JP4921664B2 - 金属間化合物に触媒作用を及ぼされた製造方法 - Google Patents

金属間化合物に触媒作用を及ぼされた製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、反応が経済的に行われることを可能にするために金属間化合物を含む触媒の存在に依存する化学プロセスに関する。より詳細には、本発明は、このような触媒から、例えば触媒の劣化によって失われた金属の回収の促進及び増加を可能とさせ、このような金属の反応系への汚染を減少させるための改良を提供する。
【0002】
金属間化合物触媒反応は、エチレンのカルボニル化方法、及び通常はパラジウムが使用されるVIII族金属とアニオン源の存在下でのホスフィン配位子とを含む触媒系を開示する国際特許出願公開第WO96/19434号に記載されている。この種の触媒は、連続操作の間にパラジウム化合物がパラジウム金属に還元されると共に、活性を失う傾向がある。金属の再生は処理を経済的に行う能力に寄与するので、触媒が劣化する際に反応工程からパラジウムの回収が可能であることは望ましい。発明者等は、この種の処理を一定期間行った後にリアクタを検査するときには、相当量の金属がリアクタ壁面及びリアクタ内の他の表面に固着していることに着目した。この金属は、回収が困難であり、シャットダウンされた期間に限り回収が可能である。
【0003】
米国特許第4743358号は、より高い沸点を有する炭化水素をより低い沸点を有する部分に転化する工程で使用される触媒に対する、1つ以上の金属汚染物質(特にバナジウム)の悪影響を抑制する方法を記載する。より詳細には、触媒作用が及ぼされた炭化水素転化工程における金属汚染物質に反応し、捕獲するためのストロンチウムコロイド系の使用を記載する。これにより、上記の触媒の増加した活性回復と共に、より少量のコークス生成、及び水素生産に帰着する。ストロンチウムコロイド系は、フェネート、カルボキシレート、スルホネート、ホスフェート等の1つ以上を含む界面活性剤系により安定化される。
【0004】
金属コロイドは、金属触媒系の作製を含む様々な反応に使用される。例えば、ヨーロッパ特許公開第EP−A−715889号は、粉末又は一定の形状を有する担体上の1つ以上のVIII族、及び/又は1B族金属を含むシェル触媒(shell catalyst)を記載する。これらの金属はシェル内では微細に分離された形態にあり、その製造方法は、担体をあらかじめ生成された1種、又は2種の触媒金属の、高度に親水性の界面活性剤により安定化された金属コロイド水溶液によりコーティングすることによる。ドイツ特許公開第DE−A−4443705号は、界面活性剤により安定された金属コロイドの、対応する不均一系触媒用の水溶性前駆物質としての使用を記載する。粒径1〜10nmのVIII族及び1B族金属のコロイドは、THF、アルコール、又は水中にて強い親水性を有する界面活性剤の存在下で還元剤として水素化物、H或いはアルカリを使用する金属塩の還元によって安定化された水溶性の形態に製造される。界面活性剤は、例えばベタイン、脂肪族アルコール、ポリグリコールエステル、エトキシレート基を有する炭水化物の脂肪酸エステル等である。触媒は、コロイド水溶液と共に、有機物、又は無機物の担体、例えば、活性炭素又はLa23を含浸することによって得られる。
ヨーロッパ特許公開第EP−A−0879642号、ドイツ特許公開第DE−A−19745904号、及びドイツ特許公開第DE−A−19754304号は、多種錯体の調製のための反応性を有しない媒体を記載している。ユー等(最新技術のためのポリマー GBジョンウィリーアンドサンズ、チチェスター、第7巻、第8号、1996年8月1日、719〜722ページ)は、ポリマー分散剤を使用した、保護による触媒水素化のためのコロイド粒子形成を開示している。
【0005】
安定化された金属コロイドは、エレクトロニクス及び写真の用途において、例えば、選択された表面上に金属粒子の析出を達成するために使用される。
ベルトー等(Bertoux et al.)は、触媒活性を維持し、パラジウムに触媒されたヒドロキシカルボニル化反応の熱的安定性を改善するためのアルカリ金属塩及び保護コロイド剤の使用を記載する(分子触媒ジャーナルA:化学143(1999)23−30(Journal of Molecular Catalysis A: Chemical 143 (1999) 23-30) )。
【0006】
金属間化合物に触媒された反応における安定化化合物の使用が、触媒系から失われた金属の回収の改善に対して有益となり得ることを、発明者等は発見した。
【0007】
本発明の第1の形態によると、随意の反応生成物、及び1つ以上の溶剤、希釈剤、又は他の形態の液体キャリヤの存在下で、1つ以上の反応物を含有する液相化学反応媒体と、少なくとも1つの金属又は金属間化合物、及び随意にさらに例えば配位子又は錯化剤のような化合物を含む触媒系とにおいて、反応媒体は液体キャリヤに溶解されたポリマー分散剤をさらに含有し、ポリマー分散剤は液体キャリヤ内の金属又は金属間化合物の粒子のコロイド懸濁系を安定化させることが可能であることを特徴とする液相化学反応媒体が提供される。
【0008】
液相反応媒体は、反応のための溶媒であってもよく、或いは、1つ以上の反応物、又は反応生成物自体を含有していてもよい。液体の形態にある反応物及び反応生成物は、溶媒又は液体の希釈剤に混和し、或いは溶解されていてもよい。触媒系は金属又は金属間化合物からなり、随意に錯化剤、配位子等のさらなる化合物を含む。触媒は反応の実行を促進するために選択され、温度、圧力、反応物の濃度等のような反応条件は、通常は特定の反応のために最適化される。このような反応混合物には多数の例、例えば、国際特許出願公開第WO96/19434号に記載されたパラジウムに触媒されたエチレンのカルボニル化が存在する。
【0009】
ポリマー分散剤は液体の反応媒体に可溶であるが、反応媒体の粘性を反応速度論又は伝熱に有害となる程に著しく増加させてはならない。温度及び圧力の一定の反応条件下における液相媒体中の分散剤の溶解度は、金属粒子上への分散性の分子の吸着を著しく阻害するほど大きくてはならない。
【0010】
ポリマー分散剤は、液体の反応媒体内の上記の金属や金属間化合物の粒子のコロイド懸濁系を安定化させることができる。触媒の劣化により形成された金属粒子を液体反応媒体中の懸濁液中に保持し、再生及びさらなる分量の触媒を形成する任意の再利用のための液体と共にリアクタから放出すべく、このような安定化がされる。金属粒子は、通常は例えば5〜100nmの範囲の平均粒径、中にはより大きな粒子を形成する場合があるようなコロイド粒子の寸法を有する。ポリマー分散剤の一部は金属粒子の表面上に吸着され、残りの分散剤の分子は少なくとも部分的に液体の反応媒体に溶解したままに保持される。このようにして、分散された金属粒子はリアクタの壁面やリアクタの隙間に析出しないように、或いは粒子の衝突によって成長し、結果的に凝固する可能性がある金属粒子の凝塊を形成しないように安定化される。適切な分散剤の存在下でも粒子の幾分かの凝塊が生じる可能性があるが、分散剤の種類及び濃度が最適化される場合には、そのような凝塊は比較的低レベルとなるはずであり、しかも凝塊は緩くのみ形成され得るため、攪拌により解体され、粒子は再度分散され得る。
【0011】
ポリマー分散剤はホモポリマー、或いは例えばグラフト共重合体やスターポリマーのようなポリマーを含む、コポリマーを含有し得る。
好適には、ポリマー分散剤は上記の金属又は金属分子のコロイド懸濁系を実質的に安定化させるために十分に酸性又は塩基性の機能を有する。実質的に安定化させるとは、溶液相からの金属の析出が実質的に回避されることをいう。
【0012】
この目的のために特に好適な分散剤には、酸性又は塩基性のポリマー、例えば、カルボン酸、スルホン酸、アミン、及びアミド、例えば、ポリアクリレート又は複素環式化合物、より詳細には窒素複素環式化合物、或いはポリビニルピロリドン又は上記のコポリマーのような置換されたポリビニルポリマーが含まれる。
【0013】
そのようなポリマー分散剤の例には、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポリエチレンイミン、ポリグリシン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)、ポリ−L−ロイシン、ポリ−L−メチオニン、ポリ−L−プロリン、ポリ−L−セリン、ポリ−L−チロシン、ポリ(ビニルベンゼンスルホン酸)、から及びポリ(ビニルスルホン酸)選択されてもよい。好適にはポリマー分散剤は、酸性或いは塩基性の部分を側鎖、又はポリマー主鎖に有する。酸性の部分は、好適には6.0未満、より好適には5.0未満、最適には4.5未満の解離定数(pKa)を有する。塩基性の部分は,好適には6.0未満、より好適には5.0未満、最適には4.5未満の塩基解離定数(pKb)を有する。pKa及びpKbは25℃の希薄水溶液中で測定されている。
【0014】
適切なポリマー分散剤は、反応条件の反応媒体に可溶であることに加えて、ポリマー主鎖に、或いは側鎖の官能基として、少なくとも1つの酸性或いは塩基性の部分を含んでいる。例えば、酸とアミドの部分を組み込んだポリビニルピロリドン(PVP)、及び、ポリアクリレートを組み込んだポリアクリル酸エステル(PAA)のようなポリマーが特に適切であることが判明した。本発明における使用に適切なポリマーの分子量は、反応媒体の性質、及びそこへのポリマーの溶解度に依存する。通常は、平均分子量が100,000未満であることが判明した。平均分子量は、好適には1,000〜200,000、より好適には5,000〜100,000、最適には10,000〜40,000の範囲内にあり、例えばMwは、PVPが使用される場合、好適には10,000〜80,000、より好適には20,000〜60,000の範囲内、及びPAAの場合には、約1,000〜10,000の範囲内にある。
【0015】
反応媒体中の分散剤の有効な濃度は、使用されることになる反応/触媒系ごとに決定される必要がある。
分散された金属は、リアクタから除去された液体のストリームから、例えば濾過により回収された後、廃棄され、或いは触媒や他の用途に再利用すべく処理されてもよい。連続したプロセスにおいて液体のストリームは、外部熱交換器を通って循環されてもよく、そのような場合、これらの循環装置にパラジウム粒子用のフィルタを設けることが便利になり得る。
【0016】
従って、本発明の第2の実施形態において、a)本発明の第1の実施形態による液相化学反応媒体を化学リアクタ中で形成する工程と、b)このリアクタから液相の化学反応媒体の一部を除去する工程と、c)触媒系の分解によって形成され、ポリマー分散剤によって液相中に分散される固相のコロイド状金属粒子として液体から除去すべく、液相化学反応媒体を分離する工程と、d)分離された反応媒体の液体の一部をリアクタに随意に返送する工程と、e)さらなる一定量の触媒系を形成するために回収された金属粒子を随意に処理する工程とからなる化合物の製造方法を提供する。
【0017】
好適には、触媒系は同種の触媒系である。金属は、好適にはVIII族、或いは1B族の金属、より好適にはVIII族の金属、最適にはパラジウムである。好適には、触媒系はホスフィン配位子を組み込んでいる。
【0018】
本発明は、アルキルアルコールの存在下でのC1〜C4オレフィンのカルボニル化によるアルキルエステルの製造方法において特に有用であることが判明した。従って、本発明の第3の実施形態によると、a)金属間化合物及び配位化合物からなる触媒系、(随意にアルキルエステル生成物、及び/又は他の溶媒、助触媒の存在下にて)、及び液相化学反応媒体中に溶解されたポリマー分散剤の存在下で、アルキルアルコール、オレフィン及び一酸化炭素からなる液相化学反応媒体をリアクタ内に生成する工程と、上記のポリマー分散剤は、液相化学反応媒体中の金属粒子又は金属間化合物粒子のコロイド懸濁系を安定化させることが可能であることと、オレフィンがアルキルエステル生成物を生成すべくアルコキシカルボニル化されるよりも高い温度及び圧力で上記の工程が行われることと、これに続く、本発明の第2の実施形態に記載の工程b)乃至e)からなるアルキルエステルの製造方法が提供される。
【0019】
特別の関心が寄せられ、利益があることは、メチルプロピオネートの製造にこの方法を使用することである。このため、好適には、液相反応媒体は、パラジウム化合物を含む同種の触媒系、有機ホスフィン配位子、及び好適にはアニオン源の存在下にてメタノール及びメチルプロピオネートに溶解されたエチレン及び一酸化炭素と、ポリマー分散剤とを含有する。
【0020】
パラジウム化合物は、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(dba)、或いは他の化合物、例えばパラジウムアセテートから選択されてもよい。触媒系は、適切な助触媒を含んでいてもよい。好適には、化学反応は、基材のカルボニル化を含む。好適には、反応はアルケン、アルキン、及び/又はアルコールのカルボニル化である。アルケンの例には、C1〜C4アルケン、好適にはプロペンが含まれる。アルコールの例には、C1〜C6アルコール、好適にはC1〜C4、最適にはメタノールのカルボニル化が含まれる。特に好適な反応には、プロペンのブタナールへのヒドロホルミル化、メタノールの酢酸へのカルボニル化、アルケン及びアルキンのヒドロキシ或いはアルコキシカルボニル化、及びメチルプロピオネートを形成するためのエテンのメトキシカルボニル化が含まれる。
【0021】
化学反応には、アルケン、及び/又はアルキンの酸化、例えばワッカー法におけるエテンが含まれ得る。
ポリマー:金属の質量比(g/g)は、好適には1:1〜1000:1の間、より好適には1:1〜400:1の間、最適には1:1〜200:1の間にある。ポリマー:金属の質量比(g/g)は、好適には1000以下、より好適には400以下、最適には200以下である。
【0022】
有機ホスフィン配位子は好適には一般式(R3−C)2P−L1−X−L2P−(C−R32の二座配位子である。ここでRはそれぞれ独立した側鎖であり、随意に置換された有機基であり、これによりこの基が第三級炭素原子Cに結合されている。L1,L2は、独立してそれぞれのリン原子がX基に結合し、随意に置換された、比較的低分子量のアルキレン鎖から選択された結合基である。Xはリン原子が可能な隣接の炭素原子に結合しており、随意に置換されたアリール基をからなる部分を含む架橋基である。好適には、側鎖の基はより低分子量のアルキル基、例えばC1-8により随意に置換され、側鎖を有していても直鎖であってもよい。結合基であるL1,L2は、随意に置換された特に低分子量のアルキル、例えば、C1〜C4鎖のような置換されたC1〜C4の低分子量のアルキレンから独立して選択される。特に好適な場合は、L1,L2の両方がメチレン基の場合である。架橋基Xはアリール基、例えばフェニル基の部分である。これは、2つのリン原子が隣接した炭素原子に、例えばフェニル基の1位、及び2位で結合している場合には、随意に置換されていてもよい。アリール基部分の随意の置換は、他の有機基、例えば、特にC1-8のアルキル、アルコキシ、カルバルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロメチル、及びシアノであってもよい。さらに、アリール基部分は縮合された多環式の基、例えばナフタレン、ビフェニレン、或いはインデンであってもよい。好適な二座配位子の例には、ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)−o−キシレン(1,2ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノメチル)ベンゼンとしても公知)、ビス(ジ−t−ネオペンチルフォスフィノ)−o−キシレン、及びビス1,2(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)ナフタレンが含まれる。
【0023】
本発明は、以下の実験の例にさらに記載される。
実施例1〜6
パラジウム粒子の安定化におけるポリマー分散剤の有効性を決定するためにスクリーニング実験が以下に記載されるように行われた。必要な重量のパラジウムアセテート(0.001g)及びMw=25,000のPVPが、ガラス瓶に秤量され、それぞれにメタノール20mlを加えた。Pd濃度は2.22×10-3モル/リットルであり、PdとPVPの比率(グラム/グラムとして計算された)を変化させた。その後、試料瓶に栓をし、周囲温度にて24時間一定に攪拌し、沈降のため放置した。メタノールは、メタノールのような還元する反応媒体中でPd2+触媒を使用して反応容器に生じるのと同様の、Pd2+を金属Pdに還元させる効果を有する。その後、ガラス瓶は、パラジウム粒子、及び通常鏡として現われる容器壁面へのパラジウムの密着を示す何らかの徴候を目視により観察した。いくつかの実験で形成された粉粒体の試料を、透過型電子顕微鏡(TEM)によって分析した。
【0024】
TEM
試料をメタノールで希釈した。各溶液の1滴を、炭素支持フィルムを組み込んだTEMグリッド上に置いた。その後、フィリップスCM12 TEM機器による検査の前に、試験片を室温で乾燥させた。
【0025】
表1に示される結果は、Pd:PVP比率が1:1.97を超える状態でPVPが存在する状態で、パラジウムアセテートの還元により生成されたパラジウムは、メタノール中に分散され、試料に観察される金属の析出、又はガラス瓶壁面への析出反応はなかった。
【0026】
【表1】
Figure 0004921664
実施例7〜11
実施例6〜11について実験操作が、PVPと共にL2Pd(dba)触媒を使用して繰り返された。L2Pd(dba)は、二座ホスフィン配位子(1,2ビス(ジ−t−ブチルフォスフィノメチル)ベンゼン)をdbaとして公知のtris(ジベンジリデン酢酸)ジパラジウムと混合して調整された触媒系である。結果は表2に示される。
【0027】
【表2】
Figure 0004921664
実施例12〜16
実施例6〜11について実験操作が、分散剤として分子量2,000のポリアクリル酸(PAA)を使用して繰り返された。結果は表3に示される。結果より、PAAは、少量においてもPd(OAc)2の還元により形成された金属粒子を分散させるのに有効であったが、実施例12,13の高濃度のPAAでは溶液に金属が観察されなかったことから、パラジウムイオンの金属パラジウムへの還元がなかったらしいことを示す。
【0028】
【表3】
Figure 0004921664
比較例17
パラジウムアセテート/メタノール混合物に臭化テトラオクチルアンモニウムを総量超過の状態で加えたが、テトラアルキル塩の存在は、パラジウム粒子安定性に影響をほとんど及ぼさないことが判明した。大きなパラジウム粒子が形成され、ガラス瓶の内部表面に鏡面が観察された。
【0029】
比較例18
パラジウム(元アセテート)2.22×10-3モル/リットルを含有するメタノール15mlにプロピレンカーボネート(PC)5mlが加えられると、次第に安定した黒色の溶液が形成された。ガラス瓶壁面への鏡面形成に対する証拠は全くなく、溶液の基体には有意な析出物が観察されなかった。PCの安定化溶液のTEM分析は、直径が25nm〜150nmにわたるほぼ球状の粒子の存在を明らかにした。しかし、これらの粒子は、PVP又はPAAの存在下で形成したものとは、境界が明確ではないものの幾分のサブ構造を有する「凹凸のある」球体である点において明確に異なっていた。
【0030】
実施例19
触媒の特性に対するポリマー分散剤の影響は、国際特許出願公開第WO96/19434号に記載されたエチレン反応のPd触媒メトキシカルボニル化に示されている。L2Pd(dba)触媒(ここで、L2は1,2ビス(ジ−t−ブチルフォスフィノメチル)ベンゼン(5.03×10-5モル、37mg)、及びメタンスルホン酸(68μL,1.0×10-3モル)を、空気に曝すことなく、2リットルのハステロイ(登録商標)B2オートクレーブに充填した。触媒の添加と同時に、必要な重量のポリマー分散剤を反応フラスコに加えた。全体積が300mlに調製されたメタノール中の30%w/wメチルプロピオネートからなる反応溶液(メチルプロピオネート81ml及びメタノール219ml)をオートクレーブに加え、容器を80℃まで加熱した。温度で、10バールの圧力増加が達成されるまで、オートクレーブは一酸化炭素及びエチレンの1:1混合物を収容するリザーバに開けられた。反応はこれらの条件でさらに240分間実行され、この間にオートクレーブ内の圧力は反応速度に必要な方式に、フィードリザーバからのガスの供給により一定に保持された。メチルプロピオネート生成反応の理想的な気体の挙動、及び100%の選択性を仮定して、ガスリザーバ内の圧力低下の大きさは、反応時間の関数としての反応進行度及び反応数(TON=プロピオネートメチルのモル数/Pdのモル)の決定を可能にさせた。このTONの測定値は、実験の完了における得られた溶液の重量から計算された値と照合された。
【0031】
結果は表4に示される。
【表4】
Figure 0004921664
【0032】
この結果は、異なる濃度、及び異なる分子量でPVPが反応混合物中に存在することは、反応数の計算により測定される触媒の活性に対し、効果がほとんどなかったことを示す。PC、或いはFAAの存在も、触媒の特性にほとんど影響しないことが判明した。
【0033】
比較例20,21
リアクタ内、及びリアクタから回収されたPdの重量収支を評価するために、実施例19に記載された反応が5回連続して実行された。使用された分散剤は、各回にPVP/Pd比率188で加えられたPVP(平均分子量=25,000)だった。L2Pd(dba)の濃度は、この後の化学分析手順のために高濃度のパラジウムを生成するため、実施例19における反応と比較して2倍にされた。このため、反応速度を抑制するため、低い反応温度(60℃)及び高い(70wt%)メチルプロピオネート濃度が使用された。1連の5回の反応の開始前にはオートクレーブ内の接触可能な表面は清浄にされたが、それぞれの回の間にはオートクレーブは清浄にされなかった。このことは、測定可能な量のパラジウム析出物がリアクタ内面、及びこの系の液相内に保留された清潔なステンレス鋼クーポンに形成されることを可能にすることが期待されることとなる。各一連の反応の完了したときに、実行可能となるまでリアクタの内面が拭き取られ、この操作により得られたパラジウムの量はサンプルを灰化し、灰を溶解し、ICP−AASにより分析することにより決定された。一連の個々の反応からの液体生成物はまとめられ、扱いやすい分量(〜20ml)まで蒸発させ、この材料内のパラジウムの量も決定された。結果は表5に示される。比較例21においては、5回の反応は清浄なリアクタ内で繰り返されたが、反応混合物にPVPは添加されなかった。5回の反応後のこの系でのパラジウムの総量は、0.0532gだった。実施例21の反応からの、反応から予想される幾分の黒色沈殿を備えた透明な黄色であった反応生成物と比較して、PVPを備えた反応からの液体生成物は、やや黒色/黄色液体であった。このことは、PVPの存在下ではパラジウム金属の物理的形態が、推測によるとPVPが溶液中でパラジウム粒子を懸濁させたままに維持し、溶液から沈殿する大きな凝塊の生成を回避するため、異なるであろうことを示す。
【0034】
この結果は、反応系へのPVPの添加が、PVPがない状態で回収された場合に比べてパラジウムの大きな砕片の回収を促進したことを示す。PVPの存在下では若干多くのPdがリアクタ壁面から回収されたが、恐らくPVPの存在下では、壁面の析出物の除去がより容易であるためであろう。
【0035】
【表5】
Figure 0004921664
リアクタから除去した際の、ステンレス鋼クーポンの走査型電子顕微鏡による検査は、比較例21の反応から得られたクーポンの表面には、実施例20の反応から取り外したクーポン上には観察されなかったパラジウムの凝塊が存在することを示した。クーポンの凝塊が観察されなかった部分のエネルギー分散型X線分析(EDX)は、実施例20のクーポン上には実施例21より低レベルの微量汚染があることを示した。
【0036】
実施例22〜25
実施例20に記載された実験が、一連の連続した4回分だけ、分散剤なし、PVP(188g/g /Pd)、PAA(33.8g/gPd)、或いはPC(3.2体積%)のいずれかを使用して、繰り返された。反応条件は、温度において、10バールとなるまでリアクタに1:1混合物が満たされる前に、オートクレーブがエチレンの8バールまで加圧された点で、実施例20と異なった。これは、9:1のエチレン:一酸化炭素の反応ガス混合物を与えた。4回の反応後のこの系のパラジウムの総量は、0.0426gであった。パラジウムは、リアクタ表面から回収され、4回の反応から得られた溶液の総量、及び結果が表6に示される。
【0037】
【表6】
Figure 0004921664
この結果は、触媒の特性が影響されず、液相反応媒体からのPd金属の回収が促進されたため、PVPがここで使用された触媒を伴うこの特定の反応での使用に好適なポリマー分散剤であることを明白に示す。しかし、異なる金属間化合物触媒系が使用される場合には、代替のポリマー分散剤がよりよい働きをする可能性がある。
【0038】
実施例26〜30
これらの実施例では、分子量2,000のポリアクリル酸(PAA)を分散剤としての効率が、実施例19に記載された、メタノール、メチルプロピオネート、メタンスルホン酸、及びL2Pd(dba)触媒からなる実験系において検査された。これらのテストでは、L2Pd(dba)触媒33mg、及び必要な分量のPAAが、ガラス瓶に秤量され、このガラス瓶に、メタノール及びメチルプロピオネートの50/50 w/w混合物が20mL加えられた。これらの溶液中のパラジウム濃度は2.22×10-3モル/Lだった。そして、メタンスルホン酸60μLがガラス瓶に加えられた。これらの添加は全て、窒素ガスでシールして行い、その後ガラス瓶は密閉され、7日間攪拌された。この後、溶液は、パラジウム析出の徴候について視覚的に詳しく調べられた。試料に加えられたPAAの量は、溶液中のPAA/Pdの比率(g/g)を0〜200の間で変化させたものであった。これらの実験の結果は表7に示される。
【0039】
【表7】
Figure 0004921664
これらのデータは、パラジウムのソースとしてL2Pd(dba)触媒が使用される場合には、溶液中にパラジウムを維持するために、100を越えるPAA/Pd比率が必要であることを示唆する。これらのデータは、実施例25でパラジウム回収に対するPAAの有益な効果が観察されず(PAA/Pd比率がたった33.8)、金属のソースとしてパラジウムアセテートが使用され、パラジウム析出を抑制するためにPAA/Pd比率が6.9しか必要とされない場合(実施例12〜 16)のパラジウム析出の防止におけるPAAの効率と対照をなす理由を十分に説明する。
【0040】
実施例31,32
これらの実施例は、実施例22(分散剤なし)及び実施例25(PAA添加)に記載されたものと同一の方式に実行された。しかし、これらの実験において系に対するPAAの添加は、PAA/Pd比率100で行われた。これらの実験の結果は、実施例31(分散剤なし)では、系に添加されたパラジウムの46.8%のみが溶液相から回収され、PAAがPAA/Pd比率100で存在したときには溶液相は添加されたパラジウムの61.9%を含有していたことを示す。これらのデータから、PAAが、PAA/Pd比率100で使用される場合には、パラジウムが溶液相内に保持されることを可能にする、有効な安定剤であることが確認される。
【0041】
実施例33〜41
上記の実施例は、酸性或いは塩基性の官能基を含んでいる安定剤が溶液相から容器の壁面へのパラジウムの析出の程度を抑制する能力を有することを実証した。カチオン性の性質を有する(例えば、臭化テトラオクチルアンモニウム)高度な極性安定剤が、これらの利点を与えないらしいことも注目された。このため、非常に弱い酸、或いは塩基とみなされる官能基を有する安定剤(例えばアルコールやエステル)が溶液相内のパラジウムを保持する能力を有するか否かを決定するために、さらなる一連のスクリーニング試験を行った。
【0042】
従って、一連のスクリーニング試験は、実施例1〜6に記載されたものと類似した方法で行われた。即ち、必要な分量のパラジウムアセテート(0.001g)が、メタノール及びメチルプロピオネートの50/50 wt/wt混合物からなる溶媒混合物の20mLに添加された。その後、各実験における安定剤/Pd比率(g/g)が100となるように、必要な重量の安定剤が系に添加された。その後、試料ビンには栓がされ、6日間放置された。その後、ガラス瓶は、パラジウム粒子、及び容器の壁面へのパラジウムの固着を示すあらゆる証拠について視覚的に詳しく調べられた。
【0043】
【表8】
Figure 0004921664
これらの実施例は、弱酸性、或いは弱塩基性の安定剤のいずれも、溶液相からのパラジウム含有材料の沈降反応の防止において、或いは、試料ビンのガラス壁面の鏡面の形成の防止において完全に有効ではないことを示す。しかし、酸性の官能基(これらが共重合体の重量の一部のみを構成する場合においても)を含有する材料が、パラジウムを溶液相内に保持することにおいて、驚異的に有効であることの証拠が、再び得られた。
【0044】
この出願に関連して本明細書と同時、或いは先行して提出され、本明細書と共に公開される全ての論文及び文書に注意を喚起する。また、そのような書類及びドキュメントの全ての内容は参照によって本明細書に組込まれる。
【0045】
本明細書に開示された特徴の全て(あらゆる請求項、要約、及び図面を含む)、及び/又は開示された任意の方法或いはプロセスの全工程は、少なくともそのような特徴、及び/又は工程のうちのいくつかが相反するような組合せ以外は、あらゆる組合せで組み合わせることが可能である。
【0046】
本明細書に開示された(あらゆる請求項、要約、及び図面を含む)特徴のそれぞれは、特に明示しない限り、同一、均等、或いは類似した目的に役立つ代替の特徴と置換される可能性を有する。従って、特に明示しない限り、開示されたそれぞれの特徴は、均等又は類似の特徴の総括的な一連のものの一例に過ぎない。
【0047】
本発明は、上記の実施形態の詳細に限定されない。本発明は、本明細書(あらゆる請求項、要約、及び図面を含む)に開示された特徴のあらゆる新規なもの、或いはあらゆる新規な組合せ、又は開示されたあらゆる方法の工程の任意の新規なもの、或いは新規な組合せにも及ぶものである。

Claims (18)

  1. 1つ以上の反応生成物、及び1つ以上の溶媒、希釈剤、又は他の形態の液体キャリヤの存在下で、基材と該基材のカルボニル化のためのカルボニル化溶剤とを含む1つ以上の反応物を含有するとともに、少なくとも1つのパラジウム金属又はパラジウム化合物と、配位子又は錯化剤の化合物とを含む触媒系を含有している液相カルボニル化反応媒体において、前記液相カルボニル化反応媒体は前記液体キャリヤに溶解されたポリマー分散剤をさらに含有し、前記ポリマー分散剤は酸性又は塩基性のポリマーからなり、前記ポリマー分散剤は、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポリエチレンイミン、ポリグリシン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)、ポリ−L−ロイシン、ポリ−L−メチオニン、ポリ−L−プロリン、ポリ−L−セリン、ポリ−L−チロシン、ポリ(ビニルベンゼンスルホン酸)、及び/又はポリ(ビニルスルホン酸)から選択され、前記ポリマー分散剤は前記液体キャリヤ内で反応の間の触媒の劣化により生成される前記パラジウム金属又はパラジウム化合物の粒子のコロイド懸濁を安定化することを特徴とする液相カルボニル化反応媒体。
  2. 前記酸性部分は、6.0未満の解離定数(pKa)を有する請求項1に記載の液相カルボニル化反応媒体。
  3. 前記塩基性部分は、6.0未満の塩基解離定数(pKb)を有する請求項1に記載の液相カルボニル化反応媒体。
  4. 前記ポリマー分散剤は、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリメタクリル酸、ポリアクリロニトリル、及びポリアクリルアミドからなるグループから選択される請求項1に記載の液相カルボニル化反応媒体。
  5. パラジウム化合物を含む触媒系の他に、メタノール、エチレン、メチルプロピオネート、及び一酸化炭素を含む請求項1に記載の液相カルボニル化反応媒体。
  6. a)請求項1乃至5のいずれかに記載の液相カルボニル化反応媒体を化学リアクタ中で形成する工程と、
    b)前記リアクタから前記液相のカルボニル化反応媒体の一部を除去する工程と、
    c)触媒系の分解によって形成され、ポリマー分散剤によって液相中に分散される固相のコロイド状パラジウム金属粒子として前記液体から除去すべく、前記液相カルボニル化反応媒体を分離する工程と、
    d)前記分離された反応媒体の液体の一部をリアクタに返送する工程と、
    e)回収された金属粒子からさらなる一定量の触媒系を形成する工程とからなる基材のカルボニル化方法。
  7. 前記触媒系は、均一系である請求項6に記載の方法。
  8. 前記触媒系は、ホスフィン配位子を組込んだものである請求項6又は7に記載の方法。
  9. a)アルキルエステル生成物、及び/又は他の溶媒、助触媒の存在下にて、パラジウム化合物及び配位化合物からなる触媒系、及び前記液相化学反応媒体中に溶解されたポリマー分散剤の存在下で、アルキルアルコール、オレフィン及び一酸化炭素からなる前記液相カルボニル化反応媒体を化学リアクタに生成する工程であって、前記前記ポリマー分散剤は、酸性又は塩基性のポリマーからなり、かつ前記液相化学反応媒体中の前記パラジウム金属又はパラジウム化合物の粒子のコロイド懸濁系を安定化させることが可能であり、前記ポリマー分散剤は、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポリエチレンイミン、ポリグリシン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)、ポリ−L−ロイシン、ポリ−L−メチオニン、ポリ−L−プロリン、ポリ−L−セリン、ポリ−L−チロシン、ポリ(ビニルベンゼンスルホン酸)、及び/又はポリ(ビニルスルホン酸)から選択され、前記オレフィンがアルキルエステル生成物を生成すべくアルコキシカルボニル化されるよりも高い温度及び圧力で行われる、液相カルボニル化反応媒体を化学リアクタに生成する工程と、
    b)前記リアクタから前記液相のカルボニル化反応媒体の一部を除去する工程と、
    c)触媒系の分解によって形成され、ポリマー分散剤によって液相中に分散される固相のコロイド状パラジウム金属粒子として前記液体から除去すべく、前記液相カルボニル化反応媒体を分離する工程と、
    d)前記分離された反応媒体の液体の一部をリアクタに返送する工程と、
    e)回収された金属粒子からさらなる一定量の触媒系を形成する工程とからなる、
    アルキルエステルの製造方法。
  10. 前記液相反応媒体は、パラジウムの化合物、有機ホスフィン配位子、及び好適にはアニオンのソースを含む均一触媒系の存在下でメタノール及びメチルプロピオネートに溶解されたエチレン及び一酸化炭素と、前記ポリマー分散剤とからなる請求項6乃至9のいずれかに記載の方法。
  11. 液相カルボニル化反応媒体を化学リアクタ中で形成する工程を有する基材のカルボニル化方法において、前記反応媒体は、前記液体キャリヤ中に溶解されたポリマー分散剤を含み、該分散剤は酸性又は塩基性ポリマーからなり、前記ポリマー分散剤は前記液体キャリヤ中のパラジウム金属又はパラジウム化合物の粒子のコロイド懸濁系を安定化させ、前記ポリマー分散剤は、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポリエチレンイミン、ポリグリシン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)、ポリ−L−ロイシン、ポリ−L−メチオニン、ポリ−L−プロリン、ポリ−L−セリン、ポリ−L−チロシン、ポリ(ビニルベンゼンスルホン酸)、及び/又はポリ(ビニルスルホン酸)から選択される、カルボニル化方法。
  12. 前記反応媒体は、1つ以上の反応生成物、及び1つ以上の溶媒、希釈剤、又は他の形態の液体キャリヤを含有する、請求項11に記載のカルボニル化方法。
  13. 前記酸性部分は、6.0未満の解離定数(pKa)を有する請求項11又は12に記載のカルボニル化方法。
  14. 前記塩基性部分は、6.0未満の塩基解離定数(pKb)を有する請求項11又は12に記載のカルボニル化方法。
  15. 前記ポリマー分散剤は、ポリビニルピロリドン(PVP)、、ポリメタクリル酸、ポリアクリロニトリル、及びポリアクリルアミドからなるグループから選択される請求項11に記載のカルボニル化方法。
  16. パラジウム化合物を含む触媒系の他に、メタノール、エチレン、メチルプロピオネート、及び一酸化炭素を含む請求項11に記載のカルボニル化方法。
  17. 前記ポリマー分散剤はポリアクリレートである、請求項4の液相カルボニル化反応媒体又は請求項15に記載のカルボニル化方法。
  18. 前記触媒系は反応媒体を形成すべく、さらに配位子又は錯化剤を含有している、請求項11乃至16のいずれか一項に記載のカルボニル化方法。
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