JP4315376B2 - 景品獲得ゲーム装置 - Google Patents

景品獲得ゲーム装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4315376B2
JP4315376B2 JP2004013016A JP2004013016A JP4315376B2 JP 4315376 B2 JP4315376 B2 JP 4315376B2 JP 2004013016 A JP2004013016 A JP 2004013016A JP 2004013016 A JP2004013016 A JP 2004013016A JP 4315376 B2 JP4315376 B2 JP 4315376B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
prize
movement
moving
target area
moving unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004013016A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004255172A (ja
Inventor
弘幸 小林
康彦 羽田
正利 高井
裕志 島根
博和 廣瀬
隆司 椎野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Namco Ltd
Bandai Namco Entertainment Inc
Original Assignee
Namco Ltd
Namco Bandai Games Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Namco Ltd, Namco Bandai Games Inc filed Critical Namco Ltd
Priority to JP2004013016A priority Critical patent/JP4315376B2/ja
Publication of JP2004255172A publication Critical patent/JP2004255172A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4315376B2 publication Critical patent/JP4315376B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

この発明は、景品配置エリアに配置された景品を、景品移動部を用いて景品移動目標エリアに導くことにより景品を獲得する景品獲得ゲーム装置に関する。
従来より、プレーヤがクレーン等の景品移動部(広義には移動部材)を操作し、景品を掴み取る景品獲得ゲーム装置(プライズマシーン)が知られている。この景品獲得ゲーム装置では、景品が置かれる景品配置台は透明な板又は半円球の部材で囲まれる。そしてプレーヤは、操作部を操作して、景品配置台上の空間においてクレーン等の景品移動部を水平方向に移動させ、所望の景品の真上に位置決めし、その後、景品移動部を上下に移動させることにより景品を掴み取ってかかる景品獲得ゲーム装置として、例えば、特開2001−157773号公報に示されるようなものが知られている。
特開2001−157773号公報
かかる従来の景品獲得ゲーム装置では、景品移動部で景品をしっかり掴めるかどうかをゲーム性にしており、景品移動部が景品をしっかり掴んでいない場合は、景品を全く移動させることができないこともある。また、移動させたとしても移動中に景品が落下してしまうことが多い。
ここで、移動中に落下した場合であれば、景品を移動させる前と比較すれば景品が景品獲得口に近づくことになり、あたかも景品を獲得し易くなったように見えるが、景品獲得を成功させるための要素は景品をしっかり掴むことであることには変わらず、たとえ景品が景品獲得口に近づいたとしても、景品をしっかり掴まない限り前回のゲーム結果が次のゲームに活かされ難く、ゲームを再挑戦する動機付けに乏しいものであった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、従来にないゲーム性を付加して、ゲームを再挑戦する動機付けに富んだ景品獲得ゲーム装置を提供することを目的とする。
(1)前記目的を達成するため、本発明は、
景品移動部により、景品配置エリアに配置された景品を保持して景品移動目標エリアに移動することによって、景品の獲得が可能となる景品獲得ゲーム装置であって、
前記景品移動部の移動を制御する制御手段は、
前記景品移動部の景品保持動作後、前記景品移動部を上昇させつつ前記景品移動目標エリアに向けて移動させることを特徴とする。
ここで、本発明において、「景品移動目標エリア」とは、当該エリアに景品を移動させ位置させれば、その景品をプレーヤが獲得できるというエリアである。
本発明によれば、景品移動部ではしっかり掴めないような大きな景品や、持ち上げきれないような重い景品であっても、景品移動部が上昇しつつ景品移動目標エリアに向けて移動していくので、景品移動目標エリアに向けて移動させることができる。
従って、そのゲームで景品を獲得することができなかったとしても、景品移動目標エリアに景品を近づけることができ、何度もゲームを行えば景品を獲得することができる。こうして、先のゲームにおける結果を次のゲームで自分に有利になるように活用することができるので、プレーヤにゲーム再挑戦の動機付けを与えることができる。
加えて、本発明によれば、景品移動部ではしっかり掴めないような大きな景品や重い景品を配置しても、ゲームを重ねればこれらを十分に獲得することができるので、プレーヤのゲーム挑戦意欲を高めることができる魅力的な景品獲得ゲーム装置を提供することができる。
こうして、本発明によれば、プレーヤが景品移動部で景品をしっかり掴んで獲得するというゲーム要素に加えて、ゲームを重ねる毎に、次第に景品を景品移動目標エリアに近づけて行きながら、景品を獲得するという新たなゲーム要素を付加することができる。
従って、景品の配置状況が景品をより取りやすいように変化していくので、プレーヤは、その回のゲームで成功した場合、失敗した場合を問わず、ゲームに再挑戦するという動機付けが与えられ、ゲームの稼働率を高めることができる景品獲得ゲーム装置を提供することができる。
(2)また、本発明にかかる景品獲得ゲーム装置において、
前記制御手段は、
前記景品移動部に景品保持動作を行わせた後に所定の入力があった場合、景品移動部の移動を停止させ、景品移動部を下降させて景品移動部に景品保持動作を行わせるように構成してもよい。
本発明によれば、景品保持動作を行った後、例えば景品保持に失敗した場合に、所定の入力があると、景品移動部が下降動作を行い、再度景品保持動作を行うことができる。このとき例えば、再度の景品保持動作後、先と同様に景品移動部を上昇させつつ景品移動目標エリアに向けて移動させてもよい。
従って、再度、景品移動目標エリアに向けて景品を移動させることができるので、プレーヤの景品獲得率を上げることができ、ゲーム挑戦の動機付けを効果的に行うことができる。
しかも、景品移動部から景品が離れて、景品が転がってしまっても、景品移動部も転がった景品も景品移動目標エリアに向けて移動しているので、景品が離れた瞬間に所定の入力をしなければならない場合の他、少し遅れて再下降させた場合でも、転がった景品に対して再度保持動作を行うことができ、さらに景品移動目標エリアに向けて景品を移動させることができる。
(3)また、本発明にかかる景品獲得ゲーム装置において、
前記制御手段は、
前記景品移動部を上昇させつつ前記景品移動目標エリアに向かって移動させる間に所定の入力があった場合、前記景品移動部の景品移動目標エリア方向への移動を停止させ、景品移動部を下降させて景品移動部に景品保持動作を行わせるように構成してもよい。
本発明によれば、例えば、一度景品を保持した後、景品移動部が上昇しつつ景品移動目標エリアに向けて移動している途中で、景品移動部から景品が離れてしまった場合、もう一度その景品を保持するために、再度下降動作を行い景品保持動作を行うことができる。
特に、景品移動部によって大きな景品を保持した後、景品を転がすことによって景品移動部が景品から離れてしまっても、転がった景品に対して再度保持動作を行うことができ、さらに景品移動目標エリアに向けて景品を移動させることができる。
従って、プレーヤの景品獲得率を上げることができるので、ゲーム挑戦の動機付けを効果的に行うことができる。
(4)また、本発明にかかる景品獲得ゲーム装置において、
前記制御手段は、
前記景品移動部を下降させている場合、前記操作部からの信号に基づいて、前記景品移動部の下降を停止させ、前記景品移動部に景品保持動作を行わせるように構成してもよい。
本発明によれば、操作部によって景品移動部の上下方向の位置決め操作を行うことができるので、任意の高さで景品移動部に景品保持動作を行わせることができる。
従って、そのときの景品の形や大きさ、もしくは景品の置かれ方に臨機応変に対応して、景品を取りやすい高さで景品移動部を停止させ、景品保持動作、および、その後の景品移動部を上昇させつつ前記景品移動目標エリアに向けて移動させる動作を行うことができる。
特に、保持する景品がやわらかい場合には、景品移動部の上下方向の位置決め操作を自動で行うと、景品が景品移動部の重さで潰れてしまい取りにくくなる場合もある。また、保持する景品の大きさや形に対応して景品のどこを保持するかによって景品獲得率が変わってくる。
かかる場合に、景品移動部の上下方向の位置決め操作をプレーヤに行わせれば、プレーヤの技能を十分に発揮することができる魅力的な景品獲得ゲーム装置を提供することができる。
(5)また、本発明にかかる景品獲得ゲーム装置において、
景品移動部により、景品配置エリアに配置された景品を押圧して景品移動目標エリアに移動することによって、景品の獲得が可能となる景品獲得ゲーム装置であって、
前記景品移動部の移動を制御する制御手段は、
前記景品移動部を下降動作させ、前記景品移動部の下降動作終了後、前記景品移動部を上昇させつつ前記景品移動目標エリアに向けて移動させるように構成してもよい。
本発明によれば、景品を保持して移動させるのではなく、景品移動部により景品を押圧して景品移動目標エリアへと移動させることで景品を獲得するようにすることができる。
この場合、景品移動部を下降動作させ、景品移動部の下降動作終了後、例えば、景品移動部が景品配置エリアに着地して停止した後、景品移動部が景品に接触して停止した後、プレーヤのボタン操作により景品移動部を任意の下降位置で停止させた後、または、景品移動部を所定距離下降させて停止させた後、景品移動部を上昇させつつ景品移動目標エリアに向けて移動させることで、景品を景品移動目標エリアに移動させて獲得することができる。
また、狙った景品のみならず、景品配置エリア上に配置された付近の他の景品に対しても景品移動目標エリアに向けた移動力を作用させることができるので、狙った景品だけでなく、景品配置エリア上に配置された他の景品をも獲得できる可能性があるというゲーム要素を付加することができる。
従って、プレーヤの景品獲得率を上げることができるので、ゲーム挑戦の動機付けを効果的に行うことができる。
(6)この場合、前記制御手段は、
前記景品移動部を下降させている間に所定の入力があった場合、
前記景品移動部の下降を停止させることができる。
本発明によれば、操作部によって景品移動部の上下方向の位置決め操作を行うことができるので、任意の高さで景品移動部に景品押圧動作を行わせることができる。
従って、そのときの景品の形や大きさ、もしくは景品の置かれ方に臨機応変に対応して、景品を取りやすい高さで景品移動部を停止させ、景品押圧動作及びその後の景品移動部を上昇させつつ景品移動目標エリアに向けて移動させる動作を行うことができる。
(7)また、本発明にかかる景品獲得ゲーム装置において、
前記景品移動部を上昇させつつ前記景品移動目標エリアに向かって移動させる際の景品移動目標エリア方向への移動量を設定する移動量設定手段をさらに含み、
前記制御手段は、
前記移動量設定手段により設定された移動量に従って前記景品移動部を移動制御するように構成してもよい。
本発明によれば、移動量設定手段により、景品移動部の移動量を設定することができる。従って、かかる移動量を調整することにより、景品移動目標エリアに向かって景品が移動する量を調節することができるので、プレーヤの景品獲得率を調節することができる。
すなわち、景品移動部を景品移動目標エリアに向かって移動させる移動量を少なくすれば、景品が移動する量が少なくなるので景品獲得率が下がり、かかる移動量を多くすれば、景品が移動する量が多くなるので景品獲得率が上がる。
従って、景品単価や集客数との関係から、適切な売上高を維持することができる装置を提供することができる。
(8)また、本発明にかかる景品獲得ゲーム装置において、
前記景品配置エリアの景品配置面の傾きを変化させる傾斜手段をさらに含むように構成してもよい。
本発明によれば、傾斜手段により、景品配置エリアの景品配置面の傾きを変化させることができるので、景品配置エリアの配置面の傾きを調整することにより、景品が移動する量を調節することができ、プレーヤの景品獲得率を調節することができる。
すなわち、景品配置エリアの景品配置面の傾きを、景品移動目標エリアに向けて上るように変化させれば、景品が景品移動目標エリアに向けて移動し難くなり、景品が移動する量が少なくなるので景品獲得率が下がり、景品移動目標エリアに向けて下るように変化させれば、景品が景品移動目標エリアに向けて移動し易くなり、景品が移動する量が多くなるので景品獲得率が上がる。
従って、景品単価や集客数との関係から、適切な売上高を維持することができる装置を提供することができる。
(9)また、本発明にかかる景品獲得ゲーム装置において、
複数の景品が配置可能な景品配置エリアと、
前記景品配置エリアに関連付けて設けられ景品を獲得可能な景品移動目標エリアと、
プレーヤの入力操作により空間移動して前記景品配置エリアの景品を保持するための景品保持動作を行う景品移動部と、
前記景品移動部の空間移動を制御する制御手段と、
を含み、
前記制御手段は、
前記景品移動部が前記景品を保持した後、空間移動して前記景品移動目標エリアに景品を落とすことにより景品を獲得する景品搬送動作を行う際に、前記保持した景品を前記景品移動目標エリア方向に向けて引きずるように景品配置エリアを移動し、前記景品配置エリアに配置された他の景品を前記景品移動目標エリア方向へ導く景品集約のための動作を行うように景品移動部の空間移動を制御するように構成してもよい。
本発明によれば、制御手段は、景品移動部が景品を保持した後、景品移動目標エリアに向けて景品を引きずるように景品配置エリアを移動するように景品移動部の空間移動を制御する。
このとき、保持した景品だけでなく、景品配置エリア上に配置された他の景品をも獲得しやすくなるように、景品移動部が景品移動目標エリアに向けて景品集約のための動作を行うように景品移動部の空間移動を制御する。すると、ゲーム回数を重ねる毎に景品移動目標エリア付近に景品が集まっていくので、ゲーム回数を重ねれば重ねるほどプレーヤが景品を獲得できる確率が上がっていく。
加えて、保持した景品を景品移動目標エリアに搬送する途中で落下させてしまっても、落下した位置が景品移動目標エリアに近ければ近いほど次のゲームで景品を獲得できる確率が上がっていき、先のゲームにおける結果を次のゲームで自分に有利になるように活用することができる。
こうして、本発明によれば、プレーヤが景品移動部で景品を保持して獲得するというゲーム要素に加えて、保持した景品以外の他の景品を景品移動目標エリアに向けて集約して行き、景品を獲得できる確率を上げるという、新たなゲーム要素を付加することができる。
従って、景品の配置状況が景品をより取りやすいように変化していくので、プレーヤは、成功した場合、失敗した場合を問わず、ゲームに再挑戦するという動機付けが与えられ、ゲームの稼働率を高めることができる。
(10)また、本発明にかかる景品獲得ゲーム装置において、
前記景品移動目標エリアは、
前記景品移動部が、前記景品配置エリアから前記景品を転がし又は引きずって前記景品移動目標エリアに移動できるように、前記景品配置エリアに関連付けて設けられているように構成してもよい。
すなわち、「景品移動目標エリア」は、景品配置エリアに配置された景品に水平方向の力が加われば、当該景品を「景品移動目標エリア」に移動可能に形成してもよい。例えば、景品配置エリアとほぼ同一の高さ、又は景品配置エリアの高さ以下に位置するように、景品移動目標エリアを景品配置エリアに並設してもよい。
本発明によれば、景品をしっかり保持できない場合であっても、例えば、景品移動目標エリアが景品配置エリアの高さ以下に位置するように景品配置エリアに並設されているので、景品を転がし又は引きずることによって景品移動目標エリアに景品を移動させ、景品を獲得することができる。
加えて、本発明によれば、景品移動部で保持した景品だけでなく、景品配置エリア上に配置された他の景品に対しても景品移動目標エリアに向けた移動力を作用させることができるので、保持した景品だけでなく、景品配置エリア上に配置された他の景品をも獲得できるというゲーム要素を付加することができる。
従って、プレーヤの景品獲得率を上げることができるので、ゲーム挑戦の動機付けを効果的に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施の形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
(第1の実施の形態)
1.景品獲得ゲーム装置の構成
図1には、本実施の形態の景品獲得ゲーム装置の例を示す。なお図1において、X、Y軸は水平面に平行な軸であり、Z軸は鉛直面に平行な軸である。例えば景品獲得ゲーム装置をプレーするプレーヤを基準にすると、X軸、Y軸、Z軸は、各々、左右方向、奥行方向、上下方向を表す。
景品獲得ゲーム装置10は、筺体20、景品配置エリア23、景品移動目標エリア25、移動機構30、操作部60とを含む。
筺体20は、その上半分が、例えばアクリル板のような透明板21で囲まれており、筺体20の内部にゲーム空間22が形成されている。このゲーム空間22の床面は、景品配置エリア23とされ、ぬいぐるみや箱入り菓子等の複数の景品24が配置されている。この景品配置エリア23の操作部60側すなわちプレーヤの立ち位置側(手前側)には、景品配置エリア23のX軸方向の長さに合わせた幅の景品移動目標エリア25が設けられている。
プレーヤは、後述する景品保持部(景品移動部)32を操作して、景品配置エリア23に配置された景品を保持した後、この景品移動目標エリア25に向けて搬送し、景品移動目標エリア25の真上で保持した景品を開放して落下させることにより、景品を獲得するというゲームを行う。
加えて、本実施の形態において、景品移動目標エリア25は、開口部25aによって形成されており、景品配置エリア23に配置された景品に水平方向の力が加わって、当該景品が移動して開口部25aに到達すると落下するように形成されている。そして開口部25aは、筺体20下方前面側に設けられた景品獲得口26に連通しており、開口部25aに落下した景品24をプレーヤが獲得可能に形成されている。
移動機構30は、図1で示されるように、ゲーム空間22の上面側に設けられており、移動機構30からアーム部31に吊り下げられるようにして、景品配置エリア23に配置された景品群24を保持するための景品保持部32が設けられている。この移動機構30は、互いに直行するX軸レール33とY軸レール35とを含む。
具体的には、X軸レール33は、筺体20の上面部に固定されている。Y軸レール35は、このX軸レール33に装着され、X軸モータ34によりX軸方向に移動自在に形成されている。そして、アーム部31は、Y軸レール35に装着され、Y軸モータ36によりY軸方向に移動自在に形成されている。
こうして、移動機構30は景品保持部32を、X軸レール33とX軸モータ34により図1中のX軸方向に、Y軸レール35とY軸モータ36により図1中Y軸方向に移動可能にするものである。また、アーム部31には昇降機構39が設けられており、景品保持部32を図1中のZ軸方向に昇降可能にしている。
また、移動機構30には、景品保持部32のXYZ軸方向への移動量を検知するX軸センサ37、Y軸センサ38、Z軸センサ40が設けられている。X軸センサ37は、アーム部31(景品保持部32)のX軸方向の移動量を検知するセンサであり、Y軸センサ38は、アーム部31(景品保持部32)のY軸方向の移動量を検知するセンサである。
また、アーム部31に設けられているZ軸センサ40は、景品保持部32が降下して景品または景品配置面23aに到達した場合の、アーム部31に設けられた景品移動部昇降機構39の景品保持部32を吊るすワイヤーの緩みまたは逆回転を検知する。さらにZ軸センサ40は、景品保持部32が上昇して最上位置に到達した場合の、前記ワイヤーの巻取り終了を検知する。
景品保持部32は、プレーヤの立ち位置から見て左隅手前側上方をホームポジションとし、プレーヤの操作により、ゲーム空間22を、まずX軸方向に移動し、次にY軸方向に移動することによって位置決めがなされると、後述する図2の駆動制御部112により自動的にZ軸方向に下降動作を開始する。そして、図示しない景品保持機構により自動的に景品保持動作を行い、景品移動目標エリア25に向けて保持した景品を搬送していく。
操作部60は、図1で示されるように、筺体20の前面中央部付近に設けられており、景品保持部32をホームポジションから右方向に移動させる第1ボタン61と、景品保持部32を手前から奥方向に移動させる第2ボタン62と、本実施の形態の他の変形例で用いる第3ボタン63を有している。
なお、本実施の形態では、第1ボタン61と第2ボタン62とにより、景品保持部32の左右方向(X軸方向)および奥行き方向(Y軸方向)の位置が決められると、その後の景品保持部32の動作は、図2の駆動制御部112によって移動機構30が駆動され自動的に行われる。
景品保持部32の動作としては、以下の動作を行う。
まず、プレーヤが操作部60を操作することにより、景品保持部32が左右方向および奥行き方向に移動する「位置決め動作」を行う。
さらに、後述するプログラムに基づいて自動的に行われる一連の動作を行う。具体的には、景品保持部32が下方向に移動する「下降動作」、景品配置エリア23に配置されている景品を保持する「景品保持動作」、上昇しつつ景品移動目標エリア25に向けて移動する「景品搬送動作」、景品移動目標エリア25の真上で保持した景品を開放し、景品移動目標エリア25に落下させる「景品開放動作」、その後ホームポジションに戻る「帰還動作」を行う。
本実施の形態では、上記景品保持部32の動作のうち、景品移動部の景品保持動作後、図2の駆動制御部112が、景品保持部32を上昇させつつ景品移動目標エリア25に向けて移動させることを特徴とする。
この本実施の形態に特徴的な「景品搬送動作」によって、プレーヤが景品をしっかり保持できなかった場合であっても、また、景品がより大きくあるいは重いため保持しにくい場合であっても、例えば、図14(A)、(B)に示すように、景品保持部32で景品を引きずる又は転がす等して、景品を景品移動目標エリア25に向けて移動させることができる。
従って、ゲーム回数を重ねる毎に景品移動目標エリア25付近に景品が近づいて行くので、ゲーム回数を重ねれば重ねるほどプレーヤが景品を獲得できる確率が上がっていく。
こうして、本実施の形態の景品獲得ゲーム装置によれば、プレーヤが景品保持部32で景品をしっかり保持して獲得するというゲーム要素に加えて、景品を景品移動目標エリア25に向けて誘導して行き、景品を獲得できる確率を上げていくという、新たなゲーム要素を付加することができる。
2.景品獲得ゲーム装置の機能ブロック図
図2には、本実施の形態における景品獲得ゲーム装置の機能ブロック図の一例が示されている。本実施の形態の景品獲得ゲーム装置10は、操作部60と、設定部70と、検出部80と、処理部100と、景品保持部移動制御アクチュエータ210と、景品配置面傾き制御アクチュエータ220と、記憶部240と、情報記憶媒体250とを少なくとも含んで構成されている。
操作部60は、景品保持部32を移動させるためにプレーヤによって操作される。設定部70は、景品保持部32の移動量や景品配置面23aの傾き等を調整するためにオペレータによって操作され、プレーヤが操作できないようにハウジング内部等に設けられている。検出部80は、X軸センサ37、Y軸センサ38、Z軸センサ40を含み、景品保持部32の移動量を検知する。
処理部100(プロセッサ)は、ゲーム処理部110、音声生成部140を含み、操作部60からの操作データやプログラムなどに基づいて、ゲーム処理、音生成処理などの各種の処理を行う。この処理部100の機能は、各種プロセッサ(CPU、DSP等)又はASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラム(ゲームプログラム)により実現できる。
ゲーム処理部110は、操作部60からのプレーヤ操作データ等に基づいて種々のゲーム処理を行う。このゲーム処理としては、後述するフローチャートに示される処理、例えば、ゲーム開始条件に基づいてゲームを開始する処理、ゲームを進行させる処理、景品獲得率を変更する処理、或いはゲーム終了条件が満たされた場合にゲームを終了させる処理などがある。
記憶部240は、処理部100などのワーク領域となるものであり、その機能はRAMなどのハードウェアにより実現できる。
情報記憶媒体250(コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体)は、プログラムやデータなどの情報を格納するものであり、その機能は、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、メモリ(ROM)、光磁気ディスク(MO)、光ディスク(CD、DVD)などのハードウェアにより実現できる。前記処理部100は、この情報記憶媒体250に格納される情報に基づいて、本発明(本実施の形態)の種々の処理を行なう。すなわち、情報記憶媒体250には、本発明(本実施の形態)の手段(特に処理部100に含まれるブロック)を実行するための情報(プログラムあるいはデータ)が格納される。
なお、本発明(本実施の形態)の手段を実行するためのプログラムあるいはデータは、ホストコンピュータ(サーバ)が有する情報記憶媒体からネットワーク及び通信部を介して情報記憶媒体250に配信するようにしてもよい。このようなホストコンピュータ(サーバ)の情報記憶媒体の使用も本発明の範囲内に含まれる。
ゲーム処理部110は、駆動制御部112、設定調整部114を含む。
駆動制御部112は、操作部60からのプレーヤ操作データ、検出部80からの検出結果、情報記憶媒体250に記憶されたプログラム等に基づき、景品保持部移動制御アクチュエータ210を制御して、景品保持部32の移動制御を行う。より詳細には、景品保持部移動制御アクチュエータ210に含まれる、X軸モータアクチュエータ211、Y軸モータアクチュエータ212、昇降機構アクチュエータ213、景品保持部開閉アクチュエータ214の駆動を制御する。
特に、駆動制御部112は、景品保持部32の移動を制御する制御手段として機能し、本実施の形態に特徴的な、「景品搬送動作」を行う際に、景品保持部32を上昇させつつ景品移動目標エリア25に向けて移動させ、景品配置エリア23に配置された景品を景品移動目標エリア25方向へ導く「景品搬送動作」を行うように景品保持部32の空間移動を制御する。
また、設定調整部114は、景品配置エリアの景品配置面23aの傾きを変化させる傾斜手段として機能し、設定部70からのオペレータ操作データに基づき、景品配置面傾き制御アクチュエータ220を制御して、景品配置エリア23の景品配置面23aの傾き角度の変更制御を行う。
音声生成部140は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて音声処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音声出力部260に出力する。
3.景品獲得ゲーム装置の動作
次に、本実施の形態における景品獲得ゲーム装置10のゲームの流れに沿って、景品獲得ゲーム装置10の動作についてフローチャートを用いて説明する。
まず、プレーヤがコイン投入口27にコインを投入すると、ゲームスタートをプレーヤに知らせる効果音が鳴り、図3のステップS32において、操作部60に設けられた第1ボタン61、第2ボタン62、第3ボタン63のうち最初に操作すべき第1ボタン61が点滅し、プレーヤに対し景品保持部32の右移動受付開始を示唆する。このとき、景品保持部32はホームポジションである景品獲得ゲーム装置10の筺体内部の左隅手前側上方に静止している。
3−1.位置決め動作
そして、ステップS36においてプレーヤが第1ボタン61を押したと判断されると(Y)ステップS40において、景品保持部32が右方向に水平移動を開始する。すると、ステップS42において、第1ボタン61が押され続けているか否かが判断され、押されていない(N)すなわちプレーヤが第1ボタン61から手を離したと判断されると、ステップS46において、右移動が停止される。
なお、ステップS42において、第1ボタン61が押され続けていると判断され(Y)、ステップS44において、最右位置センサとしてのX軸センサ37が検出されて景品保持部32がこれ以上右移動できないと判断されると(Y)、ステップS46において、右移動が停止される。
こうして、プレーヤは、景品配置エリア23に配置された所望の景品の位置を見定め、第1ボタン61を押し続けることによって景品保持部32を右方向に移動させ、所望の景品のX軸方向の位置に合わせて第1ボタン61から手を離すことにより、景品保持部32を停止させ、景品保持部32のX軸方向の位置決めを行う。
右移動が停止すると、ステップS50において、第2ボタン62が点滅し、プレーヤに奥移動受付開始を示唆する。そして、図3のステップS54において、プレーヤが第2ボタン62を押したと判断されると(Y)、ステップS56において、景品保持部32が奥方向に水平移動を開始する。
すると、ステップS58において、第2ボタン62が押され続けているか否かが判断され、押されていない(N)すなわちプレーヤが第2ボタン62から手を離したと判断されると、ステップS62において、奥移動が停止される。
なお、ステップS58において、第2ボタン62が押され続けていると判断され(Y)、ステップS60において、最奥位置センサ38としてのY軸センサ38が検出されて景品保持部32がこれ以上奥移動できないと判断されると(Y)、ステップS62において、右移動が停止される。
こうして、プレーヤは、第2ボタン62を押し続けることによって景品保持部32を奥方向に移動させ、所望の景品のY軸方向の位置に合わせて第2ボタン62から手を離すことにより、景品保持部32を停止させ、景品保持部32のY軸方向の位置決めを行う。
このように、プレーヤは、第1ボタン61と第2ボタン62を操作して景品保持部32のX軸方向とY軸方向の位置決めを行い、景品保持部32が所望の景品の真上になるように位置決め動作を行う。
3−2.下降動作・景品保持動作
奥移動が停止すると、ステップS66において、景品保持部32のフィンガー部が開き、ステップS68において、景品保持部32が自動的に降下を開始する。
そして、ステップS70において、景品保持部32が景品配置面23aまたは景品24に到達し、景品保持部32を吊るすワイヤーの緩みまたは逆回転を検知するセンサとしてのZ軸センサ40が働くと(Y)、ステップS72において、降下を停止し、ステップS74において、フィンガー部を閉じる景品保持動作を行う。
なお、景品保持部32の景品保持力は、適度の衝撃により、又は景品の重さにより、保持した景品が落下するように、オペレータによって設定可能とされている。
3−3.景品搬送動作
こうして、景品を保持すると、次に、保持した景品を獲得するために、景品移動目標エリア25に景品を搬送する景品搬送動作を行う(ステップS76〜ステップS84)。
本実施の形態は、特にこの「景品搬送動作」に特徴を有するものであり、景品保持部32は、景品を保持した後、景品搬送動作を行う際に、上昇しつつ景品移動目標エリア25に向けて移動することを特徴とする。
以下、景品搬送動作の詳細について、フローチャートから離れて説明する。
本実施の形態に係る景品獲得ゲーム装置10では、景品保持後、景品保持部32を単に景品配置エリア23に対して鉛直方向に上昇移動させたのでは、景品24をしっかり保持して上昇移動を終了しない限り、景品移動目標エリア25に向けて景品24を移動させることができない。一方、景品保持後、景品保持部32を単に景品移動目標エリア25に向けて水平移動させたのでは、他の景品24が障害にならない限り簡単に景品24を移動できてしまい、ゲームとして面白みに欠ける。
そこで、本実施の形態では、景品搬送動作を、景品保持部32の手前移動動作と、当該手前移動動作よりも小さい移動速度で徐々に上昇していく上昇動作との組合せとして行う。すなわち、景品保持部32は、景品配置エリア23の景品配置面23aから徐々に離れていくように、斜め上方向に移動する。
従って、景品保持部32の景品保持力と、景品配置エリア23に配置されている景品の重さや大きさとの関係から、たとえ景品24が景品保持部32でしっかりと保持できないようなものであっても、景品24を図14(A)のように引きずって、あるいは、図14(B)のように転がして、景品移動目標エリア25に向けて移動させることができる。
なお、景品搬送動作は、上述した、手前移動動作510と、当該手前移動動作よりも小さい移動速度で徐々に上昇していく上昇動作520との組合せとして行う他、手前移動動作よりも大きい移動速度で上昇していく上昇動作520との組合せとして行ってもよく、手前移動動作510と上昇動作520の速度比は任意である。
例えば、オペレータの設定により、手前移動動作510と上昇動作520の速度比を変えると、景品保持部32の景品配置面23aに対する上昇角度が変化する。具体的には、図14(A)のように、景品保持部32の上昇角度を相対的に小さくすると、重い景品24を引きずって移動させることが有効であり、図14(B)のように、景品保持部32の上昇角度を相対的に大きくすると、重い景品24を転がして移動させることが有効となる。
3−3−1.景品搬送動作の動作範囲
この景品搬送動作の動作範囲について、図8(A)を用いて説明する。図8(A)は、本実施の形態の景品獲得ゲーム装置の側断面の概略図であり、図中の矢印500、550、560は、景品保持部32の移動軌跡を表わしている。
ここで、景品搬送動作500は、景品保持部32の搬送のための手前移動動作510と、当該手前移動動作よりも小さい移動速度で徐々に上昇していく搬送のための上昇動作520との組合せとして行われる。
そして、図8(A)に示すように、この搬送のための手前移動動作510には、それ以上手前移動動作を行わないとする、搬送のための手前移動の限界である最前位置610が設定されている。
同様に、搬送のための上昇動作520には、それ以上上昇動作を行わないとする、搬送のための上動作の限界である上端位置620が設定されている。従って、いずれかの限界位置まで景品保持部32が到達すると、景品搬送動作を終了し、景品開放のための上昇動作550を開始するように設定されている。
例えば、図8(A)中のAの位置で景品保持部32が景品を保持すると、その後景品搬送動作500を行い、景品保持部32は、搬送のための手前移動の最前位置610に到達する前に、搬送のための上昇動作の上端位置620に到達する。従って、A´の位置で景品搬送動作500を終了し、景品開放のための上昇動作550を開始する。
一方、Bの位置で景品保持部32が景品を保持すると、その後景品搬送動作500を行い、景品保持部32は、搬送のための上昇動作の上端位置620に到達する前に、搬送のための手前移動の最前位置610に到達する。従って、B´の位置で景品搬送動作500を終了し、景品開放のための上昇動作550を開始する。
このように、景品搬送動作500には、その動作範囲が設定されており、プレーヤの操作によって、いずれの位置で景品保持動作が行われても所定の範囲で景品搬送動作500を行うように設定されている。
なお、景品搬送動作の動作範囲は、景品保持部32の景品保持位置からの景品搬送のための手前移動量を設定することにより、景品搬送動作の動作範囲を定めてもよい。
3−3−2.景品搬送動作の作用
次に、図14を用いて、景品保持部32が景品搬送動作500を行うと、景品配置エリア23に配置された景品24にいかなる作用を与えるか説明する。図14は、操作部60に向かって右側から景品獲得ゲーム装置10を見た側断面の概略図であり、図中の矢印500は景品保持部32の景品搬送動作の移動軌跡を表わしている。
まず、図14(A)において、景品保持部32が景品24を保持すると、景品保持部32は景品を保持した状態で景品搬送動作500を開始し、図中左斜め上方向に徐々に上昇していく。このとき、景品24が景品保持部32の保持力ではしっかりと掴み上げられないような大きく、重いものであった場合でも、景品24を保持した景品保持部32が徐々に上昇すると、景品保持部32は、景品移動目標エリア25に向けて景品24を引きずるように移動する。
そして、さらに景品保持部32が上昇すると、景品24の重さのせいで景品保持部32は景品24を保持しきれなくなり、景品移動目標エリア25に到達する前に離してしまうが、景品保持位置から景品移動目標エリア25に向けて景品24を移動させることができる。
また、図14(B)のように、景品24が景品保持部32の保持力ではしっかりと掴み上げられないような大きく、重いものであった場合でも、景品24を保持した景品保持部32が徐々に上昇すると、景品保持部32は、景品移動目標エリア25に向けて景品24を転がすように移動する。
そして、さらに景品保持部32が上昇すると、景品24の重さのせいで景品保持部32は景品24を保持しきれなくなり、景品移動目標エリア25に到達する前に離してしまうが、景品保持位置から景品移動目標エリア25に向けて景品24を移動させることができる。
加えて、図14(C)のように、保持した景品24aを景品移動目標エリア25に向けて移動させる方向に他の景品24bがあった場合、保持した景品24aを引きずる又は転がす等して、他の景品24bに接触させ、他の景品24bを景品移動目標エリア25に向けて押し出すこともできる。
こうして、景品保持部32が上昇しつつ景品移動目標エリア25に向けて移動する「景品搬送動作」によって、景品配置エリア23に配置された景品24を、次第に景品移動目標エリア25に近づくように移動することができる。加えて、プレーヤがうまく景品搬送動作500を行えば、保持した景品以外の景品24も、景品搬送動作500によって景品移動目標エリア25に押し出してこれを獲得することもできる。
3−3−3.景品搬送動作の流れ
次に、景品搬送動作を具体的に図4のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS74において、フィンガー部を閉じて景品を保持すると、図4のステップS76において、景品保持部32は、景品を保持した状態で搬送のための手前移動と同時に搬送のための上昇動作を開始する。
そして、ステップS78において、搬送のための上昇動作の上端を検知する上端位置センサとしてのZ軸センサ40が働いたか否かが判断され、Z軸センサ40が働いたと判断した場合には(Y)、ステップS84において、搬送のための手前移動および上昇動作が停止される。
また、ステップS78において、Z軸センサ40が検知していない場合でも(N)、図8中のBの位置のようにプレーヤが奥移動操作をあまり行わなかった場合等、ステップS80において、搬送のための手前移動の最前を検知する最前センサとしてのY軸センサ38が先に検知された場合には(Y)、ステップS82において、搬送のための手前移動が停止されると同時に、ステップS84において、搬送のための上昇動作も停止される。こうして、景品搬送動作は終了する。
3−4.景品開放のための動作
景品搬送動作が終了すると、次に、景品移動目標エリア25に景品24を搬送して落とす景品開放のための動作を行う。以下、景品開放のための動作について説明する。
まず、景品保持部32は、景品搬送動作を行った後は、それ以上、保持した景品を引きずる、又は転がすことなく景品移動目標エリア25まで搬送するために、保持した景品24が景品配置エリア23の景品配置面23aと接触することのない高さまで上昇移動する。
このため、ステップS84において、景品搬送動作が終了すると、ステップS85において、開放のための上昇動作を開始する。そして、ステップS86において、開放動作のための上端位置センサとしてのZ軸センサ40が検知されると(Y)、ステップS87において、開放動作のための上昇動作が停止される。
そして、ステップS88において、開放動作のための手前移動が開始され、開放動作のための最前位置センサとしてのY軸センサ38が検知されると(Y)、ステップS90において、開放動作のための手前移動が停止される。この時点で、景品保持部32は、景品移動目標エリア25の真上に位置していることになる。そして、ステップS92において、フィンガー部を全開にして3秒間停止し、保持していた景品を開放して、景品移動目標エリア25に落下させる。
3−5.帰還動作
こうして景品開放のための動作が終了すると、景品保持部32を次のゲームに備えてホームポジションに戻す帰還動作を行う。この帰還動作は、ステップS96において、左移動を開始し、ステップS98において、最左位置センサとしてのX軸センサ37が検知されると(Y)ホームポジションに帰還したと判断され、ステップS100において、左移動を停止して、ゲームが終了する。
このように、プレーヤがしっかり景品24を保持して搬送し、景品移動目標エリア25に景品を落下することができれば、操作部60の下方にある景品獲得口26から景品を獲得することができる。
また、本実施の形態では、景品24が景品保持部32ではしっかりと掴めないような大きく、又は重いものであっても、景品24を引きずる、又は転がすようにして、景品移動目標エリア25に向けて移動させることができる。
加えて、プレーヤがうまく景品搬送動作を行えば、保持した景品以外の景品も景品移動目標エリア25に落下させることができ、より多くの景品を獲得することができる。
従って、本実施の形態によれば、プレーヤが景品保持部32で景品をしっかり掴んで獲得するというゲーム要素に加えて、ゲームを重ねる毎に、次第に景品を景品移動目標エリア25に近づけて行きながら、景品を獲得するという新たなゲーム要素を付加することができる。
3−6.景品集約動作
以上、本実施の形態における景品獲得ゲーム装置の景品搬送動作を中心に説明したが、本実施の形態の景品獲得ゲーム装置の景品配置エリア23に、図15に示すように、景品24が密に配置されている場合には、景品搬送動作を行う際に、保持した景品を景品移動目標エリア25に向けて搬送しながら、景品配置エリア23に配置された他の景品を景品移動目標エリア25方向に集約する「景品集約動作」を行うことができる。
この「景品集約動作」により、ゲーム回数を重ねる毎に景品移動目標エリア25付近に景品が集まっていくので、保持した景品だけでなく、景品配置エリア23上に配置された他の景品をも獲得しやすくなり、ゲーム回数を重ねれば重ねるほどプレーヤが景品を獲得できる確率が上がっていく。
こうして、景品配置エリア23に、景品24が密に配置されている場合には、プレーヤが景品保持部32で景品を保持して獲得するというゲーム要素に加えて、景品配置エリア23に配置された他の景品を景品移動目標エリア25に向けて誘導して行き、景品を獲得できる確率を上げるという、新たなゲーム要素を付加することができる。
次に、図8(B)を用いて、景品保持部32が保持した景品を引きずり上げ、景品集約のための動作を行うと、景品配置エリア23に配置された他の景品にいかなる作用を与えるか説明する。図8(B)は、景品獲得ゲーム装置10を操作部60に向かって右側から見た側断面の概略図であり、図中の矢印は景品保持部32の移動軌跡を表わしており、また、白抜き矢印700は、景品24に作用する力を表わしている。
まず、景品保持部32が景品24を保持すると、景品保持部32は景品を保持した状態で景品集約のための動作500を開始し、図中左斜め上方向に徐々に上昇していく。このとき、景品配置エリア23には、他の景品24が配置されており、景品24を保持した景品保持部32が徐々に上昇すると、景品保持部32および保持されている景品24が他の景品24と接触して、景品保持部32は、他の景品24を押し出すように移動する。
すると、接触した他の景品24は、景品移動目標エリア25の方向に向けて押し出されるように移動していく。また、景品24が景品配置エリア23に密に配置されているときには、景品保持部32および保持されている景品24と接触した他の景品以外の景品24も、玉突き状態で景品移動目標エリア25の方向に向けて押し出されていく。
こうして、景品配置エリア23に配置された景品群24は、白抜き矢印700で示すように、次第に景品移動目標エリア25近傍に集約されていき、プレーヤがうまく景品集約のための動作500を行えば、保持した景品以外の景品24も、景品集約のための動作500によって景品移動目標エリア25に押し出してこれを獲得することができる。
このとき、景品保持部32は、景品24を保持した後、景品集約のための動作500を、景品保持部32の手前移動動作510と、当該手前移動動作よりも小さい移動速度で徐々に上昇していく上昇動作520との組合せとして行う。
従って、景品保持部32の景品保持力と他の景品24との摩擦力との関係から、保持した景品24が簡単に落下することなく、逆に他の景品24を押し出しすぎることなく、ゲームの魅力が高まるように適度に景品集約のための動作500を行うことができる。
さらに、景品保持部32は、景品集約のための動作500を行った後、保持した景品24が他の景品24と接触することのない高さまで上昇移動(景品開放のための上昇動作550)する。従って、景品集約のための動作500の終了後は、それ以上、保持した景品24で他の景品24を引きずることなく、景品移動目標エリア25まで確実に保持した景品24を搬送することができる。
4.景品獲得率の設定変更
ここで、オペレータが図示しない設定部70を操作して、景品搬送動作における手前移動量を変化させることにより、景品保持部32が保持した景品を引きずる移動量を変化させて、プレーヤの景品獲得率を調節してもよい。このとき、設定部70は、プレーヤが操作できないようにハウジング内部等に設けられている。
4−1.景品搬送のための移動量変更による景品獲得率の設定変更
図9は、本実施の形態の景品獲得ゲーム装置10の側断面の概略図であり、図中の矢印500、550、560は、景品保持部32の移動軌跡を表わしている。景品保持部32が、図中の景品保持位置で景品24を保持すると、その後左斜め上方に向かって景品搬送動作500を行い、さらに景品開放のための動作である上昇動作550および手前移動560を行う。
ここで例えば、オペレータの設定によって、景品搬送動作500における搬送のための上昇動作の上端位置を620Aの位置までと設定すれば、景品保持部32の景品搬送動作500の際の景品移動目標エリア25方向への移動量が相対的に少なくなる(景品移動目標エリア25方向への移動量500a)。従って、景品24が景品移動目標エリア25に向けて移動される量も少なくなるので、プレーヤの景品獲得率が相対的に下がることとなる。
一方、景品搬送のための上昇動作の上端位置を620Bの位置までと設定すれば、景品保持部32の景品搬送動作500の際の景品移動目標エリア25方向への移動量が相対的に多くなる(景品移動目標エリア25方向への移動量500b)。従って、景品24が景品移動目標エリア25に向けて移動される量も多くなるので、プレーヤの景品獲得率が相対的に上がることとなる。
こうして、本実施の形態の景品獲得ゲーム装置では、景品単価や集客数との関係から、適切な売上高を維持することができる装置を提供することができる。
なお、ここでは景品搬送のための上昇動作の上端位置を定めることにより、景品移動目標エリア25方向への移動量を調整して景品獲得率を調節する形態について説明したが、本発明が適用される形態はこれに限られない。
例えば、景品保持部32の景品保持位置からの搬送のための手前移動動作510の移動量を変化させることにより景品獲得率を調節してもよい。また、搬送のための手前移動動作510と搬送のための上昇動作520の速度比(Y軸モータとZ軸モータの速度比)を変化させることによって、景品搬送のための動作500の上昇角度を調整することによって景品獲得率を調節してもよい。
4−2.景品配置面の傾き変更による景品獲得率の設定変更
また、景品獲得率の調整は、景品配置エリアの景品配置面の傾きを変化させることによっても調節することができる。例えば、図10に示すように、オペレータの設定に従って、景品配置エリア23の景品配置面23aを回動軸23cを中心に回動自在に形成する。
そして、景品配置エリア23の景品配置面23aをAの位置とし、景品移動目標エリア25に向けて上るように傾かせる。この場合、景品保持部32の景品搬送動作によって、保持した景品24に景品移動目標エリア25に向けた移動力が付与されても、景品24には景品配置面23aの傾きにより、景品移動目標エリア25から離れる方向すなわち図中右方向に重力がかかる。すると、その分、景品移動目標エリア25方向に引きずられ、又は転がる力は相殺され小さくなる。従って、景品24が景品移動目標エリア25に向けて移動する量も少なくなるので、プレーヤの景品獲得率が下がることとなる。
一方、オペレータの設定により、景品配置エリア23の景品配置面23aをBの位置とし、景品移動目標エリア25に向けて下るように傾かせる。この場合、景品保持部32の景品搬送動作によって、保持した景品24に景品移動目標エリア25に向けた移動力が付与されると、景品24には景品配置面23aの傾きにより、景品移動目標エリア25に向かう方向すなわち図中左方向に重力がかかる。すると、その分、景品移動目標エリア25方向に引きずられ、又は転がる力は相乗され大きくなる。従って、他の景品24が景品移動目標エリア25に向けて移動する量も多くなるので、プレーヤの景品獲得率が上がることとなる。
こうして、本実施の形態によれば、オペレータの操作により景品獲得率を調節することにより、景品単価や集客数との関係から、適切な売上高を維持することができる装置を提供することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本実施の形態の変形例として、景品保持部32が景品保持動作を行う位置を決める動作において、前述した右移動動作と奥移動動作をプレーヤに操作させるだけでなく、降下動作をもプレーヤの操作によって行う、高さ決定機能付きゲームの実施の形態について説明する。
前述した、プレーヤの操作によって景品保持部32の水平面方向の位置決めがなされると(図3のステップS32〜ステップS62)、その場で自動的に景品保持部32が下降動作を開始して、景品保持部32が景品24または景品配置面23aに到達すると自動的に景品保持動作を行う形態では、装置の操作が簡単であり、誰でもゲームを楽しむことができる。
しかし、景品保持部32が景品24に到達してから景品保持動作を行ったのでは、景品24が例えばやわらかいぬいぐるみ等であった場合などには、図11に示すように、景品保持部32の重さにより景品24をつぶして変形させてしまい、うまく景品24を保持することができず、失敗してしまう場合がある。また、保持する景品の大きさや形に対応して景品のどこを保持するかによって景品獲得率が変わってくる。
そこで、本変形例では、景品保持部32の下降動作をもプレーヤに行わせ、プレーヤの任意の高さで景品保持動作を行わせることによって、すなわち高さ決定機能を付加することにより、上記問題を解決しかつプレーヤの技量を十分に発揮できる魅力ある景品獲得ゲーム装置を提供することができる。
この変形例では、基本的な動作は図3から図5のフローチャートに示す通常ゲームと同様とされている。そして、本変形例では、図4中のステップS66からステップS72までの、通常ゲームの一連の降下動作処理に代えて、図6に示す一連の高さ決定処理を行う。
まず、図3のステップS62において、景品保持部32の奥移動が停止されると、図6の処理に移行し(イ)、ステップS130において、景品保持部32のフィンガー部が開く。すると、ステップS132において、第3ボタン63が点滅し、プレーヤに降下動作受付開始を示唆する。そして、ステップS136においてプレーヤが第3ボタン63を押したと判断されると(Y)、ステップS140において、景品保持部32が降下動作を開始する。
そして、ステップS142において、第3ボタン63が押され続けているか否かが判断され、押されていない(N)すなわちプレーヤが第3ボタン63から手を離したと判断されると、ステップS146において、降下動作が停止される。
こうして、プレーヤは、景品配置エリア23に配置された所望の景品24を一番保持しやすい高さを見定め、第3ボタン63を押し続けることによって景品保持部32を下降させ、任意の高さに合わせて第3ボタン63から手を離すことにより、景品保持部32を停止させることができる。そして、通常ゲームと同様の図4の処理に戻り(ロ)、ステップS74において、フィンガー部を閉じる景品保持動作を行う。
なお、図6のステップS142において、第3ボタン63が押され続けていると判断され(Y)、プレーヤにより高さ決定がなされないまま、ステップS144において、景品保持部32を吊るすワイヤーの緩みまたは逆回転を検知するセンサとしてのZ軸センサ40が働くと(Y)、ステップS146において、通常ゲームと同様に自動的に降下動作が停止される。
(第3の実施の形態)
次に、本実施の形態の他の変形例として、景品保持部32が景品保持動作を行った後、保持した景品24を景品移動目標エリア25まで搬送する間に、保持した景品24を景品配置エリア23に落としてしまった場合に、図12のように、再度、景品保持部32が下降動作を行って景品保持動作を行う、リトライ機能付きゲームの実施の形態について説明する。このリトライ機能は、景品保持部32が最初の景品保持動作後、上昇動作を終了する前に、プレーヤの所定の操作により一回に限り行われるものである。
本変形例では、一度落としてしまった景品24を再度保持する機会をプレーヤに与えることによって、すなわちリトライ機能を付加することにより、プレーヤの景品獲得率を上げることができる。
また、例えば、図12に示すように、景品保持部32によって大きな景品を保持した後、景品を転がすことによって景品保持部32が景品から離れてしまっても、転がった景品に対して再度保持動作を行うことができ、さらに景品移動目標エリア25に向けて景品を移動させることができる。
従って、プレーヤの景品獲得率を上げることができるので、ゲーム挑戦の動機付けを効果的に行うことができる。
この変形例では、基本的な動作は図3から図5のフローチャートに示す通常ゲームと同様とされている。そして、本変形例では、図4のステップS74において、景品保持動作を行った後、景品搬送動作における上昇動作520を終了する前に、プレーヤによりリトライ機能が実行された場合は、一回に限り通常ゲームと同様の図4のステップS66のフィンガー部を開く動作まで戻り、再度景品保持部32が降下し、景品保持動作を行う。
まず、図4のステップS74において、景品保持部32のフィンガー部が閉じると、図7の一連の処理に移行する(ハ)。そして、一回に限り図7のステップS230において、第3ボタン63が点滅し、プレーヤにリトライ動作受付開始を示唆する。
そして、ステップS76において景品保持部32は、景品24を保持した状態で手前移動と同時に上昇動作を開始する。ここで行われる手前移動と同時の上昇動作とは、前述した通常のゲームと同様、景品搬送動作であって、景品移動目標エリア25方向に向けて斜め上方向に、徐々に上昇していく動作として設定される。
そして、景品保持部32が搬送のための上昇動作を終了する前に、ステップS234において、プレーヤが景品を落としてしまったため等、第3ボタン63を再度押したと判断すると(Y)、ステップS236において、搬送のための上昇動作が停止され、ステップS238において、搬送のための手前移動中の場合には手前移動が停止され、景品搬送動作を停止する。
すると、通常ゲームと同様の図4のステップS66のフィンガー部を開く動作まで戻り(ニ)、ステップS68において、再度景品保持部32が降下動作を開始し、ステップS74において、景品保持動作を行う。
一方、景品保持部32が搬送のための上昇動作を終了する前に、ステップS234において、プレーヤが景品を落としていないため等、第3ボタン63を押したと判断しないと(N)、リトライ動作がなされずに、通常ゲームと同様に、図4のステップS78において、景品搬送動作として設定された上昇動作の限界を検知する上端センサとしてのZ軸センサ40が働いたか否かが判断され、Z軸センサ40が働いたと判断した場合には(Y)、通常ゲームと同様の図4のステップS84に戻り(ホ)、景品搬送動作における上昇動作および手前移動が停止される。
こうして、プレーヤは、景品保持部32が景品保持動作を行った後、景品保持部32が搬送のための上昇動作を終了する前に、第3ボタン63を押すことによって、保持した景品24を景品配置エリア23に落としてしまった場合でも、一回に限り再度景品保持動作を行わせることができる。
また、本発明を適用することができる態様はこれに限られず、景品保持部32が景品開放のための上昇動作550を終了する前まで、又は、景品保持部32がホームポジションに帰還するまでリトライを受け付けてもよい。
また、上述した高さ決定機能とリトライ機能を併用してもよい。この場合は、最初の下降動作のみをプレーヤに行わせ、リトライ時の下降動作は自動的に行ってもよい。フローチャートで説明すると、最初の下降動作を行うときは、図6のステップS130からステップS146までの高さ決定動作を行うが、その後、図7のリトライ動作を行うときは、図4のステップS66からステップS72までの通常ゲームと同様の自動下降動作を行う。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の他の実施の形態を図16及び図17に示す。
この変形例における景品獲得ゲーム装置10は、前記各実施の形態における景品保持部32に代えて景品押圧移動部(景品移動部)50を用いている。
この景品押圧移動部50は、景品保持部32のように景品24を保持したり、引っかけたりするのではなく、景品配置エリア23上にある景品24を押圧して景品移動目標エリア25に移動させるようになっている。
景品押圧移動部50は、図16に示すように、例えば、プレーヤの立ち位置から見て左隅手前側上方をホームポジションとし、プレーヤが操作部60の第1ボタン61を操作することによって、移動機構30が駆動し、景品押圧移動部50は、ゲーム空間22を、まずX軸方向(具体的には、ホームポジションから右方向)に移動し、次にプレーヤが第2ボタン62を操作すると、Y軸方向(具体的には、手前側から奥方向)に移動する。
このプレーヤの操作によって任意の位置への景品押圧移動部50の位置決めがなされると、景品押圧移動部50は、自動的に景品押圧のための動作を開始するようになっている。
この景品押圧移動部50の景品押圧のための動作は、制御手段としての駆動制御部112(図2参照)によって制御されるようになっている。
すなわち、プレーヤの操作によって任意の位置に景品押圧移動部50が位置決めされると、駆動制御部112が自動的に移動機構30を駆動し、図17に示すように、景品押圧移動部50がアーム部31によりZ軸方向に下降動作(a参照)を開始する。
景品押圧移動部50の下降動作終了(b参照)後、例えば、景品押圧移動部50が景品配置エリア23の景品配置面23aに着地して停止した後、景品押圧移動部50が景品24に接触して停止した後、プレーヤのボタン操作により景品押圧移動部50を任意の下降位置で停止させた後、または、景品押圧移動部50を所定距離下降させて停止させた後、アーム部31によって景品押圧移動部50を上昇(c参照)させつつ、Y軸モータ36を駆動して景品押圧移動部50を景品移動目標エリア25(Y軸方向手前側)に向けて移動(d参照)させる。
これによって、景品押圧移動部50を所定の上昇軌跡(e参照)をもって移動させることができる。
従って、景品押圧移動部50によって景品24を押圧しながら、景品移動目標エリア25へと移動させて景品24を獲得することができる。
また、狙った景品24のみならず、景品配置エリア23上の付近にある他の景品に対しても景品移動目標エリア25に向けた移動力を作用させることができるので、狙った景品24だけでなく、景品配置エリア23上に配置された他の景品をも獲得できる可能性があるというゲーム要素を付加することができる。
従って、プレーヤの景品獲得率を上げることができるので、ゲーム挑戦の動機付けを効果的に行うことができる。
そして、景品押圧移動部50が景品移動目標エリア25上まで移動して停止した後、Y軸モータ36及びX軸モータ34を駆動させて景品押圧移動部50をホームポジション位置まで移動させ、自動的に次のゲーム開始状態となる。
他の構成及び作用は前記実施の形態と同様につき、同様の部分には同様の符号を付すにとどめ、説明を省略する。
(その他の適用例)
以上、本実施の形態およびその変形例について説明したが、本発明が適用される景品獲得ゲーム装置は、これに限られるものではない。例えば、景品保持部32は、景品を掴んで保持するマジックハンド型としてもよいし、景品を引っ掛けて保持するクレーン型や、景品をすくって保持するパワーショベル型のものでも適用することができる。
また、景品移動目標エリア25は、例えば、図13に示すように、景品配置エリア23のプレーヤの立ち位置側の右隅と左隅に開口部25aを設け、開口部25aの周辺に、景品配置エリアとほぼ同一の高さ、又は景品配置エリアの高さ以下に位置するように、景品が自重で開口部方向に滑り落ちていくようなスロープ部25bを設けることにより形成してもよい。また、スロープ部25bに代えて、開口部25a方向に景品を搬送するベルトコンベア部を設けてもよい。
また、景品搬送動作は、上記実施の形態で説明した、手前移動動作510と、当該手前移動動作よりも小さい移動速度で徐々に上昇していく上昇動作520との組合せとして行う他、手前移動動作よりも大きい移動速度で上昇していく上昇動作520との組合せとして行ってもよい。
また、景品搬送動作は、手前移動動作510と上昇動作520との組合せとして行う他、手前移動動作に、プレーヤの立ち位置から見て左右方向に移動させる、左右移動動作とを組合せ、これをさらに上昇動作と組合せて景品搬送動作として行ってもよい。
また、本発明のうち従属請求項に係る発明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略する構成とすることもできる。また、本発明の1の独立請求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させることもできる。
本実施の形態の景品獲得ゲーム装置の一例を示す斜視図である。 本実施の形態の景品獲得ゲーム装置の要部の一例を示すブロック図である。 本実施の形態のゲーム処理の一例を示したフローチャート図である。 本実施の形態のゲーム処理の一例を示したフローチャート図である。 本実施の形態のゲーム処理の一例を示したフローチャート図である。 本実施の形態のゲーム処理の一例を示したフローチャート図である。 本実施の形態のゲーム処理の一例を示したフローチャート図である。 本実施の形態の景品搬送動作の説明図である。 本実施の形態の景品獲得率の調節動作の説明図である。 本実施の形態の景品獲得率の調節動作の説明図である。 本実施の形態の景品押しつぶし動作の説明図である。 本実施の形態のリトライ機能の説明図である。 本実施の形態の変形例の説明図である。 本実施の形態の景品搬送動作の説明図である。 本実施の形態の景品獲得ゲーム装置の一例を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態にかかる景品獲得ゲーム装置の一例を示す斜視図である。 図16の景品押圧移動部の動作状態を示す説明図である。
符号の説明
10 景品獲得ゲーム装置
20 筺体
23 景品配置エリア
25 景品移動目標エリア
30 移動機構
32 景品保持部(景品移動部)
50 景品押圧移動部(景品移動部)
110 ゲーム処理部
112 駆動制御部
210 移動機構制御アクチュエータ
250 情報記憶媒体

Claims (7)

  1. 景品移動部により、景品配置エリアの景品載置面に配置された景品を保持して景品移動目標エリアに移動することによって、景品の獲得が可能となる景品獲得ゲーム装置であって、
    前記景品移動部の移動を制御する制御手段は、
    前記景品移動部の景品保持動作後、前記景品移動部の景品搬送動作のための制御を行い、
    前記景品移動部の景品搬送動作は、
    前記景品移動部を前記景品移動目標エリアに向け移動しつつ前記景品移動部を上昇させて、前記景品移動部を前記景品配置エリアの景品載置面から徐々に離れていく斜め上方向に向けて移動させる景品搬送動作を含むことを特徴とする景品獲得ゲーム装置。
  2. 景品移動部により、景品配置エリアの景品載置面に配置された景品を押圧して景品移動目標エリアに移動することによって、景品の獲得が可能となる景品獲得ゲーム装置であって、
    前記景品移動部の移動を制御する制御手段は、
    前記景品移動部を下降動作させ、前記景品移動部の下降動作終了後、前記景品移動部の景品搬送動作のための制御を行い、
    前記景品移動部の景品搬送動作は、
    前記景品移動部を前記景品移動目標エリアに向け移動しつつ前記景品移動部を上昇させて、前記景品移動部を前記景品配置エリアの景品載置面から徐々に離れていく斜め上方向に向けて移動させる景品搬送動作を含むことを特徴とする景品獲得ゲーム装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記景品搬送動作の動作範囲を設定する範囲設定手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記景品移動部が前記動作範囲外に移動するまで、
    前記景品移動部を前記景品移動目標エリアに向け移動しつつ前記景品移動部を上昇させて、前記景品移動部を前記景品配置エリアの景品載置面から徐々に離れていく斜め上方向に向けて移動させる景品搬送動作のための制御を行うことを特徴とする景品獲得ゲーム装置。
  4. 請求項3において、
    前記範囲設定手段は、前記動作範囲として上昇限界位置を設定することを特徴とする景品獲得ゲーム装置。
  5. 請求項3または4において、
    前記範囲設定手段は、前記動作範囲として前記景品移動目標エリア側の移動限界位置を設定することを特徴とする景品獲得ゲーム装置。
  6. 請求項1または2において、
    前記景品搬送動作における上昇角度を設定する角度設定手段を有し、
    前記制御手段は、前記景品移動部に、前記上昇角度で前記景品搬送動作を行わせることを特徴とする景品獲得ゲーム装置。
  7. 請求項6において、
    前記角度設定手段は、前記景品移動部の上昇動作の速度と前記景品移動目標エリアに向けた移動の速度との速度比に基いて、前記上昇角度を設定することを特徴とする景品獲得ゲーム装置。
JP2004013016A 2003-02-06 2004-01-21 景品獲得ゲーム装置 Expired - Fee Related JP4315376B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004013016A JP4315376B2 (ja) 2003-02-06 2004-01-21 景品獲得ゲーム装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003029927 2003-02-06
JP2004013016A JP4315376B2 (ja) 2003-02-06 2004-01-21 景品獲得ゲーム装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009097503A Division JP2009154006A (ja) 2003-02-06 2009-04-13 景品獲得ゲーム装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004255172A JP2004255172A (ja) 2004-09-16
JP4315376B2 true JP4315376B2 (ja) 2009-08-19

Family

ID=33133725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004013016A Expired - Fee Related JP4315376B2 (ja) 2003-02-06 2004-01-21 景品獲得ゲーム装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4315376B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4719827B2 (ja) * 2004-10-29 2011-07-06 株式会社セガ 景品取得ゲーム機のプレイ回数設定方法およびシステム
BE1017038A5 (nl) * 2006-03-07 2007-12-04 Elaut N V Grijpinrichting en werkwijze voor het regelen van de grijpkracht.
JP4984947B2 (ja) 2007-02-14 2012-07-25 株式会社セガ 物品取得ゲーム装置
JP6255920B2 (ja) * 2013-11-11 2018-01-10 株式会社セガゲームス ゲーム機
JP2019129854A (ja) * 2016-05-26 2019-08-08 株式会社ブランジスタゲーム 仮想クレーンゲームシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004255172A (ja) 2004-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4984947B2 (ja) 物品取得ゲーム装置
JP4315376B2 (ja) 景品獲得ゲーム装置
JPWO2018042466A1 (ja) ゲームプログラム、ゲーム処理方法、ゲームシステム、およびゲーム装置
JP4611923B2 (ja) クレーン遊戯装置
CN107519637A (zh) 麻将机及其上牌方法
JPS5858112B2 (ja) パチンコ機の入賞率制御方法
JP4390547B2 (ja) 景品払出装置
JP2009154006A (ja) 景品獲得ゲーム装置
JP6244692B2 (ja) ゲーム機
JP4281344B2 (ja) 景品取得ゲーム装置および景品払出装置
JP6255920B2 (ja) ゲーム機
JP5898871B2 (ja) ゲーム装置
JP5728177B2 (ja) 景品取得ゲーム機
JP2003190622A (ja) 対象物搬送機構及びゲーム装置
JP2008178428A (ja) 景品獲得ゲーム機
JP4832543B2 (ja) 買い物籠自動傾け装置
JP6017645B2 (ja) ゲーム装置
JP5909375B2 (ja) クレーンゲーム機
KR20140046244A (ko) 코인 계수 게임장치 및 코인 계수 게임 제어방법
CN107281746A (zh) 麻将机的拾牌搬运系统和上牌方法
JP2000262733A5 (ja)
JPH09215856A (ja) 景品捕獲ゲーム装置
JP2007117222A (ja) クレーンゲーム機
CN116597571A (zh) 一种具有出彩票和抓娃娃功能的游戏机及其工作方法
JP6116722B2 (ja) ゲーム装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090513

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4315376

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140529

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees