JP5238332B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
電荷蓄積層に電荷トラップ用の電荷蓄積絶縁膜を用いた電荷トラップ型の不揮発性半導体メモリが提案されている(特許文献1参照)。この電荷トラップ型の不揮発性半導体メモリでは、トンネル絶縁膜を通して電荷蓄積絶縁膜に注入された電荷を、電荷蓄積絶縁膜中のトラップ準位にトラップさせることで、電荷蓄積絶縁膜に電荷が蓄積される。代表的な電荷トラップ型の不揮発性半導体メモリとしては、MONOS型或いはSONOS型の不揮発性半導体メモリが知られており、電荷蓄積絶縁膜の材料としてはシリコン窒化膜などが用いられる。
電荷トラップ型の不揮発性半導体メモリでは通常、隣接するメモリセル間の領域にも電荷蓄積絶縁膜が形成されている。電荷蓄積絶縁膜は高い電荷トラップ準位密度を有しているため、隣接するメモリセル間の距離が短くなると、電荷蓄積絶縁膜に蓄積された電荷が隣接メモリセル間を移動するという問題が生じる。その結果、半導体装置の特性や信頼性が悪化するという問題が生じる。
また、電荷トラップ型の不揮発性半導体メモリにおいて、ONO(シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜)構造を有するトンネル絶縁膜を用いたものが提案されている。しかしながら、シリコン窒化膜は高い電荷トラップ準位密度を有しているため、隣接するメモリセル間の距離が短くなると、シリコン窒化膜にトラップされた電荷が隣接メモリセル間を移動するという問題が生じる。その結果、半導体装置の特性や信頼性が悪化するという問題が生じる。このような問題は、電荷トラップ準位密度の低い絶縁膜間に電荷トラップ準位密度の高い絶縁膜を設けた積層構造のトンネル絶縁膜を用いた場合には、一般に生じ得るものである。
このように、従来は、隣接するメモリセル間での電荷の移動によって半導体装置の特性や信頼性が悪化するという問題があった。
特開2004−158810号公報
本発明は、隣接するメモリセル間での電荷の移動を効果的に防止することが可能な半導体装置及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明の第1の視点に係る半導体装置は、半導体基板上に形成されたトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜上に形成され、少なくとも2つの互いに離隔された低酸素濃度部分と、隣接する前記低酸素濃度部分間に位置し且つ前記低酸素濃度部分よりも高い酸素濃度を有する高酸素濃度部分とを含んだ電荷蓄積絶縁膜と、前記電荷蓄積絶縁膜上に形成された電荷ブロック絶縁膜と、前記電荷ブロック絶縁膜上であって且つ前記低酸素濃度部分の上方に形成された制御ゲート電極と、を備える。
本発明の第2の視点に係る半導体装置は、半導体基板上に形成されたトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜上に形成され、少なくとも2つの互いに離隔された低フッ素濃度部分と、隣接する前記低フッ素濃度部分間に位置し且つ前記低フッ素濃度部分よりも高いフッ素濃度を有する高フッ素濃度部分とを含んだ電荷蓄積絶縁膜と、前記電荷蓄積絶縁膜上に形成された電荷ブロック絶縁膜と、前記電荷ブロック絶縁膜上であって且つ前記低フッ素濃度部分の上方に形成された制御ゲート電極と、を備える。
本発明の第3の視点に係る半導体装置は、半導体基板上に形成され、下層絶縁膜と、上層絶縁膜と、前記下層絶縁膜と前記上層絶縁膜との間の中間絶縁膜とを含み、前記中間絶縁膜が、少なくとも2つの互いに離隔された低酸素濃度部分と、隣接する前記低酸素濃度部分間に位置し且つ前記低酸素濃度部分よりも高い酸素濃度を有する高酸素濃度部分とを含んでいるトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜上に形成された電荷蓄積絶縁膜と、前記電荷蓄積絶縁膜上に形成された電荷ブロック絶縁膜と、前記電荷ブロック絶縁膜上であって且つ前記低酸素濃度部分の上方に形成された制御ゲート電極と、を備える。
本発明の第4の視点に係る半導体装置は、半導体基板上に形成され、下層絶縁膜と、上層絶縁膜と、前記下層絶縁膜と前記上層絶縁膜との間の中間絶縁膜とを含み、前記中間絶縁膜が、少なくとも2つの互いに離隔された低フッ素濃度部分と、隣接する前記低フッ素濃度部分間に位置し且つ前記低フッ素濃度部分よりも高いフッ素濃度を有する高フッ素濃度部分とを含んでいるトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜上に形成された電荷蓄積絶縁膜と、前記電荷蓄積絶縁膜上に形成された電荷ブロック絶縁膜と、前記電荷ブロック絶縁膜上であって且つ前記低フッ素濃度部分の上方に形成された制御ゲート電極と、を備える。
本発明の第5の視点に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、前記トンネル絶縁膜上に電荷蓄積絶縁膜を形成する工程と、前記電荷蓄積絶縁膜上に電荷ブロック絶縁膜を形成する工程と、前記電荷ブロック絶縁膜上に少なくとも2つの互いに離隔された制御ゲート電極を形成する工程と、隣接する前記制御ゲート電極間の領域から前記電荷ブロック絶縁膜を通して前記電荷蓄積絶縁膜に酸素ラジカル又はフッ素ラジカルを導入する工程と、を備える。
本発明の第6の視点に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、前記トンネル絶縁膜上に電荷蓄積絶縁膜を形成する工程と、前記電荷蓄積絶縁膜上に電荷ブロック絶縁膜を形成する工程と、前記電荷ブロック絶縁膜上に少なくとも2つの互いに離隔された制御ゲート電極を形成する工程と、隣接する前記制御ゲート電極間の領域から前記電荷ブロック絶縁膜を通して前記電荷蓄積絶縁膜に酸化剤を導入する工程と、を備え、前記電荷蓄積絶縁膜に酸化剤を導入する前に、前記電荷蓄積絶縁膜の少なくとも前記酸化剤が導入される部分にはボロンが含有されている。
本発明の第7の視点に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に、下層絶縁膜と、上層絶縁膜と、前記下層絶縁膜と前記上層絶縁膜との間の中間絶縁膜とを含んだトンネル絶縁膜を形成する工程と、前記トンネル絶縁膜上に電荷蓄積絶縁膜を形成する工程と、前記電荷蓄積絶縁膜上に電荷ブロック絶縁膜を形成する工程と、前記電荷ブロック絶縁膜上に少なくとも2つの互いに離隔された制御ゲート電極を形成する工程と、隣接する前記制御ゲート電極間の領域から前記中間絶縁膜に酸素ラジカル又はフッ素ラジカルを導入する工程と、を備える。
本発明によれば、隣接するメモリセル間での電荷の移動を効果的に防止することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態では、電荷蓄積層に電荷トラップ用の電荷蓄積絶縁膜を用いた電荷トラップ型のNAND型不揮発性半導体メモリについて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。図1(a)はチャネル長方向(ビット線方向)に沿った断面図であり、図1(b)はチャネル幅方向(ワード線方向)に沿った断面図である。
半導体基板(シリコン基板)11には、素子分離領域(素子分離絶縁膜)12で挟まれた素子領域(アクティブエリア)13が設けられている。素子領域13は、ソース領域14と、ドレイン領域15と、ソース領域14とドレイン領域15との間のチャネル領域16とを有している。
素子領域13上には、シリコン酸化膜を用いたトンネル絶縁膜21が形成されている。トンネル絶縁膜21上には、シリコン窒化物を主成分とする電荷蓄積絶縁膜22が形成されている。電荷蓄積絶縁膜22は、少なくとも2つの互いに離隔された低酸素濃度部分22aと、隣接する低酸素濃度部分22a間に位置する高酸素濃度部分22bとを含んでいる。高酸素濃度部分22bは、低酸素濃度部分22aよりも高い酸素濃度を有している。具体的には、低酸素濃度部分22aは酸素をほとんど含有しないシリコン窒化膜であり、高酸素濃度部分22bはシリコン酸窒化膜である。そのため、高酸素濃度部分22bのトラップ準位密度は、低酸素濃度部分22aのトラップ準位密度よりも低くなっている。
電荷蓄積絶縁膜22の低酸素濃度部分22a及び高酸素濃度部分22b上には、電荷ブロック絶縁膜23が形成されている。本実施形態では、電荷ブロック絶縁膜23としてランタンアルミネート膜を用いている。電荷ブロック絶縁膜23上であって且つ電荷蓄積絶縁膜22の低酸素濃度部分22aの上方には、制御ゲート電極24が形成されている。この制御ゲート電極24は、ワード線となるものであり、多結晶シリコン膜で形成された下層制御ゲート電極膜24a及びタングステンシリサイド膜で形成された上層制御ゲート電極膜24bで構成されている。制御ゲート電極24上には、マスク膜25が形成されている。上述した電荷ブロック絶縁膜23、制御ゲート電極24及びマスク膜25は、層間絶縁膜26によって覆われている。
上述した電荷トラップ型の不揮発性半導体メモリセルでは、制御ゲート電極24と半導体基板11との間に適当な電圧を印加することで、トンネル絶縁膜21を介して半導体基板11と電荷蓄積絶縁膜22との間で電荷の充放電が行われる。具体的には、トンネル絶縁膜21を通して電荷蓄積絶縁膜22に注入された電荷を、電荷蓄積絶縁膜22中のトラップ準位にトラップさせることで、電荷蓄積絶縁膜22に電荷が蓄積される。
以上のように、本実施形態の不揮発性半導体メモリでは、電荷蓄積絶縁膜22の低酸素濃度部分22a間に高酸素濃度部分22bが形成されている。すなわち、隣接するメモリセル間の領域に、電荷蓄積絶縁膜22の高酸素濃度部分22bが形成されている。高酸素濃度部分22bは低酸素濃度部分22aよりもトラップ準位密度が低いため、隣接する低酸素濃度部分22a間での電荷の移動を高酸素濃度部分22bによって抑制することができる。すなわち、隣接するメモリセル間での蓄積電荷の移動を抑制することができる。その結果、蓄積電荷の移動に起因したメモリセルの誤動作を防止することができ、特性及び信頼性に優れた不揮発性半導体メモリが得られる。
また、本実施形態の不揮発性半導体メモリでは、隣接するメモリセル間の領域にも電荷ブロック絶縁膜23が形成されている。そのため、制御ゲート電極24による半導体基板11表面の電気的ポテンシャルの制御性を向上させることができる。その結果、隣接セル間干渉を抑制することができ、メモリセルトランジスタの閾値変動に起因する誤動作を防止することができる。特に、メモリセルトランジスタが微細化されると(例えば、メモリセルトランジスタのチャネル長が50nm程度以下)、隣接セル間干渉が大きくなるため、上述した効果は顕著なものとなる。
なお、本実施形態における低酸素濃度部分22aの酸素濃度は、典型的には1原子%程度以下である。特に、0.1原子%以下に設定すれば、電荷トラップ密度が高くなりメモリ動作速度が向上するので好ましい。また、高酸素濃度部分22bの酸素濃度は、典型的には10〜50原子%程度である。ここで、高酸素濃度部分22bの酸素濃度が高すぎると誘電率が低下して、制御ゲート電極24による半導体基板11表面の電気的ポテンシャルの制御性が低下する。特に、メモリセル寸法が50nm程度以下の場合には、この電気的ポテンシャルの制御性低下はメモリ誤動作の要因となってくるので、10〜30原子%程度が好ましい。ただし、このメモリ誤動作が回避可能な場合には、酸素濃度を高く設定したほうが蓄積電荷の移動抑制効果が顕著となるので好ましく、窒素をほとんど含有しないシリコン酸化膜でも良い。
次に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を、図2〜図6を参照して説明する。図2(a)〜図6(a)はチャネル長方向(ビット線方向)に沿った断面図であり、図2(b)〜図6(b)はチャネル幅方向(ワード線方向)に沿った断面図である。
まず、図2に示すように、半導体基板(シリコン基板)11上に、トンネル絶縁膜21として、厚さ5nm程度のシリコン酸化膜を熱酸化法によって形成する。続いて、トンネル絶縁膜21上に、電荷蓄積絶縁膜22として、厚さ5nm程度のシリコン窒化膜をCVD(chemical vapor deposition)法で形成する。このシリコン窒化膜中の酸素濃度をSIMS(Secondary Ion Mass Spectroscopy)法で分析したところ、0.1原子%程度であった。続いて、電荷蓄積絶縁膜22上に、電荷ブロック絶縁膜23として、厚さ30nm程度のランタンアルミネート膜をスパッタリング法で形成する。さらに、電荷ブロック絶縁膜23上に、下層制御ゲート電極膜24aとして、多結晶シリコン膜をCVD法で形成する。
次に、図3に示すように、マスク膜31として、シリコン窒化膜をCVD法で形成する。続いて、ビット線方向に延伸したフォトレジストパターン(図示せず)をマスクとして用いて、マスク膜31、下層制御ゲート電極膜24a、電荷ブロック絶縁膜23、電荷蓄積絶縁膜22、トンネル絶縁膜21及び半導体基板11をRIE(reactive ion etching)法によってエッチングする。その結果、ビット線方向に延伸した素子分離溝が形成され、隣接する素子分離溝の間に素子領域(アクティブエリア)13が形成される。素子分離溝の幅及び素子領域13の幅はいずれも、50nm程度である。続いて、素子分離絶縁膜12としてシリコン酸化膜を全面に堆積する。続いて、CMP(chemical mechanical polishing)法によって素子分離絶縁膜12を平坦化する。これにより、素子分離溝が素子分離絶縁膜12で埋められた構造が得られる。
次に、図4に示すように、マスク膜31をウェットエッチングによって選択的に除去すし、下層制御ゲート電極膜24aの上面を露出させる。続いて、下層制御ゲート電極膜24a及び素子分離絶縁膜12上に、上層制御ゲート電極膜24bとして、タングステンシリサイド膜をCVD法で形成する。
次に、図5に示すように、上層制御ゲート電極膜24b上に、マスク膜25としてシリコン窒化膜をCVD法で形成する。続いて、ワード線方向に延伸したフォトレジストパターン(図示せず)をマスクとして用いて、マスク膜25、上層制御ゲート電極膜24b及び下層制御ゲート電極膜24aをRIE法によってエッチングする。これにより、制御ゲート電極24のパターンが形成される。制御ゲート電極24の電極幅及び制御ゲート電極24間のスペース幅は、いずれも50nm程度である。なお、塩素ガスを用いたRIEによってエッチングを行うと、電荷ブロック絶縁膜(ランタンアルミネート膜)23をほとんどエッチングすることなく、下層制御ゲート電極膜(多結晶シリコン膜)24aをエッチングすることが可能である。
次に、図6に示すように、加熱プラズマ酸化法により、隣接する制御ゲート電極24間の領域から電荷ブロック絶縁膜23を通して電荷蓄積絶縁膜22に酸素ラジカルを導入する。具体的には、減圧チャンバー内に図5に示したような構造を有する被処理基板を設置し、被処理基板を400〜800℃程度に加熱する。そして、酸素ガス或いは酸素含有ガスを減圧チャンバー内に供給する。酸素ガスと希ガスとの混合ガス、或いは酸素含有ガスと希ガスとの混合ガスを減圧チャンバー内に供給してもよい。さらに、高周波やマイクロ波によって上記供給ガスをプラズマ化することで減圧チャンバー内にて酸素ラジカルを生成し、生成された酸素ラジカルを電荷蓄積絶縁膜22に導入する。このとき、制御ゲート電極24及びマスク膜25の積層構造がマスクとして機能するため、制御ゲート電極24下の領域には酸素ラジカルはほとんど導入されない。その結果、電荷蓄積絶縁膜22の制御ゲート電極24下に位置する部分は酸素濃度が0.1原子%程度の低酸素濃度部分22aとなり、隣接する低酸素濃度部分22aに挟まれた部分は酸素濃度が20原子%程度の高酸素濃度部分22bとなった。すなわち、高酸素濃度部分22bでは、シリコン窒化膜がシリコン酸窒化膜に変換された。
次に、制御ゲート電極24及びマスク膜25の積層構造をマスクとして用いて、半導体基板11の表面領域にヒ素等の不純物元素をイオン注入する。さらに、熱処理を行うことで、図1に示すようなソース領域14及びドレイン領域15が形成される。その後、層間絶縁膜26を形成し、さらに配線(図示せず)等を形成する。このようにして、図1に示すような不揮発性半導体メモリが得られる。
以上のように、本実施形態の不揮発性半導体メモリの製造方法では、制御ゲート電極24をマスクとして用いて酸素ラジカルを電荷蓄積絶縁膜22に導入し、電荷蓄積絶縁膜22に高酸素濃度部分22bを形成している。そのため、隣接するメモリセル間の領域に的確に高酸素濃度部分22bを形成することができ、隣接するメモリセル間での電荷の移動を高酸素濃度部分22bによって的確に抑制することができる。したがって、隣接するメモリセル間での蓄積電荷の移動に起因したメモリセルの誤動作を効果的に防止することができる。
また、電荷蓄積絶縁膜22に高酸素濃度部分22bを形成することにより、隣接するメモリセル間の電荷蓄積絶縁膜22及び電荷ブロック絶縁膜23をエッチング除去せずに、隣接するメモリセル間の電荷の移動を防止することができる。すなわち、隣接するメモリセル間の電荷蓄積絶縁膜22及び電荷ブロック絶縁膜23をエッチング除去する場合には、トンネル絶縁膜21及び半導体基板11もエッチングされてしまい、半導体基板11の表面領域に窪みが生じるおそれがある。その結果、ソース及びドレイン用の不純物拡散層が低い位置に形成されてしまい、短チャネル効果によるメモリセルトランジスタの閾値低下が生じるおそれがある。特に、電荷蓄積絶縁膜22や電荷ブロック絶縁膜23にエッチングし難い材料(例えば、高誘電体膜等)を用いた場合や隣接メモリセルの間隔が50nm程度以下と微細になった場合には、上記の問題はより深刻なものとなる。本実施形態では、隣接するメモリセル間の電荷蓄積絶縁膜22に酸素ラジカルを導入して高酸素濃度部分22bを形成し、高酸素濃度部分22bによって隣接するメモリセル間の電荷の移動を防止するため、上述したような問題を確実に回避することが可能である。
また、本実施形態では、プラズマによって生成された酸素ラジカルを用いて、電荷蓄積絶縁膜22に高酸素濃度部分22bを形成している。この場合、酸素ラジカルの運動エネルギーは1〜100eV程度と低い。そのため、半導体基板11の表面領域の結晶性劣化や、トンネル絶縁膜21の絶縁性の劣化を効果的に回避することができる。また、酸素ラジカルの運動エネルギー及び熱拡散によって、酸素ラジカルが電荷蓄積絶縁膜22に到達するため、電荷蓄積絶縁膜22に導入された酸素ラジカルの深さ方向の分布を十分に制御することが可能である。そのため、酸素ラジカルによる半導体基板11の表面領域の酸化を防止することができ、メモリセルトランジスタの閾値変動を効果的に抑制することができる。
なお、プラズマ酸化法を用いて電荷蓄積絶縁膜22に酸素を導入する代わりに、イオン注入法によって電荷蓄積絶縁膜22に酸素を導入することも可能である。ただし、イオン注入法を用いた場合、酸素イオンのエネルギーが1keV以上と高くなる。したがって、半導体基板の表面領域の結晶性劣化、トンネル絶縁膜の絶縁性の劣化、半導体基板11の表面領域の酸化等の問題を効果的に防止する観点から、プラズマ酸化法を用いて酸素ラジカルを電荷蓄積絶縁膜22に導入することが望ましい。また、100eV程度以下のエネルギーを有する酸素ラジカルを電荷蓄積絶縁膜22に導入することができれば、他の方法を用いるようにしてもよい。例えば、反応チャンバーの外部で発生させた酸素ラジカルを導入する、いわゆるリモートプラズマ法を用いることもできる。
また、酸素ラジカルは、基底状態又は励起状態の酸素原子でもよいし、励起状態の酸素分子でもよい。ただし、酸素分子の場合には分子解離過程を伴うことになるため、酸化効率の観点からは酸素原子が望ましい。
また、本実施形態では、酸素ラジカルを電荷蓄積絶縁膜22に導入する際に加熱を行うようにしたが、加熱を行わないようにしてもよい。ただし、電荷ブロック絶縁膜23に高誘電体絶縁膜を用いる場合など、電荷ブロック絶縁膜23の物理膜厚が厚い場合には、酸素ラジカルが電荷蓄積絶縁膜22に到達し難くなる。したがって、このような場合には、加熱を行うようすることが望ましい。加熱温度は必要な拡散長に応じて設定すればよい。電荷ブロック絶縁膜23の膜厚が5〜30nm程度の場合には、加熱温度を400〜800℃程度に設定すればよい。
また、酸素ラジカルを電荷蓄積絶縁膜22に導入する際に、半導体基板に10〜100V程度のバイアス電圧を印加するようにしてもよい。このようにバイアスを印加することにより、電荷蓄積絶縁膜22への酸素導入量を増大させることができ、シリコン窒化膜からシリコン酸窒化膜への変換をより効率的に行うことが可能である。特に、電荷ブロック絶縁膜23に高誘電体絶縁膜を用いた場合など、電荷ブロック絶縁膜23の物理膜厚が厚い場合に効果的である。通常は酸素プラズマ中の酸素ラジカルは正に帯電しているため、半導体基板には負のバイアス電圧を印加することが好ましい。また、バイアスを印加することにより酸素ラジカルの指向性が向上するため、制御ゲート電極24の側壁への酸素ラジカルの供給量を抑制することができる。したがって、制御ゲート電極24に多結晶シリコン膜等の酸化されやすい材料が含まれている場合には、側壁の酸化量が低減するため、制御ゲート電極24の寸法制御性を向上させることができる。
また、酸素ラジカルの飛程は、電荷ブロック絶縁膜23の膜厚よりも大きく、電荷蓄積絶縁膜22の膜厚と電荷ブロック絶縁膜23の膜厚との和よりも小さいことが望ましい。電荷蓄積絶縁膜22及び電荷ブロック絶縁膜23の膜厚や、半導体基板へのバイアス電圧を調整することで、適切な飛程を設定することが可能である。ただし、酸素ラジカルによって電荷蓄積絶縁膜22を適切に酸化することができれば、飛程が上述した範囲になくてもよい。
また、上述した実施形態では、電荷蓄積絶縁膜22に微量の酸素を含有するシリコン窒化膜を用いたが、シリコン窒化膜には炭素或いは水素といった他の元素が含有されていてもよい。また、電荷蓄積絶縁膜22にはシリコン窒化膜以外の絶縁膜を用いることも可能である。具体的には、酸素欠損に起因した電荷トラップ準位を有する絶縁膜であって、酸化によって電荷トラップ準位密度が減少する絶縁膜を用いることが可能である。例えば、タンタル(Ta)酸化物膜、ハフニウム(Hf)酸化物膜、ジルコニウム(Zr)酸化物膜等の高誘電体酸化物膜を用いることが可能である。
また、上述した実施形態では、電荷ブロック絶縁膜23にランタンアルミネート膜を用いたが、アルミナ膜やシリコン酸化膜等を用いることも可能である。
また、上述した実施形態では、電荷蓄積絶縁膜22に酸素ラジカルを導入してシリコン窒化膜をシリコン酸窒化膜に変換するようにしたが、シリコン窒化膜に十分に酸素ラジカルを導入することで、シリコン窒化膜を実質的にシリコン酸化膜に変換するようにしてもよい。また、上記シリコン酸窒化膜やシリコン酸化膜には、炭素や水素等の元素が含有されていてもよい。
また、上述した実施形態では、電荷蓄積絶縁膜22に酸素ラジカルを導入してシリコン窒化膜をシリコン酸窒化膜に変換した後にイオン注入法でソース領域14及びドレイン領域15を形成しているが、ソース領域14及びドレイン領域15を形成した後に酸素ラジカルを導入してシリコン窒化膜をシリコン酸窒化膜に変換しても良い。注入イオンは電荷ブロック絶縁膜23、電荷蓄積絶縁膜22及びトンネル絶縁膜21を通してシリコン基板11に導入されるため、電荷蓄積絶縁膜22の高酸素濃度部分22bは、物理的ダメージおよびコンタミネーションによる絶縁性劣化が生じる場合がある。この場合には、イオン注入後に酸素ラジカルによるシリコン酸窒化膜変換を行うことで、この絶縁性劣化を緩和できるので、蓄積電荷の隣接セル方向への移動を効果的に抑制することが可能となる。
また、上述した実施形態では、電荷蓄積絶縁膜22の高酸素濃度部分22bの幅は、隣接する制御ゲート電極24間のスペース幅と同等であったが、必ずしもスペース幅と同等である必要はない。図7に示すように、高酸素濃度部分22bの幅が制御ゲート電極24間のスペース幅より短くてもよい。この場合には、メモリセルの電荷蓄積量を十分に確保できるので、メモリセルのしきい値ウィンドウを拡大することが可能である。また、図8に示すように、高酸素濃度部分22bの幅が制御ゲート電極24間のスペース幅より長くてもよい。この場合には、隣接するメモリセル間の電荷移動をより確実に抑制できるので、メモリセルの信頼性を向上させることが可能である。また、電荷蓄積絶縁膜22の低酸素濃度部分22aと高酸素濃度部分22bとは、明確に分離されていなくてもよい。例えば、チャネル長方向で、電荷蓄積絶縁膜22の窒素組成比(或いは酸素組成比)が連続的に変化していてもよい。すなわち、図9に示すように、電荷蓄積絶縁膜22の窒素組成比がメモリセル領域で高く、メモリセル間領域で低くなるように設定されていれば、上述した実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
また、上述した実施形態では、図1(b)に示すように、素子分離領域12によって電荷ブロック絶縁膜23が分断されていたが、図10に示すように、素子分離領域12によって電荷蓄積絶縁膜22が分断されていれば、電荷ブロック絶縁膜23が分断されていない構造であってもよい。このような構造であっても、上述した実施形態と同様の効果を得ることが可能である。ただし、電荷ブロック絶縁膜23を伝った電荷移動が回避できる点では、図1(b)のセル構造が望ましい。
また、上述した実施形態では、半導体基板11として通常のシリコン基板を用いたが、SOI基板を用いてもよい。図11は、半導体基板としてSOI基板を用いた場合の構成を模式的に示した断面図である。シリコン基板42、絶縁層43及びシリコン層44によってSOI基板(半導体基板)41が構成されており、シリコン層44上に図1と同様の構造が形成されている。
図11に示したメモリセルトランジスタはデプレッション型であり、シリコン層44にはソース及びドレイン用の不純物拡散層は形成されていない。そのため、ソース及びドレイン用の不純物元素をイオン注入する必要がない。ソース及びドレイン用の不純物拡散層を形成する場合には、電荷ブロック絶縁膜23、電荷蓄積絶縁膜22及びトンネル絶縁膜21を通してシリコン層44に不純物元素をイオン注入する必要があるため、物理的ダメージおよびコンタミネーションによって、これらの絶縁膜の絶縁性が劣化する。この絶縁性劣化は、蓄積電荷の隣接セル方向への移動を助長する要因となる。図11に示したデプレッション型のメモリセルトランジスタでは、ソース及びドレイン用の不純物拡散層を形成する必要がないため、上述したような電荷移動の助長要因は無く、本実施形態の効果を十分に得ることができてメモリの高信頼化実現が可能となる。
また、上述した製造方法において、図5の工程の後に、電荷ブロック絶縁膜23の表面領域に窪みを形成するようにしてもよい。図12及び図13は、電荷ブロック絶縁膜23の表面領域に窪みを形成する場合の製造工程の一部を模式的に示した断面図である。すなわち、図5の工程の後、図12に示すように、電荷ブロック絶縁膜23の露出表面を選択的にエッチングし、電荷ブロック絶縁膜23に窪み23aを形成する。その後、図13に示すように、図6の工程と同様にして、電荷蓄積絶縁膜22に酸素ラジカルを導入し、電荷蓄積絶縁膜22に高酸素濃度部分22bを形成する。
このように、電荷ブロック絶縁膜23に窪み23aを形成しておくことで、酸素ラジカルの飛程を短くすることができる。その結果、酸素ラジカルの深さ方向の分布制御が容易になり、電荷蓄積絶縁膜22に十分な量の酸素ラジカルを容易に導入することが可能となる。また、半導体基板にバイアス電圧を印加する場合に、バイアス電圧を低くすることが可能である。その結果、電荷ブロック絶縁膜23、電荷蓄積絶縁膜22、トンネル絶縁膜21及び半導体基板11への物理的ダメージを低減することができ、半導体基板の結晶性劣化や絶縁膜の絶縁性の劣化を効果的に回避することが可能となる。
なお、言うまでもないが、上述した各種の変更は適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、基本的な構成及び基本的な製造方法は第1の実施形態と同様である。また、第1の実施形態で説明した各種の変更についても、本実施形態に対して同様に適用可能である。したがって、第1の実施形態で説明した事項及び第1の実施形態から容易に類推できる事項についての説明は省略する。
図14は、本実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。図14(a)はチャネル長方向(ビット線方向)に沿った断面図であり、図14(b)はチャネル幅方向(ワード線方向)に沿った断面図である。
本実施形態では、電荷蓄積絶縁膜22が、少なくとも2つの互いに離隔された低フッ素濃度部分22cと、隣接する低フッ素濃度部分22c間に位置する高フッ素濃度部分22dとを含んでいる。高フッ素濃度部分22dは、低フッ素濃度部分22cよりも高いフッ素濃度を有している。具体的には、低フッ素濃度部分22cはフッ素をほとんど含有しないシリコン窒化膜であり、高フッ素濃度部分22dは高濃度のフッ素を含有したシリコン窒化膜である。電荷蓄積絶縁膜22に含有されたフッ素は、電荷トラップ準位となる未結合手(ダングリングボンド)を終端する。そのため、高フッ素濃度部分22dのトラップ準位密度は、低フッ素濃度部分22cのトラップ準位密度よりも低くなっている。
このように、本実施形態の不揮発性半導体メモリでは、電荷蓄積絶縁膜22の低フッ素濃度部分22c間に高フッ素濃度部分22dが形成されている。すなわち、隣接するメモリセル間の領域に、トラップ準位密度が低い高フッ素濃度部分22dが形成されている。したがって、第1の実施形態と同様に、隣接するメモリセル間での蓄積電荷の移動を、高フッ素濃度部分22dによって抑制することができる。その結果、蓄積電荷の移動に起因したメモリセルの誤動作を防止することができ、特性及び信頼性に優れた不揮発性半導体メモリが得られる。
また、本実施形態の不揮発性半導体メモリも、第1の実施形態と同様、隣接するメモリセル間の領域にも電荷ブロック絶縁膜23が形成されている。したがって、第1の実施形態と同様、制御ゲート電極24による半導体基板11表面の電気的ポテンシャルの制御性を向上させることができる。その結果、隣接セル間干渉を抑制することができ、メモリセルトランジスタの閾値変動に起因する誤動作を防止することができる。
なお、本実施例における低フッ素濃度部分22cのフッ素濃度は、典型的には0.1原子%程度以下である。また、高フッ素濃度部分22dのフッ素濃度は、典型的には1〜10原子%程度である。ここで、高フッ素濃度部分22dのフッ素濃度が10原子%を超えると、膜密度の低下に起因する絶縁性劣化、および誘電率の低下に起因するメモリ誤動作が無視できなくなるので、10原子%程度を超えないことが好ましい。
本実施形態に係る半導体装置の基本的な製造方法は、第1の実施形態の図2〜図6の工程と同様である。本実施形態では、図6の工程で、酸素ラジカルの代わりにフッ素ラジカルを電荷蓄積絶縁膜22に導入する。すなわち、隣接する制御ゲート電極24間の領域から電荷ブロック絶縁膜23を通して電荷蓄積絶縁膜22にフッ素ラジカルを導入する。フッ素ラジカルの基本的な導入方法は、第1の実施形態で述べた酸素ラジカルの導入方法と同様である。具体的には、減圧チャンバー内に図5に示したような構造を有する被処理基板を設置し、フッ素ガス或いはフッ素含有ガス(例えば、三フッ化窒素)を減圧チャンバー内に供給する。フッ素ガスと希ガスとの混合ガス、或いはフッ素含有ガスと希ガスとの混合ガスを減圧チャンバー内に供給してもよい。さらに、高周波やマイクロ波によって上記供給ガスをプラズマ化することで減圧チャンバー内にてフッ素ラジカルを生成し、生成されたフッ素ラジカルを電荷蓄積絶縁膜22に導入する。このとき、制御ゲート電極24及びマスク膜25の積層構造がマスクとして機能するため、制御ゲート電極24下の領域にはフッ素ラジカルはほとんど導入されない。その結果、図14に示すように、電荷蓄積絶縁膜22の制御ゲート電極24下に位置する部分は低フッ素濃度部分22cとなり、隣接する低フッ素濃度部分22cに挟まれた部分は高フッ素濃度部分22dとなる。
このように、本実施形態の不揮発性半導体メモリの製造方法では、制御ゲート電極24をマスクとして用いてフッ素ラジカルを電荷蓄積絶縁膜22に導入し、電荷蓄積絶縁膜22に高フッ素濃度部分22dを形成している。そのため、隣接するメモリセル間の領域に的確に高フッ素濃度部分22dを形成することができ、隣接するメモリセル間での電荷の移動を高フッ素濃度部分22dによって的確に抑制することができる。したがって、第1の実施形態と同様、隣接するメモリセル間での蓄積電荷の移動を効果的に抑制することができ、メモリセルの誤動作を効果的に防止することができる。
また、電荷蓄積絶縁膜22に高フッ素濃度部分22dを形成することにより、隣接するメモリセル間の電荷蓄積絶縁膜22及び電荷ブロック絶縁膜23をエッチング除去せずに、隣接するメモリセル間の電荷の移動を防止することができる。したがって、第1の実施形態と同様、半導体基板11の表面領域がエッチングされて窪みが生じるといった問題を確実に回避することができる。
また、本実施形態では、プラズマによって生成されたフッ素ラジカルを用いて、電荷蓄積絶縁膜22に高フッ素濃度部分22dを形成している。フッ素ラジカルの運動エネルギーは1〜100eV程度と低い。そのため、第1の実施形態と同様、半導体基板11の表面領域の結晶性劣化や、トンネル絶縁膜21の絶縁性の劣化を効果的に回避することができる。
また、本実施形態では、酸素ラジカルではなくフッ素ラジカルを電荷蓄積絶縁膜22に導入するので、半導体基板11の表面領域が酸化されるという問題がない。そのため、多量のフッ素ラジカルを半導体基板11の表面近傍まで導入することができ、電荷蓄積絶縁膜22の電荷トラップ準位を効果的に低減することが可能である。
なお、上述した実施形態では、電荷蓄積絶縁膜22にシリコン窒化膜を用いたが、他の絶縁膜を用いることも可能である。具体的には、ダングリングボンドを電荷トラップ準位として用いる絶縁膜であって、フッ素ラジカルの導入によって電荷トラップ準位密度が減少する絶縁膜を用いることが可能である。例えば、タンタル(Ta)酸化物膜、ハフニウム(Hf)酸化物膜、ジルコニウム(Zr)酸化物膜等の高誘電体酸化物膜を用いることが可能である。
また、上述した製造方法において、電荷蓄積絶縁膜22にフッ素ラジカルを導入した後、800℃程度以上の温度で高温アニールを行うようにしてもよい。高温アニールを行うことにより、ダングリングボンドを容易に終端させることができ、電荷トラップ準位密度をより確実に減少させることができる。
(実施形態3)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、基本的な構成及び基本的な製造方法は第1の実施形態と同様である。また、第1の実施形態で説明した各種の変更についても、本実施形態に対して同様に適用可能である。したがって、第1の実施形態で説明した事項及び第1の実施形態から容易に類推できる事項についての説明は省略する。
図15は、本実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。図15(a)はチャネル長方向(ビット線方向)に沿った断面図であり、図15(b)はチャネル幅方向(ワード線方向)に沿った断面図である。
本実施形態では、電荷蓄積絶縁膜22が、少なくとも2つの互いに離隔された低酸素濃度部分22eと、隣接する低酸素濃度部分22e間に位置する高酸素濃度部分22fとを含んでいる。高酸素濃度部分22fは、低酸素濃度部分22eよりも高い酸素濃度を有している。また、高酸素濃度部分22fは、低酸素濃度部分22eよりも高いボロン濃度を有している。具体的には、低酸素濃度部分22eは酸素及びボロン(B)をほとんど含有しないシリコン窒化膜であり、高酸素濃度部分22fは高濃度のボロンを含有したシリコン酸窒化膜である。高酸素濃度部分22fのトラップ準位密度は、低酸素濃度部分22eのトラップ準位密度よりも低くなっている。
このように、本実施形態の不揮発性半導体メモリでは、電荷蓄積絶縁膜22の低酸素濃度部分22e間に高酸素濃度部分22fが形成されている。すなわち、隣接するメモリセル間の領域に、トラップ準位密度が低い高酸素濃度部分22fが形成されている。したがって、第1の実施形態と同様に、隣接するメモリセル間での蓄積電荷の移動を、高酸素濃度部分22fによって抑制することができる。その結果、蓄積電荷の移動に起因したメモリセルの誤動作を防止することができ、特性及び信頼性に優れた不揮発性半導体メモリが得られる。
また、本実施形態の不揮発性半導体メモリも、第1の実施形態と同様、隣接するメモリセル間の領域にも電荷ブロック絶縁膜23が形成されている。したがって、第1の実施形態と同様、制御ゲート電極24による半導体基板11表面の電気的ポテンシャルの制御性を向上させることができる。その結果、隣接セル間干渉を抑制することができ、メモリセルトランジスタの閾値変動に起因する誤動作を防止することができる。
本実施形態に係る半導体装置の基本的な製造方法は、第1の実施形態の図2〜図6の工程と同様である。本実施形態では、図6の工程で、酸素ラジカルを電荷蓄積絶縁膜22に導入する前に、ボロンを電荷蓄積絶縁膜22に導入しておく。具体的には、まず、隣接する制御ゲート電極24間の領域から電荷ブロック絶縁膜23を通して電荷蓄積絶縁膜22にボロンを導入する。ボロンの導入方法には、ボロンプラズマ法、イオン注入法、気相拡散法或いは固相拡散法等を用いることができる。ボロンを導入した後、隣接する制御ゲート電極24間の領域から電荷ブロック絶縁膜23を通して電荷蓄積絶縁膜22に酸素ラジカルを導入する。酸素ラジカルの基本的な導入方法は、第1の実施形態で述べた酸素ラジカルの導入方法と同様である。
ボロンを電荷蓄積絶縁膜22に予め導入しておくことにより、酸素ラジカルによる電荷蓄積絶縁膜22の酸化効率、すなわちシリコン窒化膜からシリコン酸窒化膜への変換効率を向上させることができる。なお、電荷蓄積絶縁膜22に導入されたボロンの濃度が0.1原子%程度以上であれば、ボロン導入による酸化効率(シリコン窒化膜からシリコン酸窒化膜への変換効率)の向上効果を確実に得ることができる。また、ボロン濃度が1原子%程度以上であれば、ボロン導入による酸化効率の向上効果が顕著になる。ただし、電荷蓄積絶縁膜22に導入されたボロンの濃度が30原子%程度以上になると、電荷蓄積絶縁膜22の膜質が劣化してしまうため、ボロン濃度は30原子%程度以下であることが好ましい。
このように、本実施形態の不揮発性半導体メモリの製造方法では、制御ゲート電極24をマスクとして用いて、ボロン及び酸素ラジカルを電荷蓄積絶縁膜22に導入し、電荷蓄積絶縁膜22に高酸素濃度部分22fを形成している。そのため、隣接するメモリセル間の領域に的確に高酸素濃度部分22fを形成することができ、隣接するメモリセル間での電荷の移動を高酸素濃度部分22fによって的確に抑制することができる。したがって、第1の実施形態と同様、隣接するメモリセル間での蓄積電荷の移動を効果的に抑制することができ、メモリセルの誤動作を効果的に防止することができる。
また、電荷蓄積絶縁膜22に高酸素濃度部分22fを形成することにより、隣接するメモリセル間の電荷蓄積絶縁膜22及び電荷ブロック絶縁膜23をエッチング除去せずに、隣接するメモリセル間の電荷の移動を防止することができる。したがって、第1の実施形態と同様、半導体基板11の表面領域がエッチングされて窪みが生じるといった問題を確実に回避することができる。
また、ボロンを電荷蓄積絶縁膜22に予め導入しておくことにより、酸素ラジカルによる電荷蓄積絶縁膜22の酸化効率を向上させることができる。したがって、電荷蓄積絶縁膜22の電荷トラップ準位密度をより確実に低減させることができ、隣接するメモリセル間での蓄積電荷の移動をより確実に抑制することができる。
なお、本実施形態では、酸化効率を向上させるボロンを予め電荷蓄積絶縁膜22に導入しておくため、プラズマ酸化法以外の方法で電荷蓄積絶縁膜22に酸素を導入してもよい。例えば、イオン注入法によって電荷蓄積絶縁膜22に酸素を導入してもよい。また、水蒸気等の酸化剤を電荷蓄積絶縁膜22に導入して熱酸化を行うようにしてもよい。これらの酸化方法を用いた場合にも、ボロンの酸化効率向上効果によって隣接するメモリセル間の領域を選択的に酸化することができるので、上述したメモリセル構造を容易に実現することが可能である。
上述した実施形態では、隣接するメモリセル間の領域の電荷蓄積絶縁膜に選択的にボロンを導入し、さらに選択的に酸化剤を導入する場合を説明したが、これに限らない。例えば、トンネル絶縁膜上の全面に電荷蓄積絶縁膜を形成する際に同時に電荷蓄積膜中にボロンを含有させておく、あるいは、トンネル絶縁膜上の全面に電荷蓄積絶縁膜を形成した後に電荷蓄積絶縁膜の全面にボロンを導入することもできる。そして、制御ゲート電極のパターン形成後に、隣接するメモリセル間の領域に選択的に酸素ラジカルを導入すれば、ボロンの酸化効率向上効果によって、容易に高酸素濃度部分22fを形成することが可能となる。
(実施形態4)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、基本的な構成及び基本的な製造方法は第1の実施形態と同様である。また、第1の実施形態で説明した各種の変更についても、本実施形態に対して同様に適用可能である。したがって、第1の実施形態で説明した事項及び第1の実施形態から容易に類推できる事項についての説明は省略する。
図16は、本実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。図16(a)はチャネル長方向(ビット線方向)に沿った断面図であり、図16(b)はチャネル幅方向(ワード線方向)に沿った断面図である。
半導体基板(シリコン基板)11には、素子分離領域(素子分離絶縁膜)12で挟まれた素子領域(アクティブエリア)13が設けられている。素子領域13は、ソース領域14と、ドレイン領域15と、ソース領域14とドレイン領域15との間のチャネル領域16とを有している。
素子領域13上には、トンネル絶縁膜21が形成されている。このトンネル絶縁膜21は、下層シリコン酸化膜(下層絶縁膜)211、中間シリコン窒化膜(中間絶縁膜)212及び上層シリコン酸化膜(上層絶縁膜)213で構成された、いわゆるONO構造を有している。このONO構造のトンネル絶縁膜は、電荷トラップ型の不揮発性メモリセルの消去速度を向上させる効果を有していることが知られている。中間シリコン窒化膜212は、少なくとも2つの互いに離隔された低酸素濃度部分212aと、隣接する低酸素濃度部分212a間に位置する高酸素濃度部分212bとを含んでいる。高酸素濃度部分212bは、低酸素濃度部分212aよりも高い酸素濃度を有している。具体的には、低酸素濃度部分212aは酸素を微量に含有するシリコン窒化膜であり、高酸素濃度部分212bは酸素を多量に含有するシリコン酸窒化膜である。そのため、高酸素濃度部分212bのトラップ準位密度は、低酸素濃度部分212aのトラップ準位密度よりも低くなっている。
トンネル絶縁膜21上であって且つシリコン窒化膜212の低酸素濃度部分212aの上方には、ハフニウム酸化膜からなる電荷蓄積絶縁膜22が形成されている。電荷蓄積絶縁膜22上には、アルミナ膜からなる電荷ブロック絶縁膜23が形成されている。電荷ブロック絶縁膜23上には、制御ゲート電極24が形成されている。すなわち、シリコン窒化膜212の低酸素濃度部分212aの上方に、制御ゲート電極24が形成されている。この制御ゲート電極24は、ワード線となるものであり、多結晶シリコン膜で形成された下層制御ゲート電極膜及びタングステンシリサイド膜で形成された上層制御ゲート電極膜で構成されている。制御ゲート電極24上には、マスク膜25が形成されている。上述したトンネル絶縁膜21、電荷蓄積膜22、電荷ブロック絶縁膜23、制御ゲート電極24及びマスク膜25は、層間絶縁膜26によって覆われている。
以上のように、本実施形態の不揮発性半導体メモリでは、トンネル絶縁膜21の中間シリコン窒化膜212の低酸素濃度部分212a間に高酸素濃度部分212bが形成されている。すなわち、隣接するメモリセル間の領域に、中間シリコン窒化膜212の高酸素濃度部分212bが形成されている。高酸素濃度部分212bは低酸素濃度部分212aよりもトラップ準位密度が低い。そのため、メモリセルの書込み/消去動作時に中間シリコン窒化膜212の低酸素濃度部分212aに電荷がトラップされても、隣接する低酸素濃度部分212a間での電荷の移動を高酸素濃度部分212bによって抑制することができる。すなわち、隣接するメモリセル間での電荷の移動を抑制することができる。その結果、電荷の移動に起因したメモリセルの誤動作を防止することができ、特性及び信頼性に優れた不揮発性半導体メモリが得られる。
なお、低酸素濃度部分212aの酸素濃度は、典型的には10原子%程度以下である。これにより、メモリセルの消去速度向上効果が十分に得られる。また、高酸素濃度部分212bの酸素濃度は、典型的には10〜50原子%程度である。高酸素濃度部分212bは、酸素濃度を高く設定した方がトラップ電荷の移動抑制効果が顕著となるので好ましく、窒素をほとんど含有しないシリコン酸化膜であることがより望ましい。
本実施形態に係る半導体装置の基本的な製造方法は、第1の実施形態の図2〜図6の工程から容易に類推することができる。すなわち、制御ゲート電極24、電荷ブロック絶縁膜23及び電荷蓄積絶縁膜22のパターンを形成した後、隣接する制御ゲート電極24間の領域から上層シリコン酸化膜213を介して、中間シリコン窒化膜212に酸素ラジカルを導入する。酸素ラジカルの基本的な導入方法は、第1の実施形態と同様である。その結果、図16に示すように、中間シリコン窒化膜212の制御ゲート電極24下に位置する部分は低酸素濃度部分212aとなり、隣接する低酸素濃度部分212aに挟まれた部分は高酸素濃度部分212bとなる。
このように、本実施形態の不揮発性半導体メモリの製造方法では、制御ゲート電極24をマスクとして用いて酸素ラジカルをトンネル絶縁膜21の中間シリコン窒化膜212に導入し、中間シリコン窒化膜212に高酸素濃度部分212bを形成している。そのため、隣接するメモリセル間の領域に的確に高酸素濃度部分212bを形成することができ、隣接するメモリセル間での電荷の移動を高酸素濃度部分212bによって的確に抑制することができる。したがって、隣接するメモリセル間での電荷の移動を効果的に抑制することができ、メモリセルの誤動作を効果的に防止することができる。
また、トンネル絶縁膜21の中間シリコン窒化膜212に高酸素濃度部分212bを形成することにより、隣接するメモリセル間のトンネル絶縁膜21をエッチング除去せずに、隣接するメモリセル間の電荷の移動を防止することができる。したがって、第1の実施形態と同様、半導体基板11の表面領域がエッチングされて窪みが生じるといった問題を確実に回避することができる。
また、本実施形態では、プラズマによって生成された酸素ラジカルを用いて、トンネル絶縁膜21の中間シリコン窒化膜212に高酸素濃度部分212bを形成している。そのため、第1の実施形態と同様、半導体基板11の表面領域の結晶性の劣化等を効果的に回避することが可能である。
なお、本実施形態と第1の実施形態とを組み合わせることも可能である。すなわち、図6の工程において、制御ゲート電極24及びマスク膜25の積層構造をマスクとして用いて、隣接する制御ゲート電極24間の領域から電荷ブロック絶縁膜23を通して電荷蓄積絶縁膜22に酸素ラジカルを導入し、且つ、隣接する制御ゲート電極24間の領域から電荷ブロック絶縁膜23及び電荷蓄積絶縁膜22を通してトンネル絶縁膜21の中間シリコン窒化膜212に酸素ラジカルを導入する。これにより、電荷蓄積絶縁膜22には、第1の実施形態と同様に、低酸素濃度部分22a及び高酸素濃度部分22bが形成され、トンネル絶縁膜21の中間シリコン窒化膜212には、本第4の実施形態と同様に、低酸素濃度部分212a及び高酸素濃度部分212bが形成される。
また、上述した実施形態では、トンネル絶縁膜21の下層絶縁膜211、中間絶縁膜212及び上層絶縁膜213にそれぞれ、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜を用いたが、他の絶縁膜を用いてもよい。一般的には、下層絶縁膜211及び上層絶縁膜213には電荷トラップ準位密度が低い絶縁膜を用い、中間絶縁膜212には下層絶縁膜211及び上層絶縁膜213よりも電荷トラップ準位密度が高い絶縁膜を用いることが可能である。より具体的には、中間絶縁膜212には、酸素欠損に起因した電荷トラップ準位を有する絶縁膜であって、酸化によって電荷トラップ準位密度が減少する絶縁膜を用いることが可能である。
(実施形態5)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。なお、基本的な構成及び基本的な製造方法は主として第4の実施形態と同様である。また、第1及び第2の実施形態等で説明した基本的な事項についても本実施形態に対して適用可能である。さらに、第1の実施形態で説明した各種の変更についても、本実施形態に対して同様に適用可能である。したがって、上述した各実施形態で説明した事項及び上述した各実施形態から容易に類推できる事項についての説明は省略する。
図17は、本実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。図17(a)はチャネル長方向(ビット線方向)に沿った断面図であり、図17(b)はチャネル幅方向(ワード線方向)に沿った断面図である。
本実施形態も、第4の実施形態と同様に、トンネル絶縁膜21が、下層シリコン酸化膜(下層絶縁膜)211、中間シリコン窒化膜(中間絶縁膜)212及び上層シリコン酸化膜(上層絶縁膜)213で構成された、いわゆるONO構造を有している。中間シリコン窒化膜212は、少なくとも2つの互いに離隔された低フッ素濃度部分212cと、隣接する低フッ素濃度部分212c間に位置する高フッ素濃度部分212dとを含んでいる。高フッ素濃度部分212dは、低フッ素濃度部分212cよりも高いフッ素濃度を有している。具体的には、低フッ素濃度部分212cはフッ素をほとんど含有しないシリコン窒化膜であり、高フッ素濃度部分212dは高濃度のフッ素を含有したシリコン窒化膜である。トンネル絶縁膜21の中間シリコン窒化膜212に含有されたフッ素は、電荷トラップ準位となる未結合手(ダングリングボンド)を終端する。そのため、高フッ素濃度部分212dのトラップ準位密度は、低フッ素濃度部分212cのトラップ準位密度よりも低くなっている。
このように、本実施形態の不揮発性半導体メモリでは、トンネル絶縁膜21の中間シリコン窒化膜212の低フッ素濃度部分212c間に高フッ素濃度部分212dが形成されている。すなわち、隣接するメモリセル間の領域に、中間シリコン窒化膜212の高フッ素濃度部分212dが形成されている。高フッ素濃度部分212dは低フッ素濃度部分212cよりもトラップ準位密度が低い。そのため、メモリセルの書込み/消去動作時に中間シリコン窒化膜212の低フッ素濃度部分212cに電荷がトラップされても、隣接する低フッ素濃度部分212c間での電荷の移動を高フッ素濃度部分212dによって抑制することができる。すなわち、隣接するメモリセル間での電荷の移動を抑制することができる。その結果、電荷の移動に起因したメモリセルの誤動作を防止することができ、特性及び信頼性に優れた不揮発性半導体メモリが得られる。
なお、低フッ素濃度部分212cのフッ素濃度は、典型的には0.1原子%程度以下である。また、高フッ素濃度部分212dのフッ素濃度は、典型的には1〜10原子%程度である。ここで、高フッ素濃度部分22dのフッ素濃度が10原子%を超えると、膜密度の低下に起因する絶縁性劣化が無視できなくなるので、10原子%程度を超えないことが好ましい。
本実施形態に係る半導体装置の基本的な製造方法は、第1の実施形態の図2〜図6の工程から容易に類推することができる。すなわち、制御ゲート電極24、電荷ブロック絶縁膜23及び電荷蓄積絶縁膜22のパターンを形成した後、隣接する制御ゲート電極24間の領域から上層シリコン酸化膜213を介して、中間シリコン窒化膜212にフッ素ラジカルを導入する。フッ素ラジカルの基本的な導入方法は、第2の実施形態と同様である。その結果、図17に示すように、中間シリコン窒化膜212の制御ゲート電極24下に位置する部分は低フッ素濃度部分212cとなり、隣接する低フッ素濃度部分212cに挟まれた部分は高フッ素濃度部分212dとなる。
このように、本実施形態の不揮発性半導体メモリの製造方法では、制御ゲート電極24をマスクとして用いてフッ素ラジカルをトンネル絶縁膜21の中間シリコン窒化膜212に導入し、中間シリコン窒化膜212に高フッ素濃度部分212dを形成している。そのため、隣接するメモリセル間の領域に的確に高フッ素濃度部分212dを形成することができ、隣接するメモリセル間での電荷の移動を高フッ素濃度部分212dによって的確に抑制することができる。したがって、隣接するメモリセル間での電荷の移動を効果的に抑制することができ、メモリセルの誤動作を効果的に防止することができる。
また、トンネル絶縁膜21の中間シリコン窒化膜212に高フッ素濃度部分212dを形成することにより、隣接するメモリセル間のトンネル絶縁膜21をエッチング除去せずに、隣接するメモリセル間の電荷の移動を防止することができる。したがって、第1の実施形態と同様、半導体基板11の表面領域がエッチングされて窪みが生じるといった問題を確実に回避することができる。
また、本実施形態では、プラズマによって生成されたフッ素ラジカルを用いて、トンネル絶縁膜21の中間シリコン窒化膜212に高フッ素濃度部分212dを形成している。そのため、第1の実施形態と同様、半導体基板11の表面領域の結晶性の劣化等を効果的に回避することが可能である。
なお、本実施形態と第2の実施形態とを組み合わせることも可能である。すなわち、図5の工程の後、制御ゲート電極24及びマスク膜25の積層構造をマスクとして用いて、隣接する制御ゲート電極24間の領域から電荷ブロック絶縁膜23を通して電荷蓄積絶縁膜22にフッ素ラジカルを導入し、且つ、隣接する制御ゲート電極24間の領域から電荷ブロック絶縁膜23及び電荷蓄積絶縁膜22を通してトンネル絶縁膜21の中間シリコン窒化膜212にフッ素ラジカルを導入する。これにより、電荷蓄積絶縁膜22には、第2の実施形態と同様に、低フッ素濃度部分22c及び高フッ素濃度部分22dが形成され、トンネル絶縁膜21の中間シリコン窒化膜212には、本第5の実施形態と同様に、低フッ素濃度部分212c及び高フッ素濃度部分212dが形成される。
また、上述した実施形態では、トンネル絶縁膜21の下層絶縁膜211、中間絶縁膜212及び上層絶縁膜213にそれぞれ、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜を用いたが、他の絶縁膜を用いてもよい。一般的には、下層絶縁膜211及び上層絶縁膜213には電荷トラップ準位密度が低い絶縁膜を用い、中間絶縁膜212には下層絶縁膜211及び上層絶縁膜213よりも電荷トラップ準位密度が高い絶縁膜を用いることが可能である。より具体的には、中間絶縁膜212には、ダングリングボンドに起因した電荷トラップ準位を有する絶縁膜であって、フッ素の導入によって電荷トラップ準位密度が減少する絶縁膜を用いることが可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態の変更例に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態の変更例に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態の変更例に係る半導体装置の構成を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の変更例に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態の変更例に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態の変更例に係る半導体装置の製造工程の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態の変更例に係る半導体装置の製造工程の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。
符号の説明
11…半導体基板 12…素子分離領域 13…素子領域
14…ソース領域 15…ドレイン領域 16…チャネル領域
21…トンネル絶縁膜 22…電荷蓄積絶縁膜
22a…低酸素濃度部分 22b…高酸素濃度部分
22c…低フッ素濃度部分 22d…高フッ素濃度部分
22e…低酸素濃度部分 22f…高酸素濃度部分
23…電荷ブロック絶縁膜 23a…窪み
24…制御ゲート電極
24a…下層制御ゲート電極膜 24b…上層制御ゲート電極膜
25…マスク膜 26…層間絶縁膜
31…マスク膜
41…SOI基板 42…シリコン基板
43…絶縁層 44…シリコン層
211…下層シリコン酸化膜 212…中間シリコン窒化膜
212a…低酸素濃度部分 212b…高酸素濃度部分
212c…低フッ素濃度部分 212d…高フッ素濃度部分
213…上層シリコン酸化膜

Claims (1)

  1. 半導体基板上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、
    前記トンネル絶縁膜上に電荷蓄積絶縁膜を形成する工程と、
    前記電荷蓄積絶縁膜上に電荷ブロック絶縁膜を形成する工程と、
    前記電荷ブロック絶縁膜上に少なくとも2つの互いに離隔された制御ゲート電極を形成する工程と、
    隣接する前記制御ゲート電極間の領域から前記電荷ブロック絶縁膜を通して前記電荷蓄積絶縁膜に酸化剤を導入する工程と、
    を備え、
    前記電荷蓄積絶縁膜に酸化剤を導入する前に、前記電荷蓄積絶縁膜の少なくとも前記酸化剤が導入される部分にはボロンが含有されている
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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