ、温度センサ6が破損する可能性が小さい個所であれば、特に限定するものではない。
発信器7は温度センサ6と同様に、中子44の内側の空間44iに設けられている。
高周波発信部72がシャシ側の受信器8に向かって電波信号を送信し易いように、発信器7を取り付けることが好ましい。
タイヤ45の接地部45aの内面が中子44に当った状態で走行し続けると、タイヤ45の接地部45aの内面と中子44との摩擦熱のため、タイヤ内側45iの温度が上昇する。
ここで、潤滑剤によりタイヤ45の接地部45aの内面と中子44との摩擦を抑制することは出来る。しかし、タイヤ45の接地部45aの内面が中子44に当った状態で走行し続けると潤滑剤が消滅してしまう。その結果、中子44とタイヤ45の接地部45aの内面との摩擦により、タイヤ45内部の温度が上昇する。
タイヤ45の接地部45aの内面と中子44との摩擦熱によりタイヤ45内部45iの温度が上昇するということは、タイヤ45の接地部45a自体が路面と中子44とにより挟みつけられて、過度の負荷が掛かった状態で、一定以上の時間が経過しているということであり、タイヤ45がバーストやヒートクラックを起こす危険性が高くなったということでもある。
温度センサ6を設け、タイヤ内部45iの温度が所定の温度(しきい値温度以上)になったことを検出し、タイヤ45がバーストやヒートクラックを起こす可能性が増加したことをドライバーに警告すれば、車両1の安全走行の見地から、極めて有効である。
すなわち、第1実施形態によれば、差圧センサ5により、タイヤ45内の空気圧が減少したことをドライバーに警告し、温度センサ6により、タイヤ45がバーストする危険性が増加したことをドライバーに警告することが出来る。
この様に、差圧センサ5と温度センサ6とにより、ドライバーに対して二重に警告することによって、パンク等によりタイヤ45の空気圧が低下して、タイヤ45の接地部45aの内面が中子44に当っても、ドライバーがそれに気がつかずに走行し続けてしまうことや、タイヤ45がバーストしてしまうことを、未然に防止することが出来る。
温度センサ6としては、耐振動性や耐熱性があるタイプが好ましい。
ここで温度センサ6は、感度が高いもの(敏感なもの)である必要は無い。例えば、バイメタル方式でも良い。
また、温度センサ6として、サーミスタや熱電対等を用いても良い。
図示はされていないが、ランフラットホイール4ではない通常のホイール(中子を有していないタイプのホイール)に実施形態に係る監視システムを適用する場合には、上述した様に、温度センサ6をリム41に設けるか、あるいは、リム41に台座(ホイールの半径方向外側へ突出した部分)を形成し、その台座に設けることが可能である。
ここで、各ホイール4の発信器7から発信される電波信号So1(図2、図3参照)は、タイヤ45側方の領域(図5における矢印S方向の領域)から射出されて、シャシ3側の受信器8に受信される。タイヤ45が道路と接触する領域(図5において、スチールコード45bが埋め込まれている領域、矢印R方向の領域)からは、電波信号So1は射出され難い。
タイヤ45の矢印R方向の領域に埋め込まれたスチールコード45bが、電波遮蔽(ファラデーシールド)として作用するので、タイヤ45の矢印R方向領域では、電波が遮蔽されてしまうからである。
なお、図5で示す様に、ランフラットホイール4においては、リム41は多片リムとして構成されているのが好ましい。
多片リムであれば、リム41に、中子44およびタイヤ45を容易に取り付けることが出来るからである。
なお、中子44がタイヤ45とともに、リム41に容易に取り付けられる構造であれば、リム41は一体構造であっても良い。
次に図13のフローチャートを参照して、図1〜図12で示す第1実施形態における制御について説明する。
図13のステップS1において、制御手段9は、差圧センサ5からのタイヤ45内の圧力が低下した旨の信号が受信されたか否かを判断する
タイヤ45内の圧力が低下した旨の信号が受信されたならば(ステップS1がYES)、当該信号(タイヤ内圧力低下信号)が所定時間以上継続しているか否かを判断する(ステップS2)。
タイヤ内圧力低下信号が所定時間以上継続している場合(ステップS2がYES)には、ステップS3に進み、警告装置10によって、タイヤ45内の圧力が低下した旨を警告する。そして、ステップS4に進む。
ステップS2において、差圧センサ5からタイヤ45内の圧力低下信号が継続している時間が、所定時間(しきい値:例えば10秒)よりも短い場合(ステップS2がNO)は、当該タイヤ内圧力低下信号はノイズであると判断して、ステップS1に戻る。
上述した様に、ステップS2により、差圧センサ5から発信されるタイヤ45の圧力が低下した旨の検知信号が、所定時間(しきい値:例えば10秒)以上に亘って、継続的に受信された場合(ステップS2がYES)にのみ、タイヤの空気圧が減少したと判断される。ここで、「継続的に」とは、差圧センサ5がタイヤ45内の圧力が低下したことを検知した信号が、連続して途切れなく受信された状態や、差圧センサ5がタイヤ45内の圧力が低下したことを検知した信号が、連続してパルス状に受信された状態(係るパルス状の信号が、所定時間にわたり、断続的に受信される状態)を意味している。
図示はされていないが、ステップS2を省略することも可能である。
ステップS1において、差圧センサ5からのタイヤ45内の圧力が低下した旨の信号が受信されなければ(ステップS1がNO)、ステップS4に進む。
ステップS4では、制御手段9は、温度センサ6からの計測信号を受信したか否かを判断する。温度センサ6からの計測信号を受信していれば(ステップS4がYES)、ステップS5に進む。一方、温度センサ6からの計測信号を受信していなければ(ステップS4がNO)、ステップS8に進む。
ステップS5では、制御手段9は、温度センサ6が計測した計測温度がしきい値を超えているか否かを判断する。計測温度がしきい値を超えていれば(ステップS5がYES)、警告装置10によって、タイヤ内部温度が危険領域まで上昇している旨を警告し(ステップS6)、ステップS7に進む。
一方、計測温度がしきい値を超えなければ(ステップS5がNO)、ステップS8に進む。
ステップS7では、制御手段9は制御を終了するか否かを判断する。制御を終了するのであれば(ステップS7がYES)、そのまま終了し、制御を続行するのであれば(ステップS7がNO)、ステップS1まで戻り、ステップS1以降を繰り返す。
ステップS8では、制御手段9はキースイッチ13がOFFになっているか否かを判断する。キースイッチ13がOFFになっていれば(ステップS8がYES)、制御を終了する。一方、キースイッチ13がOFFになっていなければ(ステップS8がNO)、ステップS1まで戻り、ステップS1以降を繰り返す。
図13において、差圧センサ5からの検知信号を処理した後に、温度センサ6からの計測信号を処理しているが、その順序を逆にして、温度センサ6からの計測信号を処理した後に、差圧センサ5からの検知信号を処理しても良い。
さらに、差圧センサ5からの検知信号処理と温度センサ6からの計測信号処理とを直列に実行するのではなく、差圧センサ5からの検知信号処理と、温度センサ6からの計測信号処理とを並列に実行する様に構成する事も出来る。
連続走行によりタイヤに過度の負荷が掛かり続ける場合や、ブレーキを使用する頻度が高い走行を行った場合等においては、タイヤ内部45iの温度が高温になる。そうした場合にも、上述したような並列処理を行えば、温度センサ6によりドライバーに警告を与える事が出来るので、有効である。
図14、図15は、本発明の第2実施形態を示している。
図1〜図13の第1実施形態では、ホイール4側にセンサ5、6及び発信器7の駆動電源である電池73を設けているが、図14、図15の第2実施形態では、ホイール4側には電池を設けていない。
図14、図15では、ホイール4側には、図1〜図13の第1実施形態における発信器7の代わりに、差圧センサ計測信号発信器16と、温度センサ計測信号発信器17と、電波/電流変換装置18と、コンデンサ22が設けられている。一方、シャシ3側には、電波発信器19が設けられている。
電波/電流変換装置18は、シャシ3側の電波発信器19から発信される電波(電磁波)So2を受信して、電流に変換する様に構成されている。そして、電波/電流変換装置18で変換された電流は、ホイール側の回路20に介装されたコンデンサ22で電荷として貯えられる。
ここで、シャシ3側の電波発信器19は、各ホイール4において、電波/電流変換装置18に対応した個所に設けられている。
コンデンサ22で貯えられた電荷により、差圧センサ5、温度センサ6、差圧センサ計測信号発信器16、温度センサ計測信号発信器17を作動する。
差圧センサ5の計測結果は、差圧センサ計測信号発信器16から、電波信号So11として、シャシ3側の受信器8へ発信される。
温度センサ6の計測結果は、温度センサ計測信号発信器17から、電波信号So12として、シャシ3側の受信器8へ発信される。
図14、図15の第2実施形態によれば、シャシ3側から発信された電波So2を、電波/電流変換装置18で電流に変換し、コンデンサ22で貯えて、差圧センサ5、温度センサ6、差圧センサ計測信号発信器16、温度センサ計測信号発信器17の作動電源としている。そのため、ホイール4側に電池を設ける必要が無い。
図14、図15の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図13の第1実施形態と同様である。
図16は、差圧センサの第3変形例を示しており、第3変形例に係る差圧センサは、図6、図7で示す差圧センサと同様に、ピストン53を有するタイプの差圧センサである。
図16の第3変形例に係る差圧センサは、全体が符号5Cで示されており、図6及び図7におけるアッパケース51、スイッチ50側のリテーナリング55、アッパホルダ部57を一体に成形し、アッパケース51に空気孔51iを形成している。このように構成することにより、製造コストを減少すると共に、省スペース化を図ることが出来る。
図16の第3変形例に係る差圧センサにおけるその他の構成及び作用効果は、図6、図7で示す差圧センサと同様である。
図17は、差圧センサの第4変形例を示している。第4変形例に係る差圧センサも、図6、図7で示す差圧センサと同様に、ピストン53を有している。
図17の第4変形例に係る差圧センサは、全体が符号5Dで示されており、アッパケース51とアッパホルダ57とが一体に成形されていると共に、ロアケース52と、バルブ56側のリテーナリング55Lとが一体的に構成されている。
アッパケース51側の部材及びロアケース52側の部材を可能な限り一体化して構成することにより、製造コストをさらに低減化することが可能になる。
図17の第4変形例に係る差圧センサにおけるその他の構成及び作用効果は、図6、図7、図16で示す差圧センサと同様である。
図18は差圧センサの第5変形例を示しており、第3変形例に係る差圧センサは、図8、図9で示す第1変形例に係る差圧センサと同様に、ダイヤフラム501を有するタイプの差圧センサである。
図18の第5変形例に係る差圧センサは、全体が符号5Eで示されており、図8及び図9におけるアッパケース51Aとアッパホルダ部57を一体に成形し、当該アッパケース51Aに空気孔51iを形成している。このように構成することにより、製造コストを減少すると共に、省スペース化を図ることが出来る。
図18の第5変形例に係る差圧センサにおけるその他の構成及び作用効果は、図8、図9で示す差圧センサと同様である。
図19は、第1実施形態における変形例を示しており、当該変形例は、差圧センサをホイールの中子に取り付ける態様が異なっている。
図5、図12を参照すれば明らかな様に、第1実施形態では、差圧センサ5(5A〜5E)におけるピストン53或いはダイヤフラム501の作動方向は、ホイール4の半径方向である。それに対して、図19で示す変形例では、差圧センサ5Dのピストン53(図17参照)の移動方向(作動方向)が、ホイール4の周方向となる様に、差圧センサ5Dは取り付けられている。
差圧センサ5Dを係る態様で取り付けた図19の変形例では、高速走行時において、遠心力がピストン53に作用してピストン53を半径方向外側(ピストン53の作動方向)に移動してしまうことを防止することが出来る。その結果、高速走行時において遠心力がピストン53に作用することに起因して、差圧センサ5Dが誤動作することを防止することが出来る。
図19では図17の差圧センサ5Dのみを示しているが、図6、図7の差圧センサ5、図8、図9の差圧センサ5A、図10、図11の差圧センサ5B、図16の差圧センサ5C、図18の差圧センサ5Eも、図19で示すように配置することが出来る。
なお、図8、図9の差圧センサ5A、図18の差圧センサ5Eでは、ダイヤフラム501の作動方向がホイール4の周方向となる様に、ホイール4の中子44またはリム41に取り付けられる。
図19の変形例におけるその他の構成及び作用効果は、第1実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない。
例えば、図示の実施形態ではランフラットホイールにタイヤを取り付けた場合について説明しているが、リムに中子を設けていない通常のホイールにタイヤを取り付けた場合についても、本発明のモニタリングシステム及びモニタリング方法を適用することが出来る。
また、図1〜図3、図5、図6では、差圧センサ5と発信器7とは別部品で構成されて、結線(ワイヤーハーネス)により接続されている旨が示されているが、センサ(差圧センサ5、温度センサ6)と発信器とを一体に構成したセンサユニットとしても良い。また、センサ(差圧センサ5、温度センサ6)および発信器を集積回路として構成しても良い。
スイッチ50は、押圧されるとスイッチがONとなる圧電素子のようなものでも良い。
さらに、図15において差圧センサ計測信号発信器16と温度センサ計測信号発信器17とは別体に示されているが、差圧センサ計測信号発信器16と温度センサ計測信号発信器17とを一体に構成し、あるいは、何れか一方が他方の機能を兼ねている様に構成しても良い。
それに加えて、温度センサ6をタイヤ温度監視のみならず、ブレーキ温度監視等に用いることも可能である。
貨物自動車に適用した本発明の第1実施形態を示すブロック図。 タイヤ監視システムにおいて、車両を除いた詳細を説明するブロック図。 タイヤの空気圧監視に必要な構成を模式的に示すブロック図。 シャシ側の構成を簡略化して示すブロック図。 ランフラットホイールの中子に差圧センサ、温度センサ及び発信器を配置した状態を示す部分拡大断面図。 スイッチが非作動状態の差圧センサを示す断面図。 スイッチが作動した差圧センサを示す断面図。 差圧センサの第1変形例における非作動状態を示す断面図。 差圧センサの第1変形例における作動状態を示す断面図。 差圧センサの第2変形例を示す断面図。 差圧センサの第2変形例の配置を示す正面断面図。 第1実施形態における差圧センサの配置を示す側面断面図。 第1実施形態の制御を示すフローチャート。 第2実施形態の概略構成を示すブロック図。 第2実施形態において、タイヤ監視システムの車両を除いた詳細を説明するブロック図。 差圧センサの第3変形例を示す断面図。 差圧センサの第4変形例を示す断面図。 差圧センサの第5変形例を示す断面図。 第1実施形態の変形例における差圧センサの配置を示す部分拡大断面図。 従来技術におけるランフラットホイールの概念図。 従来技術におけるランフラットホイールの部分拡大断面図。
符号の説明
1・・・貨物車両/車両
2・・・運転室/キャブ
3・・・シャシ
4・・・ホイール
5、5A、5B、5C、5D、5E・・・差圧センサ
6・・・温度センサ
7・・・発信器
8・・・受信器
9・・・制御装置
10・・・警告装置
11・・・バッテリ
13・・・キースイッチ
16・・・差圧センサ計測信号発信器
17・・・温度センサ計測信号発信器
18・・・電波/電流変換装置
19・・・電波発信器
22・・・コンデンサ

Claims (8)

  1. ホイール(4)に差圧センサ(5、5A〜5E)及び差圧センサ(5、5A〜5E)の検出結果を電波信号(So1、So11)としてシャシ(3)側に発信する発信器(7、16)とを設け、差圧センサ(5、5A〜5E)はタイヤ(45)内の空気圧が低下したことを検知して検知信号を発信する機能を有しており、シャシ(3)側にはホイール(4)の発信器(7、16)から発信された電波信号(So1、So11)を受信する受信器(8)と、受信器(8)が受信した電波信号(So1、So11)からタイヤ(45)内の空気圧が低下したか否かを判定する機能を有する制御装置(9)とを有することを特徴とするタイヤ監視システム。
  2. ホイール(4)側にはタイヤ内部空間(45i)の温度を計測する温度センサ(6)も設けられており、前記発信器(7、17)は温度センサ(6)の検出結果も電波信号(So1、So12)としてシャシ(3)側に発信する様に構成されており、前記制御装置(9)は、受信器(8)が受信した電波信号(So1、So12)からタイヤ内部空間(45i)の温度が上昇したか否かを判定する機能を有する請求項1のタイヤ監視システム。
  3. 計測部内の空気圧が作用する第1の領域(58)と、所定圧力の気体が封入されている第2の領域(59)と、第1の領域(58)中に固定され且つ押圧されると作動状態となって検知信号を出力するスイッチ(50)とを有しており、2つの領域(58、59)を仕切る隔壁(ピストン53)は、計測部内の空気圧が減少した場合に第1の領域(58)側に移動してスイッチ(50)を押圧する機能を有していることを特徴とする差圧センサ。
  4. 計測部内の空気圧が作用する第1の領域(58)と、所定圧力の気体が封入されている第2の領域(59)と、第1の領域(58)中に固定され且つ押圧されると作動状態になるスイッチ(50)とを有しており、2つの領域(58、59)を仕切る隔壁(ダイヤフラム501)は可撓性材料で構成されており、計測部内の空気圧が減少した場合に第1の領域(58)側へ突出する様に変形してスイッチ(50)を押圧する機能を有していることを特徴とする差圧センサ。
  5. 第2の領域(59)中に弾性体(54)が配置されており、該弾性体(54)は前記2つの領域(58、59)を仕切る隔壁(53、501)を第1の領域(58)側へ付勢している請求項3、請求項4の何れかの差圧センサ。
  6. 連通路(506)を介して前記第2の領域(59)と連通する気体貯留部(59B)を備え、該気体貯留部(59B)は第2の領域(59)の気体と同一の気体を充填しており、気体貯留部(59B)内の圧力は第2の領域(59)内の圧力と等しい請求項3〜請求項5の何れか1項の差圧センサ。
  7. タイヤ(45)内の空気圧が所定圧力より低下したか否かを判定する工程(S1)と、タイヤ(45)内の空気圧が所定圧力より低下した場合に運転室(キャブ2)側の警告装置(10)を作動させる工程(S3)とを有することを特徴とするタイヤ監視方法。
  8. タイヤ内部空間(45i)の温度が所定温度よりも高温になったか否かを判定する工程(S5)と、タイヤ内部空間(45i)の温度が所定温度よりも高温になった場合に運転室(キャブ2)側の警告装置(10)を作動させる工程(S6)とを有する請求項7のタイヤ監視方法。
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