JP5684916B2 - 光電変換素子 - Google Patents

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Description

本発明は、光電変換素子に関する。
光電変換素子として、安価で、高い光電変換効率が得られることから色素増感太陽電池が注目されており、色素増感太陽電池に関して種々の開発が行われている。
色素増感太陽電池は一般に、多孔質酸化物半導体層を有する作用極と、対極と、これらの間に配置される電解質と、作用極と対極とを連結し、電解質の周囲に設けられる封止部とを備えている。
このような色素増感太陽電池として、下記特許文献1に記載の色素増感太陽電池が知られている。この色素増感太陽電池においては、作用極の主面に対して垂直な方向から作用極を見た際の、複数の角部を有する封止部(光硬化性樹脂)のパターンが記載されており、封止部における複数の角部の各々は、直交する2本の直線状部分を連結している。
特開2010−40432号公報(段落0137、0140、図11及び図13)
しかし、上述した特許文献1に記載の色素増感太陽電池は、以下の課題を有していた。
すなわち、上記特許文献1に記載の色素増感太陽電池においては、電解質の漏洩抑制の点で改善の余地があった。
従って、電解質の漏洩を十分に抑制でき、優れた耐久性を有する色素増感太陽電池が望まれていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、優れた耐久性を有する光電変換素子を提供することを目的とする。
本発明者は、上記特許文献1において電解質の漏洩を抑制する点で改善の余地がある理由について検討した。その結果、特許文献1に記載の色素増感太陽電池においては、以下の理由により、電解質の漏洩が起こり易いのではないかと考えた。すなわち、特許文献1に記載の色素増感太陽電池においては通常、作用極又は対極と、封止部との線膨張係数が異なる。このため、色素増感太陽電池の周囲の温度変化により作用極又は対極が熱収縮すると、その作用極又は対極と封止部の角部との接触面に応力が集中する。ここで、特許文献1に記載の色素増感太陽電池においては、接触面における電解質側の部分は点になっている。このため、その点に特に応力が集中する。その結果、接触面における電解質側の点を起点として角部にクラックが生じやすくなり、クラックを通じて電解質が漏洩し、耐久性が十分ではなくなる。そこで、本発明者は鋭意検討を重ねた結果、封止部の角部と作用極又は対極との接触面が、電解質側に、湾曲する湾曲線を含有するようにすることで、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、互いに対向する一対の電極と、前記一対の電極間に配置される電解質と、前記一対の電極を連結し、前記電解質の周囲に設けられる封止部とを備えており、前記封止部が、前記電極側から前記封止部を平面視した場合に少なくとも1つの角部を有しており、前記角部における前記一対の電極の少なくとも一方との第1接触面は、湾曲している湾曲線を前記電解質側に含有する第1湾曲線含有面を有し、前記湾曲線が、最小の曲率半径が0.3mmより大きく500mm以下である線である光電変換素子である。
この光電変換素子によれば、封止部における角部は、一対の電極の少なくとも一方との第1接触面において、電解質側に湾曲線を含有する第1湾曲線含有面を有する。このため、光電変換素子の周囲の温度変化によって、封止部に応力が生じて角部に応力が集中すると、角部における一対の電極の少なくとも一方との第1接触面の第1湾曲線含有面の湾曲線に応力が集中しても、湾曲線は、全体で応力を受ける。このため、第1湾曲線含有面は、湾曲線上の各点に加わる応力を十分に分散させることができる。すなわち、第1湾曲線含有面は、電解質側において、点で応力を受けず、線で応力を受けるため、湾曲線における各点ごとの応力が小さくなり、湾曲線上の点を起点としたクラックが生じにくくなる。その結果、湾曲線上の点を起点として生じたクラックを通じて電解質が漏洩することが十分に抑制される。従って、本発明の光電変換素子は、優れた耐久性を有することが可能となる。
上記光電変換素子において、前記封止部が、前記第1湾曲線含有面を有する第1封止部と、前記角部における前記一対の電極の少なくとも一方との第1接触面に含まれ、前記第1封止部の前記第1湾曲線含有面である第1面に対し、前記電解質と反対側に配される第2面を有する第2封止部とを有することが好ましい。
このような構成を有する光電変換素子においては、角部における一対の電極の少なくとも一方との第1接触面が、第1湾曲線含有面である第1面のみならずその第1面に対し電解質と反対側(外側)に配される第2面をも有する。このため、万一封止部の角部のうち第1封止部にクラックが生じても、そのクラックを通じて漏洩する電解質を第2封止部で阻止することが可能となる。
上記光電変換素子は、前記第2封止部の前記第2面と前記第1面との境界線の曲率半径が、前記第1封止部の湾曲線の曲率半径よりも小さい場合に特に有効である。
この場合、第2封止部の第2面と第1面との境界線近傍で生じる応力が、第1封止部の角部の第1面全体で分散され、第1面と第2面との境界線近傍でクラックの発生を抑制する効果が高くなる。
上記光電変換素子において、前記第1面と前記第2面との前記境界線が、湾曲している湾曲線であることが好ましい。
このような構成を有する光電変換素子においては、第1封止部の第1面だけでなく、第2封止部の第2面も電解質側に湾曲線を有することになる。このため、第1封止部の第1面の湾曲線にクラックが生じ、第2面の湾曲線に応力が集中することになっても、第1面と第2面との境界線にて応力を十分に分散することができる。このため、第1面と第2面との境界線上の点を起点としたクラックの発生が十分に抑制される。
上記光電変換素子においては、前記第1封止部の融点が、前記第2封止部の融点よりも低いことが好ましい。
このような構成を有する光電変換素子においては、封止部の角部に応力が集中した場合、第1封止部と第2封止部とでは、第2封止部の方が第1封止部よりも周長が長いために温度変化が生じる環境下での膨張量の絶対値が大きくなり、第1封止部の方が第2封止部よりも応力が集中し易い。その点、第1封止部の融点が第2封止部の融点よりも低いと、第1封止部の方が第2封止部よりも軟らかくなる。このため、封止部の角部のうち第1封止部に応力が集中しても、その応力が第1封止部によって十分に緩和される。
上記光電変換素子において、前記第1封止部が樹脂材料からなり、前記第2封止部が無機材料からなることが好ましい。
このような構成を有する光電変換素子においては、封止部の角部に応力が集中した場合、第1封止部と第2封止部とでは通常、第1封止部の方が第2封止部よりも応力が集中し易い。その点、第1封止部が樹脂材料からなり、第2封止部が無機材料からなると、第1封止部の方が第2封止部よりも軟らかくなる。このため、封止部の角部のうち第1封止部に応力が集中しても、その応力が第1封止部によって、より十分に緩和される。加えて、封止部の一部である第2封止部を樹脂材料よりも高い封止能を有する無機材料が占めるため、電解質の漏洩がより十分に抑制される。
上記光電変換素子において、前記一対の電極のうちの一方の電極が、導電性基板と、前記導電性基板上に設けられる酸化物半導体層と、前記導電性基板上に前記酸化物半導体層を包囲するように設けられる配線部とを有し、前記配線部が、複数本の線状部分同士を連結させる連結部を有し、前記連結部と前記導電性基板との第2接触面が、前記酸化物半導体層に対向する縁部に湾曲線を含有する第2湾曲線含有面を有し、前記配線部が、前記導電性基板上に設けられる集電配線と、前記集電配線を被覆して保護する配線保護層とを有することが好ましい。
この光電変換素子によれば、配線部の連結部は、導電性基板との第2接触面において、酸化物半導体層に対向する縁部に湾曲線を含有する第2湾曲線含有面を有する。このため、光電変換素子の周囲の温度変化によって、配線部に応力が生じて連結部に応力が集中し、連結部における導電性基板との第2接触面のうち第2湾曲線含有面に応力が集中しても、第2湾曲線含有面のうち酸化物半導体層に対向する縁部は、湾曲線全体で応力を受けるため、湾曲線上の各点に加わる応力を十分に分散させることができる。すなわち、第2湾曲線含有面は、酸化物半導体層に対向する縁部において、点で応力を受けず、線で応力を受ける。このため、湾曲線における各点ごとの応力が小さくなり、連結部の湾曲線上の点を起点としたクラックが生じにくくなる。その結果、湾曲線上の点を起点として生じたクラックを通じて電解質が侵入し、配線部内の集電配線が腐食されることが十分に抑制される。このため、本発明の光電変換素子は、より優れた耐久性を有することが可能となる。
上記光電変換素子において、前記配線保護層が、前記第2湾曲線含有面を有する第1配線保護層と、前記連結部と前記導電性基板との第2接触面に含まれ、前記第1配線保護層の前記第2湾曲線含有面である第3面と前記集電配線との間に配される第4面を有する第2配線保護層とを有することが好ましい。
このような構成を有する光電変換素子によれば、万一第1配線保護層の第3面にクラックが生じても、そのクラックを第4面で阻止することが可能となる。このため、第3面におけるクラックを通じた電解質の侵入を第2配線保護層にて阻止することが可能となる。
上記光電変換素子において、前記第2配線保護層の前記第4面と前記第3面との境界線の曲率半径が、前記第1配線保護層の前記湾曲線の曲率半径よりも小さいことが好ましい。
この場合、第2配線保護層の第4面と第1配線保護層の第3面との境界線近傍で生じる応力が、第1配線保護層の第3面全体で分散され、第3面と第4面との境界線近傍でクラックの発生を抑制する効果が高くなる。
上記光電変換素子において、前記第3面と前記第4面との前記境界線が、湾曲している湾曲線であることが好ましい。
このような構成を有する光電変換素子においては、第1配線保護層の第3面だけでなく、第2配線保護層の第4面も湾曲線を有することになる。このため、第1配線保護層の第3面の湾曲線にクラックが生じ、第3面と第4面との境界線に応力が集中することになっても、その境界線にて応力を十分に分散することができる。このため、第3面と第4面との境界線上の点を起点としたクラックの発生が十分に抑制される。
上記光電変換素子において、前記第1配線保護層の融点が、前記第2配線保護層の融点よりも低いことが好ましい。
このような構成を有する光電変換素子においては、配線部の連結部に応力が集中した場合、第1配線保護層と第2配線保護層とでは、第1配線保護層の方が第2配線保護層よりも応力が集中し易い。その点、第1配線保護層の融点が第2配線保護層の融点よりも低いと、第1配線保護層の方が第2配線保護層よりも軟らかくなる。このため、配線部の連結部のうち、第1配線保護層に応力が集中しても、その応力が第1配線保護層によって十分に緩和される。
上記光電変換素子において、前記第1配線保護層が樹脂材料からなり、前記第2配線保護層が無機材料からなることが好ましい。
このような構成を有する光電変換素子においては、配線部の連結部に応力が集中した場合、第1配線保護層と第2配線保護層とでは通常、第1配線保護層の方が第2配線保護層よりも応力が集中し易い。その点、第1配線保護層が樹脂材料からなり、第2配線保護層が無機材料からなると、第1配線保護層の方が第2配線保護層よりも軟らかくなる。このため、配線部の連結部のうち、第1配線保護層に応力が集中しても、その応力が第1配線保護層によって、より十分に緩和される。加えて、配線保護層の一部である第2配線保護層を樹脂材料よりも高い封止能を有する無機材料が占めるため、電解質の集電配線への侵入がより十分に抑制される。
なお、本発明において、「電極側から前記封止部を平面視した場合」とは、電極のうち封止部が形成されている面に垂直な方向から封止部を見た場合を意味する。
また本発明において、「湾曲線」とは、最小の曲率半径が0.3mmより大きく500mm以下である線を言うものとする。また湾曲線の曲率半径は、以下のようにして測定される値を言う。すなわち、湾曲線の曲率半径は、曲率半径を求める点Cを挟んで、線分AC=線分BCとなるような湾曲線上の2点A,Bを定め、線分ABの長さをL、点Cと直線AB間の距離をDとした場合に、下記式に基づいて算出されるRの値を言う。
R=D/2+L/8D
ただし、湾曲線において、印刷の精度による問題等から発生する線のうねりが含まれている場合には、その部分における曲率半径は、上記最小の曲率半径を求めるにあたり含めないこととする。ここで、線のうねりとは、具体的には、山と谷の部分が一定方向に沿って交互に現れ、山と谷をそれぞれ複数有する波形状の線であって、山と谷の部分がそれぞれ0.1μm未満の曲率半径を有する線を言うものとする。
また、本発明において、封止部における「角部」とは2本の線状部分を連結する部分をさす。ここでいう線状部分とは、当該線状部分と電極との第1接触面において電解質側の線(縁部)の最小の曲率半径が500mmを超える曲線または直線である部分をさす。
さらに、本発明において、配線部における「縁部」とは、配線部の連結部に連結される2本の線状部分のうち電極と接触し且つ酸化物半導体層側にある線同士を連結させる部分をさす。ここでいう線とは、最小の曲率半径が500mmを超える曲線または直線をさす。
また本発明において、「融点」とは、第1封止部、第2封止部、第1配線保護層又は第2配線保護層を構成する材料がガラスフリット以外である場合は、DSC(セイコーアイ・テクノリサーチ社製DSC220)で昇温速度10℃/分の条件で測定して得られる値を言い、第1封止部、第2封止部、第1配線保護層又は第2配線保護層を構成する材料がガラスフリットである場合には、DTA(セイコーアイ・テクノリサーチ社製TG/DTA7200)で昇温速度10℃/分の条件で測定して得られる軟化点(DTA軟化点)の値を言い、第1封止部、第2封止部、第1配線保護層又は第2配線保護層を構成する材料が融点を有しておらずコゲが発生する材料である場合には、コゲが発生する温度を融点と言うものとする。コゲとは、炭化物のことであり、対象物の少なくとも1%が炭化したものを言うものとする。
本発明によれば、優れた耐久性を有する光電変換素子が提供される。
本発明に係る光電変換素子の一の実施形態を示す断面図である。 図1の作用極および封止部を示す平面図である。 図1の部分拡大図である。 図2の部分拡大図である。 本発明に係る光電変換素子の他の実施形態を示す断面図である。 図5の作用極の平面図である。 図5の光電変換素子の部分拡大図である。 図6の部分拡大図である。 図1の封止部の第1変形例を示す部分断面図である。 図1の封止部の第2変形例を示す部分断面図である。 図5の配線部の変形例を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、全図中、同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
まず本発明に係る光電変換素子の第1実施形態について図面を参照ながら説明する。図1は、本発明に係る光電変換素子の第1実施形態を示す断面図である。
図1に示すように、色素増感太陽電池100は、作用極10と、作用極10に対向するように配置される対極20とを備えている。作用極10と対極20との間には電解質30が配置され、電解質30の周囲には、作用極10と対極20とを連結する環状の封止部40が設けられている。
作用極10は、透明基板11及び透明基板11の対極20側に設けられる透明導電膜12からなる導電性基板17と、透明導電膜12の上に設けられる多孔質酸化物半導体層13とを備えている。作用極10のうちの多孔質酸化物半導体層13には光増感色素が担持されている。
対極20は、対極基板22と、対極基板22のうち作用極10側に設けられて対極20の表面における還元反応を促進する導電性の触媒層21とを備えている。
図2は、対極20側から平面視した作用極10および封止部40を示す平面図である。図2に示すように、封止部40は四角環状をなしている。具体的には、封止部40は、対極20側から封止部40を平面視した場合に、互いに平行な一対の直線状部40Aと、直線状部40Aに直交し互いに平行な一対の直線状部40Bと、直線状部40Aと直線状部40Bとを連結する4つの角部40Cとを有している。
図3は、図1の部分拡大図、図4は、図2の部分拡大図である。詳細に述べると、図3は、封止部40の角部40Cを通る断面を示している。図3および図4に示すように、封止部40は、第1封止部14Aと第2封止部14Bとを有している。第2封止部14Bは、作用極10の透明導電膜12上に固定され、第1封止部14Aは、第2封止部14Bと電解質30とを遮断して第2封止部14Bを電解質30から保護するように設けられている。また第1封止部14Aは、第2封止部14Bの一部のみを覆い、第2封止部14Bと対極20とを連結している。ここで、第2封止部14Bの一部とは、電解質30側の領域及び対極20に対向する領域である。第2封止部14Bの残部は露出されている。第2封止部14Bの残部とは、第2封止部14Bのうち、電解質30と反対側の領域である。
封止部40と作用極10との接触面Sは、第1封止部14Aのうち作用極10と接触する第1面S1と、第2封止部14Bのうち作用極10と接触する第2面S2とで構成されている。第1面S1は、第2面S2に対し電解質30側にあり、第1面S1は、電解質30側に、湾曲する湾曲線14aを有している。従って、第1面S1によって第1湾曲線含有面が構成されている。第2面S2は、電解質30側に第1面S1との境界線14bを有する。
色素増感太陽電池100によれば、封止部40における角部40Cは、作用極10との接触面Sにおいて、電解質30側に、湾曲線14aを含有する第1面S1を有する。このため、色素増感太陽電池100の周囲の温度変化によって、封止部40に応力が生じて角部40Cに応力が集中し、角部40Cにおける作用極10との接触面Sのうちの第1面S1の湾曲線14aに応力が集中しても、湾曲線14aは全体で応力を受ける。このため、湾曲線14a上の各点に加わる応力を十分に分散させることができる。すなわち、第1面S1は、電解質30側において、点で応力を受けず、線で応力を受ける。このため、湾曲線14aにおける各点ごとの応力が小さくなり、角部40Cの湾曲線14a上の点を起点としたクラックが生じにくくなる。その結果、湾曲線14a上の点を起点としたクラックを通じて電解質30が漏洩することが十分に抑制される。従って、色素増感太陽電池100は、優れた耐久性を有することが可能となる。
また色素増感太陽電池100においては、角部40Cにおける作用極10との接触面Sが、第1封止部14Aの第1面S1に対し、電解質30と反対側に配される第2面S2を有する。すなわち、角部40Cにおける作用極10との接触面Sが、第1面S1のみならずその外側の第2面S2をも有する。このため、万一第1封止部14Aにクラックが生じても、そのクラックを通じて漏洩する電解質30を第2封止部14Bで阻止することが可能となる。
ここで、封止部40について図3及び図4を参照しながら詳細に説明する。
図3及び図4に示すように、封止部40の角部40Cにおける第1面S1は、第2面S2に対し電解質30側にあり、第1面S1は、電解質30側に、湾曲する湾曲線14aを有している。ここで、湾曲線14aは、略円弧状となっており、電解質30及び多孔質酸化物半導体層13から離れる方向に向かって凸となっている。湾曲線14aの曲率半径はr1で示してある(図4)。
第2面S2は、第1面S1との境界線14bを有している。ここで、境界線14bは、湾曲する湾曲線であってもよく、湾曲しない非湾曲線であってもよい。ここで、非湾曲線とは、曲率半径が0.3mm以下である線を言うものとする。図4では、境界線14bは、湾曲線となっている。この湾曲線は、略円弧状となっており、電解質30及び多孔質酸化物半導体層13から離れる方向に向かって凸となっている。ここで、第1面S1と第2面S2との境界線14bの曲率半径r2は、第1面S1の湾曲線14aの曲率半径r1よりも小さくても、湾曲線14aの曲率半径r1以上であってもよいが、第1面S1の湾曲線14aの曲率半径r1よりも小さい場合、すなわち、第1面S1の湾曲線14aの曲率半径r1が第2面S2の境界線14bの曲率半径r2よりも大きい場合に、本発明が特に有効である。この場合、第2封止部14Bの第2面S2と第1面S1との境界線14b近傍で生じる応力が、第1封止部14Aの第1面S1全体で分散され、第2面S2の境界線14b近傍でクラックの発生を抑制する効果が高くなる。
第1面S1と第2面S2との境界線14bの曲率半径r2が、第1面S1の湾曲線14aの曲率半径r1より小さい場合、r1−r2は、クラックの発生を効果的に抑制させるという理由から、0.2mm以上であることが好ましく、0.2〜49.8mmであることがより好ましい。
湾曲線14aの曲率半径r1は、0.3mmより大きく500mm以下であればよいが、第2面S2の境界線14b近傍でのクラックの発生を効果的に抑制するためには、好ましくは0.5mm以上である。但し、湾曲線14aと多孔質酸化物半導体層13との距離を増加させ、多孔質酸化物半導体層13のコンタミネーションを防止するという理由からは、湾曲線14aの曲率半径r1は、好ましくは50mm以下であり、より好ましくは30mm以下である。
第1封止部14Aの融点(Tm1)は、第2封止部14Bの融点(Tm2)に比べて、低くても、同一でも、高くてもよいが、低いことが好ましい。色素増感太陽電池100において、封止部40の角部40Cに応力が集中した場合、第1封止部14Aと第2封止部14Bとでは、第2封止部14Bの方が第1封止部14Aよりも周長が長いために温度変化が生じる環境下での膨張量の絶対値が大きくなり、応力が集中し易い。その点、第1封止部14Aの融点が第2封止部14Bの融点よりも低いと、第1封止部14Aの方が第2封止部14Bよりも軟らかくなり、封止部40の角部40Cのうち第1封止部14Aに応力が集中しても、その応力が第1封止部14Aによって十分に緩和される。
ここで、Tm2−Tm1は、封止部40の形体を保ちながら、封止部40の角部40Cのうち第1封止部14Aへの応力を緩和するためには、好ましくは20℃以上であり、より好ましくは50℃以上である。但し、Tm2−Tm1は500℃以下であることが好ましい。
また第1封止部14Aの融点(Tm1)は通常、95〜200℃であるが、第1封止部14Aの加工温度が低いほど、加工が容易になるという理由から、好ましくは95〜150℃であり、より好ましくは95〜130℃である。
第1封止部14A及び第2封止部14Bはそれぞれ、樹脂材料、無機材料のいずれで構成されてもよい。
上記樹脂材料としては、例えばアイオノマー、エチレン−ビニル酢酸無水物共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む変性ポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂、紫外線硬化樹脂、及び、ビニルアルコール重合体などが挙げられる。なお、第2封止部14Bとして、樹脂材料を用いる場合には、上記樹脂のほか、エポキシ樹脂も用いることが可能である。
上記無機材料としては、例えば非鉛系の透明な低融点ガラスフリットなどの無機絶縁材料が挙げられる。ここで、低融点ガラスフリットとしては、例えば150〜550℃の軟化点を有するものを用いることができる。
封止部40においては、第1封止部14Aが樹脂材料で構成され、第2封止部14Bが無機材料で構成されることが好ましい。
この場合、封止部40の角部40Cに応力が集中した場合、第1封止部14Aと第2封止部14Bとでは通常、第1封止部14Aの方が第2封止部14Bよりも応力が集中し易い。その点、第1封止部14Aが樹脂材料からなり、第2封止部14Bが無機材料からなると、第1封止部14Aの方が第2封止部14Bよりも軟らかくなる。このため、封止部40の角部40Cのうち第1封止部14Aに応力が集中しても、その応力が第1封止部14Aによって十分に緩和される。加えて、封止部40の一部である第2封止部14Bを樹脂材料よりも高い封止能を有する無機材料が占めるため、電解質30の漏洩がより十分に抑制される。
次に、色素増感太陽電池100の製造方法について説明する。
[準備工程]
まず作用極10及び対極20を準備する。
(作用極)
作用極10は以下のようにして得ることができる。
はじめに透明基板11の上に透明導電膜12を形成して積層体を形成する。透明導電膜12の形成方法としては、スパッタ法、蒸着法、スプレー熱分解法(SPD:Spray Pyrolysis Deposition)及びCVD法などが用いられる。
透明基板11を構成する材料は、例えば透明な材料であればよく、このような透明な材料としては、例えばホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、白板ガラス、石英ガラスなどのガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)およびポリエーテルスルフォン(PES)などが挙げられる。透明基板11の厚さは、色素増感太陽電池100のサイズに応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、例えば50〜10000μmの範囲にすればよい。
透明導電膜12を構成する材料としては、例えばスズ添加酸化インジウム(Indium−Tin−Oxide:ITO)、酸化スズ(SnO)、フッ素添加酸化スズ(Fluorine−doped−Tin−Oxide:FTO)などの導電性金属酸化物が挙げられる。透明導電膜12は、単層でも、異なる導電性金属酸化物で構成される複数の層の積層体で構成されてもよい。透明導電膜12が単層で構成される場合、透明導電膜12は、高い耐熱性及び耐薬品性を有することから、FTOで構成されることが好ましい。また透明導電膜12として、複数の層で構成される積層体を用いると、各層の特性を反映させることが可能となることから好ましい。中でも、ITOで構成される層と、FTOで構成される層との積層体を用いることが好ましい。この場合、高い導電性、耐熱性及び耐薬品性を持つ透明導電膜12が実現できる。透明導電膜12の厚さは例えば0.01〜2μmの範囲にすればよい。
次に、上記のようにして得られた透明導電膜12上に、多孔質酸化物半導体層形成用ペーストを印刷する。多孔質酸化物半導体層形成用ペーストは、酸化物半導体粒子のほか、ポリエチレングリコールなどの樹脂及び、テレピネオールなどの溶媒を含む。
上記酸化物半導体粒子としては、例えば酸化チタン(TiO)、シリカ(SiO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化タングステン(WO)、酸化ニオブ(Nb)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)、酸化スズ(SnO)、酸化インジウム(In)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化タリウム(Ta)、酸化ランタン(La)、酸化イットリウム(Y)、酸化ホルミウム(Ho)、酸化ビスマス(Bi)、酸化セリウム(CeO)及び酸化アルミニウム(Al)などが挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることが可能である。多孔質酸化物半導体層形成用ペーストの印刷方法としては、例えばスクリーン印刷法、ドクターブレード法、バーコート法などを用いることができる。
次に、多孔質酸化物半導体層形成用ペーストを焼成して透明導電膜12上に多孔質酸化物半導体層13を形成する。焼成温度は酸化物半導体粒子により異なるが、通常は350〜600℃であり、焼成時間も、酸化物半導体粒子により異なるが、通常は1〜5時間である。
多孔質酸化物半導体層13は、上述した酸化物半導体粒子で構成される。これら酸化物半導体粒子の平均粒径は1〜1000nmであることが、色素で覆われた酸化物半導体の表面積が大きくなり、即ち光電変換を行う場が広くなり、より多くの電子を生成することができることから好ましい。ここで、多孔質酸化物半導体層13が、粒度分布の異なる酸化物半導体粒子を積層させてなる積層体で構成されることが好ましい。この場合、積層体内で繰り返し光の反射を起こさせることが可能となり、入射光を積層体の外部へ逃がすことなく効率よく光を電子に変換することができる。多孔質酸化物半導体層13の厚さは、例えば0.5〜50μmとすればよい。なお、多孔質酸化物半導体層13は、異なる材料からなる複数の半導体層の積層体で構成することもできる。
(対極)
一方、対極20は、以下のようにして得ることができる。
即ちまず対極基板22を準備する。そして、対極基板22の上に触媒層21を形成する。触媒層21の形成方法としては、スパッタ法、蒸着法などが用いられる。これらのうちスパッタ法が膜の均一性の点から好ましい。
対極基板22としては、例えばチタン、ニッケル、白金、モリブデン、タングステン等の耐食性の金属材料や、上述した透明基板11の上にITO、FTO等の導電性酸化物を積層してなるものなどを用いることができる。
触媒層21は、白金、炭素系材料又は導電性高分子などから構成される。
対極20の厚さは例えば0.005〜0.5mmの範囲内であればよい。
[第2封止部材料形成固定工程]
次に、作用極10のうち透明導電膜12の表面上の部位であって多孔質酸化物半導体層13を包囲する第1環状部位に、第2封止部14Bを形成する第2封止部形成材料を固定する。例えば、第2封止部形成材料は、第2封止部14Bを例えば非鉛系の透明な低融点ガラスフリットなどの無機絶縁材料で構成する場合には、その無機絶縁材料を含むペーストを第1環状部位に塗布し焼成することによって得ることができる。なお、第2封止部14Bの第2面S2における電解質30側の境界線14bを湾曲線とする場合には、湾曲する内周面を角部に有する環状スリットが形成されたスクリーン印刷刷版を透明導電膜12の表面上に配置し、上記ペーストを環状スリットに導入して第1環状部位に塗布し、焼成すればよい。このとき、スクリーン印刷刷版としては、その湾曲する内周面のうち作用極10と接触する予定の線が、所定の曲率半径の湾曲線となるものを用いる。あるいは、使用したペーストに含まれる溶媒の雰囲気環境下で、塗布したペーストの角部の内周面のうち作用極10と接触する線が所定の曲率半径の湾曲線になるまでペーストを自然流動させた後、焼成すればよい。
第2封止部形成材料として、熱可塑性樹脂を用いる場合には、熱可塑性樹脂からなる四角環状の樹脂シートを用意する。このとき、その樹脂シートの角部における内周面のうち作用極10と接触する予定の線が所定の曲率半径の湾曲線となるように樹脂シートを成形する。そして、樹脂シートを作用極10の第1環状部位上に配置し、加熱溶融する。こうして第2封止部形成材料を作用極10の第1環状部位に固定することができる。
第2封止部形成材料として、紫外線硬化性樹脂を用いる場合には、第2封止部形成材料を第1環状部位に固定する方法として、第2封止部形成材料をスクリーン印刷等で印刷する印刷方法と、第2封止部形成材料をディスペンサ等で描画する描画方法とがある。印刷方法を用いて第2封止部形成材料を第1環状部位に固定する場合には、前記ペーストを用いる場合と同様にして第2封止部14Bの第2面S2における電解質30側の境界線14bを湾曲線とすることができる。描画方法を用いて第2封止部形成材料を第1環状部位に固定する場合には、角部を描画する際の描画速度を下げるなどして、意図的に角部に形成される第2封止部形成材料を増加させ、塗布したペーストの角部の内周面のうち作用極10と接触する線が所定の曲率半径の湾曲線となるまで第2封止部形成材料を自然流動させればよい。
[第1封止部形成材料固定工程]
一方、対極20の表面上の部位である第2環状部位に第1封止部14Aを形成する第1封止部形成材料を固定する。
第1封止部形成材料として、例えばアイオノマー、エチレン−ビニル酢酸無水物共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む変性ポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂が用いられる場合には、例えば熱可塑性樹脂からなる環状の樹脂シートを準備し、樹脂シートの角部の内周面に予め湾曲形状を残したまま樹脂シートを成形した後、この樹脂シートを第2環状部位に配置し加熱溶融させることによって第1面S1の電解質30側の線を湾曲線とすることができる。
[色素担持工程]
次に、作用極10の多孔質酸化物半導体層13に光増感色素を担持させる。このためには、作用極10を、光増感色素を含有する溶液の中に浸漬させ、その光増感色素を多孔質酸化物半導体層13に吸着させた後に上記溶液の溶媒成分で余分な光増感色素を洗い流し、乾燥させることで、光増感色素を多孔質酸化物半導体層13に吸着させればよい。但し、光増感色素を含有する溶液を多孔質酸化物半導体層13に塗布した後、乾燥させることによって光増感色素を多孔酸化物半導体多孔層13に吸着させることによっても、光増感色素を多孔質酸化物半導体層13に担持させることが可能である。
光増感色素としては、例えばビピリジン構造、ターピリジン構造などを含む配位子を有するルテニウム錯体や、ポルフィリン、エオシン、ローダミン、メロシアニンなどの有機色素が挙げられる。
[電解質層配置工程]
次に、作用極10上であって第2封止部形成材料の内側に電解質30を配置する。電解質30は、作用極10上であって第2封止部形成材料の内側に注入したり、印刷したりすることによって得ることができる。
ここで、電解質30が液状である場合は、電解質30を、第2封止部形成材料を超えて第2封止部形成材料の外側に溢れるまで注入することができる。この場合、第2封止部形成材料の内側に電解質30を十分に注入することが可能となる。また第2封止部形成材料と第1封止部形成材料とを接着して、第2封止部14Bと第1封止部14Aとからなる封止部40を形成するに際し、作用極10と対極20と封止部40とによって囲まれるセル空間から空気を十分に排除することができ、得られる色素増感太陽電池100の光電変換特性を十分に向上させることができる。
電解質30は通常、電解液で構成され、この電解液は例えばI/I などの酸化還元対と有機溶媒とを含んでいる。有機溶媒としては、アセトニトリル、メトキシアセトニトリル、メトキシプロピオニトリル、プロピオニトリル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、バレロニトリル、ピバロニトリル、グルタロニトリル、メタクリロニトリル、イソブチロニトリル、フェニルアセトニトリル、アクリロニトリル、スクシノニトリル、オキサロニトリル、ペンタニトリル、アジポニトリルなどを用いることができる。酸化還元対としては、例えばI/I のほか、臭素/臭化物イオン、亜鉛錯体、鉄錯体、コバルト錯体などのレドックス対などの対が挙げられる。
また電解質30は、有機溶媒に代えて、イオン液体を用いてもよい。イオン液体としては、例えばピリジニウム塩、イミダゾリウム塩、トリアゾリウム塩等の既知のヨウ素塩であって、室温付近で溶融状態にある常温溶融塩が用いられる。このような常温溶融塩としては、例えば1−エチル−3−メチルイミダゾリウム ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムヨーダイド、1−エチル−3−プロピルイミダゾリウムヨーダイド、ジメチルイミダゾリウムアイオダイド、エチルメチルイミダゾリウムアイオダイド、ジメチルプロピルイミダゾリウムアイオダイド、ブチルメチルイミダゾリウムアイオダイド、又は、メチルプロピルイミダゾリウムアイオダイドが好適に用いられる。
また電解質30は、上記有機溶媒に代えて、上記イオン液体と上記有機溶媒との混合物を用いてもよい。
また電解質30には添加剤を加えることができる。添加剤としては、LiI、I、4−t−ブチルピリジン、グアニジウムチオシアネート、1−メチルベンゾイミダゾール、1−ブチルベンゾイミダゾールなどが挙げられる。
さらに電解質30としては、上記電解質にSiO、TiO、カーボンナノチューブなどのナノ粒子を混練してゲル様となった擬固体電解質であるナノコンポジットゲル電解質を用いてもよく、また、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド誘導体、アミノ酸誘導体などの有機系ゲル化剤を用いてゲル化した電解質を用いてもよい。
[重合せ工程]
次に、作用極10と対極20とを対向させて、第2封止部形成材料と第1封止部形成材料とを重ね合わせる。
[封止部形成工程]
次に、第1封止部形成材料を、第2封止部形成材料に接着させる。このとき、第2封止部形成材料により第2封止部14Bが形成される。また、第1封止部形成材料が例えば樹脂材料で構成され、樹脂材料が溶融されると、第1封止部形成材料の粘度が低下し、第2封止部14Bの電解質30側の領域、及び対極20に対向する領域が第1封止部形成材料で覆われる。また第1封止部形成材料は作用極10のうち透明導電膜12の一部に接触することとなる。こうして、第1封止部14Aが形成される。
このとき、第1封止部形成材料と第2封止部材料との貼合せは、例えば大気圧下で行うことができる。
また第2封止部形成材料及び第1封止部形成材料の加圧は通常、1〜50MPaで行い、好ましくは2〜30MPa、より好ましくは3〜20MPaで行う。
第1封止部形成材料を構成する樹脂として、例えば熱可塑性樹脂を用いる場合は、第1封止部形成材料を溶融させるときの温度は、第1封止部形成材料の融点以上とする。
但し、第1封止部形成材料を溶融させるときの温度は、(第1封止部形成材料に含まれる樹脂の融点+200℃)以下であることが好ましい。上記温度が(第1封止部形成材料に含まれる樹脂の融点+200℃)を超えると、第1封止部形成材料に含まれる樹脂が熱によって分解するおそれがある。
こうして、色素増感太陽電池100が得られ、色素増感太陽電池100の製造が完了する。
なお、上記第1実施形態では、対極20が第2封止部形成材料固定工程の前に準備されているが、対極20は、重合せ工程の前までに準備されていればよい。このため、対極2は、第2封止部形成材料固定工程の後に形成されていてもよい。例えば対極20は、重合せ工程と電解質配置工程との間、電解質配置工程と色素担持工程との間、色素担持工程と第1封止部形成材料固定工程との間に準備されてもよい。
また上記第1実施形態では、色素増感太陽電池100を製造する際に、電解質30が、作用極10に固定した第2封止部形成材料の内側に配置されているが、電解質30は、対極20上であって、対極20に固定した第1封止部形成材料の内側に配置されてもよい。この場合、作用極10は、第2封止部形成材料固定工程の前に準備する必要はない。すなわち、作用極10は、重合せ工程の前までに準備されていればよい。このため、作用極10は、第2封止部形成材料固定工程の後に形成されていてもよい。
<第2実施形態>
まず本発明に係る光電変換素子の第2実施形態について図5を参照しながら説明する。図5は、本発明に係る光電変換素子の第2実施形態を示す断面図である。
図5に示すように、光電変換素子としての色素増感太陽電池200は、作用極10に代えて、作用極210が用いられている点で第1実施形態の色素増感太陽電池と相違する。具体的には、作用極210は、透明基板11及び透明基板11の対極20側に設けられる透明導電膜12からなる導電性基板17上に配線部218をさらに備える点、および、多孔質酸化物半導体層13を複数備える点で作用極10と相違する。
配線部218について図6〜図8を用いて説明する。図6は、図5の作用極を示す平面図、図7は、図5の部分拡大図、図8は、図6の部分拡大図である。
図6に示すように、配線部218は、対極20側から配線部218を平面視した場合に、互いに平行な複数本の線状部218Aと、線状部218Aに直交する互いに平行な複数本の線状部218Bと、線状部218A及び線状部218Bを連結させる連結部218Cとを有している。連結部218Cには、2本の線状部218Aと2本の線状部218Bとが連結される場合、2本の線状部218Aと1本の線状部218Bとが連結される場合、1本の線状部218Aと2本の線状部218Bとが連結される場合、1本の線状部218Aと1本の線状部218Bとが連結される場合がある。
図7に示すように、配線部218は、透明導電膜12上に設けられる集電配線15と、集電配線15を被覆して電解質30から保護する配線保護層16とを備えている。
配線保護層16は、第1配線保護層16Aと第2配線保護層16Bとを有している。第2配線保護層16Bは、集電配線15を被覆して保護しており、第1配線保護層16Aは、第2配線保護層16Bと電解質30とを遮断して第2配線保護層16Bを電解質30から保護するように設けられている。
配線部218の連結部218Cと作用極210の導電性基板17との接触面A1は、集電配線15と作用極210とが接触する配線接触面Mと、配線接触面Mに隣接する保護層接触面S’とを有している。そして、各保護層接触面S’は、第1配線保護層16Aのうち作用極210の透明導電膜12と接触する第3面S3と、第2配線保護層16Bのうち作用極210の透明導電膜12と接触する第4面S4とで構成されている。第4面S4は、第3面S3と配線接触面Mとの間にある。
図8に示すように、第3面S3は、多孔質酸化物半導体層13に対向する角部である縁部に、湾曲する湾曲線16aを有している。第4面S4は、第3面S3との境界線16bを有する。
次に、色素増感太陽電池200の作用効果について説明する。
色素増感太陽電池200では、配線部218の連結部218Cは、作用極210の導電性基板17との接触面A1において、多孔質酸化物半導体層13に対向する縁部に湾曲線16aを含有する第3面S3を有する。このため、色素増感太陽電池200の周囲の温度変化によって、配線部218に応力が生じて連結部218Cに応力が集中し、連結部218Cにおける導電性基板17との接触面A1のうち第3面S3に応力が集中しても、第3面S3のうち多孔質酸化物半導体層13に対向する縁部は、湾曲線16a全体で応力を受けるため、湾曲線16a上の各点に加わる応力を十分に分散させることができる。すなわち、第3面S3は、点で応力を受けず、線で応力を受けるため、湾曲線16aにおける各点ごとの応力が小さくなり、連結部218Cの湾曲線16a上の点を起点としたクラックが生じにくくなる。その結果、湾曲線16a上の点を起点として生じたクラックを通じて電解質30が侵入して集電配線15が腐食されることが十分に抑制される。このため、色素増感太陽電池200は、優れた耐久性を有することが可能となる。
また色素増感太陽電池200において、配線保護層16は、第3面S3を有する第1配線保護層16Aと、連結部218Cと導電性基板17との接触面A1において、第1配線保護層16Aの第3面S3と集電配線15との間に第4面S4を有する第2配線保護層16Bを有する。すなわち、保護層接触面S’が、第3面S3のみならず第3面S3と集電配線15との間に第4面S4をも有する。このため、万一第1配線保護層16Aの第3面S3にクラックが生じても、そのクラックを第4面S4で阻止することが可能となる。このため、第3面S3におけるクラックを通じた電解質30の侵入を第2配線保護層16Bで阻止することが可能となる。
次に、配線保護層16について図7及び図8を参照しながら詳細に説明する。
図7及び図8に示すように、連結部218Cにおける配線保護層16の第3面S3は、第4面S4に対し集電配線15と反対側にあり、第3面S3は、多孔質酸化物半導体層13に対向する縁部に湾曲線16aを有している。従って、第3面S3によって第2湾曲線含有面が構成されている。ここで、図8に示すように、湾曲線16aは略円弧状となっており、集電配線15に向かって凸となっている。湾曲線16aの曲率半径はr3で示してある(図8参照)。
第4面S4は、第3面S3との境界線16bを有している。ここで、境界線16bは、湾曲する湾曲線であってもよく、湾曲しない非湾曲線であってもよい。ここで、非湾曲線は、曲率半径が0.3mm以下である線を言うものとする。図8では、境界線16bは、湾曲線となっている。湾曲線16bは、略円弧状となっており、集電配線15に向かって凸となっている。ここで、第4面S4の線16bの曲率半径r4は、第3面S3の湾曲線16aの曲率半径r3よりも小さくても、湾曲線16aの曲率半径r3以上であってもよいが、第3面S3の湾曲線16aの曲率半径r3よりも小さい場合、すなわち、第3面S3の湾曲線16aの曲率半径r3が第4面S4の境界線16bの曲率半径r4よりも大きい場合に、本発明が特に有効である。この場合、第2配線保護層16Bの第4面S4における境界線16b近傍で生じる応力が、第1配線保護層16Aの第3面S3全体で分散され、第4面S4の境界線16b近傍でクラックの発生を抑制する効果が高くなる。
第4面S4の境界線16bの曲率半径r4が、第3面S3の湾曲線16aの曲率半径r3より小さい場合、r3−r4は、0.2mm以上であることが好ましい。この場合、連結部218Cの配線保護層16におけるクラックの発生を効果的に抑制させることができる。r3−r4は、0.2〜49.8mmであることがより好ましい。
湾曲線16aの曲率半径r3は、0.3mmより大きく500mm以下であればよいが、第4面S4の線16b近傍でのクラックの発生を効果的に抑制するという理由から、好ましくは0.5mm以上である。但し、湾曲線16aと多孔質酸化物半導体層13との距離を増加させ、多孔質酸化物半導体層13のコンタミネーションを防止するという理由からは、湾曲線16aの曲率半径r3は、好ましくは50mm以下であり、より好ましくは30mm以下である。
第1配線保護層16Aの融点(Tm3)は、第2配線保護層16Bの融点(Tm4)に比べて、低くても、同一でも、高くてもよいが、低いことが好ましい。色素増感太陽電池200において、連結部218Cにおける配線保護層16に応力が集中した場合、第1配線保護層16Aと第2配線保護層16Bとでは、第2配線保護層16Bの方が第1配線保護層16Aよりも周長が長いために温度変化が生じる環境下での膨張量の絶対値が大きくなり、応力が集中し易い。その点、第1配線保護層16Aの融点が第2配線保護層16Bの融点よりも低いと、第1配線保護層16Aの方が第2配線保護層16Bよりも軟らかくなる。このため、第1配線保護層16Aの連結部218Cに応力が集中しても、その応力が第1配線保護層16Aによって十分に緩和される。
ここで、Tm4−Tm3は、配線保護層16の形体を保ちながら、連結部218Cへの応力を緩和するという理由から、好ましくは20℃以上であり、より好ましくは50℃以上である。但し、Tm4−Tm3は、500℃以下であることが好ましい。
また第1配線保護層16Aの融点(Tm3)は通常、95〜200℃であるが、第1配線保護層16Aの加工温度が低いほど、加工が容易になるという理由から、好ましくは95〜150℃であり、より好ましくは95〜130℃である。
第1配線保護層16A及び第2配線保護層16Bはそれぞれ、樹脂材料、無機材料のいずれで構成されてもよい。
上記樹脂材料としては、例えばアイオノマー、エチレン−ビニル酢酸無水物共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む変性ポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂、紫外線硬化樹脂、及び、ビニルアルコール重合体などが挙げられる。なお、第2配線保護層16Bとして樹脂材料を用いる場合には、上記樹脂のほか、エポキシ樹脂も用いることが可能である。
上記無機材料としては、例えば非鉛系の透明な低融点ガラスフリットなどの無機絶縁材料が挙げられる。ここで、低融点ガラスフリットとしては、例えば150〜550℃の軟化点を有するものを用いることができる。
配線保護層16においては、第1配線保護層16Aが樹脂材料で構成され、第2配線保護層16Bが無機材料で構成されることが好ましい。
この場合、連結部218Cにおける配線保護層16に応力が集中した場合、第1配線保護層16Aと第2配線保護層16Bとでは通常、第1配線保護層16Aの方が第2配線保護層16Bよりも応力が集中し易い。その点、第1配線保護層16Aが樹脂材料からなり、第2配線保護層16Bが無機材料からなると、第1配線保護層16Aの方が第2配線保護層16Bよりも軟らかくなる。このため、第1配線保護層16Aの連結部218Cに応力が集中しても、その応力が十分に緩和される。加えて、配線保護層16Cの一部である第2配線保護層16Bを樹脂材料よりも高い封止能を有する無機材料が占めるため、電解質30の漏洩がより十分に抑制される。
次に、色素増感太陽電池200の製造方法について説明する。
色素増感太陽電池200の製造方法は、作用極210の製造方法の点で、色素増感太陽電池100の製造方法と相違する。そこで、作用極210の製造方法について説明する。
まず作用極210を準備する。作用極210は以下のようにして得ることができる。
はじめに、作用極10の製造方法と同様に、透明基板11の上に透明導電膜12を形成して積層体を形成する。
次に、上記のようにして得られた透明導電膜12上の複数の領域の各々に、多孔質酸化物半導体層形成用ペーストを印刷する。
次に、多孔質酸化物半導体層形成用ペーストを焼成して透明導電膜12上に複数の多孔質酸化物半導体層13を形成する。
次に、導電性基板17の透明導電膜12上に集電配線15を形成する。このとき、集電配線15は、複数の多孔質酸化物半導体層13を囲むように形成する。
集電配線15は、例えば、金属粒子とポリエチレングルコールなどの増粘剤とを配合してペーストとし、そのペーストを、スクリーン印刷法などを用いて透明導電膜12上に塗膜し、加熱して焼成することによって得ることができる。
集電配線15を構成する材料は金属であればよいが、金属としては、例えば銀が用いられる。
次に、集電配線15を第2配線保護層16Bで被覆する。このとき、第2配線保護層16Bは集電配線15を完全に覆うとともに導電性基板17に接触する。なお、第4面S4と第3面S3との境界線16bを湾曲線とする場合には、第2配線保護層16Bを構成する材料の種類に応じ、以下のような処理を行えばよい。
第2配線保護層16Bとして、紫外線硬化樹脂を用いる場合には、作用極210の集電配線15上に紫外線硬化樹脂の前駆体である紫外線硬化性樹脂を塗布し、紫外線硬化性樹脂と導電性基板17との接触面における多孔質酸化物半導体層13に対向する縁部が所定の曲率半径の湾曲線を有するようになるまで紫外線硬化性樹脂を自然流動させた後に紫外線硬化性樹脂に紫外線を照射すればよい。
第2配線保護層16Bとして、熱可塑性樹脂を用いる場合には、作用極210の集電配線15上に沿って熱可塑性樹脂を加熱溶融により固定した後、熱可塑性樹脂と導電性基板17との接触面における多孔質酸化物半導体層13に対向する縁部が所定の曲率半径の湾曲線を有するようになるまで、熱可塑性樹脂の加熱を継続すればよい。
第2配線保護層16Bとして、低融点ガラスフリットなどの無機絶縁材料を用いる場合には、作用極210の集電配線15上に、無機絶縁材料を含むペーストを塗布した後、多孔質酸化物半導体層13に対向する縁部が、所定の曲率半径の湾曲線を有するようになるまでペーストを自然流動させた後、焼成すればよい。
次に、第2配線保護層16Bを第1配線保護層16Aで被覆する。このとき、第1配線保護層16Aは導電性基板17に接触させる。
第1配線保護層16Aとして、例えばアイオノマー、エチレン−ビニル酢酸無水物共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む変性ポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂が用いられる場合には、例えば熱可塑性樹脂からなる樹脂シートを準備し、樹脂シートを第2配線保護層16B上に加熱溶融することにより固定する。その後、樹脂シートと導電性基板17との接触面である第3面S3における多孔質酸化物半導体層13に対向する縁部が、所定の曲率半径の湾曲線を有するようになるまで、熱可塑性樹脂の加熱を継続すればよい。
第1配線保護層16Aとして、例えば紫外線硬化樹脂を用いる場合には、第1配線保護層16Aは、紫外線硬化樹脂の前駆体である紫外線硬化性樹脂を第2配線保護層16B上に塗布して紫外線照射によって硬化体を形成した後、硬化体と導電性基板17との接触面である第3面S3における多孔質酸化物半導体層13に対向する縁部に対し、ディスペンサで紫外線硬化性樹脂を塗布した後に、角部が所定の曲率半径の湾曲線を有するようになるまで紫外線硬化性樹脂を自然流動させればよい。
第1配線保護層16Aとして、低融点ガラスフリットなどの無機絶縁材料を用いる場合には、第2配線保護層16B上に、無機絶縁材料を含むペーストを塗布し、多孔質酸化物半導体層13に対向する縁部が所定の曲率半径の湾曲線を有するようになるまで、ペーストを自然流動させた後に、焼成して焼成体を形成すればよい。
なお、湾曲線の曲率半径は、自然流動を行う環境温度と時間を適切に選ぶことで調整することができる。
こうして、導電性基板17上に、集電配線15、第2配線保護層16B及び第1配線保護層16Aが順次形成され、配線部218が形成される。このとき、配線部218は、複数本の線状部218Aと、複数本の線状部218Bと、これらを連結させる連結部218Cとで構成される。ここで、集電配線15の透明導電膜12との接触面は配線接触面Mとなり、第2配線保護層16Bが導電性基板17と接触する接触面が第4面S4となる。また第1配線保護層16Aが導電性基板17と接触する接触面が第3面S3となる。
以上のようにして作用極210が得られる。
本発明は、上記第1および第2実施形態に限定されるものではない。例えば上記第1および第2実施形態では、第1封止部14Aが第2封止部14Bのうち電解質30側の領域及び対極20に対向する領域のみを覆っているが、第1封止部14Aは、図9に示すように、第2封止部14Bの全部を覆ってもよい。すなわち、第1封止部14Aは、第2封止部14Bにおける電解質30と反対側の領域をも覆ってもよい。この場合、第1封止部14Aは、作用極10の表面のうち、第2封止部14Bに対し電解質30と反対側の表面をも覆うことになる。このため、角部40Cにおける作用極10との接触面Sは、第1面S1と、第1面S1に対して電解質30と反対側に設けられる第2面S2と、第2面S2に対して電解質30と反対側に設けられる面S1’とで構成されることになる。
また上記第1および第2実施形態では、第1封止部14Aは、第2封止部14Bと対極20とを連結しているが、必ずしも第2封止部14Bと対極20とを連結していなくてもよい。すなわち、第1封止部14Aは、作用極10と対極20とを連結し、第2封止部14Bも作用極10,210と対極20とを連結していてもよい。
さらに、上記第1および第2実施形態では、第1封止部14Aが第2封止部14Bと電解質30とを遮断するように設けられているが、第1封止部14Aは、第2封止部14Bと電解質30とを遮断するように設けられていなくてもよい。従って、第2封止部14Bは、電解質30に接触していてもよい。
さらに、上記第1および第2実施形態では、封止部40が角部40Cを4つ有しているが、封止部は、少なくとも1つの角部を有していればよい。
さらにまた、上記第1および第2実施形態では、封止部40は、第1封止部14Aと第2封止部14Bとで構成されているが、封止部40は、図10に示すように、第1封止部14Aのみで構成されてもよい。
また、上記第1実施形態では、第1封止部形成材料として、熱可塑性樹脂が用いられているが、熱可塑性樹脂に代えて、紫外線硬化樹脂や低融点ガラスフリットなどの無機絶縁材料を用いることも可能である。
第1封止部形成材料として、紫外線硬化性樹脂を用いる場合には、紫外線硬化性樹脂は、対極20の第2環状部位及び作用極10に固定された第2封止部形成材料上の各々、又は、作用極10に固定された第2封止部形成材料上のみに固定される。この場合、第1封止部形成材料は、紫外線硬化性樹脂を描画法で第2環状部位又は第2封止部形成材料上に形成する場合に、角部を描画する際の描画速度を下げるなどして、意図的に角部に形成される紫外線硬化性樹脂を増加させ、塗布したペーストの角部の内周面のうち作用極10,210に接触する線が所定の曲率半径の湾曲線となるまで自然流動させればよい。
第1封止部形成材料として、低融点ガラスフリットなどの無機絶縁材料を用いる場合には、無機絶縁材料は、対極20の第2環状部位及び作用極10に固定された第2封止部形成材料上の各々、又は、作用極10に固定された第2封止部形成材料上のみに固定される。この場合、無機絶縁材料は、第2封止部形成材料として無機絶縁材料を用いた場合と同様にして第2環状部位又は第2封止部形成材料上に固定すればよい。
また上記第2実施形態では配線保護層16は、第1配線保護層16Aと第2配線保護層16Bとで構成されているが、配線保護層16は、図11に示すように、第1配線保護層16Aのみで構成されてもよい。この場合、連結部218Cと導電性基板17との接触面A2は、配線接触面Mと、第1配線保護層16Aの第3面S3とで構成されることとなる。
また上記第2実施形態では、第3面S3が、多孔質酸化物半導体層13に対向する縁部に、湾曲する湾曲線16aを有しているが、第3面S3は、必ずしも、多孔質酸化物半導体層13に対向する縁部に、湾曲する湾曲線16aを有していなくてもよい。すなわち、第3面S3は、多孔質酸化物半導体層13に対向する縁部に非湾曲線を有していてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、光電変換素子が色素増感太陽電池である場合について説明しているが、本発明は、液体、固体、ゲルを問わず内部に電解質を封入する光電変換素子に適用可能である。従って、本発明は、例えば有機薄膜太陽電池などにも適用可能である。
以下、本発明の内容を、実施例を挙げてより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
はじめに、10cm×10cm×4mmの寸法を有し、ガラス基板上にFTO膜を形成してなるFTO基板を準備した。続いて、FTO基板の上に、ドクターブレード法によって酸化チタンペースト(Solaronix社製、Ti nanoi×ide T/sp)を、その厚さが10μmとなるように塗布した後、熱風循環タイプのオーブンに入れて500℃で3時間焼成し、FTO基板上に4.5cm×4.5cm×10μmの寸法を有する1つの多孔質酸化物半導体層を形成し、作用極を得た。
一方、6cm×6cm×2mmのチタンからなる対極基板を準備した。そして、対極基板上に、スパッタリング法により、厚さ10nmの白金触媒層を形成し、対極を得た。
こうして作用極及び対極を準備した。
次に、エチレン−メタクリル酸共重合体であるニュクレル(三井・デュポンポリケミカル社製、融点:98℃)からなる6cm×6cm×100μmのシートの中央に、5cm×5cm×100μmの開口を形成した四角環状の樹脂シートを準備した。そして、この樹脂シートを、作用極の多孔質酸化物半導体層を包囲する第1環状部位に配置した。続いて、この樹脂シートを180℃で5分間加熱し溶融させることによって樹脂シートの角部と作用極との接触面における内周側(多孔質酸化物半導体層側)の線の曲率半径が2mmになるように調整して第1環状部位に接着し、FTO基板における第1環状部位に第1封止部形成材料を固定した。
次に、この作用極を、光増感色素であるN719色素を0.2mM溶かした脱水エタノール液中に一昼夜浸漬して作用極に光増感色素を担持させた。
一方、ニュクレルからなる6cm×6cm×100μmのシートの中央に、5cm×5cm×100μmの開口を形成した四角環状の樹脂シートを準備した。そして、この樹脂シートを対極の第2環状部位に配置した。続いて、この樹脂シートを180℃で5分間加熱し溶融させることによって樹脂シートの角部と対極との接触面における内周側の線の曲率半径が2mmとなるように調整して第2環状部位に接着し、対極における第2環状部位に第1封止部形成材料を固定した。
次いで、第1封止部形成材料を固定した作用極を、FTO基板の多孔質酸化物半導体層側の表面が水平になるように配置し、第1封止部形成材料の内側に、メトキシアセトニトリルからなる揮発性溶媒を主溶媒とし、ヨウ化リチウムを0.1M、ヨウ素を0.05M、4−tert−ブチルピリジンを0.5M含む揮発系電解質を注入した。
次に、第1封止部形成材料を固定した対極を作用極に対向させ、大気圧下で、作用極上の第1封止部形成材料と対極上の第1封止部形成材料とを重ね合わせた。そして、大気圧下で、プレス機を用いて、第1封止部形成材料同士を、対極を介して5MPaで加圧しながら148℃で加熱して溶融させ、第1封止部からなる封止部を得た。こうして色素増感太陽電池を得た。なお、得られた色素増感太陽電池において、第1封止部の角部の作用極との接触面における電解質側の湾曲線の曲率半径は表1に示す通りであった。
(実施例2)
第1封止部形成材料を、ニュクレルから、アイオノマーであるハイミラン(商品名、三井・デュポンポリケミカル社製、融点:98℃)に変更し、第1封止部の角部の作用極との接触面における電解質側の湾曲線の曲率半径を表1に示す通りとしたこと以外は実施例1と同様にして色素増感太陽電池を作製した。
(実施例3)
はじめに、実施例1と同様にして作用極及び対極を準備した。
次に、ニュクレルからなる6cm×6cm×100μmのシートの中央に、5cm×5cm×100μmの開口を形成した四角環状の樹脂シートを準備した。そして、この樹脂シートを、作用極の多孔質酸化物半導体層を包囲する第1環状部位に配置した。続いて、この樹脂シートを180℃で5分間加熱し溶融させることによって樹脂シートの角部と作用極との接触面における内周側(多孔質酸化物半導体層側)の線の曲率半径が0.3mm以下となるように調整して環状部位に接着し、FTO基板における第1環状部位に第2封止部形成材料を固定した。
次に、この作用極に、実施例1と同様にして光増感色素を担持させた。
一方、エチレン−ビニル酢酸無水物共重合体であるバイネル(デュポン社製、融点:127℃)からなる6cm×6cm×100μmのシートの中央に、4.8cm×4.8cm×100μmの開口を形成した四角環状の樹脂シートを準備した。そして、この樹脂シートを対極の第2環状部位に配置した。続いて、この樹脂シートを180℃で5分間加熱し溶融させることによって樹脂シートの角部と対極との接触面における内周側の線の曲率半径が2mmとなるように調整して第2環状部位に接着し、対極における第2環状部位に第1封止部形成材料を固定した。
次いで、第2封止部形成材料を固定した作用極を、FTO基板の多孔質酸化物半導体層側の表面が水平になるように配置し、第1封止部形成材料の内側に、メトキシアセトニトリルからなる揮発性溶媒を主溶媒とし、ヨウ化リチウムを0.1M、ヨウ素を0.05M、4−tert−ブチルピリジンを0.5M含む揮発系電解質を注入した。
次に、第1封止部形成材料を固定した対極を、第2封止部形成材料を固定した作用極に対向させ、大気圧下で、第1封止部形成材料と第2封止部形成材料とを重ね合わせた。そして、大気圧下で、プレス機を用いて、第1封止部形成材料及び第2封止部形成材料を、対極を介して5MPaで加圧しながら148℃で加熱して溶融させた。このとき、第1封止部形成材料が溶融して第1封止部形成材料の粘度が低下し、第2封止部の電解質側の領域、及び対極に対向する領域が第1封止部形成材料で覆われた。また第1封止部形成材料は作用極のうち透明導電膜の一部に接触した。こうして封止部が形成され、色素増感太陽電池が得られた。
なお、得られた色素増感太陽電池において、第1封止部の角部の作用極との接触面における電解質側の湾曲線の曲率半径(以下、「第1封止部の湾曲線の曲率半径」と略称する。)、および、第2封止部の角部の作用極との接触面における電解質側の線の曲率半径(以下、「第2封止部の電解質側の線の曲率半径」と略称する。)は表1に示す通りであった。
(実施例4)
第2封止部形成材料を形成するための樹脂シートを構成する材料を、ニュクレルからハイミランに変更し、第1封止部の湾曲線の曲率半径、および、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を表1に示す通りに変更したこと以外は実施例3と同様にして色素増感太陽電池を得た。
(実施例5)
第1封止部形成材料を形成するための樹脂シートを構成する材料を、バイネルからニュクレルに変更し、第2封止部形成材料を形成するための樹脂シートを構成する材料を、ニュクレルからバイネルに変更し、第1封止部の湾曲線の曲率半径、および、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を表1に示す通りに変更したこと以外は実施例3と同様にして色素増感太陽電池を得た。
(実施例6)
第1封止部形成材料を形成するための樹脂シートを構成する材料を、バイネルからハイミランに変更すると共に、第2封止部形成材料を形成するための樹脂シートを、ニュクレルからバイネルに変更し、第1封止部の湾曲線の曲率半径、および、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を表1に示す通りに変更したこと以外は実施例3と同様にして色素増感太陽電池を得た。
(実施例7)
第1封止部形成材料を形成するための樹脂シートを、バイネルからハイミランに変更し、第1封止部の湾曲線の曲率半径、および、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を表1に示す通りに変更し、第2封止部形成材料を以下のようにして作用極の第1環状部位に固定したこと以外は実施例3と同様にして色素増感太陽電池を得た。
すなわち、エポキシ樹脂(マクシーブ、三菱ガス化学社製、コゲが発生する温度:320℃)を、ディスペンサを用いて作用極の第1環状部位に塗布し、30℃の環境下で静置させた。そして、エポキシ樹脂の自然流動を待った後、周囲環境温度を100℃にすることで、硬化体の角部と作用極との接触面における内周側(多孔質酸化物半導体層側)の線の曲率半径が0.3mm以下となるように調整して硬化させ、四角環状の硬化体を形成した。こうして、FTO基板における第1環状部位に、硬化体からなる第2封止部形成材料を固定した。
(実施例8)
第1封止部形成材料を形成するための樹脂シートを構成する材料を、ハイミランからニュクレルに変更し、第1封止部の湾曲線の曲率半径、および、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を表1に示す通りに変更したこと以外は実施例7と同様にして色素増感太陽電池を得た。
(実施例9)
第1封止部形成材料を形成するための樹脂シートを構成する材料を、ハイミランからバイネルに変更し、第1封止部の湾曲線の曲率半径、および、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を表1に示す通りに変更したこと以外は実施例7と同様にして色素増感太陽電池を得た。
(実施例10)
はじめに、実施例1と同様にして作用極及び対極を準備した。
次に、低融点ガラスフリット(ノリタケ社製NP−7095E、融点(軟化点):450℃)を含むペーストを、作用極の多孔質酸化物半導体層を包囲する第1環状部位にスクリーン印刷法を用いて印刷し、460℃で4時間加熱して焼成することにより四角環状の焼成体を形成した。このように、軟化温度と焼成温度を近づけることで、ダレのない焼成体が得られた。こうして、焼成体の角部と作用極との接触面における内周側(多孔質酸化物半導体層側)の線の曲率半径を0.3mm以下とし、FTO基板上における第1環状部位に第2封止部形成材料を固定した。
次に、この作用極に、実施例1と同様にして光増感色素を担持させた。
次に、紫外線硬化性樹脂である31x−101(スリーボンド社製、コゲが発生する温度:200℃)を、第2封止部形成材料上に角部と作用極との接触面における内周側(多孔質酸化物半導体層側)の線の曲率半径が0.5mmとなるようにスクリーン印刷法を用いて印刷し、四角環状の紫外線硬化性樹脂からなる第1封止部形成材料を固定した。このようにして第2封止部形成材料上に第1封止部形成材料を固定した。
次いで、第2封止部形成材料及び第1封止部形成材料を順次固定した作用極を、FTO基板の多孔質酸化物半導体層側の表面が水平になるように配置し、第1封止部形成材料の内側に、メトキシアセトニトリルからなる揮発性溶媒を主溶媒とし、ヨウ化リチウムを0.1M、ヨウ素を0.05M、4−tert−ブチルピリジンを0.5M含む揮発系電解質を注入した。
次に、対極を、第2封止部形成材料及び第1封止部形成材料を固定した作用極に対向させ、大気圧下で、第1封止部形成材料と対極とを重ね合わせた。そして、大気圧下で、低圧水銀ランプを用いて第1封止部形成材料に紫外線を30秒間照射して第1封止部形成材料を硬化させて、第1封止部形成材料の硬化体である紫外線硬化樹脂と対極とを接着させ、封止部を得た。このとき、第1封止部形成材料は第1封止部となり、第2封止部形成材料は第2封止部となった。こうして色素増感太陽電池を得た。なお、得られた色素増感太陽電池において、第1封止部の湾曲線の曲率半径、および、第2封止部の電解質側の線の曲率半径は表1に示す通りであった。
(実施例11)
第1封止部形成材料を、31x−101からハイミランに変更し、第1封止部の湾曲線の曲率半径、および、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を表1に示す通りに変更し、第1封止部形成材料を以下のようにして対極における第2環状部位に固定したこと以外は実施例10と同様にして色素増感太陽電池を得た。
すなわち、ハイミランからなる6cm×6cm×100μmのシートの中央に、4.8cm×4.8cm×100μmの開口を形成した四角環状の樹脂シートを準備した。そして、この樹脂シートを対極の第2環状部位に配置した。続いて、この樹脂シートを180℃で5分間加熱し溶融させることによって樹脂シートの角部と対極との接触面における内周側の線の曲率半径が0.5mmとなるように調整して第2環状部位に接着した。こうして、対極における第2環状部位に第1封止部形成材料を固定した。
(実施例12)
第1封止部形成材料を、31x−101からニュクレルに変更し、第1封止部の湾曲線の曲率半径、および、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を表1に示す通りに変更し、第1封止部形成材料を以下のようにして対極における第2環状部位に固定したこと以外は実施例10と同様にして色素増感太陽電池を得た。
すなわち、ニュクレルからなる6cm×6cm×100μmのシートの中央に、4.8cm×4.8cm×100μmの開口を形成した四角環状の樹脂シートを準備した。そして、この樹脂シートを対極の第2環状部位に配置した。続いて、この樹脂シートを180℃で5分間加熱し溶融させることによって樹脂シートの角部と対極との接触面における内周側の線の曲率半径が0.5mmとなるように調整して第2環状部位に接着した。こうして、対極における第2環状部位に第1封止部形成材料を固定した。
(実施例13)
第1封止部形成材料を、31x−101からバイネルに変更し、第1封止部形成材料を以下のようにして対極における第2環状部位に固定し、第1封止部の湾曲線の曲率半径、および、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を表1に示す通りに変更したこと以外は実施例10と同様にして色素増感太陽電池を得た。
すなわち、バイネルからなる6cm×6cm×100μmのシートの中央に、4.8cm×4.8cm×100μmの開口を形成した四角環状の樹脂シートを準備した。そして、この樹脂シートを対極の第2環状部位に配置した。続いて、この樹脂シートを180℃で5分間加熱し溶融させることによって樹脂シートの角部と対極との接触面における内周側の線の曲率半径が0.5mmとなるように調整して第2環状部位に接着した。こうして、対極における第2環状部位に第1封止部形成材料を固定した。
(実施例14)
第1封止部の湾曲線の曲率半径、および、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を表1に示す通りに変更したこと以外は実施例10と同様にして色素増感太陽電池を得た。
(実施例15)
第1封止部形成材料を、31x−101からニュクレルに変更し、第1封止部の湾曲線の曲率半径、および、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を表1に示す通りに変更し、第1封止部形成材料を以下のようにして対極における第2環状部位に固定したこと以外は実施例10と同様にして色素増感太陽電池を得た。
すなわち、ニュクレルからなる6cm×6cm×100μmのシートの中央に、4.8cm×4.8cm×100μmの開口を形成した四角環状の樹脂シートを準備した。そして、この樹脂シートを対極の第2環状部位に配置した。続いて、この樹脂シートを180℃で5分間加熱し溶融させることによって樹脂シートの角部と対極との接触面における内周側の線の曲率半径が2mmとなるように調整して第2環状部位に接着した。こうして、対極における第2環状部位に第1封止部形成材料を固定した。
(実施例16)
第1封止部形成材料を、31x−101からバイネルに変更し、第1封止部の湾曲線の曲率半径、および、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を表1に示す通りに変更し、第1封止部形成材料を以下のようにして対極における第2環状部位に固定したこと以外は実施例10と同様にして色素増感太陽電池を得た。
すなわち、バイネルからなる6cm×6cm×100μmのシートの中央に、4.8cm×4.8cm×100μmの開口を形成した四角環状の樹脂シートを準備した。そして、この樹脂シートを、対極の第2環状部位に配置した。続いて、この樹脂シートを180℃で5分間加熱し溶融させることによって樹脂シートの角部と対極との接触面における内周側の線の曲率半径が2.5mmとなるように調整して第2環状部位に接着した。こうして、対極における第2環状部位に第1封止部形成材料を固定した。
(実施例17)
第1封止部の湾曲線の曲率半径を5mmとしたこと以外は実施例16と同様にして色素増感太陽電池を得た。
(実施例18)
第1封止部の湾曲線の曲率半径を2mmとし、第1封止部が、第2封止部を完全に覆うことにより、第1封止部を、作用極の表面のうち、第2封止部の第2面に対して電解質側の面と、電解質と反対側(外側)の面にそれぞれ接触させるようにすると共に、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を1mmとしたこと以外は実施例10と同様にして色素増感太陽電池を得た。
(実施例19)
第1封止部の湾曲線の曲率半径を2mmとし、第1封止部が、第2封止部を完全に覆うことにより、第1封止部を、作用極の表面のうち、第2封止部の第2面に対して、電解質側の面と、電解質と反対側(外側)の面にそれぞれ接触させるようにすると共に、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を1mmとしたこと以外は実施例11と同様にして色素増感太陽電池を得た。
(実施例20)
第1封止部の湾曲線の曲率半径を2mmとし、第1封止部が、第2封止部を完全に覆うことにより、第1封止部を、作用極の表面のうち、第2封止部の第2面に対して、電解質側の面と、電解質と反対側(外側)の面にそれぞれ接触させるようにすると共に、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を1mmとしたこと以外は実施例12と同様にして色素増感太陽電池を得た。
(実施例21)
第1封止部の湾曲線の曲率半径を2mmとし、第1封止部が、第2封止部を完全に覆うことにより、第1封止部を、作用極の表面のうち、第2封止部の第2面に対して、電解質側の面と、電解質と反対側(外側)の面にそれぞれ接触させるようにすると共に、第2封止部の電解質側の線の曲率半径を1mmとしたこと以外は実施例13と同様にして色素増感太陽電池を得た。
(比較例1)
第1封止部形成材料を第2封止部形成材料上に固定せず、封止部を、ガラスフリットからなる第2封止部のみで構成したこと以外は実施例10と同様にして色素増感太陽電池を得た。
(比較例2)
第1封止部形成材料を対極の第2環状部位に固定せず、封止部をエポキシ樹脂からなる第2封止部のみで構成したこと以外は実施例7と同様にして色素増感太陽電池を得た。
(実施例22)
はじめに、10cm×10cm×4mmのFTO基板を準備した。続いて、FTO基板の上に、ドクターブレード法によって酸化チタンペースト(Solaronix社製、Ti nanoi×ide T/sp)を、その厚さが10μmとなるように16箇所に塗布した後、熱風循環タイプのオーブンに入れて500℃で3時間焼成し、FTO基板上に16個の多孔質酸化物半導体層を形成した。各多孔質酸化物半導体層の寸法は、19.5mm×19.5mm×10μmであった。
そして、銀粒子とエチルセルロースとを配合してなる銀ペーストを、各多孔質酸化物半導体層を包囲するように塗布した後、500℃、1時間で銀ペーストを焼成し、幅1mm、厚さ10μmであり且つ23mm×23mmの16個の四角開口を有する格子状の集電配線を形成した。
次に、低融点ガラスフリット(ノリタケ社製NP−7095E、融点(軟化点):450℃)を含むペーストを集電配線の上に、スクリーン印刷法を用いて印刷し、ペーストを460℃で4時間加熱して焼成することにより焼成体を形成した。このとき、焼成体の連結部のFTO基板との接触面において多孔質酸化物半導体層に対向する縁部における線の曲率半径が1mmとなるようにした。こうして、FTO基板上に設けられた集電配線上に第2配線保護層を形成した。
続いて、ハイミランからなる10cm×10cm×100μmの寸法を有する樹脂シートに、21mm×21mm×100μmの寸法を有する16個の四角開口が形成された格子状の樹脂シートを準備した。そして、この樹脂シートを第2配線保護層上に配置し、180℃で5分間加熱し溶融させ、第2配線保護層を完全に覆った。このとき、樹脂シートの連結部のFTO基板との接触面における多孔質酸化物半導体層に対向する縁部の曲率半径が2mmとなるまで樹脂シートの加熱を継続し、樹脂シートを自然流動させた。こうして、FTO基板上に配線部を形成し、作用極を得た。
一方、10cm×10cm×2mmのチタンからなる対極基板を準備した。そして、対極基板上に、スパッタリング法により、厚さ10nmの白金触媒層を形成した。こうして対極を得た。
次に、エチレン−メタクリル酸共重合体であるニュクレル(三井・デュポンポリケミカル社製、融点:98℃)からなる10cm×10cm×100μmのシートの中央に、9.8cm×9.8cm×100μmの開口を形成した四角環状の樹脂シートを準備した。そして、この樹脂シートを、作用極の多孔質酸化物半導体層を包囲する第1環状部位に配置した。この樹脂シートを180℃で5分間加熱し溶融させることによって樹脂シートの角部と作用極との接触面における内周側(多孔質酸化物半導体層側)の線の曲率半径が2mmになるように調整して第1環状部位に接着し、FTO基板における第1環状部位に第1封止部形成材料を固定した。
次に、この作用極を、光増感色素であるN719色素を0.2mM溶かした脱水エタノール液中に一昼夜浸漬して作用極に光増感色素を担持させた。
一方、ニュクレルからなる10cm×10cm×100μmのシートの中央に、9.8cm×9.8cm×100μmの開口を形成した四角環状の樹脂シートを準備した。そして、この樹脂シートを、対極の第2環状部位に配置した。この樹脂シートを180℃で5分間加熱し溶融させることによって樹脂シートの角部と対極との接触面における内周側の線の曲率半径が2mmとなるように調整して第2環状部位に接着し、対極における第2環状部位に第1封止部形成材料を固定した。
次いで、作用極を、FTO基板の多孔質酸化物半導体層側の表面が水平になるように配置し、第1封止部形成材料の内側に、メトキシアセトニトリルからなる揮発性溶媒を主溶媒とし、ヨウ化リチウムを0.1M、ヨウ素を0.05M、4−tert−ブチルピリジンを0.5M含む揮発系電解質を注入した。
次に、第1封止部形成材料を固定した対極を作用極に対向させ、大気圧下で、作用極上の第1封止部形成材料と対極上の第1封止部形成材料とを重ね合わせた。そして、大気圧下で、プレス機を用いて、第1封止部形成材料同士を、対極を介して5MPaで加圧しながら148℃で加熱して溶融させ、第1封止部を得た。こうして色素増感太陽電池を得た。なお、得られた色素増感太陽電池において、第1封止部の湾曲線の曲率半径は表2に示す通りであった。
(実施例23)
第1配線保護層を、ハイミランから、エチレン−メタクリル酸共重合体であるニュクレル(三井・デュポンポリケミカル社製、融点:98℃)に変更したこと以外は実施例22と同様にして色素増感太陽電池を作製した。
(実施例24)
第1配線保護層を、ハイミランから、エチレン−ビニル酢酸無水物共重合体であるバイネル(デュポン社製、融点:127℃)に変更したこと以外は実施例22と同様にして色素増感太陽電池を作製した。
(実施例25)
第2配線保護層を形成しなかったこと以外は実施例23と同様にして色素増感太陽電池を作製した。
(実施例26)
第2配線保護層を形成しなかったこと以外は実施例22と同様にして色素増感太陽電池を作製した。
(実施例27)
第2配線保護層上に第1配線保護層を形成せず、配線保護層を、ガラスフリットからなる第2配線保護層のみで構成し、第1配線保護層の湾曲線の曲率半径、及び、第2配線保護層と第1配線保護層との境界線の曲率半径を表2に示す通りとしたこと以外は実施例22と同様にして色素増感太陽電池を得た。
(実施例28)
第2配線保護層上に第1配線保護層を形成せず、配線保護層を、エポキシ樹脂からなる第2配線保護層のみで構成し、第1配線保護層の湾曲線の曲率半径、及び、第2配線保護層と第1配線保護層との境界線の曲率半径を表2に示す通りとし、第2配線保護層を以下のようにして形成したこと以外は実施例22と同様にして色素増感太陽電池を得た。
すなわち、第2配線保護層は以下のようにして形成した。まずエポキシ樹脂(マクシーブ、三菱ガス化学社製、コゲが発生する温度:320℃)を、ディスペンサを用いて、作用極の多孔質酸化物半導体層を包囲する集電配線上に塗布し、その後、周囲環境温度を100℃にすることで、エポキシ樹脂の硬化体と作用極との接触面のうち多孔質酸化物半導体層側の角部の線の曲率半径(第2配線保護層と第1配線保護層との境界線の曲率半径)が0.3mmとなるように調整した。こうして、FTO基板上における集電配線上に第2配線保護層を形成した。
(実施例29)
第1配線保護層の湾曲線の曲率半径、及び、第2配線保護層と第1配線保護層との境界線の曲率半径を表2に示す通りとし、第2配線保護層を以下のようにして形成したこと以外は実施例22と同様にして色素増感太陽電池を得た。
[色素増感太陽電池の耐久性評価:評価1]
実施例1〜29及び比較例1〜2で得られた色素増感太陽電池について、光電変換効率(η)を測定した。続いて、色素増感太陽電池について、大気圧下、85℃、85%RHの高温・高湿環境下で1000h放置した後の光電変換効率(η)も測定した。そして、下記式:
光電変換効率の維持率(%)=η/η×100
に基づき、光電変換効率の維持率を算出した。結果を表1および表2に示す。
Figure 0005684916
Figure 0005684916
表1および表2に示す結果より、実施例1〜29の色素増感太陽電池は、比較例1〜2の色素増感太陽電池に比べて、光電変換効率の維持率が高いことが分かった。
以上のことから、本発明の光電変換素子によれば、優れた耐久性を有することが確認された。
10…作用極(電極)
13…多孔質酸化物半導体層
14a…湾曲線
14b…境界線
14A…第1封止部
14B…第2封止部
16a…湾曲線
16b…境界線(湾曲線)
16A…第1配線保護層
16B…第2配線保護層
17…導電性基板
20…対極(電極)
30…電解質
40…封止部
40C…角部
100,200…色素増感太陽電池(光電変換素子)
218…配線部
218A,218B…線状部分
218C…連結部
r1…第1面の湾曲線の曲率半径
r2…第2面の電解質側の線の曲率半径
r3…第3面の湾曲線の曲率半径
r4…第4面の多孔質酸化物半導体層に対向する縁部の曲率半径
S…接触面(第1接触面)
S1…第1面
S2…第2面
S3…第3面
S4…第4面
A1…接触面(第2接触面)

Claims (12)

  1. 互いに対向する一対の電極と、
    前記一対の電極間に配置される電解質と、
    前記一対の電極を連結し、前記電解質の周囲に設けられる封止部とを備えており、
    前記封止部が、前記電極側から前記封止部を平面視した場合に少なくとも1つの角部を有しており、
    前記角部における前記一対の電極の少なくとも一方との第1接触面は、湾曲している湾曲線を前記電解質側に含有する第1湾曲線含有面を有し、
    前記湾曲線が、最小の曲率半径が0.3mmより大きく500mm以下である線である光電変換素子。
  2. 前記封止部が、前記第1湾曲線含有面を有する第1封止部と、
    前記角部における前記一対の電極の少なくとも一方との第1接触面に含まれ、前記第1封止部の前記第1湾曲線含有面である第1面に対し、前記電解質と反対側に配される第2面を有する第2封止部とを有する、請求項1に記載の光電変換素子。
  3. 前記第2封止部の前記第2面と前記第1面との境界線の曲率半径が、前記第1封止部の湾曲線の曲率半径よりも小さい、請求項2に記載の光電変換素子。
  4. 前記第1面と前記第2面との前記境界線が、湾曲している湾曲線である、請求項3に記載の光電変換素子。
  5. 前記第1封止部の融点が、前記第2封止部の融点よりも低い、請求項2〜4のいずれか一項に記載の光電変換素子。
  6. 前記第1封止部が樹脂材料からなり、前記第2封止部が無機材料からなる、請求項2〜5のいずれか一項に記載の光電変換素子。
  7. 前記一対の電極のうちの一方の電極が、導電性基板と、前記導電性基板上に設けられる酸化物半導体層と、前記導電性基板上に前記酸化物半導体層を包囲するように設けられる配線部とを有し、
    前記配線部が、複数本の線状部分同士を連結させる連結部を有し、
    前記連結部と前記導電性基板との第2接触面が、前記酸化物半導体層に対向する縁部に湾曲線を含有する第2湾曲線含有面を有し、
    前記配線部が、
    前記導電性基板上に設けられる集電配線と、
    前記集電配線を被覆して保護する配線保護層とを有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の光電変換素子。
  8. 前記配線保護層が、前記第2湾曲線含有面を有する第1配線保護層と、
    前記連結部と前記導電性基板との第2接触面に含まれ、前記第1配線保護層の前記第2湾曲線含有面である第3面と前記集電配線との間に配される第4面を有する第2配線保護層とを有する、請求項7に記載の光電変換素子。
  9. 前記第2配線保護層の前記第4面と前記第3面との境界線の曲率半径が、前記第1配線保護層の前記湾曲線の曲率半径よりも小さい、請求項8に記載の光電変換素子。
  10. 前記第3面と前記第4面との前記境界線が、湾曲している湾曲線である、請求項9に記載の光電変換素子。
  11. 前記第1配線保護層の融点が、前記第2配線保護層の融点よりも低い、請求項8〜10のいずれか一項に記載の光電変換素子。
  12. 前記第1配線保護層が樹脂材料からなり、前記第2配線保護層が無機材料からなる、請求項8〜11のいずれか一項に記載の光電変換素子。
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