JP2015189572A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学センサを用いてシート両側縁の位置を効率的に特定する。
【解決手段】画像形成装置1は、記録ヘッド21及び光学センサ25を搭載するキャリッジ30を主走査方向に搬送し、光学センサ25による受光結果から用紙両側縁の位置を特定し、記録ヘッド21からのインク液滴の吐出動作により、用紙Qに画像を形成する。用紙両側縁の位置を特定する処理は、画像形成処理の実行前に行われる。位置特定を効率的に行うために、本装置では、キャリッジ30を搬送しながら、発光量の調整を行い、発光量調整後の受光量Rの検出値に基づき、用紙Qの第二側縁の位置X2を特定する。また、第二側縁の位置X2と、外部装置3から提供された用紙Qのサイズ情報(幅W)とに基づき、用紙Qの第一側縁の位置X1を特定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、シートに対する所定処理を実行する電子機器に関する。
従来、シートに対する画像形成を行う画像形成装置が知られている。画像形成装置としては、ヘッドを搭載するキャリッジを主走査方向に搬送しつつ、ヘッドからシートにインク液滴を吐出することによって、シートに画像を形成するインクジェットプリンタが知られている。シートは、主走査方向とは異なる副走査方向に沿って、画像形成位置に段階的に搬送される。
インクジェットプリンタとしては、キャリッジに上記ヘッドと共に光学センサを搭載したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。光学センサは、画像形成対象のシートの側縁を検出するために用いられる。光学センサを用いた側縁の検出は、例えば、シートの搬送路に向けて光を照射し、その反射光の受光量を検出することにより実現される。検出されたシートの側縁位置の情報は、例えば、インク液滴の吐出タイミングの調整に用いられる。
特開2004−182361号公報
ところで、シート側縁位置の正確な検出のために、光学センサからの発光量は、受光量の検出値が飽和しない範囲で大きい値であるのが好ましい。しかしながら、発光量に対する反射光の受光量は、シートの種類や環境によって変化する。このため、検出に際しては、先駆けて発光量の調整が行われる。
従来技術では、シートの幅方向の中心付近においてキャリッジを停止させた状態で、発光量の調整を行っていた。その後、副走査方向に沿う左右側縁の夫々を横断するようにキャリッジを主走査方向に搬送し、左右側縁の位置を検出していた。
即ち、従来技術では、光量調整によって停止したキャリッジを、シートの両側縁位置を特定するために、シート外側の搬送開始位置へ搬送していた。そして、両側縁位置を特定するために、この開始位置からシートの両側縁を横断させるようなキャリッジの搬送を行っていた。このため、シートの側縁位置の特定に時間を要していた。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、光学センサを用いてシート両側縁の位置を効率的に特定可能な技術を提供することを目的とする。
本発明の電子機器は、処理ヘッドと、搬送ユニットと、制御ユニットとを備える。処理ヘッドは、シートに対する所定処理を実行する。搬送ユニットは、処理ヘッドを搭載する被搬送体を搬送することにより、被搬送体を主走査方向に沿って往復動させる。制御ユニットは、処理ヘッド及び搬送ユニットを制御することによって、副走査方向上流から搬送されてくるシートに対する所定処理の実行を制御する。
この電子機器において、被搬送体は、光学センサを搭載する。光学センサは、シートの搬送路に向けて発光し、反射光の受光量を検出するセンサである。制御ユニットは、搬送制御処理と、調整処理と、算出処理と、特定処理とを実行する。
搬送制御処理において、制御ユニットは、光学センサを用いてシートを検出可能な位置にシートが到達したことを条件に、次のように搬送ユニットを制御する。即ち、被搬送体を、初期位置から光学センサがシートの側縁を横断する位置まで主走査方向に沿う単一方向に搬送するように、搬送ユニットを制御する。
また、調整処理として、制御ユニットは、初期位置からの被搬送体の搬送が開始されてから、光学センサがシート側縁に到達するまでの期間に、光学センサによる発光量を調整する処理を実行する。発光量の調整は、被搬送体が搬送されている状態で行われ得る。
制御ユニットは、発光量が調整された後に光学センサが横断したシート側縁の位置を、算出処理において、発光量が調整された後の受光量の検出結果に基づき算出する。特定処理において、制御ユニットは、算出処理にて算出された側縁の位置に基づき、シートの両側縁の位置を特定する。
本発明の電子機器によれば、光学センサを用いて、効率的にシート両側縁(左右側縁)の位置を特定することができる。従来技術では、光量調整後、光学センサをシートの左右側縁の夫々を横断するように搬送して、そこでの受光結果から、シートの両側縁位置を特定していた。このため、従来技術では、シート両側縁の位置特定のために、被搬送体(光学センサ)を往復動させる必要があった。
これに対し、本発明では、光量調整後、光学センサがシートの一側縁を横断したときの受光量の検出結果から、その一側縁の正確な位置を求め、求めた側縁の位置に基づいて、シート両側縁の位置を特定する。従って、両側縁の位置特定のために、被搬送体を往復動させる必要がなく、単一方向のみの被搬送体の搬送でシート両側縁の位置を効率よく特定することができる。
更に、被搬送体を搬送しながら光量調整を行えば、被搬送体を停止させた状態で光量調整を行う場合よりも、迅速に両側縁の位置を特定することができる。従って、本発明によれば、従来技術よりも効率よくシート両側縁の位置を特定することができる。
被搬送体の初期位置からの搬送を開始するタイミングは、光量調整時に光学センサがシートに対向するようなタイミングであれば十分であり、搬送を開始するタイミングで、光学センサがシートに対向するような状態にある必要はない。
また、上記特定処理は、シート両側縁の内、一方の側縁の位置を算出処理で算出された側縁の位置に特定する一方、他方の側縁の位置を、算出処理で算出された側縁の位置と、外部から入力されたシートのサイズ情報と、に基づき特定する処理として構成され得る。シートのサイズ情報は、例えばユーザインタフェースを通じてユーザから入力され得る。シートのサイズ情報が正確であれば、光量調整後に光学センサが横断するシートの上記側縁とは別の側縁の位置も、上記サイズ情報を用いて、正確に特定することができる。
別例として、上記特定処理は、主走査方向における所定の基準位置に、シートの中央位置が位置合わせされるようにシートが副走査方向に搬送される電子機器に対して、次のように構成されてもよい。即ち、特定処理は、シート両側縁の内、一方の側縁の位置を、算出処理で算出された側縁の位置に特定する一方、他方の側縁の位置を、算出処理で算出された側縁の位置の基準位置からの距離に基づき特定する処理として構成され得る。
このケースにおいて、算出処理で算出される側縁の位置の基準位置からの距離は、主走査方向に沿うシート幅の半分の長さに対応する。従って、このような手法でシート両側縁の位置を特定すれば、効率よく正確にシート両側縁の位置を特定することができる。
また、上述の初期位置は、主走査方向におけるシートの通過領域外に光学センサが配置される位置(第一の位置)であってもよいし、主走査方向におけるシートの通過領域内に光学センサが配置される位置(第二の位置)であってもよい。
初期位置が上記第一の位置である場合、制御ユニットは、搬送制御処理において、被搬送体を、初期位置から光学センサがシートの両側縁を横断する位置まで搬送するように、搬送ユニットを制御することができる。この場合、調整処理では、シート両側縁の内、初期位置に対して遠方に位置する側縁に光学センサが到達するまでの期間に、発光量を調整すればよく、光量調整に対して長い時間を確保することができる。
この場合の上記算出処理は、発光量が調整される前の受光量の検出結果に基づき、シート両側縁の内、初期位置側の側縁の位置を算出する一方、発光量が調整された後の受光量の検出結果に基づき、遠方に位置する側縁の位置を算出する処理として構成され得る。
そして、上記特定処理は、上記算出処理で算出された遠方に位置する側縁の位置と、外部から入力されたシートのサイズ情報と、に基づき初期位置側の側縁の位置を特定する一方、この位置と、上記算出処理で算出された初期位置側の側縁の位置との誤差が基準以上である場合には、エラー情報を出力する処理として構成され得る。
誤差が基準以上となる例としては、外部から入力されたシートのサイズ情報が間違っている例が考えられる。エラー情報をユーザに向けて出力すれば、ユーザに対して有益な情報を提供することができ、エラーの除去に必要な処置の実行を、ユーザに対して期待することができる。別例として、エラー情報を、上記所定処理を制御する要素に提供すれば、間違ったシートのサイズ情報に基づき特定されたシート両側縁の位置に基づき、シートに対する所定処理が不適切に実行されるのを抑えることができる。
主走査方向における所定の基準位置に、シートの中央位置が位置合わせされた状態で、シートが副走査方向に搬送される電子機器では、エラー情報を次のような手順で出力することも可能である。即ち、特定処理は、算出処理で算出された遠方に位置するシート側縁の位置の基準位置からの距離に基づき初期位置側の側縁の位置を特定する一方、この位置と、算出処理で算出された初期位置側の側縁の位置との誤差が基準以上である場合には、エラー情報を出力する処理として構成されてもよい。
この構成によれば、シート搬送が適切に行われていないこと等に起因して発生した上記誤差に基づくエラー情報を、適切に出力することができる。
また、制御ユニットは、光学センサを用いてシートを検出可能な位置にシートが到達する上記条件が満足される前に被搬送体を初期位置まで搬送するように、搬送ユニットを制御する構成にされ得る。このように予め初期位置に被搬送体を搬送すれば、シートの搬送開始からシート両側縁の位置特定までに必要な時間を短くすることができ、効率的な位置特定を実現することができる。
この他、制御ユニットは、上記搬送制御処理において、被搬送体を、シートに対する所定処理の実行開始時に被搬送体が搬送される方向とは反対方向に搬送するように、搬送ユニットを制御する構成にされ得る。このように、被搬送体を搬送してシート両側縁の位置を特定すれば、位置特定後に効率よくシートに対する所定処理を実行することができる。
画像形成装置の概略構成を表すブロック図である。 主走査方向に垂直な面でのキャリッジ周辺の機械的構成を表す断面図である。 主走査方向に平行な面でのキャリッジ周辺の機械的構成を表す上面図である。 上段に用紙に対するスキャン方向を示し、下段に、そのスキャン処理の実行過程における受光量の軌跡を示した図である。 第一実施例の主制御処理を表すフローチャートである。 第二実施例の主制御処理を表すフローチャートである。 第三実施例の主制御処理を表すフローチャートである。 第三実施例におけるキャリッジの位置軌跡を示す図である。
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。
[第一実施例]
図1に示す本実施例の画像形成装置1は、所謂インクジェットプリンタであり、用紙搬送ユニット10と、画像形成ユニット20と、ユーザインタフェース80と、制御ユニット90とを備える。
用紙搬送ユニット10は、図示しない給紙トレイから排紙トレイまでの用紙搬送を実現する機械的及び電気的要素を備え、制御ユニット90からの制御信号に従って、給紙トレイに載置された用紙Qを副走査方向に搬送する。
用紙搬送ユニット10は、図2に示すように、記録ヘッド21によって用紙Qに画像が形成される画像形成位置の副走査方向上流に、搬送ローラ11及び従動ローラ12を備える。用紙搬送ユニット10は、更に、画像形成位置の副走査方向下流に、排紙ローラ14及び従動ローラ15を備え、搬送ローラ11と排紙ローラ14との間に、用紙Qを支持するプラテン17を備える。搬送ローラ11及び排紙ローラ14の夫々は、対向する従動ローラ12,15との間に用紙Qを挟持し、共通のモータによって回転駆動されて、給紙トレイから給紙路19に沿って搬送されてきた用紙Qを副走査方向に搬送する。
一方、画像形成ユニット20は、記録ヘッド21及び光学センサ25を搭載するキャリッジ30と、ヘッド駆動回路40と、キャリッジ搬送機構50と、CRモータ60と、モータドライバ65と、エンコーダ70と、信号処理回路75とを備える。
キャリッジ30は、副走査方向上流に光学センサ25を搭載し、その下流に記録ヘッド21を搭載する。光学センサ25は、制御ユニット90によって制御されて、発光ユニットから用紙搬送路に向けて光を照射し、受光ユニットで反射光を主成分とする入射光の受光量を検出する。受光量の検出値は、制御ユニット90に入力される。
記録ヘッド21は、所謂インクジェットヘッドであり、ヘッド駆動回路40からの駆動信号に従って、ノズルからインク液滴を吐出する。記録ヘッド21は、インク液滴の吐出動作によって用紙Qに画像形成する。ヘッド駆動回路40は、制御ユニット90からの制御信号に従って、記録ヘッド21を駆動し、記録ヘッド21にインク液滴を吐出させる。
キャリッジ搬送機構50は、CRモータ60によって駆動されて、記録ヘッド21及び光学センサ25を搭載するキャリッジ30を搬送する。即ち、キャリッジ搬送機構50は、キャリッジ30と連結されており、キャリッジ30を主走査方向(図2紙面法線方向)に沿って往復動させる。このキャリッジ搬送機構50は、フレーム51,53と、駆動プーリ55(図3参照)と、従動プーリ57と、無端ベルト59とを備える。
フレーム51,53の夫々は、主走査方向に延びるガイドレール51A,53Aを備える。キャリッジ30は、このガイドレール51A,53A上に載置される。駆動プーリ55及び従動プーリ57は、フレーム51上で主走査方向に整列配置され、ベルト59は、駆動プーリ55と従動プーリ57との間に巻回される。駆動プーリ55は、CRモータ60によって回転駆動される。ベルト59は、駆動プーリ55の回転運動に応じて従動プーリ57と共に回転する。キャリッジ30は、ベルト59に固定されており、ベルト59の回転に応じて主走査方向に移動する。
図2に示すように、キャリッジ30は、底部に形成された溝30A,30Bにガイドレール51A,53Aが挿入されるようにしてガイドレール51A,53A上に摺動可能に配置される。キャリッジ30は、ガイドレール51A,53Aによって、その移動を主走査方向に規制されながら、ベルト59を通じてCRモータ60からの動力を間接的に受けて、主走査方向に移動する。CRモータ60の回転方向に切り替えにより、キャリッジ30は、主走査方向に沿って左右に往復動する。
CRモータ60は、直流モータにより構成されており、モータドライバ65によって駆動される。モータドライバ65は、制御ユニット90からの制御信号に従って、CRモータ60を回転駆動する。
この他、エンコーダ70は、キャリッジ30の主走査方向への移動に応じたパルス信号をエンコーダ信号として信号処理回路75(図1参照)に入力する。このエンコーダ70は、所謂リニアエンコーダであり、フレーム51に固定されるエンコーダスケール70Aと、キャリッジ30に固定されるセンサ70Bとを備える。エンコーダスケール70Aは、図3に示すように、主走査方向に沿って設けられ、キャリッジ30の上部に形成された溝30C(図2参照)に挿入される。センサ70Bは、キャリッジ30の溝30Cに設けられ、キャリッジ30と共に、エンコーダスケール70Aに対して主走査方向に相対移動する。
即ち、このエンコーダ70によれば、キャリッジ30の移動に伴って、センサ70Bがエンコーダスケール70Aを読み取り、キャリッジ30の主走査方向への移動に応じたパルス信号をエンコーダ信号として信号処理回路75に入力する。信号処理回路75は、このエンコーダ信号に基づいて、周知の技法で、キャリッジ30の位置X及び速度Vを検出し、検出した位置X及び速度Vの情報を、制御ユニット90に入力する。
制御ユニット90は、信号処理回路75から入力されるキャリッジ30の位置Xと、光学センサ25から入力される受光量Rの検出値とに基づいて、プラテン17上で搬送される用紙Qの両側縁(左右側縁)の位置X1,X2(図4参照)を特定する。その後、位置X1,X2に基づいて、CRモータ60(キャリッジ搬送機構50)及び記録ヘッド21を制御することにより、用紙Qに高品質な画像を形成する。
具体的に、制御ユニット90は、CPU91、ROM93、RAM95、及び、外部インタフェース97を備える。外部インタフェース97は、外部装置3との通信を実現する。制御ユニット90は、外部インタフェース97を介して、外部装置3からの画像形成指示を受け付ける。
CPU91は、ROM93に記録されたプログラムに従う処理を実行し、RAM95は、その処理実行時に作業領域として使用される。制御ユニット90は、CPU91による各種処理の実行により、CRモータ60及び記録ヘッド21の制御を含む各種機能を実現する。この制御ユニット90は、各種処理を実現する専用回路を備えた構成にされ得る。
即ち、制御ユニット90は、ソフトウェアによる処理とハードウェアによる処理との組み合わせにより、各種機能を実現する構成にされ得る。
続いて、用紙両側縁の位置X1,X2の特定原理を説明する。図4上段は、用紙両側縁の位置X1,X2が特定される際、及び、その後に用紙Qに対する画像形成処理が開始される際に、搬送されるキャリッジ30(光学センサ25)の搬送方向を示す。図4下段は、主走査方向におけるキャリッジ30の位置Xを横軸に示し、光学センサ25によって検出される受光量Rを縦軸に示すグラフである。以下では、キャリッジ30の位置Xと表現した場合、その位置Xは、キャリッジ30に搭載された光学センサ25の受光領域の中心位置(主走査方向の中心位置)を示すものと理解されたい。但し、キャリッジ30の各部の位置関係は一定であるため、位置Xは、これら各部のいずれかの位置としても理解できる。
本実施例の画像形成装置1は、外部装置3から画像形成指示が入力されると、用紙Qの給紙トレイからの搬送を開始し、用紙Qを頭出し位置まで搬送する。頭出し位置は、用紙内の画像形成対象領域の先頭から、用紙Qに対して画像形成を行うことが可能な、副走査方向の位置のことを言う。用紙Qが頭出し位置まで搬送されると、光学センサ25は、キャリッジ30の主走査方向の移動により、用紙Qを横断することが可能になり、光学センサ25を用いた用紙側縁の位置検出が可能になる。
用紙Qの頭出しが完了すると、画像形成装置1は、用紙Qを頭出し位置に保持した状態で、図4上段に示すように、キャリッジ30を初期位置から、主走査方向に沿う第一方向に搬送する。このキャリッジ30の搬送過程で、制御ユニット90は、光学センサ25による受光量Rの検出値を取得する。そして、制御ユニット90は、この検出値に基づき、用紙両側縁の位置X1,X2を特定する。その後、画像形成装置1は、用紙Qに対する画像形成処理を開始し、主走査方向に沿って、第一方向とは反対の第二方向に、キャリッジ30を搬送しつつ記録ヘッド21を駆動する。上記初期位置は、画像形成装置1が画像形成可能な最大用紙が搬送される際のプラテン17上の用紙通過領域外側に光学センサ25が配置される位置である。この初期位置は、例えばキャリッジ30のホームポジションに設定される。
受光量Rに基づく用紙側縁の位置算出方法は、次の通りである。本実施例では、プラテン17の表面が暗色である。一方、搬送対象の用紙Qは、通常白紙である。それゆえ、光学センサ25による受光量Rの検出値は、その受光領域に対向するプラテン17の領域に用紙Qが存在しないとき、低い値RLを採り、用紙Qが存在するときには、高い値RHを採る。光学センサ25が用紙側縁を横断する過程では、受光領域に対向するプラテン17の領域の一部だけに用紙Qが存在する時点が存在するため、受光量Rの検出値は、値RL及び値RHの間で連続的に変化する。
このため、制御ユニット90は、受光量Rの検出値の軌跡から、光学センサ25の受光領域全体が用紙外にあるときの受光量Rの検出値RL、及び、光学センサ25の受光領域全体が用紙内にあるときの検出値RHを特定する。そして、制御ユニット90は、受光量Rの検出値が、値RLと値RHとの間の閾値に一致する値を示した位置Xを、用紙Qの側縁位置として算出する。
閾値の適値は、受光領域の形状や光学センサ25の特性等に依るが、閾値は、値RL及び値RHによって定めることができる。受光領域が円形である場合、光学センサ25の受光領域の中心位置と用紙側縁とが一致するとき、受光領域の面積の半分に用紙Qが存在することになり、受光量Rの検出値は、値RLと値RHとの平均値(RL+RH)/2を理論上示す。従って、この場合には、閾値を、値RL及び値RHの平均値(RL+RH)/
2に設定することができる。即ち、受光量Rの検出値が、値RL及び値RHの中間値(RL+RH)/2を示す位置Xを、用紙側縁の位置として算出することができる。
但し、値RH,RLに基づく閾値を指標に、用紙側縁の位置X1,X2を正確に算出するためには、値RHが、光学センサ25において受光量Rの検出値が飽和していない状態で得られたものである必要がある。このため、本実施例では、光学センサ25における受光量Rの検出値が飽和しないように光学センサ25からの発光量を調整する必要がある。
しかしながら、従来技術では、発光量を調整した後、光学センサ25を主走査方向に搬送して、調整後の発光量で光学センサ25が用紙両側縁を横断するときの受光結果を取得していた。このため、従来技術を画像形成装置1に採用した場合には、用紙上で発光量を調整した後に、キャリッジ30を上記初期位置に戻し、その後、キャリッジ30を第一方向に搬送する必要があり、効率的に位置X1,X2の特定することができない。
そこで、本実施例では、まず発光量の調整を行わないまま、キャリッジ30を初期位置から第一方向に搬送する。そして、光学センサ25が位置X1から位置X2に到達するまでのキャリッジ30の搬送過程において、キャリッジ30を搬送しながら発光量の調整を行う。位置X1は、キャリッジ30の初期位置から近い位置に存在する用紙Qの第一側縁の位置であり、位置X2は、初期位置から遠い位置に存在する用紙Qの第二側縁の位置である。そして、用紙Qの第一側縁の位置X1の特定には、受光量Rの検出値を用いず、用紙Qの第二側縁の位置X2の特定に、受光量Rの検出値を用いる。
このように発光量を調整する場合には、光学センサ25が用紙Qの第二側縁を横断する前に発光量の調整が完了するために、用紙Qの第二側縁の位置X2を、値RH,RLから正確に算出することができる。本実施例では、この算出位置XA2を第二側縁の位置X2として特定する。
本明細書では、光学センサ25が第二側縁を横断する際に検出された値RH,RLに基づく第二側縁の算出位置を、位置XA2と表現する。位置XA2は、例えば値RH,RLの中間値である。同様に、本明細書では、用紙Qの第一側縁を光学センサ25が横断する際に検出された値RL,RHから算出される第一側縁の位置を、位置XA1と表現する。
そして、本実施例では、この位置XA2と、用紙Qのサイズ情報(用紙Qの主走査方向の幅Wの情報)とに基づき、第一側縁の位置XB1=(XA2−W)を算出し、この算出位置XB1を、第一側縁の位置X1として特定する。本明細書では、第二側縁の位置XA2と用紙Qの幅Wとから算出される第一側縁の算出位置を、特に位置XB1と表現する。
用紙Qのサイズ情報は、画像形成指示の際に、外部装置3から外部インタフェース97を通じて提供されるものを用いることができる。但し、当該提供される用紙Qのサイズ情報が誤っている場合には、正確な第一側縁の位置X1を特定することができない。本実施例では、このようなケースに備えて、発光量の調整が行われる前の受光量Rの検出値であって、光学センサ25が第一側縁を横断した際の受光量Rの検出値RL,RHに基づき、外部装置3から提供されたサイズ情報の信頼性を判断する。
図4からも理解できるように、発光量の調整が行われる前には、受光量Rの検出値が飽和する可能性があり、この場合には光学センサ25から得られる値RHが真の受光量に対して大きな誤差を含む。従って、この場合には、値RL,RHに基づいて算出される第一側縁の位置XA1(例えば値RL,RHの中間値)によっては、第一側縁の位置X1を正確に算出することができない。
しかしながら、この位置XA1は、外部装置3から提供される上記サイズ情報の信頼性を判断するのには十分な精度を有することから、本実施例では、この目的で位置XA1の情報を活用する。値RL,RHの中間値に対応する位置XA1での受光量Rは、図4における地点P2での受光量Rに対応する。第一側縁の正確な位置X1での受光量Rは、地点P1での受光量Rに対応する。また、第二側縁の正確な位置X2での受光量Rは、図4における地点P3での受光量Rに対応し、位置X2は、位置XA2に対応する。
続いて、外部装置3から画像形成指示が入力されると、制御ユニット90が実行する主制御処理の詳細を、図5を用いて実行する。主制御処理は、上述の原理に基づいて用紙両側縁の位置X1,X2を特定する手順と、特定した位置X1,X2に基づき、記録ヘッド21によるインク液滴の吐出動作を制御し、用紙Qに高品質な画像を形成する手順と、を含む。画像形成指示には、画像形成対象の画像データ、及び、外部装置3においてユーザが入力した用紙Qのサイズ情報が含まれる。
制御ユニット90は、図5に示す主制御処理を開始すると、まず給紙トレイに載置された用紙Qの頭出し処理を開始する(S110)。頭出し処理では、用紙搬送ユニット10を制御し、用紙搬送ユニット10に、用紙Qが頭出し位置に到達するまで、用紙Qを給紙トレイから搬送させる。
更に、制御ユニット90は、この頭出し処理が完了するまでの間に、キャリッジ30が所定の初期位置に配置されるように、CRモータ60(ひいてはキャリッジ搬送機構50)を制御する(S120)。ここで言う初期位置は、S140で開始するスキャン処理の開始位置として予め定められる位置である。初期位置が、キャリッジ30のホームポジションである場合、キャリッジ30は主制御処理の開始時点で既に初期位置に配置された状態にあるので、S120では、実質的に何の処理も行わないことになる。
キャリッジ30を初期位置に配置すると、制御ユニット90は、頭出し処理が完了し、用紙Qが頭出し位置で停止するまで待機する(S130)。そして、頭出し処理が完了すると(S130でYes)、スキャン処理を開始する(S140)。
スキャン処理は、CRモータ60を制御することによって、キャリッジ30を、初期位置から光学センサ25が用紙Qの第二側縁を横断する位置まで、主走査方向に沿う第一方向に搬送しつつ、光学センサ25による受光量Rの検出値を、信号処理回路75から得られる位置Xと関連付けてRAM95に記憶する処理である。
スキャン処理の開始時における発光量は、ROM93に記憶された標準値又はRAM95に記憶された前回調整値に設定される。前回調整値は、発光量の調整が行われる度に調整後の発光量に更新される。標準値は、前回調整値が存在しないときに発光量の初期値として設定される。標準値は、例えば発光量が最大となる値である。発光量は、後述の光量調整処理にて変更される。
S140でスキャン処理を開始すると、制御ユニット90は、そのスキャン処理を継続する一方、検出された受光量Rの立ち上がり前後の値RL,RHに基づき、初期位置の近くにある用紙Qの第一側縁の位置XA1を算出し、その算出位置XA1が画像形成指示時に外部装置3から提供された用紙Qのサイズ情報に適合した値であるかを判断する(S150)。S150での判断は、光学センサ25が第一側縁を横断し終えることで、受光量Rの検出値が上昇し終えたタイミングで実行することができる。
本実施例では、所謂センターレジにて用紙Qが搬送される。即ち、本実施例の画像形成装置1は、用紙Qの主走査方向に沿う幅の中心点Q0(図4参照)が、用紙搬送路の副走
査方向に沿う基準線C(例えば中心線)に沿って移動するように、用紙Qを給紙トレイから副走査方向に搬送するための構造を有する。この場合、用紙Qのサイズ情報に基づけば、およその用紙両側縁の位置X1,X2を推定することができる。S150では、このように用紙Qのサイズ情報から推定される第一側縁の位置の推定誤差範囲内に、算出位置XA1が収まっているかを判断する。この判断により、位置XA1が用紙Qのサイズ情報に適合した値であるかを判断する。
位置XA1がサイズ情報に適合していないと判断すると(S150でNo)、制御ユニット90は、S240に移行し、用紙両側縁の位置を特定することができない旨のエラー情報を、ユーザインタフェース80を通じて音出力又は表示の形態でユーザに向けて出力した後、主制御処理を終了する。この際、制御ユニット90は、画像形成指示に基づく画像形成処理の実行をキャンセルする。
一方、制御ユニット90は、位置XA1がサイズ情報に適合した値であると判断すると、S160に移行し、光量調整処理を行う。光量調整処理では、正確な用紙側縁の位置検出のために、受光量Rの検出値が飽和しない範囲で大きな値を採るように、発光量を適値に調整する。
光学センサ25が用紙Qの第一側縁を通過した後に開始される当該光量調整処理は、光学センサ25が用紙Qの第二側縁に到達するまでの期間に発光量の調整が完了するようにして、キャリッジ30が搬送されている状態で行われる。光量調整処理において発光量の調整が完了すると、制御ユニット90は、RAM95が記憶する上記前回調整値を、その調整後の発光量に更新する。その後、S170に移行する。
S170に移行すると、制御ユニット90は、光学センサ25が用紙Qの第二側縁を横断する位置よりも下流の所定位置であるスキャン処理終了位置にキャリッジ30が到達し、スキャン処理が終了するまで待機し、スキャン処理が終了すると(S170でYes)、S180に移行する。
S180に移行すると、制御ユニット90は、スキャン処理で得られた発光量調整後の受光量Rの検出値であって、受光量Rの検出値の立ち下がり周辺の検出値の軌跡から、光学センサ25が用紙Qの第二側縁を横断した時点前後の受光量の検出値RH,RLを特定し、検出値RH,RLに基づき、用紙Qの第二側縁の位置XA2を算出する。
更に、制御ユニット90は、この第二側縁についての算出位置XA2と、画像形成指示時に外部装置3から提供されたサイズ情報が示す用紙Qの幅Wとに基づき、用紙Qの第一側縁の位置XB1=XA2−Wを算出する(S190)。
そして、用紙Qの第一側縁の正しい位置X1を、S190で算出した位置XB1として特定し、用紙Qの第二側縁の正しい位置X2を、S180で算出した位置XA2として特定し、これらの位置XB1,XA2に側縁がある用紙Qに画像形成するのに適した値に、制御パラメータを補正する(S220)。制御パラメータは、インク液滴の吐出タイミングを規定するパラメータを含む。
その後、制御ユニット90は、補正後の制御パラメータに基づき、用紙Qに外部装置3から提供された画像データに基づく一連の画像を形成するための画像形成処理を実行する。これにより、用紙位置に応じた適切な画像を用紙Qに形成する(S230)。具体的には、記録ヘッド21及びCRモータ60を制御して、キャリッジ搬送機構50に、キャリッジ30を主走査方向に搬送させながら、記録ヘッド21に、用紙位置に応じた適切なタイミングでインク液滴を吐出させる。これにより、上記画像データに基づく画像を用紙Q
に適切に形成する。
頭出し位置において用紙Qに画像を形成する際のキャリッジ30の搬送方向は、上述したようにスキャン処理実行時のキャリッジ30搬送方向(第一方向)とは反対方向(第二方向)である。制御ユニット90は、頭出し位置での画像形成が終わると、用紙Qを所定量副走査方向に搬送してはキャリッジ30を主走査方向に折返し搬送し、その際に記録ヘッド21からインク液滴を吐出させることにより、用紙Qに上記画像データに基づく一連の画像を形成する。その後、画像形成の完了した用紙Qを排出するように用紙搬送ユニット10を制御し、主制御処理を終了する。
以上、本実施例の画像形成装置1について説明したが、本実施例では、光量調整後に光学センサ25が用紙Qの側縁(第二側縁)を横断したときの受光量Rの検出結果から、その側縁の正確な位置XA2を算出する一方、その側縁の位置XA2と用紙Qのサイズ情報とに基づいて、他方の側縁(第一側縁)の正確な位置XB1を算出し、これらの位置XB1,XA2を、用紙Qの両側縁の位置X1,X2として特定する。
更に、本実施例では、光学センサ25を用紙Qの第二側縁に向けて搬送する過程で、第二側縁を光学センサ25が横断する前に、光量調整を行う。このように本実施例では、キャリッジ30を単一方向に搬送する過程で、光量調整、及び光量調整後の受光量Rの検出値に基づいた用紙側縁の位置算出を連続して行い、その側縁の算出位置と用紙Qのサイズ情報とから他方の側縁位置を算出することで、キャリッジ30の往復動をせずとも、用紙両側縁の位置X1,X2を正確に特定できるようにした。
従って、本実施例によれば、効率よく用紙Qの両側縁の位置X1,X2を特定して、画像形成処理を迅速に開始することができる。即ち、本実施例によれば、ユーザによる画像形成指示から、その画像形成を開始するまでの必要時間を短縮することができ、高性能な画像形成装置1を消費者に提供することができる。
特に、本実施例によれば、スキャン処理におけるキャリッジ30の搬送方向と、スキャン処理後の画像形成処理開始時におけるキャリッジ30の搬送方向とを反対方向に設定したので、スキャン処理の終了後、迅速に画像形成処理を開始することができる。仮に、これらの搬送方向が同方向である場合には、スキャン処理の終了後、キャリッジ30を画像形成処理の開始位置に搬送してから、画像形成処理を実行する必要があり、時間的な無駄が多い。これに対し、本実施例によれば、スキャン処理終了時のキャリッジ30の停止位置を、画像形成処理の開始位置に定めることができるので、迅速に画像形成処理を開始することができる。
また、本実施例では、スキャン処理の開始位置を、光学センサ25が用紙通過領域外に配置される位置に設定し、スキャン処理では、光学センサ25がシートの両側縁を横断するように、キャリッジ30を搬送するので、光量調整に対して長い時間を確保することができる。
この他、本実施例では、発光量の調整前の受光結果に基づき、およその第一側縁の位置XA1を算出し、この位置XA1と用紙Qのサイズ情報との適合性を評価するので(S150)、用紙Qのサイズ情報が間違っている場合に、誤った位置XB1に基づいて画像形成処理を実行せずに済む。この場合には更に、エラー情報を出力するので、ユーザに対して有益な情報を提供することができ、エラーの除去に必要な処置の実行を、ユーザに対して期待することができる。
[第二実施例]
続いて、第二実施例の画像形成装置1について説明する。但し、本実施例の画像形成装置1は、第一実施例に対して、制御ユニット90が実行する主制御処理の一部が異なるだけのものである。従って、以下では、第二実施例として、制御ユニット90が実行する主制御処理の内容を選択的に説明する。
本実施例の制御ユニット90は、画像形成指示が入力されると、図6に示す主制御処理を開始する。この主制御処理では、まず、第一実施例と同様に、用紙Qの頭出し処理を開始した後(S310)、この頭出し処理が完了するまでの間に、キャリッジ30が所定の初期位置に配置されるように、CRモータ60を制御する(S320)。その後、頭出し処理が完了するまで待機し(S330)、頭出し処理が完了すると(S330でYes)、S140と同様にスキャン処理を開始する(S340)。
スキャン処理の開始後、制御ユニット90は、S160と同様に、光量調整処理を実行し(S360)、その後、スキャン処理が終了するまで待機する。スキャン処理が終了すると(S370でYes)、制御ユニット90は、発光量調整前の受光量Rの軌跡から得られた受光量Rの立ち上がり前後の値RL,RHに基づき、用紙Qの第一側縁の位置XA1を算出する(S380)。更に制御ユニット90は、発光量調整後の受光量Rの軌跡から得られた受光量Rの立ち下がり前後の値RH,RLに基づき、用紙Qの第二側縁の位置XA2を算出する(S380)。位置XA1,XA2は、上述したように対応する値RL,RHの中間値であり得る。
S380での処理を終えると、制御ユニット90は、S190と同様に、S380で算出された第二側縁の位置XA2と、外部装置3から提供されたサイズ情報が示す用紙Qの幅Wとに基づき、第一側縁の位置XB1=XA2−Wを算出する(S390)。そして、S390で算出された第一側縁の位置XB1と、S380で算出された第一側縁の位置XA1との誤差E=|XB1−XA1|が、予め定められた基準値未満であるかを判断する(S410)。
誤差Eが基準値未満であると判断すると(S410でYes)、制御ユニット90は、S220と同様に、用紙Qの第一側縁の正しい位置X1を、S390での算出位置XB1として特定し、用紙Qの第二側縁の正しい位置X2を、S380での算出位置XA2として特定し、これらの位置XB1,XA2に側縁がある用紙Qに画像形成するのに適した値に、制御パラメータを補正する(S420)。その後、S230での処理と同様に補正後の制御パラメータに基づく画像形成処理を実行し(S430)、主制御処理を終了する。
一方、誤差Eが基準値以上であると判断すると(S410でNo)、制御ユニット90は、S440に移行し、S240での処理と同様に、用紙両側縁の位置を特定することができない旨のエラー情報を、ユーザインタフェース80を通じて出力し、主制御処理を終了する。
以上、第二実施例について説明したが、本実施例のようにエラー情報を出力しても、第一実施例と同様の効果が得られる。即ち、本実施例の画像形成装置1は、第一実施例と同様、外部装置3から入力された用紙Qのサイズ情報が間違っている場合等に、間違って特定した位置XB1に基づき用紙Qに対する画像形成処理を実行しなくて済み、低品質の印刷物が生成されることでユーザに不満が生じるのを抑えることができる。
[第三実施例]
続いて、第三実施例の画像形成装置1を説明する。但し、本実施例の画像形成装置1は、制御ユニット90が実行する主制御処理の一部が、第一実施例と異なるだけである。従って、以下では、第三実施例として、図7及び図8を用いて、制御ユニット90が実行す
る主制御処理の内容を選択的に説明する。
本実施例の制御ユニット90は、画像形成指示が入力されると、図7に示す主制御処理を開始する。そして、第一実施例と同様に、用紙Qの頭出し処理を開始した後(S510)、キャリッジ30が所定の初期位置に配置されるように、CRモータ60を制御する(S520)。
但し、本実施例では、第一及び第二実施例のように、用紙通過領域外に光学センサ25が配置される初期位置にキャリッジ30を配置するのではなく、図8に示すように、用紙通過領域内に光学センサ25が配置される初期位置にキャリッジ30を配置する。更に、本実施例では、頭出し処理が完了するまでの期間に、キャリッジ30を初期位置に配置するのではなく、頭出し処理が完了する前であって、光学センサ25が用紙Qを検出可能となる位置(用紙Qからの反射光を受光可能となる位置)に用紙Qが到達する前に、キャリッジ30を初期位置に配置する。
図8における太線は、スキャン処理における初期位置からのキャリッジ30の搬送軌跡を、用紙Qを基準にした相対座標系で表したものである。図8においてキャリッジ30の搬送軌跡が湾曲して描かれているのは、頭出し処理が完了する前に、スキャン処理が開始され、用紙Qが副走査方向に搬送されている状態で、キャリッジ30が主走査方向に搬送されることを示す。
S520におけるキャリッジ30の搬送先であるスキャン処理開始前のキャリッジ30の初期位置、換言すれば、スキャン処理の開始位置は、主走査方向における用紙通過領域内で、次のように定められる。即ち、スキャン処理の開始位置は、当該スキャン処理において、光学センサ25が用紙Qの第二側縁を横断するようにキャリッジ30を第二側縁に向けて搬送する際に、光学センサ25が第二側縁を横断する前に光量調整処理を完了するのに必要十分な距離、第二側縁から主走査方向において離れた位置に定められる。
給紙トレイからは様々なサイズの用紙Qが供給されるが、このスキャン処理の開始位置は、画像形成装置1において想定される最小サイズの用紙Qが供給される場合でも、光学センサ25が第二側縁を横断する前に光量調整処理を完了するのに十分な距離、用紙Qの第二側縁から離れた位置に定めることができる。この他、スキャン処理の開始位置は、いずれのサイズの用紙Qが搬送される場合でも、用紙Qが通過する主走査方向の領域内に定めることができる。
別例として、スキャン処理の開始位置を、画像形成指示時に外部装置3から提供される用紙Qのサイズ情報を用いて、そのサイズの用紙Qが通過する主走査方向の領域内にあって、このサイズの用紙Qが供給される場合に光量調整処理を完了するのに必要十分な距離、用紙Qの第二側縁から離れた位置に定めることも可能である。
また、用紙サイズに応じて、スキャン処理におけるキャリッジ30の搬送速度を変更することも可能である。この場合には、スキャン処理の開始位置を、用紙通過領域内のおよそどの位置に定めても、光学センサ25が第二側縁を横断する前に光量調整処理を完了するように、スキャン処理において、キャリッジ30を搬送することができる。
S520において用紙通過領域内の上記初期位置に、キャリッジ30を配置すると、制御ユニット90は、その後、光学センサ25により用紙Qが検出されるまで待機する(S530)。S530では、光学センサ25を発光させる一方、受光量Rの検出値を監視し、検出値が所定基準値を超えるまで待機することができる。即ち、検出値が所定基準値を超えたことを条件に、用紙Qが検出されたと判断することができる。
用紙Qが検出されたと判断すると(S530でYes)、制御ユニット90は、S540に移行し、第一実施例と同様に、スキャン処理を開始する。本実施例では、用紙Qが頭出し位置に到達して停止する前に、光学センサ25が用紙Qを検出した時点でスキャン処理を開始するため、スキャン処理の実行時には、用紙Qは副走査方向に搬送されている状態にあり、キャリッジ30は、用紙Qに対して図8に示すような相対軌跡で用紙Qの第二側縁に向けて搬送される。
スキャン処理の開始後、制御ユニット90は、第一実施例と同様に光量調整処理を実行し(S560)、キャリッジ30を単一方向に搬送しながら、発光量の調整を行う。光量調整処理は、光学センサ25が第二側縁を横断する前までに完了するように実行される。
その後、制御ユニット90は、スキャン処理が終了するまで待機し、スキャン処理が終了すると(S570でYes)、発光量調整後の受光量Rの軌跡から得られた受光量Rの立ち下がり前後の値RH,RLに基づき、S180と同様に、用紙Qの第二側縁の位置XA2を算出する(S580)。
また、用紙Qの中心点Q0が位置合わせされる基準線Cから、位置XA2までの距離Dに基づき、搬送されている用紙Qの主走査方向の幅Wを算出する。距離Dは、幅Wの1/2に対応するはずであるので、距離Dを2倍した値を幅Wとして算出する(S590)。
その後、制御ユニット90は、上記算出した幅Wが、外部装置3から提供された用紙Qのサイズ情報が示す幅に一致するかを判断する(S600)。具体的には、算出した幅Wと、上記サイズ情報が示す幅との差が所定の誤差範囲内である場合には、一致すると肯定判断し、それ以外の場合には、否定判断する。
そして、否定判断すると(S600でNo)、S240,S440での処理と同様のエラー情報を、ユーザインタフェース80を通じて出力し(S640)、主制御処理を終了する。一方、一致すると判断すると(S600でYes)、S580で算出された第二側縁の位置XA2と、S590で算出された用紙Qの幅Wとに基づき、第一側縁の位置XB1=XA2−Wを算出する(S610)。
その後、制御ユニット90は、S220と同様に、用紙Qの第一側縁の正しい位置X1を、S610での算出位置XB1として特定し、用紙Qの第二側縁の正しい位置X2を、S580での算出位置XA2として特定し、これらの位置XB1,XA2に基づいて、制御パラメータを補正する(S620)。そして、S230での処理と同様に、補正後の制御パラメータに基づく画像形成処理を実行し(S630)、主制御処理を終了する。
以上、第三実施例の画像形成装置1について説明したが、本実施例によれば、用紙Qの中心点Q0が、用紙搬送路の基準線C(中心線)に沿って移動するように、用紙Qが副走査方向に搬送されることを利用して、外部装置3から提供される用紙Qのサイズ情報を用いずに、用紙Qの第一側縁の位置XB1を算出し、特定する。
従って、上記提供されるサイズ情報が仮に間違っている場合でも、その影響を受けずに、正確に用紙Qの両側縁の位置X1,X2を特定することができる。このことから、本実施例の画像形成装置1は、S600,S640を実行しないように構成されてもよい。
S600,S640の実行は、用紙Qの中心点Q0の基準線Cからの位置ずれが大きくなりがちである一方、外部装置3から提供されるサイズ情報の信頼性が高い場合に有意義である。これに対し、用紙Qの中心点Q0の基準線Cからの位置ずれが小さい一方、外部
装置3から提供されるサイズ情報の信頼性が低い場合には、S600,S640は実行されないほうが、好ましいかもしれない。S600,S640を実行するように画像形成装置1を構成するのが好ましいかどうかは、用紙Qの搬送精度、及び、外部装置3から提供されるサイズ情報の確度による。
本実施例によれば、更に、用紙通過領域内からスキャン処理を開始するので、スキャン処理を迅速に終了することができる。特に、本実施例によれば、用紙Qの頭出し位置までの搬送が完了する前に、スキャン処理を開始するので、画像形成指示を受けてから、スキャン処理を迅速に終了し、画像形成処理に移行することが可能である。
尚、本実施例では、光学センサ25の下方に用紙Qが到達した時点でスキャン処理を開始するようにしたが、光学調整処理を光学センサ25が第二側縁を横断する前に完了することができるのであれば、光学センサ25に用紙Qが到達する前にスキャン処理を開始して、用紙Qの第二側縁へのキャリッジ30の搬送を開始してもよい。
即ち、キャリッジ30の初期位置(スキャン処理の開始位置)からの搬送を開始するタイミングは、光量調整時に光学センサ25が用紙Qに対向するようなタイミングであれば十分であり、この搬送を開始するタイミングで、光学センサ25が用紙Qに対向するような状態にある必要はない。このことは、第一実施例及び第二実施例に対しても言える。
[他の実施例]
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、第一実施例のS190及び第二実施例のS390においても、第三実施例のS590,S610と同様の手法で、用紙Qの第一側縁の位置XB1を算出可能である。この算出手法を第二実施例に適用した場合には、用紙Qの中心点Q0が、用紙搬送路の基準線Cに合っていない場合に、適切にエラー処理(S440)を実行することができる。
この他、第三実施例のS610において、S190,S390と同様の手法で、用紙Qの第一側縁の位置XB1を算出することもできる。この手法を第三実施例に適用した場合には、S590,S600,S640を省略することができる。また、第一実施例の手法を用いて位置XB1を算出する一方、第三実施例の手法を用いて位置XB1を算出し、両者の差が基準より大きい場合には、エラー処理を実行するように、第三実施例の画像形成装置1は構成され得る。
また、本発明は、画像形成装置への適用に限定されるものではなく、用紙等のシートに所定処理を実行する種々の機器に適用することができる。例えば、本発明は、シートを切断する機能を備えた機器などの、画像形成以外のシートに対する物理的加工や化学的加工を行う機器にも適用することができる。シートは、矩形又は帯状等の、両側縁を有する板状の様々な物質を含み、シートの例には、紙、木材、プラスチック材、及び、金属材等が含まれ、例えば、導電材がパターン印刷される基板等も含まれる。
[対応関係]
最後に、用語間の対応関係について説明する。画像形成装置1は、電子機器の一例に対応し、記録ヘッド21は、処理ヘッドの一例に対応し、キャリッジ30は、被搬送体の一例に対応し、モータドライバ65、CRモータ60及びキャリッジ搬送機構50は、搬送ユニットの一例に対応する。また、制御ユニット90が実行するスキャン処理は、搬送制御処理の一例に対応し、S180,S380,S580の処理は、算出処理の一例に対応し、S190,S220,S390,S420,S440,S590,S610,S620の処理は、特定処理の一例に対応する。
1…画像形成装置、3…外部装置、10…用紙搬送ユニット、11…搬送ローラ、14…排紙ローラ、17…プラテン、20…画像形成ユニット、21…記録ヘッド、25…光学センサ、30…キャリッジ、40…ヘッド駆動回路、50…キャリッジ搬送機構、51A,53A…ガイドレール、55…駆動プーリ、57…従動プーリ、59…無端ベルト、60…CRモータ、65…モータドライバ、70…エンコーダ、70A…エンコーダスケール、70B…センサ、75…信号処理回路、80…ユーザインタフェース、90…制御ユニット、91…CPU、93…ROM、95…RAM、97…外部インタフェース。

Claims (10)

  1. シートに対する所定処理を実行する処理ヘッドと、
    前記処理ヘッドを搭載する被搬送体を搬送することによって、前記被搬送体を主走査方向に沿って往復動させる搬送ユニットと、
    前記処理ヘッド及び前記搬送ユニットを制御することによって、副走査方向上流から搬送されてくる前記シートに対する前記所定処理の実行を制御する制御ユニットと、
    を備え、
    前記被搬送体は、前記シートの搬送路に向けて発光し、反射光の受光量を検出する光学センサを搭載し、
    前記制御ユニットは、
    前記光学センサを用いて前記シートを検出可能な位置に前記シートが到達したことを条件に、前記被搬送体を、初期位置から前記光学センサが前記シートの側縁を横断する位置まで前記主走査方向に沿う単一方向に搬送するように、前記搬送ユニットを制御する搬送制御処理と、
    前記初期位置からの前記被搬送体の搬送が開始されてから、前記光学センサが前記側縁に到達するまでの期間に、前記被搬送体が搬送されている状態で、前記光学センサによる発光量を調整する調整処理と、
    前記発光量が調整された後に前記光学センサが横断した前記側縁の位置を、前記発光量が調整された後の前記受光量の検出結果に基づき算出する算出処理と、
    前記算出処理にて算出された前記側縁の位置に基づき、前記シートの両側縁の位置を特定する特定処理と、
    を実行すること
    特徴とする電子機器。
  2. 前記特定処理では、前記両側縁の内、一方の側縁の位置を、前記算出処理で算出された前記側縁の位置に特定する一方、他方の側縁の位置を、前記算出処理で算出された前記側縁の位置と、外部から入力された前記シートのサイズ情報と、に基づき特定すること
    を特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記電子機器では、前記主走査方向における所定の基準位置に、前記シートの中央位置が位置合わせされるように前記シートが前記副走査方向に搬送され、
    前記特定処理では、前記両側縁の内、一方の側縁の位置を、前記算出処理で算出された前記側縁の位置に特定する一方、他方の側縁の位置を、前記算出処理で算出された前記側縁の位置の前記基準位置からの距離に基づき特定すること
    を特徴とする請求項1記載の電子機器。
  4. 前記初期位置は、前記主走査方向における前記シートの通過領域外に前記光学センサが配置される位置であり、
    前記搬送制御処理では、前記被搬送体を、前記初期位置から前記光学センサが前記シートの両側縁を横断する位置まで搬送するように、前記搬送ユニットを制御し、
    前記調整処理では、前記両側縁の内、前記初期位置に対して遠方に位置する側縁に前記光学センサが到達するまでの期間に、前記発光量を調整すること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の電子機器。
  5. 前記初期位置は、前記主走査方向における前記シートの通過領域外に前記光学センサが配置される位置であり、
    前記搬送制御処理では、前記被搬送体を、前記初期位置から前記光学センサが前記シートの両側縁を横断する位置まで搬送するように、前記搬送ユニットを制御し、
    前記調整処理では、前記両側縁の内、前記初期位置に対して遠方に位置する側縁に前記
    光学センサが到達するまでの期間に、前記発光量を調整し、
    前記算出処理では、前記発光量が調整される前の前記受光量の検出結果に基づき、前記両側縁の内、前記初期位置側の側縁の位置を算出する一方、前記発光量が調整された後の前記受光量の検出結果に基づき、前記遠方に位置する側縁の位置を算出すること
    を特徴とする請求項1記載の電子機器。
  6. 前記特定処理では、前記算出処理で算出された前記遠方に位置する側縁の位置と、外部から入力された前記シートのサイズ情報と、に基づき前記初期位置側の側縁の位置を特定する一方、この位置と、前記算出処理で算出された前記初期位置側の側縁の位置との誤差が基準以上である場合には、エラー情報を出力すること
    を特徴とする請求項5記載の電子機器。
  7. 前記電子機器では、前記主走査方向における所定の基準位置に、前記シートの中央位置が位置合わせされた状態で、前記シートが前記副走査方向に搬送され、
    前記特定処理では、前記算出処理で算出された前記遠方に位置する側縁の位置の前記基準位置からの距離に基づき前記初期位置側の側縁の位置を特定する一方、この位置と、前記算出処理で算出された前記初期位置側の側縁の位置との誤差が基準以上である場合には、エラー情報を出力すること
    を特徴とする請求項5記載の電子機器。
  8. 前記初期位置は、前記主走査方向における前記シートの通過領域内に前記光学センサが配置される位置であり、
    前記制御ユニットは、前記条件が満足される前に前記被搬送体を前記初期位置まで搬送するように、前記搬送ユニットを制御すること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の電子機器。
  9. 前記搬送制御処理では、前記被搬送体を、前記単一方向として、前記シートに対する前記所定処理の実行開始時に前記被搬送体が搬送される方向とは反対方向に搬送するように、前記搬送ユニットを制御すること
    を特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項記載の電子機器。
  10. 前記処理ヘッドは、前記シートに画像を形成する記録ヘッドであり、
    前記電子機器は、画像形成装置として機能すること
    を特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項記載の電子機器。
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