JP6933278B2 - 景品取得ゲーム装置 - Google Patents

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廣基 森川
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Description

本発明は、景品取得ゲーム装置に関する。さらに詳述すると、本発明は、景品取得ゲー
ム装置における景品載置フィールドの構成の改良に関する。
筐体の内部に収納された景品(例えばぬいぐるみ等)ないしは当該景品と交換可能な物
品の取得を目的とするクレーンゲーム機のようなゲーム装置(以下、景品取得ゲーム装置
という)は、その操作に面白味があるとともに、景品に人気のあるキャラクタ等を用いる
ことで遊戯者(以下、プレイヤーともいう)の挑戦意欲をそそるため、いわゆるゲームセ
ンターのようなアミューズメント施設はもちろんのこと、一般の店舗やショッピングモー
ル等にも多く設置されている。従来、このような景品取得ゲーム装置として様々なものが
提案され、商品化されている。
上述のような景品取得ゲーム装置としては、例えばUFOのような形をした装置(以下
、景品取得部という)に爪付きの一対の開閉アームを設けたものが多く利用されている。
この場合、景品取得部はプレイヤーの操作に応答して筐体内をまず水平に移動し、その後
、当該位置の真下に下降してからアームを開閉する動作をし、さらに景品受取口の真上に
移動して再びアームを開閉する動作をする。このような一連の動作中、例えばアーム先端
の爪を利用して景品を把持して持ち上げ、景品受取口の真上まで落とさずに運ぶことがで
きれば当該景品を手に入れることができる。
このような景品取得ゲーム装置では、プレイヤーの興味を惹き、あるいは挑戦意欲をか
き立てるべく、景品が種々の形態でレイアウトされている。また、レイアウトを多様化す
る手段の一つとして、景品の載置台を複数配置したゲーム装置が提案されているし、さら
には、これら景品載置台の高さを変えられるようにしたゲーム装置も提案されている(特
許文献1等参照)。例えば、この特許文献1には、景品載置エリア(50,51)を取り
付ける水平枠部材(38,42)が、垂直支持部材(31,34)によってそれぞれ独立
して複数段階の高さに固定されることに関して開示されている。
特開2012−143394号公報
しかしながら、上述のごとき従来の景品取得ゲーム装置においては、景品載置エリア(
50,51)の高さを変えようとすれば、載置された景品を景品載置エリア(50,51
)からいったん下ろし、景品載置エリア(50,51)の高さを変えてから再び景品を載
置してレイアウトを変えるというように、手間がかかる作業となっている。このような課
題の一因としては、昇降可能な景品展示エリア(景品載置エリアを含む)が複数ある場合
に、展示エリアの昇降を伴うレイアウト変更作業の実際の手間が十分に考慮されてはこな
かったことが挙げられる。
そこで、本発明は、景品をレイアウトするための複数の景品展示エリアがある場合に、
高さ変更を伴うレイアウトの変更を実行しやすい構造の景品取得ゲーム装置を提供するこ
とを目的とする。
かかる課題を解決するべくなされた本発明に係る景品取得ゲーム装置は、
景品を収容する景品収容部と、
該景品収容部内の景品を取得する景品取得部と、
該景品取得部を吊設する吊設部材と、
景品収容部内において景品取得部を昇降させる昇降手段と、
景品収容部内において景品取得部を水平方向へ移動させる移動手段と、
移動手段及び昇降手段により景品取得部を移動及び昇降させる制御を行う制御手段と、
遊戯者が景品取得部を移動及び/又は昇降させる操作を行う操作手段と、
景品収容部にて景品を展示するための第1の景品展示用配置手段と、
該第1の景品展示用配置手段に対する相対高さが可変である、景品収容部にて景品を展
示するための第2の景品展示用配置手段と、
第1の景品展示用配置手段が取り付けられ、該第1の景品展示用配置手段の高さを変更
する第1の高さ変更手段と、
第1の高さ変更手段に設けられており、第1の景品展示用配置手段に対する第2の景品
展示用配置手段の相対的な高さを変更する第2の高さ変更手段と、
を備えるものである。
この景品取得ゲーム装置においては、第1の景品展示用配置手段の高さを変更すると、
該第1の景品展示用配置手段に設けられている第2の景品展示用配置手段が連動してその
高さも自動的に変更されることになる。このように、第1の景品展示用配置手段と第2の
景品展示用配置手段の高さを、それぞれの相対的位置関係(相対的高さ)を維持したまま
同時に変更できるようにした景品取得ゲーム装置においては、これら第1の景品展示用配
置手段および第2の景品展示用配置手段を利用して展示された状態の景品(特に第1の景
品展示用配置手段および第2の景品展示用配置手段の両方に跨るようにして展示された状
態の景品)をいちいち下ろすことなく、その展示された状態を保ったままで第1の景品展
示用配置手段および第2の景品展示用配置手段の両方を同時に動かして高さを変更するこ
とができる。このため、この景品取得ゲーム装置によれば、景品をレイアウトするための
複数の景品展示エリアがある場合に、高さ変更を伴うレイアウトの変更が実行しやすい。
また、上述の動作とは別に、第2の高さ変更手段を利用することにより、第1の景品展
示用配置手段に対する第2の景品展示用配置手段の相対的高さを別途変更することができ
る。
このような景品取得ゲーム装置において、
第1の高さ変更手段は、
第1の景品展示用配置手段を昇降させる第1の昇降スライド部材と、
該第1の昇降スライド部材のスライド動作を規制して第1の景品展示用配置手段をある
高さに保持する第1のロック部材と、
を含んでおり、
第2の高さ変更手段は、
第1の昇降スライド部材に設けられており、第1の景品展示用配置手段に対する第2の
景品展示用配置手段の相対的な昇降動作を許容する第2の昇降部材と、
該第2の昇降部材のスライド動作を規制して第2の景品展示用配置手段をある高さに保
持する第2のロック部材と、
を含んでいてもよい。
また、景品取得ゲーム装置は、第1の景品展示用配置手段を上方へ付勢する荷重負担用
付勢部材を備えていてもよい。
景品展示用配置手段は、遊戯者から見て左右に分割されていてもよい。
景品展示用配置手段は、水平面に対して傾斜可能に支持されていてもよい。
第1のロック部材を構成する位置決め用切り欠き部の谷部と谷部間が、いずれかの谷部
へ円滑に誘導する滑らかな形状の山部からなることも好ましい。
本発明によれば、景品をレイアウトするための複数の景品展示エリアがある場合に、高
さ変更を伴うレイアウトの変更を実行しやすい構造の景品取得ゲーム装置とすることがで
きる。
本発明の一実施形態に係る景品取得ゲーム装置の外観の構成例を示す斜視図である。 景品取得ゲーム装置の移動装置の構成を示す斜視図である。 景品取得ゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。 景品取得ゲームの実行処理手順を示すフローチャートである。 景品取得ゲームの実行処理手順を示すフローチャートである。 景品取得ゲーム装置の把持力調整手段の構成例を示す斜視図である。 伸縮管などからなる支持部の構成例を示した斜視図である。 景品落し口に引っ掛かった状態でレイアウトされた景品およびこれに向かって下降する景品取得部を示す図である。 図8に示した景品に対する押込み動作の様子を示す図である。 昇降装置の構成例を示す斜視図である。 図10に示した昇降装置のうち景品取得部基台の部分を拡大して示す図である。 昇降装置の構成例を示す断面図である。 コイルばねの付勢力を「ばね弱」とした後の景品取得部の下降中の様子を示す図である。 コイルばねの付勢力を「ばね弱」とした後に景品取得部が底付き状態となったときの様子を示す図である。 コイルばねの付勢力を「ばね強」とした後の景品取得部の下降中の様子を示す図である。 コイルばねの付勢力を「ばね強」とした後に景品取得部が底付き状態となったときの様子を示す図である。 景品をその一部が景品載置台からはみ出すように設置した景品レイアウトの一例を示す図である。 「ばね弱」(押込み力「強」)設定時における景品取得部による景品の押込み動作の一例を示す図である。 「ばね強」(押込み力「弱」)状態時における景品取得部による景品の押込み動作の一例を示す図である。 アームの大きさが小、中、大である景品取得部の例を示す図である。 ばねコイルの端部の位置を手動にて段階的に位置決めするようにした吊上付勢力変更手段の構成例を示す図である。 景品載置台および該景品載置台を支持するフレーム等の構成例を示すもので、リア景品載置台とフロント景品載置台の高さが等しく、尚かつ両景品載置台が最上段にある状態を示す斜視図である。 リア景品載置台とフロント景品載置台の高さが等しく、尚かつ両景品載置台が最下段にある状態を示す斜視図である。 リア景品載置台に対し、フロント景品載置台が相対的に低い状態を示す斜視図である。 リア昇降レール、第1の高さ変更手段等の構成例を示す側面図である。 載置台支持部材、リア昇降レール、フロント昇降レール、リアレールガイド用ローラ、フロントレールガイド用ローラ等の構成を部分的に示す平面図である。 第1のロック部材によりロックされてリア景品載置台が昇降不可の状態を示す斜視図である。 第1のロック部材が解除されてリア景品載置台が昇降可となった状態を示す斜視図である。 リア景品載置台を上昇させた後に第1のロック部材でロックした状態であって、尚かつ第2のロック部材によりロックされてフロント景品載置台が昇降不可の状態を示す斜視図である。 第2のロック部材によりロックされてフロント景品載置台が昇降不可の状態を示す側面図である。 リア景品載置台に対しフロント景品載置台を相対的に昇降させるための機構の構成例を拡大して示す側面図である。 第2のロック部材が解除されてフロント景品載置台が昇降可となった状態を示す斜視図である。 第2のロック部材が解除されてフロント景品載置台が昇降可となった状態を示す側面図である。 第2のロック部材が解除されてフロント景品載置台が昇降可となった状態を示す平面図である。 景品載置台を支持するフレーム等の構成例を、定荷重ばね部材の構成を解りやすく示す斜視図である。 景品載置台の構成例(その2)であってフロント景品載置台が最下段の状態を示す斜視図である。 景品載置台の構成例(その2)であってフロント景品載置台が最上段の状態を示す斜視図である。 景品載置台の構成例(その3)を示す斜視図である。 景品載置台の構成例(その4)を示す斜視図である。 景品載置台の構成例(その5)を示す斜視図である。 景品取得ゲーム装置の下部を構成する基台、フレーム等の構成例を示す斜視図である。 図41中の○の部分を拡大して示す図である。 図41中の○の部分の平面図である。 断面形状あるいは平面視形状がコ字形である引戸用のストッパーとその周辺の構造例を示す斜視図である。 断面形状あるいは平面視形状がL字形である引戸用のストッパーとその周辺の構造例を示す斜視図である。 従来の景品取得ゲーム装置におけるガラスドア、ドアストッパー等の構成例を参考として示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る景品取得ゲーム装置について説明する
。まず、図1〜図7等を用いて景品取得ゲーム装置1の概略的な構成及びその動作につい
て説明し、その後、景品取得ゲーム装置1における、景品取得部4による押圧機構につい
て説明する。さらにその後、景品載置台および該景品載置台を支持するフレーム等の構成
について説明する(図22〜図40参照)。
なお、本明細書でいう「景品」とは、ゲームによってプレイヤーが直接的に取得しうる
品物(例えば、ぬいぐるみ等)だけを意味するわけではない。例えば、ゲームでの取得対
象として収容されている物品であって取得後に他の景品と交換可能な物品、さらには当該
物品(景品)自体の提供は行わず得点や順位を競うために用いるもの等も「景品」に含め
て考える。要は、ゲーム後にプレイヤーの所有物になるかどうかに関わらず、取得部を移
動・昇降させて取得対象となる物品はすべて本願明細書でいう「景品」に包含される。
<景品取得ゲーム装置の全体構成>
最初に、図1及び図2等を用いて、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の全体の構
成について説明する。
景品取得ゲーム装置1は、直方体形状の基台2の上に、景品Pを、プレイヤーに展示し
た状態で収容するための箱型の景品収容部3を備えた構造となっている(図1参照)。景
品収容部3は、景品取得ゲームが展開されるプレイフィールドとなる(以下、「プレイフ
ィールド3」ともいう)。
プレイフィールド3は、その内部に収容され底面等の景品載置部に載置された景品Pを
プレイヤーが目視することができるように前面5A及び側面5B,5Cが透明な樹脂又は
ガラスの板状部材から形成されている。また、プレイフィールド3の背面5Dは、例えば
鏡面状の板状部材や内面に装飾が施された板状部材、透明な板状部材により形成されてい
る。柱部材5E、およびこの柱部材5Eと左右対称となるように配置される柱部材は、筐
体上部を支える他、側面5Bと背面5D、側面5Cと背面5Dの繋ぎ目となる。柱部材5
Eおよびこの柱部材5Eと対称配置される図示しない柱部材は、鏡面状部材や透明部材で
形成することで、視覚的に目立たせなくし、プレイフィールド3を広く見せることができ
る。さらに、プレイフィールド3の前面5Aは、例えば引戸又は観音開き構造にて開閉可
能となっている。景品取得ゲーム装置1の管理者(例えばサービス提供側ユーザー)は、
この前面5Aから例えばキャラクタ等のぬいぐるみや雑貨等といった景品Pをプレイフィ
ールド3内に収容し、取り出し、さらにはディスプレイ状態を変える(配置や傾き等とい
った状態を適宜変更する)ことができるようになっている。
プレイフィールド3内には、景品Pを把持するための把持部6を備えた景品取得部4と
、該景品取得部4をプレイヤーの操作に応じて水平方向に移動させる手段としての移動装
置7と、景品取得部4を昇降させる昇降装置37と、が設けられている(図1、図2等参
照)。一例として、本実施形態の景品取得ゲーム装置1においては、プレイフィールド3
を左右に等分し、各領域にそれぞれ景品取得部4を配置し、さらに、後述する操作部16
を左右にそれぞれ配置し、実質的に2つの景品取得ゲーム装置を有する構成としている。
把持部6は、景品取得部4の内部に設けられているモータ74(図6参照)の回転駆動
力に基づいて開閉駆動する左右一対のアーム8を有し、これらアーム8を開閉させること
によって景品Pを把持することができるように構成されている。アーム8には、それぞれ
の先端に爪部材8b(図6等参照)が取り付けられている。把持部6が設けられている景
品取得部4は、移動装置7の動作によってプレイフィールド3内を移動するように構成さ
れている。アーム8の把持力は、把持力調整手段70(図6参照)により調整される。
把持力調整手段70において、把持力動作ギア72は円板状の歯車であり、ピニオンギ
ア(図示省略)の歯部と噛み合う歯部がその周縁部に設けられている。把持力動作ギア7
2の周縁部近傍位置には、所定長の円弧状の長穴部72aが設けられ、この長穴部72a
には、巻回ばね73の一端が移動自在に遊挿されている。なお、把持力動作ギア72の回
動軸71は、アーム8の回動軸にもなっている。
巻回ばね73は、把持力動作ギア72の回動軸71の回りに巻回され、その一端が折り
曲げられて把持力動作ギア72の長穴部72a内に移動自在に遊挿され、その他端73b
が折り曲げられてアーム8に係止(固定)されている。また、巻回ばね73の一端は、把
持力動作ギア72の長穴部72aの端部に接触可能とされ、これにより、把持力動作ギア
72の回転力が巻回ばね73に伝達されるようになっている。
モータ74は、制御部30から送出される制御信号に基づいて駆動制御されることによ
り、所定の出力軸を回動させる。モータ74により発生した回転力は、ピニオンギア(図
示省略)、把持力動作ギア72及び巻回ばね73を介してアーム8に伝達される。ピニオ
ンギアは、モータ74の出力軸に取り付けられて該出力軸を中心に回動する。ピニオンギ
アは、把持力動作ギア72の歯部と噛み合う歯部を有している。これらモータ74及びピ
ニオンギアは、把持力動作ギア72を回動させる。
移動装置7は、プレイフィールド3の内部上方に横方向(側面5Bと側面5Cとを結ぶ
方向であり、以下「X方向」と称することがある)と平行に固定配置された複数のX方向
移動用固定レール9と、これらX方向移動用固定レール9にスライド自在に、かつ縦方向
(前面5Aと背面5Dを結ぶ方向であり、以下「Y方向」と称することがある)と平行に
取り付けられたY方向移動用可動レール10と、Y方向移動用可動レール10にスライド
自在に取り付けられた景品取得部用基台12と、景品取得部用基台12の鉛直方向(以下
「Z方向」と称することがある)下側に取り付けられた伸縮自在の支持部11と、を有す
る構造となっている(図2参照)。景品取得部4は、支持部11の下端部に取り付けられ
ている。
Y方向移動用可動レール10は、X方向移動用モータ13Xの回転出力に基づきX方向
移動用固定レール9に沿って横方向(X方向)に移動することができるように構成されて
いる。また、景品取得部用基台12は、Y方向移動用モータ13Yの回転出力に基づきY
方向移動用可動レール10に沿って縦方向(Y方向)に移動することができるように構成
されている。また支持部11は、Z方向移動用モータ13Z(図3参照)の回転出力に基
づいて伸縮することができるように構成されている。本実施形態に係る景品取得ゲーム装
置1においては、以上のような構成のX方向移動用モータ13X、Y方向移動用モータ1
3Y及びZ方向移動用モータ13Zを適宜作動させることにより、景品取得部4をプレイ
フィールド3内の所望位置に移動させ得るようになっている。
また、基台2の前側には、操作用卓であるコントロールパネル14が設けられている(
図1参照)。コントロールパネル14には、ゲームを行う際にコインを投入するためのコ
イン投入口15と、ゲーム時にプレイヤーが景品取得部4をX方向の所望位置に移動させ
る操作を入力するための第1の操作ボタン16Aと、その後プレイヤーが景品取得部4を
Y方向の所望位置にまで移動させる操作を入力するための第2の操作ボタン16Bと、か
らなる操作部(操作手段)16が設けられている。操作部16は、ジョイスティック等の
他の操作手段により構成することも可能である。さらに、Z方向への移動を指示する第3
の操作ボタンが操作部16に設けられてもよい。このような第3の操作ボタンが設けられ
ている場合、プレイヤーは、景品取得部4をX方向およびY方向へ移動させることなく、
当該第3の操作ボタンを操作して景品取得部4を昇降させることも可能である。
なお、プレイヤーが下降ボタンのみを押すことによって景品取得部4を下降操作する景
品取得ゲーム装置1であってもよい。例えば、プレイフィールド3上のターンテーブル(
図示省略)に景品Pを載置しておき、景品取得部4が景品Pに到達するタイミングをみて
、下降ボタンを押すことで景品Pを取得するゲーム装置とすることが可能である。
さらに、基台2の前面側には、プレイフィールド3内の所定位置に開口された景品投入
ガイド17に連通する景品取出口18が設けられている(図1参照)。把持部6により把
持された状態で搬送され、あるいは転がされて景品投入ガイド17内に落とされた景品P
は、景品取出口18から取り出すことができる。なお、景品投入ガイド17は、ある箇所
に定置されていてもよいし、複数箇所の中で管理者(例えばサービス提供側ユーザー)が
自由に設定できるようになっていてもよい。
また、基台2の前面側には、開閉扉19が設けられている(図1参照)。この開閉扉1
9を開いた内側には、景品取得ゲーム装置1の全体を制御する制御部30(図3参照)等
を備えたメインボードが収納されている。
なお、詳しい説明は省略するが、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1では、景品取
得部4の初期位置(ゲーム開始時及び終了時における景品取得部4のデフォルトの位置(
ホームポジション))が管理者(例えばサービス提供側ユーザー)によって自由に設定で
きるようになっている。また、本実施形態においては、X軸、Y軸及びZ軸の原点(X方
向、Y方向及びZ方向それぞれの座標が0となる位置)が景品取得部4の初期位置(スタ
ートポジション)にあるものとする。
次に、図3等を用いて、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の内部構成(機能的構
成)について説明する。景品取得ゲーム装置1は、CPU(Central Processing Unit)
、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)からなるマイクロコ
ンピュータによって構成された制御部30と、例えば不揮発性メモリからなる記憶部31
と、現在時刻をカウントするタイマ32と、を有している。
制御部30からは、ゲーム中にプレイヤーによりコントロールパネル14(図1参照)
の操作部16(第1の操作ボタン16Aや第2の操作ボタン16B)が押圧されたときに
、これに応じた操作信号S1(操作情報)が送出されるようになっている。
また、移動装置7には、景品取得部4のX方向の位置を検出するX方向位置検出手段、
Y方向の位置を検出するY方向位置検出手段及びZ方向の位置を検出するZ方向位置検出
手段として、景品取得部4のX方向、Y方向の原点位置及び移動限界位置、ならびにZ方
向原点側の移動限界位置に各々配置されたリミットスイッチ33が設けられている。これ
らリミットスイッチ33は、景品取得部4が、X方向、Y方向の原点位置又はX方向、Y
方向の移動限界位置、あるいはZ方向原点側の移動限界位置にまで移動したときに、これ
に応じた移動限界検出信号S2を制御部30に送出するようになっている。
さらに、景品取得部用基台12の昇降装置37に設けられた下降停止装置43において
、景品取得部4が下降してプレイフィールド3あるいは景品Pに達したとき、これに応じ
た底付き検出信号S3が制御部30に送出されるようになっている。
制御部30は、これら操作信号S1及び移動限界検出信号S2に基づいて、プレイヤー
による第1及び第2の操作ボタン16A,16Bの操作に応答したゲーム動作を景品取得
ゲーム装置1に実行させることができるようになっている。さらに、本実施形態の制御部
30は、操作部16から送出される操作信号S1に基づいて、把持部6の内部に設けられ
たモータ74(図6参照)を駆動制御することにより、左右一対のアーム8を開閉させて
、把持部6に景品Pを把持させる動作を行わせる。
<景品取得ゲーム装置の動作の概要>
続いて、図4及び図5に示すフローチャート等を用いて、本実施形態に係る景品取得ゲ
ーム装置1の動作について説明する。
制御部30は、予め設定された1プレイ(あるいは例えば3プレイ)分の所定枚数のコ
インがコイン投入口15(図1参照)に投入されたことを認識すると、図4に示す景品取
得ゲーム実行処理手順RT1をステップSP0において開始し、続くステップSP1にお
いて、コントロールパネル14の第1の操作ボタン16Aが押圧されるのを待ち受ける。
また、制御部30は、やがてプレイヤーが第1の操作ボタン16Aを押圧したことを第
1の操作ボタン16Aからの操作信号S1に基づいて認識すると、ステップSP2に進ん
で、移動装置7(図2参照)のX方向移動用モータ13Xを作動させ、初期状態において
スタートポジション(原点)に位置していた景品取得部4のX方向における移動を開始さ
せる。
次いで、制御部30は、ステップSP3に進んで、X方向のリミットスイッチ33(図
3参照)からの移動限界検出信号S2に基づいて、景品取得部4がX方向の移動限界位置
にまで移動し終えたか否かを判断する。また、制御部30は、続くステップSP4におい
て、第1の操作ボタン16Aからの操作信号S1に基づいて、第1の操作ボタン16Aの
押圧が解除されたか否かを判断する。そして制御部30は、これらステップSP3及びス
テップSP4においてともに否定結果を得ると、ステップSP3に戻る。
これに対し、制御部30は、ステップSP3又はステップSP4の何れかにおいて肯定
結果を得ると、ステップSP5に進んで、移動装置7のX方向移動用モータ13Xを停止
させて景品取得部4のX方向における移動を終了させ、この後ステップSP6に進んで、
コントロールパネル14の第2の操作ボタン16Bが押圧されるのを待ち受ける。
そして、制御部30は、第2の操作ボタン16Bが押圧されたことを第2の操作ボタン
16Bからの操作信号S1に基づいて認識すると、ステップSP8において、移動装置7
のY方向移動用モータ13Yを作動させて景品取得部4のY方向における移動を開始させ
る。
この後、制御部30は、ステップSP9に進んで、Y方向のリミットスイッチ33から
の移動限界検出信号S2に基づいて、景品取得部4がY方向の移動限界位置にまで移動し
終えたか否かを判断する。また制御部30は、続くステップSP10において、第2の操
作ボタン16Bからの操作信号S1に基づいて、第2の操作ボタン16Bの押圧が解除さ
れたか否かを判断する。そして制御部30は、これらステップSP8及びステップSP9
においてともに否定結果を得ると、ステップSP9に戻る。
これに対し、制御部30は、ステップSP9又はステップSP10の何れかにおいて肯
定結果を得ると、ステップSP12において、移動装置7のY方向移動用モータ13Yを
停止させて把持部6のY方向における移動を終了させる。
次いで、制御部30は、ステップSP13に進んで、把持部6のモータ74(図6参照
)を作動させて、把持部6のアーム8を開かせる。そして、制御部30は、この後ステッ
プSP14に進んで、移動装置7のZ方向移動用モータ13Z(図3参照)を作動させて
景品取得部4の下降を開始させ、さらにこの後ステップSP15に進んで、景品取得部4
がZ方向の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受ける。
次いで、制御部30は、Z方向のスイッチとして機能する下降停止装置43からの検出
信号S3に基づき(図3参照)、景品取得部4がZ方向の移動限界位置にまで移動し終え
たことを認識すると、ステップSP16に進んで、移動装置7のZ方向移動用モータ13
Zを停止させて景品取得部4の下降を終了させる。この後、制御部30は、ステップSP
17に進んで、把持部6のモータ74を作動させてアーム8を閉じさせることにより、景
品Pを把持する動作を行わせる。
次いで、制御部30は、ステップSP18に進んで、移動装置7のZ方向移動用モータ
13Zを作動させて景品取得部4の上昇を開始させ、この後ステップSP19に進んで、
景品取得部4がZ方向原点側の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受ける。そして
、制御部30は、Z方向原点側のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基
づいて、把持部6がZ方向の移動限界位置にまで移動し終えたことを確認すると、ステッ
プSP20に進んで、移動装置7のZ方向移動用モータ13Zを停止させて景品取得部4
の上昇を終了させる。
次いで、制御部30は、ステップSP21に進んで、移動装置7のX方向移動用モータ
13X、Y方向移動用モータ13Yを作動させ、景品投入ガイド17の位置へ向けて景品
取得部4の縦方向および横方向への移動を開始させる。
次いで、制御部30は、景品取得部4が景品投入ガイド17の位置に到達したかどうか
を判断し(ステップSP22)、到達したと判断したら、把持部6のモータ74を作動さ
せてアーム8を開閉させる(ステップSP23)。
この後、制御部30は、ホームポジション(ゲーム開始時および終了時における景品取
得部4のデフォルトの位置)に向けて景品取得部4を縦方向および横方向へ移動させ(ス
テップSP24)、ホームポジションに到達したと判断したら(ステップSP25)、こ
の景品取得ゲーム実行処理手順RT1を終了する(ステップSP26)。
かくして、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1においては、把持部6のアーム8に
よって景品Pを把持する(景品Pの一部を引っ掛けて持ち上げるような場合を含む)こと
ができた場合に、景品Pを把持した状態で景品投入ガイド17上にまで運び、その後景品
Pの解放動作を実現させて景品投入ガイド17内に景品Pを落下させることができる。あ
るいは、把持部6のアーム8によって景品Pを把持することができなくても、当該景品P
を転がしたりずらしたりして景品投入ガイド17内に落下させることも可能である。この
結果、プレイヤーは景品Pを景品取出口18から取り出して取得することができる。
<景品取得ゲーム装置1の構成>
次に、図7〜図20を用いて、本発明の第1の実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の
構成について説明する。ここでは図1に示したプレイフィールド3の所定位置に開口した
景品投入ガイド17と異なり、プレイフィールド3の手前隅に立設された筒状の景品投入
ガイド17となっている。本発明に係る景品取得ゲーム装置1は、景品取得部4によって
景品Pを積極的に下方へと押圧する際の押圧力を適宜設定することを可能とし、ひいては
筒状の景品投入ガイド17の景品落し口17aに景品Pを引っ掛けておくといったように
多様化するレイアウトにも対応した動作を行い得るようにしたものである。
ここで、まず、景品取得部4を支持しつつ昇降させるための支持部11等の構成につい
て説明する(図7等参照)。
支持部11は、複数個のパイプを入子式に嵌合させてなる伸縮管として構成されている
。この伸縮管は、順次小径となる4本のパイプ11a,11b,11c,11dを入子式
に摺動自在に嵌合させたもので、各パイプ11b,11c,11dの周面に突出形成され
たストッパー22,22,22を、外側の各パイプ11a,11b,11cに軸方向に沿
って形成された溝23,23,23に係合させることにより、各パイプ11a,11b,
11c,11dが回転したり、抜け落ちない構造としてある(図7参照)。パイプ11a
の上端側は景品取得部用基台12に固定されており、パイプ11b,11c,11dが昇
降可能に摺動する。最下位のパイプ11dの下端には、カプラ35のボス35aが嵌入固
定されている。このカプラ35の先には、ブラケット36を介して景品取得部4が連結さ
れている(図6、図10参照)。景品取得部4が上側にある状態では、入子になっている
パイプ11b、11c、11dの荷重が景品取得部4にかかっている。景品取得部4が下
降するに従って、パイプ11bのストッパー22がパイプ11aの溝23の下端に達する
ことで、パイプ11bの荷重がパイプ11aによって支持され、続いてパイプ11cの荷
重がパイプ11bによって支持され、さらにその後、パイプ11dの荷重がパイプ11c
によって支持された状態となる。従って、下降時にはパイプ11b、11c、11dの荷
重が景品取得部4に作用し、景品取得部4の下降に従ってパイプ11b、11c、11d
の順にパイプの荷重がパイプ11aに吊り下がり作用する。
また、景品取得部4を上下に昇降させるための昇降手段としての昇降装置37は、景品
取得部用基台12に搭載された巻取り巻戻し装置39と、この巻取り巻戻し装置39によ
って巻き取られるワイヤー40とからなる。ワイヤー40は、支持部11の内側を通過す
るようになっている(図7参照)。巻取り巻戻し装置39は、ワイヤーモータ41と、ウ
ォームギアなどからなる減速ギア機構(図示省略)と、ワイヤー巻取りプーリ42と、下
降停止装置43とを含む構成となっている。景品取得部4が最下部に降下した場合には、
4本のパイプ11a,11b,11c,11dの荷重は景品取得部4に掛からず、ワイヤ
ー40に掛かる荷重は景品取得部4と幾分かのケーブル64の荷重のみとなる。
下降停止装置43は、景品取得部4が下降して景品Pやプレイフィールド3の底に衝突
ないし接触した際、ワイヤー40のテンションの変化(例えば弛みが生じた際の引張り力
の減少)に基づき当該景品取得部4が底付き状態になったことを検出し、該検出信号(S
3)に基づき、景品取得部4の下降を停止させる装置である。例えば本実施形態における
下降停止装置43は、ドグ回転軸46を中心として揺動可能な揺動アーム47と、リフト
ダウンセンサドグ47aと、揺動アーム47に回転可能に支持されているテンションプー
リ45と、該テンションプーリ45をワイヤー40に押し付けるようにして、景品取得部
4を吊り上げる方向へ揺動アーム47を付勢するコイルばね(トーションばね)48と、
リフトダウンセンサ55と、を含む構成となっている(図10等参照)。
なお、ここでは、下降停止装置43として、景品取得部4が底付き状態となったことの
検出信号(S3)に基づき景品取得部4の下降を停止させる装置を例示したが、これは好
適例にすぎず、これ以外の構成の下降停止装置43を利用することもができる。例えば、
景品取得部4が底付き状態となるまでの下降量に対応したワイヤーモータ41の回転時間
あるいは回転数をあらかじめメモリしておき、当該ワイヤーモータ41の回転時間あるい
は回転数をパラメータとして景品取得部4が下降を制御することとしてもよい。
ワイヤー40は、ワイヤー巻取りプーリ42から繰り出され、テンションプーリ45の
一側を通過してから支持部11の内側に導入され、パイプ11dの出口端のところでパイ
プ内を上下動可能な円柱状のコネクタ63に結合されている。このコネクタ63は、中心
に受け孔63aを有し、この受け孔63aの中にスイッチ作動子61を下端に固着した心
棒62の上端が結合されている(図7参照)。なお、図7中における符号64はモータ7
4に給電するケーブルである。
リフトダウンセンサドグ47aは、揺動アーム47の自由端に形成された被検出片であ
り、揺動アーム47とともに揺動する。このリフトダウンセンサドグ47aの揺動可能範
囲中で最下点となる位置には、リフトダウンセンサ55が配置されている。
リフトダウンセンサ55は例えば光センサで構成されており、光が遮られているか否か
によってリフトダウンセンサドグ47aが上がった状態か、下がった状態かを検出する。
景品取得部4が景品Pやプレイフィールド3の底に衝突ないし接触して底付き状態とな
ると、ワイヤー40のテンションが緩くなる結果、コイルばね48の作用により揺動アー
ム47が上方へ揺動する。このとき、リフトダウンセンサ55を遮光していたリフトダウ
ンセンサドグ47aも一緒に上方へ揺動するので、底付き状態となったことをリフトダウ
ンセンサ55によって検出することができる。
(吊上付勢力変更手段90)
さらに、本実施形態の景品取得ゲーム装置1は、吊上付勢力変更手段90を備えている
。吊上付勢力変更手段90は、コイルばね48による吊り上げ方向への付勢力を変更する
ための手段である。このような吊上付勢力変更手段90の具体的構成は特に限定されない
が、本実施形態における吊上付勢力変更手段90は、可動抑え板部材91と、調整ツマミ
92とで構成されている(図11等参照)。
可動抑え板部材91は、ドグ回転軸46に回転可能に取り付けられている板状部材であ
り、コイルばね48の端部が当接するように配置されている。ここで、コイルばね48は
、その一端(固定端)が揺動アーム47に引っ掛けられて固定され、尚かつ、他端(自由
端)が可動抑え板部材91に引っ掛けられる等した状態となっている(図10等参照)。
このため、可動抑え板部材91をドグ回転軸46を中心に回転させると、回転量に応じて
コイルばね48の付勢力(すなわち、テンションプーリ45をワイヤー40に押し付ける
ようにして、景品取得部4を吊り上げる方向へ揺動アーム47を付勢する際の当該付勢力
)の強弱が変化する。
ここでテンションプーリ45によりワイヤー40を吊り上げる力は、アーム8の重さを
含む景品取得部4の荷重よりも小さい力(景品取得部の重さ未満の力)としてある。この
ため、本実施形態では、アーム8を含む景品取得部4の荷重を、テンションプーリ45に
よりワイヤー40を吊り下げる力よりも軽減することとしている。景品取得部4がプレイ
フィールド3の最下部に到達した場合では、支持部11のパイプ11a,11b,11c
,11dの重さが掛からなくなり、この場合でも景品取得部4の自重で下降可能にしてあ
る。
また、テンションプーリ45によりワイヤー40を吊り下げる力を、アーム8の重さを
含む景品取得部4の荷重よりも僅かに小さい力とすることもできる。こうした場合には、
景品取得部4が底付き状態となったとき、該景品取得部4から作用する荷重(例えば、景
品取得部4から景品Pに作用する押込み力)が微小なものとなる。
なお、景品取得部4がプレイフィールド3の最下部に到達した場合は、上述したように
、支持部11の4本のパイプ11a,11b,11c,11dの荷重が景品取得部用基台
12によって支持され、これらパイプの荷重が景品取得部4に作用しない状態となる。本
実施形態では、このような状態となっても、景品取得部4の自重で下降可能となるように
設定してある。
調整ツマミ92は、可動抑え板部材91の角度を変化させるための部材であり、回転量
に応じて先端部92aの位置を変位させるネジ機構からなる。先端部92aは、可動抑え
板部材91の外側面に当接し、コイルばね48の反発力に抗して押さえ付けた状態となっ
ている。
また、調整ツマミ92は、景品取得部用基台12の側板(外装部材)12aに取り付け
られた例えばチャネル形状のツマミ支持部材93により、好ましくは2箇所で回転可能に
支持されている(図11、図12等参照)。図示していないが、もちろん、調整ツマミ9
2は、景品取得部用基台12の側板(外装部材)12aおよび該側板12aの内側に取り
付けられたチャネル形状のツマミ支持部材93によって支持されていてもよい。いずれの
場合も、調整ツマミ92のツマミ部92bは、側板12aの外側に位置した状態となって
いる(図11、図12等参照)。このように、調整ツマミ92のツマミ部92bが側板1
2aの外側に位置していると、景品取得ゲーム装置1の管理者(例えばサービス提供側ユ
ーザー)は、景品取得部用基台12の外側からツマミ部92bを摘んで当該調整ツマミ9
2を操作できるため付勢力の変更が行いやすい。しかも、ネジ機構からなる調整ツマミ9
2によれば、コイルばね48の付勢力を無段階で変更することができる。
(吊上付勢力変更手段90を用いた付勢力の変更動作)
このような吊上付勢力変更手段90を用いた付勢力の変更動作について説明する。
調整ツマミ92を正転させて先端部92aを前進させると、可動抑え板部材91が押し
込まれ、コイルばね48の付勢力が増大して「ばね強」の状態となる(図15、図16参
照)。そうすると、景品取得部4を吊り上げる方向へ揺動アーム47を付勢するコイルば
ね48の付勢力が増大することとなる結果、揺動アーム47およびワイヤー40を介して
景品取得部4自体に作用する吊り上げ方向への付勢力も増大することとなる。
一方、調整ツマミ92を逆転させて先端部92aを後退させると、可動抑え板部材91
は該調整ツマミ92の方へ戻り、コイルばね48の付勢力が減少して「ばね弱」の状態と
なる(図13、図14参照)。そうすると、景品取得部4を吊り上げる方向へ揺動アーム
47を付勢するコイルばね48の付勢力が減少することとなる結果、揺動アーム47およ
びワイヤー40を介して景品取得部4自体に作用する吊り上げ方向への付勢力も減少する
こととなる。
このようにして景品取得部4自体に作用する吊り上げ方向の付勢力が変われば、底付き
状態となったときに景品取得部4から景品Pに作用する押込み力の大きさも変わる。した
がって、本実施形態の景品取得ゲーム装置1においては、コイルばね48の付勢力を変更
することによって景品Pに作用する押込み力を適宜変更することが可能である。以下、具
体例を挙げつつ説明する。
近年、プレイフィールド3における景品Pのレイアウトはますます多様化しており、例
えば、景品落し口17aに景品Pを引っ掛けておき、該景品Pを景品取得部4によって積
極的に下方へと押圧することで取得できるようにしたレイアウト(図8、図9参照)、ア
ーム8の開きよりも幅広の景品Pをその一部が景品載置台(図17等において符号20で
示す)からはみ出すように設置しておき、景品Pの所定箇所を押圧する等により傾かせた
りずらしたりして最終的に景品載置台20から落とすことによって取得できるようにした
レイアウト(図17等参照)などがある。こういったレイアウトの多様化に応じ、景品取
得部4から景品Pへの押圧力を作用させる際の力の大きさを適宜変更することができれば
、押圧時における景品Pの動作や態様を変えるとともに、景品Pの取得率(いわゆるペイ
アウト率)を適宜コントロールすることも可能となる(図8、図9等参照)。
例えば、上述のようにコイルばね48の付勢力を減少して「ばね弱」の状態とした場合
(図13参照)、景品取得部4が底付き状態となったとき(図14参照)に景品取得部4
自体に作用する吊り上げ方向への付勢力が減少していることから、相対的に、景品取得部
4から景品Pに作用する荷重の大きさは大きくなる。したがって、「ばね弱」状態とすれ
ば、押込み力を「強」に設定した状態となる(図18参照)。
一方、コイルばね48の付勢力を増大して「ばね強」の状態とした場合(図15参照)
、景品取得部4が底付き状態となったとき(図16参照)に景品取得部4自体に作用する
吊り上げ方向への付勢力が増大していることから、相対的に、景品取得部4から景品Pに
作用する荷重の大きさは小さくなる。したがって、「ばね強」状態とすれば、押込み力を
「弱」に設定した状態となる(図19参照)。また、このように押込み力を「弱」に設定
した状態では、コイルばね48の付勢力の大きさによるが、景品取得部4の重さ未満にま
で押込み力を減少させること、はたまた、景品取得部4の重さに比して押込み力を大きく
減少させることが可能である。
また、景品取得ゲーム装置として、景品Pの形状や大きさの変更、レイアウトの変更、
景品投入ガイド17(景品落し口17a)の位置変更等に応じ、アーム8の大きさを自在
に変えられるようにしたものがある(図20参照)。アーム8の大きさを変えると、景品
取得部4の総重量も変わる。この点、本実施形態の景品取得ゲーム装置1においては、景
品取得部4の総重量が変わった場合に、コイルばね48の付勢力を適宜変更することによ
って、景品取得部4から景品Pに作用する押込み力を調整することができる。
ここまで説明したように、景品取得部4によって景品Pを積極的に下方へと押圧する構
成の景品取得ゲーム装置1である場合に、本実施形態においては、景品Pに対する景品取
得部4の押圧力を調整すること、とりわけ景品取得部の重さ未満に軽減することができる
。また、アーム8を変更する等して景品取得部4全体の重さが変わった場合でも変わる前
の押圧力に調整することができる。しかも、景品取得ゲーム装置1の管理者(例えばサー
ビス提供側ユーザー)にとってみれば、景品取得部用基台12の側板12aの外側に位置
したツマミ部92bを回すことによって調整ツマミ92を操作することができ、筐体をい
ちいち着脱するといった煩わしい作業を経る必要がないので簡便である。また、上述のよ
うにネジ機構を利用した構成の吊上付勢力変更手段90によれば、所望程度の付勢力が得
られるように細かに変更しながら無段階調整することができる。
なお、上述した実施形態における吊上付勢力変更手段90は、ネジ機構を含む調整ツマ
ミ92を利用して無段階調整できるようにしたものの一例であったが、この他の構成とす
ることもできる。例えば、側板12aに係止用孔、係止用溝、あるいは係止用突起といっ
たばね係止手段を複数設けておき、コイルばね48の端部48aを係止する箇所を手動で
段階的に位置決めし、当該変更した位置に応じてコイルばね48の付勢力が変わるように
した構成とすることができる(図21参照)。このような吊上付勢力変更手段90は、数
段(数通り)の調整が可能であって無段階調整はできないが、比較的簡便な構成で吊上付
勢力変更手段90を構築することができるという利点がある。なお、図21においては係
止手段を具体的に示していないが、要は、上述した孔、溝、突起など、コイルばね48の
端部を引っ掛ける等してその位置を段階的に変えることができるものであればよい。
<景品載置台および該景品載置台を支持するフレーム等の構成>
本実施形態の景品取得ゲーム装置1は、昇降可能な複数の景品載置台を備えており、こ
れら景品載置台によって、景品Pをレイアウトするための複数の景品展示エリアAを構成
している。以下、具体例を示しつつ、景品載置台の構造について詳細に説明する。なお、
以下の説明においては、上述したY方向の遊戯者寄りを「手前側」、その反対側を「奥側
」と称することとする。
<景品載置台の構成例(その1)>
本例では、プレイフィールド(景品収容部)3の奥側に第1の景品載置台(以下、リア
景品載置台ともいう)100を設け、このリア景品載置台100の手前側に第2の景品載
置台(以下、フロント景品載置台ともいう)200を設けている(図22等参照)。リア
景品載置台100とフロント景品載置台200は、同時に同量昇降させることができ(図
22、図23参照)、尚かつ、フロント景品載置台200のみを昇降させることができる
ように設けられている(図24参照)。したがって、景品取得ゲーム装置1の管理者(例
えばサービス提供側ユーザー)は、リア景品載置台100とフロント景品載置台200を
所望の高さに設定し、これらリア景品載置台100およびフロント景品載置台200を使
って、キャラクタ等のぬいぐるみや雑貨等といった景品Pを種々の態様でレイアウトして
プレイヤー等の興味を惹くように、あるいはゲームの興趣性が向上するようにディスプレ
イ状態を変える(配置や傾き等といった状態を適宜変更する)ことができる。
リア景品載置台100は、第1の景品展示用配置手段を構成する台で、高さ可変に設け
られている。本例のリア景品載置台100は、載置台支持部材300に対して昇降可能に
設けられている。
(載置台支持部材300)
載置台支持部材300は、リア景品載置台100を支持するために設けられている部材
である。本例における載置台支持部材300は、左右一対の板状の部材によって構成され
ており、プレイフィールド3の下部において、手間側から奥側をみて左右にそれぞれ配置
されている(図22、図23等参照)。ここでは特に図示していないが、載置台支持部材
300は、基台2に対して直接あるいは図示しないフレームなどを介して取り付けられて
いる。載置台支持部材300には、位置決め用切り欠き部310、リアレールガイド用ロ
ーラ304が設けられている(図26等参照)。
位置決め用切り欠き部310は、リア景品載置台100の高さを決める段部を構成して
いるもので、後述するロック部材160のロック爪(ストッパー)166が係止した状態
となる複数段の谷部310bと、これら谷部310bの間に形成された複数段の山部31
0aとを備えている(図29等参照)。位置決め用切り欠き部310における谷部310
bは、当該谷部310bに入り込んだロック爪166が簡単に外れない深さと形状を備え
るように形成されている。また、山部310aは、ロック爪166をいずれかの谷部31
0bへと円滑に誘導する滑らかな形状とされている(図25等参照)。
リアレールガイド用ローラ304は、リア景品載置台100のリア昇降レール110を
鉛直方向にのみスライド可能に案内する部材である。リアレールガイド用ローラ304は
、載置台支持部材300の内側面に、少なくとも2つが上下に配置された状態となってい
る(図25等参照)。なお、本例ではローラと称しているが、載置台支持部材300に対
して回転不可能に取り付けられ、ローラとは呼べない単なる円柱形状のガイドとなってい
たとしても、リア昇降レール110を支障なくスライドするようにガイドするものであれ
ば問題ない。
なお、ここでは、リア景品載置台100を昇降させるための昇降機構(リア昇降機構1
01)の構成例として、固定配置されたリアレールガイド用ローラ304、リア昇降レー
ル110を示したが、もちろんこれは好適な一例にすぎない。例えば、固定配置されたレ
ールと、該レールに沿って昇降する昇降ローラとを含むスライド機構を利用してリア景品
載置台100を昇降させてもよく、要は、リア景品載置台100を支障なく昇降させ得る
構成であれば特に限定されることはない。
(リア景品載置台100)
このような載置台支持部材300に対して昇降可能に設けられる本例のリア景品載置台
100には、リア昇降レール110、縦フレーム120、横フレーム130,140、第
1の高さ変更手段150、後方フレーム180等が設けられている。
リア昇降レール110は、リアレールガイド用ローラ304に案内され鉛直方向にスラ
イド可能な部材である。本例のリア昇降レール110は、リアレールガイド用ローラ30
4を囲繞するように断面チャネル形状あるいはこれに近似した形状に形成されており(図
26参照)、リアレールガイド用ローラ304から外れ落ちることなくスライドする。
縦フレーム120、横フレーム130,140は、リア景品載置台100の下部枠体を
構成する部材である。これら縦フレーム120、横フレーム130,140は上述のリア
昇降レール110と組み合わされて、一体的に昇降するようになっている(図25等参照
)。
第1の高さ変更手段150は、上述したリア昇降レール110等の他、リア景品載置台
100をある高さに保持するロック部材160等によって構成されており、リア景品載置
台100の高さを変更することを可能とする。本例のロック部材160は、ロックレバー
162、シャフト164、ロック爪166で構成されている。
ロック部材160のロックレバー162は、景品取得ゲーム装置1の管理者(例えばサ
ービス提供側ユーザー)等がロック状態と非ロック状態とを切り換えるための手動入力機
器である。本例では、リア景品載置台100の左右の横フレーム130,140上であっ
てリア昇降レール110の直上となる位置にそれぞれロックレバー162を設けており、
これら左右のロックレバー162の両方のロックを解除しなければリア景品載置台100
を昇降させることができないようになっている(図25、図27等参照)。
ロック部材160のシャフト164は、ロックレバー162の動きを伝達してロック爪
166を回動させる部材である。本例のシャフト164は、リア昇降レール110の内側
に鉛直に配置された中実または中空の長尺鋼製部材からなる。なお、特に図示していない
が、シャフト164を軸支する軸受が併設されている。
ロック部材160のロック爪(係止部材)166は、載置台支持部材300に形成され
た位置決め用切り欠き部310に係止してロックした状態となり、リア景品載置台100
の高さを決定する。本例のロック爪166は、シャフト164の下端部から水平方向に突
出した突起からなり、ロックレバー162の操作に伴って旋回する。
このようなロック部材160の動作について説明する。ロック状態のとき、ロック爪1
66はプレイフィールド3の外側を向き、位置決め用切り欠き部310のいずれかの谷部
310b(一例として、最も下の谷部310b)に入り込んで係止した状態(ロック状態
)となっている(図27参照)。このようなロック状態のとき、リア景品載置台100は
昇降することができない。
このようなロック状態において、ロックレバー162をプレイフィールド3の内側へ向
け90°程度回転させると、ロック爪166も同様にプレイフィールド3の内側へ向け9
0°程度回転する(図28参照)。そうすると、このロック爪166は位置決め用切り欠
き部310の谷部310bから脱してロック状態を解除する。このようなロック解除状態
のとき、リア景品載置台100は昇降可能となる。
リア景品載置台100を所望の高さにまで上昇または下降(一例として、最も高い位置
まで上昇)させたら、ロックレバー162をプレイフィールド3の外側へ向け90°程度
回転させる。そうすると、ロック爪166も同様にプレイフィールド3の外側へ向け90
°程度回転し、位置決め用切り欠き部310のいずれかの谷部310b(一例として、最
も上の谷部310b)に係止してロック状態となる(図29参照)。これにより、リア景
品載置台100は再び昇降不可能な状態となる。
なお、景品取得ゲーム装置1の管理者(例えばサービス提供側ユーザー)等が、リア景
品載置台100の高さを変更した後でロックレバー162を回転してロック状態にしたと
しても、位置決め用切り欠き部310のいずれかの谷部310bにロック爪166がすん
なりと入り込むとは限らず、むしろ、いずれかの山部310aに当接することのほうが多
いはずである。このとき、管理者等は、ロック爪166がいずれか近傍の谷部310bに
入り込むように宛がいながらリア景品載置台100の高さを微調整すると考えられる。さ
て、上述したように、本例では、山部310aが、ロック爪166をいずれかの谷部31
0bへと円滑に誘導する滑らかな形状となっていることから、リア景品載置台100の高
さを微調整する際、ロック爪166をいずれかの谷部310bへと円滑かつ速やかに誘導
しやすい。このため、本例の高さ変更手段150によれば、第1の景品載置台100の高
さ変更時の位置決めが行いやすい。
以上の動作は、プレイヤーが景品取得ゲーム装置1に向かった状態で右側(X方向のマ
イナス側)に配置されたロック部材160を例に説明したものである。左側のロック部材
160については、向きが逆になるだけで操作や動作は同様であるため省略する。
(フロント景品載置台200)
続いて、フロント景品載置台200はについて説明する。フロント景品載置台200は
、リア景品載置台100に対する相対高さが可変に設けられた台からなる。このフロント
景品載置台200は、その両側をサイドフレーム240、手前側を前方フレーム280に
よって支持されている。また、フロント景品載置台200には、昇降機構(フロント昇降
機構201)、第2の高さ変更手段250、第2のロック部材260等が設けられている
フロント昇降機構201の詳細な構成は限定されないが、本例では、上述したリア昇降
レール110に対し、サイドフレーム240を介してフロント景品載置台200を昇降可
能に設けている。より具体的な構成例を示すと、本例では、フロント景品載置台200の
両側のサイドフレーム240に、リア景品載置台100に向けて伸びる一対のローラ保持
片210を設け、さらに、このローラ保持片210の先端付近の内側に昇降ローラ220
を設けている(図31参照)。昇降ローラ220は、リア昇降レール110の内部に収容
された状態で当該リア昇降レール110内にて鉛直方向にガイドされて昇降可能である(
図34参照)。これにより、サイドフレーム240は、ローラ保持片210および昇降ロ
ーラ220と一体的に昇降する昇降スライド部材(第2の昇降部材)を構成している。
フロント昇降機構201は以上でも足りるが、本例では、別の昇降レール(フロント昇
降レール)230をさらに設けている。フロント昇降レール230は、フロント景品載置
台200の両側のサイドフレーム240に設けられており、該フロント景品載置台200
とともに鉛直方向にスライド可能な部材である。本例のフロント昇降レール230は、フ
ロントレールガイド用ローラ306を囲繞するように断面チャネル形状あるいはこれに近
似した形状に形成されており(図26参照)、フロントレールガイド用ローラ306から
外れ落ちることなく鉛直方向にスライドする。
フロントレールガイド用ローラ306は、フロント景品載置台200のフロント昇降レ
ール230を鉛直方向にのみスライド可能に案内する部材である。フロントレールガイド
用ローラ306は、載置台支持部材300の内側面に、少なくとも2つが上下に配置され
た状態となっている(図25等参照)。なお、本例ではローラと称しているが、載置台支
持部材300に対して回転不可能に取り付けられ、ローラとは呼べない単なる円柱形状の
ガイドとなっていたとしても、フロント昇降レール230を支障なくスライドするように
ガイドするものであれば問題ない。
第2の高さ変更手段250は、上述したリア昇降レール110、ローラ保持片210、
昇降ローラ220、サイドフレーム240の他、サイドフレーム240を介してフロント
景品載置台200をある高さに保持するロック部材260等によって構成されており、リ
ア景品載置台100に対するフロント景品載置台200の相対的な高さを変更することを
可能とする。本例のロック部材260は、ロック解除用トリガー262、シャフト264
、ロック爪(ストッパー)266で構成されている(図30等参照)。
リア昇降レール110には、相対高さ決め用係止孔112が形成されている(図24参
照)。相対高さ決め用係止孔112は、リア昇降レール110の手前側の鉛直面に形成さ
れた、高さの異なる複数段の孔で構成されている。これら相対高さ決め用係止孔112は
ロック部材260のロック爪266が入り込み、係止した状態となる大きさ及び形状に形
成されている。
ロック部材260のロック解除用トリガー262は、景品取得ゲーム装置1の管理者(
例えばサービス提供側ユーザー)等がフロント景品載置台200のロック状態と非ロック
状態とを切り換えるための手動入力機器である。本例では、サイドフレーム240を両側
下部に一対のロック解除用トリガー262を設けており、これら左右のロック部材260
の両方のロックを解除しなければ、リア景品載置台100に対するフロント景品載置台2
00の相対高さを変更することができないようにしている(図32等参照)。なお、本例
のロック部材260は、ロック解除用トリガー262を手前に引くことによってロックが
解除される構成としている。したがって、ロック解除用トリガー262は、例えば引き金
のような形状など、指に掛けて引きやすいものであることが好ましい(図30等参照)。
ロック部材260のシャフト264は、ロック解除用トリガー262の動きを伝達して
ロック爪166を引き込ませる部材である。本例のシャフト264は、サイドフレーム2
40内に配置された、手前側から奥側に伸びる中実または中空の長尺鋼製部材からなる。
ロック解除用トリガー262の動きを伝達することができるものであれば、ワイヤーなど
を利用することも可能である。
ロック部材260のロック爪266は、昇降レール110に形成された相対高さ決め用
係止孔112に係止してロック状態となり、サイドフレーム240の昇降動作を規制する
ことによって、フロント景品載置台200の相対高さの変更を不可とする部材である。本
例のロック爪266はシャフト264の先端に形成されており、サイドフレーム240か
ら相対高さ決め用係止孔112に向けて突出した状態となっている。また、ロック爪26
6は、ロック解除用トリガー262を引くと手前側へ引っ込み、相対高さ決め用係止孔1
12から脱してロックを解除した状態となる。
また、特に図示していないが、ロック部材260は、ロック解除用トリガー262、シ
ャフト264、およびロック爪266を奥側に付勢するためのコイルスプリング等の付勢
部材をさらに含む。付勢部材は、フロント景品載置台200からロック爪266を突出さ
せた状態としてロック状態を維持する。
このようなロック部材260の動作について説明する。ロック状態のとき、ロック爪2
66はフロント景品載置台200から奥側に突出していずれかの相対高さ決め用係止孔1
12(一例として、最も上の相対高さ決め用係止孔112)に係止した状態となっている
(図30参照)。このようなロック状態のとき、フロント景品載置台200は、リア景品
載置台100に対して相対的に昇降することができない。ちなみに、本例では、ロック爪
266が最も上の相対高さ決め用係止孔112に係止しているとき、フロント景品載置台
200がリア景品載置台100と同じ高さになって面一の載置台が構成されるようにして
いる(図30参照)。
このようなロック状態において、景品取得ゲーム装置1の管理者(例えばサービス提供
側ユーザー)等がロック解除用トリガー262を手前側へ引くと、シャフト264および
ロック爪266も同様に手前側に引かれ、ロック爪266が相対高さ決め用係止孔112
から脱してロック状態が解除される。このようなロック解除状態のとき、フロント景品載
置台200は、リア景品載置台100に対して相対的な昇降動作をすることが可能となる
(図32、図33参照)。したがって、リア景品載置台100に対するフロント景品載置
台200の相対高さを変更することができる。
ロック解除用トリガー262を引いた状態のまま、リア景品載置台100に対するフロ
ント景品載置台200の相対高さを変更したら、引いていたロック解除用トリガー262
を離す。そうすると、付勢部材(図示省略)の作用により、ロック爪266が奥側へと移
動し、相対高さ決め用係止孔112へ向けて突出しようとする。ロック爪266がいずれ
かの相対高さ決め用係止孔112に入り込むと、係止してロック状態となる。これにより
、リア景品載置台100に対するフロント景品載置台200の相対高さの変更は再び不可
の状態となる。
なお、景品取得ゲーム装置1の管理者(例えばサービス提供側ユーザー)等が、フロン
ト景品載置台200の相対高さを変更した後でロック解除用トリガー262を離してロッ
ク状態にしたとしても、相対高さ決め用係止孔112のいずれかにロック爪266がすん
なりと入り込むとは限らず、むしろ、相対高さ決め用係止孔112が形成されていない面
に当接する場合もある。このとき、管理者等は、相対高さ決め用係止孔112が形成され
ていない面にロック爪266を宛がいながらフロント景品載置台200の高さを微調整す
る(僅かに上昇させ、あるいは僅かに下降させる)ことで、ロック爪266をいずれか近
傍の相対高さ決め用係止孔112に係止させることができる。
以上の動作は、プレイヤーが景品取得ゲーム装置1に向かった状態で右側(X方向のマ
イナス側)に配置されたロック部材260を例に説明したものであるが、左側のロック部
材160については構造が対称であるだけで操作や動作は同様である。
また、上述したロック部材260は、昇降ローラ220、リア昇降レール110等と協
働し、フロント景品載置台200を所定の高さに保持する手段としても機能する。このと
き、フロント景品載置台200の両側にフロント昇降レール230をさらに備えた構成の
本例の景品取得ゲーム装置1においては、これらフロント昇降レール230が支持柱のよ
うに機能し、尚かつフロント景品載置台200の高さを保持するように機能することから
、相対高さ変更後のフロント景品載置台200をより安定した状態で保持することができ
る。
(荷重負担用付勢部材)
上述のごとき第1の高さ変更手段150、第2の高さ変更手段250等を備えた景品取
得ゲーム装置1において、リア景品載置台100等の荷重の一部を負担する部材(荷重負
担用付勢部材)により、リア景品載置台100等をさらに円滑に昇降させることはさらに
好ましい態様の一つである。本例では、このような荷重負担用付勢部材として、定荷重ば
ね部材400を利用している(図35参照)。
定荷重ばね部材400は、巻きばねを利用して一定の付勢力を与える定荷重ばねを含む
部材で、本例では、リア景品載置台100に対して鉛直上方への付勢力を与えている。本
例の定荷重ばね部材400は基台2の背面に固定された左右一対の部材からなる。定荷重
ばね部材400の巻きばねの下端は、リア景品載置台100の一部(本例では、縦フレー
ム120と横フレーム140の交点から内側へ突出するように形成された被支持片170
)に取り付けられており、この被支持片170を介して、リア景品載置台100に鉛直上
方への付勢力を与えている。
このような定荷重ばね部材400を備えた景品取得ゲーム装置1(の高さ変更手段15
0)においては、リア景品載置台100の高さの変更作業が行いやすくなる。すなわち、
ロックレバー162を回転させてロック部材160によるロックを解除すると、その瞬間
、リア景品載置台100およびフロント景品載置台200は支えを失うから、景品取得ゲ
ーム装置1の管理者(例えばサービス提供側ユーザー)はリア景品載置台100等の全荷
重を支えながら高さ変更しなければならないが、定荷重ばね部材400があれば、ばねの
付勢力が荷重の一部を負担する。したがって、ロックを解除した瞬間、全荷重が急激にの
しかかるのを避けることができる。また、当然ながら、リア景品載置台100等を昇降さ
せる際に要する力が軽減されることになる。
また、景品取得ゲーム装置1を構成する基材(基台2、基台2を構成するフレーム、プ
レイフィールド3の背面5Dに設けられたフレーム、筐体等)には、リア景品載置台10
0の荷重が作用することになり、このような荷重をも支えることが要求されるが、このよ
うな定荷重ばね部材400を利用すれば、強度上も好ましい基材を構築しやすくなるとい
う利点もある。すなわち、リア景品載置台100には、ロック爪266を介してフロント
景品載置台200が固定された状態となることから、基台2を構成するフレームには、リ
ア景品載置台100、フロント景品載置台200の両方の荷重が作用することになるのに
対し、定荷重ばね部材400は常に同じ付勢力を発揮するため、固定のための箇所(ロッ
ク爪266が位置する箇所)には定荷重ばね部材400の付勢力を差し引いた大きさの荷
重が働くことになる。これによれば、ロック爪266を介して位置決め用切り欠き部31
0(の山部310a、谷部310b)に作用する荷重の大きさが低減している。
<景品載置台の構成例(その2)>
本例の景品取得ゲーム装置1は、上述したフロント昇降レール230を含んでいない(
図36、図37参照)。この場合、フロント景品載置台200は、リア昇降レール110
との接触点のみで片持ち支持された状態となる。具体的には、昇降ローラ220がリア昇
降レール110(の内側に形成されたガイド)と接触する点、ロック部材260のロック
爪266がリア昇降レール110の相対高さ決め用係止孔112に係止して接触する点で
支持されて全体として片持ち支持された状態となる。
このような片持ち支持構造であっても、十分な支持力が得られる限りは問題ない。この
構造は、景品Pが例えばぬいぐるみや軽量な雑貨、お菓子といった類のものである場合に
、比較的簡素な構造でありながらも、景品Pを載置することができ、尚かつ高さ変更を伴
うレイアウトの変更を実行しやすいという点で好適である。
<景品載置台の構成例(その3)>
本例の景品取得ゲーム装置1は、リア景品載置台100が左右に分割され、左リア景品
載置台100Lと右リア景品載置台100Rがそれぞれ互いに独立して高さを変更できる
ものとなっている(図38参照)。
同様に、本例では、フロント景品載置台200も左右に分割され、左フロント景品載置
台200Lと右フロント景品載置台200Rがそれぞれ互いに独立して高さを変更できる
ものとなっている。
この場合、左フロント景品載置台200Lは左リア景品載置台100Lに対する相対高
さを変更することが可能である点、左リア景品載置台100Lを昇降させると、左フロン
ト景品載置台200Lが一体的に同量昇降する点は、上述した構成例(その1、その2)
と同様である。以上は、右フロント景品載置台200R、右リア景品載置台100Rにつ
いても同様である。
要は、上述した構成例(その1、その2)では各景品載置台(リア景品載置台100、
フロント景品載置台200)を左右から両持ちし、水平を保つため左右で同量ずつ昇降さ
せる構造であったのに対し、本例では、左右を分割し、互いに独立した片持ち構造として
いる。このような左右分割した片持ち構造においては、左リア景品載置台100L、右リ
ア景品載置台100R、左フロント景品載置台200L、右フロント景品載置台200R
の高さをすべて異ならせることによって、最高で4つの高さのことなる景品展示エリアA
を構成することが可能である(図38参照)。
<景品載置台の構成例(その4)>
本例の景品取得ゲーム装置1は、上述した構成例(その1等)と同様のリア昇降機構1
01およびフロント昇降機構201を備えている。ただし、本例では、景品載置台として
、リア景品載置台(100)とフロント景品載置台(200)のように分割したものでは
なく、一枚板状の一体型景品載置台(図39において符号20で示す)を採用している。
この景品載置台20は、リア昇降機構101に対して左右の2点、フロント昇降機構2
01に対して2点、計4点にて支持された状態である。したがって、フロント昇降機構2
01を使ってフロント側を下降させれば、景品載置台20を手前側に傾斜した状態にする
ことができる(図39参照)。
このように景品載置台20を傾斜させた場合、傾斜面に景品Pを載置したり、傾斜面に
付した凹凸や突起に景品Pを凭れかけさせたり、景品載置台20に設けたピン等に景品P
の一部を引っ掛けたり、といったように、さらに種々の形態にて多様性に富んだ景品レイ
アウトを実施することが可能となる。
また、本例の景品取得ゲーム装置1によれば、リア昇降機構101とフロント昇降機構
201により前後高さをそれぞれ調整することにより、景品載置台20の傾斜角度を細か
に変更することができるし、景品載置台20の高さを変更することもできる。
さらに、本例の景品取得ゲーム装置1によれば、リア昇降機構101を使って、リア側
とフロント側を同時に同量だけ昇降させることができる。このため、傾斜した景品載置台
20を使ってレイアウトした景品Pを景品展示エリアAから下ろすことなく、そのディス
プレイ状態を保ちながら景品載置台20ごと昇降させることができる。このため、高さ変
更を伴うレイアウトの変更を実行しやすい。
なお、特に図示していないが、リア昇降機構101およびフロント昇降機構201と景
品載置台20との間には、景品載置台20が傾斜するのを許容する支持部材を介在させて
いる。具体的には、例えば、ユリアねじを使って景品載置台20をリア昇降機構101や
フロント昇降機構201に取り付ける構造とすることができる。また、このほか、このよ
うな支持部材としては、自在継手、ゴム片やばね材などの弾性体などを利用することがで
きる。
<景品載置台の構成例(その5)>
本例の景品取得ゲーム装置1も、上述した構成例(その1等)と同様のリア昇降機構1
01およびフロント昇降機構201を備えている。ただし、本例では、景品載置台として
、左景品載置台(図40において符号20Lで示す)および右景品載置台(図40におい
て符号20Rで示す)からなる左右分割構造のものを採用している。
左景品載置台20Lは、その一部が右景品載置台20Rに重なる程度に大きな幅広のも
のである。また、左景品載置台20Lは、右景品載置台20Rに向けて傾斜可能に支持さ
れている(図40参照)。
このように左景品載置台20Lを右景品載置台20Rに向けて傾斜させた場合、傾斜面
に景品Pを載置したり、傾斜面に付した凹凸や突起に景品Pを凭れかけさせたり、載置台
20に設けたピン等に景品Pの一部を引っ掛けたり、といったレイアウトができるのはも
ちろん、左景品載置台20Lの右端と右景品載置台20Rとが近接して形成される景品展
示エリアAを利用して、景品Pを左景品載置台20Lの右端に凭れかけさせたり、左景品
載置台20Lを滑り落ちてきた別の景品Pによって押し出されるように配置したりといっ
たさらに多様性に富んだ景品レイアウトを実施することが可能となる。
また、本例の景品取得ゲーム装置1によれば、左側のリア昇降機構101と右側のリア
昇降機構101とを同時に同量だけ昇降させることにより、これら左景品載置台20Lお
よび右景品載置台20Rを使ってレイアウトした景品Pを景品展示エリアAから下ろすこ
となく、そのディスプレイ状態を保ちながら左景品載置台20Lおよび右景品載置台20
Rごと昇降させることができる。このため、高さ変更を伴うレイアウトの変更を実行しや
すい。
また、本例の景品取得ゲーム装置1によれば、左側のリア昇降機構101のみを昇降さ
せるなどして、左景品載置台20Lの傾斜角度を詳細に変更することができるし、左景品
載置台20Lの高さを変更することもできる。以上の説明が、左右を逆に入れ替えた場合
にも当てはまることはいうまでもない。
なお、以上の各実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるが、これに限定されるも
のではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上
述した実施形態では、景品展示用配置手段が景品載置台(リア景品載置台100、フロン
ト景品載置台200等)である場合について説明したがこれは好適例にすぎない。景品載
置台のように景品Pを載置する台の他にも、景品支持用ロッド、景品吊設用フック、景品
掛かり止め用ピンといった、載置以外の支持用のあらゆる部材、態様が本明細書でいう景
品展示用配置手段に含まれうる。要は、景品取得ゲーム装置1において景品Pをプレイヤ
ーに展示するための部材であればその展示態様が載置だけに限られることはない。
また、上述した実施形態ではリア景品載置台100、フロント景品載置台200等を鉛
直方向に昇降させて高さを変える態様を示したが、これも好適な例にすぎない。この他、
鉛直軸に対して傾斜した軸に沿って斜めに動く(移動する)態様も本明細書にいう昇降に
含まれる。要は、景品載置台の高さを変化させることができれば、鉛直方向へ移動させる
だけには限らない。あるいは、リア景品載置台(第1の景品展示用配置手段)100の昇
降軸とフロント景品載置台(第2の景品展示用配置手段)200の昇降軸のうち、一方が
鉛直軸、他方が傾斜軸となっていても問題ない。
また、上述した実施形態では、フロント景品載置台200を昇降させるための第2の昇
降部材の一例として、リア昇降レール110に沿って昇降するサイドフレーム240等を
例示したが、これも好適例にすぎない。図示していないが、この他、例えば、リア昇降レ
ール110の相対高さ決め用係止孔112に着脱可能な着脱支持部材(例えばブラケット
等)を利用し、該着脱支持部材の取り付け位置(高さ)を変更することによって、これら
着脱支持部材が直接あるいは間接的に支持するフロント景品載置台200の高さ(リア景
品載置台100に対する相対高さ)を変更することが可能である。このような構成であっ
ても、第1の高さ変更手段を使ってリア昇降レール110を昇降させれば、リア景品載置
台100に付随してフロント景品載置台200を一体的に同量昇降させることができる点
は、上述した実施形態の場合と同様である。
<プレイフィールドの前面、側面などにおける構成例>
上述したように、景品取得ゲーム装置1のプレイフィールド3の前面5Aは、例えば引
戸または観音開き構造にて開閉可能となっている。本実施形態では、ガラス製の引戸50
0で前面5Aを構成している(図41等参照)。
ガラス製の引戸(ガラス戸)500は、引戸レール510に沿って横方向(上述したX
方向)にスライドすることによって開閉可能な戸である。本実施形態では、景品取得ゲー
ム装置1の左右2箇所のプレイフィールド3,3のそれぞれに配置した2枚で一対の互い
違いの引戸を配置している(図41参照)。各引戸500(の例えば下方の位置)には引
手502が配置されている(図41参照)。また、引戸500の底部には、引戸レール5
10に沿って回転する引戸ローラ504が設けられている(図41等参照)。
引戸レール510は、引戸500を案内するレールである。本実施形態では、これら引
戸レール510を、側面5Bあるいは側面5Cの直前となる位置まで配置し、引戸500
を閉めたときに当該引戸500の端縁506が側面5Bあるいは側面5Cの内側面に当接
するようにしている。
プレイフィールド3の側面5B,5Cは例えば透明な樹脂材(一例として、アクリル樹
脂からなるサイドパネル)で形成されている。本実施形態では、側面5B,5Cのうち景
品取得ゲーム装置1の前側となる部分(前面5Aと重なり合う部分)に、内側へと折り曲
がって平面視L字状となる折り曲げ部550を形成するとともに、側面5B,5Cの内側
の面を、引戸500の端縁506が当たる当接面として機能させている。また、引戸レー
ル510は、折り曲げ部550と平行に配置しているため、引戸500は、折り曲げ部5
50と平行に一部重なるようになる。
引戸500の側縁506には、保護用の部材が設けられていることが好ましい。本実施
形態では、透明ないしは半透明の部材(一例として軟質PVC)からなる保護部材520
が設けられている(図42参照)。保護部材520は断面形状あるいは平面視の形状がチ
ャネル形状(コの字形)であり、端縁506を覆うようにして、引戸500と一体的に動
くように設けられている。
また、保護部材520自体が軟質部材からなるうえ、本実施形態では、保護部材520
のうち、側面5B,5Cの内側面に当接する部分を、断面形状(あるいは平面視の形状)
が略D形の中空構造の緩衝部520aとして形成している(図43参照)。このような緩
衝部520a付きの保護部材520は、引戸500を閉める際、側面5B,5Cに当接し
て変形し、当該引戸500を閉める際の勢いや衝突音を軽減する緩衝材として機能し、ま
た、引戸500を閉めた状態では、引戸500の端縁506と側面5B,5Cとの間に変
形した状態で介在することによって封止材のように機能する。
以上のように構成された本実施形態の景品取得ゲーム装置1においては、従来構造と比
較した場合に以下のごとき利点がある。すなわち、従来の景品取得ゲーム装置においては
、メンテナンス用のガラスドア500’のアテ部(ガラスドア500’の端縁506’が
当たるドアストッパー)560’がコの字状の不透明部材で構成されていることがあり、
このため、ドアストッパー560’が、遊戯するプレイヤー等からみたときに視覚的に邪
魔になることが生じ得た(図46参照)。これに対し、本実施形態の景品取得ゲーム装置
1では、引戸500の端縁506が直接(または保護部材520を介して)側面5B,5
Cの内側の面に当接する構成となっており、従来のごときドアストッパー560’または
これに相当する部材を排除したと同然の構成となっていることから、プレイヤー等に対し
てよりクリアな視界を提供することが可能となっている。別言すれば、本実施形態では、
側面(サイドパネル)5B,5Cそのものがドアストッパーの役割を併せ有することによ
って、従来構造のごとき別部材としてのストッパーを不要としている。
あるいは、従来構造のごときストッパーを採用しつつも、遊戯するプレイヤー等からみ
たときに視覚的に邪魔にならないクリアな視界を提供することも可能である。例えば、図
44に示す形態では、引戸500の端縁506が当接するストッパー560を配置してお
り、尚かつ、このストッパー560を透明等の部材で構成することによって、プレイヤー
等に対してよりクリアな視界を提供できるようにしている。このストッパー560は、側
面5B,5Cの折り曲げ部550の内側に配置されている。
また、図44に示すストッパー560は断面形状あるいは平面視形状がコ字形(チャネ
ル形)に形成されていることから、比較的強度に優れるものである。このようなストッパ
ー560は、3枚のアクリル平板をアクリル接着してコ字形とする手法、金型を使って押
し出し加工したアクリル押し出し材を用いるという手法、アクリルまたはポリカーボネー
トを曲げ加工するという手法などによって形成することができる。
このようなストッパー560と引戸500との間にクッション部材を介在させることが
できる。図44に示す形態では、高透明シリコン、無黄変ウレタン、透明ゲル、透明PV
Cなどといった材質からなる透明なクッション材570が、断面(あるいは平面視)コ字
形のストッパー560の内壁に設けられている。いわゆる両面テープを使ってクッション
材570をストッパー560に貼り付けるのであれば、当該両面テープも透明であること
が好ましい。
図45に示す形態では、断面形状あるいは平面視形状がL字形の部材をストッパー56
0として用いている(図45参照)。このようなストッパー560は、例えば透明なアク
リル部材などによって形成することができる。また、図45に示す形態では、透明PVC
からなるクッション材570をいわゆる両面テープを用いてストッパー560に貼り付け
ている。
また、上述したストッパー560の代わりに、あるいはストッパー560と併用して、
引手502をストッパーとして機能させることもできる。例示すれば、引戸500のガラ
ス表面よりも手前側に突出した構造の引手502の側部を、側面5B,5Cの折り曲げ部
550の側縁に当接させ、それ以上の動きを規制するストッパーとして機能させることが
できる(図42参照)。
本発明は、景品取得ゲーム装置、特に、景品をレイアウトするための複数の景品展示エ
リアを有する景品取得ゲーム装置に適用して好適である。
1…景品取得ゲーム装置、2…基台、3…プレイフィールド(景品収容部)、4…景品取
得部、5A…前面、5B…側面、5C…側面、5D…背面、5E…柱部材、6…把持部、
7…移動装置(移動手段)、8…アーム、8b…爪部材、9…X方向移動用固定レール、
10…Y方向移動用可動レール、11…支持部、11a,11b,11c,11d…パイ
プ、12…景品取得部用基台、12a…景品取得部用基台の側板、13X…X方向移動用
モータ、13Y…Y方向移動用モータ、13Z…Z方向移動用モータ、14…コントロー
ルパネル、15…コイン投入口、16…操作部(操作手段)、16A…第1の操作ボタン
、16B…第2の操作ボタン、17…景品投入ガイド、17a…景品落し口、18…景品
取出口、19…開閉扉、20…景品載置台、20L…左景品載置台、20R…右景品載置
台、30…制御部(制御手段)、31…記憶部、32…タイマ、33…リミットスイッチ
、35…カプラ、35a…ボス、36…ブラケット、37…昇降装置(昇降手段)、39
…巻取り巻戻し装置、40…ワイヤー(吊設部材)、41…ワイヤーモータ(昇降手段)
、42…ワイヤー巻取りプーリ、43…下降停止装置、45…テンションプーリ、46…
ドグ回転軸、47…揺動アーム、47a…リフトダウンセンサドグ、48…コイルばね、
48a…コイルばねの端部、55…リフトダウンセンサ、61…スイッチ作動子、62…
心棒、63…コネクタ、63a…受け孔、64…ケーブル、70…把持力調整手段、71
…回動軸、72…把持力動作ギア、72a…長穴部、73…巻回ばね、73b…巻回ばね
の他端、74…モータ、90…吊上付勢力変更手段、91…可動抑え板部材、92…調整
ツマミ、92a…先端部、92b…ツマミ部、93…ツマミ支持部材、100…リア景品
載置台(第1の景品展示用配置手段)、100L…左リア景品載置台、100R…右リア
景品載置台、101…リア昇降機構、110…リア昇降レール(第1の昇降スライド部材
)、112…相対高さ決め用係止孔、120…縦フレーム、130…横フレーム、140
…横フレーム、150…第1の高さ変更手段、160…ロック部材(第1のロック部材)
、162…ロックレバー、164…シャフト、166…ロック爪、170…被支持片、1
80…後方フレーム、200…フロント景品載置台(第2の景品展示用配置手段)、20
0L…左フロント景品載置台、200R…右フロント景品載置台、201…フロント昇降
機構、210…ローラ保持片、220…昇降ローラ、230…フロント昇降レール、24
0…サイドフレーム(第2の昇降部材)、250…第2の高さ変更手段、260…ロック
部材(第2のロック部材)、262…ロック解除用トリガー、264…シャフト、266
…ロック爪、280…前方フレーム、300…載置台支持部材、304…リアレールガイ
ド用ローラ、306…フロントレールガイド用ローラ、310…位置決め用切り欠き部、
310a…山部、310b…谷部、400…定荷重ばね部材(荷重負担用付勢部材)、5
00…引戸、502…引手、504…引戸ローラ、506…端縁、510…引戸レール、
520…保護部材、520a…緩衝部、550…(側面5B,5Cの)折り曲げ部、56
0…ストッパー、570…クッション材、A…景品展示エリア、P…景品

Claims (4)

  1. 景品取得ゲーム装置であって、
    内部に収容された景品載置部に載置された景品をプレイヤーが目視することができるように前面引戸及び両側面が透明な板部材で構成された筐体を備え、
    両側面の板状部材は前面となる部分に、前記前面引戸に対し平行となるように内側へ折れる平面視L字状となる折り部が形成され、
    前記前面引戸は引戸構造にて左右に開閉可能で、前記前面引戸の端部は前記両側面の板部材の折り部の内側にスライドする、
    ことを特徴とする、前面開閉引戸構造を有する景品取得ゲーム装置。
  2. 前記両側面の板部材の内側にスライドする前記前面引戸の端部に透明乃至半透明の保護部材が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の前面開閉引戸構造を有する景品取得ゲーム装置。
  3. 前記前面引戸が開閉される際に前記引戸の端部が当接する前記両側面の折り部の内側に設けたストッパーを有することを特徴とする、請求項1に記載の前面開閉引戸構造を有する景品取得ゲーム装置。
  4. 前記ストッパーは、断面形状あるいは平面形状がチャネル形状又はL 字形状に形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の前面開閉引戸構造を有する景品取得ゲーム装置。
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