JP2003007164A - ボタン構造及びこれを備えた携帯機器 - Google Patents

ボタン構造及びこれを備えた携帯機器

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JP2003007164A
JP2003007164A JP2001185122A JP2001185122A JP2003007164A JP 2003007164 A JP2003007164 A JP 2003007164A JP 2001185122 A JP2001185122 A JP 2001185122A JP 2001185122 A JP2001185122 A JP 2001185122A JP 2003007164 A JP2003007164 A JP 2003007164A
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lock
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Tomonori Momose
智規 百瀬
Hiroyuki Arai
宏幸 新井
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロック機能付きのボタン構造の操作性を向上
させる。 【解決手段】 胴21の貫通孔21aにはパイプ部材2
2が固定され、パイプ部材22の外側部22cにロック
部材26の内側部26aが螺合している。パイプ部材2
2内にはボタン部材24が摺動可能に挿通され、その頭
部24bとパイプ部材22との間に弾性部材27が収容
されている。ロック部材26には規制面26cが設けら
れ、この規制面26cがボタン部材24の頭部24bの
内端面24cに当接することによりボタン操作がロック
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボタン構造及びこれ
を備えた携帯機器に係り、特に、携帯時計その他の携帯
機器に設けられる場合に好適なボタン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、腕時計や懐中時計などの携帯時
計、ストップウォッチ、ダイビングコンピュータなどの
各種携帯機器においては、本体の外面に操作ボタンが設
けられる場合がある。操作ボタンにおいては、通常、本
体外面から僅かに突出するようにボタン部材が本体に対
して出没可能に取り付けられ、このボタン部材を押圧す
ることによって本体内の接点などが動作するように構成
されている。操作ボタンには、誤操作を防止するために
ボタン部材の押圧動作を規制するロック機構が設けられ
る場合がある。
【0003】図3は従来の携帯時計(腕時計)における
時計本体を構成する胴の側部を拡大して示す拡大断面図
である。なお、軸線Sの図示上方と図示下方は相互に異
なる状態を示してある。胴11の側部には貫通孔11a
が形成され、この貫通孔11aの外側には拡径した拡径
穴部11bが設けられている。貫通孔11aには円筒状
のパイプ部材12が挿通され、片凹溝11c内にリング
状のロウ材13を入れて加熱することによって胴11と
パイプ部材12とが固着状態となるように接合されてい
る。
【0004】パイプ部材12には、ボタン部材14の軸
部14aがパッキン14dを装着した状態で挿通され、
軸線方向に摺動可能に取り付けられている。ボタン部材
14には、軸部14aの外端において拡径した頭部14
bが設けられている。ボタン部材14の軸部14aの内
端には止め輪15が装着され、この止め輪15は胴11
の内部に突出した状態で上記パイプ部材12の内端に係
合し、ボタン部材14が胴11から外側へ抜け出ないよ
うにしている。
【0005】ボタン部材14の軸部14aは段付き円筒
状のロック部材16を余裕を持って挿通している。ロッ
ク部材16は、内側部16aと、この内側部16aより
も大きな径を持つ外側部16bとを有する段付き形状を
有し、内側部16aと外側部16bとの間に外側に向い
た規制面16cを備えている。また、内側部16aの内
周面には雌ネジが形成され、上記パイプ部材12におい
て貫通孔11aの小径部分から拡径穴部11b内に突出
した外端部12aの外周面に形成された雄ネジに対して
螺合している。さらに、ボタン部材14の頭部14bの
内側溝部14eと、ロック部材16の規制面16cの内
端部16dとの間には、コイルバネからなる弾性部材1
7が圧縮状態で収容されている。
【0006】このロック機構付きの操作ボタンは、図示
軸線Sより図示上方に示すようにロック部材16を深く
ねじ込んだ状態では、ボタン部材14の頭部14bを押
圧すると、弾性部材17を押し縮めながらボタン部材1
4が胴11に没するように軸線方向に摺動し、胴11の
内部に配置された接点バネ18などを動作させるように
構成されている。また、図示軸線Sより図示下方に示す
ようにロック部材16を引き出すと、ロック部材16の
規制面16cがボタン部材14の頭部14bの内端面1
4cに当接することによりボタン部材14が規制され、
誤操作などにより意図せずにボタン部材14が押圧され
ることを防止するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の操作ボタンにおいては、ボタン部材14の頭部14
bとロック部材16との間に弾性部材17が圧縮状態に
て収容されているので、ロック部材16を突出させてボ
タン部材14をロックした状態においては、弾性部材1
7が強い圧縮状態となり、弾性部材17の塑性変形など
によって弾性部材17の弾性特性が経時変化を生じ、ボ
タン部材14の復帰力が低下して、操作性が悪化するな
どの問題点がある。
【0008】また、従来の操作ボタンにおいては、パイ
プ部材12とロック部材16との螺合径がボタン部材1
4の頭部14bとロック部材16との当接部位の径より
も小さいことからネジが細くなるために、ロック部材1
6の取付強度を高めるには軸線方向の螺合長さを或る程
度長くする必要があり、その結果、ボタン構造の全長が
長い割に径が小さい構造となるので、ロック部材の円滑
な回転を確保することが困難になって操作性が低下し、
その上、胴11からのボタン部材14の突出量が大きく
なり外観が悪化するとともにパイプ部材12やボタン部
材14などが横荷重に弱く、曲り易いという問題点があ
る。
【0009】さらに、胴11とパイプ部材12とのロウ
付け接合部において、片凹溝11cが拡径穴部11b内
に向けて開いているので、片凹溝11cからパイプ部材
12の外端部12aの外周面上へとロウが流れ出し易
く、ロウ付け状態が不安定になり、ロウ付け部位の強度
や防水性などが不十分になる場合があるという問題点も
ある。
【0010】そして、上記ロック部材16の規制面16
cは、その内側に弾性部材17を当接させた内端部16
dに至るまでほぼ平坦に形成され、ボタン部材14の頭
部14bに形成された内端面14c全体に接触するよう
に構成されているので、ボタン部材14とロック部材1
6との当接面積が大きくなることから、ロック状態にお
いてロック部材16をねじ込んでロック状態を解除する
際に必要な操作トルクが大きくなり、操作が重くなると
いう問題点がある。
【0011】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、操作性を全体として向上すること
ができるボタン構造を提供することにある。より具体的
には、弾性部材の弾性力の経時変化を低減できるボタン
構造の提供、全長及び基体からの突出量を低減すること
ができるロック機能付きのボタン構造の提供、基体に取
り付けられる上記パイプ部材等の固定部材を確実に固定
することのできるボタン構造の提供、ロック状態の解除
操作を小さな操作トルクで行うことのできるボタン構造
の提供などを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のボタン構造は、基体に対して出没可能に取り
付けられた軸部、及び、該軸部の外端にて拡径した頭部
を備えたボタン部材と、前記基体若しくは前記基体に固
定された固定部材に螺合し、その螺合深さに応じて前記
基体に対して出没動作するように構成され、既定の螺合
状態において前記頭部に当接して前記ボタン部材の出没
動作を規制するロック部材と、前記ボタン部材の頭部と
前記基材との間、又は前記ボタン部材の頭部と前記固定
部材との間に収容された弾性部材と、を有することを特
徴とする。
【0013】本発明によれば、弾性部材がボタン部材の
頭部と基材との間、又は前記ボタン部材の頭部と固定部
材との間に収容されていることにより、ロック部材が移
動しても弾性部材の圧縮状態が変化しないので、弾性部
材の弾性特性の変化を防止し、ボタン構造の耐久性を高
めることができる。また、ロック部材の位置によってボ
タン操作に必要な押圧力が変化しないので、操作性を向
上させることができる。
【0014】また、本発明の別のボタン構造は、基体に
対して出没自在に取り付けられた軸部、及び、該軸部の
外端にて拡径した頭部を備えたボタン部材と、前記基体
若しくはこれに固定された固定部材に螺合し、その螺合
深さに応じて前記基体に対して出没動作するように構成
され、既定の螺合状態において前記頭部に当接して前記
ボタン部材の出没動作を規制するロック部材と、を有
し、前記ボタン部材の前記頭部の内端面の一部に対して
のみ前記ロック部材の規制面が当接するように構成され
ていることを特徴とする。
【0015】本発明によれば、ボタン部材の頭部の内端
面の一部に対してのみロック部材の規制面が当接するよ
うに構成されていることにより、当接面積が低減される
ので、ロック部材を回転操作してロック状態(当接状
態)を解除する際の操作トルクを低減し、操作感を軽く
して、操作性を向上させることができる。
【0016】上記各発明において、前記ボタン部材の前
記頭部と前記ロック部材との当接部位の径位置と、前記
ロック部材と前記基体との螺合部位、又は前記ロック部
材と前記固定部材との螺合部位の径位置とがほぼ等しい
ことが好ましい。
【0017】さらに、本発明のさらに別のボタン構造
は、基体に対して出没自在に取り付けられた軸部、及
び、該軸部の外端にて拡径した頭部を備えたボタン部材
と、前記基体若しくは前記基体に固定された固定部材に
螺合し、その螺合深さに応じて前記基体に対して出没動
作するように構成され、既定の螺合状態において前記頭
部に当接して前記ボタン部材の出没動作を規制するロッ
ク部材と、を有し、前記ボタン部材の前記頭部と前記ロ
ック部材との当接部位の径位置と、前記ロック部材と前
記基体若しくは前記固定部材との螺合部位の径位置とが
ほぼ等しいことを特徴とする。
【0018】本発明によれば、ボタン部材の頭部とロッ
ク部材との間の当接部位の径位置(径方向の位置)と、
ロック部材と基体若しくは固定部材との間の螺合部位の
径位置とがほぼ等しいことにより、従来よりもロック部
材の螺合部位の径を大きくすることができるので、ロッ
ク部材の取付強度を高めることができるとともに、ネジ
径が大きくなったことによりロック部材の回転操作を円
滑に行うことができるように構成し易くなり、操作性が
向上する。さらに、螺合部位の径が大きくなった分、螺
合部位の軸線方向の長さを短縮することができるので、
基体からのボタン構造の突出量を低減できる。
【0019】また、前記ロック部材の内端に凹溝若しく
は内周側に開いた片凹溝が設けられ、該凹溝若しくは片
凹溝の内面と前記基体若しくは前記固定部材とが当接す
ることにより、前記ロック部材のそれ以上の没入動作が
規制されるように構成されていることを特徴とする。こ
れによって、基体の外面位置と、ロック部材の凹溝若し
くは片凹溝の内面に当接する基体若しくは固定部材の当
接部位との距離よりもロック部材の出没動作のストロー
クを大きくしても、ロック部材の内端部の外周部分が基
体の外面より外側に突出することがないように構成する
ことができるので、基体若しくは固定部材をロック部材
の凹溝若しくは片凹溝及びその外周側部分に対応させる
ために、ロック部材の内端に対向する部分の外周側に溝
若しくは段差を形成するだけで、ボタン構造の突出量を
増大させることなく、ロック部材の動作ストロークを増
大させ、或いは、ロック部材の内端が基体の外面から外
側へ出ることを防止することができる。また、ロック部
材の内端と基体若しくは固定部材との当接面積が低減さ
れるので、通常状態からロック部材を引き出す際の操作
トルクを低減することができ、操作性を向上させること
ができる。
【0020】上記各発明において、前記ロック部材に
は、前記ボタン部材の前記頭部に対する規制部位よりも
さらに外側に突出し、前記ロック部材の突出状態におい
て前記頭部を包囲する外側包囲部を有することが好まし
い。この外側包囲部によりボタン部材の頭部を保護する
ことができる。
【0021】上記各発明において、前記基体には前記固
定部材が固定され、前記ボタン部材は前記固定部材に挿
通された状態で軸線方向に摺動可能に取り付けられてい
るとともに、前記ロック部材が前記固定部材に螺合する
ように構成されていることが基体加工の困難性を回避す
る上で好ましい。
【0022】また、前記固定部材は前記基体に挿通され
る小径筒部と、該小径筒部の外側にて外周側に張り出
し、その内側面が前記基体に当接したフランジ部と、該
フランジ部よりも外側に設けられた前記ロック部材に螺
合可能なネジ形成部とを有することを特徴とする。フラ
ンジ部を設けることによって固定部材の取付強度を高め
ることができる。
【0023】さらに、前記ロック部材の内端に内周側に
開いた片凹溝が設けられ、該片凹溝の内面と前記フラン
ジ部とが当接することにより、前記ロック部材のそれ以
上の没入動作が規制されるように構成されていることを
特徴とする。
【0024】また、前記フランジ部と前記ネジ形成部と
の間に環状溝が形成されていることを特徴とする。この
手段によれば、ネジ形成部を設けるためのネジ加工をフ
ランジ部に妨げられることなく容易に行うことができ
る。
【0025】次に、本発明の携帯機器は上記いずれかに
記載のボタン構造を有する。このようなボタン構造を有
する携帯機器としては、腕時計、懐中時計、多機能時計
などの携帯時計、ストップウォッチ、ダイバーズコンピ
ュータ、携帯電話、ページャー、携帯型情報端末などが
挙げられる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係るボタン構造及びこれを備えた携帯機器の実施形態
について詳細に説明する。図2は、本実施形態の携帯機
器である携帯時計(腕時計)20の全体構成を模式的に
示す概略断面図である。携帯時計20は、胴(時計ケー
ス)21と、これに取り付けられた裏蓋29とからなる
ケース体の内部にムーブメント20Mと表示部21Dと
が内蔵され、この表示部21Dを透視可能に覆う表示窓
21Tが取り付けられている。
【0027】胴21の側部には貫通孔21aが形成さ
れ、この貫通孔21aの外側部分は拡径穴部21bとな
っている。この貫通孔21aには、上記固定部材に相当
するパイプ部材22と、ボタン部材24と、ロック部材
26とが直接若しくは間接的に取り付けられている。
【0028】図1は、上記携帯時計20に設けられた本
実施形態のボタン構造をより詳細に示す断面図である。
ここで、図1(a)はボタン操作可能な通常状態を示す
拡大断面図であり、図1(b)はロック部材26によっ
てボタン操作が規制されたロック状態を示す拡大断面図
である。
【0029】パイプ部材22は全体として段付き円筒状
に形成され、貫通孔21aの小径部(最も内側(図示左
側)に形成されている部分)に挿通された内側部22a
と、この内側部22aの外側(図示右側)に設けられ、
外周側にフランジ状(円板状)に張り出したフランジ部
22bと、このフランジ部22bのさらに外側に設けら
れ、拡径穴部21b内に突出した外側部22cとを備え
ている。また、フランジ部22bと外側部22cとの間
の外周面には環状溝22dが形成されている。外側部2
2cの外周面には雄ネジが形成されている。
【0030】パイプ部材22は、胴21の拡径穴部21
bの段差部に設けられた環状の片凹溝21c内にリング
状のロウ材23を入れた後に、貫通孔21aにその内側
部21aを嵌入し、内側部21aの外周面とフランジ部
21bの内側面とによって片凹溝21cが完全に閉鎖さ
れた状態となるようにし、この状態で加熱してロウ材2
3を溶融させることにより、胴21に対して接合されて
いる。このとき、フランジ部22bによって片凹溝21
cが完全に閉鎖されるので、ロウ材23が漏出すること
による接合状態の不安定性や接合強度の不足を回避する
ことができる。
【0031】なお、上記環状溝22dは、フランジ部2
2bの内周部分と外側部22cとの間に所定の間隔を設
けることにより、外側部22cの外周面に雄ネジを形成
するためのネジ加工がフランジ部22bによって妨げら
れないようにするために設けられたものである。
【0032】ボタン部材24は、パッキン24dを装着
された円柱状の軸部24aと、この軸部24aの外端に
て拡径した頭部24bとを備えている。軸部24aは上
記パイプ部材22内にて軸線方向へ摺動可能に挿通さ
れ、胴21内に突出した部分に止め輪25が装着され、
この止め輪25がパイプ部材22の内端に係合すること
により、ボタン部材24が外側へ抜け出ないようになっ
ている。頭部24bは、ほぼ環状の平坦面からなる内端
面24cを有し、この内端面24cの内側に内側溝部2
4eが形成されている。ここで、上記パイプ部材22の
外端面22eと内側溝部24eとは相互に対向配置され
ており、当該外端面22eと内側溝部24eとの間にコ
イルバネ等からなる弾性部材27が圧縮状態で収容され
ている。
【0033】上記弾性部材27としては、その弾性力に
よってボタン部材24に復帰力を与えるように構成され
ているものであればよい。本実施形態では弾性部材をコ
イルバネで構成しているが、サラバネなどの任意のバネ
であってもよく、ウレタンゴムなどのゴムであってもよ
い。
【0034】ロック部材26は全体として段付き円筒状
に形成され、内側部26aと、この内側部26aよりも
内外径が増大した外側部26bとを備えている。内側部
26aの内周面には雌ネジが形成され、上記パイプ部材
22の外側部22cの外周面に形成された雄ネジと螺合
している。外側部26bは、ボタン部材24の頭部24
bの外径よりもやや大きな内径を有し、後述するように
外側へ引き出された状態ではボタン部材24の頭部24
bを周囲から取り囲み、ボタン部材24の頭部24bを
保護するように構成されている。内側部26aと外側部
26bとの間の段差部には、軸線方向外側を向いたほぼ
平坦なリング状の規制面26cが形成されている。この
規制面26cは、上記ボタン部材24の頭部24bの内
端面24cと対向している。
【0035】ここで、ロック部材26の内側部26a
と、パイプ部材22の外側部22cとは、上記ボタン部
材24の頭部24bの内端面24cとほぼ等しい螺合径
を備えている。そして、ロック部材26の規制面26c
はこの螺合径よりも外周側において平坦に形成されてい
るので、規制面26cは、頭部24bの内端面24cの
うち径方向外側の部分にのみ当接するように構成されて
いる。
【0036】また、ロック部材26の内端部26eの内
周側部分には内周側に開いた片凹溝26dが形成されて
いる。そして、図1(a)に示すように、この片凹溝2
6dの内面に対してパイプ部材22のフランジ部22c
が当接するように構成されている。このとき、上記片凹
溝26dの内面とフランジ部22cとの当接により、ロ
ック部材26のそれ以上の没入動作が禁止されるので、
その内端部26eが胴21の拡径穴部21bの内面には
当接しないようになっている。
【0037】ロック部材26の外側部26bの外周面に
はローレット26fが形成され、手指などによって簡単
に回転操作できるように構成されている。図1(a)に
示す通常状態では、ロック部材26はパイプ部材22の
外側部22cに対して深くねじ込まれた状態となってお
り、その結果、ロック部材26の規制面26cがボタン
部材24の頭部24bの内端面24cから離れているの
で、ボタン部材24の頭部24bを押圧することによっ
て弾性部材27が圧縮されながら軸部24bの内端が胴
21の内側に突出し、胴21の内部に設置された接点バ
ネ28などを移動させるように構成されている。
【0038】ロック部材26を回転させてそのパイプ部
材22に対する螺合深さを低減させると、ロック部材2
6は全体的に軸線方向外側へ移動し、その規制面26c
がボタン部材24の頭部24bの内端面24cに近づく
ので、ボタン部材24の押圧操作が規制される。特に、
図1(b)に示すように、ロック部材26の規制面26
cが頭部24の内端面24cに当接するまでロック部材
26を引き出すことによって、ボタン部材24を押圧操
作することが全くできないロック状態になる。
【0039】以上説明した本実施形態においては、ボタ
ン部材24の復帰力(ボタン部材24が押圧されたとき
に元の位置に戻すための力)を発揮する弾性部材27
が、パイプ部材22の外側部22cの外端面22eと、
ボタン部材24の頭部24bの内側溝部24eとの間に
収容されている。したがって、図1(a)に示す通常状
態と、図1(b)に示すロック状態のいずれにおいても
弾性部材27の圧縮状態に変わりはなく、ボタン操作を
しない限りロック部材26をどの位置に移動させても弾
性部材27がより圧縮された状態になることはない。し
たがって、弾性部材27は常に一定の状態でボタン操作
のみによって圧縮されることとなるので、弾性部材27
の弾性特性を長期間一定に保持することが可能になり、
ボタン構造の耐久性を高めることができるとともに、弾
性部材27に対する応力負担が低減されるので、操作性
を長期に亘って良好に保つことができる。また、ロック
部材26の位置が変わってもボタン操作時の押圧力が変
化しないので、操作性自体を向上させることができる。
【0040】また、本実施形態においては、図3に示す
従来構造のように弾性部材17を内端部16dにガイド
させる必要がなくなり、弾性部材27をボタン部材24
の軸部24aに挿通させるだけで組み立てることができ
るので、組立作業がしやすくなる。
【0041】また、本実施形態においては、パイプ部材
22とロック部材26との螺合部位の径位置がボタン部
材24の頭部24bの外周側に設けられた内端面24c
とほぼ等しい径位置にあるので、従来よりも(ボタン部
材24の頭部24bの外径を基準として従来構造と比較
すると)パイプ部材22とロック部材26との螺合径を
大きくすることができる。この結果、パイプ部材22の
外側部22bの雄ネジ及びロック部材26の内側部26
aの雌ネジの軸線方向の長さを短くしても充分な螺合長
さ(ネジ山同士の噛合している螺旋に沿った長さ)を充
分に確保することができるので、螺合部位の剛性及びボ
タン部材24の動作ストロークを確保しつつ、ボタン構
造の軸線方向の全長を短縮することができる。また、螺
合径の増大及び全長の短縮によってボタン構造の強度を
大幅に向上させることができる。さらに、螺合径の増大
によってロック部材26の回転をよりスムーズにするこ
とが容易になるので、ロック部材に対する操作性を向上
させることができる。
【0042】さらに、本実施形態ではロック部材26の
規制面26cがボタン部材24の頭部24bの内端面2
4cの一部、すなわち外周側の部分、にのみ当接するよ
うに構成されているので、図1(b)に示す完全なロッ
ク状態を解除するためにロック部材26を図示状態から
ねじ込む際の操作トルクを低減することができる。すな
わち、ロック部材26のロック状態の解除時の操作感を
軽くすることができる。ここで、上記のようにパイプ部
材22とロック部材26の螺合部位の径がボタン部材2
4の内端面24cの径位置とほぼ等しく形成されている
ので、上記のように規制面26cと内端面24cとの当
接範囲を限定するためにロック部材26の雌ネジの軸線
方向外端と規制面26cとの間に段差を設ける必要がな
くなるから、ボタン構造の全長をさらに短くできる。す
なわち、従来技術の図3に示すLの寸法を短くできる。
【0043】また、本実施形態では片凹溝21cがパイ
プ部材22の内側部22aとフランジ部22bとによっ
て完全に閉鎖された状態でロウ付けが行われているの
で、ロウ付け時のロウ材の漏出を防止することができ、
接合状態を安定させることができるとともに、接合強度
や防水性を向上させることができる。
【0044】さらに、本実施形態においては、ボタン部
材24やロック部材26を簡単に取り外すことができる
ので、メンテナンス時などの作業が容易になる。
【0045】上記実施形態において、ロック部材26の
内端部26eの内周側には片凹溝26dが設けられてい
るので、上記パイプ部材22のフランジ部22bが存在
してもこれを回避してボタン構造の軸線方向の全長を増
大させることなくボタン部材24の動作ストロークを確
保することができる。また、ロック部材26は上記片凹
溝26dの内面がフランジ部22bに当接するように構
成され、胴21の拡径穴部21b内の内面には接触しな
いように構成されているので、ロック部材26を径方向
に厚く形成しても、胴21との当接面積が大きくなるこ
とによるロック部材26のロック操作開始時の操作トル
クの増加を回避することができる。更にこの場合、片凹
溝26dはロック部材26の内端部26eの内周側に形
成されているので、図1(b)に示すロック状態におい
て、ロック部材26の内端部26eが拡径穴部21bか
ら出にくくなるため、外観デザインを良好に保つことが
できる。
【0046】尚、本発明のボタン構造及びこれを備えた
携帯機器は、上述の図示例にのみ限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態で
は、基体に相当する胴21に対して固定部材に相当する
パイプ部材22を接合した状態で構成しているが、固定
部材を別途設けることなく、上記実施形態における胴2
1とパイプ部材22とを一体の基体として構成しても構
わない。
【0047】また、本発明の携帯機器は、上記の携帯時
計に限らず、多機能時計、ストップウォッチ、ダイビン
グコンピュータ、携帯電話、ページャー、携帯型情報端
末などの種々の携帯機器に用いることができるものであ
る。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
ロック機能を有するボタン構造の操作性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボタン構造の実施形態における通
常状態を示す拡大断面図(a)及びロック状態を示す拡
大断面図(b)である。
【図2】同実施形態の携帯時計の全体構成を模式的に示
す概略断面図である。
【図3】従来のボタン構造を示す拡大断面図である。
【符号の説明】 20 携帯時計 21 胴 21a 貫通孔 21b 拡径穴部 21c 片凹溝 22 パイプ部材 22a 内側部 22b フランジ部 22c 外側部 22d 凹溝部 22e 外端面 23 ロウ材 24 ボタン部材 24a 軸部 24b 頭部 24c 内端面 24d パッキン 24e 凹溝 25 止め輪 26 ロック部材 26a 内側部 26b 外側部 26c 規制面 26d 片凹溝 26e 内端部 26f ローレット 27 弾性部材 28 接点バネ 29 裏蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F002 AA05 AB02 AC01 BA04 BA28 5G006 BA01 BB01 BC02 CB03 CB06 CD02 HB09 NB01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体に対して出没可能に取り付けられた
    軸部、及び、該軸部の外端にて拡径した頭部を備えたボ
    タン部材と、 前記基体若しくは前記基体に固定された固定部材に螺合
    し、その螺合深さに応じて前記基体に対して出没動作す
    るように構成され、既定の螺合状態において前記頭部に
    当接して前記ボタン部材の出没動作を規制するロック部
    材と、 前記ボタン部材の頭部と前記基材との間、又は前記ボタ
    ン部材の頭部と前記固定部材との間に収容された弾性部
    材と、を有することを特徴とするボタン構造。
  2. 【請求項2】 基体に対して出没自在に取り付けられた
    軸部、及び、該軸部の外端にて拡径した頭部を備えたボ
    タン部材と、 前記基体若しくはこれに固定された固定部材に螺合し、
    その螺合深さに応じて前記基体に対して出没動作するよ
    うに構成され、既定の螺合状態において前記頭部に当接
    して前記ボタン部材の出没動作を規制するロック部材
    と、を有し、 前記ボタン部材の前記頭部の内端面の一部に対してのみ
    前記ロック部材の規制面が当接するように構成されてい
    ることを特徴とするボタン構造。
  3. 【請求項3】 前記ボタン部材の前記頭部と前記ロック
    部材との当接部位の径位置と、前記ロック部材と前記基
    体との螺合部位、又は前記ロック部材と前記固定部材と
    の螺合部位の径位置とがほぼ等しいことを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載のボタン構造。
  4. 【請求項4】 基体に対して出没自在に取り付けられた
    軸部、及び、該軸部の外端にて拡径した頭部を備えたボ
    タン部材と、 前記基体若しくは前記基体に固定された固定部材に螺合
    し、その螺合深さに応じて前記基体に対して出没動作す
    るように構成され、既定の螺合状態において前記頭部に
    当接して前記ボタン部材の出没動作を規制するロック部
    材と、を有し、 前記ボタン部材の前記頭部と前記ロック部材との当接部
    位の径位置と、前記ロック部材と前記基体若しくは前記
    固定部材との螺合部位の径位置とがほぼ等しいことを特
    徴とするボタン構造。
  5. 【請求項5】 前記ロック部材の内端に凹溝若しくは内
    周側に開いた片凹溝が設けられ、該凹溝若しくは片凹溝
    の内面と前記基体若しくは前記固定部材とが当接するこ
    とにより、前記ロック部材のそれ以上の没入動作が規制
    されるように構成されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれか1項に記載のボタン構造。
  6. 【請求項6】 前記ロック部材には、前記ボタン部材の
    前記頭部に対する規制部位よりもさらに外側に突出し、
    前記ロック部材の突出状態において前記頭部を包囲する
    外側包囲部を有することを特徴とする請求項1乃至請求
    項5のいずれか1項に記載のボタン構造。
  7. 【請求項7】 前記基体には前記固定部材が固定され、
    前記ボタン部材は前記固定部材に挿通された状態で軸線
    方向に摺動可能に取り付けられているとともに、前記ロ
    ック部材が前記固定部材に螺合するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1
    項に記載のボタン構造。
  8. 【請求項8】 前記固定部材は前記基体に挿通される小
    径筒部と、該小径筒部の外側にて外周側に張り出し、そ
    の内側面が前記基体に当接したフランジ部と、該フラン
    ジ部よりも外側に設けられた前記ロック部材に螺合可能
    なネジ形成部とを有することを特徴とする請求項7に記
    載のボタン構造。
  9. 【請求項9】 前記固定部材は、前記小径筒部の外周面
    と前記フランジ部の内側面の双方が前記基体に対して当
    接した状態で固着されていることを特徴とする請求項8
    に記載のボタン構造。
  10. 【請求項10】 前記ロック部材の内端に内周側に開い
    た片凹溝が設けられ、該片凹溝の内面と前記フランジ部
    とが当接することにより、前記ロック部材のそれ以上の
    没入動作が規制されるように構成されていることを特徴
    とする請求項8又は請求項9に記載のボタン構造。
  11. 【請求項11】 前記フランジ部と前記ネジ形成部との
    間に環状溝が形成されていることを特徴とする請求項8
    乃至請求項10のいずれか1項に記載のボタン構造。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項11のいずれか1
    項に記載のボタン構造を有する携帯機器。
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