JP5857559B2 - 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は液体吐出ヘッド及び画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。
液体吐出ヘッドとしては、圧電型、静電型、サーマル型など使用するアクチュエータに応じて種々のものが知られている。例えば、圧電型ヘッドは、液滴を吐出する複数のノズルがそれぞれ連通する個別液室(加圧室、圧力室、個別流路、加圧液室、加圧液室などとも称される。)と、個別液室に連通する流体抵抗部と、各個別液室に液体を供給する共通液室からの液体を導入する液体導入部とを形成する流路板と、個別液室、流体抵抗部及び液体導入部の壁面を形成する振動板部材と、振動板部材の個別液室に対する振動領域を変位させる圧電アクチュエータを備えている。
ところで、高画質画像を高速で形成するために、個別液室の配列方向(これを「短手方向」という。)におけるノズル配列密度を高くする必要がある。この結果、個別液室(以下、「個別液室」という。)の短手方向の幅が狭くなるとともに、隣り合う個別液室間の隔壁の幅も狭くする。
そのため、個別液室に発生した圧力が隣接する隣り合う個別液室に影響を与えるクロストーク(以下、これを「隣接クロストーク」という。)が生じ易くなる。隣接クロストークを抑制するためには、例えば、個別液室から流路板を貫通してノズルに至る連通管を細くし、連通管の隣り合う隔壁部分の剛性を上げたり、個別液室の液室高さを低くして液室間隔壁の剛性を上げることが行われている。
しかしながら、個別液室からノズルに通じる連通管を細くした場合、個別液室の流体インピーダンスが高くなり、吐出特性が低下し、あるいは、連通管の加工に時間がかかり高コストになる。また、個別液室の高さを低くすることは、個別液室の内部圧力により、流路板全体が変形し吐出特性が低下するクロストーク(以下、これを「全体クロストーク」と称する。)が発生し易くなって、滴吐出特性が低下する。
そこで、従来、個別液室の側壁は振動板側から離れる方向に向かって側壁の傾きが漸減するような曲率を持つ構成としたものがある(特許文献1)。
また、流路基板と振動板との間に振動板で構成される空間部を有し、この空間部の幅よりも圧力発生室の空間部側の幅の方が狭い構成としたものがある(特許文献2)。
さらに、供給路の入口部分から前記ノズルに至るまでの流路の壁面のうち、アクチュエータ手段が配置される側の壁面以外の壁面は、常にノズル面に対して傾きを有し連続的に変化する傾斜面である構成としたものがある(特許文献3)。
特開2008−155472号公報 特開2002−103618号公報 特開2011−056692号公報
しかしながら、特許文献1、3に開示されているように、液室間隔壁から個別液室の振動板に対向する対向面に至る面を曲率を持たせた面を高精度に形成することは困難であるという課題がある。
また、特許文献2に開示されているように、振動板で構成される空間部により圧電素子の変位領域を確保しても、液体の流れる流路基板の流路の幅が狭く、流体抵抗値が高くなってしまうため、吐出性能が低下するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で液室内の液の流量を十分に確保しつつクロストークを抑制し、滴吐出性能を確保することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る液体吐出ヘッドは、
液滴を吐出する複数のノズルがそれぞれ連通する溝状の複数の個別液室を形成する流路部材と、
前記個別液室の一部の壁面を形成する壁面形成部材と、を有し、
前記複数の個別液室の配列方向を短手方向、前記複数の個別液室の配列方向と直交する方向を長手方向とするとき、
短手方向の断面において、隣り合う前記個別液室間の隔壁面と前記個別液室の前記壁面形成部材に対向する対向面とは第1の傾斜面で繋がれ、
前記第1の傾斜面は長手方向に沿って形成され
前記個別液室の液体流入側には、前記個別液室の短手方向の幅よりも狭い幅を有する流体抵抗部が設けられ、
前記対向面の短手方向の幅は、前記流体抵抗部の短手方向の幅以下である
構成とした。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているものである。
本発明に係る液体吐出ヘッドは、液室断面積を大きく変動させることなく液室間隔壁の剛性を高めることができ、液室内の液の流量を十分に確保しつつ簡単な構成でクロストークを抑制し、滴吐出性能を確保することができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているので、高画質画像を形成できる。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一例を示す液室長手方向に沿う要部断面説明図である。 図1のZ−Z線に沿う液室短手方向の要部断面説明図である。 本発明の第1実施形態の説明に供する図2と同様な要部断面説明図である。 同じく流路板を振動板部材側から見た平面説明図である。 図4のX1−X1線に沿う断面説明図である。 本発明の第2実施形態における流路板を振動板部材側から見た平面説明図である。 本発明の第3実施形態における流路板を振動板部材側から見た平面説明図である。 図7のX2−X2線に沿う断面説明図である。 本発明の第4実施形態における流路板を振動板部材側から見た平面説明図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドを備える本発明に係る画像形成装置の一例を示す機構部の側面説明図である。 同機構部の要部平面説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る液体吐出ヘッドの一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同ヘッドの液室長手方向に沿う要部断面説明図、図2は図1のZ−Z線に沿う液室短手方向の要部断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、流路部材としての流路板(流路基板、液室基板)1と、この流路板1の下面に接合した壁面形成部材である振動板部材2と、流路板1の上面に接合したノズル板3とを有し、これらによって液滴(液体の滴)を吐出する複数のノズル4がノズル連通路(連通管)5を介してそれぞれ連通する個別液室としての複数の個別液室6が形成され、フレーム部材17に形成した共通液室10から振動板部材2に形成した流入口9を介して各個別液室6に液体導入部8及び流体抵抗部7を介してインクを供給する。ここでノズル板3と流路板1は一体で形成される構成であってもよい。
流路板1は、シリコン基板を異方性エッチングして、ノズル連通路5、個別液室6、流体抵抗部7、液体導入部8などの開口部や溝部をそれぞれ形成している。ノズル連通路5及び個別液室6などを形成するエッチングで残された部分が流路間隔壁(液室間隔壁)30となる。
振動板部材2は、個別液室6、流体抵抗部7及び液体導入部8の壁面を形成する壁面部材であり、変形可能な第1層2Aと、第1層2A上に積層した第2層2Bとからなり、各液室6の壁面を形成する変形可能な第1層2Aで形成された薄肉部である振動領域(ダイアフラム部)2aを有し、振動領域2aに第2層2Bで形成した島状凸部2bに、振動領域2aを変形させ、液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(アクチュエータ手段、圧力発生手段)としての柱状の電気機械変換素子である積層型圧電部材12の圧電柱12Aが接合されている。
圧電部材12はハーフカットダイシングにより櫛歯状に圧電柱12A、12Bを形成したものであり、圧電柱12Aは駆動波形を印加する駆動柱となり、圧電柱12Bは駆動波形を印加しないで液室間隔壁30を支持する支柱である非駆動柱となる。すなわち、圧電部材12の圧電柱12A、12Bは個別液室6の配列密度の2倍の密度で配列された所謂バイピッチ構造としている。この圧電部材12の下端面はベース部材13に接合している。
そして、駆動柱12Aは、振動板部材2の振動領域2aに設けられた島状凸部(厚肉部)2bに接着剤で接合されている。非駆動柱12Bは、振動板部材2の液室間隔壁30に対応して設けられた厚肉部2cに接着剤で接合されている。
この圧電部材12は、例えば厚さ10〜50μm/1層のチタン酸ジルコン酸鉛(PX1T)の圧電層21と、厚さ数μm/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極層22A、22Bとを交互に積層し、内部電極22を交互に端面の端面電極(外部電極)である個別電極23及び共通電極24にそれぞれ電気的に接続したものである。そして、個別電極23にはFPC15の個別電極ラインが半田接合され、また、共通電極24は圧電部材12の端部に電極層を設けて個別電極23側端面に回し込んでFPC15のGN電極(共通電極ライン)に接続している。FPC15には図示しないドライバICが実装されており、これにより駆動柱12Aへの駆動電圧印加を制御している。
ノズル板3は、ニッケル(Ni)の金属プレートから形成したもので、エレクトロフォーミング法(電鋳)で製造している。このノズル板3には各個別液室6に対応して直径10〜35μmのノズル4を形成し、流路板1に接着剤接合している。そして、このノズル板3の液滴吐出側面(吐出方向の表面:吐出面、又は液室6側と反対の面)には撥水層を設けている。
また、FPC15を実装した(接続した)圧電柱12A及びベース部材13などで構成される圧電型アクチュエータの外周側には、エポキシ系樹脂或いはポリフェニレンサルファイトで射出成形により形成したフレーム部材17を接合している。そして、このフレーム部材17には共通液室10を形成し、更に共通液室10に外部からインクを供給するために連結管を介して供給口を形成し、この供給口は更に図示しないサブタンクやインクカートリッジなどのインク供給源に接続される。
このヘッドでは、圧電柱12A、12Bは300dpiの間隔でダイシングされており.それが対向して2列配置され、個別液室6及びノズル4は、1列150dpiの間隔で2列がそれぞれ千鳥配置に整列しており,300dpiの解像度を1スキャンで得ることができる構成としている。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば駆動柱12Aに印加する電圧を基準電位から下げることによって圧電柱12Aが収縮し、振動板部材2の液室壁面を形成する振動領域2aが下降して個別液室6の容積が膨張することで、個別液室6内にインクが流入し、その後圧電柱12Aに印加する電圧を上げて圧電柱12Aを積層方向に伸長させ、振動板部材2の振動領域2aをノズル4方向に変形させて液室6の容積を収縮させることにより、液室6内のインクが加圧され、ノズル4からインク滴が吐出(噴射)される。
そして、圧電柱12Aに印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板部材2の振動領域2aが初期位置に復元し、液室6が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室10から液室6内にインクが充填される。そこで、ノズル4のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行なうこともできる。
次に、本発明の第1実施形態について図3ないし図5を参照して説明する。なお、図3は同実施形態の説明に供する図2と同様な要部断面説明図、図4は同じく流路板を振動板部材側から見た平面説明図、図5は図4のX1−X1線に沿う断面説明図である。また、図4中のハッチングは見やすくするために付したもので、断面を示すものではない。
ここで、複数の個別液室6の配列方向を短手方向、複数の個別液室6の配列方向と直交する方向を長手方向とするとき、図5に示すように、短手方向の断面において、隣り合う個別液室6、6間の液室間隔壁30の壁面である隔壁面31と、個別液室6の壁面形成部材である振動板部材2に対向する対向面である天面32とは、第1の傾斜面33、33で繋がれて、図4に示すように、第1の傾斜面33は個別液室6の長手方向に沿って個別液室6のほぼ全域にわたって形成されている。
また、第1の傾斜面33は、長手方向の少なくともノズル側端部では、図3及び図4に示すように、壁面形成部材である振動板部材2側から見て、隔壁面31及び対向面である天面32と第2の傾斜面34で繋がれている。これにより、個別液室6は、長手方向のノズル側端部で短手方向の幅が漸次広がることになる。
このように、液室間隔壁30の壁面31と天面32とは、第1の傾斜面33で繋がれて、第1の傾斜面33は個別液室6の長手方向に沿って個別液室6の全域にわたって形成されている構成とすることで、液室間隔壁30の剛性を高めることができ、簡単な構成でクロストークを抑制し、滴吐出性能を確保することができる。
また、第1の傾斜面33の長手方向端部では第2の傾斜面34が設けられていることで、流体抵抗部7との間や連通管5との間でインクの流れを阻害したり、気泡が滞留することを防止できる。
なお、シリコンからなる流路板1に通常のウエットエッチングを行っても上述した第1の傾斜面33を有する個別液室6となる溝形状を形成することはできない。そこで、ウェットエッチングで使用するマスクパターンを、串歯状に形成することで、シリコンの異方性エッチングによって第1の傾斜面33を有する溝形状を形成することができる。つまり、ウエットエッチングのマスク設計のみで第1の傾斜面33を形成することができ、コストの上昇を招くことなく、液室間隔壁の剛性を向上させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について図6を参照して説明する。なお、図6は同実施形態における流路板を振動板部材側から見た平面説明図である。
本実施形態では、個別液室6の天面32の短手方向の幅と、流体抵抗部7の短手方向の幅はいずれも幅Aになるように形成されている。
これにより、流体抵抗部7から個別液室6へのインクの流れが阻害されず、液室間隔壁の剛性の向上と共に、気泡排出性の向上も図ることができる。
次に、本発明の第3実施形態について図7及び図8を参照して説明する。なお、図7は同実施形態における流路板を振動板部材側から見た平面説明図、図8は図7のX2−X2線に沿う断面説明図である。
本実施形態では、短手方向断面において、1つの個別液室6の一方の液室間隔壁30の壁面31a及び他方の液室間隔壁30の壁面31bのうち、一方の液室間隔壁30の壁面31aと天面32との間のみ傾斜面33にて繋いでいる。
このように、1つの個別液室の壁面を形成する2つの液室間隔壁の一方の隔壁の壁面との天面との間にのみ傾斜面を形成することで、両側の壁面と天面との間に傾斜面を形成する前記第1実施形態よりも液室間隔壁の剛性を高めることができる。
次に、本発明の第4実施形態について図9を参照して説明する。なお、図9は同実施形態における流路板を振動板部材側から見た平面説明図である。
本実施形態では、前記第2、第3実施形態を組み合わせて、傾斜面33を一方の隔壁30の壁面31a側のみに形成することで、天面32を他方の隔壁30側に寄せ、流体抵抗部7も天面32と同じ短手方向位置に寄せて形成し、天面32の短手方向の幅と流体抵抗部7の短手方向の幅はいずれも幅Aになるように形成している。
このように構成することで、隔壁の剛性を高めるとともに、流体抵抗部から個別液室へのインクの流れを阻害せず、気泡排出性も高めることができる。
なお、上記各実施形態の液体吐出ヘッドにインクを供給するタンクを一体にしインクタンク一体型ヘッドを構成することもできる。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドを備える本発明に係る画像形成装置の一例について図10及び図11を参照して説明する。なお、図10は同装置の機構部の側面説明図、図11は同機構部の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型画像形成装置であり、左右の側板221A、221Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド231、232でキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ233には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための本発明に係る液体吐出ヘッドと同ヘッドに供給するインクを収容するタンクを一体化した記録ヘッド234を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド234は、それぞれ2つのノズル列を有し、一方の記録ヘッド234aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、他方の記録ヘッド234bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。なお、ここでは2ヘッド構成で4色の液滴を吐出する構成としているが、1ヘッド当たり4ノズル列配置とし、1個のヘッドで4色の各色を吐出させることもできる。
また、記録ヘッド234のタンク235には各色の供給チューブ236を介して、供給ユニット224によって各色のインクカートリッジ210から各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ202の用紙積載部(圧板)241上に積載した用紙242を給紙するための給紙部として、用紙積載部241から用紙242を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)243及び給紙コロ243に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド244を備え、この分離パッド244は給紙コロ243側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙242を記録ヘッド234の下方側に送り込むために、用紙242を案内するガイド部材245と、カウンタローラ246と、搬送ガイド部材247と、先端加圧コロ249を有する押さえ部材248とを備えるとともに、給送された用紙242を静電吸着して記録ヘッド234に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト251を備えている。
この搬送ベルト251は、無端状ベルトであり、搬送ローラ252とテンションローラ253との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト251の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ256を備えている。この帯電ローラ256は、搬送ベルト251の表層に接触し、搬送ベルト251の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト251は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ252が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド234で記録された用紙242を排紙するための排紙部として、搬送ベルト251から用紙242を分離するための分離爪261と、排紙ローラ262及び排紙コロ263とを備え、排紙ローラ262の下方に排紙トレイ203を備えている。
また、装置本体の背面部には両面ユニット271が着脱自在に装着されている。この両面ユニット271は搬送ベルト251の逆方向回転で戻される用紙242を取り込んで反転させて再度カウンタローラ246と搬送ベルト251との間に給紙する。また、この両面ユニット271の上面は手差しトレイ272としている。
さらに、キャリッジ233の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド234のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む本発明に係るヘッドの維持回復装置である維持回復機構281を配置している。この維持回復機構281には、記録ヘッド234の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)282a、282b(区別しないときは「キャップ282」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード283と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け284などを備えている。
また、キャリッジ233の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け288を配置し、この空吐出受け288には記録ヘッド234のノズル列方向に沿った開口部289などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ202から用紙242が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙242はガイド245で案内され、搬送ベルト251とカウンタローラ246との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド237で案内されて先端加圧コロ249で搬送ベルト251に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ256に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト251が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト251上に用紙242が給送されると、用紙242が搬送ベルト251に吸着され、搬送ベルト251の周回移動によって用紙242が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ233を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド234を駆動することにより、停止している用紙242にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙242を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙242の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙242を排紙トレイ203に排紙する。
このように、この画像形成装置では、本発明に係る液体吐出ヘッドを記録ヘッドとして備えるので、高画質画像を安定して形成することができる。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
1 流路板
2 振動板部材
3 ノズル板
4 ノズル
5 ノズル連通路
6 加圧液室(個別液室)
7 流体抵抗部
8 液体導入部
10 共通液室
12 圧電部材
30 液室間隔壁
31、31a、31b 隔壁面
32 天面(対向面)
33 第1の傾斜面
34 第2の傾斜面
233 キャリッジ
234a、234b 記録ヘッド

Claims (7)

  1. 液滴を吐出する複数のノズルがそれぞれ連通する溝状の複数の個別液室を形成する流路部材と、
    前記個別液室の一部の壁面を形成する壁面形成部材と、を有し、
    前記複数の個別液室の配列方向を短手方向、前記複数の個別液室の配列方向と直交する方向を長手方向とするとき、
    短手方向の断面において、隣り合う前記個別液室間の隔壁面と前記個別液室の前記壁面形成部材に対向する対向面とは第1の傾斜面で繋がれ、
    前記第1の傾斜面は長手方向に沿って形成され、
    前記個別液室の液体流入側には、前記個別液室の短手方向の幅よりも狭い幅を有する流体抵抗部が設けられ、
    前記対向面の短手方向の幅は、前記流体抵抗部の短手方向の幅以下である
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 液滴を吐出する複数のノズルがそれぞれ連通する溝状の複数の個別液室を形成する流路部材と、
    前記個別液室の一部の壁面を形成する壁面形成部材と、を有し、
    前記複数の個別液室の配列方向を短手方向、前記複数の個別液室の配列方向と直交する方向を長手方向とするとき、
    短手方向の断面において、隣り合う前記個別液室間の隔壁面と前記個別液室の前記壁面形成部材に対向する対向面とは第1の傾斜面で繋がれ、
    前記第1の傾斜面は長手方向に沿って形成され、
    前記第1の傾斜面は、前記個別液室の両側の隔壁面のいずれか一方と前記対向面との間に設けられている
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  3. 前記第1の傾斜面の長手方向の少なくとも前記ノズル側端部では、前記壁面形成部材側から見て、前記隔壁面及び前記対向面と第2の傾斜面で繋がれ、
    前記対向面の短手方向の幅が前記隔壁面と前記第1の傾斜面で繋がる部分から前記ノズルに連通する部分に向かって漸次広がる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記第1の傾斜面は、前記個別液室の両側の隔壁面と前記対向面との間にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記個別液室の液体流入側には、前記個別液室の短手方向の幅よりも狭い幅を有する流体抵抗部が設けられ、
    前記流体抵抗部の短手方向の幅と前記対向面の短手方向の幅が同じであり、
    前記対向面及び前記流体抵抗部は、前記個別液室の並び方向に偏って配置されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記流路部材はシリコンからなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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