JP2004319446A - ボタン構造、およびこれを備えた携帯機器 - Google Patents

ボタン構造、およびこれを備えた携帯機器 Download PDF

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    • G04B3/04Rigidly-mounted keys, knobs or crowns
    • G04B3/048Operation exclusively by axial movement of a push-button, e.g. for chronographs

Abstract


【課題】 外観の意匠を良好にでき、かつメンテナンスの手間を軽減することができる
ボタン構造、およびこれを備えた携帯機器を提供すること。
【解決手段】基体1に対して出没可能に設けられた軸部111、および拡径部112を有
したボタン部材11と、軸部111が挿通され、軸芯A回りに回転操作可能に設けられた
リング部材13と、リング部材13の内側に軸芯Aに沿って移動可能に構成されたロック
部材14とを備え、リング部材13の回転操作により、ロック部材14が軸芯Aに沿って
移動されて、拡径部112に当接することで、ボタン部材11の出没動作が規制される。
従って、ロック部材14をリング部材13の内側に設けたので、ロック状態と非ロック状
態における外観が変化せず、外観の意匠を良好にするすることができるとともに、ゴミ等
が入り込みにくく、メンテナンスの手間を軽減することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明はボタン構造、およびこれを備えた携帯機器に係り、特に、携帯時計その他の携
帯機器に設けられる場合に好適なボタン構造に関する。
一般に、腕時計や懐中時計などの携帯時計、ストップウォッチ、ダイビングコンピュー
タなどの各種携帯機器においては、本体の外面に操作ボタンが設けられる場合がある。こ
のような操作ボタンにおいては、通常、本体外面から僅かに突出するようにボタン部材が
本体に対して出没可能に取り付けられ、このボタン部材を押圧することによって本体内の
接点などが動作するように構成されている。そして、操作ボタンの誤操作を防止するため
にボタン部材の押圧動作を規制するロック機構が提案されている(例えば、特許文献1参
照)。
特許文献1に記載されたロック機構付きの操作ボタンは、以下の構成を備えている。す
なわち、基体(胴)に設けられた貫通孔に円筒状の固定部材(パイプ部材)が挿通、固定
されており、この固定部材にボタン部材の軸部が軸線方向に摺動可能に挿通されている。
ボタン部材には、軸部の外端において拡径した頭部が設けられており、この頭部と固定部
材との間には、コイルばねからなる弾性部材が圧縮状態で収容されている。そして、ボタ
ン部材の軸部には、段付き円筒状で軸線方向外側に向いた規制面を備え、かつ、内周面が
固定部材に螺合されたロック部材が挿通されている。
このような構成のロック機構付きの操作ボタンは、固定部材を基体に向かって深くねじ
込んだ状態では、ボタン部材の頭部を押圧すると、弾性部材を押し縮めながらボタン部材
が基体に没するように軸線方向に摺動し、基体の内部に配置された接点などを動作させる
ようになっている。また、ロック部材を回転させて引き出すと、ロック部材の規制面がボ
タン部材の頭部に内側から当接することによりボタン部材の移動が規制され、誤操作など
により意図せずにボタン部材が押圧されることを防止するようになっている。
特開2003−7164号公報
しかしながら、特許文献1に記載された操作ボタンでは、ボタン部材の移動を規制する
ためにロック部材を引き出す必要があり、ロック状態と非ロック状態とで操作ボタンの外
観が異なってしまい、意匠性が損なわれるという問題点がある。
さらに、外部に露出したロック部材を回転させて引き出す、またはねじ込む操作を繰り
返し実施することで、ロック部材と基体あるいは固定部材との間にゴミ等が入り込みやす
く、ロック部材の操作性を維持するためのメンテナンスに手間が掛かってしまうという問
題もある。
そこで、本発明の目的は上記問題点に鑑み、外観の意匠を良好にでき、かつメンテナン
スの手間を軽減することができるボタン構造、およびこれを備えた携帯機器を提供するこ
とにある。
本発明のボタン構造は、基体に対して出没可能に取り付けられた軸部、および当該軸部
の軸径よりも径が大きい拡径部を有したボタン部材と、このボタン部材の軸部が挿通され
、当該軸部の軸芯回りに回転操作可能に構成されたリング部材と、このリング部材および
前記軸部の間で前記軸芯に沿って移動可能に構成されたロック部材とを備え、前記リング
部材は、前記基体または前記基体に固定された固定部材で係止されて、前記軸芯に沿った
移動が規制され、前記リング部材の回転操作により、前記ロック部材が前記軸芯に沿って
移動され、当該ロック部材と前記ボタン部材の拡径部とが当接することで、前記ボタン部
材の出没動作が規制され、前記リング部材の回転を停止した状態では、前記ロック部材の
移動が規制されていることを特徴とする。
このような本発明によれば、リング部材の回転操作により軸芯に沿って移動可能に構成
されたロック部材を、リング部材とボタン部材の軸部との間に設けたので、ロック状態と
非ロック状態における外観が変化せず、外観の意匠を良好にすることができる。さらに、
ロック部材の移動に伴って、ゴミ等がリング部材の内側に入り込むことがなく、操作性を
維持でき、メンテナンスの手間を軽減することができる。また、リング部材を基体または
固定部材で係止して、その移動を規制したので、リング部材ががたつくことなく、ロック
部材をスムーズに移動させることができる。
この際、本発明では、前記ロック部材は、前記軸部を挿通可能なリング状に形成され、
内周が前記基体または前記固定部材に対して、前記軸芯に沿って移動自在で、かつ、前記
軸芯回りの回転が規制された状態で設けられ、前記ロック部材の外周は、前記リング部材
の内周に螺合されていることが望ましい。
また、本発明では、前記ロック部材は、前記軸部を挿通可能なリング状に形成され、外
周が前記リング部材の内周に対して、前記軸芯に沿って移動自在で、かつ、相対回転不能
に設けられ、前記ロック部材の内周は、前記基体または前記固定部材に螺合される構成も
採用可能である。
これらの発明によれば、ロック部材をリング部材、あるいは、基体または固定部材に螺
合し、ロック部材の回転動作を基体または固定部材、あるいは、リング部材で規制するこ
とで、リング部材の回転操作によるロック部材の移動をより確実に実施できる。さらに、
ロック部材がリング部材、あるいは、基体または固定部材に螺合されることで、リング部
材の回転を停止すれば、螺合部分の噛み合いにより、ロック部材の移動が確実に規制され
、ロック状態または非ロック状態を良好に維持できる。
さらに、本発明では、前記リング部材は、前記基体に固定された固定部材で係止されて
おり、前記固定部材は、前記ボタン部材の軸部に沿って前記基体に圧入されるとともに、
前記リング部材を係止する係止部を備えていることが望ましい。
この発明によれば、基体に圧入固定される固定部材の係止部でリング部材を係止する構
成としたことで、組立に際して、リング部材を係止した状態で、固定部材を基体に圧入す
る作業を実施することができ、後からリング部材を取り付ける場合と比較して、作業の手
間が少なく、作業効率を向上させることができる。
以上において、本発明では、前記ロック部材は、前記ボタン部材の出没動作を規制した
状態において、前記ボタン部材の拡径部と前記リング部材との間から露出して外部から視
認可能に設けられたロック状態視認部を有していることが望ましい。
このような構成によれば、ロック部材のロック状態視認部を確認することで、ボタン部
材がロック状態であるか非ロック状態であるかを即座に判断することができ、利便性を向
上させることができる。
また、本発明では、前記リング部材と前記基体または前記固定部材との間、前記リング
部材と前記ロック部材との間、前記ロック部材と前記基体または前記固定部材との間の少
なくとも1箇所には、前記リング部材の回転移動および/または前記ロック部材の回転ま
たは進退移動を規制する規制手段が設けられていることが望ましい。
このような構成によれば、規制手段によってリング部材の回転移動やロック部材の回転
または進退移動を規制することで、使用中の振動等によってロック部材が不用意に緩んで
しまうことが防止でき、ボタン部材のロックまたは非ロック状態を適正に維持させること
ができる。
この際、本発明では、前記規制手段は、前記各部材間における摩擦抵抗を付加すること
で前記リング部材の回転移動および/または前記ロック部材の回転または進退移動を規制
するパッキン材で構成されていることが望ましい。
また、前記規制手段は、前記各部材間に付勢力を生じさせることで前記リング部材の回
転移動および/または前記ロック部材の回転または進退移動を規制するばね部材で構成さ
れていてもよい。
このような構成によれば、パッキン材による摩擦抵抗やばね部材の付勢力でリング部材
の回転移動やロック部材の回転または進退移動を規制することで、振動等による緩みが防
止されるとともに、摩擦抵抗や付勢力に抗してリング部材を回転操作すれば、ロックまた
は非ロック状態とすることができ、簡単な構造で規制手段を構成することができる。
また、本発明のボタン構造は、基体に対して出没可能に取り付けられた軸部、この軸部
の軸径よりも径が大きい拡径部、および当該拡径部の外縁に連続し前記軸部の周囲に設け
られた筒状部を有したボタン部材と、このボタン部材の軸部および筒状部の間で当該軸部
の軸芯に沿って移動可能に構成されたロック部材とを備え、前記ロック部材は、前記軸部
を挿通可能なリング状に形成され、内周が前記基体または前記基体に固定された固定部材
に対して、前記軸芯に沿って移動自在で、かつ、前記軸芯回りの回転が規制された状態で
設けられ、前記ロック部材の外周は、前記ボタン部材の筒状部の内周に螺合され、前記ボ
タン部材の回転操作により、前記ロック部材が前記軸芯に沿って移動され、当該ロック部
材と前記基体または前記固定部材とが当接することで、前記ボタン部材の出没動作が規制
され、前記ボタン部材の回転を停止した状態では、前記ロック部材の移動が規制された構
成を採用してもよい。
さらに、本発明のボタン構造は、基体に対して出没可能に取り付けられた軸部、この軸
部の軸径よりも径が大きい拡径部、および当該拡径部の外縁に連続し前記軸部の周囲に設
けられた筒状部を有したボタン部材と、このボタン部材の軸部および筒状部の間で当該軸
部の軸芯に沿って移動可能に構成されたロック部材とを備え、前記ロック部材は、前記軸
部を挿通可能なリング状に形成され、外周が前記ボタン部材の筒状部の内周に対して、前
記軸芯に沿って移動自在で、かつ、相対回転不能に設けられ、前記ロック部材の内周は、
前記基体または前記基体に固定された固定部材に螺合され、前記ボタン部材の回転操作に
より、前記ロック部材が前記軸芯に沿って移動され、当該ロック部材と前記ボタン部材の
拡径部とが当接することで、前記ボタン部材の出没動作が規制され、前記ボタン部材の回
転を停止した状態では、前記ロック部材の移動が規制された構成も採用可能である。
このような本発明によれば、ロック部材をボタン部材の筒状部で囲まれた中に配置する
ことで、前述と同様に、ロック部材が外部に露出することがないので、ロック状態と非ロ
ック状態における外観が変化せず、外観の意匠を良好にすることができるとともに、メン
テナンスの手間を軽減することができる。また、前述のリング部材に相当する部材をボタ
ン部材の筒状部として一体に形成したので、外観の一体感を高めて、さらに意匠性を向上
することができるとともに、部品点数を削減することもできる。また、前述と同様に、ロ
ック部材がボタン部材の筒状部、あるいは、基体または固定部材に螺合され、かつ、ロッ
ク部材の回転動作が規制されているので、ボタン部材の回転操作によるロック部材の移動
をより確実に実施できるとともに、ボタン部材の回転停止によりロック部材の移動を確実
に規制することができる。
この際、本発明では、前記ボタン部材の筒状部と前記基体または前記固定部材との間、
前記ボタン部材の筒状部と前記ロック部材との間、前記ロック部材と前記基体または前記
固定部材との間の少なくとも1箇所には、前記ボタン部材の回転移動および/または前記
ロック部材の回転または進退移動を規制する規制手段が設けられていることが望ましい。
このような構成によれば、前述と同様に、ボタン部材のロックまたは非ロック状態を適
正に維持させることができる。
そして、本発明では、前記規制手段は、前記各部材間における摩擦抵抗を付加すること
で前記ボタン部材の回転移動および/または前記ロック部材の回転または進退移動を規制
するパッキン材で構成されていることが望ましい。
このような構成によれば、前述と同様に、パッキン材による摩擦抵抗でリング部材の回
転移動やロック部材の回転または進退移動を規制することで、振動等による緩みが防止さ
れるとともに、摩擦抵抗に抗してボタン部材を回転操作すれば、ロックまたは非ロック状
態とすることができ、簡単な構造で規制手段を構成することができる。
さらに、本発明では、前記ボタン部材を前記基体から突出する方向に付勢する弾性部材
を備えていることが望ましい。
この発明によれば、ボタン部材が弾性部材で付勢されていることにより、ボタン部材を
押圧操作し、この押圧を解除した際に、ボタン部材が初期位置に即座に復帰するので、ボ
タン操作の操作性を向上させることができる。
さらに、本発明では、前記弾性部材は、前記ボタン部材の拡径部と、前記基体または前
記基体に固定された固定部材との間に収容されていることが望ましい。
この発明によれば、弾性部材がボタン部材の拡径部と、基体または固定部材との間に収
容されていることにより、ロック部材が移動しても弾性部材が伸縮変化せず、リング部材
の回転操作に必要な力が変化しないので、操作性を向上させることができる。
一方、本発明の携帯機器は、前述したいずれかのボタン構造を備えたことを特徴とする

このような本発明によれば、前述したボタン構造を用いた携帯機器において、前述した
各効果と同様の効果を奏することができる。すなわち、当該携帯機器の外観の意匠を良好
にすることができるとともに、メンテナンスの手間を軽減することができ、本発明の目的
を達成できる。
以上に述べたように、本発明のボタン構造、およびこれを備えた携帯機器によれば、外
観の意匠を良好にでき、かつメンテナンスの手間を軽減することができるという効果があ
る。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、後述する第2実施形態以
降では、以下に説明する第1実施形態での構成部品と同じ部品および同様な機能を有する
部品には同一符号を付し、説明を簡単にあるいは省略する。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係るボタン構造について、図1ないし図4に基づいて説
明する。
本実施形態のボタン構造は、腕時計や懐中時計などの携帯時計、ストップウォッチ、ダ
イビングコンピュータなどの各種携帯機器において、本体の外面に設けられた操作ボタン
10のボタン構造である。
図1および図2は、操作ボタン10を示し、それぞれ非ロック状態およびロック状態を
説明する断面図である。図3は、操作ボタン10の分解斜視図である。図4は、操作ボタ
ン10の要部を示す側面図であり、後述する固定部材12の側面図である。
図1ないし図4において、基体としてのケース1は、携帯機器の外殻を形成するもので
、図示しない駆動機構や動力源、演算部、表示部等を内蔵している。操作ボタン10は、
ケース1の内外方向(図1、2中、左右方向)に穿設された貫通孔2の内外に渡って設け
られ、外部からの押圧操作でケース1内部の接点(不図示)を動作させることができるよ
うになっている。
操作ボタン10は、ケース1の内外方向に沿って進退自在に設けられたボタン部材11
と、ケース1の貫通孔2に固定された固定部材12と、ケース1の外側においてボタン部
材11を囲んで配置され、回転操作可能に構成されたリング部材13と、このリング部材
13と固定部材12との間に配置されたロック部材14とを備えて構成されている。そし
て、これらの各部材によって操作ボタン10の誤操作を防止するためのロック機構10A
が構成されている。さらに、操作ボタン10は、ボタン部材11をケース1から突出する
方向に付勢する弾性部材としてのコイルばね15を備えている。
ボタン部材11は、貫通孔2に沿って出没可能に設けられた長尺円柱状の軸部111と
、この軸部111の軸芯Aに沿った外端にて、軸芯Aと交差する方向に軸径が拡大された
拡径部としての頭部112とを有して形成されている。頭部112は、外周部がケース1
側に折り曲げられた断面略凹字形に形成され、そのケース1側端面がロック部材14と当
接する当接面113になっている。
固定部材12は、全体略円筒状に形成されており、その長手方向には、ケース1の貫通
孔2に沿って内外方向に延びる挿通孔121が穿設されている。この挿通孔121にボタ
ン部材11の軸部111が外側から挿通され、ケース1内に突出した軸部111の先端に
係止ピン16が取り付けられている。この係止ピン16は、例えばEリングであって、固
定部材12のケース1側内端に当接することでボタン部材11の抜け出しを防止できるよ
うになっている。また、挿通孔121と軸部111との間には、防水用のシール材17が
設けられている。
さらに、固定部材12は、貫通孔2に挿入される挿入部122を有しており、この挿入
部122を貫通孔2に所定の押圧力で圧入することで、固定部材12がケース1から容易
に外れないようになっている。挿入部122の外側には、貫通孔2の内径よりも軸径の大
きい固定部123が形成されている。この固定部123は、貫通孔2の外縁部分にろう付
け固定されており、このろう付け固定により固定部材12が軸芯A回りに回転不能にされ
るとともに、貫通孔2と挿入部122との間への水等の浸入が防止されている。固定部1
23の外側には、固定部123よりもさらに軸径の大きい係止部124が形成されており
、この係止部124とケース1との間でリング部材13を係止できるようになっている。
さらに、固定部材12の外端側には、図4に示すように、断面略角柱状の案内部125が
形成されており、この案内部125に沿って内外方向にロック部材14を案内できるよう
になっている。
リング部材13は、その内側にボタン部材11、ロック部材14、および固定部材12
を挿通できる程度の内径を有した全体略円筒状に形成されている。リング部材13の内外
方向ケース1側には、固定部材12の固定部123を挿通可能で、かつ、係止部124を
挿通不能な被係止部131が設けられている。そして、この被係止部131が固定部材1
2の係止部124とケース1の外面との間に係止されて、リング部材13の内外方向につ
いての移動が規制されている。また、リング部材13の内外方向外端部は、ボタン部材1
1の頭部112を挿通可能に開口しており、ボタン部材11の押圧操作により頭部112
がリング部材13内に没入するようになっている。リング部材13の内周面には、ロック
部材14の外周面と螺合するねじ部132が形成されている。また、リング部材13の外
周面には、回転操作時の滑り止めとしてのローレット133が形成されている。
ロック部材14は、全体リング状に形成されており、その内周面に形成された角穴部1
41が固定部材12の案内部125に内外方向に摺動自在に係合している。すなわち、ロ
ック部材14は、その角穴部141と固定部材12の角柱状の案内部125とが係合する
ことで、軸芯A回りの回転移動が規制されている。また、ロック部材14の外周面には、
リング部材13のねじ部132に螺合するねじ部142が形成されている。従って、互い
のねじ部132,142同士の噛み合いにより、ロック部材14は、リング部材13を回
転操作することで、軸芯Aに沿った内外方向に進退移動され、リング部材13を回転停止
すれば、移動が規制されるように構成されている。そして、ロック部材14は、図1に示
すように、内外方向の内側端面が固定部材12の係止部124に当接した非ロック位置と
、図2に示すように、外側端面がボタン部材11の当接面113に当接したロック位置と
の間を移動可能になっている。
コイルばね15は、ボタン部材11の軸部111に挿通され、頭部112の凹字形の窪
み部分に一端側が当接し、他端側が固定部材12の外端面に当接して取り付けられている
。このコイルばね15は、所定の圧縮状態で取り付けられており、常時、ボタン部材11
をケース1から離れる方向に付勢している。さらに、ボタン部材11の押圧操作により、
コイルばね15が圧縮されて、より大きな付勢力が生じ、押圧操作を解除すれば、付勢力
によりボタン部材11を初期位置に押し戻すことができるようになっている。
以上のような操作ボタン10の組立手順について以下に説明する。
先ず、挿入部122側から固定部材12にリング部材13を挿通して、固定部材12の
係止部124にリング部材13の被係止部131を係止する。この状態で固定部材12の
挿入部122を、ケース1の貫通孔2に圧入し、固定部123と貫通孔2の外縁部分とを
ろう付け固定する。
次に、ロック部材14を、その角穴部141が固定部材12の案内部125に係合する
状態でセットし、リング部材13の回転操作によりロック部材14をケース1の方向に移
動させる。
そして、コイルばね15が挿通されたボタン部材11の軸部111を、固定部材12の
挿通孔121に挿通し、コイルばね15の付勢力に抗してボタン部材11を押し込んで軸
部111をケース1内に突出させ、この軸部111の先端に係止ピン16を取り付ける。
以上の手順により、操作ボタン10がケース1の貫通孔2に取り付けられる。
以上の本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1) リング部材13の回転操作により軸芯Aに沿って移動可能に構成されたロック部材
14を、リング部材13の内側に設け、ボタン部材11の頭部112とリング部材13の
外端とが近接して設けられているので、ロック部材14が外部に露出することがなく、ロ
ック状態と非ロック状態における操作ボタン10の外観が変化せず、外観の意匠を良好に
することができる。
(2) ロック部材14が外部に露出しないので、ロック部材14の移動に伴って、ゴミ等
がリング部材13の内側に入り込むことがなく、操作性を維持でき、メンテナンスの手間
を軽減することができる。
(3) リング部材13を固定部材12の係止部124で係止して、内外方向の移動を規制
したので、がたつくことなくリング部材13を回転操作でき、ロック部材14をスムーズ
に移動させることができる。
(4) ケース1の貫通孔2に圧入固定される固定部材12の係止部124でリング部材1
3を係止する構成としたことで、組立に際して、リング部材13を係止した状態で、固定
部材12をケース1に圧入する作業を実施することができ、後からリング部材13を取り
付ける場合と比較して、作業の手間が少なく、作業効率を向上させることができる。
(5) ボタン部材11がコイルばね15で付勢されていることにより、ボタン部材11を
押圧操作し、この押圧を解除した際に、ボタン部材11が初期位置に即座に復帰するので
、ボタン操作の操作性を向上させることができる。
(6) コイルばね15がボタン部材11の頭部112と、固定部材12との間に収容され
ていることにより、ロック部材14が移動動作してもコイルばね15が伸縮変化せず、リ
ング部材13の回転操作に必要な力が変化しないので、操作性を向上させることができる
(7) ロック部材14をリング部材13に螺合し、ロック部材14の回転動作を固定部材
12で規制することで、リング部材13の回転操作によるロック部材14の移動をより確
実に実施できる。
(8) ロック部材14がリング部材13に螺合されることで、リング部材13の回転を停
止すれば、互いのねじ部132,142同士の噛み合いにより、ロック部材14の移動が
確実に規制され、ロック状態または非ロック状態を良好に維持できる。
〔第2実施形態〕
次に、図5〜7に基づいて本発明の第2実施形態に係るボタン構造について説明する。
本実施形態のボタン構造は、前述の第1実施形態における操作ボタン10と略同様の構
成を備え、ロック部材14の形状と規制手段を設けた点とが相違するものである。以下、
相違点について詳しく説明する。
図5は、本実施形態の操作ボタン10を示す断面図であり、軸線Aより上方がロック状
態を示し、軸線Aより下方が非ロック状態を示している。
図5において、ロック部材14は、ボタン部材11の頭部112側に向かって突出し、
軸芯A回りにリング状に形成されたロック状態視認部145を有している。このロック状
態視認部145は、ロック状態(図5中、上方の状態)において、ボタン部材11の頭部
112とリング部材13との間の隙間から外側(図中、右側)に寸法xだけ突出し、操作
ボタン10の外側から視認できるようになっている。そして、非ロック状態(図5中、下
方の状態)においては、ロック状態視認部145は、リング部材13の内部に格納され、
操作ボタン10の外側から見えないようになっている。これにより、ボタン部材11がロ
ック状態であるか、非ロック状態であるかが判断できるようになっている。
なお、ロック状態視認部145は、ボタン部材11の頭部112とリング部材13との
間の隙間から外側に突出していなくてもよい。すなわち、ロック状態視認部145が突出
していなくても、操作ボタン10の外側から視認できる程度の位置までロック状態視認部
145が移動すればよい。
また、ロック状態視認部145の外周面、すなわちリング部材13とロック部材14と
の間には、規制手段としてのパッキン材18Aが設けられている。このパッキン材18A
は、ゴム等の弾性材料から形成されたリングであって、ロック状態視認部145の外周面
の溝部に嵌っている。そして、パッキン材18Aは、リング部材13の内周面に当接して
おり、リング部材13に対して摩擦抵抗を付加して、その回転移動を規制するようになっ
ている。これにより、外部からの振動等でリング部材13が回転してしまうことがない、
つまりロック部材14が移動してロック状態が緩んでしまったり、または非ロック状態か
らロック状態になってしまったりすることが防止されている。また、リング部材13を回
転操作した場合には、パッキン材18Aがリング部材13の内周面に摺接するため、この
摩擦抵抗に抗してリング部材13を操作することで、前述のようにロック部材14がロッ
ク位置と非ロック位置との間を進退移動できるようになっている。
なお、本実施形態のボタン構造は、図5に示した構造に限らず、以下の図6、7に示す
構造を採用してもよい。
図6、7は、それぞれ本実施形態の変形例に係る操作ボタン10を示す断面図であり、
軸線Aより上方がロック状態を示し、軸線Aより下方が非ロック状態を示している。
図6において、ケース1とリング部材13の外周面との間には、規制手段としてのパッ
キン材18Bが設けられており、このようなパッキン材18Bがリング部材13に対して
摩擦抵抗を付加して、その回転移動を規制している。従って、前述と同様にロック部材1
4の移動を規制できるようになっている。
なお、パッキン材18A,18Bを設ける位置は、前述に限らず、ケース1とリング部
材13の底面(図中、左側の面)との間でもよく、またリング部材13と固定部材12と
の間でもよく、さらに、ロック部材14の角穴部141内面と固定部材12との間でもよ
い。
図7において、ケース1とリング部材13の底面(図中、左側の面)との間には、規制
手段としてのばね部材18Cが設けられている。このばね部材18Cは、皿ばねやスプリ
ングワッシャ等から構成されており、ケース1に対してリング部材13を外側(図中、右
側)方向に付勢している。そして、ばね部材18Cは、リング部材13を付勢することで
、リング部材13とロック部材14との螺合部分に摩擦抵抗を生じさせ、これらの回転移
動および進退移動を規制するようになっている。これにより、ロック部材14の緩みが防
止されている。また、ばね部材18Cの付勢力に抗してリング部材13を回転操作すれば
、前述のようにロック部材14がロック位置と非ロック位置との間を進退移動できるよう
になっている。
以上の本実施形態によれば、前記(3)〜(8)の効果と合わせて、次のような効果が得ら
れる。
(9) すなわち、ロック部材14のロック状態視認部145が外部から視認できる程度に
しか露出していないので、ロック状態と非ロック状態における操作ボタン10の外観がさ
ほど変化せず、外観の意匠を良好にすることができる。また、ロック状態視認部145に
着色を施したり、ボタン部材11の頭部112やリング部材13とは異なる表面仕上げを
施したりすることで、露出したロック状態視認部145がデザイン上のアクセントになっ
て、操作ボタン10の外観意匠性を向上させることもできる。
(10) また、ボタン部材11の頭部112とリング部材13との間には、ロック状態視認
部145が外部から視認できる程度の隙間が設けられていればよく、この隙間寸法を十分
に小さくできるので、ゴミ等がリング部材13の内側に入り込みにくく、操作性を維持で
き、メンテナンスの手間を軽減することができる。
(11) さらに、ロック部材14のロック状態視認部145を確認することで、ボタン部材
11がロック状態であるか非ロック状態であるかを即座に判断することができ、利便性を
向上させることができる。
(12) また、規制手段であるパッキン材18A,18Bやばね部材18Cによってリング
部材13の回転移動やロック部材14の回転および進退移動を規制することで、使用中の
振動等によってロック部材14が不用意に緩んでしまうことが防止でき、ボタン部材11
のロックまたは非ロック状態を適正に維持させることができる。
〔第3実施形態〕
次に、図8、図9に基づいて本発明の第3実施形態に係るボタン構造について説明する

本実施形態のボタン構造は、前述の第1実施形態における操作ボタン10と略同様の構
成を備え、固定部材12、リング部材13、およびロック部材14における螺合および係
合の関係が相違するものである。以下、相違点について詳しく説明する。
図8および図9は、操作ボタン10を示し、それぞれ非ロック状態およびロック状態を
説明する断面図である。
図8、9において、固定部材12の案内部125は、断面略円筒形に形成されており、
この案内部125の外周面には、ロック部材14の内周面と螺合するねじ部126が形成
されている。リング部材13の内周面には、ロック部材14の外周面に対して、軸芯Aに
沿った内外方向に摺動自在で、かつ、相対回転不能に係合する案内溝134が形成されて
いる。この案内溝134は、内外方向に延びる断面略凹字形の溝で、リング部材13の内
周面に複数(例えば、4本)設けられている。ロック部材14の内周面には、固定部材1
2のねじ部126と螺合するねじ部143が形成され、ロック部材14の外周面には、リ
ング部材13の案内溝134に係合する断面略凸字形のレール部144が、案内溝134
と対応して形成されている。
以上のように構成した本実施形態の操作ボタン10では、リング部材13を回転操作す
ることで、案内溝134およびレール部144で係合されたロック部材14が、固定部材
12の案内部125の外周に沿って回転動作される。そして、ロック部材14は、そのね
じ部143と固定部材12のねじ部126との噛み合いにより、軸芯Aに沿った内外方向
に進退移動される。また、リング部材13を回転停止すれば、ねじ部126,143同士
の噛み合いにより、ロック部材14の移動が規制されるようになっている。このように、
ロック部材14は、内外方向の内側端面が固定部材12の係止部124に当接した非ロッ
ク位置(図8)と、外側端面がボタン部材11の当接面113に当接したロック位置(図
9)との間を移動可能になっている。
以上の本実施形態によれば、前記(1)〜(6)の効果と合わせて、次のような効果が得ら
れる。
(13) ロック部材14を固定部材12に螺合し、ロック部材14の回転動作をリング部材
13で規制することで、リング部材13の回転操作によりロック部材14が固定部材12
のねじ部126に沿って回転動作されるので、ロック部材14の内外方向への移動を確実
に実施できる。
(14) リング部材13の回転を停止することで、ロック部材14が固定部材12に螺合さ
れているため、ねじ部126,143同士の噛み合いにより、ロック部材14の移動が確
実に規制され、ロック状態または非ロック状態を良好に維持できる。
〔第4実施形態〕
次に、図10、図11に基づいて本発明の第4実施形態に係るボタン構造について説明
する。
本実施形態のボタン構造は、前述の第1実施形態における操作ボタン10と略同様の構
成を備えているが、第1実施形態のボタン部材11、およびリング部材13について、そ
の構成および構造が相違するものである。以下、相違点について詳しく説明する。
図10および図11は、本実施形態の操作ボタン20を示し、それぞれ非ロック状態お
よびロック状態を説明する断面図である。
操作ボタン20は、ケース1の内外方向に沿って進退自在で、かつ回転操作可能に設け
られたボタン部材21と、ケース1の貫通孔2に固定された固定部材22と、ボタン部材
21と固定部材22との間に配置されたロック部材24とを備えて構成されている。そし
て、これらの各部材によって操作ボタン20の誤操作を防止するためのロック機構20A
が構成されている。さらに、操作ボタン20は、ボタン部材21をケース1から突出する
方向に付勢する弾性部材としてのコイルばね25を備えている。
ボタン部材21は、貫通孔2に沿って出没可能で、かつ回転可能に設けられた長尺円柱
状の軸部211と、この軸部211の軸芯Aに沿った外端にて、軸芯Aと交差する方向に
軸径が拡大された拡径部としての頭部212と、この頭部212の外縁に連続しケース1
側において軸部211の周囲に設けられた筒状部213とを有して形成されている。すな
わち、筒状部213は、軸芯Aに沿った外端側が頭部212で閉塞され、軸部211と同
軸をなす略円筒状に形成されている。そして、頭部112には、ケース1と対向し、ロッ
ク部材14と当接する当接面214が設けられている。
なお、ボタン部材21は、軸部211、頭部212、および筒状部213が一体に形成
されてもよく、また、各部材をそれぞれ別体で構成し、それらを適宜組み合わせて形成さ
れてもよい。また、軸部211、頭部212、および筒状部213を別体で構成する場合
に、頭部212および筒状部213が軸部211に軸支されるようにすれば、頭部212
および筒状部213のみを回転操作可能に構成することも可能である。
ボタン部材21の筒状部213は、その内側に固定部材22、およびロック部材24を
挿通できる程度の内径を有した略円筒状で、内外方向の内端側は、ボタン部材21の押圧
操作による没入長さに対応してケース1から所定の距離だけ離されている。また、筒状部
213の内周面には、ロック部材24の外周面と螺合するねじ部215が形成され、筒状
部213の外周面には、回転操作時の滑り止めとしてのローレット216が形成されてい
る。
固定部材22は、全体略円筒状に形成されており、その長手方向には、ケース1の貫通
孔2に沿って内外方向に延びる挿通孔221が穿設されている。この挿通孔221にボタ
ン部材21の軸部211が外側から挿通、軸支され、ケース1内に突出した軸部211の
先端に係止ピン26が取り付けられている。この係止ピン26は、例えばEリングであっ
て、固定部材22のケース1側内端に当接することでボタン部材21の抜け出しを防止で
きるようになっている。また、挿通孔221と軸部211との間には、防水用のシール材
27が設けられている。
さらに、固定部材22は、貫通孔2に挿入される挿入部222を有しており、この挿入
部222を貫通孔2に所定の押圧力で圧入することで、固定部材22がケース1から容易
に外れないようになっている。挿入部222の外側には、貫通孔2の内径よりも軸径の大
きい固定部223が形成されている。この固定部223は、貫通孔2の外縁部分にろう付
け固定されており、このろう付け固定により固定部材22が軸芯A回りに回転不能にされ
るとともに、貫通孔2と挿入部222との間への水等の浸入が防止されている。固定部2
23の外側には、固定部223よりもさらに軸径の大きい当接部224が形成されている
。さらに、固定部材22の内外方向の外端側には、断面略角柱状の案内部225が形成さ
れており、この案内部225に沿って内外方向にロック部材24を案内できるようになっ
ている。
ロック部材24は、全体リング状に形成されており、その内周面に形成された角穴部2
41が固定部材22の案内部225に内外方向に摺動自在に係合している。すなわち、ロ
ック部材24は、その角穴部241と固定部材22の角柱状の案内部225とが係合する
ことで、軸芯A回りの回転移動が規制されている。また、ロック部材24の外周面には、
ボタン部材21の筒状部213のねじ部215に螺合するねじ部242が形成されている
。従って、互いのねじ部215,242同士の噛み合いにより、ロック部材24は、ボタ
ン部材21を回転操作することで、軸芯Aに沿った内外方向に進退移動され、ボタン部材
21を回転停止すれば、移動が規制されるように構成されている。そして、ロック部材2
4は、内外方向の外側端面がボタン部材21の当接面214に当接した非ロック位置(図
10)と、内側端面が固定部材22の当接部224に当接したロック位置(図11)との
間を移動可能になっている。
コイルばね25は、ボタン部材21の軸部211に挿通され、頭部212の凹字形の窪
み部分に一端側が当接し、他端側が固定部材22の外端面に当接して取り付けられている
。このコイルばね25は、所定の圧縮状態で取り付けられており、常時、ボタン部材21
をケース1から離れる方向に付勢している。さらに、ボタン部材21の押圧操作により、
コイルばね25が圧縮されて、より大きな付勢力が生じ、押圧操作を解除すれば、付勢力
によりボタン部材21を初期位置に押し戻すことができるようになっている。
以上のような操作ボタン20の組立手順について以下に説明する。
先ず、固定部材22の挿入部222を、ケース1の貫通孔2に圧入し、固定部223と
貫通孔2の外縁部分とをろう付け固定する。
次に、ロック部材24を、その角穴部241が固定部材22の案内部225に係合する
状態でセットする。
そして、コイルばね25が挿通されたボタン部材21の軸部211を、固定部材22の
挿通孔221に挿通し、コイルばね15の付勢力に抗しながらボタン部材21を回転操作
して、ロック部材24と螺合させるとともに、軸部211をケース1内に突出させ、この
軸部211の先端に係止ピン26を取り付ける。
以上の手順により、操作ボタン20がケース1の貫通孔2に取り付けられる。
以上の本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(15) ボタン部材21の回転操作により軸芯Aに沿って移動可能に構成されたロック部材
24を、ボタン部材21の筒状部213の内側に設けたので、ロック部材24が外部に露
出することがなく、ロック状態と非ロック状態における操作ボタン20の外観が変化せず
、外観の意匠を良好にすることができる。
(16) ロック部材24が外部に露出しないので、ロック部材24の移動に伴って、ゴミ等
がボタン部材21の内側に入り込むことがなく、操作性を維持でき、メンテナンスの手間
を軽減することができる。
(17) ボタン部材21の軸部211が固定部材22の挿通孔221に軸支され、軸部21
1の先端が係止ピン26で係止されているので、がたつくことなくボタン部材21を回転
操作でき、ロック部材24をスムーズに移動させることができる。
(18) ボタン部材21に筒状部213を一体に形成した、すなわち、前述の第1実施形態
におけるリング部材13とボタン部材11を一体化し、ボタン部材21を構成したので、
外観の一体感を高めて、さらに意匠性を向上することができるとともに、部品点数を削減
することもできる。
(19) ボタン部材21がコイルばね25で付勢されていることにより、ボタン部材21を
押圧操作し、この押圧を解除した際に、ボタン部材21が初期位置に即座に復帰するので
、ボタン操作の操作性を向上させることができる。
(20) コイルばね25がボタン部材21の頭部212と、固定部材22との間に収容され
ていることにより、ロック部材24が移動動作してもコイルばね25が伸縮変化せず、ボ
タン部材21の回転操作に必要な力が変化しないので、操作性を向上させることができる
(21) ロック部材24をボタン部材21の筒状部213内周に螺合し、ロック部材24の
回転動作を固定部材22で規制することで、ボタン部材21の回転操作によるロック部材
24の移動をより確実に実施できる。
(22) ロック部材24がボタン部材21の筒状部213内周に螺合されることで、ボタン
部材21の回転を停止すれば、互いのねじ部215,242同士の噛み合いにより、ロッ
ク部材24の移動が確実に規制され、ロック状態または非ロック状態を良好に維持できる
〔第5実施形態〕
次に、図12、図13に基づいて本発明の第5実施形態に係るボタン構造について説明
する。
本実施形態のボタン構造は、前述の第4実施形態における操作ボタン20と略同様の構
成を備え、ボタン部材21、固定部材22、およびロック部材24における螺合および係
合の関係が相違するものである。以下、相違点について詳しく説明する。
図12および図13は、操作ボタン20を示し、それぞれ非ロック状態およびロック状
態を説明する断面図である。
図12、13において、固定部材22の案内部225は、断面略円筒形に形成されてお
り、この案内部225の外周面には、ロック部材24の内周面と螺合するねじ部226が
形成されている。ボタン部材21の筒状部213内周には、ロック部材24の外周面に対
して、軸芯Aに沿った内外方向に摺動自在で、かつ、相対回転不能に係合する案内溝21
7が形成されている。この案内溝217は、内外方向に延びる断面略凹字形の溝で、筒状
部213の内周面に複数(例えば、4本)設けられている。ロック部材24の内周面には
、固定部材22のねじ部226と螺合するねじ部243が形成され、ロック部材24の外
周面には、筒状部213の案内溝217に係合する断面略凸字形のレール部244が、案
内溝217と対応して形成されている。
以上のように構成した本実施形態の操作ボタン20では、ボタン部材21を回転操作す
ることで、案内溝217およびレール部244で係合されたロック部材24が、固定部材
22の案内部225の外周に沿って回転動作される。そして、ロック部材24は、そのね
じ部243と固定部材22のねじ部226との噛み合いにより、軸芯Aに沿った内外方向
に進退移動される。また、ボタン部材21を回転停止すれば、ねじ部226,243同士
の噛み合いにより、ロック部材24の移動が規制されるようになっている。このように、
ロック部材24は、内外方向の内側端面が固定部材22の当接部224に当接した非ロッ
ク位置(図12)と、外側端面がボタン部材21の当接面214に当接したロック位置(
図13)との間を移動可能になっている。
以上の本実施形態によれば、前記(11)〜(16)の効果と合わせて、次のような効果が得ら
れる。
(23) ロック部材24を固定部材22に螺合し、ロック部材24の回転動作をボタン部材
21の筒状部213で規制することで、ボタン部材21の回転操作によりロック部材24
が固定部材22のねじ部226に沿って回転動作されるので、ロック部材24の内外方向
への移動を確実に実施できる。
(24) ボタン部材21の回転を停止することで、ロック部材24が固定部材22に螺合さ
れているため、ねじ部226,243同士の噛み合いにより、ロック部材24の移動が確
実に規制され、ロック状態または非ロック状態を良好に維持できる。
なお、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されている
が、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施の形態に関して特に図示され、かつ、説明されて
いるが、以上述べた実施の形態に対し、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱す
ることなく、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加
えることができる。
例えば、前述の各実施形態では、ボタン部材11,21がコイルばね15,25でケー
ス1から突出する方向に付勢され、押圧操作する押しボタンとして操作ボタン10,20
を構成したが、これに限らず、引き出し操作可能に構成してもよい。この際、前述の第1
、2実施形態における操作ボタン10の構成であれば、ボタン部材を軸芯回りに回転操作
することで、例えば時刻合わせ等の所定の操作を実施可能な構成とすることもできる。
また、前述の第1、2、4実施形態では、ロック部材14,24の角穴部141,24
1を固定部材12,22の略角柱状の案内部125に係合して、ロック部材14,24の
回転動作を規制したが、これに限らず、回転動作を規制する手段としては、互いに対向す
る案内部の外面およびロック部材の内面の、一方にガイド溝を、他方に突起やガイドレー
ル等を形成してもよい。
また、前述の第3、5実施形態では、ロック部材14,24のレール部144,244
をリング部材13やボタン部材21の案内溝134,217に係合して、ロック部材14
,24の回転動作を規制したが、これに限らず、回転動作を規制する手段としては、互い
に対向するロック部材の外面およびリング部材やボタン部材筒状部の内面を多角形状に形
成してもよい。
また、前述の各実施形態では、固定部材12,22がケース1に固定され、この固定部
材12,22の案内部125,225にロック部材14,24を係合または螺合したが、
これに限らず、ケースの一部を外側に向かって突出させて、この突出部分に案内部を形成
してもよい。また、前述の第1、2実施形態における操作ボタン10の構成であれば、固
定部材やケースの案内部を省略し、ボタン部材の軸部に案内部を設けて、これにロック部
材を係合することで、ロック部材を移動可能かつ回転不能に支持することができる。
また、前述の第1、2実施形態では、固定部材12の係止部124とケース1との間で
リング部材13の被係止部131を係止したが、これに限らず、固定部材単独で係止する
構成としてもよく、また、ケース単独で係止する構成としてもよい。
また、前述の各実施形態では、ボタン部材11,21の内外方向外端に形成した頭部1
12,212の一部に、ロック部材14,24に当接する当接面113,214を設けた
が、これに限らず、ボタン部材の軸部の途中位置に拡径部を形成し、この拡径部とロック
部材とが当接するように構成してもよい。この際、前述の第1、2実施形態における操作
ボタン10の構成であれば、ボタン部材の頭部は軸部より軸径が拡大されている必要はな
く、例えば、頭部を軸部と同程度の太さに形成し、この頭部を挿通可能な挿通孔をリング
部材に形成した構成としてもよい。
また、前述の各実施形態では、ロック部材14,24をリング状に形成したが、これに
限らず、所定の螺合部と、回転規制部とを備えたものであれば、形態は任意であり、例え
ば、複数の部材から構成してもよい。
また、前述の各実施形態では、ボタン部材11,21の頭部112,212と固定部材
12,22との間にコイルばね15,25を設けたが、これに限らず、軸部と固定部材と
の間や、軸部とケースとの間等に弾性部材を設けてもよい。
また、前述の各実施形態において、ロック部材14,24がロック位置または非ロック
位置のいずれに位置しているかを外部から確認可能な、位置確認手段を操作ボタン10,
20が備えていてもよい。この位置確認手段としては、例えば、リング部材またはボタン
部材の筒状部に穿設された確認孔、および確認孔に対応してロック部材の一部に設けられ
たマーク等で構成できる。すなわち、リング部材またはボタン部材の筒状部に対して相対
移動するロック部材の位置を、操作ボタンの外側から確認できるものであればよい。この
ようにすることで、容易にロック状態か非ロック状態かを確認することができ、利便性を
向上させることができる。
また、前述の第3実施形態において、第2実施形態で説明したロック状態視認部145
をロック部材14に設けてもよい。このようにすれば、第3実施形態の操作ボタン10に
おいて、前述の(9)〜(11)と同様の効果を奏することができる。
なお、ロック状態視認部としては、ロック部材の一部をボタン部材の頭部に向かって突
出させたものに限らず、ロック部材の一部をボタン部材の頭部やリング部材に貫通させて
外部から視認可能に構成したものでもよい。このようなロック状態視認部であれば、前述
の第4、5実施形態の操作ボタンにも適用可能である。
また、前述の第3〜5実施形態において、第2実施形態で説明した規制手段としてのパ
ッキン材18A,18Bやばね部材18Cを設けてもよい。すなわち、第3実施形態の操
作ボタン10において、ケース1とリング部材13の外周面との間や、ケース1とリング
部材13の底面との間、リング部材13と固定部材12との間、リング部材13とロック
部材14との間、ロック部材14と固定部材12との間等にパッキン材やばね部材を設け
ることができる。また、第3、4実施形態の操作ボタン20において、ケース1とボタン
部材21の筒状部213との間や、ボタン部材21の筒状部213とロック部材24との
間、ロック部材24と固定部材22との間等にパッキン材やばね部材を設けることができ
る。このようにすれば、第3〜5実施形態の操作ボタンにおいて、前述の(12)と同様の効
果を奏することができる。
本発明の第1実施形態に係る操作ボタンを示し、非ロック状態を説明する断面図である。 前記操作ボタンのロック状態を示す断面図である。 前記操作ボタンの分解斜視図である。 操作ボタンの要部を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る操作ボタンを示す断面図である。 前記操作ボタンの変形例を示す断面図である。 前記操作ボタンの変形例を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る操作ボタンを示し、非ロック状態を説明する断面図である。 前記操作ボタンのロック状態を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る操作ボタンを示し、非ロック状態を説明する断面図である。 前記操作ボタンのロック状態を示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る操作ボタンを示し、非ロック状態を説明する断面図である。 前記操作ボタンのロック状態を示す断面図である。
符号の説明
1…ケース(基体)、10,20…操作ボタン、11,21…ボタン部材、12,22
…固定部材、13…リング部材、14,24…ロック部材、15,25…コイルばね(弾
性部材)、18A,18B…パッキン材(規制手段)、18C…ばね部材(規制手段)、
111,211…軸部、112,212…頭部(拡径部)、124…係止部、125,2
25…案内部、145…ロック状態視認部、213…筒状部、A…軸芯。

Claims (15)

  1. 基体に対して出没可能に取り付けられた軸部、および当該軸部の軸径よりも径が大きい
    拡径部を有したボタン部材と、このボタン部材の軸部が挿通され、当該軸部の軸芯回りに
    回転操作可能に構成されたリング部材と、このリング部材および前記軸部の間で前記軸芯
    に沿って移動可能に構成されたロック部材とを備え、
    前記リング部材は、前記基体または前記基体に固定された固定部材で係止されて、前記
    軸芯に沿った移動が規制され、
    前記リング部材の回転操作により、前記ロック部材が前記軸芯に沿って移動され、当該
    ロック部材と前記ボタン部材の拡径部とが当接することで、前記ボタン部材の出没動作が
    規制され、前記リング部材の回転を停止した状態では、前記ロック部材の移動が規制され
    ていることを特徴とするボタン構造。
  2. 請求項1に記載のボタン構造において、
    前記ロック部材は、前記軸部を挿通可能なリング状に形成され、内周が前記基体または
    前記固定部材に対して、前記軸芯に沿って移動自在で、かつ、前記軸芯回りの回転が規制
    された状態で設けられ、
    前記ロック部材の外周は、前記リング部材の内周に螺合されていることを特徴とするボ
    タン構造。
  3. 請求項1に記載のボタン構造において、
    前記ロック部材は、前記軸部を挿通可能なリング状に形成され、外周が前記リング部材
    の内周に対して、前記軸芯に沿って移動自在で、かつ、相対回転不能に設けられ、
    前記ロック部材の内周は、前記基体または前記固定部材に螺合されていることを特徴と
    するボタン構造。
  4. 請求項2または請求項3に記載のボタン構造において、
    前記リング部材は、前記基体に固定された固定部材で係止されており、
    前記固定部材は、前記ボタン部材の軸部に沿って前記基体に圧入されるとともに、前記
    リング部材を係止する係止部を備えていることを特徴とするボタン構造。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のボタン構造において、
    前記ロック部材は、前記ボタン部材の出没動作を規制した状態において、前記ボタン部
    材の拡径部と前記リング部材との間から露出して外部から視認可能に設けられたロック状
    態視認部を有していることを特徴とするボタン構造。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のボタン構造において、
    前記リング部材と前記基体または前記固定部材との間、前記リング部材と前記ロック部
    材との間、前記ロック部材と前記基体または前記固定部材との間の少なくとも1箇所には
    、前記リング部材の回転移動および/または前記ロック部材の回転または進退移動を規制
    する規制手段が設けられていることを特徴とするボタン構造。
  7. 請求項6に記載のボタン構造において、
    前記規制手段は、前記各部材間における摩擦抵抗を付加することで前記リング部材の回
    転移動および/または前記ロック部材の回転または進退移動を規制するパッキン材で構成
    されていることを特徴とするボタン構造。
  8. 請求項6に記載のボタン構造において、
    前記規制手段は、前記各部材間に付勢力を生じさせることで前記リング部材の回転移動
    および/または前記ロック部材の回転または進退移動を規制するばね部材で構成されてい
    ることを特徴とするボタン構造。
  9. 基体に対して出没可能に取り付けられた軸部、この軸部の軸径よりも径が大きい拡径部
    、および当該拡径部の外縁に連続し前記軸部の周囲に設けられた筒状部を有したボタン部
    材と、このボタン部材の軸部および筒状部の間で当該軸部の軸芯に沿って移動可能に構成
    されたロック部材とを備え、
    前記ロック部材は、前記軸部を挿通可能なリング状に形成され、内周が前記基体または
    前記基体に固定された固定部材に対して、前記軸芯に沿って移動自在で、かつ、前記軸芯
    回りの回転が規制された状態で設けられ、
    前記ロック部材の外周は、前記ボタン部材の筒状部の内周に螺合され、
    前記ボタン部材の回転操作により、前記ロック部材が前記軸芯に沿って移動され、当該
    ロック部材と前記基体または前記固定部材とが当接することで、前記ボタン部材の出没動
    作が規制され、前記ボタン部材の回転を停止した状態では、前記ロック部材の移動が規制
    されていることを特徴とするボタン構造。
  10. 基体に対して出没可能に取り付けられた軸部、この軸部の軸径よりも径が大きい拡径部
    、および当該拡径部の外縁に連続し前記軸部の周囲に設けられた筒状部を有したボタン部
    材と、このボタン部材の軸部および筒状部の間で当該軸部の軸芯に沿って移動可能に構成
    されたロック部材とを備え、
    前記ロック部材は、前記軸部を挿通可能なリング状に形成され、外周が前記ボタン部材
    の筒状部の内周に対して、前記軸芯に沿って移動自在で、かつ、相対回転不能に設けられ

    前記ロック部材の内周は、前記基体または前記基体に固定された固定部材に螺合され、
    前記ボタン部材の回転操作により、前記ロック部材が前記軸芯に沿って移動され、当該
    ロック部材と前記ボタン部材の拡径部とが当接することで、前記ボタン部材の出没動作が
    規制され、前記ボタン部材の回転を停止した状態では、前記ロック部材の移動が規制され
    ていることを特徴とするボタン構造。
  11. 請求項9または請求項10に記載のボタン構造において、
    前記ボタン部材の筒状部と前記基体または前記固定部材との間、前記ボタン部材の筒状
    部と前記ロック部材との間、前記ロック部材と前記基体または前記固定部材との間の少な
    くとも1箇所には、前記ボタン部材の回転移動および/または前記ロック部材の回転また
    は進退移動を規制する規制手段が設けられていることを特徴とするボタン構造。
  12. 請求項11に記載のボタン構造において、
    前記規制手段は、前記各部材間における摩擦抵抗を付加することで前記ボタン部材の回
    転移動および/または前記ロック部材の回転または進退移動を規制するパッキン材で構成
    されていることを特徴とするボタン構造。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれかに記載のボタン構造において、
    前記ボタン部材を前記基体から突出する方向に付勢する弾性部材を備えていることを特
    徴とするボタン構造。
  14. 請求項13に記載のボタン構造において、
    前記弾性部材は、前記ボタン部材の拡径部と、前記基体または前記基体に固定された固
    定部材との間に収容されていることを特徴とするボタン構造。
  15. 請求項1ないし請求項14のいずれかに記載のボタン構造を備えたことを特徴とする携
    帯機器。
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