JP4986546B2 - 液体吐出ヘッド、液体吐出装置、画像形成装置、液体吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

液体吐出ヘッド、液体吐出装置、画像形成装置、液体吐出ヘッドの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は液体吐出ヘッド、液体吐出装置、画像形成装置、液体吐出ヘッドの製造方法に関する。
一般に、プリンタ、ファックス、コピア、プロッタ、或いはこれらの内の複数の機能を複合した画像形成装置としては、例えば、記録液(液体)の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを含む液体吐出装置を用いて、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、液体としての記録液(以下、インクともいう。)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行なうものがある。
なお、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも意味する。また、「液体」とは、記録液、インクに限るものではなく、吐出されるときに流体となるものであれば特に限定されるものではない。また、「液体吐出装置」とは液体吐出ヘッドから液体を吐出する装置を意味し、画像形成を行うものに限定されない。
液体吐出ヘッドとしては、個別流路(以下「加圧液室」ともいう。)内の液体であるインクを加圧する圧力を発生するための圧力発生手段(アクチュエータ手段)として圧電素子などで構成される圧電アクチュエータを用いたもの、発熱抵抗体などで構成されるサーマルアクチュエータを用いたもの、静電力を発生する静電アクチュエータを用いたものなどが知られている。
ところで、液体吐出ヘッドにおいては、液体を充填するときに流路内に気泡が残留すると、ノズルから液滴を吐出することができなくなったり(ノズルダウン)、液滴の吐出方向が曲がったりするなどの吐出不良が生じることから、気泡排出性を向上することが求められている。そのため、従来から流路の内壁面に対して親水化或いは撥水化の表面処理を施したヘッドが知られている。
例えば、特許文献1にはノズルの内壁面に親水化処理を施すことが記載されている。
特開昭61−141565号公報
特許文献2には、インクジェットプリンタヘッド本体のインクと接する部位に撥水処理を施すことが記載されている。
特開2001−179996号公報
特許文献3には、流路と該流路と連通するノズルを有し、流路の一部又は全体が圧電材料で構成され、流路のインクと接する面に絶縁層を形成し、流路の絶縁層上にアルミナまたはジルコニアからなる親水膜により被覆されている構成としたインクジェットヘッドが記載されている。
特許第3173187号公報
特許文献4には、液体を吐出するオリフィスを構成する部材の外表面であるフェイス面は超親水性を有する材料でコーティングされているヘッドが記載されている。
特開2001−195599号公報
特許文献5には、天板部材の共通液室内壁から吐出口に至るまでの全インク流路内壁に光触媒機能を有する無機質の親水性物質からなる膜が直接形成されているヘッドが記載されている。
特開平11−198377号公報
特許文献6には、インク流路を限界する壁状の部材を形成した第1基板と吐出口及びインク流の上面を限界する第2基板とを、インクに対する濡れ性が第2基板と同等以上の接着層を介して接合したヘッドが記載されている。
特開昭63−122551号公報
特許文献7には、樹脂成形ノズル構成部材を圧力室側から酸素プラズマドライエッチングしてノズルを貫通させたヘッドが記載されている。
特開平11−058745号公報
特許文献8には、インクキャビティを有する流路板と、インクキャビティに対応する駆動圧電体を複数の溝部により区画し、更に溝部に弾性体からなる充填材を充填した圧電体とを、吸水率の小さい薄膜部材を介して接合したヘッドが記載されている。
特開平05−155015号公報
しかしながら、例えば、特許文献3に記載のヘッドのように、流路のインクと接する面に絶縁層を形成し、流路の絶縁層上にアルミナまたはジルコニアからなる親水膜により被覆されている構成としたものにあっては、具体的には、絶縁層は有機絶縁層を熱分解CVD法によって形成するため、流路内部において膜厚や膜質分布を生じ、このような有機絶縁膜表面上に親水膜としてアルミナゾルやジルコニウムゾルを希釈した液体を循環させて熱処理を行いコーティングしているので、下地の有機絶縁膜の膜厚や膜質分布の影響を受け、その親水特性は流路によってばらつきを生じ均一な気泡排出特性が得られないといった課題がある。
一方、特許文献1、2、4、5、7に記載されているように、流路の内壁面に直接親水化処理膜、或いは、撥水化処理膜を形成したものあっては、流路を形成している部材の材質の影響を受け易く、親水性或いは撥水性にバラツキが生じるという課題がある。また、流路の内壁面に撥水化処理を行ったものは気泡排出性が悪いという課題もある。
ところで、画像形成装置においては、より高品位な画像を、より速い印刷速度で出力できることが求められるようになっているが、特に印刷速度の向上に対して、ヘッドの長尺化が試みられており、媒体の幅全領域を覆うことのできるフルライン型ヘッドも実用化されつつある。
このようなライン型ヘッドなどの長尺ヘッドにおいては、個別液室を形成する流路部材も大型化することになり、より低コストで複雑な流路形状を形成しようとする場合、シリコンなどの高価な部材を用いるよりは、SUSなどの金属部材の積層構造、例えば2層構造を採用することが好ましい。
この場合、流路部材は複数の金属部材を接着剤で接合することになるが、接液性を考慮すると、エポキシ樹脂のような親水性の低い接着剤を用いることになる。しかしながら、個別流路の内壁面の一部の親水性が低いと上述したように気泡排出性が悪くなるという課題を生じる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、流路部材の材料選択の幅を広げつつ気泡排出性を向上する液体吐出ヘッド、この液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置及び画像形成装置、この液体吐出ヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、
液体を吐出するノズルが連通する複数の個別流路を形成する流路部材有し、
前記流路部材は複数の部材が接着剤で接合されて構成され、
記個別流路の側壁面には前記接着剤の層が形成され、
前記接着剤の層は、光照射により親水作用を示す光触媒作用を有する物質を含む
構成とした。
本発明に係る液体吐出装置及び本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているものである。
本発明に係る液体吐出ヘッドの製造方法は、本発明に係る液体吐出ヘッドを製造する方法であって、個別流路を形成する流路部材を構成する複数の部材にスプレー法で前記光触媒作用を有する物質を含む接着剤を塗布して、複数の部材を接合する構成とした。
本発明によれば、個別流路を形成する流路部材として接液性を考慮することなく選択することができて材料選択の幅が広がるとともに、光触媒作用を有する物質を含む層を有することで気泡排出性が向上する。また、光触媒作用を有する層で接着剤も覆われるため、接着剤に直接液が接することがなく、接液性を考慮することなく接着剤を選定することができ、材料選択の幅が広がる。
本発明に係る液体吐出装置によれば、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているので、安定した滴吐出を行うことができる。本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているので、安定した滴吐出を行うことができ、高画質画像を形成できる。
本発明に係る液体吐出ヘッドの製造方法によれば、本発明に係る液体吐出ヘッドを製造する方法であって、個別流路を形成する流路部材を構成する複数の部材にスプレー法で光触媒作用を有する物質を含む接着剤を塗布して、複数の部材を接合する構成としたので、簡単なプロセスで本発明に係る液体吐出ヘッドを製造することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る液体吐出ヘッドの第1実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。なお、図1は同液体吐出ヘッドの側面説明図、図2は同じく平面説明図、図3は図2のA−A線に沿う液室並び方向と直交する方向に沿う断面説明図、図4は液室並び方向に沿う断面説明図図である。
この液体吐出ヘッドHは、SUS基板で形成した流路基板(液室基板)1と、この流路基板1の下面に接合した振動板2と、流路基板1の上面に接合したノズル板3とを有し、これらによって液滴(液体の滴)を吐出するノズル4が連通する個別流路としての加圧液室(圧力室、加圧室、流路などとも称される。)6、加圧液室6に液体であるインク(記録液)を供給する供給路を兼ねた流体抵抗部7、複数の加圧液室6に記録液を供給する共通液室8を形成している。なお、共通液室8には図示しない記録液タンクから供給路を介して記録液が供給される。
ここで、流路基板1は、複数の部材であるリストリクタプレート1Aとチャンバーブレート1Bとを接着剤21によって接合して構成している。この流路基板1は、SUS基板を、酸性エッチング液を用いてエッチング、あるいは打ち抜きなどの機械加工することで、各加圧液室6、流体抵抗部7、共通液室8などの開口をそれぞれ形成している。なお、流体抵抗部7は、リストリクタプレート1Aの部分を開口し、チャンバーブレート1Bの部分を開口しないことで形成している。
振動板2は、流路基板1を構成するチャンバーブレート1Bに接着剤21で接着接合している。この振動板2は、例えば、ポリイミドなどの樹脂部材11AにSUS基板から形成した凸部11Bを接合して形成している。この他、例えば、ニッケルの金属プレートから形成したものなどを用いることもできる。なお、上述したように流体抵抗部7の振動板2側のチャンバーブレート1Bを振動板2と接合することで、振動板2の薄いポリイミドなどの樹脂部材11Aを介して加圧液室6内の圧力が外部に逃げることを防ぎ、効率的に液滴を吐出することが可能になる。
ノズル板3は、各加圧液室6に対応して直径10〜30μmの多数のノズル4を形成し、流路基板1のリストリクタプレート1Aに接着剤接合している。このノズル板3としては、ステンレス、ニッケルなどの金属、ポリイミド樹脂フィルムなどの樹脂、シリコン、及びそれらの組み合わせからなるものを用いることができる。また、ノズル面(吐出方向の表面:吐出面)には、インクとの撥水性を確保するため、メッキ被膜、あるいは撥水剤コーティングなどの周知の方法で撥水膜を形成している。
そして、振動板2の面外側(加圧液室6と反対面側)に凸部11Bを介して各加圧液室6に対応して圧力発生手段(アクチュエータ手段)を構成する積層型圧電素子12Aをそれぞれ接合し、また、液室6間の隔壁に対応して支柱部12Bを接合している。複数の圧電素子12A及び支柱部12Bは、ベース部材13に接合した1つの圧電素子部材12に溝加工(スリット加工)によって分断することなく形成したものであり、圧電素子部材12は複数個圧電素子12A及び支柱部12Bの並び方向に沿ってベース部材13上に固定配置している。なお、支柱部12Bも圧電素子であるが駆動電圧を印加しないので単なる支柱部となっているだけである。また、圧電素子12Aの一端面には駆動波形を与えるためのFPCケーブル14を接続している。
なお、圧電素子12Aの圧電方向としてd33方向の変位を用いて加圧液室6内インクを加圧する構成とすることも、圧電素子12Aの圧電方向としてd31方向の変位を用いて加圧液室6内インクを加圧する構成とすることもできる。本実施形態ではd33方向の変位を用いた構成をとっている。
ベース部材13は金属材料で形成することが好ましい。ベース部材13の材質(材料)が金属であれば、圧電素子12Aの自己発熱による蓄熱を防止することができる。
さらに、振動板2の周囲にはフレーム部材17を接着剤で接合している。そして、このフレーム部材17には、振動板2の樹脂部材11Aで構成した変形可能な部分としてのダイアフラム部19を介して共通液室8に隣接するバッファ室18を形成している。ダイアフラム部19は共通液室8及びバッファ室18の壁面を形成する。なお、バッファ室18と共通液室8との間の壁部を形成する変形可能な部分としてのダイアフラム部19を、振動板2を構成する部材で形成しているが、振動板2と兼用せずに別部材とすることもできる。
また、フレーム部材17にはこのバッファ室18と外部(大気)とを連通する連通路20を形成している。この場合、連通路20はノズル4が形成された面と反対側(フレーム部材17の面)に開口することで大気と連通する。つまり、ノズル面側に開口させると、ノズル面をワイピングしたときなどに記録液が連通路20を通じてバッファ室18内に侵入するおそれがある(そのため、所謂ノズルカバーなどで覆われた空間に開口させる必要がある。)、ノズル面とは反対側に開口することでバッファ室18内への記録液の侵入を防止することができる。
また、連通路20はダイアフラム部19に対向しない位置に形成している。これにより、連通路20内に異物が挿入されてダイアフラム部19が損傷されることを防止できる。
また、この液体吐出ヘッドでは、圧電素子12A及び支柱部12Bは300dpiの間隔で形成し、それが対向して2列に並んでいる構成としている。また、加圧液室6及びノズル4は1列150dpiの間隔で2列を千鳥状に並べて配置しており、300dpiの解像度を1スキャンで得ることができる。この場合、1列に並ぶ複数の圧電素子12は、交互に駆動する圧電素子12Aと単なる支柱部となる駆動されない圧電素子12Bとなる。
また、上述したようにこの液体吐出ヘッドは、ほとんどの部材をSUSから形成し、その熱膨張係数を揃えているので、ヘッドの組立中、あるいは、使用中における熱膨張による種々の不具合を避けることができる。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば圧電素子12Aに印加する電圧を基準電位から下げることによって圧電素子12Aが収縮し、振動板2が下降して加圧液室6の容積が膨張することで、加圧液室6内にインクが流入し、その後圧電素子12Aに印加する電圧を上げて圧電素子12Aを積層方向に伸長させ、振動板2をノズル4方向に変形させて加圧液室6の容積/体積を収縮させることにより、加圧液室6内の記録液が加圧され、ノズル4から記録液の滴が吐出(噴射)される。
そして、圧電素子12Aに印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板2が初期位置に復元し、加圧液室6が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室8から加圧液室6内に記録液が充填される。そこで、ノズル4のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
そして、この液体吐出ヘッドでは、液滴吐出に伴って加圧液室6から共通液室8に圧力変動が伝播した場合、共通液室8内に圧力変動が伝播したときには、バッファ室18のダイアフラム部19が変形(変位)して圧力変動が吸収される。
このとき、多数のノズル4が同時に駆動されて液滴が吐出され、共通液室8に大きな圧力変動が伝播された場合でも、バッファ室18が連通路20を介して外部に連通しているので、ダイアフラム部19は十分に変形することができて、大きな圧力変動でも効率的に吸収することができる。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行うこともできる。
そこで、この液体吐出ヘッドにおける流路部材1の構成について詳細に説明する。
流路部材1は、前述したように、複数の部材であるリストリクタプレート1Aとチャンバーブレート1Bとを接着剤21によって接合したものである。この接着剤21として、光照射により親水性を示す光触媒作用を有する物質、例えば酸化チタンを含有する接着剤を用いている。そして、リストリクタプレート1A及びチャンバーブレート1Bの内側壁面、つまり、加圧液室6の側壁面、流体抵抗部7の側壁面及び液体の流れに沿う方向の面、共通液室8の側壁面には、接着剤21の層(接着剤層)21a〜21eを形成し、接着剤層21a〜21eの表面は光触媒作用を発現させて親水性を持たせている。
ここで、この本発明に係る液体吐出ヘッドの製造方法を適用したこの液体吐出ヘッドの製造工程について説明すると、上述した光触媒作用を有する物質、例えば酸化チタンを含有する接着剤21を、リストリクタプレート1A及びチャンバーブレート1Bの一方若しくは他方に、スプレー法によって塗布した後、リストリクタプレート1A及びチャンバーブレート1Bを接合する。
このようにスプレー法によって接着剤21を塗布することで、リストリクタプレート1Aの内壁面には上述したように光触媒作用を有する物質を含む接着剤層21a〜21eが形成される。また、この場合、スプレー法によって接着剤21を塗布することで、接着剤層21a〜21eの表面には着滴したときにモホロジーが形成されて滑らかな凹凸が生じる。
そこで、接着剤21による接合を行った後、光触媒作用を有する物質である酸化チタンを含有する接着剤層21a〜21eの表面に対してUV光を照射して光触媒作用を有する物質の光触媒作用を顕現化させる処理を行うことで、効率的に接着剤層21a〜21eの表面を親水性に改質させる。あるいは、接着剤層21a〜21eの表面に対してOプラズマ処理を行うことで、プラズマ処理による表面の凹凸形成と同時に、Oプラズマの発光波長であるUV光の照射が行われて、効率的に接着剤層21a〜21eの表面を親水性に改質させることができる。
これにより、加圧液室6の側壁面を形成している接着剤層21a〜21eの表面が親水性(親水性とは、吐出する液体に対する静的接触角が20°以下の状態をいう。)を持つことになり、この液体吐出ヘッドに液体を充填するときに気泡が付着しにくくなり、気泡排出性が向上する。それとともに、光触媒作用を有する物質を流路部材1(リストリクタプレート1A及びチャンバーブレート1B)に直接塗布などによって成膜しているのではなく、接着剤21の層が介在するので、光触媒作用は流路部材1の材質などによる影響を受けることがなく、親水性の特性が安定する。この結果、流路部材となる部材として、本実施形態のようにSUSなどの相対的にコストが安価な部材を用いることができ、しかも複数の部材の接合を行うことによって所要の流路形状も確保することができるので、流路部材の材料選択の幅が広がる。また、光触媒作用により接着剤21の濡れ性が改善するため、接着剤の基体は接液性の良好な撥水系の樹脂材料を選定することができ、ヘッドの接合信頼性、耐久性も向上する。
また、本実施形態では、新たに光触媒作用を有する物質を接着剤層の表面にコーティングする工程が不要となるためコストの低減も図れる。なお、光触媒作用の効果である親水性と浄化作用の長期的な効果を確保するために、接着剤にシリカ(SiO)微粒子を含有させることもできる。この場合、このシリカは複数の部材間の接合を安定して行うためのギャップを形成するためのギャップ剤としても機能させることができる。
また、加圧液室6の側壁面を形成している接着剤層21a〜21eの表面が凹凸形状であることから、この点でも気泡が付着しにくくなり、気泡排出性が向上する。この場合、上述したようにモホロジーによる滑らかな凹凸形状をそのまま利用しても気泡排出性が向上するし、あるいは、Oプラズマ処理による粗面化を行っても気泡排出性が向上する。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドの第2実施形態について図5及び図6を参照して説明する。なお、図5は同ヘッドの液室並び方向と直交する方向に沿う断面説明図、図6は液室並び方向に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッドでは、流路部材1を構成する複数の部材であるリストリクタプレート1Aとチャンバーブレート1Bとを接合する接着剤22として、第1実施形態と異なり、光触媒作用を有する物質を含有しない通常のエポキシ系樹脂接着剤を用いて、リストリクタプレート1A及びチャンバーブレート1Bの一方若しくは他方にスプレー法によって塗布して、リストリクタプレート1A及びチャンバーブレート1Bを接合している。
このようにスプレー法によって接着剤22を塗布することで、リストリクタプレート1Aの内壁面、つまり、加圧液室6の側壁面、流体抵抗部7の側壁面及び液体の流れに沿う方向の面、共通液室8の側壁面に、接着剤22の層(接着剤層)22a〜22eが形成される。また、この場合、スプレー法によって接着剤22を塗布することで、接着剤層22a〜22eの表面には着滴したときにモホロジーが形成されて凹凸が生じる。
さらに、この接着剤層22a〜22eの表面に光照射により親水性を示す光触媒作用を有する物質からなる層(以下「光触媒層」という。)23を形成した。具体的には、光触媒作用を有する物質としては酸化チタンを用いた。そして、接着剤層22a〜22eの表面をアルコールで希釈した後、スプレーコーティング、スピンコーティング、ディッピング等の方法により、有機チタン化合物を接着剤層22a〜22eの表面に塗布し加熱乾燥して光触媒層23を形成し、UV光を照射した。或いは、無機チタン化合物の水溶液を上記の方法で塗布して過熱乾燥を行って光触媒層23を形成することもできる。
この場合、光触媒層23は接着剤層の表面に形成し、流路部材1の側壁面に直接形成しないので、流路部材1を構成する材料の影響を受けることなく、光触媒作用を有する物質の層(光触媒層23)を側壁面に形成することができる。つまり、上記第1実施形態と同様に、流路部材となる部材として、本実施形態のようにSUSなどの相対的にコストが安価な部材を用いることができ、しかも複数の部材の接合を行うことによって所要の流路形状も確保することができるので、流路部材の材料選択の幅が広がる。また、光触媒作用を有する層23で接着剤22a〜22eも覆われるため、接着剤に直接液が接することがなく、接液性を考慮することなく接着剤を選定することができ、材料選択の幅が広がる。
また、加圧液室6の側壁面を形成している光触媒層23が親水性を持つことになり、この液体吐出ヘッドに液体を充填するときに気泡が付着しにくくなり、気泡排出性が向上する。さらに、光触媒層23の酸化による表面の清浄作用により液充填中における分散された固体成分の側壁表面への付着による親水性劣化を抑制できるため、長期間にわたって安定した気泡排出特性を得ることができる。
また、上述したようにモホロジーによる滑らかな凹凸形状が接着剤層22a〜22eの表面に形成されることから、光触媒層23の表面もその滑らかな凹凸形状が再現されることでも気泡排出性が向上する。Oプラズマ処理によって別途光触媒層23の表面の粗面化を行っても気泡排出性が向上する。
なお、上記実施形態と同様に、光触媒作用の効果である親水性と浄化作用の長期的な効果を確保するために、接着剤にシリカ(SiO)微粒子を含有させることもできる。この場合、このシリカは複数の部材間の接合を安定して行うためのギャップを形成するためのギャップ剤としても機能させることができる。
また、UV光照射を行うことによって、自然光よりも効率的に親水化を行うことができる。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドを備える本発明に係る液体吐出装置を含む画像形成装置の一例について図7を参照して説明する。なお、図7は同装置の機構部の全体構成を説明する概略構成図である。
この画像形成装置は、媒体の印字領域幅以上の長さのノズル列(ノズル4を並べたもの)を有するフルライン型ヘッドからなる記録ヘッドを搭載したライン型画像形成装置である。
この画像形成装置は、例えばブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色の液滴を吐出する、フルライン型の4個の本発明に係る液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッド101k、101c、101m、101y(色を区別しないときには「記録ヘッド101)という。)を備え、各記録ヘッド101はノズル4を形成した面を下方に向けて図示しないヘッドホルダに装着している。また、各記録ヘッド101に対応してヘッドの性能を維持回復するための維持回復機構102を備え、パージ処理、ワイピング処理などのヘッドの性能維持動作時には、記録ヘッド101と維持回復機構102とを相対的に移動させて、記録ヘッド101のノズル面に維持回復機構102を構成するキャッピング部材などを対向させる。
なお、ここでは、記録ヘッド101は、用紙搬送方向上流側から、ブラック、シアン、マゼンダ、イエローの順に各色の液滴を吐出する配置としているが、配置及び色数はこれに限るものではない。また、ライン型ヘッドとしては、各色の液滴を吐出する複数のノズル列を所定間隔で設けた1又は複数のヘッドを用いることもできるし、ヘッドとこのヘッドに記録液を供給する記録液カートリッジを一体とすることも別体とすることもできる。
給紙トレイ103は、用紙104を載置する底板105と、用紙104を給送するための給紙コロ(半月コロ)106を備えている。底板105はベース108に取り付けられた回転軸109を中心に回転可能であって、加圧ばね110によって給紙コロ106側に付勢されている。なお、給紙コロ106に対向して、用紙104の重送を防止するため、人工皮、コルク材等の摩擦係数の大きい材質からなる図示しない分離パッドが設けられている。また、底板105と給紙コロ106の当接を解除する図示しないリリースカムが設けられている。
そして、この給紙トレイ103から給紙された用紙104を搬送ローラ112とピンチローラ113との間に送り込むために用紙104を案内するガイド部材110、111を設けている。
搬送ローラ112は、図示しない駆動源によって回転されて、送り込まれる用紙104を記録ヘッド101に対向して配置したプラテン115に向けて搬送する。プラテン115は、記録ヘッド101と用紙104とのギャップを維持することができるものであれば、剛体構造体でもよいし、搬送ベルトなどを用いることもできる。
プラテン115の下流側には、画像が形成された用紙104を排紙するための排紙ローラ116及びこれに対向する拍車117を配置し、排紙ローラ116によって画像が形成された用紙104を排紙トレイ118に排紙する。
また、排紙トレイ118と反対側には、用紙104を手差し給紙するための手差しトレイ121と、手差しトレイ121に載置された用紙104を給紙する給紙コロ122を配置している。この手差しトレイ121から給紙される用紙104はガイド部材111に案内されて搬送ローラ112とピンチローラ113との間に送り込まれる。
この画像形成装置においては、待機状態では、リリースカムが給紙トレイ103底板105を所定位置まで押し下げ、底板105と給紙コロ106との当接を解除している。そして、この状態で、搬送ローラ112が回転されることによって、この回転駆動力が図示しないギア等により給紙コロ106及び図示しないリリースカムに伝達されて、リリースカムが底板105から離れて底板105が上昇し、給紙コロ106と用紙104が当接し、給紙コロ106の回転に伴って用紙104がピックアップされて給紙が開始され、図示しない分離爪によって一枚ずつ分離される。
そして、給送コロ106の回転によって用紙104がガイド部材110、111に案内されて搬送ローラ112とピンチローラ113との間に送り込まれ、搬送ローラ112によって用紙104がプラテン115上に送り出される。その後、用紙104の後端は給紙コロ106のDカット部に対向して当接が解除され、搬送ローラ112によってプラテン115上に搬送される。なお。給紙コロ106と搬送ローラ112との間に、補助的に、搬送回転対を設けることもできる。
このようにしてプラテン115上を搬送される用紙104に対して、記録ヘッド1から液滴を吐出して画像を形成し、画像が形成された用紙104は排紙ローラ116によって排紙トレイ118に排紙される。なお、画像形成時における紙搬送の速度と液滴吐出のタイミングは図示しない制御部によって制御される。
このように、気泡排出性の高い本発明に係るライン型の液体吐出ヘッドを備えることによって、安定した滴吐出特性が得られるので、高速で高画質画像を形成することができる。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドを備える本発明に係る液体吐出装置を含む画像形成装置の他の例について図8及び図9を参照して説明する。なお、図8は同装置の機構部の全体構成を説明する概略構成図、図9は同機構部の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型画像形成装置であり、左右の側板201A、201Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド231、232でキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ233には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための本発明に係る液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド234a、234b(区別しないときは「記録ヘッド234」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド234は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド234aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、記録ヘッド234bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。
また、キャリッジ233には、記録ヘッド234のノズル列に対応して各色のインクを供給するためのヘッドタンク235a、235b(区別しないときは「ヘッドタンク35」という。)を搭載している。このサブタンク235には各色の供給チューブ36を介して、各色のインクカートリッジ210k、210c、210m、210yから各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ202の用紙積載部(圧板)241上に積載した用紙242を給紙するための給紙部として、用紙積載部241から用紙242を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)243及び給紙コロ243に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド244を備え、この分離パッド244は給紙コロ243側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙242を記録ヘッド234の下方側に送り込むために、用紙242を案内するガイド部材245と、カウンタローラ246と、搬送ガイド部材247と、先端加圧コロ249を有する押さえ部材248とを備えるとともに、給送された用紙242を静電吸着して記録ヘッド234に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト251を備えている。
この搬送ベルト251は、無端状ベルトであり、搬送ローラ252とテンションローラ253との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト251の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ256を備えている。この帯電ローラ256は、搬送ベルト251の表層に接触し、搬送ベルト251の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト251は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ252が回転駆動されることによって図20のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド234で記録された用紙242を排紙するための排紙部として、搬送ベルト251から用紙242を分離するための分離爪261と、排紙ローラ262及び排紙コロ263とを備え、排紙ローラ262の下方に排紙トレイ203を備えている。
また、装置本体の背面部には両面ユニット271が着脱自在に装着されている。この両面ユニット271は搬送ベルト251の逆方向回転で戻される用紙242を取り込んで反転させて再度カウンタローラ246と搬送ベルト251との間に給紙する。また、この両面ユニット271の上面は手差しトレイ272としている。
さらに、キャリッジ233の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド234のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構281を配置している。この維持回復機構281には、記録ヘッド234の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)282a、282b(区別しないときは「キャップ282」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード283と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け284などを備えている。
また、キャリッジ233の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける液体回収容器であるインク回収ユニット(空吐出受け)288を配置し、このインク回収ユニット288には記録ヘッド234のノズル列方向に沿った開口部289などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ202から用紙242が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙242はガイド245で案内され、搬送ベルト251とカウンタローラ246との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド237で案内されて先端加圧コロ249で搬送ベルト251に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ256に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト251が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト251上に用紙242が給送されると、用紙242が搬送ベルト251に吸着され、搬送ベルト251の周回移動によって用紙242が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ233を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド234を駆動することにより、停止している用紙242にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙242を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙242の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙242を排紙トレイ203に排紙する。
このようなシリアル型画像形成装置であっても、気泡排出性の高い本発明に係る液体吐出ヘッドを備えることによって、安定した滴吐出特性が得られるので、高速で高画質画像を記録できるようになる。
なお、上記実施形態では本発明に係る液体吐出装置をプリンタ構成の画像形成装置に適用した例で説明したが、これに限るものではなく、例えば、プリンタ/ファックス/コピア複合機などの画像形成装置にも適用することができる。また、記録液以外の液体を用いる液体吐出装置や画像形成装置にも適用することができる。
本発明に係る液体吐出ヘッドの第1実施形態の側面説明図である。 同じく平面説明図である。 図2のA−A線に沿う液室並び方向と直交する方向の断面説明図である。 同じく液室並び方向の断面説明図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドの液室並び方向と直交する方向の断面説明図である。 同じく液室並び方向の断面説明図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドを含む液体吐出装置を備えた本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本発明に係る液体吐出装置を含む画像形成装置の他の例を示す概略構成図である。 同じく要部平面説明図である。
符号の説明
1…流路部材
2…振動板
3…ノズル板
4…ノズル
5…ノズル連通路
6…加圧液室
8…共通液室
12A…圧電素子
13…ベース部材
18…バッファ室
19…ダイアフラム部
20…連通路
21…接着剤
21a〜21e…接着剤層
22…接着剤
23…光触媒層
101…記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
134…記録ヘッド(液体吐出ヘッド)

Claims (5)

  1. 液体を吐出するノズルが連通する複数の個別流路を形成する流路部材有し、
    前記流路部材は複数の部材が接着剤で接合されて構成され、
    記個別流路の側壁面には前記接着剤の層が形成され、
    前記接着剤の層は、光照射により親水作用を示す光触媒作用を有する物質を含む
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記個別流路の側壁面に形成された光触媒作用を有する前記接着剤の層の表面は凹凸が形成されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  3. 液体吐出ヘッドから液滴を吐出する液体吐出装置において、前記液体吐出ヘッドが請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッドであることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 液体吐出ヘッドから液滴を吐出させて画像を形成する画像形成装置において、前記液体吐出ヘッドが請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッドであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1に記載の液体吐出ヘッドを製造する方法であって、前記個別流路を形成する流路部材を構成する複数の部材にスプレー法で前記光触媒作用を有する物質を含む接着剤を塗布して、前記複数の部材を接合することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
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