JP6119112B2 - 車両用樹脂部品及びその射出成形方法 - Google Patents

車両用樹脂部品及びその射出成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動車の内外装部品に用いる車両用樹脂部品及びその射出成形方法に関する。
一般に、自動車の内外装部品(例えば、バンパーやクォータトリムなど)には、デザイン上の見映えを重視する意匠面を有するパネル本体と、パネル本体の剛性を確保するための補強リブとを備えている。また、自動車の内外装部品は、パネル本体と補強リブを一体的に成形するとともに、意匠面の自由度を高めるために、射出成形方法によって製造された車両用樹脂部品であることが多い。
この車両用樹脂部品には、近年の地球環境問題に対応するため、一層の薄肉化と高剛性化が求められている。
そのため、車両用樹脂部品の意匠面における見映えを確保しつつ、薄肉化と高剛性化を実現する技術が開発されている(例えば、特許文献1−3参照)。
特許文献1の技術は、軽量でかつ高い強度を発揮する自動車用ドアに関するものである。具体的には、ドア本体部の車外側部分を構成し、略全体がハニカム構造体により形成された第1ドア構成体と、ドア本体部の車内側部分を構成し、同じく略全体がハニカム構造体により形成された第2ドア構成体とを有するとともに、各ハニカム構造体が車内外から封止板部で封止され、封止板部の少なくとも1部で第1ドア構成体と第2ドア構成体とが接合されたことを特徴とする。
また、特許文献2の技術は、ひけを発生させることなく、曲げ剛性を増大させ、かつ成形型の損傷を効果的に防止する射出成形部品およびその製造方法に関するものである。具体的には、バンパー本体等からなる部品本体部の裏面に、厚肉の第1補強リブを設け、第1補強リブに沿って薄肉の第2補強リブを設けた上で、第1補強リブの基端部に中空部を形成したことを特徴とする。さらに、第1補強リブ及び第2補強リブと交差する第3補強リブを形成し、第3補強リブの部品本体部に対する接続部を薄肉に形成したことを特徴とする。
また、特許文献3の技術は、車両の外部露出位置に設けられる板状体を有する樹脂成形部品において、その裏面に4本以上の補強リブが略一点に集中する配置での見映え低下を抑えつつ剛性を確保する車両用樹脂成形部品に関するものである。具体的には、4本以上の補強リブが集中する一点に環状リブを形成して、環状リブに各補強リブの端部を接続したことを特徴とする。
特開2009−262916号公報 特開平9−201840号公報 特開2001−138972号公報
しかしながら、特許文献1−3には、以下のような問題があった。
すなわち、特許文献1の技術では、例えば、第1ドア構成体において、ハニカム構造体が車内外から封止板部で封止されているので、意匠面を有する車外側の封止板部(パネル本体に相当)とハニカム構造体の隔壁(補強リブに相当)と車内側の封止板部の内、少なくとも一つは別体として成形した上で、成形後に接合しなければならない。そのため、特許文献1の第1ドア構成体を製造するには、二つ以上の成形型と接合装置が必要となり、設備費や加工工数が増加する。また、ハニカム構造体を車内側から封止する封止板部の重量が増加して、軽量化の要請に十分こたえることができない。
また、特許文献2の技術では、厚肉の第1補強リブを設けているので、厚肉の分だけ重量が増加する。また、第1補強リブの基端部に中空部を形成するので、ガス供給源からガス供給路を介して基端部にガスを供給する特殊なガス供給装置が必要となる。また、第3補強リブの部品本体部に対する接続部を薄肉に形成するので、薄肉となる接続部(負角部)にスライド型を設ける必要がある。スライド型を設けるため成形型の構造が複雑となり、設備費が増加する。また、成形型の構造が複雑であるので、故障率も高くなる。
また、特許文献3の技術では、環状リブに補強リブが接続する接続部において、リブ集中本数が4本以上の場合に比較すれば、3本とすることによって、接続部の断面積を減らすことができるが、補強リブ接続部での板状体のひけが一般部より大きくなりやすい状況は、依然として残ってしまう。特に、板状体の肉厚を薄くすると、ひけが発生しやすくなる。そのため、板状体の更なる薄肉化には限界がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、意匠面の見映えを維持しつつ、簡単な構造及び方法で、パネル本体及び補強リブ全体の薄肉化と高剛性化を実現できる車両用樹脂部品及びその射出成形方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用樹脂部品及びその射出成形方法は、次のような構成を有している。
(1)表面側に意匠面を有するパネル本体と、該パネル本体の裏面側に互いに交差しながら突設する複数の補強リブとを備える車両用樹脂部品であって、
前記補強リブの先端部が開放されていること、
前記補強リブが交差する交差部には、撓み部を有すること
前記撓み部は、前記交差部の各リブ高さを一般部のリブ高さより低くして前記交差部の先端部に切欠き形状が形成され、前記パネル本体表面側の一箇所に荷重を掛けた場合、前記切欠き形状を拡開させながら弾性変形領域での変形が可能であることを特徴とする。
(2)(1)に記載された車両用樹脂部品において、
前記交差部には、先端部が開放された薄肉筒状体を有することを特徴とする。
(3)(1)又は(2)に記載された車両用樹脂部品において、
前記補強リブは、放射状に交差していることを特徴とする。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載された車両用樹脂部品の射出成形方法であって、
前記補強リブ用キャビティの型冷却温度は、前記パネル本体用キャビティの型冷却温度より高いことを特徴とする。
(5)(4)に記載された車両用樹脂部品の射出成形方法において、
前記車両用樹脂部品の射出成形型には、射出成形後に前記補強リブを押出す押出しピンを備え、
前記押出しピンの摺動部から前記補強リブ用キャビティ内のガスを逃がすことを特徴とする。
次に、本発明に係る車両用樹脂部品及びその射出成形方法の作用及び効果について説明する。
(1)表面側に意匠面を有するパネル本体と、該パネル本体の裏面側に互いに交差しながら突設する複数の補強リブとを備える車両用樹脂部品であって、補強リブの先端部が開放されていること、補強リブが交差する交差部には、撓み部を有することを特徴とするので、意匠面の見映えを維持しつつ、簡単な構造で、パネル本体及び補強リブ全体の薄肉化と高剛性化を実現できる。
すなわち、補強リブの先端部が開放されているので、パネル本体の表面側に対して裏面側に向けて荷重を掛けたとき、補強リブの先端部が弾性変形して撓みやすくなる。補強リブの先端部は、弾性変形して撓むので、パネル本体への荷重を除けば、元の状態に戻ることができる。
また、補強リブが交差する交差部には撓み部を有するので、補強リブは一般部のみならず交差部においても、弾性変形して撓むので、補強リブ全体によって荷重分散することができる。そのため、パネル本体表面側の一箇所に荷重を掛けた場合、その荷重はパネル本体の裏面側に交差して突設する複数の補強リブを伝播して広く分散される。したがって、広く周辺の補強リブに荷重が分散されて、パネル本体及び補強リブ一本当たりに作用する荷重を低減できる。その結果、パネル本体及び補強リブ全体の薄肉化と、同時に、高剛性化をも実現できるのである。ここでの高剛性は、荷重を付加したときに弾性変形しても、荷重を除去したときにばねの様に復元することによって、確保することができる。
なお、補強リブの先端部が開放されていること、及び、補強リブが交差する交差部には撓み部を有することであるので、一般的な射出成形装置で成形できる。そのため、例えば、特許文献1の技術のような2つ以上の成形型や接合装置を必要としないし、特許文献3の技術のような特殊なガス供給装置を必要としない。
また、撓み部は、交差部のリブ高さを一般部のリブ高さより低くして形成したことを特徴とするので、補強リブの交差部は切欠き効果による撓みやすい形状となる。
すなわち、交差部のリブ高さが一般部のリブ高さより低いので、補強リブの交差部の先端部に切欠き形状が形成され、交差部の強度が低下して撓みやすくなる。そのため、パネル本体表面側の一箇所に荷重を掛けた場合、補強リブの交差部に荷重が集中して切欠き形状を僅かに拡開させながら撓むことができる。ここでの撓みは、弾性変形領域での変形である。したがって、荷重は、補強リブの交差部において一部吸収されるとともに隣接する補強リブに分散され、パネル本体や補強リブ全体に作用する荷重を低減できる。その結果、パネル本体及び補強リブ全体の一層の薄肉化と高剛性化を実現できるのである。
なお、交差部における切欠き形状は、パネル本体の肉厚、補強リブの肉厚と高さ等を考慮して最適な形状を選定することになる。
また、補強リブの交差部において、補強リブが集合するので、補強リブの一般部に比べてリブ体積が増加する傾向になる。しかし、交差部のリブ高さが一般部のリブ高さより低いので、交差部におけるリブ体積の増加を抑えることができる。そのため、射出成形時に、補強リブの交差部からパネル本体に伝達される熱量と、補強リブの一般部からパネル本体に伝達される熱量との差異を低減することができ、パネル本体の表面側にひけ等を生じにくくすることができる。
よって、パネル本体における意匠面の見映えを維持しつつ、簡単な構造で、パネル本体及び補強リブ全体の更なる薄肉化と高剛性化を実現できる。
(2)(1)に記載された車両用樹脂部品において、交差部には、先端部が開放された薄肉筒状体を有することを特徴とするので、薄肉筒状体における肉厚の薄い壁部は、交差する補強リブの一般部から伝達される荷重によって径方向に撓みやすくなる。そのため、パネル本体表面側の一箇所に荷重を掛けた場合、薄肉筒状体の壁部が径方向に撓んで荷重を分散させ、パネル本体や補強リブ全体に作用する荷重を低減することができる。その結果、パネル本体及び補強リブ全体の一層の薄肉化と高剛性化を実現できるのである。
また、交差部には、先端部が開放された薄肉筒状体を有するので、中心部に中空部が形成されて交差部のリブ体積の増加を抑えることができる。そのため、射出成形時に、補強リブの交差部からパネル本体に伝達される熱量を低減でき、パネル本体の表面側にひけを一層生じにくくすることができる。
さらに、薄肉筒状体の先端部を押出しピンの当接座とすることができる。薄肉筒状体には補強リブが接合されているので、薄肉筒状体の先端部を押出しピンによって押出した場合、押出し荷重はパネル本体に略均等に伝達されて、押出し時においてパネル本体の変形が生じにくい効果がある。
よって、パネル本体における意匠面の見映えを維持しつつ、簡単な構造で、パネル本体及び補強リブ全体について、より一層の薄肉化と高剛性化を実現できる。
(3)(1)又は(2)に記載された車両用樹脂部品において、補強リブは、放射状に交差していることを特徴とするので、隣接する補強リブに作用する荷重が放射状に伝達されていく。そのため、パネル本体表面側の一箇所に荷重を掛けた場合、隣接する補強リブを介して放射状に荷重を分散させ、パネル本体や補強リブ一本当たりに作用する荷重を低減できる。その結果、パネル本体及び補強リブ全体の一層の薄肉化と高剛性化を実現できるのである。
例えば、3本の補強リブが放射状に交差する場合は、補強リブはハニカム形状を構成する。また、6本の補強リブが放射状に交差する場合は、補強リブは三角形状を構成する。また、上記ハニカム形状と三角形状を隣接して構成することもできる。この場合、パネル本体の湾曲度合い(断面曲率等)に応じて補強リブの空間的密度を増減することによって、効果的な薄肉化と高剛性化を達成させることができる。
なお、放射状とは、直線的に放射する場合に限らず、曲線的に放射する場合を含む。また、各補強リブ間で形成する放射角度は、必ずしも同一である必要もない。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載された車両用樹脂部品の射出成形方法であって、補強リブ用キャビティの型冷却温度は、パネル本体用キャビティの型冷却温度より高いことを特徴とするので、補強リブの肉厚を薄くし、リブ高さを高くしても、補強リブ用キャビティ内の樹脂流動性を高めて、補強リブに欠肉やウェルド等の欠陥が生じることを防止できる。そのため、補強リブの肉厚を薄くし、リブ高さを高くした上で、リブ強度も確保できる。
また、パネル本体用キャビティの型冷却温度と補強リブ用キャビティの型冷却温度との温度差によって、パネル本体の凝固タイミングを補強リブの凝固タイミングより早くすることができる。そのため、補強リブとの接続部においてパネル本体の表面側にひけが生じにくくなる。
よって、パネル本体における意匠面の見映えを維持しつつ、簡単な方法で、パネル本体及び補強リブ全体の薄肉化と高剛性化を実現できる。
(5)(4)に記載された車両用樹脂部品の射出成形方法において、車両用樹脂部品の射出成形型には、射出成形後に補強リブを押出す押出しピンを備え、押出しピンの摺動部から補強リブ用キャビティ内のガスを逃がすことを特徴とするので、補強リブに欠肉やウェルド等の欠陥が生じることを防止できる。
すなわち、補強リブの押出しピンは、補強リブの先端部に当接する当接座を有する。また、押出しピンは、成形型に穿設された通孔を摺動するため、押出しピン外周と通孔との間には、略0.05mm程度のクリアランスが設けられている。そして、この程度のクリアランスであるので、補強リブ用キャビティ内のガスを逃がしつつ、所定の粘度を有する溶融樹脂を漏洩させることがない。
よって、射出成形後に補強リブを押出す押出しピンを備えて、パネル本体を変形させることなく樹脂部品を成形型から取り出すことができるとともに、補強リブ用キャビティ内のガスが残留することによる欠肉等の成形欠陥を低減できる。
本発明に係る車両用樹脂部品10であるバンパーを射出成形した半完成品の斜視図である。 図1のA部における裏面斜視図である。 図2のB部における補強リブの斜視図である。 図3における補強リブの交差部の斜視図である。 図3における交差部の薄肉筒状体の斜視図である。 図3の補強リブの一般部とパネル本体の断面図である。 本発明に係る補強リブにおいて交差部に形成する撓み部にて荷重分散させる状況を説明する模式的断面図である。 樹脂部品サンプルの切欠き有無に対する撓み量のCAE解析結果である。 樹脂部品サンプル(切欠き無し)の応力分布に対するCAE解析結果である。 樹脂部品サンプル(切欠き有り)の応力分布に対するCAE解析結果である。 本発明に係る射出成形方法において、補強リブ用キャビティ内の樹脂流動とガス抜き状況を説明する模式的型断面図である。 補強リブの一般部を押出す押出しピンの部分斜視図である。
次に、本発明に係る実施形態である車両用樹脂部品及びその射出成形方法について、図面を参照して詳細に説明する。
<車両用樹脂部品の構造>
まず、本発明に係る実施形態である車両用樹脂部品について、バンパーの例でその構造を説明する。図1に、本発明に係る車両用樹脂部品10であるフロントバンパーを射出成形した半完成品の斜視図を示す。
図1に示すように、バンパー10は左右両端が車両側面方向に湾曲した略コ字状の形状をなしている。バンパー10の上端16には、ラジエターグリルやフェンダとの見切り部が形成されている。また、バンパー10のパネル本体1には、ナンバープレート取付座(中央付近)やフォグランプ取付穴(両サイド)が形成されている。これら他部品の取付座、取付穴を除く、車両外方に沿う外形面(パネル本体の表面側)が意匠面となり、外観品質(見映え)を重視して成形されている。
意匠面の見映えや、部品板厚の薄肉化及び部品全体の高剛性化等を確保するため、射出成形時における樹脂流動性を高めるべく、例えば、複数の樹脂注入部R1〜R6をパネル本体の上端16、下端14やフォグランプ取付穴15等に設けている。そして、樹脂注入部R1〜R6は、射出成形後に除去する。
また、パネル本体1において、特に断面曲率の小さい箇所(例えば、A部)の裏面側12には、以下に説明する補強リブが形成されている。
<補強リブの構造>
次に、パネル本体1の裏面側12に突設されている補強リブ2の構造を説明する。図2に、図1のA部における裏面斜視図を示す。図3に、図2のB部における補強リブの斜視図を示す。図4に、図3における補強リブの交差部の斜視図を示す。図5に、図3における交差部の薄肉筒状体の斜視図を示す。図6に、図3の補強リブの一般部とパネル本体の断面図を示す。
図2に示すように、パネル本体1の裏面側12には、複数の補強リブ2が互いに交差しながら突設されている。補強リブ2は、放射状に交差して複数のハニカム形状を構成しながら、パネル本体1の裏面側12に所定の範囲に亘って形成されている。補強リブ2は、基端部がパネル本体1に接続され、先端部が開放されている。
図3に示すように、補強リブ2が交差する交差部22、22Bには撓み部C、Dが形成されている。撓み部Cの箇所では、3本の補強リブ2の一般部21が一箇所で交差して、交差部22を形成している。また、撓み部Dの箇所では、3本の補強リブ2の一般部21が薄肉筒状体23と交差して、交差部22Bを形成している。したがって、パネル本体の裏面側12には、補強リブ2の一般部21が直線的に交差する交差部22に形成された撓み部C、及び補強リブ2の一般部21が薄肉筒状体23と交差する交差部22Bに形成された撓み部Dを介して閉鎖するループ形状(ここでは、ハニカム形状)が形成されている。なお、撓み部Dを備えないループ形状(ハニカム形状)も形成されている。
図4に示すように、交差部22における壁部222のリブ高さH2は、一般部21における壁部213のリブ高さH1よりも低い。そのため、補強リブ2には、一般部21の先端部211から交差部22の先端部221に向かって傾斜する傾斜部212が形成されている。そして、交差部22の先端部221を中心にして3方向へ延びる傾斜部212が形成されることによって、補強リブ2の一般部21と交差部22の間には、切欠き形状が構成されている。この切欠き形状が、弾性変形可能な撓み部Cとなっている。部品強度基準で設定した負荷条件において、切欠き形状に応力集中し過ぎて撓み部Cが塑性変形しない程度に、傾斜部212の長さj1及び切欠き深さ(H1−H2)を設定する。例えば、傾斜部212の長さj1は、切欠き深さ(H1−H2)に対して略1.4倍以上の長さが好ましい。このときの補強リブは、肉厚tが0.5mm程度で、一般部のリブ高さH1が5.0mm程度である。なお、交差部22の肉厚は、一般部21の肉厚より厚くなるので、切欠き形状に応力集中しても、破断しにくい傾向にある。
図5に示すように、一部の交差部22Bでは、補強リブ2の一般部21は薄肉筒状体23に接続されている。薄肉筒状体23の先端部231は、開放されている。また、薄肉筒状体23の内周側の中空部232は、パネル本体1の裏面側12まで到達している。薄肉筒状体23の肉厚qは、補強リブの一般部21の肉厚tより薄い。
また、交差部22Bにおける壁部222Bのリブ高さH3は、一般部21における壁部213のリブ高さH1よりも低い。そのため、一般部21の先端部211から交差部22Bの先端部221Bに向かって傾斜する傾斜部212Bが形成されている。そして、交差部22Bに接続された薄肉筒状体23を中心にして3方向へ延びる傾斜部212Bが形成されることによって、補強リブ2の一般部21と交差部22Bの間には、切欠き形状が構成されている。この切欠き形状が、弾性変形可能な撓み部Dとなっている。撓み部Dは、薄肉筒状体23の径方向への弾性変形及び傾斜部212Bの拡開による弾性変形によって、撓むことができる。部品強度基準で設定した負荷条件において、切欠き形状に応力集中し過ぎて撓み部Dが塑性変形しない程度に、薄肉筒状体23の肉厚q、傾斜部212Bの長さj2、及び切欠き深さ(H1−H3)を設定する。例えば、薄肉筒状体23の肉厚qは、補強リブの一般部21の肉厚tの略1/2程度が好ましい。傾斜部212Bの長さj2は、切欠き深さ(H1−H3)に対して略1.2倍以上の長さが好ましい。このときの補強リブは、肉厚tが0.5mm程度で、一般部のリブ高さH1が5.0mm程度である。
図6に示すように、パネル本体1の裏面側12には、補強リブ2の一般部21における基端部214が繋がり、パネル本体1と補強リブ2は一体的に成形されている。パネル本体1における本体部13の肉厚Tは、補強リブ2の一般部21における壁部213の肉厚tの3倍以上が好ましい。射出成形時に、補強リブ2の一般部21に対応するパネル本体1の表面側11にひけが生じにくくなるからである。本体部13の肉厚Tを薄くすると、パネル本体1の剛性が低下するので、補強リブ2のリブ高さH1を高くする必要がある。しかし、補強リブ2の壁部213の肉厚tを薄くすると同時に、リブ高さH1を高くすると、補強リブ用キャビティの溝加工条件が厳しくなる。そのため、補強リブ用キャビティを入れ子として、被削性の良い材質(例えば、ZAS(三井金属鉱業株式会社の商品名)等)を使用すると良い。また、補強リブ用キャビティには、テーパ状の抜き角(例えば、30分程度)が設けられている。
<補強リブの交差部における荷重分散メカニズム>
次に、補強リブ2の交差部22、22Bにおいて、パネル本体1の表面側11に作用する荷重を、隣接する他の補強リブ2に効果的に分散することによって、パネル本体1及び補強リブ2全体の薄肉化と高剛性化を実現するメカニズムを説明する。図7に、本発明に係る補強リブにおいて交差部に形成する撓み部にて荷重分散させる状況を説明する模式的断面図を示す。
図7に示すように、パネル本体1の裏面側12には、複数の補強リブ2の壁部213A、213B、213Cが交差部22の壁部222を介して連結されている。
ここでは、2つの壁部222の中間付近に対向するパネル本体1の表面側11に、荷重Mを面直方向に作用させる場合を想定する。荷重Mは、パネル本体1の本体部13を矢印m1の方向に分かれながら、交差部22の壁部222に伝達される。壁部222に伝達された荷重は、矢印m2の方向に交差部22の先端部221へ伝達される。交差部22の先端部221には、傾斜部212が連接されて切欠き形状を構成している。そのため、交差部22の先端部221へ伝達された荷重は、切欠き形状が撓みながら傾斜部212に沿って矢印m3、m4の方向に分散される。また、切欠き形状が撓むことによって、荷重の一部を吸収する。なお、薄肉筒状体23との交差部22Bにおける荷重分散メカニズムは、薄肉筒状体23の壁部233が径方向に撓むことが追加されるが、原理的には共通している。
このように、交差部22、22Bにおける切欠き形状が撓み部C、Dとなって、補強リブ2の交差部22、22Bで、荷重を吸収・分散させながら、次々と周辺の補強リブ2に伝達することができる。その結果、パネル本体1の表面側11に作用した荷重Mは、撓み部C、Dが撓むことによって、広く周辺の補強リブ2に吸収・分散され、パネル本体1及び補強リブ1本当たりの荷重を大幅に低減することができる。
仮に、補強リブ213A、213B、213Cの交差部22に切欠き形状がないと仮定すると、荷重Mの大部分をパネル本体1の本体部13と近接する2つの壁部222との間で受け止めることになり、隣接する補強リブ213B、213Cに荷重Mの多くを分担させることができない。したがって、所定の剛性を確保するために、パネル本体1及び補強リブ2の肉厚を必要以上に厚くせざるを得ないことになる。これでは、パネル本体1及び補強リブ2全体の薄肉化と高剛性化とを同時に実現することはできない。
<補強リブの交差部における撓み量及び応力分布のCAE解析>
次に、本実施形態の補強リブを形成した樹脂部品サンプルについて、交差部の切欠き有無に対する撓み量及び応力分布のCAE解析結果を説明する。図8に、樹脂部品サンプルの切欠き有無に対する撓み量のCAE解析結果を示す。図9に、樹脂部品サンプル(切欠き無し)の応力分布に対するCAE解析結果を示す。図10に、樹脂部品サンプル(切欠き有り)の応力分布に対するCAE解析結果を示す。樹脂部品サンプルは、縦と横の長さが各100mm、厚さが1.8mmの平板モデルの裏面側に直径25mmの円に内接するハニカム形状の補強リブを突設したものである。ハニカム形状の補強リブは、平板モデル全体に均一に形成されている。補強リブの肉厚は、0.5mmである。補強リブは、交差部に、切欠き深さが1.0mm、傾斜部の長さが1.4mmの切欠き形状が形成されているものと、切欠き形状が形成されていないものの2種類を用意した。荷重は、サイクルタイム10秒の間で、零から最大値5.0Kgまで増加、減少するよう作用させた。荷重の位置と方向は、平板モデルの表面側中央部に、裏面側へ向って面直方向である。
図8は、縦軸に平板モデルの荷重方向への変位量(撓み量)を示し、横軸にサイクルタイムを示す。
図8に示すように、変位量は、湾曲線を描きながら増加してサイクルタイム中間時に最大値を示した後、略同様の湾曲形状を描いて零に戻った。切欠き形状有り場合の変位量が、切欠き形状無しの場合の変位量より僅かではあるが少なかった。なお、荷重を零に戻したときの変位量が零であることから、弾性変形である。
図9、図10は、変位量が最大値に達したときの、平板及び補強リブの応力分布をドットの濃度で示している。ドットの濃度は、濃い方から薄い方まで、6段階(b1〜b6)で層別している。ドットの濃度が濃い方が、応力は大きくなっている。図9は切欠き形状無しの場合を表し、図10は切欠き形状有りの場合を表している。
図9に示すように、切欠き形状無しの場合は、応力が大きいb1、b2の領域が、荷重点が当接する平板中央部を囲むハニカム形状リブと平板中央部とに略限られている。また、応力が中程度のb3、b4の領域も、荷重点が当接する平板中央部を囲むハニカム形状リブ近くに集中している様子が伺える。したがって、切欠き形状無しの場合には、全体的に荷重点近傍に応力が集中していることになる。
これに対して、図10に示すように、切欠き形状有りの場合は、応力が最も大きいb1の領域が、荷重点が当接する平板中央部を囲むハニカム形状リブに限らず、切欠き形状を有する交差部を通過して、外方のハニカム形状リブまで延びている。また、応力が中程度のb4が、周辺のハニカム形状リブに広く分布している。また、荷重点が当接する平板中央部の応力は、中程度のb3、b4であり、図9に示す切欠き形状無しの場合における平板中央部の応力(b2、b3)よりも減少している。
以上のCAE解析結果から、荷重分散メカニズムにて説明したように、補強リブの交差部における切欠き形状が撓み部となって、荷重を吸収・分散させながら、次々と周辺の補強リブに伝達していると思われる。その結果、車両用樹脂部品においてパネル本体の表面側に荷重を作用したときも、その荷重は、荷重作用点から離れた周辺のパネル本体及び補強リブ全体に吸収・分散され、パネル本体及び補強リブ1本当たりの荷重を大幅に低減することができると考えられる。
<補強リブキャビティ内の樹脂流動性向上及びガス抜き対策>
次に、薄肉化した補強リブ用キャビティ内の樹脂流動を向上させ、ガス抜きを促進させる方法を説明する。図11に、本発明に係る射出成形方法において、補強リブ用キャビティ内の樹脂流動とガス抜き状況を説明する模式的型断面図を示す。図12に、補強リブの一般部を押出す押出しピンの部分斜視図を示す。
図11に示すように、パネル本体のキャビティ型41とコア型51を型締めした上で、射出成形機(図示しない)より溶融樹脂を注入すると、パネル本体用キャビティ42内を溶融樹脂が矢印F方向に移動する。また、パネル本体用キャビティ42内の溶融樹脂から矢印f1、f2、f3の方向に分流した溶融樹脂が、補強リブ用キャビティ52、53内に流入する。
ここで、補強リブ2を薄肉化するため、補強リブ用キャビティ52、53を狭くすると、補強リブ用キャビティ52、53内に流入した溶融樹脂の温度が低下しやすくなる。そのため、溶融樹脂の流動性が低下して、補強リブ2に欠肉やウェルド等の欠陥が発生しやすくなる。
本実施形態に係る射出成形方法では、溶融樹脂の流動性向上のため、補強リブ用キャビティ52、53の型冷却温度をパネル本体用キャビティ42の型冷却温度より高くしている。補強リブ用キャビティ52、53の型冷却温度を高くすることによって、溶融樹脂の粘度上昇を抑えて補強リブ用キャビティ52、53の先端部まで溶融状態を維持して注入することができる。
また、パネル本体用キャビティ42の型冷却温度と補強リブ用キャビティ52、53の型冷却温度との温度差によって、パネル本体1の凝固タイミングを補強リブ2の凝固タイミングより早くすることができる。そのため、補強リブ2との接続部においてパネル本体1の表面側11にひけが生じにくくなる。例えば、パネル本体用キャビティの型冷却温度を20℃程度とし、補強リブ用キャビティの型冷却温度を50℃程度とするのが望ましい。
また、補強リブ用キャビティ52、53を狭くすると、補強リブ用キャビティ52、53の先端にガスが残留しやすくなる。ガスが残留したまま、補強リブ用キャビティ52、53内に流入する溶融樹脂が凝固すると欠肉等が発生する。
図11、図12に示すように、射出成形型には、補強リブ2の一般部21を押出す押出しピン71を備えている。押出しピン71の先端には、補強リブ2の一般部21における先端部211と当接する第1当接部711と補強リブ2の壁部213に当接する第2当接部712とパネル本体1の裏面側12に当接する第3当接部713を有している。
また、図11に示すように、補強リブ2の交差部22Bに有する薄肉筒状体23を押出す押出しピン81を備えている。押出しピン71、81は、コア型51に穿設された通孔を摺動するため、押出しピン外周と通孔との間には、略0.05mm程度のクリアランス71C、81C、82Cが設けられている。そして、この程度のクリアランスであるので、補強リブキャビティ52、53内のガスを矢印g1、g2、g3の方向に逃がしつつ、所定の粘度を有する溶融樹脂を漏洩させることがない。
よって、射出成形後に補強リブ2に一般部21及び薄肉筒状体23を押出す押出しピン71、81を備えて、パネル本体1を変形させることなく車両用樹脂部品10をコア型51から取り出すことができるとともに、補強リブキャビティ52、53内のガスが残留することによる欠肉等の成形欠陥を低減できる。
なお、図11に示すように、コア型51は可動型31に固定されている。また、押出しピン81は、押出板83に固定されている。薄肉筒状体23の芯型82は、可動型31の固定板32に立設されている。押出しピン81の駆動シリンダ84は、可動型31の固定板32に立設されている。駆動シリンダ84から進出するシリンダロッド841が、押出板83を押出すことによって、補強リブ2をコア型51から離間させる。押出しピン71も、同様にして補強リブ2をコア型51から離間させる機能を有している。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係る車両用樹脂部品10によれば、表面側11に意匠面を有するパネル本体1と、該パネル本体1の裏面側12に互いに交差しながら突設する複数の補強リブ2とを備える車両用樹脂部品10であって、補強リブ2の先端部211が開放されていること、補強リブ2が交差する交差部22、22Bには、撓み部C、Dを有することを特徴とするので、意匠面の見映えを維持しつつ、簡単な構造で、パネル本体1及び補強リブ2全体の薄肉化と高剛性化を実現できる。
すなわち、補強リブ2の先端部211が開放されているので、パネル本体1の表面側11に対して裏面側12に向けて荷重を掛けたとき、補強リブ2の先端部211が弾性変形して撓みやすくなる。補強リブ2の先端部211は、弾性変形して撓むので、パネル本体1への荷重を除けば、元の状態に戻ることができる。
また、補強リブ2が交差する交差部22、22Bには撓み部C、Dを有するので、補強リブ2は一般部21のみならず交差部22、22Bにおいても、弾性変形して撓むので、補強リブ2全体によって荷重分散することができる。そのため、パネル本体表面側11の一箇所に荷重を掛けた場合、その荷重はパネル本体1の裏面側12に交差して突設する複数の補強リブ2を伝播して広く分散される。したがって、広く周辺の補強リブ2に荷重が分散されて、パネル本体1及び補強リブ2一本当たりに作用する荷重を低減できる。その結果、パネル本体1及び補強リブ2全体の薄肉化と、同時に、高剛性化をも実現できるのである。
なお、実施形態の特徴は、補強リブ2の先端部211が開放されていること、及び、補強リブ2が交差する交差部22、22Bには撓み部C、Dを有することであるので、一般的な射出成形装置で成形できる。そのため、例えば、特許文献1の技術のような2つ以上の成形型や接合装置を必要としないし、特許文献3の技術のような特殊なガス供給装置を必要としない。
また、本実施形態の車両用樹脂部品10によれば、撓み部C、Dは、交差部22、22Bのリブ高さを一般部21のリブ高さより低くして形成したことを特徴とするので、補強リブ2の交差部22,22Bは切欠き効果による撓みやすい形状となる。
すなわち、交差部22、22Bのリブ高さが一般部21のリブ高さより低いので、補強リブ2の交差部22、22Bの先端部221、221Bに切欠き形状が形成され、交差部22、22Bの強度が低下して撓みやすくなる。そのため、パネル本体表面側11の一箇所に荷重を掛けた場合、補強リブ2の交差部22、22Bに荷重が集中して切欠き形状を僅かに拡開させながら撓むことができる。ここでの撓みは、弾性変形領域での撓みである。したがって、荷重は、補強リブ2の交差部22、22Bにおいて一部吸収されるとともに隣接する補強リブ2に分散され、パネル本体1や補強リブ2全体に作用する荷重を低減できる。その結果、パネル本体1及び補強リブ2全体の一層の薄肉化と高剛性化を実現できるのである。
なお、交差部22、22Bにおける切欠き形状が大きすぎると、強度が低下し過ぎて、剛性不足を招くことがある。切欠き形状は、パネル本体1の肉厚、補強リブ2の肉厚と高さ等を考慮して最適な形状を選定することになる。例えば、パネル本体1の肉厚が1.5〜2.0mm程度で、補強リブ2の肉厚が0.4〜0.6mm程度、リブ高さが4.0〜6.0mm程度の場合には、切欠き量(交差部のリブ高さと一般部のリブ高さの差)を0.5〜1.0mm程度とするのが好ましい。
また、補強リブ2の交差部22、22Bにおいて、補強リブ2が集合するので、補強リブ2の一般部21に比べてリブ体積が増加する傾向になる。しかし、交差部22、22Bのリブ高さが一般部21のリブ高さより低いので、交差部22、22Bにおけるリブ体積の増加を抑えることができる。そのため、射出成形時に、補強リブ2の交差部22、22Bからパネル本体1に伝達される熱量と、補強リブ2の一般部21からパネル本体1に伝達される熱量との差異を低減することができ、パネル本体1の表面側11にひけ等を生じにくくすることができる。
また、本実施形態の車両用樹脂部品10によれば、交差部22Bには、先端部231が開放された薄肉筒状体23を有することを特徴とするので、薄肉筒状体23における肉厚の薄い壁部233は、交差する補強リブ2の壁部213から伝達される荷重によって径方向に撓みやすくなる。そのため、パネル本体表面側11の一箇所に荷重を掛けた場合、薄肉筒状体23の壁部233が径方向に撓んで荷重を分散させ、パネル本体1や補強リブ2全体に作用する荷重を低減できる。その結果、パネル本体1及び補強リブ2全体の一層の薄肉化と高剛性化を実現できるのである。ここで、薄肉筒状体23の壁部233における肉厚qは、補強リブ2の一般部21の肉厚t以下が望ましい。さらには、薄肉筒状体23の壁部233の肉厚qは、補強リブ2の一般部21の肉厚tの1/2程度が好ましい。補強リブ2の一般部21から伝達される荷重によって、薄肉筒状体23の径方向への弾性変形量が多くなり、ばね作用が働くからである。
また、交差部22Bには、先端部231が開放された薄肉筒状体23を有するので、中心部に中空部232が形成されて交差部22Bのリブ体積の増加を抑えることができる。そのため、射出成形時に、補強リブ2の交差部22Bからパネル本体1に伝達される熱量を低減でき、パネル本体1の表面側11にひけを一層生じにくくすることができる。
さらに、薄肉筒状体23の先端部231を押出しピン81の当接座とすることができる。薄肉筒状体23には補強リブ2が接合されているので、薄肉筒状体23の先端部231を押出しピン81によって押出した場合、押出し荷重はパネル本体1に略均等に伝達されて、押出し時においてパネル本体1の変形が生じにくくする効果がある。
また、本実施形態の車両用樹脂部品10によれば、補強リブ2は、放射状に交差していることを特徴とするので、隣接する補強リブ2に作用する荷重が放射状に伝達されていく。そのため、パネル本体表面側11の一箇所に荷重を掛けた場合、隣接する補強リブ2を介して放射状に荷重を分散させ、パネル本体1や補強リブ2一本当たりに作用する荷重を低減できる。その結果、パネル本体1及び補強リブ2全体の一層の薄肉化と高剛性化を実現できるのである。
本実施形態では、3本の補強リブ2が放射状に交差ので、補強リブ2はハニカム形状を構成する。なお、放射状とは、直線的に放射する場合に限らず、曲線的に放射する場合を含む。薄肉筒状体23と補強リブ2の一般部21とが交差する交差部22Bでは、直線的な一般部21と曲線的な薄肉筒状体23の壁部233とが放射状に交差している。
また、本実施形態の車両用樹脂部品10の射出成形方法によれば、補強リブ用キャビティ52、53の型冷却温度は、パネル本体用キャビティ42の型冷却温度より高いことを特徴とするので、補強リブ2の肉厚を薄くし、リブ高さを高くしても、補強リブキャビティ52、53内の樹脂流動性を高めて、補強リブ2に欠肉やウェルド等の欠陥が生じることを防止できる。そのため、補強リブ2の肉厚tを薄くし、リブ高さH1を高くした上で、リブ強度も確保できる。
また、パネル本体用キャビティ42の型冷却温度と補強リブ用キャビティ52、53の型冷却温度との温度差によって、パネル本体1の凝固タイミングを補強リブ2の凝固タイミングより早くすることができる。そのため、補強リブ2との接続部においてパネル本体1の表面側11にひけが生じにくくなる。なお、パネル本体用キャビティ42の型冷却温度と補強リブ用キャビティ52、53の型冷却温度との温度差は、20〜40℃程度が望ましく、さらには、30℃程度が好ましい。
また、本実施形態の車両用樹脂部品10の射出成形方法によれば、車両用樹脂部品10の射出成形型には、射出成形後に補強リブ2を押出す押出しピン71、81を備え、押出しピン71、81の摺動部から補強リブ用キャビティ52、53内のガスを逃がすことを特徴とするので、補強リブ2に欠肉やウェルド等の欠陥が生じることを防止できる。
すなわち、補強リブ2の押出しピン71、81は、補強リブ2や薄肉筒状体23の先端部211、231に当接する当接座を有する。また、押出しピン71、81は、成形型に穿設された通孔を摺動するため、押出しピン外周と通孔との間には、略0.05mm程度のクリアランスが設けられている。そして、この程度のクリアランスであるので、補強リブ用キャビティ52、53内のガスを逃がしつつ、所定の粘度を有する溶融樹脂を漏洩させることがない。
よって、射出成形後に補強リブ2を押出す押出しピン71、81を備えて、パネル本体1を変形させることなく車両用樹脂部品10を成形型から取り出すことができるとともに、補強リブ用キャビティ52、53内のガスが残留することによる欠肉等の成形欠陥を低減できる。
上述した本実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で変更することができる。
(1)本実施形態では、3本の補強リブ2が放射状に交差するので、補強リブ2はハニカム形状を構成する。しかし、補強リブ2はハニカム形状を構成する場合に限る必要はない。
例えば、6本の補強リブが放射状に交差することによって、補強リブは三角形状を構成することができる。また、ハニカム形状と三角形状を隣接して構成することもできる。この場合、パネル本体の湾曲度合い(断面曲率等)に応じて補強リブの空間的密度を増減することによって、効果的な薄肉化と高剛性化を達成させることができる。
(2)実施形態では、補強リブ2の交差部22の上端部221や補強リブ2と薄肉筒状体23の交差部22Bの上端部221Bに切欠き形状を形成して撓み部C、Dを設けた。しかし、撓み部は切欠き形状に限る必要はない。
例えば、交差部の上端部に溝形状を形成したり、上端部の肉厚を更に薄くするなどの構成とすることもできる。
本発明は、特に自動車のバンパーやトリム等の内外装部品に用いる車両用樹脂部品及びその射出成形方法として利用できる。
1 パネル本体
2 補強リブ
11 パネル本体の表面側
12 パネル本体の裏面側
13 パネル本体の本体部
21 補強リブの一般部
22、22B 補強リブの交差部
23 薄肉筒状体
31 可動型
41 キャビティ型
42 パネル本体用キャビティ
51 コア型
52、53 補強リブ用キャビティ
71、81 押出しピン
C、D 撓み部

Claims (2)

  1. 表面側に意匠面を有するパネル本体と、該パネル本体の裏面側に互いに交差しながら突設する複数の補強リブとを備える車両用樹脂部品であって、
    前記補強リブの先端部が開放されていること、
    前記補強リブが交差する交差部には、撓み部を有すること、
    前記撓み部は、前記交差部の各リブ高さを一般部のリブ高さより低くして前記交差部の先端部に切欠き形状が形成され、前記パネル本体表面側の一箇所に荷重を掛けた場合、前記切欠き形状を拡開させながら弾性変形領域での変形が可能であること
    前記交差部には、先端部が開放された薄肉筒状体を有すること、
    前記薄肉筒状体の先端部を押出しピンの当接座としたことを特徴とする車両用樹脂部品。
  2. 請求項1に記載された車両用樹脂部品の射出成形方法において、
    前記押出しピンは、射出成形後に前記薄肉筒状体の先端部を押出して前記車両用樹脂部品を離型させることを特徴とする車両用樹脂部品の射出成形方法。
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