JP4914724B2 - チエノピロール化合物及びそのhcvポリメラーゼ阻害剤としての利用 - Google Patents

チエノピロール化合物及びそのhcvポリメラーゼ阻害剤としての利用 Download PDF

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Description

本発明は、抗C型肝炎ウイルス(HCV)作用、特にRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害活性により抗HCV作用を示すチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩に関する。また本発明は、当該チエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩を含有するC型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害剤、抗C型肝炎ウイルス剤及びC型肝炎治療剤に関する。
1989年、輸血後の非A非B型肝炎の主要な原因ウイルスが発見されC型肝炎ウイルス(HCV)と名づけられた。現在では、A型、B型、C型の他、数種の肝炎ウイルスが発見されており、HCVにより引き起こされる肝炎がC型肝炎と呼ばれている。
HCV感染患者は全世界人口の数%にも及ぶと推定されており、その感染は長期慢性化する特徴を有する。
HCVは、エンベロープを有するRNAウイルスであり、ゲノムは一本鎖プラス鎖RNAで、フラビウイルス科のHepacivirus属に分類される(International Union of Microbiological SocietiesのThe International Committee on Taxonomy of Virusesより)。例えば同じ肝炎ウイルスであっても、DNAウイルスであるB型肝炎ウイルス(HBV)は、免疫能の未熟な新生児、乳幼児期以外では、たとえ感染しても免疫機構により排除され急性感染で終わる。それと比較し、HCVは、未だ明らかではない原因により宿主の免疫機構を回避するため、免疫機構の発達した大人に感染した場合でも持続感染に移行することが多い。
HCVの持続感染に伴い慢性肝炎が引き起こされると、その後、高率に肝硬変、肝癌へと進行し、手術で癌を摘出しても、非癌部で引き続き起こる炎症のため肝癌が再発する患者も多いことが知られている。また、HCV感染が慢性蕁麻疹、偏平苔癬、クリオグロブリン血症性紫斑等の皮膚疾患に関与するとの報告も見られる(日皮会誌,第111巻,第7号,1075−1081頁,2001年)。
よって、C型肝炎の有効な治療方法の確立が望まれており、その中でも、抗炎症剤により炎症を抑える対症療法とは別に、炎症が引き起こされない程度にHCVを減らす或いはHCVを根絶させる薬剤の開発が強く望まれている。
現在、HCV排除の唯一有効な治療法としてインターフェロン治療が知られている。しかし、インターフェロンによりウイルスを排除できる人は、全患者の1/3程度であり、残りの人には全く効かない、若しくは一時的な効果しか見られないことが知られている。近年、ポリエチレングリコール化したインターフェロンも実用化され、効果の増強、副作用の低下が見られるものの、依然著効率は低く、従って、インターフェロンに代わり用いられる若しくはそれと併用される抗HCV薬への期待は大きい。
また近年、リバビリン(Ribavirin:1−β−D−リボフラノシル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミド)がインターフェロンとの併用によるC型肝炎治療剤として市販されているが、インターフェロンの有効性を高めはするものの、依然有効率は低く、更なる新規なC型肝炎治療剤が望まれている。
また、インターフェロンアゴニスト、インターロイキン−12アゴニスト等、患者自身の免疫力を増強させウイルスを排除する手段も試みられているが、未だ有効とされる薬剤は見出されていない。
また近年、HCV特異的なタンパク質をターゲットとしたHCV増殖阻害にも注目が集まっている。
HCV自身の遺伝子にはセリンプロテアーゼ、RNAヘリカーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼ等のタンパク質がコードされており、それらタンパク質はHCVの増殖に必須の特異的タンパク質として機能する。
特異的タンパク質の一つであるRNA依存性RNAポリメラーゼ(以後単にHCVポリメラーゼとも言う。)は、ウイルス増殖に必須の酵素である。プラス鎖RNA遺伝子を持つHCVの遺伝子複製は、まずプラス鎖RNAを鋳型にして、相補的なマイナス鎖RNAを合成し、さらにそのマイナス鎖RNAを鋳型にしてプラス鎖RNAを増幅するという手順によると考えられている。HCVのコードするタンパク質前駆体のNS5Bと呼ばれる部位が、RNA依存性RNAポリメラーゼ活性を示すことが示されており(EMBO J.,第15巻,12−22頁,1996年)、HCV遺伝子複製の中心的役割を果たすと考えられている。
よって、HCVポリメラーゼの阻害剤は、抗HCV薬開発のターゲットとなり得、その開発への期待は高い。しかし、その他の作用機序による抗HCV薬の開発と同様、未だ有効なHCVポリメラーゼ阻害剤の開発には至っておらず、未だC型肝炎を治療できる薬剤は不十分である。
次に本発明に比較的類似の既知化合物について述べる。
チエノ[3,2−b]ピロール誘導体である抗HCV剤としては、下記の化合物e等が公知である(WO2005/23819号、71頁、表1、化合物番号113)。
当該文献中には、当該化合物等が、HCVポリメラーゼ阻害活性を有することが記載されているものの、本発明化合物は開示されておらず、また、本発明化合物が抗HCV作用を有することを示唆する記載も見られない。
Figure 0004914724
また、チエノ[3,2−b]ピロール誘導体としては、下記の化合物a等も公知である(Chemistry of Heterocyclic Compounds,1133−1136頁,1976年,化合物IIc(1134頁、表1))。
当該文献中、チエノ[3,2−b]ピロール誘導体の合成法に関する記載があるものの、本発明化合物は開示されておらず、医薬品への利用に関する記載も見られない。また、それを示唆する記載も見られない。
Figure 0004914724
医薬用途が知られる4環縮合複素環化合物としては、下記化合物b等が公知であり、中枢神経治療剤として用いられる当該化合物の合成法が知られている(Bollettino Chimico Farmaceutico,第120巻、第2号,102−107頁,1981年)。
Figure 0004914724
しかし、当該文献には、本発明化合物が開示されていないばかりか、当該文献中の化合物の抗ウイルス剤用途についても述べられておらず、それを示唆する記載も見られない。
また、医薬用途以外の4環縮合複素環化合物としては、下記化合物c等が公知であり、その合成法が知られている(J.Org.Chem.,第66巻,第2号,412−420頁,2001年,表3の番号19(415頁))。
Figure 0004914724
その他文献には、下記化合物d等が開示されており、その合成法が記載されている(Organic Letters,第4巻,第8号,1355−1358頁,2002年,表1の番号17(1357頁),スキーム4(1356頁))。
Figure 0004914724
これまでの研究で得られた知見により抗HCV作用を有する化合物は、C型肝炎の予防及び治療に有効であり、特にHCVの有するRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害作用を有する抗HCV剤は有効なC型肝炎の予防及び治療剤、またC型肝炎に起因する疾患の予防及び治療剤に成り得ることが明らかになった。
従って、本発明は、抗HCV作用を有する化合物、特にRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害作用を有する化合物を提供することを課題とする。
本発明者らは、抗HCV作用、特にRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害作用を有する化合物を見出すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
より詳しくは下記[1]乃至[40]に示す通りである。
[1] 下記一般式[I]で表されるチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
Figure 0004914724
[式中、
Qは、
(1)−CH−O−#、
(2)−CH−N(R)−#、又は、
(3)−CO−N(R)−#
(ここで#は、環Aと結合する側を示す。)であり、
環Aは、ベンゼン環であり、
は、
(1)カルボキシル基、
(2)カルボン酸等価体、
(3)−CONR1112
(ここで、R11及びR12は、それぞれ独立して、
(1’)水素原子、
(2’)下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(3’)下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、
(4’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(5’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、
(6’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基、
(7’)−NR131132
(8’)−NHCOOR133
(9’)−NHCOR134
(ここでR131、R132、R133及びR134は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループFから選ばれる基である。)、
(10’)−CR135136−L101−R137
(11’)−CR135136−L101−CONR140−R137
(12’)
Figure 0004914724
(13’)
Figure 0004914724
又は、
(14’)
Figure 0004914724
(ここでR135、R136、R138及びR139は、それぞれ独立して、
(1’’)水素原子、
(2’’)シアノ基、
(3’’)−COOR142
(ここでR142は、水素原子、又は、下記グループFから選ばれる基である。)、
(4’’)−CONR143144
(ここでR143及びR144は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループFから選ばれる基である。)、
(5’’)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(6’’)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、
(7’’)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(8’’)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、
(9’’)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基、
(10’’)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基、
(11’’)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基、又は、
(12’’)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキルC1−6アルキル基であり、或いは
135とR136、又は、R138とR139は、互いに結合して、それらが結合する炭素原子と共に
(1’’)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基、又は、
(2’’)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基を形成してもよく
(ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、
137は、
(1’’)水素原子、
(2’’)カルボキシル基、
(3’’)下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(4’’)下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、
(5’’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(6’’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、又は、
(7’’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基であり、
140及びR141は、それぞれ独立して、
(1’’)水素原子、又は、
(2’’)C1−6アルキル基であり、
101及びL102は、それぞれ独立して、
(1’’)結合、
(2’’)−CO−、
(3’’)水酸基で置換されてもよいC1−6アルキレン、又は、
(4’’)C2−6アルケニレンであり、
103は、
(1’’)結合、又は、
(2’’)C1−6アルキレンであり、
104は、C1−6アルキレンであり、
105は、
(1’’)結合、又は、
(2’’)C1−6アルキレンであり、
106は、
(1’’)結合、
(2’’)C1−6アルキレン、
(3’’)−NH−、
(4’’)−NH−CH−、又は、
(5’’)−CH−CONH−であり、
環D、環D及び環Dは、それぞれ独立して、
(1’’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(2’’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基、又は、
(3’’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)である。)である。)、
(4)−COOR103
(ここでR103は、下記グループCから選ばれる基、又は、グルクロン酸残基を意味する。)、
(5)
Figure 0004914724
又は、
(6)
Figure 0004914724
(ここで環Dは、下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)であり、
環Dは、下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基である。)であり、
は、
(1)水素原子、
(2)下記グループEから選ばれる基、
(3)下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(4)下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、
(5)
Figure 0004914724
(6)
Figure 0004914724
(7)
Figure 0004914724
又は、
(8)
Figure 0004914724
{式中、u及びvは、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数を意味し、
及びLは、それぞれ独立して、
(1’)結合、
(2’)C1−6アルキレン、
(3’)C2−6アルケニレン、
(4’)−(CHu1−O−(CHv1−、
(5’)−(CHu1−S−(CHv1−、
(6’)−(CHu1−NRL1−(CHv1−、
(7’)−(CHu1−CO−(CHv1−、
(8’)−(CHu1−CONRL2−(CHv1−、
(9’)−(CHu1−NRL2CO−(CHv1−、
(10’)−(CHu1−NRL2CONRL3−(CHv1−、
(11’)−(CHu1−NRL2CO−(CHv1−、
(12’)−(CHu1−NRL2SO−(CHv1−、
(13’)−(CHu1−SO−(CHv1−、
(14’)−(CHu1−SONRL2−(CHv1−、又は、
(15’)−(CHu1−NL2L2’−(CHv1
(ここで、u1及びv1は、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数を意味し、
L1は、
(1’’)水素原子、
(2’’)下記グループCから選ばれる基、
(3’’)−CORL11
(4’’)−CONRL11L12
(5’’)−COORL11、又は、
(6’’)−SOL13
(ここでRL11及びRL12は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味し、RL13は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)であり、
L2、RL2’及びRL3は、それぞれ独立して、
(1’’)水素原子、
(2’’)下記グループCから選ばれる基、
(3’’)−CORL11、又は、
(4’’)−SOL13
(ここでRL11及びRL13は、前記の通りである。)である。)であり、
は、
(1’)−CHRL14−、又は、
(2’)−NRL14
(ここでRL14は、下記グループFから選ばれる基を意味する。)であり、
環D及び環Dは、それぞれ独立して、
(1’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(2’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基、又は、
(3’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)である。}であり、
は、
(1)水素原子、
(2)ハロゲン原子、
(3)C1−6アルカノイル基、
(4)カルボキシル基、
(5)シアノ基、
(6)ニトロ基、
(7)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(8)−OR101
(ここでR101は、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
(9)−NR102119
(ここでR102及びR119は、それぞれ独立して、水素原子、C1−6アルカノイル基、又は、C1−6アルキルスルホニル基を意味する。)、
(10)−COOR103
(ここでR103は、下記グループCから選ばれる基、又は、グルクロン酸残基を意味する。)、
(11)−CONR104105
(ここでR104及びR105は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、シアノ基、C1−6アルコキシ基、又は、下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基を意味する。)、
(12)−SO106
(ここでR106は、水酸基、アミノ基、C1−6アルキル基、又は、C1−6アルキルアミノ基を意味する。)、
(13)−NHCOR107
(ここでR107は、アミノ基、又は、C1−6アルキルアミノ基を意味する。)、
(14)−C(=NR108)−NH
(ここでR108は、水素原子、下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、水酸基、又は、C1−6アルコキシ基を意味する。)、
(15)−P(=O)(OR109
(ここでR109は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
(16)−P(=O)(OR110)NR111112
(ここでR110、R111及びR112は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
(17)−CONHCO−R113
(ここでR113は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
(18)−CONHSO−R114
(ここでR114は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
(19)−SONHCO−R115
(ここでR115は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、又は、
(20)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)であり、
及びRは、それぞれ独立して、
(1)水素原子、
(2)ハロゲン原子、
(3)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(4)−OR120
(ここでR120は、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、又は、
(5)−NR121122
(ここでR121及びR122は、それぞれ独立して、水素原子、C1−6アルカノイル基、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)であり、
環Cyは、
(1)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基、
(2)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルケニル基、又は、
(3)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)であり、
Xは、
(1)下記グループDから選ばれる基、
(2)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、又は、
(3)
Figure 0004914724
{式中、環Bは、
(1’)C6−14アリール基、
(2’)C3−10シクロアルキル基、又は、
(3’)酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含んでなるヘテロ環基であり、
Zは、それぞれ独立して、
(1’)下記グループDから選ばれる基、
(2’)下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(3’)下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基、
(4’)下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基、
(5’)下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、又は、
(6’)下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基
(ここで当該ヘテロ環C1−6アルキル基は、上記定義の通りの「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」で置換されたC1−6アルキル基を意味する。)であり、
wは、1乃至3の整数であり、
Yは、
(a)C1−6アルキレン、
(b)C2−6アルケニレン、又は、
(c)−Y−(CH−Y−(CH
(ここで、m及びnは、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数であり、
及びYは、それぞれ独立して、
(1’)結合、
(2’)−O−、
(3’)−NRy1−、
(4’)−S−、
(5’)−CO−、
(6’)−SO−、
(7’)−SO−、
(8’)−CO−、
(9’)−OCO−、
(10’)−CONRy2−、
(11’)−NRy2CO−、
(12’)−SONRy2−、
(13’)−NRy2SO−、
(14’)−NRy2CO−、
(15’)−OCONRy2−、
(16’)−NRy2CONRy3−、
(17’)−CRy4y5−、又は、
(18’)−CH=CH−
(ここで、Ry1は、
(1’’)水素原子、
(2’’)下記グループCから選ばれる基、
(3’’)−COORy11
(4’’)−CONRy11y12
(5’’)−CORy11、又は、
(6’’)−SOy13
(ここでRy11及びRy12は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味し、Ry13は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)であり、
y2及びRy3は、それぞれ独立して、
(1’’)水素原子、
(2’’)下記グループCから選ばれる基、
(3’’)−CORy11、又は、
(4’’)−SOy13(ここでRy11及びRy13は、前記の通りである。)であり、
y4及びRy5は、それぞれ独立して、
(1’’)水素原子、
(2’’)カルボキシル基、
(3’’)グループFから選ばれる基、
(4’’)−ORy14又は、
(5’’)−NHRy15
(ここでRy14は、下記グループCから選ばれる基を意味し、Ry15は、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルカノイル基、又は、C6−14アリールC1−6アルキルオキシカルボニル基を意味する。)である。)である。)である。}である。
グループA:
(1)ハロゲン原子、
(2)C1−6アルコキシC1−6アルコキシ基、
(3)シアノ基、
(4)−ORa1
(5)−SRa1
(6)−NRa1a2
(7)−COORa1
(8)−CONRa1a2
(9)−SOH、
(10)−SONRa1a2
(11)−NHCORa1
(12)−NHSOa3
(13)−NHCOa4、及び、
(14)−CORa1
(ここでRa1及びRa2は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1−6アルキル基を意味し、Ra3は、C1−6アルキル基を意味し、Ra4は、C1−6アルキル基を意味する。)。
グループB:
(1)ハロゲン原子、
(2)シアノ基、
(3)ニトロ基、
(4)C1−6アルキル基、
(5)カルボキシル基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、
(6)ハロゲン化C1−6アルキル基、
(7)−(CH−ORb1
(8)−(CH−SRb1
(9)−(CH−NRb1b2
(10)−(CH−COORb1
(11)−(CH−CONRb1b2
(12)−(CH−CORb1
(13)−(CH−NRb1−CORb2
(14)−(CH−NRb1−SOb3
(15)−(CH−SOb3
(16)−(CH−SONRb1b2
(17)−(CH−CONRb1−SOb3
(18)−(CH−SONRb1−CORb2
(19)−(CH−NRb1−COORb3
(20)−(CH−NRb1−CONRb2b4
(21)−O−(CH−COORb1、及び、
(22)−CO−(CH−Rb5
(ここでRb1、Rb2及びRb4は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1−6アルキル基を意味し、Rb3は、C1−6アルキル基を意味し、Rb5はヘテロ環基を意味し、rは0又は1乃至6の整数である。)。
グループC:
(1)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(2)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(3)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基、
(4)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基、及び、
(5)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基。
グループD:
(a)水素原子、
(b)ハロゲン原子、
(c)シアノ基、
(d)ニトロ基、
(e)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(f)−(CH−ORd1
ここでRd1は、
(1)水素原子、
(2)下記グループFから選ばれる基、
(3)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、又は、
(4)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基であり、
以下、tは、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数を意味し、
(g)−(CH−S(O)−Rd2
ここでRd2は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
qは0、1、2又は3であり、
(h)−(CH−NRd3d4
ここでRd3及びRd4は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(i)−(CH−COORd5
ここでRd5は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(j)−(CH−CONRd6d7
ここでRd6及びRd7は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、
(2)水酸基、
(3)下記グループFから選ばれる基、又は、
(4)C1−6アルコキシ基であり、
(k)−(CH−CORd8
ここでRd8は、下記グループFから選ばれる基であり、
(l)−(CH−NRd9CO−Rd10
ここでRd9は、
(1)水素原子、
(2)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は、
(3)C1−6アルカノイル基であり、
d10は、
(1)アミノ基、
(2)C1−6アルキルアミノ基、又は、
(3)下記グループFから選ばれる基であり、
(m)−(CH−NRd11SO−Rd12
ここでRd11は、
(1)水素原子、
(2)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は、
(3)C1−6アルカノイル基であり、
d12は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(n)−(CH−SO−NRd13d14
ここでRd13及びRd14は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(o)−(CH−CONRd15−SOd16
ここでRd15及びRd16は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(p)−(CH−SONRd17−CORd18
ここでRd17は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
d18は、下記グループFから選ばれる基であり、
(q)−(CH−NRd19−COORd20
ここでRd19及びRd20は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(r)−(CH−NRd21−CONRd22d23
ここでRd21、Rd22及びRd23は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(s)−(CH−C(=NRd24)NH
ここでRd24は、
(1)水素原子、
(2)水酸基、
(3)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は、
(4)C1−6アルコキシ基であり、
(t)−(CH−O−(CH−CORd25
ここでRd25は、
(1)アミノ基、
(2)C1−6アルキルアミノ基、又は、
(3)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基であり、
pは、0又は1乃至6の整数を意味し、
及び、
(u)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)。
グループE:
(a)ハロゲン原子、
(b)シアノ基、
(c)ニトロ基、
(d)アジド基、
(e)−OP(=O)(OH)
(f)−ORe1
ここでRe1は、
(1)水素原子、
(2)下記グループFから選ばれる基、
(3)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、又は、
(4)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基であり、
(g)−S(O)−Re2
ここでRe2は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
qは0、1、2又は3であり、
(h)−NRe3e4
ここでRe3及びRe4は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、
(2)シアノ基、又は、
(3)下記グループFから選ばれる基であり、
(i)−COORe5
ここでRe5は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(j)−CONRe6e7
ここでRe6及びRe7は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、
(2)水酸基、
(3)下記グループFから選ばれる基、又は、
(4)C1−6アルコキシ基であり、
(k)−CORe8
ここでRe8は、下記グループFから選ばれる基であり、
(l)−NRe9CO−Re10
ここでRe9は、
(1)水素原子、
(2)C1−6アルキル基、又は、
(3)C1−6アルカノイル基であり、
e10は、
(1)水素原子、
(2)アミノ基、
(3)C1−6アルキルアミノ基、
(4)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、又は、
(5)下記グループFから選ばれる基であり、
(m)−NRe11SO−Re12
ここでRe11は、
(1)水素原子、
(2)C1−6アルキル基、又は、
(3)C1−6アルカノイル基であり、
e12は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(n)−SO−NRe13e14
ここでRe13及びRe14は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(o)−CONRe15−SOe16
ここでRe15及びRe16は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(p)−SONRe17−CORe18
ここでRe17は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
e18は、下記グループFから選ばれる基であり、
(q)−NRe19−COORe20
ここでRe19及びRe20は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(r)−NRe21−CONRe22e23
ここでRe21、Re22及びRe23は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(s)−NHCO−COORe24
ここでRe24は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(t)−NHCO−CONRe25e26
ここでRe25及びRe26は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、
(2)水酸基、又は、
(3)下記グループFから選ばれる基であり、
(u)−CONH−COOH、
(v)
Figure 0004914724
(w)
Figure 0004914724
(x)
Figure 0004914724
(y)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(z)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基、
(aa)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、
(bb)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキリデン基、及び
(cc)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環イリデン基
(ここで当該ヘテロ環イリデン基は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、
さらに、グループEがC6−14アリール基、C3−10シクロアルキル基、又は、ヘテロ環基上の置換基の場合には、
(dd)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(ee)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、
(ff)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基、
(gg)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキリデン基、
(hh)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基、
(ii)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキルC1−6アルキル基、又は、
(jj)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基であってもよい。
グループF:
(1)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(2)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(3)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、
(4)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基、
(5)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基、
(6)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基
(ここで当該ヘテロ環C1−6アルキル基は、前記定義の通りの「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」で置換されたC1−6アルキル基を意味する。)、及び、
(7)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキルC1−6アルキル基。]
[2] Qが、−CH−O−#又は−CH−N(R)−#(式中、Rは[1]記載の通り。)である[1]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[3] Qが、−CH−O−#である[2]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[4] Qが、−CH−N(R)−#(式中、Rは[1]記載の通り。)である[2]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[5] Rが、カルボキシル基である[1]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[6] Rが、−CONHR12(式中、R12は[1]記載の通り。)である[1]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[7] R12が、水素原子、又は
Figure 0004914724
(式中、各記号は[1]記載の通り。)である[6]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[8] Rが、
水素原子、
グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、及び
Figure 0004914724
(式中、L及び環Dは[1]記載の通り。)から選ばれる[4]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[9] Rが、グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基である[8]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[10] Rが、
Figure 0004914724
(式中、L及び環Dは[1]記載の通り。)である[8]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[11] Rが、水素原子である[1]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[12] R及びRが、水素原子である[1]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[13] Rが−NR121122(式中、R121及びR122は、それぞれ独立して、グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基である。)であり、Rが水素原子である[1]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[14] 環Cyが、グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基である[1]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[15] Xが、グループDから選ばれる基である[1]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[16] Xが、水素原子、ハロゲン原子、グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は、−ORd1(式中、Rd1は[1]記載の通り。)である[15]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[17] Xが、
Figure 0004914724
(式中、各記号は[1]記載の通り。)である[1]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[18] Yが−(CH−O−(CH−(式中、各記号は[1]記載の通り。)である[17]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[19] 環Bが、C6−14アリール基、又は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含んでなるヘテロ環基である[17]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[20] Zが、
(1)水素原子、
(2)グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基、
(3)−(CH−S(O)−Rd2、及び
(4)−(CH−COORd5
(式中、各記号は[1]記載の通り。)から選ばれる1乃至3個の置換基である[17]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[21] (1)11−シクロヘキシル−8−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
(2)11−シクロヘキシル−8−[5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
(3)11−シクロヘキシル−8−[5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸、
(4)11−シクロヘキシル−8−[5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボキサミド、
(5)11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
(6)11−シクロヘキシル−5−オキソ−6−[2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
(7)11−シクロヘキシル−6−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
(8)11−シクロヘキシル−6−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(9)6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
(10)6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
(11)6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 塩酸塩、
(12)11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
(13)11−シクロヘキシル−6−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
(14)11−シクロヘキシル−6−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(15)11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸、
(16)11−シクロヘキシル−8−[2−(モルホリン−4−イル)−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 塩酸塩、
(17)11−シクロヘキシル−8−(1−メトキシカルボニルピペリジン−3−イルオキシ)−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸、
(18)11−シクロヘキシル−8−[2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸、
(19)11−シクロヘキシル−8−メチル−6−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(20)8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(21)6−[2−(アゾカン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(22)11−シクロヘキシル−6−[2−(3−メチルピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(23)(S)−11−シクロヘキシル−6−{2−[3−(2−メトキシエチル)ピペリジン−1−イル]エチル}−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(24)11−シクロヘキシル−6−[2−(1,4−オキサゼパン−4−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(25)6−[2−(アゾカン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−8−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(26)11−シクロヘキシル−8−メチル−6−[2−(3−メチルピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(27)(S)−11−シクロヘキシル−6−{2−[3−(2−メトキシエチル)ピペリジン−1−イル]エチル}−8−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(28)11−シクロヘキシル−8−メチル−6−[2−(1,4−オキサゼパン−4−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(29)6−[2−(アゾカン−1−イル)エチル]−8−クロロ−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(30)8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−[2−(3−メチルピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(31)(S)−8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−{2−[3−(2−メトキシエチル)ピペリジン−1−イル]エチル}−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(32)8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−[2−(1,4−オキサゼパン−4−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
(33)6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−8−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 塩酸塩、
(34)6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル]−8−クロロ−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 塩酸塩、
(35)11−シクロヘキシル−6−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−8−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、及び
(36)8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩からなる群より選ばれる[1]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[22] (37)(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸、
(38)(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−6,8−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸、
(39)(E)−3−[4−({1−[(8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸、
(40)(E)−3−[3−({1−[(11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸、
(41)11−シクロヘキシル−8−エトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸、
(42)7−{ビス[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 三塩酸塩、
(43)(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−エトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸、
(44)11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸、
(45)(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸、及び
(46)7−{ビス[2−(モルホリン−4−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 三塩酸塩からなる群より選ばれる[1]記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
[23] [1]乃至[22]のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩、及び製薬上許容される担体を含有する医薬組成物。
[24] [1]乃至[22]のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩を有効成分として含有するC型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害剤。
[25] [1]乃至[22]のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩を有効成分として含有する抗C型肝炎ウイルス剤。
[26] [1]乃至[22]のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩を有効成分として含有するC型肝炎治療剤。
[27] (a)[1]乃至[22]のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩と、(b)他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤とを組み合わせてなるC型肝炎治療剤。
[28] (a)[1]乃至[22]のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩と、(b)インターフェロンとを組み合わせてなるC型肝炎治療剤。
[29] (a)[1]乃至[22]のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩と、(b)他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤とを組み合わせてなる抗C型肝炎ウイルス剤。
[30] (a)[1]乃至[22]のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩と、(b)インターフェロンとを組み合わせてなる抗C型肝炎ウイルス剤。
[31] (a)[1]乃至[22]のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩、及び(b)他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤を含有する医薬組成物。
[32] (a)[1]乃至[22]のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩、及び(b)インターフェロンを含有する医薬組成物。
[33] C型肝炎治療用医薬を製造するための[1]乃至[22]のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩の使用。
[34] C型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害剤を製造するための[1]乃至[22]のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩の使用。
[35] 有効量の[1]乃至[22]のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩を哺乳動物に投与することを含む、C型肝炎の治療方法。
[36] 有効量の、他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤を該哺乳動物に投与することをさらに含む、[35]記載の方法。
[37] 有効量のインターフェロンを該哺乳動物に投与することをさらに含む、[35]記載の方法。
[38] 有効量の[1]乃至[22]のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩を哺乳動物に投与することを含む、C型肝炎ウイルスポリメラーゼの阻害方法。
[39] 有効量の、他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤を該哺乳動物に投与することをさらに含む、[38]記載の方法。
[40] 有効量のインターフェロンを該哺乳動物に投与することをさらに含む、[38]記載の方法。
本明細書において使用する各置換基及び各部位の定義は、次の通りである。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり、好ましくはフッ素原子、塩素原子又は臭素原子である。
「C1−6アルキル基」とは、炭素数1乃至6の直鎖又は分岐鎖アルキル基を表し、好ましくは炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖アルキル基である。具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。
「C2−6アルケニル基」とは、炭素数2乃至6の直鎖又は分岐鎖アルケニル基であり、具体的には、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、2−イソペンテニル基、3−イソヘキセニル基、4−メチル−3−ペンテニル基等が挙げられる。
「C2−6アルキニル基」とは、炭素数2乃至6の直鎖又は分岐鎖アルキニル基であり、具体的には、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、3−ブチニル基等が挙げられる。
「ハロゲン化C1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が上記定義の「ハロゲン原子」で置換されたものであり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるハロゲン化アルキル基である。具体的には、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ブロモメチル基、クロロメチル基、1,2−ジクロロエチル基、2,2−ジクロロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基等が挙げられる。
「C1−6アルキレン」とは、炭素数1乃至6の直鎖アルキレンを表し、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン等が挙げられる。
「C2−6アルケニレン」とは、炭素数2乃至6の直鎖アルケニレンを表し、ビニレン、プロペニレン、1−ブテニレン、1,3−ブタジエニレン等が挙げられる。
「C1−6アルコキシ基」とは、そのアルキル部位が上記定義の「C1−6アルキル基」であるアルキル−オキシ基であり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルコキシ基である。具体的にはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等が挙げられる。
「C1−6アルコキシC1−6アルコキシ基」とは、上記定義の「C1−6アルコキシ基」が上記定義の「C1−6アルコキシ基」で置換されたものであり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルキル−オキシ−アルキル−オキシ基である。具体的にはメトキシメトキシ基、エトキシメトキシ基、1−(メトキシ)エトキシ基、2−(メトキシ)エトキシ基、メトキシプロポキシ基、イソプロピルオキシエトキシ基等が挙げられる。
「C1−6アルカノイル基」とは、そのアルキル部位が上記定義の「C1−6アルキル基」であるアルキル−カルボニル基であり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルキル−カルボニル基である。具体的にはアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ピバロイル基等が挙げられる。
「C1−6アルコキシカルボニル基」とは、そのアルコキシ部位が上記定義の「C1−6アルコキシ基」であるアルキル−オキシ−カルボニル基であり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルキル−オキシ−カルボニル基である。具体的には、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブチルオキシカルボニル基、tert−ブチルオキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基等が挙げられる。
「C1−6アルキルアミノ基」とは、そのアルキル部位が上記定義の「C1−6アルキル基」であるアルキル−アミノ基若しくはジアルキル−アミノ基であり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルキル−アミノ基若しくはジアルキル−アミノ基である。具体的にはメチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、N−エチル−N−メチルアミノ基、N−イソブチル−N−イソプロピルアミノ基等が挙げられる。
「C1−6アルカノイルアミノ基」とは、そのアルカノイル部位が上記定義の「C1−6アルカノイル基」であるアルキル−カルボニル−アミノ基であり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルキル−カルボニル−アミノ基である。具体的にはアセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチリルアミノ基、イソブチリルアミノ基、ピバロイルアミノ基等が挙げられる。
「C1−6アルキルスルホニル基」とは、そのアルキル部位が上記定義の「C1−6アルキル基」であるアルキル−スルホニル基であり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルキル−スルホニル基である。具体的には、メタンスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基、イソブチルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基、ペンチルスルホニル基、ヘキシルスルホニル基等が挙げられる。
「C6−14アリール基」とは、炭素数6乃至14の芳香族炭化水素基であり、具体的にはフェニル基、ナフチル基、アントリル基、インデニル基、アズレニル基、フルオレニル基、フェナントリル基等が挙げられ、好ましくはフェニル基である。
「C3−10シクロアルキル基」とは、炭素数3乃至10、好ましくは3乃至8、より好ましくは5乃至7の飽和シクロアルキル基であり、単環及び縮合環を含み、具体的にはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、アダマンチル基等が挙げられる。
「C3−10シクロアルケニル基」とは、炭素数3乃至10、好ましくは3乃至8、より好ましくは5乃至7のシクロアルケニル基であり、少なくとも1個、好ましくは1又は2個の二重結合を含む。具体的にはシクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロペンタジエニル基、シクロヘキセニル基、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル基、2,5−シクロヘキサジエン−1−イル基、シクロヘプテニル基、シクロオクテニル基等が挙げられ、フェニル基の様なアリール基及び完全飽和のシクロアルキル基を含まない。
「C6−14アリールC1−6アルキルオキシカルボニル基」とは、そのアルキル部位が上記定義の「C1−6アルキル基」であり、アリール部位が上記定義の「C6−14アリール基」である、アリール−アルキル−オキシ−カルボニル基である。好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、アリール部位がフェニル基であるアリール−アルキル−オキシ−カルボニル基であり、具体的には、ベンジルオキシカルボニル基、フェネチルオキシカルボニル基、3−フェニルプロピルオキシカルボニル基、2−フェニルプロピルオキシカルボニル基、4−フェニルブチルオキシカルボニル基等が挙げられる。
「結合」とは、直接的な接続を意味し、例えば−O−L−Phにおいて、Lが「結合」であるとき、−O−Phを意味する。
「グルクロン酸残基」とは、グルクロン酸の何れかの水酸基を除いた残りの基であり、好ましくはβ−D−グルクロン酸の1位で置換する基である。
「ヘテロ環基」及び「酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含んでなるヘテロ環基」とは、環を構成する原子として、炭素原子の他に、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を有し、環を構成する原子の数が3乃至14であり、飽和環及び不飽和環、単環及び縮合環を含み、スピロ環であってもよい。
単環であるヘテロ環基として具体的には、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、1,3,5−トリアジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基(1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基)、テトラゾリル基、チエニル基、フリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基(1,2,4−オキサジアゾリル基、1,3,4−オキサジアゾリル基、1,2,5−オキサジアゾリル基)、チアジアゾリル基(1,2,4−チアジアゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,2,5−チアジアゾリル基)、ピロリニル基(1−ピロリニル基、2−ピロリニル基、3−ピロリニル基)、ピロリジニル基、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾリル基、4,5−ジヒドロ−1H−オキサゾリル基、4,5−ジヒドロ−1H−チアゾリル基、イミダゾリジニル基、アゼチジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、1,2,3,6−テトラヒドロピリジル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼパニル基(例えば、アゼパン−1−イル基)、アゾカニル基(例えば、アゾカン−1−イル基)、アゾナニル基(例えば、アゾナン−1−イル基)、1,4−ジアゼパニル基(例えば、1,4−ジアゼパン−1−イル基)、1,4−オキサゼパニル基(例えば、1,4−オキサゼパン−4−イル基)等が挙げられる。
また、当該ヘテロ環基には以下の式で表される基も含まれる。
Figure 0004914724
(式中、Eは酸素原子、硫黄原子又はNHであり、Eは酸素原子、CH又はNHであり、Eは酸素原子又は硫黄原子であり、ここでfは1乃至3の整数であり、h及びh’はそれぞれ同一若しくは異なって1乃至3の整数である。)
具体的には、
Figure 0004914724
Figure 0004914724
等が挙げられる。
また、縮合環であるヘテロ環基として具体的には、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、シンノリニル基、ナフチリジニル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル基、5,6,7,8−テトラヒドロキノリル基、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル基、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリル基、インドリル基、ベンゾイミダゾリル基、2,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル基、2,3−ジヒドロ−2−オキソベンゾイミダゾリル基、インドリニル基、イソインドリニル基、オクタヒドロインドリル基、オクタヒドロイソインドリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル基、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル基、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロリル基、2−オキソ−2H−クロメニル基、ベンゾ[1,3]ジオキソラニル基、4−オキソ−1H−キノリニル基、2−オキソヘキサヒドロチエノ[3,4−d]イミダゾリル基、
Figure 0004914724
等が挙げられる。
また、スピロ環であるヘテロ環基として具体的には、
Figure 0004914724
(式中、h’’は1乃至6の整数を表す。)
等が挙げられる。
「グループA」とは、下記(1)乃至(14)の置換基群を示す。
(Ra1及びRa2は、それぞれ独立して、水素原子、又は、上記定義の「C1−6アルキル基」を意味し、Ra3は、上記定義の「C1−6アルキル基」を意味し、Ra4は、上記定義の「C1−6アルキル基」を意味する。)
(1)上記定義の「ハロゲン原子」、
(2)上記定義の「C1−6アルコキシC1−6アルコキシ基」、
(3)シアノ基、
(4)−ORa1(例えば、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ基、tert−ブチルオキシ基等)、
(5)−SRa1(例えば、メルカプト基、メチルスルファニル基等)、
(6)−NRa1a2(例えば、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ−tert−ブチルアミノ基、N−エチル−N−メチルアミノ基等)、
(7)−COORa1(例えば、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等)、
(8)−CONRa1a2(例えば、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、イソプロピルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、ジイソプロピルカルバモイル基、ジ−tert−ブチルカルバモイル基、N−エチル−N−メチルカルバモイル基等)、
(9)−SOH、
(10)−SONRa1a2(例えば、スルファモイル基、メチルスルファモイル基、エチルスルファモイル基、イソプロピルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、ジエチルスルファモイル基、ジイソプロピルスルファモイル基、ジ−tert−ブチルスルファモイル基、N−エチル−N−メチルスルファモイル基等)、
(11)−NHCORa1(例えば、ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、イソブチリルアミノ基、ピバロイルアミノ基等)、
(12)−NHSOa3(例えば、メタンスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、イソプロピルスルホニルアミノ基、tert−ブチルスルホニルアミノ基等)、
(13)−NHCOa4(例えば、tert−ブトキシカルボニルアミノ基等)、及び、
(14)−CORa1(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、イソブチリル基、ピバロイル基等)。
「グループB」とは、下記(1)乃至(22)の置換基群を示す。
(下記Rb1、Rb2及びRb4は、それぞれ独立して、水素原子、又は、上記定義の「C1−6アルキル基」を意味し、Rb3は、上記定義の「C1−6アルキル基」を意味し、Rb5は、上記定義の「ヘテロ環基」を意味し、rは0又は1乃至6の整数である。)
(1)上記定義の「ハロゲン原子」、
(2)シアノ基、
(3)ニトロ基、
(4)上記定義の「C1−6アルキル基」、
(5)カルボキシル基で置換されてもよい上記定義の「C2−6アルケニル基」(例えば、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、2−イソペンテニル基、3−イソヘキセニル基、4−メチル−3−ペンテニル基、2−カルボキシエテニル基等)、
(6)上記定義の「ハロゲン化C1−6アルキル基」、
(7)−(CH−ORb1(例えば、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル基、2−(メトキシ)エチル基等)、
(8)−(CH−SRb1(例えば、メルカプト基、メチルスルファニル基、メルカプトメチル基、2−(メチルスルファニル)エチル基等)、
(9)−(CH−NRb1b2(例えば、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ−tert−ブチルアミノ基、N−エチル−N−メチルアミノ基、アミノメチル基、2−(メチルアミノ)エチル基等)、
(10)−(CH−COORb1(例えば、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、カルボキシメチル基、2−(カルボキシ)エチル基等)、
(11)−(CH−CONRb1b2(例えば、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、イソプロピルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、ジイソプロピルカルバモイル基、ジ−tert−ブチルカルバモイル基、N−エチル−N−メチルカルバモイル基、カルバモイルメチル基、ジメチルカルバモイルメチル基、2−(メチルカルバモイル)エチル基等)、
(12)−(CH−CORb1(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、イソブチリル基、ピバロイル基、アセチルメチル基、2−ピバロイルエチル基等)、
(13)−(CH−NRb1−CORb2(例えば、ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、イソブチリルアミノ基、ピバロイルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基、アセチルアミノメチル基、2−(イソブチリルアミノ)エチル基等)、
(14)−(CH−NRb1−SOb3(例えば、メタンスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、イソプロピルスルホニルアミノ基、tert−ブチルスルホニルアミノ基、N−メチル−N−(メタンスルホニル)アミノ基、メタンスルホニルアミノメチル基、2−(tert−ブチルスルホニルアミノ)エチル基等)、
(15)−(CH−SOb3(例えば、メタンスルホニル基、エチルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基、メタンスルホニルメチル基、2−(エチルスルホニル)エチル基等)、
(16)−(CH−SONRb1b2(例えば、スルファモイル基、メチルスルファモイル基、エチルスルファモイル基、イソプロピルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、ジエチルスルファモイル基、ジイソプロピルスルファモイル基、ジ−tert−ブチルスルファモイル基、N−エチル−N−メチルスルファモイル基、スルファモイルメチル基、2−(メチルスルファモイル)エチル基等)、
(17)−(CH−CONRb1−SOb3(例えば、メタンスルホニルカルバモイル基、エチルスルホニルカルバモイル基、イソプロピルスルホニルカルバモイル基、tert−ブチルスルホニルカルバモイル基、N−メチル−N−(メタンスルホニル)カルバモイル基、メタンスルホニルカルバモイルメチル基、2−(エチルスルホニルカルバモイル)エチル基等)、
(18)−(CH−SONRb1−CORb2(例えば、アセチルスルファモイル基、プロピオニルスルファモイル基、イソブチリルスルファモイル基、ピバロイルスルファモイル基、N−アセチル−N−メチルスルファモイル基、アセチルスルファモイルメチル基、2−(ピバロイルスルファモイル)エチル基等)、
(19)−(CH−NRb1−COORb3(例えば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、イソプロピルオキシカルボニルアミノ基、tert−ブトキシカルボニルアミノ基、メトキシカルボニルアミノメチル基、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル基等)、
(20)−(CH−NRb1−CONRb2b4(例えば、ウレイド基、3−メチルウレイド基、3−エチルウレイド基、3−イソプロピルウレイド基、3,3−ジメチルウレイド基、3,3−ジエチルウレイド基、3,3−ジイソプロピルウレイド基、3,3−ジ−tert−ブチルウレイド基、3−エチル−3−メチルウレイド基、1,3−ジメチルウレイド基、トリメチルウレイド基、ウレイドメチル基、2−(3,3−ジメチルウレイド)エチル基等)、
(21)−O−(CH−COORb1(例えば、カルボキシメトキシ基、2−カルボキシエトキシ基、3−カルボキシプロポキシ基、4−カルボキシブトキシ基、5−カルボキシペンチルオキシ基、メトキシカルボニルメトキシ基、2−エトキシカルボニルエトキシ基等)、及び、
(22)−CO−(CH−Rb5(例えば、1−オキソ−5−(2−オキソヘキサヒドロチエノ[3,4−d]イミダゾール−6−イル)ペンチル基等)。
「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が、上記定義の「グループA」から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアルキル基を含む。
具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、1−ヒドロキシプロパン−2−イル基、1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル基、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル基、カルボキシメチル基、エトキシカルボニルメチル基、2−カルボキシエチル基、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシエトキシエチル基、エトキシカルボニルメチル基、2−エトキシカルボニルエチル基、2−ジメチルアミノエチル基、カルバモイルメチル基、メチルカルバモイルメチル基、スルホメチル基、スルファモイルメチル基、2−スルファモイルエチル基、メチルスルファモイルメチル基等が挙げられる。
「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基」とは、上記定義の「C2−6アルケニル基」が、上記定義の「グループA」から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアルケニル基を含む。
具体的には、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、2−イソペンテニル基、3−イソヘキセニル基、4−メチル−3−ペンテニル基、2−カルボキシエテニル基等が挙げられる。
「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基」とは、上記定義の「C2−6アルキニル基」が、上記定義の「グループA」から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアルキニル基を含む。
具体的には、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、3−ブチニル基等が挙げられる。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」とは、上記定義の「C6−14アリール基」が、上記定義の「グループB」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアリール基を含む。
具体的には、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、インデニル基、アズレニル基、フルオレニル基、フェナントリル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、4−トリル基、4−tert−ブチルフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−アセチルフェニル基、4−カルボキシフェニル基、4−カルバモイルフェニル基、4−アミノフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、4−アセチルアミノフェニル基、4−(メチルスルホニルアミノ)フェニル基、4−メトキシフェニル基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、4−メチルチオフェニル基、4−メチルスルホニルフェニル基、4−アミノスルホニルフェニル基、3−ニトロ−4−メトキシフェニル基、4−ニトロ−3−メトキシフェニル基が挙げられる。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」とは、上記定義の「C3−10シクロアルキル基」が、上記定義の「グループB」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のシクロアルキル基を含む。
具体的には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、1−アダマンチル基、4−フルオロシクロヘキシル基、2−メチルシクロペンチル基、3−メチルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、4,4−ジメチルシクロヘキシル基、3,5−ジメチルシクロヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、4−ヒドロキシシクロヘキシル基、4−メトキシシクロヘキシル基、2,3,4,5,6−ペンタフルオロシクロヘキシル基等が挙げられる。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルケニル基」とは、上記定義の「C3−10シクロアルケニル基」が、上記定義の「グループB」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のシクロアルケニル基を含む。
具体的にはシクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロペンタジエニル基、シクロヘキセニル基(シクロヘキサ−1−エニル基、シクロヘキサ−2−エニル基、シクロヘキサ−3−エニル基)、5−メチルシクロヘキサ−3−エニル基、5−メトキシシクロヘキサ−3−エニル基、5−アセチルシクロヘキサ−3−エニル基、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル基、2,5−シクロヘキサジエン−1−イル基、シクロヘプテニル基及びシクロオクテニル基等が挙げられる。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」とは、上記定義の「ヘテロ環基」が、上記定義の「グループB」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のヘテロ環基を含む。
具体的には、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、3−フルオロピリジン−4−イル基、3−クロロピリジン−4−イル基、4−クロロピリジン−3−イル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、1,3,5−トリアジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、テトラゾリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、フリル基、オキサゾリル基、2−メチルオキサゾール−4−イル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、2−メチルチアゾール−4−イル基、2,5−ジメチルチアゾール−4−イル基、2,4−ジメチルチアゾール−5−イル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロリニル基、ピロリジニル基、3−ヒドロキシピロリジニル基、イミダゾリジニル基、アゼチジニル基、ピペリジル基、3−ヒドロキシピペリジノ基、4−ヒドロキシピペリジノ基、3,4−ジヒドロキシピペリジノ基、4−メトキシピペリジノ基、4−カルボキシピペリジノ基、4−(ヒドロキシメチル)ピペリジノ基、2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ基、2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジノ基、N−メチルピペリジン−4−イル基、N−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル基、N−アセチルピペリジン−4−イル基、N−メチルスルホニルピペリジン−4−イル基、ピペラジニル基、4−メチルピペラジニル基、4−メチルスルホニルピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、1−オキソチオモルホリン−4−イル基、1,1−ジオキソチオモルホリン−4−イル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼパニル基、アゾカニル基、アゾナニル基、1,4−ジアゼパニル基、1,4−オキサゼパニル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、シンノリニル基、ナフチリジニル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル基、5,6,7,8−テトラヒドロキノリル基、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル基、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリル基、インドリル基、ベンゾイミダゾリル基、インドリニル基、イソインドリニル基、オクタヒドロインドリル基、オクタヒドロイソインドリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロリル基、
Figure 0004914724
Figure 0004914724
等が挙げられる。
環Cyにおいて好ましい「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」は、
Figure 0004914724
(式中、Eは酸素原子、硫黄原子、CH又はN(−RCy1)であり、ここでRCy1は、水素原子又はC1−6アルキル基であり、e及びe’は、それぞれ独立して、1乃至3の整数を表す。)である。
具体的には、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、1−オキソテトラヒドロチオピラニル基、1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラニル基等が挙げられる。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が、上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」で置換されたものである。
具体的にはベンジル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、2−フェニルプロピル基、3−フルオロベンジル基、4−フルオロベンジル基、3−クロロベンジル基、4−クロロベンジル基、2,4−ジクロロベンジル基、3,5−ジクロロベンジル基、ペンタフルオロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−tert−ブチルベンジル基、2−トリフルオロメチルベンジル基、4−トリフルオロメチルベンジル基、4−ニトロベンジル基、4−シアノベンジル基、4−アセチルベンジル基、4−カルボキシベンジル基、4−カルバモイルベンジル基、4−アミノベンジル基、4−ジメチルアミノベンジル基、4−アセチルアミノベンジル基、4−(メチルスルホニルアミノ)ベンジル基、4−メトキシベンジル基、3,4,5−トリメトキシベンジル基、4−メチルチオベンジル基、4−メチルスルホニルベンジル基、4−アミノスルホニルベンジル基、3−ニトロ−4−メトキシベンジル基、4−ニトロ−3−メトキシベンジル基等が挙げられる。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が、上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」で置換されたものである。
具体的には、2−ピリジルメチル基、3−ピリジルメチル基、2−クロロピリジン−4−イルメチル基、4−ピリジルメチル基、ピロリルメチル基、イミダゾリルメチル基、2−チエニルメチル基、3−チエニルメチル基、2−フリルメチル基、2−オキサゾリルメチル基、5−イソチアゾリルメチル基、2−メチルオキサゾール−4−イルメチル基、2−チアゾリルメチル基、4−チアゾリルメチル基、5−チアゾリルメチル基、2−メチルチアゾール−4−イルメチル基、2−メチルチアゾール−5−イルメチル基、2,5−ジメチルチアゾール−4−イルメチル基、4−メチルチアゾール−2−イルメチル基、2,4−ジメチルチアゾール−5−イルメチル基、2−イソチアゾリルメチル基、2−ピロリニルメチル基、ピロリジニルメチル基、ピペリジルメチル基、4−ピペリジルメチル基、1−メチルピペリジン−4−イルメチル基、4−ヒドロキシピペリジノメチル基、3−ヒドロキシピロリジニルメチル基、2−(4−ヒドロキシピペリジノ)エチル基、1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イルメチル基、1−アセチルピペリジン−4−イルメチル基、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イルメチル基、ピペラジニルメチル基、モルホリノメチル基、チオモルホリニルメチル基、2−テトラヒドロピラニルメチル基、2−キノリルメチル基、1−イソキノリルメチル基等が挙げられる。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキルC1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が、上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」で置換されたものである。
具体的には、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、2−(シクロペンチル)エチル基、2−(シクロヘキシル)エチル基、シクロヘプチルメチル基、4−フルオロシクロヘキシルメチル基、2−メチルシクロペンチルメチル基、3−メチルシクロヘキシルメチル基、4−メチルシクロヘキシルメチル基、4,4−ジメチルシクロヘキシルメチル基、3,5−ジメチルシクロヘキシルメチル基、4−tert−ブチルシクロヘキシルメチル基、4−ヒドロキシシクロヘキシルメチル基、4−メトキシシクロヘキシルメチル基、2,3,4,5,6−ペンタフルオロシクロヘキシルメチル基、1−アダマンチルメチル基等が挙げられる。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキリデン基」とは、C3−10シクロアルキリデン基が、上記定義の「グループB」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のシクロアルキリデン基を含む。
具体的には、シクロプロピリデン基、シクロブチリデン基、シクロペンチリデン基、シクロヘキシリデン基、シクロヘプチリデン基、4−フルオロシクロヘキシリデン基、2−メチルシクロペンチリデン基、3−メチルシクロヘキシリデン基、4−メチルシクロヘキシリデン基、4−エチルシクロヘキシリデン基、4,4−ジメチルシクロヘキシリデン基、3,5−ジメチルシクロヘキシリデン基、4−tert−ブチルシクロヘキシリデン基、4−ヒドロキシシクロヘキシリデン基、4−メトキシシクロヘキシリデン基、4−メトキシカルボニルシクロヘキシリデン基、2,3,4,5,6−ペンタフルオロシクロヘキシリデン基等が挙げられる。
また、シクロペンチリデン基又はシクロヘキシリデン基にフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、アセチル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル基、2−カルボキシエチル基、メトキシ基、カルバモイル基、メチルチオ基、ジメチルアミノカルボニル基、メチルスルホニル基又はアセチルアミノ基が置換したものが挙げられる。
のグループEにおいて好ましくは、シクロヘキシリデン基である。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環イリデン基」とは、ヘテロ環イリデン基が、上記定義の「グループB」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のヘテロ環イリデン基を含む。
ヘテロ環イリデン基としては、環を構成する原子として、炭素原子の他に、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を有し、環を構成する原子の数が3乃至14であり、飽和環及び不飽和環、単環及び縮合環を含む。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環イリデン基」として具体的には、ジヒドロフラン−3−イリデン基、ピロリジン−3−イリデン基、テトラヒドロピラン−4−イリデン基、ピペリジン−3−イリデン基、ピペリジン−4−イリデン基、1−メチルピペリジン−4−イリデン基、1−エチルピペリジン−4−イリデン基、1−イソプロピルピペリジン−4−イリデン基、1−tert−ブチルピペリジン−4−イリデン基、1−アセチルピペリジン−4−イリデン基、1−メタンスルホニルピペリジン−4−イリデン基、1−メトキシカルボニルピペリジン−4−イリデン基、テトラヒドロチオピラン−4−イリデン基、ピラン−4−イリデン基、1H−ピリジン−4−イリデン基、2,3−ジヒドロ−1H−キノリン−4−イリデン基、4−オキソシクロヘキシリデン基等が挙げられる。
のグループEにおいて好ましくは、1−メチルピペリジン−4−イリデン基、1−エチルピペリジン−4−イリデン基、1−アセチルピペリジン−4−イリデン基、1−メタンスルホニルピペリジン−4−イリデン基、1−メトキシピペリジン−4−イリデン基、及び、1−メトキシカルボニルピペリジン−4−イリデン基である。
「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキリデン基」とは、炭素数1乃至6、好ましくは炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖、好ましくは分岐鎖アルキリデン基が、上記定義の「グループA」から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアルキリデン基を含む。
具体的には、メチリデン基、エチリデン基、プロピリデン基、イソプロピリデン基、ブチリデン基、ペンチリデン基、ジメチルアミノメチリデン基、メトキシカルボニルメチリデン基、2−メトキシエチリデン基、ジアミノメチリデン基等が挙げられる。
のグループEにおいて好ましくは、イソプロピリデン基である。
「グループC」とは、下記(1)乃至(5)の置換基群を示す。
(1)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、
(2)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」、
(3)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基」、
(4)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」、及び、
(5)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」。
「グループF」とは、下記(1)乃至(7)の置換基群を示す。
(1)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、
(2)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」、
(3)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」、
(4)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」、
(5)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基」、
(6)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」、及び、
(7)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキルC1−6アルキル基」。
「グループD」とは、下記(a)乃至(u)の置換基群を示す。
(以下、tは、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数を意味する。)
(a)水素原子、
(b)上記定義の「ハロゲン原子」、
(c)シアノ基、
(d)ニトロ基、
(e)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、
(f)−(CH−ORd1
ここでRd1は、
(1)水素原子、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」、
(3)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基」、又は、
(4)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−ORb1」で挙げられた置換基、トリフルオロメチルオキシ基、メトキシメトキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、4−ピリジルメトキシ基、4−カルボキシベンジルオキシ基、ビニルオキシ基、エチニルオキシ基等)
(g)−(CH−S(O)−Rd2
ここでRd2は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
qは0、1、2又は3である。
(例えば、グループBの「−(CH−SRb1」及び「−(CH−SOb3」で挙げられた置換基、メチルスルフィニル基、スルホ基、トリフリオロメタンスルホニル基、2−(メチルアミノ)エチルスルホニル基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニル基、3−(ジメチルアミノ)プロピルスルホニル基、フェニルスルホニル基、4−トリルスルホニル基、ベンジルスルホニル基等)
(h)−(CH−NRd3d4
ここでRd3及びRd4は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−NRb1b2」で挙げられた置換基、フェニルアミノ基、ベンジルオキシアミノ基、メトキシメチルアミノ基、N−エチル−N−(カルバモイルメチル)アミノ基、N−エチル−N−[2−(アセチルアミノ)エチル]アミノ基、N−[2−アミノ−2−(ジメチルカルバモイル)エチル]−N−エチルアミノ基、N,N−ビス(アミノメチル)アミノ基等)
(i)−(CH−COORd5
ここでRd5は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−COORb1」で挙げられた置換基、トリフルオロメチルオキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、2−モルホリノエトキシカルボニル基、2−(ジメチルアミノ)エトキシカルボニル基等)
(j)−(CH−CONRd6d7
ここでRd6及びRd7は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、
(2)水酸基、
(3)上記定義の「グループFから選ばれる基」、又は、
(4)上記定義の「C1−6アルコキシ基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−CONRb1b2」で挙げられた置換基、ヒドロキシカルバモイル基、メトキシカルバモイル基、フェニルカルバモイル基、ベンジルカルバモイル基、2−モルホリノエチルカルバモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル基、メトキシメチルカルバモイル基等)
(k)−(CH−CORd8
ここでRd8は、上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−CORb1」で挙げられた置換基、トリフルオロアセチル基、メトキシアセチル基、カルボキシアセチル基、ベンゾイル基、フェニルアセチル基、3−(ジメチルアミノ)プロピオニル基、3−モルホリノプロピオニル基等)
(l)−(CH−NRd9CO−Rd10
ここでRd9は、
(1)水素原子、
(2)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、又は、
(3)上記定義の「C1−6アルカノイル基」であり、
d10は、
(1)アミノ基、
(2)上記定義の「C1−6アルキルアミノ基」、又は、
(3)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−NRb1−CORb2」で挙げられた置換基、ウレイド基、3−メチルウレイド基、3−エチルウレイド基、3−イソプロピルウレイド基、3,3−ジメチルウレイド基、3,3−ジエチルウレイド基、3,3−ジイソプロピルウレイド基、3,3−ジ−tert−ブチルウレイド基、3−エチル−3−メチルウレイド基、1,3−ジメチルウレイド基、トリメチルウレイド基、ウレイドメチル基、2−(3,3−ジメチルウレイド)エチル基、ベンゾイルアミノ基、フェニルアセチルアミノ基、トリフルオロアセチルアミノ基、メチルアミノアセチルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基、N−イソプロピル−N−ピバロイルアミノ基、ジメチルアミノアセチルアミノ基、N−(ジメチルアミノアセチル)−N−メチルアミノ基、モルホリノアセチルアミノ基、N−メチル−N−(モルホリノアセチル)アミノ基等)
(m)−(CH−NRd11SO−Rd12
ここでRd11は、
(1)水素原子、
(2)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、又は、
(3)上記定義の「C1−6アルカノイル基」であり、
d12は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−NRb1−SOb3」で挙げられた置換基、トリフルオロメチルスルホニルアミノ基、フェニルスルホニルアミノ基、ベンジルスルホニルアミノ基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニルアミノ基、2−モルホリノエチルスルホニルアミノ基、N−アセチル−N−メタンスルホニルアミノ基、N−ベンジル−N−メタンスルホニルアミノ基等)
(n)−(CH−SO−NRd13d14
ここでRd13及びRd14は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−SONRb1b2」で挙げられた置換基、トリフルオロメチルスルファモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルファモイル基、フェニルスルファモイル基、ベンジルスルファモイル基、2−モルホリノエチルスルファモイル基等)
(o)−(CH−CONRd15−SOd16
ここでRd15及びRd16は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−CONRb1−SOb3」で挙げられた置換基、トリフルオロメチルスルホニルカルバモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニルカルバモイル基、フェニルスルホニルカルバモイル基、ベンジルスルホニルカルバモイル基、2−モルホリノエチルスルホニルカルバモイル基、N−ベンジル−N−(メタンスルホニル)カルバモイル基等)
(p)−(CH−SONRd17−CORd18
ここでRd17は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
d18は、上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−SONRb1−CORb2」で挙げられた置換基、トリフルオロアセチルスルファモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルカルボニルスルファモイル基、ベンゾイルスルファモイル基、フェニルアセチルスルファモイル基、3−モルホリノプロピオニルスルファモイル基、N−アセチル−N−ベンジルスルファモイル基等)
(q)−(CH−NRd19−COORd20
ここでRd19及びRd20は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−NRb1−COORb3」で挙げられた置換基、トリフルオロメチルオキシカルボニルアミノ基、2−(ジメチルアミノ)エトキシカルボニルアミノ基、フェノキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、2−モルホリノエトキシカルボニルアミノ基、N−エトキシカルボニル−N−ベンジルアミノ基等)
(r)−(CH−NRd21−CONRd22d23
ここでRd21、Rd22及びRd23は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−NRb1−CONRb2b4」で挙げられた置換基等)
(s)−(CH−C(=NRd24)NH
ここでd24は、
(1)水素原子、
(2)水酸基、
(3)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、又は、
(4)上記定義の「C1−6アルコキシ基」であり、
(例えば、カルバムイミドイル基、N−ヒドロキシカルバムイミドイル基、N−メチルカルバムイミドイル基、N−メトキシカルバムイミドイル基、N−(2−メトキシエチル)カルバムイミドイル基等)
(t)−(CH−O−(CH−CORd25
ここでRd25は、
(1)アミノ基、
(2)上記定義の「C1−6アルキルアミノ基」、又は、
(3)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」であり、
pは、0又は1乃至6の整数を意味する。
(例えば、カルバモイルメトキシ基、メチルカルバモイルメトキシ基、2−(ジメチルカルバモイル)エトキシ基、2−オキソ−2−(ピリジン−2−イル)エトキシ基、2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ基、2−オキソ−2−(ピペラジン−1−イル)エトキシ基、2−オキソ−2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ基、2−(モルホリン−4−イル)−2−オキソエトキシ基等)
及び、
(u)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」。
「グループE」とは、下記(a)乃至(jj)の置換基群を示す。
(a)上記定義の「ハロゲン原子」、
(b)シアノ基、
(c)ニトロ基、
(d)アジド基、
(e)−OP(=O)(OH)
(f)−ORe1
ここでRe1は、
(1)水素原子、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」、
(3)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基」、又は、
(4)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基」であり、
(例えば、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、メトキシメトキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、4−ピリジルメトキシ基、4−カルボキシベンジルオキシ基、ビニルオキシ基、エチニルオキシ基等)
(g)−S(O)−Re2
ここでRe2は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
qは0、1、2又は3である。
(例えば、メルカプト基、メチルスルファニル基、メタンスルホニル基、エチルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基、メチルスルフィニル基、スルホ基、トリフルオロメタンスルホニル基、2−(メチルアミノ)エチルスルホニル基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニル基、3−(ジメチルアミノ)プロピルスルホニル基、フェニルスルホニル基、4−トリルスルホニル基、ベンジルスルホニル基等)
(h)−NRe3e4
ここでRe3及びRe4は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、
(2)シアノ基、又は、
(3)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ−tert−ブチルアミノ基、N−エチル−N−メチルアミノ基、フェニルアミノ基、ベンジルオキシアミノ基、メトキシメチルアミノ基、N−エチル−N−(カルバモイルメチル)アミノ基、N−エチル−N−[2−(アセチルアミノ)エチル]アミノ基、N−[2−アミノ−2−(ジメチルカルバモイル)エチル]−N−エチルアミノ基、N,N−ビス(アミノメチル)アミノ基等)
(i)−COORe5
ここでRe5は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、トリフルオロメチルオキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、2−モルホリノエトキシカルボニル基、2−(ジメチルアミノ)エトキシカルボニル基等)
(j)−CONRe6e7
ここでRe6及びRe7は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、
(2)水酸基、
(3)上記定義の「グループFから選ばれる基」、又は、
(4)上記定義の「C1−6アルコキシ基」であり、
(例えば、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、イソプロピルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、ジイソプロピルカルバモイル基、ジ−tert−ブチルカルバモイル基、N−エチル−N−メチルカルバモイル基、ヒドロキシカルバモイル基、メトキシカルバモイル基、フェニルカルバモイル基、ベンジルカルバモイル基、2−モルホリノエチルカルバモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル基、メトキシメチルカルバモイル基等)
(k)−CORe8
ここでRe8は、上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、イソブチリル基、ピバロイル基、トリフルオロアセチル基、メトキシアセチル基、カルボキシアセチル基、ベンゾイル基、フェニルアセチル基、3−(ジメチルアミノ)プロピオニル基、3−モルホリノプロピオニル基等)
(l)−NRe9CO−Re10
ここでRe9は、
(1)水素原子、
(2)上記定義の「C1−6アルキル基」、又は、
(3)上記定義の「C1−6アルカノイル基」であり、
e10は、
(1)水素原子、
(2)アミノ基、
(3)上記定義の「C1−6アルキルアミノ基」、
(4)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基」、又は、
(5)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、イソブチリルアミノ基、ピバロイルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基、ウレイド基、3−メチルウレイド基、3−エチルウレイド基、3−イソプロピルウレイド基、3,3−ジメチルウレイド基、3,3−ジエチルウレイド基、3,3−ジイソプロピルウレイド基、3,3−ジ−tert−ブチルウレイド基、3−エチル−3−メチルウレイド基、1,3−ジメチルウレイド基、トリメチルウレイド基、ベンゾイルアミノ基、フェニルアセチルアミノ基、トリフルオロアセチルアミノ基、メチルアミノアセチルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基、N−イソプロピル−N−ピバロイルアミノ基、3−カルボキシ−3−ブテノイルアミノ基等)
(m)−NRe11SO−Re12
ここでRe11は、
(1)水素原子、
(2)上記定義の「C1−6アルキル基」、又は、
(3)上記定義の「C1−6アルカノイル基」であり、
e12は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、メタンスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、イソプロピルスルホニルアミノ基、tert−ブチルスルホニルアミノ基、N−メチル−N−(メタンスルホニル)アミノ基、トリフルオロメチルスルホニルアミノ基、フェニルスルホニルアミノ基、ベンジルスルホニルアミノ基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニルアミノ基、2−モルホリノエチルスルホニルアミノ基、N−アセチル−N−メタンスルホニルアミノ基、N−ベンジル−N−メタンスルホニルアミノ基等)
(n)−SO−NRe13e14
ここでRe13及びRe14は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、スルファモイル基、メチルスルファモイル基、エチルスルファモイル基、イソプロピルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、ジエチルスルファモイル基、ジイソプロピルスルファモイル基、ジ−tert−ブチルスルファモイル基、トリフルオロメチルスルファモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルファモイル基、フェニルスルファモイル基、ベンジルスルファモイル基、2−モルホリノエチルスルファモイル基等)
(o)−CONRe15−SOe16
ここでRe15及びRe16は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、メタンスルホニルカルバモイル基、エチルスルホニルカルバモイル基、イソプロピルスルホニルカルバモイル基、tert−ブチルスルホニルカルバモイル基、N−メチル−N−(メタンスルホニル)カルバモイル基、トリフルオロメチルスルホニルカルバモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニルカルバモイル基、フェニルスルホニルカルバモイル基、ベンジルスルホニルカルバモイル基、2−モルホリノエチルスルホニルカルバモイル基、N−ベンジル−N−(メタンスルホニル)カルバモイル基等)
(p)−SONRe17−CORe18
ここでRe17は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
e18は、上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、アセチルスルファモイル基、プロピオニルスルファモイル基、イソブチリルスルファモイル基、ピバロイルスルファモイル基、N−アセチル−N−メチルスルファモイル基、トリフルオロアセチルスルファモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルファモイル基、ベンゾイルスルファモイル基、フェニルアセチルスルファモイル基、3−モルホリノプロピオニルスルファモイル基、N−アセチル−N−ベンジルスルファモイル基等)
(q)−NRe19−COORe20
ここでRe19及びRe20は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、イソプロピルオキシカルボニルアミノ基、tert−ブトキシカルボニルアミノ基、トリフルオロメチルオキシカルボニルアミノ基、2−(ジメチルアミノ)エチルオキシカルボニルアミノ基、フェノキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、2−モルホリノエトキシカルボニルアミノ基、N−エトキシカルボニル−N−ベンジルアミノ基等)
(r)−NRe21−CONRe22e23
ここでRe21、Re22及びRe23は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、ウレイド基、3−メチルウレイド基、3−エチルウレイド基、3−イソプロピルウレイド基、3,3−ジメチルウレイド基、3,3−ジエチルウレイド基、3,3−ジイソプロピルウレイド基、3,3−ジ−tert−ブチルウレイド基、3−エチル−3−メチルウレイド基、1,3−ジメチルウレイド基、トリメチルウレイド基等)
(s)−NHCO−COORe24
ここでRe24は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、−NHCO−COOH等)
(t)−NHCO−CONRe25e26
ここでRe25及びRe26は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、
(2)水酸基、又は、
(3)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、−NHCO−CONH、−NHCO−CONHCH、−NHCO−CONHOH等)
(u)−CONH−COOH、
(v)
Figure 0004914724
(w)
Figure 0004914724
(x)
Figure 0004914724
(y)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」、
(z)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」、
(aa)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」、
(bb)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキリデン基」、及び
(cc)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環イリデン基」、
さらに、グループEがC6−14アリール基、C3−10シクロアルキル基、又は、ヘテロ環基上の置換基の場合には、
(dd)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、
(ee)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基」、
(ff)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基」、
(gg)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキリデン基」、
(hh)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基」、
(ii)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキルC1−6アルキル基」、又は、
(jj)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」であってもよい。
「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」とは、上記定義の「C6−14アリール基」が、上記定義の「グループD」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアリール基を含む。
具体的には、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、インデニル基、アズレニル基、フルオレニル基、フェナントリル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ニトロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、4−メチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、4−(ヒドロキシメチル)フェニル基、4−(メトキシメチル)フェニル基、4−(2−カルボキシエチル)フェニル基、3−カルボキシフェニル基、4−カルボキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、4−カルバモイルフェニル基、4−メチルチオフェニル基、4−(ジメチルアミノカルボニル)フェニル基、4−メチルスルホニルフェニル基、4−アセチルアミノフェニル基、4−シアノフェニル基、4−アセチルフェニル基、4−アミノフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、4−(メチルスルホニルアミノ)フェニル基、4−メチルスルフィニルフェニル基、4−アミノスルホニルフェニル基、3−ニトロ−4−メトキシフェニル基、4−ニトロ−3−メトキシフェニル基、4−(テトラゾール−5−イル)フェニル基等が挙げられる。
「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」とは、上記定義の「C3−10シクロアルキル基」が、上記定義の「グループD」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のシクロアルキル基を含む。
具体的には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、4−フルオロシクロヘキシル基、2−メチルシクロペンチル基、3−メチルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、4,4−ジメチルシクロヘキシル基、3,5−ジメチルシクロヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、4−ヒドロキシシクロヘキシル基、4−メトキシシクロヘキシル基、2,3,4,5,6−ペンタフルオロシクロヘキシル基、1−アダマンチルメチル基等が挙げられる。
また、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基にフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基、メチル基、tert−ブチル基、カルボキシル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル基、2−カルボキシエチル基、メトキシ基、カルバモイル基、メチルチオ基、ジメチルアミノカルボニル基、メチルスルホニル基又はアセチルアミノ基が置換したものが挙げられる。
「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」とは、上記定義の「ヘテロ環基」が、上記定義の「グループD」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のヘテロ環基を含む。
具体的には、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、3−フルオロピリジン−4−イル基、3−クロロピリジン−4−イル基、4−クロロピリジン−3−イル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、1,3,5−トリアジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、テトラゾリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、フリル基、オキサゾリル基、2−メチルオキサゾール−4−イル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、2−メチルチアゾール−4−イル基、2,5−ジメチルチアゾール−4−イル基、2,4−ジメチルチアゾール−5−イル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロリニル基、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピペリジル基、N−メチルピペリジン−4−イル基、N−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル基、N−アセチルピペリジン−4−イル基、N−メチルスルホニルピペリジン−4−イル基、ピペラジニル基、4−エチルピペラジン−1−イル基、4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル基、4−ジメチルカルバモイルメチルピペラジン−1−イル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、シンノリニル基、ナフチリジニル基、5,6,7,8−テトラヒドロキノリル基、インドリル基、ベンゾイミダゾリル基、インドリニル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、
Figure 0004914724
Figure 0004914724
等が挙げられる。
また、2−ピリジル基の3,4,5又は6位、3−ピリジル基の2,4,5又は6位、4−ピリジル基の2,3,5又は6位、2−チエニル基の3,4又は5位、3−チエニル基の2,4又は5位にフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基、メチル基、tert−ブチル基、カルボキシル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル基、2−カルボキシエチル基、メトキシ基、カルバモイル基、メチルチオ基、ジメチルアミノカルボニル基、メチルスルホニル基、アミノ基又はアセチルアミノ基が置換したものが挙げられる。
「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が、上記定義の「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」で置換されたものである。
具体的にはベンジル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、2−フェニルプロピル基、3−フルオロベンジル基、4−フルオロベンジル基、3−クロロベンジル基、4−クロロベンジル基、2,4−ジクロロベンジル基、3,5−ジクロロベンジル基、4−ブロモベンジル基、4−ニトロベンジル基、ペンタフルオロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−tert−ブチルベンジル基、2−トリフルオロメチルベンジル基、4−トリフルオロメチルベンジル基、4−(ヒドロキシメチル)ベンジル基、4−(メトキシメチル)ベンジル基、4−(2−カルボキシエチル)ベンジル基、3−カルボキシベンジル基、4−カルボキシベンジル基、4−メトキシベンジル基、3,4,5−トリメトキシベンジル基、4−カルバモイルベンジル基、4−メチルチオベンジル基、4−(ジメチルアミノカルボニル)ベンジル基、4−メチルスルホニルベンジル基、4−(アセチルアミノ)ベンジル基、4−シアノベンジル基、4−アセチルベンジル基、4−アミノベンジル基、4−ジメチルアミノベンジル基、4−(メチルスルホニルアミノ)ベンジル基、4−メチルスルフィニルベンジル基、4−アミノスルホニルベンジル基、(3−ニトロ−4−メトキシフェニル)メチル基及び(4−ニトロ−3−メトキシフェニル)メチル基等が挙げられる。
「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が、上記定義の「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」で置換されたものである。
具体的には、2−ピリジルメチル基、3−ピリジルメチル基、2−クロロピリジン−4−イルメチル基、4−ピリジルメチル基、ピロリルメチル基、イミダゾリルメチル基、2−チエニルメチル基、3−チエニルメチル基、2−フリルメチル基、2−オキサゾリルメチル基、5−イソチアゾリルメチル基、2−メチルオキサゾール−4−イルメチル基、2−チアゾリルメチル基、4−チアゾリルメチル基、5−チアゾリルメチル基、2−メチルチアゾール−4−イルメチル基、2−メチルチアゾール−5−イルメチル基、2,5−ジメチルチアゾール−4−イルメチル基、4−メチルチアゾール−2−イルメチル基、2,4−ジメチルチアゾール−5−イルメチル基、2−イソチアゾリルメチル基、2−ピロリニルメチル基、ピロリジニルメチル基、ピペリジルメチル基、4−ピペリジルメチル基、1−メチルピペリジン−4−イルメチル基、4−ヒドロキシピペリジノメチル基、2−(4−ヒドロキシピペリジノ)エチル基、1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イルメチル基、1−アセチルピペリジン−4−イルメチル基、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イルメチル基、ピペラジニルメチル基、モルホリノメチル基、チオモルホリニルメチル基、1−テトラヒドロピラニルメチル基、2−キノリルメチル基、1−イソキノリルメチル基等が挙げられる。
「グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が、上記定義の「グループE」から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアルキル基を含む。
具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、1−ヒドロキシプロパン−2−イル基、1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル基、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル基、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル基、カルボキシメチル基、エトキシカルボニルメチル基、2−カルボキシエチル基、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシエトキシエチル基、エトキシカルボニルメチル基、2−エトキシカルボニルエチル基、2−ジメチルアミノエチル基、カルバモイルメチル基、メチルカルバモイルメチル基、スルホメチル基、スルファモイルメチル基、2−スルファモイルエチル基、メチルスルファモイルメチル基等が挙げられる。
「グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基」とは、上記定義の「C2−6アルケニル基」が、上記定義の「グループE」から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアルケニル基を含む。
具体的には、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、2−イソペンテニル基、3−イソヘキセニル基、4−メチル−3−ペンテニル基等が挙げられる。
「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」とは、上記定義の「C6−14アリール基」が、上記定義の「グループE」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアリール基を含む。
具体的には、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、インデニル基、アズレニル基、フルオレニル基、フェナントリル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ニトロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、4−メチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、4−(ヒドロキシメチル)フェニル基、4−(メトキシメチル)フェニル基、4−(2−カルボキシエチル)フェニル基、3−カルボキシフェニル基、4−カルボキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、4−カルバモイルフェニル基、4−メチルチオフェニル基、4−(ジメチルアミノカルボニル)フェニル基、4−メチルスルホニルフェニル基、4−アセチルアミノフェニル基、4−シアノフェニル基、4−アセチルフェニル基、4−アミノフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、4−(メチルスルホニルアミノ)フェニル基、4−メチルスルフィニルフェニル基、4−アミノスルホニルフェニル基、3−ニトロ−4−メトキシフェニル基、4−ニトロ−3−メトキシフェニル基、4−(テトラゾール−5−イル)フェニル基等が挙げられる。
「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」とは、上記定義の「C3−10シクロアルキル基」が、上記定義の「グループE」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のシクロアルキル基を含む。
具体的には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、1−アダマンチル基、4−フルオロシクロヘキシル基、2−メチルシクロペンチル基、3−メチルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、4,4−ジメチルシクロヘキシル基、3,5−ジメチルシクロヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、4−ヒドロキシシクロヘキシル基、4−メトキシシクロヘキシル基、2,3,4,5,6−ペンタフルオロシクロヘキシル基等が挙げられる。
また、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基にフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基、メチル基、tert−ブチル基、カルボキシル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル基、2−カルボキシエチル基、メトキシ基、カルバモイル基、メチルチオ基、ジメチルアミノカルボニル基、メチルスルホニル基又はアセチルアミノ基が置換したものが挙げられる。
「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」とは、上記定義の「ヘテロ環基」が、上記定義の「グループE」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のヘテロ環基を含む。
具体的には、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、3−フルオロピリジン−4−イル基、3−クロロピリジン−4−イル基、4−クロロピリジン−3−イル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、1,3,5−トリアジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、2−メチルイミダゾール−1−イル基、1,2,4−トリアゾリル基、テトラゾリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、フリル基、オキサゾリル基、2−メチルオキサゾール−4−イル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、2−メチルチアゾール−4−イル基、2,5−ジメチルチアゾール−4−イル基、2,4−ジメチルチアゾール−5−イル基、2−(ジメチルアミノ)チアゾール−4−イル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロリニル基、ピロリジニル基、1−メチルピロリジン−3−イル基、1−アセチルピロリジン−3−イル基、1−メタンスルホニルピロリジン−3−イル基、1−メトキシカルボニルピロリジン−3−イル基、イミダゾリジニル基、ピペリジル基、4−メチルピペリジン−1−イル基、2−メチルピペリジン−1−イル基、3−メチルピペリジン−1−イル基、4−エチルピペリジン−1−イル基、4−プロピルピペリジン−1−イル基、4−イソプロピルピペリジン−1−イル基、4,4−ジメチルピペリジン−1−イル基、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル基、4−トリフルオロメチルピペリジン−1−イル基、4−ヒドロキシピペリジン−1−イル基、3−ヒドロキシピペリジン−1−イル基、4−メトキシピペリジン−1−イル基、3−メトキシピペリジン−1−イル基、4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル基、4−メチレンピペリジン−1−イル基、4−エチリデンピペリジン−1−イル基、4−イソプロピリデンピペリジン−1−イル基、1−メチルピペリジン−4−イル基、1−エチルピペリジン−4−イル基、1−メトキシピペリジン−4−イル基、1−メトキシカルボニルピペリジン−4−イル基、1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル基、1−アセチルピペリジン−4−イル基、1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル基、1−メチルピペリジン−3−イル基、1−エチルピペリジン−3−イル基、1−アセチルピペリジン−3−イル基、1−メタンスルホニルピペリジン−3−イル基、1−メトキシピペリジン−3−イル基、1−メトキシカルボニルピペリジン−3−イル基、1−メチルピペリジン−2−イル基、1−エチルピペリジン−2−イル基、1−アセチルピペリジン−2−イル基、1−メタンスルホニルピペリジン−2−イル基、1−メトキシピペリジン−2−イル基、1−メトキシカルボニルピペリジン−2−イル基、ピペラジニル基、4−メチルピペラジン−1−イル基、4−エチルピペラジン−1−イル基、4−イソプロピルピペラジン−1−イル基、4−メトキシピペラジン−1−イル基、4−フェニルピペラジン−1−イル基、4−ベンジルピペラジン−1−イル基、4−メトキシカルボニルピペラジン−1−イル基、4−エトキシカルボニルピペラジン−1−イル基、4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル基、4−シクロペンチルオキシカルボニルピペラジン−1−イル基、4−アセチルピペラジン−1−イル基、4−イソブチリルピペラジン−1−イル基、4−ベンゾイルピペラジン−1−イル基、4−(2−メトキシアセチル)ピペラジン−1−イル基、4−メチルカルバモイルピペラジン−1−イル基、4−ジメチルカルバモイルピペラジン−1−イル基、4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル基、1,2,3,6−テトラヒドロピリジル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼパニル基、アゾカニル基、アゾナニル基、1,4−ジアゼパニル基、4−メチル−1,4−ジアゼパン−4−イル基、4−エチル−1,4−ジアゼパン−4−イル基、1,4−オキサゼパニル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、シンノリニル基、ナフチリジニル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル基、5,6,7,8−テトラヒドロキノリル基、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル基、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリル基、インドリル基、ベンゾイミダゾリル基、インドリニル基、イソインドリニル基、オクタヒドロインドリル基、オクタヒドロイソインドリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロリル基、
Figure 0004914724
等が挙げられる。
また、2−ピリジル基の3,4,5又は6位、3−ピリジル基の2,4,5又は6位、4−ピリジル基の2,3,5又は6位、2−チエニル基の3,4又は5位、3−チエニル基の2,4又は5位にフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基、メチル基、tert−ブチル基、カルボキシル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル基、2−カルボキシエチル基、メトキシ基、カルバモイル基、メチルチオ基、ジメチルアミノカルボニル基、メチルスルホニル基、アミノ基又はアセチルアミノ基が置換したものが挙げられる。
「カルボン酸等価体」とは、ここでは生物学的等価体を意味し、カルボン酸と同様な極性効果をもつ置換基であればよい。具体的には、
−CONHR105
(ここでR105’は、水酸基、シアノ基、C1−6アルコキシ基、又は、C6−14アリールオキシ基を意味する。)、
−SO106
(ここでR106’は、水酸基、アミノ基、又は、C1−6アルキルアミノ基を意味する。)、−NHCOR107
(ここでR107’は、アミノ基、又は、C1−6アルキルアミノ基を意味する。)、
−P(=O)(OH)(OR109
(ここでR109は、水素原子、又は、上記グループCから選ばれる置換基を意味する。)、
−P(=O)(OH)NR111112
(ここでR111及びR112は、それぞれ独立して、水素原子、又は、上記グループCから選ばれる置換基を意味する。)、
−CONHCO−R113
(ここでR113は、上記グループCから選ばれる置換基を意味する。)、
−CONHSO−R114
(ここでR114は、上記グループCから選ばれる置換基を意味する。)、
−SONHCO−R115
(ここでR115は、上記グループCから選ばれる置換基を意味する。)等の鎖状の置換基、或いは、
Figure 0004914724
(ここで、Eh1は、酸素原子、硫黄原子又はN(−Rh1)を示し、Rh1は、水素原子又はC1−6アルキル基を示し、Eh3は、酸素原子又は硫黄原子を示し、Rh2は、C1−6アルキル基を示し、Rh3は、ハロゲン原子、シアノ基、C1−6アルキル基、トリフルオロメチル基、ホルミル基、クロロカルボニル基、ニトロ基、アセチル基、エトキシカルボニル基、カルバモイル基等の電子吸引基を示す。)等の水素原子供給源を有するヘテロ環基、及び、当該ヘテロ環基に電子吸引基の置換したもの等の環状の置換基が挙げられる。
更に具体的には、
−CONHCN、−CONHOH、−CONHOMe、
−CONHOt−Bu、−CONHOBn、
−SOH、−SONH、−SONHMe、
−NHCONH、−NHCON(Me)
−P(=O)(OH)、−P(=O)(OH)(OEt)、
−P(=O)(OH)NH、−P(=O)(OH)NHMe、
−CONHCOMe、−CONHCOBn、
−CONHSOMe、−CONHSOPr、−CONHSOPh、
Figure 0004914724
−SONHCOMe、−SONHCOPh
(式中、Meはメチル基、Etはエチル基、Prはプロピル基、t−Buはtert−ブチル基、Phはフェニル基、Bnはベンジル基を意味する)、或いは、
Figure 0004914724
Figure 0004914724
等が挙げられる。
カルボン酸等価体として好ましくは、−CONHOt−Bu、−CONHOBn、−SOH、−CONHSOMe、−CONHSOPr、−CONHSOPh、
Figure 0004914724
−SONHCOMe、−SONHCOPh、
Figure 0004914724
である。
一般式[I]において、環Aは、1乃至3個の窒素原子を含む6員芳香族ヘテロ環であってもよい。「1乃至3個の窒素原子を含む6員芳香族ヘテロ環」としては、ピリジン、ピリミジン等が挙げられる。
Qとして好ましくは、−CH−O−#、又は、−CH−N(R)−#であり、特に好ましくは−CH−N(R)−#である。
として好ましくは、カルボキシル基、−CONR1112、−COOR103
Figure 0004914724
又は、
Figure 0004914724
である。
11として好ましくは水素原子、又は、C1−6アルキル基であり、より好ましくは水素原子である。
12として好ましくは水素原子、「グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」、−NR131132、−NHCOOR133、−NHCOR134、−CR135136−L101−R137
Figure 0004914724
又は、
Figure 0004914724
であり、より好ましくは、水素原子、又は、
Figure 0004914724
であり、更に好ましくは、
Figure 0004914724
である。
103として好ましくは、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」、又は、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基」である。
環Dにおける「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」の「ヘテロ環基」として好ましくは、ピロリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、2,6−ジオキソピペラジニル基、又は、2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリニル基である。
環Dにおける「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」の「C6−14アリール基」として好ましくは、フェニル基である。
環D及び環DにおけるグループEとして好ましくは、水酸基、カルボキシル基、又は、カルボキシル基で置換されてもよいC2−6アルケニル基である。
131、R132、R133及びR134として好ましくは、それぞれ独立して、水素原子、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」、又は、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基」である。
更に好ましくは、R131及びR132は、C1−6アルキル基であり、R133は、C6−14アリールC1−6アルキル基であり、R134は、カルボキシル基で置換されてもよいC6−14アリール基である。
135及びR136として好ましくは、それぞれ独立して、水素原子、−COOR142、−CONR143144、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、又は、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」であり、或いは、R135及びR136が、互いに結合して、それらが結合する炭素原子と共に「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」を形成してもよい。
142として好ましくは、水素原子、又は、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」である。更に好ましくは、R142は、水素原子、又は、C1−6アルキル基である。
143及びR144として好ましくは、それぞれ独立して、水素原子、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」、又は、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」である。更に好ましくは、R143は、水素原子であり、R144は、水素原子、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」、又は、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」である。R144が示す「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」として好ましくは、水酸基及び−NRa1a2(ここでRa1及びRa2は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1−6アルキル基である。)から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基である。R144が示す「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」の「ヘテロ環基」として好ましくは、ピリジル基である。R144が示す「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」の「ヘテロ環」部分として好ましくは、モルホリニル基、ピロリジニル基、又は、ピリジル基である。
135及びR136が示す「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」の「ヘテロ環基」として好ましくは、チアゾリル基、又は、ピリジル基である。
135及びR136が、互いに結合して、それらが結合する炭素原子と共に形成する「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」の「C3−10シクロアルキル基」として好ましくは、「C3−7シクロアルキル基」であり、更に好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、又は、シクロヘキシル基である。
101として好ましくは、結合、又は、メチレンである。
137として好ましくは、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」、又は、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」である。
137が示す「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」の「C6−14アリール基」として好ましくは、フェニル基である。
137が示す「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」の「ヘテロ環基」として好ましくは、インドリル基、2−オキソ−2H−クロメニル基、ベンゾ[1,3]ジオキソラニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾチアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラゾリル基、4−オキソ−1H−キノリニル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、又は、チアゾリル基であり、更に好ましくは、インドリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾフラニル基、又は、ベンゾチエニル基であり、特に好ましくは、インドリル基である。
138及びR139として好ましくは、それぞれ独立して、水素原子、又は、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」であり、或いは、R138及びR139が、互いに結合して、それらが結合する炭素原子と共に「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」、又は、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」を形成してもよい。
138及びR139が、互いに結合して、それらが結合する炭素原子と共に形成する「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」の「C3−10シクロアルキル基」として好ましくは、「C3−7シクロアルキル基」であり、更に好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、又は、シクロヘキシル基である。
138及びR139が、互いに結合して、それらが結合する炭素原子と共に形成する「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」の「ヘテロ環基」として好ましくは、「酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至3個のヘテロ原子を含む4,5又は6員ヘテロ環基」であり、更に好ましくは、ピペリジル基、ピロリジニル基、テトラヒドロピラニル基、又は、テトラヒドロチオピラニル基である。
特に好ましくは、R138及びR139が、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1−6アルキル基であり、或いは、R138及びR139が、互いに結合して、それらが結合する炭素原子と共にシクロブチル基、又は、シクロペンチル基を形成する。
140及びR141として好ましくは、水素原子である。
102として好ましくは、結合、又は、ビニレンであり、より好ましくは、結合である。
103として好ましくは、結合である。
104として好ましくは、プロピレンである。
環Dとして好ましくは、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」、又は、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」であり、より好ましくは、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」である。
環Dが示す「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」の「C6−14アリール基」として好ましくは、フェニル基である。
環Dが示す「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」の「ヘテロ環基」として好ましくは、インドリル基、2−オキソ−2H−クロメニル基、ベンゾ[1,3]ジオキソラニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾチアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラゾリル基、4−オキソ−1H−キノリニル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、又は、チアゾリル基であり、更に好ましくは、インドリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾフラニル基、又は、ベンゾチエニル基であり、特に好ましくは、インドリル基である。
環Dとして好ましくは、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」、又は、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」である。
環Dとして好ましくは、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」である。
環D及び環Dが示す「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」の「C3−10シクロアルキル基」として好ましくは、シクロヘキシル基である。
環D及び環Dが示す「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」の「ヘテロ環基」として好ましくは、ピペリジル基、又は、ピロリジニル基である。
環D及び環Dが示す「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」の「C6−14アリール基」として好ましくは、フェニル基である。
137、環D、環D及び環DにおけるグループEとして好ましくは、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アジド基、−OP(=O)(OH)、−ORe1、−S(O)−Re2、−NRe3e4、−COORe5、−CONRe6e7、−CORe8、−NRe9CO−Re10、−NRe11SO−Re12、−NRe21−CONRe22e23、−NHCO−COORe24、−NHCO−CONRe25e26、−CONH−COOH、
Figure 0004914724
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基」、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基」、又は、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基」であり、更に好ましくは、カルボキシル基、−ORe1(ここでRe1は、水素原子、又は、カルボキシル基で置換されたC1−6アルキル基である。)、カルボキシル基で置換されたC1−6アルキル基、又は、カルボキシル基で置換されたC2−6アルケニル基であり、特に好ましくは、カルボキシル基、水酸基、−OCHCOOH、−CH=CH−COOH、又は、−CHCHCOOHである。
好ましくは、R12は、
Figure 0004914724
である。
ここで好ましくは、R12aは、水素原子、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む5乃至10員ヘテロ環基(ここで当該ヘテロ環基は、−CH、−CF、−OH、−CHCOOH、−COOH、−NHCH(CH、−NHCOCH、−NH、−NHCH、及び、−N(CHからなる群より選ばれる1乃至4個の置換基で置換されてもよい。)、−COOH、−COO(C1−6アルキル)、−CONH、−COCH、−(CHp1COOH(ここでp1は1乃至4の整数である。)、ベンジルオキシ、−CH−(C6−14アリール)−COOH、ピリジルカルバモイル、ピリジルメチルカルバモイル、及び、−CONH−(C2−4アルキル)−N(CHから選ばれる。
より好ましくは、R12aは−COOR12g、−CONHR12f、又は、
Figure 0004914724
である。
ここで好ましくは、R12eは水素原子、C1−6アルキル基、アミノ基、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)、又は、−NHCO(C1−6アルキル)である。
好ましくは、R12fは、水素原子、ヘテロ環C1−6アルキル基(ここで当該ヘテロ環は、モルホリニル、ピロリジニル、及び、N−メチルピロリジニルから選ばれる。)、−(C1−6アルキル)−N(CH、−(C1−6アルキル)−OH、−CH(CHOH)、又は、−CHCH(OH)CHOHである。より好ましくは、R12fは水素原子である。
好ましくは、R12gは、水素原子、又は、C1−6アルキル基である。より好ましくは、R12gは、水素原子、又は、−CHである。
好ましくは、R12bは、水素原子、水酸基、アミノ基、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む5乃至10員ヘテロ環基(ここで当該ヘテロ環基は水酸基で置換されてもよい。)、−COOH、−CH、−CF、−CHCOOH、−O(C1−6アルキル)−COOH、−NHCOCOOH、−NHSOCH、−NHSOCF
Figure 0004914724
から選ばれる。より好ましくは、R12bは、−OCHCOOH、又は、水酸基である。
好ましくは、R12cは、水素原子、C1−6アルキル基、及び、−(CHp1COOH(ここでp1は1乃至4の整数である。)から選ばれる。より好ましくは、R12cは、水素原子、−CH、又は、−CHCOOHである。
好ましくは、R12dは、水素原子、又は、C1−6アルキル基である。より好ましくは、R12dは、水素原子、又は、−CHである。更に好ましくは、R12dは、水素原子である。
また、好ましくは、R12
Figure 0004914724
である。
ここで、R12aは前記定義の通りである。
好ましくは、R12jは、C1−6アルコキシ基、水酸基、−O(C1−6アルキル)−COOH、C1−6アルキル基、ハロゲン原子、−(C2−6アルケニル)−COOH、−(C1−6アルキル)−OH、−COOH、又は、アジド基である。
好ましくは、R12kは、水酸基、−(CHp1COOH(ここでp1は1乃至4の整数である。)、アミノ基、C1−6アルコキシ基、−NHCOCOOH、−NH(C1−6アルキル)−COOH、−O(C1−6アルキル)−COOH、−COOH、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロ環基(当該5又は6員ヘテロ環基は、−CH、−CF、−OH、−CHCOOH、及び、−COOHからなる群より選ばれる1乃至4個の置換基で置換されてもよい。)、−O(C1−6アルキル)−COOH、
Figure 0004914724
−NHCONH、−NHCN、−NHCHO、−NHSOCF、−NHCOCH、−NHSOCH、−CONH、−(C3−10シクロアルキル)−COOH、−(C2−6アルケニル)−COOH、又は、−NHCOCHCH(OH)COOHである。
好ましくは、R12iは−O(C1−6アルキル)−COOH、C1−6アルキル基、又は、ハロゲン原子である。
好ましくは、m1は0又は1乃至4の整数である。より好ましくは、m1は1である。
また、好ましくは、R12は、
Figure 0004914724
である。ここで、R12kは前記定義の通りである。
好ましくは、R12mは、水素原子、又は、水酸基である。
好ましくは、R12pは、水素原子、ハロゲン原子、又は、C1−6アルキル基である。
好ましくは、R12rは、水素原子、ハロゲン原子、又は、C1−6アルキル基である。
また、好ましくは、R12は、
Figure 0004914724
である。ここで好ましくは、R120は、水酸基、又は、−O(C1−6アルキル)−COOHである。
また、好ましくは、R12は、
Figure 0004914724
である。ここで、R12aは前記定義の通りである。
好ましくは、Jは、S、又は、N(C1−6アルキル)である。更に好ましくは、Jは、S、又は、N(CH)である。
好ましくは、R12nは、水素原子、又は、アミノ基である。
また、更に好ましくは、R12は、
Figure 0004914724
(ここでR12bは、前記定義の通りである。)である。
また、更に好ましくは、R12は、
Figure 0004914724
(ここでR12b及びR12cは、前記定義の通りである。)である。
また、更に好ましくは、R12は、
Figure 0004914724
(ここでR12j及びR12kは、前記定義の通りである。)である。
また好ましくは、R12は、
Figure 0004914724
である。
ここでR138及びR139は、それぞれ独立して、水素原子、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基」、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」、又は、
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキルC1−6アルキル基」であり;或いは、R138及びR139は、互いに結合して、それらが結合する炭素原子と共に、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基」、又は、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」を形成する。
ここでグループAから選ばれる置換基として好ましくは、ハロゲン原子、−ORa1、−NRa1a2、−COORa1、−CONRa1a2、及び、−CORa1(ここでRa1及びRa2は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1−6アルキル基である。)から選ばれる1乃至3個の置換基であり、
グループBから選ばれる置換基として好ましくは、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、−ORb1、−NRb1b2、−COORb1、−CONRb1b2、−CORb1、及び、−SOb3(ここでRb1及びRb2は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1−6アルキル基であり、Rb3は、C1−6アルキル基である。)から選ばれる1乃至5個の置換基である。
好ましくは、R140は、水素原子である。
好ましくは、環Dは、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」、又は、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」である。
ここでグループEから選ばれる置換基として好ましくは、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
アジド基、
−ORe1
(ここでRe1は、水素原子、又は、カルボキシル基で置換されてもよいC1−6アルキル基である。)、
−S(O)−Re2
(ここでRe2は、水素原子、又は、カルボキシル基で置換されてもよいC1−6アルキル基であり、qは0、1、2又は3である。)、
−NRe3e4
(ここでRe3及びRe4は、独立して、水素原子、C1−6アルキル基、又は、グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基である。)、
−COORe5
(ここでRe5は、水素原子、又は、C1−6アルキル基である。)、
−CONRe6e7
(ここでRe6及びRe7は、それぞれ独立して、水素原子、又は、カルボキシル基で置換されてもよいC1−6アルキル基である。)、
−NRe9CO−Re10
(ここでRe9は、水素原子、又は、C1−6アルキル基であり、Re10は、水素原子、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、又は、C1−6アルキル基である。)、
−SO−NRe13e14
(ここでRe13及びRe14は、水素原子、又は、C1−6アルキル基である。)、
−NRe21−CONRe22e23
(ここでRe21、Re22及びRe23は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1−6アルキル基である。)、
−NHCO−COORe24
(ここでRe24は、水素原子、又は、C1−6アルキル基である。)、
−NHCO−CONRe25e26
(ここでRe25及びRe26は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、又は、C1−6アルキル基である。)、
グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基、
グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基、
グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、
グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基、
グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基、
グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキルC1−6アルキル基、及び、
グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基から選ばれる1乃至5個の置換基である。
ここでグループAから選ばれる置換基として好ましくは、ハロゲン原子、シアノ基、−ORa1、−NRa1a2、−COORa1、−CONRa1a2、SONRa1a2、及び、−NHCORa1(ここでRa1及びRa2は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1−6アルキル基である。)から選ばれる1乃至3個の置換基であり、
グループBから選ばれる置換基として好ましくは、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、−(CH−ORb1、−(CH−NRb1b2、−(CH−COORb1、−(CH−CONRb1b2、−(CH−SONRb1b2、及び、−(CH−NRb1−CORb2(ここでRb1及びRb2は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1−6アルキル基であり、rは0又は1乃至6の整数である。)から選ばれる1乃至5個の置換基である。
として、より好ましくは、カルボキシル基、−CONR1112、又は、−COOR103であり、更に好ましくは、カルボキシル基、又は、−CONR1112である。
11として、好ましくは、水素原子である。
12として、好ましくは、水素原子、又は、
Figure 0004914724
であり、更に好ましくは、
Figure 0004914724
である。
138及びR139は、好ましくは、互いに結合して、それらが結合する炭素原子と共にグループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−10シクロアルキル基を形成する。「C3−10シクロアルキル基」として、好ましくは、「C3−7シクロアルキル基」であり、より好ましくは、シクロブチル基である。
102及びL103として、好ましくは、結合である。
140として、好ましくは、水素原子である。
環Dとして、好ましくは、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」である。「C6−14アリール基」として、好ましくは、フェニル基である。グループEから選ばれる置換基として、好ましくは、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基」であり、より好ましくは、−COOHで置換されたC2−6アルケニル基(好ましくはビニル基)である。
として、具体的には、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル基、(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)カルバモイル基、カルボキシメチルカルバモイル基、N−カルボキシメチル−N−メチルカルバモイル基、(1−カルボキシ−3−メチルブチル)カルバモイル基、(1−カルボキシ−2−メトキシエチル)カルバモイル基、(1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル基、(1−カルボキシ−2−ジメチルアミノエチル)カルバモイル基、5−カルボキシペンチルカルバモイル基、(1−カルボキシ−1,3−ジメチルブチル)カルバモイル基、(1−カルボキシ−2−メチル−2−メチルチオプロピル)カルバモイル基、(1−カルボキシ−2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル基であり、特に好ましくはカルボキシル基である。
は、カルボキシル基と生物学的に等価な置換基である「カルボン酸等価体」であってもよく、具体的な「カルボン酸等価体」としては、前述の置換基等が挙げられる。
更に、Rの例としては、
Figure 0004914724
で表される基であって、R12が以下の式から選ばれるものが挙げられる。
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
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更に、Rの他の例としては、以下の式から選ばれる基が挙げられる。
Figure 0004914724
の好ましい例としては、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、カルバモイル基、
Figure 0004914724
等が挙げられる。
として好ましくは、水素原子、「グループEから選ばれる基」、「グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、
Figure 0004914724
であり、更に好ましくは、水素原子、「グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、又は、
Figure 0004914724
であり、特に好ましくは、
Figure 0004914724
である。
及びLとして好ましくは、それぞれ独立して、結合、C1−6アルキレン、−(CHu1−NRL1−(CHv1−、−(CHu1−CO−(CHv1−、又は、−(CHu1−CONRL2−(CHv1−であり、更に好ましくはC1−6アルキレン、又は、−(CHu1−CO−(CHv1−であり、特に好ましくはC1−6アルキレンである。
u1、及び、v1として好ましくは、それぞれ独立して、0又は1乃至3の整数であり、更に好ましくは0又は1であり、特に好ましくはu1が1であり、v1が0である。
L1として好ましくは、水素原子であり、
環D及び環Dとして好ましくは、それぞれ独立して、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」、又は、「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」である。
環D及び環Dにおける「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」の「C6−14アリール基」として好ましくは、フェニル基である。
環D及び環Dにおける「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」の「ヘテロ環基」として好ましくは、ピロリジニル基、2−オキソピロリジニル基、ピリジル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、1,1−ジオキソモルホリニル基、アゼパニル基、1,4−ジアゼパニル基、1,4−オキサゼパニル基、又は、アゾカニル基であり、より好ましくは、ピペリジル基、ピペラジニル基、1,4−オキサゼパニル基、又は、アゾカニル基である。
におけるグループEとして好ましくは、「−COORe5」であり、グループEが環D及び環D上の置換基である場合には、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」であってよい。
におけるグループEにおいて、
e5として好ましくは、水素原子、又は、C1−6アルキル基であり、
グループEが環D及び環D上の置換基である場合の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」として好ましくは、「−ORe1」で置換されてもよいC1−6アルキル基であり、より好ましくはC1−6アルコキシ基で置換されてもよいC1−6アルキル基である。
として具体的には、水素原子、フェニルスルホニル基、ベンジルオキシカルボニル基、ジメチルカルバモイル基、アセチル基、アリル基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、シクロヘキシル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、シアノメチル基、ニトロメチル基、2−(2−メトキシエトキシ)エチル基、ピバロイルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、3−(3−メチルウレイド)プロピル基、2−(メチルカルバモイルオキシ)エチル基、2−(メチルスルファニル)エチル基、2−(メタンスルホニル)エチル基、2−(メチルスルファモイル)エチル基、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル基、メタンスルホニルカルバモイルメチル基、3−(ジメチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル基、カルバモイルメチル基、メチルカルバモイルメチル基、イソプロピルカルバモイルメチル基、ジメチルカルバモイルメチル基、2−(ジメチルカルバモイル)エチル基、3−(ジメチルカルバモイル)プロピル基、イソブチルカルバモイルメチル基、(1−エチルプロピル)カルバモイルメチル基、tert−ブチルカルバモイルメチル基、(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイルメチル基、(3,3−ジメチルブチル)カルバモイルメチル基、(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイルメチル基、メトキシカルバモイルメチル基、2−メトキシエチルカルバモイルメチル基、3−メトキシプロピルカルバモイルメチル基、2−(メチルスルファニル)エチルカルバモイルメチル基、カルボキシメチルカルバモイルメチル基、2−カルボキシエチルカルバモイルメチル基、3−カルボキシプロピルカルバモイルメチル基、カルバモイルメチルカルバモイルメチル基、2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイルメチル基、N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−メチルカルバモイルメチル基、N−(2−メトキシエチル)−N−メチルカルバモイルメチル基、3−(ジメチルアミノ)プロピルカルバモイルメチル基、2−(アセチルアミノ)エチルカルバモイルメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−メトキシエチル基、2−(ジメチルアミノ)エチル基、カルボキシメチル基、2−(アセチルアミノ)エチル基、3−(アセチルアミノ)プロピル基、2−(メタンスルホニルアミノ)エチル基、3−(メタンスルホニルアミノ)プロピル基、2−[N−(メタンスルホニル)−N−メチルアミノ]エチル基、3−(アセチルスルファモイル)プロピル基、2−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)エチル基、2−(2−メトキシエトキシ)エチルカルバモイルメチル基、2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エチル基、2−(4−メチルフェノキシ)エチル基、3−(4−クロロフェニルアミノ)プロピル基、2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)エチル基、シクロプロピルカルバモイルメチル基、シクロブチルカルバモイルメチル基、シクロペンチルカルバモイルメチル基、シクロヘキシルカルバモイルメチル基、フェニルカルバモイルメチル基、ベンジルカルバモイルメチル基、フェネチルカルバモイルメチル基、N−ベンジル−N−メチルカルバモイルメチル基、3−フェニルプロピルカルバモイルメチル基、4−フェニルブチルカルバモイルメチル基、2−(3−クロロベンジルオキシ)エチル基、3−(4−メチルベンジルスルファニル)プロピル基、2−(フェニルアセチルアミノ)エチル基、2−ピリジルメチルカルバモイルメチル基、3−ピリジルメチルカルバモイルメチル基、4−ピリジルメチルカルバモイルメチル基、2−(ピリジン−2−イル)エチルカルバモイルメチル基、2−(ピリジン−3−イル)エチルカルバモイルメチル基、2−(ピリジン−4−イル)エチルカルバモイルメチル基、N−メチル−N−(ピリジン−2−イルメチル)カルバモイルメチル基、N−メチル−N−[2−(ピリジン−2−イル)エチル]カルバモイルメチル基、3−(イミダゾール−1−イル)プロピルカルバモイルメチル基、ベンゾイルメチル基、2−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)−2−オキソエチル基、2−(3−メチルイソオキサゾール−4−イル)−2−オキソエチル基、2−オキソ−2−(ピロリジン−1−イル)エチル基、2−(3−メトキシピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(2−カルボキシピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−オキソ−2−ピペリジノエチル基、2−モルホリノ−2−オキソエチル基、2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(4−エチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(3−メトキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジン−1−イル]−2−オキソエチル基、2−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]−2−オキソエチル基、2−オキソ−2−(4−オキソピペリジン−1−イル)エチル基、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(4−フェニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(4−カルボキシピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(4−エトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−[4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−2−オキソエチル基、2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−オキソ−2−(チオモルホリン−4−イル)エチル基、2−オキソ−2−(1−オキソチオモルホリン−4−イル)エチル基、2−(1,1−ジオキソチオモルホリン−4−イル)−2−オキソエチル基、2−(アゼパン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(1,4−オキサゼパン−4−イル)−2−オキソエチル基、2−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−オキソエチル基、4−モルホリノ−4−オキソブチル基、4−(4−エチルピペラジン−1−イル)−4−オキソブチル基、2−(チオフェン−2−イルカルボニルアミノ)エチル基、2−ピペリジノエチルカルバモイルメチル基、2−モルホリノエチルカルバモイルメチル基、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチルカルバモイルメチル基、3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピルカルバモイルメチル基、2−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)エチルカルバモイルメチル基が挙げられる。
また、Rの具体例として、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、2−メトキシベンジル基、2−(ジメチルアミノ)ベンジル基、3−メトキシベンジル基、3−(ジメチルアミノ)ベンジル基、3−フェノキシベンジル基、4−フルオロベンジル基、4−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−ヒドロキシベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−シアノベンジル基、4−(ジメチルアミノ)ベンジル基、4−(メチルカルバモイル)ベンジル基、4−メタンスルホニルベンジル基、2−ピリジルメチル基、3−ピリジルメチル基、4−ピリジルメチル基、6−アミノピリジン−3−イルメチル基、6−アセチルアミノピリジン−3−イルメチル基、2−(ピロリジン−1−イル)エチル基、2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル基、2−ピペリジノエチル基、2−(ピペラジシ−1−イル)エチル基、2−(4−メチルピペリジン−1−イル)エチル基、2−(4−エチルピペリジン−1−イル)エチル基、2−(1−エチルピペリジン−4−イル)エチル基、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エチル基、2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)エチル基、2−(4−フェノキシピペリジン−1−イル)エチル基、2−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]エチル基、2−(1−アセチルピペリジン−4−イル)エチル基、2−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]エチル基、2−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル)エチル基、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル基、2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル基、2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)エチル基、2−(4−フェニルピペラジン−1−イル)エチル基、2−[4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]エチル基、2−(4−ベンゾイルピペラジン−1−イル)エチル基、2−(4−ジメチルカルバモイルピペラジン−1−イル)エチル基、2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)エチル基、2−モルホリノエチル基、2−(チオモルホリン−4−イル)エチル基、2−(アゼパン−1−イル)エチル基、2−(1,4−オキサゼパン−4−イル)エチル基、2−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)エチル基、3−モルホリノプロピル基、4−モルホリノブチル基、1−メチルイミダゾール−2−イルメチル基、4−tert−ブチルチアゾール−2−イルメチル基、2−メチルチアゾール−4−イルメチル基、3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イルメチル基、5−メチルイソオキサゾール−3−イルメチル基、[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメチル基、4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イルメチル基、4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメチル基、1−メチル−1H−テトラゾール−5−イルメチル基、2−メチルピリミジン−5−イルメチル基、5−メチルチオフェン−2−イルメチル基、2,5−ジメチルオキサゾール−4−イルメチル基、5−メチル−4−メチルカルバモイルオキサゾール−2−イルメチル基、2−メトキシメチル−5−メチルオキサゾール−4−イルメチル基、2−(2−ジメチルアミノチアゾール−4−イル)エチル基、2−フェニル−4−メチルチアゾール−5−イルメチル基、5−(ジメチルアミノメチル)−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメチル基、5−(アセチルアミノメチル)−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメチル基、2−(ジメチルカルバモイルメチル)−2H−テトラゾール−5−イルメチル基、1−メチルインドール−3−イルメチル基、フェニルピリジン−2−イルメチル基、ベンズヒドリルカルバモイルメチル基、4−スチリルベンジル基、2−(2−モルホリノ−2−オキソエトキシ)エチル基、2−オキソ−2−[4−(ピペリジノアセチル)ピペラジノ]エチル基、2−オキソ−2−[4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル]エチル基、2−(2−フェノキシエチルアミノ)エチル基、4−(モルホリノカルボニル)ベンジル基、3−(3−モルホリノフェニル)プロピル基、3−エチニルオキシベンジル基、2−{N−[3−(ジメチルアミノアセチルアミノ)ベンジル]−N−メチルアミノ}エチル基、2−(ジベンジルアミノ)エチルカルバモイルメチル基、4−(2−ジベンジルアミノメチル)シクロヘキシルメチル基、2−(モルホリノアセチルアミノ)エトキシカルボニルメチル基、3−{1−[2−(2−メトキシエトキシ)フェニルアセチル]ピペリジン−4−イルメチルカルバモイル}ベンジル基、2−(2−モルホリノエトキシ)−5−{N−メチル−N−[4−(4−ニトロフェニルスルホニル)ベンゾイル]アミノ}ベンジル基、2−[N−(2−ピリジルメチル)アミノ]エチル基、2−[N−(2−メトキシエチル)−N−メチルアミノ]エチル基が挙げられる。
また、Rの具体例として、
3−オキソ−3−ピペリジノプロピル基、
3−モルホリノ−3−オキソプロピル基、
3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル基、
3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル基、
3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル基、
3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル基、
3−(4−メトキシピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル基、
3−(4−メトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル基、
3−ピペリジノプロピル基、
3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピル基、
3−(4−エチルピペラジン−1−イル)プロピル基、
3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロピル基、
3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)プロピル基、
3−(4−メトキシピペラジン−1−イル)プロピル基、
3−(4−メトキシカルボニルピペラジン−1−イル)プロピル基、
(テトラヒドロピラン−4−イル)メチル基、
2−(テトラヒドロピラン−4−イル)エチル基、
(1−メチルピペリジン−4−イル)メチル基、
(1−エチルピペリジン−4−イル)メチル基、
(1−アセチルピペリジン−4−イル)メチル基、
(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル)メチル基、
(1−メトキシピペリジン−4−イル)メチル基、
(1−メトキシカルボニルピペリジン−4−イル)メチル基、
2−(テトラヒドロピラン−3−イル)エチル基、
2−(1−メチルピペリジン−3−イル)エチル基、
2−(1−エチルピペリジン−3−イル)エチル基、
2−(1−アセチルピペリジン−3−イル)エチル基、
2−(1−メタンスルホニルピペリジン−3−イル)エチル基、
2−(1−メトキシピペリジン−3−イル)エチル基、
2−(1−メトキシカルボニルピペリジン−3−イル)エチル基、
(テトラヒドロピラン−3−イル)メチル基、
(1−メチルピペリジン−3−イル)メチル基、
(1−エチルピペリジン−3−イル)メチル基、
(1−アセチルピペリジン−3−イル)メチル基、
(1−メタンスルホニルピペリジン−3−イル)メチル基、
(1−メトキシピペリジン−3−イル)メチル基、
(1−メトキシカルボニルピペリジン−3−イル)メチル基、
2−(テトラヒドロピラン−2−イル)エチル基、
2−(1−メチルピペリジン−2−イル)エチル基、
2−(1−エチルピペリジン−2−イル)エチル基、
2−(1−アセチルピペリジン−2−イル)エチル基、
2−(1−メタンスルホニルピペリジン−2−イル)エチル基、
2−(1−メトキシピペリジン−2−イル)エチル基、
2−(1−メトキシカルボニルピペリジン−2−イル)エチル基、
(テトラヒドロピラン−2−イル)メチル基、
(1−メチルピペリジン−2−イル)メチル基、
(1−エチルピペリジン−2−イル)メチル基、
(1−アセチルピペリジン−2−イル)メチル基、
(1−メタンスルホニルピペリジン−2−イル)メチル基、
(1−メトキシピペリジン−2−イル)メチル基、
(1−メトキシカルボニルピペリジン−2−イル)メチル基、
2−(2−オキソピペリジン−1−イル)エチル基、
2−(3−オキソモルホリン−4−イル)エチル基、
2−(4−メチル−2−オキソピペラジン−1−イル)エチル基、
2−(4−エチル−2−オキソピペラジン−1−イル)エチル基、
2−(4−アセチル−2−オキソピペラジン−1−イル)エチル基、
2−(4−メタンスルホニル−2−オキソピペラジン−1−イル)エチル基、
2−(4−メトキシ−2−オキソピペラジン−1−イル)エチル基、
3−(4−メトキシカルボニル−2−オキソピペラジン−1−イル)エチル基、
2−(4−エチリデンピペリジン−1−イル)エチル基、
2−(4−メチレンピペリジン−1−イル)エチル基、
2−(4−イソプロピリデンピペリジン−1−イル)エチル基、
2−(1−メチルピペリジン−4−イリデン)エチル基、
2−(1−エチルピペリジン−4−イリデン)エチル基、
2−(1−アセチルピペリジン−4−イリデン)エチル基、
2−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イリデン)エチル基、
2−(1−メトキシピペリジン−4−イリデン)エチル基、
2−(1−メトキシカルボニルピペリジン−4−イリデン)エチル基、
2−シクロヘキシルオキシエチル基、
2−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)エチル基、
2−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)エチル基、
2−(1−エチルピペリジン−4−イルオキシ)エチル基、
2−(1−アセチルピペリジン−4−イルオキシ)エチル基、
2−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イルオキシ)エチル基、
2−(1−メトキシピペリジン−4−イルオキシ)エチル基、
2−(1−メトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)エチル基、
2−イソプロポキシエチル基、
2−(2−チアゾリル)エチル基、
2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)エチル基、
2−(2−ピリジル)エチル基、
2−(3−ピリジル)エチル基、
2−(4−ピリジル)エチル基、
2−(2−ジメチルアミノチアゾール−4−イル)エチル基、
(2−チアゾリル)メチル基、
(2−メチルイミダゾール−1−イル)メチル基、
(2−ピリジル)メチル基、
(3−ピリジル)メチル基、
(4−ピリジル)メチル基、
(2−ジメチルアミノチアゾール−4−イル)メチル基、
2−(4−エチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−オキソエチル基、
2−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、
2−(3−メトキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、
2−(3−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、
2−(アゾカン−1−イル)−2−オキソエチル基、
2−(アゾナン−1−イル)−2−オキソエチル基、
2−オキソ−2−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル)エチル基、2−オキソ−2−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)エチル基、
2−(オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−2−イル)−2−オキソエチル基、
2−オキソ−2−(4−トリフルオロメチルピペリジン−1−イル)エチル基、
2−オキソ−2−(4−プロピルピペリジン−1−イル)エチル基、
2−(4−イソプロピルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、
2−(4,4−ジメチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、
2−オキソ−2−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)エチル基、
2−オキソ−2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)エチル基、
2−(イソインドリン−2−イル)−2−オキソエチル基、
2−(オクタヒドロイソインドール−2−イル)−2−オキソエチル基、
1−アダマンチルカルバモイルメチル基、
2−(2−メチルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、
ジエチルカルバモイルメチル基、
ジイソプロピルカルバモイルメチル基、
2−(4−エチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)エチル基、
2−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エチル基、
2−(3−メトキシピペリジン−1−イル)エチル基、
2−(3−メチルピペリジン−1−イル)エチル基、
2−[3−(2−メトキシエチル)ピペリジン−1−イル]エチル基、
2−(アゾカン−1−イル)エチル基、
2−(アゾナン−1−イル)エチル基、
2−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル)エチル基、
2−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)エチル基、
2−(オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−2−イル)エチル基、
2−(4−トリフルオロメチルピペリジン−1−イル)エチル基、
2−(4−プロピルピペリジン−1−イル)エチル基、
2−(4−イソプロピルピペリジン−1−イル)エチル基、
2−(4,4−ジメチルピペリジン−1−イル)エチル基、
2−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)エチル基、
2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)エチル基、
2−(イソインドリン−2−イル)エチル基、
2−(オクタヒドロイソインドール−2−イル)エチル基、
2−(1−アダマンチルアミノ)エチル基、
2−(2−メチルピペリジン−1−イル)エチル基、
2−(ジエチルアミノ)エチル基、
2−(ジイソプロピルアミノ)エチル基、
2−(4−メトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、
2−(4−メチルカルバモイルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、
2−[4−(2−メトキシアセチル)ピペラジン−1−イル]−2−オキソエチル基、
2−(4−シクロペンチルオキシカルボニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、
2−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、
2−(4−イソブチリルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、
2−(4−メトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル基、
2−(4−メチルカルバモイルピペラジン−1−イル)エチル基、
2−[4−(2−メトキシアセチル)ピペラジン−1−イル]エチル基、
2−(4−シクロペンチルオキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル基、
2−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)エチル基、
2−(4−イソブチリルピペラジン−1−イル)エチル基、
メチルカルバモイル基、
tert−ブチルカルバモイル基、
N−tert−ブチル−N−メチルカルバモイル基、
シクロヘキシルカルバモイル基、
(テトラヒドロピラン−4−イル)カルバモイル基、
(1−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル基、
(1−アセチルピペリジン−4−イル)カルバモイル基、
(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル)カルバモイル基、
(1−メトキシカルボニルピペリジン−4−イル)カルバモイル基、
シクロペンチルカルバモイル基、
(テトラヒドロフラン−3−イル)カルバモイル基、
(1−メチルピロリジン−3−イル)カルバモイル基、
(1−アセチルピロリジン−3−イル)カルバモイル基、
(1−メタンスルホニルピロリジン−3−イル)カルバモイル基、
(1−メトキシカルボニルピロリジン−3−イル)カルバモイル基、
N−シクロヘキシル−N−メチルカルバモイル基、
N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)カルバモイル基、
N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル基、
N−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−N−メチルカルバモイル基、
N−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル)−N−メチルカルバモイル基、
N−(1−メトキシカルボニルピペリジン−4−イル)−N−メチルカルバモイル基、
N−シクロペンチル−N−メチルカルバモイル基、
N−メチル−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)カルバモイル基、
N−メチル−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)カルバモイル基、
N−(1−アセチルピロリジン−3−イル)−N−メチルカルバモイル基、
N−(1−メタンスルホニルピロリジン−3−イル)−N−メチルカルバモイル基、
N−(1−メトキシカルボニルピロリジン−3−イル)−N−メチルカルバモイル基、
2−(N−アセチル−N−メチルアミノ)エチル基、
2−(N−メチル−N−プロピオニルアミノ)エチル基、
2−(N−シクロヘキサンカルボニル−N−メチルアミノ)エチル基、
2−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−カルボニル)アミノ]エチル基、
2−[N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−カルボニル)アミノ]エチル基、
2−[N−(1−アセチルピペリジン−4−カルボニル)−N−メチルアミノ]エチル基、
2−[N−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−カルボニル)−N−メチルアミノ]エチル基、
2−[N−(1−メトキシカルボニルピペリジン−4−カルボニル)−N−メチルアミノ]エチル基、
2−(N−シクロペンタンカルボニル−N−メチルアミノ)エチル基、
2−[N−メチル−(テトラヒドロフラン−3−カルボニル)アミノ]エチル基、
2−[N−メチル−N−(1−メチルピロリジン−3−カルボニル)アミノ]エチル基、
2−[N−(1−アセチルピロリジン−3−カルボニル)−N−メチルアミノ]エチル基、
2−[N−(1−メタンスルホニルピロリジン−3−カルボニル)−N−メチルアミノ]エチル基、
2−[N−(1−メトキシカルボニルピロリジン−3−カルボニル)−N−メチルアミノ]エチル基、
2−(N−メタンスルホニル−N−メチルアミノ)エチル基、
2−(N−メトキシカルボニル−N−メチルアミノ)エチル基、
2−(N−エトキシカルボニル−N−メチルアミノ)エチル基、
2−(N−シクロヘキシルオキシカルボニル−N−メチルアミノ)エチル基、
2−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシカルボニル)アミノ]エチル基、
2−[N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシカルボニル)アミノ]エチル基、
2−[N−(1−アセチルピペリジン−4−イルオキシカルボニル)−N−メチルアミノ]エチル基、
2−[N−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イルオキシカルボニル)−N−メチルアミノ]エチル基、
2−[N−(1−メトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシカルボニル)−N−メチルアミノ]エチル基、
2−(N−シクロペンチルオキシカルボニル−N−メチルアミノ)エチル基、
2−[N−メチル−N−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシカルボニル)アミノ]エチル基、
2−[N−メチル−N−(1−メチルピロリジン−3−イルオキシカルボニル)アミノ]エチル基、
2−[N−(1−アセチルピロリジン−3−イルオキシカルボニル)−N−メチルアミノ]エチル基、
2−[N−(1−メタンスルホニルピロリジン−3−イルオキシカルボニル)−N−メチルアミノ]エチル基、
2−[N−(1−メトキシカルボニルピロリジン−3−イルオキシカルボニル)−N−メチルアミノ]エチル基が挙げられる。
として好ましくは、水素原子、2−オキソ−2−ピペリジノエチル基、2−ピペリジノエチル基、2−[4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−2−オキソエチル基、2−[4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]エチル基、2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(アゾカン−1−イル)エチル基、2−(3−メチルピペリジン−1−イル)エチル基、2−[3−(2−メトキシエチル)ピペリジン−1−イル]エチル基、2−(1,4−オキサゼパン−4−イル)エチル基等が挙げられる。
として好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、又は、−OR101(ここでR101は、水素原子、又は、グループCから選ばれる基を意味する。)であり、具体的には、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基等が挙げられ、特に好ましくは水素原子である。
及びRとして好ましくは、それぞれ独立して、水素原子、「ハロゲン原子」、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、又は、「−OR120」であり、具体的には水素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基、又は、トリフルオロメチル基であり、さらに好ましくは水素原子である。
及びRの別の好ましい態様として、Rが−NR121122であり、Rが水素原子である組み合わせが挙げられる。R121及びR122として、好ましくは、それぞれ独立して、グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基である。「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」における「ヘテロ環」部位として、好ましくは、ピリジル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、アゼパニル基、アゾカニル基、アゾナニル基、テトラヒドロピラニル基、1,4−オキサゼパニル基、8−アザスピロ[4.5]デカニル基、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル基等が挙げられ、より好ましくは、ピペリジル基、又は、モルホリニル基である。「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」における「C1−6アルキル」部位として、好ましくはエチル基である。「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」におけるグループBとして、好ましくは、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、及び、−(CH−ORb1(式中、各記号は前記の通り。)である。
環Cyとして好ましくは、C3−10シクロアルキル基、又は、C3−10シクロアルケニル基であり、より好ましくは、シクロヘキシル基、又は、シクロヘキセニル基であり、特に好ましくは、シクロヘキシル基である。
Xとして好ましくは、グループDから選ばれる基、又は、
Figure 0004914724
(式中、各記号は前記の通り。)である。
Xが、グループDから選ばれる基であるとき、好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、又は、「−(CH−ORd1」であり、より好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、又は、「−ORd1」であり、更に好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、又は、「−ORd1」である。ここでRd1として、好ましくは、水素原子、又は、グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基であり、より好ましくは、水素原子、又は、C1−6アルキル基である。
Yとして好ましくは、−(CH−O−(CH−(ここで各記号は、前記の通り。)であり、より好ましくは、−O−CH−、又は、−O−であり、更に好ましくは、−O−CH−である。
環Bとして好ましくは、C6−14アリール基、又は、「酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含んでなるヘテロ環基」であり、より好ましくはフェニル基、又は、ピペリジル基であり、更に好ましくはフェニル基である。
Zとして好ましくは、
(1)水素原子、
(2)グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基、
(3)−(CH−S(O)−Rd2、及び
(4)−(CH2)−COORd5
(ここで各記号は、前記の通り。)から選ばれる1乃至3個の置換基である。
Zにおける「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」の「ヘテロ環基」として好ましくは、ピロリジニル基、2−オキソピロリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、又は、モルホリニル基であり、より好ましくは、2−オキソピロリジニル基、ピペラジニル基、又は、モルホリニル基である。
Zが「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」である場合のグループDとして、好ましくは、水素原子、及び、「−(CH−S(O)−Rd2」である。
ZにおけるグループDにおいて、
d2として好ましくは、水素原子、又は、C1−6アルキル基であり、
d5として好ましくは、水素原子、又は、C1−6アルキル基である。
wとして好ましくは1又は2であり、r及びtとして好ましくは0、1又は2であり、特に好ましくは0又は1であり、更に好ましくは0であり、pとして好ましくは1であり、qとして好ましくは0又は2であり、特に好ましくは2である。
Xとして、具体的には、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、メチルスルファニル基等が挙げられる。
更に、Xとして、具体的には
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
等が挙げられる。
また、一般式[I]において、下記一般式[I−a]、[I−b]、[I−c]、又は、[I−d]で表される化合物が特に好ましい。
Figure 0004914724
(式中、X’は、水素原子、ハロゲン原子、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、又は、「−ORd1」であり、その他各記号は前記の通り。)
Figure 0004914724
(式中、各記号は前記の通り。)
Figure 0004914724
(式中、
Q’は、−CH−O−#、又は、−CH−N(R’’)−#(ここで#は、環Aと結合する側を示す。)であり、
’’は、水素原子、又は、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」であり、
X’は、水素原子、ハロゲン原子、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、又は、「−ORd1」であり、
12’は、
Figure 0004914724
であり、
その他各記号は前記の通り。)
Figure 0004914724
(式中、
121’及びR122’は、それぞれ独立して、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」であり、
X’は、水素原子、ハロゲン原子、「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、又は、「−ORd1」であり、
その他各記号は前記の通り。)
「カルボン酸保護基」としては、反応条件に適し、保護・脱保護可能な保護基であればよく、例えば、メチル基;メトキシメチル基、メチルチオメチル基、2−テトラヒドロピラニル基、メトキシエトキシメチル基、ベンジルオキシメチル基、フェナシル基、ジアシルメチル基、フタルイミドメチル基等の置換メチル基;エチル基;2,2,2−トリクロロエチル基、2−クロロエチル基、2−(トリメチルシリル)エチル基、2−メチルチオエチル基、2−(p−トルエンスルホニル)エチル基、t−ブチル基等の置換エチル基;ベンジル基;ジフェニルメチル基、トリフェニルメチル基、p−ニトロベンジル基、4−ピコリル基、p−メトキシベンジル基、2−(9,10−ジオキソ)アンスリルメチル基等の置換ベンジル基;トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、フェニルジメチルシリル基等のシリル基等が挙げられる。
また、「製薬上許容されるその塩」とは、上記一般式[I]で示される化合物と無毒の塩を形成するものであればいかなる塩でもよく、例えば塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸;又はシュウ酸、マロン酸、クエン酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、グルコン酸、アスコルビン酸、メチルスルホン酸、ベンジルスルホン酸、メグルミン酸等の有機酸;又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アンモニウム等の無機塩基;又はメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、グアニジン、コリン、シンコニン等の有機塩基;又はリジン、アルギニン、アラニン等のアミノ酸と反応させることにより得ることができる。なお、本発明においては各化合物の含水物或いは水和物及び溶媒和物も包含される。
また、上記一般式[I]で示される化合物においては、種々の異性体が存在する。例えば、幾何異性体としてE体及びZ体が存在し、また、不斉炭素原子が存在する場合は、これらに基づく立体異性体としての鏡像異性体及びジアステレオマーが存在する。また、軸不斉が存在する場合は、これらに基づく立体異性体が存在する。場合によっては互変異性体が存在し得る。従って、本発明の範囲にはこれらすべての異性体及びそれらの混合物が包含される。
なお、本発明においては各化合物のプロドラッグ及び代謝物も包含される。
「プロドラッグ」とは、化学的又は代謝的に分解し得る基を有し、生体に投与された後、元の化合物に復元して本来の薬効を示す本発明化合物の誘導体であり、共有結合によらない複合体及び塩を含む。
プロドラッグは、例えば、経口投与における吸収改善のため、或いは、標的部位へのターゲティングのために利用される。
修飾部位としては本発明化合物中の水酸基、カルボキシル基、アミノ基、チオール基などの反応性の高い官能基が挙げられる。
本発明化合物の好ましい態様として、薬理活性の良い化合物(例えば、ポリメラーゼ阻害活性の強い化合物、ポリメラーゼを含む酵素複合体への阻害活性が強い化合物、HCVのレプリコンに対し阻害活性が強い化合物、HCV感染細胞において抗HCV活性が高い化合物等。)、バイオアベイラビリティの良い化合物(例えば、経口吸収性の高い化合物、細胞膜透過性の高い化合物、代謝酵素に対し安定である化合物、蛋白質との結合性が低い化合物等。)、安全性の高い化合物(例えば、免疫原性を持たない或いはアレルギー反応が低い化合物、ビリルビン値の上昇を示さない或いは上昇が低い化合物、P450(CYP)への阻害活性が低い化合物等。)等が挙げられる。
本発明化合物を医薬製剤として用いる場合、通常それ自体公知の製薬上許容される担体、賦形剤、希釈剤、増量剤、崩壊剤、安定剤、保存剤、緩衝剤、乳化剤、芳香剤、着色剤、甘味剤、粘稠剤、矯味剤、溶解補助剤、その他添加剤、具体的には水、植物油、エタノール又はベンジルアルコール等のアルコール、ポリエチレングリコール、グリセロールトリアセテート、ゼラチン、ラクトース、デンプン等の炭水化物、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ラノリン、ワセリン等と混合して、常法により錠剤、丸剤、散剤、顆粒、坐剤、注射剤、点眼剤、液剤、カプセル剤、トローチ剤、エアゾール剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤等の形態となすことにより、全身的或いは局所的に、経口若しくは非経口で投与することができる。
投与量は年齢、体重、症状、治療効果、投与方法等により異なるが、通常、成人ひとり当たり、1回に0.01mg乃至3gの範囲で、1日1回乃至数回が投与される。
「C型肝炎の予防」とは、例えば検査等によりHCVが検出された人であってC型肝炎の症状が現われていない人に対し薬剤を投与すること、或いはC型肝炎の治療後、肝炎の症状が改善された人であってHCVが根絶されておらず肝炎の再発が懸念される人に対し薬剤を投与することが挙げられる。
また、本発明の化合物は、他の抗ウイルス剤、抗炎症剤、免疫増強剤との併用によって、相乗効果を期待する事ができる。
相乗効果の期待できる薬剤としては、例えば、インターフェロン−α、インターフェロン−β、インターフェロン−γ、インターロイキン−2、インターロイキン−8、インターロイキン−10、インターロイキン−12、TNFα又はそれらの組換体、修飾体、アゴニスト、或いは、抗体、ワクチン、リボザイム、アンチセンスヌクレオチド等が挙げられる。
抗HIV剤の併用療法(カクテル療法とも呼ばれる。)に見られるように、遺伝子の変異が多いウイルスに対し各種抗ウイルス剤を併用する事は、薬剤耐性ウイルスの出現・増加を抑えるためにも効果が期待できる。HCV−IRES阻害剤、HCV−NS3プロテアーゼ阻害剤、HCV−NS2NS3プロテアーゼ阻害剤、HCV−NS5A阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤との2剤或いは3剤以上の併用が挙げられ、例えば、リバビリン(R)、インターフェロン−α(IFN−α、Roferon(R)、Intron A(R)、Sumiferon(R)、MultiFeron(R)、Infergen(R)、Omniferon(R)、Pegasys(R)、PEG−Intron A(R))、インターフェロン−β(Frone(R)、Rebif(R)、AvoneX(R)、IFNβMOCHIDA(R))、インターフェロン−ω、1−β−L−リボフラノシル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミド、16α−ブロモ−3β−ヒドロキシ−5α−アンドロスタン−17−オン、1H−イミダゾール−4−エタナミドジヒドロクロライド、HCVリボザイムHeptazyme(R)、ポリクローナル抗体Civacir(R)、ラクトフェリンGPX−400、(1S,2R,8R,8aR)−1,2,8−トリヒドロキシオクタヒドロインドリジジニウム クロリド、HCVワクチン(MTH−68/B、Innivax C(R)、Engerix B(R))、アンチセンスオリゴヌクレオチドISIS−14803、HCV−RNA転写酵素阻害剤VP−50406、テトラクロロデカオキシド(高濃度Oxoferin(R))、(S)−N−3−[3−(3−メトキシ−4−オキサゾール−5−イルフェニル)ウレイド]ベンジルカルバミン酸 テトラヒドロフラン−3−イルエステル、4−アミノ−2−エトキシメチル−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノール、インターロイキン−2(Proleukin(R))、サイモシンα1等との併用が挙げられる。(R)は商品名であることを示す。
HCV−IRES阻害剤として、特開平8−268890号、特開平10−101591号、特開平7−69899号、WO99/61613号、HCVプロテアーゼ阻害剤として、WO98/22496号、WO99/7733号、WO99/7734号、WO00/9543号、WO00/9558号、WO01/59929号、WO98/17679号、EP932617号、WO99/50230号、WO00/74768号、WO97/43310号、US5990276号、WO01/58929号、WO01/77113号、WO02/8198号、WO02/8187号、WO02/8244号、WO02/8256号、WO01/7407号、WO01/40262号、WO01/64678号、WO98/46630号、特開平11−292840号、特開平10−298151号、特開平11−127861号、特開2001−103993号、WO98/46597号、WO99/64442号、WO00/31129号、WO01/32961号、WO93/15730号、US7832236号、WO00/200400号、WO02/8251号、WO01/16379号、WO02/7761号、HCVヘリカーゼ阻害剤として、WO97/36554号、US5830905号、WO97/36866号、US5633388号、WO01/7027号、WO00/24725号、HCVポリメラーゼ阻害剤として、WO00/10573号、WO00/13708号、WO00/18231号、WO00/6529号、WO02/6246号、WO01/32153号、WO01/60315号、WO01/77091号、WO02/4425号、WO02/20497号、WO00/4141号、インターフェロンアゴニスト或いは増強剤として、WO01/58877号、特開平11−180981号、WO01/12214号等の公報に記載される化合物等との併用も挙げられる。
併用投与の場合、本発明化合物を、併用する薬剤(以下、併用薬という。)と同時に投与しても、時間間隔をおいて投与してもよい。本発明化合物と併用薬とを含有する医薬組成物として投与してもよく、又は本発明化合物を含有する医薬組成物と、併用薬を含有する医薬組成物を別々に投与してもよい。本発明化合物と併用薬の投与経路は同一であっても異なっていてもよい。
併用投与の場合、本発明化合物を、1回に0.1mg乃至1gの範囲の投与量で、1日1回乃至数回投与することができる。又は、より少ない投与量で投与してもよい。併用薬は、C型肝炎の予防又は治療に使用される場合の通常の投与量、例えば1回に0.2mg乃至0.8mgの範囲の投与量で投与することができる。又は、より少ない投与量で投与してもよい。
HCVは遺伝子の変異が多いウイルスとして知られるため、多くの遺伝子型に効果がある化合物は、好ましい態様の一つである。また、薬剤としてHCV感染動物に投与されたとき、動物内で高い血中濃度を確保し、それが維持できることは好ましい態様の一つである。これらの点において、HCV1a型、1b型の両方に高い阻害活性を示し、かつ高い血中濃度を示す化合物は、特に好ましい態様の一つである。
次に、本発明を実施するために用いる化合物の製造方法の一例を説明する。しかしながら、本発明化合物の製造方法はこれらに限定されるものではない。
本製法に記載はなくとも、必要に応じて官能基に保護基を導入し後工程で脱保護を行う、各製法及び工程の順序を入れ替えるなどの工夫により効率よく製造を行えばよい。
また、各工程において、反応後の処理は通常行われる方法で行えばよく、単離精製、結晶化、再結晶化、シリカゲルクロマトグラフィー、分取HPLC等の慣用される方法を適宜選択し、また組み合わせて行えばよい。
参考例1
Figure 0004914724
(式中、Q10は、O又はNHであり、Rc1は、臭素原子、ヨウ素原子、−OTf(トリフルオロメチルスルホニルオキシ基)等の脱離基であり、−B(ORc2)(ORc3)は、−B(OH)、又は、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル基であり、その他各記号は前述の通りである。)
市販の若しくは常法により得られる化合物[1]を触媒及び塩基の存在下、ホウ酸エステルと反応させることにより化合物[2]を得ることができる。
ホウ酸エステルとしては、ピナコールボラン、ビス(ピナコラト)ジボロン等が挙げられる。
触媒としては、Pd(PPh、Pd(dppb)Cl、PdCl(dppf)CHCl、PdCl(PPh、Pd(OAc)、PdCl、パラジウムブラック、パラジウム炭素等のパラジウム触媒が挙げられる。配位子として、トリフェニルホスフィン、トリ(2−トリル)ホスフィン、(2−ビフェニル)ジシクロヘキシルホスフィン等を加えてもよい。
塩基としては、通常、エチレンジアミン、炭酸ナトリウム、水酸化バリウム、リン酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、トリエチルアミン、酢酸カリウム等の強塩基が好ましい。
また、n−ブチルリチウムの存在下、化合物[1]とボロン酸トリイソプロピル、ボロン酸トリメチル等のホウ酸エステルを反応させてもよい。必要に応じて−Q10Hに保護基を導入して、反応に供してもよい。
溶媒としては、1,4−ジオキサン、THF(テトラヒドロフラン)、トルエン、DME(1,2−ジメトキシエタン)、水等が挙げられる。
参考例2
Figure 0004914724
(式中、Rc4は、水素原子、又は、tert−ブチルジメチルシリル基、アセチル基、ベンジル基、メトキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、2−テトラヒドロピラニル基等の水酸基の保護基であり、Rc5は、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、メシルオキシ基、トシルオキシ基等のスルホネート等の脱離基であり、その他各記号は前述の通りである。)
工程1
市販の若しくは常法により得られる化合物[3]を、室温又は冷却下、硝酸、発煙硝酸、濃硝酸と濃硫酸の混酸等のニトロ化剤でニトロ化することにより化合物[4]を得ることができる。
工程2
化合物[4]を、メタノール、エタノール、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)、DMSO(ジメチルスルホキシド)、THF、1,4−ジオキサン、トルエン等の溶媒中、ピロリジン、ジエチルアミン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、室温又は加熱条件下で、アルデヒド化合物[5]と反応させることにより化合物[6]を得ることができる。
工程3
化合物[6]を、エタノール、メタノール、トルエン、DMF、DMSO、ピリジン、ナフタレン、クロロホルム、酢酸、メシチレン等の溶媒中又は無溶媒で、亜リン酸トリエチル等の亜リン酸エステルの存在下、加熱し環化反応させることにより化合物[7]を得ることができる。
工程4
化合物[7]を、DMF、DMSO、1,4−ジオキサン、アセトニトリル、エタノール、THF等の溶媒中、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、氷冷乃至加熱条件下で、化合物[8]と反応させることにより化合物[9]を得ることができる。
参考例3
Figure 0004914724
(式中、Rc6及びRc7は、メチル基、エチル基等のC1−6アルキル基であり、その他各記号は前述の通りである。)
工程1
化合物[3]を、参考例2の工程1と同様の方法でニトロ化することにより、化合物[4]を得ることができる。
工程2
化合物[4]を、メタノール、エタノール、DMF、DMSO、THF、1,4−ジオキサン、トルエン等の溶媒中又は無溶媒で、室温又は加熱条件下、アルデヒド化合物[10]又はそのアセタール体と反応させることにより化合物[11]を得ることができる。
工程3
化合物[11]を、メタノール、エタノール、THF、酢酸エチル、酢酸、水等の溶媒中、若しくはそれらの混合溶媒中、パラジウム炭素、水酸化パラジウム、酸化白金、ラネーニッケル等の触媒の存在下、室温又は加熱条件下で環化させることにより、化合物[12]を得ることができる。
参考例4
Figure 0004914724
(式中、Rc8は、水素原子、又は、メチル基、エチル基、tert−ブチル基、ベンジル基等のカルボン酸保護基であり、化合物[14]は、例えば、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等の炭素数3乃至10のシクロアルキル基がオキソ基によって置換された化合物を意味する。)
工程1
市販の若しくは常法により得られる化合物[13]を、塩基の存在下、或いはアルドール反応の条件下、化合物[14]と反応させることにより化合物[15]を得ることができる。
塩基として好ましくは、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムジイソプロピルアミド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等が挙げられる。
溶媒としては、メタノール、エタノール等のアルコール溶媒、THF、1,4−ジオキサン、DMF、DMSO、DMA(ジメチルアセトアミド)、水、若しくはそれらの混合溶媒等が挙げられる。
反応温度としては、−20℃から120℃が好ましい。
また、酸条件下での反応として、酢酸とリン酸の混合溶媒中、15℃から120℃の反応温度で処理してもよい。
工程2
化合物[15]を、メタノール、エタノール、THF、酢酸エチル、酢酸、ギ酸、水等の溶媒中、若しくはそれらの混合溶媒中、パラジウム炭素、水酸化パラジウム、水酸化パラジウム炭素、酸化白金、ラネーニッケル等の触媒の存在下、室温又は加熱条件下で水素化することにより化合物[16]を得ることができる。
参考例5
Figure 0004914724
(式中、Rc9は、メチル基、エチル基、tert−ブチル基、ベンジル基等のカルボン酸保護基であり、Halは、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子であり、その他各記号は前述の通りである。)
工程1
常法若しくは参考例4と同様にして得られる化合物[17]のカルボキシル基に保護基を導入することにより、化合物[18]を得ることができる。
ここで、必要に応じ、チエノピロールの窒素原子にも保護基を導入してもよい。
工程2
ハロゲン化剤を用いて化合物[18]をハロゲン化することにより化合物[19]を得ることができる。
ハロゲン化剤としては、臭素、N−ブロモスクシンイミド、ピリジントリブロミド、ジブロモヒダントイン、ピリジニウムヒドロブロミドペルブロミド、それらのヨウ素体等が挙げられる。
溶媒としては、ハロゲン化炭化水素系溶媒(ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等)、炭化水素系溶媒(トルエン等)、エーテル系溶媒(1,4−ジオキサン、DME、THF等)、酢酸、酢酸エチル、イソプロピルアルコール、若しくはそれらの混合溶媒等が挙げられる。
反応温度としては、−40℃から100℃が好ましい。
製法1−1
Figure 0004914724
(式中、化合物[21]は金属化合物を意味し、金属部分Mには、ホウ素、亜鉛、スズ、マグネシウム、リチウム等が含まれ、例えば、フェニルボロン酸誘導体であり、各記号は前述の通りである。)
常法若しくは参考例5と同様にして得られる化合物[20]と常法若しくは参考例1と同様にして得られる化合物[21]を、スズキ反応を用いて反応させることにより、化合物[22]を得ることができる。
例えば、DMF、アセトニトリル、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール等)、DME、THF、トルエン、水、若しくはそれらの混合溶媒等の溶媒中、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、ビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)ジクロリド、酢酸パラジウム−トリフェニルホスフィン等のパラジウム触媒、又は、塩化ニッケル、塩化1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケル(II)等のニッケル触媒、及び、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸カリウム、トリエチルアミン、フッ化カリウム、フッ化セシウム、リン酸水素ナトリウム、炭酸セシウム等の塩基の存在下、室温又は加熱条件下で反応させることにより化合物[22]を得ることができる。
塩化リチウム等を加えることで、反応性を上げてもよい。
また、上記化合物[20]、[21]に換えて、以下の化合物を用いてもよい。
Figure 0004914724
製法1−2
Figure 0004914724
(式中、Rc10は、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、又は、水酸基であり、その他各記号は前述の通りである。)
工程1
化合物[23]を化合物[24]と反応させることにより化合物[25]を得ることができる。 Rc10が水酸基であるとき、化合物[23]を、DMF、アセトニトリル、THF、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、トルエン等の溶媒中、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩、ジフェニルホスホリルアジド、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート等の縮合剤及び必要に応じてN−ヒドロキシスクシンイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等を加えて、カルボン酸化合物[24]と縮合することによりアミド化合物[25]を得ることができる。縮合反応は、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等の塩基の存在下で行ってもよい。また、カルボン酸化合物[24]を塩化チオニル、塩化オキサリル等で誘導される酸ハライドとする(このとき触媒量のDMFを加えてもよい。)、或いは、クロロ炭酸エチル等により誘導される混合酸無水物とする等の方法により化合物[24]の活性化エステルとし、次いで、トリエチルアミン、炭酸カリウム、ピリジン等の塩基の存在下、或いはピリジン等のアミン溶媒中で化合物[23]と反応させることによりアミド化合物[25]を得ることもできる。活性化エステルと化合物[23]との反応に際し、ジメチルアミノピリジンを加えてもよい。
c10が、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子であるとき、化合物[24]を、トリエチルアミン、炭酸カリウム、ピリジン等の塩基の存在下、若しくは非存在下、或いはピリジン等のアミン溶媒中で化合物[23]と反応させることによりアミド化合物[25]を得ることができる。
アミノ基への反応の選択性を高めるため、酢酸及び酢酸ナトリウムを当量比で加えてもよい。
工程2
化合物[25]を、エタノール、DMF、DMA、DMSO、アセトン、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、THF、トルエン、水等の溶媒中、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、或いは非存在下、冷却乃至加熱条件下で縮合環化させることにより、化合物[I−1]を得ることができる。
工程3 化合物[I−1]を、常法で還元することにより、化合物[I−2]を得ることができる。
例えば、還元剤として、水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム等の水素化ホウ素塩、ボラン−THF錯体等を用いて還元すればよい。この時、酢酸、塩酸等の酸を加えてもよい。
好ましい溶媒としては、エーテル系溶媒(1,4−ジオキサン、THF等)、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール等)、極性溶媒(DMF、DMSO、アセトニトリル等)、ハロゲン化炭化水素系溶媒(ジクロロメタン、クロロホルム等)、炭化水素系溶媒(ベンゼン、トルエン等)、エステル系溶媒(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、水、若しくはそれらの混合溶媒等が挙げられる。
製法2
Figure 0004914724
(式中、Rc11及びRc12は、それぞれ同一又は異なって、水酸基の保護基であり、Rc23は、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、メシルオキシ基、トシルオキシ基等のスルホネート等の脱離基であり、その他各記号は前述の通りである。)
工程1
製法1−2の工程2と同様にして、化合物[26]と化合物[27]を反応させることにより、化合物[28]を得ることができる。
工程2
常法により化合物[28]の水酸基の保護基を脱保護することにより、化合物[29]を得ることができる。
水酸基の保護基としては、tert−ブチルジメチルシリル基、アセチル基、ベンジル基、メトキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、2−テトラヒドロピラニル基等が挙げられる。
例えば、Rc11及びRc12が、メトキシエトキシメチル基又は2−テトラヒドロピラニル基である場合、室温下、テトラヒドロフランとメタノールの混合溶媒中、塩酸で処理をする等の方法を用い脱保護すればよい。
また、Rc11及びRc12が、ベンジル基である場合、室温下、テトラヒドロフランとメタノールの混合溶媒中、水素雰囲気下、パラジウム触媒で処理をする、臭化水素/酢酸等の酸性条件下で処理する、又は酢酸溶媒中、塩酸、硫酸、臭化水素酸等の酸と反応させる等の方法を用い脱保護すればよい。
工程3
化合物[29]を、DMF、アセトニトリル、THF等の溶媒中、トリフェニルホスフィン−アゾジカルボン酸ジエチル、トリフェニルホスフィン−アゾジカルボン酸ジイソプロピル等を用いて光延反応をさせることにより、化合物[I−3]を得ることができる。
また、化合物[29]の水酸基を、メシル化、トシル化、トリフルオロメチルスルホニル化した後、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の強塩基の存在下、反応させることにより化合物[I−3]を得ることもできる。
製法3
Figure 0004914724
(式中、R’はグループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基等であり、Halは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子であり、Rc13はカルボン酸保護基であり、環D’は、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、モルホリン、チオモルホリン、アゼパン等の環の構成成分としてNHを含む環Dであり、u1’は1乃至6の整数であり、その他各記号は前述の通りである。)
工程1
上記製法により得られる化合物[I−2]を、DMF、DMSO、アセトニトリル、エタノール、THF等の溶媒中、若しくはそれらの混合溶媒中、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、氷冷乃至加熱条件下で、化合物[30]と反応させることにより化合物[I−4]を得ることができる。また、ヨウ化カリウム、ヨウ化テトラブチルアンモニウムを用いて、反応性を上げてもよい。
本製法において、R’は縮合環の窒素原子に炭素原子を介して結合する基であればよく、グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基の他に、例えば、−L−環D−L−環D、若しくは、−L−CH−L−環DにおけるL、又は、−L−(CH−L−(CH−環D、若しくは、−L−環DにおけるLが、C1−6アルキレン、C2−6アルケニレン、−(CHu1’−O−(CHv1−、−(CHu1’−S−(CHv1−、−(CHu1’−NRL1−(CHv1−、−(CHu1’−CO−(CHv1−、−(CHu1’−CONRL2−(CHv1−、−(CHu1’−NRL2CO−(CHv1−、−(CHu1’−NRL2CONRL3−(CHv1−、−(CHu1’−NRL2CO−(CHv1−、−(CHu1’−NRL2SO−(CHv1−、−(CHu1’−SO−(CHv1−、−(CHu1’−SONRL2−(CHv1−、又は、−(CHu1−NL2L2’−(CHv1−(式中、各記号は前記の通り。)であっても良い。
また、Hal−R’が、Hal−環D、Hal−環D−L−環Dであってもよい。
工程2
前工程1と同様にして、化合物[I−2]と化合物[31]を反応させることにより、化合物[32]を得ることができる。
工程3
化合物[32]のカルボン酸保護基Rc13を常法で脱保護し、次いで製法1−2の工程1と同様にして、化合物[33]と反応させることにより、化合物[I−5]を得ることができる。
例えば、Rc13がtert−ブチル基であるとき、塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒中、トリフルオロ酢酸で処理することにより脱保護できる。
工程4
製法1−2の工程3と同様にして、化合物[I−5]を還元することにより、化合物[I−6]を得ることができる。
製法4
Figure 0004914724
(式中、各記号は前述の通りである。)
工程1
上記製法により得られる化合物[I−7]のカルボン酸保護基Rc13を、常法により脱保護することにより、化合物[I−8]を得ることができる。
ここで、Rc9が脱保護されない条件下での反応が好ましく、例えば、Rc9がメチル基、エチル基であり、Rc13がtert−ブチル基であるとき、塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒中、トリフルオロ酢酸で処理することにより脱保護できる。
工程2
製法1−2の工程1と同様にして、化合物[I−8]と化合物[34]、又は、[33]を反応させることにより、それぞれ、化合物[I−9]、又は、[I−10]を得ることができる。
製法5
Figure 0004914724
(式中、環D’は、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン等の環の構成成分としてNHを含む環Dであり、各記号は前述の通りである。)
工程1
上記製法と同様にして得られる化合物[I−11]を、メタノール、エタノール、THF、1,4−ジオキサン、水等の溶媒中、若しくはそれらの混合溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム等の塩基性条件下、或いは、塩酸、硫酸等の酸性条件下で加水分解することにより化合物[I−12]を得ることができる。
工程2
製法1−2の工程1と同様にして、化合物[I−12]を、化合物[35]、[36]、又は[37]と反応させることにより、それぞれ、化合物[I−13]、[I−14]、又は[I−15]を得ることができる。
化合物[35]、[36]、又は[37]としては、市販の若しくは常法により得られる化合物、又はWO02/04425号、WO03/007945号、WO03/010141号、WO2005/080399号に記載の方法に準じて得られる化合物を使用することができる。
製法6
本製法では、縮合環上の置換基Rの変換方法を示す。本製法はR又はRの変換にも用いることができる。
製法6−1
シアノ基を置換アミジノ基へ変換する方法。
Figure 0004914724
(式中、各記号は前述の通りである。)
上記製法と同様にして得られる化合物[I−16]を、水、メタノール、エタノール、THF、DMF等の溶媒中、ヒドロキシルアミンと反応させることにより化合物[I−17]を得ることができる。ヒドロキシルアミンの塩酸塩等の塩を用いる場合は、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、トリエチルアミン等の塩基の存在下で反応を行えばよい。
製法6−2
スルホン酸エステル部位をスルホン酸へ変換する方法。
Figure 0004914724
(式中、Rc14はC1−6アルキル基であり、その他各記号は前述の通りである。)
上記製法と同様にして得られる化合物[I−18]を、DMF、DMSO、アセトニトリル、メタノール、エタノール、水等の溶媒中、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化リチウム等のヨウ化物塩、臭化ナトリウム、テトラブチルアンモニウムブロミド等の臭化物塩、ピリジン、トリメチルアミン、トリアゾール等のアミン、トリフェニルホスフィン等のホスフィンと加熱下、反応させることにより[I−19]を得ることができる。
製法7
本製法は、環A上の置換基Xを変換する方法である。
製法7−1
水酸基をエーテルに変換する方法。
Figure 0004914724
(式中、Rc15はアセチル基、ベンジル基等の水酸基の保護基を示し、Rc16は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、水酸基、又は、メシルオキシ基、トシルオキシ基等のスルホネート等の脱離基を示し、Rc17はRd1に対応するグループFから選ばれる基、グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、又は、グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基であり、Jは結合、C1−6アルキレン、C2−6アルケニレン、又は、*−(CH−Y−(CH−を示し、ここで*はRc16に結合する側を示す。ただし、ここではmは1乃至6の整数であり、その他各記号は前述の通りである。)
工程1
上記製法と同様にして得られる化合物[I−20]を、常法にしたがって脱保護することにより、化合物[I−21]を得ることができる。
例えば、Rc15がアセチル基である場合、化合物[I−20]を、メタノール、エタノール、THF、1,4−ジオキサン等の溶媒中、それらの混合溶媒中、若しくはそれら溶媒と水との混合溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等の塩基性条件下、或いは、塩酸、硫酸等の酸性条件下で加水分解することにより化合物[I−21]を得ることができる。
c15がベンジル基である場合、化合物[I−20]を、メタノール、エタノール、THF、酢酸エチル、酢酸、水等の溶媒中、パラジウム炭素の存在下で接触還元することにより、または酢酸溶媒中、臭化水素酸等の酸と反応させることにより、化合物[I−21]を得ることができる。
工程2
化合物[38]においてRc16がハロゲン原子、メシルオキシ基、又は、トシルオキシ基である場合、化合物[I−21]を、DMF、DMSO、アセトニトリル、エタノール、THF等の溶媒中、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、室温又は加熱条件下で、化合物[38]と反応させることにより化合物[I−22]を得ることができる。ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、又は、ヨウ化テトラブチルアンモニウムを加えて反応を促進させてもよい。
また、化合物[38]においてRc16が水酸基である場合、化合物[38]の水酸基を、塩化チオニル、三塩化リン、三臭化リン、四臭化炭素−トリフェニルホスフィン、N−ブロモスクシンイミド等でハロゲン原子に変えた後、前述の方法で化合物[I−21]と反応させることにより化合物[I−22]を得ることができる。また、この場合、化合物[I−21]を、DMF、アセトニトリル、THF等の溶媒中、トリフェニルホスフィン−アゾジカルボン酸ジエチル等により化合物[38]と光延反応をさせることにより化合物[I−22]を得ることもできる。
同様にして化合物[I−21]及び化合物[39]より化合物[I−23]を得ることができる。
製法7−2
ニトロ基を置換アミノ基に変換する方法。
Figure 0004914724
(式中、Halは塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子であり、Rc18はC1−6アルキル基を示し、Jは−(CH−、又は、*−(CH−Y−(CH−を示し、ここではmは1乃至6の整数を示し、*はRc16に結合する側を示し、Jは*−CO−(CH−Y−(CH−、*−CO−(CH−Y−(CH−、*−CONRy3−(CH−Y−(CH−、*−SO−(CH−Y−(CH−、*−CO−(CH−、*−CO−(CH−、*−CONRy3−(CH−、又は、*−SO−(CH−を示し、ここで*はHalに結合する側を示し、その他各記号は前述の通りである。)
工程1
上記製法と同様にして得られる化合物[I−24]をメタノール、エタノール、THF、酢酸エチル、酢酸、水等の溶媒中、パラジウム炭素、水酸化パラジウム、酸化白金、ラネーニッケル等の触媒の存在下、室温又は加熱条件下で水素化することにより化合物[I−25]を得ることができる。また、化合物[I−24]を亜鉛、鉄、塩化第一スズ、亜硫酸ナトリウム等の還元剤で還元する、或いは塩化第二鉄の存在下、ヒドラジンと反応させることにより化合物[I−25]を得ることもできる。また、化合物[I−24]をアルカリ性条件下でハイドロサルファイトナトリウムと反応させることにより化合物[I−25]を得ることもできる。
工程2
化合物[I−25]を、製法7−1の工程2と同様の方法により化合物[40]でアルキル化することにより化合物[I−26]を得ることができる。
工程3
化合物[41]においてJが*−CO−(CH−Y−(CH−、*−CO−(CH−Y−(CH−、*−CONRy3−(CH−Y−(CH−、*−CO−(CH−、*−CO−(CH−、又は、*−CONRy3−(CH−の場合、化合物[I−25]を、DMF、アセトニトリル、THF、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、トルエン等の溶媒中、トリエチルアミン、炭酸カリウム、ピリジン等の塩基の存在下、或いはピリジン等のアミン溶媒中で、当量比の酢酸及び酢酸ナトリウムの存在下、化合物[41]と反応させることにより化合物[I−27]を得ることができる。
また、化合物[41]においてJが*−SO−(CH−Y−(CH−、又は、*−SO−(CH−の場合、同様にして化合物[I−25]を化合物[41]でスルホニル化することにより、化合物[I−27]を得ることができる。
同様にして化合物[I−25]を、化合物[42]でアシル化することにより化合物[I−28]を得ることができる。
また、同様にして本製法を用いることにより化合物[I−26]、化合物[I−27]及び化合物[I−28]のジ置換体(三級アミン)を得ることができる。
製法7−3
カルボン酸部位をアミドに変換する方法。
Figure 0004914724
(式中、Jは−(CH−、又は、#−(CH−Y−(CH−を示し、ここで#は反応するアミンに結合する側を示し、その他各記号は前述の通りである。)
上記製法と同様にして得られるカルボン酸化合物[I−29]を、DMF、アセトニトリル、THF、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、トルエン等の溶媒中、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩、ジフェニルホスホリルアジド等の縮合剤及び必要に応じてN−ヒドロキシスクシンイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等を加えて、アミン化合物[43]と縮合することによりアミド化合物[I−30]を得ることができる。また、カルボン酸化合物[I−29]を塩化チオニル、塩化オキサリル等で誘導される酸ハライドとする(このとき触媒量のDMFを加えてもよい。)、或いは、クロロ炭酸エチル等により誘導される混合酸無水物とする等の方法によりカルボン酸化合物[I−29]の活性化エステルとし、次いで、トリエチルアミン、炭酸カリウム、ピリジン等の塩基の存在下、アミン化合物[43]と反応させることによりアミド化合物[I−30]を得ることもできる。活性化エステルと化合物[43]との反応に際し、ジメチルアミノピリジンを加えてもよい。
また同様にしてカルボン酸化合物[I−29]及びアミン化合物[44]よりアミド化合物[I−31]を得ることができる。
製法8
本製法は、環Bに対し、更に置換基を導入する方法である。
製法8−1
環Bに更に環Z’’を直結させる方法。
Figure 0004914724
(式中、環Z’’−Mはアリール金属化合物を示し、環Z’’部位は置換基Zに対応する置換されてもよいC6−14アリール基、又は、置換されてもよいヘテロ環基であり、金属部位にはホウ素、亜鉛、スズ、マグネシウム等が含まれ、例えばフェニルボロン酸、4−クロロフェニルボロン酸であり、w’’は0、1又は2であり、その他各記号は前述の通りである。)
上記製法と同様にして得られる化合物[I−32]を、DMF、アセトニトリル、1,2−ジメトキシエタン、THF、トルエン、水等の溶媒中、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、ビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)ジクロリド、酢酸パラジウム−トリフェニルホスフィン等のパラジウム触媒、又は、塩化ニッケル、塩化1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケル(II)等のニッケル触媒、及び炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸カリウム、トリエチルアミン、フッ化カリウム、リン酸水素ナトリウム、炭酸セシウム等の塩基の存在下、室温又は加熱条件下で、アリール金属化合物[45]と反応させることにより化合物[I−33]を得ることができる。
製法8−2
水酸基をエーテルに変換する方法。
Figure 0004914724
(式中、Rc19は置換基Zに対応する−Rd1又は−(CH−CORd25を示し、その他各記号は前述の通りである。)
上記製法と同様にして得られる化合物[I−34]から、製法7−1の工程2と同様にして化合物[46]と反応させることにより、化合物[I−35]を得ることができる。
製法8−3
製法7−1における化合物[38]の様な環Bパーツを、予め合成する方法。
Figure 0004914724
(式中、Rc20は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基等の脱離基であり、Rc21はホルミル基、カルボキシル基或いはメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等のカルボン酸エステルを示し、その他各記号は前述の通りである。)
工程1
市販の若しくは常法により得られる化合物[47]を、製法8−1と同様の方法でアリール金属化合物[45]と反応させることにより、化合物[48]を得ることができる。
工程2
上記製法と同様にして得られる化合物[48]を、常法により還元することにより、化合物[49]を得ることができる。
例えば、化合物[48]を、メタノール、エタノール、THF等の溶媒中、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤の存在下、冷却乃至加熱条件下で反応させることにより化合物[49]を得ることができる。
工程3
上記製法と同様にして得られる化合物[49]を、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、塩化メチレン、クロロホルム、トルエン等の溶媒中、五塩化リン、三臭化リン等のハロゲン化リン又は塩化チオニル等のハロゲン化剤と反応させることにより、化合物[50]を得ることができる。反応を促進させるために、トリエチルアミン、DMF、ピリジン等の三級アミンの存在下若しくは加熱下で反応させてもよい。
工程4
上記製法と同様にして得られる化合物[49]又は[50]を、製法7−1の工程2と同様の方法で化合物[I−21]と反応させることにより、化合物[I−36]を得ることができる。
製法8−4
Figure 0004914724
(式中、M’はマグネシウム、リチウム、亜鉛等の金属であり、その他各記号は前述の通りである。)
工程1
市販の若しくは常法により得られる化合物[51]を、常法によりアリール金属試薬とすることにより、化合物[52]を得ることができる。
例えば、M’がマグネシウムの場合、マグネシウムをTHF、ジエチルエーテル、ベンゼン、トルエン等の溶媒中、好ましくはTHF溶媒中、冷却乃至加熱条件下、好ましくは−100℃乃至100℃で化合物[51]と反応させることにより、化合物[52]を得ることができる。
工程2
上記製法と同様にして得られる化合物[52]を化合物[53]と反応させることにより、化合物[54]を得ることができる。
化合物[52]を、ジエチルエーテル、ベンゼン、トルエン、THF等の溶媒中、好ましくはTHF溶媒中、冷却乃至室温条件下、好ましくは−100℃乃至30℃で化合物[53]と反応させることにより、化合物[54]を得ることができる。
工程3
上記製法と同様にして得られる化合物[54]を、製法8−3の工程3と同様の方法でハロゲン化することにより、化合物[55]を得ることができる。
化合物[54]を、好ましくはトルエン溶媒中、塩化チオニル及びピリジンで反応させることにより化合物[55]を得ることができる。
化合物[55]が対称形の場合、すなわち、環B−(Z)w部分と環B’−(Z’)w’部分が同一の場合、化合物[52]を、ジエチルエーテル、ベンゼン、トルエン、THF等の溶媒中、好ましくはTHF溶媒中、ぎ酸メチル、ぎ酸エチル等のぎ酸エステル、好ましくはぎ酸エチルと、冷却乃至室温条件下、好ましくは−100℃乃至30℃で反応させることにより、化合物[55]を得ることができる。
製法8−5
官能基への保護基を導入する工程を含んだ方法。
Figure 0004914724
(式中、Rc22はtert−ブチル基等のカルボン酸保護基であり、その他各記号は前述の通りである。)
工程1
市販の若しくは既知の方法により得られる化合物[56]に常法により保護基を導入することにより、化合物[57]を得ることができる。
例えば、Rc22がtert−ブチル基の場合、化合物[56]を、THF、クロロホルム、塩化メチレン、トルエン等の溶媒中、塩化チオニル、塩化オキサリル等で誘導される酸ハライドとし、カリウムtert−ブトキシドと反応させることにより化合物[57]を得ることができる。
工程2
上記製法と同様にして得られる化合物[57]のメチル基をN−ブロモこはく酸イミド及びN,N’−アゾビスイソブチロニトリルでブロモメチル基に変換した後、製法7−1の工程2と同様の方法で化合物[I−37]と反応させることにより、化合物[I−38]を得ることができる。
工程3
上記製法と同様にして得られる化合物[I−38]を、製法8−1と同様の方法でアリール金属化合物[45]と反応させることにより、化合物[I−39]を得ることができる。
工程4
上記製法と同様にして得られる化合物[I−39]のRc22を、常法により脱離させることにより、化合物[I−40]を得ることができる。
カルボン酸保護基の脱離は、保護基に応じた通常の脱保護法を用いればよいが、本工程ではRc9が反応しない条件が望ましい。例えば、Rc22がtert−ブチル基の場合、化合物[I−39]を、塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒中、トリフルオロ酢酸で処理することにより化合物[I−40]を得ることができる。また、化合物[I−39]を、酢酸エチル、1,4−ジオキサン、アルコール等の溶媒中、塩化水素或いは塩酸で処理することにより化合物[I−40]を得ることもできる。
工程5
上記製法と同様にして得られる化合物[I−40]を、製法7−3と同様の方法で化合物[58]とアミド縮合させることにより、化合物[I−41]を得ることができる。
工程6
上記製法と同様にして得られる化合物[I−41]を、製法5の工程1と同様の方法で脱保護することにより、化合物[I−42]を得ることができる。
ここで、Rc9は工程1乃至5によって反応を示さず、本工程によって脱離される保護基が望ましい。
例えば、Rc9がメチル基のとき、化合物[I−41]をメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール等のアルコール溶媒中、若しくはアルコール溶媒と水との混合溶媒中、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基の存在下、冷却乃至加熱下で反応させ脱保護した後、溶液を酸性にすることにより化合物[I−42]を得ることができる。
製法8−6
Figure 0004914724
(式中、gは1乃至5の整数であり、その他各記号は前記の通りである。)
工程1
上記製法と同様にして得られる化合物[I−37]を、製法8−5の工程2と同様の方法でトルエン誘導体[59]と反応させることにより、化合物[I−43]を得ることができる。
工程2
上記製法と同様にして得られる化合物[I−43]を、製法8−1と同様の方法でアリール金属化合物[45]と反応させることにより、化合物[I−44]を得ることができる。
工程3
上記製法と同様にして得られる化合物[I−44]を、製法7−2の工程1と同様の方法で還元することにより、化合物[I−45]を得ることができる。
工程4
上記製法と同様にして得られる化合物[I−45]を、製法7−3と同様の方法で化合物[60]とアミド縮合させた後、DMF、アセトニトリル、THF、トルエン等の溶媒中、炭酸カリウム、トリエチルアミン、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、或いは非存在下、室温又は加熱条件下で環化させることにより、化合物[I−46]を得ることができる。
工程5
上記製法と同様にして得られる化合物[I−46]を、製法5の工程1と同様の方法で脱保護することにより、化合物[I−47]を得ることができる。
製法8−7
Figure 0004914724
(式中、各記号は前記の通りである。)
工程1
市販の若しくは常法により得られる化合物[61]を、製法8−1と同様の方法で化合物[45]と反応させることにより、化合物[62]を得ることができる。
工程2
上記製法と同様にして得られる化合物[62]を、製法7−2の工程1と同様の方法で還元することにより、化合物[63]を得ることができる。
工程3
上記製法と同様にして得られる化合物[63]を、製法8−3の工程2と同様の方法で還元することにより、化合物[64]を得ることができる。
工程4
上記製法と同様にして得られる化合物[64]を、DMF、アセトニトリル、THF、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、トルエン等の溶媒中、化合物[60]と反応させることにより化合物[65]を得ることができる。アミノ基への反応の選択性を高めるため、酢酸及び酢酸ナトリウムを当量比で加えてもよい。
工程5
上記製法と同様にして得られる化合物[65]を、エタノール、DMF、アセトニトリル、THF、トルエン、水等の溶媒中、水酸化カリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、或いは非存在下、室温又は加熱条件下で環化させることにより、化合物[66]を得ることができる。
工程6
上記製法と同様にして得られる化合物[66]を、製法8−3の工程3と同様の方法でハロゲン化することにより、化合物[67]を得ることができる。
工程7
上記製法と同様にして得られる化合物[67]を、製法7−1の工程2と同様の方法で、上記製法と同様にして得られる化合物[I−37]と反応させることにより、化合物[I−46]を得ることができる。
工程8
上記製法と同様にして得られる化合物[I−46]を、製法5の工程1と同様の方法で脱保護することにより、化合物[I−47]を得ることができる。
製法8−8
Figure 0004914724
(式中、RN1及びRN2は、それぞれ同一又は異なって、水素原子又はグループFから選ばれる基であるか、若しくは、RN1とRN2が一緒になって、ピペリジノ基、1−ピペラジニル基、モルホリノ基等のNHを含む複素環を形成し、Rd10’は、グループFから選ばれる基であり、Rd9’は、グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基であり、その他記号は前記の通りである。)
工程1
上記製法と同様にして得られる化合物[I−43]を、DMSO、DMF、アセトニトリル、THF、トルエン等の溶媒中、炭酸カリウム、トリエチルアミン、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、或いは非存在下、室温又は加熱条件下で、アミン化合物[68]と反応させることにより、化合物[I−48]を得ることができる。
工程2
化合物[I−48]を、製法7−2の工程1と同様の方法で還元することにより、化合物[I−49]を得ることができる。
工程3
化合物[I−49]を、製法7−3と同様の方法でカルボン酸化合物[69]と反応させることにより、化合物[I−50]を得ることができる。
工程4
化合物[I−50]を、製法7−1の工程2と同様の方法により化合物[70]でアルキル化することにより、化合物[I−51]を得ることができる。
工程5
化合物[I−51]を、製法5の工程1と同様の方法で脱保護することにより、化合物[I−52]を得ることができる。
製法8−9
Figure 0004914724
(式中、各記号は前記の通りである。)
工程1
市販の若しくは常法により得られる化合物[61]を、製法8−8の工程1と同様の方法で、アミン化合物[68]と反応させることにより、化合物[71]を得ることができる。
工程2
化合物[71]を、製法7−2の工程1と同様の方法で還元することにより、化合物[72]を得ることができる。
工程3
化合物[72]を、製法8−3の工程2と同様の方法で還元することにより、化合物[73]を得ることができる。
工程4
化合物[73]の水酸基を、常法にしたがって保護することにより、化合物[74]を得ることができる。
例えば、Rc15がアセチル基である場合、ピリジン又は三級アミンの存在下、室温乃至加温下、無水酢酸と反応させる、Rc15がベンジル基である場合、ベンゼン中、水酸化カリウム等の塩基の存在下、ベンジルクロライドと加熱還流する、Rc15がtert−ブチルジフェニルシリル基である場合、室温下、DMF中でtert−ブチルジフェニルシリルクロライドとイミダゾールで処理をする等の方法を用い保護すればよい。
また、本工程を経ることなく、次の工程5で所望のRd10’−CO基を水酸基の保護基として導入してもよい。
工程5
化合物[74]を、製法7−3と同様の方法でカルボン酸化合物[69]と反応させることにより、化合物[75]を得ることができる。
工程6
化合物[75]を、製法7−1の工程2と同様の方法により化合物[70]でアルキル化することにより、化合物[76]を得ることができる。
工程7
化合物[76]を、製法7−1の工程1と同様の方法で脱保護することにより、化合物[77]を得ることができる。
工程8
化合物[77]を、製法8−3の工程3と同様の方法でハロゲン化することにより、化合物[78]を得ることができる。
工程9
化合物[78]を、製法7−1の工程2と同様の方法で、上記製法と同様にして得られる化合物[I−37]と反応させることにより、化合物[I−51]を得ることができる。
工程10
化合物[I−51]を、製法5の工程1と同様の方法で脱保護することにより、化合物[I−52]を得ることができる。
製法9
Figure 0004914724
(式中、各記号は前述の通りである。)
工程1
化合物[101]を、製法7−1の工程2と同様にして、化合物[27]と反応させることにより、化合物[102]を得ることができる。
工程2
化合物[102]を、製法1−1と同様にして、化合物[19’]と反応させることにより、化合物[103]を得ることができる。
工程3
常法により、化合物[103]の水酸基の保護基を脱保護することにより、化合物[104]を得ることができる。
工程4
常法により、化合物[104]の水酸基を、ハロゲン置換、メシル化、又は、トシル化する等で脱離基に換え、次いで、製法1−2の工程2と同様にして、縮合環化させることにより、化合物[105]を得ることができる。
更に、常法により、化合物[105]のカルボン酸保護基を脱保護して、カルボン酸体を得ることもできる。
製法9−1
Figure 0004914724
Figure 0004914724
(式中、R121’は、C1−6アルカノイル基、又は、グループCから選ばれる基であり、aは、0又は1乃至5の整数であり、その他各記号は前述の通りである。置換基
Figure 0004914724
は、一般式[I]においてR122で表される「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基」、又は、「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」に相当し、環Eは、グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、又は、グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基である。)
工程1
化合物[106]を、製法1−1と同様にして、化合物[19’]と反応させることにより化合物[107]を得ることができる。
工程2
常法により、化合物[107]の水酸基の保護基を脱保護し、次いで、水酸基を、ハロゲン置換、メシル化、又は、トシル化する等で脱離基に換え、次いで、製法1−2の工程2と同様にして、縮合環化させることにより化合物[108]を得ることができる。
工程3
常法により、化合物[108]のニトロ基を、還元することにより化合物[109]を得ることができる。
工程4
化合物[109]を、製法7−1の工程2と同様にして、化合物[110]と反応させることにより化合物[111]を得ることができる。
この時、アミノ基に化合物[110]がジ置換された化合物も得られる場合がある。その際には、単離した化合物[111]を次工程に用いればよい。
工程5
化合物[111]を、製法7−1の工程2と同様にして、化合物[112]と反応させることにより化合物[113]を得ることができる。
ここで、化合物[112]に換えてアルデヒド化合物、又は、ケトン化合物を用いて、還元剤の存在下、化合物[111]と反応させることにより、対応する置換基を導入することもできる。
還元剤としては水素化ホウ素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム等の水素化ホウ素塩が挙げられる。
溶媒としては、THF、1,4−ジオキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、メタノール、エタノール、トルエン、酢酸等が挙げられる。酢酸を加えてもよい。
工程6
常法により、化合物[113]のカルボニルを還元することにより、化合物[114]を得ることができる。
工程7
化合物[114]を、製法5の工程1と同様にして、加水分解することにより化合物[115]を得ることができる。
製法9−2
Figure 0004914724
(式中、各記号は前述の通りである。)
工程1
化合物[109]を、製法7−1の工程2と同様にして、化合物[110]と反応させることにより化合物[116]を得ることができる。
工程2
常法により、化合物[116]のカルボニルを還元することにより、化合物[117]を得ることができる。
工程3
化合物[117]を、製法5の工程1と同様にして、加水分解することにより化合物[118]を得ることができる。
製法10
Figure 0004914724
(式中、Rc30は、Hal、メシルオキシ基、トシルオキシ基等の脱離基であり、各記号は前述の通りである。ただし、@の位置には置換基R及びRは置換しない。)
工程1
化合物[19]を、製法7−1の工程2と同様にして、化合物[119]と反応させることにより、化合物[120]を得ることができる。
工程2
DME、DMF、DMA、1,4−ジオキサン等の溶媒中、炭酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム等の塩基、及び、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、ビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)ジクロリド、酢酸パラジウム−トリフェニルホスフィン等のパラジウム触媒の存在下、化合物[120]を、室温又は加熱条件下で反応させることにより、化合物[121]を得ることができる。
製法10−1
Figure 0004914724
Figure 0004914724
(式中、各記号は前述の通りである。ただし、@の位置には置換基Rは置換しない。)
工程1
化合物[122]を、製法7−1の工程2と同様にして、化合物[27]と反応させることにより化合物[123]を得ることができる。
工程2
常法により、化合物[123]の水酸基の保護基を脱保護することにより、化合物[124]を得ることができる。
ここで、Rc12に影響を与えず、Rc11を脱保護する条件が好ましく、Rc11として好ましくは、テトラヒドロピラン−2−イル基、tert−ブチル基、アセチル基等が挙げられ、Rc12として好ましくは、ベンジル基、メチル基等が挙げられる。
工程3
常法により、化合物[124]の水酸基を、ハロゲン置換、メシル化、又は、トシル化する等で脱離基に換えることにより、化合物[125]を得ることができる。
工程4
化合物[125]を、製法7−1の工程2と同様にして、化合物[19]と反応させることにより、化合物[126]を得ることができる。
工程5
化合物[126]を、製法10の工程2と同様にして、環化反応させることにより、化合物[127]を得ることができる。
工程6
常法により、化合物[127]の水酸基の保護基を脱保護することにより、化合物[128]を得ることができる。
工程7
化合物[128]を、製法7−1の工程2と同様にして、化合物[110]と反応させることにより、化合物[129]を得ることができる。
工程8
常法により、化合物[129]のカルボニルを還元することにより、化合物[130]を得ることができる。
工程9
化合物[130]を、製法5の工程1と同様にして、加水分解することにより化合物[131]を得ることができる。
製法11
Figure 0004914724
Figure 0004914724
(式中、各記号は前述の通りである。)
工程1
常法により、化合物[132]の水酸基に保護基を導入することにより、化合物[133]を得ることができる。
工程2
常法により、化合物[133]のニトロ基を還元することにより、化合物[134]を得ることができる。
工程3
参考例1と同様にして、化合物[134]とホウ酸エステルを反応させることにより、化合物[135]を得ることができる。
工程4
化合物[135]を、製法1−1と同様にして、化合物[19]と反応させることにより、化合物[136]を得ることができる。
工程5
化合物[136]を、製法1−2の工程1と同様にして、化合物[24]と反応させることにより、化合物[137]を得ることができる。
工程6
化合物[137]を、製法1−2の工程2と同様にして、縮合環化させることにより化合物[138]を得ることができる。
工程7
化合物[138]を、製法3の工程1と同様にして、化合物[139]と反応させることにより化合物[140]を得ることができる。ここで、化合物[139]に代えて、化合物[30](Hal−R2’)、又は、化合物[31](Hal−(CHu1’−CO−ORc13)を用いることにより、他の置換基を導入することもできる。
工程8
常法により、化合物[140]の水酸基の保護基を脱保護することにより、化合物[141]を得ることができる
工程9
化合物[141]を、製法7−1の工程2と同様にして、化合物[38]と反応させることにより化合物[142]を得ることができる。
工程10
常法により、化合物[142]のカルボニルを還元することにより、化合物[143]を得ることができる。
工程11
化合物[143]を、製法5の工程1と同様にして、加水分解することにより化合物[144]を得ることができる。
製法12−1
Figure 0004914724
(式中、各記号は前述の通りである。)
工程1
化合物[145]を、製法1−2の工程1と同様にして、化合物[146]と反応させることにより化合物[147]を得ることができる。
通常、アミノ基に保護基を導入した化合物[146]を用い、工程1の反応後、アミノ基の保護基を脱保護して得られる化合物[147]を次工程に用いればよい。
工程2
化合物[1−11]を、製法1−2の工程1と同様にして、化合物[147]と反応させることにより化合物[149]を得ることができる。
化合物[I−11]のカルボン酸保護基を、製法5の工程1と同様にして、加水分解により除去した後、本工程に用いることもできる。
工程3
化合物[I−11]を、製法1−2の工程1と同様にして、化合物[146]と反応させることにより化合物[148]を得ることができる。
化合物[I−11]のカルボン酸保護基を、製法5の工程1と同様にして、加水分解により除去した後、本工程に用いることもできる。
通常、カルボン酸に保護基を導入した化合物[146]を用い、工程3の反応後、カルボン酸保護基を脱保護して得られる化合物[148]を次工程に用いればよい。
工程4
化合物[148]を、製法1−2の工程1と同様にして、化合物[145]と反応させることにより化合物[149]を得ることができる。
製法12−2
Figure 0004914724
(式中、各記号は前述の通りである。)
化合物[145]に換えて化合物[150]を用いることにより、製法12−1と同様にして、化合物[151]、[152]を得ることができる。
製法12−3
Figure 0004914724
(式中、各記号は前述の通りである。)
工程1
製法12−1又は製法12−2と同様にして得られる化合物[153]を、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール等)、トルエン、キシレン、ジクロロエタン、クロロホルム等の溶媒中、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、リン酸、硫酸等の酸触媒の存在下、又は、酢酸、トリフルオロ酢酸、ポリリン酸、硫酸等の酸性溶媒中、室温又は加熱条件下で縮合環化させることにより化合物[154]を得ることができる。
工程2
化合物[154]を、製法5の工程1と同様にして、加水分解することにより化合物[155]を得ることができる。
工程3
化合物[155]を、製法1−2の工程1と同様にして、化合物[156]と反応させることにより化合物[157]を得ることができる。
製法10−2
Figure 0004914724
Figure 0004914724
(式中、各記号は前述の通りである。ただし、@の位置には置換基Rは置換しない。)
工程1
化合物[158]と化合物[159]、又は、化合物[160]と化合物[161]を、溶媒中、塩基の存在下、冷却乃至加熱条件で反応させることにより化合物[162]を得ることができる。
溶媒としては、エタノール、DMF、DMA、DMSO、アセトン、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、THF、トルエン、水等が挙げられる。
塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化リチウム、水素化ナトリウム、トリエチルアミン、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等が挙げられる。
ヨウ化ナトリウム、又は、ヨウ化カリウムを加えて反応を促進させてもよい。
工程2
化合物[162]の水酸基の保護基を、常法で除去することにより、化合物[163]を得ることができる。
工程3
化合物[163]の水酸基を、常法で脱離基に変換することにより、化合物[164]を得ることができる。
例えば、Rc30がメシルオキシ基の場合、テトラヒドロフラン、クロロホルム等の溶媒中、アルゴン雰囲気下、トリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン等の塩基の存在下でメシルクロリドと処理する等の方法を用いればよい。ここで、ジメチルアミノピリジンを加えてもよい。
工程4
化合物[164]を、製法10−2の工程1と同様にして、化合物[19]と反応させることにより、化合物[165]を得ることができる。
工程5
化合物[165]のニトロ基を、常法で還元することにより、化合物[166]を得ることができる。
例えば、化合物[165]を、亜鉛、鉄、塩化第一スズ、亜硫酸ナトリウム等の還元剤で還元すればよい。具体的には、塩化第二鉄の存在下、ヒドラジンと反応させる、或いは、鉄の存在下、塩化アンモニウムと反応させることにより化合物[166]を得ることができる。また、化合物[165]をアルカリ性条件下でハイドロサルファイトナトリウムと反応させることにより化合物[166]を得ることもできる。
工程6
化合物[166]を、製法10−2の工程1と同様にして、化合物[110]と反応させることにより、化合物[167]を得ることができる。
工程7
DME、DMF、DMA、1,4−ジオキサン等の溶媒中、炭酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム等の塩基、及び、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、ビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)ジクロリド、酢酸パラジウム−トリフェニルホスフィン等のパラジウム触媒の存在下、化合物[167]を、室温又は加熱条件下で反応させることにより、化合物[168]を得ることができる。
工程8
化合物[168]のカルボニルを、常法で還元することにより、化合物[169]を得ることができる。
例えば、還元剤として、水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム等の水素化ホウ素塩、ボラン−THF錯体等を用いて還元すればよい。ここで、酢酸、塩酸等の酸を加えてもよい。
好ましい溶媒としては、エーテル系溶媒(1,4−ジオキサン、THF等)、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール等)、極性溶媒(DMF、DMSO、アセトニトリル等)、ハロゲン系溶媒(ジクロロメタン、クロロホルム等)、炭化水素系溶媒(ベンゼン、トルエン等)、エステル系溶媒(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、水、若しくはそれらの混合溶媒等が挙げられる。
工程9
化合物[169]のカルボン酸保護基を、常法で除去することにより、化合物[170]を得ることができる。
ここで、Rc9は工程1乃至8によって反応を示さず、本工程によって脱離される保護基が望ましい。
例えば、Rc9がメチル基のとき、化合物[169]をメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール等のアルコール溶媒、若しくは、アルコール
溶媒と水、アルコール溶媒とTHF等の混合溶媒中、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基の存在下、冷却乃至加熱下で反応させ脱保護した後、溶液を酸性にすることにより化合物[170]を得ることができる。
製法10−3
Figure 0004914724
Figure 0004914724
(式中、a’は0又は1乃至5の整数であり、Rc29は、tert−ブチル基等のカルボン酸保護基であり、その他各記号は前述の通りである。
また、置換基
Figure 0004914724
は、一般式[I]においてR121又はR122で表される「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」に相当し、環E’は、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、モルホリン、チオモルホリン、アゼパン、アゾナン等の環の構成成分としてNHを含むヘテロ環である。)
工程1
化合物[166]を、製法10−2の工程1と同様にして、化合物[171]と反応させることにより、化合物[172]を得ることができる。
工程2
化合物[172]を、製法10−2の工程1と同様にして、化合物[110]と反応させることにより、化合物[173]を得ることができる。
工程3
化合物[173]を、製法10−2の工程7と同様にして、環化反応させることにより、化合物[174]を得ることができる。
工程4
化合物[174]のカルボン酸保護基(Rc29)を、常法で除去することにより、化合物[175]を得ることができる。
例えば、Rc29がtert−ブチル基の場合、化合物[174]を、塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒中、トリフルオロ酢酸で処理することにより化合物[175]を得ることができる。また、化合物[174]を、酢酸エチル、1,4−ジオキサン、アルコール等の溶媒中、塩化水素或いは塩酸で処理することにより化合物[175]を得ることもできる。
工程5
化合物[176]を、DMF、アセトニトリル、THF、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、トルエン等の溶媒中、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩、ジフェニルホスホリルアジド等の縮合剤及び必要に応じてN−ヒドロキシスクシンイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等を加えて、カルボン酸化合物[175]と縮合させることによりアミド化合物[177]を得ることができる。ここで、トリエチルアミンを加えてもよい。
また、カルボン酸化合物[175]を塩化チオニル、塩化オキサリル等で誘導される酸ハライドとする(このとき触媒量のDMFを加えてもよい。)、或いは、クロロ炭酸エチル等により誘導される混合酸無水物とする等の方法により、化合物[175]の活性化エステルとし、次いで、トリエチルアミン、炭酸カリウム、ピリジン等の塩基の存在下、或いはピリジン等のアミン溶媒中で化合物[176]と反応させることにより、アミド化合物[177]を得ることもできる。活性化エステルと化合物[176]との反応に際し、ジメチルアミノピリジンを加えてもよい。
ここで、化合物[166]に、工程1及び2と同様にして、化合物[110]及び式
Figure 0004914724
の化合物と反応させ、次いで工程3と同様にして環化反応させることにより、化合物[177]を得ることもできる。
工程6
化合物[177]を、常法で還元することにより、化合物[178]を得ることができる。
工程7
化合物[178]のカルボン酸保護基を、常法で除去することにより、化合物[179]を得ることができる。
製法10−4
Figure 0004914724
Figure 0004914724
(式中、各記号は前述の通りである。)
工程1
化合物[180]の水酸基を、常法により脱離基に変換することにより、化合物[181]を得ることができる。
工程2
化合物[181]を、製法10−2の工程1と同様にして、化合物[19]と反応させることにより、化合物[182]を得ることができる。
工程3
化合物[182]を、製法10−2の工程7と同様にして、環化反応させることにより、化合物[183]を得ることができる。
工程4
化合物[183]を、還元剤の存在下、化合物[176]と反応させることにより、化合物[184]を得ることができる。
還元剤としては水素化ホウ素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム等の水素化ホウ素塩が挙げられる。
溶媒としては、THF、1,4−ジオキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、メタノール、エタノール、トルエン、酢酸等が挙げられる。ここで、酢酸を加えてもよい。
工程5
化合物[184]のカルボン酸保護基を、常法で除去することにより、化合物[185]を得ることができる。
製法11−1
Figure 0004914724
Figure 0004914724
(式中、各記号は前述の通りである。)
工程1
製法11と同様にして得られる化合物[138]を、製法3の工程1と同様にして、化合物[30]と反応させることにより、化合物[186]を得ることができる。
工程2
常法により、化合物[186]の水酸基の保護基を脱保護することにより、化合物[187]を得ることができる
工程3
化合物[187]を、製法7−1の工程2と同様にして、化合物[39]と反応させることにより化合物[188]を得ることができる。
工程4
常法により、化合物[188]のカルボニルを還元することにより、化合物[189]を得ることができる。
工程5
化合物[189]を、製法5の工程1と同様にして、加水分解することにより化合物[190]を得ることができる。
工程6
化合物[190]を、製法12−2の工程2と同様にして、化合物[151]と反応させることにより化合物[191]を得ることができる。
上記製法において、Qが−CH−N(R)−#であるとき、反応に支障がない限り、Rは水素原子以外の置換基であってもよい。
一般式[I]で表される化合物において、公知文献に開示の方法と同様な方法により所望のヘテロ環基(カルボン酸等価体を含む)を形成することができる。以下に具体的なヘテロ環基の例及びその参考文献を記載する。
5−オキソ−Δ−1,2,4−オキサジアゾリン−3−イル基(すなわち2,5−ジヒドロ−5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル基)、5−オキソ−Δ−1,2,4−チアジアゾリン−3−イル基(すなわち2,5−ジヒドロ−5−オキソ−4H−1,2,4−チアジアゾール−3−イル基)、2−オキソ−Δ−1,2,3,5−オキサチアジアゾリン−4−イル基(すなわち2−オキソ−Δ−1,2,3,5−オキサチアジアゾール−4−イル基):Journal of Medicinal Chemistry,39(26),5228−35,1996。化合物[I−17]をもとに、例えば、5−オキソ−Δ−1,2,4−オキサジアゾリン−3−イル基、5−チオキソ−Δ−1,2,4−オキサジアゾリン−3−イル基を形成することができる。
5−オキソ−Δ−1,2,4−トリアゾリン−3−イル基:J Org Chem,61(24),8397−8401,1996、
1−オキソ−Δ−1,2,3,5−チアトリアゾリン−4−イル基:Liebigs Ann Chem,1376,1980、
3−オキソ−Δ−1,2,4−オキサジアゾリン−5−イル基:欧州特許EP145095号、
5−オキソ−Δ−1,3,4−オキサジアゾリン−2−イル基:J Org Chem,20,412,1955、
5−オキソ−Δ−1,2,4−ジオキサゾリン−3−イル基:J Prakt Chem,314,145,1972、
3−オキソ−Δ−1,2,4−チアジアゾリン−5−イル基:特開昭61−275271号、
5−オキソ−Δ−1,2,4−ジチアゾリン−3−イル基:J Org Chem,61(19),6639−6645,1996、
2−オキソ−Δ−1,3,4−ジオキサゾリン−5−イル基:J Org Chem,39,2472,1974、
2−オキソ−Δ−1,3,4−オキサチアゾリン−5−イル基:J Med Chem,35(20),3691−98,1992、
5−オキソ−Δ−1,3,4−チアジアゾリン−2−イル基:J Prakt Chem,332(1),55,1990、
5−オキソ−Δ−1,4,2−オキサチアゾリン−3−イル基:J Org Chem,31,2417,1966、
2−オキソ−Δ−1,3,4−ジチアゾリン−5−イル基:Tetrahedron Lett,23,5453,1982、
2−オキソ−Δ−1,3,2,4−ジオキサチアゾリン−5−イル基:Tetrahedron Lett,319,1968、
3,5−ジオキソイソオキサゾリジン−4−イル基:Helv Chim Acta,1973,48,1965、
2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル基:Heterocycles,43(1),49−52,1996、
5−オキソ−2−チオキソイミダゾリジン−4−イル基:J Chem Soc,4533,1954、
2,4−ジオキソオキサゾリジン−5−イル基:J Am Chem Soc,73,4752,1951、
4−オキソ−2−チオキソオキサゾリジン−5−イル基:Chem Ber,91,2537,1958、
2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イル基:特開昭57−123175号、
4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イル基:Chem Pharm Bull,30,3563,1982。
次に、本発明に係る一般式[I]で示されるチエノピロール化合物及びその製造方法を実施例によって具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。Meはメチル基、Acはアセチル基、Bnはベンジル基、THPは2−テトラヒドロピラニル基、Msはメタンスルホニル基を示す。
製造例1
2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルアミンの製造
Figure 0004914724
2−ブロモアニリン(1.0g,5.81mmol)の1,4−ジオキサン(15ml)溶液に、室温下、トリエチルアミン(3.24ml,23.2mmol)及び[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(PdCl(dppf)CHCl)(243mg,0.30mmol)を加えた。反応液にピナコールボラン(2.53ml,17.4mmol)を滴下した後、反応液を100℃に加熱し、3時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルアミン(810mg,収率63.6%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl)7.59(1H,dd,J=7.2,1.6Hz),7.20(1H,ddd,J=15.2,7.2,2.0Hz),6.66(1H,t,J=7.4Hz),6.58(1H,d,J=8.0Hz),4.72(2H,brs),1.33(12H,s).
実施例1
11−シクロヘキシル−8−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
工程1:5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
5−メチルチオフェン−2−カルボン酸(40.3g,282mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(500ml)溶液に炭酸カリウム(43g,310mmol)及びヨウ化メチル(19.3ml,310mmol)を加えた。室温で4時間攪拌後、ジエチルエーテル(1.0L)を加え、有機層を水(500ml x 3)、飽和食塩水(200ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過、濃縮後、5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(40.8g,収率93%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,CDCl)7.61(1H,d,J=3.6Hz),6.76(1H,d,J=3.6Hz),3.85(3H,s),2.52(3H,s).
工程2:4−ニトロ−5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(40.8g,260mmol)の濃硫酸(400ml)溶液に、氷冷下で発煙硝酸(16.5ml,391mmol)の濃硫酸(100ml)溶液を、内温が5℃を超えないように滴下した。滴下終了後、氷冷下で30分攪拌し、氷(1kg)の中にゆっくり注いだ。析出した固体を水(500ml x 6)で洗浄し、減圧下乾燥後、4−ニトロ−5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(35.1g,収率67%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,CDCl)8.20(1H,s),3.91(3H,s),2.84(3H,s).
工程3:2,4−ビスベンジルオキシベンズアルデヒドの製造
Figure 0004914724
2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド(5.00g,36.2mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)溶液に炭酸カリウム(12.0g,86.9mmol)及び臭化ベンジル(9.48ml,79.6mmol)を加えた。室温で3時間30分攪拌後、水(100ml)及びヘキサン(50ml)を加え、析出した固体を濾取した。その固体を水(3ml x 3)及びヘキサン(5ml)で洗浄し、減圧下乾燥後、2,4−ビスベンジルオキシベンズアルデヒド(9.67g,収率84%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)10.23(1H,s),7.68(1H,d,J=8.4Hz),7.50−7.32(10H,m),6.92(1H,d,J=2.0Hz),6.75(1H,dd,J=8.8,2.0Hz),5.27(2H,s),5.21(2H,s).
工程4:(E)−5−[2−(2,4−ビスベンジルオキシフェニル)ビニル]−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
4−ニトロ−5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(1.50g,7.46mmol)のエタノール(7.5ml)溶液に、2,4−ビスベンジルオキシベンズアルデヒド(2.49g,7.83mmol)及びピロリジン(0.65ml,7.83mmol)を加えた。加熱還流下、1時間攪拌後、室温まで放冷した。析出した固体を濾取した。その固体をエタノール(3ml x 3)で洗浄し、減圧下乾燥後、(E)−5−[2−(2,4−ビスベンジルオキシフェニル)ビニル]−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(3.08g,収率82%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)8.08(1H,s),8.04(1H,d,J=16.0Hz),7.64(1H,d,J=8.8Hz),7.60(1H,d,J=16.0Hz),7.50−7.32(10H,m),6.87(1H,d,J=2.0Hz),6.73(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),5.26(2H,s),5.17(2H,s),3.86(3H,s).
工程5:5−(2,4−ビスベンジルオキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
(E)−5−[2−(2,4−ビスベンジルオキシフェニル)ビニル]−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(3.08g,6.13mmol)のメシチレン(15ml)溶液に亜リン酸トリエチル(3.15ml,18.4mmol)を加え、160℃で43時間攪拌した。反応液を室温まで放冷後、酢酸エチル(50ml)を加え、有機層を1N塩酸(30ml)、水(30ml x 2)、飽和食塩水(20ml)で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、濃縮後、得られた残渣にイソプロピルアルコール(20ml)を加え、析出した固体を濾取した。その固体をイソプロピルアルコール(10ml x 3)で洗浄し、5−(2,4−ビスベンジルオキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(1.36g,収率47%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)11.58(1H,s),7.62(1H,d,J=8.4Hz),7.62(1H,d,J=0.4Hz),7.48−7.29(10H,m),6.84(1H,s),6.83(1H,d,J=2.4Hz),6.72(1H,dd,J=8.4,2.4Hz),5.31(2H,s),5.12(2H,s),3.80(3H,s).
工程6:5−(2,4−ビスベンジルオキシフェニル)−6−(シクロヘキサ−2−エニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
5−(2,4−ビスベンジルオキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(1.36g,2.90mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)溶液に、氷冷下で水素化ナトリウム(60%油状,127mg,3.19mmol)を加え20分攪拌した後、3−ブロモシクロヘキセン(0.34ml,2.95mmol)を加え、氷冷下50分攪拌した。反応液に酢酸エチル(20ml)を加え、有機層を水(20ml x 3)、飽和食塩水(10ml)で順次洗浄し、硫酸ナトリウムを加え乾燥した。濾過、濃縮後、ヘキサン:酢酸エチル(10:1)混合溶媒(10ml)を加えた。析出した固体を濾取した。その固体をヘキサン:酢酸エチル(10:1)混合溶媒(5ml x 3)で洗浄し、減圧下乾燥後、5−(2,4−ビスベンジルオキシフェニル)−6−(シクロヘキサ−2−エニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(1.35g,収率85%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)11.35(1H,s),7.56(1H,s),7.47−7.26(11H,m),7.23(1H,d,J=8.4Hz),6.85(1H,d,J=2.0Hz),6.72(1H,dd,J=2.4,8.4Hz),5.85−5.79(1H,m),5.54−5.49(1H,m),5.14(2H,s),5.13(2H,s),3.78(3H,s),3.37−3.32(1H,m),2.08−1.99(2H,m),1.74−1.41(4H,m).
工程7:5−(2,4−ビスベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
5−(2,4−ビスベンジルオキシフェニル)−6−(シクロヘキサ−2−エニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルのメタノール(6ml)及びテトラヒドロフラン(16ml)混合溶液に20%水酸化パラジウム/炭素(400mg,0.74mmol)を加えた。3.4気圧水素雰囲気下、室温で13時間攪拌後、セライトを用いて濾過し、濾液を濃縮した。析出した固体を濾取した。その固体をジイソプロピルエーテル(5ml x 3)で洗浄し、減圧下乾燥後、5−(2,4−ビスベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(1.12g,収率82%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)11.26(1H,s),7.57(1H,s),7.47−7.25(11H,m),7.19(1H,d,J=8.4Hz),6.84(1H,d,J=2.4Hz),6.72(1H,dd,J=8.4,2.4Hz),5.14(2H,s),5.12(2H,s),3.79(3H,s),2.52−2.47(1H,m),1.71−1.61(5H,m),1.56−1.45(2H,m),1.23−1.15(3H,m).
工程8:4−(2−ベンジルオキシエチル)−5−(2,4−ビスベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
5−(2,4−ビスベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(1.12g,2.03mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に、氷冷下で水素化ナトリウム(60%油状,97mg,2.43mmol)を加え10分攪拌後、(2−ブロモエトキシメチル)ベンゼン(0.53ml,3.24mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(25ml)を加え、有機層を水(20ml x 3)、飽和食塩水(10ml)で順次洗浄し、硫酸ナトリウムを加え乾燥した。濾過、濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1〜2:1)で精製し、4−(2−ベンジルオキシエチル)−5−(2,4−ビスベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(1.21g,収率87%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)7.86(1H,s),7.49−7.33(5H,m),7.28−7.19(8H,m),7.08(1H,d,J=8.4Hz),7.06−7.04(2H,m),6.85(1H,d,J=2.4Hz),6.70(1H,dd,J=8.0,2.0Hz),5.13(1H,d,J=11.2Hz),5.12(1H,d,J=12.4Hz),5.10(1H,d,J=11.2Hz),5.08(1H,d,J=12.4Hz),4.26(2H,s),4.14−3.93(2H,m),3.79(3H,s),3.54−3.40(2H,m),2.33−2.22(1H,m),1.76−1.45(7H,m),1.21−1.10(3H,m).
工程9:4−(2−アセトキシエチル)−6−シクロヘキシル−5−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
4−(2−ベンジルオキシエチル)−5−(2,4−ビスベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(1.21g,1.77mmol)の酢酸(3ml)溶液に25%臭化水素−酢酸溶液(3ml)を加え、室温で15時間攪拌した。減圧下濃縮後、残渣をトルエンで共沸(5ml x 2)した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜0:1)で精製し、4−(2−アセトキシエチル)−6−シクロヘキシル−5−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(762mg,収率94%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)9.54(2H,brs),7.88(1H,s),6.91(1H,d,J=8.4Hz),6.41(1H,d,J=2.4Hz),6.32(1H,dd,J=8.4,2.4Hz),4.15−4.04(4H,m),3.81(3H,s),2.33−2.25(1H,m),1.86(3H,s),1.79−1.41(7H,m),1.26−1.10(3H,m).
工程10:6−シクロヘキシル−5−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
4−(2−アセトキシエチル)−6−シクロヘキシル−5−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(505mg,1.11mmol)のメタノール(5ml)溶液に炭酸カリウム(476mg,3.44mmol)を加え、室温で25分攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣に酢酸エチル(5ml)を加え、有機層を1N塩酸(4ml)、飽和食塩水(5ml x 2)で順次洗浄し、硫酸ナトリウムを加え乾燥した。濾過、濃縮後、6−シクロヘキシル−5−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルを粗生成物として得た。得られた化合物はさらに精製することなく工程11に用いた。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)9.53(2H,brs),7.82(1H,s),6.89(1H,d,J=8.4Hz),6.40(1H,d,J=2.4Hz),6.31(1H,dd,J=8.4,2.4Hz),3.91−3.81(2H,m),3.80(3H,s),3.52−3.35(2H,m),2.33−2.23(1H,m),1.76−1.60(5H,m),1.54−1.41(2H,m),1.21−1.11(3H,m).
工程11:11−シクロヘキシル−8−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
6−シクロヘキシル−5−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(469mg,1.11mmol)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液を水浴で冷却し、攪拌下、トリフェニルホスフィン(582mg,2.22mmol)及びジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.44ml,2.22mmol)を加え、2時間攪拌した。反応液を濃縮した後、析出した固体を濾取した。その固体をジイソプロピルエーテル(3ml x 3)で洗浄し、減圧下乾燥後、11−シクロヘキシル−8−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(469mg)を粗生成物として得た。得られた粗生成物はさらに精製することなく実施例2、工程5に用いた。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)9.99(1H,brs),7.97(1H,s),7.19(1H,d,J=8.4Hz),6.71(1H,dd,J=8.4,2.4Hz),6.59(1H,d,J=2.4Hz),4.41−4.38(2H,m),4.28−4.25(2H,m),3.81(3H,s),2.76−2.66(1H,m),1.81−1.58(7H,m),1.38−1.22(3H,m).
実施例2
11−シクロヘキシル−8−[5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
工程1:2−クロロ−5−メチルスルファニル安息香酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
2−クロロ−5−メチルスルファニル安息香酸(20.2g,100mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(200ml)溶液に炭酸カリウム(15.2g,110mmol)及びヨウ化メチル(6.8ml,110mmol)を加えた。室温で3時間攪拌後、ジエチルエーテル(300ml)を加え、有機層を水(200ml x 3)、飽和食塩水(200ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムを加えて乾燥した。濾過、濃縮後、2−クロロ−5−メチルスルファニル安息香酸メチルエステル(18.5g,収率86%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl)7.65(1H,d,J=2.6Hz),7.33(1H,d,J=8.6Hz),7.26(1H,dd,J=8.6,2.6Hz),3.92(3H,s),2.49(3H,s).
工程2:2−クロロ−5−メタンスルホニル安息香酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
2−クロロ−5−メチルスルファニル安息香酸メチルエステル(18.5g,86mmol)のクロロホルム(200ml)溶液に、氷冷下で3−クロロ過安息香酸(46.6g,189mmol)を少量ずつ加えた。室温で一晩攪拌後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200ml x 2)で洗浄し、硫酸マグネシウムを加えて乾燥した。濾過、濃縮後、2−クロロ−5−メタンスルホニル安息香酸メチルエステル(23.4g,収率100%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl)8.39(1H,d,J=2.3Hz),7.96(1H,dd,J=8.3,2.3Hz),7.66(1H,d,J=8.3Hz),3.97(3H,s),3.07(3H,s).
工程3:5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)安息香酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
2−クロロ−5−メタンスルホニル安息香酸メチルエステル(23.4g,94mmol)のトルエン(250ml)溶液に、モルホリン(9.8ml,113mmol)、炭酸セシウム(40g,122mmol)、酢酸パラジウム(380mg,1.4mmol)及び2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(1.06g,1.7mmol)を加えた。加熱還流下、終夜攪拌後、酢酸エチル(250ml)を加え、有機層を水(200ml x 2)、飽和食塩水(200ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムを加え乾燥した。濾過、濃縮後、5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)安息香酸メチルエステルを粗生成物として得た。得られた化合物はさらに精製することなく工程4に用いた。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl)8.29(1H,d,J=2.3Hz),7.90(1H,dd,J=8.6,2.3Hz),7.05(1H,d,J=8.6Hz),3.90(3H,s),3.88−3.83(4H,m),3.21−3.16(4H,m),3.03(3H,s).
工程4:5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルアルコールの製造
Figure 0004914724
工程3で得られた5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)安息香酸メチルエステルのテトラヒドロフラン(300ml)溶液に、氷冷下で水素化リチウムアルミニウム(3.6g,94mmol)を少量ずつ加えた。氷冷下で1時間攪拌後、1N塩酸(200ml)をゆっくり加え、室温で1時間攪拌した。酢酸エチル(500ml)で抽出後、有機層を飽和食塩水(200ml x 3)で洗浄し、硫酸マグネシウムを加え乾燥した。濾過、濃縮後、得られてきた固体を濾取した。その固体をヘキサン−酢酸エチル(4:1)混合溶媒(100ml)で洗浄し、5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルアルコール(8.6g,収率34%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl)7.94(1H,d,J=2.3Hz),7.84(1H,dd,J=8.3,2.3Hz),7.22(1H,d,J=8.3Hz),4.81(2H,s),3.90−3.85(4H,m),3.27(1H,brs),3.05−3.00(4H,m),3.04(1H,s).
工程5:11−シクロヘキシル−8−[5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
11−シクロヘキシル−8−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(100mg)のテトラヒドロフラン(3ml)溶液を水浴で冷却し、攪拌下、5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルアルコール(82mg,0.30mmol)、トリフェニルホスフィン(99mg,0.38mmol)及びジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.07ml,0.38mmol)を加え、16時間攪拌した。反応液を濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=5:1〜1:10)で精製し、11−シクロヘキシル−8−[5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(251mg)を粗生成物として得た。得られた粗生成物はさらに精製することなく実施例3に用いた。
実施例3
11−シクロヘキシル−8−[5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸の製造
Figure 0004914724
実施例2で得られた11−シクロヘキシル−8−[5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(251mg)のメタノール(1ml)及びテトラヒドロフラン(1ml)混合溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加えた。室温で64時間攪拌後、反応液を濃縮した。得られた残渣に1N塩酸(2.5ml)を加えて酸性にした。酢酸エチル(5ml)で抽出した後、有機層を水(4ml)、飽和食塩水(1ml)で順次洗浄し、硫酸ナトリウムを加え乾燥した。濾過、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=1:0〜5:1)で精製し、11−シクロヘキシル−8−[5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルオキシ]−4,6−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸(39mg,実施例1、工程11から3工程の収率24%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)8.02(1H,d,J=2.4Hz),7.88−7.85(2H,m),7.36(1H,d,J=8.4Hz),7.32(1H,d,J=8.4Hz),7.02(1H,dd,J=8.4,2.4Hz),6.96(1H,d,J=2.4Hz),5.22(2H,s),4.46−4.42(2H,m),4.30−4.26(2H,m),3.80−3.78(4H,m),3.19(3H,s),3.03−3.00(4H,m),2.76−2.66(1H,m),1.83−1.75(4H,m),1.73−1.59(3H,m),1.38−1.23(3H,m).
MS 637(M+1).
実施例4
11−シクロヘキシル−8−[5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボキサミドの製造
Figure 0004914724
11−シクロヘキシル−8−[5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸(217mg,0.34mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)溶液に、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(266mg,0.51mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(78mg,0.51mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.24ml,1.36mmol)及び塩化アンモニウム(36mg,0.68mmol)を加えた。室温で2時間攪拌後、反応液に水(3ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で抽出した。有機層を水(3ml x 2)、飽和食塩水(2ml)で順次洗浄し、硫酸ナトリウムを加え乾燥した。濾過、濃縮後、得られた残渣にクロロホルム:メタノール(40:1)混合溶媒(5ml)を加え、析出した固体を濾取した。その固体をクロロホルム:メタノール(40:1)混合溶媒(3ml x 3)で洗浄し、11−シクロヘキシル−8−[5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボキサミド(112mg,収率52%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)8.02(1H,d,J=2.4Hz),7.87(1H,dd,J=2.4,8.8Hz),7.78(1H,s),7.36(1H,d,J=8.4Hz),7.31(1H,d,J=8.4Hz),7.01(1H,dd,J=2.8,8.4Hz),6.95(1H,d,J=2.8Hz),5.22(2H,s),4.45(2H,t,J=5.6Hz),4.17(2H,t,J=5.6Hz),3.80−3.78(4H,m),3.19(3H,s),3.03−3.01(4H,m),2.76−2.68(1H,m),1.82−1.75(3H,m),1.74−1.61(4H,m),1.38−1.23(3H,m).
MS 636(M+1).
実施例5
11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
工程1:5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
5−メチルチオフェン−2−カルボン酸(100g,703mmol)のメタノール(1.0L)溶液に濃硫酸(10ml)を加え、二日間加熱還流した。反応液を室温まで冷却して減圧濃縮し、残渣にジエチルエーテル(1.0L)を加えた。水(500ml x 4)、飽和食塩水(500ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮することによって、5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(109g,収率100%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl)7.61(1H,d,J=3.6Hz,),6.76(1H,d,J=3.6Hz),3.85(3H,s),2.52(3H,s).
工程2:4−ニトロ−5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(109g,700mmol)の濃硫酸(850ml)溶液に、氷冷下で発煙硝酸(31ml,738mmol)の濃硫酸(150ml)溶液を、内温が5℃を超えないように滴下した。滴下終了後、氷冷下で30分攪拌し、氷(2kg)の中にゆっくり注いだ。析出した固体を濾取し、水(500ml x 6)で洗浄後、減圧下乾燥することによって、4−ニトロ−5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(62g,収率44%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl)8.20(1H,s),3.91(3H,s),2.84(3H,s).
工程3:(E)−5−(2−ジメチルアミノビニル)−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
4−ニトロ−5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(23g,114mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(115ml)溶液を110℃で1時間攪拌した。反応液を室温まで冷却して約半量まで減圧濃縮し、水(500ml)に注いだ。析出した固体を濾取し、水(500ml x 2)で洗浄後、減圧下乾燥することによって、(E)−5−(2−ジメチルアミノビニル)−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(28g,収率96%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl)8.10(1H,s),7.31(1H,d,J=13Hz),6.55(1H,d,J=13Hz),3.86(3H,s),3.07(6H,brs).
工程4:4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
(E)−5−(2−ジメチルアミノビニル)−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(20g,78mmol)、5%パラジウム/炭素(2g)及び酢酸(20ml)のテトラヒドロフラン(300ml)溶液を3.5気圧水素雰囲気下、室温で16時間攪拌した。反応液をセライトを用いて濾過し、減圧濃縮後、残渣にジエチルエーテル(300ml)を加えた。1N塩酸(100ml x 2)、水(100ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml x 2)、飽和食塩水(100ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮することによって、4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(12g,収率87%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl)8.41(1H,brs),7.71(1H,s),7.19(1H,t,J=1.2Hz),6.49(1H,t,J=1.2Hz),3.89(3H,s).
工程5:6−(シクロヘキサ−1−エニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸の製造
Figure 0004914724
4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(12g,68mmol)及びシクロヘキサノン(21ml,204mmol)のメタノール(300ml)溶液に28%ナトリウムメトキシド メタノール溶液(100ml)を加え、加熱還流下で二日間攪拌した。反応液を室温まで冷却して減圧濃縮し、6N塩酸(100ml)を加えた。析出した固体を濾取し、水(300ml x 5)、n−ヘキサン(300ml x 3)で順次洗浄後、減圧下乾燥することによって、6−(シクロヘキサ−1−エニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(17g,収率100%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)12.73(1H,brs),11.44(1H,brs),7.63(1H,s),7.35(1H,s),5.81(1H,brs),2.42−2.36(2H,m),2.34−2.18(2H,m),1.76−1.62(4H,m).
工程6:6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸の製造
Figure 0004914724
6−(シクロヘキサ−1−エニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(17g,68mmol)及び20%水酸化パラジウム/炭素(3.4g)のメタノール(100ml)及びテトラヒドロフラン(200ml)溶液を3.5気圧水素雰囲気下、室温で18時間攪拌した。反応液をセライトを用いて濾過し、減圧濃縮することによって、6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸の粗生成物(17g,収率100%)を得た。得られた化合物は精製することなく工程7に用いた。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)12.59(1H,brs),11.14(1H,brs),7.57(1H,s),7.08(1H,s),2.62−2.52(1H,m),2.02−1.90(2H,m),1.84−1.66(3H,m),1.50−1.18(5H,m).
工程7:6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
工程6で得られた6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、ヨウ化メチル(4.2ml,68mmol)及び炭酸カリウム(9.4g,68mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(200ml)溶液を室温で4時間攪拌した。反応液にジエチルエーテル(500ml)を加え、水(200ml x 3)、飽和食塩水(200ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮することによって、6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの粗生成物(18g,収率100%)を得た。得られた化合物は精製することなく工程8に用いた。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl)8.20(1H,brs),7.67(1H,s),6.95(1H,s),3.84(3H,s),2.70−2.60(1H,m),2.12−2.02(2H,m),1.88−1.72(3H,m),1.58−1.20(5H,m).
工程8:5−ブロモ−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
工程7で得られた6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルのクロロホルム(90ml)及びテトラヒドロフラン(90ml)溶液に、氷冷下、ピリジニウムヒドロブロミドペルブロミド(21.7g,68mmol)を加えた。氷冷下で2時間攪拌し、室温で減圧濃縮した。残渣に酢酸エチル(300ml)を加え、1M亜硫酸水素ナトリウム水溶液(100ml x 3)、水(100ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml x 2)、飽和食塩水(100ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮し、得られた固体をn−ヘキサン:酢酸エチル(25:1)混合溶媒(100ml)で洗浄した。固体を濾取し、減圧下乾燥することによって、5−ブロモ−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(17g,収率73%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl)8.56(1H,brs),7.60(1H,s),3.88(3H,s),2.72−2.60(1H,m),1.92−1.81(3H,m),1.80−1.74(1H,m),1.72−1.56(3H,m),1.48−1.22(3H,m).
工程9:5−(2−アミノフェニル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
5−ブロモ−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(7g,20mmol)、2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルアミン(4.8g,22mmol)、炭酸水素ナトリウム(6.7g,80mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(230mg,0.2mmol)の水(20ml)及びエチレングリコールジメチルエーテル(50ml)溶液を、加熱還流下で4時間攪拌した。反応液を室温まで冷却して酢酸エチル(200ml)を加え、水(100ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)、飽和食塩水(100ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮することによって、5−(2−アミノフェニル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの粗生成物を得た。得られた化合物は精製することなく工程10に用いた。
工程10:5−[2−(2−クロロアセチルアミノ)フェニル]−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
工程9で得られた5−(2−アミノフェニル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル、酢酸ナトリウム(2.4g,29mmol)及び酢酸(1.7ml,29mmol)のテトラヒドロフラン(70ml)溶液に氷冷下でクロロアセチルクロリド(2.3ml,29mmol)を加えた。室温で2時間攪拌後、反応液を減圧濃縮した。得られた固体に水(100ml)を加え、濾取した。ジエチルエーテル(20ml x 2)で洗浄し、減圧下乾燥することによって、5−[2−(2−クロロアセチルアミノ)フェニル]−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(5g,工程9から2工程の収率58%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,DMSO−d)11.51(1H,s),9.46(1H,s),7.85(1H,d,J=8.1Hz),7.63(1H,s),7.43(1H,t,J=8.1Hz),7.38−7.24(2H,m),4.22(2H,s),3.81(3H,s),2.45−2.26(1H,m),1.85−1.45(7H,m),1.35−1.04(3H,m).
工程11:11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
5−[2−(2−クロロアセチルアミノ)フェニル]−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(5g,12mmol)及び炭酸カリウム(2.4g,17mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)溶液を90℃で1時間攪拌した。反応液を室温まで冷却して水(200ml)を加え、析出した固体を濾取した。n−ヘキサン:ジイソプロピルエーテル(4:1)混合溶媒(50ml x 2)で洗浄し、減圧下乾燥することによって、11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(4g,収率86%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,DMSO−d)10.31(1H,s),8.16(1H,s),7.58−7.45(2H,m),7.40−7.32(1H,m),7.30−7.22(1H,m),5.15−4.46(2H,m),3.83(3H,s),2.82−2.66(1H,m),2.15−1.05(10H,m).
実施例6
11−シクロヘキシル−5−オキソ−6−[2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(1.7g,4.4mmol)、2−クロロ−1−(ピペリジン−1−イル)エタノン(0.86g,5.3mmol)、炭酸カリウム(0.86g,6.2mmol)及びヨウ化カリウム(0.073g,0.44mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(17ml)溶液を90℃で2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却して酢酸エチル(100ml)を加え、水(50ml x 2)、飽和食塩水(50ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮することによって、11−シクロヘキシル−5−オキソ−6−[2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの粗生成物を得た。得られた化合物は精製することなく実施例7に用いた。
実施例7
11−シクロヘキシル−6−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
実施例6で得られた11−シクロヘキシル−5−オキソ−6−[2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルのテトラヒドロフラン(20ml)溶液に氷冷下で1Mボラン・テトラヒドロフラン錯体 テトラヒドロフラン溶液(17ml,17mmol)を加えた。室温で14時間攪拌後、2N塩酸(20ml)を加え、70℃で2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却して、4N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え塩基性にした。クロロホルム(40ml x 4)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製することによって、11−シクロヘキシル−6−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(1.1g,実施例6から2工程の収率99%)を得た。
実施例8
11−シクロヘキシル−6−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩の製造
Figure 0004914724
11−シクロヘキシル−6−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(1.1g,2.2mmol)のメタノール(10ml)及びテトラヒドロフラン(10ml)溶液に4N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え、70℃で1時間攪拌した。さらに室温で14時間攪拌後、2N塩酸(20ml)を加え中和した。クロロホルム(20ml x 4)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮し、得られた残渣をクロロホルム(10ml)に溶解した。4N HCl−酢酸エチル溶液(4ml)を加えた後、ジエチルエーテル(10ml)を加えて、得られてきた固体を濾取した。ジエチルエーテル(10ml)で洗浄し、減圧下乾燥することによって、11−シクロヘキシル−6−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(1.3g,収率98%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)12.66(1H,brs),9.60(1H,brs),7.89(1H,s),7.45−7.38(1H,m),7.33−7.25(2H,m),7.28−7.24(1H,m),4.23−4.04(2H,m),3.57−3.46(2H,m),3.42−3.28(2H,m),3.15−3.07(2H,m),3.06−3.00(2H,m),2.73−2.52(3H,m),1.82−1.17(16H,m).
MS 478.2(M+1).
実施例9
6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(200mg,0.5mmol)、4−(2−クロロアセチル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(158mg,0.6mmol)、炭酸カリウム(83mg,0.6mmol)及びヨウ化カリウム(17mg,0.1mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液を90℃で14時間攪拌した。反応液を室温まで冷却して水(30ml)を加え、析出した固体を濾取した。減圧下乾燥することによって、6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(310mg,収率100%)を得た。
実施例10
6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(310mg,0.5mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に氷冷下で1Mボラン・テトラヒドロフラン錯体 テトラヒドロフラン溶液(3ml,3mmol)を加えた。室温で14時間攪拌後、2N塩酸(5ml)を加え、70℃で2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却して、4N水酸化ナトリウム水溶液(5ml)を加え塩基性にした。二炭酸ジ−tert−ブチルエステル(218mg,1mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液をクロロホルム(20ml x 4)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製することによって、6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(296mg,収率100%)を得た。
実施例11
6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 塩酸塩の製造
Figure 0004914724
6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(296mg,0.5mmol)のメタノール(5ml)及びテトラヒドロフラン(5ml)溶液に4N水酸化ナトリウム水溶液(2ml)を加え、70℃で1時間攪拌した。さらに室温で14時間攪拌後、2N塩酸(5ml)を加え溶液を酸性にした。クロロホルム(20ml x 4)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮し、得られた残渣をクロロホルム(5ml)に溶解し、ジエチルエーテル(5ml)を加えて得られてきた固体を濾取した。ジエチルエーテル(5ml)で洗浄し、減圧下乾燥することによって、6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 塩酸塩(131mg,収率43%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)12.64(1H,brs),10.51(1H,brs),7.89(1H,s),7.45−7.38(1H,m),7.34−7.18(3H,m),4.26−4.03(2H,m),3.68−3.36(6H,m),3.18−2.97(4H,m),2.94−2.83(2H,m),2.73−2.59(3H,m),1.80−1.53(7H,m),1.39−1.17(3H,m),1.32(9H,s).
MS 579.3(M+1).
実施例12
11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(200mg,0.5mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に氷冷下で1Mボラン・テトラヒドロフラン錯体 テトラヒドロフラン溶液(3ml,3mmol)を加えた。室温で14時間攪拌後、2N塩酸(10ml)を加え、70℃で2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却して、4N水酸化ナトリウム水溶液(5ml)を加え塩基性にした。クロロホルム(40ml x 4)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮し、11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの粗生成物(190mg,収率100%)を得た。得られた化合物は精製することなく実施例13に用いた。
実施例13
11−シクロヘキシル−6−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
実施例12で得られた11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、2−クロロ−1−(4−エチルピペラジン−1−イル)エタノン塩酸塩(136mg,0.6mmol)、炭酸カリウム(166mg,1.2mmol)及びヨウ化カリウム(17mg,0.1mmol)のアセトニトリル(5ml)溶液を90℃で14時間攪拌した。反応液を室温まで冷却して酢酸エチル(50ml)を加え、水(20ml x 2)、飽和食塩水(20ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製することによって、11−シクロヘキシル−6−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(132mg,実施例12から2工程の収率49%)を得た。
実施例14
11−シクロヘキシル−6−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩の製造
Figure 0004914724
11−シクロヘキシル−6−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(132mg,0.25mmol)のメタノール(5ml)及びテトラヒドロフラン(5ml)溶液に4N水酸化ナトリウム水溶液(2ml)を加え、70℃で1時間攪拌した。さらに室温で14時間攪拌後、2N塩酸(4ml)を加え中和した。クロロホルム(20ml x 4)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮し、得られた残渣をクロロホルム(5ml)に溶解した。4N HCl−酢酸エチル溶液(2ml)を加えた後、ジエチルエーテル(5ml)を加えて得られてきた固体を濾取した。ジエチルエーテル(10ml)で洗浄し、減圧下乾燥することによって11−シクロヘキシル−6−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(85mg,収率57%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)12.61(1H,brs),10.71(1H,brs),7.88(1H,s),7.32(1H,t,J=7.4Hz),7.26(1H,d,J=7.4Hz),7.13(1H,t,J=7.4Hz),7.08(1H,d,J=7.4Hz),4.40−4.25(2H,m),4.12−3.70(4H,m),3.62−3.51(1H,m),3.40−3.10(5H,m),2.97−2.58(5H,m),1.92−1.52(7H,m),1.34−1.14(3H,m),1.02(3H,t,J=7.2Hz).
MS 521.3(M+1).
実施例37
(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸の製造
工程1:11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
11−シクロヘキシル−8−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(200mg,0.486mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(200ml)溶液に炭酸カリウム(134mg,0.972mmol)及びヨウ化メチル(45.4μl,0.729mmol)を加えた。室温で終夜攪拌後、更に60℃で1時間攪拌した。放冷後、反応液に水を加え、析出した固体を濾取した。固体を水洗後、減圧乾燥し、粗生成物として11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(204mg)を得た。得られた化合物はさらに精製することなく工程2に用いた。
工程2:11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸の製造
Figure 0004914724
工程1で得られた11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(204mg)のメタノール(2ml)及びテトラヒドロフラン(3ml)混合溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え、60℃で1時間攪拌した。放冷後、反応液に1N塩酸(5ml)と水(30ml)を加え、室温で攪拌すると固体が析出した。析出した固体を濾取し、水洗後、減圧乾燥し、11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸(189mg,収率2工程98%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)12.67(1H,brs),7.89(1H,s),7.31(1H,d,J=8.6Hz),6.91(1H,dd,J=8.6,2.8Hz),6.80(1H,d,J=2.8Hz),4.44(2H,brt,J=5.6Hz),4.28(2H,brt,J=5.6Hz),3.81(3H,s),2.78−2.68(1H,m),1.84−1.74(4H,m),1.74−1.68(3H,m),1.39−1.22(3H,m).
MS 398.1(M+1).
工程3:(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸エチルエステルの製造
Figure 0004914724
11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸(50mg,0.13mmol)及びWO2005/080399に記載の方法で製造した(E)−3−{4−[(1−アミノシクロブタンカルボニル)アミノ]フェニル}アクリル酸エチルエステル 塩酸塩(45mg,0.14mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール 一水和物(21mg,0.14mmol)、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド 塩酸塩(29mg,0.15mmol)及びトリエチルアミン(19μl,0.14mmol)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、析出した固体を濾取した。固体を水洗後、減圧乾燥し、粗生成物として(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸エチルエステル(80mg)を得た。得られた化合物はさらに精製することなく工程4に用いた。
工程4:(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸の製造
Figure 0004914724
工程3で得られた(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸エチルエステル(80mg)のメタノール(2ml)及びテトラヒドロフラン(4ml)混合溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液に1N塩酸(5ml)と水(15ml)を加え、析出した固体を濾取した。固体を水洗後、減圧乾燥し、(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル」アクリル酸(70mg,収率2工程86%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)12.23(1H,brs),9.65(1H,s),8.70(1H,s),7.98(1H,s),7.66(2H,d,J=9.0Hz),7.62(2H,d,J=9.0Hz),7.51(1H,d,J=16.0Hz),7.31(1H,d,J=8.6Hz),6.91(1H,dd,J=8.6,2.6Hz),6.81(1H,d,J=2.6Hz),6.41(1H,d,J=16.0Hz),4.47(2H,brt,J=5.6Hz),4.21(2H,brt,J=5.6Hz),3.82(3H,s),2.77−2.65(3H,m),2.35−2.25(2H,m),2.04−1.92(1H,m),1.92−1.82(1H,m),1.82−1.67(7H,m),1.39−1.20(3H,m).
MS 640.3(M+1).
実施例42
7−{ビス[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 三塩酸塩の製造
工程1:6−シクロヘキシル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
5−ブロモ−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(2.00g,5.84mmol)の1,4−ジオキサン(20ml)溶液に、トリエチルアミン(3.20ml,22.9mmol)を加え、アルゴン気流下、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.50ml,17.2mmol)を滴下し、室温で30分攪拌した。その混合物にアルゴン気流下、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(245mg,0.699mmol)及び酢酸パラジウム(II)(39.0mg,0.173mmol)を加え、100℃で2時間攪拌した。反応液を室温まで放冷後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣にヘキサン−酢酸エチル(10:1)の混合溶媒を加え、析出した固体を濾取した。得られた固体を減圧乾燥し、6−シクロヘキシル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(1.66g,収率74%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,CDCl)8.60−8.44(1H,brs),7.62(1H,s),3.90(3H,s),3.16(1H,tt,J=12.1,3.4Hz),1.95−1.70(3H,m),1.69−1.59(2H,m),1.52−1.35(2H,m),1.35−1.28(2H,m),1.34(12H,s).
工程2:6−シクロヘキシル−5−{3−ニトロ−2−[2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エトキシ]フェニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
2−[2−(2−ブロモ−6−ニトロフェノキシ)エトキシ]テトラヒドロピラン(1.29g,3.72mmol)の水(10ml)及びエチレングリコールジメチルエーテル(20ml)溶液に、炭酸水素ナトリウム(1.23g,14.8mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(430mg,0.372mmol)を加えた。90℃で加熱攪拌下、工程1で得られた6−シクロヘキシル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(1.60g,4.10mmol)を四分割して30分毎に加え、加え終わってから、さらに90℃で4時間攪拌した。反応液を室温まで放冷後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=6:1〜3:1)で精製し、6−シクロヘキシル−5−{3−ニトロ−2−[2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エトキシ]フェニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(863mg,収率44%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,CDCl)9.49(1H,brs),7.78(1H,dd,J=8.1,1.6Hz),7.69(1H,s),7.60(1H,dd,J=7.8,1.7Hz),7.30(1H,t,J=8.0Hz),4.57−4.52(1H,m),4.01−3.95(2H,m),3.92(3H,s),3.82−3.75(2H,m),3.68−3.61(2H,m),3.51−3.44(2H,m),2.80−2.70(1H,m),1.91−1.65(7H,m),1.60−1.50(4H,m),1.40−1.30(3H,m).
工程3:6−シクロヘキシル−5−[2−(2−ヒドロキシエチルオキシ)−3−ニトロフェニル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
6−シクロヘキシル−5−{3−ニトロ−2−[2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エトキシ]フェニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(863mg,1.63mmol)のテトラヒドロフラン(4.0ml)及びメタノール(4.0ml)溶液に6N塩酸(4.0ml)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1)で精製し、6−シクロヘキシル−5−[2−(2−ヒドロキシエチルオキシ)−3−ニトロフェニル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(628mg,収率86%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,CDCl)9.17(1H,brs),7.79(1H,dd,J=8.3,1.7Hz),7.69(1H,s),7.60(1H,dd,J=7.7,1.8Hz),7.32(1H,t,J=7.9Hz),3.90(3H,s),3.87−3.83(2H,m),3.78−3.74(2H,m),2.80−2.65(1H,m),1.90−1.70(7H,m),1.42−1.24(3H,m).
工程4:6−シクロヘキシル−5−[2−(2−メタンスルホニルオキシエトキシ)−3−ニトロフェニル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
6−シクロヘキシル−5−[2−(2−ヒドロキシエチルオキシ)−3−ニトロフェニル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(628mg,1.41mmol)のクロロホルム(10ml)溶液に、氷冷下、トリエチルアミン(0.230ml,1.65mmol)、メタンスルホニルクロリド(0.120ml,1.55mmol)の順で加え、室温で1時間攪拌した。反応液に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。得られた6−シクロヘキシル−5−[2−(2−メタンスルホニルオキシエトキシ)−3−ニトロフェニル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルはさらに精製することなく工程5に用いた。
工程5:11−シクロヘキシル−7−ニトロ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
工程4で粗生成物として得られた6−シクロヘキシル−5−[2−(2−メタンスルホニルオキシエトキシ)−3−ニトロフェニル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルのN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)溶液に、炭酸カリウム(389mg,2.81mmol)を加え、80℃で4時間加熱攪拌した。反応液を室温まで放冷後、水を加えた。析出した固体を濾取し、水で洗浄した。得られた固体を減圧乾燥し、11−シクロヘキシル−7−ニトロ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(535mg,収率89%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,CDCl)7.82(1H,dd,J=8.1,1.6Hz),7.71(1H,s),7.61(1H,dd,J=7.9,1.6Hz),7.38(1H,t,J=7.9Hz),4.76(2H,t,J=5.7Hz),4.30(2H,t,J=5.7Hz),3.93(3H,s),2.81−2.71(1H,m),1.92−1.75(7H,m),1.41−1.30(3H,m).
工程6:7−アミノ−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
11−シクロヘキシル−7−ニトロ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(535mg,1.25mmol)のテトラヒドロフラン(2.5ml)、エタノール(5.0ml)及び水(1.2ml)溶液に還元鉄(350mg,6.26mmol)及び塩化アンモニウム(334mg,6.24mmol)を加え、90℃で3時間加熱攪拌した。反応液を室温まで放冷後、セライトを用いて濾過した。濾液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣にヘキサン−酢酸エチル(5:1)の混合溶媒を加え、析出した固体を濾取した。得られた固体を減圧乾燥し、7−アミノ−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(314mg,収率63%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,CDCl)7.68(1H,s),7.05(1H,t,J=7.8Hz),6.82(1H,dd,J=7.9,1.4Hz),6.79(1H,dd,J=7.7,1.4Hz),4.53(2H,t,J=5.8Hz),4.19(2H,t,J=5.8Hz),3.91(3H,s),2.92−2.82(1H,m),1.93−1.70(7H,m),1.42−1.25(3H,m).
工程7:7−{ビス[2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
1−(2−ブロモアセチル)ピペリジン(130mg,0.630mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.0ml)溶液に、7−アミノ−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(100mg,0.251mmol)、炭酸カリウム(172mg,1.24mmol)及びヨウ化カリウム(42.0mg,0.253mmol)を加え、90℃で15時間加熱攪拌した。反応液を室温まで放冷後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜クロロホルム:メタノール=40:1)で精製し、7−{ビス[2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(144mg,収率89%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,CDCl)7.67(1H,s),7.09(1H,t,J=7.9Hz),6.86(1H,dd,J=7.5,1.5Hz),6.81(1H,dd,J=8.1,1.4Hz),4.41(2H,t,J=5.9Hz),4.30(4H,s),4.08(2H,t,J=5.9Hz),3.91(3H,s),3.58(4H,t,J=5.3Hz),3.37(4H,t,J=5.2Hz),2.89−2.75(1H,m),1.90−1.70(6H,m),1.69−1.49(10H,m),1.40−1.25(6H,m).
工程8:7−{ビス[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
7−{ビス[2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(144mg,0.222mmol)のテトラヒドロフラン(1.0ml)溶液に1M BH・THF錯体テトラヒドロフラン溶液(2.0ml)を氷冷下加え、室温で4時間攪拌した。反応液に2N塩酸を加え、70℃で2時間加熱攪拌した。反応液に氷冷下、4N水酸化ナトリウム水溶液及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、アルカリ性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1〜5:1)で精製し、7−{ビス[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(72mg,収率52%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,CDCl)7.68(1H,s),7.14(1H,t,J=7.7Hz),7.09(1H,dd,J=8.1,1.9Hz),6.95(1H,dd,J=7.4,1.9Hz),4.48(2H,t,J=5.8Hz),4.12(2H,t,J=5.9Hz),3.91(3H,s),3.37(4H,t,J=7.3Hz),2.90−2.80(1H,m),2.51(4H,t,J=6.8Hz),2.41(8H,brs),1.92−1.71(6H,m),1.69−1.52(10H,m),1.47−1.30(6H,m).
工程9:7−{ビス[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 三塩酸塩の製造
Figure 0004914724
7−{ビス[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(72.0mg,0.116mmol)のテトラヒドロフラン(1.0ml)及びメタノール(1.0ml)溶液に4N水酸化ナトリウム水溶液(1.0ml)を加え、70℃で3時間加熱攪拌した。反応液に2N塩酸を加え、pH7とし、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、7−{ビス[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸を得た。得られた、7−{ビス[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸のクロロホルム(2ml)溶液に4N HCl−酢酸エチル溶液(2.0ml)を加えた。反応液を減圧濃縮し、酢酸エチルを加えた。析出した固体を濾取した。得られた固体を減圧乾燥し、7−{ビス[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 三塩酸塩(26.0mg,収率31%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)10.36(2H,brs),7.96(1H,s),7.36(1H,d,J=6.7Hz),7.28(1H,t,J=7.9Hz),7.12(1H,d,J=6.3Hz),4.52(2H,t,J=5.6Hz),4.34(2H,t,J=5.6Hz),3.57(4H,t,J=7.1Hz),3.51−3.41(4H,m),3.24(4H,q,J=8.0Hz),2.91(4H,q,J=11.1Hz),2.74(1H,t,J=10.0Hz),1.90−1.61(12H,m),1.42−1.22(10H,m).
MS 605.3(M+1).
実施例45
(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸の製造
工程1:5−(2−アミノ−4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
5−ブロモ−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(4.73g,13.8mmol)とWO2005/080399に記載の方法で製造した5−ベンジルオキシ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルアミン(5.84g,17.9mmol)の1,2−ジメトキシエタン(50ml)及び水(50ml)懸濁液に、炭酸水素ナトリウム(1.72g,20.7mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(799mg,0.691mmol)を加え、110℃で終夜加熱攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、5−(2−アミノ−4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(5.93g,収率93%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl)8.17(1H,brs),7.67(1H,s),7.47−7.34(5H,m),7.09(1H,d,J=8.6Hz),6.48(1H,dd,J=8.6,2.5Hz),6.42(1H,d,J=2.5Hz),5.08(2H,s),3.91(3H,s),3.82(2H,brs),2.60−2.56(1H,m),1.78−1.74(7H,m),1.33−1.27(3H,m).
工程2:5−[4−ベンジルオキシ−2−(2−クロロアセチルアミノ)フェニル]−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
5−(2−アミノ−4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(6.30g,13.8mmol)、酢酸ナトリウム(1.36g,16.6mmol)及び酢酸(0.95ml,16.6mmol)のテトラヒドロフラン(100ml)懸濁液にクロロアセチルクロリド(1.32ml,16.6mmol)を滴下し、室温で2時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物5−[4−ベンジルオキシ−2−(2−クロロアセチルアミノ)フェニル]−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(8.22g)はさらに精製することなく工程6に用いた。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl)8.46(1H,brs),8.18(1H,d,J=2.6Hz),8.16(1H,brs),7.69(1H,s),7.46−7.39(5H,m),7.25(1H,d,J=8.3Hz),6.86(1H,dd,J=8.3,2.6Hz),5.15(2H,s),4.04(2H,s),3.91(3H,s),2.44−2.39(1H,m),1.78−1.68(7H,m),1.28−1.26(3H,m).
工程3:8−ベンジルオキシ−11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
5−[4−ベンジルオキシ−2−(2−クロロアセチルアミノ)フェニル]−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(8.22g,13.8mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(100ml)溶液に、炭酸カリウム(2.00g,14.5mmol)を加えた。60℃で3時間攪拌し、放冷後、反応液に水を加え、析出した固体を濾取した。固体を水洗し、ヘキサン−酢酸エチルの混合溶媒(3:1)で洗浄後、減圧乾燥し、8−ベンジルオキシ−11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(6.11g,収率88%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl)7.76(1H,s),7.55(1H,brs),7.46−7.39(6H,m),7.00(1H,dd,J=8.6,2.6Hz),6.71(1H,d,J=2.6Hz),5.15(2H,s),4.63(2H,s),3.91(3H,s),2.76(1H,m),1.86−1.80(7H,brm),1.36−1.33(3H,brm).
工程4:8−ベンジルオキシ−11−シクロヘキシル−6−メチル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
8−ベンジルオキシ−11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(3.00g,5.99mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)溶液に炭酸カリウム(1.08g,7.79mmol)及びヨウ化メチル(0.41ml,6.6mmol)を加えた。80℃で3時間攪拌し、反応液を放冷後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をヘキサン−酢酸エチルの混合溶媒(1:1)で洗浄後、濾取し、減圧乾燥し、8−ベンジルオキシ−11−シクロヘキシル−6−メチル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(2.70g,収率88%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl)7.77(1H,s),7.50−7.37(6H,m),7.01(1H,dd,J=8.6,2.6Hz),6.97(1H,d,J=2.6Hz),5.16(2H,s),4.74(1H,d,J=14.4Hz),4.43(1H,d,J=14.4Hz),3.91(3H,s),3.31(3H,s),2.82−2.77(1H,m),2.03−2.01(1H,m),1.94−1.66(6H,m),1.42−1.31(3H,m).
工程5:11−シクロヘキシル−8−ヒドロキシ−6−メチル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
8−ベンジルオキシ−11−シクロヘキシル−6−メチル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(2.60g,5.05mmol)のクロロホルム(5ml)及び酢酸(5ml)溶液に、25%臭素酸−酢酸溶液(15ml)を室温で加え、終夜攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をヘキサン−酢酸エチルの混合溶媒(1:1)で洗浄後、濾取し、減圧乾燥して、11−シクロヘキシル−8−ヒドロキシ−6−メチル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(1.24g,収率58%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)10.14(1H,brs),8.13(1H,s),7.33(1H,d,J=8.6Hz),6.92(1H,d,J=2.4Hz),6.87(1H,dd,J=8.6,2.4Hz),5.04(1H,d,J=14.4Hz),4.45(1H,d,J=14.4,Hz),3.83(3H,s),3.20(3H,s),2.77−2.75(1H,m),2.05−2.02(1H,m),1.88−1.85(1H,m),1.73−1.59(5H,m),1.42−1.40(1H,m),1.28−1.26(2H,m).
工程6:11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
11−シクロヘキシル−8−ヒドロキシ−6−メチル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(700mg,1.46mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3ml)溶液に炭酸カリウム(456mg,3.30mmol)及びヨウ化エチル(0.20ml,2.5mmol)を室温で加えた。反応液を80℃で終夜攪拌した。反応液を放冷後、水を加え、析出した固体を濾取した。得られた固体を水洗後、減圧乾燥し、粗生成物として11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(755mg)を得た。得られた化合物はさらに精製することなく工程7に用いた。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)8.14(1H,s),7.43(1H,d,J=8.7Hz),7.12(1H,d,J=2.6Hz),7.05(1H,dd,J=8.7,2.6Hz),5.07(1H,d,J=14.6Hz),4.46(1H,d,J=14.4Hz),4.16(2H,q,J=7.0Hz),3.84(3H,s),3.25(3H,s),2.80−2.77(1H,m),2.07−2.04(1H,brm),1.89−1.85(1H,brm),1.73−1.59(5H,brm),1.39(3H,t,J=7.0Hz),1.35−1.21(3H,m).
工程7:11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 0004914724
11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(746mg,1.46mmol)のテトラヒドロフラン(4ml)溶液に、1.0M BH・THF錯体 テトラヒドロフラン溶液(7.5ml)を氷冷下加え、室温で終夜攪拌した。反応液に、6N塩酸(10ml)を加え、80℃で6時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に4N水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和し、飽和炭酸水素ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をヘキサン−酢酸エチルの混合溶媒(1:1)で洗浄し、濾取し、減圧乾燥して、11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(469mg,収率63%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)8.00(1H,s),7.18(1H,d,J=8.4Hz),6.71(1H,dd,J=8.4,2.5Hz),6.64(1H,d,J=2.5Hz),4.20(4H,brs),4.10(2H,q,J=7.0Hz),3.82(3H,s),2.72(3H,s),2.66−2.63(1H,m),1.75−1.65(7H,brm),1.37(3H,t,J=7.0Hz),1.31−1.27(3H,brm).
工程8:11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸の製造
Figure 0004914724
11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル(469mg,1.07mmol)のテトラヒドロフラン(5ml)及びメタノール(5ml)溶液に4N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え、60℃で2時間攪拌した。反応液に2N塩酸を加えpH7とした。析出した固体を濾取し、水洗後、減圧乾燥して、11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸(465mg,収率98%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)12.61(1H,brs),7.88(1H,s),7.17(1H,d,J=8.4Hz),6.70(1H,dd,J=8.4,2.4Hz),6.64(1H,d,J=2.4Hz),4.20−4.17(4H,brm),4.10(2H,q,J=7.0Hz),2.72(3H,s),2.68−2.61(1H,m),1.73−1.66(7H,brm),1.37(3H,t,J=7.0Hz),1.30−1.27(3H,brm).
MS 425.2(M+1).
工程9:(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸エチルエステルの製造
Figure 0004914724
11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸(100mg,0.236mmol)及びWO2005/080399に記載の方法で製造した(E)−3−{4−[(1−アミノシクロブタンカルボニル)アミノ]フェニル}アクリル酸エチルエステル 塩酸塩(84mg,0.26mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール 一水和物(52mg,0.34mmol)、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド 塩酸塩(64mg,0.34mmol)及びトリエチルアミン(0.13ml,0.94mmol)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸エチルエステル(85mg,収率56%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)9.69(1H,brs),8.67(1H,brs),7.98(1H,s),7.68−7.67(4H,m),7.58(1H,d,J=16.0Hz),7.17(1H,d,J=8.4Hz),6.71(1H,dd,J=8.4,2.5Hz),6.65(1H,d,J=2.5Hz),6.52(1H,d,J=16.0Hz),4.18(2H,q,J=7.1Hz),4.11−4.09(6H,m),2.74(3H,s),2.71−2.68(2H,m),2.65−2.63(1H,m),2.34−2.29(2H,m),1.96−1.89(2H,brm),1.76−1.63(7H,m),1.37(3H,t,J=7.0Hz),1.30−1.21(3H,m).
工程10:(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸の製造
Figure 0004914724
(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸エチルエステル(85mg,0.122mmol)のメタノール(4ml)及びテトラヒドロフラン(4ml)混合溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液(3ml)を加え、室温で7時間攪拌した。反応液に2N塩酸(6ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=15:1)で精製して、(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸(62mg,収率76%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d)12.24(1H,brs),9.70(1H,s),8.72(1H,s)7.99(1H,s),7.68−7.61(4H,m),7.51(1H,d,J=16.0Hz),7.17(1H,d,J=8.4Hz),6.71(1H,dd,J=8.4,2.4Hz),6.65(1H,d,J=2.4Hz),6.42(1H,d,J=16.0Hz),4.11−4.09(6H,m),3.45−3.41(3H,brs),2.71−2.69(2H,m),2.65−2.62(1H,m),2.36−2.28(2H,m),2.01−1.84(3H,m),1.82−1.60(5H,m),1.37(3H,t,J=7.0Hz),1.29−1.23(3H,m).
MS 667.2(M+1).
実施例1乃至14、37、42、45と同様な方法により、また必要に応じその他常法を用いることにより、以下の実施例15乃至36、38乃至41、43、44及び46の化合物を製造した。
11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸(実施例15)、
11−シクロヘキシル−8−[2−(モルホリン−4−イル)−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例16)、
11−シクロヘキシル−8−(1−メトキシカルボニルピペリジン−3−イルオキシ)−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸(実施例17)、
11−シクロヘキシル−8−[2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸(実施例18)、
11−シクロヘキシル−8−メチル−6−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例19)、
8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例20)、
6−[2−(アゾカン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例21)、
11−シクロヘキシル−6−[2−(3−メチルピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例22)、
(S)−11−シクロヘキシル−6−{2−[3−(2−メトキシエチル)ピペリジン−1−イル]エチル}−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例23)、
11−シクロヘキシル−6−[2−(1,4−オキサゼパン−4−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例24)、
6−[2−(アゾカン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−8−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例25)、
11−シクロヘキシル−8−メチル−6−[2−(3−メチルピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例26)、
(S)−11−シクロヘキシル−6−{2−[3−(2−メトキシエチル)ピペリジン−1−イル]エチル}−8−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例27)、
11−シクロヘキシル−8−メチル−6−[2−(1,4−オキサゼパン−4−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例28)、
6−[2−(アゾカン−1−イル)エチル]−8−クロロ−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例29)、
8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−[2−(3−メチルピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例30)、
(S)−8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−{2−[3−(2−メトキシエチル)ピペリジン−1−イル]エチル}−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例31)、
8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−[2−(1,4−オキサゼパン−4−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例32)、
6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−8−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例33)、
6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル]−8−クロロ−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例34)、
11−シクロヘキシル−6−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−8−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例35)、
8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例36)、
(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸(実施例37)、
(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−6,8−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸(実施例38)、
(E)−3−[4−({1−[(8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸(実施例39)、
(E)−3−[3−({1−[(11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸(実施例40)、
11−シクロヘキシル−8−エトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸(実施例41)、
7−{ビス[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 三塩酸塩(実施例42)、
(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−エトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸(実施例43)、
11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸(実施例44)、
(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸(実施例45)、
7−{ビス[2−(モルホリン−4−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 三塩酸塩(実施例46)。
実施例化合物の構造式及び物性データを表1乃至16に示す。
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
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Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
Figure 0004914724
次に、本発明化合物のHCVポリメラーゼ阻害活性の評価方法について説明する。当該ポリメラーゼは、HCVのゲノムRNA上のNS5Bと呼ばれる非構造タンパク領域にコードされる酵素である(EMBO J.,15:12−22,1996)。
試験例[I]
i)酵素(HCVポリメラーゼ)の調製法
C型肝炎の患者血液より採取したHCV BK株の全長ゲノムRNAに対応するcDNAクローンを鋳型として、NS5B(J Virol 1991 Mar,65(3),1105−13、C末端47アミノ酸を欠失させた544アミノ酸)をコードする領域をPCR法により増幅した。この3’末端に6Hisタグ{連続する6つのヒスチジン(His)をコードする塩基対}を付加して得た目的遺伝子を、大腸菌に形質転換した。目的蛋白質産生大腸菌を培養した後、菌体を緩衝液中で懸濁し、マイクロフルイダイザーにて破砕した。次に遠心した上清を、金属キレートクロマトグラフィーを含む各種カラムクロマトグラフィー{モノ−S、セファクリル S−200(ファルマシア社製)}で処理することにより酵素標品を得た。
ii)基質RNAの合成
HCVゲノムの3’非翻訳領域配列をもとに設計した合成プライマーを用いて、polyU及び3’X配列を含むDNA断片(148bp)を全合成し、プラスミドpBluescript SK II(+)(Stratagene社製)にクローニングした。前記i)で調製したNS5B全長をコードするcDNAを制限酵素KpnIで消化し、該制限酵素切断部位から終止コドンまでの塩基配列からなるcDNA断片を得た。このcDNA断片をpBluescript SK II(+)の3’非翻訳領域DNAの上流に挿入、接続した。この様にして挿入されたあわせて約450bpのDNA配列を基質RNA調製の鋳型とした。該プラスミドを3’X配列の直後で切断し、線状化した後、フェノール・クロロホルム処理、エタノール沈殿法により精製し、DNAを回収した。
該精製したDNAを鋳型として、pBluescript SK II(+)のプロモーターを利用し、MEGAscript RNA合成キット(Ambion社製)及びT7 RNAポリメラーゼを用いてrun−off法により、RNA合成を行った(37℃、3時間)。ついで、DNase Iを加えてさらに1時間インキュベートした後、鋳型DNAを分解除去することによりRNA粗生成物を得た。該粗生成物をフェノール・クロロホルム処理、エタノール沈殿法によって精製することにより目的の基質RNAを得た。
該RNAは、ホルムアルデヒド変性アガロースゲル電気泳動で品質を確認した後、−80℃で保存した。
iii)酵素(HCVポリメラーゼ)阻害活性の測定
被験物質(本発明の化合物)及び下記組成の反応液(30μl)を、25℃で90分間反応させた。
次いで、該反応液に4℃の10%トリクロロ酢酸及び1%ピロリン酸ナトリウム溶液(150μl)を加えて反応を停止させた後、氷中で15分間放置してRNAを不溶化させた。次いで該RNAを吸引濾過によりガラスフィルター(Whatman社製GF/C等)にトラップした。該フィルターを1%トリクロロ酢酸及び0.1%ピロリン酸ナトリウムからなる溶液で洗浄し、次いで90%エタノールで洗浄後、乾燥させた。液体シンチレーションカクテル(Packard社)を加え、酵素反応により合成されたRNAの放射活性を液体シンチレーションカウンターで測定した。
本発明化合物のHCVポリメラーゼ阻害活性(IC50)は、被験物質を加えた場合の酵素反応における放射活性の値と被験物質を加えない場合の酵素反応における放射活性の値から算出した。
結果を表17及び18に示す。各記号は、IC50が以下の範囲であることを示す。
A:0.1μM≦IC50<1μM
B:0.01μM≦IC50<0.1μM
C:IC50<0.01μM
反応液:i)で得られたHCVポリメラーゼ(0.5μg/ml)、ii)で得られた基質RNA(5μg/ml)、ATP(50μM)、GTP(50μM)、CTP(50μM)、UTP(2μM)、[5,6−H]UTP(46Ci/mmol(Amersham社製),1μCi)20mM Tris−HCl(pH7.5)、EDTA(1mM)、MgCl(5mM)、NaCl(50mM)、DTT(1mM)、BSA(0.01%)
Figure 0004914724
Figure 0004914724
試験例[II]
被験化合物をDMSO(ジメチルスルホキシド;終濃度0.5%)に溶解し、培地で終濃度の10倍濃度に調製した。
培地にレプリコン細胞(Huh−5−2:ReBLikon GmbH製)を5×10/90μl/wellで96穴プレートに播種した。
翌日に該培地を4%HSA(ヒト血清アルブミン)含有培地90μlに交換し、各濃度の該調製物10μlを添加した。
48時間後にSteady−Glo(PROMEGA社製)を用いてルシフェラーゼ活性を測定した。コントロール群(0.5%DMSO添加群)に対する阻害%を算出し、50%をはさむ2点のデータから化合物の濃度を対数にとった比例計算によりEC50値を算出した。
培地の組成成分:ダルベッコ変法イーグル培地(Dulbecco’s modified Eagle’s medium,DMEM),10%ウシ胎仔血清(fetal bovine serum,FBS),2mM L−グルタミン(Glutamine),0.1mM MEM Non−Essential Amino Acid,100U/mlペニシリン(Penicillin),0.1mg/mlストレプトマイシン(Streptomycin)
本試験のように蛋白質の存在下において、高い複製阻害、或いはHCVポリメラーゼ阻害活性を示すものは好ましい態様の一つである。
上記結果から明らかなように、本発明の化合物はHCVポリメラーゼに対し高い阻害活性を示す。
よって、これら化合物は、HCVポリメラーゼ阻害活性により抗HCV作用を示すC型肝炎の予防若しくは治療に有効な薬剤となり得る。また、インターフェロン等の他の抗HCV剤及び/又は他の抗炎症剤等との併用によりC型肝炎の予防若しくは治療により有効な薬剤となり得る。また、HCVポリメラーゼに特異的な高い阻害活性を有することは、人体に対し安全な、副作用の少ない薬剤となり得ることを示す。
以下に製剤例を挙げるが、これに限定されるものではない。
製剤例
(a)実施例3の化合物 10g
(b)乳糖 50g
(c)トウモロコシデンプン 15g
(d)カルボキシメチルセルロースナトリウム 44g
(e)ステアリン酸マグネシウム 1g
(a)、(b)、(c)の全量及び(d)の30gを水で練合し、真空乾燥後、製粒を行う。この製粒末に14gの(d)及び1gの(e)を混合し、打錠機で錠剤とすることにより、1錠あたり10mgの(a)を含有する錠剤1000個を製造する。
本出願は、日本で出願された特願2004−329780を基礎としており、その内容は本明細書に包含されるものである。

Claims (34)

  1. 下記一般式[I]で表されるチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
    Figure 0004914724
    [式中、
    Qは、
    (1)−CH2−O−#、
    (2)−CH2−N(R2)−#、又は、
    (3)−CO−N(R2)−#
    (ここで#は、環Aと結合する側を示す。)であり、
    環Aは、ベンゼン環であり、
    1は、
    (1)カルボキシル基
    (2)−CONR1112
    (ここで、R11及びR12は、それぞれ独立して、
    (1')水素原子、
    (2')下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    (3')下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    (4')下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6-14アリール基、
    (5')下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、
    (6')下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルキル基、
    (7')−NR131132
    (8')−NHCOOR133
    (9')−NHCOR134
    (ここでR131、R132、R133及びR134は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループFから選ばれる基である。)、
    (10')−CR135136−L101−R137
    (11')−CR135136−L101−CONR140−R137
    (12')
    Figure 0004914724
    (13')
    Figure 0004914724
    又は、
    (14')
    Figure 0004914724
    (ここでR135、R136、R138及びR139は、それぞれ独立して、
    (1'')水素原子、
    (2'')シアノ基、
    (3'')−COOR142
    (ここでR142は、水素原子、又は、下記グループFから選ばれる基である。)、
    (4'')−CONR143144
    (ここでR143及びR144は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループFから選ばれる基である。)、
    (5'')下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    (6'')下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    (7'')下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6-14アリール基、
    (8'')下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、
    (9'')下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルキル基、
    (10'')下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6-14アリールC1-6アルキル基、
    (11'')下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1-6アルキル基、又は、
    (12'')下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルキルC1-6アルキル基であり、或いは
    135とR136、又は、R138とR139は、互いに結合して、それらが結合する炭素原子と共に
    (1'')下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルキル基、又は、
    (2'')下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基を形成してもよく
    (ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、
    137は、
    (1'')水素原子、
    (2'')カルボキシル基、
    (3'')下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    (4'')下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    (5'')下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6-14アリール基、
    (6'')下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、又は、
    (7'')下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルキル基であり、
    140及びR141は、それぞれ独立して、
    (1'')水素原子、又は、
    (2'')C1-6アルキル基であり、
    101及びL102は、それぞれ独立して、
    (1'')結合、
    (2'')−CO−、
    (3'')水酸基で置換されてもよいC1-6アルキレン、又は、
    (4'')C2-6アルケニレンであり、
    103は、
    (1'')結合、又は、
    (2'')C1-6アルキレンであり、
    104は、C1-6アルキレンであり、
    105は、
    (1'')結合、又は、
    (2'')C1-6アルキレンであり、
    106は、
    (1'')結合、
    (2'')C1-6アルキレン、
    (3'')−NH−、
    (4'')−NH−CH2−、又は、
    (5'')−CH2−CONH−であり、
    環D3、環D4及び環D5は、それぞれ独立して、
    (1'')下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6-14アリール基、
    (2'')下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルキル基、又は、
    (3'')下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)である。)である。)、
    (3)−COOR103
    (ここでR103は、下記グループCから選ばれる基、又は、グルクロン酸残基を意味する。)、
    (4)
    Figure 0004914724
    又は、
    (5)
    Figure 0004914724
    (ここで環D6は、下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)であり、
    環D7は、下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6-14アリール基である。)であり、
    2は、
    (1)水素原子、
    (2)下記グループEから選ばれる基、
    (3)下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    (4)下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    (5)
    Figure 0004914724
    (6)
    Figure 0004914724
    (7)
    Figure 0004914724
    又は、
    (8)
    Figure 0004914724
    {式中、u及びvは、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数を意味し、
    及びLは、それぞれ独立して、
    (1')結合、
    (2')C1-6アルキレン、
    (3')C2-6アルケニレン、
    (4')−(CH2)u1−O−(CH2)v1−、
    (5')−(CH2)u1−S−(CH2)v1−、
    (6')−(CH2)u1−NRL1−(CH2)v1−、
    (7')−(CH2)u1−CO−(CH2)v1−、
    (8')−(CH2)u1−CONRL2−(CH2)v1−、
    (9')−(CH2)u1−NRL2CO2−(CH2)v1−、
    (10')−(CH2)u1−NRL2CONRL3−(CH2)v1−、
    (11')−(CH2)u1−NRL2CO−(CH2)v1−、
    (12')−(CH2)u1−NRL2SO2−(CH2)v1−、
    (13')−(CH2)u1−SO2−(CH2)v1−、
    (14')−(CH2)u1−SO2NRL2−(CH2)v1−、又は、
    (15')−(CH2)u1−N+L2L2’−(CH2)v1
    (ここで、u1及びv1は、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数を意味し、
    L1は、
    (1'')水素原子、
    (2'')下記グループCから選ばれる基、
    (3'')−CORL11
    (4'')−CONRL11L12
    (5'')−COORL11、又は、
    (6'')−SO2L13
    (ここでRL11及びRL12は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味し、RL13は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)であり、
    L2、RL2’及びRL3は、それぞれ独立して、
    (1'')水素原子、
    (2'')下記グループCから選ばれる基、
    (3'')−CORL11、又は、
    (4'')−SO2L13
    (ここでRL11及びRL13は、前記の通りである。)である。)であり、
    は、
    (1')−CHRL14−、又は、
    (2')−NRL14
    (ここでRL14は、下記グループFから選ばれる基を意味する。)であり、
    環D及び環Dは、それぞれ独立して、
    (1')下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6-14アリール基、
    (2')下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルキル基、又は、
    (3')下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)である。}であり、
    3は、
    (1)水素原子、
    (2)ハロゲン原子、
    (3)C1-6アルカノイル基、
    (4)カルボキシル基、
    (5)シアノ基、
    (6)ニトロ基、
    (7)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    (8)−OR101
    (ここでR101は、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
    (9)−NR102119
    (ここでR102及びR119は、それぞれ独立して、水素原子、C1-6アルカノイル基、又は、C1-6アルキルスルホニル基を意味する。)、
    (10)−COOR103
    (ここでR103は、下記グループCから選ばれる基、又は、グルクロン酸残基を意味する。)、
    (11)−CONR104105
    (ここでR104及びR105は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、シアノ基、C1-6アルコキシ基、又は、下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基を意味する。)、
    (12)−SO2106
    (ここでR106は、水酸基、アミノ基、C1-6アルキル基、又は、C1-6アルキルアミノ基を意味する。)、
    (13)−NHCOR107
    (ここでR107は、アミノ基、又は、C1-6アルキルアミノ基を意味する。)、
    (14)−C(=NR108)−NH2
    (ここでR108は、水素原子、下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、水酸基、又は、C1-6アルコキシ基を意味する。)、
    (15)−P(=O)(OR109)2
    (ここでR109は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
    (16)−P(=O)(OR110)NR111112
    (ここでR110、R111及びR112は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
    (17)−CONHCO−R113
    (ここでR113は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
    (18)−CONHSO2−R114
    (ここでR114は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
    (19)−SO2NHCO−R115
    (ここでR115は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、又は、
    (20)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)であり、
    5及びR6は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、
    (2)ハロゲン原子、
    (3)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    (4)−OR120
    (ここでR120は、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、又は、
    (5)−NR121122
    (ここでR121及びR122は、それぞれ独立して、水素原子、C1-6アルカノイル基、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)であり、
    環Cyは、
    (1)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルキル基、
    (2)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルケニル基、又は、
    (3)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)であり、
    Xは、
    (1)下記グループDから選ばれる基、
    (2)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、又は、
    (3)
    Figure 0004914724
    {式中、環Bは、
    (1')C6-14アリール基、
    (2')C3-10シクロアルキル基、又は、
    (3')酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含んでなるヘテロ環基であり、
    Zは、それぞれ独立して、
    (1')下記グループDから選ばれる基、
    (2')下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6-14アリール基、
    (3')下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルキル基、
    (4')下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6-14アリールC1-6アルキル基、
    (5')下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、又は、
    (6')下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1-6アルキル基
    (ここで当該ヘテロ環C1-6アルキル基は、上記定義の通りの「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」で置換されたC1-6アルキル基を意味する。)であり、
    wは、1乃至3の整数であり、
    Yは、
    (a)C1-6アルキレン、
    (b)C2-6アルケニレン、又は、
    (c)−Y−(CH2)−Y−(CH2)
    (ここで、m及びnは、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数であり、
    及びYは、それぞれ独立して、
    (1')結合、
    (2')−O−、
    (3')−NRy1−、
    (4')−S−、
    (5')−CO−、
    (6')−SO−、
    (7')−SO2−、
    (8')−CO2−、
    (9')−OCO−、
    (10')−CONRy2−、
    (11')−NRy2CO−、
    (12')−SO2NRy2−、
    (13')−NRy2SO2−、
    (14')−NRy2CO2−、
    (15')−OCONRy2−、
    (16')−NRy2CONRy3−、
    (17')−CRy4y5−、又は、
    (18')−CH=CH−
    (ここで、Ry1は、
    (1'')水素原子、
    (2'')下記グループCから選ばれる基、
    (3'')−COORy11
    (4'')−CONRy11y12
    (5'')−CORy11、又は、
    (6'')−SO2y13
    (ここでRy11及びRy12は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味し、Ry13は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)であり、
    y2及びRy3は、それぞれ独立して、
    (1'')水素原子、
    (2'')下記グループCから選ばれる基、
    (3'')−CORy11、又は、
    (4'')−SO2y13(ここでRy11及びRy13は、前記の通りである。)であり、
    y4及びRy5は、それぞれ独立して、
    (1'')水素原子、
    (2'')カルボキシル基、
    (3'')グループFから選ばれる基、
    (4'')−ORy14、又は、
    (5'')−NHRy15
    (ここでRy14は、下記グループCから選ばれる基を意味し、Ry15は、水素原子、C1-6アルキル基、C1-6アルカノイル基、又は、C6-14アリールC1-6アルキルオキシカルボニル基を意味する。)である。)である。)である。}である。
    グループA:
    (1)ハロゲン原子、
    (2)C1-6アルコキシC1-6アルコキシ基、
    (3)シアノ基、
    (4)−ORa1
    (5)−SRa1
    (6)−NRa1a2
    (7)−COORa1
    (8)−CONRa1a2
    (9)−SO3H、
    (10)−SO2NRa1a2
    (11)−NHCORa1
    (12)−NHSO2a3
    (13)−NHCO2a4、及び、
    (14)−CORa1
    (ここでRa1及びRa2は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1-6アルキル基を意味し、Ra3は、C1-6アルキル基を意味し、Ra4は、C1-6アルキル基を意味する。)。
    グループB:
    (1)ハロゲン原子、
    (2)シアノ基、
    (3)ニトロ基、
    (4)C1-6アルキル基、
    (5)カルボキシル基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    (6)ハロゲン化C1-6アルキル基、
    (7)−(CH2)−ORb1
    (8)−(CH2)−SRb1
    (9)−(CH2)−NRb1b2
    (10)−(CH2)−COORb1
    (11)−(CH2)−CONRb1b2
    (12)−(CH2)−CORb1
    (13)−(CH2)−NRb1−CORb2
    (14)−(CH2)−NRb1−SO2b3
    (15)−(CH2)−SO2b3
    (16)−(CH2)−SO2NRb1b2
    (17)−(CH2)−CONRb1−SO2b3
    (18)−(CH2)−SO2NRb1−CORb2
    (19)−(CH2)−NRb1−COORb3
    (20)−(CH2)−NRb1−CONRb2b4
    (21)−O−(CH2)−COORb1、及び、
    (22)−CO−(CH2)−Rb5
    (ここでRb1、Rb2及びRb4は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1-6アルキル基を意味し、Rb3は、C1-6アルキル基を意味し、Rb5はヘテロ環基を意味し、rは0又は1乃至6の整数である。)。
    グループC:
    (1)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    (2)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6-14アリール基、
    (3)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6-14アリールC1-6アルキル基、
    (4)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基、及び、
    (5)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1-6アルキル基。
    グループD:
    (a)水素原子、
    (b)ハロゲン原子、
    (c)シアノ基、
    (d)ニトロ基、
    (e)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    (f)−(CH2)−ORd1
    ここでRd1は、
    (1)水素原子、
    (2)下記グループFから選ばれる基、
    (3)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、又は、
    (4)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2-6アルキニル基であり、
    以下、tは、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数を意味し、
    (g)−(CH2)−S(O)−Rd2
    ここでRd2は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    qは0、1、2又は3であり、
    (h)−(CH2)−NRd3d4
    ここでRd3及びRd4は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (i)−(CH2)−COORd5
    ここでRd5は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (j)−(CH2)−CONRd6d7
    ここでRd6及びRd7は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、
    (2)水酸基、
    (3)下記グループFから選ばれる基、又は、
    (4)C1-6アルコキシ基であり、
    (k)−(CH2)−CORd8
    ここでRd8は、下記グループFから選ばれる基であり、
    (l)−(CH2)−NRd9CO−Rd10
    ここでRd9は、
    (1)水素原子、
    (2)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、又は、
    (3)C1-6アルカノイル基であり、
    d10は、
    (1)アミノ基、
    (2)C1-6アルキルアミノ基、又は、
    (3)下記グループFから選ばれる基であり、
    (m)−(CH2)−NRd11SO2−Rd12
    ここでRd11は、
    (1)水素原子、
    (2)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、又は、
    (3)C1-6アルカノイル基であり、
    d12は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (n)−(CH2)−SO2−NRd13d14
    ここでRd13及びRd14は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (o)−(CH2)−CONRd15−SO2d16
    ここでRd15及びRd16は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (p)−(CH2)−SO2NRd17−CORd18
    ここでRd17は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    d18は、下記グループFから選ばれる基であり、
    (q)−(CH2)−NRd19−COORd20
    ここでRd19及びRd20は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (r)−(CH2)−NRd21−CONRd22d23
    ここでRd21、Rd22及びRd23は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (s)−(CH2)−C(=NRd24)NH2
    ここでRd24は、
    (1)水素原子、
    (2)水酸基、
    (3)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、又は、
    (4)C1-6アルコキシ基であり、
    (t)−(CH2)−O−(CH2)−CORd25
    ここでRd25は、
    (1)アミノ基、
    (2)C1-6アルキルアミノ基、又は、
    (3)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基であり、
    pは、0又は1乃至6の整数を意味し、
    及び、
    (u)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)。
    グループE:
    (a)ハロゲン原子、
    (b)シアノ基、
    (c)ニトロ基、
    (d)アジド基、
    (e)−OP(=O)(OH)2
    (f)−ORe1
    ここでRe1は、
    (1)水素原子、
    (2)下記グループFから選ばれる基、
    (3)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、又は、
    (4)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2-6アルキニル基であり、
    (g)−S(O)−Re2
    ここでRe2は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    qは0、1、2又は3であり、
    (h)−NRe3e4
    ここでRe3及びRe4は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、
    (2)シアノ基、又は、
    (3)下記グループFから選ばれる基であり、
    (i)−COORe5
    ここでRe5は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (j)−CONRe6e7
    ここでRe6及びRe7は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、
    (2)水酸基、
    (3)下記グループFから選ばれる基、又は、
    (4)C1-6アルコキシ基であり、
    (k)−CORe8
    ここでRe8は、下記グループFから選ばれる基であり、
    (l)−NRe9CO−Re10
    ここでRe9は、
    (1)水素原子、
    (2)C1-6アルキル基、又は、
    (3)C1-6アルカノイル基であり、
    e10は、
    (1)水素原子、
    (2)アミノ基、
    (3)C1-6アルキルアミノ基、
    (4)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、又は、
    (5)下記グループFから選ばれる基であり、
    (m)−NRe11SO2−Re12
    ここでRe11は、
    (1)水素原子、
    (2)C1-6アルキル基、又は、
    (3)C1-6アルカノイル基であり、
    e12は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (n)−SO2−NRe13e14
    ここでRe13及びRe14は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (o)−CONRe15−SO2e16
    ここでRe15及びRe16は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (p)−SO2NRe17−CORe18
    ここでRe17は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    e18は、下記グループFから選ばれる基であり、
    (q)−NRe19−COORe20
    ここでRe19及びRe20は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (r)−NRe21−CONRe22e23
    ここでRe21、Re22及びRe23は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (s)−NHCO−COORe24
    ここでRe24は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (t)−NHCO−CONRe25e26
    ここでRe25及びRe26は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、
    (2)水酸基、又は、
    (3)下記グループFから選ばれる基であり、
    (u)−CONH−COOH、
    (v)
    Figure 0004914724
    (w)
    Figure 0004914724
    (x)
    Figure 0004914724
    (y)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6-14アリール基、
    (z)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルキル基、
    (aa)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、
    (bb)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルキリデン基、及び
    (cc)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環イリデン基
    (ここで当該ヘテロ環イリデン基は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、
    さらに、グループEがC6-14アリール基、C3-10シクロアルキル基、又は、ヘテロ環基上の置換基の場合には、
    (dd)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    (ee)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2-6アルケニル基、
    (ff)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2-6アルキニル基、
    (gg)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキリデン基、
    (hh)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6-14アリールC1-6アルキル基、
    (ii)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルキルC1-6アルキル基、又は、
    (jj)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1-6アルキル基であってもよい。
    グループF:
    (1)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、
    (2)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6-14アリール基、
    (3)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、
    (4)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルキル基、
    (5)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6-14アリールC1-6アルキル基、
    (6)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1-6アルキル基
    (ここで当該ヘテロ環C1-6アルキル基は、前記定義の通りの「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」で置換されたC1-6アルキル基を意味する。)、及び、
    (7)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルキルC1-6アルキル基。]
  2. Qが、−CH2−O−#又は−CH2−N(R2)−#(式中、R2は請求項1記載の通り。)である請求項1記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  3. Qが、−CH2−O−#である請求項2記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  4. Qが、−CH2−N(R2)−#(式中、R2は請求項1記載の通り。)である請求項2記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  5. 1が、カルボキシル基である請求項1記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  6. 1が、−CONHR12(式中、R12は請求項1記載の通り。)である請求項1記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  7. 12が、水素原子、又は
    Figure 0004914724
    (式中、各記号は請求項1記載の通り。)である請求項6記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  8. 2が、
    水素原子、
    グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、及び
    Figure 0004914724
    (式中、L1及び環D1は請求項1記載の通り。)から選ばれる請求項4記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  9. 2が、グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基である請求項8記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  10. 2が、
    Figure 0004914724
    (式中、L1及び環D1は請求項1記載の通り。)である請求項8記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  11. 3が、水素原子である請求項1記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  12. 5及びR6が、水素原子である請求項1記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  13. 5が−NR121122(式中、R121及びR122は、それぞれ独立して、グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1-6アルキル基である。)であり、R6が水素原子である請求項1記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  14. 環Cyが、グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3-10シクロアルキル基である請求項1記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  15. Xが、グループDから選ばれる基である請求項1記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  16. Xが、水素原子、ハロゲン原子、グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基、又は、−ORd1(式中、Rd1は請求項1記載の通り。)である請求項15記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  17. Xが、
    Figure 0004914724
    (式中、各記号は請求項1記載の通り。)である請求項1記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  18. Yが−(CH2)−O−(CH2)−(式中、各記号は請求項1記載の通り。)である請求項17記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  19. 環Bが、C6-14アリール基、又は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含んでなるヘテロ環基である請求項17記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  20. Zが、
    (1)水素原子、
    (2)グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基、
    (3)−(CH2)−S(O)−Rd2、及び
    (4)−(CH2)−COORd5
    (式中、各記号は請求項1記載の通り。)から選ばれる1乃至3個の置換基である請求項17記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  21. (1)11−シクロヘキシル−8−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
    (2)11−シクロヘキシル−8−[5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
    (3)11−シクロヘキシル−8−[5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸、
    (4)11−シクロヘキシル−8−[5−メタンスルホニル−2−(モルホリン−4−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボキサミド、
    (5)11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
    (6)11−シクロヘキシル−5−オキソ−6−[2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
    (7)11−シクロヘキシル−6−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
    (8)11−シクロヘキシル−6−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (9)6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−11−シクロヘキシル−5−オキソ−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
    (10)6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
    (11)6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 塩酸塩、
    (12)11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
    (13)11−シクロヘキシル−6−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸メチルエステル、
    (14)11−シクロヘキシル−6−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (15)11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸、
    (16)11−シクロヘキシル−8−[2−(モルホリン−4−イル)−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 塩酸塩、
    (17)11−シクロヘキシル−8−(1−メトキシカルボニルピペリジン−3−イルオキシ)−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸、
    (18)11−シクロヘキシル−8−[2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸、
    (19)11−シクロヘキシル−8−メチル−6−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (20)8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (21)6−[2−(アゾカン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (22)11−シクロヘキシル−6−[2−(3−メチルピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (23)(S)−11−シクロヘキシル−6−{2−[3−(2−メトキシエチル)ピペリジン−1−イル]エチル}−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (24)11−シクロヘキシル−6−[2−(1,4−オキサゼパン−4−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (25)6−[2−(アゾカン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−8−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (26)11−シクロヘキシル−8−メチル−6−[2−(3−メチルピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (27)(S)−11−シクロヘキシル−6−{2−[3−(2−メトキシエチル)ピペリジン−1−イル]エチル}−8−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (28)11−シクロヘキシル−8−メチル−6−[2−(1,4−オキサゼパン−4−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (29)6−[2−(アゾカン−1−イル)エチル]−8−クロロ−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (30)8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−[2−(3−メチルピペリジン−1−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (31)(S)−8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−{2−[3−(2−メトキシエチル)ピペリジン−1−イル]エチル}−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (32)8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−[2−(1,4−オキサゼパン−4−イル)エチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    (33)6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル]−11−シクロヘキシル−8−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 塩酸塩、
    (34)6−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)エチル]−8−クロロ−11−シクロヘキシル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 塩酸塩、
    (35)11−シクロヘキシル−6−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−8−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩、及び
    (36)8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 二塩酸塩からなる群より選ばれる請求項1記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  22. (37)(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸、
    (38)(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−6,8−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸、
    (39)(E)−3−[4−({1−[(8−クロロ−11−シクロヘキシル−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸、
    (40)(E)−3−[3−({1−[(11−シクロヘキシル−8−メトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸、
    (41)11−シクロヘキシル−8−エトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸、
    (42)7−{ビス[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 三塩酸塩、
    (43)(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−エトキシ−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸、
    (44)11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸、
    (45)(E)−3−[4−({1−[(11−シクロヘキシル−8−エトキシ−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1−チア−3b,6−ジアザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボニル)アミノ]シクロブタンカルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸、及び
    (46)7−{ビス[2−(モルホリン−4−イル)エチル]アミノ}−11−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−6−オキサ−1−チア−3b−アザベンゾ[e]シクロペンタ[a]アズレン−2−カルボン酸 三塩酸塩からなる群より選ばれる請求項1記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩。
  23. 請求項1乃至22のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩、及び製薬上許容される担体を含有する医薬組成物。
  24. 請求項1乃至22のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩を有効成分として含有するC型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害剤。
  25. 請求項1乃至22のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩を有効成分として含有する抗C型肝炎ウイルス剤。
  26. 請求項1乃至22のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩を有効成分として含有するC型肝炎治療剤。
  27. (a)請求項1乃至22のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩と、(b)他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤とを組み合わせてなるC型肝炎治療剤。
  28. (a)請求項1乃至22のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩と、(b)インターフェロンとを組み合わせてなるC型肝炎治療剤。
  29. (a)請求項1乃至22のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩と、(b)他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤とを組み合わせてなる抗C型肝炎ウイルス剤。
  30. (a)請求項1乃至22のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩と、(b)インターフェロンとを組み合わせてなる抗C型肝炎ウイルス剤。
  31. (a)請求項1乃至22のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩、及び(b)他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤を含有する医薬組成物。
  32. (a)請求項1乃至22のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩、及び(b)インターフェロンを含有する医薬組成物。
  33. C型肝炎治療用医薬を製造するための請求項1乃至22のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩の使用。
  34. C型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害剤を製造するための請求項1乃至22のいずれかに記載のチエノピロール化合物又は製薬上許容されるその塩の使用。
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