JP4854587B2 - 時計 - Google Patents

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Description

本発明は、回転操作されるベゼルを備えた携帯時計等の時計に関する。
従来、使用者によって任意に回転操作されたベゼルが、その回転位置から不用意に動かないようにした時計が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の時計では、胴に設置されたカバーガラスを囲んでベゼルを回転操作可能に配置し、このベゼルの内周に設けた規制突起を、胴のカバーガラスを囲んだ部位の外周に設けた規制突起に下側から係合させて、胴に対してベゼルが上方向に外れないよう保持するとともに、カバーガラスを囲んだ前記部位の下部外周にネジ部を形成している。そして、胴とベゼルとの間にネジ部に螺合するネジリングを回転操作可能に配置している。
この特許文献1の時計によれば、ネジリングを回転操作してベゼルの下面からネジリングを離すことにより、ベゼルの回転操作が許容される。この逆に、ネジリングを逆方向に回転操作してベゼルの下面に押付けてベゼルを押上げることにより、前記規制突起同士を当接させてベゼルを胴に固定することができる。
特開平11−118951号公報(段落0025−0051、図1−図5)
従来の技術では、ネジリングとベゼル下面と間の摩擦力と、胴とベゼルの双方の規制突起間の摩擦力で、ベゼルを回らないように固定しているため、この固定が完了する直前にネジリングの回転操作力がベゼルに加わり、それが次第に大きくなることは避けられない。それにより、ベゼルが回転操作されるネジリングに連れ回りして、所望とする位置からずれる恐れが高い。
更に、従来の技術では、ネジリングを回転操作するので、操作上不便であるだけではなく、ネジリングの回転操作が重くなることで、ベゼルが固定状態となったことを使用者が判断しているため、この判断はばらつき易い。それにより、ベゼルの固定に過不足を生じる可能性があるとともに、ねじリングが弛む可能性も高い。
しかも、従来の技術では、ベゼルを固定するためのネジリングの押上げ力を、胴とベゼルの双方の規制突起で受けている。これらの規制突起は小さく強度が低いので、ベゼルが繰り返し固定されるに伴って加えられる力によって、両規制突起が変形してベゼルを適正に固定する信頼性が低下する蓋然性が高い。
本発明の目的は、ベゼルの回転止めとその解除のための操作が容易であるとともに、回転止めの信頼性及び耐久性が高い時計を提供することにある。
本発明に係る時計は、カバーガラスを囲むベゼル配置部が形成された胴と、この胴に対し回転操作可能に前記ベゼル配置部に配置され、ベゼル配置部の底面に対向する裏面に、前記回転の方向に並んだ複数の凹凸からなる位置決め部及び前記回転の方向に並んだ複数の凹凸からなるロック部が形成されたベゼルと、前記胴に取付けられ、前記ベゼルの時計回り及び反時計回りの回転を許容するとともに前記ベゼルの回転が停止されたときにその位置に前記ベゼルを保持するように前記位置決め部に弾発的に係脱される位置決め手段と、前記胴と前記ベゼルの裏面との間に前記ベゼルの径方向に移動可能に配置されるとともに、この移動のために前記ベゼルの外周側から交互に押込み操作される操作凸部、前記移動に伴い前記ロック部に挿脱されるストッパ部、及び保持部を有したロック部材と、前記保持部に係脱されるように前記胴に取付けられ、前記ストッパ部が前記ロック部に係合する位置に前記ロック部材が移動されたときに前記保持部に弾発的に係合して前記ロック部材を保持する保持手段と、を具備している。
本発明で、ベゼルの位置決め部をなす複数の凹凸と、ベゼルのロック部をなす複数の凹凸とは、それらの凸同士及び凹同士がベゼルの半径方向に互いに並ぶように位置を合わせて設けることが好ましいが、位置決め部の凸又は凹とロック部の凹又は凸をベゼルの回転方向に位置をずらせて、例えば位置決め部の凸又は凹とロック部の凹又は凸がベゼルの半径方向に互いに並ぶように設けてもよい。
本発明で、位置決め手段は、後述の実施の形態で説明するものの他に、係止部を有し、ベゼルの時計回り及び反時計回りの回転時に位置決め部の凸に係止部が押されて弾性変形することにより前記凸の通過を許し、所望位置でベゼルの回転が停止されたときに、弾性力により、対向する位置決め部の凹に係止部が入り込むことによってベゼルを保持する板ばねを用いることも可能である。
本発明で、ロック部材は、操作凸部を除いた部位が環形であることが好ましいが、操作凸部を押したときに撓まない程度の強度を有していれば、前記部位が例えば略C字形状等の非環形をなしていてもよい。本発明で、ロック部材のストッパ部は、ロック部の一つの凹に挿入されてロック部と係合する一つの突起で形成できる他、ロック部の隣接した複数の凹に挿入されてロック部の少なくとも一つの凸を挟むようにロック部と係合する複数の突起、言い換えれば、これら突起間に形成されてロック部の少なくとも一つの凸に嵌合される1以上の溝で形成することもできる。
本発明で、保持手段は、後述の実施の形態で説明するものの他に、係止部を有し、ロック部材の移動時に係止部が押されて弾性変形し、ロック部材の移動が停止されたときに、弾性力により、ベゼルの保持部に係合することによってロック部材を保持する板ばねを用いることも可能である。又、本発明で、ロック部材の保持部は、後述の実施の形態で説明するものの他に、孔でもよく、或いは、ロック部材の一部をこの部材の裏面から突出するように設けた弾性変形可能な切起しで形成することができ、この切起しの先端部はロック部材の移動方向に沿う断面形状を半円弧状に形成するとよい。この場合、保持手段は、ベゼル配置部の底面に開放する溝で形成すればよい。
本発明の時計でベゼルを回転させるには、まず、ロック部材の一方の操作凸部をワンタッチ操作で押込んでロック部材をベゼルの径方向に移動させることにより、ストッパ部をベゼルのロック部から外してベゼルの回転が許される状態とした後に、ベゼルを手指で所望位置まで回転させればよい。この場合、位置決め手段がベゼルの位置決め部に対する弾発的な係脱を繰り返すので、ベゼルの回転に節度感が与えられる。そして、所望とする回転位置に達した時点で位置決め手段は位置決め部の凹に係合してベゼルを回転止めする。位置決め手段は、ベゼルが回転されるときには時計回り及び反時計回りの回転を許容しているので、ベゼルの回転が誤って行き過ぎても、このベゼルを更に略一回転させる必要がなく、逆方向に回転させる操作をして所望とする回転位置にベゼルを手軽に配置させることができる。
そして、この状態で、ロック部材の他方の操作凸部をワンタッチ操作で押込んでロック部材を前記押込みの場合とは逆方向にベゼルの径方向に移動させることにより、このロック部材のストッパ部をベゼルのロック部に挿入して係合させることができるとともに、ロック部材の保持部に保持手段が弾発的に係合して、ロック部材が胴に保持される。これにより、位置決め手段がベゼルの回転操作を一方向に規制するものではないにも拘わらず、意図しない外力等によりベゼルが不用意に回転されないようにベゼルを固定できる。
以上のようにベゼルの径方向にロック部材を移動させるに伴い、そのストッパ部をベゼル裏面のロック部に挿脱させて、ベゼルの回転止めとその解除を担ったので、ベゼルが回転止めされる際に、ベゼルに回転力が与えられて、このベゼルが不用意に回転されることがない。これとともに、ロック部材を回転させてベゼルを固定する場合に比較して、簡易にベゼルの回転止めとその解除のための操作を行える。更に、ベゼルを回転止めするのにロック部材がベゼルの径方向に移動するに伴って、過大な力を受けて変形する部分がないので、長期の使用においてベゼルの回転止めが繰り返し行われても、回転止めの信頼性及び耐久性が損なわれる恐れがない。しかも、ベゼルを回転止めする位置にロック部材が配置されたときには、保持手段がロック部材の保持部に弾発的に係合して節度感を与えるので、ベゼルが回転止めされたことが容易に知覚され、ベゼルの回転止めが不十分とならないようにできる。
本発明の好ましい形態では、前記ベゼルの外周部を正面側から保持する環状のベゼルホルダを前記胴に固定し、このベゼルホルダの径方向に対応する位置にガイド溝を設け、前記操作凸部を前記ガイド溝に挿入して前記ベゼルホルダから突出可能にしている。
この好ましい形態では、ベゼルホルダによってベゼルを胴から外れないように保持できるとともに、このベゼルホルダのガイド溝に操作凸部を摺動させることによって、ロック部材の移動をベゼルの径方向に制限できる。
本発明の好ましい形態では、前記ベゼルホルダから突出される前記操作凸部を12時‐6時方向に配置している。
この好ましい形態では、通常3時方向に胴の周面から突出される竜頭等に邪魔されずに、操作凸部の押込み操作ができるので、ベゼルの回転止めとその解除のための操作性に優れる。
本発明の好ましい形態では、前記操作凸部の夫々に互いに異なる表示を付している。
一方の操作凸部はベゼルの回転止め状態でベゼルホルダから突出され、他方の操作凸部はベゼルの回転止めが解除された状態でベゼルホルダから突出される。そのため、この好ましい形態では、ベゼルホルダから突出された操作凸部の表示を使用者が視認してロック部材の状態を把握できる。したがって、回転止めされているベゼルが誤って回転操作されることを抑制する上でも、ロック部材によるベゼルの回転止めがなされたことを確認する上でも有用である。
本発明の好ましい形態では、前記位置決め部と前記ロック部とを前記ベゼルの半径方向に沿って連続して形成している。
この好ましい形態では、位置決め部とロック部とが連続しているので、これらをプレス型で作る場合には、プレス型の構造が簡単となり型費を低減でき、又、切削によって位置決め部とロック部を作る場合には、これらを同時に切削でき加工費を低減できるので好ましい。
本発明の好ましい形態では、前記位置決め手段を、球体からなり前記位置決め部に係脱される第1クリック部材と、この第1クリック部材を回転可能に支持して前記ベゼルの裏面に押付けるクリック用付勢体とで形成している。
この好ましい形態では、ベゼルの回転操作に伴い球体からなる第1クリック部材が回転を伴いながらクリック用付勢体を弾性変形させて、ベゼルの凹凸からなる位置決め部の通過を許すので、ベゼルの回転を円滑にできるとともに、第1クリック部材の局部摩耗を抑制する上で好ましい。
本発明の好ましい形態では、前記保持部を前記ロック部材の裏面に開放する溝又は孔で形成するとともに、前記保持手段を、球体からなり前記保持部に係脱される第2クリック部材と、このクリック部材を回転可能に支持して前記ロック部材の裏面に押付ける保持用付勢体とで形成している。
この好ましい形態では、ロック部材の移動操作に伴い球体からなる第2クリック部材が回転を伴いながら保持用付勢体を弾性変形させて、ロック部材の保持部に係脱されるので、ロック部材の移動開始が円滑であるとともに、第2クリック部材の局部摩耗を抑制する上で好ましい。
本発明の好ましい形態では、前記ロック部材の裏面に開放する溝又は孔で形成されるとともに、前記ストッパ部が前記ロック部から離脱した位置に前記ロック部材が移動されたときに前記保持手段が係合される他の保持部を、前記ロック部材に設けている。
この好ましい形態では、ロック部材に設けた他の保持部に保持手段が係合されることにより、ストッパ部がロック部から離脱した位置にロック部材が移動されたときに節度感を与えることができるとともに、前記離脱した位置でロック部材ががたつかないように保持できる。
本発明の好ましい形態では、前記位置決め部及び位置決め手段を前記ベゼルの内周寄りに設けるとともに、前記ロック部及び保持手段を前記ベゼルの外周寄りに設けている。
この好ましい形態では、前記ロック部及び保持手段をベゼルの内周寄りに設けた場合に比較して、ロック部材に位置決め手段を逃げる工夫を必要とすることがないので、構造が簡単である点で好ましい。
本発明の好ましい形態では、前記ベゼルホルダから突出された前記操作凸部の裏面を覆う裏面カバー部を、前記胴に一体に設けている。
この好ましい形態では、ベゼルホルダか突出された操作凸部が、その裏側から物が当たらないように裏面カバー部でガードされるので、操作凸部が不用意に押込まれてロック部材が移動される誤動作を抑制できる。
本発明の好ましい形態では、前記ベゼルホルダから突出された前記操作凸部の両側面を覆う側面カバー部を、前記ベゼルホルダに一体に設けている。
この好ましい形態では、ベゼルホルダから突出された操作凸部が、その裏側及び上側以外の方向から物が当たらないように側面カバー部でガードされるので、操作凸部が不用意に押込まれてロック部材が移動される誤動作を抑制できる。
本発明によれば、ベゼルの回転止めとその解除のための操作が容易であるとともに、回転止めの信頼性及び耐久性が高い時計を提供できる。
図1〜図7を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1〜図4中符号10は携帯時計例えば腕時計を示している。この腕時計10が備える時計外装組立には、図3及び図4に示すように時計ムーブメント12、文字板13、中枠14等が内蔵されている。文字板13は時計ムーブメント12に取付けられている。時計ムーブメント12は文字板13に対向する表示針15を駆動する。中枠14は時計ムーブメント12を時計外装組立に支持している。
図3及び図4に示すように時計外装組立は、胴16と、カバーガラス17と、裏蓋18とを備えている。胴16は環状をなしており好ましくは金属で作られている。カバーガラス17は胴16の厚み方向の一面(正面)側の開口を閉じて液密に装着されている。このカバーガラス17を通して文字板13及び表示針15は視認可能である。裏蓋18は胴16の厚み方向の他面(裏面)側の開口を閉じて液密に装着されている。なお、図1及び図2中符号19は竜頭を示している。
胴16はその正面側に、正面方向(上方)に突出する円筒状の環状凸部21と、この環状凸部21を囲むベゼル配置部22を有している。環状凸部21の内側にリング形のパッキン23を介してカバーガラス17が装着されている。環状凸部21の加工を簡単にするために、この環状凸部21の外周面の径は各部同じとしてあり、後述するベゼルを外れ止めするための突起等は設けられていない。
ベゼル配置部22の底面は、段差を介して連続する第1底面22aと第2底面22bとからなる。第1底面22aは環状凸部21の下端に略直角に連続している。第2底面22bは第1底面22aの周囲にこれより低く設けられている。この段差状の底面と環状凸部21の外周面とにより、胴16の上方及び外周面に夫々開放されたベゼル配置部22が区画されている。
図3及び図4に示すように胴16に、少なくとも一つ例えば一対の位置決め手段をなす第1のクリックストップ機構25と、好ましくは一対の保持手段をなす第2のクリックストップ機構31が取付けられている。
第1のクリックストップ機構25は、クリック用付勢体例えばコイルばね27と、第1クリック部材例えば球体好ましくは鋼球26とを有している。なお、この球体として、鋼球以外にセラミックス製や合成樹脂製の球体を用いることもできる。コイルばね27は、胴16の厚み方向に延びて第1底面22aに開放された穴16a内に収容されている。穴16aの開放端は縮径されている。鋼球26は、穴16aから外れないように穴16a内に収容されて、コイルばね27に回転可能に支持されている。穴16a内のコイルばね27は圧縮変形された状態であり、それにより、鋼球26をその一部が第1底面22aから突出する方向に付勢している。
第2のクリックストップ機構31は、第1のクリックストップ機構25と同様な構成である。すなわち、第2のクリックストップ機構31は、保持用付勢体例えばコイルばね32と、第2クリック部材例えば球体好ましくは鋼球33とを有している。なお、この球体として、鋼球以外にセラミックス製や合成樹脂製の球体を用いることもできる。コイルばね32は、胴16の厚み方向に延びて第2底面22bに開放された穴16b内に収容されている。穴16bの開放端は縮径されている。鋼球33は、穴16bから外れないように穴16b内に収容されて、コイルばね32に回転可能に支持されている。穴16b内のコイルばね32は圧縮変形された状態であり、それにより、鋼球33をその一部が第2底面22bから突出する方向に付勢している。
一対の第1のクリックストップ機構25は、胴16の内周寄りに位置して例えば腕時計10の12時‐6時方向に配設されている。同様に、一対の第2のクリックストップ機構31は、胴16の外周寄りに位置して例えば腕時計10の12時‐6時方向に配設されている。したがって、第1のクリックストップ機構25と第2のクリックストップ機構31は、腕時計10の12時‐6時を結ぶ直線上に並べられている。
胴16のベゼル配置部22にはベゼル35が回転操作可能に配置されている。ベゼル35は、金属又は合成樹脂により円環状に形成されていて、その内周に取付けた環状パッキン36を環状凸部21の外周面に接触させてこの環状凸部21の外周面に沿って回転可能に嵌合されている。したがって、ベゼル35はカバーガラス17及び文字板13を囲んで配置されている。
ベゼル35の上面に、このベゼル35を回転操作する際に手掛りとなる指掛け用の突起35aが複数例えば周方向に等間隔に形成されている。なお、ベゼル35の上面には、このベゼル35の回転操作の目安となる数字等のベゼル表示(図示しない)が設けられている。
ベゼル35は、第1底面22aより大径であって、その外周に周方向に連続する外周凸部35bを有している。ベゼル35の裏面はベゼル配置部22の底面をなした第1底面22a及び第2底面22bに対向され、この裏面に係合部39が設けられている。この係合部39は、ベゼル35が回転される方向に例えば連続して並んだ複数の凹凸により形成されていて、各凹凸は、いずれもベゼル35の中心に対する放射方向(半径方向)に延びている。前記凹凸の数は60の整数倍である。
本実施形態では、係合部39の内で第1底面22aに対向したベゼル35の内周寄りの部位が位置決め部37をなし、係合部39の内で第2底面22bに対向したベゼル35の外周寄りの部位がロック部38をなしている。そして、複数の凹凸により形成された位置決め部37と、同じく複数の凹凸により形成されたロック部38とは、ベゼル35の半径方向に沿って連続して設けられている。言い換えれば、位置決め部37及びロック部38の凸同士及び凹同士がベゼル35の半径方向に互いに並ぶように位置を合わせて設けられている。
図7のロック部38で代表して示すように、位置決め部37及びロック部38をベゼル35の周方向に沿って断面した場合の下向きの凸39aの断面、及びベゼル35の裏面に開放する凹39bの断面は、いずれも略三角形状をなしている。
胴16の正面側にベゼルホルダ41が固定されている。ベゼルホルダ41は金属又は合成樹脂からなり、図5に示すように通孔43と、一対の脚44と、一対のガイド溝45とを有している。
一対の脚44は、腕時計10の12時‐6時方向に延びるように通孔43のまわりに形成されていて、これら脚44の長手方向両端部間にガイド溝45が夫々形成されている。これらの脚44の内側面44aは、後述のロック部材51の移動を妨げないようにこのロック部材51の部材主部52を逃げるために例えば円弧状をなしている。
ベゼルホルダ41の脚44は第2底面22bに当接されている。この脚44の長手方向両端部を通るねじ42を胴16にねじ込むことによって、ベゼルホルダ41が胴16に取付けられている。この取付けによってベゼル35の外周部がベゼルホルダ41に保持されている。
詳しくは、ベゼル35の外周凸部35bに上方から通孔43の孔縁部43aが被さっている。この場合、外周凸部35bに対して孔縁部43aは、ベゼル35の回転操作時の回転抵抗とならないように軽微に接触している。
胴16へのベゼルホルダ41の取付けによって、ベゼル35の外周凸部35b以外の部位及びこのベゼル35の内側に位置された環状凸部21及びカバーガラス17が通孔43に通されるとともに、一対のガイド溝45が腕時計10の12時‐6時方向に配置されている。
ベゼル35の裏面と胴16との間にロック部材51が、胴16の径方向、好ましくは腕時計10の12時‐6時方向に移動可能に配置されている。ロック部材51は、金属又は合成樹脂からなり、図6等に示すように好ましくはリング状をなす部材主部52に、一対の操作凸部53,54、ストッパ部55、保持部として例えば第1の保持溝56、及び他の保持部として第2の保持溝57を設けて形成されている。
部材主部52は、ベゼル35の裏面と第2底面22bとの間の隙間に略相当する厚み、言い換えれば、第1底面22aと第2底面22bとの境をなす段差の高さに略相当する厚みを有している。リング状をなした部材主部52の内径は、第1底面22aと第2底面22bとの境をなす段差の径より大径である。これらの径差の範囲で部材主部52は、第2底面22bに沿って移動可能である。部材主部52の外径は、腕時計10の9時−3時方向を結んだ第2底面22bの最大幅よりも小径である。
部材主部52と一体の操作凸部53,54は、互いに180度隔てて部材主部52から外側に突出されている。これらの操作凸部53,54は、その厚み及び幅が前記ガイド溝45の深さ及び幅と略同じで、腕時計10の12時‐6時方向に配置されたガイド溝45に摺動可能に挿入されている。いずれか一方の操作凸部は押込み操作が可能となるようにガイド溝45を貫通してベゼルホルダ41から外に突出されている。
図6に示すように一方の操作凸部例えば腕時計10の12時方向に位置された方の操作凸部53の表面に、例えば「LOOK」なる文字が表示53aとして付されている。同様に、他方の操作凸部例えば腕時計10の6時方向に位置された方の操作凸部54の表面に、例えば「UNLOOK」なる文字が表示54aとして付されている。このように一対の操作凸部53,54の夫々に互いに異なる表示53a,54aを付して、その視認によりロック部材51の状態が把握できるようにしたので、回転止めされたベゼル35に対する誤った回転操作を抑制する上でも、ロック部材51によるベゼル35の回転止めがなされたことを確認する上でも有用である。
ストッパ部55は、ロック部材51が腕時計10の12時‐6時方向に移動されるに伴い、ロック部38の凹39bに挿脱される単一の突起からなり、部材主部52の上面に一体に突設されている。このストッパ部55の先端部は凹39bへの挿入を円滑にするために部材主部52の内側に向けて先細に形成されている。
図3及び図4に示すように腕時計10の12時‐6時方向に位置された部材主部52の部位の裏面の夫々には、この裏面に開放する第1の保持溝56と第2の保持溝57が夫々設けられている。そのため、第1の保持溝56と第2の保持溝57は腕時計10の12時‐6時方向に並んでいる。第1の保持溝56は、部材主部52の内周寄りに形成され、第2の保持溝57は第1の保持溝56よりも部材主部52の外周寄りに形成されている。
次に、胴16へのベゼル35の取付け手順を説明する。
第1のクリックストップ機構25及び第2のクリックストップ機構31が既に取付けられた胴16に対し、まず、ロック部材51を、その一対の操作凸部53,54が腕時計10の12時‐6時方向に位置されるようにして、ベゼル配置部22の第2底面22b上に載置する。これにより、ロック部材51は、その通孔43内に第1底面22aと第2底面22bとの境をなす段差を収めるとともに、この段差をロック部材51の部材主部52が迂回するように配置される。
この後、環状パッキン36が内周に取付けられたベゼル35を胴16の環状凸部21の外周に嵌合させて、このベゼル35を胴16のベゼル配置部22に配置する。次に、ベゼルホルダ41を、そのガイド溝45の夫々に操作凸部53,54のいずれかを収めながらベゼル35の外周部に被せた後、このベゼルホルダ41をねじ42で胴16に固定する。
最後に、表示54aが付された方の操作凸部54がベゼルホルダ41の外に突出されている場合には、この操作凸部54を押込むことによって表示53aが付された方の操作凸部53がベゼルホルダ41の外に突出するようにロック部材51を移動させる。
これにより胴16へのベゼル35の取付けが完了する。この組立て完了状態を図1(A)(B)及び図3に示す。この状態では、一対の第1のクリックストップ機構25の鋼球26が、ベゼル35の裏面に押付けられて、ベゼル35の裏側からこのベゼル35の位置決め部37の凹39bに入り込んで係合しているので、ベゼル35は静止状態に保持される。これとともに、ロック部材51のストッパ部55が、ベゼル35の外周側からこのベゼル35のロック部38の凹39bに挿入されて、図7に示すようにロック部38の凸39aに係合しているので、ベゼル35が回転止めされる。
しかも、この状態で、ロック部材51は第2のクリックストップ機構31により静止状態に保持される。つまり、腕時計10の12時側に位置された第2のクリックストップ機構31の鋼球33が、ロック部材51の裏面に押付けられて、ロック部材51の操作凸部53側に設けられた第1の保持溝56及び第2の保持溝57の内で第1の保持溝56に、ロック部材51の裏側から入り込んで係合している。同様に、腕時計10の6時側に位置された第2のクリックストップ機構31の鋼球33が、ロック部材51の裏面に押付けられて、ロック部材51の操作凸部54側に設けられた第1の保持溝56及び第2の保持溝57の内で第2の保持溝57に、ロック部材51の裏側から入り込んで係合している。
したがって、以上のようにロック部材51を用いてベゼル35が回転止めされた通常の使用状態では、ベゼル35に回転力が加わっても、このベゼル35が不容易に回転されることはない。又、ロック部材51の表示53aが付された方の操作凸部53がベゼルホルダ41の外に突出されているので、使用者はベゼル35が回り止めされた状態(ロック状態)にあることを視認できる。
次に、ベゼル35を回転させる手順を説明する。
まず、ベゼルホルダ41から突出している操作凸部53を腕時計10の6時方向にワンタッチ操作で押込んで、ロック部材51を移動させる。この移動は、一対の第2のクリックストップ機構31のクリックストップ動作を伴って行われる。
つまり、腕時計10の12時側に位置された第1の保持溝56及び第2の保持溝57とこれらに対応する位置の第2のクリックストップ機構31との関係においては、ロック部材51の移動開始に伴い、第2のクリックストップ機構31の鋼球33がコイルばね32を圧縮しながら押し下げられて第1の保持溝56から離脱し、引続いてロック部材51が所定量移動されたときに第2の保持溝57に対向するから、コイルばね32の弾性力で弾発的に第2の保持溝57内に鋼球33が入り込んで係合する。
これと同時に、腕時計10の6時側に位置された第1の保持溝56及び第2の保持溝57とこれらに対応する位置の第2のクリックストップ機構31との関係においても、ロック部材51の移動開始に伴い、第2のクリックストップ機構31の鋼球33がコイルばね32を圧縮しながら押し下げられて第2の保持溝57から離脱し、引続いてロック部材51が所定量移動されたときに第1の保持溝56に対向するから、コイルばね32の弾性力で弾発的に第1の保持溝56内に鋼球33が入り込んで係合する。
以上のクリックストップ動作によって使用者は節度感を得られる。この状態では、図2(A)(B)、及び図4に示すようにロック部材51の操作凸部53がベゼルホルダ41内に入り込むとともに、「UNLOOK」なる表示54aを有した操作凸部54がベゼルホルダ41の外に突出される。したがって、使用者は、前記節度感、及びそれに伴って発される係合音、並びに表示54aの視認によって、ロック部材51がロック位置からアンロック位置に適正に移動されたことを容易に知覚できる。
以上のロック部材51の移動に伴い、そのストッパ部55が、それまで係合していたロック部38の凹39bから離脱されるので、ロック部材51によるベゼル35の回転止め機能が失われる。
次に、ベゼル35をその突起35aに指をかけて所望とする回転位置に達するまで回転させる。この回転に伴い、第1のクリックストップ機構25の鋼球26が位置決め部37に対する断発的係合を繰り返すクリップストップ動作が行われるので、連続的に節度感を得ることができる。これとともに、第1のクリックストップ機構25はベゼル35の回転操作を一方向に制限するものではないので、ベゼル35の回転が行き過ぎたときは、このベゼル35を更に略一回転させる手間を要することなく、ベゼル35の回転方向が逆となるように操作することで、所望とする回転位置にベゼル35を容易に合わせことができる。そして、所望とする回転位置に達したベゼル35は、その位置決め部37への第1のクリックストップ機構25の鋼球26の係合により、静止状態に保持される。
しかも、図4に示すようにベゼル35の内周側裏面は第1底面22bに近接しており、ベゼル35の外周側裏面は、ロック部材51の部材主部52の二箇所、つまり、径方向に対応する位置に近接している。そのため、ベゼル35の回転操作において、ベゼル35が環状凸部21に対して傾くことが抑制されて、ベゼル35を容易に回転させることができる。
最後に、胴16から突出している操作凸部54を腕時計10の12時方向にワンタッチ操作で押込んで、第2のクリックストップ機構31のクリックストップ動作を伴ってロック部材51を移動させる。それにより、既述のようにロック部材51のストッパ部55が、ベゼル35の外周側からこのベゼル35のロック部38の凹39bに挿入してロック部38に係合するので、ベゼル35が回転止めされる。
これとともに、図1(A)(B)、及び図3に示すようにロック部材51の操作凸部54がベゼルホルダ41内に入り込むとともに、「LOOK」なる表示53aを有した操作凸部53が胴16の外周から突出するように配置される。この場合にも、使用者は、第2のクリックストップ機構31のクリックストップ動作による節度感、及びそれに伴って発される係合音、並びに表示53aの視認によって、ロック部材51がアンロック位置からロック位置に適正に移動されたことを容易に知覚できる。これにより、ロック部材51の移動が中途半端とならないようにできるので、ベゼル35の回転止めが不十分とならないようにできる。
以上説明したように前記構成の腕時計10は、ベゼル35を回転させる際に、ロック部材51を一往復させるために操作凸部53,54を交互に押込み操作する。そして、この押込みにより、ベゼル35の径方向である腕時計の12時‐6時方向にロック部材51を移動させるに伴い、そのストッパ部55をベゼル35の裏面のロック部38に挿脱させて、ベゼル35の回転止めとその解除を担っている。そのため、ベゼル35が回転止めされる際に、ベゼル35に回転力が与えられることがないので、このベゼル35が不用意に回転されて、ベゼル35が所望とする回転位置からずれ動く恐れがない。
そして、回転操作を伴ってベゼル35を回転止めする場合に比較して、ベゼル35の回転止めとその解除のための操作を、ロック部材51のワンタッチの押込み操作によりできるので、操作が簡易である。
更に、ベゼル35を回転止めするのにロック部材51がベゼル35の径方向に移動するに伴って、過大な力を受けて変形する部分がない。このため、長期の使用においてベゼル35の回転止めが繰り返し行われても、回転止めの信頼性及び耐久性が損なわれる恐れがない。したがって、胴16の環状凸部21の外周面及び胴16の内周面にベゼル35を外れ止めするための突起を形成しなくてもよいから、加工が容易になる。
なお、ベゼルホルダ41は用いるが、このベゼルホルダ41でベゼル35の外れ止めをしない場合には、ベゼル35を外れ止めするための突起を環状凸部21の外周面に形成するとともに、これに対して下側から係合する突起をベゼル35の内周に形成して実施することも可能である。
前記腕時計10は、ベゼル35の外周凸部35bを正面側(上側)から保持する環状のベゼルホルダ41を胴16に固定し、このベゼルホルダ41の径方向に対応する位置にガイド溝45を設け、これらガイド溝45の夫々にロック部材51が有した操作凸部53又は54を挿入している。これにより、ベゼルホルダ41によってベゼル35を胴16から外れないように保持できる。これとともに、ベゼルホルダ41のガイド溝45に操作凸部53,54を摺動させたので、ロック部材51の移動をベゼル35の径方向に制限するようにガイドすることができる。
既述のようにベゼルホルダ41から突出される一対の操作凸部53,54を12時‐6時方向に配置したので、これら操作凸部53,54の交互押込み操作を、通常3時方向に胴16の周面から突出される竜頭19等に邪魔されずにできる。そのため、ベゼル35の回転止めとその解除のためになされるロック部材51の操作性が良い。
しかも、操作凸部53,54は、図3及び図4に示すように胴16から斜め下方に突出されたかん足16cより上方に位置されている。これにより、操作凸部53,54の押込み操作において、かん足16c及びこれに接続された図示しないバンド等の腕装着部材が邪魔となることが抑制されるので、ロック部材51の操作性が良い。
既述のように位置決め部37とロック部38とはベゼル35の裏面にこのベゼル35の半径方向に沿って連続して形成されている。そのため、位置決め部37とロック部38をプレス型で作る場合には、プレス型の構造が簡単となり型費を低減できる。又、位置決め部37とロック部38を切削によって作る場合には、これらを同時に切削できるので、加工費を低減できる。
既述のようにベゼル35の位置決め手段をなす第1のクリックストップ機構25は、ベゼル35の位置決め部37に係脱される第1クリック部材をなす鋼球26と、この鋼球26を回転可能に支持してベゼル35の裏面に押付けるクリック用付勢体としてのコイルばね27とで形成されている。このため、ベゼル35の回転操作に伴い、鋼球26が回転を伴いながらコイルばね27を弾性変形させて、ベゼル35の凹凸からなる位置決め部37の通過を許すので、ベゼル35の回転を円滑にできるとともに、鋼球26の局部摩耗を抑制できる。
同様に、ロック部材51の保持手段をなす第2のクリックストップ機構31は、保持部をなす第1の保持溝56及び第2の保持溝57に係脱される第2クリック部材をなす鋼球33と、この鋼球33を回転可能に支持してロック部材51の裏面に押付ける保持用付勢体としてのコイルばね32とで形成されている。このため、ロック部材51の移動操作に伴い、鋼球33が回転を伴いながらコイルばね32を弾性変形させて、ロック部材51の第1の保持溝56及び第2の保持溝57に係脱されるので、ロック部材51の移動開始が円滑であるとともに、鋼球33の局部摩耗を抑制できる。
既述のようにロック部材51には、一対の第2のクリックストップ機構31の鋼球33が係合される第1の保持溝56及び第2の保持溝57が設けられ、これらの保持溝56,57には、ストッパ部55がベゼル35のロック部38から離脱した位置にロック部材51が移動されたときに鋼球33が係合される。この係合により、ストッパ部55がロック部38から離脱した位置にロック部材51が移動されたときに節度感を与えることができるとともに、ロック部材51を前記離脱した位置にがたつかないように保持できる。
更に、既述のように位置決め部37及び位置決め手段をなす第1のクリックストップ機構25がベゼル35の内周寄りに設けられ、ロック部38及び保持手段をなす第2のクリックストップ機構31がベゼル35の外周寄りに設けられている。このため、ロック部38及び第2のクリックストップ機構31をベゼル35の内周寄りに設けた場合に比較して、第1のクリックストップ機構25を逃げる工夫をロック部材51に必要とすることがないので、構造が簡単である。
図8〜図11は本発明の第2実施形態を示している。この第2実施形態は以下説明する事項以外は第1実施形態と同じである。そのため、第1実施形態と同じ構成については第1実施形態と同一符号を付してその説明を作用とともに省略し、以下第1実施形態とは異なる事項を説明する。
第2実施形態では、胴16の例えば12時側と6時側とに夫々に裏面カバー部16d,16eを一体に設けている。これら裏面カバー部16d,16eは、ロック部材51の操作凸部53,54を結ぶ直線に直交する方向、具体的には図8及び図9に示すように腕時計10の9時‐3時方向に沿って延びている。
図10に示すように裏面カバー部16dは、ストッパ部55がロック部38に係合する位置にロック部材51が移動されたときに、ベゼルホルダ41から突出された12時側の操作凸部53の裏面を覆うように設けられている。同様に、図11に示すように裏面カバー部16eは、ストッパ部55がロック部38から離脱した位置にロック部材51が移動されたときに、ベゼルホルダ41から突出された6時側の操作凸部54の裏面を覆うように設けられている。
このため、ベゼルホルダ41から突出された操作凸部53に、その裏側から物が当たらないように裏面カバー部16dでガードできるとともに、ベゼルホルダ41から突出された操作凸部54に、その裏側から物が当たらないように裏面カバー部16eでガードできる。したがって、腕時計11の使用時等において操作凸部53,54が不用意に押込まれてロック部材51が移動される誤動作を抑制できる。
更に、ベゼルホルダ41に側面カバー部41a,41bが一体に形成されている。これらの側面カバー部41aは、操作凸部53がベゼルホルダ41から突出されたときに、この操作凸部53の側面を覆うように左右一対設けられている。同様に、側面カバー部41bは、操作凸部54がベゼルホルダ41から突出されたときに、この操作凸部54の両側面を覆うように左右一対設けられている。これらの側面カバー部41a,41bの上面は、図10及び図11に示すようにベゼルホルダ41から斜状に下がっている。
このため、ベゼルホルダ41から突出された操作凸部53に、その上側及び裏側以外の方向から物が当たらないように側面カバー部41aでガードできるとともに、ベゼルホルダ41から突出された操作凸部54に、その上側及び裏側以外の方向から物が当たらないように側面カバー部41bでガードできる。したがって、腕時計11の使用時等において操作凸部53,54が不用意に押込まれてロック部材51が移動される誤動作を抑制できる。
以上説明した事項以外は第1実施形態と同じである。したがって、この第2実施形態でも、第1実施形態で既に説明した作用を得て、本発明の所期の課題を解決できる。
(A)は本発明の第1実施形態に係る腕時計をこの時計が備えるベゼルが回転止めされた状態で示す正面図。(B)は図1(A)の腕時計をこの時計が備えるベゼルホルダを断面した状態で示す正面図。 (A)は本発明の第1実施形態に係る腕時計をこの時計が備えるベゼルの回転を許容した状態で示す正面図。(B)は図2(A)の腕時計をこの時計が備えるベゼルボルダを断面した状態で示す正面図。 図1(A)中F3−F3線に沿って示す腕時計の断面図。 図2(A)中F4−F4線に沿って示す腕時計の断面図。 第1実施形態に係る腕時計が備えるベゼルボルダを示す裏面図。 第1実施形態に係る腕時計が備えるロック部材を示す平面図。 第1実施形態に係る腕時計が備えるベゼルとロック部材との係合箇所を示す断面図。 本発明の第2実施形態に係る腕時計をこの時計が備えるベゼルが回転止めされた状態で示す正面図。 第2実施形態に係る腕時計をこの時計が備えるベゼルの回転を許容した状態で示す正面図。 図8(A)中F10−F10線に沿って示す腕時計の断面図。 図9(A)中F11−F11線に沿って示す腕時計の断面図。
符号の説明
10…腕時計(時計)
16…胴
16d、16e…裏面カバー部
17…カバーガラス
21…環状凸部
22…ベゼル配置部
22a…第1底面(ベゼル配置部の底面)
22b…第2底面(ベゼル配置部の底面)
25…第1のクリックストップ機構(位置決め手段)
26…コイルばね(クリック用付勢体)
27…球体をなす鋼球(第1クリック部材)
31…第2のクリックストップ機構(保持手段)
32…コイルばね(保持用付勢体)
33…球体をなす鋼球(第2クリック部材)
35…ベゼル
35b…外周凸部
37…位置決め部
38…ロック部
39…係合部
39a…係合部の凸
39b…係合部の凹
41…ベゼルホルダ
41a,41b…側面カバー部
45…ガイド溝
51…ロック部材
52…部材主部
53,54…操作凸部
53a,54a…表示
55…ストッパ部
56…第1の保持溝(保持部)
57…第2の保持溝(他の保持部)

Claims (11)

  1. カバーガラスを囲むベゼル配置部が形成された胴と、
    この胴に対し回転操作可能に前記ベゼル配置部に配置され、ベゼル配置部の底面に対向する裏面に、前記回転の方向に並んだ複数の凹凸からなる位置決め部及び前記回転の方向に並んだ複数の凹凸からなるロック部が形成されたベゼルと、
    前記胴に取付けられ、前記ベゼルの時計回り及び反時計回りの回転を許容するとともに前記ベゼルの回転が停止されたときにその位置に前記ベゼルを保持するように前記位置決め部に弾発的に係脱される位置決め手段と、
    前記胴と前記ベゼルの裏面との間に前記ベゼルの径方向に移動可能に配置されるとともに、この移動のために前記ベゼルの外周側から交互に押込み操作される一対の操作凸部、前記移動に伴い前記ロック部に挿脱されるストッパ部、及び保持部を有したロック部材と、
    前記保持部に係脱されるように前記胴に取付けられ、前記ストッパ部が前記ロック部に係合する位置に前記ロック部材が移動されたときに前記保持部に弾発的に係合して前記ロック部材を保持する保持手段と、
    を具備した時計。
  2. 前記ベゼルの外周部を正面側から保持する環状のベゼルホルダを前記胴に固定し、このベゼルホルダの径方向に対応する位置にガイド溝を設け、前記操作凸部を前記ガイド溝に挿入して前記ベゼルホルダから突出可能とした請求項1に記載の時計。
  3. 前記ベゼルホルダから突出される前記操作凸部を12時‐6時方向に配置した請求項1又は2に記載の時計。
  4. 前記操作凸部の夫々に互いに異なる表示を付した請求項3に記載の時計。
  5. 前記位置決め部と前記ロック部とを前記ベゼルの半径方向に沿って連続して形成した請求項1から4の内のいずれか一項に記載の時計。
  6. 前記位置決め手段を、球体からなり前記位置決め部に係脱される第1クリック部材と、この第1クリック部材を回転可能に支持して前記ベゼルの裏面に押付けるクリック用付勢体とで形成した請求項1から5の内のいずれか一項に記載の時計。
  7. 前記保持部を前記ロック部材の裏面に開放する溝又は孔で形成するとともに、前記保持手段を、球体からなり前記保持部に係脱される第2クリック部材と、このクリック部材を回転可能に支持して前記ロック部材の裏面に押付ける保持用付勢体とで形成した請求項1から6の内のいずれか一項に記載の時計。
  8. 前記ロック部材の裏面に開放する溝又は孔で形成されるとともに、前記ストッパ部が前記ロック部から離脱した位置に前記ロック部材が移動されたときに前記保持手段が係合される他の保持部を、前記ロック部材に設けた請求項1から7の内のいずれか一項に記載の時計。
  9. 前記位置決め部及び位置決め手段を前記ベゼルの内周寄りに設けるとともに、前記ロック部及び保持手段を前記ベゼルの外周寄りに設けた請求項1から8の内のいずれか一項に記載の時計。
  10. 前記ベゼルホルダから突出された前記操作凸部の裏面を覆う裏面カバー部を、前記胴に一体に設けた請求項2から9内のいずれか一項に記載の時計。
  11. 前記ベゼルホルダから突出された前記操作凸部の両側面を覆う側面カバー部を、前記ベゼルホルダに一体に設けた請求項2から10の内のいずれか一項に記載の時計。
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