JP4554125B2 - クレーンゲーム機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、クレーンゲーム機に関するものであり、特に、景品を把持するアームの改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、景品獲得ゲームとしてクレーンゲーム機が広く知られている。このクレーンゲーム機は、複数の景品が配置されたケース内で目的とする景品の上方位置に把持つめ装置を移動させ、次いで、把持つめ装置を下降させて把持つめ装置の爪部材により景品を把持しその後上昇させ、把持された景品を落とし口まで運んで景品を獲得するものである。
例えば、実公平7−36707号公報に記載されているクレーンゲームにおいては、ハウジングの上部に配置された案内レールを水平面内で移動可能に支持し、案内レールにスライド可能に設けられたキャリアに伸縮管を介して上下動可能に支持された把持つめ装置が連結されている。把持つめ装置は各々上端が支持された一対の爪部材を開閉可能に備え、各爪部材がスプリングを介して閉方向に付勢されている。そして、この爪部材を駆動装置を介しスプリングに抗して開いた状態にした後に下降させ、景品または床に到達した後に駆動装置によって爪部材の開動作を解除すればスプリングにより閉作動する爪部材により景品が把持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来技術においては、把持つめ装置を景品の上方で停止させると、その後は規定量爪部材が開閉回動するのを見ているだけなので、面白みに欠けると共に遊技者の意図する場所に爪部材を位置させることができない点で満足感が得られないという問題があった。つまり、爪部材は規定量しか開閉しないので把持できる景品の大きさは限定され、大小様々なバラエティに富んだ景品を混在させることはできなかった。さらに、把持つめ装置を景品の上方で停止した段階で爪部材の景品に対する位置が決定してしまい、かつ、爪部材の景品に対する位置を遊技者が自由に設定することはできないため、この段階で爪部材の回動軌跡に干渉する位置に景品があると、景品を獲得することはできないのである。
そこで、この発明は、大小様々な大きさの景品を混在可能とし、さらに、遊技者の意図している場所に景品を把持するアームを位置させることができるため、大きさの異なる景品の中から自由に景品を選べ、獲得できるときは勿論のこと、仮に景品を獲得できない場合であっても遊技者が十分に納得することができ、満足感が得られるクレーンゲーム機を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、筐体(例えば、実施形態における筐体1)のケース(例えば、実施形態における透明ケース6)内に景品(例えば、実施形態における景品K)を配置する床部(例えば、実施形態における床部8)が設けられ、この床部に前記景品の落とし口(例えば、実施形態における落とし口11)が設けられ、前記筐体に遊技者からの操作入力を受け付ける操作手段(例えば、実施形態における前進用スイッチSW1、左アーム用スイッチSW2、右アーム用スイッチSW3)が設けられ、前記筐体内に前記操作手段からの操作入力に従って移動するレール(例えば、実施形態におけるレール12)が設けられ、このレールに前記操作手段からの操作入力に従って前記レールに沿って移動可能な2本のアーム(例えば、実施形態における左アーム9a、右アーム9b)が設けられたクレーンゲーム機であって、
前記2本のアームを上下に移動させるアーム上下移動手段(例えば、実施形態における昇降装置46)と、
前記レールを移動させるレール移動手段(例えば、実施形態における移動装置45)と、
前記アームを前記レールに沿って移動させるアーム移動手段(例えば、実施形態におけるステッピングモータM3,M4、駆動プーリ24、タイミングベルト25、従動プーリ26)とを設け、
前記各アームは前記レールに対して前記景品を把持する方向と解放する方向に揺動可能に支持されると共に前記景品を把持する方向へスプリング(例えば、実施形態におけるコイルスプリング31)による弾性力を付与され、前記弾性力が調整可能にされていることを特徴とする
このように構成することで、レール移動手段によりレールを目的とする場所に移動させ、景品に対応してアーム移動手段により2本のアームをレールに沿って移動させる。そして、アーム上下移動手段によって2本のアームを下方に移動させて景品の間に挿入し、再度アーム移動手段により2本のアームを移動させて両者により景品を挟み、アーム上下移動手段によりアームを上昇させ、レール移動手段によりレールを景品を落下させるべき位置まで移動させ、アーム移動手段により各アームを離れるように移動させ景品を落下させる。
【0005】
請求項2に記載した発明は、前記アーム上下移動手段は、上記レールを上下に移動させるレール上下移動手段であることを特徴とする。
このように構成することで、レール自体を上下させることで、レールに沿って移動する2本のアームの間隔はそのままにして該アームを上下に移動することができる。
【0006】
請求項3に記載した発明は、前記アーム上下移動手段(例えば、実施形態における巻き上げ装置93、ワイヤ94)は、アーム自体を伸縮させるものであることを特徴とする。
このように構成することで、景品を把持したアームが縮退すると、景品をレールに当接させることができる。
【0007】
請求項4に記載した発明は、前記アームをレールに沿って移動させるアーム移動手段は各アームを別々に移動可能であることを特徴とする。
このように構成することで、各アームを遊技者の思い通りの場所に挿入することが可能となる。
【0008】
請求項5に記載した発明は、前記レール移動手段は、アームの移動方向に交差する方向にレールを移動させることを特徴とする。
このように構成することで、単純な動きではありながら、アームの移動方向とレールの移動方向とにより全ての範囲において景品を獲得することができる。
【0009】
請求項6に記載した発明は、前記レール移動手段はレールを水平面内で回転させることを特徴とする。
このように構成することで、レールを回転することによりアームにより景品を把持する方向を選択する自由度を高めることができる。
請求項7に記載した発明は、前記レールの近傍に景品が到達するとこれを検知するセンサ(例えば、実施形態における光センサSEN7)を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、アームが下降する際に、レールの近傍に比較的高さのある景品が到達すると、センサがこれを検知して、アームの下降を停止させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1はこの発明の第1実施形態のクレーンゲーム機の全体斜視図、図2は把持装置の斜視図である。この実施形態は1つの筐体1に2つのクレーンゲーム機2が左右に設けられたものであるが、1つの筐体1に1つ、あるいは3つ以上のクレーンゲーム機2を備えたものであってもよい。
図1に示すように、筐体1の下半部には前面の上部にクレーンゲーム機2の操作ボタン3とコイン投入口5が各々設けられ、前面の下部には景品出口4が各々設けられている。前記操作ボタン3は左側が前進用スイッチSW1、真ん中が左アーム用スイッチSW2、右側が右アーム用スイッチSW3である。尚、これら左アーム用スイッチSW2、右アーム用スイッチSW3をレバーにすることも可能である。
【0011】
筐体1の上半部は前面と側面が透明ケース6に覆われていて、左右方向中央部に設けた仕切部7により2つのクレーンゲーム機2の領域が区画されている。尚、透明ケース6の側部6aは着脱可能に取り付けられ、景品の出し入れを筐体1の横から行えるようになっている。よって、場合によってはゲーム中に景品の補充を行うことも可能となる。
透明ケース6内の各床部8には景品が配置され、この景品の上方には、前記操作ボタン3の操作により床部8の景品を2本のアーム9により把持する把持装置10が昇降可能に設けられている。床部8には景品出口4に連通する落とし口11(図25に示す)が幅方向の全域に開口可能に形成されている。
【0012】
図2に示すように、把持装置10は、水平方向に設けられたレール12に左アーム9aと右アーム9bが移動可能に支持され、これら左アーム9aと右アーム9bとが接近離反することで、景品を挟持開放するようになっている。各アーム9a,9bの先端には爪13が取り付けられている。
ここで、上記レール12はカバー14で覆われ、このカバー14の前面には、表示手段として複数のLEDランプ15が各アーム9a、9bの移動方向に沿って配設されている。LEDランプ15は、例えばコイン投入口5にコインを投入した際に抽選を行い、例えば、筐体1に設けられたルーレット(図示せず)による乱数を用いてアーム9の移動量を決定して表示するものである。この移動量に応じて各アーム9a,9bの移動範囲、つまりアーム9の位置が決定してから下降したアーム9をどのくらい内側に移動させて景品をつかむかの範囲が示される。つまり、LEDランプ15の点灯範囲の端部までしか各アーム9a,9bが移動できないのである。尚、アーム9a,9bもカバーにより覆われている。なお、表示手段として液晶ディスプレイや、機構部品(例えば、目盛板と指示部品)等で構成してもよい。また、前述のルーレットの機能をこの表示手段にもたせるようにしてもよい。
【0013】
このようにアーム9を内側に移動するに際して予め設定したデータに基づいて前記アーム9の移動量を決定することで、装置側ではある程度ゲームの成功率をコントロールすることができるなど設定の自由度を高めることができ、遊技者側ではアームの移動量を考慮して景品を選ぶことができるなど、選択の自由度が高まり面白みが増す。とりわけ、上述したように乱数を用いた場合には、偶然性の要素を大きく作用させ、飽きのこないゲームを提供することができるため、常に新鮮な感覚で遊技を行うことができる。
そして、上記把持装置10が2つの伸縮筒16内の各ワイヤ17を介して、後述する昇降移動装置18により昇降可能、かつ、筐体1の奥行き方向に移動可能に支持されている。
【0014】
図3、図4、図5は各々把持装置10の正面図、左側面図、平面図を示している。把持装置10は、上部に設けられた緩衝機構19と、緩衝機構19に支持されたレールユニット20と、レールユニット20に設けられたレール12に移動自在に支持されるアーム9とを備えている。尚、以下の説明では、図2に示したカバー14とアーム9のカバーとを取り外した状態で説明する。ここで、アーム9は景品の種類に応じて異なる長さに調整可能にしてある。
レールユニット20は、図4に示すように下部が開口し、筐体1の幅方向に延びる矩形断面形状のレール12を備えている。このレール12の前壁12aと後壁12bには内側に向かって開くコの字断面形状のガイド部12cが形成され、このガイド部12cにアーム9、つまり左アーム9aと右アーム9bとを揺動可能に支持するアームブラケット21、21がローラ22を介して移動可能に支持されている。
【0015】
レール12には、左端部側の前壁12aにステッピングモータM4が、右端部側の後壁12bにステッピングモータM3が設けられている。ステッピングモータM4の軸に固定された駆動プーリ24と、レール12の右端部側に回転可能に支持された従動プーリ26とが両者に巻回されたタイミングベルト25を介して連係されている。このステッピングモータM4により右アーム9bが左右に移動できることとなる。同様にステッピングモータM3の軸に固定された駆動プーリ24と、レール12の左端部側に回転可能に支持された従動プーリ26とが同様にタイミングベルト25を介して連係されている。このステッピングモータM3により左アーム9aが左右に移動できることとなる。
そして、各タイミングベルト25に固定具27を介して各アームブラケット21が固定されている。したがって、各タイミングベルト25が回動すると各アームブラケット21が移動して、左アーム9aと右アーム9bとが独立してレール12に沿って移動する。上記ステッピングモータM3,4、駆動プーリ24、タイミングベルト25、従動プーリ26がアーム移動手段を構成している。
【0016】
図3に示すように、アームブラケット21はレール12に沿って設けられた2つのローラ22を前記レール12の各ガイド部12cに設けて、これら全部で4つのローラ22によりレール12に沿って移動するものである。尚、上記アーム9の右アーム9bと左アーム9aとは勝手反対である点以外は同様の構成であるので、主として右アーム9b側について説明する。
【0017】
アームブラケット21には、アーム9の上端部がピン28により揺動可能に支持されている。また、前記ピン支持位置よりもレール12の右端部側には取付片29が設けられている。この取付片29には、レール12の右端部側に検出片29aが、レール12の左端部側には取付部29bが各々設けられている。
上記検出片29aは、レール12の右端部側の前壁12aに設けられた光センサSEN3を遮ってアームブラケット21、つまり右アーム9bがレール12の右端部限界位置に到達したことを検出するものである。尚、この光センサSEN3に対応して左アーム9a側のアームブラケット21に対応する位置に左アーム9aがレール12の左端部限界位置に到達したことを検出する光センサSEN4が設けられている。
【0018】
また、上記取付部29bには、アーム9の上端部であってレール12の左端側の面との間にコイルスプリング31が取り付けられ、図6に示すように景品Kに係止したアーム9に対して景品を押圧する方向に付勢力を付与できるようになっている。
ここで、コイルスプリング31は取付片29aに対して蝶ナット32により取付長さを調整可能に固定され、蝶ナット32を締め付けることでコイルスプリング31の弾性力を調整できるようになっている。
尚、図3に示すように左アーム9aのアームブラケット21には右アーム9bの固定具27に設けられた検出部33が接近したこと、つまり両アーム9a,9b同志が接近したことを検出する近接センサSEN5が設けられている。
【0019】
右アーム9bの下端にはレール12の左端部側に爪13が下部を内側に折り曲げた状態で着脱可能に取り付けられている。また、アーム9bの下端にはセンサロッド35がブラケット34を介して上下方向に移動可能に支持され、センサロッド35の上端が右アーム9b下端に取り付けられたマイクロスイッチMS1をON・OFF作動させるようになっている。尚、マイクロスイッチMS1に対応して右アーム9bと同様の構成の左アーム9aにはマイクロスイッチMS2が設けられている。尚、上記爪13には景品に応じた様々な種類のもの、例えば、フォーク状、棒状などのものを使用することができる。また、爪13を設けず、アーム9のみで景品を挟むようにしてもよい。この場合はアーム9の内側に滑り止めのゴムなどを取り付けることが好ましい。
【0020】
ここで、センサロッド35の形状としては様々な形状のものを使用することができ、例えば、図7に示すように、センサロッド35の下端に水平プレート35aを取り付ければ、アーム9下端が下方に位置する景品Kに衝接する位置にある場合に、水平プレート35aが先当たりしてこれを検出しそれ以上下側に移動しないようにしアーム9下端により景品Kが破損するのを防止できる。
【0021】
図5、図8〜図12に示すように、緩衝機構19は上下2分割されたもので、前記把持装置10のレール12上部に固定され水平に配設された下部フレーム36と、前記ワイヤ17に支持され水平に配置された上部フレーム37とを備えている。
上部フレーム37には四隅(図5には2箇所のみを示す)に支持孔38が形成され、この支持孔38に、上部に抜け止め部39aを有する支持ピン39が挿通され、この支持ピン39の下端が下部フレーム36に固定されている。支持ピン39の抜け止め部39aは逆円錐台状に形成され、対応する支持孔38内周の円錐面38aに整合するようになっている。尚、この円錐面38aはゴム等の緩衝部材で形成されている。
【0022】
したがって、上部フレーム37に対して下部フレーム36は吊下されるように支持されるものの、下部フレーム36に対して上方向に力が作用した場合には上部フレーム37の位置はそのままで下部フレーム36だけが上方へ変位できるようになっている。尚、図8は下部フレーム36が水平状態にあることを示す図3の部分拡大図、図9は下部フレーム36の左側が上方向の力を受けた状態を示す図3の部分拡大図、図11は下部フレーム36の後側が上方向の力を受けた状態を示す図4の部分拡大図、図10は下部フレーム36が水平状態にあることを示す図4の部分拡大図である。図12は図17のB−B線に沿う断面図である。
【0023】
上部フレーム37と下部フレーム36とは、長手方向の両端部の中央部が各々緩衝用スプリング40、40で連結されると共に、前記支持ピン39の近傍であって、上部フレーム37及び下部フレーム36の長さ方向内側寄りの部位の4箇所が緩衝用スプリング41、41、41、41で連結されている。そして、上記4つの緩衝用スプリング41、41、41、41に対応して、上部フレーム37に下部フレーム36が接近したことを検出するマイクロスイッチMS3,MS4,MS5,MS6が上部フレーム37にビス42止めされている。尚、緩衝用スプリング40,41により把持装置10が景品に干渉した場合の負荷を軽減することができる。
このように構成された緩衝機構19の上部フレーム37に、図5、図12に示すように2つの吊り下げ部43が設けられ、この吊り下げ部43に昇降移動装置18のワイヤ17の端末が抜け止めした状態で固定されている。
【0024】
昇降移動装置18は、図13、図14に示すように、筐体1の奥行き方向に延びる一対の移動レール44を備えた移動装置(レール移動手段)45と、図15〜図19に示すように、移動装置45に沿って前記緩衝機構19及び把持装置10を昇降させる昇降装置(アーム上下移動手段)46とを備えている。したがって、移動装置45は前記アーム9の移動方向に交差する方向に把持装置10を移動させることとなる。
移動装置45は、図16に示すようにコの字断面形状の前記移動レール44を2本有している。各移動レール44は互いに開口部分を対向配置され、後述する昇降装置46の走行ローラ47が移動レール44内で転動することにより、昇降装置46を筐体1の奥行き方向へ移動できるようにしている。
【0025】
2つの移動レール44間には、図13,図14に示すように、筐体1の奥側と前側に回転軸48が設けられ、各回転軸48の中央部には従動プーリ49、49が固定され、これら従動プーリ49、49間にタイミングベルト50が巻回されている。また、筐体1の前側寄りには2つの移動レール44に跨って固定ブラケット51を介してステッピングモータM1が取り付けられ、図14に示すように、ステッピングモータM1の駆動プーリ52と前記従動プーリ49(筐体1の前側の)に隣接して取り付けられたプーリ53とに中間ベルト54が巻回されている。したがって、ステッピングモータM1が回転するとその動力は駆動プーリ52、中間ベルト54、プーリ53、回転軸48、従動プーリ49を介してタイミングベルト50を回動させることとなる。
【0026】
そして、このタイミングベルト50に昇降装置46が取り付けられ、タイミングベルト50の回動動作により昇降装置46、つまり把持装置10が筐体1の奥行き方向に沿って移動できるようになっている。尚、図13において移動レール44には、昇降装置46が筐体1の前側の限界位置、つまり把持装置10が手前限界に到達したことを検知する光センサSEN1が設けられ、同様に筐体1の奥側には昇降装置46が筐体1の奥側の限界位置、つまり把持装置10が奥限界位置に到達したことを検知する光センサSEN2が設けられている。
【0027】
昇降装置46は、図15〜図19に示すように、上フレーム55に前記ワイヤ17の巻き上げ機構56を備え、下フレーム57は移動装置45の前記タイミングベルト50に支持されると共に移動レール44に沿って転動する複数の走行ローラ47を備えている。
具体的には下フレーム57には、筐体1の幅方向中央部に昇降装置46のタイミングベルト50が固定具58を介してボルト58aにより取り付けられ、かつ、移動装置45の移動レール44の上壁44a、下壁44b、側壁44cに各々転動する走行ローラ47を備えている。これにより昇降装置46は移動装置45のタイミングベルト50が回動するとこれに対応して移動レール44に対しスムースに移動することができる。
【0028】
上フレーム55にはブラケット59を介してステッピングモータM2が取り付られると共に筐体1の幅方向に延びる回転軸60が回転可能に支持されている。
そして、ステッピングモータM2のウオームギヤ61と回転軸60のウオームギヤ62とが噛み合っている。回転軸62の両端部には巻き上げプーリ63が取り付けられ、この巻き上げプーリ63を箱型のブラケット64内に内装した状態で回転軸60がブラケット64の側壁に回転可能に支持されている。このステッピングモータM2により把持装置10が昇降可能となる。
【0029】
図17、図18に示すように、巻き上げプーリ63にワイヤ17の巻き取り端が固定されている。そして、ブラケット64に支持されたテンションプーリ65、ガイド66を経由して、巻き上げプーリ63から巻き出されたワイヤ17の下端が前記緩衝機構19の吊り下げ部43に取り付られている。ここで、図17は伸縮筒16が伸張位置にある状態を示し、図18は伸縮筒16が縮退位置にある状態を示している。
【0030】
図17、図18において、ワイヤ17は伸縮筒16に内装されている。この伸縮筒16は周知の構造のもので直径の大きい方から順に、上筒16a、上筒16aに内装される中筒16b、中筒16bに内装される下筒16c、下筒16cに内装される最下筒16dからなり、上筒16aの上端は前記上フレーム55に固定され、最下筒16dは前記緩衝機構19の上部フレーム37に固定されている。そして、中筒16bのストッパ部材16eが上筒のガイド孔16fに案内されると共に伸張時における落下が規制されている。尚、下筒16cと中筒16bとにも前記ガイド孔16f、ストッパ部材16eと同様の構成のガイド孔、ストッパ部材(共に図示せず)が設けられている。また、上筒16a、中筒16b等の各筒のしゅう動を滑らかにするために、樹脂のスリーブ(図示せず)を各筒間に設けている。
【0031】
この伸縮筒16により昇降装置46に支持された緩衝機構19、つまり把持装置10は伸縮筒16により振れを起こすことなく上下移動できることとなる。ここで、上記上筒16aの上端部近傍にはブラケット64にマイクロスイッチMS7が取り付けられ、伸縮筒16が縮退した限界位置において最下筒16dの上端部によりマイクロスイッチMS7がON・OFFされるようになっている。
【0032】
図20は前述したステッピングモータ、マイクロスイッチ、センサ類の配置を模式的に示したものである。図示しないCPUに入力された光センサSEN1〜SEN4、近接センサSEN5、マイクロスイッチMS1〜MS7からの信号に基づいて、CPUはステッピングモータM1〜M4を回転させる。ここで、図20においては、移動装置45は奥行きを表すため奥側を表す下側が先細り形状にしてある。
【0033】
具体的には、前進用スイッチSW1がONとなると、ステッピングモータM1は回転(正転)し、前進用スイッチSW1がOFF、または、光センサSEN2がONとなるとステッピングモータM1は停止する。
左アーム用スイッチSW2がONとなると、ステッピングモータM3が回転し、左アーム用スイッチSW2がOFF、または、近接センサSEN5がONとなるとステッピングモータM3は停止する。
右アーム用スイッチSW3がONとなると、ステッピングモータM4が回転する。そして、右アーム用スイッチSW3がOFF、または、近接センサSEN5がONとなるとステッピングモータM4は停止すると共にステッピングモータM2は回転(正転)する。
【0034】
マイクロスイッチMS1〜MS6のいずれかがONとなると、ステッピングモータM2は停止すると共にステッピングモータM3,M4は予め設定された分だけ回転(正転)する。
ステッピングモータM3,M4が予め設定された分だけ回転し、または、近接センサSEN5がONとなると、ステッピングモータM3,M4は停止し、ステッピングモータM2は回転(逆転)する。
マイクロスイッチMS7がONとなると、ステッピングモータM2は停止すると共にステッピングモータM1は回転(逆転)する。
光センサSEN1がONとなるとステッピングモータM1は停止すると共にステッピングモータM3,M4は回転(逆転)し、光センサSEN3,SEN4がONとなるとステッピングモータM3,M4は停止する。
【0035】
次に、図21〜図23のフローチャートに基づいてクレーンゲーム機の作用について説明する。ここで、前述したように、筐体1のコイン投入口5からコインが投入されると前記LEDランプ15によりアーム9の移動範囲、つまりアーム9の位置が決定されてアーム9が下降した後、アーム9が景品をつかむためにどの位置まで内側に移動するかが決定される。
ステップS01において、前進用スイッチSW1が押されたか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS02に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS01の処理を繰り返す。
ステップS02において、ステッピングモータM1を回転し把持装置10を奥側へ移動してステップS03に進む。
ステップS03において、前進用スイッチSW1が放されたか、または、光センサSEN2が検出したか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS04に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS03の処理を繰り返す。
【0036】
ステップS04では、ステッピングモータM1を停止してステップS05に進む。ステップS05においては、左アーム用スイッチSW2が押されたか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS06に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS05の処理を繰り返す。
ステップS06では、ステッピングモータM3を回転させ、左アーム9aを右へ移動しステップS07に進む。
ステップS07においては、左アーム用スイッチSW2が放されたか、または、近接センサSEN5が検出したか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS08に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS07の処理を繰り返す。これにより右に移動していた左アーム9aを、遊技者の意図した景品と景品との間で停止することができる。
【0037】
ステップS08においては、ステッピングモータM3を停止してステップS09に進む。ステップS09においては、右アーム用スイッチSW3が押されたか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS10に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS09の処理を繰り返す。
ステップS10では、ステッピングモータM4を回転させ、右アーム9bを左へ移動しステップS11に進む。
ステップS11においては、右アーム用スイッチSW3が放されたか、または、近接センサSEN5が検出したか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS12に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS11の処理を繰り返す。これにより左に移動していた右アーム9bを、遊技者の意図した景品と景品との間で停止することができる。
【0038】
ステップS12においてはステッピングモータM4を停止して両アーム9の下降位置を決定し、ステッピングモータM2を回転させ、把持装置10を下降(下へ移動)させてステップS13に進む。この動作により、遊技者の意図した場所に2本のアーム9a,9bが下降することになる。したがって、アーム9は確実に景品の間に挿入できる。
ステップS13ではマイクロスイッチMS1〜MS6のいずれかが検出されたか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS14に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS13の処理を繰り返す。
ステップS14においては、ステッピングモータM2を停止し、ステッピングモータM3,ステッピングモータM4を回転させアーム9の爪13で景品を把持する動作を行う。具体的には両アーム9を内側に移動させる。
【0039】
例えば、アーム9が適正な位置に下降すると、マイクロスイッチMS1、MS2がセンサロッド35により床面8に当接するため、これを機にステッピングモータM2を停止してアーム9による景品の把持動作に入ることができる。
これに対して、アーム9が下降する際にセンサロッド35が景品に衝接した場合には、アーム9は景品の間の適正な位置に下降していないことになるため、その時点でステッピングモータM2を停止し、次の上昇動作に入るようにして景品の破損を防止すると共に装置に過負荷がかかるのを防止できる。
一方、マイクロスイッチMS3〜MS6が検出した場合とは、例えば、アーム9の下端に景品が衝接し、センサロッド35には景品が衝接していない場合や、レール12の一部(例えば、図9、図11参照)に大きな景品が先当たりしたような場合がある。このような場合にも、景品を保護するためにステッピングモータM2を停止して景品の破損を防止できる。また、上述と同様に装置に過負荷がかかるのを防止できる。
【0040】
次のステップS15では、設定した分だけアーム9が移動したか、または、近接センサSEN5を検出したか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS16に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS15の処理を繰り返す。このときアーム9はピン28回りに回動するがコイルスプリング31により蝶ナット32で調整された弾性力で景品を押さえるようにして挟むため、景品を破損させることなく弾性的に挟むことができる。
【0041】
ここで、上記アーム9は景品をつかむために設定した分だけ移動するように動作するものであるが、上記LEDランプ15によりアーム9の移動量を設定してこれを予め遊技者に表示する態様に代えて次のような態様を採用することができる。例えば0.5秒など、一定時間だけアーム9をはさむ動作を行わせたり、ステッピングモータM3、ステッピングモータM4の特質を利用してプログラム上で、例えば100パルスというようにパルス数によりはさむ動作を続けるようにすることができる。
【0042】
また、パルス数による設定の応用例として移動距離による設定も可能である。
この場合、ステッピングモータM3,ステッピングモータM4の1パルス分のステップ角、ギヤ比率などから、1パルス出力したときのアーム9の移動距離を算出し、それをもとに、例えば2センチだけはさむ動作を続けることができる。ここで、この場合は前記LEDランプ15による表示を併用することもできる。
【0043】
更に、図6に鎖線で示すようにアーム9に圧力センサSEN8を設けこれを入力装置として用いることができる。つまり爪13あるいはアーム9と爪13の間などの景品を把持する部分に圧力センサSEN8を追加して入力装置とし、景品をつかんだら圧力センサSEN8により景品の押圧力を検出し、所定の押圧力に達するまではさむ動作を続けることもできる。このように、圧力センサSEN8を設けることで、景品を把持できるか否かを大きく左右する景品の把持状態を確実に把握して、景品獲得率等クレーンゲーム機の各種設定の自由度を高められると共に、遊技者の把持感覚をイメージ通りに設定することができる。
【0044】
ステップS16においては、ステッピングモータM3、ステッピングモータM4を停止し、ステッピングモータM2を回転させ、把持装置10を上昇(上へ移動)させてステップS17に進む。これによりアーム9に把持された景品を上方に移動することができる。
ステップS17においてはマイクロスイッチMS7が検出したか否かを判定する。つまり、マイクロスイッチMS7により伸縮筒16が上方限界位置に到達したか否かを検出する。判定結果が「YES」である場合はステップS18に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS17の処理を繰り返す。
ステップS18では、ステッピングモータM2を停止し、ステッピングモータM1を回転させ、把持装置10を手前へ移動させ、ステップS19に進む。
ステップS19においては光センサSEN1が検出したか否かを判定する。つまり、光センサSEN1により把持装置10が手前側限界位置に到達したか否かを検出する。判定結果が「YES」である場合はステップS20に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS19の処理を繰り返す。
【0045】
ステップS20において、ステッピングモータM1を停止し、ステッピングモータM3,ステッピングモータM4を回転させ、アーム9を広げる動作を行わせてステップS21に進む。これにより、落とし口11に景品が落下して、景品出口4に移動する。
ステップS21においては、光センサSEN3,SEN4が検出したか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS22に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS21の処理を繰り返す。
ステップS22でステッピングモータM3、ステッピングモータM4を停止してスタートに戻る。この動作により、把持装置10及びアーム9が初期姿勢となる。
【0046】
図24に示すのは、景品落とし口が小さい場合における図23に対応するフローチャート図である。つまり、図25に示すように、景品の落とし口11が把持装置10の幅方向に渡って大きく形成されている場合には、図21〜図23に示したように景品を把持することに成功したら初期位置に戻れば、アーム9がレール12のどの位置で景品を把持していたとしても、景品を放すことで景品を落とし口11に落とすことができるが、図26に示すように把持装置10の幅方向の一部に開口形成された落とし口11Aである場合は、把持装置10を初期位置に移動する際に、景品を把持しているアーム9をレール12に対して移動させなくてはならない。以下、図25に示すフローチャートを説明する。尚、図21、図22に示す処理については同様であるので一部援用して説明は省略する。
【0047】
図22のステップS17における判定結果が「YES」である場合に、ステップS30に進み、ここでステッピングモータM1を停止し、ステッピングモータM3、ステッピングモータM4を回転させアーム9の幅を保ったまま左へ移動させステップS31に進む。これにより、前記実施形態に比較して小さい落とし口11Aに向かって景品を移動することができる。
ステップS31においては、光センサSEN4が検出したか否かを判定する。
判定結果が「YES」である場合はステップS32に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS31の処理を繰り返す。
【0048】
ステップS32においては、ステッピングモータM3を停止し、ステッピングモータM4を逆に回転してアーム9を開きステップS33に進む。この動作により開放されたアーム9から景品が落とし口11Aに落下する。
ステップS33においては、光センサSEN3が検出したか否かを判定する。
判定結果が「YES」である場合はステップS34に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS33の処理を繰り返す。ステップS34においてステッピングモータM4を停止しスタートに戻る。この動作により、把持装置10及びアーム9が初期姿勢となる。
【0049】
したがって、上記実施形態によれば、遊技者は自らの意図する景品と景品の間に左アーム9aと右アーム9bとを独立して挿入することができるため、従来のように把持装置10を景品の上方のどの位置に停止させるかによって景品を獲得できるか否かが決定してしまう場合に比較して、景品の獲得に失敗したとしても遊技者を納得させ、景品を獲得した場合には高い満足感を与えることができる。
また、アーム9はレール12に沿って移動する構造であるので、従来のように開閉する構造が持つ欠点である、回動範囲外の景品を把持することができないという点を解消して広い範囲で景品を把持することができ、遊技者に与える期待感を高めることができる。また、対象となる景品の大きさ、形状についても自由度が高まり、上述したように景品の大きさ等に対応して落とし口11を変更して柔軟に対応することができる。
【0050】
また、アーム9が適正な位置に下降すると、マイクロスイッチMS1、MS2がセンサロッド35により床面8に当接するため、これを機にステッピングモータM2を停止してアーム9による景品の把持動作に入ることができるが、アーム9が下降する際にセンサロッド35が景品に衝接した場合には、アーム9は景品の間の適正な位置に下降していないことになるため、その時点でステッピングモータM2を停止し次の上昇動作に入るようにして、景品の破損を防止すると共に装置に過負荷がかかるのを防止できる。
【0051】
更に、アーム9の下端に景品が衝接し、センサロッド35には景品が衝接していない場合や、レール12の一部(例えば、図9、図11参照)に大きな景品が先当たりしたような場合には、対応するマイクロスイッチMS3〜MS6のいずれかがONとなりステッピングモータM2を停止するため、更に下降を続けた場合のように景品を破損させたり、装置に過負荷がかかるのを防止できる。
つまり、この実施形態ではアーム9を幅方向の広い範囲内で移動させることができるようにレール12を設けている関係で、このレール12が場合によっては景品に衝接することがある。このようなことを考慮してマイクロスイッチMS3〜MS6により景品にダメージを与えるのを防止すると共に装置に過負荷がかかるのを防止しているのである。
【0052】
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、以下のような構造を採用することができる。尚、前述実施形態と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
例えば、図27に示すように、昇降装置46を設ける代わりに各アーム9自体を伸縮させるようにして把持した景品を上昇させるようにしてもよい。この場合、アーム9は前記伸縮筒16と同様に上アーム90、中アーム91、下アーム92に分割構成されており、巻き上げ装置(アーム上下移動手段)93によりワイヤ(アーム上下移動手段)94を巻き上げることで伸縮可能に設けられている。
【0053】
この実施形態においても、各種形状、大きさの景品に対応して、景品間にアーム9を挿入して景品を獲得することができ、更に、アーム9が縮退することにより、レール12との間で景品を保持する3点支持が可能となるため、景品の保持力が高まる。したがって、景品を把持したもののレール12の移動の際に景品を落とすというようなことがなくなるため、安心して遊技を行うことができる効果がある。
【0054】
また、図28に示すように、伸縮筒16を1本にし、この伸縮筒16を中心にして把持装置10を回転させることもできる。このようにすれば、レール12を回転することによりアーム9により景品を把持する方向を選択する自由度を高めることができるため、レール12に沿って移動するアーム9を自由な角度から把持するように景品の間に挿入することができゲームの面白みが増す。
【0055】
更に、前記実施形態においては、アーム9の間隔が決まりアーム9を下降させてからどのくらいの範囲までアーム9を移動させて景品をつかむかをLEDランプ15により表示するようにしたが、ゲーム初期において、アーム9の初期位置の範囲を決定する指標としてLEDランプ15を用いることもできる。
また、床面8を落とし口11に向かって高くなるように傾斜させ、ここに景品をずらしながら落とすような態様を採用することもできる。また、床面8と落とし口11との間の壁の高さを調整できるようにしてもよい。
また、前記実施形態においては、モータをステッピングモータとしたが、DCモータ、ACモータ等を用いてもよい。
また、昇降装置46はタイミングベルト50の回動動作により奥行き方向に移動するようにしたが、例えば、リードの長いねじ軸を用いて、その回転により昇降装置46を移動させるようにしてもよい。
【0056】
次に、図29に示すのはこの発明の他の実施形態である。尚、この実施形態において前記実施形態と同一態様部分には同一符号を付して説明する。
この実施形態は上記各実施形態のクレーンゲーム機において、比較的高さの高い景品を取り扱う場合に、両アーム9が下降している途中で景品の上部がレール12のガイド部12cの近傍に到達して両アーム9が更に下降すると景品がレール12の内部に挟まって両アーム9のレールに沿う移動動作を困難にしたり、レール12の内の部品で景品を破損させることがないような対策を施したものである。
【0057】
同図において、レール12にはアームブラケット21がローラ22を介して移動可能に支持されており、アームブラケット21は図示しないタイミングベルトを介して移動可能に構成されている。尚、この図29では右アーム9b側を例にして説明する。
右アーム9bは、アームブラケット21にピン28によって揺動可能に支持される上部部材80と爪13を有する下部部材81と、これら上部部材80と下部部材81とを覆うアームカバー14Bとを備えている。尚、レール12はカバー14Aで覆われている。
上部部材80の下部と下部部材81の上部との間にはスライド部材82が取り付けられている。スライド部材82は上部部材80に取り付けられる上部プレート82aと下部部材81に取り付けられる下部プレート82bとで構成され、上部プレート82aと下部プレート82bとは、下部プレート82bが上部プレート82aに対して上方に移動できるように互いに連結されたものである。
【0058】
下部部材81には取付ブラケット83a、83bが設けられ、この取付ブラケット83a、83bにアームカバー14Bが取り付けられている。また、下部部材81の下端には爪13が取り付けられ、下部部材81の上部には上部部材80に延びる検出片84が設けられている。
そして、この検出片84に対応して上部部材80には反射型の光センサSEN6が取り付けられ、爪13が床部に当接すると下部部材81が押し上げられ、検出片84が上へ移動すると光センサSEN6を遮り、爪13が床部に当接したことを検出できるようになっている。
【0059】
そして、このように構成された右アーム9bの移動範囲の外側位置であって、レール12のガイド部12cに渡設されたブラケット85に透過型の光センサSEN7が取り付けられ、図示しない左アーム9a側に取り付けられた光センサSEN7と一対となって配置されている。この光センサSEN7により後述するカバー14Aの下部に設けられたアーム9a,9bの移動空間部に相対的に入り込んだ景品を検出できるようになっている。
【0060】
つまり、アーム9a,9bが互いに接近離反可能に移動するように構成されている関係で、後述するカバー14Aの下部にアーム9が移動するための開口部42が形成されるが、比較的高さのある景品を把持するために把持装置10が下降した場合に、この開口部42内、つまりレール12のガイド部12c近傍に景品が到達し、更に把持装置10が下降すると景品がレール12の内部に挟まって両アーム9のレール12に沿う移動動作を困難にしたり、レール12の内の部品で景品を破損させるおそれがある。そのため、上記一対の光センサSEN7によりこれを検知した場合は把持装置10を停止して、速やかに各アーム9による把持動作に移行できるようになっている。尚、上記光センサSEN7による検出を各アーム9越しに行うために、各アーム9には検出光を透過するための透過孔86が形成されている。
【0061】
ここで、検出片84を図29に鎖線で示すように更に上方に伸ばして、前記光センサSEN7を用いて検出片84を検知するようにしてもよい。このように光センサSEN7を爪13が床に当接したことを検出するセンサとしても用いることで上記光センサSEN6を廃止できるためコストダウンを図ることができる。
更に、上記カバー14Aをレール12に対して上方に移動可能に支持し、このカバー14Aに検出片を設け、下降時においてカバー14Aが景品に触れるとカバー14Aが上方に移動しこれにより検出片が光センサSEN7を遮るように配置することができる。このように構成することで、光センサSEN7により各アーム9が床への到達と、景品がレール12の内部への進入検知と、カバー14Aの景品への衝接を1つのセンサで検出することができ、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0062】
したがって、この実施形態によれば、アーム9a,9bが下降する際に、レール12のガイド部12cの近傍に比較的高さのある景品が到達すると、光センサSEN7がこれを検知して、アーム9a,9bの下降を停止させることができるため、景品がレール12の部分に入り込んでしまう不具合をなくすことができる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載した発明によれば、景品の形状、大きさに対応して、遊技者の意図した景品の間にアームを挿入することができるため、景品獲得に失敗したとしても納得がゆき、満足感のある遊技を提供することができるという効果がある。
【0064】
請求項2に記載した発明によれば、レール自体を上下させることで、レールに沿って移動する2本のアームの間隔はそのままにして該アームを上下に移動することができるため、遊技者の意図した景品の間に各アームの間隔を確実に保ちながらアームを下側に移動し、景品をつかんで上側に移動することができる効果がある。
【0065】
請求項3に記載した発明によれば、景品を把持したアームが縮退すると、景品をレールに当接させることができるため、景品を各アームとレールとの3点で支持することができ、景品の保持力を高めることができる。したがって、景品を把持したもののレールを移動している際に景品を落とすというようなことがなくなるため、安心して遊技を行うことができる効果がある。
【0066】
請求項4に記載した発明によれば、各アームを遊技者の思い通りの場所に挿入することが可能となるため、満足のゆくゲームを行うことができる効果がある。
【0067】
請求項5に記載した発明によれば、単純な動きではありながら、アームの移動方向とレールの移動方向とにより全ての範囲において景品を獲得することができるため景品の配置作業が行い易い効果がある。
【0068】
請求項6に記載した発明によれば、レールを回転することによりアームにより景品を把持する方向を選択する自由度を高めることができるため、レールに沿って移動するアームを自由な角度から把持するように景品の間に挿入することができゲームの面白みが増す効果がある。
【0069】
請求項7に記載した発明によれば、アームが下降する際に、レールの近傍に比較的高さのある景品が到達すると、センサがこれを検知して、アームの下降を停止させることができるため、景品がレールの部分に入り込んでしまう不具合をなくすことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態の全体斜視図である。
【図2】 この発明の実施形態の把持装置の斜視図である。
【図3】 この発明の実施形態の把持装置の正面図である。
【図4】 この発明の実施形態の把持装置の左側面図である。
【図5】 この発明の実施形態の把持装置の平面図である。
【図6】 この発明の実施形態のアームの作動状態説明図である。
【図7】 この発明の実施形態のアームの他の態様を示す下降状態説明図である。
【図8】 図3の部分拡大図である。
【図9】 図8の作動状態説明図である。
【図10】 図4の部分拡大図である。
【図11】 図10の作動状態説明図である。
【図12】 図17のB−B線に沿う断面図である。
【図13】 この発明の実施形態の昇降移動装置の平面図である。
【図14】 図13の正面図であって、図15のA−A線に沿う断面図である。
【図15】 この発明の実施形態の昇降移動装置の正面図である。
【図16】 この発明の実施形態の主として昇降装置の正面図である。
【図17】 この発明の実施形態の伸縮筒伸張状態の主として昇降装置の側面図である。
【図18】 この発明の実施形態の伸縮筒縮退状態の主として昇降装置の側面図である。
【図19】 図17のY矢視図である。
【図20】 センサ類等の配置構成を示す図である。
【図21】 クレーンゲーム機の作用を示すフローチャート図である。
【図22】 クレーンゲーム機の作用を示すフローチャート図である。
【図23】 クレーンゲーム機の作用を示すフローチャート図である。
【図24】 図23に対応する他のフローチャート図である。
【図25】 この発明の実施形態の落とし口の平面図である。
【図26】 他の実施形態の落とし口の平面図である。
【図27】 更に他の実施形態のアームの正面図である。
【図28】 別の実施形態の把持装置の斜視図である。
【図29】 更に別の実施形態のアーム近傍を示す断面図である。
【符号の説明】
9 アーム
9a 左アーム
9b 右アーム
12 レール
M3,M4 ステッピングモータ(アーム移動手段)
24 駆動プーリ(アーム移動手段)
25 タイミングベルト(アーム移動手段)
26 従動プーリ(アーム移動手段)
45 移動装置(レール移動手段)
46 昇降装置(アーム上下移動手段)
93 巻き上げ装置(アーム上下移動手段)
94 ワイヤ(アーム上下移動手段)
SEN7 光センサ(センサ)

Claims (7)

  1. 筐体のケース内に景品を配置する床部が設けられ、この床部に前記景品の落とし口が設けられ、前記筐体に遊技者からの操作入力を受け付ける操作手段が設けられ、前記筐体内に前記操作手段からの操作入力に従って移動するレールが設けられ、このレールに前記操作手段からの操作入力に従って前記レールに沿って移動可能な2本のアームが設けられたクレーンゲーム機であって、
    前記2本のアームを上下に移動させるアーム上下移動手段と、
    前記レールを移動させるレール移動手段と、
    前記アームを前記レールに沿って移動させるアーム移動手段とを設け、
    前記各アームは前記レールに対して前記景品を把持する方向と解放する方向に揺動可能に支持されると共に前記景品を把持する方向へスプリングによる弾性力を付与され、前記弾性力が調整可能にされていることを特徴とするクレーンゲーム機。
  2. 前記アーム上下移動手段は、上記レールを上下に移動させるレール上下移動手段であることを特徴とする請求項1記載のクレーンゲーム機。
  3. 前記アーム上下移動手段は、アーム自体を伸縮させるものであることを特徴とする請求項1記載のクレーンゲーム機。
  4. 前記アームをレールに沿って移動させるアーム移動手段は各アームを別々に移動可能であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のクレーンゲーム機。
  5. 前記レール移動手段は、アームの移動方向に交差する方向にレールを移動させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のクレーンゲーム機。
  6. 前記レール移動手段はレールを水平面内で回転させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のクレーンゲーム機。
  7. 前記レールの近傍に景品が到達するとこれを検知するセンサを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のクレーンゲーム機。
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