JP7048154B2 - フィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、オイル用のフィルタに関する。
特許文献1には、流体内の不純物を取り除くフィルタであって、樹脂の一体成形で形成されたフィルタが開示されている。
特開平8-254112号公報
ところで、特許文献1のフィルタでは、上部支持体に流体導入口である円孔が形成されている。この円孔は、流体の流れ方向の上流側が一定径の大径部とされ、下流側が大径部よりも小径な一定径の小径部とされており、大径部と小径部との間に段差部が形成されている。このような段差部は、流体の流れ方向に対して直交しているため、流体の流れが妨げられて、流体が円孔を流れる際の圧力損失が大きくなる傾向がある。
本発明は上記事実を考慮し、流体導入時における圧力損失を低減できるフィルタを提供することを目的とする。
本発明の第1態様のフィルタは、円筒状とされ、筒軸方向の一端部が他端部よりも流体の流れ方向上流側に位置するように流路内に配置されるメッシュ体と、前記流路内に固定され、前記メッシュ体の前記一端部を閉じ、前記メッシュ体の内側に流体を導くための円孔が設けられた導入部と、前記メッシュ体の前記他端部を閉じる支持部と、前記導入部から前記支持部へ延びると共に前記円孔の周方向に間隔をあけて設けられ、前記導入部と前記支持部とを連結し、前記メッシュ体の形状を保持する複数の支柱部と、を有し、前記メッシュ体と一体とされた樹脂製の支持体と、を備え、前記円孔の前記支持部側と反対側には、前記支持部に向けて径が漸減する縮径部が設けられ、前記縮径部には、前記支柱部の延在方向上に凹部が設けられている。
第1態様のフィルタでは、流路を流れる流体が、導入部の円孔を通してメッシュ体の内側に導かれる。メッシュ体の内側に導かれた流体は、メッシュ体の網目を通り抜ける際にメッシュ体によって異物が取り除かれる。
上記フィルタでは、円孔の支持部側と反対側に、支持部に向けて径が漸減する縮径部を設けているため、流体が円孔を通る際の流体剥離が抑制される。これにより、上記フィルタでは、例えば、円孔に流体の流れ方向に対して直交する段差部が設けられるフィルタと比べて、流体導入時における圧力損失を低減できる。
また、上記フィルタでは、メッシュ体と樹脂製の支持体とが一体とされている。ここで、インサート成形を行うことでメッシュ体と樹脂製の支持体とを一体とすることができる。フィルタをインサート成形で製造する場合、まず、導入部の円孔を形成する共にメッシュ体を挿入保持するピン部を有する成形型に対して、メッシュ体をピン部にセットする。このとき、成形型に設けられた複数の凹部を成形するための成形凸部にメッシュ体の筒軸方向の一端部が当たる位置まで、メッシュ体を移動させることで、メッシュ体の位置決めがなされる。このような成形型を用いることで、精度よく位置決めでき、且つ、位置決め作業が容易になる。
またさらに、上記フィルタでは、支柱部の延在方向上に凹部を形成していることから、例えば、支柱部を成形するキャビティ部へ溶融樹脂を射出する場合に、支柱部を成形するキャビティ部から導入部を成形するキャビティ部へ溶融樹脂が流れる際の抵抗を減らすことができる。これにより、フィルタを構成する支持体の成形性が向上する。
第2態様のフィルタは、第1態様のフィルタにおいて、前記凹部の底部が平面である。
第2態様のフィルタでは、凹部の底部が平面であることから、この凹部の底部を成形するための成形凸部の対応する部分が平面となるため、フィルタをインサート成形で製造する場合に、メッシュ体の位置決めを安定して行うことができる。
第3態様のフィルタは、第1態様又は第2態様のフィルタにおいて、前記メッシュ体の径が、前記一端部から前記他端部にむけて漸減している。
第3態様のフィルタでは、メッシュ体の径を一端部から他端部にむけて漸減させていることから、例えば、メッシュ体の径を一定径とするフィルタと比べて、流体がメッシュ体をスムーズに通り抜けることができる。すなわち、上記フィルタでは、内部を通る流体の圧力損失を低減することができる。
第4態様のフィルタは、第1態様~第3態様のいずれか一態様のフィルタにおいて、記支柱部には、前記支柱部の前記縮径部側の端部から前記縮径部に向けて延びると共に前記縮径部に向けて前記円孔の中心軸からの距離が漸増する傾斜面が設けられている。
第4態様のフィルタでは、支柱部に、支柱部の縮径部側の端部から縮径部に向けて延びると共に縮径部に向けて円孔の中心軸からの距離が漸増する傾斜面を設けていることから、円孔を通る流体の流れが支柱部によって妨げられるのを抑制することができる。言い換えると、円孔を通る流体の支柱部による圧力損失を低減することができる。
第5態様のフィルタは、第1態様~第4態様のいずれか一態様のフィルタにおいて、前記縮径部の前記円孔の中心軸に沿った断面形状が円弧状である。
第5態様のフィルタでは、縮径部の円孔の中心軸に沿った断面形状を円弧状としていることから、円孔を通る流体の圧力損失をさらに低減することができる。
第6態様のフィルタは、第1態様~第5態様のいずれか一態様のフィルタにおいて、前記流路は、第1流路部材と、前記第1流路部材の前記流れ方向下流に位置する第2流路部材とで構成されており、前記導入部の前記流れ方向下流側には、外周から張り出し、前記第1流路部材と前記第2流路部材とによって挟まれるフランジ部が設けられており、前記フランジ部には、前記第1流路部材との間をシールするためのOリングが載置されている。
第6態様のフィルタでは、導入部の流体の流れ方向下流側にフランジ部を設け、このフランジ部にOリングを載置している。これにより、上記フィルタでは、フランジ部が第1流路部材と第2流路部材とによって挟まれることで、第1流路部材とフランジ部との間がOリングによってシールされる。
本発明によれば、流体導入時における圧力損失を低減できるフィルタを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るフィルタを斜め上方から見た斜視図である。 図1に示されるフィルタの上面図である。 図2に示されるフィルタの3-3線断面図である。 図2に示されるフィルタの4-4線断面図である。 フィルタ成形用の成形型内にメッシュ体をセットした状態を示す成形型の断面図(図3の断面図に対応する断面図)である。 図5に示される成形型の6-6線断面図である。 図6の矢印7で指し示される部分の拡大図である。 成形型内に溶融樹脂を充填した状態を示す成形型の断面図(図5の断面図に対応する断面図)である。 図8に示される成形型の9-9線断面図である。 図1に示されるフィルタを流路に配置した状態を示す断面図(図3の断面図に対応する断面図)である。 その他の実施形態に係るフィルタの断面図(図4の断面図に対応する断面図)である。
次に、本発明の一実施形態に係るフィルタ20を図1~図4及び図10を用いて説明する。
図10に示されるように、本実施形態のフィルタ20は、流路100内に配置されて、流路100内を流れる流体Lから異物を除去するためのフィルタである。このフィルタ20は、例えば、自動車のオートマチックトランスミッション用のオイルフィルターとして用いてもよい。この場合には、フィルタ20によって、流体Lの一例としてのミッションオイル中に混入している金属の磨耗屑やゴミ等の不純物(異物)が除去される。なお、本発明は、上記用途に限定されるものではなく、流体L中の異物除去を目的とする装置等に用いてもよい。
なお、本実施形態の流路100は、図10に示されるように、管状の第1流路部材102と、第1流路部材102の流体Lの流れ方向下流に位置する管状の第2流路部材104とで構成されている。なお、以下では、流体Lの流れ方向を適宜「流体流れ方向」と記載する。
図1~図4に示されるように、フィルタ20は、金属製のメッシュ体22と、樹脂製の支持体24とを備えている。また、詳細は後述するが、本実施形態のフィルタ20は、インサート成形によって製造されている。このため、メッシュ体22と支持体24は、一体とされている。
(メッシュ体)
図1及び図3に示されるように、メッシュ体22は、金属メッシュを円筒状に形成したものである。このメッシュ体22は、筒軸方向(図3における矢印X方向)の一端部22Aが他端部22Bよりも流体流れ方向上流側に位置するように流路100内に配置される。なお、図10で示す矢印FDは、流体流れ方向である。また、流路100内に配置されたフィルタ20においては、メッシュ体22の筒軸方向の一端部22Aから他端部22Bへ向かう方向が、流体流れ方向と同じ方向である。
また、メッシュ体22の径は、筒軸方向の一端部22Aから他端部22Bにむけて漸減している。具体的には、本実施形態のメッシュ体22の周部22Cは、筒軸方向に沿った断面で見て、筒軸方向に対して傾斜する方向に沿って延びている。なお、本発明はこの構成に限定されず、周部22Cは、筒軸方向に沿った断面で見て、筒軸方向に対して斜めに湾曲しながら延びていてもよい。
(支持体)
図1~図4に示されるように、支持体24は、導入部26と、支持部28と、複数の支柱部30と、を有している。なお、支持体24は、同一の樹脂による樹脂一体成型品である。
図1及び図2に示されるように、導入部26は、円盤状であり、中央部に貫通孔としての円孔32が形成されている。この円孔32は、導入部26を厚み方向に貫通している。なお、ここで言う、円孔には、正円孔(断面正円形の貫通孔)及び楕円孔(断面楕円形の貫通孔)を含む。
また、導入部26は、メッシュ体22の筒軸方向の一端部22Aを閉じている。具体的には、導入部26の円孔32の周辺部に、メッシュ体22の一端部22Aが埋設されている。これにより、円孔32を通してメッシュ体22の内側に流体が導かれる。
また、図3に示されるように、円孔32の支持部28側と反対側には、支持部28に向けて径が漸減する縮径部33が設けられている。なお、図10に示されるようにフィルタ20が流路100内に配置されている場合には、円孔32の流体流れ方向の上流側に縮径部33が位置するようになっている。また、縮径部33の円孔32の中心軸CLに沿った断面形状は、円弧状(詳細には、凸状の円弧)である。具体的には、円孔32を形成する孔壁面32Aのうち、縮径部33に対応する孔壁面は、円孔32の中心軸CLに沿った断面で見て、円弧状に湾曲している。
なお、本実施形態では、円孔32の中心軸CLとメッシュ体22の筒軸方向とが一致しているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。
図1及び図2に示されるように、縮径部33には、支持部28側に向けて凹む凹部34が複数設けられている。これらの凹部34は、図2に示されるように、導入部26を支持部28と反対側(流体流れ方向上流側)から見て、メッシュ体22の一端部22Aに重なるように配置されている。具体的には、支持部28は、詳細を後述する支柱部30の延在方向上に設けられている。この凹部34の底部34Aは、図4に示されるように、円孔32の中心軸CLと直交する方向に延びる平面である。
また、図1及び図10に示されるように、導入部26の流体流れ方向の下流側には、外周から張り出す環状のフランジ部36が形成されている。このフランジ部36は、断面形状が略四角形である。また、フランジ部36は、フィルタ20を流路100内に配置した状態では、第1流路部材102と第2流路部材104とで挟まれるようになっている。これにより、フランジ部36を介して、導入部26が流路100内に固定される。
また、フランジ部36には、第1流路部材102との間をシールするためのOリング38が載置されている。なお、Oリング38は、フィルタ20の出荷時までにフランジ部36に載置してもよいし、流路100にフィルタ20を取り付ける時にフランジ部36に載置してもよい。
図1及び図4に示されるように、支持部28は、円盤状であり、導入部26よりも小径とされている。また、支持部28は、メッシュ体22の筒軸方向の他端部22Bを閉じている。具体的には、支持部28に、メッシュ体22の他端部22Bが埋設されている。
図1及び図3に示されるように、支柱部30は、導入部26と支持部28とを連結する柱である。支柱部30は、導入部26から支持部28へ延びている。具体的には、支柱部30は、円孔32の中心軸CLに沿った断面でみて、メッシュ体22の周部22Cと略同じ方向に傾斜している。この支柱部30は、メッシュ体22の周部22Cを介してメッシュ体22の内側に配置される内側部分30Aとメッシュ体22の外側に配置される外側部分30Bとで形成されている。そして、支柱部30は、円孔32の周方向に間隔(本実施形態では等間隔)をあけて複数(本実施形態では2つ)設けられている。これらの構成により、支柱部30は、メッシュ体22の周部22Cを内側及び外側から支持してメッシュ体22の形状を保持することができる。
また、図4に示されるように、支柱部30には、支柱部30の延在方向(図4では、矢印E方向)の縮径部33側の端部30Cから縮径部33に向けて延びる傾斜面40が設けられている。この傾斜面40は、縮径部33に向けて円孔32の中心軸CLからの距離Dが漸増している。言い換えると、傾斜面40は、流体流れ方向の下流に向けて円孔32の中心軸CLからの距離Dが漸減している。なお、傾斜面40の中心軸CLに対する傾斜角度は、30度~60度の範囲内に設定することが好ましく、45度とすることが最も好ましい。
次に、本実施形態のフィルタ20をインサート成形で製造するための成形型50について説明する。
図5及び図8に示されるように、本実施形態の成形型50は、可動型52と、固定型54と、スライダ56と、スライダ58とを有しており、型閉じ状態で支持体24を成形するためのキャビティ51を形成する。
図5~図9に示されるように、可動型52には、メッシュ体22を挿入保持するためのピン部60が形成されている。また、可動型52のピン部60の根元周辺には、支持体24の導入部26に凹部34を形成するための成形凸部62が設けられている。また、成形凸部62の頂部62Aは、平面とされている。
また、成形型50には、キャビティ51へ溶融樹脂を射出するためのゲート64が設けられている。このゲート64は、キャビティ51のうち、支持体24の支柱部30を成形するキャビティ部51Aと連通している。具体的には、キャビティ部51Aの長手方向の中間部にゲート64が連通している。なお、本実施形態では、支持体24に支柱部30が2本設けられることから、成形型50には、ゲート64が2つ設けられている。ここで、ゲート64からキャビティ部51Aへ溶融樹脂Rが射出されると、溶融樹脂Rは、キャビティ部51Aを延在方向(長手方向)の両側へそれぞれ流動した後、支持体24の導入部26を成形するためのキャビティ部51Bと支持部28を成形するためのキャビティ部51Cとにそれぞれ流れ込み、キャビティ51内に充填される。
次に、本実施形態の成形型50を用いたフィルタ20の製造方法について説明する。
まず、円筒状のメッシュ体22を準備し、このメッシュ体22を移動させてメッシュ体22に可動型52のピン部60を挿入する。このとき、メッシュ体22は、軸方向の一端部22Aが可動型52の成形凸部62の頂部62Aに当接するまで移動させる。そして、メッシュ体22の一端部22Aが成形凸部62の頂部62Aに当接することでメッシュ体22の位置決めがなされる。次に、メッシュ体22の一端部22Aが成形凸部62の頂部62Aに当接した状態を維持しながら、成形型50のキャビティ51内にメッシュ体22をセットする。
次に、型閉じ状態の成形型50のキャビティ51にゲート64を通して溶融樹脂Rを射出する。ゲート64からキャビティ51のキャビティ部51Aへ射出された溶融樹脂Rは、キャビティ部51Aを延在方向(長手方向)の両側に向けてそれぞれ流動した後、キャビティ部51Bとキャビティ部51Cにそれぞれ流れ込み、キャビティ51内に充填される。ここで、図7に示されるように、キャビティ部51Aの延在方向上には、可動型52の成形凸部62が位置するため、キャビティ部51Aからキャビティ部51Bへ溶融樹脂Rが流れ込む際に溶融樹脂Rの流路面積が急激に上昇する部位がキャビティ51に形成されないため、溶融樹脂Rに乱流が生じにくい。
なお、キャビティ部51Aを流れる溶融樹脂Rは、メッシュ体22の網目を通り抜けて移動し、支柱部30の内側部分30A及び外側部分30Bをそれぞれ形成する。
そして、キャビティ51内の溶融樹脂Rが冷却固化した後は、成形型50を型開きし、ピン部60からフィルタ20を取り外す。これにより、フィルタ20の製造が完了する。
次に、本実施形態のフィルタ20の作用並びに効果について説明する。
フィルタ20では、流路100を流れる流体Lが、導入部26の円孔32を通してメッシュ体22の内側に導かれる。メッシュ体22の内側に導かれた流体Lは、メッシュ体22の網目を通り抜ける際にメッシュ体22によって異物が取り除かれる。
また、フィルタ20では、円孔32の支持部28側と反対側に、支持部28に向けて径が漸減する縮径部33を設けているため、流体Lが円孔32を通る際の流体剥離が抑制される。これにより、フィルタ20では、例えば、円孔32に流体流れ方向に対して直交する段差部が設けられるフィルタと比べて、流体Lの導入時における圧力損失を低減できる。
さらに、フィルタ20では、金属製のメッシュ体22と樹脂製の支持体24とがインサート成形により一体とされている。ここで、フィルタ20をインサート成形で製造する場合、メッシュ体22の一端部22Aが成形凸部62の頂部62Aに当接するまでメッシュ体22を移動させることで、メッシュ体22の位置決めがなされる。このような成形型50を用いることで、メッシュ体22を精度よく位置決めでき、且つ、位置決め作業が容易になる。
またさらに、フィルタ20では、支柱部30の延在方向上に凹部34を形成している、言い換えると、キャビティ部51Aの延在方向上に可動型52の成形凸部62が位置している。ここで、上記の通り、キャビティ部51Aからキャビティ部51Bへ溶融樹脂Rが流れ込む際に溶融樹脂Rの流路面積が急激に上昇する部位がキャビティ51に形成されないため、溶融樹脂Rに乱流が生じにくい。このため、キャビティ部51Aからキャビティ部51Bへ溶融樹脂Rが流れる際の抵抗を減らすことができる。これにより、フィルタ20を構成する支持体24の成形性が向上する。
また、フィルタ20では、凹部34の底部34Aが平面であることから、この凹部34の底部34Aを成形するための成形凸部62の対応する部分(頂部62A)が平面となる。このため、フィルタ20をインサート成形で製造する際に、メッシュ体22の位置決めを安定して行うことができる。
また、フィルタ20では、メッシュ体22の径を一端部22Aから他端部22Bにむけて漸減させていることから、例えば、メッシュ体22の径を一定径とするフィルタと比べて、流体Lがメッシュ体をスムーズに通り抜けることができる。具体的には、フィルタ20では、周部22Cが筒軸方向に対して傾斜しているため、流体Lが支持部28で分流される前に周部22Cを通り抜けることができる。このため、フィルタ20を通り抜ける際に流体Lに作用する抵抗が減少する。したがって、フィルタ20によれば、内部を通る流体Lの圧力損失を低減することができる。
また、フィルタ20では、支柱部30に、支柱部30の縮径部33側の端部30Cから縮径部33に向けて延びると共に縮径部33に向けて円孔32の中心軸CLからの距離Dが漸増する傾斜面40を設けている。このため、フィルタ20では、円孔32を通る流体Lの流れが支柱部30によって妨げられるのを抑制することができる。言い換えると、円孔32を通る流体Lの支柱部30による圧力損失を低減することができる。
また、フィルタ20では、縮径部33の円孔32の中心軸CLに沿った断面形状を円弧状としていることから、円孔32を通る流体Lの圧力損失をさらに低減することができる。
また、フィルタ20では、導入部26の流体流れ方向FDの下流側にフランジ部36を設け、このフランジ部36にOリング38を載置している。これにより、フィルタ20では、フランジ部36が第1流路部材102と第2流路部材104とによって挟まれることで、第1流路部材102とフランジ部36との間がOリング38によってシールされる。
前述の実施形態のフィルタ20では、縮径部33の円孔32の中心軸CLに沿った断面形状を円弧状(詳細には、凸状の円弧)としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図11に示されるフィルタ70のように、円孔72に形成された縮径部73の中心軸CLに沿った断面形状が中心軸CLに対して傾斜する方向に沿って直線状に延びる形状であってもよい。なお、フィルタ70の縮径部73にも、フィルタ20と同様に、支柱部30の延在方向上に凹部74が設けられている。
前述の実施形態のフィルタ20では、メッシュ体22を金属製としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、メッシュ体22を樹脂製としてもよい。メッシュ体22を形成する樹脂としては、熱可塑性樹脂を用いてもよいし、熱硬化性樹脂を用いてもよい。なお、メッシュ体の樹脂として熱可塑性樹脂を用いる場合には、支持体24を形成する樹脂よりも融点が高い樹脂を用いることが好ましい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
20 フィルタ
22 メッシュ体
22A 一端部
22B 他端部
24 支持体
26 導入部
28 支持部
30 支柱部
32 円孔
33 縮径部
34 凹部
34A 底部
36 フランジ部
38 Oリング
40 傾斜面
70 フィルタ
72 円孔
73 縮径部
74 凹部
100 流路
102 第1流路部材
104 第2流路部材
CL 中心軸
D 距離
E 延在方向
FD 流れ方向
L 流体
X 筒軸方向

Claims (7)

  1. 円筒状とされ、筒軸方向の一端部が他端部よりも流体の流れ方向上流側に位置するように流路内に配置されるメッシュ体と、
    前記流路内に固定され、前記メッシュ体の前記一端部を閉じ、前記メッシュ体の内側に流体を導くための円孔が設けられた導入部と、前記メッシュ体の前記他端部を閉じる支持部と、前記導入部から前記支持部へ延びると共に前記円孔の周方向に間隔をあけて設けられ、前記導入部と前記支持部とを連結し、前記メッシュ体の形状を保持する複数の支柱部と、を有し、前記メッシュ体と一体とされた樹脂製の支持体と、
    を備え、
    前記円孔の前記支持部側と反対側には、前記支持部に向けて径が漸減する縮径部が設けられ、
    前記縮径部には、前記支柱部の延在方向上に凹部が設けられている、フィルタ。
  2. 前記凹部の底部が平面である、請求項1に記載のフィルタ。
  3. 前記メッシュ体の径が、前記一端部から前記他端部にむけて漸減している、請求項1又は請求項2に記載のフィルタ。
  4. 前記支柱部には、前記支柱部の前記縮径部側の端部から前記縮径部に向けて延びると共に前記縮径部に向けて前記円孔の中心軸からの距離が漸増する傾斜面が設けられている、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のフィルタ。
  5. 前記縮径部の前記円孔の中心軸に沿った断面形状が円弧状である、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のフィルタ。
  6. 前記流路は、第1流路部材と、前記第1流路部材の前記流れ方向下流に位置する第2流路部材とで構成されており、
    前記導入部の前記流れ方向下流側には、外周から張り出し、前記第1流路部材と前記第2流路部材とによって挟まれるフランジ部が設けられており、
    前記フランジ部には、前記第1流路部材との間をシールするためのOリングが載置されている、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のフィルタ。
  7. 前記支持部の外径は、前記円孔の孔径よりも小さい、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のフィルタ。
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