JP5320405B2 - 光電変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光電変換装置に関する。
光電変換装置として、シリコンを用いた太陽電池、色素増感型太陽電池などが知られている。中でも、色素増感型太陽電池は、安価で、高い光電変換効率が得られることから注目されており、さらなる光電変換効率の向上を目指して種々の開発が行われている。
色素増感型太陽電池は一般に、透明導電体上に設けられた半導体電極を有する作用極と、対極と、作用極の半導体電極に担持される光増感色素と、作用極及び対極間に配置される電解液と、作用極と対極との間であって電解液の周囲に設けられる封止部とを主要構成要素としており、電解液は、例えばI/I などの酸化還元系(レドックス対)を含む電解液などで構成されている。
このような色素増感型太陽電池においては、入射された可視光によって光増感色素中の電子が励起され、そのようにして励起された光増感色素から半導体電極の伝導帯に電子が注入され、外部回路へと流れ出る。外部回路から戻ってきた電子は対極にてトリヨウ化物イオン(I )をヨウ化物イオン(I)に還元し、電子を失い酸化された光増感色素がヨウ化物イオン(I)により再還元され、こうして発電が行われる。
このような色素増感型太陽電池には、一般的にアイオノマーであるハイミラン(商品名、三井・デュポンポリケミカル社製)を加熱溶融させて電解液を封止することによって、電解液中の揮発溶媒の揮発を防止できる光電気化学電池が提案されている(例えば特許文献1参照)。
またハイミランよりも気体遮蔽性が高いという理由でエチレン−ビニルアルコール共重合体を加熱溶融させて電解液を封止することによってさらに電解液中の揮発溶媒の揮発を防止できる光電気化学電池も提案されている(例えば特許文献2参照)。
さらに色素増感型太陽電池においては、大電流を取り出すために、透明導電体上に金属配線が設けられる場合がある。この金属配線は、電解液と触れると腐食を起こすため低融点ガラス等の配線保護層で覆われている。
このような色素増感型太陽電池として、上記封止部が、金属配線とそれを取り囲む低融点ガラスから成る封止材とで構成されることによって、封止部内に金属配線を配置して光電変換効率を向上させる、色素増感型太陽電池も知られている(例えば特許文献3参照)。
特開2003−297446号公報 特開2007−149652号公報 特開2005−346971号公報
しかし、上記特許文献1、2に記載の光電気化学電池では、光電変換効率の経時変化が十分小さいレベルにあるとは言えない。
また上記特許文献3に記載の色素増感型太陽電池では、光電変換装置が温度変化の大きい環境下で使用された場合に、作用極と対極との熱膨張係数や、作用極或いは対極と封止材との熱膨張係数が通常異なるために、封止材に応力が集中し、封止材の剥離やクラック等の損傷が生じる場合がある。このため、電解液の漏洩、特に電解液中の有機溶媒の漏洩が起きる場合がある。従って、上記特許文献3に記載の色素増感型太陽電池では、封止部内に金属配線が配置されるために光電変換効率が高いものの、温度変化の大きい環境下で使用される場合に、光電変換効率の経時変化が十分なレベルにあるとは言えない。
そこで、本発明は、光電変換効率の経時変化を十分に抑制できる光電変換装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため、光電変換効率の経時変化が起こる原因について鋭意研究を重ねた結果、電解液の漏洩、特に電解液中の有機溶媒の漏洩がいまだに大きいことが光電変換効率の経時変化が起こる主な原因ではないかと考えた。そして、本発明者らはさらに検討を重ね、以下の発明により上記課題を解決しうることを見出した。
即ち本発明は、一対の電極と、前記一対の電極間に配置される電解液と、前記一対の電極を連結し、前記電解液の周囲に設けられる封止部とを備えており、前記封止部の少なくとも一部が、無機材料で構成される少なくとも1つの無機封止部と、第1の樹脂を含む材料で構成される少なくとも1つの樹脂封止部と、を備えており、前記無機封止部及び前記樹脂封止部が、前記一対の電極を結ぶ方向に沿って配置されている光電変換装置である。
この光電変換装置においては、封止部の少なくとも一部が、少なくとも1つの無機封止部と、少なくとも1つの樹脂封止部とを備えており、無機封止部及び樹脂封止部が、一対の電極を結ぶ方向に沿って配置されている。ここで、無機封止部は無機材料で構成され、樹脂封止部は第1の樹脂を含む材料で構成されている。このため、無機封止部は、電解液に対して、樹脂封止部よりも高い封止能を有する。そして、本発明の光電変換装置では、無機封止部の存在により、封止部が樹脂封止部のみで構成される場合に比べて、電解液と封止部との境界面のうち、電解液に対する封止能の高い無機封止部と電解液との境界面の割合を大きくすることが可能となる。
さらに、光電変換装置が温度変化の大きい環境下に置かれ、一対の電極の熱膨張係数が異なる場合に、封止部に応力が加わったとしても、その応力が樹脂封止部によって緩和されるため、無機封止部への応力集中を抑制することができる。従って、無機封止部にクラック等の損傷が生じることを防止できる。
このため、本発明の光電変換装置によれば、電解液の漏洩を十分に抑制することができ、ひいては光電変換効率の経時変化を十分に抑制することができる。この結果、光電変換装置の長寿命化を実現することが可能となる。
上記光電変換装置においては、例えば前記一対の電極のうち一方の電極が第1電極を有し、他方の電極が第2電極を有し、前記封止部において、前記無機封止部が前記第1電極上に固定され、前記樹脂封止部が前記無機封止部と前記第2電極とを連結している。
また上記光電変換装置においては、前記一対の電極のうち一方の電極が第1電極を有し、他方の電極が第2電極を有し、前記封止部において、前記樹脂封止部が前記第1電極上に固定され、前記無機封止部が前記樹脂封止部と前記第2電極とを連結していてもよい。
さらに上記光電変換装置においては、前記一対の電極のうち一方の電極が第1電極を有し、他方の電極が第2電極を有し、前記封止部において、前記無機封止部が前記第1電極及び前記第2電極上にそれぞれ固定され、前記樹脂封止部が、前記第1電極上に固定される前記無機封止部と、前記第2電極上に固定される前記無機封止部とを連結していてもよい。
さらにまた上記光電変換装置においては、前記一対の電極のうち一方の電極が第1電極を有し、他方の電極が第2電極を有し、前記封止部において、前記樹脂封止部が前記第1電極及び前記第2電極上にそれぞれ固定され、前記無機封止部が、前記第1電極上に固定される前記樹脂封止部と、前記第2電極上に固定される前記樹脂封止部とを連結していてもよい。
また上記光電変換装置においては、前記一対の電極のうち一方の電極が第1電極を有し、前記一対の電極のうち他方の電極が第2電極を有し、前記無機封止部が、前記第1電極上に固定される配線部で構成され、前記配線部が、無機材料で構成され、前記第1電極上に設けられる集電配線と、前記集電配線を覆う配線保護層とを有し、前記第1電極が透明電極であることが好ましい。
この光電変換装置においては、電解液が第1電極と第2電極との間に配置される。そして、この電解液の周囲に設けられる封止部の少なくとも一部が、透明電極である第1電極上に設けられた配線部を有し、配線部が、集電配線と、集電配線を覆う配線保護層とを有する。つまり、封止部の少なくとも一部において、集電配線は、配線保護層により電解液から保護された状態で、封止部の一部として封止部内に配置されている。このように、集電配線が封止部の外側とは反対側に設けられておらず、さらに、集電配線が封止部の内側に設けられていないので、第1電極の光入射面において集電配線と封止部とが占める面積を最小限にすることができ、集電配線と封止部とにより遮蔽される入射光を最小限に留めることができる。従って、受光面積を拡大することができ、高い光電変換効率を得ることができる。
また、封止部は、配線部と樹脂封止部とを備えており、配線部及び樹脂封止部が、透明電極と対極を結ぶ方向に沿って配置されている。ここで、樹脂封止部は第1の樹脂を含む材料で構成されている。このため、光電変換装置が温度変化の大きい環境下に置かれた場合、透明電極と対極との熱膨張係数が異なる場合や、透明電極及び対極と配線部との熱膨張係数が異なる場合に、封止部に応力が加わったとしても、その応力が樹脂封止部によって緩和されるため、配線部への応力集中を抑制することができる。従って、配線部にクラック等の損傷が生じることを防止できる。このため、配線部の損傷による電解液の漏洩を防止することができ、ひいては光電変換効率の経時変化を十分に抑制することができる。
即ち、上記光電変換装置によれば、光電変換効率が高く、温度変化の大きい環境下で使用される場合にも光電変換効率の経時変化を十分に抑制することができる。
ここで、前記封止部は、前記第2電極上に設けられる無機材料から成る無機封止部を更に備えており、前記樹脂封止部は、前記配線部と前記無機封止部とを連結していることが好ましい。
このような光電変換装置においては、配線部及び無機封止部は、樹脂封止部よりも電解液に比べて高い封止能を有するため、光電変換効率の経時的変化をより十分に抑制することができる。
また上記光電変換装置においては、前記第2電極が更に透明電極であり、前記封止部の少なくとも一部は、前記第2電極上に設けられる無機封止部をさらに備え、その無機封止部が、無機材料で構成され、前記第2電極上に設けられる第2集電配線及び前記第2集電配線を覆う第2配線保護層を有する第2配線部で構成され、前記樹脂封止部は、前記配線部と前記第2配線部とを連結していてもよい。
この場合、第2電極が透明電極であるため、光電変換部は、第1電極側及び第2電極側の両方から光を受光することができる。このため、より光電変換効率を上げることができる。また、第2集電配線は、封止部の一部として封止部内に配置されているため、第2集電配線と封止部とにより遮蔽される入射光を最小限に留めることができ、さらに光電変換効率を上げることができる。
また上記光電変換装置においては、前記一対の電極のうち一方の電極が、前記電解液に接触する光電変換部を更に有し、前記第1電極と前記光電変換部とで作用極を形成し、前記第2電極が対極を形成していてもよい。
さらに上記光電変換装置においては、前記一対の電極のうち他方の電極が、前記電解液に接触する光電変換部を更に有し、前記第2電極と前記光電変換部とで作用極を形成し、前記第1電極が対極を形成していてもよい。
また上記光電変換装置においては、前記一対の電極のうち一方の電極が、第1電極と、前記第1電極上に設けられ前記電解液と接触する光電変換部とを備えており、前記光電変換装置が、前記第1電極上で前記封止部と前記光電変換部との間に設けられる配線部をさらに備え、前記配線部が、無機材料で構成され、前記第1電極上に設けられる集電配線と、前記集電配線を覆う配線保護層とを有していてもよい。
ここで、前記配線部の幅よりも前記無機封止部の幅が狭いことが好ましい。この場合、採光面積、即ち、開口率をより大きくすることができる。
また上記光電変換装置においては、前記一対の電極のうち一方の電極が、第1電極と、前記第1電極上に設けられ前記電解液と接触する光電変換部とを備えており、前記光電変換装置が、前記第1電極上で前記封止部に対して前記光電変換部と反対側に設けられる配線部をさらに備え、前記配線部が、無機材料で構成され、前記第1電極上に設けられる集電配線からなることが好ましい。
ここで、前記配線部の幅よりも前記無機封止部の幅が狭いことが好ましい。この場合、光電変換装置の採光面積、即ち、開口率をより大きくすることができる。
上記光電変換装置においては、前記封止部に対して前記電解液と反対側に、前記封止部及び前記第1電極の境界と、前記封止部及び前記第2電極の境界と、前記無機封止部及び前記樹脂封止部の境界とを少なくとも覆う第2の樹脂をさらに備えることが好ましい。この場合、電解液の漏洩が、樹脂封止部のみならず第2の樹脂によっても抑制されることになる。特に、封止部と第1電極との界面、封止部と第2電極との界面、及び無機封止部と樹脂封止部との界面を通る電解液の界面漏洩が第2の樹脂によって効果的に抑制される。
前記第2の樹脂は、酸変性ポリエチレン及び紫外線硬化樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。
第2の樹脂として、酸変性ポリエチレンまたは紫外線硬化樹脂を用いた場合、第1電極、第2電極、無機封止部または第1の樹脂と第2の樹脂との接着が強固になり、それぞれの界面において、電解液の漏洩を抑制できる。
前記第2の樹脂は、ポリビニルアルコール及びエチレンービニルアルコール共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1種を含んでもよい。
第2の樹脂として、ポリビニルアルコールまたはエチレンービニルアルコール共重合体を用いた場合、これらは気体バリア性が高いために、第2の樹脂中において、電解液の漏洩を抑制できる。さらに、第1の樹脂がポリビニルアルコール、またはエチレンービニルアルコール共重合体の少なくとも1種を含有する場合には、第1の樹脂と第2の樹脂との界面に微量の水を存在させることで、両者が界面付近で溶解接着するために、より一層、電解液の漏洩を抑制できる。
前記第1の樹脂は、酸変性ポリエチレン及び紫外線硬化樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。第1の樹脂として酸変性ポリエチレンまたは紫外線硬化樹脂を用いた場合、前記第1電極、前記第2電極、または前記無機封止部と前記第1の樹脂との接着が強固になり、それぞれの界面において、電解液の漏洩を抑制できる。
前記第1の樹脂は、ポリビニルアルコール及びエチレンービニルアルコール共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1種を含んでもよい。
第1の樹脂として、ポリビニルアルコールまたはエチレンービニルアルコール共重合体を用いた場合、これらは気体バリア性が高いために、第1の樹脂中において、電解液の漏洩を抑制できる。
本発明によれば、光電変換効率の経時変化を十分に抑制することができる光電変換装置が提供される。
本発明に係る光電変換装置の第1実施形態を示す断面図である。 図1の部分拡大図である。 本発明に係る光電変換装置の第2実施形態を示す断面図である。 図3の部分拡大図である。 本発明に係る光電変換装置の第3実施形態を示す断面図である。 本発明に係る光電変換装置の第4実施形態を示す断面図である。 本発明に係る光電変換装置の第5実施形態を示す断面図である。 本発明に係る光電変換装置の第6実施形態を示す断面図である。 本発明に係る光電変換装置の第7実施形態を示す断面図である。 本発明に係る光電変換装置の第8実施形態を示す断面図である。 本発明に係る光電変換装置の第9実施形態を示す断面図である。
以下、本発明に係る光電変換装置の実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る光電変換装置の好適な実施形態を示す断面図、図2は図1の部分拡大図である。図1に示す光電変換装置100は色素増感型太陽電池を示している。
図1に示すように、光電変換装置100は、作用極1と、作用極1に対向するように配置される対極(第2電極)2とを備えている。作用極1には、光増感色素が担持されている。作用極1と対極2との間には電解液3が配置され、電解液3の周囲には、作用極1と対極2との間に封止部4が設けられている。図2に示すように、封止部4には、第2の樹脂5が、封止部4と対極2との境界B1、および、封止部4と作用極1との境界B4を少なくとも覆うように設けられている。
作用極1は、透明基板6及び透明基板6の対極2側に設けられる透明導電層7からなる透明電極(第1電極)と、透明導電層7の上に設けられる1つの光電変換部としての半導体部8とを備えており、光増感色素は半導体部8に担持されている。また半導体部8は電解液と接している。
透明基板6を構成する材料は、透明な材料であればよく、このような透明な材料としては、例えばガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルフォン(PES)などが挙げられる。
透明導電層7を構成する材料としては、例えばスズ添加酸化インジウム(Indium−Tin−Oxide:ITO)、酸化スズ(SnO)、フッ素添加酸化スズ(Fluorine−doped−Tin−Oxide:FTO)などの導電性金属酸化物が挙げられる。透明導電層7は、単層でも異なる導電性金属酸化物で構成される複数の層の積層体で構成されてもよい。透明導電層7が単層で構成される場合、透明導電層7は、高い耐熱性及び耐薬品性を有することから、FTOで構成されることが好ましい。また透明導電層7として、複数の層で構成される積層体を用いると、各層の特性を反映させることが可能となることから好ましい。中でも、ITOで構成される層と、FTOで構成される層との積層体を用いることが好ましい。この場合、高い導電性、耐熱性及び耐薬品性を持つ透明導電層7が実現できる。透明導電層7の厚さは例えば0.01μm〜2μmの範囲にすればよい。
半導体部8は通常、酸化物半導体多孔膜で構成される1つの半導体層を有する。半導体層を構成する酸化物半導体多孔膜は、例えば酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化タングステン(WO3)、酸化ニオブ(Nb25)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、酸化スズ(SnO2)、酸化インジウム(In)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化タリウム(Ta)、酸化ランタン(La)、酸化イットリウム(Y)、酸化ホルミウム(Ho)、酸化ビスマス(Bi)、酸化セリウム(CeO)、酸化アルミニウム(Al)又はこれらの2種以上で構成される酸化物半導体粒子で構成される。これら酸化物半導体粒子の平均粒径は1〜1000nmであることが、色素で覆われた酸化物半導体の表面積が大きくなり、即ち光電変換を行う場が広くなり、より多くの電子を生成することができることから好ましい。ここで、半導体層が、粒度分布の異なる酸化物半導体粒子を積層させて構成されることが好ましい。この場合、半導体層内で繰り返し光の反射を起こさせることが可能となり、入射光を半導体層の外部へ逃がすことなく効率よく光を電子に変換することができる。半導体部8の厚さは、例えば0.5〜50μmとすればよい。なお、半導体部8は、異なる材料からなる複数の半導体層の積層体で構成することもできる。
光増感色素としては、例えばビピリジン構造、ターピリジン構造などを含む配位子を有するルテニウム錯体や、ポルフィリン、エオシン、ローダミン、メロシアニンなどの有機色素が挙げられる。
対極2は、導電層9と、導電層9のうち作用極1側に設けられて対極2の表面における還元反応を促進する触媒層10とを備えている。
導電層9は、例えばチタン、ニッケル、白金、モリブデン、タングステン等の耐食性の金属材料や、ITO、FTO等の導電性酸化物や、炭素、導電性高分子で構成される。
触媒層10は、白金、炭素系材料又は導電性高分子などから構成される。
電解液3は例えばI/I などの酸化還元対と有機溶媒とを含んでいる。有機溶媒としては、アセトニトリル、メトキシアセトニトリル、プロピオニトリル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネート、γ−ブチロラクトンなどを用いることができる。酸化還元対としては、例えばI/I のほか、臭素/臭化物イオンなどの対であってもよい。
電解液3には、イオン液体電解質、例えば1−エチル−3−メチルイミダゾリウム ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドに、1−メチル−3−メチルイミダゾリウムヨーダイド、LiI、I、4−t−ブチルピリジンを所定量溶解したものなどが挙げられる。また、このイオン液体電解質にSiO、TiO、カーボンナノチューブなどのナノ粒子を混練してゲル様となった擬固体電解質であるナノコンポジットイオンゲル電解質を電解液3として用いてもよい。また、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド誘導体、アミノ酸誘導体などの有機系ゲル化剤を用いてイオン液体電解質をゲル化することもできる。
封止部4は、作用極1と対極2とを連結しており、作用極1のうち対極2側の表面上に固定される無機封止部としての配線部4Aと、配線部4Aと対極2とを連結する樹脂封止部4Bとを備えている。また配線部4A及び樹脂封止部4Bは、作用極1と対極2とを結ぶ方向に沿って一列に配置されている。即ち、配線部4A及び樹脂封止部4Bは、作用極1から対極2に向かう方向に沿って一列に配置されている。
配線部4Aは、本実施形態では、透明導電層7の表面上であって半導体部8を包囲するように設けられている。本実施形態では、集電配線11が配線部4Aの内部に存在し、その集電配線11は配線保護層12によって全体を覆われ、電解液3と集電配線11との接触が防止されている。即ち、配線保護層12は、集電配線11に跨るように設けられている。言い換えると、本実施形態の光電変換装置100では、配線部4Aが、無機封止部として有効に利用されているのである。なお、配線保護層12は、集電配線11の全体を覆っている限り、作用極1の透明導電層7に接触していてもよいし、接触していなくてもよい。
集電配線11を構成する材料は、透明導電層7よりも低い抵抗を有する材料であればよく、このような材料としては、例えば金、銀、銅、白金、アルミニウム、チタン及びニッケルなどの金属が挙げられる。
配線保護層12を構成する材料としては、例えば非鉛系の透明な低融点ガラスフリットなどの無機絶縁材料が挙げられる。
配線保護層12は、より長期間に渡って電解液3と集電配線11との接触を防止するため、また、電解液3が配線保護層12と接触した場合の配線保護層12の溶解成分の発生を防ぐために、耐薬品性の第3の樹脂13で被覆されていることが好ましい。
第3の樹脂としては、ポリイミド、フッ素樹脂及び紫外線硬化樹脂のほか、酸変性ポリエチレン、またはポリビニルアルコール、またはエチレンービニルアルコール共重合体などが挙げられる。なお、酸変性ポリエチレンとは、ポリエチレンに酸をランダム共重合、交互共重合、ブロック共重合、グラフト共重合させたもの、またはこれらを金属イオンで中和したものを意味する。一例としては、エチレン−メタクリル酸共重合体は、エチレンとメタクリル酸を共重合させたもので、酸変性ポリエチレンであるし、エチレン−メタクリル酸共重合体を金属イオンで中和したアイオノマーは酸変性ポリエチレンとなる。
樹脂封止部4Bは、第1の樹脂を含む材料で構成されていればよい。樹脂封止部は樹脂部とも称する。このような第1の樹脂は樹脂であればいかなるものでもよいが、このような第1の樹脂としては、酸変性ポリエチレンまたは紫外線硬化樹脂が好ましい。第1の樹脂として、酸変性ポリエチレンまたは紫外線硬化樹脂を用いた場合、作用極1の透明電極、対極2または配線部4Aと第1の樹脂との接着が強固になり、それぞれの界面において、電解液3の漏洩を抑制できる。また第1の樹脂は、ポリビニルアルコール又はエチレンービニルアルコール共重合体であってもよい。第1の樹脂としてポリビニルアルコールまたはエチレンービニルアルコール共重合体を用いた場合、これらの樹脂は気体バリア性が高いために、第1の樹脂中において、電解液3の漏洩を抑制できる。
ここで、第1の樹脂は酸変性ポリエチレンであることがより好ましい。この場合、前記した理由に加えて、酸変性ポリエチレンが、電解液3中に含まれる有機溶媒に対して非常に安定であるため、長期間にわたって第1の樹脂の柔軟性や接着性などの物性を維持できる。酸変性ポリエチレンはエチレンーメタクリル酸共重合体、アイオノマー、無水マレイン酸変性ポリエチレンのいずれかであることがさらに好ましい。この場合、前記した理由に加えて、第1の樹脂の極性が高いために、作用極1の透明電極、対極2または配線部4Aとの接着がよりいっそう強固になる。
なお、樹脂封止部4Bは樹脂のみで構成されてもよいし、樹脂と無機フィラーとで構成されていてもよい。
第2の樹脂5としては、酸変性ポリエチレンまたは紫外線硬化樹脂が好ましい。第2の樹脂5として、酸変性ポリエチレンまたは紫外線硬化樹脂を用いた場合、作用極1の透明電極、対極2、配線部4Aまたは第1の樹脂と第2の樹脂との接着が強固になり、それぞれの界面において、電解液3の漏洩を抑制できる。また第2の樹脂5は、ポリビニルアルコールまたはエチレンービニルアルコール共重合体であることが好ましい。第2の樹脂5として、ポリビニルアルコールまたはエチレンービニルアルコール共重合体を用いた場合、これらは気体バリア性が高いために、第2の樹脂5中において、電解液3の漏洩を抑制できる。さらに、第1の樹脂がポリビニルアルコール、またはエチレンービニルアルコール共重合体の少なくとも1種を含有する場合には、第1の樹脂と第2の樹脂との界面に微量の水を存在させることで、両者が界面付近で溶解接着するために、より一層、電解液3の漏洩を抑制できる。上記の樹脂は単独で第2の樹脂5として用いてもよいが、2種以上を混合または積層したものであってもよい。第2の樹脂5が、樹脂封止部4Bまたは第3の樹脂13に含まれる樹脂と異なるものであれば、機能、例えば、強度、漏洩液体の浸透抑制性、耐熱性等に合せて最適に選ぶことができるため好ましい。
ただし、第2の樹脂5が、樹脂封止部4Bまたは第3の樹脂13に含まれる樹脂と同一の繰り返し部位を含んだ樹脂であると熱的性質や、溶媒への溶解性、光に対する反応性などで類似の性質を持ちやすいために各々の界面での接着性が高まるという利点がある。例えば、第2の樹脂5と、樹脂封止部4Bがいずれも酸変性ポリエチレン及びエチレンービニルアルコール共重合体からなる群より選ばれる樹脂の少なくとも1種を含有すれば、これらの樹脂は、エチレンに相当する不飽和炭素鎖の繰り返し部位を含むために、加熱することで容易に溶融し、冷却後も元の物性を維持する。そのため、各々の接着界面を熱溶融させて接着させた場合には、強固な接着が得られる。
また、第2の樹脂5と、樹脂封止部4Bがいずれもポリビニルアルコール及びエチレンービニルアルコール共重合体からなる群より選ばれる樹脂の少なくとも1種を含有すれば、いずれもビニルアルコールに相当する水酸基を持つ不飽和炭素鎖の繰り返し部位を含むために、水に溶解する性質を持つ。そのため、各々の接着界面に微量の水を存在させることで、界面近くで相溶し、強固に接着する。
なお、本実施形態では、第2の樹脂5は、封止部4と対極2との境界B1、および、封止部4と作用極1との境界B4のみならず、第3の樹脂13と樹脂封止部4Bとの境界B2、及び第3の樹脂13と配線部4Aとの境界B3をも覆っている。ここで、第3の樹脂13が配線部4Aと樹脂封止部4Bとの境界を形成し、この第3の樹脂13が第2の樹脂5によって覆われている。
次に、光電変換装置100の作用効果について説明する。
上記光電変換装置100においては、封止部4が、配線部4Aと、配線部4Aと対極2とを連結する樹脂封止部4Bとを備えており、配線部4A及び樹脂封止部4Bが、作用極1と対極2とを結ぶ方向に沿って一列に配置されている。ここで、配線部4Aは、集電配線11及び配線保護層12で構成され、これら集電配線11および配線保護層12はいずれも無機材料で構成されている。これに対し、樹脂封止部4Bは、第1の樹脂を含む材料で構成されている。このため、配線部4Aは、電解液3に対して、樹脂封止部4Bよりも高い封止能を有する。そして、光電変換装置100では、配線部4Aの存在により、封止部4が樹脂封止部4Bのみで構成される場合に比べて、電解液3と封止部4との境界面のうち、電解液3に対する封止能の高い配線部4Aと電解液3との境界面の割合を大きくすることが可能となる。
即ち、仮に封止部4が樹脂封止部4Bのみで構成される場合は、樹脂封止部4Bでは比較的電解液3の漏洩が起こりやすい傾向にあるため、封止部4において、電解液3の漏洩断面積が大きくなっていると言える。これに対し、本実施形態の封止部4は樹脂封止部4Bのみならず配線部4Aをも備えることによって、電解液3の漏洩が比較的起こりやすい樹脂封止部4の面積、即ち、電解液3の漏洩断面積を狭めているのである。
このため、光電変換装置100によれば、電解液3の漏洩を十分に抑制することができ、ひいては光電変換効率の経時変化を十分に抑制することができる。この結果、光電変換装置100の長寿命化を実現することが可能となる。
また本実施形態の光電変換装置100においては、配線部4A内に集電配線11が配置されることで、半導体部8を拡大することができる。詳細に述べるならば、半導体部8と透明導電層7との界面の面積を拡大することができる。このため、発電に寄与する割合(作用極1を構成する半導体部8と透明導電層7との界面の面積/作用極1を構成する透明導電層7の対極2側の表面のうち封止部4によって囲まれた部分の面積)を大きくすることができ、作用極1あたりの光電変換効率を向上させることができる。
上記光電変換装置100においては、封止部4が、配線部4Aと、配線部4Aと対極2とを連結する樹脂封止部4Bとを備えており、配線部4A及び樹脂封止部4Bが、透明導電層7と対極2とを結ぶ方向に沿って一列に配置されている。ここで、配線部4Aは、集電配線11及び配線保護層12で構成され、これら集電配線11および配線保護層12はいずれも無機材料で構成されている。これに対し、樹脂封止部4Bは、樹脂を含む材料で構成されている。このため、樹脂封止部4Bは、配線部4Aよりも高い応力緩和性を有する。
即ち、仮に封止部4が集電配線11と配線保護層12からなる配線部4Aのみで構成される場合は、光電変換装置100が温度変化の大きい環境下に置かれたとき、作用極1の透明電極と対極2との熱膨張係数の違いから、配線部4Aに応力が集中する場合がある。この応力により、配線部4Aが透明導電層7から剥離したり、配線部4Aにクラック等が入り、電解液3の漏洩が起こりやすい傾向にある。これに対し、本実施形態の封止部4は、配線部4Aのみならず樹脂封止部4Bをも備えることによって、応力が封止部4にかかった際、かかる応力が樹脂封止部4Bによって吸収される。
従って、光電変換装置100によれば、光電変換装置100が温度変化の大きい環境下で使用された場合においても、配線部4Aの剥離やクラック等の損傷が生じることを防止できる。このため、配線部4Aの損傷による電解液3の漏洩を防止することができ、ひいては光電変換効率の経時変化を十分に抑制することができる。
また、本実施形態の光電変換装置100において、仮に集電配線11が、封止部4に対して半導体部8と反対側に配置されている場合、封止部4に対して半導体部8と反対側で集電配線11の占める面積が必要となる。一方、仮に集電配線11が封止部4と半導体部8との間に配置される場合、集電配線11の存在により、半導体部8を封止部4に十分に近づけることができなくなり、半導体の面積が小さくなる。
これに対して、本実施形態の光電変換装置100によれば、集電配線11は、封止部4において、封止部4の半導体部8側とは反対側に設けられておらず、さらに、封止部4の半導体部8側に設けられておらず、封止部4の一部として封止部4内に配置されている。このため、作用極1の光入射面において、集電配線11と封止部4とが占める面積を最小限にすることができ、集電配線11と封止部4とにより遮蔽される入射光を最小限に留めることができる。従って、透明導電層7の表面に沿った半導体部8の面積を拡大することができる。よって、光電変換装置100によれば、高い光電変換効率とすることができる。
さらに、光電変換装置100によれば、封止部4に、第2の樹脂5が、封止部4と対極2との境界B1、封止部4と作用極1との境界B4、第3の樹脂13と樹脂封止部4Bとの境界B2、並びに、第3の樹脂13と配線部4Aとの境界B3を覆うように設けられている。このため、電解液3の漏洩が、樹脂封止部4Bのみならず第2の樹脂5によっても抑制されることになる。特に、封止部4と作用極1との界面、封止部4と対極2との界面、第3の樹脂13と樹脂封止部4Bとの界面、及び第3の樹脂13と配線部4Aとの界面を通る電解液3の漏洩が第2の樹脂5によって効果的に抑制される。このため、光電変換効率の経時変化をより十分に抑制することができる。
なお、本実施形態の光電変換装置100は、対極2が金属箔などの薄く柔軟性を有する材料である場合に特に有効である。即ち、対極2が金属箔などの柔軟性材料で構成される場合、配線部4Aではなく樹脂封止部4Bが対極2に固定されていると、樹脂封止部4Bは配線部4Aに比べて対極2の変形に追従しやすくなる。このため、配線部4Aにクラックが生じにくくなるとともに、樹脂封止部4Bが対極2から剥離しにくくなる。
次に、光電変換装置100の製造方法について説明する。
まず作用極1及び対極2を準備する。
作用極1は、透明基板6上に透明導電層7を形成した後、透明導電層7の上に半導体部8を形成し、半導体部8に光増感色素を担持させることによって得ることができる。
透明導電層7を透明基板6上に形成する方法としては、例えばスパッタ法、蒸着法、スプレー熱分解法(SPD:Spray Pyrolysis Deposition)及びCVD法などが挙げられる。
半導体部8は通常、酸化物半導体多孔膜で構成される。この酸化物半導体多孔膜は、例えば上述した酸化物半導体粒子を焼結させることにより得ることができる。
次に、作用極1のうち半導体部8の周囲の少なくとも一部に、集電配線11を形成し、続いて集電配線11を被覆するように且つ半導体部8の周りを囲むように配線保護層12を形成する。こうして、半導体部8の周囲に配線部4Aを得る。
集電配線11は、例えば、上述した集電配線11を構成する金属粒子とポリエチレングルコールなどの増粘剤とを配合してペーストとし、そのペーストを、スクリーン印刷法などを用いて半導体部8を囲むように塗膜し、加熱して焼成することによって得ることができる。また、作用極1が導電ガラスなどの場合には、上述のペーストに低融点ガラスフリットを混合させることで、集電配線11は作用極1と強固に接着する。
配線保護層12は、例えば、上述した低融点ガラスフリットなどの無機絶縁材料に、必要に応じて増粘剤、結合剤、分散剤、溶剤などを配合してなるペーストを、スクリーン印刷法などにより集電配線11の全体を被覆するように塗布し、加熱し焼成することによって得ることができる。
なお、配線保護層12は、より長期間に渡って電解液3と集電配線11との接触を防止するため、また、電解液3が配線保護層12と接触した場合の配線保護層12の溶解成分の発生を防ぐために、ポリイミド、フッ素樹脂、酸変性ポリエチレン、ポリビニルアルコール、エチレンービニルアルコール共重合体、または紫外線硬化樹脂等の耐薬品性の第3の樹脂13で被覆されることが好ましい。第3の樹脂13による封止部4の被覆は例えば以下のようにして行うことができる。第3の樹脂13が熱可塑性樹脂である場合は、溶融させた第3の樹脂13を配線保護層12に塗布した後に室温で自然冷却するか、フィルム状の第3の樹脂13を配線保護層12に接触させ、外部の熱源によってフィルム状の第3の樹脂13を加熱溶融させた後に室温で自然冷却することによって第3の樹脂13を得ることができる。熱可塑性の第3の樹脂13としては、例えばアイオノマーやエチレン−メタクリル酸共重合体、無水マレイン酸変性ポリエチレンが用いられる。第3の樹脂13が紫外線硬化樹脂である場合は、第3の樹脂13の前駆体である紫外線硬化性樹脂を配線保護層12に塗布した後、紫外線により、上述した紫外線硬化性樹脂を硬化させることにより第3の樹脂13を得ることができる。第3の樹脂13が水溶性樹脂である場合は、第3の樹脂13を含む水溶液を配線保護層12上に塗布することにより第3の樹脂13を得ることができる。水溶性の第3の樹脂13として、例えばビニルアルコール重合体、エチレンービニルアルコール共重合体が用いられる。
次に、光増感色素を作用極1の半導体部8に担持させるために、通常は、透明導電層7上に半導体部8を形成した作用極1を、光増感色素を含有する溶液の中に浸漬させ、その色素を半導体部8に吸着させた後に上記溶液の溶媒成分で余分な色素を洗い流し、乾燥させることで、光増感色素を半導体部8に吸着させる。但し、光増感色素を含有する溶液を半導体部8に塗布した後、乾燥させることによって光増感色素を酸化物半導体多孔膜からなる半導体部8に吸着させても、光増感色素を半導体部8に担持させることが可能である。
一方、対極2は、導電層9の上に触媒層10を形成することによって得ることができる。対極2は、例えば導電層9を上述の金属材料からなる金属箔で構成し、触媒層10を白金等を用いてスパッタ法により形成することができる。この場合、作用極1の透明導電層7の表面を基準とした配線保護層12の高さと、半導体部8の高さとの間の差に基づき凹凸構造が形成されていても、対極2を、その凹凸構造に追従して容易に変形させることが可能となる。
次に、対極2の上に、配線部4Aと対極2とを連結するための第1の樹脂またはその前駆体を形成する。第1の樹脂が熱可塑性樹脂である場合は、溶融させた第1の樹脂を対極2上に塗布した後に室温で自然冷却するか、フィルム状の第1の樹脂を対極2に接触させ、外部の熱源によってフィルム状の第1の樹脂を加熱溶融させた後に室温で自然冷却することにより第1の樹脂を得ることができる。熱可塑性の第1の樹脂としては、例えばアイオノマーやエチレン−メタクリル酸共重合体、無水マレイン酸変性ポリエチレンが用いられる。第1の樹脂が紫外線硬化樹脂である場合は、第1の樹脂の前駆体である紫外線硬化性樹脂を対極2上に塗布する。第1の樹脂が水溶性樹脂である場合は、第1の樹脂を含む水溶液を対極2上に塗布する。水溶性の第1の樹脂として、例えばビニルアルコール重合体、エチレンービニルアルコール共重合体が用いられる。
そして、作用極1と対極2とを対向させ、第1の樹脂と配線部4Aとを重ね合わせ、積層体を形成する。第1の樹脂が熱可塑性樹脂である場合は、第1の樹脂を加熱溶融させ、配線部4Aと対極2とを接着させる。こうして配線部4Aと対極2との間に、これらを連結する樹脂封止部4Bが得られる。第1の樹脂が紫外線硬化樹脂である場合は、積層体を形成した後に紫外線により、上述した紫外線硬化性樹脂を硬化させ、配線部4Aと対極2との間に、これらを連結する樹脂封止部4Bが得られる。第1の樹脂が水溶性樹脂である場合は、積層体を形成した後に室温にて触指乾燥させた後、低湿環境下で乾燥させ、配線部4Aと対極2との間に、これらを連結する樹脂封止部4Bが得られる。
次に、作用極1と対極2と封止部4とによって囲まれた空間に電解液3を充填する。電解液3の充填は、例えば対極2に予め形成された電解液注入口(図示せず)を通して電解液3を注入し、最後に電解液注入口を上記第1の樹脂で封止することにより行うことができる。
続いて、封止部4を第2の樹脂5で被覆する。第2の樹脂5が熱可塑性樹脂である場合は、溶融させた第2の樹脂5を封止部4に塗布した後に室温で自然冷却するか、フィルム状の第2の樹脂5を封止部4に接触させ、外部の熱源によってフィルム状の第2の樹脂5を加熱溶融させた後に室温で自然冷却し、第2の樹脂5を得ることができる。熱可塑性の第2の樹脂5としては、例えばアイオノマーやエチレン−メタクリル酸共重合体、無水マレイン酸変性ポリエチレンが用いられる。
第2の樹脂5が紫外線硬化樹脂である場合は、第2の樹脂5の前駆体である紫外線硬化性樹脂を封止部4に塗布した後、紫外線にて第2の樹脂5の前駆体である紫外線硬化性樹脂を硬化させ、第2の樹脂5を得ることができる。第2の樹脂5を構成する紫外線硬化樹脂の前駆体としては、31x−101(スリーボンド社製)が用いられる。
第2の樹脂5が水溶性樹脂である場合は、第2の樹脂5を含む水溶液を封止部4に塗布し、例えば室温環境雰囲気の環境下で乾燥させることにより第2の樹脂5を得ることができる。水溶性の第2の樹脂5として、例えばビニルアルコール重合体、エチレンービニルアルコール共重合体が用いられる。なお、第2の樹脂5は熱可塑性樹脂、紫外線硬化樹脂、水溶性樹脂の種類によらず、封止部4と対極2との境界B1、封止部4と作用極1との境界B4、第3の樹脂13と樹脂封止部4Bとの境界B2、並びに、第3の樹脂13と配線部4Aとの境界B3を少なくとも覆うように設けることが好ましく、そのためには、第2の樹脂5を封止部4のみならず、対極2の周縁部、及び、作用極1を構成する透明導電層7のうち封止部4の外側の部分にも塗布する。ただし、第2の樹脂5がシート状熱可塑性樹脂の場合には、第2の樹脂5からなるシートを対極2の周縁部、及び、作用極1を構成する透明導電層7のうち封止部4の外側の部分にも接触させ、外部の熱源によってフィルム状の第2の樹脂5を加熱溶融させる。
こうして、光電変換装置100の製造が完了する。
なお、電解液3が、上述したナノコンポジットイオンゲル電解質で構成される場合には、次のようにして、色素を担持した作用極1と対極2との間に電解液3を配置させる。即ち、まず色素を担持した作用極1と対極2とを対向させる前に、上記ナノコンポジットイオンゲル電解質を含むペーストを例えばスクリーン印刷法等によって、色素を担持した作用極1上における配線部4Aの内側領域に塗布する。その後、色素を担持した作用極1と対極2とを対向させ、第1の樹脂と配線部4Aとを重ね合わせ、積層体を形成する。第1の樹脂が熱可塑性樹脂である場合は、第1の樹脂を加熱溶融させ、配線部4Aと対極2とを接着させる。こうして配線部4Aと対極2との間に、これらを連結する樹脂封止部4Bが得られる。第1の樹脂が紫外線硬化樹脂である場合は、積層体を形成した後に紫外線により、上述した紫外線硬化性樹脂を硬化させ、配線部4Aと対極2との間に、これらを連結する樹脂封止部4Bが得られる。第1の樹脂が水溶性樹脂である場合は、積層体を形成した後に室温にて触指乾燥させた後、低湿環境下で乾燥させ、配線部4Aと対極2との間に、これらを連結する樹脂封止部4Bが得られる。こうして、ナノコンポジットイオンゲル電解質で構成される電解液3を作用極1と対極2との間に配置することができる。この後は、封止部4が第2の樹脂5で被覆され、光電変換装置100が得られることになる。
(第2実施形態)
次に、本発明の光電変換装置の第2実施形態について図3及び図4を用いて説明する。なお、図3及び図4において、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図3は、本実施形態の光電変換装置を示す断面図、図4は図3の部分拡大図である。図3に示すように、本実施形態の光電変換装置200は、配線部4Aに代えて無機封止部204Aが用いられ、配線部4Aが作用極1の透明導電層7の表面上で封止部204と半導体部8との間に配置され、無機封止部204Aが無機絶縁材料で構成され集電配線11を有しない点で、第1実施形態の光電変換装置100と相違する。ここで、無機封止部204A及び樹脂封止部4Bは、第1実施形態と同様、作用極1と対極2とを結ぶ方向に沿って一列に配置されている。
この場合でも、無機封止部204Aは、樹脂封止部4Bよりも電解液3に対して高い封止能を有するため、光電変換効率の経時的変化を十分に抑制することができる。また無機封止部204Aは集電配線11に制約されない。このため、図4に示すように、集電配線11及び配線保護層12で構成される配線部(集電部)4Aの幅Wよりも無機封止部204Aの幅Wを狭くすることが可能となる。これにより、光電変換装置200の採光面積、即ち、開口率をより大きくすることができる。ここで、幅とは、透明導電層7の対極2側の表面に沿った幅のことをいう。さらに、本実施形態の光電変換装置200では、集電配線11が封止部4の内側に配置されている。
上記無機封止部204Aは無機材料で構成されており、このような無機材料としては、例えば配線保護層12と同様の無機絶縁材料が挙げられる。
上記無機封止部204Aは、例えば配線保護層12と同様の方法によって作用極1上に形成することができる。
なお、本実施形態は、対極2が金属箔などの薄く柔軟性を有する材料である場合に特に有効である。即ち、対極2が金属箔などの柔軟性材料で構成される場合、無機封止部204Aではなく樹脂封止部4Bが対極2に固定されていると、樹脂封止部4Bは無機封止部204Aに比べて対極2の変形に追従しやすくなる。このため、無機封止部204Aにクラックが生じにくくなるとともに、樹脂封止部4Bが対極2から剥離しにくくなる。
また本実施形態では、配線保護層12を被覆する第3の樹脂13が省略されているが、集電配線11と電解液3との接触を確実に防止し、電解液3による配線保護層12の溶解成分の発生を防止する観点から、配線保護層12は第3の樹脂13で被覆されていることが好ましい。
(第3実施形態)
次に、本発明の光電変換装置の第3実施形態について図5を用いて説明する。なお、図5において、第1及び第2実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図5は、本実施形態の光電変換装置を示す断面図である。図5に示すように、本実施形態の光電変換装置300は、集電配線11が、封止部204に対して半導体部8と反対側に配置されている点で、第2実施形態の光電変換装置200と相違する。
この場合でも、無機封止部204Aは、樹脂封止部4Bよりも電解液3に対して高い封止能を有するため、光電変換効率の経時的変化を十分に抑制することができる。また無機封止部204Aは集電配線11に制約されないため、集電配線11及び配線保護層12で構成される集電部の幅よりも無機封止部204Aの幅を狭くすることが可能となる。これにより、光電変換装置300の採光面積、即ち、開口率をより大きくすることができる。ここで、幅とは、透明導電層7の対極2側の表面に沿った幅のことをいう。さらに、本実施形態の光電変換装置300では、集電配線11が封止部4に対して半導体部8と反対側に配置されているため、集電配線11が電解液3に触れることがない。このため、集電配線11を保護する必要がなく、配線保護層12及び第3の樹脂13は不要となる。
なお、本実施形態について、対極2が金属箔などの薄く柔軟性を有する材料である場合に特に有効である点については第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、本発明の光電変換装置の第4実施形態について図6を用いて説明する。なお、図6において、第1及び第2実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図6は、本実施形態の光電変換装置を示す断面図である。図6に示すように、本実施形態の光電変換装置400は、封止部404を構成する無機封止部204Aと樹脂封止部4Bとが逆に配置されている点で、第2実施形態の光電変換装置200と相違する。即ち、光電変換装置400においては、無機封止部204Aが対極2に接触して固定され、樹脂封止部4Bが作用極1の透明導電層7に接触して固定されている。ここで、無機封止部204A及び樹脂封止部4Bが、作用極1と対極2とを結ぶ方向に沿って一列に配置されている点については、第2実施形態と同様である。
この場合でも、無機封止部204Aは、樹脂封止部4Bよりも電解液3に対して高い封止能を有するため、光電変換効率の経時的変化を十分に抑制することができる。また無機封止部204Aは集電配線11に制約されないため、集電配線11及び配線保護層12で構成される配線部(集電部)4Aの幅よりも無機封止部204Aの幅を狭くすることが可能となる。これにより、採光面積、即ち、開口率をより大きくすることができる。
なお、本実施形態の光電変換装置400は、作用極1が透明導電膜付樹脂等の柔軟性材料で構成される場合、即ち作用極1において、透明基板6が樹脂で構成される場合に特に有効である。即ち、作用極1が透明導電膜付樹脂等の柔軟性材料で構成される場合、無機封止部204Aではなく樹脂封止部4Bが作用極1に固定されていると、樹脂封止部4Bは無機封止部204Aに比べて作用極1の変形に追従しやすくなる。このため、樹脂封止部4Bが作用極1から剥離しにくくなる。
また、樹脂封止部4Bを構成する第1の樹脂が紫外線硬化樹脂で構成される場合、光電変換装置400の製造過程において、作用極1側から紫外線を照射するに際し、集電配線11に邪魔されることなく、第1の樹脂の前駆体である紫外線硬化性樹脂に紫外線を照射することができる。このため、樹脂封止部4Bの封止能を向上させることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の光電変換装置の第5実施形態について図7を用いて説明する。なお、図7において、第1及び第2実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図7は、本実施形態の光電変換装置を示す断面図である。図7に示すように、本実施形態の光電変換装置500は、封止部504が、対極2と無機封止部204Aとの間に、無機封止部204Aと対極2の触媒層10とを連結する樹脂封止部4Bをさらに備える点で、第2実施形態の光電変換装置200と相違する。ここで、樹脂封止部4B、無機封止部204A及び樹脂封止部4Bは、作用極1と対極2とを結ぶ方向に沿って一列に配置され、樹脂封止部及び無機封止部が交互に配置されている。
この場合でも、無機封止部204Aは、樹脂封止部4Bよりも電解液3に対して高い封止能を有するため、光電変換効率の経時的変化を十分に抑制することができる。
なお、封止部504は、例えば次のようにして得ることができる。即ち、作用極1において集電配線11及び配線保護層12で構成される配線部(集電部)4Aの周囲に第1の樹脂またはその前駆体を形成する。第1の樹脂が熱可塑性樹脂である場合は、溶融させた第1の樹脂を作用極1の透明導電層7上に塗布した後に室温で自然冷却するか、フィルム状の第1の樹脂を作用極1の透明導電層7上に接触させ、外部の熱源によってフィルム状の第1の樹脂を加熱溶融させた後に室温で自然冷却することによって第1の樹脂を形成する。第1の樹脂が紫外線硬化樹脂である場合は、第1の樹脂の前駆体である紫外線硬化性樹脂を作用極1の透明導電層7上に塗布することによって第1の樹脂の前駆体を形成する。第1の樹脂が水溶性樹脂である場合は、第1の樹脂を含む水溶液を作用極1の透明導電層7上に塗布することによって第1の樹脂を形成する。次に、上記のようにして形成された第1の樹脂の上に無機封止部204Aを載せる。次いで、第1の樹脂が熱可塑性樹脂である場合は、第1の樹脂を加熱溶融させ、無機封止部204Aと作用極1とを接着させる。こうして無機封止部204Aと作用極1との間に、これらを連結する樹脂封止部4Bが得られる。第1の樹脂が紫外線硬化樹脂である場合は、積層体を形成した後、即ち第1の樹脂の上に無機封止部204Aを載せた後に紫外線により、上述した紫外線硬化性樹脂を硬化させ、無機封止部204Aと作用極1との間に、これらを連結する樹脂封止部4Bが得られる。第1の樹脂が水溶性樹脂である場合は、積層体を形成した後、即ち第1の樹脂の上に無機封止部204Aを載せた後に室温にて触指乾燥させた後、低湿環境下で乾燥させ、無機封止部204Aと作用極1との間に、これらを連結する樹脂封止部4Bが得られる。
一方、対極2の触媒層10の上には、上記第1の樹脂またはその前駆体を形成する。第1の樹脂又はその前駆体は、作用極1の透明導電層7上に樹脂封止部4Bを形成した場合と同様にして形成することができる。そして、作用極1と対極2とを対向させ、第1の樹脂と無機封止部204Aとを重ね合わせた後、作用極1の透明導電層7上に形成された樹脂封止部4Bと無機封止部204Aとを接着させた場合と同様にして、無機封止部204Aと対極2とを接着させ、樹脂封止部4Bを得る。こうして封止部504が得られる。
(第6実施形態)
次に、本発明の光電変換装置の第6実施形態について図8を用いて説明する。なお、図8において、第1及び第2実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図8は、本実施形態の光電変換装置を示す断面図である。図8に示すように、本実施形態の光電変換装置600は、封止部604が、対極2と樹脂封止部4Bとの間に、無機封止部204Aをさらに備える点で、第1実施形態の光電変換装置100と相違する。ここで、配線部4A、樹脂封止部4B及び無機封止部204Aは、作用極1と対極2とを結ぶ方向に沿って一列に配置され、無機封止部及び樹脂封止部が交互に配置されている。
この場合でも、配線部4A及び無機封止部204Aは、樹脂封止部4Bよりも電解液3に対して高い封止能を有するため、光電変換効率の経時的変化を十分に抑制することができる。
なお、封止部604は、例えば次のようにして得ることができる。即ち、作用極1の透明導電層7上に第1実施形態と同様にして配線部4Aを形成し、配線保護層12の上に第1の樹脂を形成する。第1の樹脂の形成は、第5実施形態において作用極1の透明導電層7上に第1の樹脂を形成した場合と同様にして行えばよい。
一方、対極2の触媒層10の上には、上記無機封止部204Aを形成する。この形成方法は、第2実施形態において作用極1上に無機封止部204Aを形成する場合と同様にして行えばよい。
そして、作用極1と対極2とを対向させ、第1の樹脂と無機封止部204Aとを重ね合わせた後、第5実施形態において第1の樹脂と無機封止部204Aとを接着させた場合と同様にして、無機封止部204Aと対極2とを接着させ、樹脂封止部4Bを得る。こうして封止部604が得られる。
(第7実施形態)
次に、本発明の光電変換装置の第7実施形態について図9を用いて説明する。なお、図9において、第1及び第6実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図9は、本実施形態の光電変換装置を示す断面図である。図9に示すように、本実施形態の光電変換装置700は、対極702が透明基板706と、透明基板706の作用極1側に設けられる透明導電層707とを有しており、封止部704が、対極702と樹脂封止部4Bとの間に、第2配線部704Aをさらに備える点で、第1実施形態の光電変換装置100と相違する。本実施形態においては、作用極1及び対極702が共に透明電極となる。ここで、配線部4A、樹脂封止部4B及び第2配線部704Aは、作用極1と対極702とを結ぶ方向に沿って一列に配置され、樹脂封止部4Bが配線部4Aと第2配線部704Aとを連結している。
第2配線部704Aは、透明導電層707の表面上であって対極702側から見た場合に半導体部8を包囲するように設けられている。第2配線部704Aは、第2集電配線711と第2配線保護層712とを有しており、第2集電配線711は、配線部704Aの内部に存在し、その第2集電配線711は第2配線保護層712によって全体を覆われて、電解液3と第2集電配線711との接触が防止されている。即ち、第2配線保護層712は、第2集電配線711に跨るように設けられている。なお、第2配線保護層712は、第2集電配線711の全体を覆っている限り、透明導電層707に接触していてもよいし、接触していなくてもよい。
このような光電変換装置700においては、作用極1及び対極702が透明電極であるため、半導体部8は、作用極1側及び対極702側の両方から光を受光することができ、より光電変換効率を上げることができる。また、第2集電配線711は、封止部704の一部として封止部704内に配置されているため、対極702の光入射面においても、第2集電配線711と封止部704とにより遮蔽される入射光を最小限に留めることができ、さらに光電変換効率を上げることができる。
なお、対極702の透明基板706は、例えば透明基板6と同様の透明な材料で構成される。また、透明導電層707は、例えば透明導電層7と同様な材料で構成される。
さらに集電配線711を構成する材料は、集電配線11と同様な材料で構成される。配線保護層712を構成する材料は、配線保護層12と同様な材料で構成される。
また、透明導電層707は、第1実施形態において透明導電層7を透明基板6上に形成した場合と同様にして、透明基板706上に設ければよい。
また、封止部704は、例えば次のようにして得ることができる。即ち、作用極1の透明導電層7上に第1実施形態と同様にして集電配線11及び配線保護層12を形成し、配線保護層12の上に第2実施形態と同様にして第1の樹脂を形成する。
一方、対極702の透明導電層707上には、第2配線部704Aを形成する。第2配線部704Aは第1実施形態において、透明導電層7上に配線部4Aを形成した場合と同様に行えば良い。なお、この場合においても、第2配線保護層712は、第3の樹脂13と同様の材料から成る第3の樹脂713で被覆されていることが好ましい。第3の樹脂713による第2配線保護層712の被覆は、配線保護層12を第3の樹脂13で被覆する場合と同様にして行えば良い。
そして、作用極1と対極702とを対向させ、第1の樹脂と第2配線部704Aとを重ね合わせた後、第2実施形態において第1の樹脂と無機封止部204Aとを接着させた場合と同様にして、第1の樹脂と第2配線部704とを接着させ、樹脂封止部4Bを得る。こうして封止部704が得られる。
(第8実施形態)
次に、本発明の光電変換装置の第8実施形態について図10を用いて説明する。なお、図10において、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図10は、本実施形態の光電変換装置を示す断面図である。図10に示すように、本実施形態の光電変換装置800は、透明電極である対極801と、対極801に対向するように配置される作用極802とを備えている。作用極802には、光増感色素が担持されている。対極801と作用極802との間には電解液3が配置され、電解液3の周囲には、対極801と作用極802との間に封止部804が設けられている。
対極801は、透明基板6と、透明基板6の作用極802側に設けられる透明導電層7とを備えている。
作用極802は、導電層9と、導電層9の上に設けられる1つの光電変換部としての半導体部808とを備えており、光増感色素は半導体部808に担持されている。半導体部808は、第1実施形態における半導体部8と同様に構成される半導体層を有し、電解液3と接している。
封止部804は、対極801と作用極802とを連結しており、対極801のうち作用極802側の表面上に固定される配線部4Aと、配線部4Aと作用極802とを連結する樹脂封止部4Bとを備えている。また配線部4A及び樹脂封止部4Bは、対極801から作用極802に向かう方向に沿って一列に配置されている。
光電変換装置800は以下のようにして製造することができる。
まず対極801及び作用極802を準備する。
対極801は、透明基板6上に透明導電層7を形成して得ることができる。
次に、対極801上に配線部4Aを設ける。配線部4Aは、第1実施形態で配線部4Aを作用極1上に形成した場合と同様に行えば良い。
一方、作用極802は、導電層9の上に半導体部808を形成する。半導体部808の形成は、第1実施形態において、透明導電層7上に半導体層8を形成した場合と同様に行えば良い。
次に、光増感色素を作用極802の半導体部808に担持させる。光増感色素の担持は、第1実施形態において、光増感色素を半導体部8に担持させた場合と同様に行えば良い。
次に、作用極802の上に、配線部4Aと作用極802とを連結するための第1の樹脂またはその前駆体を形成する。第1樹脂またはその前駆体の形成は、第1実施形態において、対極2上に第1樹脂またはその前駆体を形成した場合と同様に行えば良い。
そして、対極801と作用極802とを対向させ、第1の樹脂と配線部4Aとを重ね合わせて積層体を形成し、配線部4Aと作用極802との間に、これらを連結する樹脂封止部4Bを形成する。樹脂封止部4Bの形成は、第1実施形態において、樹脂封止部4Bを形成した場合と同様に行えば良い。
次に、対極801と作用極802と封止部804とによって囲まれた空間に電解液3を充填する。電解液3の充填は、第1実施形態において、電解液3を充填した場合と同様に行えば良い。
これ以降は、第1実施形態と同様である。こうして、光電変換装置800の製造が完了する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記第1〜第8実施形態では、半導体部8又は半導体部808が1つとされているが、半導体部8又は半導体部808は複数であってもよい。この場合、集電配線11は、例えば格子状、櫛状の形状を有する。第1、第2、第4〜第8実施形態では、集電配線11は配線保護層12で覆われている。なお、第1及び第6実施形態では、集電配線11及び配線保護層12で構成される配線部のうち、全ての半導体部8を包囲する部分が本発明で言う無機封止部となる。第2及び第3実施形態では、無機封止部204Aは、全ての半導体部8を包囲するように設けられる。
また上記第2〜第5実施形態では、無機封止部204Aと樹脂封止部4Bとの間に、第3の樹脂13が介在していないが、無機封止部204Aと電解液3との接触、及び電解液3による無機封止部204Aの溶解成分の発生を防止するために、無機封止部204Aと樹脂封止部4Bとの間に無機封止部204Aを覆うように第3の樹脂13が介在していてもよい。
上記実施形態では、無機封止部204Aは無機絶縁材料で構成されているが、無機封止部204Aは、必ずしも上記無機絶縁材料に限定されるものではなく、ITO、FTO等の導電性酸化物や、電解液3に対して腐食しないTiなどの金属材料等の無機導電材料であってもよい。
さらに、上記第1〜第8実施形態では、封止部が、2つ以下の無機封止部と、2つ以下の樹脂封止部とを備えているが、封止部は、無機封止部を3つ以上備えてもよく、樹脂封止部を3つ以上備えてもよい。
また上記第2及び第3実施形態では、配線部4Aは、図11に示すように省略可能である。また図示しないが、第4及び第5実施形態においても、配線部4Aは省略可能である。
さらに、集電配線11は、第1〜第8実施形態の位置に限られず、その位置以外の位置にあってもよいことは勿論である。
さらに、上記第1実施形態では、配線部4A及び樹脂封止部4Bが作用極1及び対極2を結ぶ方向に沿って一列に配置されているが、二列に配置されていてもよい。即ち、封止部4の外側にさらに別の封止部(以下、「外側封止部」と呼ぶ)が、作用極1と対極2との間であって封止部4を包囲するように設けられていてもよい。この場合、封止性能及び接着性をさらに向上させることが可能となる。ここで、外側封止部も、無機封止部と、樹脂封止部とを備えており、無機封止部及び樹脂封止部は作用極1と対極2とを結ぶ方向に沿って一列に配置されている。ここで、外側封止部では、対極2に無機封止部が固定され、作用極1側に樹脂封止部が固定されると好ましく、さらに外側封止部の無機封止部が封止部4の樹脂封止部4Bに固定され、外側封止部の樹脂封止部が、封止部4の配線部4Aに固定されているとさらに好ましい。この場合、封止性能及び接着性能が格段に向上するとともに、光電変換装置の機械的強度を向上させることもできる。
また上記第1、第6〜第8実施形態では、集電配線11及び配線保護層12を有する配線部4Aは、半導体部8を包囲するように設けられているが、配線部4Aは、封止部4の一部において、封止部4に沿って設けられていても良い。この場合、封止部4は、集電配線11を有する配線部4Aが存在する第1部分と、集電配線11が存在しない(即ち配線部4Aが存在しない)第2部分とで構成されることになる。ここで、封止部4のうち配線部4Aが存在しない第2部分では、集電配線11を有しない無機材料から成る無機封止部及び樹脂封止部4Bが、作用極1と対極2とを結ぶ方向に沿って一列に配置されるように構成されても良い。この場合、無機封止部は、例えば配線保護層12のみで構成されても良い。ここで、配線部4A及び無機封止部は、樹脂封止部4Bよりも高い封止能を有する。このため、配線部4Aが、封止部4の全体に渡って設けられている場合と同様に、電解液3の漏洩断面積を狭めている。よって、光電変換装置の経時変化を十分に抑制することができる。ここで、第2部分の幅は、第1部分の幅よりも狭いことが好ましい。この場合、光電変換装置の採光面積、即ち開口率をより大きくすることができる。
或いは、配線部4Aが、封止部4の一部のみに存在する場合、封止部4のうち配線部4Aが存在しない第2部分は樹脂封止部4Bのみで構成されても良い。
また、上記第7実施形態では、集電配線711及び配線保護層712を有する第2配線部704Aは、対極702側から見て半導体部8を包囲するように設けられているが、配線部704Aは、封止部4の一部において、封止部4に沿って封止部704内に設けられていても良い。
また、第8実施形態では、封止部804は、配線部4Aと樹脂封止部4Bとから成り、対極801と作用極802とが、配線部4Aと樹脂封止部4Bとで連結されているが、樹脂封止部4Bと作用極802との間に無機封止部が設けられ、樹脂封止部4Bが、配線部804と無機封止部とを連結しても良い。
また、上記第1、第6、第8実施形態では、透明電極は、透明基板6と透明導電層7とで構成され、上記第7実施形態では、これに加えて透明基板706と透明導電層707とで構成されているが、透明電極は導電性ガラスで構成することもできる。この場合、集電配線11、711は、例えば、集電配線11、711を構成する金属の粒子とポリエチレングルコールなどの増粘剤と低融点ガラスフリットを配合してペーストとし、そのペーストを、スクリーン印刷法などを用いて半導体部8を囲むように塗膜し、加熱して焼成することによって得ることができる。このようにして、集電配線11、711を透明電極と強固に接着することができる。
また上記第1〜第8実施形態では、本発明の光電変換装置を色素増感型太陽電池に適用した場合について説明がなされているが、本発明の光電変換装置は、電解液を使用し且つその電解液を封止部で封止する構造を有するものである限り、色素増感型太陽電池以外の光電変換装置にも広く適用可能である。
以下、本発明の内容を、実施例を挙げてより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
はじめに、透明基板であるガラス基板上にFTOからなる透明導電層を形成した透明導電基板を用意し、この透明導電基板に対し、透明導電層を覆うようにドクターブレード法により、酸化チタンナノ粒子を含むペーストを塗布した後、150℃で3時間焼成して、透明導電層上に、厚さ10μmの多孔質酸化物半導体層を形成し、作用極を得た。次いで、多孔質酸化物半導体層にN719色素を担持させた。
一方、透明導電層の作製に用いたものと同様のFTOからなる導電層を準備し、その導電層の上に、スパッタリング法により、白金からなる白金薄膜を形成し、対極を得た。この対極には、貫通孔を2箇所形成した。
次に、低融点ガラスフリットからなる無機絶縁材料100質量部に対し、エチルセルロース2質量部、メンタノール19質量部、BDGA(ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート)10質量部を配合してなるペーストを準備した。そして、このペーストを、上記のようにして得られた作用極の透明導電層上に、スクリーン印刷法により、多孔質酸化物半導体層の周りを包囲するように塗布した後、500℃で1時間加熱し焼成することによって、無機封止部を得た。
一方、対極の白金薄膜の上に、第1の樹脂として、アイオノマーであるハイミランからなる幅2mm、厚さ50μmの熱可塑性樹脂を無機封止部に重ね合わせることができるように形成した。
次に、作用極と対極とを互いに対向させ、第1の樹脂と無機封止部とが接触するように重ね合わせた。
続いて、第1の樹脂を150℃で60秒加熱して溶融させることによって樹脂封止部を得て、作用極と対極との間に、これらを連結し、樹脂封止部と無機封止部とで構成される封止部を得た。
次に、メトキシアセトニトリルを主溶媒とし、ヨウ化リチウムを0.1M、ヨウ素を0.05M、4−tert−ブチルピリジンを0.5M含む電解液を準備し、この電解液を、対極に形成された2箇所の貫通孔から注入し、これらの貫通穴を、上記と同様の熱可塑性樹脂からなるシート及びガラス板を用いて封止し、一次封止済積層体を得た。こうして、一次封止済積層体からなる光電変換装置を得た。
(実施例2)
樹脂封止部を構成する熱可塑性樹脂として、無水マレイン酸変性ポリエチレンであるバイネル(商品名、デュポン社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして光電変換装置を得た。
(実施例3)
樹脂封止部を構成する熱可塑性樹脂として、エチレン−ビニルアルコール共重合体であるエバール(商品名、クラレ社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして光電変換装置を得た。
(実施例4)
実施例1で得られた一次封止済積層体に対し、封止部を外側から覆うように第2の樹脂(二次封止材)をさらに形成したこと以外は実施例1と同様にして光電変換装置を得た。
ここで、第2の樹脂は具体的には以下のようにして形成した。即ち、まずビニルアルコール重合体であるポバール(商品名、クラレ社製)を純水に溶解させた水溶液を準備した。次いで、無機封止部と樹脂封止部との境界、無機封止部と作用極との境界、及び樹脂封止部と対極との境界を覆うように上記水溶液を封止部の周囲に塗布した。そして、室温乾燥雰囲気の環境下で、溶媒である水を自然乾燥させて、ポバールからなる第2の樹脂を形成した。
(実施例5)
樹脂封止部を構成する第1の樹脂として、無水マレイン酸変性ポリエチレンであるバイネルを用いたこと以外は実施例4と同様にして光電変換装置を得た。
(実施例6)
樹脂封止部を構成する第1の樹脂として、エチレン−ビニルアルコール共重合体であるエバールを用いたこと以外は実施例4と同様にして光電変換装置を得た。
(実施例7)
一次封止済積層体に対し、封止部を外側から覆うように第2の樹脂(二次封止材)をさらに形成したこと以外は実施例1と同様にして光電変換装置を得た。
ここで、上記第2の樹脂は具体的には以下のようにして形成した。即ち、まずUV硬化性樹脂である31x−101(商品名、スリーボンド社製)を準備した。次いで、無機封止部と樹脂封止部との界面、無機封止部と作用極との界面、及び樹脂封止部と対極との界面を覆うように上記UV硬化性樹脂を封止部の周囲に塗布した。そして、室温乾燥雰囲気の環境下で、UV硬化性樹脂に紫外線を照射することによって、UV硬化性樹脂を硬化させ、UV硬化樹脂からなる第2の樹脂を形成した。
(実施例8)
一次封止済積層体に対し、封止部を外側から覆うように第2の樹脂(二次封止材)をさらに形成したこと以外は実施例1と同様にして光電変換装置を得た。
ここで、上記第2の樹脂は、具体的には以下のようにして形成した。即ち、まずエチレン−メタクリル酸共重合体であるニュクレル(三井・デュポンポリケミカル社製)を準備した。次いで、無機封止部と樹脂封止部との界面、無機封止部と作用極との界面、及び樹脂封止部と対極との界面を覆うように上記第2の樹脂を封止部の周囲に塗布した。そして、第2の樹脂を加熱溶融させ、室温で自然冷却させることにより第2の樹脂を形成した。
(実施例9)
樹脂封止部を構成する第1の樹脂として、エチレン−メタクリル酸共重合体であるニュクレルを用いたこと以外は実施例8と同様にして光電変換装置を得た。
(実施例10)
一次封止済積層体に対し、封止部を外側から覆うように第2の樹脂(二次封止材)を形成したこと以外は実施例1と同様にして光電変換装置を得た。
ここで、上記第2の樹脂は、具体的には以下のようにして形成した。即ち、まずアイオノマーであるハイミランを準備した。次いで、無機封止部と樹脂封止部との界面、無機封止部と作用極との界面、及び樹脂封止部と対極との界面を覆うように上記第2の樹脂を封止部の周囲に塗布した。そして、第2の樹脂を加熱溶融させ、室温で自然冷却させることにより第2の樹脂を形成した。
(実施例11)
対極の白金薄膜上に、UV硬化樹脂の前駆体としてのUV硬化性樹脂である31x−101を塗布し、作用極上に形成した無機封止部と重ね合わせるように対極と作用極とを対向させ、UV硬化性樹脂に紫外線を照射してUV硬化性樹脂を硬化させることによって樹脂封止部を形成したこと以外は実施例1と同様にして一次封止済積層体を得た。そして、こうして得られた一次封止済積層体に対し、実施例4と同様にして封止部の周囲にビニルアルコール重合体であるポバールを形成し、光電変換装置を得た。
(実施例12)
第2の樹脂(二次封止材)として、エチレン−メタクリル酸共重合体であるニュクレルを用いたこと以外は実施例11と同様にして光電変換装置を得た。このとき、エチレン−メタクリル酸共重合体であるニュクレルは、実施例8と同様にして封止部を覆うように形成した。
(実施例13)
一次封止済積層体に対し、第2の樹脂(二次封止材)として、UV硬化樹脂を形成したこと以外は実施例11と同様にして光電変換装置を得た。このとき、UV硬化樹脂は実施例7と同様にして形成した。
(実施例14)
一次封止済積層体に対し、第2の樹脂(二次封止材)として、アイオノマーであるハイミランを用いたこと以外は実施例11と同様にして光電変換装置を得た。このとき、アイオノマーであるハイミランは実施例10と同様にして形成した。
(実施例15)
対極の白金薄膜上に、ビニルアルコール重合体であるポバールを純水に溶解させた水溶液を塗布し、室温乾燥雰囲気の環境下で、溶媒である水を自然乾燥させて、ポバールからなる第1の樹脂を形成し、この第1の樹脂と、作用極上に形成した無機封止部とを重ね合わせるように対極と作用極とを対向させ、第1の樹脂を室温にて触指乾燥させた後、低湿環境下で乾燥させることによって樹脂封止部を形成したこと以外は実施例1と同様にして一次封止済積層体を得た。そして、こうして得られた一次封止済積層体に対し、実施例7と同様にして封止部の周囲にUV硬化樹脂を形成し、光電変換装置を得た。
(実施例16)
一次封止済積層体に対し、第2の樹脂(二次封止材)として、アイオノマーであるハイミランを用いたこと以外は実施例15と同様にして光電変換装置を得た。このとき、アイオノマーであるハイミランは実施例10と同様にして封止部を覆うように形成した。
(実施例17)
第2の樹脂(二次封止材)として、エチレン−メタクリル酸共重合体であるニュクレルを用いたこと以外は実施例11と同様にして光電変換装置を得た。このとき、エチレン−メタクリル酸共重合体であるニュクレルは、実施例8と同様にして封止部を覆うように形成した。
(実施例18)
第2の樹脂(二次封止材)として、ビニルアルコール重合体であるポバールを用いたこと以外は実施例15と同様にして光電変換装置を得た。このとき、ビニルアルコール重合体であるポバールは、実施例4と同様にして封止部を覆うように形成した。
(比較例1)
作用極の透明導電層上に無機封止部を形成せず、封止部を樹脂封止部のみで構成するようにしたこと以外は実施例1と同様にして光電変換装置を得た。
(比較例2)
作用極の透明導電層上に無機封止部を形成せず、封止部を樹脂封止部のみで構成し、樹脂封止部を構成する熱可塑性樹脂として、エチレン−ビニルアルコール共重合体であるエバールを用いたこと以外は比較例1と同様にして光電変換装置を作製した。
(比較例3)
作用極の透明導電層上に無機封止部を形成せず、封止部を樹脂封止部のみで構成したこと以外は実施例1と同様にして一次封止済積層体を得た。そして、この一次封止済積層体に対し、UV硬化樹脂からなる第2の樹脂(二次封止材)を、実施例7と同様にして封止部を外側から覆うように形成し、光電変換装置を得た。
(比較例4)
作用極の透明導電層上に無機封止部を形成せず、封止部を樹脂封止部のみで構成し、樹脂封止部を構成する熱可塑性樹脂として、エチレン−ビニルアルコール共重合体であるエバールを用いたこと以外は実施例1と同様にして一次封止済積層体を得た。そして、この一次封止済積層体に対し、UV硬化樹脂からなる第2の樹脂(二次封止材)を、実施例7と同様にして封止部を外側から覆うように形成し、光電変換装置を得た。
(比較例5)
作用極の透明導電層上に無機封止部を形成せず、封止部を樹脂封止部のみで構成するようにしたこと以外は実施例4と同様にして光電変換装置を得た。
(比較例6)
作用極の透明導電層上に無機封止部を形成せず、封止部を樹脂封止部のみで構成し、樹脂封止部を構成する熱可塑性樹脂として、エチレン−ビニルアルコール共重合体であるエバールを用いたこと以外は実施例4と同様にして光電変換装置を作製した。
上記のようにして得られた実施例1〜18及び比較例1〜6の光電変換装置について、光電変換性能を以下のようにして評価した。結果を下記表1に示す。
(光電変換性能評価)
光電変換装置について、まず初期光電変換効率を測定するとともに、85℃で1000時間静置した後の光電変換効率を測定した。そして、これら2つの光電変換効率に基づいて光電変換効率の低下率を算出し、光電変換性能を評価した。
表1において、光電変換性能評価に関する「◎」、「○」及び「×」の意味はそれぞれ以下の通りである。
◎・・・光電変換効率低下率が30%以下
○・・・光電変換効率低下率が30%超50%以下
×・・・光電変換効率低下率が50%超
Figure 0005320405
表1に示す結果より、実施例1〜8の光電変換装置は、比較例1〜6の光電変換装置に比べて、光電変換性能の点で優れていることが分かった。別言すると、実施例1〜8の光電変換装置は、比較例1〜6の光電変換装置に比べて、光電変換効率の経時的変化を十分に抑制できることがわかった。特に、この効果は、封止部の周囲に第2の樹脂を設けた場合に顕著になることも分かった。
以上より、本発明の光電変換装置によれば、光電変換効率の経時変化を十分に抑制することができることが確認された。
1,802…作用極(電極)
2,702,801…対極(電極)
3…電解液
4,204,304,404,504,604,704,804…封止部
4A,204A…無機封止部
4B…樹脂封止部
5…第2の樹脂
11…集電配線(無機封止部)
12…配線保護層(無機封止部)
100,200,300,400,500,600,700,800…光電変換装置
704A…第2配線部
704B…第2樹脂封止部
711…第2集電配線(無機封止部)
712…第2配線保護層(無機封止部)

Claims (11)

  1. 一対の電極と、
    前記一対の電極間に配置される電解液と、
    前記一対の電極を連結し、前記電解液の周囲に設けられる封止部とを備えており、
    前記封止部の少なくとも一部が、
    無機材料で構成される1つの無機封止部と、
    第1の樹脂を含む材料で構成される1つの樹脂封止部と、
    を備えており、
    前記無機封止部及び前記樹脂封止部が、前記一対の電極を結ぶ方向に沿って配置されており、
    前記一対の電極のうち一方の電極が第1電極を有し、他方の電極が第2電極を有し、
    前記一対の電極のうち一方の電極が、前記電解液に接触する光電変換部を更に有し、前記第1電極と前記光電変換部とで作用極を形成し、前記第2電極が対極を形成しており、
    前記封止部において、前記無機封止部が前記第1電極上に固定され、前記樹脂封止部が前記無機封止部と前記第2電極とを連結しており、
    前記無機封止部が、前記光電変換部を包囲するように設けられており、
    前記封止部に対して前記電解液と反対側に、前記封止部及び前記第1電極の境界と、前記封止部及び前記第2電極の境界と、前記無機封止部及び前記樹脂封止部の境界とを少なくとも覆う第2の樹脂をさらに備える光電変換装置。
  2. 前記第2の樹脂が、前記対極の周縁部をさらに覆う、請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記光電変換部が、前記第1電極上に設けられており、
    前記光電変換装置が、前記第1電極上で前記封止部に対して前記光電変換部と反対側に設けられる配線部をさらに備え、
    前記配線部が、無機材料で構成され、前記第1電極上に設けられる集電配線からなる、
    請求項1又は2に記載の光電変換装置。
  4. 前記無機封止部が配線部で構成され、
    前記配線部が、無機材料で構成され、前記第1電極上に設けられる集電配線及び前記集電配線を覆う配線保護層を有し、
    前記第1電極が透明電極である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  5. 前記光電変換部が、前記第1電極上に設けられており、
    前記光電変換装置が、前記第1電極上で前記封止部と前記光電変換部との間に設けられる配線部をさらに備え、
    前記配線部が、無機材料で構成され、前記第1電極上に設けられる集電配線及び前記集電配線を覆う配線保護層を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  6. 前記配線部の幅よりも前記無機封止部の幅が狭い、請求項3又は5に記載の光電変換装置。
  7. 前記第2の樹脂が、酸変性ポリエチレン及び紫外線硬化樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むこと、
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  8. 前記第2の樹脂が、ポリビニルアルコール及びエチレンビニルアルコール共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むこと、
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光電変換装置。
  9. 前記第1の樹脂が、酸変性ポリエチレン及び紫外線硬化樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むこと、
    を特徴とする請求項1〜8に記載の光電変換装置。
  10. 前記第1の樹脂が、ポリビニルアルコール及びエチレンビニルアルコール共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むこと、
    を特徴とする請求項1〜8に記載の光電変換装置。
  11. 前記第2の樹脂が、前記樹脂封止部に含まれる樹脂と同一の繰り返し部位を含んだ樹脂である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の光電変換装置。
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