JP2016022937A - 車両用サイドドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】側面衝突の荷重をサイドドアから車体へ効果的に伝達することができる車両用サイドドア構造を得る。【解決手段】サイドドア構造10は、側壁14Sの周縁から車幅方向外側に向けて周壁14Rが立設されて成る繊維強化樹脂製のインナパネル14と、周壁14Rの内側で側壁14Sから車幅方向に離れて配置されたインパクトビーム18と、インパクトビーム18の後端部をインナパネル14に固定するブラケット20とを備えている。ブラケット20は、インパクトビーム18の後端部が接合されたビーム接合壁20Bと、ビーム接合壁20Bから車幅方向内側に向けて立設された連結壁20Cと、連結壁20Cの端部に繋がり側壁14Sに接合され車体パネルの張出部30Aと前後方向にラップするパネル接合壁20Pとを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用サイドドア構造に関する。
車両のサイドドアにおいて、インパクトビームと衝撃吸収用のパッド本体との間に金属板であるプロテクト部材を介在させた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。この構成では、側面衝突の荷重をインパクトビームからプロテクト部材を介してパッド本体に伝達することができる。
特開2012−176733号公報
ところで、ドアパネルの一部の材料に繊維強化樹脂を用いてドアの軽量化を図る場合、金属製のドアパネルを用いる場合と比較して、側面衝突時のサイドドアの変形量が大きくなり易く、サイドドアから車体への荷重伝達の観点から改善の余地がある。
本発明は、側面衝突の荷重をサイドドアから車体へ効果的に伝達することができる車両用サイドドア構造を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る車両用サイドドア構造は、側壁と、該側壁の周縁から車幅方向外側に向けて立設された周壁とを有する繊維強化樹脂製のドアパネルと、前記周壁の内側で前記側壁から車幅方向に離れて配置されたインパクトビームと、前記インパクトビームの端部が接合された第1壁と、前記第1壁から車幅方向内側に向けて立設された第2壁と、前記第2壁の端部に繋がり前記側壁に接合され車体パネルと前後方向にラップする第3壁とを有する補強部材と、を備えている。
この車両用サイドドア構造では、補強部材におけるドアパネルの側壁に接合された第3壁が車体パネルと前後方向にラップしている。換言すれば、補強部材の第3壁と車体パネルとは、側面視でラップして配置されている。ここで、側面衝突の際には、該側面衝突の荷重が、インパクトビーム及び補強部材(第1、第3壁間の第2壁)を介して、繊維強化樹脂製のドアパネルの側壁における側面視で車体とラップする部分に伝達される。このため、インストルメントパネルからドアパネルの側壁への荷重伝達経路が確保され、側面衝突の荷重がサイドドアから車体へ効果的に伝達される。
このように、請求項1記載の車両用サイドドア構造では、側面衝突の荷重をサイドドアから車体へ効果的に伝達することができる。
請求項2記載の発明に係る車両用サイドドア構造は、請求項1の構成において、前記インパクトビームは、前記周壁の内側における車両上下方向の下部に配置されており、前記補強部材には、前記インパクトビームに対する車両上下方向の上方に配置されたロック部材が取り付けられている。
この車両用サイドドア構造では、インパクトビームに入力された側面衝突の荷重の一部が、補強部材及びロック部材を経由した伝達経路に分散されて車体へ伝達される。
請求項3記載の発明に係る車両用サイドドア構造は、請求項2の構成において、前記補強部材は、前記インパクトビームの接合部位から前記ロック部材の取付部位に亘って前記第1壁、第2壁、及び第3壁が形成されている。
この車両用サイドドア構造では、インパクトビームからロック部材に亘る上下方向に広い範囲で、補強部材の第2壁及び第3壁による荷重伝達経路により、側面衝突の荷重がサイドドアから車体へ効果的に伝達される。
請求項4記載の発明に係る車両用サイドドア構造は、請求項2又は請求項3の構成において、前記ドアパネルにおける車両上下方向の下部は、側面視でアール形状とされており、前記補強部材における車両上下方向の下端は、前記アール形状とされた部位の上側の端部に一致するか又は該アール形状とされた部位の上側の端部よりも車両上下方向の下方に至っている。
この車両用サイドドア構造では、サイドドアにおけるアール形状とされた部位に対する少なくとも上方の部分、すなわちサイドドアにおける前後長の長い部分を含む部分に補強部材の第1〜第3壁が形成されている。このため、サイドドアにおける前後長の長い部分を含む部分において、補強部材を介して、側面衝突の荷重をサイドドアから車体へ効果的に伝達することができる。
請求項5記載の発明に係る車両用サイドドア構造は、請求項1〜請求項4の何れか1項記載の構成において、車両前後方向における前記補強部材の配置側とは反対側には、少なくともドア開口部の閉止状態で前記ドアパネルを車体に連結する連結部が車両上下方向に離間して複数設けられており、前記補強部材は、前記複数の連結部のうち車両上下方向に最も離れた2つの連結部の設置位置に亘って前記第1壁、第2壁、及び第3壁が形成されている。
この車両用サイドドア構造では、サイドドアにおける車両前後方向の一方側が複数の連結部にて車体に連結(支持)されており、他方側では補強部材の第3壁が側面視で車体パネルにラップしている。ここで、補強部材の第3壁は、複数の連結部のうち車両上下方向に最も離れた2つの連結部の設置位置に亘って、側面視で車体パネルにラップしている。このため、側面衝突の荷重は、サイドドアの前後方向の両端側において、上下方向に分散されながら車体へ効果的に伝達される。
以上説明したように本発明に係る車両用サイドドア構造は、側面衝突の荷重をサイドドアから車体へ効果的に伝達することができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係るサイドドア構造の要部を示す図であって、(A)はインパクトビーム締結部の周辺を示す拡大断面図、(B)はロック部材の周辺を示す拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るサイドドア構造の概略全体構成を示す平断面図である。 本発明の実施形態に係るサイドドア構造を構成するインナパネル及びブラケットを示す側面図である。 本発明の実施形態との比較例に係るサイドドア構造の側面衝突時の変形を誇張して示す平断面図である。
本発明の実施形態に係る車両用サイドドア構造としてのサイドドア構造10について、図1〜図3に基づいて説明する。なお、図中に適宜記す矢印FRは車両前後方向の前方向を、矢印UPは車両上下方向の上方向を、矢印OUTは車幅方向の外側をそれぞれ示す。以下の説明で、特記なく前後、上下の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下を示すものとする。
[サイドドアの概略全体構成]
図2には、サイドドア構造10が適用された自動車のサイドドア12の概略全体構成が平断面図にて示されている。この図に示されるように、サイドドア12は、ドアパネルとしてのインナパネル14と、アウタパネル16とを含んで構成されている。
インナパネル14は、アウタパネル16と対向する側壁14Sと、側壁14Sの周縁から車幅方向外向きに延在する周壁14Rと、周壁14Rの車幅方向外縁から該周壁14Rの外向きに延在するフランジ部14Fとを有する。周壁14Rは、少なくとも、側壁14Sの前縁から車幅方向外向きに延在する前壁14RF、側壁14Sの後縁から車幅方向外向きに延在する後壁14RR、及び側壁14Sの下縁から車幅方向外向きに延在する下壁14RLを有する。
なお、後壁14RRにおける車幅方向の中間部には、アウタパネル16と車幅方向に対向する段部14RSが形成されている。また、図3に示されるように、後壁14RRの下部から下壁14RLの後部にかけての部分は、側面視で弧状(この実施形態ではアール形状)を成す部位であるアール形状部14RCとされている。アール形状部14RCの上端位置をアール起点Rsということとする。
以上説明したインナパネル14は、繊維強化樹脂にて構成されている。この実施形態では、繊維強化樹脂として、炭素繊維強化樹脂(以下、「CFRP」という)が採用されている。
一方、アウタパネル16は、自動車の外側から見た場合のサイドドア12の意匠を形成しており、金属製とされている。この実施形態では、アウタパネル16を構成する金属は、アルミニウム(又はアルミニウム合金)とされている。アウタパネル16は、その周縁部がインナパネル14のフランジ部14Fにヘミング構造によって固定されている。これにより、サイドドア12は、アウタパネル16、インナパネルの側壁14S及び周壁14Rに囲まれた中空構造とされている。
このサイドドア12の内部すなわちインナパネル14の周壁14Rの内側には、インパクトビーム18が配設されている。インパクトビーム18は、前後方向に長手の部材であり、この実施形態ではパイプ状(断面円形状)を成している。なお、インパクトビーム18の形状としては、パイプ状に代えて、角筒状等の閉断面形状やW字状等の開断面形状を採用することができる。また、この実施形態におけるインパクトビーム18は、鋼材にて構成されている。
このインパクトビーム18は、ブラケット(エクステンション)20、22を介してインナパネル14に固定されている。この実施形態におけるブラケット20、22は、鋼板にて構成されている。後側のブラケット20については、詳細を後述する。前側のブラケット22は、インナパネル14のフランジ部14Fに固定されたパネル接合壁22P、インパクトビーム18が固定されたビーム接合壁22B、及びパネル接合壁22Pとビーム接合壁22Bとを繋ぐ連結壁22Cとを有する。
これらブラケット20、22によって、インパクトビーム18は、サイドドア12内においてアウタパネル16に近接して配置されている。換言すれば、インパクトビーム18は、インナパネル14の側壁14Sから車幅方向に離れて配置されている。
以上説明したサイドドア12は、サイドドア構造10が適用された自動車の乗員乗降用のドア開口24を開閉する構成とされている。ドア開口24について補足すると、自動車の車体Bには前後のピラー26、28(例えばフロントピラーとセンタピラー)が設けられており、平面視ではピラー26、28との間にドア開口24が形成されている。ピラー26、28は、それぞれ平断面視で閉断面構造の骨格部材であり、車体Bの外板を成す共通のサイドメンバアウタパネル30にて覆われている。サイドメンバアウタパネル30には、後側のピラー26側から前側のピラー28側に張り出す張出部30Aが形成されており、張出部30Aの前縁がドア開口24の後縁を規定している。この張出部30Aが本発明の車体パネルに相当する。
サイドドア12は、その前部に設けられた連結部としてのドアヒンジ32(図3参照)を介して、車体B(前側のピラー26)に対し開閉動作可能に支持されている。この実施形態では、ドアヒンジ32の図示しないヒンジ軸が上下方向に沿っており、サイドドア12は水平方向に回動して乗降用のドア開口を開閉するようになっている。また、この実施形態では、ドアヒンジ32は上下方向に離間して2つ設けられている。この実施形態における各ドアヒンジ32は、それぞれ上下一対の締結具(例えばボルト及びナット)33によって、前壁14RFに締結されている。
このサイドドア12は、ロック部材34によって、ドア開口24の閉止位置に維持される構成とされている。ロック部材34は、図1(B)に示されるようにサイドドア12側に設けられ、そのラッチ34Lがピラー28に設けられたストライカ36を係止することで、サイドドア12をドア開口24の閉止位置に保持する構成である。なお、ドア開口24を開放する際には、ドアノブの操作によってロック部材34のラッチ34Lストライカ36への係止が解除されるようになっている。ロック部材34のサイドドア12への取付構造については後述する。
[後側のブラケットの詳細構成]
後側のブラケット20は、本発明の補強部材の一例であり、上記の通りインパクトビーム18の後端をインナパネル14に対し固定する機能と、該インナパネル14を介してインパクトビーム18に入力された荷重を車体B側に伝達する機能とを有する。以下、具体的に説明する。
ブラケット20は、インパクトビーム18の後端部が接合されたビーム接合壁20Bと、インナパネル14の側壁14Sに接合されたパネル接合壁20Pと、ビーム接合壁20Bとパネル接合壁20Pとを連結する連結壁20Cとを有する。ビーム接合壁20Bは本発明の第1壁に相当し、連結壁20Cは本発明の第2壁に相当し、パネル接合壁20Pは本発明の第3壁に相当する。
図1(A)に示されるように、ビーム接合壁20Bは、平面視で前後方向に延材しており、その前部にインパクトビーム18の後端部が締結具(例えばボルト及びナット)38による締結構造にて接合されている。ビーム接合壁20Bの後部は、インナパネル14における後壁14RRの段部14RSに接着等によって接合されている。これにより、インパクトビーム18の後端部がインナパネル14の後壁14RRに固定されている。このようにインパクトビーム18が締結されるビーム接合壁20Bは、ブラケット20におけるインパクトビーム18の締結面として捉えることができる。
パネル接合壁20Pは、平面視で前後方向に延材しており、その略全体がインナパネル14の側壁14Sに接着等によって接合されている。このように、側壁14Sに着座(接触)するパネル接合壁20Pは、ブラケット20における着座面として捉えることができる。
連結壁20Cは、平面視で車幅方向に延在しており、パネル接合壁20Pの後端とビーム接合壁20Bの前端とを連結している。この実施形態では、連結壁20Cは、後壁14RRに対し前方から離間しつつ対向している。このように平面視で側面衝突の荷重方向(縦方向)に延在する連結壁20Cは、ブラケット20における縦壁面として捉えることができる。
このブラケット20は、上記の通り鋼板にて構成されており、プレス加工等によって上記形状を成す一体ものとされている。そして、ブラケット20のパネル接合壁20Pは、図1(A)に示されるように、サイドメンバアウタパネル30の張出部30Aに対して前後方向にラップしている。換言すれば、ブラケット20のパネル接合壁20Pは、側面視で、張出部30Aに対してラップしている(図示省略)。
さらに、図3に示されるように、ブラケット20は、側面視で上下方向に長い形状とされている。すなわち、ブラケット20のビーム接合壁20B、連結壁20C、パネル接合壁20Pは、それぞれの平面視での延在方向の幅よりも上下方向の長さが長い長尺壁として構成されている。ブラケット20の上端は、インパクトビーム18よりも上方に配置されたロック部材34によるロック部(ストライカ36の係止位置)よりも上方に位置している。
ここで、ロック部材34は、ブラケット20を介してインナパネル14に固定されている。具体的には、図1(B)に示されるように、ロック部材34の取付位置(高さ)においては、ビーム接合壁20Bが段部14RSに接合されると共に、パネル接合壁20Pが側壁14Sに接合されている。これらビーム接合壁20Bとパネル接合壁20Pと連結する連結壁20Cは、後壁14RR(段部14RSよりも車幅方向内側部分)に沿って配置されている。そして、インナパネル14及びブラケット20には、それぞれサイドドア12によるドア開口24の開閉に伴いストライカ36の出入りを許容する孔14H、20Hが形成されている。ロック部材34は、平面視で孔20Hを車幅方向に跨ぐ姿勢でブラケット20に固定されている。
また、ブラケット20の下端は、インナパネル14を構成する後壁14RRにおけるアール形状部14RCのアール起点Rsに一致されるか、該アール起点Rsよりも若干下方に位置している。
また上記とは別の観点から、ブラケット20の上端の位置は、2つのドアヒンジ32のうち上側に位置するドアヒンジ32の位置と一致するか、該ドアヒンジ32よりも上方に位置している。より具体的には、ブラケット20の上端の位置は、上側のドアヒンジ32を前壁14RFに締結する下側の締結具33の上下方向の位置と一致するか、該ドアヒンジ32よりも上方に位置している。ブラケット20の下端の位置は、2つのドアヒンジ32のうち下側に位置するドアヒンジ32の位置と一致するか、該ドアヒンジ32よりも下方に位置している。より具体的には、ブラケット20の下端の位置は、下側のドアヒンジ32を前壁14RFに締結する上側の締結具33の上下方向の位置と一致するか、該ドアヒンジ32よりも下方に位置している。
[作用]
次に、本実施形態の作用を説明する。
サイドドア12は、上下のドアヒンジ32を介して車体Bに支持されており、ヒンジ軸回りに回動することで、車体Bのドア開口を開閉する。
サイドドア構造10が適用された自動車が側面衝突に至ると、サイドドア12には側面衝突の荷重(以下、「側突荷重」という)が入力される。この側突荷重は、先ずアウタパネル16を経由してインパクトビーム18に入力される。以下、側面衝突の一形態であるポール側突(図4に示すポールPがサイドドア12に衝突する形態)の際の作用効果について、図4に示す比較例と比較しつつ説明する。
(比較例の構成、作用)
図4に示す比較例に係るサイドドア40では、ブラケット20に代えてブラケット42が用いられている。ブラケット42は、平面視ではブラケット20のビーム接合壁20Bと同様の構成されている。また、ブラケット42は、上下方向においてインパクトビーム18の設置高さに配置され、ロック部材34の取付部を成すロックリインフォースとは別部材とされている。この比較例におけるインパクトビーム18の取付構造(ブラケット42)については鋼板製のインナパネルを備えた構成と同様の構造とされている。
図4に示されるように比較例に係るサイドドア40における前後方向の中央部付近(前後のピラー26、28間)にポールPが衝突すると、側突荷重はアウタパネル16を介してインパクトビーム18に入力される。ブラケット42は、インナパネル14の側壁14Sに対し車幅方向に離れている。このため、インパクトビーム18からの側突荷重がインナパネル14を介して車体Bに伝わりにくく、サイドドア12の後端側で大きな反力を得ることができない。
また、ブラケット42はロックリインフォースとは別部材であるため、サイドドア12の後部における車体Bとの接続部位にインパクトビーム18からの側突荷重が殆ど伝達されない。これらのインパクトビーム18から車体Bへの荷重伝達、ロックリインフォースを介した荷重伝達が十分になされないのは、脆性材料であるCFRP製のインナパネル14が、インパクトビーム18の曲げに伴って割れを生じてしまうことに起因する。
(本実施形態の作用)
これに対して本実施形態では、ブラケット20が、インパクトビーム18に接合されたビーム接合壁20Bと、車体Bの張出部に前後方向にラップする位置で側壁14Sに接合されたパネル接合壁20Pと、ビーム接合壁20Bとパネル接合壁20Pとを連結する連結壁20Cとを有する。このため、インパクトビーム18に入力された側突荷重は、ブラケット20(主に連結壁20C)、インナパネル14を介して車体Bの張出部30Aに伝達される。これにより、サイドドア12の後端部において、上記比較例に係るサイドドア40よりも大きな反力を得ることができる。
しかも、ブラケット20がロック部材34を支持する構成であるため、インパクトビーム18に入力された側突荷重の一部が、ロック部材34経由した伝達経路に分散されて車体Bへ伝達される。特に、インパクトビーム18の取付部位からロック部材34の取付部位に亘ってビーム接合壁20B、連結壁20C、及びパネル接合壁20Pが形成されている。このため、ブラケット20の設置高さの範囲(上下に広い範囲)に亘って、該ブラケット20から張出部30Aに側突荷重が伝達される。
このように、本実施形態に係るサイドドア構造10では、上記比較例に係るサイドドア40と比較して、側突荷重をサイドドア12から車体Bへ効果的に伝達することができる。これにより、サイドドア構造10が適用されたサイドドア12は、上記比較例に係るサイドドア40と比較して、ポールPの衝突による車室側への変形(侵入)量が小さく抑えられ、乗員保護性能の向上に寄与する。
また、ブラケット20の下端は、少なくともサイドドア12を構成するインナパネル14のアール形状部14RCのアール起点Rsまで至っている。インナパネル14は、アール起点Rsに対する上方では下方よりも前後長が長いために、支持点間の前後長が長く、ポールPの衝突に対する曲げ変形が大きく(反力が小さく)なりやすい。このサイドドア12における前後長の長い範囲にブラケット20を設定することで、ポールPの衝突に対するサイドドア12の車室側への変形が効果的に抑制される。
以上の点について別の見方をすると、サイドドア構造10では、サイドドア12は、前端側が上下一対のドアヒンジ32により車体Bに連結され、後端側における上部がロック部材34により車体Bに連結されている。側突荷重は、これらサイドドア12における車体Bとの連結部材から車体Bへ伝達することができる。そして、ブラケット20の設置により、上記の通り、サイドドア12の後端側における下部から、ブラケット20を介して張出部30Aに側突荷重を伝達することができる。
そして、このブラケット20が上下のドアヒンジ32の設置範囲に亘って設置されているため、側突荷重は、サイドドア12の前後方向の両端側において、上下方向の広い範囲に分散されながら車体Bへ伝達されることとなる。
以上、ポールPの側面衝突について説明したが、サイドドア構造10は、衝突相手方が自動車等の車両である形態の側面衝突に対しても、側突荷重をサイドドア12から車体Bへ効果的に伝達することができる。
(変形例)
なお、上記した実施形態では、ブラケット20の上下方向の設置範囲がインナパネル14のアール起点Rs及びドアヒンジ32の設置高さによって決められた例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ブラケット20の上下方向の設置範囲は、インナパネル14のアール起点Rs及びドアヒンジ32の設置高さの何れか一方によって決められても良く、アール起点Rs及びドアヒンジ32の設置高さとは無関係に決められても良い。
また、上記した実施形態では、ブラケット20の上部にロック部材34が取り付けられる例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ブラケット20の上部が、ロック部材34が取り付けられたロックリインフォースに結合される構成や、該ロックリインフォースと離間して配置された構成としても良い。
さらに、上記した各実施形態では、インナパネル14がCFRP製である例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、強化繊維としてガラスやケブラーなどを用いた繊維強化樹脂製のインナパネル14を採用することができる。
またさらに、上記した各実施形態では、補強材としてのブラケット20が金属製である例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ブラケット20をCFRP等の繊維強化樹脂にて構成しても良い。
さらに、上記した各実施形態では、サイドドア12の前端側が上下一対の(2つ)ドアヒンジ32にて車体Bに連結された例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、サイドドア12の前端側が単一又は3つ以上のドアヒンジにより車体Bに連結された構成としても良い。
また、上記した各実施形態では、サイドドア12がフロントサイドドアである例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、サイドドア12がリヤドアである構成としても良く、2ドア車等のリヤドアを備えない車両のサイドドアである構成としても良い。さらに、上記した各実施形態では、本発明が前ヒンジのサイドドアに適用された例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、後ヒンジのサイドドア、上ヒンジのサイドドア(所謂ガルウイングドア)、スライドドアであるサイドドア等に本発明を適用しても良い。
またさらに、上記した各実施形態では、インパクトビーム18が締結によってブラケット20に接合された例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、インパクトビーム18とブラケット20との接合は、溶接や接着による接合あっても良い。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で各種変更して実施可能であることは言うまでもない。例えば、上記各変形例の構成(要素)を適宜組み合わせて補強構造を構成しても良い。
10 サイドドア構造(車両用サイドドア構造)
12 サイドドア
14 インナパネル(ドアパネル)
14R 周壁
14RC アール形状部(アール形状とされた部位)
18 インパクトビーム
20 ブラケット(補強部材)
20B ビーム接合壁(第1壁)
20C 連結壁(第2壁)
20P パネル接合壁(第3壁)
24 ドア開口
30A 張出部(車体パネル)
32 ドアヒンジ(連結部)
34 ロック部材

Claims (5)

  1. 側壁と、該側壁の周縁から車幅方向外側に向けて立設された周壁とを有する繊維強化樹脂製のドアパネルと、
    前記周壁の内側で前記側壁から車幅方向に離れて配置されたインパクトビームと、
    前記インパクトビームの端部が接合された第1壁と、前記第1壁から車幅方向内側に向けて立設された第2壁と、前記第2壁の端部に繋がり前記側壁に接合され車体パネルと前後方向にラップする第3壁とを有する補強部材と、
    を備えた車両用サイドドア構造。
  2. 前記インパクトビームは、前記周壁の内側における車両上下方向の下部に配置されており、
    前記補強部材には、前記インパクトビームに対する車両上下方向の上方に配置されたロック部材が取り付けられている請求項1記載の車両用サイドドア構造。
  3. 前記補強部材は、前記インパクトビームの接合部位から前記ロック部材の取付部位に亘って前記第1壁、第2壁、及び第3壁が形成されている請求項2記載の車両用サイドドア構造。
  4. 前記ドアパネルにおける車両上下方向の下部は、側面視でアール形状とされており、
    前記補強部材における車両上下方向の下端は、前記アール形状とされた部位の上側の端部に一致するか又は該アール形状とされた部位の上側の端部よりも車両上下方向の下方に至っている請求項2又は請求項3記載の車両用サイドドア構造。
  5. 車両前後方向における前記補強部材の配置側とは反対側には、少なくともドア開口部の閉止状態で前記ドアパネルを車体に連結する連結部が車両上下方向に離間して複数設けられており、
    前記補強部材は、複数の前記連結部のうち車両上下方向に最も離れた2つの連結部の設置位置に亘って前記第1壁、第2壁、及び第3壁が形成されている請求項1〜請求項4の何れか1項記載の車両用サイドドア構造。
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