JP5035218B2 - 自動車用ドア - Google Patents

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Description

本発明は自動車のフロントドア、リヤドア、バックドア等の自動車用ドアに関するものである。
自動車の燃費向上を図るうえで自動車の軽量化は有効な手段である。自動車を軽量化すれば、自動車を作動させるために必要なエネルギーを少なくできるからである。自動車を軽量化する手法としては、材料の軽量化、各部品の小型・軽量化、機能向上による部品点数の削減等がある。
この点、例えば、特許文献1には、自動車用部品として、ドア本体部及びウインドウガラスを備えてなる自動車用ドアを軽量化する技術が提案されている。この自動車用ドアでは、ドア本体部のインナパネルとアウタパネルとの間に鉄パイプが配置されるとともに、その鉄パイプの上下の乗員保護域に緩衝材が配置されている。緩衝材は、ハニカム構造体とその両面に貼着された面材とからなる。この自動車用ドアでは、緩衝材の一部をハニカム構造体により構成することで軽量化が図られている。また、自動車用ドアに衝撃が加わった場合には緩衝材が変形することでその衝撃が吸収される。
特開2004−255906号公報
ところで、自動車用ドアには、軽量化のほかに高い強度も要求される。しかしながら、上記特許文献1に記載された自動車用ドアは、ドア本体部の一部が単に緩衝材によって構成されているにすぎず、ウインドウガラスを含めた自動車用ドア全体としては、軽量化が充分図られているとは言い難い。また、特許文献1に記載された自動車用ドアでは、ハニカム構造体が専ら衝撃吸収性能向上のために用いられているにすぎず、高い強度を確保することについては充分考慮されていない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、軽量でかつ高い強度を発揮することのできる自動車用ドアを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、主要部がドア本体部により構成され、かつ自身の周縁部において、自動車のボディに設けた開口の周縁部に接近及び離間されることで、同開口を開閉するようにした自動車用ドアにおいて、略全体がハニカム構造体により形成されて前記ドア本体部の車外側部分を構成する合成樹脂製の第1ドア構成体と、略全体がハニカム構造体により形成されて少なくとも前記ドア本体部の前記第1ドア構成体よりも車内側部分を構成するとともに、車内側の機能部品が締結される合成樹脂製の第2ドア構成体とを備え、前記各ハニカム構造体が、隔壁により互いに区画されて筒状をなす多数のセルからなるハニカム部と、前記ハニカム部の車外側及び車内側に位置して各セルを封止する封止板部とにより構成され、前記第1ドア構成体及び前記第2ドア構成体が、それらのハニカム構造体の隣接する封止板部の少なくとも一部において相互に接合されていることを要旨とする。
なお、ハニカム構造体を構成するセルは一般には六角筒状をなすものを指すが、ここでは、六角形以外の多角形の筒状をなすものであっても円筒状をなすものであってもよい。また、隣接する封止板部を相互に接合する手段には、接着及び溶着が含まれる。
上記の構成によれば、第1ドア構成体及び第2ドア構成体が、それらのハニカム構造体の隣接する封止板部の少なくとも一部において相互に接合されることで一体となり、自動車用ドアの主要部をなすドア本体部を構成する。このように構成された自動車用ドアは以下の理由により軽量となる。
・ドア本体部を構成する第1ドア構成体及び第2ドア構成体がいずれも合成樹脂によって形成されていること。
・第1ドア構成体の略全体及び第2ドア構成体の略全体が、それぞれハニカム構造体により形成されていること。
また、自動車用ドアは以下の理由により高い強度を有する。
・両ハニカム構造体が自動車の内外方向に重ね合わされることで、セルの高さ(封止板部間の間隔)が実質的に高くなっていること。
・両ハニカム部間に2枚の封止板部が介在し、両ハニカム部間の封止板部の実質的な厚みが2倍になっていること。
このように、請求項1に記載の発明にかかる自動車用ドアは、軽量で高い強度を有するものとなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ドア本体部は自身の上部に窓枠部を有しており、前記窓枠部は前記第2ドア構成体の一部として形成されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、ドア本体部の上部を構成する窓枠部もまた第2ドア構成体の一部として形成されていることから、同窓枠部の少なくとも一部がハニカム構造体により構成されることで、自動車用ドアの一層の軽量化が図られる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記第1ドア構成体の車内側近傍の領域では、前記第2ドア構成体の少なくとも一部は、前記領域の中央部分を経由し、かつ同領域の外縁部のうち相対向する部分の近傍に至る箇所に設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、自動車用ドアのドア本体部に対し車外側から衝撃等による荷重が加わると、その荷重は第1ドア構成体及び第2ドア構成体に伝達される。ここで、第1ドア構成体の車内側近傍の領域では、第2ドア構成体の少なくとも一部が、同領域の中央部分を経由し、かつ同領域の外縁部のうち相対向する部分の近傍に至る箇所に設けられている。従って、第2ドア構成体の少なくとも一部は、自動車のボディにおける開口の周縁部の車外側近傍に位置することとなる。そのため、上記のように第2ドア構成体に伝達された荷重は、開口の周縁部を通じ、剛性の高いボディによって確実に受け止められる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明において、前記第2ドア構成体は、前記第1ドア構成体の車内側近傍の領域のうち外縁部の相対向する箇所に位置する一対の枠部と、前記両枠部間に架け渡された長尺状の複数の架設部とを有し、前記複数の架設部のうちの1つは前記領域の中央部分を経由するものであることを要旨とする。
上記の構成によれば、自動車用ドアのドア本体部に対し車外側から衝撃等による荷重が加わると、その荷重は第1ドア構成体及び第2ドア構成体に伝達される。ここで、第2ドア構成体は、一対の枠部と複数の架設部とを有する構成を採っている。両枠部は、第1ドア構成体の車内側近傍の領域のうち外縁部の相対向する箇所に位置している。すなわち、両枠部は自動車のボディにおける開口の周縁部の車外側近傍に位置している。また、複数の架設部は両枠部間に架け渡されていて、そのうち1つが上記領域の中央部分を経由している。そのため、上記のようにドア本体部に荷重が加わると、その荷重は、第2ドア構成体では長尺状の架設部及び両枠部の順に伝達される。そして、この荷重は、開口の周縁部を通じ、両枠部の車内側に位置する剛性の高いボディによって確実に受け止められる。
また、第2ドア構成体は、上記領域における両枠部間では複数の長尺状の架設部を有するにすぎない。そのため、第2ドア構成体が、上記領域における両枠部間の略全体にわたって設けられている場合よりも、自動車用ドアが軽量となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明において、前記第1ドア構成体は繊維強化樹脂により形成されており、前記ドア本体部にはインパクトビームがさらに設けられており、前記インパクトビームは、前記第1ドア構成体中の繊維よりも長い繊維が含有された繊維強化樹脂により形成されていることを要旨とする。
上記の繊維強化樹脂によって形成されたインパクトビームは、長い繊維が含有されていることから、第1ドア構成体中の繊維と同程度の長さを有する繊維が含有された繊維強化樹脂によって形成された場合よりも高い剛性を発揮する。そのため、インパクトビームは車外側から荷重が加わっても変形しにくい。第1ドア構成体を損傷させるような大きな荷重が自動車用ドアに対し加わっても、インパクトビームは損傷せず、その荷重を受け止める。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の発明において、前記第2ドア構成体に取付けられたウインドウガラスをさらに備え、前記第2ドア構成体における前記ハニカム構造体の一方の封止板部の一部が前記ウインドウガラスの一部により構成されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、自動車用ドアは、上述したように、第2ドア構成体の略全体が合成樹脂製のハニカム構造体によって形成されていることから軽量となる。これに加え、第2ドア構成体におけるハニカム構造体の一方の封止板部の一部がウインドウガラスの一部によって構成されていることから、自動車用ドアは、ウインドウガラスが封止板部の一部を兼ねておらず、かつウインドウガラスと封止板部とが単に組み合わされたもの、すなわち、ウインドウガラスが封止板部に重ねられて配置されるもの、よりも軽量となる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記ウインドウガラスは、前記封止板部の一部を構成する箇所において前記ハニカム部に固定されていることを要旨とする。
ハニカム構造体では、一対の封止板部が、ハニカム部の両側(車外側及び車内側)に配置されて同ハニカム部に固定されることにより強度部材として機能して、ハニカム構造体の強度を高める。この点、請求項7に記載の発明では、ウインドウガラスが封止板部の一部を構成する箇所においてハニカム部に固定されることにより、同ウインドウガラスが強度部材として機能する。ウインドウガラスの一部が、封止板部の強度部材としての一端を担う。そのため、自動車用ドアの上述した軽量化を図りつつハニカム構造体の強度を確保することが可能となる。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の発明において、自身の一部が前記ウインドウガラスの一部により構成される封止板部は、前記ハニカム部よりも車外側の封止板部であり、前記ウインドウガラスにおいて少なくとも前記ハニカム部の車外側となる箇所には、同箇所よりも車内側を隠す遮蔽部が設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、ウインドウガラスがハニカム部よりも車外側に位置することから、車外からは、ウインドウガラスを通じてそのウインドウガラスよりも車内側の部分が透視可能となる。ここで、ウインドウガラスにおいて封止板部の一部を構成する箇所では、その車内側にハニカム部が位置している。そのため、ウインドウガラスの同箇所が透明であると、上記ハニカム部も車外側から透視可能となり、見栄えが損なわれる。
しかし、請求項8に記載の発明では、ウインドウガラスにおいて少なくともハニカム部の車外側となる箇所に遮蔽部が設けられていて、同遮蔽部が車内側を隠し、車外側からはハニカム部を見えないようにする。そのため、ウインドウガラスによって封止板部の一部が構成されることに起因する自動車用ドアの外観低下が抑制される。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1つに記載の発明において、前記開口を開閉する際の支点となるドアヒンジをさらに備えており、前記ドアヒンジは、前記ドア本体部において前記ハニカム構造体により形成された箇所の近傍に設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、ドアヒンジの設けられている箇所が、ドア本体部においてハニカム構造体によって形成されていて強度及び剛性の高い箇所の近傍である。このため、ドアヒンジの強度及び剛性が、その近傍のハニカム構造体によって高められる。その結果、ドアヒンジ自体や、ドア本体部におけるドアヒンジの近傍部分で、撓み、変形、損傷等が起こりにくくなる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1つに記載の発明において、前記開口を閉じた状態に保持するドアロック機構をさらに備えており、前記ドアロック機構は、前記ドア本体部において前記ハニカム構造体により形成された箇所の近傍に設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、ドアロック機構の設けられている箇所が、ドア本体部においてハニカム構造体によって形成されていて強度及び剛性の高い箇所の近傍である。このため、ドアロック機構の強度及び剛性が、その近傍のハニカム構造体によって高められる。その結果、ドアロック機構自体や、ドア本体部におけるドアロック機構の近傍部分で、撓み、変形、損傷等が起こりにくくなる。
本発明によれば、略全体がハニカム構造体によりそれぞれ形成された第1ドア構成体及び第2ドア構成体を、それらのハニカム構造体の隣接する封止板部の少なくとも一部におい相互に接合させることでドア本体部を構成したため、軽量でかつ高い強度を発揮する新規な自動車用ドアを提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を自動車のフロントドアに具体化した第1実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。
図5及び図6において二点鎖線で示すように、自動車のボディ11において、前席(運転席、助手席)の側方近傍には、乗員の昇降口となる開口12が設けられている。第1実施形態のフロントドア20は、その周縁部において開口12の周縁部に接近及び離間されることで、同開口12を開閉するためのものである。
フロントドア20は、その主要部をなすドア本体部21と、同ドア本体部21に取付けられたウインドウガラス70とを備えて構成されている。ウインドウガラス70は、ポリカーボネート樹脂等の透明な合成樹脂によって形成されており、無機材料によって形成されたものよりも軽量である。第1実施形態のフロントドア20は、一般的なものとは異なり、ウインドウガラス70がドア本体部21に固定されていて昇降しないタイプの自動車用ドアである。フロントドア20は、ドアヒンジ51により、自動車のボディ11において上記開口12の前端縁13(図6参照)の近傍に開閉可能に支持されている。
ドア本体部21の車外側部分は、繊維強化樹脂からなる第1ドア構成体22によって構成されている。第1ドア構成体22は側方から見ると、略四角形状の外形形状を有している(図3)。繊維強化樹脂は、PP、PA、PET等の合成樹脂を母材とし、これに繊維長の比較的短い炭素繊維、ガラス繊維等の繊維を強化材として含有した複合材料である。この繊維長は、射出成形法による第1ドア構成体22の成形に支障を及ぼさないことを条件に設定されており、50μm〜2000μmであることが望ましい。
第1ドア構成体22の略全体はハニカム構造体23によって形成されている。図3、図7及び図9(A)の少なくとも1つに示すように、ハニカム構造体23は、ハニカム部24と一対の封止板部27,28とからなる。ハニカム部24は、隔壁25により互いに区画された六角筒状をなす多数のセル26からなる。各セル26は、自動車の内外方向(ここでは車幅方向)に延びている。多数のセル26は平行に隣り合って接合されていて、ハニカム部24は全体として蜂巣状をなしている。各セル26の開口端における一辺の長さL1は50mm程度に設定されている。封止板部27,28は、ハニカム部24の車外側及び車内側に位置して各セル26を封止している。第1実施形態では、ハニカム部24と車外側の封止板部27とが射出成形法により一体に成形されている(図7参照)。この封止板部27の外表面27Aは、ドア本体部21の意匠面を構成している。車内側の封止板部28は、ハニカム部24とは別に成形され、その成形後にハニカム部24に対し溶着、接着等の手段によって接合されている。
図1及び図2の少なくとも一方に示すように、第1ドア構成体22の下端部及び後端部には、内部を中空状とした筒状枠部29が設けられている。この筒状枠部29については、上述したようなハニカム構造体23によって構成されてもよいし、構成されなくてもよい。筒状枠部29の複数箇所には、後述するドアトリム取付け用のクリップ(図示略)を係止するための係止孔31があけられている。
また、ドア本体部21の車内側部分は、上記第1ドア構成体22と同様の繊維強化樹脂からなる第2ドア構成体34によって構成されている。第2ドア構成体34は、第1ドア構成体22よりも車内側に位置し、かつ同第1ドア構成体22と同様の外形形状を有する領域R(車外側から光を照射して第1ドア構成体22をその車内側近傍に投影した領域:図1の二点鎖線参照)に設けられた基部32と、その基部32の上側に設けられた窓枠部33とを備えて構成されている。窓枠部33は、ウインドウガラス70の下縁を除く周縁を取り囲んでいる。
第2ドア構成体34における上記基部32は、第1ドア構成体22とともにドア本体部21の強度を高める機能を有するほか、第1ドア構成体22よりも車内側の機能部品が締結される箇所として機能する。基部32は略四角枠状をなしていて、上記領域Rの一部を占めている。
より詳しくは、基部32は、上記領域Rの前縁部となる箇所に縦枠部35を有し、後縁部となる箇所に縦枠部36を有している。両縦枠部35,36は、特許請求の範囲における「枠部」に該当する箇所であり、略上下方向に延びている。両縦枠部35,36の各上端部は、領域Rの上端部に位置している。前側の縦枠部35の下端部は領域Rの下部に位置し、後側の縦枠部36の下端部は領域Rの高さ方向についての中間部に位置している。そのほか、基部32は、前側の縦枠部35と後側の縦枠部36との間に架け渡された上下一対の長尺状の横枠部37,38を有している。両横枠部37,38は、特許請求の範囲における「架設部」に該当する箇所である。上側の横枠部37は、両縦枠部35,36の上端部間に架け渡されていて、上記領域Rの上縁部に位置している。また、下側の横枠部38は、領域Rの中央部分を経由し、かつ前側ほど低くなるように緩く傾斜した状態で略前後方向へ延びている。この横枠部38は、前側の縦枠部35の下部と、後側の縦枠部36の下端部との間に架け渡されていて、上記領域Rの上下方向についての中間部に位置している。
このように基部32は、領域Rのうち外縁部の前後に相対向する部分には一対の縦枠部35,36を有し、同領域Rにおける両縦枠部35,36間には、同縦枠部35,36間に架け渡された横枠部37,38のみを有している。なお、前後の各縦枠部35,36及び上下の各横枠部37,38は、車両側方から見た場合、上記窓枠部33よりも幅広に形成されている。領域Rにおいて、両縦枠部35,36及び両横枠部37,38によって囲まれた箇所は空洞となっている。
図4〜図7の少なくとも1つに示すように、第2ドア構成体34(基部32及び窓枠部33)の略全体はハニカム構造体41によって形成されている。ハニカム構造体41は、基部32と窓枠部33とで概ね共通した構造を有している。ハニカム構造体41は、上記第1ドア構成体22におけるハニカム構造体23と同様の構成、すなわちハニカム部42及び一対の封止板部46,47からなる。ハニカム部42は、隔壁43により互いに区画された六角筒状の多数のセル44,45からなる。各セル44は、基部32におけるものであり、各セル45は窓枠部33におけるものである。各セル44,45は、自動車の内外方向(ここでは車幅方向)に延びている。
ただし、基部32と窓枠部33とでは、各セル44,45の大きさが異なっている。図9(B)に示すように、基部32におけるセル44の一辺の長さL2は、第1ドア構成体22におけるセル26の一辺の長さL1よりも短い25mm程度に設定されている。これは、一辺を短くしてセル44を小さくすることで、幅のさほど広くない基部32(各縦枠部35,36及び各横枠部37,38)において、その幅方向にセル44を少なくとも複数並べて設けて同基部32の強度を確保するためである。
また、図9(C)に示すように、窓枠部33におけるセル45の一辺の長さL3は、上記基部32におけるセル44の一辺の長さL2よりもさらに短い15mm程度に設定されている。これは、一辺を短くしてセル45を小さくすることで、幅の狭い窓枠部33において、その幅方向にセル45を少なくとも複数並べて設けて同窓枠部33の強度を確保するためである。
図7及び図8の少なくとも一方に示すように、封止板部46,47は、ハニカム部42の車外側及び車内側に位置して各セル44(45)を封止している。第1実施形態では、ハニカム部42と一方(車内側)の封止板部47とが射出成形法によって一体に形成されている。他方(車外側)の封止板部46はハニカム部42とは別に形成されている。そして、車外側の封止板部46がハニカム部42に対し溶着、接着等の手段によって接合されている。
上記第1ドア構成体22と第2ドア構成体34の基部32とは、それらのハニカム構造体23,41の車両内外方向に隣接する封止板部28,46の一部において、より正確には相対向する部分の一部において、接着、溶着等の手段によって相互に接合されている(図7参照)。
上述したドアヒンジ51は、図1及び図2の少なくとも一方に示すように、第1ドア構成体22よりも車内側に位置する上記機能部品の1つである。ドアヒンジ51は、上述した第2ドア構成体34における前側の縦枠部35の上下2箇所に設けられている。上下の両ドアヒンジ51よりも車内側には、連結部54が配置されている。図5、図6及び図8の少なくとも1つに示すように、各ドアヒンジ51は、ボルト55及びナット56により、連結部54を介し縦枠部35に締結されている。そして、各ドアヒンジ51は、上述したようにボディ11において開口12の前端縁13近傍に開閉(回動)可能に支持されている。連結部54には、上述した第1ドア構成体22の筒状枠部29と同様の係止孔57があけられている(図1参照)。
上記基部32よりも車内側には、図5及び図6において二点鎖線で示すように、合成樹脂製のドアトリム58が配置されている。このドアトリム58も、第1ドア構成体22よりも車内側に位置する上記機能部品の1つである。ドアトリム58の車内側の面は意匠面を構成している。ここでは、ドアトリム58にはアームレスト59が一体に成形されている。ドアトリム58は、複数のクリップ(図示略)が上記複数箇所の係止孔31,57に係止されることにより、上記筒状枠部29に取付けられるとともに、連結部54を介して第2ドア構成体34に締結されている。
さらに、図1及び図2に示すように、第1ドア構成体22の車内側近傍には、繊維強化樹脂からなるインパクトビーム62が配置されている。ここで用いられる繊維強化樹脂は、上記第1ドア構成体22及び第2ドア構成体34における繊維強化樹脂中の繊維よりも繊維長の長い炭素繊維、ガラス繊維等の繊維が含有されて強化された合成樹脂である。インパクトビーム62は略前後方向に延びる板状体からなり、その前端が第1ドア構成体22の前端部において高さ方向についての中間部分に位置し、同インパクトビーム62の後端が第1ドア構成体22の後端下部に位置している。インパクトビーム62は第1ドア構成体22及び第2ドア構成体34とは異なる成形方法、例えば圧縮成形法、押し出し成形法等によって形成されている。こうしたインパクトビーム62は、第1ドア構成体22の車内側の面に対し接着、溶着等によって固定されている。
上記のようにして第1実施形態のフロントドア20が構成されているが、このフロントドア20は、以下の理由により軽量なものとなる。
(i)ドア本体部21の車外側部分を構成する第1ドア構成体22の略全体が合成樹脂によって形成されていること。
(ii)ドア本体部21の車内側部分を構成する第2ドア構成体34の略全体が合成樹脂によって形成されていること。
(iii )第1ドア構成体22の略全体及び第2ドア構成体34の略全体が、それぞれハニカム構造体23,41により形成されていること(図5参照)。同ハニカム構造体23,41が、六角筒状をなす多数のセル26,44,45からなるハニカム部24,42と、同ハニカム部24,42をその車外側及び車内側から挟み込んで各セル26,44,45を封止する一対の封止板部27,28,46,47とにより構成されていること。
各セル26,44,45を六角筒状とすることで、それらの内部空間の容積が採り得る最大となり、隔壁25,43の材料が少なくてすむ。このことは、ハニカム構造体23,41がより軽くなることに繋がる。
(iv)第2ドア構成体34が、第1ドア構成体22の車内側近傍の領域Rのうち、外縁部の前後に相対向する箇所に位置する一対の縦枠部35,36と、両縦枠部35,36間に架け渡された一対の横枠部37,38とを有しているにすぎないこと。
表現を変えると、第2ドア構成体34が略四角枠状に形成されていて、領域Rにおいて同第2ドア構成体34に囲まれた箇所が空洞となっていること。
そのため、第2ドア構成体34が上記領域Rの略全体にわたって設けられる場合よりも、フロントドア20が軽くなる。
また、フロントドア20のドア本体部21は以下の理由により高い強度を発揮する。
(I)第1ドア構成体22の略全体がハニカム構造体23によって構成され、第2ドア構成体34の略全体がハニカム構造体41によって構成されていること(図5参照)。
各ハニカム構造体23,41は、隔壁25,43により互いに区画されて筒状をなす多数のセル26,44,45からなるハニカム部24,42と、ハニカム部24,42の車外側及び車内側に位置する一対の封止板部27,28,46,47とからなる。
フロントドア20に車外側から衝撃等による荷重が加わってハニカム構造体23,41に伝わった場合、封止板部27,28,46,47自体は曲げ応力に対しさほど強くないが、ハニカム部24,42の各セル26,44,45は伸縮しにくい。すなわち、ハニカム構造体23,41は、封止板部27,28,46,47に加わってそれらを曲げようとする力を、ハニカム部24,42を伸縮させる力に変えることによって高い強度を発揮する。結果として、ハニカム構造体23,41は剛性が高く変形しにくい。
(II)第1ドア構成体22の車内側に第2ドア構成体34の基部32が重ねられた状態で配置されていて、セル26,44の高さ(封止板部27,28間の間隔と、封止板部46,47間の間隔との合計)が実質的に高くなっていること。
一般に、ハニカム構造体ではセルの高さが高くなるに従い強度が高くなる傾向にある。このことから、上記のようにセル26,44の実質的な高さが高くなることで、ドア本体部21の強度は、同ドア本体部21が第1ドア構成体22及び第2ドア構成体34のいずれか一方のみからなる場合、特に、フロントドア20の外観形状を決定する側の第1ドア構成体22のみからなる場合よりも高くなる。
(III )第1ドア構成体22のハニカム部24と第2ドア構成体34のハニカム部42との間に2枚の封止板部28,46が介在することで、両ハニカム部24,42間の封止板部の実質的な厚みが2倍になり、両ハニカム部24,42間に1枚の封止板部(封止板部28,46の一方のみ)が介在する場合よりもドア本体部21の強度が高くなる。
(IV)両ハニカム構造体23,41の接合手段が接着である場合には、その接合部分(隣合う2枚の封止板部28,46間)に接着剤層が介在すること。この接着剤層もまたドア本体部21の強度を高めるのに寄与する。
(V)ともに合成樹脂からなる第1ドア構成体22内及び第2ドア構成体34内にそれぞれ強化繊維が混入されていること。
上記(I)〜(V)のように強度が高められているため、車外側からフロントドア20のドア本体部21に対し衝撃等による荷重が加わった場合、その荷重は第1ドア構成体22及び第2ドア構成体34によって確実に受け止められる。
特に、第2ドア構成体34における基部32が、前後の両縦枠部35,36及び上下の両横枠部37,38によって四角枠状に形成されている。そして、第1ドア構成体22の車内側近傍の領域Rのうち外縁部については、同外縁部の前後に相対向する部分に上記両縦枠部35,36が位置している。すなわち、両縦枠部35,36は自動車のボディ11における開口12の周縁部の車外側近傍に位置している。また、両横枠部37,38は、前後の両縦枠部35,36間に架け渡されていて、そのうちの一方の横枠部38が上記領域Rの中央部分を経由している。そのため、上記のようにドア本体部21に荷重が加わると、その荷重は、第2ドア構成体34の基部32では、長尺状の上下の両横枠部37,38、及び前後の両縦枠部35,36の順に伝達される。そして、この荷重は、開口12の周縁部(前縁部及び後縁部)を通じ、前後の両縦枠部35,36の車内側に位置する剛性の高いボディ11によって受け止められる。
そのほか、ハニカム構造体23,41では、万が一多くのセル26,44,45のうちの一部が衝撃によって壊れたとしても、その際の破壊力が他のセル26,44,45に及びにくい。そのため、第1ドア構成体22の一部又は第2ドア構成体34の一部にたとえ傷が入ったとしても、第1ドア構成体22の他の部分や第2ドア構成体34の他の部分が損傷を受けにくい。
さらに、繊維強化樹脂によって形成されて、第1ドア構成体22の車内側に接着されたインパクトビーム62には、長い繊維が含有されている。このことから、インパクトビーム62は、第1ドア構成体22中の繊維と同程度の長さを有する繊維が含有された繊維強化樹脂によって形成された場合よりも高い剛性を発揮する。そのため、インパクトビーム62は車外側から荷重が加わっても変形することなくその荷重を受け止める。
以上詳述した第1実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)隔壁25,43により互いに区画されて筒状をなす多数のセル26,44,45からなるハニカム部24,42と、ハニカム部24,42の車外側及び車内側に位置して各セル26,44を封止する封止板部27,28,46,47とによりハニカム構造体23,41を構成している(図5参照)。
フロントドア20におけるドア本体部21の車外側部分を、略全体がハニカム構造体23により形成された合成樹脂製の第1ドア構成体22によって構成している。また、ドア本体部21の第1ドア構成体22よりも車内側の部分である基部32を、略全体がハニカム構造体41により形成されるとともに、車内側の機能部品が締結される合成樹脂製の第2ドア構成体34によって構成している。そして、第2ドア構成体34と、そのハニカム構造体41の車外側に配置された第1ドア構成体22とを、それらの車両内外方向に隣接する封止板部28,46の一部において相互に接合させている(図7参照)。
そのため、セル26,44の高さを実質的に高くし、ドア本体部21が単一のドア構成体(単一のハニカム構造体)からなる場合よりも、同ドア本体部21の強度を高くすることができる。また、両ハニカム部24,42間における封止板部の実質的な厚みを2倍とし、両ハニカム部24,42間に1枚の封止板部が介在する場合よりもドア本体部21の強度を高くすることができる。
このように、軽量でかつ高い強度を有するフロントドア20を実現することができる。フロントドア20自体の軽量化により、このフロントドア20を採用した自動車の重量を低減し、燃費向上を図ることができる。
(2)フロントドア20においてドア本体部21の上部を構成する窓枠部33を、第2ドア構成体34の一部として形成し、その窓枠部33の略全体をハニカム構造体41によって構成している(図5参照)。そのため、窓枠部33をも軽くし、フロントドア20の一層の軽量化を図ることができる。
(3)第1ドア構成体22の車内側近傍の領域Rでは、第2ドア構成体34の少なくとも一部を、同領域Rの中央部分を経由し、かつ同領域Rの外縁部のうち前後に相対向する部分の近傍に至る箇所に設けている(図1参照)。この構成を下側の横枠部38によって実現している。そのため、第1ドア構成体22を通じて第2ドア構成体34に伝達された荷重を、剛性の高い自動車のボディ11によって確実に受け止めることができる。
(4)第2ドア構成体34における基部32の一部として、第1ドア構成体22の車内側近傍の領域Rにおける両縦枠部35,36間のうち外縁部の前後に相対向する部分には一対の縦枠部35,36を設けている。また、同領域Rにおける両縦枠部35,36間に複数(2つ)の横枠部37,38を架け渡し、そのうちの一方を、上記領域Rの中央部分を経由するものとしている。
そのため、ドア本体部21に衝撃等による荷重が加わっても、第2ドア構成体34ではその荷重を主として下側の横枠部38と前後の両縦枠部35,36とを介して、前後の両縦枠部35,36の車内側に位置するボディ11に伝達し、その剛性の高いボディ11によって同荷重を確実に受け止めることができる。
また、基部32は、領域Rにおける両縦枠部35,36間には、長尺状をなす一対の横枠部37,38を有するにすぎない。そのため、第2ドア構成体34が、上記領域Rの略全体を占めるように設けられている場合よりも、フロントドア20を軽くすることができる。
(5)第1ドア構成体22の車内側近傍にインパクトビーム62を設けている(図1参照)。このインパクトビーム62を、第1ドア構成体22中の繊維よりも長い繊維が含有された繊維強化樹脂により形成している。そのため、第1ドア構成体22が損傷するような大きな荷重がフロントドア20に対し車外側から加わってもインパクトビーム62を変形しにくくし、フロントドア20に荷重を加えるものがインパクトビーム62よりも車内側へ侵入する現象を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について図10及び図11を参照して説明する。第2実施形態は、第1実施形態において上述した構成に加え、次の構成を備えている。
図11は図5におけるY部を拡大して示している。この図11に示すように、第2ドア構成体34の基部32では、ハニカム構造体41における封止板部46,47は、ハニカム部42の車外側及び車内側に位置して各セル44を封止している。ハニカム部42及び車内側の封止板部47は射出成形法によって一体に形成されている。車外側の封止板部46はハニカム部42とは別に形成されていて、ハニカム部42に対し溶着、接着等の手段によって接合されている。
これに対し、窓枠部33では、ハニカム構造体41はハニカム部42と車内側の封止板部47とを有しているものの、基部32における車外側の封止板部46に相当する部分、すなわち、ハニカム部42を車外側から封止する封止板部46に相当する部分が、ウインドウガラス70の一部によって構成されている。ここでの一部とは、ウインドウガラス70の周辺部のうち、下端部71を除く箇所72である(図10において網点(細かな点の集まり)で示す箇所参照)。このように、第2ドア構成体34では、封止板部46の一部(封止板部46のうち窓枠部33における部分)がウインドウガラス70の一部(箇所72)によって構成されている。ウインドウガラス70は、上記箇所72において、窓枠部33のハニカム部42に対し車外側から接着剤によって固定されている。また、ウインドウガラス70の下端面73は、第1ドア構成体22におけるハニカム構造体23の上端面23Aに対し上方から接着剤によって固定されている(図11参照)。
さらに、ウインドウガラス70において窓枠部33のハニカム部42の車外側となる箇所には、すなわち、ウインドウガラス70の周辺部のうち下端部71を除く箇所72には、同箇所72よりも車内側を隠す遮蔽部74が設けられている。この遮蔽部74は、図11では太い実線で描かれている(後述する図17(A),(B)、図18(A),(B)についても同様)。遮蔽部74は、ウインドウガラス70の内表面70Aに黒色等の塗装を施す、いわゆるブラックアウト処理を施すことによって形成されている。なお、遮蔽部74としては、ウインドウガラス70の内表面70Aに黒色等の不透明なテープ、フィルム等を貼着することによって形成されたものであってもよい。
上記のようにして第2実施形態のフロントドア20が構成されているが、このフロントドア20は、上述した(i)〜(iv)に次の理由が加わることでさらに軽量となる。
(v)第2ドア構成体34における封止板部46の一部がウインドウガラス70の一部によって構成されていること。より詳しくは、窓枠部33では、基部32とは異なり、ハニカム構造体41の車外側の封止板部46が、ウインドウガラス70の周辺部のうち下端部71を除く箇所72によって構成されていること。
また、フロントドア20は、上述した(I)〜(V)に次の理由が加わることでさらに高い強度を発揮する。
(VI)ウインドウガラス70が、周辺部のうち下端部71を除く箇所72において、封止板部46に代えて窓枠部33のハニカム部42に接着固定されていること。
一般に、ハニカム構造体では、一対の封止板部がハニカム部の両側(車外側及び車内側)に配置されて同ハニカム部に固定されることにより強度部材として機能して、ハニカム構造体の強度を高める。従って、上記のように、ウインドウガラス70がハニカム部42に直接固定されることにより、ウインドウガラス70が強度部材として機能する。表現を変えると、ウインドウガラス70の一部が、封止板部46の強度部材としての一端を担う。そのため、ハニカム構造体41の強度が確保される。
ところで、上記フロントドア20では、ウインドウガラス70がハニカム部42よりも車外側に位置することから、車外からは、ウインドウガラス70を通じてそのウインドウガラス70よりも車内側の部分を透視可能となる。ここで、ウインドウガラス70の一部(箇所72)が封止板部46の一部(窓枠部33における封止板部46)を構成する箇所では、その車内側にハニカム部42が位置している。そのため、ウインドウガラス70の同箇所72が透明であると、上記ハニカム部42及び同ハニカム部42のウインドウガラス70との接着部分も車外側から透視可能となり、見栄えが損なわれる。しかし、第2実施形態では、ウインドウガラス70においてハニカム部42の車外側となる箇所72に遮蔽部74が設けられていて、この遮蔽部74が車内側を隠し、車外側からはハニカム部42を見えないようにする。
従って、第2実施形態によれば、上述した第1実施形態の(1)〜(5)の効果に加え、次の効果が得られる。
(6)第2ドア構成体34におけるハニカム構造体41の一方の封止板部46の一部(窓枠部33における部分)をウインドウガラス70の一部(周辺部のうち下端部71を除く箇所72)によって構成している。そのため、ウインドウガラス70が封止板部46の一部を兼ねておらず、ウインドウガラス70と封止板部46とが単に組み合わされたもの、すなわち、ウインドウガラス70が封止板部46に重ねられて配置されるものよりもフロントドア20を軽くすることができる。フロントドア20自体の一層の軽量化により、このフロントドア20を採用した自動車の重量を低減し、燃費向上を図ることができる。
(7)ウインドウガラス70を窓枠部33のハニカム部42に固定している。そのため、ウインドウガラス70に、封止板部46の強度部材としての一端を担わせることができ、フロントドア20の軽量化を図りつつ、ハニカム構造体41の強度を確保することができる。特に、上記第2実施形態のように接着剤を用いることで、ウインドウガラス70をハニカム部42に確実に、しかも強固に固定することができる。
(8)ウインドウガラス70においてハニカム部42の車外側となる箇所に遮蔽部74を設けている。そのため、この遮蔽部74によって、ウインドウガラス70よりも車内側のハニカム部42、及び同ハニカム部42の接着によるウインドウガラス70との固定部分を隠すことができ、ウインドウガラス70によって封止板部46の一部を構成することに起因するフロントドア20の外観低下を抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態について図12〜図16を参照して説明する。
第3実施形態では、図13及び図16に示すように、ウインドウガラス70が、窓枠部33を含むドア本体部21に固定されておらず、図示しないウインドウレギュレータによって昇降させられる。この点において、第3実施形態は、ウインドウガラス70がドア本体部21に固定されていて昇降しない第1及び第2実施形態と大きく異なる。第1ドア構成体22と第2ドア構成体34との間には、下降するウインドウガラス70を収容するための収容空間80が設けられている。なお、図13及び図16では図示されていないが、第1ドア構成体22と第2ドア構成体34とは、それらのハニカム構造体23,41の車両内外方向に隣接する封止板部28,46であって、上記収容空間80を除く箇所において、接着、溶着等の手段によって相互に接合されている。
次に、第1実施形態と一部説明が重複するが、図12及び図14の少なくとも一方に示すように、フロントドア20を自動車のボディ11に開閉(回動)可能に支持するためのドアヒンジ51は、ドア本体部21の前端部とボディ11との間であって、互いに上下方向に離間した2箇所に設けられている。両ドアヒンジ51は互いに同様の構造を有している。各ドアヒンジ51は、ボディ11に取付けられたボディ側部材81と、ドア本体部21に取付けられ、かつピン82により上記ボディ側部材81に回動可能に支持されたドア側部材83とを備えて構成されている。各ドアヒンジ51のドア側部材83において、互いに自動車の内外方向(ここでは車幅方向)に離間した2箇所からは、板状をなす挟持部84が平行な状態で後方へ延びている。そして、両挟持部84が、上述した第2ドア構成体34における前側の縦枠部35を、自動車の内外方向(車幅方向)についての両側(車外側及び車内側)から挟み込んでいる。
さらに、上下の両ボディ側部材81よりも車内側には上述した連結部54が配置されている。連結部54は、合成樹脂によって上下方向に延びる板状に形成されている。そして、各ドアヒンジ51のドア側部材83は、ボルト55及びナット56により、連結部54を介し縦枠部35に締結されている。各ドア側部材83は、連結部54によって相互に連結された状態となっている。こうした連結部54が介在されることにより、両ドア側部材83の強度及び剛性が高められている。
また、第1及び第2実施形態では説明を省略したが、図15及び図16の少なくとも一方に示すように、自動車のボディ11において開口12(図5及び図6参照)の後方近傍には、ドアロックストライカ85が固定されている。ドアトリム58には、フロントドア20を開けるときに乗員により車内側から操作されるレバー式のインサイドハンドル86が組み込まれている(図12の二点鎖線参照)。また、第2ドア構成体34における後側の縦枠部36内には、ラッチ(爪)を上記ドアロックストライカ85に係合させることにより、フロントドア20を閉じた状態に保持(ロック)するとともに、前記乗員による前記インサイドハンドル86の操作に応じて上記ロック状態を解除するドアロック機構87が配置されている。なお、図15中、符号88で示す部材は、インサイドハンドル86の動きをドアロック機構87に伝達するための機構の一部(ケーブル)を示している。
上記各ドアヒンジ51のドア側部材83が設けられた縦枠部35も、上記ドアロック機構87が設けられた縦枠部36も、上述したように、ハニカム部42及び一対の封止板部46,47からなるハニカム構造体41によって形成されている。ハニカム部42は、隔壁43により互いに区画された六角筒状の多数のセル44からなる。
前述した事項以外の構成は、第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態と同様の箇所、部材等については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
上記のようにして第3実施形態のフロントドア20が構成されているが、このフロントドア20では、その開閉に直接関与する箇所であるドアヒンジ51の近傍部分、及びドアロック機構87の近傍部分がいずれもハニカム構造体41によって形成されていて、高い強度及び剛性を有している。こうしたハニカム構造体41は、ドアヒンジ51、特にドア側部材83やドアロック機構87を補強する機能も発揮する。
従って、第3実施形態によれば、上述した第1実施形態の(1)〜(5)の効果に加え、次の効果が得られる。
(9)開口12を開閉する際の支点となるドアヒンジ51を、ドア本体部21においてハニカム構造体41により形成された箇所である第2ドア構成体34の縦枠部35の近傍に設けている(図14参照)。そのため、ドアヒンジ51、特にドア側部材83の強度及び剛性を、その近傍のハニカム構造体41によって高めることができ、同ドア側部材83や、第2ドア構成体34におけるドア側部材83の近傍部分(縦枠部35)が撓み、変形、損傷等を起こすのを抑制することができる。
(10)開口12を閉じた状態に保持するドアロック機構87を、ドア本体部21においてハニカム構造体41により形成された箇所である第2ドア構成体34の縦枠部36の近傍に設けている(図15及び図16参照)。そのため、ドアロック機構87の強度及び剛性を、その近傍のハニカム構造体41によって高めることができ、同ドアロック機構87や、第2ドア構成体34におけるドアロック機構87の近傍部分(縦枠部36)が撓み、変形、損傷等を起こすのを抑制することができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
<全ての実施形態に共通する事項>
(a)車外側から自動車用ドアに衝撃が加わって第1ドア構成体22に荷重が加わった場合にハニカム構造体23が撓み、その後に荷重が除かれた場合に同ハニカム構造体23が復元するような構成に変更してもよい。例えば、後述する(n)におけるのと同様に、第1ドア構成体22の車外側に合成樹脂製の化粧板を追加配置する。そして、化粧板を第1ドア構成体22の車外側の面から僅かに離間させた状態で配置し、同化粧板を部分的に第1ドア構成体22に当接させて固定してもよい。
(b)インパクトビーム62として、繊維強化樹脂に代えて金属(鋼板)によって形成されたものを採用してもよい。
(c)第1ドア構成体22と第2ドア構成体34とは、それらのハニカム構造体23,41の車両内外方向に隣接する封止板部28,46の少なくとも一部において相互に接合されていればよい。従って、上記接合を、封止板部28,46の相対向する部分の全部において行ってもよい。
(d)本発明の自動車用ドアは、上述した自動車のフロントドア20以外にも、リヤドア、バックドア等にも適用可能である。
(e)ドア本体部21において、各部を形成する際に用いる繊維強化樹脂の種類、特に強化材(繊維)の種類を同ドア本体部21の構成部材に応じて異ならせてもよい。一般に、繊維強化樹脂は、ガラス繊維を強化材とした場合よりも炭素繊維を強化材とした方が、高い強度を発揮する。一方で、前者の繊維強化樹脂の方が後者の繊維強化樹脂よりも一般に低廉である。そのため、ドア本体部21の構成部材のうち、特に高い強度が要求されるものについては、炭素繊維を強化材とした繊維強化樹脂によって形成し、それ以外の構成部材については、ガラス繊維等を強化材とした繊維強化樹脂によって形成してもよい。
例えば、ドア本体部21を2つのハニカム構造体23,41によって構成した第1〜第3実施形態においては、より強度が要求されるハニカム構造体23中のハニカム部24及びこれと一体となる車外側の封止板部27を、炭素繊維を強化材とした繊維強化樹脂によって形成する。それ以外の箇所、この場合、ハニカム構造体23中の車内側の封止板部28及びハニカム構造体41の全体を、ガラス繊維を強化材とした繊維強化樹脂によって形成する。
(f)ドア本体部21の全体を合成樹脂製のハニカム構造体によって形成してもよい。
(g)第2ドア構成体34は、少なくともドア本体部21の第1ドア構成体22よりも車内側部分を構成するものであればよい。従って、窓枠部33については、第2ドア構成体34とは別部材として構成してもよい。表現を変えると、第2ドア構成体34が窓枠部33を有しない構成としてもよい。
(h)窓枠部33については、その一部のみをハニカム構造体41によって構成してもよいし、全部をハニカム構造体41とは異なるものによって構成してもよい。
(i)上述したドアヒンジ51及びドアトリム58以外の部品を車内側の機能部品としてもよい。
(j)第2ドア構成体34は、少なくともその一部が、「第1ドア構成体22の車内側近傍の領域Rの中央部分を経由し、かつ同領域Rの外縁部のうち相対向する部分の近傍に至る箇所に設けられている」ものであればよい。従って、上記鉤括弧(「」)内の条件を満たす範囲内で、第2ドア構成体34の形状を変更してもよい。例えば、横枠部38の上下の幅を各実施形態におけるものよりも拡大してもよい。また、第2ドア構成体34の一部は、前側ほど低くなる又は高くなるように傾斜しつつ、領域Rの中央部分を経由するものであってもよい。
(k)さらに、第2ドア構成体34の一部として、第1ドア構成体22の車内側近傍の領域Rのうち外縁部の上下に相対向する部分に、前後方向に延びる一対の枠部を設けてもよい。そして、上記領域Rにおける上記両枠部間には、上下方向に延びる長尺状の複数の架設部を上記両枠部間に架け渡してもよい。この場合、複数の架設部のうちの1つは、前記領域Rの中央部分を経由させる。このようにしても、上述した(4)と同様の効果が得られる。
(l)第1〜第3実施形態において、後側の縦枠部36についても前側の縦枠部35と同様に、下側の横枠部38よりも下方(低い箇所)まで延出してもよい。縦枠部35,36の両者を、下側の横枠部38よりも下方まで延出した場合には、両縦枠部35,36の下端部間に新たな架設部を架け渡してもよい。また、上記上側の横枠部37を、両縦枠部35,36の上端部よりも低く、かつ下側の横枠部38よりも高い箇所で架け渡してもよい。
<第1実施形態に関する事項>
(m)一対の封止板部27,28(46,47)について、ハニカム部24(42)に対し一体成形されるものと接合されるものとの関係を、上記第1実施形態とは逆にしてもよい。
(n)第1ドア構成体22にあっては、ハニカム部24に対し封止板部27(又は28)を振動溶着により固定することが可能である。その振動溶着の際、振動に伴う発熱により封止板部27(又は28)が変性(白化)し、その影響が封止板部27(又は28)の表面に及んで、痕跡として残るおそれがある。そのため、振動溶着に係る封止板部27(又は28)がハニカム部24の車外側に配置されると、上記痕跡がフロントドア20の車外側の面に現れ見栄えを損なうおそれがある。
一方、ハニカム部24と封止板部27(又は28)とを一体成形する際には、成形後にハニカム部24(セル26)の収縮に起因して封止板部27(又は28)の表面(ハニカム部24とは反対側の面)に「ひけ」が生ずるおそれがある。そのため、ハニカム部24との一体成形に係る側の封止板部27(又は28)がハニカム部24の車外側に配置されると、上記のひけがフロントドア20の車外側の面に現れ見栄えを損なうおそれがある。
そこで、ハニカム部24と封止板部27(又は28)との位置関係によらず、第1ドア構成体22の車外側に合成樹脂製の化粧板を追加配置してもよい。こうすれば、第1ドア構成体22に痕跡やひけが生じても車外側から見えないようにすることができ、良好な外観を確保することができる。
なお、上記のように化粧板を用いる場合には、その化粧板を第1ドア構成体22の車外側の面から僅かに離間させた状態で配置し、同化粧板を部分的に第1ドア構成体22に当接させて固定することが好ましい。このようにすると、車外側からの衝突等によりさほど大きくない荷重が自動車用ドアに加わった場合、化粧板が一旦撓む。その後に荷重が除かれると、化粧板は自身の弾性復元力により撓む前の状態に復元するからである。
<第2実施形態に関する事項>
(o)ウインドウガラス70及びハニカム部42はともに合成樹脂によって形成されている。そのため、ウインドウガラス70を、接着に代え、溶着によってハニカム部42に固定してもよい。
(p)ウインドウガラス70として、合成樹脂に代えて無機材料によって形成されたもの(無機ガラス)を用いてもよい。この場合であっても、封止板部46の一部がウインドウガラス70の一部によって構成されることによる軽量化効果が得られる。
なお、無機ガラス製のウインドウガラス70を合成樹脂製のハニカム部42に固定する際には、第2実施形態と同様に接着剤を用いることになる。
(q)遮蔽部74は、ウインドウガラス70において、少なくともハニカム部42の外側となる箇所に設けられればよい。従って、遮蔽部74を上記箇所よりも広い領域にわたって設けてもよい。
(r)遮蔽部74を、ウインドウガラス70の内表面70Aに代えて外表面(車外側の面)に形成してもよい。
(s)第1ドア構成体22と第2ドア構成体34とが一体に設けられたものをドア本体部21としてもよい。その一例を図17(A),(B)に示す。これらの例では、ドア本体部21の形態は、第2実施形態における第2ドア構成体34を車両内外方向(車幅方向)に厚く形成したものと似た形態となる。そのため、以下の説明では、第2実施形態と類似する箇所については、上記第2ドア構成体34を説明する際に用いた符号を使用する。
図17(A)は、ハニカム部42が、基部32においても窓枠部33においても車内側の封止板部47に一体形成された例を示している。ハニカム部42は、基部32では車外側の封止板部46に接着固定され、窓枠部33ではウインドウガラス70に接着固定されている。
図17(B)は、窓枠部33ではハニカム部(符号42Aで示す)が車内側の封止板部47に一体形成され、基部32ではハニカム部(符号42Bで示す)が車外側の封止板部46に一体形成された例を示している。これに伴い、窓枠部33ではハニカム部42Aがウインドウガラス70に接着固定され、基部32ではハニカム部42Bが車内側の封止板部47に接着固定されている。
なお、図17(A),(B)のいずれの場合も、車外側の封止板部46の外表面46Aはドア本体部21(フロントドア20)の意匠面を構成する。また、ウインドウガラス70の下端面73は、封止板部46の上端面46Bに対し上方から接着剤によって固定されている。
(t)上記(s)に関連するが、図18(A)に示すように、基部32での一部のセル(符号44Aで示す)の板厚を残部のセル(符号44Bで示す)の板厚よりも大きく設定してもよい。この板厚の設定により、ドア本体部21(基部32)における一部の強度を残部よりも高めることができる。このようにすると、ハニカム構造体41の製作の後に同ハニカム構造体41にインパクトビーム62を固定する場合に比べ、簡単にハニカム構造体41の強度増大を図ることができる。
ただし、ハニカム部42と一方の封止板部とを一体形成する際には、形成後に板厚の大きなセル44Aの収縮に起因して、封止板部の表面(ハニカム部42とは反対側の面)に上記(n)で説明したような「ひけ」が生ずるおそれがある。このひけは、仮に車外側の封止板部46の外表面に生ずるとフロントドア20の外観を低下させる一因となる。そこで、強度アップのために板厚を大きくされたセル44Aについては、車内側の封止板部47に一体形成することが望ましい。こうすると、ひけは車内側の封止板部47の内表面(車内側の表面)に生ずることとなり、車外側からは見えなくなり、フロントドア20の外観の低下を招くことはない。
なお、上記と同様の変更は、ドア本体部21を第1ドア構成体22及び第2ドア構成体34によって構成した場合にも有効である。特に、車外側の第1ドア構成体22に適用した場合には、上記と同様、簡単にハニカム構造体23の強度増大を図ることができるとともに、フロントドア20の外観低下を抑制することができる。
(u)また、上記図17(A),(B)及び図18(A)に示したように、ドア本体部21を単一のハニカム構造体41によって構成した場合には、このハニカム構造体41に対し高い強度が要求される。そのため、上述した(e)に関連するが、ハニカム部42及びこれと一体となる封止板部については、炭素繊維を強化材とした繊維強化樹脂によって形成する。ハニカム部42とは別に形成され、接着剤等によって同ハニカム部42に固定される封止板部については、ガラス繊維を強化材とした繊維強化樹脂によって形成する。
(v)フロントドア20の上端部の形態としては、例えば図17(A),(B)及び図18(A)に示すように、ウインドウガラス70の上端部70Bを車内側へ回り込ませ、封止板部47に対し接着等の手段によって固定してもよい。また、図18(B)に示すように、車内側の封止板部47の上端部47Bを車外側へ突出させ、ウインドウガラス70に対し接着等の手段によって固定してもよい。
(w)ウインドウガラス70によって構成される封止板部を、第2ドア構成体34における車外側の封止板部46に代えて、第1ドア構成体22における車外側の封止板部27としてもよい。
(x)図19において網点(細かな点の集まり)で示すように、ウインドウガラス70の下端部71となる箇所にもハニカム部42を設け、このハニカム部42をウインドウガラス70に固定してもよい。このようにすると、自動車用ドア(フロントドア20)のさらなる強度増大を図ることができる。この場合にも、ウインドウガラス70の下端部71に遮蔽部74を設けることで、ハニカム部42自体と、ハニカム部42の接着によるウインドウガラス70との固定部分を隠すことが望ましい。
<第3実施形態に関する事項>
(y)ドアヒンジ51及びドアロック機構87の少なくとも一方を、ドア本体部21(第2ドア構成体34)においてハニカム構造体41により形成された箇所の近傍に設ける構成を、ウインドウガラス70が昇降しないタイプの自動車用ドア(第1及び第2実施形態のフロントドア20がこれに該当する)に適用してもよい。
(z)ドアヒンジ51及びドアロック機構87の一方を、ドア本体部21(第2ドア構成体34)においてハニカム構造体41により形成された箇所の近傍とは異なる箇所や、ハニカム構造体41により形成されていない箇所に設けてもよい。
その他、前記各実施形態から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに記載する。
(A)請求項1〜10のいずれか1つに記載の自動車用ドアにおいて、前記機能部品はドアヒンジ及びドアトリムの少なくとも一方を含む。
上記の構成によれば、第2ドア構成体は、そのハニカム構造体により自動車用ドアを軽量化し、かつ強度を高める機能を発揮するほか、ドアヒンジやドアトリムの締結される箇所として機能する。
(B)請求項1〜10及び上記(A)のいずれか1つに記載の自動車用ドアにおいて、前記ハニカム構造体におけるハニカム部と一方の封止板部とは一体に形成されており、他方の封止板部が前記ハニカム部に接合されている。
上記(B)のように、ハニカム部と一方の封止板部とを一体に成形するとともに、これとは別に他方の封止板部を成形し、その後に、後者の封止板部をハニカム部に接合することで、合成樹脂によりハニカム構造体を形成することができる。
(C)請求項6〜8のいずれか1つに記載の自動車用ドアにおいて、前記ドア本体部は、前記ハニカム構造体により形成された窓枠部を含んでおり、同窓枠部でのハニカム構造体における車外側の封止板部が前記ウインドウガラスの周辺部により構成されている。
上記の構成によれば、ウインドウガラスの周辺部が窓枠部における封止板部として機能するため、同封止板部の分、自動車用ドアの軽量化を図ることができる。
(D)請求項6〜8、及び上記(C)のいずれか1つに記載の自動車用ドアにおいて、前記ハニカム部の一部のセルは車内側の封止板部に一体形成され、同ハニカム部の残部のセルは、前記一部のセルよりも薄く、かつ車外側の封止板部に一体形成されている。
上記の構成によれば、インパクトビーム等の別部材を付加することなく、ハニカム構造体の強度を部分的に高めることができ、しかも、ハニカム部及び封止板部の一体形成時に「ひけ」が生じたとしても、そのひけに起因する自動車用ドアの外観低下を防止することができる。
本発明を具体化した第1実施形態において、ドアトリムの取り外されたフロントドアを車内側から見た状態を示す側面部。 図1のフロントドアを車内側の斜め前方から見た状態を示す斜視図。 同第1実施形態のフロントドアにおいて第1ドア構成体の内部構造を示す側面部。 同第1実施形態のフロントドアにおいて第2ドア構成体の内部構造を示す側面部。 図1のA−A線に沿った断面構造を示す断面図。 図1のB−B線に沿った断面構造を示す断面図。 図5におけるW部を拡大して示す部分断面図。 図5におけるX部を拡大して示す部分断面図。 (A)〜(C)は第1実施形態のハニカム構造体におけるセルを示す部分側面部。 本発明を具体化した第2実施形態のフロントドアにおいて、ウインドウガラスを第1ドア構成体とともに示す側面部。 図5におけるY部を拡大して示す部分断面図。 本発明を具体化した第3実施形態において、ドアトリムの取り外されたフロントドアを車内側から見た状態を示す側面部。 図12のC−C線に沿った断面構造を示す断面図。 図12のD−D線に沿った断面構造を示す断面図。 図12のE−E線に沿った断面構造を示す断面図。 図12のF−F線に沿った断面構造を示す断面図。 第2実施形態の別例を示す図であり、(A),(B)は、ドア本体部を単一のハニカム構造体により構成したフロントドアを示す断面図。 第2実施形態の別例を示す図であり、(A)は、ドア本体部を単一のハニカム構造体により構成したフロントドアを示す断面図、(B)はフロントドアの上端部を示す部分断面図。 第2実施形態の別例を示す図であり、ウインドウガラスを第1ドア構成体とともに示す部分側面部。
符号の説明
11…ボディ、12…開口、20…フロントドア(自動車用ドア)、21…ドア本体部、22…第1ドア構成体、23,41…ハニカム構造体、24,42,42A,42B…ハニカム部、25,43…隔壁、26,44,44A,44B,45…セル、27,28,46,47…封止板部、33…窓枠部、34…第2ドア構成体、35,36…縦枠部(枠部)、37,38…横枠部(架設部)、51…ドアヒンジ、62…インパクトビーム、70…ウインドウガラス、72…箇所、74…遮蔽部、87…ドアロック機構、R…領域。

Claims (10)

  1. 主要部がドア本体部により構成され、かつ自身の外縁部において、自動車のボディに設けた開口の周縁部に接近及び離間されることで、同開口を開閉するようにした自動車用ドアにおいて、
    略全体がハニカム構造体により形成されて前記ドア本体部の車外側部分を構成する合成樹脂製の第1ドア構成体と、
    略全体がハニカム構造体により形成されて少なくとも前記ドア本体部の前記第1ドア構成体よりも車内側部分を構成するとともに、車内側の機能部品が締結される合成樹脂製の第2ドア構成体と
    を備え、
    前記各ハニカム構造体が、隔壁により互いに区画されて筒状をなす多数のセルからなるハニカム部と、前記ハニカム部の車外側及び車内側に位置して各セルを封止する封止板部とにより構成され、
    前記第1ドア構成体及び前記第2ドア構成体が、それらのハニカム構造体の隣接する封止板部の少なくとも一部において相互に接合されていることを特徴とする自動車用ドア。
  2. 前記ドア本体部は自身の上部に窓枠部を有しており、
    前記窓枠部は前記第2ドア構成体の一部として形成されている請求項1に記載の自動車用ドア。
  3. 前記第1ドア構成体の車内側近傍の領域では、前記第2ドア構成体の少なくとも一部は、前記領域の中央部分を経由し、かつ同領域の外縁部のうち相対向する部分の近傍に至る箇所に設けられている請求項1又は2に記載の自動車用ドア。
  4. 前記第2ドア構成体は、前記第1ドア構成体の車内側近傍の領域のうち外縁部の相対向する箇所に位置する一対の枠部と、前記両枠部間に架け渡された長尺状の複数の架設部とを有し、前記複数の架設部のうちの1つは前記領域の中央部分を経由するものである請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動車用ドア。
  5. 前記第1ドア構成体は繊維強化樹脂により形成されており、
    前記ドア本体部にはインパクトビームがさらに設けられており、
    前記インパクトビームは、前記第1ドア構成体中の繊維よりも長い繊維が含有された繊維強化樹脂により形成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の自動車用ドア。
  6. 前記第2ドア構成体に取付けられたウインドウガラスをさらに備え、
    前記第2ドア構成体における前記ハニカム構造体の一方の封止板部の一部が前記ウインドウガラスの一部により構成されている請求項1〜5のいずれか1つに記載の自動車用ドア。
  7. 前記ウインドウガラスは、前記封止板部の一部を構成する箇所において前記ハニカム部に固定されている請求項6に記載の自動車用ドア。
  8. 自身の一部が前記ウインドウガラスの一部により構成される封止板部は、前記ハニカム部よりも車外側の封止板部であり、前記ウインドウガラスにおいて少なくとも前記ハニカム部の車外側となる箇所には、同箇所よりも車内側を隠す遮蔽部が設けられている請求項6又は7に記載の自動車用ドア。
  9. 前記開口を開閉する際の支点となるドアヒンジをさらに備えており、
    前記ドアヒンジは、前記ドア本体部において前記ハニカム構造体により形成された箇所の近傍に設けられている請求項1〜8のいずれか1つに記載の自動車用ドア。
  10. 前記開口を閉じた状態に保持するドアロック機構をさらに備えており、
    前記ドアロック機構は、前記ドア本体部において前記ハニカム構造体により形成された箇所の近傍に設けられている請求項1〜9のいずれか1つに記載の自動車用ドア。
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