JP5361504B2 - 打撃工具 - Google Patents

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Description

本発明は、工具ビットを長軸方向に直線状に駆動させ、これによって当該工具ビットに所定のハンマ作業を遂行させる打撃工具の防振技術に関する。
特許第3520130号公報(特許文献1)には、打撃工具としての電動ハンマの防振ハウジング構造が開示されている。公報に記載の電動ハンマは、ハンドルを一体に備えたハウジングが、ハンマビットを打撃動作する打撃機構部に対して弾性体を介して接続されている。このように構成することで、打撃機構部がハンマビットを打撃する際に生ずる振動が軽減された防振ハウジング構造が提供される。
ところで、電動ハンマを用いて加工作業を行う場合、打撃機構部には工具ビットの打撃方向である長軸方向のみならず、長軸方向と交差する方向にも振動が発生する。従って、工具ビットの長軸方向とそれに交差する方向との両方向についてハンドル(ハウジング)に防振効果を持たせようとすると、打撃機構部に対しハウジングの全方向の相対移動を許容する必要がある。その場合、ハウジングと打撃機構部とを接続する防振用の弾性体につき、例えば柔らかく設定した場合には、打撃方向と交差する方向に関し、ハウジングと打撃機構部との相対的な位置関係が不安定化して使用性が悪化することになり、逆に硬く設定した場合には、使用性を向上できても防振効果が低下してしまうことになる。
特許第3520130号公報
本発明は、上記の問題に鑑み、打撃工具において、ハンドルの防振効果および使用性の向上に資する技術を提供することをその目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る打撃工具の好ましい形態によれば、工具ビットを長軸方向に直線状に駆動させ、これによって当該工具ビットに所定のハンマ作業を遂行させる打撃工具が構成される。なお、本発明における「打撃工具」とは、工具ビットが長軸方向に直線動作する構成のハンマに限らず、工具ビットが長軸方向の直線動作と長軸回りの回転動作を行うハンマドリルを好適に包含する。
本発明に係る打撃工具は、特徴的構成として、モータと、モータによって駆動され、工具ビットを直線動作させる打撃機構部と、モータおよび打撃機構部を収容する工具本体と、工具本体の少なくとも一部を覆うとともに、当該工具本体に第1の弾性体を介して少なくとも工具ビットの長軸方向と交差する方向に相対移動可能に接続された外郭ハウジングと、外郭ハウジングにおける工具ビットと反対側に第2の弾性体を介して工具ビットの長軸方向に相対移動可能に接続された作業者が握るハンドルとを有する構成とした。なお、本発明における「打撃機構部」は、典型的にはモータの回転動力を直線運動に変換する運動変換機構と当該運動変換機構の直線運動により圧力変動(空気バネ)を介して直線駆動されて工具ビットを打撃する打撃子によって構成される。また、本発明における「第1の弾性体」および「第2の弾性体」とは、バネあるいはゴムがこれに該当する。
本発明によれば、振動発生源である打撃機構部を収容した工具本体に発生した振動のうち、工具ビットの長軸方向(打撃方向)の振動については、外郭ハウジングとハンドルとを接続する第2の弾性体によって低減し、長軸方向と交差する方向の振動については、工具本体と外郭ハウジングとを接続する第1の弾性体によって低減する構成としている。従って、第1および第2の弾性体の硬さ(バネ定数)を個々に設定することによって、ハンドルに長軸方向のみならず長軸方向と交差する方向の防振効果を持たせた上で、長軸方向と交差する方向のぐらつきを抑え、使用性の向上を図ることができる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、ハンドルは、工具ビット長軸方向と交差する方向に延在する握り領域を有し、当該握り領域における延在方向の一端が第2の弾性体を構成する機械バネによって外郭ハウジングに接続されている。打撃工具の場合、ハンドルを握った作業者は、工具ビットを被加工材に押し付ける方向にハンドルに押圧力を作用させつつ加工作業を行う。このため、本発明のように、ハンドルの握り領域が、工具ビットの長軸方向と交差する方向に延在する構成とすることにより、工具ビットの押し付け操作を楽に行うことができる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、外郭ハウジングは、工具ビットの長軸方向において複数に分割されるとともに、当該分割された複数の分割体を相互に接合することによって構成されている。本発明によれば、複数の分割体を、例えばネジによる締結によって接合する際に、第1の弾性体を外郭ハウジングと工具本体との間に挟み込んだ状態で容易に組み付けることが可能となり、組み付け性が向上する。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、工具本体は、工具ビットの長軸方向に延在する筒状のバレル部を有し、バレル部の外周面と当該バレル部を覆う外郭ハウジングの内周面との間にOリングが介在され、当該Oリングによって工具本体と外郭ハウジングとの径方向に関する位置決めをなす構成とした。なお、本発明における「径方向」は、工具ビットの長軸方向と交差する方向に該当する。
本発明によれば、Oリングに外郭ハウジングを工具本体に接続する第1の弾性体としての機能を持たせることができる。
上記課題を達成するため、本発明に係る打撃工具の別の形態によれば、工具ビットを長軸方向に直線状に駆動させ、これによって当該工具ビットに所定のハンマ作業を遂行させる打撃工具が構成される。なお、本発明における「打撃工具」とは、工具ビットが長軸方向に直線動作する構成のハンマに限らず、工具ビットが長軸方向の直線動作と長軸回りの回転動作を行うハンマドリルを好適に包含する。
本発明に係る打撃工具は、特徴的構成として、モータと、モータによって駆動され、工具ビットを直線動作させる打撃機構部と、モータおよび打撃機構部を収容する工具本体と、工具本体の少なくとも一部を覆う外郭ハウジングと、外郭ハウジングにおける工具ビットの反対側に一体状に形成された作業者が握るハンドルとを有する。そして、外郭ハウジングは、少なくとも工具ビットの長軸方向と交差する方向に弾性変形可能な第1の弾性体と、工具ビットの長軸方向に弾性変形可能な第2の弾性体とを介して工具本体に接続された構成とされる。なお、本発明における「打撃機構部」は、典型的にはモータの回転動力を直線運動に変換する運動変換機構と当該運動変換機構の直線運動により圧力変動(空気バネ)を介して直線駆動されて工具ビットを打撃する打撃子とによって構成される。また、本発明における「一体状」とは、外郭ハウジングとハンドルを一体に形成する態様、あるいは別々に形成したものを後工程で互いに固定する態様のいずれも好適に包含する。また、本発明における「第1の弾性体」および「第2の弾性体」とは、バネあるいはゴムがこれに該当する。
本発明によれば、打撃工具のハンドルを握って加工作業を行う場合において、打撃機構部に発生して外郭ハウジングへと伝達する振動のうち、工具ビットの長軸方向の振動については第2の弾性体によって防振され、工具ビットの長軸方向と交差する方向の振動については第1の弾性体によって防振される構成である。従って、第1および第2の弾性体の硬さ(バネ定数)を個々に設定することによって、ハンドルに長軸方向のみならず長軸方向と交差する方向の防振効果を持たせた上で、長軸方向と交差する方向のぐらつきを抑え、使用性の向上を図ることができる。
また、本発明に係る打撃工具によれば、外郭ハウジングにハンドルが一体状とされた打撃工具において、工具本体には、当該工具本体を工具ビットの長軸方向に摺動自在に貫通する棒状部材が設けられ、当該棒状部材は、外郭ハウジングの工具本体に対する工具ビット長軸方向の相対移動を案内するガイドレールとして機能する構成とした。このように構成することにより、外郭ハウジングの工具本体に対する工具ビット長軸方向の相対移動動作の安定化が図られ、ハンドルの使用性を向上することができる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態では、棒状部材と外郭ハウジングが第1の弾性体を介して接続された構成とされる。これにより、第1の弾性体による、外郭ハウジングおよびハンドルの工具ビット長軸方向と交差する方向の防振に関する防振構造を合理的に構築することができる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態では、外郭ハウジングには、当該外郭ハウジングの工具ビット長軸方向の振動を抑制する動吸振器が設置されている。本発明によれば、第2の弾性体によって取り切れない工具ビット長軸方向の振動を動吸振器の制振機能によって更に軽減することができる。
本発明によれば、打撃工具において、ハンドルの防振効果および使用感の向上に資する技術が提供されることとなった。
本発明の第1実施形態に係るハンマドリルの全体構成を示す外観図である。 ハンマドリルの内部構造を示す断面図である。 ハンマドリルの外側ハウジングと外側ハウジングに連接されたハンドグリップを示す外観図である。 前後方向に分割された外側ハウジングの後ハウジング部を前方(ハンマビット側)から見た図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図2のC−C線断面図である。 図5のD−D線断面図である。 図5のE−E線断面図である。 図2のF−F線断面図である。 本発明の第2実施形態にハンマドリルの全体構成を示す断面図である。 図11のG−G線断面図である。 図11のH−H線断面図である。 図11のI−I線断面図である。 本発明の第3実施形態にハンマドリルの全体構成を示す断面図である。 クランクハウジングの底板および当該底板に設けられた外側ハウジング用防振構造を説明する平面図である。 図16の側面図である。 図16の底面図である。 図17のJ−J線断面図である。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態につき、図1〜図10を参照しつつ詳細に説明する。この第1の実施形態は、請求項1〜4に記載の発明に対応するものである。打撃工具の一例として電動式のハンマドリルを用いて説明する。図1および図2に示すように、本実施の形態に係るハンマドリル101は、概括的に見て、ハンマドリル101の外郭を形成する外側ハウジング102と、当該外側ハウジング102によって覆われる本体部103と、当該本体部103の先端領域(図示左側)に中空状のツールホルダ137を介して着脱自在に取付けられたハンマビット119と、外側ハウジング102のハンマビット119の反対側に連接された作業者が握るハンドグリップ109とを主体として構成されている。ハンマビット119は、ツールホルダ137によってその長軸方向への相対的な直線動作可能に保持される。外側ハウジング102は、本発明における「外郭ハウジング」に対応し、本体部103は、本発明における「工具本体」に対応し、ハンマビット119は、本発明における「工具ビット」に対応し、ハンドグリップ109は、本発明における「ハンドル」に対応する。なお説明の便宜上、ハンマビット119側を前、ハンドグリップ109側を後という。
図2に示すように、本体部103は、駆動モータ111を収容したモータハウジング105と、運動変換機構113、打撃要素115および動力伝達機構117を収容したバレル部106を含むクランクハウジング107とによって構成されている。駆動モータ111は、回転軸線が本体部103の長軸方向(ハンマビット119の長軸方向)と概ね直交する縦方向(図3において上下方向)となるように配置される。駆動モータ111の回転動力は、運動変換機構113によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素115に伝達され、当該打撃要素115を介してハンマビット119の長軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。運動変換機構113および打撃要素115は、本発明における「打撃機構部」に対応する。また、駆動モータ111の回転動力は、動力伝達機構117によって適宜減速された上でツールホルダ137を介してハンマビット119に伝達され、当該ハンマビット119が周方向に回転動作される。なお駆動モータ111は、ハンドグリップ109に配置されたトリガ109aの引き操作によって通電駆動される。
運動変換機構113は、クランク機構を主体として構成される。クランク機構は、駆動モータ111によって回転駆動されることによって当該クランク機構の最終可動部材を構成する駆動子としてのピストン135がシリンダ141内をハンマビット長軸方向に直線動作するように構成される。一方、動力伝達機構117は、複数のギアからなるギア減速機構を主体として構成され、駆動モータ111の回転力をツールホルダ137に伝達する。これによりツールホルダ137が鉛直面内にて回転され、それに伴い当該ツールホルダ137により保持されたハンマビット119が回転する構成とされる。なお、運動変換機構113及び動力伝達機構117の構成については、従来周知ゆえ、その詳細な説明を省略する。
打撃要素115は、ピストン135とともにシリンダ141のボア内壁に摺動自在に配置された打撃子としてのストライカ143と、ツールホルダ137に摺動自在に配置された中間子としてのインパクトボルト145とを主体として構成される。ストライカ143は、ピストン135の摺動動作に伴うシリンダ141の空気室141aの空気バネ(圧力変動)を介して駆動され、インパクトボルト145に衝突(打撃)し、当該インパクトボルト145を介してハンマビット119に打撃力を伝達する。
なお、ハンマドリル101は、クランクハウジング107の上面カバー107aに取り付けられた作業モード切替ダイヤル147を作業者が適宜操作することにより、ハンマビット119に対し長軸方向への打撃力のみを加えて被加工材の加工作業を行うハンマモードと、長軸方向への打撃力と周方向への回転力とを加えて被加工材の加工作業を行うハンマドリルモードとの間で切替可能とされる。なお、ハンマモードとハンマドリルモード間での作業モード切替えについては、周知の技術であり、かつまた本発明には直接的には関係しないため、その説明を省略する。
上記のように構成されるハンマドリル101においては、駆動モータ111が通電駆動されると、その回転出力は、運動変換機構113を介して直線運動に変換された後、打撃要素115を介してハンマビット119に長軸方向の直線運動、つまり打撃動作を行わせる。またハンマビット119には、上記の打撃動作に加え、駆動モータ111の回転出力によって駆動される動力伝達機構117を介して回転動作が伝達され、これにより周方向の回転動作が加えられる。すなわち、ハンマドリルモードでの作業時には、ハンマビット119が長軸方向の打撃動作と周方向の回転動作を行い、被加工材にハンマドリル加工作業を遂行する。一方、ハンマモードでの作業時には、動力伝達機構117の回転動力伝達がクラッチにより遮断される。このため、ハンマビット119が長軸方向の打撃動作のみを行い、被加工材にハンマ加工作業を遂行する。
上記のハンマ作業時あるいはハンマドリル作業時において、本体部103には、ハンマビット119の長軸方向に衝撃的かつ周期的な振動が発生するほか、長軸方向と交差する方向にも振動が発生する。次に本体部103に発生した振動の、作業者が握るハンドグリップ109への伝達を防止あるいは低減するための防振構造につき説明する。
図3には、本体部103を覆う外側ハウジング102と、当該外側ハウジング102に取り付けられるハンドグリップ109が示される。外側ハウジング102は、図3と図1との比較から理解できるように、本体部103のうちのモータハウジング105以外の領域を覆う構成とされる。なお、当然のことながら、作業者によって操作される部位、具体的にはハンマビット119をツールホルダ137に着脱自在に装着するべくツールホルダ137の先端領域に配置されるチャック149および作業モード切替ダイヤル147については、外側ハウジング102から露出する構成とされる。
外側ハウジング102は、ハンマビット119の長軸方向に概ね水平状に延在する略筒状の前側部分102Fと、当該前側部分102Fの後端から下方に向かって延在する縦長の後側部分102Rとを備えた側面視で略L形に形成されている。そして、ハンマビット119の長軸方向において前側部分102Fと後側部分102Rとの2つに分割されている。図3において、分割線(接合面)が符号Lで示される。なお、以下の説明では、前側部分102Fを前ハウジング部、後側部分102Rを後ハウジング部という。前後のハウジング部102F,102Rは、互いの接合面L(前ハウジング部102Fの後面と後ハウジング部102Rの前面)を合わせた状態で、外周に形成された複数の前後の接合ボス部151a,151bをネジ151で相互に締結することで一体化される。前後のハウジング部102F,102Rは、本発明における「複数の分割体」に対応する。
上記のように構成される外側ハウジング102は、防振用の第1〜第4弾性ゴム153,155,157,159を介して本体部103に接続され、当該本体部103に対してハンマビット119の長軸方向、および長軸方向と交差する上下(垂直)方向と左右(水平)方向に相対移動が可能とされている。換言すれば、外側ハウジング102は、第1〜第4弾性ゴム153,155,157,159を介して本体部103外面に対し直接に接触しない離間状態(浮遊状態)で支持されている。以下、各弾性ゴム153,155,157,159につき説明する。
各弾性ゴム153,155,157,159のうち、第1弾性ゴム153は、図4および図5に示すように、後ハウジング部102Rの前面上部とクランクハウジング107の後端面上部との間に、ハンマビット119の長軸線を挟んで上下左右に各一個ずつ、都合4個が介在状に配置される。各第1弾性ゴム153は、円柱状に形成されており、後ハウジング部102Rに形成された略円形の筒状部161に収容保持されるとともに、その前面がクランクハウジング107の後端面上部に面接触で当接され、接触面の摩擦力で当該クランクハウジング107に対する相対移動が規制されている。
第2弾性ゴム155は、図4および図6に示すように、後ハウジング部102Rの前面下部とモータハウジング105の後面下部との間に、ハンマビット119の長軸線と直交する垂直線を挟んで左右に各一個ずつ、都合2個が介在状に配置される。各第2弾性ゴム155は、円柱状に形成されており、後ハウジング部102Rに形成された略円形の筒状部163に収容保持されている。そして、当該第2弾性ゴム155の前面が、筒状部163内に遊嵌状に嵌入されたモータハウジング105のピン状突部105aの後端面に面接触で当接され、接触面の摩擦力によって当該モータハウジング105に対する相対移動が規制されている。
第3弾性ゴム157は、図5および図7に示すように、前ハウジング部102Fの内部に形成された径方向壁面の後面と、バレル部106の前側部分と後側部分とを接合するネジ152の頭部との間に、ハンマビット119の長軸線を挟んで上下左右に各一個ずつ、都合4個が介在状に配置される。各第3弾性ゴム157は、円柱状に形成されており、前ハウジング部102Fに形成された略半円形の筒状部165に収容保持されるとともに、その後面がネジ152の頭部に面接触で当接され、当該接触面の摩擦力で当該バレル部106に対する相対移動が規制されている。
外側ハウジング102は、分割された一方の前ハウジング部102Fをバレル部106に前方から被せ、他方の後ハウジング部102Rをクランクハウジング107およびモータハウジング105に後側から被せて両ハウジング部102F,102Rを互いに対向させた状態で、両ハウジング部102F,102Rの接合ボス部151a,151bにネジ151をねじ込むことによって組付ける。このとき、上記の第1〜第3弾性ゴム153,155,157が、当該クランクハウジング107、モータハウジング105、そしてバレル部106に対してハンマビット119の長軸方向(外側ハウジング102の接合方向)に押圧される。すなわち、第1〜第3弾性ゴム153,155,157は、外側ハウジング102を本体部103に組付ける際に、当該外側ハウジング102と本体部103との間に弾発状に挟持される構成としている。このとき、第1〜第3弾性ゴム153,155,157は、それぞれ外側ハウジング102に形成された筒状部161,163,165によって保持されているため、当該第1〜第3弾性ゴム153,155,157の組付け作業を容易に行うことができる。
上記の第1〜第3弾性ゴム153,155,157は、本体部103に発生する振動のうち、ハンマビット119の長軸方向と交差する上下(垂直)方向および左右(水平)方向の振動が外側ハウジング102に伝達することを低減するべく作用する。第1〜第3弾性ゴム157は、本発明における「第1の弾性体」に対応する。
本実施の形態に係るハンマドリル101は、本体部103に生ずるハンマビット119の長軸方向の振動を抑えるための動吸振器171を備えており、この動吸振器171に第4弾性ゴム159が取り付けられている。動吸振器171は、図5に示すように、長尺中空状に形成された動吸振器本体としての筒体172と、当該筒体172内に配置されたウェイト173と、ウェイト173を筒体172との間で連接するべく当該ウェイト173の前後にそれぞれ配置された弾性要素としての付勢バネ174を主体として構成されている。このように構成された動吸振器171は、ハンマビット119の長軸線を挟んで本体部103におけるクランクハウジング107の左側および右側の側面にそれぞれ配置され、ウェイト173の移動方向がハンマビット119の長軸方向となるように互いに平行に装着されている。動吸振器171は、付勢バネ174を介して筒体172に連接されたウェイト173が本体部103に生ずるハンマビット119の長軸方向の振動に対して対向状に動作することで本体部103の振動を抑制する制振機構を構成している。
第4弾性ゴム159は、リング状に形成されるとともに、図5、図8および図9に示すように、左右の各動吸振器171につき、筒体172の外周の前後に各一個ずつ、都合4個が取り付けられている。外側ハウジング102の前ハウジング部102Fと後ハウジング部102Rの各内側面には、第4弾性ゴム159の側面領域と対向する部位に円弧状の係合部167が形成され、当該係合部167に対して第4弾性ゴム159の側面が面接触で弾発状に係合されている。これにより、第4弾性ゴム159は、本体部103に発生する振動のうち、ハンマビット119の長軸方向と交差する上下方向および左右方向の振動が外側ハウジング102に伝達することを低減するべく作用する。第4弾性ゴム159は、本発明における「第1の弾性体」に対応する。
また、図2に示すように、外側ハウジング102の前ハウジング部102Fの内面とバレル部106の外面との間には、スリーブ131が配置されており、このスリーブ131は、前ハウジング部102Fの内周面に面接触で当接され、バレル部106の外周面に対しては前後2個のOリング133を介して弾発状に当接されている。Oリング133はゴム製であり、バレル部106に対する外側ハウジング102の径方向(ハンマビット119の長軸方向と交差する方向)の位置決めをなすとともに、径方向に弾性変形することによってバレル部106に対する外側ハウジング102の相対移動を可能とし、当該方向に関する防振部材としても機能する。Oリング133は、本発明における「第1の弾性体」に対応する。
ハンドグリップ109は、図1〜図3に示すように、ハンマビット119の長軸方向と交差する上下方向に延在する握り領域109Aと、当該握り領域109Aの上下の各端部から前方に延びる水平状の連接領域109B,109Cとを有する側面視で略D形に形成されるとともに、上下の連接領域109B,109Cの端部が外側ハウジング102の後ハウジング部102Rの後端部に連接される。ハンドグリップ109の下側の連接領域109Cは、後ハウジング部102Rの下端部に回動軸121を支点としてハンマビット119の長軸方向に回動自在に連接され、上側の連接領域109Bが防振用の圧縮コイルバネ123を介して後ハウジング部102Rの上端部にハンマビット119の長軸方向に相対移動可能に接続されている。
圧縮コイルバネ123は、図10に示すように、伸縮方向がハンマビット119の長軸方向となるように、ハンマビット119の長軸線を挟んで左右に各一個ずつ、都合2個が配置されている。各圧縮コイルバネ123は、ハンドグリップ109と後ハウジング部102Rとの間に弾発状に介在されており、一端がハンドグリップ109側のバネ座面に当接され、他端が後ハウジング部102R側のバネ座面に当接されている。このように配置された圧縮コイルバネ123は、本体部103に発生する振動のうち、ハンマビット119の長軸方向の振動が外側ハウジング102を経てハンドグリップ109に伝達することを低減するべく作用する。圧縮コイルバネ123は、本発明における「第2の弾性体」および「機械バネ」に対応する。なお、圧縮コイルバネ123は、ハンドグリップ109と後ハウジング部102Rとの間に配置された防塵カバー124によって覆われている。
ハンドグリップ109の上端部には、圧縮コイルバネ123の中を貫通して前方へ水平に延在するスライド部材としての柱状体125が形成され、この柱状体125が後ハウジング部102Rの後面に形成されたスライドガイド用の筒状部材127内を摺動することで、後ハウジング部102Rに対するハンドグリップ109のハンマビット長軸方向の相対移動動作の安定化が図られている。なお、柱状体125にはストッパボルト129が取り付けられ、このストッパボルト129の頭部が筒状部材127の前面に当接することでハンドグリップ109が後方へと移動する際の後退端を規定している。
本実施の形態においては、上述したように、本体部103を覆う外側ハウジング102は、第1〜第3弾性ゴム153,155,157を介してハンマビット119の長軸方向に相対移動可能に接続され、また第4弾性ゴム159およびOリング133を介してハンマビット119の長軸方向と交差する方向に相対移動可能に接続されている。このため、ハンマ作業時あるいはハンマドリル作業時において、ハンマビット119を打撃動作することに伴い本体部103に発生して外側ハウジング102へと伝達される振動のうち、ハンマビット119の長軸方向と交差する上下方向および左右方向の振動については、第4弾性ゴム159によって低減され、長軸方向の振動については、第1〜第3弾性ゴム153,155,157によって低減される。このように、外側ハウジング102は、ハンマビットの長軸方向および長軸方向と交差する上下、左右の各方向、つまり全方向に関して防振される。
一方、ハンドグリップ109は、外側ハウジング102に対して圧縮コイルバネ123を介してハンマビット119の長軸方向への相対移動可能に接続されている。このため、外側ハウジング102からハンドグリップ109へと伝達される振動のうち、ハンマビット119の長軸方向の振動は、圧縮コイルバネ123によって低減される。
上記のように、本実施の形態によれば、本体部103に発生した振動のうち、ハンマビット119の長軸方向の振動については、主として外側ハウジング102とハンドグリップ109とを接続する圧縮コイルバネ123によって低減し、長軸方向と交差する方向の振動については、本体部103と外側ハウジング102とを接続する第4弾性ゴム159によって低減する構成である。従って、ハンドグリップ109にハンマビット119の長軸方向および長軸方向と交差する方向にそれぞれ防振効果を持たせた上で、長軸方向と交差する方向の防振を行う第4弾性ゴム159のバネ定数を上げて硬めに設定することで、ハンドグリップ109の本体部103に対する長軸方向と交差する方向のぐらつきを抑え、使用性の向上を図ることができる。
本実施の形態においては、外側ハウジング102と本体部103との間に介在状に配置される第1〜第3弾性ゴム153,155,157は、前述したように前ハウジング部102Fと後ハウジング部102Rとをネジ151で締結接合する際、圧縮状態で挟持される構成としている。一方、ハンドグリップ109の長軸方向の防振を主として圧縮コイルバネ123によって行う構成のため、第1〜第3弾性ゴム153,155,157については、当該圧縮された状態から更なる圧縮変形が可能(長軸方向の防振が可能)となる構成、あるいは圧縮変形が不能(長軸方向の防振が不能)となる構成のいずれでも構わない。
また、本実施の形態では、本体部103が動吸振器171を備える構成としている。このため、当該本体部103に発生するハンマビット119の長軸方向の振動に対し、動吸振器171の制振要素であるウェイト173および付勢バネ174が協働して動的な制振を行う。これにより本体部103の振動を抑制することができる。
(本発明の第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態につき、図11〜図14を参照しつつ説明する。この第2の実施形態は、請求項1〜4に記載の発明に対応するものである。本実施の形態は、外側ハウジング102の防振構造に関する変形例、特にハンマビット119の長軸方向と交差する方向の防振の変形例に関するものである。そして、当該防振構造以外の構成、例えばハンマドリル101の全体構成、ハンマビット119の駆動に関する構成、ハンドグリップ109の取り付けに関する構成等については、前述した第1の実施形態と全く同様である。従って、第1の実施形態と同一の構成部材については、同一符号を付してその説明を省略または簡略する。
図12に示すように、外側ハウジング102は、本体部103に対し防振用の第1〜第3弾性ゴム153,155,157(ただし、第2弾性ゴム155については図6参照)を介して弾発状に接続され、また先端側(前端側)においては、図11に示すように、バレル部106に対してスリーブ131およびOリング133を介して接続されている。また、ハンドグリップ109は、図11に示すように、下側の連接領域109Cが後ハウジング部102Rの下端部に回動軸121を支点としてハンマビット119の長軸方向に回動自在に連接され、上側の連接領域109Bが圧縮コイルバネ123を介して後ハウジング部102Rの上端部にハンマビット119の長軸方向に相対移動可能に接続されている。上記の構成については、第1の実施態様と同様である。
本実施の形態は、ハンマドリル101の本体部103が第1の実施形態で説明した動吸振器171を備えていない場合を対象としている。図12〜図14に示すように、本体部103におけるクランクハウジング107の左右の側面領域に、第5弾性ゴム176が配置され、当該第5弾性ゴム176を介して外側ハウジング102が本体部103に対しハンマビット119の長軸方向と交差する方向に相対移動可能に接続されている。第5弾性ゴム176は、第1の実施形態で説明した第4弾性ゴム159に相当するものであり、本発明における「第1の弾性体」に対応する。
第5弾性ゴム176は、クランクハウジング107の左右の外側面と、これに対向する外側ハウジング102の前ハウジング部102Fの左右の内側面との間に前後各一個ずつ、都合4個が介在状に配置される。各第5弾性ゴム176は、円柱状に形成されており、クランクハウジング107に形成された側方に開口する略円形の筒状部177内に一部が筒状部177から突出するように収容保持されるとともに、その突出端面が前ハウジング部102Fの内側面に形成された突部178に面接触で当接され、接触面の摩擦力で当該前ハウジング部102Fに対する相対移動が規制されている。
上記のように介在された本実施の形態によれば、第5弾性ゴム176は、本体部103に発生する振動のうち、ハンマビット119の長軸方向と交差する左右方向の振動を低減し、外側ハウジング102の防振を行うことができる。なお、その他の作用効果については、第1の実施形態と同様である。
なお、本実施の形態では、第5弾性ゴム176をクランクハウジング107の筒状部177で保持する構成のため、前ハウジング部102Fと後ハウジング部102Rとの組付け時に第5弾性ゴム176の脱落を防ぎ、組付け作業を容易に行うことができるが、この筒状部177の設置場所は、クランクハウジング107側から外側ハウジング102側に変更しても構わない。
(本発明の第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態につき、図15〜図18を参照しつつ説明する。この第3の実施形態は、請求項5〜7に記載の発明に対応するものである。図15に示すように、本実施の形態に係るハンマドリル201は、概括的に見て、ハンマドリル201の外郭を形成する外側ハウジング202と、当該外側ハウジング202によって覆われる本体部203と、当該本体部203の先端領域(図示左側)に中空状のツールホルダ237を介して着脱自在に取付けられたハンマビット219と、外側ハウジング202のハンマビット219の反対側に連接された作業者が握るハンドグリップ209とを主体として構成されている。ハンマビット219は、ツールホルダ237によってその長軸方向への相対的な直線動作可能に保持される。外側ハウジング202は、本発明における「外郭ハウジング」に対応し、本体部203は、本発明における「工具本体」に対応し、ハンマビット219は、本発明における「工具ビット」に対応し、ハンドグリップ209は、本発明における「ハンドル」に対応する。なお説明の便宜上、ハンマビット219側を前、ハンドグリップ209側を後という。
本体部203は、駆動モータ211を収容したモータハウジング205と、便宜上図示を省略する運動変換機構、打撃要素および動力伝達機構を収容したバレル部206を含むクランクハウジング207とによって構成されている。クランクハウジング207は、バレル部206以外の領域がモータハウジング205によって収容されるとともに、当該モータハウジング205に接合されている。駆動モータ211は、回転軸線が本体部203の長軸方向(ハンマビット219の長軸方向)と概ね直交する縦方向(図15において上下方向)となるように配置される。
駆動モータ211の回転動力は、運動変換機構によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素に伝達され、当該打撃要素を介してハンマビット219に長軸方向の打撃動作を行わせる。運動変換機構および打撃要素は、本発明における「打撃機構部」に対応する。また、駆動モータ211の回転動力は、動力伝達機構によって適宜減速された上でツールホルダ237を介してハンマビット219に伝達され、当該ハンマビット219が周方向に回転動作される。すなわち、ハンマドリルモードでの作業時には、ハンマビット219が長軸方向の打撃動作と周方向の回転動作を行い、被加工材にハンマドリル加工作業を遂行する。一方、ハンマモードでの作業時には、動力伝達機構の回転動力伝達がクラッチにより遮断される。このため、ハンマビット219が長軸方向の打撃動作のみを行い、被加工材にハンマ加工作業を遂行する。なお、駆動モータ211は、ハンドグリップ209に配置されたトリガ209aの引き操作によって通電駆動される。
次に、ハンマ作業時あるいはハンマドリル作業時において、本体部203から作業者が握るハンドグリップ209への振動伝達を防止あるいは低減するための防振構造につき、図15〜図19を参照しつつ説明する。本実施の形態では、ハンドグリップ209と外側ハウジング202が一体に形成された構成、あるいは互いに固定されて一体化された構成とされる。そして、外側ハウジング202は、本体部203に対して防振用の圧縮コイルバネ281を介してハンマビット219の長軸方向に相対移動可能に接続されるとともに、防振用の複数のゴムリング283を介してハンマビット219の長軸方向と交差する上下(垂直)方向および左右(水平)方向に相対移動可能に接続されている。ゴムリング283は、本発明における「第1の弾性体」に対応し、圧縮コイルバネ281は、本発明における「第2の弾性体」に対応する。
ハンドグリップ209は、ハンマビット219の長軸方向と交差する上下方向に延在する握り領域209Aと、握り領域209Aの上下の各端部から前方に略水平状に延びる連接領域209B,209Cとを有する側面視で略D形に形成されるとともに、上下の連接領域209B,209Cの前端部が外側ハウジング202の後端部に一体に連接される。圧縮コイルバネ281は、図15に示すように、伸縮方向がハンマビット219の長軸方向となるように、外側ハウジング202のハンドグリップ209との連接領域である上端部前面側と本体部203におけるクランクハウジング207の後部上端後面側との間に弾発状に介在されており、一端が外側ハウジング202側のバネ受部202aに当接され、他端がクランクハウジング207側のバネ受部207aに当接されている。このように配置された圧縮コイルバネ281は、本体部203に発生する振動のうち、ハンマビット219の長軸方向の振動がハンドグリップ209に伝達することを低減するべく作用する。
なお、圧縮コイルバネ281は、クランクハウジング207に対して前方への付勢力を作用し、これに伴いハンドグリップ209および外側ハウジング202が相対的に後方への付勢力を受ける。このため、図15に示すように、本体部203におけるモータハウジング205の外側前面205aと当該外側前面205aに対向する外側ハウジング202の内面径方向の段差面202bとの間には、ゴム製または樹脂製のストッパリング282が介在され、これにより、初期状態での外側ハウジング202と本体部203の相対位置が規定されている。
図16〜図19に示すように、ゴムリング283は、長尺状のピン部材284の長軸方向の両端部外周にゴムリング保持具285を介して固定状に取り付けられている。ピン部材284は、本発明における「棒状部材」に対応する。クランクハウジング207の底板207bの下面(外面)には、ハンマビット219の長軸方向に互いに平行に延在する長尺状の2個の筒状部材286がハンマビット219の長軸線を挟んで左右に配置されている。左右の筒状部材286は、クランクハウジング207に対し一体に形成され、あるいは固着されている。各筒状部材286には、それぞれピン部材284が貫通状に配置されるとともに、図19に示すように、当該左右の筒状部材286の両端部においてすべり軸受287を介してハンマビット219の長軸方向に相対的に摺動自在に支持されている。そして、左右のピン部材284の長軸方向両端部が筒状部材286から外部に突出され、その突出端部にゴムリング283がゴムリング保持具285を介して同軸上に取り付けられている。従って、クランクハウジング207の外側下部には、前後左右の4箇所に各一個、都合4個のゴムリング283が配置される。
一方、外側ハウジング202には、図15に示すように、4個のゴムリング283を個々に収容保持するための4個の筒状保持部288が形成されている。各ゴムリング283は、筒状保持部288の内周面に面接触で接触され、径方向に弾性変形可能に連接される。かくして、外側ハウジング202は、本体部203に対し、当該本体部203の上下方向の略中間領域である、クランクハウジング207の底部付近において、概ね同一水平面上に並列された4個のゴムリング283を介してハンマビット219の長軸方向と交差する方向(上下および左右方向)に相対移動可能に接続される。
なお、ピン部材284は、長軸方向の両端面(ゴムリング保持具285の端面)が筒状保持部288の孔底に当接されており、これにより外側ハウジング202とピン部材284がハンマビット219の長軸方向には相対移動を規制された一体構造とされる。このため、ピン部材284は、クランクハウジング207に対して外側ハウジング202と共にハンマビット219の長軸方向に相対移動することになり、外側ハウジング202の移動を案内するガイドレールとして機能する。
また、図16に示すように、筒状部材286の上面側のうちクランクハウジング207の底板207bの内面(ハウジング内部)に臨む領域には、開口286aが形成されており、この開口286aを介してクランクハウジング207内部の潤滑油(グリス)が筒状部材286内へと導入される構成とされる。このように潤滑油によってピン部材284と筒状部材286(すべり軸受287)との摺動面が潤滑されることで、摺動動作の円滑性あるいは耐久性の向上が図られている。なお、すべり軸受287の外側には潤滑油の漏出を防止するオイルシール289が設けられている。
なお、図15に示すように、本実施の形態の場合も第1の実施形態と同様、本体部203を覆うべく備えられる外側ハウジング202は、本体部203のうちのモータハウジング205の下部領域以外の領域を覆う構成とされ、作業者によって操作される部位、具体的にはハンマビット219をツールホルダ237に着脱自在に装着するべくツールホルダ237の先端領域に配置されるチャック249およびハンマビット219の作業モードを切替える作業モード切替ダイヤル247については、外側ハウジング202から露出する構成とされる。
また、クランクハウジング207の左右の側面には、動吸振器271が取り付けられている。便宜上具体的な図示を省略するが、動吸振器271は、前述の第1の実施形態で説明した動吸振器171と同様に構成され、弾性要素としての付勢バネを介して筒体に連接されたウェイトが本体部203に生ずるハンマビット219の長軸方向の振動に対して対向状に動作することで本体部203の振動を抑制する制振機構を構成している。
本実施の形態においては、上述したように、本体部203を覆う外側ハウジング202とハンドグリップ209が一体とされている。そして、外側ハウジング202が本体部203に対し圧縮コイルバネ281を介してハンマビット219の長軸方向に相対移動可能に接続されるとともに、ゴムリング283を介してハンマビット219の長軸方向と交差する上下方向および左右方向に相対移動可能に接続された構成としている。このため、ハンマ作業時あるいはハンマドリル作業時において、ハンマビット119を打撃動作することに伴い本体部203に発生して外側ハウジング202へと伝達される振動のうち、ハンマビット219の長軸方向の振動については、圧縮コイルバネ281によって低減され、長軸方向と交差する上下方向および左右方向の振動については、ゴムリング283によって低減される。このように、外側ハウジング102およびハンドグリップ209は、ハンマビット219の長軸方向および長軸方向と交差する上下、左右の各方向、つまり全方向に関して防振される。
すなわち、本実施の形態によれば、前述した第1の実施の形態と同様、作業者が握るハンドグリップ209にハンマビット219の長軸方向および長軸方向と交差する方向にそれぞれ防振効果を持たせた上で、長軸方向と交差する方向の防振を行うゴムリング283のバネ定数を上げて硬めに設定することで、ハンドグリップ209の本体部203に対する長軸方向と交差する方向のぐらつきを抑え、使用性の向上を図ることができる。
なお、本実施の形態におけるゴムリング283は、ハンマビット219の長軸方向と交差する方向のみならず長軸方向の防振を行うようにしても差し支えない。
また、本実施の形態では、クランクハウジング207にハンマビット219の長軸方向に摺動自在に貫通するピン部材284を設け、そして当該ピン部材284と共に外側ハウジング202がクランクハウジング207に対しハンマビット219の長軸方向に相対移動する構成としている。すなわち、ピン部材284は、外側ハウジング202のクランクハウジング207に対する相対移動を案内するガイドレールとして機能し、外側ハウジング202の相対移動動作の安定化が図られ、使用性を向上することができる。また、ピン部材284と筒状部材286との摺動面にクランクハウジング207内の潤滑油を供給する構成のため、当該摺動部位の円滑性、耐久性の向上に有効となる。
なお、第1〜第3の実施形態では、打撃工具の一例としてハンマドリル101,201の場合で説明したが、ハンマビット119,219が打撃動作のみを行うハンマに適用することが可能である。
上記発明の趣旨に鑑み、以下の態様を構成することが可能とされる。
(態様1)
「請求項2〜4のいずれか1つに記載の打撃工具であって、
前記第1の弾性体が複数備えられるとともに、当該複数の第1の弾性体が工具ビットの長軸線を挟んで対称に配置されていることを特徴とする打撃工具。」
(態様2)
「請求項3に記載の打撃工具であって、
前記第1の弾性体は、前記分割体を接合するに際し、前記工具本体または外郭ハウジングの少なくとも一方に設けた筒状部によって保持されることを特徴とする打撃工具。」
(態様3)
「請求項8に記載の打撃工具であって、
前記動吸振器は、筒体と、当該筒体内に収容されて前記工具ビット長軸方向に直線移動可能なウェイトと、当該ウェイトを筒体との間で連接する弾性要素とを有し、
前記筒体の外周には、前記第1の弾性体が前記外郭ハウジングの内面に弾発状に接触するように配置されていることを特徴とする打撃工具。」
(態様4)
「請求項5〜7のいずれかに記載の打撃工具であって、
前記第1の弾性体は、前記工具本体の、工具ビット長軸方向と交差する垂直方向の中間領域において同一水平面上に並列状に複数配置されていることを特徴とする打撃工具。」
(態様5)
「請求項6または7に記載の打撃工具であって、
前記棒状部材と前記工具本体との摺動部位には、当該工具本体内の潤滑油が給油される構成としたことを特徴とする打撃工具。」
101 ハンマドリル(打撃工具)
102 外側ハウジング(外郭ハウジング)
102F 前ハウジン部(分割体)
102R 後ハウジング部(分割体)
103 本体部(工具本体)
105 モータハウジング
105a ピン状突部
106 バレル部
107 クランクハウジング
107a 上面カバー
109 ハンドグリップ(ハンドル)
109A 握り領域
109B 上の連接領域
109C 下の連接領域
109a トリガ
111 駆動モータ(モータ)
113 運動変換機構(打撃機構部)
115 打撃要素(打撃機構部)
117 動力伝達機構
119 ハンマビット(工具ビット)
121 回動軸
123 圧縮コイルバネ(第2の弾性体)
124 防塵カバー
125 柱状体
127 筒状部材
129 ストッパボルト
131 スリーブ
133 Oリング(第1の弾性体)
135 ピストン
137 ツールホルダ
141 シリンダ
141a 空気室
143 ストライカ
145 インパクトボルト
147 作業モード切替ダイヤル
149 チャック
151 ネジ
151a 前接合ボス部
151b 後接合ボス部
152 ネジ
153 第1弾性ゴム(第1の弾性部材)
155 第2弾性ゴム(第1の弾性部材)
157 第3弾性ゴム(第1の弾性部材)
159 第4弾性ゴム(第1の弾性部材)
161 筒状部
163 筒状部
165 筒状部
167 係合部
171 動吸振器
172 筒体
173 ウェイト
174 付勢バネ
176 第5弾性ゴム(第1の弾性部材)
177 筒状部
178 突部
201 ハンマドリル(打撃工具)
202 外側ハウジング(外郭ハウジング)
202a バネ受部
202b 段差面
203 本体部
205 モータハウジング
205a 外側前面
206 バレル部
207 クランクハウジング
207a バネ受部
207b 底板
209 ハンドグリップ(ハンドル)
209A 握り領域
209B 上の連接領域
209C 下の連接領域
209a トリガ
211 駆動モータ
219 ハンマビット(工具ビット)
237 ツールホルダ
247 作業モード切替ダイヤル
249 チャック
271 動吸振器
281 圧縮コイルバネ(第2の弾性体)
282 ストッパリング
283 ゴムリング(第1の弾性体)
284 ピン部材(棒状部材)
285 ゴム保持具
286 筒状部材
286a 開口
287 すべり軸受
288 筒状保持部
289 オイルシール

Claims (7)

  1. 工具ビットを長軸方向に直線状に駆動させ、これによって当該工具ビットに所定のハンマ作業を遂行させる打撃工具であって、
    モータと、
    前記モータによって駆動され、前記工具ビットを直線動作させる打撃機構部と、
    前記モータおよび前記打撃機構部を収容する工具本体と、
    前記工具本体の少なくとも一部を覆うとともに、当該工具本体に防振用の第1の弾性体を介して少なくとも前記工具ビットの長軸方向と交差する方向に相対移動可能に接続された外郭ハウジングと、
    前記外郭ハウジングにおける前記工具ビットの反対側に防振用の第2の弾性体を介して前記工具ビットの長軸方向に相対移動可能に接続された作業者が握るハンドルと、
    を有することを特徴とする打撃工具。
  2. 請求項1に記載の打撃工具であって、
    前記ハンドルは、前記工具ビット長軸方向と交差する方向に延在する握り領域を有し、当該握り領域における延在方向の一端が前記第2の弾性体を構成する機械バネによって前記外郭ハウジングに接続されていることを特徴とする打撃工具。
  3. 請求項1または2に記載の打撃工具であって、
    前記外郭ハウジングは、前記工具ビットの長軸方向において複数に分割されるとともに、当該分割された複数の分割体を相互に接合することによって構成されていることを特徴とする打撃工具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の打撃工具であって、
    前記工具本体は、前記工具ビットの長軸方向に延在するバレル部を有し、前記バレル部の外周面と当該バレル部を覆う前記外郭ハウジングの内周面との間にOリングが介在され、当該Oリングによって前記工具本体と前記外郭ハウジングとの径方向に関する位置決めをなす構成としたことを特徴とする打撃工具。
  5. 工具ビットを長軸方向に直線状に駆動させ、これによって当該工具ビットに所定のハンマ作業を遂行させる打撃工具であって、
    モータと、
    前記モータによって駆動され、前記工具ビットを直線動作させる打撃機構部と、
    前記モータおよび前記打撃機構部を収容する工具本体と、
    前記工具本体の少なくとも一部を覆う外郭ハウジングと、
    前記外郭ハウジングにおける前記工具ビットの反対側に当該外郭ハウジングと一体状に形成された作業者が握るハンドルと、
    を有し、
    前記外郭ハウジングは、少なくとも前記工具ビットの長軸方向と交差する方向に弾性変形可能な防振用の第1の弾性体と、前記工具ビットの長軸方向に弾性変形可能な防振用の第2の弾性体とを介して前記工具本体に接続されており、
    前記工具本体には、当該工具本体を前記工具ビットの長軸方向に摺動自在に貫通する棒状部材が設けられ、当該棒状部材は、前記外郭ハウジングの前記工具本体に対する前記工具ビット長軸方向の相対移動を案内するガイドレールとして機能することを特徴とする打撃工具。
  6. 請求項に記載の打撃工具であって、
    前記棒状部材と前記外郭ハウジングは、前記第1の弾性体を介して接続されていることを特徴とする打撃工具。
  7. 請求項1〜のいずれか1つに記載の打撃工具であって、
    前記工具本体には、当該工具本体の前記工具ビット長軸方向の振動を抑制する動吸振器が設置されていることを特徴とする打撃工具。
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