JPH11292840A - ノルスタチン誘導体又はその塩 - Google Patents

ノルスタチン誘導体又はその塩

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JPH11292840A
JPH11292840A JP10093765A JP9376598A JPH11292840A JP H11292840 A JPH11292840 A JP H11292840A JP 10093765 A JP10093765 A JP 10093765A JP 9376598 A JP9376598 A JP 9376598A JP H11292840 A JPH11292840 A JP H11292840A
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amino
added
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acid
resin
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JP10093765A
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Osamu Yamamoto
治 山本
Hidekazu Nakai
英一 中居
Yasuaki Shimizu
保明 清水
Ryuichiro Hara
竜一郎 原
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SOYAKU GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HCVプロテアーゼ阻害活性を有し,C型肝
炎等の治療に有用な化合物を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で示されるノルスタチ
ン誘導体又はその塩。 【化1】 (上記式中の記号は,それぞれ以下の意味を有する。 A1,A2,A3:同一又は異なって結合又は1〜20の
アミノ酸で構成されるペプチド残基, R1,R2:同一又は異なって水素原子又はアミノの保護
基, R3:水酸基又はカルボン酸の保護基, R4:水素原子又はチオールの保護基, 但し,A1及びA2が共に結合の場合は,R1とR2とは一
体となってアミノの保護基を形成してもよい。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬,特にノルスタ
チン誘導体又はその塩及びそれらを有効成分とするHC
Vプロテアーゼ阻害剤,特にC型肝炎の治療薬に関す
る。
【0002】
【従来の技術】C型肝炎ウイルス(Hepatitis C Viru
s:以下HCVという)はC型肝炎の原因ウイルスであ
る。HCVはフラビウイルス科に属し,その遺伝子の相
違によりIからIV型に分類される。現在C型肝炎に対
する治療法はインターフェロンのみであるが,その著効
率は10〜30%であり決して特効薬とは言えず,発
熱,悪寒,鬱などの副作用も問題となっている。また,
ウイルスの型によってもその有効率に大きな違いがあ
り,II型は特に有効率が低いことが知られている。現
在のところHCVに対する選択的な抗ウイルス薬やワク
チンは開発されていない。HCVはウイルスポリプロテ
インの非構造領域の切断に必要な2種類のプロテアーゼ
をコードしており,該プロテアーゼはウイルスの複製に
必須であると考えられている。ウイルスの複製に重要で
ある各種機能を持ったウイルス蛋白質は,このウイルス
自身のプロテアーゼによってポリペプチドが切断を受け
ることにより生成するのである。これまでにHIV,H
RV(ヒトライノウイルス)などで,そのウイルス自身
のプロテアーゼを阻害することで,抗ウイルス効果が現
れることが知られている(Kotler,M., et al., Proc.
Natl. Acad. Sci. USA, 85,(1988) 4185;Stephen, E.,
et al., J. Med. Chem., 39, (1996) 5072;Beverly,
A., et al., Antimicrobial Agents and Chemotherapy,
(1996) 267)。更にHIVに関してそれらの薬剤は治
療効果が現れることも知られている。ヘルペスウイルス
でもプロテアーゼに変異の生じた株の細胞内のウイルス
増殖能は10万分の1以下に下がることが知られている
(Min, G., et al., J. Viro., 68, (1994) 3702)。こ
れらのことから,このHCV自身がコードするプロテア
ーゼの阻害剤は抗HCV効果を有し,更にC型肝炎治療
薬になると考えられる。
【0003】HCV自身がコードするプロテアーゼのう
ちNS3プロテアーゼはセリンプロテアーゼであり,そ
の活性中心にはセリンプロテアーゼに特徴的なセリン,
ヒスチジン,アスパラギン酸が存在していることが知ら
れている(Robert, A. L., et al., Cell, 87, (1996)
331;Kim, J. L., et al., Cell, 87, (1996) 343)。
また,切断する基質の配列についてはP1位にシステイ
ンを要求し,更にP1’よりC末側も基質認識に重要と
いう他のセリンプロテアーゼにはない特徴を有している
(Arash, G., et al., J. Viro., 67, (1993) 2832; Ko
moda, Y., et al., J. Viro., 68, (1994) 7351)。一
般に基質類似型(基質ミミック)のプロテアーゼ阻害剤
の,第一のグループとして,P1−P1’のアミド結合
が切断されるときの遷移状態アナログである,ノルスタ
チンアナログ,スタチンアナログ,ヒドロキシエチレン
ジペプチドアナログ,及びヒドロキシエチルアミンジペ
プチドアナログ等が知られている。また第二のグループ
として,切断されるP1−P1’のアミドのP1’以降
をなくし,その部分を親電子的反応性アナログに変え
た,アルデヒドアナログ,トリフルオロメチルケトンア
ナログ,及びジヒドロキシアルキルボランアナログ等が
知られている。第一のグループはアミドボンドがプロテ
アーゼによって切断される際の遷移状態をまねたもの
で,アスパラギン酸プロテアーゼに応用され,レニンイ
ンヒビターやHIVプロテアーゼインヒビター等が知ら
れている(Iizuka, K., et al.,J. Chem. Soc. CHEM. C
OMMUN., (1989) 1678;Harada, H., et al., Chem. Pha
rm. Bull., 38, (1990) 3042;Timothy, D. O., et a
l., J. Med. Chem., 35, (1992) 823;特開平5−17
0722号)。また第二のグループはセリンプロテアー
ゼやシステインプロテアーゼにとって非常に重要な活性
中心のOH基やSH基がこれらのアナログと反応するこ
とにより阻害活性が現れるのである。これらはセリンプ
ロテアーゼやシステインプロテアーゼ等に応用され,エ
ラスターゼインヒビター等が知られている(Philip, D.
E., et al., Med. Res. Rev., 14, (1994) 127)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,臨床的に有
用性の高いHCVに対する選択的な抗ウイルス薬,特に
C型肝炎の治療薬の創製を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は,NS3プ
ロテアーゼ阻害作用を有する化合物を鋭意探索したとこ
ろ,新規なノルスタチン誘導体が良好なNS3プロテア
ーゼ阻害作用を有することを見出し本発明を完成するに
至った。すなわち,本発明はNS3プロテアーゼ阻害作
用を有する下記一般式(I)で示されるノルスタチン誘
導体及びその塩に関する。また下記一般式(I)で示さ
れるノルスタチン誘導体を含有する医薬,特にHCVプ
ロテアーゼ阻害剤,C型肝炎の治療薬に関するものであ
る。
【0006】
【化2】 (上記式中の記号は,それぞれ以下の意味を有する。 A1,A2,A3:同一又は異なって結合又は1〜20の
アミノ酸で構成されるペプチド残基, R1,R2:同一又は異なって水素原子又はアミノの保護
基, R3:水酸基又はカルボン酸の保護基, R4:水素原子又はチオールの保護基, 但し,A1及びA2が共に結合の場合は,R1とR2とは一
体となってアミノの保護基を形成してもよい。)
【0007】
【発明の実施の形態】以下,本発明化合物(I)につき
詳細に説明する。「アミノ酸で構成されるペプチド残
基」とは,グリシン,アラニン,バリン,ロイシン,イ
ソロイシン,セリン,トレオニン,アスパラギン酸,グ
ルタミン酸,アスパラギン,グルタミン,リジン,ヒド
ロキシリジン,アルギニン,システイン,シスチン,メ
チオニン,フェニルアラニン,チロシン,トリプトファ
ン,ヒスチジン,プロリン,ヒドロキシプロリン等の天
然のアミノ酸の他,下記一般式(II)で示されるアミ
ノ酸,更にアミン及びカルボン酸を同一分子内に有すア
ミノ酸から構成されるペプチド残基を意味する。ここで
アミノ酸が1個の場合も「アミノ酸で構成されるペプチ
ド残基」に含まれるものとする。またアミノ酸はD体の
場合もL体の場合もある。
【0008】
【化3】 12,R13は(1)置換若しくは無置換の低級アルキ
ル,−CO−低級アルキル,低級アルケニル,低級アル
キニル,アリール,ヘテロシクロ,カルボシクロ,複素
環,−O−低級アルキル,又はアミノ,(2)水素原
子,ニトロ,シアノ,ハロゲン原子,又はスルホニルを
示す。R12とR13は窒素原子と一体となって置換若しく
は無置換の複素環を形成しても良い。n及びmは同一又
は異なって0〜2。「アミノの保護基」,「カルボン酸
の保護基」,「チオールの保護基」の保護基としては,
グリーン(Greene)及びウッツ(Wuts)著,「Protecti
ve Groupsin Organic Synthesis」第2版に記載されて
いる,本技術分野において通常用いられる保護基の他,
「アミノの保護基」については,(1)置換若しくは無
置換の低級アルキル,低級アルケニル,低級アルキニ
ル,アリール,ヘテロシクロ,カルボシクロ,複素環,
−O−低級アルキル,又はアミノ,(2)ニトロ,又は
シアノ,(3)式
【0009】
【化4】 で示される基を現す。ここで,ZはS,O,=NH,又
は=NR6を示す。YはS,O,−NH−,−NR6−を
示す。R5は(1)置換若しくは無置換の低級アルキ
ル,−CO−低級アルキル,低級アルケニル,低級アル
キニル,アリール,ヘテロシクロ,カルボシクロ,複素
環,(2)水素原子,又はスルホニルを示す。R5とZ
は一体となって複素環を形成してもよい。R6,R7のど
ちらか一方はZと一体となって複素環を形成してもよ
い。R8,R9,R10の一つはZと一体となって複素環を
形成してもよい。R6及びR7は同一又は異なって(1)
「Protective Groups in Organic Synthesis」第2版記
載のアミノ保護基,(2)置換若しくは無置換の低級ア
ルキル,−CO−低級アルキル,低級アルケニル,低級
アルキニル,アリール,ヘテロシクロ,カルボシクロ,
複素環,−O−低級アルキル,又はアミノ,(3)水素
原子,ニトロ,シアノ,又はハロゲン原子を示す。R6
とR7は窒素原子と一体となって置換若しくは無置換の
複素環を形成しても良い。R8,R9,R10は同一又は異
なって(1)置換若しくは無置換のアルキル,−CO−
低級アルキル,低級アルケニル,低級アルキニル,アリ
ール,ヘテロシクロ,カルボシクロ,複素環,−O−低
級アルキル,又はアミノ,(2)水素原子,ニトロ,シ
アノ又はスルホニルを示す。R8及びR9は炭素原子と一
体となって置換若しくは無置換のカルボシクロ又は複素
環を形成してもよい。「カルボン酸の保護基」として
は,(1)置換若しくは無置換の低級アルキル,低級ア
ルケニル,アリール,ヘテロシクロ,カルボシクロ,又
は複素環,(2)式
【0010】
【化5】 で示される基を現す。ここでR6及びR7は前述と同じ基
を示し,R11は(1)置換若しくは無置換の低級アルキ
ル,低級アルケニル,低級アルキニル,アリール,ヘテ
ロシクロ,カルボシクロ,又は複素環,(2)「Protec
tive Groups in Organic Synthesis」第2版記載のカル
ボン酸保護基を示す。「チオールの保護基」としては,
(1)置換若しくは無置換の低級アルキル,低級アルケ
ニル,アリール,ヘテロシクロ,カルボシクロ,又は複
素環,(2)「Protective Groups in Organic Synthes
is」第2版記載のチオール保護基,(3)式
【0011】
【化6】 で示される基をそれぞれ示す。ここでR5は前述と同じ
基を示す。本明細書の基の定義において「低級」とは,
特に断らない限り,炭素数が1〜6個の直鎖又は分枝状
の炭素鎖を意味する。従って,「低級アルキル」として
は例えばメチル,エチル,並びに直鎖又は分枝状のプロ
ピル,ブチル,ペンチル及びヘキシルである。中でも炭
素数1〜4個のものが好ましく,メチル,エチル,プロ
ピル及びイソプロピルが特に好ましい。「低級アルケニ
ル」としては,具体的にはビニル,プロペニル,ブテニ
ル,ペンテニル及びヘキセニルが挙げられる。「低級ア
ルキニル」としては,具体的にはエチニル,プロピニ
ル,ブチニル,ペンチニル及びヘキシニルが挙げられ
る。「アリール」としては,芳香族炭化水素環基を意味
し,炭素数6〜14個のアリールが好ましく,具体的に
は,フェニル,ナフチル,インデニル,アントリル及び
フェナントリル等が挙げられる。好ましくはフェニル及
びナフチルである。「複素環」としては,フリル,チエ
ニル,ピロリル,イミダゾリル,ピラゾリル,チアゾリ
ル,イソチアゾリル,オキサゾリル,イソキサゾリル,
トリアゾリル,オキサジアゾリル,チアジアゾリル,テ
トラゾリル,ピリジル,ピリミジニル,ピリダジニル及
びピラジル等の5〜6員単環ヘテロアリール,ナフチリ
ジニル及びピリドピリミジニル等の二環式ヘテロアリー
ル,更にはキノリル,イソキノリル,キナゾリニル,キ
ノリジニル,キノキサリニル,シンノリニル,ベンズイ
ミダゾリル,イミダゾピリジル,ベンゾフラニル,ベン
ゾイソキサゾリル,ベンゾオキサゾリル,ベンゾチアゾ
リル,オキサゾロピリジル,イソチアゾロピリジル及び
ベンゾチエニル等のベンゼン環と縮合したヘテロアリー
ルが挙げられる。更にオキソベンゾフラニル等のオキソ
付加の環も含まれる。「カルボシクロ」としては,炭素
数3〜8の飽和炭化水素環であり,具体的にはシクロプ
ロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシ
ル,シクロヘプチル及びシクロオクチルが挙げられる。
「ヘテロシクロ」とは上記カルボシクロの炭素原子の一
部がヘテロ原子に置き換わったものをいう。
【0012】「置換基」としては通常用いられる置換基
であればいずれでもよいが,好ましくはハロゲン原子,
低級アルキル,−OH,−O−低級アルキル,−COO
H,−CO−O−低級アルキル,−CO−低級アルキ
ル,−NO2,−CN,−NH2,−NH−低級アルキ
ル,−N(低級アルキル)2,低級アルケニル,低級ア
ルキニル,アリール,カルボシクロ,ヘテロシクロ,複
素環等が挙げられるがこれらに限定されるものではな
い。「ハロゲン原子」は,F,Cl,Br,Iを意味す
る。本発明化合物は不斉炭素原子を有し,これに基づく
(R)体,(S)体の光学異性体が存在する。本発明に
はこれらの光学異性体の混合物や単離されたものを全て
包含する。上記以外にも置換基の種類によっては,幾何
異性体(シス−トランス/又は(E)体,(Z)体)や
互変異性体が存在する場合があるが,本発明にはこれら
の異性体の分離したもの,或いは混合物が包含される。
本発明化合物(I)は,酸付加塩又は置換基の種類によ
っては塩基との塩を形成する場合もある。かかる塩とし
ては,製薬学的に許容される塩であり,具体的には,塩
酸,臭化水素酸,ヨウ化水素酸,硫酸,硝酸,リン酸等
の無機酸,ギ酸,酢酸,プロピオン酸,シュウ酸,マロ
ン酸,コハク酸,フマール酸,マイレン酸,乳酸,リン
ゴ酸,酒石酸,クエン酸,メタンスルホン酸,エタンス
ルホン酸,アスパラギン酸,グルタミン酸等の有機酸と
の酸付加塩,ナトリウム,カリウム,マグネシウム,カ
ルシウム,アルミニウム等の無機塩基,メチルアミン,
エチルアミン,エタノールアミン,リジン,オルニチン
等の有機塩基との塩やアンモニウム塩等が挙げられる。
更に,本発明は,本発明化合物(I)及びその塩の各種
の水和物や溶媒和物及び結晶多形の物質をも包含する。
【0013】(製造法)本発明化合物(I)及びその塩
は,その基本骨格或いは置換基の種類に基づく特徴を利
用し,種々の公知の合成法を適用して製造することがで
きる。以下に本発明化合物の代表的な製造法について説
明する。
【0014】第一製法
【化7】 (式中,A1,A2,R1,R2及びR4は前記の意味を有
する。また,R5は低級アルキルを意味する。)本製法
は,シアノ化合物(II)を加水分解することにより,
本発明化合物(I)aを得る方法である。加水分解反応
は,常法を用いて行えばよく,シアノ基の加水分解は例
えばテトラヒドロフラン,アルコール,ジオキサン,水
等の溶媒中で氷冷下或いは室温,加温条件下で行えばよ
い。また,添加物として水酸化カリウム,水酸化ナトリ
ウム等を加えても良い。
【0015】第二製法
【化8】 (式中,A1,A2,R1,R2及びR4は前記の意味を有
する。また,R6及びR7は同一又は異って低級アルキル
を意味する。) 本製法は,エーテル化合物(III)を脱保護すること
により,本発明化合物(I)bを得る方法である。脱保
護反応は,常法を用いて行えばよく,例えばトリフルオ
ロ酢酸,塩酸等の酸存在下,ジクロロメタン,水等の溶
媒中で氷冷下或いは室温,加温条件下で行えばよい。ま
た,添加物としてフェノール,チオアニソール,トリエ
チルシラン等を加えても良い。
【0016】第三製法
【化9】 (式中,A3,R3,及びR4は前記の意味を有する。ま
た,式中R8はアミノの保護基を意味する。) 本製法は,プロリン化合物(IV)を保護することによ
り,本発明化合物(I)cを得る方法である。保護反応
は,常法を用いて行えばよく,例えばテトラヒドロフラ
ン,ジクロロメタン,ジメチルホルムアミド等の溶媒中
で氷冷下或いは室温,加温条件下で対応する置換基の酸
クロライド,スルフォニルクロライド,イソシアネート
等を用いて反応を行えばよい。また,添加物としてピリ
ジン,トリエチルアミン等を加えても良い。
【0017】第四製法
【化10】 (式中,A1,A2,R1,R2及びR4は前記の意味を有
する。また,R9はカルボン酸の保護基を意味する。) 本製法は,カルボン酸化合物(V)を保護することによ
り,本発明化合物(I)dを得る方法である。保護反応
は,常法を用いて行えばよく,例えばテトラヒドロフラ
ン,ジクロロメタン,ジオキサン,等の溶媒中で氷冷下
或いは室温,加温条件下対応する置換基のアミン,アル
コール等を用いて反応を行えばよい。また,添加物とし
てベンゾトリアゾ−ル−1−イルオキシトリピロリジノ
ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェイト,1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール,1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプルピル)カルボジイミド塩酸塩,ジイソ
プロピルカルボジイミド,トリエチルアミン,N−メチ
ルモルホリン,ジイソプロピルエチルアミン等を加えて
も良い。
【0018】第五製法
【化11】 (式中,A1,A2,A3,R1,R2,R3及びR4は前記
の意味を有する。) 本製法は,チオエーテル化合物(VI)を脱保護するこ
とにより,本発明化合物(I)eを得る方法である。脱
保護反応は,常法を用いて行えばよく,例えばトリフル
オロ酢酸,塩酸等の酸存在下,ジクロロメタン,水等の
溶媒中で氷冷下或いは室温,加温条件下で行えばよい。
また,添加物としてフェノール,チオアニソール,トリ
エチルシラン等を加えても良い。
【0019】第六製法
【化12】 (式中,A3,R3及びR4は前記の意味を有する。また
10はアミノの保護基を意味する。) 本製法は,アミノ化合物(VII)を保護することによ
り,本発明化合物(I)fを得る方法である。保護反応
は,常法を用いて行えばよく,例えばテトラヒドロフラ
ン,ジクロロメタン,ジオキサン,等の溶媒中で氷冷下
或いは室温,加温条件下対応する置換基のカルボン酸等
を用いて反応を行えばよい。また,添加物としてベンゾ
トリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニ
ウム ヘキサフルオロホスフェイト,1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール,1−エチル−3−(3−ジメチルア
ミノプルピル)カルボジイミド塩酸塩,ジイソプロピル
カルボジイミド等を加えても良い。
【0020】第七製法
【化13】 (式中,A3及びR3は前記の意味を有する。またR11
スルファニル基に結合,除去し得る固相合成用樹脂を意
味する。) 本製法は,チオールに樹脂を結合させることにより,本
発明化合物(I)eを得るための合成中間体である化合
物(IX)を得る方法である。用いる固相合成用樹脂は
チオールに対して着脱可能なもので,一般にペプチド合
成に繁用されるカルボン酸に対して着脱可能な樹脂であ
り,例えば,トリチルレジン,クロロトリチルレジン,
メトキシトリチルレジン等を用いることができる。レジ
ンとの結合反応は,常法を用いて行えば良く,例えばト
リエチルアミン,ジイソプロピルアミン,ピリジン等の
塩基存在下,ジクロロメタン,テトラヒドロフラン,ジ
メチルホルムアミド,N−メチルピロリドン等の溶媒中
で氷冷下或いは室温,加温条件下で行えば良い。
【0021】第八製法
【化14】 (式中,A3,R3及びR11は前記の意味を有する。) 本製法は,Fmoc基を除去させることにより,本発明
化合物(I)eを得るための合成中間体である化合物
(X)を得る方法である。用いる試薬は,一般にペプチ
ド合成においてFmoc基除去に繁用されるもので,例
えば,ピペリジン,モルホリン等の低沸点の二級アミン
である。ジクロロメタン,テトラヒドロフラン,ジメチ
ルホルムアミド,N−メチルピロリドン等の溶媒中で氷
冷下或いは室温,加温条件下で行えば良い。
【0022】第九製法
【化15】 (式中,A1,A2,A3,R1,R2,R3及びR11は前記
の意味を有する。) 本製法は,アミン部にペプチド残基を導入することによ
り,チオールに結合した樹脂を除去することで,本発明
化合物(I)eを得るための合成中間体である化合物
(XI)を得る方法である。アミノ酸若しくはペプチド
残基の導入は,一般に固相合成においてペプチド合成に
繁用される方法で,C末がカルボン酸である種々のアミ
ノ酸,或いは連結したアミノ酸と縮合剤を用いて行うこ
とが出来る。縮合反応は,一般にペプチド合成において
用いられる活性化剤と縮合剤の組み合わせ,例えばヒド
ロキシベンズトリアゾールと1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプルピル)カルボジイミド塩酸塩或いはジ
イソプロピルカルボジイミドによって行われる。又は,
ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホ
スホニウム ヘキサフルオロホスフェイト等の活性化剤
とジイソプロピルエチルアミン等の三級アミンのような
組み合わせも繁用される。ジクロロメタン,テトラヒド
ロフラン,ジメチルホルムアミド,N−メチルピロリド
ン等の溶媒中で氷冷下或いは室温,加温条件下で行えば
良い。
【0023】第十製法
【化16】 (式中,A11は前記の意味を有する。) 本製法は,第七製法と同様に,チオールに樹脂を結合さ
せることにより,本発明化合物(I)eを得るための合
成中間体である化合物(XIII)を得る方法である。
用いる固相合成用樹脂はチオールに対して着脱可能なも
ので,一般にペプチド合成に繁用されるカルボン酸に対
して着脱可能な樹脂であり,例えば,トリチルレジン,
クロロトリチルレジン,メトキシトリチルレジン等を用
いることができる。レジンとの結合反応は,常法を用い
て行えば良く,例えばトリエチルアミン,ジイソプロピ
ルアミン,ピリジン等の塩基存在下,ジクロロメタン,
テトラヒドロフラン,ジメチルホルムアミド,N−メチ
ルピロリドン等の溶媒中で氷冷下或いは室温,加温条件
下で行えば良い。
【0024】第十一製法
【化17】 (式中,R11は前記の意味を有する。) 本製法は,第八製法と同様にFmoc基を除去させるこ
とにより,本発明化合物(I)eを得るための合成中間
体である化合物(XIV)を得る方法である。用いる試
薬は,一般にペプチド合成においてFmoc基除去に繁
用されるもので,例えば,ピペリジン,モルホリン等の
低沸点の二級アミンである。ジクロロメタン,テトラヒ
ドロフラン,ジメチルホルムアミド,N−メチルピロリ
ドン等の溶媒中で氷冷下或いは室温,加温条件下で行え
ば良い。
【0025】第十二製法
【化18】 (式中,A1,A2,R1,R2,及びR11は前記の意味を
有する。) 本製法は,第九製法と同様にアミン部にペプチド残基を
導入することにより,チオールに結合した樹脂を除去す
ることにより,本発明化合物(I)eの中間体となる化
合物(XV)を得る方法である。アミノ酸若しくはペプ
チド残基の導入は,一般に固相合成においてペプチド合
成に繁用される方法で,C末が保護されていないカルボ
ン酸である種々のアミノ酸,或いは連結したアミノ酸と
縮合剤を用いて行うことが出来る。縮合反応は,一般に
ペプチド合成において用いられる活性化剤と縮合剤の組
み合わせ,例えばヒドロキシベンズトリアゾールと1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプルピル)カルボジ
イミド塩酸塩或いはジイソプロピルカルボジイミドによ
って行われる。又は,ベンゾトリアゾール−1−イルオ
キシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフ
ェイト等の活性化剤とジイソプロピルエチルアミン等の
三級アミンのような組み合わせも繁用される。ジクロロ
メタン,テトラヒドロフラン,ジメチルホルムアミド,
N−メチルピロリドン等の溶媒中で氷冷下或いは室温,
加温条件下で行えば良い。
【0026】第十三製法
【化19】 (式中,A1,A2,R1,R2及びR11は前記の意味を有
する。) 本製法は,カルボン酸に結合したアリル基を除去するこ
とにより,本発明化合物(I)eを得るための合成中間
体である化合物(XVI)を得る方法である。脱アリル
反応は,常法を用いて行えば良く,例えば触媒量から等
量のテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0)のような二重結合に配位可能な有機金属試薬と,
トリメチルシリルアジドとテトラ−n−ブチルアンモニ
ウムフロリドのような求核剤を組み合わせて用いれば良
い。テトラヒドロフラン,ジメチルホルムアミド,ジク
ロロメタン等の溶媒中で氷冷下或いは室温,加温条件下
で行えば良い。
【0027】第十四製法
【化20】 (式中,A1,A2,A3,R1,R2,R3及びR11は前記
の意味を有する。) 本製法は,カルボン酸部にペプチド残基を導入すること
により,チオールに結合した樹脂を除去することによ
り,本発明化合物(I)eとなる化合物(XI)を得る
方法である。ペプチド残基の導入は,一般に固相合成に
おいてペプチド合成に繁用される方法で,C末がカルボ
ン酸である種々のアミノ酸,或いは連結したアミノ酸と
縮合剤を用いて行うことが出来る。縮合反応は,一般に
ペプチド合成において用いられる活性化剤と縮合剤の組
み合わせ,例えばヒドロキシベンズトリアゾールと1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプルピル)カルボジ
イミド塩酸塩或いはジイソプロピルカルボジイミドによ
って行われる。又は,ベンゾトリアゾール−1−イルオ
キシトリピロリジノホスホニウム ヘキサフルオロホス
フェイト等の活性化剤とジイソプロピルエチルアミン等
の三級アミンのような組み合わせも繁用される。ジクロ
ロメタン,テトラヒドロフラン,ジメチルホルムアミ
ド,N−メチルピロリドン等の溶媒中で氷冷下或いは室
温,加温条件下で行えば良い。
【0028】第十五製法
【化21】 (式中,A1,A2,A3,R1,R2,R3及びR11は前記
の意味を有する。) 本製法は,チオールに結合した樹脂を除去することによ
り,本発明化合物(I)eを得る方法である。脱レジン
反応は,常法を用いて行えば良く,例えばトリフルオロ
酢酸,酢酸,塩酸等の酸存在下,ジクロロメタン,水等
の溶媒中で氷冷下或いは室温,加温条件下で行えばよ
い。また,添加物としてジフルオロエタノール,フェノ
ール,チオアニソール,トリエチルシラン等を加えても
良い。上記各製法により得られた反応生成物は,遊離化
合物,その塩或いは水和物等各種の溶媒和物として単離
され,精製される。塩は通常の造塩反応に付すことによ
り製造することができる。単離,精製は,抽出,濃縮,
留去,結晶化,濾過,再結晶,各種クロマトグラフィー
等通常の化学操作を適用して行われる。各種異性体は異
性体間の物理化学的な差を利用して常法により単離でき
る。例えば,光学異性体は一般的なラセミ分割法,例え
ば分別結晶化又はクロマトグラフィー等により分離でき
る。また,光学異性体は,適当な光学活性な原料化合物
より合成することもできる。
【0029】
【発明の効果】本発明化合物はHCVがコードするプロ
テアーゼのうちNS3プロテアーゼに対し強い阻害活性
を示した。従って,本発明化合物はHCVに対する抗ウ
イルス剤として,HCVが関与する種々の疾患,例えば
急性C型肝炎,慢性C型肝炎, 本発明化合物の作用は以下の薬理試験によって確認され
た。 1.阻害ペプチドの同定 分取したペプチドはNS3プロテアーゼの活性測定に用
いた分析用カラムで溶出時間を求めると同時に質量分析
により分子量の確認を行った。その結果を阻害活性の評
価(表1)に示す。 2.NS3プロテアーゼの活性測定 NS3プロテアーゼの活性測定は10μMのD1基質
(H2N-EAGDDIVPCSMSYTWTGA-OH),15μMの内部標準
ペプチド(H2N-SMSYLDK-OH)と0.1μMのNS3Δ−
NS4Aを含む全量200μlの反応系(緩衝液:PBS,
2mM DTT)で行った。NS3Δ−NS4AはNS3プロ
テアーゼドメイン(アミノ酸番号1027-1215)とNS3
/NS4A切断配列を含むNS4A全領域(アミノ酸番
号1651-1711)からなる組換え融合蛋白で,pET−3
cベクター(Novagen社製)を用いて大腸菌に発現させ
たものである。消化反応は37℃で3時間行い,20μ
lの2%トリフルオロ酢酸を加えることにより反応を停
止した。消化率は消化物のHPLC分析により求めた。
80μlの反応液を逆相HPLC(ODS80Ts:0.46×15c
m;東ソ社製)で分離し(A液:0.1%トリフルオロ酢酸
−水,B液:0.1%トリフルオロ酢酸−90%アセトニト
リルを用いたB液の0〜60%/30分での直線勾配),消
化物のピーク面積から消化率を求めた。 3.阻害活性の評価 阻害剤の阻害活性は上記反応溶液に阻害剤の系列希釈液
(DMSOで希釈)を各2μl添加し,2μlのDMS
Oを対照に基質の消化断片のピーク面積から阻害率を計
算し,IC50として求めた。合成した4種の阻害ペプチ
ドの阻害活性を以下に示す。
【0030】
【表1】 本試験の結果,本発明化合物はHCVがコードするNS
3プロテアーゼを強力に阻害することが明らかとなっ
た。本発明化合物(I)又はその塩と製薬学的に許容さ
れる担体を含んでなる医薬組成物は,一般式(I)で示
された化合物又はその塩の1種又は2種以上と,通常製
剤化に用いられる,薬剤用担体,賦形剤,その他添加剤
を用いて,通常使用されている方法によって調製するこ
とができる。投与は錠剤,丸剤,カプセル剤,顆粒剤,
散剤,液剤等による経口投与,又は,静注,筋注等の注
射剤,坐剤,経皮等による非経口投与のいずれの形態で
あってもよい。本発明による経口投与のための固体組成
物としては,錠剤,散剤,顆粒剤等が用いられる。この
ような固体組成物においては,ひとつ又はそれ以上の活
性物質が,少なくともひとつの不活性な希釈剤,例えば
乳糖,マンニトール,ブドウ糖,ヒドロキシプロピルセ
ルロース,微結晶セルロース,デンプン,ポリビニルピ
ロリドン,メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと混合さ
れる。組成物は,常法に従って,不活性な希釈剤以外の
添加剤,例えばステアリン酸マグネシウムのような潤滑
剤や繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊剤,ラ
クトースのような安定化剤,グルタミン酸又はアスパラ
ギン酸のような溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤
又は丸剤は必要によりショ糖,ゼラチン,ヒドロキシプ
ロピルセルロース,ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スフタレートなどの糖衣又は胃溶性若しくは腸溶性物質
のフィルムで被膜してもよい。経口投与のための液体組
成物は,薬剤的に許容される乳濁剤,溶液剤,懸濁剤,
シロップ剤,エリキシル剤等を含み,一般的に用いられ
る不活性な希釈剤,例えば精製水,エタノールを含む。
この組成物は不活性な希釈剤以外に湿潤剤,懸濁剤のよ
うな補助剤,甘味剤,風味剤,芳香剤,防腐剤を含有し
ていてもよい。
【0031】非経口投与のための注射剤としては,無菌
の水性又は非水性の溶液剤,懸濁剤,乳濁剤を含有す
る。水性の溶液剤,懸濁剤としては,例えば注射用蒸留
水及び生理食塩液が含まれる。非水溶性の溶液剤,懸濁
剤としては,例えばプロピレングリコール,ポリエチレ
ングリコール,オリーブ油のような植物油,エタノール
のようなアルコール類,ポリソルベート80(商品名)
等がある。このような組成物は,更に防腐剤,湿潤剤,
乳化剤,分散剤,安定化剤(例えば,ラクトース),溶
解補助剤(例えば,グルタミン酸,アスパラギン酸)の
ような補助剤を含んでもよい。これらは例えばバクテリ
ア保留フィルターを通す濾過,殺菌剤の配合又は照射に
よって無菌化される。これらはまた無菌の固体組成物を
製造し,使用前に無菌水又は無菌の注射用溶媒に溶解し
て使用することもできる。通常経口投与の場合,1日の
投与量は,体重当たり約0.001から30mg/k
g,好ましくは0.1〜5mg/kgが適当であり,こ
れを1回で或いは2〜4回に分けて投与する。静脈投与
される場合は,1日の投与量は,体重当たり約0.00
1から30mg/kgが適当で,1日1回〜複数回に分
けて投与する。投与量は症状,年令,性別等を考慮して
個々の場合に応じて適宜決定される。
【0032】
【実施例】以下実施例に基づき,本発明を詳細に説明す
る。本発明化合物は,下記実施例に記載の化合物に限定
されるものではなく,また,前記一般式(I)に示され
る化合物,その塩,その水和物,その溶媒和物,その互
変,幾何並びに光学異性体,結晶多形のすべてを包含す
るものである。更に本発明で使用される原料が新規な場
合は,参考例として説明する。
【0033】参考例1 S−ジフェニルメチル−N−[(9H−フルオレン−9
−イルメトキシ)カルボニル]−L−システイン S−ジフェニルメチル−L−システイン 29.1gに
1000mlの10%炭酸水素ナトリウム水溶液,50
0mlのジオキサンを加え5℃にて攪拌しているところ
に,クロロぎ酸9−フルオレニルメチル26.1gのジ
オキサン溶液200mlを滴下した。その後,その温度
にて2時間攪拌した。濃塩酸にて反応溶液をpH1と
し,クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥,減圧下濃縮し,表題化合物の粗生成
物60.3gを得た。MS:Fab(neg.) 508
[(M-H)-
【0034】参考例2 S−ジフェニルメチル−Nアルファ−[(9H−フルオ
レン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メトキシ
−N−メチル−L−システインアミド S−ジフェニルメチル−N−[(9H−フルオレン−9
−イルメトキシ)カルボニル]−L−システイン60.
3gをジクロロエタン1000mlに加え,次いで1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプルピル)カルボジ
イミド塩酸塩23.0g,1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール16.2gを加え室温にて30分攪拌した。その
後,N,O−ジメチルヒドロキシアミン塩酸塩9.56
gを加え,その後,ピリジン7.93mlを滴下した。
2時間室温で攪拌した後,反応溶液に500mlの5%
硫酸水素ナトリウム水溶液を加え激しく攪拌した,析出
した個体を濾過した後有機層を更に5%硫酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄した。その後,飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で洗浄し,無水硫酸マグネシウムにて乾燥,減
圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル−トルエン)にて精製し,表題化合物
を無色の結晶として32.6g得た。 MS:Fab(Pos.) 553[(M+H)+
【0035】参考例3 9H−フルオレン−9−イルメチル (R)−1−ジフ
ェニルメチルスルファニル−3−オキシプロパン−2−
イルカルバメート 水素化リチウムアルミニウム1.22gにアルゴン雰囲
気下500mlのテトラヒドロフランを加え−45℃に
て攪拌した。そこにS−ジフェニルメチル−Nアルファ
−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニ
ル]−N−メトキシ−N−メチル−L−システインアミ
ド17.7gのテトラヒドロフラン溶液100mlを滴
下した。この温度のまま2時間攪拌した。一方50gの
硫酸水素ナトリウム,18.3gのロッセル塩を100
0mlの水に溶解させ0℃にて攪拌した。−45℃の反
応溶液をこの水溶液に注ぎ反応を止めた。室温にて30
分攪拌した後,不溶物を濾過し,濾液を酢酸エチルにて
抽出した。有機層を5%硫酸水素ナトリウム水溶液で洗
浄,無水硫酸マグネシウムにて乾燥,減圧下濃縮し,約
20gの表題化合物を得た。そのまますぐに次の反応に
用いた。
【0036】参考例4 9H−フルオレン−9−イルメチル (2R)−3−ア
セトキシ−3−シアノ−1−ジフェニルメチルスルファ
ニルプロパン−2−イルカルバメート 水50ml,ジクロロメタン100mlに約20gの9
H−フルオレン−9−イルメチル (R)−1−ジフェ
ニルメチルスルファニル−3−オキシプロパン−2−イ
ルカルバメート,無水酢酸10.5ml,ベンジルトリ
ブチルアンモニウムブロミド550mgを加え5℃にて
攪拌しているところに青酸ナトリウム5.43gを水5
0mlに溶かし加えた。5℃にて4時間攪拌した後,飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え,クロロホルムにて
抽出した。更に有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾
燥,減圧下濃縮し,残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル−トルエン)にて精製し,表題化
合物を無色の油状化合物として17.7g得た。 MS:Fab(Pos.) 563[(M+H)+
【0037】実施例876 (2R,3R)−4−ジフェニルメチルスルファニル−
3−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カル
ボニル]アミノ}−2−ヒドロキシブタン酸 9H−フルオレン−9−イルメチル (2R)−3−ア
セトキシ−3−シアノ−1−ジフェニルメチルスルファ
ニルプロパン−2−イルカルバメート13.17gを3
規定塩酸水溶液(50ml)に加え,更に酢酸(100
ml)を加え100℃にて3時間攪拌した。溶媒を減圧
下留去した。更にトルエンを加え減圧下留去した。残渣
に酢酸エチルを加え水で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムにて乾燥,減圧下濃縮し,残渣をクロロホル
ムより結晶化させ,表題化合物を無色の結晶として4.
53g得た。 MS:Fab(Pos.) 540[(M+H)+],Fab(ne
g.) 538[(M-H)-
【0038】参考例6 メチル O3−t−ブチル−N−((2R,3R)−4
−ジフェニルメチルスルファニル−3−{[(9H−フ
ルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−
2−ヒドロキシブタノイル)−L−セリネート (2R,3R)−4−ジフェニルメチルスルファニル−
3−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カル
ボニル]アミノ}−2−ヒドロキシブタン酸3.00
g,ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジ
ノホスホニウムヘキサフルオロホスフェイト3.18
g,1−ヒドロキシベンゾトリアゾール826mgジメ
チルホルムアミド50mlに加え室温で攪拌していると
ころに,メチル O−t−ブチル−L−セリネート塩酸
塩1.29gを加え,更に,N−メチルモルホリン1.
28ml加え室温にて12時間攪拌した。酢酸エチルを
加え有機層を5%硫酸水素ナトリウム水溶液,飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムにて乾燥,減圧下濃縮し,ヘキサン−ジエチ
ルエーテルにて析出した個体を洗浄した。洗浄液を減圧
下濃縮し残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル−トルエン)にて精製し先の個体とあわせ
て表題化合物を無色の個体として3.74g得た。 MS:Fab(Pos.) 697[(M+H)+
【0039】参考例7 メチル N−[(2R,3R)−3−アミノ−4−ジフ
ェニルメチルスルファニル−2−ヒドロキシブタノイ
ル]−L−(O3−t−ブチル)セリネート メチル O3−t−ブチル−N−(2R,3R)−4−
ジフェニルメチルスルファニル−3−{[(9H−フル
オレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−2
−ヒドロキシブタノイル−L−セリネート3.13gに
5%のピペリジンのジメチルホルムアミド溶液20ml
を加え1時間攪拌した。酢酸エチルを加え,5%硫酸水
素ナトリウム水溶液にて洗浄した後,無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥,減圧下濃縮し,残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(メタノール−クロロホルム)にて
精製し,表題化合物を薄い黄色油状物質として1.15
g得た。MS:Fab(Pos.) 475[(M+H)+
【0040】参考例8 メチル O−t−ブチル−N−[(2R,3R)−4−
ジフェニルメチルスルファニル−3−({1−[(9H
−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−
プロリル}アミノ)−2−ヒドロキシブタノイル]−L
−セリネート 1−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボ
ニル]−L−プロリン−酢酸エチル(1/1)1.13
gをジクロロエタン200mlに加え,次いで1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド塩酸塩557mg,1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル393mgを加え室温にて20分攪拌した。その後,
メチル N−[(2R,3R)−3−アミノ−4−ジフ
ェニルメチルスルファニル−2−ヒドロキシブタノイ
ル]−L−(O3−t−ブチル)セリネート1.15g
を10mlのジクロロエタンに溶解して加え,その後1
2時間室温で攪拌した後,反応溶液に酢酸エチルを加
え,5%硫酸水素ナトリウム水溶液,次いで飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥,減圧下濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−トルエン)に
て精製し,表題化合物を無色のアモルファスとして1.
57g得た。MS:Fab(Pos.) 697[(M+H)+
【0041】実施例877 メチル N−((2R,3R)−3−{[(9H−フル
オレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−2
−ヒドロキシ−4−スルファニルブタノイル)−L−セ
リネート メチル O3−t−ブチル−N−(2R,3R)−4−
ジフェニルメチルスルファニル−3−{[(9H−フル
オレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−2
−ヒドロキシブタノイル−L−セリネート120mgを
10mlのトリフルオロ酢酸に溶解し,そこにチオアニ
ソール0.25ml,フェノール250mgを加え室温
にて3時間攪拌した。アスピレーターで溶媒を留去した
後酢酸エチルを加え,飽和炭酸水素ナトリウム水溶液,
次いで5%炭酸カリウム水溶液で洗浄した。有機層を無
水硫酸マグネシウムにて乾燥,減圧下濃縮し,残渣にア
セトニトリルを加えヘキサンで洗浄した後アセトニトリ
ル層を減圧留去した。残渣を分取用薄層シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製し,表題化合物を無色ア
モルファスとして40mg得た。MS:Fab(Pos.)
475[(M+H)+
【0042】実施例878 メチル N−[(2R,3R)−3−({1−[(9H
−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−
プロリル}アミノ)−2−ヒドロキシ−4−スルファニ
ルブタノイル]−L−セリネート 実施例877と同様にしてメチル O3−t−ブチル−
N−[(2R,3R)−4−ジフェニルメチルスルファ
ニル−3−({1−[(9H−フルオレン−9−イルメ
トキシ)カルボニル]−L−プロリル}アミノ)−2−
ヒドロキシブタノイル]−L−セリネート150mgよ
り表題化合物を無色アモルファスとして71mg得た。
MS:Fab(Pos.) 572[(M+H)+
【0043】実施例879 メチル N−((2R,3R)−4−ジフェニルメチル
スルファニル−3−{[(9H−フルオレン−9−イル
メトキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシブタ
ノイル)−L−セリネート メチル O3−t−ブチル−N−((2R,3R)−4
−ジフェニルメチルスルファニル−3−{[(9H−フ
ルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−
2−ヒドロキシブタノイル)−L−セリネート250m
gを7mlの90%トリフルオロ酢酸水溶液に溶解し,
氷冷下1時間攪拌した。アスピレーターで溶媒を留去し
た後クロロホルムを加え,飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾
燥,減圧下濃縮し,残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(メタノール−クロロホルム)にて精製し,表
題化合物を無色アモルファスとして66mg得た。 MS:Fab(Pos.) 641[(M+H)+
【0044】実施例880 メチル N−[(2R,3R)−4−ジフェニルメチル
スルファニル−3−({1−[(9H−フルオレン−9
−イルメトキシ)カルボニル]−L−プロリル}アミ
ノ)−2−ヒドロキシブタノイル]−L−セリネート 実施例879と同様にしてメチル O3−t−ブチル−
N−[(2R,3R)−4−ジフェニルメチルスルファ
ニル−3−({1−[(9H−フルオレン−9−イルメ
トキシ)カルボニル]−L−プロリル}アミノ)−2−
ヒドロキシブタノイル]−L−セリネート200mgよ
り表題化合物を無色アモルファスとして167mg得
た。MS:Fab(Pos.) 738[(M+H)+
【0045】参考例9 メチル O3−t−ブチル−N−[(2R,3R)−4
−ジフェニルメチルスルファニル−2−ヒドロキシ−3
−(L−プロリルアミノ)ブタノイル]−L−セリネー
ト メチル O3−t−ブチル)−N−[(2R,3R)−
4−ジフェニルメチルスルファニル−3−({1−
[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニ
ル]−L−プロリル}アミノ)−2−ヒドロキシブタノ
イル]−L−セリネート500mgを10%ピペリジン
の塩化メチレン溶液20mlに溶解し,室温で2時間攪
拌した。減圧下,溶媒を留去し,921mgの組成物を
クロロホルムを用いてカラムクロマトグラフに付した。
酢酸エチル−クロロホルムを用いて溶出し,望む分画を
集めた。溶媒を減圧下留去し,表題化合物を239mg
得た。
【0046】実施例1 メチル N−{(2R,3R)−3−[(1−アセチル
−L−プロリル)アミノ]−4−ジフェニルメチルスル
ファニル−2−ヒドロキシブタノイル}−L−セリネー
ト メチル O3−t−ブチル−N−[(2R,3R)−4
−ジフェニルメチルスルファニル−2−ヒドロキシ−3
−(L−プロリルアミノ)ブタノイル]−L−セリネー
ト10mgの塩化メチレン900μl溶液に氷冷下,塩
化アセチル1.3μlとトリエチルアミン2.5μlを
それぞれ塩化メチレンに溶解して加え,1.0mlの混
合液とした。室温で,12時間攪拌し,TLCにて反応
の終了を確認した。炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液と
水の1:1混合液を2ml加え,攪拌後,静置し,有機
相を分離した。無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し,
溶媒を留去した。90%トリフルオロ酢酸水溶液1.0
mlを加え,室温で1時間攪拌した。少量のトルエンを
加え,減圧下溶媒を留去し,表題化合物を粗生成物とし
て16mgの収量で得た。塩化アセチルの代わりに種々
の酸クロリド,クロロフォルメート,イソシアネート,
チオイソシアネート,スルホニルクロリド,アルキルハ
ライド,α,β不飽和ケトンのいずれかを用い同様に実
施例2〜56の化合物を合成した。
【0047】実施例57 メチル N−((2R,3R)−4−ジフェニルメチル
スルファニル−3−{[1−(9H−フルオレン−9−
カルボニル)−L−プロリル]アミノ}−2−ヒドロキ
シブタノイル)−L−セリネート メチル O3−t−ブチル−N−[(2R,3R)−4
−ジフェニルメチルスルファニル−2−ヒドロキシ−3
−(L−プロリルアミノ)ブタノイル]−L−セリネー
ト10mgのジメチルホルムアミド1.0ml溶液に,
9H−フルオレン−9−カルボン酸3.7mg,ヒドロ
キシベンゾトリアゾール2.4mgそれぞれのジメチル
ホルムアミド溶液と1−エチル−3−(3−ジメチルア
ミノプロピル)カルボジイミド3.4mgの塩化メチレ
ン溶液を加え,1.5mlの反応液を調整した。室温で
一終夜攪拌し,TLCで反応の終了を確認後,減圧下溶
媒を留去した。残留物に3mlの酢酸エチルを加え,溶
液を0.1N塩酸,水素ナトリウム水溶液で順次洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥後,溶媒を留去
した。90%トリフルオロ酢酸水溶液1.0ml加え室
温で1時間攪拌した。トルエンを加え,減圧下溶媒を留
去し,表題化合物を粗生成物として11mg得た。同様
にして種々のカルボン酸を用い,実施例58〜91の化
合物を合成した。
【0048】実施例92 N−{(2R,3R)−3−[(1−アセチル−L−プ
ロリル)アミノ]−4−ジフェニルメチルスルファニル
−2−ヒドロキシブタノイル}−L−セリン 実施例1で合成したメチル N−{(2R,3R)−3
−[(1−アセチル−L−プロリル)アミノ]−4−ジ
フェニルメチルスルファニル−2−ヒドロキシブタノイ
ル}−L−セリネート11mgをメタノール400μl
に溶解し,1N水酸化ナトリウム水溶液,100μlを
加え,室温で一終夜攪拌した。1N塩酸100μlとト
ルエンを加え減圧下,溶媒を留去した。残留物に水を加
えクロロホルムにて抽出した。無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥後,減圧下溶媒を留去し,表題化合物を粗生
成物として1.8mg得た。実施例1,及び実施例57
で得られた化合物を同様に処理し,実施例93〜178
の化合物を得た。
【0049】実施例179 メチル N−((2R,3R)−3−{[1−(9H−
フルオレン−9−イルアセチル)−L−プロリル]アミ
ノ}−2−ヒドロキシ−4−スルファニルブタノイル)
−L−セリネート メチル O3−t−ブチル−N−[(2R,3R)−4
−ジフェニルメチルスルファニル−2−ヒドロキシ−3
−(L−プロリルアミノ)ブタノイル]−L−セリネー
ト10mgと(9H−フルオレン−9−イル)酢酸4.
0mgを用い,実施例1と同様の手法により,メチル
3−t−ブチル−N−((2R,3R)−4−ジフェ
ニルメチルスルファニル−3−{[1−(9H−フルオ
レン−9−イルアセチル)−L−プロリル]アミノ}−
2−ヒドロキシブタノイル)−L−セリネート15mg
を調整した。90%トリフルオロ酢酸,フェノール,チ
オアニソール(40:1:1)の混合液を1.0ml加
え,室温で12時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し,残
留物にジエチルエーテルを加え,不溶物を濾取すること
により表題化合物を粗生成物として1.4mgの収量で
得た。同様にして,実施例180〜213の化合物を合
成した。
【0050】参考例10 レジンの付加した(2R,3R)−4−ジフェニルメチ
ルスルファニル−3−{[1−(9H−フルオレン−9
−イルアセチル)−L−プロリル] アミノ}−2−ヒ
ドロキシブタン酸 クロロトリチルレジン(クロロトリチル含量1.03m
mol/g)2.08gの塩化メチレン10ml懸濁液
にジイソプロピルエチルアミン0.74mlと(2R,
3R)−4−ジフェニルメチルスルファニル−3−
({1−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カ
ルボニル]−L−プロリル}アミノ)−2−ヒドロキシ
ブタン酸1.00gの塩化メチレン10ml溶液を加
え,室温で1時間攪拌した。メタノール7mlとジイソ
プロピルエチルアミン0.74mlを加え更に20分間
攪拌した。溶液を濾去し,レジンをジメチルホルムアミ
ド,塩化メチレン,イソプロパノール,ジエチルエーテ
ルで順次洗浄した。減圧下,乾燥して2.53gのレジ
ンを得た。続いて前の操作で得たレジンへ塩化メチレン
10ml,ジメチルホルムアミド10mlとピペリジン
2mlを加え,室温で30分間攪拌した。懸濁液より前
の操作と同様にレジンを取り出し,同様に洗浄し,2.
32gのレジンを得た。次に前の操作で得たレジン2.
32gをジメチルホルムアミド20mlに懸濁し,更に
(9H−フルオレン−9−イル)酢酸515mgとベン
ゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホ
ニウム ヘキサフルオロホスフェイト1.20gとジイ
ソプロピルエチルアミン800μlを加え,室温で2.
5時間攪拌した。懸濁液より前の操作と同様にレジンを
取り出し,同様に洗浄し,2.33gの目的とするレジ
ンを得た。
【0051】実施例799 (2R,3R)−4−ジフェニルメチルスルファニル−
3−{[1−(9H−フルオレン−9−イルアセチル)
−L−プロリル] アミノ}−2−ヒドロキシブタン酸 参考例10のレジン2.33gに10%トリフルオロ酢
酸の塩化メチレン溶液を加え,室温で10分間攪拌し
た。レジンを濾去し,濾液にトルエン20mlを加え,
減圧下溶媒を除去した。残留物に更にトルエン20ml
を加え,再び減圧下に溶媒を除去し望む表題化合物を3
16mg得た。 MS:Fab(Pos.) 524[(M+H)+
【0052】実施例800及び827 (2R,3R)−4−ジフェニルメチルスルファニル−
3−{[1−(9H−フルオレン−9−イルアセチル)
−L−プロリル]アミノ}−2−ヒドロキシ−N−イソ
ブチルブタンアミド(実施例800)及び(2R,3
R)−3−{[1−(9H−フルオレン−9−イルアセ
チル)−L−プロリル]アミノ}−2−ヒドロキシ−N
−イソブチル−4−スルファニルブタンアミド(実施例
827) (2R,3R)−4−ジフェニルメチルスルファニル−
3−{[1−(9H−フルオレン−9−イルアセチル)
−L−プロリル]アミノ}−2−ヒドロキシブタン酸
7.9mgのジメチルホルムアミド1.0ml溶液に,
イソブチルアミン1.1mg,ヒドロキシベンゾトリア
ゾール2.1mg,ベンゾトリアゾール−1−イルオキ
シトリピロリジノホスホニウム ヘキサフルオロホスフ
ェイト7.8mgとN−メチルモルホリン1.9mgを
それぞれジメチルホルムアミド溶液として加え,1.5
mlの反応液を調整した。室温で一終夜攪拌し,減圧下
溶媒を留去した。残留物に3mlの酢酸エチルを加え,
溶液を0.1N塩酸,水素ナトリウム水溶液で順次洗浄
した。無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥後,溶媒を留
去し,実施例800の化合物を粗生成物として11mg
の収量で得た。実施例800の化合物8.0mgに90
%トリフルオロ酢酸,フェノール,チオアニソール(4
0:1:1)の混合液を1.0mlずつ加え,室温で1
2時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し,残留物にジエチ
ルエーテルを加え,不溶物を濾取することにより実施例
827を粗生成物として1.3mg得た。同様にして実
施例402〜415及び実施例801〜826,実施例
828〜851を合成した。
【0053】参考例11 S末端でクロロトリチルレジンに結合したメチル N−
[(2R,3R)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−
スルファニルブタノイル]−L−セリネート クロロトリチルレジン(クロロトリチル含量1.03m
mol/g)8.40gの塩化メチレン50ml懸濁液
にメチル N−((2R,3R)−3−{[(9H−フ
ルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−
2−ヒドロキシ−4−スルファニルブタノイル)−L−
セリネート(実施例877)3.16gの塩化メチレン
溶液70mlとジイソプロピルエチルアミン2.9ml
の塩化メチレン溶液70mlを加え,室温で3時間攪拌
した。メタノール10mlを加え更に2時間攪拌した。
溶液を濾去し,レジンを塩化メチレン,ジメチルホルム
アミド,イソプロパノール,ジエチルエーテルで順次洗
浄した。減圧下,乾燥して11.3gのレジンを得た。
続いて前の操作で得たレジンへ塩化メチレン75ml,
ジメチルホルムアミド75mlとピペリジン15mlを
加え,室温で2時間攪拌した。懸濁液より前の操作と同
様にレジンを取り出し,同様に洗浄し,9.92gの望
むレジンを得た。
【0054】参考例12 S末端でクロロトリチルレジンに結合したメチル N−
[(2R,3R)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−
スルファニルブタノイル]−L−バリネート(2R,3
R)−4−ジフェニルメチルスルファニル−3−
{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニ
ル]アミノ}−2−ヒドロキシブタン酸5.00gとメ
チル バリネート1.71gを用い参考例6と同様に反
応を行い,5.69gのメチル N−((2R,3R)
−4−ジフェニルメチルスルファニル−3−{[(9H
−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミ
ノ}−2−ヒドロキシブタノイル)−L−バリネート精
製体を得た。 MS:Fab(Pos.) 653.2[(M+H)+] 得られたメチル N−((2R,3R)−4−ジフェニ
ルメチルスルファニル−3−{[(9H−フルオレン−
9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロ
キシブタノイル)−L−バリネート5.66gを用い,
実施例877と同様に処理してメチル N−((2R,
3R)−3−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキ
シ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシ−4−スル
ファニルブタノイル)−L−バリネート4.84gを得
た。 MS:Fab(Pos.) 487.2[(M+H)+] (ne
g.)485.3[(M-H)-] クロロトリチルレジン(クロロトリチル含量1.03m
mol/g)13.7gとメチル N−((2R,3
R)−3−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキ
シ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシ−4−スル
ファニルブタノイル)−L−バリネート4.81gを用
い,参考例11と同様にして18.4gのレジンを得
た。前の操作で得たレジン18.4gを参考例11と同
様に処理し,16.24gの望むレジンを得た。
【0055】実施例852 メチル N−{(2R,3R)−3−[(9H−フルオ
レン−9−イルアセチル)アミノ]−2−ヒドロキシ−
4−スルファニルブタノイル}−L−セリネート 参考例3で合成したレジン60mg(脱レジン体40μ
mol相当)のジメチルホルムアミド500μl懸濁液
に対し,0.5Mヒドロキシベンゾトリアゾールのジメ
チルホルムアミド溶液200μl,0.5Mジイソプロ
ピルカルボジイミドのジメチルホルムアミド溶液200
μl,0.2M(9H−フルオレン−9−イル)酢酸の
ジメチルホルムアミド溶液500μlを加え,室温で1
2時間攪拌した。溶液を濾去し,塩化メチレン,ジメチ
ルホルムアミド,イソプロパノール,ジエチルエーテル
で順次洗浄した。レジンにトリフルオロ酢酸−塩化メチ
レン−トリイソプロピルシラン(10:10:1)の混
合溶液を2mlずつ加え,室温で3時間攪拌した。レジ
ンを濾去し,溶媒を減圧下留去することにより表題化合
物2.6mgを得た。同様に参考例3で調整したレジン
を用い同様にして,実施例261及び実施例262〜3
06,実施例853〜875を合成した。
【0056】実施例214 メチル N−((2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−
{[1−(インドール−2−カルボニル)−L−プロリ
ル]アミノ}−4−スルファニルブタノイル)−L−セ
リネート 参考例11で合成したレジン60mg(脱レジン体40
μmol相当)のジメチルホルムアミド500μl懸濁
液に対し,0.5Mヒドロキシベンゾトリアゾールのジ
メチルホルムアミド溶液200μl,0.5Mジイソプ
ロピルカルボジイミドのジメチルホルムアミド溶液20
0μl,0.2M1−[(9H−フルオレン−9−イル
メトキシ)カルボニル]−L−プロリンのジメチルホル
ムアミド溶液500μlを加え,室温で12時間攪拌し
た。溶液を濾去し,塩化メチレン,ジメチルホルムアミ
ド,イソプロパノール,ジエチルエーテルで順次洗浄し
た。ジメチルホルムアミド−塩化メチレン−ピペリジン
(1:1:0.2)の混合溶液1mlに懸濁し,室温で
1時間攪拌することにより(9H−フルオレン−9−イ
ルメトキシ)カルボニル基を落とし,レジンを同様に洗
浄した。以下,インドール−2−カルボン酸を用い実施
例852と同様にして,表題化合物を33mg得た。実
施例215〜237,実施例238〜260を同様に合
成した。
【0057】実施例357 メチル N−{(2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−
[(インドール−2−カルボニル)アミノ]−4−スル
ファニルブタノイル}−L−バリネート 参考例12で合成したレジン60mg(脱レジン体40
μmol相当)とインドール−2−カルボン酸を用い,
実施例852と同様にして表題化合物を17mg得た。
同様に参考例12で調整したレジンを用い同様にして,
実施例355及び実施例356,実施例358〜401
を合成した。
【0058】実施例307 メチル N−((2R,3R)−2−ヒドロキシ−3−
{[1−(インドール−2−カルボニル)−L−プロリ
ル]アミノ}−4−スルファニルブタノイル)−L−バ
リネート 参考例12で合成したレジン60mg(脱レジン体40
μmol相当)を用い,実施例214と同様にして表題
化合物を17mg得た。同様にして実施例308〜35
4を合成した。
【0059】参考例13 アリル (2R,3R)−4−ジフェニルメチルスルフ
ァニル−3−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキ
シ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシブタノエー
ト (2R,3R)−4−ジフェニルメチルスルファニル−
3−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カル
ボニル]アミノ}−2−ヒドロキシブタン酸15.0g
の四塩化炭素200ml溶液に,アリルアルコール15
mlとp−トルエンスルホン酸570mgを加え,3時
間還流した。減圧下溶媒を留去した。残留物をクロロホ
ルムを用いてカラムクロマトグラフに付し,酢酸エチル
−クロロホルムで溶出し,望む分画を集めた。溶媒を留
去し表題化合物を15.7g得た。MS:Fab(Po
s.) 580.1[(M+H)+
【0060】参考例14 アリル (2R,3R)−3−{[(9H−フルオレン
−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒド
ロキシ−4−スルファニルブタノエート 参考例13で合成したアリル (2R,3R)−4−ジ
フェニルメチルスルファニル−3−{[(9H−フルオ
レン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−2−
ヒドロキシブタノエート15.8gをトリフルオロ酢酸
200mlに溶解し,フェノール2.00gとチオアニ
ソール2mlを加え,室温で12時間攪拌した。減圧下
溶媒を留去し,残留物をクロロホルムを用いてカラムク
ロマトグラフに付した。酢酸エチル−クロロホルムで溶
出し,表題化合物を2.27g得た。MS:Fab(Po
s.) 414.1[(M+H)+
【0061】参考例15 S端でレジンと結合したアリル (2R,3R)−3−
アミノ−2−ヒドロキシ−4−スルファニルブタノエー
ト クロロトリチルレジン(クロロトリチル含量1.03m
mol/g)16.4gに対し,アリル (2R,3
R)−3−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキ
シ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシ−4−スル
ファニルブタノエート5.05gを用い,参考例11と
同様の操作を行い,S端でレジンと結合したアリル
(2R,3R)−3−{[(9H−フルオレン−9−イ
ルメトキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシ−
4−スルファニルブタノエート20.6gを得た。次
に,前の操作で得たレジンに参考例11と同様の操作を
施し,望むS端でレジンと結合したアリル (2R,3
R)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−スルファニル
ブタノエート17.7gを得た。
【0062】実施例534 (2R,3R)−3−{[(E)−3−(2−フリル)
アクリロイル]アミノ}−2−ヒドロキシ−N−[(R
S)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル]−4−ス
ルファニルブタンアミド
【0063】実施例534−1 参考例15で合成したS端でレジンと結合したアリル
(2R,3R)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−ス
ルファニルブタノエート44mg(脱レジン体30μm
ol相当)のジメチルホルムアミド500μl懸濁液に
対し,0.5Mヒドロキシベンゾトリアゾールのジメチ
ルホルムアミド溶液200μl,0.5Mジイソプロピ
ルカルボジイミドのジメチルホルムアミド溶液200μ
lと0.2M3−(2−フリル)アクリル酸のジメチル
ホルムアミド溶液500μlを加え,室温で12時間攪
拌した。溶液を濾去し,塩化メチレン,ジメチルホルム
アミド,イソプロパノール,ジエチルエーテルで順次洗
浄した。乾燥後,次の反応に用いた。
【0064】実施例534−2 実施例534−1で調整したレジンへ,25mMテトラ
キストリフェニルホスフィンパラジウム(0)の塩化メ
チレン懸濁液400μl,0.53Mトリメチルシリル
アジドの塩化メチレン溶液400μl,1Mフッ化テト
ラ−n−ブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液
400μlを加え,室温で3時間攪拌した。実施例4−
2と同様に反応を処理し,次の反応に用いた。
【0065】実施例534−3 実施例534−2で調整したレジンに対し,0.24M
ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホ
スホニウム ヘキサフルオロホスフェイトのジメチルホ
ルムアミド溶液400μl,0.96Mジイソプロピル
エチルアミンのジメチルホルムアミド溶液200μlと
種々の0.24Mの2−アミノ−1−フェニルエタノー
ルのジメチルホルムアミド溶液400μlを加え,室温
で12時間攪拌した。溶液を濾去し,塩化メチレン,ジ
メチルホルムアミド,イソプロパノール,ジエチルエー
テルで順次洗浄した。乾燥後,次の反応に用いた。
【0066】実施例534−4 実施例534−3で得られたレジンにトリフルオロ酢酸
−塩化メチレン−トリイソプロピルシラン(10:1
0:1)を1.0mlずつ加え,室温で30分間静置し
た。レジンを濾去し,溶媒を減圧下留去することによ
り,表題化合物を2.6mg得た。同様にして,実施例
416〜798の化合物を合成した。
【0067】実施例881 2−オキソ−2−フェニルエチル (2R,3R)−4
−ジフェニルメチルスルファニル−3−{[(9H−フ
ルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−
2−ヒドロキシブタノエート (2R,3R)−4−ジフェニルメチルスルファニル−
3−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カル
ボニル]アミノ}−2−ヒドロキシブタン酸2.70g
をジメチルホルムアミド50mlに加え,フェナシルブ
ロミド1.20gとトリエチルアミン0.83mlを順
次加え,室温で4時間攪拌した。酢酸エチルを加え,有
機層を5%硫酸水素ナトリウム水溶液,次いで水で洗浄
した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥,減圧下
濃縮し,残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル−トルエン)にて精製し,表題化合物を無
色のアモルファスとして2.97g得た。MS:Fab
(Pos.) 658[(M+H)+
【0068】参考例16 2−オキソ−2−フェニルエチル (2S,3R)−4
−ジフェニルメチルスルファニル−3−{[(9H−フ
ルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−
2−ホルミルオキシキシブタノエート 2−オキソ−2−フェニルエチル (2R,3R)−4
−ジフェニルメチルスルファニル−3−{[(9H−フ
ルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−
2−ヒドロキシブタン酸1.64gをテトラヒドロフラ
ン20mlに加えトリフェニルホスフィン1.64g,
ぎ酸0.47mlを順次加え塩−氷バスにて冷却しなが
ら攪拌したところにジエチルアゾジカルボキシレート
0.98mlを加えその後室温にて攪拌した。2時間後
更にトリフェニルホスフィン1.64g,ぎ酸0.47
mlをジエチルアゾジカルボキシレート0.98mlを
加え8時間攪拌した。その後更にトリフェニルホスフィ
ン1.64g,ぎ酸0.47ml,ジエチルアゾジカル
ボキシレート0.98ml加え12時間攪拌した。酢酸
エチルを加え有機層を5%硫酸水素ナトリウム水溶液で
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥,減
圧下濃縮し,残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル−トルエン)にて大まかに精製し粗生成
物の表題化合物を無色のアモルファスとして356mg
得た。 MS:Fab(Pos.) 686[(M+H)+
【0069】実施例882 2−オキソ−2−フェニルエチル (2S,3R)−4
−ジフェニルメチルスルファニル−3−{[(9H−フ
ルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−
2−ヒドロキシブタノエート 2−オキソ−2−フェニルエチル (2S,3R)−4
−ジフェニルメチルスルファニル−3−{[(9H−フ
ルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−
2−ホルミルオキシブタン酸350mgをジオキサン1
0mlに加え,そこに1N塩酸水溶液10mlを加え室
温で12時間攪拌した。酢酸エチルを加え,有機層を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水
硫酸マグネシウムにて乾燥,減圧下濃縮し,残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−トルエ
ン)にて精製し表題化合物を無色のアモルファスとして
264mg得た。MS:Fab(Pos.) 658[(M+
H)+
【0070】実施例883 (2S,3R)−4−ジフェニルメチルスルファニル−
3−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カル
ボニル]アミノ}−2−ヒドロキシブタン酸 2−オキソ−2−フェニルエチル (2S,3R)−4
−ジフェニルメチルスルファニル−3−{[(9H−フ
ルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−
2−ヒドロキシブタノエート150mgを氷冷下酢酸1
0mlに加え,そこに亜鉛粉末745mgを加え,その
温度で2時間室温で30分攪拌した。セライト濾過した
後,減圧下濃縮した。残渣に酢酸エチルを加え水で2回
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥,減
圧下濃縮し,析出した個体をクロロホルムにて洗浄して
表題化合物を無色のアモルファスとして87mg得た。 MS:Fab(Pos.) 540[(M+H)+
【0071】実施例884 884−1及び884−2 阻害ペプチドの合成 本実験に使用したペプチドは多種品目同時固相法自動ペ
プチド合成装置PSSM−8型(島津製作所社製)を用
い,その取扱説明書に準じて15μmolスケールで合
成した。アミノ酸の連結には10当量(150μM)の
Fmocアミノ酸が使用された。Asp,Glu,Cy
s,Ser,Tyrについては側鎖が保護されたアミノ
酸が用いられた:Fmoc−Asp(OtBu)−O
H,Fmoc−Cys(Trt)−OH,Fmoc−S
er(tBu)−OH,Fmoc−Tyr(tBu)−
OH,Fmoc−Glu(OtBu)−OH。合成に用
いた各種レジン及び各種Fmocアミノ酸+ベンゾトリ
アゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスフォニウ
ム ヘキサフルオロホスフェイト混合物(SM8−Pa
ck Mix)は全て島津製作所社製のものを使用し
た。ノルスタチンCysについては80.9mgの実施
例876で合成したものを用い,77.6mgのベンゾ
トリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスフォ
ニウム ヘキサフルオロホスフェイトを混合し,合成に
用いた。実施例884−1及び884−2の合成は,T
GS−PHB−Alaレジン(Alaで15μmol相
当)を用い,順次目的とするアミノ酸を固相法で連結さ
せた。合成終了後,レジンをメタノール及びエーテルで
数回洗浄,乾燥後,脱保護とペプチドのレジンからの切
り出しには1mlの(トリフルオロ酢酸:アニソール:
エタンジチオール=940:50:10,5mg/ml
2−メチルインドール)混合溶液を用い,室温にて,
2時間処理し,その後,エーテル沈澱を5回行いペプチ
ドの粗生成物を得た。目的とするペプチドは,分取用の
逆相HPLC(ODS−80Tm; 東ソー社製)を用
い分離・精製した。移動相の条件はA液:0.1% ト
リフルオロ酢酸−水,B液:0.1% トリフルオロ酢
酸−90%アセトニトリルを用いたB液の0〜80%/
40分での直線勾配で,流速は10ml/分とした。ペ
プチドは分取後,凍結乾燥を行った。
【0072】実施例885 実施例885の合成は,実施例884と同様にしてTG
S−PHB−Leuレジンを用い,順次目的とするアミ
ノ酸を固相法で連結させた。脱保護とペプチドのレジン
からの切り出しには(トリフルオロ酢酸:チオアニソー
ル:フェノール=950:50:50)混合溶液を用い
室温,4時間の条件で行った。
【0073】実施例886 実施例886の合成は,実施例884と同様にしてTG
S−RAMレジンを用い,順次目的とするアミノ酸を固
相法で連結させた。886についてはN末のFmocを
保護した状態で合成サイクルを終了させ,その後の操作
は実施例884と同様にして合成した。脱保護とペプチ
ドのレジンからの切り出しには(トリフルオロ酢酸:ア
ニソール:エタンジチオール=940:50:10)で
室温,2時間の条件を用いた。
【0074】以下,表2〜表33に実施例1〜875の
化合物の構造式及び物理化学的性状を示す。また,表中
の略号は以下の意味を有する。 Cbz:ベンジルオキシカルボニル,Fmoc:9−フ
ルオレニルメトキシカルボニル,Dpm:ジフェニルメ
チル,HPLC:高速液体クロマトグラフィー,Glu
(E):グルタミン酸,Ala(A):アラニン,Gl
y(G):グリシン,Asp(D):アスパラギン酸,
Ile(I):イソロイシン,Val(V):バリン,
Pro(P):プロリン,Cys(C):システイン,
Ser(S):セリン,Met(M):メチオニン,T
yr(Y):チロシン,Thr(T):スレオニン,T
rp(W):トリプトファン,nCys(O):ノルス
タチン・システイン アミノ酸は特に示さない限りL体を示す。
【0075】
【表2】
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】
【表5】
【0079】
【表6】
【0080】
【表7】
【0081】
【表8】
【0082】
【表9】
【0083】
【表10】
【0084】
【表11】
【0085】
【表12】
【0086】
【表13】
【0087】
【表14】
【0088】
【表15】
【0089】
【表16】
【0090】
【表17】
【0091】
【表18】
【0092】
【表19】
【0093】
【表20】
【0094】
【表21】
【0095】
【表22】
【0096】
【表23】
【0097】
【表24】
【0098】
【表25】
【0099】
【表26】
【0100】
【表27】
【0101】
【表28】
【0102】
【表29】
【0103】
【表30】
【0104】
【表31】
【0105】
【表32】
【0106】
【表33】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/36 A61K 31/36 31/38 31/38 31/40 ACS 31/40 ACS 31/415 31/415 31/42 31/42 31/425 31/425 31/44 AED 31/44 AED 31/445 31/445 31/47 31/47 31/495 31/495 31/535 31/535 31/55 31/55 38/55 C07D 207/16 C07D 207/16 211/42 211/42 211/60 211/60 211/64 211/64 211/70 211/70 213/56 213/56 213/74 213/74 215/36 215/36 215/48 215/48 215/50 215/50 217/06 217/06 217/26 217/26 223/12 Z 223/12 223/28 223/28 233/64 106 233/64 106 233/96 233/96 277/56 277/56 295/18 A 295/18 307/54 307/54 311/84 311/84 317/62 317/62 319/18 319/18 333/38 333/38 401/06 207 401/06 207 401/12 207 401/12 207 209 209 403/06 207 403/06 207 403/12 207 403/12 207 405/06 207 405/06 207 405/12 209 405/12 209 233 233 409/06 207 409/06 207 409/12 209 409/12 209 233 233 413/06 207 413/06 207 417/12 207 417/12 207 A61K 37/64

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示されるノルスタチ
    ン誘導体又はその塩。 【化1】 (上記式中の記号は,それぞれ以下の意味を有する。 A1,A2,A3:同一又は異なって結合又は1〜20の
    アミノ酸で構成されるペプチド残基, R1,R2:同一又は異なって水素原子又はアミノの保護
    基, R3:水酸基又はカルボン酸の保護基, R4:水素原子又はチオールの保護基, 但し,A1及びA2が共に結合の場合は,R1とR2とは一
    体となってアミノの保護基を形成してもよい。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物を有効成分とする
    医薬。
  3. 【請求項3】 HCVプロテアーゼ阻害剤である請求項
    2記載の医薬。
  4. 【請求項4】 C型肝炎の治療薬である請求項2記載の
    医薬。
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