JPH0570495A - 環式ヘキサペプチド化合物 - Google Patents

環式ヘキサペプチド化合物

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JPH0570495A
JPH0570495A JP4031149A JP3114992A JPH0570495A JP H0570495 A JPH0570495 A JP H0570495A JP 4031149 A JP4031149 A JP 4031149A JP 3114992 A JP3114992 A JP 3114992A JP H0570495 A JPH0570495 A JP H0570495A
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resin
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peptide
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linear
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JP4031149A
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Milton L Hammond
エル.ハモンド ミルトン
James V Heck
ヴイ.ヘツク ジエームス
Robert A Zambias
エー.ザンビアス ロバート
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Original Assignee
Merck and Co Inc
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    • C07K7/54Cyclic peptides containing at least one abnormal peptide link with at least one abnormal peptide link in the ring
    • C07K7/56Cyclic peptides containing at least one abnormal peptide link with at least one abnormal peptide link in the ring the cyclisation not occurring through 2,4-diamino-butanoic acid
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式: 【化39】 及び 【化40】 {式中、R1 は水素またはヒドロキシ;R2 は水素、ヒ
ドロキシまたはメチル;R3 は水素またはヒドロキシ;
4 はC5 −C23アルキル、C5 −C23アルケニル、ア
リールまたは置換アリール;R5 は−CH2OH 、−CH(C
H3)OH または−CH(CH2−CONH2)OH;R6 は−CH2OH また
は−CH(CH3)OH ;Rは−CH2OH または−CH(CH3)OH ;但
し、R4 が−(CH2)8CH−(CH3)CH2CH(CH3)C2H5 であると
きR5 は−CH2OH または−CH(CH3)OHである。}の化合
物。 【効果】 この化合物は抗微生物剤、特に抗真菌剤とし
て有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は下記構造式によって表される新規
な環式ヘキサペプチド化合物に関する。
【化12】 上記ならびに以下に記載する式中の符号は下記の意味を
有する。
【0002】R1 は水素またはヒドロキシル、 R2 は水素、ヒドロキシルまたはメチル、 R3 は水素またはヒドロキシル、 R4 はC5 −C23−アルキル、C5 −C23−アルケニ
ル、アリールまたは置換アリール、 R5
【化13】 6
【化14】 Rはアミノ酸の残基、好ましくは−CH2OH または
【化15】 を意味する、xは1または2である。
【0003】アルキルの代表例は直鎖状または分枝状の
オクタデシル、ヘキサデシル、ドデシル、デシル、テト
ラデシル、トリデシル、ペンタデシルなどである。アル
ケニルの代表例は8,11−ヘプタデカジエニル、2−
ヘキセニル、4−オクテニル、7−ペンタデセニル、8
−ヘプタデセニル、10−ヘプタデセニルなどである。
【0004】アリールおよび置換アリールの代表例はフ
ェニル、トリル、キシリル、2−エチルフェニル、4−
エチルフェニル、4−イソプロピルフェニル、4−イソ
オクチルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、4−デ
シルフェニル、3−エトキシフェニル、4−イソプロポ
キシフェニル、4−(n−ノニルオキシ)フェニル、4
−(n−オクチルオキシ)フェニル、4−(n−デシル
オキシ)フェニル、2,4−ジメトキシフェニル、4−
(t−ブトキシ)フェニル、2−メチルチオフェニル、
4−(n−ノニルチオ)フェニル、4−(n−オクチル
チオ)フェニル、メシチル、あるいはその他のアルキル
置換、アルコキシ置換またはアルキルチオ置換フェニル
である。
【0005】R5 およびR6
【化16】 である化合物が好ましい。本明細書で使用される“化合
物I”という表現は一般的なグループを指すものであ
り、したがって式(I)(すなわち(Ia)と(I
b))によって包括されるすべての化合物を含むものと
理解されたい。また、“アミノ酸の残基”という言葉は
任意の中性アミノ酸の残分を意味するものである。好ま
しい酸はセリンとトレオニンである。ペプチド鎖につい
て記載する場合にはアミノ酸について通常使用されて略
号が本明細書においても使用される場合がある。本明細
書においても使用されることのあるアミノ酸の略号の代
表例(包括的例ではない)は以下のものである。 Orn =オルニチン、Ser =セリン、Glu =ドルタミン
酸、Pro =プロリン、Thr=トレオニン。 ペプチド鎖は合成されるものであるから、アミノ酸は天
然アミノ酸と非天然アミノ酸の両方が考慮される。した
がって、上記のものに限定されるものではない。
【0006】ペプチド合成は通常ラセミ化なしで実施さ
れうるからして生成物は一般に特定立体化学配置で得ら
れる。天然アミノ酸と非天然アミノ酸の両者が考慮され
る。本発明を説明する実施例では一般にL−アミノ酸が
使用されているが本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0007】本発明による化合物は通常白色の不定形固
体でありメタノール、ジメチルホルムアミド、ピリジン
など多くの溶剤に可溶である。本発明による化合物は抗
真菌および抗原虫活性を有する。抗真菌剤として、本化
合物は糸状菌ならびにイースト菌の抑制のために使用す
ることができる。本化合物によって抑制される糸状菌と
しては特につぎのものがあげられる。アスペルギルス
フラバスAspergillus flavus) 、アスペルギルス
ミガトスAspergillus fumigatus ) のごときコウジカ
ビ種(Aspergillus spe.);アカパンカビ種(Neurospo
ra spe.);フザリウム種(Fusarium spe.);アルテルナ
リア種(Alternaria spe.)およびコクリオボルスミヤ
ベアヌスCochliobolus miyabeanus) など。本化合物は
さらに真菌症、特にカンジダ属のC.アルビカンス
. albicans) やC.トロピカリス(. tropicali
s) に起因する真菌症の処置のために有用である。抗原
虫剤として本発明の化合物が抑制しうる微生物の例とし
てはつぎのものがあげられる。
【0008】アメーバ症の原因となる寄生虫たとえば
ントアメーバヒストリチカEnta-moeba histolytic
a ) マラリアの原因となるマラリア原虫たとえばプラス
モデルューム種(Plasmodium spe.)さらにはトリパノゾ
ーマ種(Trypanosoma spe.)、トキサプラズマ種(Toxap
lasma spe.)、クリプトスポリディア(Cryptosporidia)
など。さらに、本化合物は免疫無防備状態の患者が特
にかかり易いピネウモシスチス・カリニイ(Pneumocyst
is carinii) 感染症の予防および/または処置のために
も有用である。
【0009】本発明による化合物は線状リポヘキサペプ
チドを合成し、次いでこれを環化することによって製造
することができる。線状ヘキサペプチドの合成は固相法
または液相法のいずれによっても実施することができ
る。合成の出発物質は置換PAM(p−アセトアミドメ
チル樹脂)またはメリフィールド(Merrifield) ポリス
チレンベースの樹脂または類似のものである。これらの
方法はよく確立された方法であり、その使用法は下記の
文献に概括記載されている:Int. J. Peptide and Prot
ein Research 30、705−739頁(1987)所
載のGeorgeBarnay の論文;"The Peptides"第2巻、1
4−254頁〔米国、フロリダ州、Academic Press社1
979年発行〕のG. Barnay とR. B. Merrifieldによっ
て執筆された章。R1 がOH、R2 が水素またはメチルで
ある化合物の合成においてはPAMまたはメリフィール
ドポリスチレンベースの樹脂のいずれかを使用すること
ができる。R2 がOHである化合物の合成の場合に必要な
樹脂はクロロメチルメリフィールド樹脂およびO−Bn−
α−N−tBOC−(L)−4−ヒドロキシプロリン(ここ
で、Bnはベンジルを意味し、tBOCはt−ブチロキシカル
ボニルを意味する)から製造される。
【0010】R1 がHである化合物の合成は次ぎの反応
式(x=1の場合を示す)によって理解される反応順序
を用いて実施することができる。
【化17】 上記の化学方程式によると所望のペプチド鎖はtBOC化学
作用を使用して固相合成によって段階的に製造すること
ができる。これは適当に保護されたα−N−tBOCアミノ
酸をN−メチルピロリドン中でヒドロキシベンゾトリア
ゾール(HOBt)活性化を使用してジイソプロピルカルボ
ジイミドとカップリングする工程を包含する。この工程
では、適当に保護されたα−N−tBOCアミノ酸、ジイソ
プロピルカルボジイミド、ヒドロキシベンゾトリアゾー
ルの各4倍過剰が使用される。なお計算量は樹脂上の所
定のアミノ酸置換ならびに使用樹脂の重量を基準とす
る。
【0011】中間体のtBOC保護ペプチド鎖は、捕捉剤と
して2%アニソールを含有する塩化メチレン中50%ト
リフルオロ酢酸(TFA)の溶液中で脱保護される。こ
れにより得られたペプチド鎖を塩化メチレン中20%ジ
イソプロピルエチルアミン溶液で塩基洗浄する。このペ
プチド鎖に置かれている最後のアミノ酸はα−N−t−
ブチロキシカルボニル(クロロベンジルオキシカルボニ
ル)オルニチン(α−N−tBOC(Cl-Z)Orn)である。TF
Aによる脱保護工程の間、Cl−Z基すなわちクロロベン
ゾイルカルボニル基はδ−アミノ基に残留し、α−アミ
ノはp−オクチルオキシ安息香酸側鎖によるアシル化の
ため遊離される。完成される線状リポヘキサペプチドは
次ぎに0℃で無水HFで処理することにより樹脂から開
裂される。この工程では通常の脱保護工程の間TFAに
よって除去されなかった他のすべての保護基が除去され
そしてフッ化水素酸塩としてペプチド生成物が得られ
る。この塩生成物を0.1%TFAで緩衝されたアセト
ニトリル/水混合物を使用した逆相クロマトグラフィー
によって精製する。
【0012】次ぎにリポペプチドを低温かつ高希釈度で
DMF中ジフェニルホスホリルアジド(DDPA)と炭
酸水素ナトリウムを使用して環化する。環化化合物の精
製は逆相クロマトグラフィーによって実施することがで
きる。
【0013】3−ヒドロキシ−4−メチルピロリン残基
を含有するペプチドの場合のようにR1 がOHである場合
には、合成法はやや変更され、次ぎの反応図式によって
示されるように行われる。
【化18】 すなわち、C−末端トレオニン残基を有する線状ペンタ
ペプチドが前記と同様な固相法によって製造される。第
1アミノ基とフェノール水酸基がそれらのベンジルオキ
シカルボニル誘導体として保護されそしてこの保護され
たペンタペプチドが3−ヒドロキシ−4−メチルプロリ
ンのメチルエステルへカップリングされる。カップリン
グ後、そのペプチドをケン化してエステルを除きそして
次ぎにCBZ基の水素化分解のためPd/C触媒の存在
で水素で処理して所望の線状リポヘキサペプチドを得
る。
【0014】このリポペプチドは次ぎに前記した方法で
ジメチルホルムアミド中ジフェニルホスホリルアジドと
炭酸水素ナトリウムを使用して環化することができ、こ
のあと上記と同様にして精製する。本発明による化合物
は抗微生物剤として、特に抗寄生虫剤ならびに抗真菌剤
として有用である。それらの化合物は、カンジダ・アル
ビカンス(Candida albicans) およびガンジダ・トロピ
カリス(Candida tropicalis) のごとき真菌症の作因と
なる一定菌類に対して特に有効である。その活性はイー
スト窒素塩基デキストロース寒天培地を使用した寒天希
釈試験によって確認することができる。すなわち、試験
が次ぎのように実施された。化合物IをTween 20の1
滴を加えた10%ジメチルスルホキシド(DMSO)中
に溶解させる。殺菌蒸留水/10%DMSで2倍に希釈
して上記寒天希釈試験プレート中の最終薬剤濃度を12
8乃至0.06μg/mlに調整する。
【0015】イーストマルトース(YM)ブロス中に保
持されたイースト培養物を新たなYM培地に移しそして
35℃の温度で、振りまぜながら(250rpm.) 一晩イ
ンキュベートした。インキュベーション後、各培養物を
無菌サリンで最終濃度が3×105 乃至3×106 コロ
ニー形成単位(CFU=colony forming units) /mlに
なるまで希釈した。
【0016】調製された各プレートをデンレイ多点接種
器(Denley Multipoint Inoculaor,英国サセックス州、
Denley社製) を使用して接種する。この接種器は寒天表
面に約0.001ミリリットルを供給し、その結果3×
102 乃至3×103 CFU単位の接種がなされる。こ
れらの培養プレートを28℃で48時間インキュベート
する。菌の繁殖がゼロまたは3CFU単位/スポット以
下を示す最低薬物濃度として最小阻止濃度(MIC=mi
nimum inhibitory concentrations )を記録した。
【0017】各種カンジダ菌に対する化合物Iの優れた
効果を示す下表の試験結果から本発明による化合物の有
用な抗菌特性がわかる。 C. albicans C. tropicalis 化合物* R1 R2 R3 R MY1055 MY1208 MY1208 MY1012 A H H OH -- 8 4 4 0.25 B H H H -- 4 4 NT 4 C H OH OH -- 8 8 8 8 D OH CH3 OH -- 1 2 2 1 E -- -- OH ** 8 8 8 4 * 実施例1〜5の化合物 ** トレオニンの残基 この優秀な特性は本化合物を公知常用の薬学的調合技術
によって薬物学的に許容される担体との新規な薬剤組成
物に製剤した場合に最も効果的に活用することができ
る。
【0018】本新規組成物は本発明による活性化合物を
少なくとも治療学的有効量含有する。一般的に、本組成
物は化合物Iを少なくとも1重量%含有する。使用前に
希釈して使用するための濃厚組成物は化合物Iを90重
量%またはそれ以上含有することができる。組成物には
直腸、局所、非経口(皮下、筋肉内、静脈内を含む)、
肺(鼻吸入または喉吸入)、他の鼻投与あるいは吹入れ
法による投与などのために適当な組成物が含まれる。本
組成物は化合物Iを所望の媒質のために適当な成分と緊
密に混合することによってプレパックすることができ
る。
【0019】経口投与が使用される場合には、本組成物
は液体組成物または固体組成物でありうる。固体製剤の
場合には、本活性化合物が水、グリコール、油、アルコ
ールなどの液体担体(キャリヤ)に配合される。カプセ
ルや錠剤のごとき固体製剤の場合は固体担体たとえばス
ターチ、砂糖、カオリン、エチルセルロース、炭酸カル
シウム、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム、タルク、
ラクトースなどが通常ステアリン酸のごとき潤滑剤を加
えて、結合剤、崩壊剤等と一緒に使用される。投与が簡
単であることから錠剤とカプセルが最も有利な経口薬の
形態である。投与の簡便さと投与量の均一性の点から単
位薬量製剤(後に説明される)の形態に組成物を製剤す
るのが特に有利である。
【0020】注射で投与がなされる場合には、本組成物
はアンプルや多数回用容器に入れたそして必要な場合に
は保存剤を添加した単位薬量製剤の形態でありうる。さ
らに組成物は油性または水性ビヒクルたとえば0.85
%塩化ナトリウム水溶液または5%デキストロース水溶
液中の懸濁液、溶液またはエマルジョンなどの形態をと
ることもできる。この場合、沈澱防止剤、安定化剤およ
び/または分散剤などの調合助剤を含有させることもで
きる。さらに、溶液を等張液にするために緩衝剤ならび
に添加剤たとえばサリンやグルコースを添加することも
できる。また、薬物を静脈内点滴により投与するために
アルコール/プロピレングリコールに溶解することもで
きる。さらにまた、活性成分は投与直前に適当なビヒク
ルで液体に戻すために適当な粉末の形態をとることもで
きる。
【0021】吸入投与の場合には、本化合物はネブライ
ザーの加圧パックからエーロゾル噴射の形態で送り込む
のが好都合である。吸入のための好ましい送り込みシス
テムは軽量投与吸引(MDI=metered dose inhalatio
n)エーロゾルであり、これはフルオロカーボンまたは炭
化水素のごとき適当な推進剤に化合物Iを懸濁または溶
解した製剤でありうる。
【0022】なお、本明細書で“単位薬量製剤”という
用語は物理的に分離されている複数の単位体を意味し、
各単位体は所定量の活性成分を薬物学的担体に配合して
含有しており、その所定量はその単位体1つでまたは複
数で所望の治療的効果を発揮するような量である。この
ような単位薬量製剤の例は錠剤、カプセル、ピル、粉末
小包、ウエファー、アンプルあるいは多数回分容量の容
器中の正確に計った単位等である。本発明による単位薬
量製剤は一般に化合物Iを100乃至200mg含有す
る。以下、本発明を説明するための実施例を記載する。
これら実施例は本発明を限定するものではない。
【0023】実施例1
【化19】 パートA. 線状ヘキサペプチド(A−i)の合成
【化20】
【0024】線状ポリペプチドの合成は市販(Biosearc
h SAM 9500) のペプチド合成装置を使用して実施され
た。すなわち、反応器モデュールにアミノ酸支持樹脂を
装填しそしてそのあと適当なアミノ酸をカップリングし
た。順次カップリングされたアミノ酸は以下のものであ
った: N−BOC −O−ベンジル−L−Thr (Bachem)、 N−BOC −O−2,6−ジクロロベンジル−L−ホモチ
ロシン(以下に記載する方法で製造)、 N−BOC −O−ベンジル−4−ヒドロキシ−L−Pro (B
achem)、 N−BOC −O−ベンジル−L−Thr 、 N−BOC −α−2−クロロベンジルオキシカルボニル−
L−Orn (Bachem)、 4−オクチルオキシ安息香酸(以下に記載する方法で製
造)。
【0025】名目装置量0.72ミリ当量/g(0.4
5ミリ当量プロリン)でN−BOC −L−Pro −PAM樹
脂625mgをペプチド合成装置の反応器モデュールに装
填した。各アミノ酸成分の4倍過剰を秤量して溜めに入
れそしてN−メチルピロリジノン(NMP)に溶解して
0.6モルの濃度とした。次ぎに各溜めに1当量のヒド
ロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT)を添加し
て超音波処理して溶解した。このあと指示した順序でカ
ップリングを実行するようプログラム化された試薬モジ
ュールに各アミノ酸とオクチルオキシ安息香酸とを装填
した。
【0026】この手順では保護されたアミノ酸はカップ
リング剤として0.4モルのジイソプロピルカルボジイ
ミドを使用して樹脂上のアミノ基へカルボキシル基を介
してカップリングされる。次いで保護基はカップリング
された樹脂を脱保護剤で洗浄することにより除去され
る。すなわち、トリフルオロ酢酸(TFA)45%、ア
ニソール2.5%、塩化メチレン52.5%からなる脱
保護剤100mlで洗い、5分間窒素をパーコレートし、
さらに脱保護剤を新たに100ml再装填しそして1時間
パーコレートした。1時間経過後、脱保護剤を排出し、
樹脂を最初に塩化メチレン100mlで、次ぎに塩化メチ
レン中20%ジイソプロピルエチルアミンの塩基洗浄液
100mlで、最後にまた塩化メチレン100mlで洗浄し
た。この反応はBiosearch 装置のtBOCプログラムの1時
間1カップリングサイクルを使用して実施された。合成
が完了した時、洗浄液を樹脂から排出しそしてペプチド
支持樹脂を一晩真空乾燥した。これによって、置換樹脂
1.0gが得られた(理論値の95%)。
【0027】次ぎにそのペプチドを無水HFを使用して
樹脂から分割した(開裂)。すなわち、ペプチド支持樹
脂をKEL−F(デュポン社)反応器に移し、アニソー
ル3.0mlを加えそして放置して樹脂を膨潤させた。さ
らに、樹脂が磁気攪拌棒で攪拌可能なコンシステンシー
になるまで0.5mlアリコートのアニソールを追加添加
した。反応器をHF導管に固定し、液体窒素で冷却しそ
して減圧した。この後、フッ化コバルト(III)から無水
HF10.0mlを蒸留して反応器の中に送り込んだ。生
じた混合物を0℃まで加温しそして30分間攪拌した。
この時に、ペプチドが樹脂から開裂された。その後、H
Fを0℃で蒸留して液体窒素冷却捕集器内に追い出し
た。最後に残ったHF痕跡は高真空管で除去した。樹脂
をジエチルエーテルで洗ってアニソールを除去しそして
50%酢酸水溶液の20mlアリコートを3つ使用して樹
脂から粗生成物を抽出した。HPCLクロマトグラフィ
ー分析の結果は環化のために直接使用するのに十分な純
度を有する線状リポヘキサペプチドの存在を示した。保
持時間RT は7.7分であった。HPLCクロマトグラ
フィーで精製後の生成物の収量は258mg(58%)で
あった。FAB質量分析はM+1が954であることを
示した。300MHz での 1H核磁気共鳴(NMR)は所
望の構造と一致した。
【0028】パートB. 環式ヘキサペプチド(A)の
合成 上記により得られた線状ヘキサペプチド(A−i)の2
34mlを、ふるい乾燥(3A,13X)し脱ガスしたジ
メチルホルムアミド35mlに溶解した。この溶液に−2
0℃の温度かつ窒素雰囲気下でジフェニルホスホリルア
ジド(DPPA)の58μl(0.27ミリモル、1.
1当量)を注射器で2分間かけて添加し、その後直ちに
固体炭酸水素ナトリウム103mg(1.23ミリモル、
5.0当量)を一度に添加した。生じた混合物を最初−
20℃で6時間攪拌し、そのあと−5℃で加温して24
時間攪拌した。24時間経過後のHPLCクロマトグラ
フィー〔 "Zorbax" 4.9mm×25cmC8;40/60
H2O/(9/1 CH3CN/H2O )〕は反応の完了を示し
た。DMF溶剤を真空除去しそして残留物を移動相溶液
〔40/60 H2O/(90/10 CH3CN/H2O)共に0.
1%TFA含有〕の10mlに吸収させ、そして2つに分
けて25mm×25cm“Zorbax”C8カラムに注入しそし
て10ml/分の速度で平等的に溶離した。HPCLで純
粋と確認された画分を集めて凍結乾燥した。純生成物9
0mg(収率40%)が得られた。 実験式計算値:C48677 12(分子量935)、 FAB質量分析測定値:936(M+1)。 1 HNMR(300MHz , CD3OD 中)は以下の通りであ
った; 顕著なシグナル:δ7.84(d)(2H); 7.03(d)(2H); 6.97
(d)(2H); 6.71(d)(2H);4.23(d)(2H); 4.04(t)(2H); 1.2
1(d)(3H); 0.92(t)(3H)。
【0029】実施例2
【化21】
【0030】パートA. 線状ヘキサペプチドの合成
【化22】 実施例1と同様に操作を実施して、ペプチド合成装置の
反応器モデュールに名目装填量0.72ミリ当量/g
(0.47ミリ当量プロリン)でN−BOC −L−Pro −
PAM樹脂712mgを装填した。本実施例のペプチド合
成で使用されるべき各アミノ酸成分の4倍過剰量を実施
例1記載したように準備した。アミノ酸は次ぎの順次で
カップリングされた: N−BOC −O−ベンジル−L−Thr 、 N−BOC −O−2,6−ジクロロベンジル−L−ホモチ
ロシン、 N−BOC −L−Pro (Bachem)、 N−BOC −O−ベンジル−L−Thr 、 N−BOC −δ−2−クロロベンジルオキシカルボニル−
L−Orn 、 4−オクチルオキシ安息香酸。
【0031】固相合成が実施例1に記載したように実施
されてヘキサペプチド置換樹脂1.12g(理論値の9
5%)が得られた。
【0032】次ぎに実施例1に記載した方法でペプチド
をKEL−F反応器中無水HFを使用して樹脂から開裂
させた。ペプチド開裂後、HFを実施例1に記載したよ
うな方法で除去しそして50%酢酸水溶液の20mlアリ
コートを3つ使用して樹脂から粗生成物を抽出した。こ
の生成物を凍結乾燥して白色不定形固体290mgが得ら
れた。得られた粗生成物を下記の条件でHPLCクロマ
トグラフィー分析した結果はその粗製線状リポヘキサペ
プチドがいくらかの前端および後端留出不純物を含有し
ていることを示した: Zorbax 4.9mm×25cm C8カラム、 45/55 H2O/(90/10 CH3CN/H2O )(共に
0.1%のTFA含有)移動相、 流量1.0ml/分、環境温度、λ=210nm。
【0033】この生成物を25mm×25cm Zorbax C8
カラムのHPLCクロマトグラフィーにかけそして50
/50 水/アセトニトリル(共に0.1%のTFA含
有)で溶離して精製した。HPLCによって純粋である
ことが確認された画分を集めそして集めた画分を凍結乾
燥した。しかして固体160mg(収率36%)が得られ
た。
【0034】パートB. 環式ヘキサペプチド(B)の
合成 上記により得られた粗製線状ヘキサペプチドの143mg
を乾燥ジメチルホルムアミド35mlに溶解した溶液に−
20℃の温度かつ窒素雰囲気下でジフェニルホスホリル
アジド36μl(0.168ミリモル、1.1当量)を
2分間で添加しそしてその後直ちに固体炭酸水素ナトリ
ウム65mg(0.765ミリモル)を一度に添加した。
得られた混合物を最初−20℃で6時間攪拌し、そのあ
と0℃または加温しそして下記条件のHPLC分析で反
応の完了が確認されるまで反応を進行させた(56時
間): Zorbax 4.9mm×25cm C8カラム、 35/65 H2O/(90/10 CH3CN/H2O )(共に
0.1%のTFA含有)で溶離、 流量1.0ml/分、環境温度、λ=210nm。
【0035】DMF溶液を真空濃縮しそしてその残留物
を25mm×25cm Zorbax C8カラムのクロマトグラフ
ィーにかけそして46%水/54% CH3CNを使用して
7.0ml/分の速度で溶離した。HPLCによって純粋
であることが確認された画分を集めそして集めた画分を
凍結乾燥した。しかして75mg(収率54%)の純水生
成物が得られた。 実験式計算値:C48677 11(分子量919)、 FAB質量分析測定値:920(M+1)。 1 HNMR(300MHz , CD3OD 中)のデータは以下の
通りであった; δ7.81(d)(2H); 7.01(d)(2H); 6.98(d)(2H); 6.70(d)(2
H); 4.76(d)(1H); 4.02(t)(2H); 1.19(d)(3H); 0.90(t)
(3H)。
【0036】実施例3
【化23】
【0037】パートA. 線状ヘキサペプチド(C−
i)
【化24】 実施例1と同様に操作を実施して、ペプチド合成装置の
反応器モデュールに後記の出発物質の製造の項に記載さ
れた方法で製造されたN−BOC −4−ベンジルオキシ−
L−Pro −メリフィールド樹脂250mgを装填した。本
実施例のペプチド合成で使用されるべき各アミノ酸成分
の4倍過剰量を実施例1に記載したように準備しそして
次ぎの順序でカップリングした: N−BOC −O−ベンジル−L−Thr 、 N−BOC −O−2,6−ジクロロベンジル−L−ホモチ
ロシン、 N−BOC −4−ベンジルオキシ−L−Pro 、 N−BOC −O−ベンジル−L−Thr 、 N−BOC −δ−2−クロロベンジルオキシカルボニル−
L−Orn 、 4−オクチルオキシ安息香酸(製造法は後記)。 次ぎに保護基を脱離し、樹脂を洗浄して真空乾燥した。
これによって置換樹脂440mgが得られた。
【0038】次ぎに実施例1に記載した方法でペプチド
を無水HFを使用して樹脂から開裂させた。ペプチド開
裂後、樹脂から粗生成物を抽出しそしてその生成物を凍
結乾燥して白色不定形固体150mgが得られた。得られ
た粗生成物を25mm×25cm“Zorbax”C8カラムのク
ロマトグラフィーにかけそして50/50 H2O/CH3CN
混合物(0.1%のTFA含有)を使用し10.0ml/
分の速度で溶離して精製した。所望の生成物を含む画分
を集めて凍結乾燥した。しかして線状生成物(C−i)
85mg(収率29%)が得られた。
【0039】パートB. 環式ペプチド(C) 上記により得られた粗製線状ヘキサペプチドの126mg
(0.130ミリモル)を乾燥ジメチルホルムアミド3
5mlに溶解した溶液に−20℃の温度かつ窒素雰囲気下
でジフェニルホスホリルアジド31μl(0.143ミ
リモル、1.1当量)を2分間で添加しそしてその後直
ちに固体炭酸水素ナトリウム55mg(5.0当量)を一
度に添加した。生じた混合物を−20℃で6時間攪拌
し、そのあと0℃まで加温しそしてさらに40時間反応
を進行させた。
【0040】この後、DMF溶液を真空濃縮した。その
残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに
かけ、クロロホルム中13%メタノールで溶離してまだ
不純物を含む生成物94mgを得た。これを45/55 H
2O/(90/10 CH3CN/H2O)(共に0.1%TFA含
有)5.0mlに溶解し、25mm×250mm“ Zorbax”
C8カラムに注入しそして7.0ml/分の速度で平等的
に溶離した。この操作をくり返して純粋な生成物28mg
(収率22%)が得られた。 実験式計算値:C48677 13(分子量951)、 FAB質量分析測定値:958(M+Li)。 1 HNMR(300MHz , CD3OD 中)のデータは以下の
通りであった; δ7.82(d)(2H); 7.01(d)(2H); 6.96(d)(2H); 6.70(d)(2
H); 4.82(d)(1H); 4.03(t)(2H); 1.20(d)(3H); 0.91(t)
(3H)。
【0041】実施例4
【化25】
【0042】パートA. 線状ペンタペプチドの合成
【化26】 実施例3と同様の操作で、反応器モデュールにN−BOC
−O−ベンジル−L−Thr −メリフィールド樹脂1.0
mg(0.57ミルモル/g、Bioserchから入手)を装填
した。各アミノ酸成分の4倍モル過剰量を準備しそして
次ぎの順序でカップリングした: N−BOC −O−2,6−ジクロロベンジル−L−ホモチ
ロシン、 N−BOC −4−ベンジルオキシ−L−Pro 、 N−BOC −O−ベンジル−L−Thr 、 N−BOC −δ−2−クロロベンジルオキシカルボニル−
L−Orn 、 4−オクチルオキシ安息香酸。
【0043】次ぎに、実施例1に記載したように、それ
ぞれ保護アミノ酸を順次0.4モルのジイソプロピルカ
ルボジイミドで樹脂上にカップリングし、保護基をTF
A脱保護剤溶液で脱離し、樹脂を塩化メチレン中20%
ジイソプロピルエチルアミン溶液で洗浄し、洗浄された
樹脂を集めて一晩真空乾燥した。これによって置換樹脂
1.55gが得られた。次ぎにこのペプチドを無水HF
を使用して樹脂から開裂させそして前記した方法で回収
して白色不定形固体355mg(72%)が得られた。得
られた粗生成物を2つの25mm×25cm“Zorbax”C8
カラムに順次通しそして50/50 H2O/CH3CN 混合物
で溶離する逆相クロマトグラフィーによって精製した。
精製された生成物を含む留分を集めて凍結乾燥した。し
かして148mg(収率30%)の生成物が得られた。
【0044】パートB. 線状ペプチド(モノおよびビ
ス)のCBZ保護
【化27】
【0045】化合物(Di)138mg(0.161モ
ル)をt−ブタノール20%水溶液に溶解した0℃の溶
液に2規定 NaOH 80.5μl(0.161ミリモル、
1当量)を添加した。このとき、溶液は曇った。pHは
7.0であった。さらに2規定NaOH 46.3μl
(0.0925ミリモル、0.57当量)を添加し、続
いてCBZ塩化物12.6μl(0.055当量)を添加
した。次いで2規定NaOH3.0μlを添加してpHを7と
8の間に保持した。この操作を同じ量のNaOHとCBZ塩
化物とを使用してくり返しそして最後に8μlのNaOHで
pHを調整した。この混合物をつぎに0℃で10分間攪拌
した。このあと1アリコートの試料を取り下記によりH
PLCクロマトグラフィー分析を実施した。
【0046】4.5mm×25cm“Zorbax”C8カラム、
移動相、 70/30 H2O/9:1 CH3CN/H2O (共に0.1%T
EF含有)で平等溶離、 流量1.0ml/分、λ=210nm、温度=環境温度。 分析結果はかなりの量の出発物質の存在を示した。そこ
でさらに2規定 NaOH16μlとCBZ塩化物3.5μ
lを添加しそして0℃で実質的に反応が完了するまで攪
拌を続けた。しかしてモノ−CBZ保護ペプチドとビス
−CBZ保護ペプチドとが約3:1の割合で生成され
た。この反応混合物を凍結乾燥してそれら生成物(D−
iiとD−iii)の粗製混合物183mgが得られた。
【0047】パートC. ヘキサペプチドを得るための
カップリング
【化28】
【0048】CBZペプチド124mg(モノCBZに対
して0.125ミリモル)および(2S,3S,4S)
−3−ヒドロキシ−4−メチルピロリンメチルエステル
塩酸塩27mg(0.138ミリモル、1.1当量)を窒
素雰囲気下で乾燥CMF3.0mlに溶解した0℃の溶液
にトリエチルアミン19.3μl(14mg、0.138
ミリモル)を添加し、続いてヒドロキシベンゾトリアゾ
ール18mg(0.131ミリモル、1.05当量)およ
び1−(3−ジメチルアミノプロピル)−2−エチルカ
ルボジイミド塩酸塩25mg(0.131ミリモル、1.
05当量)を添加した。この反応混合物を0℃で2時間
攪拌し、そのあと室温で一晩攪拌した。この混合物を濾
過して濃縮した。残留物を3.0mlの水と14.0mlの
酢酸エチルとの間に分配した。その水性層を10mlの酢
酸エチルで戻し抽出しそして1つに集めた有機抽出物を
1規定硫酸水素ナトリウム3ml、飽和炭酸水素ナトリウ
ム3.0ml、飽和塩化ナトリウム3.0mlの順序で順次
洗浄した。この有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾
過して濃縮した。不定形固体113mg(80%)が得ら
れた。
【0049】パートD. モノCBZ酸生成物(D−v
i)
【化29】
【0050】モノCBZペプチド79mg(70.7マイ
クロモル)とビスCBZペプチド34mg(27.2マイ
クロモル)(HPLC比率に基づく)をメチルアルコー
ル1.6mlに溶解した溶液に窒素雰囲気下で1規定の N
aOH 215.4μl(2.2当量)を添加しそしてこの
混合物を4時間攪拌した。さらに1アリコートの1規定
NaOHを添加してさらに8時間反応を進行させた。このあ
と、反応混合物を25mlの1規定硫酸水素ナトリウムと
75mlの酢酸エチルとの間に分配した。その有機層を洗
い、乾燥し、濃縮した。しかしてモノCBZ酸生成物
(D−vi)78mg(70%)が得られた。
【0051】パートE. 脱保護線状ヘキサペプチド
(D−vii)
【化30】 炭素担体上10%Pdの触媒30mgをメチルアルコール
中粗製モノCBZ(75mg)の脱ガス溶液に窒素雰囲気
下で添加した。つぎにこのフラスコに水素を導入しそし
て水素雰囲気下室温で一晩攪拌させた。この後、触媒を
濾過除去し、濾液を真空濃縮した。その残留物を50ml
の H2O/CH3CN に溶解しそして凍結乾燥した。不定形白
色固体生成物63mg(98%)が得られた。そのFAB
質量分析測定値は984(M+1)(分子量=983)
であった。
【0052】パートF. 環式ヘキサペプチド(D) 上記により得られた粗製線状ヘキサペプチド60mg
(0.061ミリモル)を乾燥DMF35mlに溶解した
溶液に−20℃の温度かつ窒素雰囲気下でジフェニルホ
スホリルアジド31μl(0.143ミリモル、1.1
当量)を2分間かけて添加し、その後直ちに固体炭酸水
素ナトリウム55mg(5.0当量)を一度に添加した。
つぎにこの反応混合物を0℃まで加温しそしてHPLC
クロマトグラフィー〔“Zorbox" 4.9mm×25cm C
8;40/60の H2O/(90/10CH3CN/H2O (共
に0.1%TFA含有)〕によって反応の完了を示すま
で反応を進行させた。流量は環境温度で0.1ml/分で
あった。検出は210nmの波長でなされた。DMF溶液
を真空濃縮し、クロロホルム中13%メタノール液を使
用したフラッシュクロマトグラフィーにかけた。まだ不
純物を含む生成物94mgが得られた。これを逆相クロマ
トグラフィーにかけた。その物質を5.0mlの40/6
0 H2O/(90/10 CH3CN/H2O )(共に0.1%T
FA含有)に溶解しそして25mm×25cm“Zorbox" C
8カラムに注入しそして7.0ml/分の速度で平等的に
溶離した。これにより純粋な生成物(D)9.5mg(収
率16%)が得られた。 実験式計算値:C49717 13(分子量965)、 FAB質量分析測定値:966(M+1)。 1 HNMR(300MHz , CD3OD 中)のデータは以下の
通りであった; δ7.82(d)(2H); 7.01(d)(2H); 6.98(d)(2H); 7.69(d)(2
H); 4.82(d)(1H); 4.02(t)(2H); 1.19(d)(3H); 0.90(t)
(3H)。
【0053】実施例5
【化31】 前記実施例1乃至3に記載した操作と同様にして、所定
の装填量が樹脂1g当り0.72モル当量であるPAM
−Thr 樹脂から出発して線状ヘキサペプチドを製造し
た。この反応を行うため、PAM−Thr 樹脂20mgを反
応器モデュールに装填しそして試薬モジュールには4倍
過剰のアミノ酸を装填しそして下記の順序でカップリン
グが行なわれるようにプログラムしてカップリングを行
った。 tBOC−O−ベンジル−L−Thr 、 N−tBOC−O−2,6−ジクロロベンジルホモチロシ
ン、 tBOC−O−ベンジル−4−ヒドロキシプロリン、 tBOC−O−ベンジル−Thr 、 O−ジClZ−tBOC−Orn 、 4−オクチルオキシ安息香酸。
【0054】次ぎに、保護基をTFA溶液を使用して除
去し、樹脂をジイソプロピルエチルアミンで洗い、そし
て洗浄された樹脂を真空乾燥した。樹脂1.1gが得ら
れた。このあとペプチドを樹脂から開裂させた。しかし
て粗製線状ペプチド生成物が327mg(収率76%)得
られた。
【0055】上記により製造された粗製線状ヘキサペプ
チド305mg(0.321モル)をDMF45mlに溶解
した溶液に、−20℃の温度でジフェニルホスホリルア
ジド76μl(0.353ミリモル)を添加しそしてこ
の反応混合物を6時間攪拌した。このあと、温度を0℃
まで上げそして攪拌を6日間続けた。このあと反応混合
物を濾過し、濾液を真空濃縮した。この残留物を、共に
0.1%TFAを含有する47/52 H2O/(90/1
0 CH3CN/H2O )使用したクロマトグラフィーにかけ、
25mm×25cm“Zorbox" C8カラムに10ml/分の流
速で通して精製した。これにより、精製生成物、化合物
Eが50mg(収率20%)得られた。 実験式計算値:C47697 13(分子量939)、 FAB質量分析測定値:940(M+1)。 1 HNMR(300MHz , CD3OD 中)のデータは以下の
通りであった。 δ7.85(d)(2H); 7.04(d)(2H); 6.98(d)(2H); 6.72(d)(2
H); 4.05(t)(2H); 1.21(d)(3H); 0.93(t)(3H) 。
【0056】実施例6
【化32】 実施例1乃至3に記載したように反応を行って、N−BO
C −L−Pro −PAM樹脂に下記順序でアミノ酸をカッ
プリングしてまず線状ペプチドを製造した。 N−BOC −O−ベンジル−L−Thr 、 N−BOC −O−2,6−ジクロロベンジル−L−ホモチ
ロシン、 N−BOC −O−ベンジル−4−ヒドロキシ−L−Pro 、 N−BOC −O−ベンジル−L−Thr 、 N−BOC −δ−2−クロロ−ベンジルオキシカルボニル
−Lys,および 4−オクチルオキシ安息香酸。
【0057】このあと、脱保護、洗浄およびHFによる
樹脂からの開裂を行った。上記により製造された粗製線
状ヘキサペプチド140mgを乾燥DMFに溶解した溶液
に−20℃の温度、窒素雰囲気下でジフェニルホスホリ
ルアジド35μlを2分間で添加し、続いて炭酸水素ナ
トリウムを一度に添加した。実質的に反応が完了するま
で反応を進行させた。その生成物を40/50水/(9
0/10 CH3CN/H2O )(共に0.1%TFA含有)を
溶離剤とした“Zorbox" C8カラムのクロマトグラフィ
ーにかけて精製した。純粋な画分を集めて凍結乾燥し
た。しかして式(F)の環化生成物が得られた。
【0058】実施例7
【化33】 実施例1乃至3に記載した操作と同様にして、N−BOC
−L−Pro−PAM樹脂に下記順序でアミノ酸および側
鎖酸をカップリングして最初に線状ペプチドを製造し
た。 N−BOC −O−ベンジル−L−Thr 、 N−BOC −O−2,6−ジクロロベンジル−L−ホモチ
ロシン、 N−BOC −O−ベンジル−4−ヒドロキシ−L−Pro 、 N−BOC −O−ベンジル−L−Thr 、 N−BOC −δ−2−クロロベンジルオキシカルボニル−
Orn,および 10,11−ジメチルテトラデカン酸。
【0059】このあと、保護基を脱離しそしてペプチド
を樹脂から開裂させた。そのペプチドを次ぎに−20℃
窒素雰囲気下でDMF中ジフェニルホスホリルアジドで
処理し、続いて固体炭酸水素ナトリウムを添加しそして
−20℃で一晩攪拌し、最後に0℃まで温度を上げて1
0時間攪拌することにより環化して所望生成物を得た。
【0060】実施例8 上記実施例と同様に操作を実施して下記化合物がさらに
製造された。
【化34】
【化35】
【0061】実施例9
【化36】
【0062】実施例10 下記調合処方により化合物A各500mgを含有する硬質
ゼラチンカプセル1000個が製造された: 成 分 量(g) 化合物I 500 スターチ 750 二塩基性リン酸カルシウム、含水 5000 ステアリン酸カルシウム 2.5 すなわち、上記成分を混合して均質混合物をつくりそし
て2−ピースの硬質ゼラチンに詰めた。
【0063】実施例11 下記調合処方により常用方法で注射用溶液250mlが製
造された: デキストロース 12.5g 水 250ml 化合物B 400mg すなわち、上記成分を混合し、そのあと使用のために殺
菌した。
【0064】実施例12 下記調合処方によりエーロゾル組成物が製造された: 成 分 小型金属容器1本当り 化合物C 24mg レシチンNF液体濃縮物 1.2mg トリクロロフルオロメタン、NF 4.026g ジクロロフルオロメタン、NF 12.15g
【0065】実施例13 下記調合処方により化合物D各500mgを含有する圧縮
錠剤1000個が製造された: 成 分 量(g) 化合物D 500 スターチ 750 二塩基性リン酸カルシウム、含水 5000 ステアリン酸カルシウム 2.5 すなわち、上記成分を微細に粉砕してよく混合しそして
10%スターチペーストで顆粒化した。それらの顆粒を
乾燥して圧縮して錠剤に成形した。
【0066】出発物質の製造 保護されるホモチロシンならびに対応する保護されたホ
モチロシンが下記反応図式に従って製造された。
【化37】
【0067】ホモチロシンの製造 (S)−N−メチルカルバモイル−ホモチロシンメチル
エーテル〔20.00g、74.90ミリモル、J. Or
g. Chem. 52、5143(1987)のMellilo 等の
論文に記載された方法に従って製造〕を酢酸(100m
l)中30% HBi溶液に溶解した溶液を機械攪拌しなが
ら66時間60℃に加熱した。この後室温まで放冷す
る。固体が析出した。この反応混合物をエーテル(10
0ml)で希釈しそして生成物を濾過によって分離し、エ
ーテルで洗った。得られた淡黄色固体を加温しながらメ
タノールに溶解しそしてエーテルで希釈した。この溶液
を不純物からデカントし、そのあと濃縮した。黄色油が
得られ、これを固化する。この固化した油をエーテルと
共にすりつぶした。白色固体としてホモチロシンの臭化
水素酸塩が得られた(18.27g、88%)。 1 H NMR(δ): 7.06(d, 2H, J=8.4Hz) 、6.73
(d, 2H, J=8.4Hz)、3.96(t, 1H, J=6.6Hz)、2.69(m, 2
H) 、2.15(m, 2H) 。
【0068】O−2,6−ジクロロベンジルホモチロシ
ンの製造 この製造方法はYamashiro とLiによって記載された方法
〔JACS. 95、1316(1973)〕に類似するもの
である。水(56ml)中NaOH(7.70g、176.8
ミリモル)の溶液に上記により製造されたホモチロシン
臭化水素酸塩(16.00g、58.0ミリモル)を添
加した。生じた溶液に水(28ml)中硫酸銅(II)五水
和物(7.236g、29.00ミリモル)の溶液を添
加した。つぎに、この混合物を55℃まで加熱し、その
あと室温まで冷却しそしてメタノール(240ml)で希
釈した。生じた混合物に2,6−ジクロロベンジルブロ
マイド(18.510g、77.2ミリモル)を加えそ
してこの反応混合物を室温で22時間攪拌した。沈澱し
た緑色固体を濾過して集めそしてメタノール中25%の
水、メタノール、アセトン(それぞれ200mlアリコー
ト)で順次洗った。空気乾燥後、得られた緑色固体(2
4.0g)を各8gの3つのアリコートに分けて水25
0mlとEDTA(二ナトリウム塩として5.0g)含有
エタノール250mlとの沸騰溶液に添加した。沸騰温度
で数分間攪拌後、溶液(これは結晶中の少量の微細白色
固体を含む)を重い青色固体からデカントした。3つの
溶液を集めて冷蔵庫に入れて一晩結晶化した。生成物を
濾過して回収しそして水とエタノールで順次洗い、デシ
ケータに入れて真空乾燥した。得られた生成物は淡黄色
固体(9.38g、47%)である。 1 H NMR(δ): 7.45(d, 2H, J=9Hz)、7.36(dd,
1H, J=9Hz) 、7.19(d,2H, J=8.4Hz)、6.96(d, 2H) 、2.
70(m, 2H) 、2.12(m, 2H) 。 この生成物はさらに精製することなく使用された。
【0069】S−O−2,6−ジクロロベンジル−N−
tBOC−ホモチロシンの製造 水(50ml)中水酸化ナトリウム(1.016g、2
5.42ミリモル)の水溶液とジオキサン(50ml)と
の混合物にO−2,6−ジクロロベンジルホモチロシン
(9.00g、25.42ミリモル)を添加しそして生
じた溶液にジ−t−ブチルピロカーボネート(6.10
g、28.0ミリモル)を添加した。この混合物を室温
で5時間攪拌する。5時間後、この混合物を濃縮してで
きるだけ多くのジオキサンを除去する。得られた水性混
合物に酢酸エチル(200ml)を添加しそしてこの混合
物を2規定塩酸(25ml)で酸性化する。その有機層を
乾燥(MgSO4)して濃縮する。この物質をフラッシュクロ
マトグラフィーにかけ、1%酢酸を含有する塩化メチレ
ン中3%エタノール液で溶離する。残留酢酸を除去する
ためトルエンから2回濃縮後、淡黄色固体(3.38
g、73%)としてS−O−2,6−ジクロロベンジル
−N−tBOC−ホモチロシンが得られた。 1 H NMR(δ): 7.45(d, 1H, J=8.7Hz) 、7.45
(d, 1H, J=7.2Hz)、7.35(dd, 1H, J=7.2, 8.7Hz)、7.15
(d, 2H, J=8.7Hz)、6.95(d, 2H, J=8.7Hz)、5.26(s, 2
H) 、4.05(m, 1H) 、2.66(m, 2H) 、2.07(m, 1H) 、1.9
2(m, 1H) 、1.46(s,9H) 。
【0070】N−BOC −4−ベンジルオキシ−L−Pro
メリフィールド樹脂の製造
【化38】 無水エタノール25ml中N−BOC −4−ベンジルオキシ
−L−Pro(Bachem) 3.45g(10.72ミリモル)
の溶液にH2O 25mlを加えた。ついでpHを2.0MのCs
2CO3(27ml、5.4ミリモル)で7.7に調整した。
この溶液を次ぎに100mlのエタノールで希釈しそして
乾燥体まで真空濃縮した。この濃縮残留物を50mlのト
ルエンで3回共沸蒸留しそして真空デシケータに入れP2
O5で乾燥する。得られたセシウム塩を乾燥DMF(65
ml)に入れそしてクロロメチルメリフィールド樹脂の8
g(1.34ミリモルCl/g.,10.72ミリモル、2
00乃至400メッシュ、Bioradから入手)と共に4時
間攪拌する。このあと樹脂をDMF、1:1のDMF:
H2O 、DMF、最後にメチルアルコールの順序で洗う。
真空乾燥後の樹脂の最終重量は10.9gであった。
【0071】p−(n−オクチルオキシ)安息香酸の製
4−ヒドロキシ安息香酸19.20g(150ミリモ
ル)を水酸化ナトリウム水溶液(水120ml中12.0
0g)に加えそしてこの混合物を固体がすべて溶解する
まで攪拌した。この溶液をあらかじめ80℃まで加熱し
たジメチルスルホキシド480mlに添加する。この添加
は反応混合物の温度が85℃を超さないように約5分間
かけて少しずつ行った。生じた溶液にn−オクチルブロ
マイド28.95g(150ミリモル)を約5乃至10
分間かけて滴下添加した。このあと混合物を約4時間か
けて室温まで冷却させ、次いでこの混合物を1200ml
の氷冷水の中に注入した。濃塩酸(30ml)を添加して
所望のオクチルオキシ安息香酸を沈澱させた。この沈澱
を濾過して集め、水洗し、そのあとイソプロパノールか
ら再結晶した。しかして融点97−102℃のオクチル
オキシ安息香酸を得た。
【配列表】
【0072】配列番号:1 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド ハイポセティカル配列:no フラグメント型:不明 配列の特徴 特徴を表わす記号:modified site 存在位置:3 他の情報:4Hyp 配列 Xaa Thr Xaa Xaa Thr Pro 1 5
【0073】配列番号:2 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド ハイポセティカル配列:no フラグメント型:不明 配列 Xaa Thr Pro Xaa Thr Pro 1 5
【0074】配列番号:3 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド ハイポセティカル配列:no フラグメント型:不明 配列の特徴 特徴を表わす記号:modified site 存在位置:3 他の情報:4Hyp 配列の特徴 特徴を表わす記号:modified site 存在位置:6 他の情報:4Hyp 配列 Xaa Thr Xaa Xaa Thr Xaa 1 5
【0075】配列番号:4 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド ハイポセティカル配列:no フラグメント型:不明 配列の特徴 特徴を表わす記号:modified site 存在位置:3 他の情報:4Hyp 配列 Xaa Thr Xaa Xaa Thr Xaa 1 5
【0076】配列番号:5 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド ハイポセティカル配列:no フラグメント型:不明 配列の特徴 特徴を表わす記号:modified site 存在位置:3 他の情報:4Hyp 配列 Xaa Thr Xaa Xaa Thr Thr 1 5
【0077】配列番号:6 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド ハイポセティカル配列:YES フラグメント型:不明 配列の特徴 特徴を表わす記号:modified site 存在位置:3 他の情報:4Hyp 配列 Xaa Thr Xaa Xaa Thr Pro 1 5
【0078】配列番号:7 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド ハイポセティカル配列:no フラグメント型:不明 配列の特徴 特徴を表わす記号:modified site 存在位置:3 他の情報:4Hyp 配列 Xaa Thr Xaa Xaa Thr Pro 1 5
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジエームス ヴイ.ヘツク アメリカ合衆国,07076 ニユージヤーシ イ,スコツチ プレインズ,ネパウイン レーン 961 (72)発明者 ロバート エー.ザンビアス アメリカ合衆国,07081 ニユージヤーシ イ,スプリングフイールド,メイプル ア ヴエニユー 4

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記構造式によって表される化合物 【化1】 (式中、 R1 は水素またはヒドロキシル、 R2 は水素、ヒドロキシルまたはメチル、 R3 は水素またはヒドロキシル、 R4 はC5 −C23−アルキル、C5 −C23−アルケニ
    ル、アリールまたは置換アリール、 【化2】 xは1または2である)。
  2. 【請求項2】 R5 とR6 が 【化3】 である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1 がOH、R2 が−CH3 、R3 がOH、R
    4 がp−オクチルオキシフェニル、 【化4】 そしてxが1である請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1 がH、R2 がOH、R3 がOH、R4
    p−オクチルオキシフェニル、 【化5】 そしてxが1である請求項2記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R1 がH、R2 がH、R3 がOH、R4
    p−オクチルオキシフェニル、 【化6】 そしてxが1である請求項2記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R1 がH、R2 がH、R3 がH、R4
    p−オクチルオキシフェニル、 【化7】 そしてxが1である請求項2記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Rが 【化8】 3 がOH、R4 がp−オクチルオキシフェニル、 【化9】 そしてxが1である請求項3記載の化合物。
  8. 【請求項8】 下記構造式によって表される化合物を含
    有する抗微生物組成物 【化10】 (式中、 R1 は水素またはヒドロキシル、 R2 は水素、ヒドロキシルまたはメチル、 R3 は水素またはヒドロキシル、 R4 はC5 −C23−アルキル、C5 −C23−アルケニ
    ル、アリールまたは置換アリール、 【化11】 xは1または2である)。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の組成物の抗真菌量を投与
    することによりなる真菌症の感染を抑制する方法。
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