JP4984947B2 - 物品取得ゲーム装置 - Google Patents

物品取得ゲーム装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4984947B2
JP4984947B2 JP2007034051A JP2007034051A JP4984947B2 JP 4984947 B2 JP4984947 B2 JP 4984947B2 JP 2007034051 A JP2007034051 A JP 2007034051A JP 2007034051 A JP2007034051 A JP 2007034051A JP 4984947 B2 JP4984947 B2 JP 4984947B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
acquisition unit
prize
prize acquisition
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007034051A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008194315A (ja
Inventor
光晴 深沢
英樹 渡辺
信人 柏木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sega Corp
Original Assignee
Sega Corp
Sega Games Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sega Corp, Sega Games Co Ltd filed Critical Sega Corp
Priority to JP2007034051A priority Critical patent/JP4984947B2/ja
Priority to PCT/JP2008/052295 priority patent/WO2008099826A1/ja
Priority to US12/527,095 priority patent/US7918458B2/en
Priority to TW097105240A priority patent/TW200914102A/zh
Publication of JP2008194315A publication Critical patent/JP2008194315A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4984947B2 publication Critical patent/JP4984947B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63FCARD, BOARD, OR ROULETTE GAMES; INDOOR GAMES USING SMALL MOVING PLAYING BODIES; VIDEO GAMES; GAMES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • A63F9/00Games not otherwise provided for
    • A63F9/30Capturing games for grabbing or trapping objects, e.g. fishing games
    • A63F9/305Fishing games
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63FCARD, BOARD, OR ROULETTE GAMES; INDOOR GAMES USING SMALL MOVING PLAYING BODIES; VIDEO GAMES; GAMES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • A63F9/00Games not otherwise provided for
    • A63F9/30Capturing games for grabbing or trapping objects, e.g. fishing games

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Coin-Freed Apparatuses For Hiring Articles (AREA)

Description

本発明は物品取得ゲーム装置に関する。さらに詳述すると、本発明は、開閉する例えば一対のアームによって景品等の物品を取得する遊戯のためのゲーム装置の改良に関する。
筐体の内部に収納された景品(例えばぬいぐるみ等)ないしは当該景品と交換可能な物品の取得を目的とするクレーンゲーム機のようなゲーム装置(以下、物品取得ゲーム装置という)は、その操作に面白味があるとともに、景品に人気のあるキャラクタ等を用いることでプレイヤの挑戦意欲をそそるため、ゲームセンターはもちろんのこと、一般の店舗やショッピングモール等にも多く設置されている。従来、このような物品取得ゲーム装置として様々なものが提案され、商品化されている。
上述のような物品取得ゲーム装置としては、例えばUFOのような形をした装置(以下、景品取得部あるいは物品取得部という)に爪付きの一対の開閉アームを設けたものが多く利用されている。この場合、物品取得部はプレイヤの操作に応答して筐体内をまず水平に移動し、その後、当該位置の真下にてアームを開閉する動作をし、さらに物品受取口の真上に移動して再びアームを開閉する動作をする。このような一連の動作中、例えばアーム先端の爪を利用して物品を把持して持ち上げ、物品受取口の真上まで落とさずに運ぶことができれば当該物品を手に入れることができる。
このような物品取得ゲーム装置の場合、ゲームが行われている以外のとき、物品取得部は例えば物品投入ガイド等からなる物品受取口の真上等の初期位置(ホームポジション)にて待機した状態となっている。また、ゲーム開始後に当該物品取得部が筐体内を水平移動するときは、初期位置と同じ高さのままで移動する場合が一般に多い。このようにしてプレイヤに指示された位置まで水平移動した物品取得部は、その位置で下降し、目的とする物品の間近にて開閉動作を行った後で上昇し、物品投入ガイドの真上まで移動してから再度開閉動作をし、その後、ホームポジションである初期位置に復帰するようになっている(例えば特許文献1参照)。
ところで、上述のような物品取得ゲーム装置においては、傾きや量、積み方といった物品のレイアウトの仕方次第でゲームの難易度が変わってくることから、ユーザ(例えばゲームセンターや店舗などのサービス提供側)の側にて色々な配置が試されることが一般に多い。また、客(プレイヤ)の目を惹き、あるいは興味を惹くといった観点から、多数の物品を山積みしたり、物品落し口の傍に物品を配置したりといったように多様化したディスプレイが見かけられるようになっている。
特開2004−255172号公報
しかしながら、上述のように物品のディスプレイが多様化され種々の工夫が凝らされるようになっているのに対し、物品取得部の動作は一般に従来と大きく変わるところがなくいわば画一的であるため、ディスプレイのかかる多様化に対応し切れていない部分がある。具体的には、以前のように物品を単に積み上げるばかりではなく、物品落し口自体に物品を配置して簡単に取得できそうなレイアウト、より具体的には例えばキャラクタの手を物品落し口に引っ掛けた状態で上体のみを出しておき、少し押し込めば落ちるかのように見せかけたレイアウトが常態化しつつある一方で、物品取得部についての動作機構ないしは動作処理が従来のものと殆ど変わっていないという状況下では、このようにディスプレイを多様化したとしてもゲームの更なる興趣性を十分に実現できない場合がある。
そこで、本発明は、物品落し口に物品を引っ掛けておくといったように多様化するディスプレイにも対応した動作を行い得るようにした物品取得ゲーム装置を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するべく本発明者は種々の検討を行った。例えば従来の物品取得ゲーム装置の場合、物品取得部を昇降させるための装置(昇降装置)の一般的な機構としては、径の異なる複数本のパイプを組み合わせて伸縮自在の支持部を構成し、該支持部の下端に物品取得部を吊り下げた状態で昇降させるというものがある。またこの場合においては、物品取得部をワイヤで吊るした状態とし、該ワイヤを巻き取ることによって物品取得部を上昇させ、あるいはワイヤを送り出すことによって物品取得部を自重で下降させるようにしているものがある。また、下降した物品取得部が物品の上に乗っかったり、物品を置いてある台(戴置部)の上面に突き当たったりして止まった場合には、センサ(例えばリミットスイッチ)により当該物品取得部がいわば底付き状態となったことを検出し、検出後は直ちにワイヤの送り出しを停止させている場合がある。
一方で、上述のように物品落し口に引っ掛かった状態で配置されている物品は、見た目にはいかにも簡単に落とせそうな雰囲気であっても、実際には少しきつい状態でレイアウトされていることが多い。このような場合、当該物品はある程度の荷重で物品落し口に押し込むような動作を外部から与えないと落とし切れないような状態になっていることが多く、プレイヤの興味を惹き付けるという点からも簡単には落とせないような(取得されないような)配置となっているのが実際である。
ディスプレイが多様化するなか、このようなレイアウトがいわば常態化しつつあることに着目し、プレイヤ側のゲーム心理をも考慮しながら検討を重ねた結果、本発明者はかかる課題の解決に結び付く新たな知見を得るに至った。本発明はかかる知見に基づくものであり、複数の物品を収容する物品収容部と、物品収容部内の物品を取得する物品取得部と、物品取得部を昇降させる昇降手段と、昇降手段による物品取得部の動きを制御する制御手段と、昇降手段により下降している物品取得部が、物品を含む物品収容部内の物体に衝突したことを検出する検出手段と、を備え、制御手段は、検出手段からの検出信号を受信してからも昇降手段が物品取得部の下降を継続するよう動作させ、その継続した下降移動後に物品取得部の下降移動を停止させる制御を実行する、というものである。
一般に、従来の物品取得ゲーム装置においては、上述したように物品取得部が底付き状態になると直ちに昇降装置を停止させる(あるいは昇降装置を逆方向に駆動させて当該物品取得部を上昇させる)という動作を行うこともあり、物品取得部の重量(自重)がすべて荷重として物品に作用するわけではない。すなわち、仮に物品取得部の重量が1kgだとしても取得対象たる物品に対しては例えば700g相当程度の荷重が作用しているに過ぎず、要は、物品取得部が底付き状態(下方への一応の移動限界に到達した状態)になると直ぐに昇降装置を停止させている場合はそれ以上の十分な荷重を作用させるまでに至らない。この点、本発明にかかる物品取得ゲーム装置の場合には、下降した物品取得部が底付き状態になったことを検出したとしても直ぐに昇降装置を停止させるようなことはせず、一定のタイムラグをおいてから昇降装置の次動作(例えば物品取得部を下降させる動きを停止するという動作)に移行させるから、例えば物品落し口に引っ掛かった状態の物品に対して荷重をより長時間作用させることができる。また、底付き状態となってから、昇降装置による下降動作が止まるまでの間にタイムラグ(時間差)が設けられるから、支持部(あるいは例えばワイヤ)によって吊り下げられた状態となっている物品取得部はその分だけ開放されて物品に乗っかった状態となり、当該物品に自重を十分に作用させうる状態ともなる。既述のように従来の動作によって及ぼしうる力(荷重)には自ずと上限があったが、本発明にかかる物品取得ゲーム装置によればこの上限を超える値の荷重を作用させることができ、しかも当該荷重をある一定時間作用させることができる。したがって、物品落し口に引っ掛けてレイアウトされた物品を下方へと押込む動作が実現されるというように、多様化するディスプレイにも対応した動作を行うことが可能となる。
かかる物品取得ゲーム装置は、物品取得部を水平方向へ移動させる移動手段と、移動手段により物品取得部が移動した水平位置を検出する位置検出手段と、を有し、制御手段は、位置検出手段により物品取得部が予め設定した水平方向における一定範囲内に位置するかを判定し、一定範囲内に位置する場合には、検出手段からの検出信号を受信してからも昇降手段が物品取得部の下降を継続するよう動作させ、その継続した下降移動後に物品取得部の下降移動を停止させる制御を実行し、一定範囲内に位置しない場合には、検出手段からの検出信号を受信すると、昇降手段による物品取得部の下降を停止させる制御を実行することが好ましい。
また、物品取得ゲーム装置は、物品収容部内に配設され、物品収容部内の物品を投入させる物品投入口をさらに備え、位置検出手段は、物品取得部が物品投入口の上方における一定範囲内に位置するかを検出するものであり、制御手段は、位置検出手段により物品取得部が物品投入口の上方における一定範囲内に位置するかを判定し、一定範囲内に位置する場合には、検出手段からの検出信号を受信してからも昇降手段が物品取得部の下降を継続するよう動作させ、その継続した下降移動後に物品取得部の下降移動を停止させる制御を実行することがさらに好ましい。
さらに、物品取得ゲーム装置は、制御手段による検出信号の受信後、制御手段の制御の下、昇降手段によって物品取得手段が下降移動を継続してから停止するまでの時間又は距離を調整する調整手段を備えていることが好ましい。
また、本発明にかかる物品取得ゲーム装置は、複数の物品を収容する物品収容部と、物品収容部内の物品を取得する物品取得部と、物品取得部を昇降させる昇降手段と、昇降手段による物品取得部の動きを制御する制御手段と、昇降手段により下降している物品取得部が、物品を含む物品収容部内の物体に衝突したことを検出する検出手段と、プレイヤが物品を取得するための操作を行う操作手段と、を備え、制御手段は、操作手段からの操作信号を受信した際、検出手段からの検出信号を受信してからも昇降手段が物品取得部の下降を継続するよう動作させ、その継続した下降移動後に物品取得部の下降移動を停止させる制御を実行するというものである。
このように、かかる物品取得ゲーム装置において、制御手段は、検出手段からの検出信号を受信してからも昇降手段が物品取得部の下降を継続するよう動作させ、その継続した下降移動後に物品取得部の下降移動を停止させる制御を実行する。このため、プレイヤが操作手段に対して物品を取得するための操作を行ってから実際に物品取得部の下降動作が停止するまでの間に時間的なずれが形成されることになる。
さらに本発明にかかる物品取得ゲーム装置は、複数の物品を収容する物品収容部と、物品収容部内の物品を取得する物品取得部と、吊設した物品取得部を昇降させる昇降手段と、昇降手段による物品取得部の動きを制御する制御手段と、昇降手段により吊設された物品取得部の重量を検出する重量検出手段と、を備え、制御手段は、重量検出手段からの検出信号に基づいて、予め設定した所定の重量に達したかを判定し、所定の重量に達するまで昇降手段が物品取得部の下降を継続するよう動作させ、所定の重量に達したときに物品取得部の下降移動を停止させる制御を実行するというものである。
本発明によれば、物品落し口に引っ掛けておくといったようにレイアウトされている物品に対して十分な押込み荷重を与えることが可能となり、多様化するディスプレイにも対応した興趣性の高い動作を実現することができるようになる。
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
図1〜図34に本発明の実施形態を示す。本発明にかかる景品取得ゲーム装置1は、外部操作に応答して所定空間内を移動する景品取得部5と、景品取得部5に開閉可能に取り付けられて取得対象たる景品Pを把持しあるいは把持した該景品Pを景品投入ガイド17の景品落し口17aの上方にて離す動作を行うアーム12と、景品取得部5を昇降させる昇降装置37と、該昇降装置37による景品取得部5の下降動作時に当該景品取得部5が底付き状態となったことを検出するリミットスイッチ34と、昇降装置37の動作を制御する制御部30と、を備え、景品Pを把持して取得する遊戯を実施可能にしているものである。また、本実施形態の景品取得ゲーム装置1は、景品取得部5が底付き状態になったことをリミットスイッチ34で検出してから昇降装置37を次動作に移行させるまでの間にタイムラグを設けることとしているものである。
以下では、まず本実施形態にかかる景品取得ゲーム装置1の全体的な構成について説明し、その後、景品取得ゲーム装置1の内部構成について説明する。さらにその後、景品取得部5の初期位置を調整するための構成、コントロールパネル14を上下させるための構成、踏み台60の構成について説明し、さらに、景品Pの押込み動作を実施するための構成について説明する。
(1)景品取得ゲーム装置1の全体構成
図1において、符合1は全体として本実施の形態による景品取得ゲーム装置を示し、直方体形状の基台2の上に箱型の収容部3が設けられている。収容部3は、その内部に収容された景品Pをプレイヤが目視することができるように前面2A及び側面2B,2Cが透明な樹脂またはガラスの板状部材から形成されている。また背面2Dは、鏡面状の板状部材や装飾が施された板状部材により形成されている。そしてこの収容部2の前面2Aには、例えば引戸又は観音開き方式の扉2Eが設けられており、ユーザ(例えば店舗の店員)がこの扉2Eを開けてキャラクタ等のぬいぐるみや、雑貨などの景品Pを収容部3内に収容することができるようになされている。
さらに収容部3内には、景品Pを把持するための把持部7を備えた景品取得部5と、この景品取得部5をプレイヤの操作に応じて移動させる移動部6(図2参照)とが配設されている。
物品取得部5を水平方向へ移動させる移動手段としての移動部6は、図2に示すように、収容部3の内部上方に横方向(X方向)と平行に固定配置された一対の横行用固定レール8と、この横行用固定レール8にスライド自在に、かつ縦方向(Y方向)と平行に取り付けられた縦行用可動レール9と、この縦行用可動レール9にスライド自在に取り付けられた景品取得用基台10と、この景品取得用基台10に上下方向(Z方向)と平行に取り付けられた伸縮自在の支持部11とを有する。そして、この支持部11の下端部に景品取得部5が取り付けられている。特に図示していないが、移動部6は、景品取得部5の水平位置を検出するための手段として、X方向用モータ6XとY方向用モータ6Yにより、X方向やY方向へ移動した景品取得部5の移動距離に相応した回転数を検出するためのエンコーダ、または、一定範囲内と範囲外を検出するセンサやスイッチ等をさらに備えている。
この場合、移動部6の縦行用可動レール9は、X方向用モータ6X(図7)の回転出力に基づいて横行用固定レール8に沿って横方向(X方向)に移動させることができ、景品取得部用基台10は、Y方向用モータ6Y(図7)の回転出力基づいて縦行用可動レール9に沿って縦方向(Y方向)に移動させることができるようになされている。また支持部11は、Z方向用モータ6Z(図7)の回転出力に基づいて伸縮させ得るようになされている。移動部6のこれらX方向用モータ6X,Y方向用モータ6Y及びZ方向用モータ6Zを所望状態に作動することによって、景品取得部5を収容部3内の所望位置に移動させ得るようになされている。
また景品取得部5においては、それぞれ先端部に爪13(図3)が取り付けられた開閉自在の2本のアーム12を有し、これらアーム12を開閉させることによって、景品Pを把持することができるようになされている。この場合、各アーム12は交換自在に景品取得部5に取り付けられると共に、各爪13は対応する交換自在にアーム12に取り付けられており、かくしてこれらアーム12及び爪13を交換することによってゲームの難易度を調整できるようになされている。
一方、基台2には操作卓であるコントロールパネル14が設けられており、このコントロールパネル14に、ゲームを行う際にコインを投入するためのコイン投入口15と、ゲーム時にプレイヤが景品取得部5を横方向の所望位置に移動させる操作を入力するための第1の操作スイッチ16Aと、その後プレイヤが景品取得部5を縦方向の所望位置にまで移動させる操作を入力するための第2の操作スイッチ16Bとからなる操作部16が設けられている。なおこの操作部16は、ジョイステック等の他の操作手段により構成することも可能である。
また基台2の前面側には、収容部3内の所定位置に設けられた筒状の景品投入ガイド17と連通する景品の取出口18が設けられており、後述のように景品取得部5により把持され、搬送されて景品投入ガイド17内に落とされた景品Pをこの取出口18から取り出し得るようになされている。
さらに基台2の前面側には開閉扉19が設けられている。そしてこの開閉扉19を開けた内側には、この景品取得ゲーム装置に対して各種設定等を行うためのスイッチパネル56や液晶タッチパネル(図示せず)などが収納されており、かくして管理者がこれらスイッチパネル56や液晶タッチパネルの表示内容を目視確認しながら、各種事項を所望状態に設定することができるようになされている。
ここで図3及び図4は、景品取得部5の具体的構成を示すものである。図3からも明らかなように、景品取得部5は、動力源としてのモータ20と、このモータ20の回転出力に基づいてアーム12を開閉駆動するアーム開閉部材21と、アーム12により景品Pを把持する際の最大把持力を決定するばね部22とを有し、モータ20を含む一部分がカバー23に覆われている。各アーム12はそれぞれ基端部材24を介してブラケット25に傾動可能に、かつ着脱自在に取り付けられており、これらアーム12の開放端にそれぞれ爪13がねじ止めされている。
また図4(A)に示すように、モータ20の出力軸の先端部にはピニオン26が取り付けられると共に、アーム開閉部材21の内面には、このピニオン26と噛み合うように、ばね部22と並行にラック27が固着されており、かくしてモータ20を正転駆動又は逆転駆動することによって、ラック27と一体にアーム開閉部材21を基端部材24に向かう方向又はこれと逆方向に移動させ得るようになされている。
さらにばね部22は、図4(B)に示すように、コイルばね28と棒状のピン29とから構成されており、ピン29の一端29Aがアーム開閉部材21に設けられたばね受け部材21Aに取り付けられている。またピン29の他端29Bは、コイルばね28の中に挿入されており、その端部にコイルばね28の内側に引っ掛かることを防止するための渦巻き状のカール部が形成されている。さらにピン29のほぼ中央部にはコイルばね28の他端28Bから抜け落ちることを防止するための係止部29Cが形成されている。
コイルばね28においては、その一端28Aがアーム12の基端部材24に取り付けられ、他端28Bにピン29が挿入されている。このコイルばね28のピン29が挿入される側の端部は径が小さくなっており、これによりピン29が抜け落ちることを防止し得るようになされている。
このような構成により、アーム12の開動作時に基端部材24がアーム開閉部材21に押されてアーム12を開放させる方向に移動する際に、ピン29の係止部29Cがコイルばね28の他端28Bに到達するまで、コイルばね28を伸長させることなくピン29が開放方向に移動するので、コイルばね28が伸びて付勢力を発生することを防止できる。またラック27の移動によりアーム開閉部材21に設けられたばね受け部材21Aが移動して、コイルばね28を伸長させようとした際に、係止部29Cがコイルばね28の他端28Bに到達するまで、ピン29のみがアーム開閉部材21Aと共に移動することで、コイルばね28が伸びることを防止できる。
なお、係止部29Cがコイルばね28の他端28Bに到達した状態では、ピン29の係止部29Cから他端29Bまでの部分がコイルばね28に挿入されているため、コイルばね28がたるむことを防止できる。
次に、この景品取得部5におけるアーム12の開閉動作について説明する。この景品取得部5は、初期状態では、アーム12が閉じられている。また図5(A)に示すように、ばね部22のピン29の大部分は、コイルばね28の内部に位置している。
そしてアーム12の開放動作時、図5(B)に示すように、モータ20が正転駆動することによりピニオン26が時計方向に回転し、これによりラック27及びアーム開閉部材21が基端部材24に向かって移動する。この結果、アーム開閉部材21の一端部により基端部材24が押されてアーム12が開放する。
これに対してアーム12の閉動作時、図5(C)に示すように、モータ20が逆転駆動することによりピニオン26が反時計方向へ回転し、これによりラック27及びアーム開閉部材21が景品取得部5の中央部に向かって移動する。この結果、このアーム開閉部材21の移動に伴ってアーム12が閉じられる。なお、モータ20は、ラック27及びアーム開閉部材21が図5(A)の初期状態の位置にくるまで回転を続ける。
図5(C)は、2本のアーム12により景品Pを把持した場合の景品取得部5の状態を示している。図5(A)の状態と比べると、図5(C)の状態は、ピン29の一部がコイルばね28の内部から更に延出しているが、コイルばね28は伸びていないことがわかる。このように、アーム12が景品Pを把持した場合でも、ピン29を機能させることによって、コイルばね28による付勢力をゼロとすることが可能となる。
この後モータ20は、図5(D)に示すように、ラック27が初期状態の位置に戻った後も逆転駆動を続ける。これにより、アーム開閉部材21は、基端部材24から離れる方向へさらに移動する。これに伴い、ピン29も同じ方向へさらに移動し、この結果、ピン29の係止部29Cがコイルばね28の端部と係合する。この係合した状態で、ピン29がさらに移動すると、コイルばね28が伸びてアーム12を閉じる方向に付勢し、景品取得部5の把持部7の把持力を増大させるとともに、ラック27の移動距離に応じて付勢する力をアナログ的に変更することができる。
図6は、図5において景品取得部5が掴んだ景品Pよりも大きい景品Pを掴んだ場合の景品取得部5の様子を示すものである。従って、図6(A)及び(B)までの流れは、図5(A)及び(B)と同じ流れであるため、説明を省略する。アーム12の開放動作の後、モータ20の回転が逆転することによりアーム12の閉動作が開始される。ここで、アーム12が景品Pを把持するが、景品Pが大きいためアーム12の開放角度は大きくなる。その結果、コイルばね28の端部28Bが中央へ引っ張られ、ピン29の係止部29Cがコイルばね28の端部28Bに係合すると付勢力が働く。
この後さらに、モータ20が逆転を続けることにより、アーム開閉部材21が基端部材24から離れる方向へさらに移動する。これに伴い、ピン29も基端部材24から離れる方向へ移動し、この結果、図6(D)に示すように、コイルばね28がさらに伸びるので景品取得部5の把持力を増大させることができる。
なお、ラック27及びアーム開閉部材21が図5(C)又は図6(C)のように初期状態の位置に戻った後のモータ20の回転は、管理者による把持力の設定に基づいて後述する制御部30によって制御される。すなわち、把持力が最大の「100」に設定されている場合には、アーム開閉部材21が基端部材24から離れる方向へ最大距離移動するようにモータ20が回転される。また把持力が最小の「1」に設定されている場合には、アーム開閉部材21が初期状態の位置に戻った時点でモータ20の回転が停止される。さらに把持力が「100」から「1」の間に設定されている場合には、アーム開閉部材21が基端部材24から離れる方向へ当該把持力の設定値に応じた距離だけ移動するようにモータ20が回転される。
そして、このような景品取得部5の把持力の設定は、上述した基台1の開閉扉17に収納されている上述した液晶タッチパネルに景品取得部5の把持力として1から100までのうちの所望の数値を入力することにより行うことができる。なお、このような景品取得部5の把持力の設定数値を入力するための設定入力手段としては、液晶タッチパネル以外の他の設定入力手段を別途設けるようにして良い。
このようにこの景品取得ゲーム装置1では、景品取得部5における把持力の数値設定と、ばね部22のコイルばね28の種類(強、中、弱)を調整することによって、2本のアーム12によって景品Pを把持する際の把持力を所望の大きさに設定することができるようになされている。
ここで図7は、この景品取得ゲーム装置1の内部構成を示すものである。この図7からも明らかなように、この景品取得ゲーム装置1は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)からなるマイクロコンピュータ構成の制御部30と、例えば不揮発性メモリからなる記憶部31と、ネットワークを介して外部機器と通信するためのインタフェースである通信部32と、現在時刻をカウントするタイマ33とを有している。なお、本明細書にて詳しい説明は省くが、図7中の符合55は、景品Pのタグに取り付けられたRFIDチップの記録内容(部品種別情報及び部品種類情報や景品識別コード)を読み取るためのRFIDリーダ、符合56は、景品取得ゲーム装置1に対して各種設定等を行うため開閉扉19を開けた内側に設けられているスイッチパネルである。
そして制御部30には、例えばゲーム中にプレイヤによりコントロールパネル14(図1)の第1又は第2の操作スイッチ16A,16Bが押圧されたときに、これに応じた操作信号S1がその第1又は第2の操作スイッチ16A,16Bから与えられる。また移動部6には、景品取得部5の左右方向の位置を検出する左右位置検出手段、前後方向の位置を検出する前後位置検出手段及び上下方向の位置を検出する上下位置検出手段として、例えば景品取得部5のX方向、Y方向又はZ方向の移動限界位置にそれぞれリミットスイッチ34が設けられている。そしてこれらリミットスイッチ34は、それぞれ景品取得部5が対応するX方向、Y方向又はZ方向の移動限界位置にまで移動したときに、これに応じた移動限界検出信号S2を対制御部30に送出するようになされている。
かくして制御部30は、これら操作信号S1及び移動限界検出信号S2に基づき、図8に示す景品取得ゲーム実行処理手順RT1に従って、プレイヤによる第1及び第2の操作スイッチ16A,16Bの操作に応答したゲーム動作を景品取得ゲーム装置1に実行させる。
すなわち制御部30は、予め設定された1プレイ分の所定枚数のコインがコイン投入口15(図1)に投入されたことを認識すると、この景品取得ゲーム実行処理手順RT1をステップSP0において開始し、続くステップSP1において、コントロールパネル14(図1)の第1の操作ボタン16A(図1)が押圧されるのを待ち受ける。
そして制御部30は、やがてプレイヤが第1の操作ボタン16Aを押圧したことを当該第1の操作ボタン16Aからの操作信号S1に基づいて認識すると、ステップSP2に進んで、移動部6(図2)のX方向用モータ6Xを作動させて、初期状態において景品投入ガイド17(図1)の真上のホームポジションに位置していた景品取得部5の横方向(X方向)への移動を開始させる。
次いで制御部30は、ステップSP3に進んで、対応するリミットスイッチ34からの移動限界検出信号S2に基づいて、景品取得部5が横方向の移動限界位置にまで移動し終えたかを判断する。また制御部30は、続くステップSP4において、第1の操作ボタン16Aからの操作信号S1に基づいて、当該第1の操作ボタン16Aの押圧が解除されたか否かを判断する。そして制御部30は、これらステップSP3及びステップSP4において共に否定結果を得ると、ステップSP3に戻る。
これに対して制御部30は、ステップSP3又はステップSP4のいずれかにおいて肯定結果を得ると、ステップSP5に進んで、移動部6のX方向用モータ6Xを停止させて景品取得部5の横方向(X方向)の移動を終了させ、この後ステップSP6に進んで、コントロールパネル14の第2の操作ボタン16B(図1)が押圧されるのを待ち受ける。
そして制御部30は、やがて第2の操作ボタン16Bが押圧されたことを当該第2の操作ボタン16Bからの操作信号S1に基づいて認識すると、ステップSP7に進んで、移動部6のY方向用モータ6Yを作動させて景品取得部5の縦方向(Y方向)への移動を開始させる。
この後制御部30は、ステップSP8に進んで、対応するリミットスイッチ34からの移動限界検出信号S2に基づいて、景品取得部5が縦方向の移動限界位置にまで移動し終えたかを判断する。また制御部30は、続くステップSP9において、第2の操作ボタン16Bからの操作信号S1に基づいて、当該第2の操作ボタン16Bの押圧が解除されたか否かを判断する。そして制御部30は、これらステップSP8及びステップSP9において共に否定結果を得ると、ステップSP8に戻る。
そして制御部30は、やがてステップSP8又はステップSP9のいずれかにおいて肯定結果を得ると、ステップSP10に進んで、移動部6のY方向用モータ6Yを停止させて景品取得部5の縦方向(Y方向)への移動を終了させ、この後ステップSP11に進んで、景品取得部5のモータ20(図3)を作動させて当該景品取得部5のアーム12を開放させる。
また制御部30は、この後ステップSP12に進んで、移動部6のZ方向用モータ6Zを作動させて景品取得部5の下降を開始させ、さらにこの後ステップSP13に進んで、景品取得部5が下方向の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受ける。
そして制御部30は、やがてリミットスイッチ34からの移動限界検出信号S2に基づき、景品取得部5が下方向の移動限界位置にまで移動し終えたことを認識すると、ステップSP14に進んで、移動部14のZ方向用モータ6Zを停止させて景品取得部5の下降を終了させ、この後ステップSP15に進んで、景品取得部5のモータ20を作動させることによりアーム12を閉じさせる。
続いて制御部30は、ステップSP16に進んで、移動部6のZ方向用モータ6Zを作動させて景品取得部5の上昇を開始させ、この後ステップSP17に進んで、景品取得部5が上方向の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受ける。
そして制御部30は、リミットスイッチ34からの移動限界検出信号S2に基づいて、景品取得部5が上方向の移動限界位置にまで移動し終えたことを確認すると、ステップSP18に進んで、移動部6のZ方向用モータ6Zを停止させて景品取得部5の上昇を終了させ、この後ステップSP19に進んで、移動部6のX方向用モータ6X及びY方向用モータ6Yをそれぞれ作動させることにより、景品取得部5を景品投入ガイド17上の元のホームポジション位置にまで移動させる。
さらに制御部30は、この後ステップSP20に進んで、景品取得部5のモータ20を作動させて当該景品取得部5のアーム12を開放させた後に再び閉じさせ(景品Pの解放動作)、この後ステップSP21に進んでこの景品取得ゲーム実行処理手順RT1を終了する。
かくしてこの景品取得ゲーム装置1では、景品取得部5によって景品Pを掴むことができた場合には、その景品Pが景品取得部5のアーム12によって掴まれた状態で景品投入ガイド15上にまで運ばれ、この後景品取得部5による景品Pの解放動作にて景品投入ガイド17内に落下することから、プレイヤがこの景品Pを景品取出口18から取り出して取得することができる。
(2)景品取得部5の初期位置を調整するための構成
続いて、以下では、景品取得部5の初期位置を調整するための構成について初期位置高さ調整手段を中心に説明する(図16等参照)。本実施形態の初期位置高さ調整手段は、ゲーム開始時および終了時における景品取得部5のホームポジションである初期位置の高さを任意に設定することを可能とするものである。
まず、このように景品取得部5の初期位置(ホームポジション)の高さを任意に設定できるようにすることの利点を簡単に説明しておくと、ユーザのニーズ等に応じた設定が可能になるということがいえる。すなわち、例えば景品取得部5の移動領域に達するくらいまで景品Pを山積みにしようとした場合であれば、これに合わせて景品取得部5の初期位置を高く設定することが可能である。また、これによれば景品取得部5が取得対象としうる景品Pの設置深さ(ひいては設置スペース)を増やすことも可能であるから、同じ景品Pであっても設置できる数量を増やすことが可能になる。さらには、従前よりも大型ないしは長尺の景品Pを取り扱うことも可能となるから、景品Pの多様化、ゲーム自体の多種化を促すといった利点もある。また、例えば収納部3内における景品Pの戴置面3aを下げた場合であれば、これに合わせて景品取得部5の初期位置を低く設定することもできる。こうした場合、景品Pの位置が下がったとしても景品取得部5の初期位置と景品Pとの距離が間延びするようなことがないし、景品取得部5が昇降するのに要する時間が長くなりすぎるようなこともない。
このような初期位置高さ調整手段において指示を入力するための手段は特に限定されることはなく、例示すれば例えばスイッチパネル56に設けられたディップスイッチやダイヤルなどを利用した入力装置を利用することができる。例えば複数のスイッチからなるディップスイッチの場合であれば、各スイッチを適宜切り替えることによりこれらスイッチの位置の組合せによって一義的に定まる初期位置高さを指示することができる。また、ダイヤルを使った場合であれば、当該ダイヤルの示すボリューム値に対応する初期位置高さを指示することができる。あるいはこれら以外の入力装置を用いることも当然に可能であり、例えばボタンやタッチパネルを利用したものであってもよい。ユーザ(例えばゲームセンターや店舗などのサービス提供側)は、このような入力装置を介して所望の初期位置高さを設定することができる。当該入力装置における設定値は制御部30に送信され、さらに記憶部31にメモリされる。制御部30はかかる設定値に基づき初期位置高さ調整手段に指示をする。
初期位置高さ調整手段は、制御部30からの指示信号を受けて景品取得部5の初期位置高さを調整する。ここで、初期位置高さ調整手段の具体的構成は特に限定されることはないが、例えば本実施形態においては、センサにより景品取得部5が昇降可能範囲内における上端位置にあることを検出し、当該上端位置を基準として景品取得部5を初期位置高さに位置させるものとなっている。
このように、本実施形態におけるセンサは、景品取得部5が当該景品取得部5の昇降可能範囲内における上端あるいは下端に到達したことを検出可能なものであり、具体的には上述したように景品取得部5がZ方向の昇降可能範囲内における移動限界位置にまで到達したときに移動限界検出信号S2を送出するリミットスイッチ34である。上述したように、景品取得部5を支持するため景品取得用基台10の鉛直方向(Z方向)下側に取り付けられている支持部11は伸縮自在であり、所定のストローク範囲で景品取得部5を昇降させる。この支持部11は例えば径の異なる複数本のパイプが組み合わされた振出し構造であり、各パイプの長さや本数で定まるストローク長の範囲で伸縮することができる。また、このパイプの内部を通るワイヤの一端が景品取得部5に接続されており、例えば景品取得用基台10の内部に配置されているZ方向移動用モータ13Zにてこのワイヤを巻き取りまたは送り出すことによって支持部11を伸縮させ、景品取得部5を昇降させることができるようになっている。
ここで、景品取得部5を支持しつつ昇降させるための支持部11等の構成について一具体例を挙げて説明する(図9〜図15参照)。
支持部11は、複数個のパイプを入子式に嵌合させてなる伸縮管として構成されている。この伸縮管は、順次小径となる4本のパイプ11a,11b,11c,11dを入子式に摺動自在に嵌合させたものである(図9参照)。最下位のパイプ11dの下端には、カプラ35のボス35aが嵌入固定されている。このカプラ35の先には、ブラケット36を介して景品取得部5が連結されている(図10参照)。
また、景品取得部5を上下に昇降させるための昇降手段としての昇降装置37は、キャリア38に搭載された巻取り巻戻し装置39と、この巻取り巻戻し装置39によって巻き取られるワイヤ40とからなり、ワイヤ40は、支持部11の内側を通過するようになっている(図11参照)。すなわち、巻取り巻戻し装置39は、ワイヤモータ41と、ウオーム42と、ウオームギヤ43と、ワイヤリール44と、ガイドリール45とから構成されている。このガイドリール45は、支軸46を中心として揺動可能な揺動アーム47の自由端に支持されており、揺動アーム47は、ばね48によって図上時計方向に付勢されている(図12、図13参照)。ワイヤ40は、ワイヤリール44から繰り出され、ガイドリール45の周囲を巻いた後、支持部11の内側に導入され、パイプ11dの出口端のところでパイプ内を上下動可能な円柱状のコネクタ49に結合されている。このコネクタ49は、中心に受け孔49aを有し、この受け孔49aの中にスイッチ作動子51を下端に固着した心棒52の上端が結合されている。スイッチ作動子51の上には心棒52を取り囲むようにコイルスプリング53が装着されている(図14、図15参照)。上記スイッチ作動子51が上下に動く範囲内にはワイヤ40の下降を制限するリミットスイッチ34がセットされている。本実施形態では、リミットスイッチ34はブラケット36の中央部に取り付けられている。このリミットスイッチ34はワイヤモータ41を駆動する電気回路内に組み込まれた常閉スイッチである。なお、図中符号54はモータ20に給電するケーブルである。
本実施形態における昇降装置37はこのように構成されているから、所望の景品Pの直上に景品取得部5を位置させた後、ワイヤモータ41を駆動し、ワイヤリール44上にワイヤ40を繰り出すと、支持部11が下方に向かって伸び、景品取得部5が景品Pに向かって接近する。そして、景品取得部5の爪13の先端が景品Pに当接すると、その時点で景品取得部5の下降が停止するが、景品取得部5は支持部11に取り付けられているので、景品Pに当接しても傾くことがない。一方、景品取得部5が景品Pに当接した時点においては、巻取り巻戻し装置39が作動しているので、ワイヤ40は支持部11内にさらに繰り出される。すると、景品取得部5が景品Pに当接したことにより景品取得部5の重量が負荷されなくなったばね53は、伸張してスイッチ作動子51を付勢するので、スイッチ作動子51は図14中にて下方側に向かって変位させられ、リミットスイッチ34を作動させる。これによりワイヤモータ41の回転が停止させられ、ワイヤ40の繰り出しが停止する。
換言すれば、上述のリミットスイッチ34はいわば底付きセンサとして機能するものである。本実施形態の景品取得ゲーム装置1の場合、Z方向移動用モータ13Zがワイヤ40を順次送り出せば、景品取得部5は当該ワイヤ40の送り出し量に応じた分だけ下降する。このようにして下降した景品取得部5が例えば景品Pに当たりその上に載った状態となった場合、あるいは収納部3内における景品Pの戴置面3aに突き当たった場合、そこでいったん下降は止まるが、Z方向移動用モータ13Zが引き続きワイヤ40を送り出すため一時的に当該ワイヤの張力がなくなり弛んだ状態となる。このことを検出可能な底付きセンサ(リミットスイッチ34)によれば、このように景品取得部5が下側の限界位置まで下降したことを把握することが可能である。なお、上述の説明から明らかなとおり、本明細書でいう景品取得部5の下端位置とは収納部3の戴置面3aあるいはその上に積まれている景品Pに突き当たって下降動作が止まる底付き位置のことであり、景品Pの形状や配置、山積みの状態などに応じてその高さは毎回変わりうるものである。
さらに、景品取得用基台10の内部には、図示しない別の作動子と上付きセンサ(別のリミットスイッチ)とが設けられている。作動子は、支持部11が最短になった状態(景品取得部5が上端位置に到達した状態)のとき例えばパイプ11dの上端面が接触する位置に設けられているもので、このように景品取得部5が上側移動限界に到達したときのみ押し上げられるようになっている。上付きセンサ(リミットスイッチ)は、作動子が押し上げられているかどうかを検出する例えば光センサで構成されているものである。したがって、景品取得部5が上昇して上端位置に到達したことは作動子の動きを上付きセンサ(リミットスイッチ)が検出することによって把握することが可能となっている。
上述した初期位置高さ調整手段は、上述のように上付きセンサ(リミットスイッチ)によって検出される上端位置を基準に、景品取得部5を所定量だけ下降させることによって初期位置高さに位置させる。より具体的に説明すると、上述したようなディップスイッチなどの入力装置からの指示内容に基づき、制御部30が初期位置高さ調整手段に対して命令信号を送る。ここで、景品取得部5が上端位置に到達したことを上付きセンサ(リミットスイッチ)が検出すると、当該位置から所定量だけ下降させ、初期位置(ホームポジション)にて景品取得部5を停止させ待機状態とする。
ここで、上端位置から下降させる際の所定量の算出方法は種々あるが、例えば、当該景品取得部5の昇降に連動するエンコーダの回転数をパラメータとして用いる方法を採用することができる。こうした場合、所定下降量に対応する分のエンコーダの回転数をカウントしたところで景品取得部5を初期位置高さ(ホームポジション)に位置させることができる。あるいは、このようなエンコーダ等の新たな装置を付加せずに行うということであればソフトウエア上の処理にて所定量を算出してもよい。例示すれば、上端位置から景品取得部5を下降させる際のZ方向移動用モータ13Zの動作時間をカウントし、当該動作時間をパラメータとしてワイヤ40の送り出し量が所定量となるところで動作を停止させるといった処理を実施することが可能であり、これによれば既存の景品取得ゲーム装置1に対しても新たな装置を付加することなく適用可能である。
以上によれば景品取得部5の初期位置高さ(ホームポジションの高さ)をユーザが適宜設定可能であるが、これに加えて、当該初期位置高さに応じて景品取得部5の昇降速度を制御することも好ましい。例えば本実施形態では、上述した初期位置高さ調整手段における初期位置高さの設定内容を制御部30によって参照し、当該初期位置高さが高い位置に設定されていればその分だけ景品取得部5の下降時の動作速度(下降速度)を速めるという制御を行うようにしている。この場合、初期位置が高ければ下降速度が速く、低ければ遅いといった関係を表した初期位置高さと下降速度との対応テーブルをあらかじめ記憶部31にメモリしておき、昇降速度を制御する場合にこのテーブルを参照して速度を決定することとしている。また、このような制御の手順を、当該手順における処理のみを示したフローチャートを用いて簡単に説明すれば以下のとおりである(図17参照)。すなわち、例えばコインが投入されたことをトリガーとして(ステップSP31)、景品取得部5の初期位置(ホームポジション)の高さの設定値を確認する(ステップSP32)。その後、上述のテーブルを参照して当該設定値に対応する下降速度を設定し(ステップSP33)、ゲームを開始する(ステップSP34)。以上のように初期位置高さに応じて景品取得部5の動作速度を適宜変えることとすれば、ゲームを間延びさせることなく円滑に進行させうるという点で好ましい。また、これによってゲームの回転率、さらにはゲームの難易度をも調整が可能になる点も好ましい。なお、ここでは主として景品取得部5の下降速度を制御する場合について述べたが、上昇速度を制御する場合についても同様である。
また、景品取得部5が昇降可能範囲内の上端位置に到達する度に当該景品取得部5の位置校正(キャリブレーション)を行うことも好ましい。ゲーム中、景品取得部5は景品Pの近傍まで下降し、開閉動作を行い上昇してから水平移動し、ゲーム終了時には設定された初期位置に復帰するというように昇降動作を繰り返すため、場合によっては初期位置高さからの乖離(ずれ)が生じることがある。特に、Z方向移動用モータ13Zの動作時間をパラメータとして景品取得部5の位置決めを行う場合にはエンコーダの回転数をパラメータとして用いる場合よりも誤差が生じる可能性があるので位置校正を適宜行うことが好ましい。例えば本実施形態においては、景品取得部5が上端に到達する度に制御部30において位置校正を行う(基準位置の再読込ないしは再認識を行う)こととしている。これによれば、景品取得部5の位置決め精度を向上ないしは保持することが可能である。
また、ゲーム中における景品取得部5の動作態様とこのような位置校正を行うタイミングとの関係について例示すれば以下のとおりである(図18〜図20参照)。なお、図中における矢印に書き添えた括弧付きの数字はゲーム中における景品取得部5の動作順である。
まず、図18に例示する景品取得部5の動作態様は、(1)初期位置(ホームポジション)からユーザの操作に応じた量だけ水平移動し、(2)当該位置にて下降して開閉動作を行い、(3)初期位置と同じ高さまで上昇し、(4)水平移動して初期位置に戻り開閉動作をもう一度行い、(5)昇降可能範囲内における上端位置まで上昇し、(6)下降して初期位置に戻るというものである。この場合における位置校正は、上記(5)の動作により上端位置に到達したときに景品Pを把持していない状態で行うことができる。
図19に例示する景品取得部5の動作態様は、(1)初期位置(ホームポジション)からユーザの操作に応じた量だけ水平移動し、(2)当該位置にて下降して開閉動作を行い、(3)昇降可能範囲内における上端位置まで上昇し、(4)初期位置と同じ高さまで下降し、(4)水平移動して初期位置に戻り開閉動作をもう一度行うというものである。この場合における位置校正は、上記(3)の動作により上端位置に到達したときに景品Pを把持している可能性がある状態で行うことができる。
図20に例示する景品取得部5の動作態様は、(1)初期位置(ホームポジション)からユーザの操作に応じた量だけ水平移動し、(2)当該位置にて下降して開閉動作を行い、(3)昇降可能範囲内における上端位置まで上昇し、(4)初期位置と同じ高さまで下降しながら水平移動して初期位置に戻り開閉動作をもう一度行うというものである。この場合における位置校正も、上記(3)の動作により上端位置に到達したときに景品Pを把持している可能性がある状態で行うことができる。
なお、上述したのは位置校正の態様を例示したものに過ぎない。例えば、図18〜図20の例ではいずれもゲームが行われる毎に位置校正を行うというものだが、これ以外としては、景品取得ゲーム装置1の電源をオンにする毎に位置校正を行うといった態様も可能である。
以上、ここまで説明したように、本実施形態の景品取得ゲーム装置1においては初期位置高さ調整手段を用いて景品取得部5の初期位置(ホームポジション)の高さをユーザが任意に設定することが可能となっている。このため、ユーザ側にて景品Pのディスプレイを変更したような場合に当該ディスプレイの内容(景品Pの個数、積み方、戴置面3aの底上げなど)に幅広くかつ柔軟に対応した初期位置高さに変更することが可能である。
また、本実施形態の初期位置高さ調整手段は、上付きセンサ(リミットスイッチ)による検出結果を利用し、この検出結果に基づく上端位置から所定量だけ下降させることによって景品取得部5を初期位置高さに位置させるものとなっている。この上付きセンサ(リミットスイッチ)は従前の装置においても採用されている場合があるから、この場合には別個のセンサといった他の部品を要することなくソフトウエア上の処理にて景品取得部5を初期位置高さに位置させることが可能であり、既存の構成をそのまま利用できるという点で好ましい。
(3)コントロールパネル14を上下させるための構成
続いて、コントロールパネル14の高さ調整に関して説明する(図21等参照)。
上述したように、景品取得ゲーム装置1に設けられているコントロールパネル14は、プレイヤが景品取得部5を操作する際に用いる操作スイッチ(第1および第2の操作ボタン16A,16B)が設けられているものである(図1等参照)。本実施形態の場合には、該コントロールパネル14が当該ゲーム装置の基台2に対して上下に調整可能に設けられたものとなっている。従前、コントロールパネルを例えば水平方向に移動できるような景品取得ゲーム装置は存在するが(例えば特開2006−68218号公報、特開平11−156040号公報など参照)、これはゲーム中にプレイヤが視点を大きく移動させても操作を行えるようにすることを主眼としたものに過ぎず、プレイヤの背の高さにまで配慮したものではない。この点、コントロールパネル14の高さ調整を可能にした本実施形態の景品取得ゲーム装置1によれば、例えば子供など身長の低いプレイヤさらには車椅子の利用者などがゲームを楽しむ際に当該コントロールパネル14を昇降させて操作を行いやすくすることが可能である(図21、図22参照)。あるいは、複数設置された景品取得ゲーム装置1のうち、低年齢層を対象とする装置においてのみユーザがあらかじめコントロールパネル14を低く設定しておくといった利用方法もあるし、プレイヤ自身が高さを設定できるようにしてもよい。
また、上述の場合においては、コントロールパネル14の上下位置が変わった際に景品取得部5の初期位置高さを設定し直すことも好ましい。例えばコントロールパネル14が下方位置にある場合にはこれに合わせて景品取得部5の初期位置も低目に設定することとすれば、子供などのプレイヤであっても景品取得部5の動きがより見やすくなるから水平移動などの操作が行いやすくなるという点で好ましい。つまりは、このようにコントロールパネル14の上下調整に景品取得部5の初期位置高さを連動させるという新しい構造により、子供などのプレイヤにも配慮した操作しやすい景品取得ゲーム装置1を実現することが可能である。
また、このようにコントロールパネル14の高さに景品取得部5の初期位置高さを連動させる場合、例えば個人認証を行うこともできる(図23参照)。例示すれば、個人認証の確認をした場合(ステップSP41にてYES)、当該コントロールパネル14の高さ調整動作を実施する(ステップSP42)。調整動作が終了し(ステップSP43)、コインが投入されたら(ステップSP44)、ボタンを点灯させ(ステップSP45)、一連の処理を終了する。また、個人認証を確認しなかった場合には(ステップSP41にてNO),コントロールパネル14の高さ調整を実施せずにコインが投入されるまで待機する。この場合に行う個人認証としては、例えば赤外線を利用してプレイヤの大凡の身長を計測するもの、プレイヤが所有している個人カードを使ってデータを読み出すもの、など種々のものが考えられる。また、後述する踏み台60の使用状況を個人認証の参照とし、コントロールパネル14の高さ調整を行うこととしてもよい。
なお、本明細書では特に詳しい説明はしていないが、コントロールパネル14の高さを調整可能とするための装置は公知のガイドローラや駆動モータなどを利用して構成することができる。あるいは、ユーザが手動にて上下できる構成とするならば駆動モータの代わりに高さを固定するためのストッパなどを利用して構成することができる。
また、コントロールパネル14を上下させるにあたっては、当該景品取得ゲーム装置1におけるコントロールパネル14の全体を一体的に上下させることとしてもよいが(図22参照)、装置の左右におけるそれぞれのコントロールパネル14(例えば第1のプレイヤと第2のプレイヤとが同時に遊戯できるようにしたもの)を独立に調整可能とすることも好ましい(図21参照)。
(4)踏み台60の構成
さらに本実施形態の景品取得ゲーム装置1においては、当該装置の基台2に収容可能であってプレイヤが乗ることができる踏み台60を備えている(図24〜図28参照)。上述のようにコントロールパネル14の上下位置の調整が可能であれば子供などのプレイヤであっても操作しやすく便宜であるが、本実施形態ではさらに必要に応じて基台2内の踏み台60を利用し、この上に乗った状態でゲームを行うことをも可能としている。これによれば、より見やすくより操作しやすい状態にてゲームを楽しむことが可能である。
また、本実施形態では、この踏み台60を支点61を中心として左右に回転可能な構成としている(図26等参照)。例えば単なる台を置いただけではプレイヤなどが躓いて転んでしまい営業上の問題が生じうるが、このように支点61を中心として回転可能であり尚かつ基台2の下部に収容可能な踏み台60を備えた本実施形態の景品取得ゲーム装置1の場合には、仮にプレイヤの脚がぶつかった場合にも左右いずれかに回転して逃げる動きができるため、プレイヤなどが躓くのを極力避けることが可能である。例えば、当該踏み台60のエッジに衝撃を緩和するクッションなどを設けておくことも好ましい。
また、本実施形態においてはこの踏み台60を通常は水平であるがプレイヤが脚を乗せると所定量だけ傾いて回転し難くなる構成としている(図27、図28参照)。これによれば当該踏み台60の使用時には不意に回転するようなおそれがなく、踏み台60としての機能を十分に発揮することが可能である。
さらには、この踏み台60が基台2から出て使用状態になっていることを検出する光センサなどの検出手段を併設しておくことも好ましい。踏み台60が使用状態であれば、上述したコントロールパネル(駆動モータで昇降するように構成されているもの)14の位置が低くなるように自動調整したり、あるいは上述した景品取得部5の初期位置高さが低くなるように連動させて見やすくしたりするなど、ユーザに配慮した構造を実現することが可能である。
なお、ここまで説明した実施形態においては収容部3における戴置面3aが原則として水平な一面である場合を前提として説明したが、例えば図29に示すように複数の段3b,3cを有した階段状の収容部3を構成した場合にも本発明を適用して好適である。すなわち、このように複数の段3b,3cなどを設ければその分だけ収容部3内の高さに余裕が必要となるが、上述のように景品取得部5の初期位置高さを任意に設定できる本実施形態の景品取得ゲーム装置1によればこのような構造にも柔軟に対応することが可能である。こうした場合、いわば空間を利用した運営が可能となり、遊ばせ方、見せ方の幅が広がるという利点がある。
(5)景品押込み動作を実施するための構成
続いて、景品Pをさらに押込む動作を実施するための構成について説明する(図30〜図34参照)。
本実施形態にかかる景品取得ゲーム装置1においては、昇降装置37を用いて景品取得部5を下降させる際、当該景品取得部5が底付き状態になったことをリミットスイッチ34で検出してからこの昇降装置37を次動作に移行させるまでの間にタイムラグを設けることとしている。こうした場合、下降した景品取得部5が底付き状態になったことを検出したとしても直ぐに昇降装置37を停止させることはしないから、例えば景品落し口17aに引っ掛かった状態の景品Pに対して荷重をより長時間作用させることができる。加えて、底付き状態となってから昇降装置37による下降動作が止まるまでの間に時間差があるから、支持部11あるいはワイヤ40によって吊り下げられた状態となっている景品取得部5は当該タイムラグの間に開放された状態となり、景品Pに自重を十分に作用させうる状態となる。従前のように景品取得部5が底付き状態となったら直ちに昇降装置37を停止させるという動作の場合は、景品取得部5の重量(自重)をすべて荷重として景品Pに十分に作用させていたわけではなく上限があったが、本実施形態によればこの従前の上限を超える荷重を作用させることが可能となり、尚かつ当該上限を超える荷重をある一定時間作用させることができる。したがって、通常の昇降動作および把持動作に加え、景品落し口17aに引っ掛けるようにしてレイアウトされた景品Pを下方へと押込む動作も実現することができるから(図31、図32参照)、多様化するディスプレイに対応した動作を行うことが可能である。
このような押込み動作は、通常動作(従前の景品取得ゲーム装置にて行われていた景品取得部5の昇降動作および把持動作)に以下の手順を加えることによって実現することができる(図30参照)。すなわち、通常動作時、景品取得部5を下降させ(ステップSP51)、底付き状態となったことをリミットスイッチ34によって検出したら(ステップSP52)、通常動作であれば直ちに昇降装置37を停止させるが、本実施形態においてはこの昇降装置37を停止させるまでの間にタイムラグを設けて遅延させる。こうした場合、リミットスイッチ34が底付き状態を検出してから(ステップSP52)、昇降装置37が停止する(ステップSP54)までの間、設定時間だけ昇降装置37による下降動作が継続する、本実施形態の場合であればワイヤ40の送り出し動作が継続するから(ステップSP53)、従前の荷重を超える値の荷重を景品Pに作用させることができる。設定時間(タイムラグ)の後、昇降装置37を停止させたら(ステップSP54)、アーム12を閉じる動作を行わせ(ステップSP55)、その後は通常と同様の動作を行わせればよい。
なお、上述したとおり、収納部3の戴置面3aあるいはその上に積まれている景品Pに突き当たって下降動作が止まる底付き位置のことを本明細書では景品取得部5の下端位置として説明している。上述の底付き状態とは、このように景品取得部5が下端位置に到達して下降動作が一時的ないしは恒常的に停止した状態のことである。
また、上述のタイムラグの時間中は、昇降装置37の動作を継続していてもよいし、あるいは昇降装置37の動作を継続させておいてタイムラグ中のあるタイミングで動作を停止させてもよい。昇降動作37の動作を継続させている場合における当該昇降装置37の次動作は下降停止であり、タイムラグ中のあるタイミングで動作を停止させている場合における当該昇降装置37の次動作は上昇開始である。このように、昇降装置37の次動作は特に一つの動作に限定されるというわけではなく、要は、景品Pに対して景品取得部5による荷重を十分に作用させることができればタイムラグ中に下降動作を継続させるか停止させるかはいずれでもよく、これに応じて当該昇降装置37の次動作が変わってくる。
また、上述のように底付き状態となった後のタイムラグは、景品取得部5が一定範囲(押込みエリア)内に位置する場合のみ設けることが好ましい。こうした場合には、多様化したディスプレイに対応させたい範囲でのみ押込み動作を行うことが可能である。例えば本実施形態においては、景品取得部5の少なくとも一部が景品落し口17aの上方に位置する場合、つまりは景品落し口17aに引っ掛けるようにしてレイアウトされた景品Pを押込みうる範囲内に位置する場合にのみタイムラグを設けることとし、このような押込み動作の必要がない範囲(いわば通常フィールド)では通常の動作を行うようにしている。
なお、景品取得部5が一定範囲内にあるかどうかは、当該景品取得部5のX座標およびY座標によってXY平面内での位置を算出することによって判断することができる。すなわち、景品落し口17aに一致する範囲、あるいは景品落し口17aを含むこれよりも広い範囲を押込みエリアとしてあらかじめ設定しておき、景品取得部5が当該設定範囲(押込みエリア)内にある場合にのみタイムラグを設けて押込み動作を行うようにすればよい。また、特に図示はしていないが景品落し口17aの開口幅を変化させるための機構(例えばX方向に摺動可能なスライダであって景品落し口17aのX方向寸法を数段階に変化させることができる機構)が備え付けられている場合であれば、当該景品落し口17aの開口幅に応じて設定範囲(押込みエリア)を変化させればよい。このように景品落し口17aの開口幅をユーザ側が自由に設定できるようにした機構は、例えば大きな景品Pをディスプレイするような場合に便宜なものである。例えば上述のスライダの位置を検出するセンサを設けておき、当該スライダの位置(X方向座標の変化)に応じて設定範囲が変化するようにしておけば便宜である。エンコーダを用いて景品操作部5のX座標とY座標を算出する場合も同様であり、景品操作部5が初期位置から移動した距離をエンコーダの回転数から得たパルス数で計測し、あらかじめ設定したパルス数と比較する。もちろん設定するパルス数は、前述の初期位置高さ設定のように、ユーザが入力装置によって設定値を変更でき、設定値は制御部30に送信され、さらに記憶部31にメモリされるように構成できる。
また、上述のように底付き状態検出から昇降装置37の次動作までにタイムラグを設けて遅延させる際、次動作への移行のタイミングを測定ないし検出する手段は特に限定されることはなく種々の手段を利用することができる。例示すれば、昇降装置37におけるワイヤモータ41の駆動継続時間を計測して所定時間が経過したところで昇降装置37(ワイヤモータ41)を停止させてもよいし、このワイヤモータ41やプーリ(図示省略)などに連動するエンコーダの回転量を検出してワイヤ40の送り量が所定値となったところで昇降装置37を停止させてもよい。または、荷重をパラメータとし、景品Pに作用する荷重が一定値を超えた場合、あるいは景品取得部5や支持部11の釣り荷重が一定値以下となった場合に昇降装置37を停止させてもよい。もちろん、制御部30のタイマを使っても時間を計測してももちろん構わない。特に図示はしていないが、以上のような制御を行うための装置は例えば機械式圧力センサや光学式圧力センサ、あるいはロードセルなどを用いた重量センサなどによって構成することができる。
以上は時間や荷重、距離(回転数)などをパラメータとして昇降装置37の次動作への移行タイミングを測定ないし検出するというものであったが、あるいは、リミットスイッチ34自体の検出タイミングを遅延させるための検出タイミング遅延手段64を設けることによってタイムラグを生じさせることも可能である。例示すれば、リミットスイッチ34の相対位置を変えて検出タイミングを変化させるようにしたスライダを備えた機械的な機構でこのような検出タイミング遅延手段64を構成することができる。より具体的には、例えば長孔62に沿って一定距離を移動可能なスライダ63を設けておき、このスライダ63の動きに応じてリミットスイッチ34の相対位置を変えることとすれば、当該リミットスイッチ34による底付き検出のタイミングが遅延することになる(図34参照)。このように、リミットスイッチ34の相対位置を物理的に変化させる構成とすればソフトウエアでの制御を利用せずとも検出タイミングを遅延させることができる。なお、図中に示したガイドリール45は一定距離をストローク可能であって図示しない付勢手段によって一方向(図34であれば図中の上方向)に付勢されているものであり、景品取得部5が底付き状態となってワイヤ40の張力が弱まると上方に移動し、当該ワイヤ40の経路を上方に変化させるように設けられている(図34参照)。
なお、ここで示したのは検出タイミング遅延手段64の構成の一例に過ぎず、この他、例えばスイッチ作動子の相対位置を自由に変える等してリミットスイッチ34による検出タイミングを遅延させる等してもよい。あるいは、特に図示はしていないがワイヤ40の張力をダイヤルで変化できるようにしておき、ワイヤ40の張力を変化させることによってリミットスイッチ34による検出タイミングを遅延させることも可能である。また、上述のように機械的な構成によって検出タイミング遅延手段64を構成するほか、例えば制御部30の動作プログラムにてあらかじめ遅延時間を設定しておくというように、ソフトウエア上の処理によってリミットスイッチ34による検出タイミングを遅延させるようにしてもよい。ここまで説明した各種の制御手段によれば、検出タイミングを適宜遅延させることによって景品Pに作用させる荷重を制御することも可能である。
続いて、景品取得部5による押込み動作の一例を示すフローチャートを参照しつつ、押込み動作時の処理内容について具体的に説明する(図33参照)。
まず、ゲーム開始後(ステップSP61)、操作部16においてプレイヤが第1の操作スイッチ16Aおよび第2の操作スイッチ16Bを操作したら、当該操作に応じて景品取得部5をX方向およびY方向に移動させる(ステップSP62)。このように景品取得部5を移動させたら、X方向座標およびY方向座標を計測してX−Y平面内における当該景品取得部5の位置を計測し、そのときの景品取得部5の座標位置が押込みエリア内かどうかをチェックする(ステップSP63)。次いで、X方向、Y方向への移動が終了したかどうかを判断し(ステップSP64)、終了していなければステップSP62に戻りプレイヤの操作に基づいて引き続き景品取得部5をX方向、Y方向へと移動させる(ステップSP64にてNO)。
ステップSP64にてX方向、Y方向への移動が終了していれば(ステップSP64にてYES)、続いてアーム12を開く動作(開放動作)を行わせ(ステップSP65)、さらに、昇降装置37を駆動して景品取得部5の下降動作を実施する(ステップSP66)。このような景品取得部5の下降動作中、当該景品取得部5が底付き状態となったかどうか、すなわち下方への移動限界に達してリミットスイッチ(底付きセンサ)34によって検出されたかどうかを判断し(ステップSP67)、底付き状態となっていない限り下降動作を継続する(ステップSP67にてNO)。
景品取得部5が底付き状態となったことを検出したら(ステップSP67にてYES)、当該景品取得部5が上述した押込みエリアの範囲内にあるかどうかを判断し(ステップSP68)、押込みエリアの範囲内であれば(ステップSP68にてYES)、景品取得部5による押込み動作を実施し(ステップSP69)、設定時間の後、昇降装置37の動作を停止させる(ステップSP70)。一方、景品取得部5が押込みエリアの範囲内になければ(ステップSP68にてNO)、押込み動作は行わず、即座にあるいは遅滞なく昇降装置37の動作を停止させる(ステップSP70)。
昇降装置37の動作を停止させたら(ステップSP70)、アーム12を閉じる動作を行わせ(ステップSP71)、景品取得部5を上昇させてホームポジションに戻らせた後、ゲームを終了する(ステップSP72)。
なお、ここまでは主としてユーザ等のサービス提供側が任意に実施可能な検出タイミング遅延手段64の具体例を説明したが、この他、プレイヤ自らが景品取得部5による押込み動作を実施するか否かを選択して操作できるようにすることも好ましい。例えば、上述したように景品取得部5が底付き状態になったことをリミットスイッチ34で検出してから昇降装置37を次動作に移行させるまでの間にタイムラグがある状態とない状態とを切替可能とするための押込み指示スイッチ16Cを、当該プレイヤが操作可能なように例えばコントロールパネル14の操作部16(第1の操作スイッチ16A、第2の操作スイッチ16B)に併設することとしてもよい(図1参照)。例えばこの押込み指示スイッチ16Cがオフの状態になっていれば、仮に景品取得部5が押込みエリア内に位置していても上述したフローチャートにおける押込み動作のステップ(ステップSP69)を経由しない処理を実施すれば、押込み動作を行わないというプレイヤの指示どおりの動作を実現することができる。このような景品取得ゲーム装置1によれば、景品取得部5の昇降時に景品Pを押込む動作をさせるか否かをプレイヤ自らが押込み指示スイッチ16Cを操作することによって指示することが可能であり、興趣性がより向上した景品取得ゲームを実現することが可能である。
以上、ここまで説明したように、本実施形態の景品取得ゲーム装置1においては、景品取得部5の下降動作の際に必要に応じて景品Pを押込む動作を実施することから、例えば景品落し口17aに引っ掛かった状態の景品Pに対して荷重を一定時間作用させることができる。このため、この景品取得ゲーム装置1によれば景品Pに対して従前の上限を超える荷重を作用させることが可能であり、尚かつ当該上限を超える荷重をある一定時間作用させることができることから、景品落し口17aに引っ掛けるようにしてレイアウトされた景品Pを落として取得するために有効な押込み荷重を付与することができる。したがってディスプレイが多様化するなか、このようなレイアウトがいわば常態化しつつある状況下、プレイヤ側のゲーム心理をも考慮しつつさらに興趣性の高いゲームを提供することが可能である。
(6)景品押込み動作を実施するための別の構成
景品押込み動作を実施するための別の構成を他の実施形態としてさらに以下において説明する(図35〜図41参照)。以下では、特に景品取得部5の上付き状態および底付き状態を検出するための構成を中心に説明する。
図35等に示す景品取得部5においては、発光素子と受光素子とを備えた光センサからなる上付きセンサ70、および底付きセンサ80によって景品取得部5の上付き状態および底付き状態のそれぞれを検出することとしている。上付きセンサ70、底付きセンサ80とも景品取得用基台10に内蔵されている(図35、図36参照)。
上付きセンサ70は、景品取得部5が昇降可能範囲内における上端位置にあることを検出するための装置で、当該景品取得部5がZ方向の昇降可能範囲内における上方移動限界位置にまで到達したときに移動限界検出信号S2を送出するように構成されている。景品取得部5が上方移動限界位置に到達したことを検出するための具体的手段は特に限られるものではないが、本実施形態では支持部11の上端(より具体的には最上位のパイプ11aの上端)の位置を検出することによって景品取得部5が上方移動限界位置に到達したこと(上付き状態になったこと)を検出するようにしている(図40、図41参照)。
景品取得用基台10内であって支持部11の上端が当接しうる位置には遮光板71が設けられている(図40、図41参照)。この遮光板71は上付きセンサ70における光を遮る遮光状態と光を遮らない退避状態とに切替可能に設けられているもので、例えばねじりコイルばね72で支持されている。通常時、遮光板71はねじりコイルばね72によって退避状態となるように付勢されているため上付きセンサ70を遮光しておらず、当該上付きセンサ70はオフ状態にある(図40参照)。また、遮光板71は支持部11の上端によって下から突き上げられると上付きセンサ70側へと倒れて遮光する(図41参照)。これに伴い、上付きセンサ70はオン状態となって移動限界検出信号S2を沿う送出する。なお、符号73は景品取得用基台10上にて上付きセンサ70を支持するためのフレーム、符号74はねじりコイルばね72をこのフレーム73あるいは遮光板71に取り付けるためのねじである。
一方、底付きセンサ80は、下降した景品取得部5が例えば景品Pに当たりその上に載った状態となり、あるいは収納部3内における景品載置フィールドの戴置面3aや景品落し口(物品投入口)17aの枠体などに突き当たった状態となる等、要は当該収容部3内における床板や枠体などの部位あるいは収容されている景品Pも含むあらゆる物体に当接して下降動作が止まった状態(底付き状態)となったことを検出するためのセンサである。この底付きセンサ80の近傍には、遮光板81等からなる揺動部材82が設けられている(図38、図39参照)。
揺動部材82は、遮光板81、第1のガイドリール45、第2のガイドリール50、支軸46、揺動フレーム83によって構成されている。第2のガイドリール50は、支軸46によって回転可能に支持されており、景品取得部5を吊り下げているワイヤ40をガイドしている。また、この支軸46には揺動フレーム83が回転(揺動)可能な状態で取り付けられている。この揺動フレーム83の一端側には、第1のガイドリール45が回転可能な状態で支持されている。第1のガイドリール45はワイヤリール44と第2のガイドリール50の間に介在してワイヤ40をガイドしている。また、揺動フレーム83の他端側には、上述した遮光板81が、支軸46を中心として同量だけ回転(用同)するように取り付けられている。揺動部材82は、支軸46に設けられたねじりコイルばね75によって図中反時計回り方向(第1のガイドリール45がワイヤ40を押し下げる方向)に付勢されている(図36、図37参照)。
このような揺動部材82は以下のように動作する。すなわち、通常時は、ワイヤ40が景品取得部5を吊り下げた状態にあり、ワイヤリール44と第2のガイドリール50の間で張った状態となってガイドリール45を押し上げている(図38参照)。したがって、通常時の揺動部材82は支軸46を中心として図中時計回り方向に揺動した状態となっている。このとき、遮光板81は底付きセンサ80の発光素子と受光素子との間に介在して光を遮っており、当該底付きセンサ80はオン状態となっている(図38参照)。
また、景品取得部5が下降して底付き状態になるとワイヤ40の張力がなくなるから、揺動部材82は付勢されている反時計回り方向に揺動する(図39参照)。この動きに伴い、遮光板81が底付きセンサ80から退避するため当該底付きセンサ80はオフ状態となる。このようにして底付きセンサ80の状態が切り換わったことに基づき景品取得部5が底付き状態になったことを検出することができる。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば上述した実施形態では取得対象たる景品Pが箱型の収容部3内に収容されている場合について説明したがこれは本発明の実施形態の一例にすぎず、景品P以外の物品が収容されている場合にも本発明を適用することができる。例示すれば、店内に別に用意してある他の景品に交換可能な物品が収容されているというシステムの場合における当該物品の取得ゲーム装置にも本発明を適用することが当然に可能である。
本発明は、特にクレーン機型の景品取得ゲーム装置1に適用して好適なものである。
景品取得ゲーム装置の外観構成を示す斜視図である。 移動部の構成を示す斜視図である。 景品取得部の構成を示す正面図である。 景品取得部の構成を示す正面図及び分解図である。 景品取得部の動作説明に供する正面図である。 景品取得部の動作説明に供する正面図である。 景品取得ゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。 景品取得ゲーム実行処理手順を示すフローチャートである。 伸縮管などからなる支持部の構成例を示した斜視図である。 景品取得部などの構成例を示した斜視図である。 キャリアに搭載されたワイヤの巻取り巻戻し機構を示した斜視図である。 ワイヤの巻取の装置を示した正面図である。 ワイヤの巻取の装置を示した側面図である。 リミットスイッチ等の構成を示した縦断面図である。 リミットスイッチ等の構成を示した側面図である。 本実施形態における景品取得ゲーム装置の全体を示す正面図である。 景品取得部の初期位置高さに応じて当該景品取得部の昇降速度を制御する場合の処理例を示すフローチャートである。 ゲーム中における景品取得部の動作態様と位置校正を行うタイミングとの関係について示す動作図である。 ゲーム中における景品取得部の動作態様と位置校正を行うタイミングとの関係について他の例を示す動作図である。 ゲーム中における景品取得部の動作態様と位置校正を行うタイミングとの関係についてさらに他の例を示す動作図である。 左右におけるそれぞれのコントロールパネルの高さを独立に調整可能とした景品取得ゲーム装置の概略図である。 コントロールパネルの高さを一体的に調整可能とした景品取得ゲーム装置の概略図である。 コントロールパネルの高さ調整を行う際に個人認証を行う場合の処理例を示すフローチャートである。 踏み台を備えた景品取得ゲーム装置を部分的に示す図である。 図24に示した踏み台が左右に回転可能な様子を示す図である。 踏み台およびその回転中心である支点示す図である。 水平時の踏み台を示す概略図である。 プレイヤの脚が乗って傾いた踏み台を示す概略図である。 収容部内に複数の段が設けられた景品取得ゲーム装置の概略図である。 景品押込み動作を実施するため通常動作にくわえるべき手順の一例を示すフローチャートである。 景品落し口に引っ掛かった状態でレイアウトされた景品およびこれに向かって下降する景品取得部を示す図である。 図31に示した景品に対する押込み動作の様子を示す図である。 景品押込み動作時の処理内容の具体的一例を示すフローチャートである。 検出タイミング遅延手段の構成の一例を示す概略図である。 本発明の他の実施形態を示す、景品押込み動作を実施するための別の構成を表した景品取得部および景品取得用基台の斜視図である。 図35に示した景品取得用基台の内部構造を詳しく示す拡大図である。 図35に示した景品取得用基台の平面図である。 底付きセンサとその近辺における通常時の様子を示す図である。 底付きセンサとその近辺における底付き状態検出時の様子を示す図である。 上付きセンサとその近辺における通常時の様子を示す図である。 上付きセンサとその近辺における上付き状態検出時の様子を示す図である。
符号の説明
1…景品取得ゲーム装置(物品取得ゲーム装置)、2…基台、2A…前面、2B…側面、2C…側面、2D…背面、2E…扉、3…収容部(物品収容部)、3a…戴置面、5…景品取得部(物品取得部)、6…移動部(移動手段)、6X…X方向用モータ、6Y…Y方向用モータ、6Z…Z方向用モータ、7…把持部、8…横行用固定レール、9…縦行用可動レール、10…景品取得用基台、11…支持部、12…アーム、13…爪、14…コントロールパネル、15…コイン投入口、16…操作部、16A…第1の操作スイッチ、16B…第2の操作スイッチ、16C…押込み指示スイッチ、17…景品投入ガイド、17a…景品落し口(物品投入口)、18…取出口、19…開閉扉、20…モータ、21…アーム開閉部材、21A…ばね受け部材、22…ばね部、23…カバー、24…基端部材、25…ブラケット、26…ピニオン、27…ラック、28…コイルばね、28A…コイルばねの一端、28B…コイルばねの他端、29…ピン、29A…ピンの一端、29B…ピンの他端、29C…ピンの係止部、30…制御部(制御手段)、31…記憶部、32…通信部、33…タイマ、34…リミットスイッチ(検出手段)、35…カプラ、36…ブラケット、37…昇降装置(昇降手段)、38…キャリア、39…巻取り巻戻し装置、40…ワイヤ、41…ワイヤモータ、42…ウオーム、43…ウオームギヤ、44…ワイヤリール、45…ガイドリール、46…支軸、47…揺動アーム、48…ばね、49…コネクタ、49a…受け孔、50…第2のガイドリール、51…スイッチ作動子、52…心棒、53…コイルスプリング、54…ケーブル、55…RFICリーダ、56…スイッチパネル、60…踏み台、61…支点、62…長孔、63…スライダ、64…検出タイミング遅延手段、70…上付きセンサ(検出手段)、71…遮光板、72…ねじりコイルばね、73…フレーム、74…ねじ、75…ねじりコイルばね、80…底付きセンサ(検出手段)、81…遮光板、82…揺動部材、83…揺動フレーム、P…景品(物品)。

Claims (4)

  1. 複数の物品を収容する物品収容部と、
    前記物品収容部内の物品を取得する物品取得部と、
    前記物品取得部を昇降させる昇降手段と、
    前記昇降手段による前記物品取得部の動きを制御する制御手段と、
    前記昇降手段により下降している前記物品取得部が、前記物品を含む前記物品収容部内の物体に衝突したことを検出する検出手段と、
    前記物品取得部を水平方向へ移動させる移動手段と、
    前記移動手段により前記物品取得部が移動した水平位置を検出する位置検出手段と、
    前記物品収容部内に配設され、前記物品収容部内の物品を投入させる物品投入口と、
    を備え、
    前記位置検出手段は、前記物品取得部が前記物品投入口の上方における一定範囲内に位置するかを検出するものであり、
    前記制御手段は、前記位置検出手段により前記物品取得部が前記物品投入口の上方における一定範囲内に位置するかを判定し、前記一定範囲内に位置する場合には、前記検出手段からの検出信号を受信してからも前記昇降手段が前記物品取得部の下降を継続するよう動作させ、その継続した下降移動後に前記物品取得部の下降移動を停止させる制御を実行する、物品取得ゲーム装置。
  2. 記制御手段は、前記物品取得部が前記一定範囲内に位置する場合には、前記検出手段からの検出信号を受信してからも前記昇降手段が前記物品取得部の下降を所定距離または所定時間が経過するまで継続するよう動作させてから、前記物品取得部の下降移動を停止させる制御を実行する、請求項1に記載の物品取得ゲーム装置。
  3. プレイヤが前記物品取得部の下降を継続する指示を与える押込み指示操作を行うための操作手段
    を備え、
    前記制御手段は、前記操作手段からの操作信号を受信した場合において、前記物品取得部が前記一定範囲内に位置するときには、前記検出手段からの検出信号を受信してからも前記昇降手段が前記物品取得部の下降を継続するよう動作させ、その継続した下降移動後に前記物品取得部の下降移動を停止させる制御を実行する、請求項1または2に記載の物品取得ゲーム装置。
  4. 複数の物品を収容する物品収容部と、
    前記物品収容部内の物品を取得する物品取得部と、
    吊設した前記物品取得部を昇降させる昇降手段と、
    前記昇降手段による前記物品取得部の動きを制御する制御手段と、
    前記昇降手段により吊設された前記物品取得部の重量を検出する重量検出手段と、
    前記物品取得部を水平方向へ移動させる移動手段と、
    前記移動手段により前記物品取得部が移動した水平位置を検出する位置検出手段と、
    前記物品収容部内に配設され、前記物品収容部内の物品を投入させる物品投入口と、
    を備え、
    前記位置検出手段は、前記物品取得部が前記物品投入口の上方における一定範囲内に位置するかを検出するものであり、
    前記制御手段は、前記位置検出手段により前記物品取得部が前記物品投入口の上方における一定範囲内に位置するかを判定し、前記一定範囲内に位置する場合には、前記重量検出手段からの検出信号に基づいて、予め設定した所定の重量に達したかを判定し、前記所定の重量に達するまで前記昇降手段が前記物品取得部の下降を継続するよう動作させ、前記所定の重量に達したときに前記物品取得部の下降移動を停止させる制御を実行する、物品取得ゲーム装置。
JP2007034051A 2007-02-14 2007-02-14 物品取得ゲーム装置 Active JP4984947B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007034051A JP4984947B2 (ja) 2007-02-14 2007-02-14 物品取得ゲーム装置
PCT/JP2008/052295 WO2008099826A1 (ja) 2007-02-14 2008-02-13 物品取得ゲーム装置
US12/527,095 US7918458B2 (en) 2007-02-14 2008-02-13 Article capturing game machine
TW097105240A TW200914102A (en) 2007-02-14 2008-02-14 Article capturing game machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007034051A JP4984947B2 (ja) 2007-02-14 2007-02-14 物品取得ゲーム装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008194315A JP2008194315A (ja) 2008-08-28
JP4984947B2 true JP4984947B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=39690054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007034051A Active JP4984947B2 (ja) 2007-02-14 2007-02-14 物品取得ゲーム装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7918458B2 (ja)
JP (1) JP4984947B2 (ja)
TW (1) TW200914102A (ja)
WO (1) WO2008099826A1 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20090057248A (ko) * 2006-09-13 2009-06-04 가부시키가이샤 세가 경품 취득 게임 장치
JP4787124B2 (ja) * 2006-10-12 2011-10-05 株式会社アガツマ 家庭用クレーンゲーム機
JP4984947B2 (ja) * 2007-02-14 2012-07-25 株式会社セガ 物品取得ゲーム装置
US20110086687A1 (en) * 2009-10-09 2011-04-14 Elaut Usa, Inc. Game machine
US8579733B2 (en) * 2010-05-05 2013-11-12 Lai Games Australia Pty Ltd Direct prize-dispensing game with crane dispenser
US8079596B1 (en) * 2010-10-13 2011-12-20 Shoemaker Stephen P Jr Redemption game with security measure
US9153092B2 (en) * 2012-10-12 2015-10-06 Adrenaline Amusements Inc. Prize merchandiser
JP6264545B2 (ja) * 2014-02-03 2018-01-24 株式会社セガゲームス 景品取得ゲーム装置
JP5998255B1 (ja) * 2015-06-22 2016-09-28 北日本通信工業株式会社 景品取得ゲーム装置
TWM537270U (zh) * 2016-03-18 2017-02-21 Ming-Jian Huang 選物販賣之網路互動系統
US10839651B2 (en) * 2016-11-11 2020-11-17 Smart Industries Corporation Arcade game with RFID reader
US10307665B2 (en) * 2017-03-20 2019-06-04 En-Shin Chu Multiply interactive game equipment
JP6443643B2 (ja) * 2017-12-20 2018-12-26 株式会社セガゲームス 景品取得ゲーム装置
JP1616868S (ja) * 2018-02-07 2021-10-25
JP6719730B2 (ja) * 2018-03-02 2020-07-08 株式会社セガ 景品取得ゲーム装置
WO2020082079A1 (en) 2018-10-19 2020-04-23 Smart Industries Corporation Arcade game with rotating container for captured prizes with rfid tags
TWI689340B (zh) * 2019-01-31 2020-04-01 寶凱電子企業股份有限公司 抓物機及其控制方法
US11183017B1 (en) * 2021-01-07 2021-11-23 Feiloli Electronic Co., Ltd. Apparatus and method for detecting a won prize in a claw machine
CN114550381B (zh) * 2022-02-16 2023-03-17 深圳市乐宜科技有限公司 一种基于远程物联网操控的游艺设备的传输方法
USD1024196S1 (en) * 2022-03-16 2024-04-23 Jianchuang Chen Claw crane game machine
ES2952908B2 (es) * 2022-03-22 2024-04-18 Guerrero Jose Antonio Lopez Maquina grua expendedora de juguetes
FR3141931A1 (fr) * 2022-11-16 2024-05-17 Losud Grue foraine à pince
USD1028097S1 (en) * 2024-01-22 2024-05-21 Feng Lin Children's claw machine

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2656863B2 (ja) * 1991-08-02 1997-09-24 大平技研工業株式会社 クレーンゲーム機における把持部の上下動制御装置
JPH11156040A (ja) 1997-12-01 1999-06-15 Sega Enterp Ltd 景品取得ゲーム機
JPH11319308A (ja) * 1998-05-19 1999-11-24 Japan Servo Co Ltd 景品獲得ゲーム装置
JP2000342839A (ja) * 1999-06-02 2000-12-12 Sega Enterp Ltd 景品取得ゲーム装置の景品取得状態表現装置
JP4554125B2 (ja) * 2001-08-10 2010-09-29 株式会社バンダイナムコゲームス クレーンゲーム機
JP2003175273A (ja) * 2001-12-11 2003-06-24 Namco Ltd クレーンゲーム機
JP4315376B2 (ja) * 2003-02-06 2009-08-19 株式会社バンダイナムコゲームス 景品獲得ゲーム装置
WO2005025704A1 (ja) * 2003-09-09 2005-03-24 Sega Corporation 景品取得ゲーム装置
JP4816866B2 (ja) * 2004-03-31 2011-11-16 株式会社セガ 景品取得ゲーム装置
JP4488841B2 (ja) * 2004-08-31 2010-06-23 川田工業株式会社 仮想ばねシステム
JP2006068218A (ja) 2004-09-01 2006-03-16 Atlus Co Ltd クレーンゲーム機
JP3838254B2 (ja) * 2004-10-29 2006-10-25 株式会社セガ 景品取得ゲーム装置
JP4692920B2 (ja) * 2005-01-12 2011-06-01 株式会社セガ 景品取得ゲーム装置及びその運用システム
JP2007020736A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Sega Corp 景品取得ゲーム装置
JP4267602B2 (ja) * 2005-07-26 2009-05-27 株式会社タイトー クレーンゲーム機
JP5017852B2 (ja) * 2005-12-09 2012-09-05 株式会社セガ 景品取得遊戯装置
KR20090057248A (ko) * 2006-09-13 2009-06-04 가부시키가이샤 세가 경품 취득 게임 장치
JP4937711B2 (ja) * 2006-11-24 2012-05-23 株式会社タイトー 景品取得ゲーム機、景品取得ゲームシステム
JP4984947B2 (ja) * 2007-02-14 2012-07-25 株式会社セガ 物品取得ゲーム装置

Also Published As

Publication number Publication date
TW200914102A (en) 2009-04-01
US7918458B2 (en) 2011-04-05
WO2008099826A1 (ja) 2008-08-21
JP2008194315A (ja) 2008-08-28
US20100090408A1 (en) 2010-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4984947B2 (ja) 物品取得ゲーム装置
JP5051543B2 (ja) 物品取得ゲーム装置
JP4735588B2 (ja) 景品取得ゲーム機及び物体把持装置
JP2009039303A (ja) 物品取得ゲーム装置
JP6410125B2 (ja) 景品取得ゲーム装置
JP4393473B2 (ja) 景品取得ゲーム機
JP4725800B2 (ja) 景品取得ゲーム装置
JP2009056249A (ja) 物品取得ゲーム装置
JP5007848B2 (ja) 景品取得ゲーム装置
US6550774B1 (en) Electro-mechanical coin operated prize capsule fishing simulator game system
JP6307721B2 (ja) 景品取得ゲーム装置
JP5448008B2 (ja) 物品取得ゲーム装置
JP2013146603A (ja) 景品取得ゲーム装置
JP4985429B2 (ja) 物品取得ゲーム装置
JP2010011987A (ja) 物品獲得ゲーム装置
JP6719730B2 (ja) 景品取得ゲーム装置
JP4683027B2 (ja) 景品取得ゲーム装置
JP5780100B2 (ja) 景品取得ゲーム装置
JP4793763B2 (ja) 景品取得ゲーム装置
JP2018199062A (ja) 景品取得ゲーム装置
JP5991043B2 (ja) 景品設置解放装置及び景品取得遊戯装置
JP2009273518A (ja) 景品取得ゲーム装置
JP2009183530A (ja) 引き出し形景品載置台によるクレーンゲーム機
JP3118394U (ja) 商品選択販売機
JP7243886B1 (ja) 景品支持部及び景品取得ゲーム装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090721

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110617

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110815

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4984947

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250