JP5308350B2 - α2δリガンドおよびNSAIDを用いた下部尿路機能障害の併用療法 - Google Patents

α2δリガンドおよびNSAIDを用いた下部尿路機能障害の併用療法 Download PDF

Info

Publication number
JP5308350B2
JP5308350B2 JP2009541901A JP2009541901A JP5308350B2 JP 5308350 B2 JP5308350 B2 JP 5308350B2 JP 2009541901 A JP2009541901 A JP 2009541901A JP 2009541901 A JP2009541901 A JP 2009541901A JP 5308350 B2 JP5308350 B2 JP 5308350B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ligand
nsaid
combination
treatment
urinary tract
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009541901A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010522139A (ja
JP2010522139A5 (ja
Inventor
レオナルディ,アメデオ
グゥアルネリ,ルチアーノ
アンジェリコ,パトリツィア
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Recordati Ireland Ltd
Original Assignee
Recordati Ireland Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Recordati Ireland Ltd filed Critical Recordati Ireland Ltd
Publication of JP2010522139A publication Critical patent/JP2010522139A/ja
Publication of JP2010522139A5 publication Critical patent/JP2010522139A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5308350B2 publication Critical patent/JP5308350B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • A61K45/06Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/185Acids; Anhydrides, halides or salts thereof, e.g. sulfur acids, imidic, hydrazonic or hydroximic acids
    • A61K31/19Carboxylic acids, e.g. valproic acid
    • A61K31/195Carboxylic acids, e.g. valproic acid having an amino group
    • A61K31/197Carboxylic acids, e.g. valproic acid having an amino group the amino and the carboxyl groups being attached to the same acyclic carbon chain, e.g. gamma-aminobutyric acid [GABA], beta-alanine, epsilon-aminocaproic acid, pantothenic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P13/00Drugs for disorders of the urinary system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P13/00Drugs for disorders of the urinary system
    • A61P13/02Drugs for disorders of the urinary system of urine or of the urinary tract, e.g. urine acidifiers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P13/00Drugs for disorders of the urinary system
    • A61P13/10Drugs for disorders of the urinary system of the bladder
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Description

本発明は、下部尿路機能障害の併用療法における、α2δカルシウム・チャンネル・サブユニット・リガンドおよび非ステロイド系抗炎症薬の使用方法、および、α2δカルシウム・チャンネル・サブユニット・リガンドおよび非ステロイド系抗炎症薬を含む医薬組成物に関する。
下部尿路機能障害には、正常な排尿に影響を及ぼす各種の症状が含まれる。下部尿路機能障害は、泌尿生殖器系の病理学的および/または加齢に関連した変化、または他の病因、例えば神経疾患の併発をもとに発展する。下部尿路機能障害を患う人々は、困惑、自己認識の乏しさ、並びに、情緒面の健康、社会的機能および総体的な健康の一般的低下を含めた、生活の質の悪化に悩まされる。さらには、下部尿路機能障害は、蜂巣炎、床擦れ、尿路感染、骨折を伴う落下、睡眠不足、引きこもり、うつ病、および性機能障害を含む、他の身体の不調に関係する場合がある。下部尿路機能障害を患う高齢者は、家族および専門職の両方の介護者による、より一層の介護を必要とし、彼らを施設に入居させる意思決定の一因になりうる。
米国国立衛生研究所(NIH)によれば、3500万人に至る米国民が下部尿路機能障害を患っていると推定される。下部尿路機能障害は、80歳までは男性よりも女性に起こることが多く(2:1)、80歳以降では男女同等に感染する。下部尿路機能障害の有病率は経年的に増加する。65歳では、下部尿路機能障害は、すべての個人の15%〜30%に影響を与え、約50%の人々は長期介護の状態にある。
下部尿路機能障害の治療には、さまざまな形式の作用を有する薬剤が使用されている。これらには、例えば抗ムスカリン作用薬およびアルファ1拮抗薬などの下部尿路に直接作用する薬剤、および、例えばセロトニンおよび/またはノルアドレナリン再取り込み阻害薬などの中枢神経系を通じて作用する薬剤が含まれる。
しかしながら、NIHによれば、下部尿路機能障害の診断、管理、および治療においてある程度の進歩はしたが、これらの機能障害は依然として難治性であることが多い。したがって、下部尿路機能障害を治療する薬剤、製剤、および治療法の改善が引き続き必要とされている。
本発明者らは、化合物のうち、少なくとも1つはα2δカルシウム・チャンネル・サブユニット(A2d)リガンドであり、少なくとも1つは非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)である、化合物の組合せの哺乳動物への投与が、A2dリガンドまたはNSAID単独での治療によってもたらされるよりも優れた、驚くべき、かつ潜在的な排尿反射の抑制を提供することを、思いがけず見出した。よって、A2dリガンドとNSAIDの組合せは、下部尿路機能障害およびその症状の治療に有用である。
1つの態様では、本発明は、NSAIDの事前投与同時投与または事後投与と組み合わせて、下部尿路機能障害を患う対象の尿失禁の治療に使用するA2dリガンドを提供する。
第2の態様では、本発明は、A2dリガンドの事前投与同時投与または事後投与と組み合わせて、下部尿路機能障害に使用するためのNSAIDを提供する。
第3の態様では、本発明は、下部尿路機能障害を患う対象の尿失禁の治療において、同時にまたは連続的に使用する、A2dリガンドおよびNSAIDを提供する。
第4の態様では、本発明は、NSAIDの事前投与同時投与または事後投与と組み合わせて、下部尿路機能障害を患う対象の尿失禁の治療用の薬剤の調製のためのA2dリガンドの使用方法を提供する。
第5の態様では、本発明は、A2dリガンドの事前投与同時投与または事後投与と組み合わせて、下部尿路機能障害を患う対象の尿失禁の治療用の薬剤の調製のためのNSAIDの使用方法を提供する。
第6の態様では、本発明は、薬学的に許容できる希釈剤、担体、または賦形剤と混合したA2dリガンドおよびNSAIDを含む、医薬組成物を提供する。
ヒトを含む哺乳動物の治療方法を特許の対象とする管轄権においては、本発明は、下部尿路機能障害を患う対象の尿失禁の治療方法も提供し、本方法は、
前記対象に、第1の量の少なくとも1種類のA2dリガンド、および第2の量の少なくとも1種類のNSAIDを投与する工程を有してなり、
ここで、前記第1および第2の量が共に、前記尿失禁の症状を治療する薬剤の活性混合物(active combination)を有効量で含むことを特徴とする。
本発明は、一般に、下部尿路機能障害、特に、過活動膀胱(OAB)、間質性膀胱炎、前立腺炎、慢性非細菌性前立腺炎(prostadynia)および良性前立腺過形成(BPH)に適用できる。尿失禁は、このような機能障害によって生じるか、またはこのような機能障害と関連し、切迫性尿失禁、緊張性尿失禁、混合性尿失禁または溢流性尿失禁でありうる。
本発明の好ましい実施の形態では、A2dリガンドは、GABA類似体、例えば、ガバペンチン、プレガバリン、(1R,5R,6S)−6−アミノメチル−6−カルボキシメチル−ビシクロ[3.2.0]ヘプタン、3−(1−アミノメチル−シクロヘキシルメチル)−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、5−(1−アミノメチル−シクロヘキシルメチル)−1H−テトラゾール、(3S,4S)−(1−アミノメチル−1−カルボキシメチル−3,4−ジメチル−シクロペンタン、(1α,3α,5α)−(3−アミノメチル−3−カルボキシメチル−ビシクロ[3.2.0]ヘプタン、(3S,5R)−3−アミノメチル−5−メチル−オクタン酸、(3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−ヘプタン酸、(3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−オクタン酸、(3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−ノナン酸、(2S,4S)−4−(3−クロロフェノキシ)−プロリンまたは(2S,4S)−4−(3−フルオロベンジル)−プロリン、上記の薬学的に許容される塩、もしくはそれらの組合せである。
本発明の好ましい実施の形態では、下部尿路機能障害、またはこのような機能障害の症状を治療するためのNSAIDは、選択的COX−2阻害剤である。さらに具体的な実施の形態では、下部尿路機能障害、またはこのような機能障害の症状を治療するためのNSAIDは、セレコキシブ、ジクロフェナク、ジフルニサル、フルルビプロフェン、ナプロキセン、ニメスリドまたはスリンダク、上記の薬学的に許容される塩、またはそれらの組合せである。
併用治療の利点は、各活性物質(この場合、A2dリガンドおよびNSAID)の単位用量が、単剤療法に必要とされる量よりも少なくてよいことである。治療効果を消失せずに、このような少ない用量を使用することにより、活性物質の副作用を回避することができる可能性がある。これは、上記に示す本発明のさまざまな実施の形態に適用できる。実際に、下部尿路機能障害を患う対象の尿失禁の治療に用いられるA2dリガンドとNSAIDには、相乗効果が存在しうる。
特定の実施の形態では、本発明は、A2dリガンドおよびNSAIDを含めた、1種類以上の製剤、保管の間および投与前に1種類以上の製剤を収納する1つ以上の容器、および、このような治療を必要とする個人の尿失禁の治療に効果的な方法で薬物投与を行うための使用説明書を含む、キットを提供する。
媒体(○)、ガバペンチン(□)、ジクロフェナク(■)、フルルビプロフェン(☆)、およびニメスリド(△)で治療した後の膀胱容量の変化。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。 媒体(○)、プレガバリン(□)、ナプロキセン(△)およびスリンダク(☆)で治療した後の膀胱容量の変化。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。 ナプロキセン(○)、ガバペンチン(□)、またはナプロキセン:ガバペンチンの組合せ(1:3の固定用量比)(☆)で治療した後の膀胱容量の変化、および、単回用量−応答データから算出した理論上の相加的曲線(theoretical additive curve)(△)。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。 ナプロキセン(○)、ガバペンチン(□)またはナプロキセン:ガバペンチンの組合せ(1:10の固定用量比)(☆)で治療した後の膀胱容量の変化、および、単回用量−応答データから算出した理論上の相加的曲線(△)。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。 ナプロキセン(○)、ガバペンチン(□)またはナプロキセン:ガバペンチンの組合せ(1:30の固定用量比)(☆)で治療した後の膀胱容量の変化、および、単回用量−応答データから算出した理論上の相加的曲線(△)。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。 ナプロキセン(○)、ガバペンチン(□)またはナプロキセン:ガバペンチンの組合せ(1:60の固定用量比)(☆)で治療した後の膀胱容量の変化、および、単回用量−応答データから算出した理論上の相加的曲線(△)。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。 ナプロキセン(○)、ガバペンチン(□)またはナプロキセン:ガバペンチンの組合せ(1:100の固定用量比)(☆)で治療した後の膀胱容量の変化、および、単回用量−応答データから算出した理論上の相加的曲線(△)。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。 ナプロキセン(○)、ガバペンチン(□)またはフルルビプロフェン:ガバペンチンの組合せ(1:100の固定用量比)(☆)で治療した後の膀胱容量の変化、および、単回用量−応答データから算出した理論上の相加的曲線(△)。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。 ニメスリド(○)、ガバペンチン(□)、またはニメスリド:ガバペンチンの組合せ(1:3の固定用量比)(☆)で治療した後の膀胱容量の変化。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。 ニメスリド(○)、ガバペンチン(□)、またはニメスリド:ガバペンチンの組合せ(1:10の固定用量比)(☆)で治療した後の膀胱容量の変化。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。 ジクロフェナク(○)、ガバペンチン(□)、またはジクロフェナク:ガバペンチンの組合せ(1:10の固定用量比)(☆)で治療した後の膀胱容量の変化、および、単回用量−応答データから算出した理論上の相加的曲線(△)。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。 フルルビプロフェン(○)、ガバペンチン(□)、またはフルルビプロフェン:ガバペンチンの組合せ(1:10の固定用量比)(☆)で治療した後の膀胱容量の変化、および、単回用量−応答データから算出した理論上の相加的曲線(△)。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。 スリンダク(○)、ガバペンチン(□)、またはスリンダク:ガバペンチンの組合せ(1:10の固定用量比)(☆)で治療した後の膀胱容量の変化。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。 フルルビプロフェン(○)、ガバペンチン(□)、またはフルルビプロフェン:ガバペンチンの組合せ(1:26の固定用量比)(☆)で治療した後の膀胱容量の変化、および、単回用量−応答データから算出した理論上の相加的曲線(△)。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。 フルルビプロフェン(○)、ガバペンチン(□)、またはフルルビプロフェン:ガバペンチンの組合せ(1:80の固定用量比)(☆)で治療した後の膀胱容量の変化、および、単回用量−応答データから算出した理論上の相加的曲線(△)。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。 フルルビプロフェン(○)、プレガバリン(□)、またはフルルビプロフェン:プレガバリンの組合せ(1:10の固定用量比)(☆)で治療した後の膀胱容量の変化、および、単回用量−応答データから算出した理論上の相加的曲線(△)。結果を基底値に対する%膀胱容量として表示する(生理食塩水の膀胱内注入)。
A2dリガンドおよびNSAIDを使用した併用治療は、下部尿路機能障害を患う個人を治療するための一次療法として、下記に示す方法として、または追加の二次療法として、使用されて差し支えない。よって、下部尿路機能障害は、多くの場合、特定のクラスまたはサブクラスの治療薬に反応する。さらには、患者は、最初は治療薬に反応するが、時間の経過と共に反応しなくなる場合がある。加えて、下部尿路の病状の治療に必要とされる濃度で治療薬が投与される場合、患者は、望ましくない副作用を示す場合がある。非選択的COX阻害剤であるNSAIDの副作用として、胃潰瘍および不耐容、血小板機能の阻害、および過敏症が挙げられる。非選択的および選択的COX−2阻害剤は、腎機能に変化を与えうる。A2dリガンドであるガバペンチンは、眠気、めまい、運動失調、および倦怠感の副作用を生じうる。これらの副作用は、治療効果を達成する2種類以上の治療薬を、低用量で投与することによって克服されうる。A2dリガンドおよびNSAIDの併用治療で観察される相乗的(すなわち、超相加的)作用は、下部尿路機能障害の効果的な治療を提供する可能性があり、ここで、治療薬の1つまたは全部についての少ない用量は、各治療薬を単剤療法で用いた場合には治療効果を有するのに十分ではない。
本明細書で用いられる下部尿路の症状および病理学についての用語は、AbramsらのNeurol. and Urodyn. 21:167-178 (2002)およびAnderssonらのPharmacol. Rev. 56:581-631 (2004)に記載されている。
排尿の機能不全は、おおよそ、蓄尿または排尿の障害に分類することができる。蓄尿症状は、膀胱の蓄尿期に経験するものであり、昼間頻尿、夜間多尿(排尿するため、夜間に1回以上起きなければならない)、尿意切迫感(急に起こる、抑えられないような強い尿意で、我慢することが困難)、および尿失禁(不随意に尿が漏れる)が挙げられる。尿失禁は、症状によってさらに特徴づけられる。腹圧性尿失禁は、労作または運動時、あるいは、くしゃみまたは咳をしたときの不随意の尿漏れである。切迫性尿失禁は、尿意切迫感と同時または尿意切迫感の直後の不随意の尿漏れである。混合性尿失禁は、切迫感および運動、労作、くしゃみまたは咳に付随する、尿漏れである。溢流性尿失禁は、例えば排尿できないことなどによって、膀胱容量を上回ってしまった後に生じる不随意の尿失禁である。遺尿症もまた、不随意の尿失禁のことをいう。夜尿は、寝ている間に生じる尿失禁である。
排尿症状には、尿勢低下、尿線の分裂または散乱、尿線途絶(intermittent streamあるいはintermittency、すなわち、尿線が排尿中に1回以上途切れる状態(stopping and restarting))、排尿躊躇(個人が排尿できる状態になった後、排尿の開始が困難なことにより排尿の開始が遅れること)、腹圧排尿、および終末滴下(滴下(trickle/dribble)するほどまで尿線が低下した際に、最終局面で排尿が長引くこと)が挙げられる。
下部尿路機能障害は、さらに、さまざまな症状(すなわち、症候群)または病因論によって分類することができる。過活動膀胱(OAB)症候群を患う個人は、例えば、典型的には、尿意切迫感、切迫性尿失禁、昼間頻尿、または夜間多尿の症状を患う。OABは、排尿筋不安定と称される、排尿筋の過活動の結果として生じる。排尿筋不安定は、膀胱結石、筋肉疾患、尿路感染、または薬の副作用などの非神経系の異常に起因するか、あるいは突発性であり得る。
神経因性の過活動膀胱(または過敏膀胱)は、既知の神経疾患に続発する排尿筋過反射と称される排尿筋の過活動の結果として生じる過活動膀胱の一種である。脳梗塞、パーキンソン病、糖尿病、多発性硬化症、末梢神経障害、または脊髄損傷などの神経疾患を有する患者は、神経因性の過活動膀胱を患う場合が多い。
膀胱炎(間質性膀胱炎を含む)は、主に若年および中年の女性が罹患するが、男性および子どもも罹患する、未知の病因の下部尿路機能障害である。間質性膀胱炎の症状としては、排尿症状、昼間頻尿、切迫性尿失禁、夜間多尿、あるいは、排尿に関連し、排尿によって緩和される恥骨上部または骨盤の痛みが挙げられる。間質性膀胱炎の患者の多くは、胃腸および皮膚障害と同時に、頭痛にも悩まされる。一部の事例では、間質性膀胱炎は、膀胱の潰瘍または傷にも関連しうる。
前立腺炎および慢性非細菌性前立腺炎(prostadynia)は、およそ2〜9%の成人男性の人口が罹患することが示唆されている、他の下部尿路機能障害である。前立腺炎は、前立腺の炎症であり、細菌性前立腺炎(急性および慢性)および非細菌性前立腺炎がある。急性および慢性の細菌性前立腺炎は、痛み、昼間頻尿、および/または切迫性尿失禁に通常関連する、前立腺の炎症および前立腺の細菌感染を特徴とする。慢性の細菌性前立腺炎は、疾患の再発性に基づいて、急性の細菌性前立腺炎と区別される。慢性の細菌性前立腺炎は、前立腺の細菌感染に現在は関連しておらず、通常、痛み、昼間頻尿、および/または切迫性尿失禁に関連する、前立腺分泌物における炎症細胞の過剰量の存在に付随する未知の病因である、前立腺の炎症によって特徴付けられる。慢性非細菌性前立腺炎は、前立腺の炎症、前立腺の細菌感染、および前立腺分泌物における炎症細胞レベルの上昇のない、前立腺炎の症状に似た症状を呈する疾患である。慢性非細菌性前立腺炎は、痛み、昼間頻尿、および/または切迫性尿失禁の症状に関連しうる。
良性前立腺過形成(BPH)は、40歳を過ぎた男性にはごく一般的な非悪性の前立腺肥大である。BPHは、前立腺における腺および基質成分の両方の過剰な細胞増殖に起因すると考えられている。BPHの症状としては、頻尿、尿意切迫、急迫性尿失禁、夜間多尿、および、尿勢低下、尿線の分裂または散乱、尿線途絶、排尿躊躇、腹圧排尿、および終末滴下を含む排尿症状が挙げられる。
特定の態様では、本発明は、下部尿路機能障害の治療のため、化合物のうち、少なくとも1つはA2dリガンドであり、少なくとも1つはNSAIDである、化合物の組合せを、有効量で、そのような治療を必要とする患者に使用する方法を提供する。下部尿路機能障害の治療には、蓄尿または排尿症状の治療が含まれる。下部尿路機能障害の治療には、頻尿、夜間多尿;尿意切迫;急迫性尿失禁、緊張性尿失禁、混合性尿失禁、および溢流性尿失禁を含む尿失禁;夜尿を含む遺尿;尿勢低下;尿線の分裂または散乱;尿線途絶;排尿躊躇;腹圧排尿;および終末滴下の治療も挙げられる。
下部尿路機能障害の治療には、さらに、間質性膀胱炎、前立腺炎、BPH、神経疾患、
膀胱炎、尿適応性の低下(decreased urinary compliance)(すなわち、膀胱貯尿量の減少)を含む、膀胱炎に起因する、または膀胱炎に関連する、任意の前記病状、症状、および/または症候群の治療が含まれる。
本発明の特定の好ましい実施の態様では、少なくとも1種類のA2dリガンドおよび少なくとも1種類のNSAIDの組合せが、不随意な尿の通過、すなわち、尿失禁、例えば急迫性尿失禁、緊張性尿失禁、混合性尿失禁、または溢流性尿失禁などの治療に用いられる。本発明のさらに好ましい実施の態様では、少なくとも1種類のA2dリガンドおよび少なくとも1種類のNSAIDの組合せが、OABまたはBPHに起因する、および/またはOABまたはBPHに関連する、不随意な尿の通過、すなわち、尿失禁、例えば急迫性尿失禁、緊張性尿失禁、混合性尿失禁、または溢流性尿失禁などの治療に用いられる。
本明細書では、A2dリガンドは、α2δカルシウム・チャンネル・サブユニットに結合する任意の化合物である。A2dリガンドは、限定はしないが、
A2dリガンドは、天然のリガンド以外であることが好ましい。A2dリガンドという用語は、α2δカルシウム・チャンネル・サブユニットを選択的に捕捉するが、アンタゴニストまたはアゴニスト活性が欠如していると同時に、α2δカルシウム・チャンネル・サブユニットの活性のアンタゴニストまたはアゴニストである物質を包含する。
本発明と共に用いられるA2dリガンドの例として、一般に、または特には米国特許第4,024,175号明細書に開示される化合物、欧州特許出願公開第0641330号明細書に特に開示されるガバペンチン、米国特許第5,563,175号明細書、国際公開第97/33858号、同第97/33859号、同第99/31057号、同第99/31074号、同第97/29101号、同第02/085839号の各パンフレットに特に開示されるプレガバリン、国際公開第99/31075号パンフレットに特に開示される[(1R,5R,6S)−6−(アミノメチル- )ビシクロ[3.2.0]ヘプタ−6−イル]酢酸、国際公開第99/21824号パンフレットに特に開示される3−(1−アミノメチル-シクロヘキシルメチル)−4H−[1,2,4]オキサジアゾール−5−オンおよびC−[1−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)−シクロヘプチル]−メチルアミン、国際公開第01/90052号、同第01/28978号パンフレットに特に開示される(3S,4S)−(1−アミノメチル−3,4−ジメチル−シクロペンチル)−酢酸、欧州特許出願公開第0641330号明細書、国際公開第98/17627号、同第00/76958号の各パンフレットに特に開示される(1α,3α,5α)(3−アミノメチル−ビシクロ[3.2.0]ヘプタ−3−イル)−酢酸、国際出願第PCT/IB03/00976号明細書に特に開示される(3S,5R)−3−アミノメチル−5−メチル−オクタン酸、欧州特許出願公開第1178034号、同第1201240号の各明細書、国際公開第99/31074号、同第03/000642号、同第02/22568号、同第02/30871号、同第02/30881号、同第02/100392号、同第02/100347号、同第02/42414号、同第02/32736号、同第02/28881号、同第04/054560号の各パンフレット、米国特許出願公開第2004/0248979号明細書、国際公開第2004/058168号、同第 2006/078811号、同第2005/025562の各パンフレットに特に開示される(3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−ヘプタン酸、(3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−ノナン酸および(3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−オクタン酸、またはそれらの薬学的に許容される塩が挙げられる。
好ましいA2dリガンドとしては、ガバペンチン、プレガバリン、(1R,5R,6S)−6−アミノメチル−6−カルボキシメチル−ビシクロ[3.2.0]ヘプタン、3−(1−アミノメチル−シクロヘキシルメチル)−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、5−(1−アミノメチル−シクロヘキシルメチル)−1H−テトラゾール、(3S,4S)−(1−アミノメチル−1−カルボキシメチル−3,4−ジメチル−シクロペンタン、(1α,3α,5α)−(3−アミノメチル−3−カルボキシメチル−ビシクロ[3.2.0]ヘプタン、(3S,5R)−3−アミノメチル−5−メチル−オクタン酸、(3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−ヘプタン酸、(3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−オクタン酸、(3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−ノナン酸、2S,4S)−4−(3−クロロフェノキシ)−プロリンまたは(2S,4S)−4−(3−フルオロベンジル)−プロリン、もしくはそれらの薬学的に許容される塩が挙げられる。特に好ましいA2dリガンドは、ガバペンチン、プレガバリンおよび(1α,3α,5α)−(3−アミノメチル−3−カルボキシメチル−ビシクロ[3.2.0]ヘプタン、およびそれらの薬学的に許容される塩からなる群より選択される。
A2dリガンドを用いる併用療法に有用なNSAIDとしては、
(i)イブプロフェン、ナプロキセン、ベノキサプロフェン、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、フェンブフェン、ケトプロフェン、インドプロフェン、ピルプロフェン、カルプロフェン、オキサプロジン、プラポプロフェン(prapoprofen)、ミロプロフェン(miroprofen)、チオキサプロフェン(tioxaprofen)、スプロフェン、アルミノプロフェン、チアプロフェン酸、フルプロフェン(fluprofen)、ブクロキシ酸(bucloxic acid)、インドメタシン、スリンダク、トルメチン、ゾメピラック、ジクロフェナク、フェンクロフェナク、アルクロフェナック、イブフェナック、イソキセパック(isoxepac)、アセチルサリチル酸、ピロキシカム、テノキシカム、ナブメトン、ケトロラク、アザプロパゾン、メフェナム酸、トルフェナム酸、ジフルニサル、ポドフィロトキシン誘導体、ドロキシカム、フロクタフェニン、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン、プログルメタシン、アセメタシン、フェンチアザク、クリダナク、オキシピナク(oxipinac)、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、ニフルム酸、フルフェニサール、スドキシカム(sudoxicam)、エトドラク、サリチル酸、トリサルチル酸コリンマグネシウム、サリチル酸塩、ベノリレート(benorylate)、クロピナク(clopinac)、フェプラゾン、イソキシカム、2−フルオロ−α−メチル[1,1’−ビフェニル]−4−酢酸、4−(ニトロオキシ)ブチルエステル(WenkらのEurop. J. Pharmacol. 453:319-324 (2002)参照);
(ii)メロキシカム(CAS登録番号71125−38−7;米国特許第4,233,299号明細書に記載)、または、それらの薬学的に許容される塩またはプロドラッグ;
(iii)米国特許第6,271,253号明細書に開示される置換ベンゾピラン誘導体。また、米国特許第6,034,256号および同第6,077,850号明細書、並びに国際公開第98/47890号および同第00/23433号の各パンフレットに記載されるベンゾピラン誘導体;
(iv)米国特許第6,077,850号および同第6,034,256号の各明細書に記載されるクロメンCOX−2選択的阻害剤;
(v)国際公開第95/30656号、同第95/30652号、同第96/38418 および同第96/38442号の各パンフレットに記載される化合物、および欧州特許出願公開第0799823号明細書に記載される化合物、並びにそれらの薬学的に許容される塩;
(vi)セレコキシブ(米国特許第5,466,823号明細書)、バルデコキシブ(米国特許第5,633,272号明細書)、デラコキシブ(deracoxib)(米国特許第5,521,207号明細書)、ロフェコキシブ(米国特許第5,474,995号明細書)、エトリコキシブ(国際公開第98/03484号パンフレット)、JTE−522(特開平9−52882)またはそれらの薬学的に許容される塩またはプロドラッグ;
(vii)三環系COX−2選択的阻害剤バルデコキシブ(米国特許第5,633,272号明細書記載)の治療上有効なプロドラッグである、パレコキシブ(米国特許第5,932,598号明細書記載)、特に、パレコキシブのナトリウム塩;
(viii)ABT−963(国際公開第00/24719号パンフレット記載);
(ix)ニメスリド(米国特許第3,840,597号明細書記載)、フロスリド(Flosulide)(J. Carter, Exp.Orin.Ther.Patents, 8(1), 21-29 (1997)で検討)、NS−398(米国特許第4,885,367号明細書に開示)、SD8381(米国特許第6,034,256号明細書に記載)、BMS−347070(米国特許第6,180,651号明細書に記載)、S−2474(欧州特許出願公開第0595546号明細書に記載)、および、MK−966(米国特許第5,968,974号明細書に記載);
(x)米国特許第6,395,724号、同第6,077,868号、同第5,994,381号、同第6,362,209号、同第6,080,876号、同第6,133,292号、同第6,369,275号、同第6,127,545号、同第6,130,334号、同第6,204,387号、同第6,071,936号、同第6,001,843号、同第6,040,450号の各明細書、国際公開第96/03392号、同第96/24585号の各パンフレット、米国特許第6,340,694号、同第6,376,519号、同第6,153,787号、同第6,046,217号、同第6,329,421号、同第6,239,137号、同第6,136,831号、同第6,297,282号、同第6,239,173号、同第6,303,628号、同第6,310,079号、同第6,300,363号、同第6,077,869号、同第6,140,515号、同第5,994,379号、同第6,028,202号、同第6,040,320号、同第6,083,969号、同第6,306,890号、同第6,307,047号、同第6,004,948号、同第6,169,188号、同第6,020,343号、同第5,981,576号、同第6,222,048号、同第6,057,319号、同第6,046,236号、同第6,002,014号、同第5,945,539号、同第6,359,182号の各明細書、国際公開第97/13755号、同第96/25928号、同第96/374679号、同第95/15316号、同第95/15315号、同第96/03385号、同第95/00501号、同第94/15932号、同第95/00501号、同第94/27980号、同第96/25405号、同第96/03388号、同第96/03387の各パンフレット、米国特許第5,344,991号明細書同第95/00501号、同第96/16934号、同第96/03392号、同第96/09304号、国際公開第98/47890および同第00/24719号の各パンフレットに記載される化合物および薬学的に許容される誘導体;
が挙げられるが、それらに限られない。
特定の実施の形態では、本発明に使用するNSAIDは、非選択的シクロオキシゲナーゼ(COX)阻害剤、すなわち、COX−1およびCOX−2タンパク質の両方を阻害する化合物であってよく、あるいは、選択的COX−2阻害剤であってもよい。非選択的COX阻害剤の種類としては、サリチル酸誘導体(例えば、アスピリン、サリチル酸ナトリウム、トリサルチル酸コリンマグネシウム、サルサラート、ジフルニサル、スルファサラジンおよびオルサラジン)、パラアミノフェール誘導体(para-aminophenol derivatives)(例えば、アセトアミノフェン)、 インドールおよびインデン酢酸(例えば、インドメタシンおよびスリンダク)、ヘテロアリール酢酸(例えば、トルメチン、ジクロフェナク、およびケトロラク)、アリールプロピオン酸(例えば、イブプロフェン、ナプロキセン, フルルビプロフェン、ケトプロフェン、フェノプロフェン、およびオキサプロジン)、アントラニル酸(fenamates)(例えば、メフェナム酸、およびメクロフェナム酸)、エノール酸(例えば、オキシカム、ピロキシカム、およびメロキシカム)、およびアルカノン(例えば、ナブメトン)が挙げられる。選択的COX−2阻害剤としては、ジアリール置換フラノン(例えば、ロフェコキシブ)、ジアリール置換ピラゾール(例えば、セレコキシブ)、インドール酢酸(例えば、エトドラク)およびスルホンアニリド(例えば、ニメスリド)が挙げられる。選択的COX−2阻害剤のさらなる例については、米国特許第6,440,963号明細書および国際公開第2004/054560号パンフレットに開示されている。
上記のように本発明のさまざまな実施の携帯によって可能となる併用治療は、A2dリガンドおよびNSAIDの2つの活性成分に限られない。さらなる活性成分を取り入れて差し支えない。このようなさらなる活性成分の例として、抗ムスカリン作用薬であるα1−アドレナリン拮抗薬、並びに、セロトニンおよび/またはノルアドレナリン再取り込み阻害薬が挙げられる。
適切な抗ムスカリン作用薬の例として、オキシブチニン、トルテロジン、ダリフェナシン、ソリフェナシン、トロスピウム、フェソテロジンおよびテミベリンが挙げられる。
適切なα1−アドレナリン拮抗薬の例として、プラゾシン、ドキサゾシン、テラゾシン、アルフゾシン、シロドシン、およびタムスロシンが挙げられる。A2dリガンドおよびNSAIDと組み合わせて投与するのに適切なさらなるα1−アドレナリン拮抗薬は、米国特許第5,990,114号、同第6,306,861号、同第6,365,591号、同第6,387,909号、および同第6,403,594号の各明細書に記載されている。
適切なセロトニンおよび/またはノルアドレナリン再取り込み阻害薬の例としては、タンダミン(tandamine)、アモキサピン、ピランダミン(pirandamine)、シクラジンドール(Ciclazindol)、フルパロキサン(fluparoxan)、ロルタラミン(lortalamine)、タルスプラム(talsupram)、タロプラム(talopram)、プリンダミン(prindamine)、ノミフェンシン、ビロキサジン(viloxazine)、トモキセチン(tomoxetine)、デュロキセチン、ベンラファクシン、デスベンラファキシン(des-venlafaxine)、ミルナシプラン、テソフェンシン(tesofensine)、レボキセチン、シブトラミン、塩酸シブトラミン、(R−)または(S−)−ジデスメチルシブトラミン、(R−)または(S−)−デスメチルシブトラミン、デシプラミン、マプロチリン、ノミフェンシン、シタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、およびトラゾドンが挙げられる。A2dリガンドおよびNSAIDと組み合わせて投与するのに適切なさらなるセロトニンおよび/またはノルアドレナリン再取り込み阻害薬は、欧州特許出願公開第1,220,831号、同第1,154,984号の各明細書、米国特許第4,018,830号、同第5,190,965号、同第5,430,063号、同第4,161,529号の各明細書、国際公開第97/17325号パンフレット、および米国仮特許出願第60/121,313号明細書に記載されている。A2dリガンドおよびNSAIDと組み合わせて投与するのに適切な、好ましいセロトニンおよび/またはノルアドレナリン再取り込み阻害薬は、デュロキセチン、ミルナシプラン、アモキサピン、ベンラファクシン、デスベンラファキシン、シブトラミン、テソフェンシンおよびデスメチルシブトラミンである。
特定の実施の形態では、A2dリガンドおよびNSAIDと組み合わせて投与するのに適切なセロトニンおよび/またはノルアドレナリン再取り込み阻害薬は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(すなわち、SSRI)である。特定の実施の形態では、A2dリガンドおよびNSAIDと組み合わせて投与するのに適切なセロトニンおよび/またはノルアドレナリン再取り込み阻害薬は、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(すなわち、NARI)である。
化学的アンタゴニストとは、リガンドの作用が失われるように、アンタゴニストが溶液中のリガンドと結合するような物質である。薬物動態的アンタゴニストは、例えば、活性リガンドの代謝分解の速度を増大させることによって、その作用部位における活性リガンドの濃度を効果的に低減するものである。受容体の遮断による拮抗作用には、1つの重要な機構:可逆的な競合的拮抗作用、および、不可逆的な、または非平衡の競合的拮抗作用が含まれる。可逆的な競合的拮抗作用は、リガンドの添加の際に、化学的アンタゴニスト分子の受容体からの移動が効果的に起きるように、アンタゴニスト分子の解離速度が十分に大きい場合に生じる。当然ながら、リガンドは、結合したアンタゴニスト分子を移動させることも、その逆もできない。不可逆的な、または非平衡の競合的拮抗作用は、アンタゴニストが受容体から非常にゆっくりと解離するかまったく解離しない場合に生じ、その結果として、リガンドに適用した場合にはアンタゴニストの占有には何の変化も起こらない。したがって、拮抗作用は不可逆的である。非競合的な拮抗作用とは、リガンドによる応答の生成につながる、シグナル伝達経路におけるある時点で、アンタゴニストが遮断する状況のことをいう。
生理学的拮抗作用とは、身体において、対立する作用が相殺する傾向にある、2つの物質の相互作用のことを大まかに説明するのに使用する用語である。アンタゴニストもまた、機能的受容体の発現を減少または消失する物質でありうる。インバースアゴニストは、不活性状態の受容体に選択的に結合する物質であり(受容体の活性部位に選択的に結合するアゴニストとは対照的に)、したがって、アゴニストによる受容体の刺激を回避する。一般に、インバースアゴニストのインビボ活性は、アンタゴニストのものと同様であり、明確にする目的で、インバースアゴニストを本用途においては、アンタゴニストとして定義する。
本開示を限定することなく、本発明に有用な化合物の生物活性および/または有効性は、例えば、細胞抽出物または抽出物画分を含む、インビボまたはインビトロでの化合物の結合など、活性の決定によって測定して構わない。構造的に表される、または誘発される、および天然または非天然の種および/または細胞型で表されている、天然または組み換え受容体を、非限定的な例として使用して、有効性を決定してもよい。A2dリガンドとして本発明に使用するのに適切な化合物の生物活性は、例えば、[3H]ガバペンチンおよびブタの脳組織に由来するα2δサブユニットを使用する、放射性リガンド結合アッセイ(Radioligand Binding Assay)で測定して差し支えない(Gee et al., J. Biol. Chem., 1996;271:5879-5776;米国特許第6,441,156号明細書)。
A2dリガンドは、約1000〜0.1nMの親和性を伴って結合することが好ましい(例えば、IC50、EC50、Ki、またはKdとして測定)。NSAIDの生物活性は、例えば、ヒトCOX−1およびCOX−2を安定にトランスフェクトしたCHO細胞におけるCOX−1およびCOX−2イソ酵素の阻害(Riendeau et al., Br. J. Pharmacol. 121:105, 1997; Elrich et al., Clin. Pharm. Ther. 65: 336, 1999)またはSf9細胞におけるCOX−1およびCOX−2イソ酵素の阻害(米国特許第6,440,963号明細書参照)を測定することによって測定して差し支えない。
化合物がひとたびA2dリガンドまたはNSAIDとして同定されれば、その薬理活性は、1種類以上の動物モデル系を使用して、単独または他の薬剤と組み合わせて、下部尿路の神経筋機能障害について、確認することができる。
下部尿路での薬理活性を測定するための動物モデルは、限定はしないが、麻酔ラットにおける収縮を避ける、容量誘発性(volume-induced)の律動性膀胱である。この方法では、外部尿道を通じて膀胱に、生理食塩水で満たされたポリエチレンチューブを導入する。次いで、外部尿道を括り、圧力記録装置に接続する。次に、反射性排尿収縮が生じるまで、膀胱を生理食塩水で満たし、その後、排尿収縮を15分間測定した。試験化合物を次に静脈内に投与し、その後60分間、それらの効果を評価した。このモデルは、さまざまな参考基準の使用によって妥当であることが確認されている(Guarneri et al., Pharmacol. Res. 27:173-187, 1993)。
下部尿路における活性を評価するのに有用な他の動物モデルは、生理食塩水または非常に希釈された酢酸を膀胱に持続的に注入する間の膀胱圧力を測定するため、意識下ラットにおける膀胱活性の膀胱内の圧力の記録に基づいている。Velasco CらのJ. Urol. 166: 1962-1968, 2001参照。これらの方法は、広く使用されており、この分野に熟練した研究者に受け入れられており、膀胱の機能の連続監視および排尿と排尿のピーク圧力との間の間隔の評価を用いて、試験化合物の投与後約5時間の注入時間が予測される。
本発明における用途に適切な、いわゆる「プロドラッグ」の化合物もまた、本発明の範囲内にある。よって、それ自体は殆どまたは全く薬理活性を有さないであろう、本発明における用途に適切な、化合物の特定の誘導体もまた、体内または身体上に投与する場合、例えば加水分解などによって、所望の活性を有する化合物に変換されうる。このような誘導体は「プロドラッグ」と称される。プロドラッグの使用におけるさらなる情報は、Pro-drugs as Novel Delivery Systems, Vol. 14, ACS Symposium Series (T HiguchiおよびW Stella)、並びに、`Bioreversible Carriers in Drug Design`, Pergamon Press, 1987 (E B Roche編集、米国薬学会)から入手可能である。
本発明に従ったプロドラッグは、本発明の用途に適切な化合物に存在する適切な機能を、当業者に「プロ部分(pro−moieties)」として知られる特定の部分、例えばH Bundgaardによる“Design of Prodrugs”(Elsevier, 1985)に記載されるようなもので置換することによって生じうる。
本発明に従ったプロドラッグの一部の例として、
(i)化合物が、カルボン酸官能基(−COOH)、それらのエステル、例えば水素を(C1-8)アルキルで置換したものを含むもの;
(ii)化合物が、アルコール官能基(−OH)、それらのエステル、例えば水素を(C1-6)アルカノイルオキシルメチルで置換したものを含むもの;
(iii)化合物が、1級アミノ基または2級アミノ官能基(−NH2または−NHR、ここでR=アルキル)、それらのアミド、例えば1つの水素または両方の水素を(C1-10)アルカノイルで置換したものを含むもの;
が挙げられる。
前述の例および他のプロドラッグの種類の例に従った置換基のさらなる例は、上記参照文献から入手することができる。
最後に、本発明における用途に適切な特定の化合物は、それら自体が、本発明の用途に適切な他の化合物のプロドラッグとして作用しうる。
別の実施の形態では、本発明は、同一種類の活性を有する化合物、光学異性体、ジアステレオマー、N−オキシド、結晶の形態、水和物、溶媒和物、またはこれらの化合物の薬学的に許容される塩を、開示されたような薬学的に許容される希釈剤または担体と混合して含む医薬組成物を提供する。
本明細書に開示される化合物の代謝産物は、その化合物が代謝される際に形成される化合物の誘導体である。「活性代謝産物」という用語は、その化合物が代謝される際に形成される化合物の、生物活性のある誘導体のことをいう。「代謝(された)」という用語は、特定の物質が生体において変化することによる作用の全体(sum)のことをいう。要するに、体内に存在するすべての化合物は、エネルギーを得るため、および/またはそれらを体から排出するために、体内の酵素によって酵素によって司られている。特異的酵素は、その化合物に特異的な構造的変化を生じさせる。たとえば、チトクロームP450は、さまざまな酸化および還元反応を触媒するが、ウリジン二リン酸グルクロニルトランスフェラーゼは、活性化グルクロン酸分子の、芳香族アルコール、脂肪族アルコール、カルボン酸、アミン、および遊離スルフヒドリル基への転移を触媒する。代謝についてのさらなる情報は、The Pharmacological Basis of Therapeutics, 9th Edition, McGraw-Hill (1996), pages 11-17から入手可能である。
本明細書に開示される化合物の代謝産物は、宿主に化合物を投与し、その宿主から得た組織サンプルを分析することによって、あるいは、インビトロで肝細胞と共に化合物をインキュベートし、得られた化合物を分析することによって、確認することができる。いずれの方法も、当技術分野においてよく知られている。
医薬組成物
本発明は、A2dリガンドおよび/またはNSAID、またはこれら化合物の光学異性体、ジアステレオマー、N−オキシド、結晶形態、水和物、溶媒和物、活性代謝産物、または薬学的に許容される塩である化合物を含む、医薬組成物を提供する。
医薬組成物には、薬学的に許容される担体または希釈剤、香味料、甘味料、保存料、染料、結合剤、懸濁化剤、分散剤、着色剤、分解剤、賦形剤、希釈剤、滑剤、吸収促進剤、殺菌剤および同種のもの、安定剤、可塑剤、食用油などの任意の添加剤、または前記添加剤の2つ以上の任意の組合せもまた含まれ得る。
適切な薬学的に許容される担体または希釈剤としては、エタノール、水、グリセロール、アロエゲル、アラントイン、グリセリン、ビタミンAおよびE油、鉱物油、リン酸緩衝生理食塩水、PPG2プロピオン酸ミリスチル、炭酸マグネシウム、リン酸カリウム、植物油、動物油、およびソルケタールが挙げられる。
適切な結合剤としては、デンプン、ゼラチン、例えばグルコース、スクロース、およびラクトースなどの天然の糖類、トウモロコシ甘味料、例えばアカシア、トラガカント、植物ガムなどの天然および合成ガム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコールおよびワックスが挙げられる。
適切な分解剤としては、コーンスターチなどのデンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、およびキサンタンガムが挙げられる。
適切な滑剤としては、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、および塩化ナトリウムが挙げられる。
適切な懸濁化剤として、ベントナイトが挙げられる。
適切な分散剤および懸濁化剤としては、植物ガム、トラガカント、アカシア、アルギン酸、デキストラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、およびゼラチンが挙げられる。
適切な食用油としては、綿実油、ゴマ油、ココナッツ油、およびピーナッツ油が挙げられる。
さらなる添加剤の例としては、ソルビトール、タルク、ステアリン酸および第二リン酸カルシウムが挙げられる。
特定の実施の形態では、本発明は、A2dリガンド、NSAIDおよび薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を提供し、これらの組成物が、尿失禁の治療において治療を必要とする個体に投与する場合に相乗効果を提供する、第1の量のA2dリガンドおよび第2の量のNSAIDを含むことが好ましい。これらの組成物が、尿失禁の単剤療法の治療のためのNSAIDの有効量未満である第1のNSAID、および/または、尿失禁の単剤療法の治療のためのA2dリガンドの有効量未満である第1の量のA2dリガンドを含むことがさらに好ましい。これらの組成物が、尿失禁の単剤療法の治療のためのA2dリガンドの有効量未満である第1のA2dリガンド、および、尿失禁の単剤療法の治療のためのNSAIDの有効量未満である第2の量のNSAIDを含むことがさらに好ましい。
本明細書では、「相乗効果」は、薬剤を個別に投与する場合と比較して、これらの薬剤を組み合わせて投与する場合にもたらされる超相加的(superAdditive)効果のことをいう。
単位投薬形態
医薬組成物は、錠剤、丸薬、カプセル、ボーラス、粉末、顆粒、滅菌の非経口液、滅菌の非経口懸濁液、滅菌の非経口エマルション、エリキシル剤、チンキ剤、定量噴霧式エアゾール剤または液体噴霧剤、点滴剤、アンプル剤、自動注入装置または坐剤など、単位投薬形態として製剤されて差し支えない。単位投薬形態は、経口、静脈、経鼻、舌下または直腸投与に、または、吸入または吹送、経皮パッチ、および凍結乾燥組成物での投与に使用されて差し支えない。一般に、活性成分の全身アベイラビリティに結実するような、活性成分の任意の送達方法が使用されうる。単位投薬形態は、経口投薬形態であることが好ましく、固形の経口投薬が最も好ましい。したがって、好ましい剤形は、錠剤、丸薬およびカプセルである。しかしながら、非経口の製剤もまた好ましい。
固体の単位投薬形態は、本発明の活性薬剤を薬学的に許容される担体および上記の任意の他の所望の添加剤と共に混合することによって調製されて差し支えない。混合物は、典型的には、本発明の活性薬剤、担体および任意の他の所望の添加剤の均質な混合物が得られるまで混合される、すなわち、活性薬剤は組成物全体に均一に分散される。この事例では、組成物は乾燥した、または湿った顆粒として形成されうる。
錠剤または丸薬は、制御放出用および遅延放出用の単位投薬形態など、作用を遅延および/または持続させる単位投薬形態を形成するように、コーティングまたは別の方法で製剤することができる。例えば、錠剤または丸薬は、内剤(inner dosage)および外剤(outer dosage)を含むことができ、この後者が層または前者を被覆するような形状をしている。その2成分は、胃で分解に耐える働きをする腸溶層によって分割することができ、内側の成分をそのままの状態で十二指腸に届ける、または内側の成分の放出を遅延させることができる。
活性薬剤の放出を制御する生分解性高分子としては、ポリ乳酸、ポリεカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、および、ハイドロゲルの架橋または両親媒性ブロック共重合体が挙げられる。
液体の投薬形態では、活性物質またはそれらの薬学的に許容される塩を、随意的に、通常用いられる物質、例えば可溶化剤、乳化剤、または他の助剤と共に、溶解、懸濁、またはエマルション化する。活性混合物およびそれに対応する生理的に許容される塩のための溶媒としては、水、生理的食塩水、または、エタノール、プロパンジオールまたはグリセロールなどのアルコールが挙げられる。さらには、グルコースまたはマンニトールの水溶液などの糖水溶液を使用してもよい。上記のさまざまな溶媒の混合液を本発明に使用することもできる。
経皮的な投薬形態もまた、本発明に意図されている。経皮的形態は、流体容器または薬剤入りの粘着マトリクス系のいずれかを使用する、経皮拡散系(経皮的パッチ)であって差し支えない。他の経皮的投薬形態としては、局所ゲル、ローション、軟膏、経粘膜系および装置、並びにイオントフォレーシス(電気拡散)送達システムが挙げられる。経皮的投薬形態は、本発明の活性薬剤の遅延放出、および持続放出に使用されて差し支えない。
非経口的投与、特に注入による投与のための本発明の医薬組成物および単位投薬形態には、典型的には、上述のような薬学的に許容される担体が含まれる。好ましい液体担体は植物油である。注入は、例えば、静脈、硬膜外、髄腔内、筋肉内、管腔内、気管内、または皮下であって構わない。
活性薬剤は、小さな単層ベシクル(small unilamellar vesicles)、大きな単層ベシクルおよび多重層ベシクルなどのリポソーム送達システムの形態で投与することもできる。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミン、またはホスファチジルコリンなど、さまざまなリン脂質から形成されうる。
本発明の活性薬剤は、ターゲットとなりうる薬物担体などの可溶性ポリマーと組み合わせることもできる。そのようなポリマーとしては、ポリビニルピロリドン、ピラン共重合体、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミドフェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルトアミドフェノール、およびパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシポリリジンが挙げられる。
投与
本発明の医薬組成物または単位投薬形態は、経口および腸溶性、静脈、筋肉内、皮下、経皮、経粘膜(直腸および口腔内を含む)などのさまざまな経路、および吸入経路によって、投与されて差し支えない。経口または経皮経路(すなわち、それぞれ、固体または液体製剤、または皮膚用パッチ剤)が用いられることが好ましい。
投薬量
本明細書では、「有効量」という用語は、特定の疾患の少なくとも1つの症状またはパラメーターのある程度の改善をもたらす量のことをいう。
本発明の医薬組成物または単位投薬形態は、特定の患者の毒性または副作用を最小限に抑えると同時に、最適な活性をもたらすことを目的として、上記ガイドラインを考慮に入れると、所定の試験によって規定される用量および投与計画に従って投与されて差し支えない。しかしながら、治療計画のこのような微調整は、本明細書がもたらすガイドラインを考慮に入れれば、所定の手順である。
本発明の活性薬剤の用量は、基礎疾患の状態、個別の状態、体重、性別、および年齢などのさまざまな要素、および投与の形態に従って変化しうる。疾患の治療の有効量は、例えば、投与するマトリクスの用量および頻度を確立し、そのマトリクスの各点における実験単位または被験者群を比較するなど、当業者に知られている経験方法によって決定されて差し支えない。患者に投与すべき正確な量は、疾患の状態および重症度、ならびに患者の体調に応じて変化するであろう。任意の症状またはパラメーターのある程度の改善は、当業者によって判定されて差し支えなく、あるいは、患者から内科医に報告することもできる。尿路機能障害の任意の症状またはパラメーターの臨床的または統計的に有意な減衰または改善は、本発明の範囲内にあるものと理解されよう。臨床的に有意な減衰または改善とは、患者および/または内科医が認知することを意味する。
例えば、一人の患者が、例えば尿意切迫および過剰頻度の排尿、または両方など、排尿困難の幾つかの症状を同時に患う場合があり、これらは本発明の方法を使用して低減されうる。失禁の事例では、望ましくない尿の通過の頻度または体積の低減は、本治療方法の有益な効果と考えられる。
開示される組成物では、A2dリガンドおよびNSAIDが一緒に、薬剤の活性混合物を、治療に有効な量で提供する。治療に有効な量の薬剤の活性混合物中に存在する各薬剤は、それ自体が、治療に有効な量または次善の量で(すなわち、例えば単剤療法で使用する場合の治療に有効な量未満の量で)存在しうる。A2dリガンドおよびNSAIDの活性混合物についての治療に有効な量は、例えば、限定はしないが、A2dリガンドおよびNSAIDをそれぞれ治療に有効な量で含むか、あるいは、それらの1つまたは両方が次善の量であって差し支えない。薬剤の活性混合物の最適な治療に有効な量は、投与される薬剤の的確な投薬形態、投与が指示されている方向に沿った指示、関係する被験体(例えば、体重、健康、年齢、性別、特定の治療薬に対する反応など)、および担当する内科医または獣医の嗜好および経験を考慮に入れて経験的に決定されるべきである。本明細書に記載されるように、A2dおよびNSAIDを用いた併用治療の相乗効果が存在することから、一方または両方が単剤療法としての対応する有効量よりも少ない量の組合せで効果を示すであろう。
例えばA2dリガンドおよびNSAIDなどの薬剤の組合せは、比較的少ない用量で非常に効果的であるのみならず、毒性が低く、副作用もほとんど生じない。投与されるべき活性薬剤の量は、典型的には約0.01〜約50mg/kg/日の範囲であり、約0.1〜約25mg/kg/日が好ましく、約0.2〜約12mg/kg/日がさらに好ましい。1日に投与される活性薬剤の総量は、典型的には約0.75〜約3750mgの範囲であり、約7.5〜約1875mgが好ましく、約15〜約900mgがさらに好ましい。有効量が、このような製剤の複数の用量の投与によって達成されることから、本発明の製剤は、必ずしも、疾患の治療に有効な薬剤の全体量を含む必要がないことが理解されよう。
本発明の好ましい実施の形態では、下部尿路機能障害の緩和のため、A2dリガンドおよびNSAIDを用いた治療において、化合物はカプセルまたは錠剤の形態に製剤され、その製剤が本発明の化合物を50〜200mg含むことが好ましく、患者に、1日当たりの総量50〜400mgで投与されることが好ましく、150〜250mgがさらに好ましく、約200mgが最も好ましい。
非経口的投与用の医薬組成物は、その医薬組成物の総重量100%に基づいて、本発明の活性薬剤を約0.01重量%〜約100重量%含む。
一般に、経皮投薬形態は、その投薬形態の総重量100%に対し、活性薬剤を約0.01重量%〜約100重量%含む。
併用治療
本明細書では、療法、治療、または投与という用語と併せて用いられる「併用/組合せ(combination)」という用語は、第1の量のA2dリガンドおよび第2の量のNSAIDでの療法、治療、または投与のことをいい、ここで第1および第2の量は一緒に、治療を必要とする被験体における、下部尿路機能障害の少なくとも1つの症状の治療に有効な量を含む。併用/組合せという用語は、例えば第1および第2の量の固定比を有するカプセルまたは錠剤など、単一の医薬組成物中、または、複数の別々のカプセルまたは錠剤のそれぞれなどのように、実質的に付随する方法において、第1および第2の量の化合物の投与を含む。併用/組合せという用語は、逐次的方法で、順不同での、第1および第2の量の化合物の投与することも含む。併用治療が、第1の量の、例えばA2dリガンドと、第2の量のNSAIDの逐次投与を含む場合、化合物は、所望の治療効果を有するまで十分に足りるように投与される。例えば、所望の治療効果を得られる各投与の間隔は数分〜数時間の範囲であり、各化合物の効能、溶解性、バイオアベイラビリティ、血中濃度半減期、および動的特徴などの特性を考慮して決定することができる。例えば、A2dリガンドおよびNSAIDは、任意の順序で、互いに約16時間内に、互いに約8時間内に、互いに約4時間内に、互いに約1時間内に、互いに約30分以内に、または互いに約10分以内に、投与されうる。
A2dリガンドおよびNSAIDを用いた併用治療では、A2d:NSAIDの一日投与量の比は、限定はしないが、約1:1〜約200:1w/w(すなわち重量比)である。併用治療で投与されるA2d:NSAIDの好ましい比は、約100:1、50:1、40:1、30:1、20:1、10:1、5:1、2:1および1:1である。併用治療で投与されるA2d:NSAIDのさらに好ましい比は30:1であり、併用治療で投与されるA2d:NSAIDのさらに好ましい比は、10:1である。
ある実施の形態では、例えば尿失禁など、下部尿路機能障害の治療に組み合わせて投与されるA2dリガンドおよびNSAIDの1日の投与量は、10〜20mgのA2dリガンドおよび5〜10mgのNSAID;20〜50mgのA2dリガンドおよび5〜10mgのNSAID;50〜100mgのA2dリガンドおよび5〜10mgのNSAID;100〜300mgのA2dリガンドおよび5〜10mgのNSAID;300〜600mgのA2dリガンドおよび5〜10mgのNSAID;600〜900mgのA2dリガンドおよび5〜10mgのNSAID;900〜1200mgのA2dリガンドおよび5〜10mgのNSAID;1200〜1500mgのA2dリガンドおよび5〜10mgのNSAID;1500〜1800mgのA2dリガンドおよび5〜10mgのNSAID;並びに1800〜2100mgのA2dリガンドおよび5〜10mgのNSAIDである。
ある実施の形態では、例えば尿失禁など、下部尿路機能障害の治療に組み合わせて投与されるA2dリガンドおよびNSAIDの1日の投与量は、10〜20mgのA2dリガンドおよび10〜20mgのNSAID;20〜50mgのA2dリガンドおよび20〜50mgのNSAID;50〜100mgのA2dリガンドおよび25〜50mgのNSAID;100〜300mgのA2dリガンドおよび25〜50mgのNSAID;300〜600mgのA2dリガンドおよび25〜50mgのNSAID;600〜900mgのA2dリガンドおよび25〜50mgのNSAID;900〜1200mgのA2dリガンドおよび25〜50mgのNSAID;1200〜1500mgのA2dリガンドおよび25〜50mgのNSAID;1500〜1800mgのA2dリガンドおよび25〜50mgのNSAID;1800〜2100mgのA2dリガンドおよび25〜50mgのNSAID;並びに2100〜2400mgのA2dリガンドおよび25〜50mgのNSAIDである。
ある実施の形態では、例えば尿失禁など、下部尿路機能障害の治療に組み合わせて投与されるA2dリガンドおよびNSAIDの1日の投与量は、50〜100mgのA2dリガンドおよび50〜100mgのNSAID;100〜300mgのA2dリガンドおよび50〜100mgのNSAID;300〜600mgのA2dリガンドおよび50〜100mgのNSAID;600〜900mgのA2dリガンドおよび50〜100mgのNSAID;900〜1200mgのA2dリガンドおよび50〜100mgのNSAID;1200〜1500mgのA2dリガンドおよび50〜100mgのNSAID;1500〜1800mgのA2dリガンドおよび50〜100mgのNSAID;1800〜2100mgのA2dリガンドおよび50〜100mgのNSAID;並びに2100〜2400mgのA2dリガンドおよび50〜100mgのNSAIDである。
ある実施の形態では、例えば尿失禁など、下部尿路機能障害の治療に組み合わせて投与されるA2dリガンドおよびNSAIDの1日の投与量は、100〜300mgのA2dリガンドおよび100〜300mgのNSAID;300〜600mgのA2dリガンドおよび100〜500mgのNSAID;600〜900mgのA2dリガンドおよび100〜500mgのNSAID;900〜1200mgのA2dリガンドおよび100〜500mgのNSAID;1200〜1500mgのA2dリガンドおよび100〜500mgのNSAID;1500〜1800mgのA2dリガンドおよび100〜500mgのNSAID;1800〜2100mgのA2dリガンドおよび100〜500mgのNSAID;並びに2100〜2400mgのA2dリガンドおよび100〜500mgのNSAIDである。
ある実施の形態では、例えば尿失禁など、下部尿路機能障害の治療に組み合わせて投与されるA2dリガンドおよびNSAIDの1日の投与量は、300〜600mgのA2dリガンドおよび300〜600mgのNSAID;600〜900mgのA2dリガンドおよび500〜1000mgのNSAID;900〜1200mgのA2dリガンドおよび500〜1000mgのNSAID;1200〜1500mgのA2dリガンドおよび500〜1000mgのNSAID;1500〜1800mgのA2dリガンドおよび500〜1000mgのNSAID;1800〜2100mgのA2dリガンドおよび500〜1000mgのNSAID;並びに2100〜2400mgのA2dリガンドおよび500〜1000mgのNSAIDである。
好ましい実施の形態では、例えば尿失禁など、下部尿路機能障害の治療のために投与される少なくとも1種類のA2dおよび少なくとも1種類のNSAIDの組合せとしては、一日投与量の前述の組合せの1つで投与される、ガバペンチンおよびNSAID が挙げられる。さらに好ましいのは、一日投与量の前述の組合せの1つで投与される、ガバペンチン、並びに、ジクロフェナク、フルルビプロフェン、ナプロキセン、ニメスリド、セレコキシブ、スリンダク、およびジフルニサルから選択されるNSAIDの組合せである。さらに好ましいのは、ガバペンチン、並びに、ナプロキセン、フルルビプロフェン、ニメスリドおよびジフルニサルから選択されるNSAIDの組合せである。
医薬組成物または単位投薬形態は、1日1回量で投与して差し支えなく、または1日投与量の合計を分割量で投与してもよい。さらには、疾患の治療用の別の化合物の同時投与、または逐次投与が望ましいであろう。投与の順番は、患者の年齢、体重、性別、および病状;治療すべき疾患の重症度および病因、投与経路、患者の腎および肝機能、患者の治療歴、および患者の反応性を含む、さまざまな要因に応じて決まるであろう。投与順の決定は、微調整されて差し支えなく、このような微調整は、本明細書に与えられるガイドラインを考慮に入れれば、所定の作業である。
パッケージ化されたキット
別の実施の形態では、
1種類以上の投与すべき製剤、すなわち、下部尿路機能障害の治療のため組み合わせて投与される、A2dリガンドおよびNSAIDを含む1種類以上の製剤と、
保管の間および使用前に1種類以上の製剤を収納するための、好ましくは封止された、容器と、
患者の下部尿路機能障害の治療に効果的な方法で投薬を行うための使用説明書と、
を含む、パッケージ化されたキットが提供される。使用説明書は、典型的には、添付文書および/またはラベルにおいて、書面で指示される。製剤の種類および意図する投薬形態に応じて、キットに、製剤を投与するための装置を含めてもよい。製剤は、本明細書に記載されるように任意の適切な製剤であって差し支えない。例えば、製剤は選択される活性薬剤の単位用量を含む、経口投薬形態であって構わない。キットには、同一薬剤の異なる用量の複数の製剤を含めてもよい。キットには、さまざまな活性薬剤の複数の製剤を含めることもできる。例えば反復投与として提供するため、含める製剤が2種類以上存在する場合には、そのような製剤は同一であってよく、あるいは用量、化学組成および/または物理的形状の点で異なっていてもよい。
文脈が他に示さない限り、本明細書に記載される化合物の比は、重量対重量ベース(w/w)における相対量のことをいう。
説明で引用したすべての特許、特許出願、および参照文献は、参照することにより、その全体を、本明細書に援用される。矛盾する場合には、定義を含む本開示が優先される。
実施例1. 酢酸の膀胱注入を用いた麻酔ラットにおける膀胱内圧測定
動物の準備
メスのラット(体重225〜250g)をウレタン(1.25g/kg皮下注射)で麻酔し、静脈内薬物投与するため、カテーテル(PE−50、0.58mmI.D.×0.96mmO.D.)を頚静脈に挿入した。下腹部正中切開を行い、膀胱を満たして圧力を測定するための第2のPE−50カテーテルを膀胱円蓋(bladder dome)に挿入し、切開口を縫合した。
ラットの群を、NSAID単独(n=6〜8)およびガバペンチンまたは プレガバリン単独(n=6〜8)で治療し、その後、累積的な用量−反応プロトコルを行った。NSAIDおよび、ガバペンチンまたはプレガバリンの混合物(n=6〜8)をさまざまな体積比で、単回の非累積的投与で試験した。
薬剤の調製および投与体積
ガバペンチン, ナプロキセン(ナトリウム塩)、およびジクロフェナク(ナトリウム塩)を蒸留水に溶かした。ニメスリド、フルルビプロフェンおよびスリンダクは、DMF(25%v/v)およびTween 80(8%v/v)を含む蒸留水に溶かした。1ml/kg体重の体積で用量を注入投与した。
実験計画:
a)生理食塩水を、蠕動ポンプを用いて、膀胱充填用カテーテルを通じて、0.055ml/分の速度で60分間、継続的に注入し、膀胱活性の基準値を得た。次に、注入ポンプを停止し、膀胱から、注入カテーテルを通じて、毛管現象により、残留流体を排出して空の状態にした。この手順の後、単独の充填膀胱内圧測定を行い、2つの排尿水力学パラメーター:膀胱容量(BVC)および排尿圧力(MP)を決定した(BVCおよびMPの基底値)。
b)その後、生理食塩水中0.25%酢酸溶液を、同一の流速で膀胱に注入し、膀胱の刺激を誘発した。酢酸注入30分後、3つのベシクル注入を、20分間隔で行った。次に、注入ポンプを停止し、膀胱を空にし、単独の充填膀胱内圧測定を、前に報告されたように記録した(刺激後のBVCおよびMP値)。
c)その後、単回投与のガバペンチン、プレガバリンまたはNSAIDを静脈内投与し、20分後、注入ポンプを停止し、膀胱を空にし、単独の充填膀胱内圧測定を、前に報告されたように記録した(治療後のBVCおよびMP値)。累積用量−反応プロトコルに従い、この手順を3回繰り返した。
ガバペンチン+NSAID、およびプレガバリン+NSAIDの組合せでは、同一条件下で、静脈への単回投与/ラットを1回のみ行った。
データ解析
BVCは、排尿筋の収縮を誘発するのに必要とされ、その後排尿される、膀胱に注入された流体(生理食塩水または希釈酢酸)の容積(mL)として定義される。MPは、排尿の間の排尿筋の収縮により決定される最大膀胱内圧(mmHg)として定義される。
酢酸注入後50%〜90%の膀胱容量の低下を示したラットのみを使用した。
各動物の膀胱容量の変化を、「基底(生理食塩水注入)に対する%膀胱容量」として表示し、この指数の上昇を、有効性(基底値に対する刺激からの回復)の尺度として使用した。各薬剤を単独で投与した場合の実験データを使用して、各固定比率の組合せについて、相加効果の理論曲線を算出した。次に、例えば、R. Tallarida, “Drug Synergism共力作用 and dose-effect data analysis,” 57-87 (2000) Chapman & Hall/CRC Press, Boca Raton FLに記載されるように、2曲線について、基底値に対する膀胱容量の回復のED60値などの等効果用量を比較することによって、相乗または相加効果を評価するため、2要因の分散分析(two-way ANOVA)により、算出した相加曲線を、実験組合せの曲線と比較した。
結果
結果を表1〜16および図1A〜15に示す。酢酸を用いた膀胱注入は、BVCの顕著な低減を誘発した。試験したほとんどの混合物において、この過活動膀胱の動物モデルの膀胱容量の増大における相乗的(すなわち、超相加的)作用を示した。
基底のMP値(生理食塩水の注入の間)は、結果的に、正常範囲(20〜40mmHg)および可変であった。酢酸を用いた注入は、概して、ガバペンチン、プレガバリンまたは抗炎症薬で治療した後に基底値まで回復させる、MPの増大を誘発した。
Figure 0005308350
Figure 0005308350
Figure 0005308350
Figure 0005308350
Figure 0005308350
Figure 0005308350
Figure 0005308350
Figure 0005308350
Figure 0005308350
Figure 0005308350
Figure 0005308350
Figure 0005308350
Figure 0005308350
Figure 0005308350
Figure 0005308350
Figure 0005308350

Claims (2)

  1. ジクロフェナク、フルルビプロフェン、ナプロキセンおよびニメスリドから選択される非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の事前投与同時投与または事後投与と組み合わせて、下部尿路機能障害を患う対象の尿失禁を治療するための医薬組成物であって、α2δカルシウム・チャンネル・サブユニット(A2d)リガンドであるガバペンチンを含む、医薬組成物。
  2. α2δカルシウム・チャンネル・サブユニット(A2d)リガンドであるガバペンチン事前投与同時投与または事後投与と組み合わせて、下部尿路機能障害を患う対象の尿失禁を治療するための医薬組成物であって、ジクロフェナク、フルルビプロフェン、ナプロキセンおよびニメスリドから選択される非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)を含む、医薬組成物。
JP2009541901A 2006-12-22 2007-12-21 α2δリガンドおよびNSAIDを用いた下部尿路機能障害の併用療法 Expired - Fee Related JP5308350B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US87171906P 2006-12-22 2006-12-22
US60/871,719 2006-12-22
PCT/EP2007/011313 WO2008077599A1 (en) 2006-12-22 2007-12-21 COMBINATION THERAPY OF LOWER URINARY TRACT DISORDERS WITH α2δ LIGANDS AND NSAIDS

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010522139A JP2010522139A (ja) 2010-07-01
JP2010522139A5 JP2010522139A5 (ja) 2011-02-17
JP5308350B2 true JP5308350B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=39272500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009541901A Expired - Fee Related JP5308350B2 (ja) 2006-12-22 2007-12-21 α2δリガンドおよびNSAIDを用いた下部尿路機能障害の併用療法

Country Status (26)

Country Link
US (1) US20080153888A1 (ja)
EP (1) EP2125021B8 (ja)
JP (1) JP5308350B2 (ja)
KR (1) KR20090092307A (ja)
CN (2) CN102058885B (ja)
AT (1) ATE511860T1 (ja)
AU (1) AU2007338367B2 (ja)
BR (1) BRPI0720351A2 (ja)
CA (1) CA2673545A1 (ja)
CY (1) CY1111783T1 (ja)
DK (1) DK2125021T3 (ja)
EA (1) EA017171B1 (ja)
ES (1) ES2367881T3 (ja)
HK (1) HK1155663A1 (ja)
HR (1) HRP20110634T1 (ja)
IL (1) IL198891A (ja)
MX (1) MX2009006575A (ja)
NO (1) NO20092581L (ja)
NZ (1) NZ577097A (ja)
PL (1) PL2125021T3 (ja)
PT (1) PT2125021E (ja)
RS (1) RS51940B (ja)
SI (1) SI2125021T1 (ja)
UA (1) UA94979C2 (ja)
WO (1) WO2008077599A1 (ja)
ZA (1) ZA200905038B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2337564A1 (en) * 2008-09-04 2011-06-29 NeuroSearch A/S A method for combating adverse effects arising from antipsychotic treatment
US20130323288A1 (en) * 2010-07-08 2013-12-05 Wellesley Pharmaceuticals, Llc Pharmaceutical formulation for bedwetting and method of use thereof
US9415048B2 (en) * 2010-07-08 2016-08-16 Wellesley Pharmaceuticals, Llc Pharmaceutical formulation for reducing frequency of urination and method of use thereof
CN102648915B (zh) * 2011-02-28 2015-04-15 鲁南制药集团股份有限公司 一种治疗或预防神经病理性疼痛的药物组合物
ITMI20121263A1 (it) 2012-07-19 2014-01-20 Recordati Ind Chimica E Farma Ceutica S P A Forma farmaceutica multistrato
US10792326B2 (en) 2013-06-28 2020-10-06 Wellesley Pharmaceuticals, Llc Pharmaceutical formulation for bedwetting and method of use thereof
ES2709758T3 (es) 2014-06-16 2019-04-17 Farm Rayere S A Composición farmacéutica que combina un anticonvulsivante y un derivado del ácido nicotínico

Family Cites Families (125)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4018830A (en) * 1969-09-22 1977-04-19 Merck & Co., Inc. Phenylthioaralkylamines
US3840597A (en) 1971-02-24 1974-10-08 Riker Laboratories Inc Substituted 2-phenoxy alkane-sulfonanilides
DE2460891C2 (de) 1974-12-21 1982-09-23 Gödecke AG, 1000 Berlin 1-Aminomethyl-1-cycloalkanessigsäuren und deren Ester, Verfahren zu deren Herstellung und diese Verbindungen enthaltende Arzneimittel
GB1561411A (en) * 1977-02-25 1980-02-20 Science Union & Cie 2-phenoxyphenyl pyrrolidines and pharmaceutical compositions containing them
DE2756113A1 (de) 1977-12-16 1979-06-21 Thomae Gmbh Dr K Neue 4-hydroxy-2h-1,2-benzothiazin- 3-carboxamid-1,1-dioxide, verfahren zu ihrer herstellung und diese enthaltende arzneimittel
US4885367A (en) 1987-11-19 1989-12-05 Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. Sulfonanilide compounds
US6197819B1 (en) 1990-11-27 2001-03-06 Northwestern University Gamma amino butyric acid analogs and optical isomers
ZA923283B (en) * 1991-05-29 1993-01-27 Akzo Nv Phenoxyphenyl derivatives
DK0641330T3 (da) 1992-05-20 2001-12-03 Univ Northwestern Gaba- og L-glutaminsyreanaloger til antikrampeanfaldsbehandling
ATE135697T1 (de) 1992-10-28 1996-04-15 Shionogi & Co Benzylidenderivate
WO1994015932A1 (en) 1993-01-15 1994-07-21 G.D. Searle & Co. Novel 3,4-diaryl thiophenes and analogs thereof having use as antiinflammatory agents
CA2113787A1 (en) * 1993-01-29 1994-07-30 Nobuyuki Hamanaka Carbocyclic sulfonamides
US5380738A (en) 1993-05-21 1995-01-10 Monsanto Company 2-substituted oxazoles further substituted by 4-fluorophenyl and 4-methylsulfonylphenyl as antiinflammatory agents
US5474995A (en) 1993-06-24 1995-12-12 Merck Frosst Canada, Inc. Phenyl heterocycles as cox-2 inhibitors
US5344991A (en) * 1993-10-29 1994-09-06 G.D. Searle & Co. 1,2 diarylcyclopentenyl compounds for the treatment of inflammation
US5466823A (en) 1993-11-30 1995-11-14 G.D. Searle & Co. Substituted pyrazolyl benzenesulfonamides
CN1061036C (zh) 1993-11-30 2001-01-24 G·D·瑟尔公司 用于治疗炎症的取代的吡唑基苯磺酰胺类化合物
US5475018A (en) 1993-11-30 1995-12-12 G. D. Searle & Co. 1,5-diphenyl pyrazole compounds for treatment of inflammation
US5418254A (en) 1994-05-04 1995-05-23 G. D. Searle & Co. Substituted cyclopentadienyl compounds for the treatment of inflammation
AU2424895A (en) 1994-05-04 1995-11-29 G.D. Searle & Co. Substituted spirodienes for the treatment of inflammation
US5486534A (en) 1994-07-21 1996-01-23 G. D. Searle & Co. 3,4-substituted pyrazoles for the treatment of inflammation
CA2195847A1 (en) 1994-07-27 1996-02-08 John J. Talley Substituted thiazoles for the treatment of inflammation
US5616601A (en) 1994-07-28 1997-04-01 Gd Searle & Co 1,2-aryl and heteroaryl substituted imidazolyl compounds for the treatment of inflammation
US5620999A (en) 1994-07-28 1997-04-15 Weier; Richard M. Benzenesulfonamide subtituted imidazolyl compounds for the treatment of inflammation
US5521213A (en) 1994-08-29 1996-05-28 Merck Frosst Canada, Inc. Diaryl bicyclic heterocycles as inhibitors of cyclooxygenase-2
US5547975A (en) 1994-09-20 1996-08-20 Talley; John J. Benzopyranopyrazolyl derivatives for the treatment of inflammation
US5739166A (en) 1994-11-29 1998-04-14 G.D. Searle & Co. Substituted terphenyl compounds for the treatment of inflammation
JP2636819B2 (ja) 1994-12-20 1997-07-30 日本たばこ産業株式会社 オキサゾール系複素環式芳香族化合物
JP3181190B2 (ja) * 1994-12-20 2001-07-03 日本たばこ産業株式会社 オキサゾール誘導体
US5596008A (en) 1995-02-10 1997-01-21 G. D. Searle & Co. 3,4-Diaryl substituted pyridines for the treatment of inflammation
US5633272A (en) 1995-02-13 1997-05-27 Talley; John J. Substituted isoxazoles for the treatment of inflammation
EP0809636B1 (en) 1995-02-13 2002-09-04 G.D. Searle & Co. Substituted isoxazoles for the treatment of inflammation
US5731343A (en) 1995-02-24 1998-03-24 The Scripps Research Institute Method of use of radicicol for treatment of immunopathological disorders
WO1996037479A1 (en) 1995-05-26 1996-11-28 F. Hoffmann La Roche Ag Cyclohexanone oxime derivatives
CA2223154A1 (en) 1995-06-02 1996-12-05 G.D. Searle & Co. Heterocyclo substituted hydroxamic acid derivatives as cyclooxygenase-2 and 5-lipoxygenase inhibitors
US5643933A (en) 1995-06-02 1997-07-01 G. D. Searle & Co. Substituted sulfonylphenylheterocycles as cyclooxygenase-2 and 5-lipoxygenase inhibitors
US5968974A (en) 1995-07-19 1999-10-19 Merck & Co., Inc. Method of treating colonic adenomas
DE69633566T2 (de) 1995-07-21 2005-12-08 Savvipharm Inc. Orotatsalze von 5-amino- oder substituierten amino-1,2,3-triazolen zur behandlung von neoplasmen
PT848703E (pt) 1995-07-21 2001-01-31 Nycomed Austria Gmbh Derivados de benzosulfonamidas como inibidores da enzima ciclo-oxigenase ii
GB9520584D0 (en) 1995-10-09 1995-12-13 Fujisawa Pharmaceutical Co Pyrazole derivatives,processes for preparation thereof and pharmaceutical composition comprising the same
US6020343A (en) 1995-10-13 2000-02-01 Merck Frosst Canada, Inc. (Methylsulfonyl)phenyl-2-(5H)-furanones as COX-2 inhibitors
US5981576A (en) * 1995-10-13 1999-11-09 Merck Frosst Canada, Inc. (Methylsulfonyl)phenyl-2-(5H)-furanones as COX-2 inhibitors
US6057319A (en) * 1995-10-30 2000-05-02 Merck Frosst Canada & Co. 3,4-Diaryl-2-hydroxy-2,5-dihydrofurans as prodrugs to cox-2 inhibitors
CZ293595A3 (cs) 1995-11-09 1999-12-15 Farmak A. S. Deriváty N,N-dimethyl-2-(arylthio)benzylaminu, jejich soli, způsoby jejich přípravy a jejich použití v léčivých přípravcích
US6222048B1 (en) * 1995-12-18 2001-04-24 Merck Frosst Canada & Co. Diaryl-2-(5H)-furanones as Cox-2 inhibitors
ES2176668T3 (es) 1996-02-07 2002-12-01 Warner Lambert Co Aminoacidos ciclicos novedosos como agentes farmaceuticos.
US5990114A (en) * 1996-02-28 1999-11-23 Recordati, S.A., Chemical And Pharmaceutical Company Use of 5-HT1A receptor antagonists for the treatment of urinary incontinence
CZ287598A3 (cs) 1996-03-14 1999-02-17 Warner-Lambert Company Přemostěné cyklické aminokyseliny
KR100512506B1 (ko) 1996-03-14 2005-12-21 워너-램버트 캄파니 엘엘씨 제약제제로서신규한치환시클릭아미노산
US6180651B1 (en) 1996-04-04 2001-01-30 Bristol-Myers Squibb Diarylmethylidenefuran derivatives, processes for their preparation and their uses in therapeutics
US5908858A (en) 1996-04-05 1999-06-01 Sankyo Company, Limited 1,2-diphenylpyrrole derivatives, their preparation and their therapeutic uses
ES2311571T3 (es) 1996-04-12 2009-02-16 G.D. Searle Llc Derivados de bencenosulfonamida sustituidos como profarmacos de inhibidores de cox-2.
US5883267A (en) 1996-05-31 1999-03-16 Merck & Co., Inc. Process for making phenyl heterocycles useful as cox-2 inhibitors
CA2260016C (en) 1996-07-18 2004-03-09 Merck Frosst Canada Inc. Substituted pyridines as selective cyclooxygenase-2 inhibitors
US5861419A (en) 1996-07-18 1999-01-19 Merck Frosst Canad, Inc. Substituted pyridines as selective cyclooxygenase-2 inhibitors
AU733896B2 (en) 1996-10-23 2001-05-31 Warner-Lambert Company Substituted gamma aminobutyric acids as pharmaceutical agents
ATA16597A (de) 1997-02-03 1998-04-15 Nycomed Austria Gmbh Neue substituierte p-sulfonylaminobenzol- sulfonsäureamide
WO1998046594A1 (fr) 1997-04-11 1998-10-22 Grelan Pharmaceutical Co., Ltd. Derives de pyrazole et inhibiteurs de cox les renfermant
US6127545A (en) 1997-04-18 2000-10-03 Merck & Co., Inc. Process for making 2-aryl-3-aryl-5-halo pyridines useful as COX-2 inhibitors
US6130334A (en) 1998-04-15 2000-10-10 Merck & Co., Inc. Process for making 2-aryl-3-aryl-5-halo pyridines useful as COX-2 inhibitors
US6034256A (en) 1997-04-21 2000-03-07 G.D. Searle & Co. Substituted benzopyran derivatives for the treatment of inflammation
US6077850A (en) 1997-04-21 2000-06-20 G.D. Searle & Co. Substituted benzopyran analogs for the treatment of inflammation
KR20010014288A (ko) 1997-06-30 2001-02-26 오르토-맥네일 파마슈티칼, 인코퍼레이티드 염증성 질환의 치료에 유용한 2-치환된 이미다졸
AP9801302A0 (en) 1997-07-23 2000-01-23 Pfizer Indole compounds as anti-inflammatory/analgesic agents..
US6307047B1 (en) 1997-08-22 2001-10-23 Abbott Laboratories Prostaglandin endoperoxide H synthase biosynthesis inhibitors
ATE311867T1 (de) * 1997-09-08 2005-12-15 Warner Lambert Co Analgetische zusammensetzung enthaltend antiepileptische arzneistoffe und deren verwendungen
US5925769A (en) 1997-09-09 1999-07-20 Ortho Pharmaceutical, Corp. Acetylenic 1,5-diarylpyrazoles as antiinflammatory agents
US6046217A (en) 1997-09-12 2000-04-04 Merck Frosst Canada & Co. 2,3,5-trisubstituted pyridines as inhibitors of cyclooxygenase-2
US6140515A (en) 1997-09-24 2000-10-31 Merck & Co., Inc. Process of making 3-aryloxy, 4-aryl furan-2-ones useful as inhibitors of COX-2
US6040450A (en) 1997-09-25 2000-03-21 Merck & Co., Inc. Process for making diaryl pyridines useful as cox-2-inhibitors
US6635673B1 (en) 1997-10-27 2003-10-21 Warner-Lambert Company Cyclic amino acids and derivatives thereof useful as pharmaceutical agents
US6080876A (en) 1997-10-29 2000-06-27 Merck & Co., Inc. Process for making phenyl heterocycles useful as COX-2 inhibitors
US6133292A (en) 1997-10-30 2000-10-17 Merck Frosst Canada & Co. Diaryl-5-alkyl-5-methyl-2-(5H)-furanones as selective cyclooxygenase-2-inhibitors
EP1047678B1 (en) 1997-12-16 2004-09-08 Warner-Lambert Company LLC 1-substituted-1-aminomethyl-cycloalkane derivatives (=gabapentin analogues), their preparation and their use in the treatment of neurological disorders
KR20010033154A (ko) 1997-12-16 2001-04-25 로즈 암스트롱, 크리스틴 에이. 트러트웨인 제약물로서의 신규한 아민
TR200001800T2 (tr) 1997-12-16 2001-03-21 Warner-Lambert Company -4(3)-İkameli -4(3)- aminometil-(tio) piran veya- piperidin türevleri (=Gabapentin analogları), hazırlanmaları ve nörolojik hastalıkların tedavisinde kullanımları
JP3256513B2 (ja) 1998-02-11 2002-02-12 ファイザー製薬株式会社 ベンゾイミダゾールシクロオキシゲナーゼ−2阻害剤
US5994379A (en) 1998-02-13 1999-11-30 Merck Frosst Canada, Inc. Bisaryl COX-2 inhibiting compounds, compositions and methods of use
JP2002517423A (ja) 1998-06-08 2002-06-18 アドバンスド メディスン インコーポレーテッド シクロオキシゲナーゼ−2の多結合インヒビター
KR100295206B1 (ko) 1998-08-22 2001-07-12 서경배 디아릴벤조피란유도체및이를함유하는시클로옥시게네이즈-2저해제조성물
BR9914858A (pt) 1998-10-27 2002-02-05 Abbott Lab Inibidores de biosìntese sintase h de endoperóxido de prostaglandina
US6077869A (en) 1998-10-29 2000-06-20 Ortho-Mcneil Pharmaceutical, Inc. Aryl phenylhydrazides as selective COX-2 inhibitors for treatment of inflammation
US6441156B1 (en) * 1998-12-30 2002-08-27 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Calcium channel compositions and methods of use thereof
NZ512910A (en) 1999-02-23 2003-11-28 Pfizer Prod Inc Monoamine reuptake inhibitors for treatment of CNS disorders
EP1161263A1 (en) * 1999-03-10 2001-12-12 Warner-Lambert Company Llc Analgesic compositions comprising anti-epileptic compounds and methods of using same
US6992109B1 (en) * 1999-04-08 2006-01-31 Segal Catherine A Method for the treatment of incontinence
ATE463242T1 (de) * 1999-04-08 2010-04-15 Warner Lambert Co Behandlung von inkontinenz
ES2317839T3 (es) 1999-06-10 2009-05-01 Warner-Lambert Company Llc Acidos 3-propil gamma-aminobutiricos monosustituidos.
KR100796851B1 (ko) 1999-06-16 2008-01-22 템플 유니버시티-오브 더 커먼웰쓰 시스템 오브 하이어 에듀케이션 사이클록시게나아제-2의 억제제로서 1-(4-설파밀아릴)-3-치환형-5-아릴-2-피라졸린
MXPA00006605A (es) 1999-07-02 2004-12-09 Pfizer Compuestos de carbonil-indol biciclicos como agentes antiinflamatorios/analgesicos.
US6077868A (en) 1999-07-20 2000-06-20 Wisconsin Alumni Research Foundation Selective inhibition of cyclooxygenase-2
US6387909B1 (en) * 1999-07-30 2002-05-14 Recordati S.A. Chemical And Pharmaceutical Company Thienopyranecarboxamide derivatives
US6306861B1 (en) * 1999-07-30 2001-10-23 Recordati S.A. Chemical And Pharmaceutical Company Thienopyrancecarboxamide derivatives
US6306890B1 (en) 1999-08-30 2001-10-23 Vanderbilt University Esters derived from indolealkanols and novel amides derived from indolealkylamides that are selective COX-2 inhibitors
AU769430B2 (en) 1999-10-13 2004-01-29 Pfizer Products Inc. Biaryl ether derivatives useful as monoamine reuptake inhibitors
US6365591B1 (en) * 1999-10-18 2002-04-02 Recordati, S.A., Chemical And Pharmacueticals Company Isoxazolecarboxamide derivatives
US6403594B1 (en) * 1999-10-18 2002-06-11 Recordati, S.A. Chemical And Pharmaceutical Company Benzopyran derivatives
US6083969A (en) 1999-10-20 2000-07-04 Ortho-Mcneil Pharaceutical, Inc. 1,3- and 2,3-diarylcycloalkano and cycloalkeno pyrazoles as selective inhibitors of cyclooxygenase-2 and antiinflammatory agents
HN2000000224A (es) 1999-10-20 2001-04-11 Warner Lambert Co Aminoacidos biciclicos como agentes farmaceuticos
GB2362646A (en) 2000-05-26 2001-11-28 Warner Lambert Co Cyclic amino acid derivatives useful as pharmaceutical agents
GB2365425A (en) 2000-08-01 2002-02-20 Parke Davis & Co Ltd Alkyl amino acid derivatives useful as pharmaceutical agents
NZ525143A (en) 2000-09-14 2005-12-23 Gruenenthal Chemie Beta-thio-amino acids
PE20021046A1 (es) 2000-09-30 2002-12-14 Gruenenthal Chemie Sulfonilguanidina que tiene afinidad al punto de fijacion de gabapentina
DE10048715A1 (de) 2000-09-30 2004-05-19 Grünenthal GmbH Verwendung von Aminosäure zur Behandlung von Schmerz
US6992076B2 (en) 2000-10-06 2006-01-31 Xenoport, Inc. Bile-acid derived compounds for providing sustained systemic concentrations of drugs after oral administration
GB2367869B (en) 2000-10-14 2004-10-06 Trw Ltd Rear-axle demand for use with front push-through in electrohydraulic (EHB) braking systems
US6359182B1 (en) * 2000-10-26 2002-03-19 Duke University C-nitroso compounds and use thereof
GB2368579A (en) 2000-10-31 2002-05-08 Parke Davis & Co Ltd Azole pharmaceutical agents
WO2002042414A2 (en) 2000-11-17 2002-05-30 Xenoport, Inc. Amino acid conjugates providing for sustained systemic concentrations of gaba analogues
ITMI20010733A1 (it) * 2001-04-05 2002-10-05 Recordati Chem Pharm Uso di inibitori dell'isoenzina cox-2 per il trattamento dell'incontinenza urinaria
KR100618743B1 (ko) 2001-04-19 2006-08-31 워너-램버트 캄파니 엘엘씨 융합된 비사이클릭 또는 트리사이클릭 아미노산
NZ567711A (en) 2001-06-11 2009-10-30 Xenoport Inc Orally administered dosage forms of GABA analog prodrugs having reduced toxicity
ITMI20011308A1 (it) 2001-06-21 2002-12-21 Nicox Sa Farmaci per il dolore cronico
JP2005526040A (ja) * 2002-02-19 2005-09-02 ファルマシア・コーポレーション 失禁の治療のためのシクロオキシゲナーゼ阻害剤及び抗ムスカリン剤の使用
US20040132826A1 (en) * 2002-10-25 2004-07-08 Collegium Pharmaceutical, Inc. Modified release compositions of milnacipran
KR20050085563A (ko) 2002-12-13 2005-08-29 워너-램버트 캄파니 엘엘씨 하부요로증상을 치료하기 위한 알파-2-델타 리간드
BR0317606A (pt) 2002-12-20 2005-11-29 Dynogen Pharmaceuticals Inc Métodos de tratamento de distúrbios não dolorosos da bexiga urinária que usam moduladores de canal de cálcio de subunidade (alfa)2(delta)
US6846823B2 (en) * 2003-04-04 2005-01-25 Dynogen Pharmaceuticals, Inc. Method of treating lower urinary tract disorders
US20040248979A1 (en) 2003-06-03 2004-12-09 Dynogen Pharmaceuticals, Inc. Method of treating lower urinary tract disorders
EP1670451A4 (en) 2003-09-11 2009-10-21 Xenoport Inc TREATMENT AND / OR PREVENTION OF URINARY INCONTINENCE AND PROMOTERS OF GABA ANALOGS
ES2244326B1 (es) * 2004-04-05 2007-02-16 Laboratorios Del Dr. Esteve, S.A. Combinacion de substancias activas.
EP1838291A4 (en) 2005-01-21 2008-12-03 Pharmanova Inc PHARMACEUTICAL FORMULATIONS AND METHOD OF USE THEREOF
WO2006090275A1 (en) * 2005-02-24 2006-08-31 Pfizer Limited Treatment of incontinence
WO2006102029A2 (en) * 2005-03-21 2006-09-28 Dov Pharmaceutical, Inc. Methods and compositions for the treatment of urinary incontinence
GB0509993D0 (en) * 2005-05-17 2005-06-22 Bamford Antony S Load sharing riser tensioning system

Also Published As

Publication number Publication date
IL198891A (en) 2013-04-30
ES2367881T3 (es) 2011-11-10
SI2125021T1 (sl) 2011-09-30
ATE511860T1 (de) 2011-06-15
EP2125021A1 (en) 2009-12-02
BRPI0720351A2 (pt) 2019-05-14
CA2673545A1 (en) 2008-07-03
RS51940B (en) 2012-02-29
JP2010522139A (ja) 2010-07-01
DK2125021T3 (da) 2011-09-19
NO20092581L (no) 2009-07-08
EP2125021B1 (en) 2011-06-08
HK1155663A1 (en) 2012-05-25
WO2008077599A1 (en) 2008-07-03
MX2009006575A (es) 2009-07-02
EP2125021B8 (en) 2012-02-15
IL198891A0 (en) 2010-02-17
EA017171B1 (ru) 2012-10-30
CN101600458A (zh) 2009-12-09
NZ577097A (en) 2012-05-25
US20080153888A1 (en) 2008-06-26
AU2007338367B2 (en) 2010-05-20
KR20090092307A (ko) 2009-08-31
PT2125021E (pt) 2011-07-26
CN102058885A (zh) 2011-05-18
CN102058885B (zh) 2013-04-10
AU2007338367A1 (en) 2008-07-03
PL2125021T3 (pl) 2011-10-31
UA94979C2 (uk) 2011-06-25
EA200900868A1 (ru) 2009-12-30
CY1111783T1 (el) 2015-10-07
HRP20110634T1 (hr) 2011-10-31
ZA200905038B (en) 2010-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5308350B2 (ja) α2δリガンドおよびNSAIDを用いた下部尿路機能障害の併用療法
ES2537387T3 (es) Método de uso de inhibidores de la recaptación de la dopamina y sus análogos para el tratamiento de los síntomas de la diabetes y el retraso o la prevención de las afecciones patológicas asociadas con la diabetes
US20030191172A1 (en) Method of using cyclooxygenase inhibitors and antimuscarinic agents
JP6441267B2 (ja) 過活動膀胱を治療するためのβ−3アドレナリン受容体アゴニストおよびムスカリン受容体アンタゴニストの組み合わせ
US20090163451A1 (en) Methods for treating visceral pain
WO2007100795A2 (en) Combinations comprising a histone deacetylase inhibiting agent and a nuclear hormone receptor ligand for treating cardiovascular conditions
JP2006515327A (ja) ナトリウムチャネル調節因子を用いた下部尿路障害を処置するための方法
Zhang et al. Inhibition of bladder overactivity by a combination of tibial neuromodulation and tramadol treatment in cats
KR20030087046A (ko) 요실금 치료에서 선택적 cox-2 억제물질의 용도
WO2008111956A2 (en) Fatty acid oxidation inhibitors treating hyperglycemia and related disorders
US20110288105A1 (en) Eltoprazine for the treatment of l-dopa-induced dyskinesia
WO2006132196A1 (ja) β3作動薬を含有する新規な医薬
JP2015509931A (ja) 医薬的な組み合わせ
Cagla Ozbakis Akkurt et al. Effects of intravenous small dose ketamine and midazolam on postoperative pain following knee arthroscopy
WO2012171653A1 (en) Sarizotan for use in the treatment of attention deficit hyperactivity disorder (adhd)
EP1915992A1 (en) Use of cyclooxygenase inhibitors and antimuscarinic agents for the treatment of incontinence
WO2005051378A1 (en) Method and composition for treating neurodegenerative disorders
CA2639336A1 (en) Therapeutic combinations and methods for cardiovascular improvement and treating cardiovascular disease

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees