JP5112643B2 - フラッシュメモリ装置及びそれのプログラム方法 - Google Patents

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Description

本発明は半導体メモリ装置に関し、さらに具体的にはフラッシュメモリ装置及びそれのプログラム方法に関する。
フラッシュEEPROM(electrically erasable programmable read only memory)として知られたフラッシュメモリ装置は、一般的に、各々のフローティングゲートトランジスタで構成されたメモリセルのメモリセルアレイを含む。メモリセルアレイはフローティングゲートトランジスタのストリング(または、‘NANDストリング’と呼ばれる)を含み、各フローティングゲートトランジスタは各ストリング内に配列されるストリング選択トランジスタとグラウンド選択トランジスタとの間に直列連結される。複数個のワードラインはNANDストリングに交差するように配列され、各ワードラインは各NANDストリングの対応するフローティングゲートトランジスタの制御ゲートに連結される。
初期に、フローティングゲートトランジスタ、即ち、メモリセルは、例えば、0Vより低い電圧(例えば, −1V〜−3V)の閾値電圧を有するように消去される。メモリセルをプログラムするために、所定時間の間選択されたメモリセルのワードラインに高電圧(例えば、20V)を印加することによって選択されたメモリセルがさらに高い閾値電圧に変化する一方、残り(選択されなかった)メモリセルの閾値電圧は変化しない。
任意のワードライン上に連結されていた選択されなかったメモリセルをプログラムせず、同一のワードライン上に連結されていた選択されたメモリセルをプログラムしようとする時、一つの問題ができる。ワードラインにプログラム電圧が印加される時、プログラム電圧は選択されたメモリセルのみならず、同一のワードラインに沿って配列された選択されなかったメモリセルにも印加される。ワードライン上に連結されている選択されなかったメモリセルがプログラムされる。選択されたワードラインに連結されている非選択メモリセルの意図しないプログラムは‘プログラムディスターブ’と呼ばれる。
プログラムディスターブを防止するための技術のうち一つはセルフブースティーングスキーム(self−boosting scheme)を利用したプログラム禁止方法である。セルフブースティーングスキームを利用したプログラム禁止方法は、特許文献1 及び特許文献2に開示されており、この出願のリファレンスとして含む。
セルフブースティーングスキームを利用したプログラム禁止方法において、グラウンド選択トランジスタのゲートに0Vの電圧を印加することによって、グラウンド経路が遮断される。選択ビットラインには0Vの電圧が印加され、非選択ビットラインにはプログラム禁止電圧(program inhibition voltage)として電源電圧Vccに印加される。同時に、ストリング選択トランジスタのゲートに電源電圧を印加することによって、ストリング選択トランジスタのソースが(Vcc−Vth)(Vthはストリング選択トランジスタの閾値電圧)まで充電された後、ストリング選択トランジスタは事実上遮断される。(または、シャットオフされる。)その後、選択ワードラインにプログラム電圧Vpgmを印加して、非選択ワードラインにプログラム電圧Vpgmより低く、電源電圧より高いパス電圧Vpassを印加することによって、プログラム禁止されたセルトランジスタのチャンネル電圧がブースティーングされる。これはフローティングゲートとチャンネルとの間にF−Nトンネリングができないようにし、その結果、プログラム禁止されたセルトランジスタが初期の消去状態に維持される。
また、プログラムディスターブを防止するための他の技術では、ローカルセルフブースティーングスキーム(local self−boostin scheme)を利用したプログラム禁止方法がある。ローカルセルフブースティーングスキームを利用したプログラム禁止方法は、特許文献3及び4に開示されており、リファレンスとして含まれる。
ローカルセルフブースティーングスキームを利用したプログラム禁止方法において、選択されたワードラインに隣接した二つの選択されていないワードラインには0Vの電圧が印加される。他の選択されていないワードラインにパス電圧(Vpass)が印加された後、選択されたワードラインにプログラム電圧(Vpgm)が印加される。このようなバイアススキームによって、ローカルセルフブースティーングされたセルトランジスタのチャンネルは選択されたワードラインに制限され、プログラム禁止されたセルトランジスタのチャンネルブースティーング電圧はセルフブースティーングスキームを利用したプログラム禁止方法に比べて増加する。したがって、プログラム禁止されたセルトランジスタのフローティーングゲートとチャンネルとの間にF−Nトンネルリングができず、その結果、プログラム禁止されたセルトランジスタが初期の消去状態に維持される。ローカルセルフブースティーングスキームにおいて、選択されたワードラインに隣接した二つの選択されていないワードラインのうち一つだけに0Vの電圧が印加されることができる。
上述のプログラム方法は次の問題点を有する。フラッシュメモリ装置が漸次的に高集積化することに従って、ワードラインの間の間隔は徐々に狭くなる。たとえワードラインの間の間隔が狭くなっても、ワードラインに印加される電圧は変わらない。即ち、ワードラインの間の間隔が狭くなっても、選択されたワードラインに印加されるプログラム電圧及び選択されていないワードラインに印加されるパス電圧はそのまま維持される。これによって、ワードラインの間の間隔が漸次的に狭くなることによって、選択されたワードラインと選択されていないワードラインとの間の絶縁膜(dielectric layer)がワードラインの間の高い電圧差によって破壊される。例えば、ワードラインの間の間隔が30nm以下の場合、プログラム電圧が供給される選択されたワードラインとパス電圧が供給される選択されていないワードラインとの間に高い電圧(例えば、約10V以上)が印加されれば、ワードラインの間の絶縁膜は高い電圧によって破壊される。これはプログラム動作の時、プログラム電圧及びパス電圧が変化することを意味し、その結果、フラッシュメモリ装置の信頼性か低下する。
米国特許第5,677,873号 米国特許第5,991,202号 米国特許第5,715,194号 米国特許第6,061,270号
本発明の目的は、信頼性を向上させることができるフラッシュメモリ装置及びそれのプログラム方法を提供することにある。
上述の諸般目的を解決するために本発明の特徴によると、フラッシュメモリ装置は行と列に配列されたメモリセルで構成されたメモリセルアレイと、プログラム動作の時、プログラム電圧、絶縁破壊防止電圧、及びパス電圧を発生するように構成されたワードライン電圧発生回路と、前記プログラム電圧、前記絶縁破壊防止電圧、及び前記パス電圧が供給され、行アドレスに応答して前記行のうち一つを選択する行選択回路とを含み、前記絶縁破壊防止電圧は前記プログラムより低く、前記パス電圧より高く、前記行選択回路は前記選択された行を前記プログラム電圧で駆動し、前記選択された行に隣接した少なくとも一つの行を前記絶縁破壊防止電圧で駆動し、残りの行を前記パス電圧で駆動する。
この実施例において、前記ワードライン電圧発生回路は電源電圧が供給されて前記プログラム電圧を発生するように構成された第1電圧発生器と、前記電源電圧が供給された前記絶縁破壊防止電圧を発生するように構成された第2電圧発生器と、前記電源電圧が供給されて前記パス電圧を発生するように構成された第3電圧発生器とを含む。
この実施例において、前記第1から第3電圧発生器の各々は発振信号を発生するように構成された発振器、前記発振信号が供給され、対応する出力電圧が基準電圧より低いか否かによって前記発振信号に同期されたクロック信号を出力するレギュレータと、前記電源電圧が供給され、前記クロック信号に応答して前記出力電圧を発生するポンプとを含む。
この実施例において、前記ワードライン電圧発生回路は電源電圧が供給されて前記プログラム電圧を発生するように構成された第1電圧発生器と、前記電源電圧が供給されて前記絶縁破壊防止電圧を発生するように構成された第2電圧発生器と、前記絶縁破壊防止電圧が供給されて前記パス電圧を発生するように構成されたレギュレータとを含む。
この実施例において、前記第1及び第2電圧発生器の各々は発振信号を発生するように構成された発振器と、前記発振信号が供給され、対応する出力電圧が基準電圧より低いか否かによって前記発振信号に同期されたクロック信号を出力するレギュレータと、前記電源電圧が供給され、前記クロック信号に応答して前記出力電圧を発生するポンプとを含む。
この実施例において、前記レギュレータは前記絶縁破壊防止電圧と前記パス電圧との間に直列連結された複数のMOSトランジスタと、前記MOSトランジスタに各々対応し、各々が対応するMOSトランジスタと並列連結された複数のスイッチとを含む。
この実施例において、プログラムされるデータを一時貯蔵し、前記貯蔵されたプログラムされるデータに応じて前記列の各々を第1ビットライン電圧及び第2ビットライン電圧のうちのいずれか一つに設定するページバッファ回路がさらに提供される。
この実施例において、前記プログラム電圧が前記選択された行に供給される前に前記絶縁破壊防止電圧及び前記パス電圧のうちのいずれか一つが所定時間の間供給される。
本発明の他の特徴によると、行と列に配列されたメモリセルのアレイを具備したフラッシュメモリ装置のプログラム方法が提供される。本発明のプログラム方法によると、前記行のうち選択された行にプログラム電圧が印加され、前記選択された行のすぐ隣に隣接した少なくとも一つの行に前記プログラム電圧より低い絶縁破壊防止電圧が印加され、残りの行に前記絶縁破壊防止電圧より低いパス電圧が印加される。
この実施例において、前記列の各々は第1ビットライン電圧及び第2ビットライン電圧のうちのいずれか一つに設定される。
この実施例において、前記第1ビットライン電圧は接地電圧であり、前記第2ビットライン電圧は電源電圧である。
この実施例において、前記プログラム電圧が前記選択された行に供給される前に前記絶縁破壊防止電圧及び前記パス電圧のうちのいずれか一つが所定時間の間供給される。
本発明によるると、選択されたワードラインと選択されていないワードラインとの間の電圧差による絶縁破壊を防止して、ラッシュメモリ装置の信頼性を向上させることができる。
上述の一般的な説明及び次の詳細な説明は全て例示的であると理解されるべきであり、請求された発明の付加的な説明が提供されると思うべきである。
参照符号が本発明の望ましい実施例に詳細に表示されており、それの例が参照図面に表示されている。可能などんな場合でも、同一な参照番号が同一、或いは、類似の部分を参照するために説明及び図面に用いられている。
下に、NANDフラッシュメモリ装置が本発明の特徴及び機能を説明するための例として使われている。しかし、この技術分野の通常の知識を持つ者はここに記載された内容に応じて本発明の他の利点及び性能を容易に理解できる。本発明は他の実施例を通じてまたは、実現されたり適用されることができる。そして、詳細な説明は本発明の範囲、技術的の思想、及び他の目的から逸脱せず、観点及び応用によって修正、または変更可能である。
図1は本発明によるフラッシュメモリ装置を概略的に示すブロック図である。
図1を参照すると、本発明によるフラッシュメモリ装置100は複数のメモリブロックで構成されたメモリセルアレイ110を含む。図1のメモリセルアレイ110は、たった一つのメモリブロックに対応し、残りのメモリブロックも図1に図示と同一に構成されるであろう。メモリセルアレイ110はビットラインBLO−BLmに各々対応する複数個のセルストリング101を含む。各セルストリング101は第1選択トランジスタとしてストリング選択トランジスタSST、第2選択トランジスタとして接地選択トランジスタGST、及び選択トランジスタSST、GSTの間に直列連結された複数のフラッシュEEPROMセルMO〜Mnー1で構成される。ストリング選択トランジスタSSTは対応するビットラインに連結されたドレイン及びストリング選択ラインSSLに連結されたゲートを有し、接地選択トランジスタGSTは共通ソースラインCSLに連結されたソース及び接地選択ラインGSLに連結されたゲートを有する。そして、ストリング選択トランジスタSSLのソース及び接地選択トランジスタGSLのドレインの間にはフラッシュEEPROMセルMn−1〜MOが直列連結され、セルMn−1〜MOは対応するワードラインWLn−1〜WLOに各々連結される。
続いて、本発明によるフラッシュメモリ装置100はワードライン電圧発生回路120、行選択回路130、制御ロジック140、ページバッファ回路150、列選択回路160、及び入出力バッファ回路170をさらに含む。
ワードライン電圧発生回路120は制御ロジックによって制御され、プログラム動作の時、ワードライン電圧としてプログラム電圧Vpgm、パス電圧Vpass、及び絶縁破壊防止電圧VDBPを発生する。ここで、絶縁破壊防止電圧VDBPはパス電圧Vpassより高く、プログラム電圧Vpgmより低い。行選択回路130は制御ロジック140の制御に応じてワードラインWLO〜WLnー1に対応するワードライン電圧を各々供給する。例えば、行選択回路130はプログラム動作の時、ワードライン電圧発生回路120からワードライン電圧Vpgm,Vpass,VDBPが供給され、行アドレスRAに応答してワードラインWLO〜WLnー1のうち一つを選択する。行選択回路130は選択されたワードラインにプログラム電圧Vpgmを供給する。これと同時に、行選択回路130は選択されたワードラインの一側または、両側に近接して置かれた選択されていないワードラインに絶縁破壊防止電圧VDBP各々を供給し、残りの選択されていないワードラインにパス電圧Vpassを各々供給する。
行選択回路130は選択信号駆動器132と行デコーダ134とを含む。選択信号駆動器132はプログラム動作の時、ワードライン電圧発生回路120からワードライン電圧Vpgm、Vpass、VDBPが供給され、行アドレスRAのうち一部RAiに応答してワードラインWLnー1〜WLOに各々印加される選択信号Sn−1〜SOを発生する。選択信号駆動器132は入力された行アドレスRAiに応じて一つの選択信号を活性化させ、残りの選択信号を非活性化させる。選択信号駆動器132は活性化された選択信号(例えば、Si)をプログラム電圧Vpgmで駆動し、活性化された選択信号Siの両側のすぐ隣に隣接した非活性化された選択信号(例えば、Si−1,Si+1)を絶縁破壊防止電圧VDBPで各々駆動し、残りの非活性化された選択信号SO〜Si−2、Si+2〜Sn−1をパス電圧Vpassで各々駆動する。
行デコーダ134は行アドレスRAのうちの残りの行アドレスRAj及び選択信号SO〜Snー1に応答してワードラインWLO〜WLn−1を駆動する。例えば、入力されたアドレスRAjはメモリブロックを選択するためのアドレスとして、行デコーダ134は入力アドレスRAjに応答して任意のメモリブロックを選択する。行デコーダ134は選択されたメモリブロックワードラインWLO〜WLnー1に選択信号SO〜Snー1を各々伝達する。したがって、選択されたワードラインにはプログラム電圧Vpgmが供給され、選択されたワードラインの一側または、両側に近接して置かれた選択されていないワードラインには絶縁破壊防止電圧VDBPが各々供給され、残りの選択されていないワードラインにはパス電圧Vpassが各々供給される。例えば、ワードラインWLOが選択される時、選択されたワードラインWLOの一側に位置した選択されていないワードラインWL1だけに絶縁破壊防止電圧VDBPが供給される。残りのワードラインWL2〜WLn−1にはパス電圧Vpassが供給される。同様に、ワードラインWLn−1が選択される時、選択されたワードラインWLnー1の一側に位置した選択されていないワードラインWLn−2だけに絶縁破壊防止電圧VDBPが供給される。残りのワードラインWLO〜WLn−3にはパス電圧Vpassが供給される。この場合を除去したら、選択されたワードラインの両側に近接して置かれた二つの選択されていないワードラインには絶縁防止電圧VDBPが各々供給される。
続いて、図1を参照すると、ページバッファ回路150はビットラインBLO〜BLmに各々対応するバッファ(図示しない)を含み、各のページバッファは読み動作の時、選択されたセルからデータを感知する。感知されたデータは制御ロジック140の制御に応じて列選択回路160及び入出力バッファ回路170を通じて外部に伝達される。プログラム動作の時、各ページバッファは列選択回路160及び入出力バッファ回路170を通じて印加されるデータを一時的に貯蔵する。各ページバッファは貯蔵されたデータに応じて対応するビットラインを第1ビットライン電圧として接地電圧または、第2ビットライン電圧として電源電圧として設定する。
以上の説明によると、プログラム動作の時、選択されたワードライン(例えば、WLi)にはプログラム電圧VPgmが供給され、選択されたワードラインWLiの両側に近接して置かれた選択されていないワードラインWLi−1,WLi+1には絶縁破壊防止電圧VDBPが供給され、残りのワードラインWLO〜WLi−2、WLi+2〜WLn−1にはパス電圧Vpassが供給される。このようなバイアス条件によると、選択されたワードラインと選択されていないワードラインとの間の電圧差が減少して、その結果、ワードラインの間の絶縁膜がワードラインの間の電圧差によって破壊されることを防止できる。
図2Aは本発明の実施例に係る図1に示したワードライン電圧発生回路120を示すブロック図である。
図2Aを参照すると、本発明の実施例によるワードライン電圧発生回路120は第1から第3電圧発生器122、124,126を含む。第1電圧発生器122はプログラム電圧Vpgmを発生するように構成され、第2電圧発生器124はパス電圧Vpassを発生するように構成され、第3電圧発生器126は絶縁破壊防止電圧VDBPを発生するように構成される。第1から第3電圧発生器122、124、126は全部同一に構成される。即ち、図2Aに示したように、第1から第3電圧発生器122、124、126の各々は発振器201、レギュレータ202、及びポンプ203で構成される。発振器201は発振信号OSCを発生し、レギュレータ202はポンプ203の出力電圧が基準電圧より高いか否かに応じて発振信号OSCをクロック信号CLKとして出力する。ポンプ203はクラック信号CLKに応答してポンピング動作を実行する。図2Aにおいて、レギュレータ202の基準電圧が異なることを除けば、第1から第3電圧発生器122、124、126は同一に動作する。
この実施例において、絶縁破壊防止電圧VDBPはパス電圧Vpassより高く、プログラム電圧Vpgmより低い。
図2Bは本発明の他の実施例による図1に示したワードライン電圧発生回路120を示すブロック図である。
図2Bに示したワードライン発生回路120は第2電圧発生器124に代えてレギュレータ128が使われることを除けば、図2Aに示したことと実質的に同一である。レギュレータ128は第3電圧発生器126で生成された絶縁破壊防止電圧VDBPが入力されてパス電圧Vpassを出力する。レギュレータ128は、例えば、三つのNMSトランジスタMN1、MN2、MN3及び三つのスイッチSW1、SW2、SW3で構成される。NMOSトランジスタMN1、MN2、MN3は第3電圧発生器126の出力、即ち、絶縁破壊防止電圧VDBPとパス電圧Vpassとの間に直列連結される。スイッチSW1、SW2、SW3は対応するNMOSトランジスタMN1、MN2、MN3と並列連結される。スイッチSW1、SW2、SW3のオン−オフ状態は絶縁破壊防止電圧VDBPに応じて可変的に決定される。レギュレータ128を構成するトランジスタ及びスイッチの数がここに開示されたことに制限されないことはこの分野の通常の知識を習得した者に自明である。
図3は本発明の望ましい実施例による図1に示した選択信号駆動器を示すブロック図である。図3を参照すると、選択信号駆動器132はデコーディングブロック220と複数の選択信号発生ブロック(240_0)−(240_n−1)を含む。デコーディングブロック220は行アドレスRAiをデコーディングして、選択信号発生ブロック(240_0)−(240_n−1)に各々対応するデコーディング信号ADD_fS<n−1:>を発生する。行アドレスRAiが印加される時、デコーディングブロック220はデコーディング信号のうち一つだけを活性化させる。選択信号発生ブロック(240_0)−(240_n−1)の各々にはワードライン電圧発生回路120からVpass、Vpgm及びVDBP電圧が共通に提供される。選択信号発生ブロック(240_0)−(240_n−1)の各々は図1の制御ロジック140から出力される制御信号PGM_IWLVPASS、PGM_IWLVPGMに応答して動作し、デコーディング信号ADD_fS<n−1:>のうちの一部が入力されて対応する選択信号を出力する。即ち、選択信号S<n−1:0>の各々はデコーディング信号ADD_fS<n−1:>のうちのいずれか一つを有し、これは以後に詳細に説明する。
図4Aから図4Cまでは図3に示した選択信号発生ブロックのうちの一部を示すブロック図である。
まず、図4Aに示したように、選択信号発生ブロック240<M>は三つのNMOSトランジスタMN4、MN5、MN6、高電圧スイッチHVS1、HVS2、HVS3、ANDゲートG1、G3、G5、NORゲートG4、及びORゲートG2、G6を含み、図面に示したように連結されている。各高電圧スイッチはEN端子の入力信号が活性化される間VPP電圧を出力する。VPP電圧はNMOSトランジスタを通じてVpgm電圧が電圧降下なしに出力されるように設定される。例えば、VPP電圧はVpgm+Vth(VthはNMOSトランジスタの閾値電圧)と同一、またはより高い。制御信号PGM_IWLVPGMはプログラム電圧VPGMがワードラインに供給される区間を示し、制御信号PGM_IWLVPASSはパス電圧VPASSが全てのワードラインに供給される区間を示す。この制御信号PGM_IWLVPGM、PGM_IWLVPASSの活性化区間は図5に図示されている。図5に示したように、制御信号PGM_IWLVPASSが所定時間の間活性化され、その次に、制御信号PGM_IWLVPGMが所定時間の間活性化される。
図4Aで、アドレス信号ADD_fS<M>は選択されるワードラインに対応し、アドレス信号ADD_fS<M+1>は選択されるワードラインの直上に位置した選択されていないワードラインに対応し、アドレス信号ADD_fS<M−1>は選択されるワードラインの直下に位置した選択されていないワードラインを示す。
図4Bに示した選択信号発生ブロック240_M−1は図4Bに印加されるデコーディング信号が図4Aに印加されることと異なることを除けば、図4Aに示したことと実質的に同一であるので、それについて説明は省略する。図4Cに示した選択信号発生ブロック(240_M+1)は図4Cに印加されるデコーディング信号が図4Aに印加されることと異なることを除けば、図4Aに示したことと実質的に同一であるので、それに対する説明は省略する。
参照図面に基づいて選択信号駆動器132の動作を説明したら、次のとおりである。説明の便宜上、M番目のワードラインを選択するための行アドレスRAiがメモリ装置に提供されたと仮定したら、図3のデコーディングブロック220はデコーディング信号ADD_fS<M>を活性化させる。この時、残りのデコーディング信号ADD_fS<0>−ADD_fS<M−1>、ADD_fS<M+1>−ADD_fS<n−1>は非活性化される。
このような条件下で、制御信号PGM_IWLVPASSが活性化され、制御信号PGM_IWLVPGMが非活性化される時、選択信号発生ブロック240_Mの高電圧スイッチHNS3のEN端子にはハイレベル信号が印加され、その結果、NMOSトランジスタMN6のゲートにはVPP電圧が印加される。即ち、M番目の選択信号S<M>はパス電圧Vpassを有する。この時、NMOSトランジスタMN4、MN5は選択信号発生ブロック240_Mの高電圧スイッチHVS1、HVS2の各々のEN端子にローレベル信号が印加されるから、ターンオフされる。以上の説明によると、残りの選択信号発生ブロックもパス電圧Vpassを有する選択信号を出力する、したがって、制御信号PGM_IWLVPASSの活性化区間の間、全てのワードラインにはパス電圧Vpassが供給される。
制御信号PGM_IWLVPGMが活性化され、制御信号PGM_IWLVPASSが非活性化される時、M番目の選択信号発生ブロック240_Mの高電圧スイッチ(HVS1)はM番目のワードラインの選択を知らせるデコーディング信号ADD_fS<M>によってVPP電圧を出力する。これはNMOSトランジスタMN4を通じてVpgm電圧が選択信号S<M>に伝達されるようにする。すなわち、M番目の選択信号S<M>はプログラム電圧Vpgm電圧を有する。これと同時に、M番目の選択信号発生ブロック240_Mの高電圧スイッチHVS2は非活性化されたデコーディング信号ADD_fS<M+1>、ADD_fS<M−1>によってディセーブルされる。
これと同時に、図4Bに示した選択信号発生ブロック240_M−1は絶縁破壊防止電圧VDBPを有する選択信号S<M−1>を出力する。なぜなら、図4Bに示したように、ORゲートG2に印加されるデコーディング信号ADD_fS<M>、ADD_fS<M−2>のうちの一つADD_fS<M>が活性化されるからである。即ち、高電圧スイッチHVS2のEN端子にハイレベル信号が印加されてNMOSトランジスタMN5のゲートにVPP電圧が供給される。これは絶縁破壊防止電圧VDBPが選択信号端子S<M−1>に伝達されるようにする。同様に、図4Cに示した選択信号発生ブロック240_M+1は絶縁破壊防止電圧VDBPを有する選択信号S<M+1>を出力する。なぜなら、図4Cに示したように、ORゲートG2に印加されるデコーディング信号ADD_fS<M+2>、ADD_fS<M>のうちの一つADD_fS<M>が活性化されるからである。即ち、高電圧スイッチHVS2)のEN端子にハイレベル信号が印加されてNMOSトランジスタMN5のゲートにVPP電圧が供給される。これは絶縁破壊防止電圧VDBPが選択信号端子S<M+1>に伝達されるようにする。
以上の説明から分かるように、制御信号PGM_IWLVPASSが活性化される時、全ての選択信号はパス電圧Vpassを有する。制御信号PGM_IWLVPGMが活性化される時、選択されるワードラインの選択信号はプログラム電圧VDBPを有する一方、選択されるワードラインのすぐ隣に隣接して選択されていないワードラインの選択信号は絶縁破壊防止電圧VDBPを有する。残りの選択されていないワードラインの選択信号はパス電圧Vpassを有する。
図5は本発明によるフラッシュメモリ装置のプログラム動作を説明するためのタイミング図であり、図6は本発明のプログラム動作によるワードラインのバイアス条件を示す図面である。以下、本発明によるプログラム動作が参照図面に基づいて詳細に説明される。
まず、プログラムされるデータは制御ロジック140の制御に応じて入出力バッファ回路170及び列選択回路160を通じてページバッファ回路150にローディングされる。これと同時に、ワードライン電圧発生回路120は制御ロジック140の制御に応じてプログラム電圧Vpgm、パス電圧Vpass、及び絶縁破壊防止電圧VDBPを発生する。上述のように、絶縁破壊防止電圧VDBPはプログラム電圧より低く、パス電圧Vpassより高い。ビットラインBLO〜BLmはページバッファ回路150にローディングされたプログラムされるデータによって電源電圧または、接地電圧として各々設定される。例えば、図5に示したように、プログラムデータ(即ち、データ‘0’)がページバッファにローディングされたら、ビットラインは接地電圧として設定される。プログラム禁止データ(例えば、データ‘1’)がページバッファにローディングされたら、ビットラインは電源電圧として設定される。
ビットラインBLO〜BLmがローディングされたデータに応じて接地電圧または、電源電圧として設定された後、行選択回路130は入力された行アドレスに応答してワードライン電圧発生回路120からの電圧を対応するワードラインWLO〜WLn−1に各々供給する。説明の便宜上、任意のメモリブロック内のワードラインWLiが選択されると仮定すると、選択されたワードラインWLiはプログラム電圧Vpgmで駆動され、選択されたワードラインWLiの両側のすぐ隣に隣接した選択されていないワードラインWLi−1、WLi+1は絶縁破壊防止電圧VDBPで駆動され、残りの選択されていないワードラインWLO〜WLi−2、WLi+2〜WLn−1はパス電圧Vpassで駆動される。図5に示したように、選択されたワードラインWLiは所定時間の間パス電圧にVpassで駆動され、その後にプログラム電圧Vpgmで駆動される。または、選択されたワードラインWLiは所定時間の間絶縁破壊防止電圧VDBPで駆動され、その後にプログラム電圧にVpgmで駆動されることができる。選択されたワードラインWLiのメモリセルは上述のバイアス条件下でプログラムまたは、プログラム禁止される。以後、選択されたワードラインWLiのメモリセルが全てプログラムされたら、図5に示したように、各ラインに供給された電圧は基準電圧(例えば、接地電圧)に放電される。
本発明の範囲または、技術的思想を逸脱せず、本発明の構造が多様に修正、または変更可能であることは、この分野の通常の知識を持つ者に自明である。上述の内容を考慮してみる時、もし、本発明の修正及び変更が請求項及び同等物の範囲内に属したら、本発明がこの発明の変更及び修正を含むと見なされる。
本発明によるフラッシュメモリ装置を概略的に示すブロック図である。 本発明の一実施例による図1に示したワードライン電圧発生回路を示すブロック図である。 本発明の他の実施例による図1に示したワードライン電圧発生回路を示すブロック図である。 本発明の望ましし実施例による図1に示した選択信号駆動器を示すブロック図である。 図3に示した選択信号発生ブロックのうちの一部を示すブロック図である。 図3に示した選択信号発生ブロックのうちの一部を示すブロック図である。 図3に示した選択信号発生ブロックのうちの一部を示すブロック図である。 本発明によるフラッシュメモリ装置のプログラム動作を説明するためのタイミング図である。 本発明のプログラム動作によるワードラインのバイアス条件を示す図面である。
符号の説明
100 フラッシュメモリ装置
110 メモリセルアレイ
120 ワードライン電圧発生回路
130 行選択回路
140 制御ロジック
150 ページバッファ回路
160 列選択回路
170 入出力バッファ回路

Claims (11)

  1. 行と列に配列されたメモリセルで構成されたメモリセルアレイと、
    プログラム動作の時、プログラム電圧、絶縁破壊防止電圧、及びパス電圧が発生するように構成されたワードライン電圧発生回路と、
    前記プログラム電圧、前記絶縁破壊防止電圧、及び前記パス電圧が供給され、行アドレスに応答して前記行の中の一つを選択する行選択回路とを含み、
    前記絶縁破壊防止電圧は前記プログラム電圧より低く、前記パス電圧より高く、前記行選択回路は前記選択された行を前記プログラム電圧で駆動し、前記選択された行のすぐ隣に隣接している少なくとも一つの行を前記絶縁破壊防止電圧で駆動し、残りの行を前記パス電圧で駆動し、
    選択されたワードラインと選択されていないワードラインとの間の電圧差による絶縁破壊を防止するように、第一期間と連続しかつ前記プログラム電圧が前記選択された行に供給される第二期間の前である前記プログラム動作の前記第一期間において、前記絶縁破壊防止電圧が前記選択された行に供給される
    ことを特徴とするフラッシュメモリ装置。
  2. 前記ワードライン電圧発生回路は、
    電源電圧が供給されて前記プログラム電圧を発生するように構成された第1電圧発生器と、
    前記電源電圧が供給されて前記絶縁破壊防止電圧を発生するように構成された第2電圧発生器と、
    前記電源電圧が供給されて前記パス電圧を発生するように構成された第3電圧発生器とを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のフラッシュメモリ装置。
  3. 前記第1及び第3電圧発生器の各々は、
    発信信号を発生するように構成された発振器と、
    発振信号が供給され、対応する出力電圧が基準電圧より低いか否かによって前記発振信号に同期したクロック信号を出力するレギュレータと、前記電源電圧を供給され、前記クロック信号に応答して前記出力電圧を発生するポンプを含む
    ことを特徴とする請求項2に記載のフラッシュメモリ装置。
  4. 前記ワードライン電圧発生回路は、
    電源電圧が供給されて前記プログラム電圧を発生するように構成された第1電圧発生器と、
    前記電源電圧が供給されて前記絶縁破壊防止電圧を発生するように構成された第2電圧発生器と、
    前記絶縁破壊防止電圧が供給されて前記パス電圧を発生するように構成されたレギュレータとを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のフラッシュメモリ装置。
  5. 前記第1及び第2電圧発生器の各々は、
    発振信号を発生するように構成された発振器と、
    前記発振信号が供給され、対応する出力電圧が基準電圧より低いか否かによって前記発振信号に同期されたクロック信号を出力するレギュレータと、
    前記電源電圧が供給され、前記クロック信号に応答して前記出力電圧を発生するポンプとを含む
    ことを特徴とする請求項4に記載のフラッシュメモリ装置。
  6. 前記レギュレータは前記絶縁破壊防止電圧と前記パス電圧との間に直列連結された複数のMOSトランジスタと、
    前記MOSトランジスタに各々対応し、各々が対応するMOSトランジスタと並列連結されている複数のスイッチを含む
    ことを特徴とする請求項4に記載のフラッシュメモリ装置。
  7. プログラムされるデータを一時貯蔵し、前記貯蔵されたプログラムされるデータに応じて前記列の各々を第1ビットライン電圧及び第2ビットライン電圧のうちのいずれか一つに設定するページバッファ回路をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のフラッシュメモリ装置。
  8. 前記プログラム電圧が前記選択された行に供給される前に前記絶縁破壊防止電圧及び前記パス電圧のうちのいずれか一つが所定時間の間供給される
    ことを特徴とする請求項1に記載のフラッシュメモリ装置。
  9. 行と列に配列されているメモリセルのアレイを具備したフラッシュメモリ装置のプラグラム方法であって、
    前記行のうち、選択された行にプログラム電圧を印加し、
    前記選択された行のすぐ隣に隣接している少なくとも一つの行に前記プログラム電圧より低い絶縁破壊防止電圧を印加し、
    残りの行に前記絶縁破壊防止電圧より低いパス電圧を印加し、
    第一期間と連続しかつ前記プログラム電圧が前記選択された行に供給される第二期間の前である前記プログラム動作の前記第一期間において、前記絶縁破壊防止電圧と前記パス電圧とのうちのいずれか一つが前記選択された行に供給され、
    選択されたワードラインと選択されていないワードラインとの間の電圧差による絶縁破壊を防止するように、第一期間と連続しかつ前記プログラム電圧が前記選択された行に供給される第二期間の前である前記プログラム動作の前記第一期間において、前記絶縁破壊防止電圧が前記選択された行に供給される
    ことを特徴とするプログラム方法。
  10. 前記列の各々を第1ビットライン電圧及び第2ビットライン電圧のうちのいずれか一つに設定する
    ことを特徴とする請求項9に記載のプログラム方法。
  11. 前記第1ビットライン電圧は接地電圧であり、前記第2ビットライン電圧は電源電圧である
    ことを特徴とする請求項10に記載のプログラム方法。
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