JP5298805B2 - 記録装置及び記録装置における記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、加速領域と定速領域とを有する速度で移動する記録手段が、加速途中から記憶を開始する記録装置及び記録装置における記録方法に関する。
例えば、特許文献1では、シリアル式の印刷装置において、キャリッジが定速域に到達する前の加速領域の途中から印字動作を開始する加減印字モードを備えた印刷制御装置が開示されている。また、特許文献1〜3には、シリアル式の印刷装置において、紙送り動作の減速途中からキャリッジを起動することにより、紙送り動作の終了と同時に印字動作(インク吐出)を開始し、キャリッジの停止前の移動途中で印字動作の終了と同時に紙送り動作を開始する技術が開示されている。このようにキャリッジの移動過程と紙送り動作過程とをその始めと終わりの一部の期間で動作を重複させることで、印刷処理時間の短縮が図られている。
特開2003−63085号公報 特開2001−232882号公報 特開2001−1592号公報
しかしながら、紙送り時間が長く次のキャリッジ駆動が十分に加速完了するだけの時間がとれる場合でも、キャリッジの停止時間が長くなるだけで必ず加速印刷を実施してしまい、無駄なキャリッジ停止時間が発生してしまうという問題があった。加速印刷は、キャリッジの加速途中から早期に印字動作の開始できるので、スループットの向上に貢献する。しかし、紙送り時間が長い場合は、定速領域に達してから印字動作を開始できるCR駆動距離(助走距離)を確保しうる位置まで移動できる時間的な余裕があるにも関わらず、キャリッジは加速印刷を行うための助走距離だけ確保される停止位置で停止していた。そのため、印刷スループットの向上が制限されていたという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、加速記録を基本的に行う構成において、停止位置取得手段が求めた今回の停止位置で記録手段を停止させると記録媒体が記録手段を次回起動させる搬送位置に達するまでに記録手段の待ち時間が発生する場合は、今回の停止位置をその待ち時間を短くしうる位置に変更して次回の記録開始位置に達したときの記録手段の移動速度の高速化を図ることで、記録のスループットのさらなる向上を図ることができる記録装置及び記録装置における記録方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、記録媒体を搬送する搬送手段と、記録データに基づき記録媒体に記録を施す記録手段と、前記記録手段を前記記録媒体の搬送方向と交差する方向へ移動させる移動手段と、前記記録手段、前記搬送手段及び前記移動手段を制御する制御手段と、今回と次回の記録データに基づき前記記録手段今回の減速途中の位置に至るまでに今回の記録終了位置に達し、かつ前記記録手段次回の加速途中で次回の記録開始位置に達する今回の停止位置を求める停止位置取得手段と、今回の記録を終えた記録媒体を前記搬送手段が次回の記録位置まで搬送する搬送位置が、前記記録手段の移動を開始させるべき開始位置に達するまでに前記記録手段の停止状態での待ち時間が発生するか否かを判断する判断手段と、前記待ち時間が発生する場合は、前記待ち時間がなくなるまでの範囲で前記今回の停止位置を延長する延長処理手段とを備え、前記制御手段は、前記延長処理手段による前記停止位置の延長が行われた場合は、当該延長後の今回の停止位置で前記記録手段を停止させることにより、次回の移動を開始した前記記録手段がより高速側で次回の記録開始位置に到達して記録を開始するように前記移動手段及び前記記録手段を制御することを要旨とする。
この発明によれば、判断手段は、今回の記録を終えた記録媒体を次回の記録位置まで搬送する搬送手段の搬送位置が、記録手段の移動を開始させるべき開始位置に達するまでに記録手段の停止状態での待ち時間が発生するか否かを判断する。そして、待ち時間が発生する場合は、延長処理手段が、待ち時間がなくなるまでの範囲で、停止位置取得手段が取得した今回の停止位置を延長する。このため、延長処理手段による停止位置の延長が行われた場合は、記録手段の今回の停止位置が延長されることにより、その延長された停止位置から次回の記録手段の移動が開始されることから、次回の記録開始位置がより高速側へシフトする。例えば、記録手段が加速領域を過ぎた定速領域からの記録の開始も可能となる。従って、延長処理手段による延長しない場合に比べ、その1行の記録に要する記録所要時間を短縮できる。よって、記録装置による記録速度の一層の高速化を実現できる。
本発明の記録装置では、前記停止位置取得手段は、今回の記録データに基づき前記記録手段の減速途中で今回の記録終了位置に達しうる今回の停止位置を演算する第1演算手段と、前記記録手段の今回の記録のための移動中に次回の記録データに基づき前記記録手段の加速途中で次回の記録開始位置に達しうる次回の起動位置を今回の停止位置として演算する第2演算手段と、前記第2演算手段が求めた今回の停止位置が、前記第1演算手段が求めた今回の停止位置より前記記録手段の今回の移動方向先方にあると判断した場合には、前記停止位置取得手段が求める前記今回の停止位置を、前記第1演算手段が求めた今回の停止位置から、前記第2演算手段が求めた前記今回の停止位置に変更する停止位置変更手段とを備えていることが好ましい。
この発明によれば、演算手段が、今回の記録データに基づき記録手段の減速途中で今回の記録終了位置に達しうる今回の停止位置を演算する。その後、記録手段の今回の記録のための移動中に、停止位置変更手段が、次回の記録データに基づき記録手段の加速途中で次回の記録開始位置に達しうる今回の停止位置を演算する。そして、停止位置変更手段は、演算手段が求めた停止位置より停止位置変更手段が求めた今回の停止位置の方が記録手段の移動方向先方にあると判断した場合には、演算手段が求めた今回の停止位置を、停止位置変更手段が求めた今回の停止位置に変更する。よって、記録手段が今回の停止位置から次回の移動を開始すれば、次回の加速途中で記録開始位置に到達できる。また、記録手段の今回の移動開始前に次回の記録データが準備されていなくても、記録手段の今回の移動中に次回の記録データを取得して今回の停止位置の変更処理及び延長処理を行うことができる。
また、本発明の記録装置では、前記制御手段は、前記記録手段の記録動作終了と略同時に前記搬送手段を駆動させて前記記録媒体を次回の記録位置まで搬送するとともに、当該記録媒体の搬送動作の停止と略同時に次回の記録が開始されるように前記搬送動作の途中から前記記録手段の移動が開始されるように構成されており、前記搬送手段が前記記録媒体を次回の記録位置まで搬送するための所要時間である媒体送り時間を求める送り時間演算手段と、前記記録手段の今回の記録動作終了時点から次回の記録動作開始時点までの記録間隔時間を求める間隔時間演算手段とをさらに備え、前記判断手段は、前記媒体送り時間が前記記録間隔時間を超えるか否かを判断し、前記延長処理手段は、前記媒体送り時間が前記記録間隔時間を超える場合は、前記媒体送り時間が前記記録間隔時間未満とならない範囲で、前記記録手段の今回の停止位置を延長することが好ましい。
この発明によれば、記録手段の記録動作終了と略同時に記録媒体の次回の搬送動作が行われるとともに、記録媒体の搬送動作の停止と略同時に次回の記録が開始されるように搬送動作の途中から記録手段の移動が開始されることにより、加減速記録が行われる。そして、判断手段は、時間演算手段が求めた媒体送り時間が、間隔時間演算手段が求めた記録間隔時間を超えるか否かを判断する。延長処理手段は、媒体送り時間が記録間隔時間を超える場合は、媒体送り時間が記録間隔時間未満とならない範囲で、記録手段の今回の停止位置を延長する。よって、媒体送り時間と記録間隔時間との比較により、今回の停止位置を延長できるか否かを比較的簡単に判断できる。
また、本発明の記録装置では、前記停止位置変更手段、前記判断手段及び前記延長処理手段の処理は、前記記録手段の今回の移動中に行うことが好ましい。
この発明によれば、停止位置変更手段、判断手段及び延長処理手段の処理は、記録手段の今回の移動中に行うので、次回の記録データが、今回の記録手段の移動開始後にしか取得できなくても、今回の停止位置の延長処理を行って、次回の記録開始位置をより高速側にシフトできる。
また、本発明の記録装置では、前記延長処理手段は、前記今回の停止位置を所定単位ずつ延長する延長処理を行い、延長処理結果の今回の停止位置に基づく前記記録間隔時間が前記媒体送り時間を超えないと前記判断手段が判断するうちは、前記所定単位ずつの延長処理を繰り返すことで、延長後の今回の停止位置を確定することが好ましい。
この発明によれば、延長処理手段は、今回の停止位置を所定単位ずつ延長しつつ、記録間隔時間が媒体送り時間を超えないと判断手段が判断するうちは、所定単位ずつの延長処理を繰り返すことにより、延長後の今回の停止位置を確定する。よって、記録間隔時間が媒体送り時間を超えないことを限度に、できるだけ記録開始位置を高速側へシフトできる。例えば記録開始位置を加速領域内においてより高速側へシフトする延長も可能となる。
また、本発明の記録装置では、前記記録手段は加速領域、定速領域及び減速領域を経る速度プロファイルで移動し、前記延長処理手段は、前記今回の停止位置を所定単位ずつ延長する延長処理を行うとともに、前記判断手段は、延長処理後の今回の停止位置に基づき次回の記録開始位置に到達したときの前記記録手段の移動速度が定速領域に達したか否かを判断し、前記移動速度が前記定速領域に達したと判断された場合は、当該延長処理を終了することが好ましい。
この発明によれば、判断手段は、延長処理後の今回の停止位置に基づき次回の記録開始位置に到達したときの記録手段の移動速度が定速領域に達したか否かを判断し、移動速度が定速領域に達したと判断された場合は、所定単位ずつの延長処理を終了する。よって、記録開始位置が定速領域に達すれば、今回の停止位置を延長しても記録開始位置をそれ以上高速側へシフトすることはできないので、それ以上の無駄な延長処理及び判断処理などを省くことができる。
また、本発明の記録装置では、前記延長処理手段は、前記記録手段の次回の記録開始位置が定速領域に達するまで今回の停止位置を延長できるか否かを判断し、前記次回の記録開始位置が前記定速領域に達するまで今回の停止位置を延長できると判断すれば、前記次回の記録開始位置が前記定速領域に達するまで今回の停止位置を延長することが好ましい。
この発明によれば、延長処理手段が、記録手段の次回の記録開始位置が定速領域に達するまで今回の停止位置を延長できると判断した場合に限り、次回の記録開始位置が定速領域に達するまで今回の停止位置を延長する。このため、今回の停止位置を十分延長して記録開始位置を定速領域まで高速化ができる場合に限り、今回の停止位置の延長を行うので、延長処理手段及び判断手段の処理の回数を少なく(例えば1回で)済ませられる。
また、本発明は、記録媒体を搬送する搬送手段と、記録媒体に記録を施す記録手段と、前記記録手段を前記搬送手段による前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動させる移動手段と、前記記録手段、前記搬送手段及び前記移動手段を制御する制御手段とを備えた記録装置における記録方法であって、今回と次回の記録データに基づき前記記録手段今回の減速途中の位置に至るまでに今回の記録終了位置に達し、かつ前記記録手段次回の加速途中で次回の記録開始位置に達する今回の停止位置を求める停止位置取得ステップと、今回の記録を終えた記録媒体を前記搬送手段が次回の記録位置まで搬送する搬送位置が、前記記録手段の移動を開始させるべき開始位置に達するまでに前記記録手段の停止状態での待ち時間が発生するか否かを判断する判断ステップと、前記待ち時間が発生する場合は、前記待ち時間がなくなるまでの範囲で前記今回の停止位置を延長する延長処理ステップと、前記制御手段は、前記延長処理ステップによる前記停止位置の延長が行われた場合は、当該延長後の今回の停止位置で前記記録手段を停止させることにより、次回の移動を開始した前記記録手段がより高速側で次回の記録開始位置に到達して記録を開始するように前記移動手段及び前記記録手段を制御する制御ステップとを備えたことを要旨とする。この記録方法の発明によれば、上記記録装置の発明と同様の効果が得られる。
(第一実施形態)
以下、本発明をインクジェット式記録装置に適用した第一実施形態を、図1〜図13に従って説明する。図1は、外装ケースを取り外した状態のインクジェット式記録装置の斜視図を示す。図1に示すように、記録装置としてのインクジェット式記録装置(以下、プリンタ11と称す)は、上側が開口する略四角箱状の本体ケース12を備え、この本体ケース12内に架設されたガイド軸13にはキャリッジ14が主走査方向(図1におけるX方向)に案内されて往復動可能な状態で設けられている。キャリッジ14が背面側で固定された無端状のタイミングベルト15は、本体ケース12の背板内面上に配設された一対のプーリ16,17に巻き掛けられ、一方のプーリ16と駆動軸が連結されたキャリッジモータ(以下、「CRモータ18」という)が正逆転駆動されることにより、キャリッジ14は主走査方向Xに往復動する構成となっている。
キャリッジ14の下部には、インクを噴射する記録ヘッド19(記録手段)が設けられ、さらに本体ケース12内において記録ヘッド19と対向する下方位置には、記録ヘッド19と記録媒体としての用紙Pとの間隔を規定するプラテン20がX方向に延びる状態で配置されている。また、キャリッジ14の上部には、ブラック用およびカラー用の各インクカートリッジ21,22が着脱可能に装填されている。記録ヘッド19は、各インクカートリッジ21,22から供給された各色のインクを、色ごとのノズルから噴射(吐出)する。
プリンタ11の背面側には、給紙トレイ23と、給紙トレイ23上に積重された多数枚の用紙Pのうち最上位の1枚のみを分離して副走査方向Y下流側に供給する自動給紙装置(Auto Sheet Feeder)24とが設けられている。
また、本体ケース12の図1における右側下部に配設された紙送りモータ(以下、「PFモータ25」という)が駆動されることにより、搬送ローラ31(紙送りローラ)及び排紙ローラ32(いずれも図2を参照)が回転駆動されて、用紙Pが副走査方向Yへ搬送される。そして、キャリッジ14を主走査方向Xに往復動させながら記録ヘッド19のノズルから用紙Pに向けてインクを噴射する印刷動作と、用紙Pを副走査方向Yに所定の搬送量で搬送する紙送り動作とを略交互(但し、各動作タイミングは一部重複)に繰り返すことで、用紙Pに文字や画像等の印刷が施される。
また、プリンタ11には、キャリッジ14の移動距離に比例する数のパルスを出力するリニアエンコーダ26がガイド軸13に沿って延びるように架設されており、リニアエンコーダ26の出力パルスを用いて求められるキャリッジ14の移動位置、移動方向及び移動速度に基づいて、キャリッジ14の速度制御及び位置制御は行われる。なお、プリンタ11においてホームポジション(キャリッジ移動経路上の印刷領域外の一端部(図1における右端位置))に位置した際のキャリッジ14の直下には、記録ヘッド19のノズル目詰まり等を予防・解消するためのクリーニング等を行うメンテナンス装置28が配設されている。また、プラテン20の下側には、メンテナンス装置28が記録ヘッド19のノズルから吸引したインクが廃棄される廃液タンク29が設けられている。
図2は、記録ヘッド及び搬送機構を示す模式側面図である。図2に示すように、用紙Pの搬送経路上において記録ヘッド19の記録位置(つまりプラテン20)を搬送方向に挟んだ前後の位置には、搬送手段を構成する搬送ローラ31及び排紙ローラ32がそれぞれ回転可能な状態に配設されている。搬送ローラ31は駆動ローラ31Aと従動ローラ31Bとの一対からなり、排紙ローラ32は駆動ローラ32Aと従動ローラ32Bとの一対からなる。用紙Pは、PFモータ25(図1参照)の駆動力が伝達されて両駆動ローラ31A,32Aが回転駆動されることにより、図2における左方向(副走査方向Y)へ搬送される。なお、搬送ローラ31の用紙搬送方向上流側に設けられた給紙ローラ33が、PFモータ25から不図示のクラッチ手段を介して伝達される動力により回転することで用紙Pは給送される。
搬送ローラ31のやや搬送方向上流側の位置には紙検出センサ35が設けられている。紙検出センサ35は、例えば接触式センサ(スイッチ式センサ)からなり、給紙された用紙Pの先端が検知レバーに当たってこれを変位させることでオンし、用紙Pの後端が通過して検知レバーがバネ力で元の待機位置に復帰したときにオフする。なお、紙検出センサ35は、用紙Pの紙端を検知可能であればよく、光学式センサ等の非接触式センサも採用できる。
図2に示すように、本実施形態では、記録ヘッド19の搬送方向最上流のノズル位置(最上流ノズル位置)に対応する位置に到達した図2に示す用紙Pの位置が、用紙の搬送方向の位置を管理するときの原点として設定されている。用紙Pの先端が紙検出センサ35に検知されてから、用紙Pが所定量搬送されてその先端が最上流ノズル位置に対応する原点位置に到達したときに後述するPFカウンタ84(図3参照)がリセットされる。PFカウンタ84には、用紙の先端から原点までの長さに相当するカウント値が計数され、このカウント値から用紙Pの搬送方向における位置(用紙位置)を把握することが可能となっている。
図3は、プリンタ11の電気的構成を示す概略構成図である。プリンタ11は、コントローラ40、インターフェイス(以下、I/P41と記す)、CRモータ18、PFモータ25、リニアエンコーダ26、紙検出センサ35、ロータリエンコーダ42、PFモータ駆動回路43、CRモータ駆動回路44、及びヘッド駆動回路45等を備える。
コントローラ40は、I/F41を介してホスト装置80(例えばパーソナルコンピュータ等)から印刷データを受信する。コントローラ40は、バッファ46、主制御部47、シーケンス制御部48を備える。主制御部47は、ホスト装置80からI/F41を介して取り込んだ印刷データ中のコマンドを解釈し、コマンドの指示に従ってシーケンス制御部48に紙送り要求及び印字要求を含む各種要求を行う。主制御部47は、印刷データのうちコマンド以外のラスタデータ(ビットマップデータ)をシーケンス制御部48(詳しくは印字制御部53)に送る。
シーケンス制御部48は、主制御部47からの要求に基づき、給紙動作、印字動作・紙送り動作、排紙動作を行わせるべく、予め決められたシーケンスに従ってPFモータ駆動回路43、CRモータ駆動回路44及びヘッド駆動回路45に指令値を出力する。シーケンス制御部48は、PFモータ駆動回路43を介してPFモータ25を駆動制御する紙送制御部51、CRモータ駆動回路44を介してCRモータ18を駆動制御するCR制御部52、ヘッド駆動回路45を介して記録ヘッド19を駆動制御する印字制御部53等を備える。
紙送制御部51は、PFモータ25の起動及び走行スケジュール(駆動スケジュール)を設定し、PFモータ駆動回路43を介してPFモータ25を駆動制御することにより、用紙Pの給送、紙送り及び排紙を行う。
また、CR制御部52は、CRモータ18の起動及び走行スケジュール(駆動スケジュール)を設定し、印刷時にCRモータ駆動回路44を介してCRモータ18を駆動制御することで、キャリッジ14を主走査方向Xに移動させる。
紙送制御部51及びCR制御部52は、紙送り動作とキャリッジ動作の動作タイミングを一部重ね合わせる制御(PF・CR重ね合わせ制御)などを含むモータ駆動制御を行う。なお、PF・CR重ね合わせ制御では、紙送り動作の終了と同時に印字動作(インク噴射)が開始されるようにCRモータ18の起動タイミングを制御するとともに、印字動作(インク噴射)の終了と同時に紙送り動作が開始されるようにPFモータ25の起動タイミングを制御する。このうちCRモータ18の起動タイミングの制御は、CR制御部52からCR起動要求を受け付けた紙送制御部51が、CR起動タイミングになる紙送り位置を計算し、その紙送り位置になると、CR制御部52にCR起動許可通知を行うことにより行われる。また、PFモータ25の起動タイミングの制御は、キャリッジ14が印字終了位置に到達した時点でCR制御部52が紙送制御部51に対してPF起動許可通知を行うことにより行われる。
印字制御部53は、印字スケジュールを設定して、記録ヘッド19を駆動制御する。また、印字制御部53は、記録ヘッド19からインク滴を噴射(ファイア)する噴射時期などを決めるために必要な各種演算処理、さらにインク滴の噴射を許可する印字領域(図5における印字動作領域)を決める処理を行う。
リニアエンコーダ26は、一定ピッチ(例えば1/180インチ(=2.54/180cm))毎に多数のスリットが形成されたテープ状の符号板26aと、キャリッジ14に設けられた発光素子と受光素子とを有するセンサ26bとを備える。キャリッジ14が移動するときに発光素子から出射されてスリットを透過した光を受光素子が受光することで、センサ26bが、図4(a)に示すような90度位相のずれたA相とB相の2つのリニアエンコーダパルスES1,ES2(パルス信号)を出力する。
ロータリエンコーダ42は、図3に示すように、PFモータ25と動力伝達可能に連結された軸部(例えば駆動ローラ31Aの軸部)の端部に固定された円板状の符号板42aと、その符号板42aのスリットを透過した光を受光して、図4(b)に示すような90度位相のずれた2つのエンコーダパルスES3,ES4(パルス信号)を出力するセンサ42bとを有する。
主制御部47は、1行(1パス)分の印字データ(記録データ)に基づき、記録開始位置としての印字開始位置(インク噴射開始位置)と、印字終了位置(インク噴射終了位置)とを演算し、メモリ49に記憶する。主制御部47は、これから行う今回の行の印字処理準備を終えると、紙送制御部51とCR制御部52に、紙送り要求とキャリッジ駆動要求をそれぞれ通知する。
紙送制御部51は、紙送り要求を受け付けると、紙送りシーケンスを実行し、一方、CR制御部52は、キャリッジ駆動要求を受け付けると、キャリッジ動作シーケンスを実行する。紙送制御部51とCR制御部52は、メモリ49にアクセスしてシーケンス実行上必要な情報をメモリ49から取得できるようになっている。
CR制御部52は、キャリッジ動作シーケンスを開始したときには、まず紙送制御部51に対して次回の印字開始位置と印字終了位置等の情報を付けてCR起動要求を行う。
CR制御部52は、演算部61、記憶部62、加減速印字演算部63(演算手段)、ロジカルシーク部64(停止位置変更手段)、要求部65、CR停止位置延長処理部66(延長処理手段)、CRカウンタ67及びCR駆動指令部68とを備えている。また、紙送制御部51は、演算部81、記憶部82、重ね合わせ演算部83、PFカウンタ84、残りステップカウンタ85及びPF駆動指令部86を備えている。
CR制御部52は、メモリ49から印字開始位置と印字終了位置のデータを取得する。そして、加減速印字演算部63は、印字開始位置と印字終了位置とを用いて、キャリッジ14の起動位置と停止位置とを計算する。図5は、キャリッジ14の速度プロファイルを示すグラフであり、このグラフにおいて横軸がキャリッジ位置x、縦軸がキャリッジ速度Vとなっている。本実施形態のCR速度プロファイルは、キャリッジ14がCR起動位置Xsから定速度Vcrに達するまで加速する加速領域と、定速度Vcrに保持される定速領域と、定速度VcrからCR停止位置Xecまで減速する減速領域とからなる。本実施形態では、キャリッジ14の加速領域の途中から印字(インク噴射)を開始し、減速領域の途中まで印字を行う加減速印刷を採用している。よって、図5に示すように、キャリッジ14の加速領域の途中に印字開始位置Xpsが設定され、減速領域の途中に印字終了位置Xpeが設定されている。
加減速印字演算部63は、加減速印刷を行う際のCR起動位置Xsと、CR停止位置Xeとを演算する。ここで、加減速印刷とは、図5に示すように、加速領域の途中に設定された印字開始位置Xpsから印字動作を開始し、減速領域の途中に設定された印字終了位置Xpeで印字動作を終了する印刷制御を指す。本実施形態では、基本的に加減速印刷を行うが、後述する条件を満たすパス(印字行)については、加速領域の途中に設定された印字開始時のキャリッジ速度(CR速度)を、加減速印刷の初期値から高速側へシフトする制御を行う。
ロジカルシーク部64は、キャリッジ14の移動中に次回(次行)の印字データに基づいて次回の印字開始位置Xpsを取得する。そして、キャリッジ14が、加減速印字演算部63により演算された今回のCR停止位置Xeで停止した場合、そのCR停止位置XeをCR起動位置とする次回のキャリッジ動作において、次回の印字開始位置Xpsに到達するまでに加速印字に必要な最低速度に到達しうるだけの助走距離(PFモータ25の助走駆動量)が確保されているか否かを判定する。ロジカルシーク部64は、助走距離が確保できないと判定した場合、助走距離を確保できる位置までCR停止位置Xeを延長する。こうして、キャリッジ14をCR停止位置Xeで停止後、次パスで加減速印刷ができる位置までキャリッジ14を移動させる無駄な動作が不要になり、図7(a)に示すようにCR停止位置Xeからキャリッジ14を起動して行われる加減速印刷を毎パス行うことができる。
なお、CR制御部52は、キャリッジ駆動時にリニアエンコーダ26から入力する一方のリニアエンコーダパルスES1の立ち上がりエッジ検出時に他方のリニアエンコーダパルスES2がHiかLowかを判別して、キャリッジ移動方向を把握する。CRカウンタ67は、リニアエンコーダ26から入力される図4(a)に示す2相のリニアエンコーダパルスES1,ES2のエッジの数を計数する。そして、CRカウンタ67は、キャリッジ14がホームポジションから離れる移動方向(往動)のときに計数値をインクリメントし、キャリッジ14がホームポジションへ近づく移動方向(復動)のときに計数値をデクリメントすることで、ホームポジションを原点とするキャリッジ位置を管理する。詳しくは、CRカウンタ67は、キャリッジ14の例えばホームポジションを原点とする主走査方向における位置を計数する第1カウンタと、キャリッジ14の移動過程においてCR起動位置Xsを原点とするキャリッジ位置(CR位置)を計数する第2カウンタとを備える。
また、PFカウンタ84は、エンコーダ42から入力される図4(b)に示す2相のエンコーダパルスES3,ES4のエッジの数を計数する。詳しくは、PFカウンタ84は、用紙の搬送方向における位置を計数する第1カウンタと、紙送り過程において紙送り開始位置を原点とする紙送り位置を計数する第2カウンタとを備える。
CRカウンタ67とPFカウンタ84共に、第1カウンタは用紙位置又はキャリッジ位置を把握するためのもので、第2カウンタは1回の動作中におけるその動作の起点を原点とするその動作終了までの相対位置を把握するためのものであって、その計数値はCRモータ18、PFモータ25の速度制御にそれぞれ使用される。なお、モータ制御においては第2カウンタの計数値を用いるが、以下では、第1カウンタと第2カウンタを特に区別することなく、CRカウンタ67及びPFカウンタ84を用いて説明する。
図6はCRモータの速度制御に用いられる加減速テーブルを示す。図3に示す記憶部62には、図6に示す加減速テーブルが記憶されている。加減速テーブルは、加速領域で使用されるCR加速テーブルDcrαと、減速領域で使用されるCR減速テーブルDcrβとからなる。CR加速テーブルDcrαは、CR起動位置Xsを原点としてCRカウンタ67(第2カウンタ)が計数するキャリッジ位置xとリニアエンコーダパルスES1,ES2の周期tとの関係を示すテーブルデータである。また、CR減速テーブルDcrβは、減速開始位置Xdを原点としてPFカウンタ84が計数するキャリッジ位置xとリニアエンコーダパルスES1,ES2の周期tとの関係を示すテーブルデータである。周期tはキャリッジ速度Vの逆数に比例する値であり、この周期tに応じた電流指令値をCR駆動指令部68がCRモータ駆動回路44に出力することによりCRモータ18の速度制御を行っている。
図7は、CR速度プロファイル及びPF速度プロファイルを示すグラフである。ここで、図7(a)は、加減速印刷を行う際のPF速度プロファイルのグラフを示し、図7(b)は、定速印刷を行う際のPF速度プロファイルのグラフを示す。また、図7(c)は、PF速度プロファイルのグラフを示している。
図7(a)に示す加減速印刷における印字間隔時間Tintよりも紙送り時間Tpfが長い場合、図7(a)のCR停止位置Xeを印字動作の進行方向(キャリッジ進行方向)へ延長して、印字間隔時間Tintが紙送り時間Tpfに収まる範囲内で、CR停止位置を、最大、図7(b)に示す定速領域に到達する範囲内で延長する。このCR停止位置の延長処理は、CR停止位置XeをCR位置の1ステップずつ延長しつつ、1ステップ分の延長の度に、印字間隔時間Tintと紙送り時間Tpfとを計算し、Tpf>Tintの条件が成立する限りにおいてCR停止位置延長処理を繰り返す。但し、CR停止位置Xeを延長したことにより、次回のCR動作における印字開始位置Xpsが定速領域に到達した場合は、これ以上のCR停止位置延長処理を行わないようにしている。
このCR停止位置延長処理を行うCR停止位置延長処理部66は、指示部71、印字間隔時間計算部72(間隔時間演算手段)、紙送り時間計算部73(送り時間演算手段)、比較部74、CR停止位置決定部75を備えている。
指示部71は、CR停止位置延長処理を行うに当たり、ロジカルシーク部64が算出したCR停止位置Xe(初期値)のデータを、印字間隔時間計算部72に与える。
印字間隔時間計算部72は、指示部71から与えられた今回のCR停止位置Xeのデータを用いて、今回の印字動作と次回の印字動作との間隔時間(印字動作が行われない空き時間)である印字間隔時間Tintを計算する。つまり、印字間隔時間Tintは、キャリッジ14が今回の印字終了位置Xpeに達してから、次回の印字開始位置Xpsに達するまでの経過時間に相当する。
紙送り時間計算部73は、今回の印字動作終了後に開始される紙送り動作の所要時間である紙送り時間Tpfを計算する。図7(c)に示すように、紙送り動作の速度プロファイルは、例えば加速領域と定速領域と減速領域とを含む台形波形となっている。紙送制御部51の記憶部82には、目標速度(定速領域の定速度)の異なる複数のPF速度データが記憶されている。PF速度データは、目標速度が高速なものほど、加速領域と減速領域の各搬送距離(搬送量)が長く設定されている。演算部81は、与えられた紙送り量が、加速領域と減速領域の各距離の和より大きくなる条件を満たすPF速度データのうちから、目標速度(定速度)が最も高速な1つを選択する。
また、記憶部82には、PF速度データ毎にPFモータ25の速度制御に用いる加減速テーブルが記憶されている。この加減速テーブルは、図7(c)に示すように、PF加速テーブルDpfαとPF減速テーブルDpfβとからなる。PF加速テーブルDpfαは、PF起動位置Ysを原点としてPFカウンタ84が計数する用紙位置yとエンコーダパルスES3,ES4の周期Tとの関係を示すテーブルデータである。また、PF減速テーブルDpfβは、減速開始位置Ydを原点としてPFカウンタ84が計数する用紙位置yとエンコーダパルスES3,ES4の周期Tとの関係を示すテーブルデータである。周期Tは紙送り速度の逆数に比例する値であり、この周期Tに応じた電流指令値をPF駆動指令部86がPFモータ駆動回路43に出力することによりPFモータ25の速度制御を行う。
CR制御部52は、紙送制御部51が次回の紙送りで使用する加減速テーブルを決定すると、その紙送り量と加減速テーブルの情報を紙送制御部51から取得する。そして、紙送り時間計算部73は、その取得した情報を用いて、次回の紙送り動作にかかる紙送り時間Tpfを計算する。この紙送り時間Tpfの計算は、加速領域の所要時間である加速時間Tpfαと、定速領域の所要時間である定速時間Tpfcと、減速領域の所要時間である減速時間Tpfβとの総和として算出される。
詳しくは、紙送り時間計算部73は、図7(c)に示すPF加速テーブルDpfαを参照し、加速領域に属する全ての用紙位置y11,〜y1nに対応する周期T11〜T1nを積算して加速時間Tpfαを計算する。また、図7(c)に示すPF減速テーブルDpfβを参照し、減速領域に属する全ての用紙位置y21,〜y2nに対応する周期T21〜T2nを積算して減速時間Tpfβを計算する。そして、紙送り量Spfから、加速領域で進む搬送距離と減速領域で進む搬送距離とを差し引くことで、定速領域での搬送距離を算出し、定速領域における全ての用紙位置yにつき定速周期To(定速度に対応する周期)を積算することで定速時間Tpfc(=定速領域の搬送距離(カウンタ計数値)×定速周期To)を求める。加速時間Tpfαと減速時間Tpfβと定速時間Tpfcを加えて紙送り時間Tpf(=Tpfα+Tpfβ+Tpfc)を計算する。なお、定速域における紙送り時間である定速時間Tpfcは、今回の紙送り量Spfから、加速過程における紙送り量Sαと、減速過程における紙送り量Sβとを差し引くことで求められる定速域における紙送り量Spfc(=Spf−Sα−Sβ)を、定速度Vpfで割ることによっても算出できる(Tpfc=Spfc/Vpf)。
比較部74は、印字間隔時間計算部72が算出した印字間隔時間Tintと、紙送り時間計算部73が算出した紙送り時間Tpfとを比較し、Tpf>Tintが成立する場合に、指示部71に対してオンを出力するとともに、CR停止位置決定部75に対してオフを出力する。一方、比較部74による比較処理の結果、Tpf>Tintが不成立の場合、比較部74は指示部71に対してオフを出力するとともに、CR停止位置決定部75に対してオンを出力する。
指示部71は、比較部74からオン信号を入力すると、CR停止位置Xeを1ステップ分延長し(Xe=Xe+1)、その1ステップ分延長したCR停止位置Xeを印字間隔時間計算部72に与える。印字間隔時間計算部72は1ステップ延長されたCR停止位置Xeに基づき印字間隔時間Tintを計算し、その計算した印字間隔時間Tintと紙送り時間Tpfとが比較部74に入力され、比較部74においてTpf>Tintの比較処理が行われる。こうして比較部74においてTpf>Tint1が成立してCR停止位置決定部75に比較部74からオンが入力されるまで、指示部71においてCR停止位置Xeが1ステップ分ずつ延長される(Xe=Xe+1)。
CR停止位置決定部75は、比較部74からオンを入力すると、指示部71からそのときのCR停止位置Xeのデータを取得し、これを今回のCR停止位置Xeとして決定する。また、印字間隔時間計算部72の計算過程で取得される印字開始位置Xpsが、CR停止位置Xeの1ステップの延長の度にCR停止位置決定部75に送られる。そして、CR停止位置決定部75は、印字開始位置Xpsが定速領域に達した否かを判断する。印字開始位置Xpsが定速領域に達したと判断した場合には、CR停止位置決定部75は、指示部71から現在のCR停止位置Xeを取得して今回のCR停止位置Xeとして決定するとともに、CR停止位置延長処理の停止を指示する。
図8は、CR停止位置延長処理部66における延長処理について説明するグラフである。指示部71がCR停止位置Xeを1ステップ分延長すると、図8に示すように、減速開始位置が1ステップ分延長されて、減速領域における印字終了位置Xpeが1ステップ分だけ高速側へシフトする。このようにCR停止位置Xeを1ステップ分ずつ延長する度に、印字終了位置Xpeが高速側へ1ステップ分ずつシフトするとともに、次パスの助走距離(CR起動位置から印字開始位置Xpsまでの距離)が1ステップ分ずつ増えるため(図7参照)、次パスの印字開始位置Xpsが高速側へ1ステップ分ずつシフトする。
図3に戻って、紙送制御部51は、紙送り動作中にCR制御部52からCR起動要求を受け付けると、PF・CR重ね合わせ演算を行い、その演算結果であるキャリッジ起動許可位置(以下、「CR起動許可位置Ycr」という)に用紙Pが達すると、CR制御部52にCR駆動許可通知を行う。CR制御部52はCR駆動許可通知を受け付けると、キャリッジ14を起動させるべくCRモータ18の駆動を開始させる。
以下、重ね合わせ演算部83がCR起動許可位置Ycrを算出するPF・CR重ね合わせ演算方法について説明する。図9は、PFモータ25の速度プロファイル(PF速度プロファイル)と、CRモータ18の速度プロファイル(CR速度プロファイル)とを、模式的に示したグラフである。図9における上側のPF速度プロファイルは、印字開始位置Xpsが定速領域に達したときの位置である例を示す。ここで、CR起動許可位置Ycrとは、紙送り動作終了時点(PF位置Ye)でキャリッジ14が印字開始位置Xpsに到達しうるキャリッジ14の起動タイミングを、PF位置(残りステップ数)で表したものである。そのため、キャリッジ14がCR起動位置Xsから印字開始位置Xpsに到達するまでの所要時間(以下、「CR移動時間Tcr」という)を算出し、紙送り動作の目標停止位置YeからこのCR移動時間Tcrだけ遡ったときのPF位置がCR起動許可位置Ycrとなる。本実施形態では、CR制御部52の演算部61が算出したCR移動時間Tcrを、CR起動要求と共に紙送制御部51へ送る方式をとる。
ここで、CR移動時間Tcrの演算方法を説明する。演算部61は、メモリ49から次回の印字開始位置Xpsを読み取るとともに、CRカウンタ67から停止中のキャリッジ14の現在位置(次回のCR起動位置Xs)を取得し、次回のCR起動位置Xsから次回の印字開始位置Xpsまでの距離Lcを演算する。そして、図6のCR加速テーブルDcrαを参照して、CR起動位置Xs(x11)から印字開始位置Xps(例えば距離Lcに相当するx1n)まで1ステップ(1/4エンコーダパルス分)ずつ周期tを加算して、CR移動時間Tcr(=t11+t12+…+t1n)を求める(図9参照)。なお、前回実際に計時したCR移動時間Tcrを用いて、計算上の見積時間である次回のCR移動時間Tcrを補正してもよい。
そして、重ね合わせ演算部83は、この次回のCR移動時間Tcrを用いて、以下のようにCR起動許可位置Ycrを演算する。図9に示すように、PF速度プロファイルにおいて目標停止位置Ye側から順番に、PF減速テーブルDpfβ(図7(c))を参照して得られる周期Tを1ステップ(1/4エンコーダパルス)ずつ加算する加算処理を行う。このとき、その加算値Tpfs(=T2n+T2n-1+…)がCR移動時間Tcrを超えるまで加算を繰り返しつつ、加算回数Spfs(つまりステップ数)を計数する。そして、その加算値TpfsがCR移動時間Tcrをはじめて超えたときの加算回数Spfsが、CR起動許可位置Ycrから目標停止位置Yeまでの紙送り量(つまりCR起動残りステップ数Scrstart)として求められる。なお、CR起動残りステップ数Scr startを求めるに当たり、CRモータ18とPFモータ25の駆動制御で使用されるクロック周波数の違いを考慮した変換係数Gを乗じている。
図3に示す残りステップカウンタ85は、減算カウンタにより構成されており、今回の紙送り動作開始前(PFモータ起動前)に、今回の紙送り量が初期値Stoとしてセットされる。そして、紙送り動作開始後、残りステップカウンタ85は、エンコーダ42からのパルスエッジを入力する度に、計数値を「1」ずつデクリメントする。そして、残りステップ数St(カウント値)が、CR起動残りステップ数Sc rstartに達すると、紙送制御部51はCR制御部52に対してCR起動許可通知を行うように構成されている。なお、残りステップカウンタ85はその計数値が「0」になると、用紙Pが目標停止位置Yeに紙送りされたと把握される。また、本実施形態では、残りステップ数Stが搬送位置に相当し、CR起動残りステップ数Scrstartが、記録手段の移動を開始すべき開始位置に相当する。
印字制御部53は、印字データに基づき印字開始位置Xpsと印字終了位置Xpeを演算する。印字制御部53は、CRカウンタ67の計数値が印字開始位置Xpsに到達すると、ヘッド駆動回路45を介して印字データに基づき記録ヘッド19の噴射制御を行うことで、記録ヘッド19のノズルからインク滴を噴射する印字動作を行わせる。そして、CRカウンタ67の計数値が印字終了位置Xpeに到達すると、印字動作は終了される。
なお、コントローラ40を構成する主制御部47及びシーケンス制御部48は、制御プログラムを実行するCPUによりソフトウェアとして実現してもよいし、ASIC等の集積回路等によりハードウェアにより実現してもよいし、さらにソフトウェアとハードウェアとの協働により構成することもできる。
次に図10〜図13のフローチャートに基づいてシーケンス制御部48の処理動作を説明する。まず、図10及び図11に基づいてCR停止位置延長処理について説明する。このCR停止位置延長処理は、CR制御部52が実行する。
ステップS10では、今回のCR駆動量Dcr及びCR停止位置Xeを計算する。すなわち、演算部61は、主制御部47が予め算出した印字開始位置Xps及び印字終了位置Xpeをメモリ49から読み込み、CR速度プロファイルにおいて、各位置Xps,Xpeが、加減速印刷用の加速領域途中の印字開始位置、及び減速領域途中の印字終了位置に合うように、今回のCR速度プロファイルを確定する。そして、演算部61は、この確定した今回のCR速度プロファイルからCR駆動量を計算する。なお、印字終了位置Xpeは演算部61が算出してもよい。
ステップS20では、印字駆動開始する。すなわち、CR駆動指令部68がCRモータ18の駆動開始を指示する。この印字駆動開始後、CR駆動指令部68は、CR加減速テーブルDcrα,Dcrβを参照して、キャリッジ位置xに対応する周期tに応じた電流指令値を指令することで、先に確定したCR速度プロファイルに沿ってキャリッジ14を速度制御する。なお、次パスの印字データは、例えば今回の印字駆動開始後にバッファ46に格納される。
ステップS30では、次パス(次回)のCR起動位置Xsを計算する。本例では、印字駆動開始後に、主制御部47が、バッファ46から読み出した次パスの印字データに基づいて、次パスのCR起動位置Xsを計算し、メモリ49に記憶する。
ステップS40では、次回のCR起動位置Xsが今回のCR停止位置Xeより大きいか否か(Xs>Xe)を判断する。Xs>Xeが成立すれば、ステップS50に進んで、ロジカルシークを行う。すなわち、ロジカルシーク部64がロジカルシーク処理を行って、今回のCR停止位置Xeを、次回のCR起動位置Xsまで延長する。なお、Xs,Xe値は、キャリッジ14の進行方向が切り替わっても、常にキャリッジ進行方向側の位置ほど値が大きくなるようにとられた値である。
ステップS60では、紙送り時間Tpfを計算する。すなわち、紙送制御部51が予め次回の紙送り量から決まる次回の紙送り動作のPF速度プロファイルを定めているので、紙送り時間計算部73は、紙送制御部51から取得したそのPF速度プロファイルに従って、PF加減速テーブルDpfα,Dpfβを参照して、紙送り区間の全ての周期Tを積算して紙送り時間Tpfを計算する(図7(c)参照)。
ステップS70では、今回の印字終了から次回の印字開始間の印字間隔時間Tintを計算する。すなわち、印字間隔時間計算部72が印字間隔時間Tintを計算する。詳しくは、図7(a)に示すように、今回の印字終了位置XpeからCR停止位置Xeの区間で、CR減速テーブルDcrβを参照して、周期tを積算することで減速時間Tcrβを算出する。また、次回のCR起動位置Xsから印字開始位置Xpsの区間で、CR加速テーブルDcrαを参照して、周期tを積算することで加速時間Tcrαを算出する。そして、印字間隔時間Tintを、式 Tint=Tcrβ+Tcrα+to により計算する。ここで、時間toは、次回の印字駆動(CR駆動)の準備処理(速度制御用テーブルの読み込み処理及び各種設定処理等)に要する処理時間である。
ステップS80では、紙送り時間Tpfが今回の印字間隔時間Tintより長いか(Tpf>Tintが成立するか)否かを判断する。つまり、キャリッジ14が今回停止した後、次回起動されるまでに余分な待ち時間が発生するか否かを判断する。Tpf>Tintが成立する場合は、今回のパスのCR停止位置Xeを延長するCR停止位置延長処理を行う。一方、Tpf>Tintが不成立の場合は、ステップS10又はS50で決定されたCR停止位置Xeが確定され、当該処理を終了する。CR停止位置延長処理は、CR停止位置延長処理部66が、図11に示すCR停止位置延長処理ルーチンを実行することにより行われる。なお、CR停止位置延長処理は、比較部74の最初の比較処理でTpf>Tintが成立し(S80で肯定判定)、指示部71にオンが入力された後のCR停止位置延長処理部66の処理に相当する。
CR停止位置延長処理では、まずステップS110において、今回のCR停止位置Xeをインクリメントする(Xe=Xe+1)。
次のステップS120では、印字間隔時間Tintを再計算する。つまり、印字間隔時間計算部72が、1ステップ分延長したCR停止位置Xeに基づく印字間隔時間Tintを計算する(図7(a),(b)参照)。この場合、図7(a),(b)に示すように、CR停止位置Xeを1ステップ分延長することにより、今回のCR速度プロファイルの減速領域における印字終了位置Xpeが1ステップ分高速側へシフトし、減速時間Tcrβがそのシフトした1ステップ分の周期tだけ増える。また、次回のCR速度プロファイルの加速領域における印字開始位置Xpsが1ステップ分高速側へシフトし、加速時間Tcrαがそのシフトした1ステップ分の周期tだけ増える。
ステップS130では、紙送り時間Tpfが今回の印字間隔時間Tintより長いか(Tpf>Tintが成立するか)否かを判断する。Tpf>Tintが成立する場合は、ステップS140に進んで、次回の印字開始位置Xpsが加速領域にあるか否かを判断する。次回の印字開始位置Xpsが加速領域にあれば、ステップS110に戻り、今回のCR停止位置Xeをインクリメントし、ステップS120,S130,S140の処理を同様に行う。そして、ステップS110〜S140の処理を繰り返し、Tpf>Tintが不成立になれば、ステップS150において、今回のCR停止位置Xeをデクリメントし(Xe=Xe−1)、今回のCR停止位置Xeを確定する(ステップS160)。CR停止位置延長処理部66がCR停止位置Xeを延長した場合、CR制御部52は、図示しない延長フラグをセットする。
一方、Tpf>Tintが不成立となる前にステップS140で、次回の印字開始位置Xpsが定速領域に属することになると(S140で否定判定)、そのときのCR停止位置Xeを、今回のCR停止位置Xeとして確定する。こうしてCR停止位置延長処理により、今回のCR停止位置Xeが確定される。
図10のステップS20における印字駆動開始の指示により、CR制御部52は、図12に示す印字駆動制御ルーチンの実行し、CR駆動制御を行う。
すなわち、CRモータ18を駆動させると、まず加速制御を行い(ステップS210)、CR停止位置延長ありか否かを判断する(ステップS220)。すなわち、延長フラグが「1」であればCR停止位置延長ありと判断し、延長フラグが「0」であればCR停止位置延長なしと判断する。CR停止位置延長あり(延長フラグ=「1」)であれば、減速開始位置の再計算を行う(ステップS230)。すなわち、演算部61は、延長したCR停止位置Xeから減速領域分の距離だけ手前の位置となる減速開始位置を計算する。なお、CR停止位置延長ありかどうか、及び延長する場合のCR停止位置Xeはキャリッジ14の加速過程のうちに決定される。
そして、CR制御部52は、CRカウンタ67の計数値に基づいてキャリッジ14の位置が、定速領域に到達したか否かを判断する(ステップS240)。定速領域に到達するまでの間、S210〜S240の処理を繰り返す。
定速領域に到達すると(S240で肯定判定)、定速制御を行う(ステップS250)。そして、減速開始位置に到達するまで、定速制御を継続し、減速開始位置に到達したと判断すると(ステップS260で肯定判定)、CRモータ18の減速制御を行う(ステップS270)。すなわち、CR制御部52は、CR減速テーブルDcrβを参照して、減速開始位置Xdを原点とする相対的な位置xに応じた周期tの指令値をCR駆動指令部68に指令させることで減速制御を行う。そして、キャリッジ14がCR停止位置に到達すると、停止制御を行う(ステップS280)。その結果、キャリッジ14は、例えば延長後の今回のCR停止位置Xeで停止する。
この印字駆動過程において、キャリッジ14が印字開始位置Xpsに達すると、印字制御部53が記録ヘッド19を駆動させてノズルからインク滴を吐出する印字動作を開始し、キャリッジ14が印字終了位置Xpeに達すると、その印字動作を終了する。例えば今回の印字開始位置Xpsを加速領域内で延長した場合、通常の加減速印刷時よりも、より高速側で印字動作が開始されることになる。また、今回の印字開始位置Xpsを定速領域に属するまで延長した場合、図7(b),(c)に示すように定速領域に達してから印字動作が開始される定速印刷が行われることになる。
なお、CR制御部52は、この印字駆動中(CR駆動中)において、CRカウンタ67の計数値からキャリッジ14が印字終了位置Xpeに達したと判断すると、紙送制御部51に対して紙送り起動許可通知を行う。その結果、印字動作終了と同時に紙送り動作が開始される。
紙送制御部51は、紙送り起動許可通知を受け付けると、タイマ割り込みで図13に示すプログラムを実行する。このタイマ割り込み処理の実行により、紙送り動作、及びCR−PF重ね合わせ制御が行われる。
ステップS310では、PF指令値出力を行う。すなわち、演算部81が、紙送り速度制御のフィードバック演算(本例ではPID制御演算)を行い、求めたPF指令値をPF駆動指令部86からPFモータ駆動回路43に出力して紙送り制御を行う。このPF指令値がタイマ割り込みで所定時間間隔ごとに出力されることで、紙送り動作はPF速度プロファイルに沿って進められる。
ステップS320では、CR起動要求があったか否かを判断する。CR起動要求があった場合はステップS330へ進み、CR起動要求がなければステップS340に進む。
ステップS330では、CR−PF重ね合わせ演算(CR起動タイミング計算)を行う。すなわち、重ね合わせ演算部83が、CR起動許可位置Ycr(つまりCR起動残りステップ数Scrstart)を計算する。なお、この演算は、CR起動要求を受け付けた際に1回のみ行う。
ステップS340では、CR起動タイミングになったか否かを判断する。すなわち、紙送りの目標停止位置Yeまでの残りステップ数を計数(減算)する残りステップカウンタ85の計数値が、CR起動残りステップ数Scrstart以下となったことをもってCR起動タイミングに達したと判断する。CR起動タイミングに達すると、ステップS350において、紙送制御部51はCR制御部52に対してCR起動許可通知を行う。
以上、詳述したように本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)次回の紙送り時間Tpfに余裕があれば(印字動作終了時点から次回印字開始時点までの印字間隔時間Tintが、紙送り時間Tpfよりも長ければ(Tpf>Tintが成立すれば))、今回のCR停止位置Xeを延長する。よって、次回の印字動作を開始するまでの助走距離を延長できることから、印字開始位置XpsにおけるCR速度をより高速側へシフトでき、加減速印刷の初期設定に比べ、次回の印字動作をより高速なCR速度から開始できる。このため、次回の印字動作所要時間を短縮でき、次回の印字動作をより早期に終了して、その分、次の紙送り動作を早く開始できることから、その時間短縮の分だけ、印刷スループットを向上させることができる。
(2)次回の紙送り時間Tpfに余裕があれば、次回の印字開始位置Xpsが定速領域に達するために必要な助走距離を確保できるまで今回のCR停止位置Xeを延長するので、この場合には、次パスの印刷を、加減速印刷から定速印刷に切り替えることができる。よって、高速なCR速度で印字動作を開始できるので、印刷スループットを効果的に向上できる。
(3)次回の印字動作において定速度に達するまでに必要な助走距離を確保できない場合でも、次回の紙送り時間に余裕のある範囲で、加速領域内で印字開始位置を高速側へシフトさせるので、加減速印刷の初期設定に比べ、印字動作所要時間を短縮して、印刷スループットを効果的に向上させることができる。
(4)CR停止位置延長処理において印字開始位置Xpsが定速領域に達すれば、Tpf>Tintが成立していても、それ以上の延長処理は行わないので、無駄な処理を廃止し、CPU等の処理負担を軽減できる。
(5)CR走行中にCR停止位置延長処理を行うので、次回の印字データがバッファ46に格納されて主制御部47の演算結果を待つことなく、今回の印字駆動(CR駆動)を開始できる。CR停止位置延長処理の実行時期が、例えばCR走行開始前であると、次回の印字動作範囲が確定されるまで、無駄な待ち時間が発生する虞があるが、そのような虞を回避できる。
(第二実施形態)
次に第二実施形態を図14に基づいて説明する。この第二実施形態では、CR速度が定速領域に達してから印字動作を開始するために必要な助走距離を確保できる場合のみ、CR停止位置Xeを延長する構成である。図14は、本実施形態のCR停止位置延長処理ルーチンのフローチャートを示す。他の処理については前記第一実施形態と同様なので、本実施形態では、CR停止位置延長処理ルーチンについてのみ説明する。
まずステップS410では、次パスの印字開始位置を定速領域としうる今回のCR停止位置Xecを計算する。なお、今回のCR停止位置Xecとは、次パスの印字開始位置を定速領域としうるCR停止位置のうち延長距離を最小で済ませられるCR停止位置を示す。
次のステップS420では、CR停止位置Xecから決まる印字間隔時間Tintを計算する。つまり、今回の印字終了から次回の印字開始までの印字間隔時間Tintを計算する。
ステップS430では、紙送り時間Tpfが今回の印字間隔時間Tintより長いか(Tpf>Tintが成立するか)否かを判断する。Tpf>Tintが成立した場合は、ステップS440に進んで、延長した今回のCR停止位置Xecを確定する。一方、Tpf>Tintが不成立である場合は、ステップS450に進んで、延長前の今回のCR停止位置Xeを確定する。
この結果、延長した今回のCR停止位置Xecが確定された場合は、キャリッジ14は延長した今回のCR停止位置Xecで停止し、次回のCR起動がその延長されたCR停止位置Xecから行われる。そのため、CR速度が定速領域に達してから次回の印字動作が開始され、次回の印字動作が、加減速印刷から定速印刷へ切り替えられる。この結果、定速印刷に切り替えられたパスについては、印刷動作所要時間を短縮できるため、全体として印刷スループットを向上させることができる。
また、第一実施形態のようにCR停止位置Xeを1ステップずつ延長させつつTpf>Tintの成立の可否を1ステップずつ繰り返し判断する必要がなく、CR停止位置延長処理においてはCR停止位置Xeの計算およびTpf>Tintの成立可否の判断を1回行えば済む。よって、第一実施形態のCR停止位置延長処理に比べ、CPUの処理負担を軽減することができる。
なお、実施の形態は、上記に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
(変形例1)紙送り動作終了と同時に印字動作を開始し、印字動作終了と同時に次回の紙送り動作を開始する加減速印刷に限定されない。例えば紙送り動作終了後に若干の待ち時間T1を経た加速途中から印字動作を開始したり、印字動作終了後に若干の待ち時間T2を経た後の減速途中から次回の紙送り動作を開始する加減速印刷でもよい。この場合、Tpf+T1+T2>Tcrが成立するか否かを判断し、この条件が成立した場合に今回の停止位置を延長する延長処理を行えばよい。
(変形例2)ロジカルシークをCR移動中に行ったが、次回の印字データを今回のCR起動前に取得可能であれば、今回のCR起動前に、今回と次回の印字データに基づいてロジカルシークを含む演算を行ってもよい。さらに今回のCR起動前に次回の紙送り量を取得可能であれば、CR停止位置延長処理(図11)もCR起動前に行ってもよい。
(変形例3)前記実施形態では、ステップ数を1ステップずつ加算したが、2ステップずつ、もしくは3ステップ以上の所定ステップずつ加算することもできる。例えば高印刷解像度対応のために1ステップの距離が極端に短い場合でも、CPU等の処理回数が非常に多くなることを回避できる。
(変形例4)印字開始位置が定速領域に達するまで延長することは必須ではない。例えば加速領域内で印字開始位置を高速側へシフトさせるだけの範囲において、今回のCR停止位置Xeの延長処理を行う構成でもよい。この場合、定速印刷に切り替えられることはないが、印刷スループットは向上できる。
(変形例5)Tpf及びTintの算出に、PF・CRモータの速度制御用の加減速テーブルを参照して、位置ステップx、y毎の周期t,Tを積算する方法を用いたが、他の方法を採用することもできる。例えば印字開始位置をシフトさせた位置とTpf又はTintと対応付けたテーブルを用意し、印字開始位置をシフトさせる度に、そのシフト後の印字開始位置に対応するTpf及びTintを、テーブルを参照して計算なしに取得する方法も採用できる。
(変形例6)前記実施形態では、記録装置としてのインクジェット式のプリンタに具体化したが、この限りではない。インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。この場合、記録媒体は、基板などその用途に応じた液滴噴射対象の媒体となる。そして、これらのうちいずれか一種の記録装置(流体噴射装置)に、本発明を適用してもよい。
第一実施形態におけるプリンタの概略斜視図。 記録ヘッド及び搬送機構を示す模式側面図。 プリンタの電気的構成を示すブロック図。 (a)(b)各エンコーダのパルスを示す波形図。 CRモータの速度プロファイルを示すグラフ。 CR加速テーブル及びCR減速テーブルを示す図。 (a)〜(c)CR停止位置延長処理を説明するグラフ。 CR停止位置延長処理を説明するグラフ。 PFモータとCRモータの重ね合わせ演算を説明するグラフ。 印字動作処理を示すフローチャート。 CR停止位置延長処理ルーチンを示すフローチャート。 印字駆動制御ルーチンを示すフローチャート。 タイマ割り込み処理を示すフローチャート。 第二実施形態におけるCR停止位置延長処理ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
11…記録装置としてのプリンタ、13…移動手段を構成するガイド軸、14…記録手段を構成するキャリッジ、15…移動手段を構成するタイミングベルト、18…移動手段を構成するCRモータ、19…記録手段を構成する記録ヘッド、25…搬送手段を構成するPFモータ、26…リニアエンコーダ、31…搬送手段を構成する紙送りローラ、32…搬送手段を構成する排紙ローラ、35…紙検出センサ、40…制御手段としてのコントローラ、42…ロータリエンコーダ、43…PFモータ駆動回路、44…CRモータ駆動回路、45…ヘッド駆動回路、51…制御手段を構成する紙送制御部、52…制御手段を構成するCR制御部、53…印字制御部、61…演算部、62…記憶部、63…停止位置取得手段を構成するとともに演算手段としての加減速印字演算部、64…停止位置取得手段を構成するとともに停止位置変更手段としてのロジカルシーク部、65…要求部、66…延長処理手段としてのCR停止位置延長処理部、67…CRカウンタ、68…CR駆動指令部、71…延長処理手段を構成する指示部、72…間隔時間演算手段としての印字間隔時間計算部、73…送り時間演算手段としての紙送り時間計算部、74…判断手段としての比較部、75…延長処理手段を構成するCR停止位置決定部、81…演算部、82…記憶部、83…重ね合わせ演算部、84…PFカウンタ、85…位置検出手段を構成するとともに計数手段としての残りステップカウンタ、86…PF駆動指令部、80…ホスト装置、P…記録媒体としての用紙、x…キャリッジ位置、Xps…記録開始位置としての印字開始位置、Xpe…記録終了位置としての印字終了位置、Xe…停止位置としてのCR停止位置、Tpf…媒体送り時間としての紙送り時間、Tint…記録間隔時間としての印字間隔時間、y…搬送位置としてのCR位置、Ycr…開始位置としてのCR起動許可位置、St…搬送位置としての残りステップ数、Scrstart…開始位置としてのCR起動残りステップ数。

Claims (8)

  1. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    記録データに基づき記録媒体に記録を施す記録手段と、
    前記記録手段を前記記録媒体の搬送方向と交差する方向へ移動させる移動手段と、
    前記記録手段、前記搬送手段及び前記移動手段を制御する制御手段と、
    今回と次回の記録データに基づき前記記録手段今回の減速途中の位置に至るまでに今回の記録終了位置に達し、かつ前記記録手段次回の加速途中で次回の記録開始位置に達する今回の停止位置を求める停止位置取得手段と、
    今回の記録を終えた記録媒体を前記搬送手段が次回の記録位置まで搬送する搬送位置が、前記記録手段の移動を開始させるべき開始位置に達するまでに前記記録手段の停止状態での待ち時間が発生するか否かを判断する判断手段と、
    前記待ち時間が発生する場合は、前記待ち時間がなくなるまでの範囲で前記今回の停止位置を延長する延長処理手段とを備え、
    前記制御手段は、前記延長処理手段による前記停止位置の延長が行われた場合は、当該延長後の今回の停止位置で前記記録手段を停止させることにより、次回の移動を開始した前記記録手段がより高速側で次回の記録開始位置に到達して記録を開始するように前記移動手段及び前記記録手段を制御することを特徴とする記録装置。
  2. 前記停止位置取得手段は、
    今回の記録データに基づき前記記録手段の減速途中で今回の記録終了位置に達しうる今回の停止位置を演算する第1演算手段と、
    前記記録手段の今回の記録のための移動中に次回の記録データに基づき前記記録手段の加速途中で次回の記録開始位置に達しうる次回の起動位置を今回の停止位置として演算する第2演算手段と、
    前記第2演算手段が求めた今回の停止位置が、前記第1演算手段が求めた今回の停止位置より前記記録手段の今回の移動方向先方にあると判断した場合には、前記停止位置取得手段が求める前記今回の停止位置を、前記第1演算手段が求めた今回の停止位置から、前記第2演算手段が求めた前記今回の停止位置に変更する停止位置変更手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記制御手段は、前記記録手段の記録動作終了と略同時に前記搬送手段を駆動させて前記記録媒体を次回の記録位置まで搬送するとともに、当該記録媒体の搬送動作の停止と略同時に次回の記録が開始されるように前記搬送動作の途中から前記記録手段の移動が開始されるように構成されており、
    前記搬送手段が前記記録媒体を次回の記録位置まで搬送するための所要時間である媒体送り時間を求める送り時間演算手段と、
    前記記録手段の今回の記録動作終了時点から次回の記録動作開始時点までの記録間隔時間を求める間隔時間演算手段とをさらに備え、
    前記判断手段は、前記媒体送り時間が前記記録間隔時間を超えるか否かを判断し、前記延長処理手段は、前記媒体送り時間が前記記録間隔時間を超える場合は、前記媒体送り時間が前記記録間隔時間未満とならない範囲で、前記記録手段の今回の停止位置を延長することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記停止位置変更手段、前記判断手段及び前記延長処理手段の処理は、前記記録手段の今回の移動中に行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の記録装置。
  5. 前記延長処理手段は、前記今回の停止位置を所定単位ずつ延長する延長処理を行い、延長処理結果の今回の停止位置に基づく前記記録間隔時間が前記媒体送り時間を超えないと前記判断手段が判断するうちは、前記所定単位ずつの延長処理を繰り返すことで、延長後の今回の停止位置を確定することを特徴とする請求項3又は4に記載の記録装置。
  6. 前記記録手段は加速領域、定速領域及び減速領域を経る速度プロファイルで移動し、
    前記延長処理手段は、前記今回の停止位置を所定単位ずつ延長する延長処理を行うとともに、当該延長処理後の今回の停止位置に基づき次回の記録開始位置に到達したときの前記記録手段の移動速度が定速領域に達したか否かを判断し、前記移動速度が前記定速領域に達したと判断した場合は、当該延長処理を終了することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記延長処理手段は、前記記録手段の次回の記録開始位置が定速領域に達するまで今回の停止位置を延長できるか否かを判断し、
    前記次回の記録開始位置が前記定速領域に達するまで今回の停止位置を延長できると判断すれば、前記次回の記録開始位置が前記定速領域に達するまで今回の停止位置を延長することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の記録装置。
  8. 記録媒体を搬送する搬送手段と、記録媒体に記録を施す記録手段と、前記記録手段を前記搬送手段による前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動させる移動手段と、前記記録手段、前記搬送手段及び前記移動手段を制御する制御手段とを備えた記録装置における記録方法であって、
    今回と次回の記録データに基づき前記記録手段今回の減速途中の位置に至るまでに今回の記録終了位置に達し、かつ前記記録手段次回の加速途中で次回の記録開始位置に達する今回の停止位置を求める停止位置取得ステップと、
    今回の記録を終えた記録媒体を前記搬送手段が次回の記録位置まで搬送する搬送位置が、前記記録手段の移動を開始させるべき開始位置に達するまでに前記記録手段の停止状態での待ち時間が発生するか否かを判断する判断ステップと、
    前記待ち時間が発生する場合は、前記待ち時間がなくなるまでの範囲で前記今回の停止位置を延長する延長処理ステップと、
    前記制御手段は、前記延長処理ステップによる前記停止位置の延長が行われた場合は、当該延長後の今回の停止位置で前記記録手段を停止させることにより、次回の移動を開始した前記記録手段がより高速側で次回の記録開始位置に到達して記録を開始するように前記移動手段及び前記記録手段を制御する制御ステップと
    を備えたことを特徴とする記録方法。
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