JP4961373B2 - 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は液体吐出ヘッド及び液体吐出ヘッドを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する液体吐出ヘッドを記録ヘッドに用いた画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる。
液体吐出ヘッドとしては、個別流路(以下「加圧液室」という。)内のインクを加圧する圧力を発生するための圧力発生手段(アクチュエータ手段)として圧電素子などで構成される圧電アクチュエータを用いたもの、発熱抵抗体などで構成されるサーマルアクチュエータを用いたもの、静電力を発生する静電アクチュエータを用いたものなどが知られている。
ところで、画像形成装置においては、より高品位な画像を、より速い印刷速度で出力できることが求められるようになっている。前者の要求に対しては、ノズルの数、密度共に増加する傾向にある。それに伴って、2つの加圧液室を隔てる間隔(又は隔壁部という。)は狭くなり、また、吐出エネルギー印加の駆動周波数も高くなる傾向にある。後者の要求に対しては、ヘッドの長尺化が試みられており、用紙の幅全領域を覆うことのできるフルライン型ヘッドも実用化されつつある。
従来、液体吐出ヘッドの加圧液室を形成する流路部材としては、シリコン、金属、ガラス、樹脂などが用いられている。
特許第3189575号公報 特開2002−361862号公報 特開2007−144886号公報
上述したように高密度化を図ることで加圧液室間隔壁の幅が狭くなる。この場合、流路部材としてシリコン基板を用いれば、隔壁の強度を得ることができるものの、シリコン基板はエッチングなどで加圧液室となる貫通穴や凹部を形成しなければならず、加工に時間がかかり、コストも高く、フルラインヘッドのようのヘッドの長尺化も困難であるという課題がある。
また、流路部材としてSUSなどの金属板を用いることで、加工が容易でコストを廉価することができるものの、高密度化による隔壁幅の狭小化によって、隔壁部の強度が得られなくなるという課題が生じている。
一方、流路部材にはノズルを形成したノズル部材や加圧液室の壁面を形成する振動板部材(圧電型ヘッドの場合)が接着剤で接合されるが、隔壁幅が狭くなることで、所要の接合強度を得ることが困難になっている。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、金属部材で形成された流路部材の流路間隔壁部の幅を狭くしても所要の強度、接合強度が得られるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、
液体を吐出するノズルが連通する複数の個別流路を形成する金属部材からなる板状の流路部材を備え、
前記流路部材の2つの個別液室を隔てる隔壁部は、少なくとも長手方向に沿う中央部の短手方向の断面形状で、前記流路部材に接合される部材との接合面が傾いている
構成とした。
本発明に係る液体吐出ヘッドは、
液体を吐出するノズルが連通する複数の個別流路を形成する金属部材からなる流路部材を備え、
前記流路部材の2つの個別液室を隔てる隔壁部は、少なくとも長手方向に沿う中央部の短手方向の断面形状で、前記2つの個別流路のそれぞれの壁面となる2つの面が同じ方向に傾いている
構成とした。
本発明に係る液体吐出ヘッドは、
液体を吐出するノズルが連通する複数の個別流路を形成する金属部材からなる流路部材を備え、
前記流路部材の2つの個別液室を隔てる隔壁部は、少なくとも長手方向に沿う中央部が両端部に対して捻られている
構成とした。
これらの本発明に係る液体吐出ヘッドにおいては、前記流路部材は2層以上の積層部材からなる構成とできる。また、前記流路部材には前記ノズルが形成されたノズル部材及び前記個別流路の壁面を形成する振動板部材の少なくともいずれかが接着剤で接合されている構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているものである。
本発明に係る液体吐出ヘッドによれば、液体を吐出するノズルが連通する複数の個別流路を形成する金属部材からなる流路部材を備え、前記流路部材の2つの個別液室を隔てる隔壁部は、少なくとも長手方向に沿う中央部の短手方向の断面形状で、前記流路部材に接合される部材との接合面が傾いている構成、少なくとも長手方向に沿う中央部の短手方向の断面形状で、前記個別流路の壁面となる面が傾いている構成、少なくとも長手方向に沿う中央部が両端部に対して捻られている構成としたので、隔壁部の強度が向上するとともに、接合面における接着剤による接合強度が向上する。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているので、安定した滴吐出を行うことができ、高画質画像を形成できる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る液体吐出ヘッドの一実施形態について図1ないし図3を参照して説明する。なお、図1は同液体吐出ヘッドの分解斜視説明図、図2は同じく液室長手方向(ノズル並び方向と直交する方向)に沿う断面説明図、図3は同じく液室短手方向(ノズル並び方向)に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、流路板(流路部材)1と、この流路板1の下面に接合した振動板部材2と、流路板1の上面に接合したノズル板3とを有し、これらによって液滴(液体の滴)を吐出するノズル4が連通する個別流路としての加圧液室(圧力室、加圧室、流路などとも称される。)6、加圧液室6にインクを供給する供給路を兼ねた流体抵抗部7、ダンパ室18を形成している。
ここで、流路板1は、SUS基板を用いて、各加圧液室6、流体抵抗部7、ダンパ室18などの開口(貫通穴)をそれぞれ形成している。なお、例えば、加圧液室6は流路板1、振動板2及びノズル板3で画成され、流路板1の加圧液室6を形成する部分は貫通穴であるが、「流路板の加圧液室」というように表現する。
振動板部材2は、図2に示すように加圧液室6側から第1層2a、第2層2b、第3層2cの3層構造のニッケルプレートで形成したもので、例えば電鋳によって作製している。なお、この振動板部材2は、例えば、ポリイミドなどの樹脂部材とSUS基板などの金属プレートとの積層部材、或いは、樹脂部材から形成したものなどを用いることもできる。
ノズル板3は、各加圧液室6に対応して多数のノズル4を形成し、流路板1に接着剤接合している。このノズル板3としては、ステンレス、ニッケルなどの金属、ポリイミド樹脂フィルムなどの樹脂、シリコン、及びそれらの組み合わせからなるものを用いることができる。また、ノズル4の内部形状(内側形状)は、ホーン形状(略円柱形状又は略円錘台形状でもよい。)に形成し、このノズル4の穴径はインク滴出口側の直径で約15〜35μmとしている。さらに、各列のノズルピッチは150dpiとした。
また、ノズル板3のノズル面(吐出方向の表面:吐出面)には、図示しない撥水性の表面処理を施した撥水処理層を設けている。撥水処理層としては、例えば、PTFE−Ni共析メッキやフッ素樹脂の電着塗装、蒸発性のあるフッ素樹脂(例えばフッ化ピッチなど)を蒸着コートしたもの、シリコン系樹脂・フッ素系樹脂の溶剤塗布後の焼き付け等、記録液物性に応じて選定した撥水処理膜を設けて、記録液の滴形状、飛翔特性を安定化し、高品位の画像品質を得られるようにしている。
そして、振動板部材2には、図2に示すように、各加圧液室6に対応して第1層2aで形成したダイアフラム部2Aの中央部に第2層2b、第3層2cの2層構造の凸部2Bを形成し、この凸部2Bに圧力発生手段(アクチュエータ手段)を構成する圧電素子部材12の駆動圧電素子柱12Aをそれぞれ接合している。また、各加圧液室6の隔壁部61に対応して3層構造部分(厚肉部2B)に圧電素子部材12の非駆動圧電素子柱12Bを接合している。
圧電素子部材12はハーフカットのダイシングによるスリット加工を施して櫛歯状に駆動圧電素子柱12Aと非駆動圧電素子柱12Bに分割して形成したもので、非駆動圧電素子柱12Bも圧電素子であるが駆動電圧を印加しないために単なる支柱となっている。この積層型圧電素子部材12はベース部材15に接合している。
なお、圧電素子部材12は、例えば厚さ10〜50μm/1層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の圧電層と、厚さ数μm/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極層とを交互に積層したものであり、内部電極を交互に端面の端面電極(外部電極)である個別電極、共通電極に電気的に接続し、これらの電極にFPCケーブル16を介して駆動信号を供給するようにしている。
また、圧電素子12の圧電方向としてd33方向の変位を用いて加圧液室6内インクを加圧する構成とすることも、圧電素子部材12の圧電方向としてd31方向の変位を用いて加圧液室6内インクを加圧する構成とすることもできる。本実施形態ではd33方向の変位を用いた構成をとっている。
さらに、振動板部材2の周囲には例えばエポキシ系樹脂或いはポリフェニレンサルファイトで射出成形により形成したフレーム部材17を接着剤で接合している。
このフレーム部材17には、各加圧液室6にインクを供給する共通液室8を形成し、共通液室8から振動板部材2に形成した供給口9を介して加圧液室6にインクが供給される。なお、フレーム部材17には共通液室8に外部からインクを供給するためのインク供給口19も形成される。
また、加圧液室6の壁面を形成する部材である振動板部材2の第1層2aで共通液室8の一部の壁面をなすダンパ面23を形成し、ダンパ面23に対応して流路板1でダンパ室18を形成している。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば駆動圧電素子柱12Aに印加する電圧を基準電位から下げることによって駆動圧電素子柱12Aが収縮し、振動板部材2が下降して加圧液室6の容積が膨張することで、加圧液室6内にインクが流入し、その後圧電素子12に印加する電圧を上げて駆動圧電素子柱12Aを積層方向に伸長させ、振動板部材2をノズル4方向に変形させて加圧液室6の容積/体積を収縮させることにより、加圧液室6内のインクが加圧され、ノズル4からインクの滴が吐出(噴射)される。
そして、駆動圧電素子柱12Aに印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板部材2が初期位置に復元し、加圧液室6が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室8から加圧液室6内にインクが充填される。そこで、ノズル4のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行うこともできる。
次に、この液体吐出ヘッドにおける流路部材としての流路板1の詳細について図4ないし図7を参照して説明する。なお、図4は流路板の要部拡大斜視説明図、図5は同じく要部平面説明図、図6は図5のA−A線に沿う断面説明図、図7は図5のB−B線に沿う断面説明図である。
この流路板1はSUSなどの金属板で形成され、図6に示すように、2つの加圧液室6、6を隔てる隔壁部61は、長手方向に沿う中央部61aの短手方向の断面形状で、流路板1に接合される部材との接合面61c、61dが流路板1自体の接合面1a(隔壁部61以外の流路板表面)に対して角度θa傾いて形成されている。それとともに、この隔壁部61は、長手方向に沿う中央部61aの短手方向の断面形状で、2つの加圧液室6、6のそれぞれの壁面となる2つの側壁面61e、61eが流路板1自体の接合面1a(隔壁部61以外の流路板表面)に垂直な面に対して同じ方向に角度θb傾いて形成されている。これに対して、図7に示すように隔壁部61の長手方向に沿う両端部61b、61bでは中央部61aのような傾きはないか、図7に示すように角度θc(θc<θa)の傾きがあるだけある。
ここで、この隔壁部61の中央部61aの部分で接合面61c、61d及び側壁面61e、61eが傾いて形成された形状は、隔壁部61の中央部61aが隔壁部61の両端部61b、61bに対して捻られて形成されている。
このように、流路板1の隔壁部61の少なくとも長手方向に沿う中央部61aが両端部61b、61bに対して予め捻られている形状とすることで、隔壁部61の強度が向上する。
また、隔壁部61の接合面61dが図8に示すように流路板1に接合される部材、例えば振動板部材2に対して角度θaの傾きを有していることで、この隙間に接着剤69を入れることにより、接着剤69のはみ出し量を抑制でき、かつ安定した接合品質を確保することができる(ノズル板3と接合される接合面61cについても同様である。)。
これに対して、隔壁部61の接合面61c又は61dが角度θaを持たない場合、つまり、流路板1に接合される部材の接合面に対して平行な面になると、接合時の加圧力を感度良くコントロールしても接着剤のはみ出し量がばらつくことになる。この接着剤のはみ出し量がばらつくことで、振動板部材2との接合の場合には吐出特性をばらつかせる要因となり、ヘッドの歩留まりを低下させてしまうこととなる。
なお、実験によると、隔壁部61の持つ角度θaは、2°〜15°程度持たせることで接合品質の向上に寄与するが、より好ましくは、3°〜8°であった。
次に、上述した流路板1の製造方法について図9ないし図11を説明して説明する。なお、図9は同製造方法の説明に供する斜視説明図、図10は要部拡大模式的断面説明図、図11は同じく隔壁部の壁面の拡大説明図である。
流路板1は、打ち抜き加工法により形成することができる。つまり、図9に示すように、加圧液室6を矢示方向に順次移動させる冶具71により打ち抜くことで、残った桟が隔壁部61となる。このとき、打ち抜きの条件として、例えば打ち抜く瞬間の抑える力を若干弱めるなどのシーケンスを適用することで、隔壁部61の中央部61aが捻られた形状が得られる。
この場合、加圧液室6の壁面となる隔壁部61の側壁面61eの部分には、図11(a)に示すように、入口側がR形状部62になり、更にせん断部63と破断部64とバリ部65が形成されるので、同図(b)に示すようにバリ部65は機械的加工によって除去することが好ましいが、側壁面61eの傾きの程度やバリ部65の大きさによっては接着剤69内に埋もれてしまうこともあるので、この場合には除去しないでもよい。
次に、本発明の他の実施形態について図12を参照して説明する。なお、図12は同実施形態における流路板の要部拡大断面説明図である。
この実施形態では、隔壁部61の傾いている接合面61c、61dの一部67を、上述したバリ部65を除去することを兼ねて、流路板1自体の接合面1a(ノズル板との接合面、振動板部材との接合面)と平行な面にしている。これにより、さらに安定した接合面が流路板1に形成されることにより、接合品質は向上することとなる。
なお、上記実施形態においては、本発明を圧電型液体吐出ヘッドに適用した例で説明しているが、個別流路を形成する流路部材を含むヘッドであれば、サーマル型液体吐出ヘッド、静電型液体吐出ヘッド、その他の液体吐出ヘッドのいずれにも適用することができる。また、液体吐出ヘッドとしてはシリアル型画像形成装置に使用される液体吐出ヘッドだけでなく、ライン型画像形成装置に使用される液体吐出ヘッドのいずれにも適用することができる。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドを備える本発明に係る画像形成装置の一例について図13及び図14を参照して説明する。なお、図13は同装置の機構部の全体構成を説明する概略構成図、図14は同機構部の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型画像形成装置であり、左右の側板201A、201Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド231、232でキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ233には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための本発明に係る液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド234a、234b(区別しないときは「記録ヘッド234」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド234は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド234aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、記録ヘッド234bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。なお、ここでは2ヘッド構成で4色の液滴を吐出する構成としているが、各色毎の記録ヘッドを備えることもできるし、4色の液滴を吐出する複数のノズルを並べたノズル列を有する1つの記録ヘッド構成とすることもできる。
また、キャリッジ233には、記録ヘッド234のノズル列に対応して各色のインクを供給するためのサブタンク235a、235b(区別しないときは「サブタンク235」という。)を搭載している。このサブタンク235には各色の供給チューブ236を介して、供給ユニット224によって各色のインクカートリッジ210から各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ202の用紙積載部(圧板)241上に積載した用紙242を給紙するための給紙部として、用紙積載部241から用紙242を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)243及び給紙コロ243に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド244を備え、この分離パッド244は給紙コロ243側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙242を記録ヘッド234の下方側に送り込むために、用紙242を案内するガイド部材245と、カウンタローラ246と、搬送ガイド部材247と、先端加圧コロ249を有する押さえ部材248とを備えるとともに、給送された用紙242を静電吸着して記録ヘッド234に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト251を備えている。
この搬送ベルト251は、無端状ベルトであり、搬送ローラ252とテンションローラ253との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト251の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ256を備えている。この帯電ローラ256は、搬送ベルト251の表層に接触し、搬送ベルト251の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト251は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ252が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド234で記録された用紙242を排紙するための排紙部として、搬送ベルト251から用紙242を分離するための分離爪261と、排紙ローラ262及び排紙コロ263とを備え、排紙ローラ262の下方に排紙トレイ203を備えている。
また、装置本体の背面部には両面ユニット271が着脱自在に装着されている。この両面ユニット271は搬送ベルト251の逆方向回転で戻される用紙242を取り込んで反転させて再度カウンタローラ246と搬送ベルト251との間に給紙する。また、この両面ユニット271の上面は手差しトレイ272としている。
さらに、キャリッジ233の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド234のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む本発明に係るヘッドの維持回復装置である維持回復機構281を配置している。この維持回復機構281には、記録ヘッド234の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)282a、282b(区別しないときは「キャップ282」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード283と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け284などを備えている。
また、キャリッジ233の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける液体回収容器であるインク回収ユニット(空吐出受け)288を配置し、このインク回収ユニット288には記録ヘッド234のノズル列方向に沿った開口部289などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ202から用紙242が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙242はガイド245で案内され、搬送ベルト251とカウンタローラ246との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド237で案内されて先端加圧コロ249で搬送ベルト251に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ256に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト251が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト251上に用紙242が給送されると、用紙242が搬送ベルト251に吸着され、搬送ベルト251の周回移動によって用紙242が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ233を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド234を駆動することにより、停止している用紙242にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙242を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙242の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙242を排紙トレイ203に排紙する。
このように、この画像形成装置では本発明に係る液体吐出ヘッドを記録ヘッドとして備えているので、ヘッドの信頼性が向上し、安定した記録を行うことができる。
なお、上記実施形態では本発明をプリンタ構成の画像形成装置に適用した例で説明したが、これに限るものではなく、例えば、プリンタ/ファックス/コピア複合機などの画像形成装置に適用することができる。また、狭義のインク以外の液体や定着処理液などを用いる画像形成装置にも適用することができる。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一実施形態の分解斜視説明図である。 同液体吐出ヘッドの液室長手方向に沿う断面説明図である。 同じく液室短手方向に沿う断面説明図である。 同じく流路板の要部拡大斜視説明図である。 同じく流路板の要部平面説明図である。 図5のA−A線に沿う断面説明図である。 図5のB−B線に沿う断面説明図である。 同じく流路板と振動板部材の接合状態の説明に供する説明図である。 流路板の製造方法の説明に供する斜視説明図である。 同じく要部拡大模式的断面説明図である。 同じく隔壁部の壁面の拡大説明図である。 本発明の他の実施形態における流路板の要部拡大断面説明図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドを含む本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 同じく要部平面説明図である。
符号の説明
1…流路板
2…振動板
3…ノズル板
4…ノズル
6…加圧液室
8…共通液室
12…圧電素子部材
61…隔壁部
61a…隔壁部の中央部
61b…隔壁部の端部
234…記録ヘッド(液体吐出ヘッド)

Claims (6)

  1. 液体を吐出するノズルが連通する複数の個別流路を形成する金属部材からなる板状の流路部材を備え、
    前記流路部材の2つの個別液室を隔てる隔壁部は、少なくとも長手方向に沿う中央部の短手方向の断面形状で、前記流路部材に接合される部材との接合面が傾いている
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 液体を吐出するノズルが連通する複数の個別流路を形成する金属部材からなる流路部材を備え、
    前記流路部材の2つの個別液室を隔てる隔壁部は、少なくとも長手方向に沿う中央部の短手方向の断面形状で、前記2つの個別流路のそれぞれの壁面となる2つの面が同じ方向に傾いている
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  3. 液体を吐出するノズルが連通する複数の個別流路を形成する金属部材からなる流路部材を備え、
    前記流路部材の2つの個別液室を隔てる隔壁部は、少なくとも長手方向に沿う中央部が両端部に対して捻られている
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記流路部材は2層以上の積層部材からなることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記流路部材には前記ノズルが形成されたノズル部材及び前記個別流路の壁面を形成する振動板部材の少なくともいずれかが接着剤で接合されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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