(第1実施形態)
以下、図1〜図5を参照して、この発明を腕時計に適用した第1実施形態について説明する。
この腕時計は、図1および図2に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1は、本体ケース2と外装ケース3とによって構成されている。本体ケース2は、硬質の合成樹脂または金属によって形成されている。外装ケース3は、軟質の合成樹脂からなり、本体ケース2の外周にこれを覆って取り付けられるように構成されている。
この腕時計ケース1の上部開口部、つまり本体ケース2の上部開口部には、図2に示すように、時計ガラス4がパッキン4aを介して取り付けられている。この場合、時計ガラス4の上面における外周縁は、外装ケース3によって覆われている。また、この腕時計ケース1の下部、つまり本体ケース2の下部には、裏蓋5が防水リング5aを介して取り付けられている。
この腕時計ケース1の内部、つまり本体ケース2の内部には、図2に示すように、時計モジュール6が配置されている。この時計モジュール6は、指針を駆動するための時計ムーブメントや、時刻などの情報を電気光学的に表示する表示パネルなど、時計機能に必要な各種の部品(いずれも図示せず)を備えている。
また、この腕時計ケース1の12時側と6時側との各側部には、図1に示すように、バンド取付部7がそれぞれ外部に突出して設けられている。さらに、この腕時計ケース1の3時側の側部には、スイッチ装置8が設けられており、この腕時計ケース1の2時側、4時側、8時側、および10時側の各側部には、押釦スイッチ9がそれぞれ設けられている。
スイッチ装置8は、図2〜図5に示すように、腕時計ケース1の側壁部に設けられた貫通孔10にスライド可能に挿入されて腕時計ケース1の外部に突出する操作部材11を備えている。貫通孔10は、本体ケース2の内部側に形成された小径孔部12と、本体ケース2の外部側に形成された大径孔部13と、外装ケース3に形成された外装孔部14と、を有している。
この場合、貫通孔10の小径孔部12は、図2および図5に示すように、第1小径孔部12aと第2小径孔部12bとを有している。第1小径孔部12aは、本体ケース2の内部側に形成されている。第2小径孔部12bは、本体ケース2の外部側に形成されている。この第2小径孔部12bは、その内径が第1小径孔部12aの内径よりも大きく、かつ大径孔部13の内径よりも小さく形成されている。この小径孔部12は、その軸方向の長さが本体ケース2の側壁の肉厚のほぼ半分程度の長さに形成されている。
また、貫通孔10の大径孔部13は、図2および図5に示すように、小径孔部12の第2小径孔部12bの内径よりも大きく形成されている。この大径孔部13は、その軸方向の長さが小径孔部12の軸方向の長さとほぼ同じか、それよりも少し短く形成されている。これにより、貫通孔10は、小径孔部12の第2小径孔部12bと大径孔部13との境界部に段差部15が設けられた構成になっている。
さらに、貫通孔10の外装孔部14は、図2および図5に示すように、その内径が大径孔部13の内径よりも少し小さく形成されている。この外装孔部14の周囲における円周方向の両側部に位置する外装ケース3の外面には、後述する操作部材11の頭部18を保護する保護突起部16が、腕時計ケース1の外部に向けて突出して設けられている。
一方、操作部材11は、図2〜図5に示すように、本体ケース2の貫通孔10の小径孔部12にスライド可能に挿入される軸部17と、この軸部17の外端部に設けられて貫通孔10の大径孔部13および外装孔部14の両方の内部に跨った状態でスライド可能に配置される頭部18と、を有している。
軸部17は、図2および図5に示すように、その外径が小径孔部12の第1小径孔部12aの内径とほぼ同じ大きさで、軸方向の長さが小径孔部12と大径孔部13との両方の軸方向の長さよりも少し長く形成されている。これにより、軸部17は、貫通孔10の小径孔部12に挿入された際に、その内端部が本体ケース2の内部に突出し、外端部が大径孔部13の外端部に位置するように構成されている。
この場合、本体ケース2の内部に突出した軸部17の内端部には、図2および図5に示すように、Eリングなどの抜止め部材19が取り付けられている。これにより、軸部17は、抜止め部材19が貫通孔10の小径孔部12における第1小径孔部12aの内端部の周囲に位置する本体ケース2の内周面に接離可能に当接することにより、本体ケース2の外部に抜け出さないように構成されている。
また、この軸部17は、図2および図5に示すように、その内端部が本体ケース2内の時計モジュール6に設けられたスイッチ接点部6aに接離可能に対応するように構成されている。これにより、軸部17は、頭部18の押圧操作に応じて、内端部が本体ケース2内に突出してスイッチ接点部6aを押圧することにより、スイッチ接点部6aをスイッチ動作させるように構成されている。
さらに、この軸部17は、図2および図5に示すように、その外周面に複数の防水リング20が圧接した状態で摺動するように構成されている。すなわち、複数の防水リング20は、貫通孔10の小径孔部12における第2小径孔部12b内にそれぞれ環状に設けられている。これにより、複数の防水リング20は、軸部17の外周面に摺動可能に圧接し、この状態で軸部17のスライド動作に伴って軸部17の外周面が摺動するように構成されている。
また、この軸部17の外端部には、図2〜図4に示すように、頭部18が一体に設けられている。この頭部18は、全体がほぼ円筒状に形成され、貫通孔10の大径孔部13と外装孔部14との両方に跨って配置されるように構成されている。すなわち、この頭部18は、その軸方向の長さが大径孔部13の軸方向の長さと外装孔部14の軸方向の長さとの両方の長さとほぼ同じ長さに形成されている。
これにより、頭部18は、図2および図5に示すように、軸部17の抜止め部材19が本体ケース2の内周面に当接した際に、大径孔部13内から外装孔部14内に向けて押し出されることにより、頭部18の内端部18aが貫通孔10の段差部15から離れた状態で配置されると共に、頭部18の外端部18bが外装孔部14から腕時計ケース1の外部に向けて押し出されて腕時計ケース1の外部に突出するように構成されている。
また、この頭部18は、図2および図5に示すように、腕時計ケース1の外部から押し込まれて軸部17の抜止め部材19が本体ケース2の内周面から離れて、軸部17の内端部が時計モジュール6のスイッチ接点部6aを押圧した際に、頭部18の内端部18aが大径孔部13内に押し込まれて段差部15に接近した位置に配置されると共に、頭部18の外端部18bが外装孔部14内に押し込まれた位置に配置されるように構成されている。
この場合、腕時計ケース1の貫通孔10の大径孔部13内には、図2〜図5に示すように、円筒状のガイド部材21が円筒状の通気フィルタ22を介して装着されている。このガイド部材21は、その内径が頭部18の外径よりも少し大きく、かつ外装孔部14の内径よりも少し小さく形成されている。また、このガイド部材21は、その外径が外装孔部14の内径よりも少し大きく、かつ大径孔部13の内径よりも小さく形成されている。さらに、このガイド部材21は、その軸方向の長さが大径孔部13の軸方向の長さとほぼ同じ長さに形成されている。
また、このガイド部材21は、図2および図5に示すように、位置規制部によって貫通孔10の大径孔部13内に位置規制されるように構成されている。この位置規制部は、貫通孔10の小径孔部12と大径孔部13との境界部に位置してガイド部材21の内端部が当接する段差部15と、貫通孔10の大径孔部13の外端部に位置してガイド部材21の外端部が当接する腕時計ケース1の外装ケース3と、を備えている。
すなわち、この位置規制部は、図2および図5に示すように、ガイド部材21が大径孔部13内に通気フィルタ22と共に嵌め込まれた際に、ガイド部材21の内端部が貫通孔10の段差部15に当接し、ガイド部材21の外端部が外装ケース3の外装孔部14の内側縁部に当接することにより、ガイド部材21を大径孔部13内に位置規制するように構成されている。
この場合、頭部18は、図2〜図5に示すように、その外周面に防水部材24が設けられ、この防水部材24がガイド部材21の内周面に圧接した状態で摺動するように構成されている。すなわち、この防水部材24は、リング状に形成され、頭部18の外周面から突出した状態で環状に設けられている。これにより、防水部材24は、ガイド部材21の内周面に摺動可能に圧接し、この状態で頭部18のスライド動作に伴ってガイド部材21の内周面に沿って摺動するように構成されている。
また、この頭部18の内端部18a側には、図2〜図5に示すように、コイルばね25が軸部17の外周に沿って配置されている。すなわち、このコイルばね25は、その一端部が貫通孔10の小径孔部12内に位置する防水リング20の外端部に配置されたワッシャ26に弾接し、他端部が頭部18の内端部18aの内部に挿入されて弾接し、この状態で頭部18を腕時計ケース1の外部に向けて押し出す方向に付勢するように構成されている。
ところで、このスイッチ装置8は、図2および図5に示すように、ガイド部材21内の空気と腕時計ケース1の外部の空気とを通気させる通気路27を備えている。すなわち、この通気路27は、ガイド部材21に設けられた通気部28と、ガイド部材21の外周面と本体ケース2の大径孔部13の内周面との間に配置された通気フィルタ22と、を備えている。
通気部28は、図2〜図5に示すように、操作部材11の頭部18がガイド部材21内に押し込まれた際に、頭部18の内端部よりも腕時計ケース1の内部側に位置するガイド部材21の箇所に設けられている。すなわち、この通気部28は、本体ケース2の貫通孔10における小径孔部12と大径孔部13との境界部に位置する段差部15に当接するガイド部材21の内端部に設けられた複数の通気溝である。この通気部28は、ガイド部材21の内端部における6箇所に設けられ、ガイド部材21の内部と外部とを通気するように構成されている。
通気フィルタ22は、空気などの気体や水などの液体を通過させ、泥や埃などを通過させない不織布や多孔質材などの材料からなり、図2〜図5に示すように、全体がほぼ円筒状に形成されている。この通気フィルタ22は、その内径がガイド部材21の外径とほぼ同じで、外径が大径孔部13の内径とほぼ同じ大きさに形成されている。
また、この通気フィルタ22は、図2〜図5に示すように、その軸方向の長さがガイド部材21の軸方向の長さ、または大径孔部13の軸方向の長さと同じ長さで形成されている。これにより、通気フィルタ22は、ガイド部材21の外周面に装着され、この状態でガイド部材21と共に大径孔部13内に挿入されることにより、ガイド部材21と大径孔部13との間に嵌め込まれるように構成されている。
この場合、腕時計ケース1の外部側に位置するガイド部材21の外周部には、図2〜図5に示すように、複数の係止突起部21aが円周方向に沿って所定間隔で設けられている。これら複数の係止突起部21aは、その各外周面が大径孔部13の内周面にそれぞれ圧接するように構成されている。これに伴って、腕時計ケース1の外部側に位置する通気フィルタ22には、ガイド部材21の複数の係止突起部21aがそれぞれ係合して外周側に露出する複数の係合溝22aが通気フィルタ22の中間部から外端部に亘って設けられている。
このため、ガイド部材21は、図2〜図5に示すように、その複数の係止突起部21aが通気フィルタ22の複数の係合溝22aに嵌合した状態で、ガイド部材21の外周面に通気フィルタ22が装着されることにより、通気フィルタ22の円周方向への回転を規制するように構成されている。
また、このガイド部材21は、図2〜図5に示すように、その外周面に通気フィルタ22が装着された状態で、大径孔部13の内部に装着された際に、ガイド部材21の複数の係止突起部21aが大径孔部13の内周面にそれぞれ圧接されることにより、大径孔部13に対するガイド部材21の円周方向への回転が規制されるように構成されている。
これにより、通気路27は、図2および図5に示すように、操作部材11の頭部18が本体ケース2内に向けて押し込まれる際に、ガイド部材21内の空気が、ガイド部材21の内端部に設けられた通気部28を通して通気フィルタ22に送り込まれ、この送り込まれた空気が、通気フィルタ22を通して、ガイド部材21の外端部と外装ケース3の内周面との間から外装孔部14内に送り込まれ、この外装孔部14内に送り込まれた空気が外装孔部14の内周面と頭部18の外周面との間を通して腕時計ケース1の外部に排出されるように構成されている。
また、この通気路27は、図2および図5に示すように、操作部材11の頭部18がコイルばね25のばね力によって本体ケース2の外部に向けて押し出される際に、腕時計ケース1の外部の空気が、外装孔部14の内周面と頭部18の外周面との間を通してガイド部材21の外端部と外装ケース3の内周面との間に送り込まれ、この送り込まれた空気が通気フィルタ22を通してガイド部材21の内端部に設けられた通気部28からガイド部材21内に送り込まれるように構成されている。
次に、このような腕時計におけるスイッチ装置8の作用について説明する。
このスイッチ装置8は、通常の状態で、ガイド部材21内に位置する操作部材11の軸部17の外周に沿って配置されたコイルばね25のばね力によって、頭部18が腕時計ケース1の外部に向けて押し出されている。
この状態では、本体ケース2の内部に突出している操作部材11の軸部17における内端部に設けられた抜止め部材19が、貫通孔10の第1小径孔部12aにおける内端部の周囲に位置する本体ケース2の内周面に当接する。また、この状態では、操作部材11の頭部18の内端部18aが貫通孔10の段差部15から腕時計ケース1の外部側に離れて、頭部18の外端部18bが第2筒部18から腕時計ケース1の外部に突出している。
これにより、操作部材11の軸部17の内端部が、時計モジュール6に設けられたスイッチ接点部6aから離れ、このスイッチ接点部6aがオフ状態になっている。この状態で、操作部材11の頭部18をコイルばね25のばね力に抗して押圧操作すると、操作部材11の頭部18がガイド部材21内に押し込まれると共に、軸部17が貫通孔10の小径孔部12内を本体ケース2の内部に向けてスライドする。
このときには、軸部17の外周面が貫通孔10の第2小径孔部12b内に設けられた複数の防水リング20に圧接した状態で摺動する。同様に、頭部18の外周面に設けられた防水部材24がガイド部材21の内周面に圧接した状態で摺動する。このため、防水部材24によって頭部18の外周面とガイド部材21の内周面との間からガイド部材21内に、腕時計ケース1の外部の水や泥などの異物が浸入することがなく、ガイド部材21内の防水性および気密性が図られる。
また、このときには、貫通孔10内におけるガイド部材21と操作部材11の頭部18と小径孔部12内の複数の防水リング20とで囲われた領域であるガイド部材21内の空気が、本体ケース2の内部に向けてスライドする頭部18のスライドに応じて、徐々に圧縮されて、空気圧が高くなる。この圧縮された空気は、通気路27を通して腕時計ケース1の外部に排出される。
すなわち、圧縮された空気は、ガイド部材21の内端部に設けられた複数の通気溝である通気部28からガイド部材21の外周面と大径孔部13の内周面との間に配置された通気フィルタ22に送り込まれる。この送り込まれた空気は、通気フィルタ22を通してガイド部材21の外端部と外装ケース3の内面との間から外装孔部14内に送り込まれる。
この外装孔部14内に送り込まれた空気は、外装孔部14の内周面と頭部18の外周面との間から腕時計ケース1の外部に排出される。このため、貫通孔10内におけるガイド部材21と操作部材11の頭部18と小径孔部12内の複数の防水リング20とで囲われた領域であるガイド部材21内の空気圧は、頭部18がスライド動作しても、腕時計ケース1の外部の気圧とほぼ同じに保たれる。
これにより、操作部材11の頭部18を押圧操作した際に、貫通孔10内におけるガイド部材21と操作部材11の頭部18と小径孔部12内の複数の防水リング20とで囲われた領域であるガイド部材21内の空気が圧縮されても、操作部材11を円滑にかつ良好にスライドさせることができる。このときには、操作部材11のスライドに伴って軸部17の内端部が本体ケース2内に押し込まれ、この軸部17の内端部によって時計モジュール6のスイッチ接点部6aが押されてオン動作する。
一方、スイッチ接点部6aが押されてオン動作した後は、ガイド部材21内に位置する操作部材11の軸部17の外周に沿って配置されたコイルばね25のばね力によって、頭部18が腕時計ケース1の外部に向けて押し出される。このときには、操作部材11の軸部17が、貫通孔10の小径孔部12内を腕時計ケース1の外部に向けてスライドする。このときにも、軸部17の外周面が小径孔部12の第2小径孔部12bに設けられた複数の防水リング20に圧接した状態で摺動する。
また、このときにも、操作部材11の頭部18の外周面に設けられた防水部材24がガイド部材21の内周面に圧接した状態で摺動する。このため、防水部材24によって頭部18の外周面とガイド部材21の内周面との間からガイド部材21内に、腕時計ケース1の外部の水や泥などの異物が浸入することがなく、ガイド部材21内の防水性および気密性が図られる。
このときには、貫通孔10内におけるガイド部材21と操作部材11の頭部18と小径孔部12内の複数の防水リング20とで囲われた領域であるガイド部材21内の空気が、腕時計ケース1の外部に向けてスライドする頭部18のスライドに応じて、徐々に膨張して、空気圧が下がる。このように空気圧が徐々に下がる際には、腕時計ケース1の外部の空気が通気路27を通してガイド部材21内に送り込まれる。
すなわち、腕時計ケース1の外部の空気は、外装孔部14の内周面と頭部18の外周面との間からガイド部材21の外端部と外装ケース3の内面との間に取り込まれ、この取り込まれた空気は、通気フィルタ22に送り込まれる。この通気フィルタ22に送り込まれた空気は、通気フィルタ22を通してガイド部材21の内端部に設けられた複数の通気溝である通気部28からガイド部材21内に送り込まれる。
これにより、貫通孔10内におけるガイド部材21と操作部材11の頭部18と小径孔部12内の複数の防水リング20とで囲われた領域であるガイド部材21内の空気圧は、腕時計ケース1の外部の空気が頭部18がスライド動作に伴ってガイド部材21内に取り込まれることにより、頭部18がスライド動作しても、腕時計ケース1の外部の気圧とほぼ同じに保たれる。
このため、コイルばね25のばね力によって操作部材11が元の位置に戻る際には、貫通孔10内におけるガイド部材21と操作部材11の頭部18と小径孔部12内の複数の防水リング20とで囲われた領域であるガイド部材21内の空気が膨張して空気圧が下っても、操作部材11を円滑にかつ良好にスライドさせることができる。このときには、操作部材11のスライドに伴って軸部17の内端部が時計モジュール6のスイッチ接点部6aから離れ、スイッチ接点部6aがオフ状態になる。
このように、この腕時計のスイッチ装置8によれば、小径孔部12と大径孔部13とを有する貫通孔10が設けられた腕時計ケース1と、大径孔部13に配置された筒状のガイド部材21と、小径孔部12内にスライド可能に挿入する軸部17およびガイド部材21内にスライド可能に配置される頭部18を有する操作部材11と、頭部18の外周面とガイド部材21の内周面との間に設けられた防水部材24と、ガイド部材21の通気部28およびガイド部材21と大径孔部13との間の通気フィルタ22を通して、ガイド部材21内の空気と腕時計ケース1の外部の空気とを通気させる通気路27と、を備えているので、防水性を確保し、かつ操作性の向上を図ることができる。
すなわち、この腕時計のスイッチ装置8では、防水部材24によってガイド部材21の内周面と操作部材11の頭部18の外周面との間の防水性および気密性を確保することができる共に、通気部28と通気フィルタ22とで構成された通気路27によって、ガイド部材21内の空気と腕時計ケース1の外部の空気とを通気させることができるので、ガイド部材21内の空気圧を腕時計ケース1の外部の気圧とほぼ同じに保つことができる。このため、防水部材24によって防水性および気密性を確保しても、操作部材11の操作性を向上させることができる。
また、このスイッチ装置8では、ガイド部材21内に仮に水などの液体が浸入しても、その浸入した水などの液体を通気フィルタ22の毛細管現象によって腕時計ケース1の外部に排出することができる。このため、ガイド部材21内に水などの液体が溜まることがないので、防錆効果があるほか、操作部材11の操作性を、より一層、確保することができ、これにより操作部材11を良好にかつ円滑に操作させることができる。
この場合、通気部28は、操作部材11の頭部18がガイド部材21内に押し込まれた際に、頭部18の内端部18aよりも腕時計ケース1の内部側に位置するガイド部材21の箇所、つまりガイド部材21の内端部に設けられていることにより、操作部材11の頭部18がガイド部材21内をスライドしても、頭部18によって通気部28が塞がれることがない。このため、操作部材11の頭部18のスライド動作に応じて、ガイド部材21内の空気と腕時計ケース1の外部の空気とを確実にかつ良好に通気することができる。
また、このスイッチ装置8では、防水部材24が操作部材11の頭部18の外周に設けられ、この状態で貫通孔10の大径孔部13内に配置されたガイド部材21の内周面に圧接した状態で摺動することにより、操作部材11のスライド動作に応じて防水部材24がガイド部材21の内周面に沿って移動しても、ガイド部材21の内周面と操作部材11の頭部18の外周面との間の防水性および気密性を確保することができる。
また、このスイッチ装置8では、腕時計ケース1の外部側に位置するガイド部材21の外周部に、複数の係止突起部21aが円周方向に沿って設けられており、円筒状の通気フィルタ22に、ガイド部材21の複数の係止突起部21aが係合する複数の係合溝22aが設けられていることにより、ガイド部材21の複数の係止突起部21aを通気フィルタ22の複数の係合溝22aに嵌合させることができるので、ガイド部材21の外周面に通気フィルタ22を装着した際に、ガイド部材21に対する通気フィルタ22の円周方向への回転を確実にかつ良好に規制することができる。
この場合、複数の係止突起部21aは、その各外周面が大径孔部13の内周面にそれぞれ圧接するように構成されていることにより、ガイド部材21の外周面に通気フィルタ22が装着された状態で、ガイド部材21を貫通孔10の大径孔部13の内部に装着した際に、ガイド部材21の複数の係止突起部21aを大径孔部13の内周面にそれぞれ圧接させることができるので、大径孔部13内に対するガイド部材21の円周方向への回転を確実にかつ良好に規制することができ、これにより操作部材11の頭部18が回転した際に、その頭部18の回転と共にガイド部材21が回転しないようにすることができる。
さらに、このスイッチ装置8では、貫通孔10の大径孔部13に対するガイド部材21の位置を規制する位置規制部を備えていることにより、ガイド部材21内を操作部材11の頭部18がスライドする際に、位置規制部によってガイド部材21が頭部18と共に軸方向に移動するのを確実にかつ良好に防ぐことができる。
すなわち、この位置規制部は、貫通孔10の小径孔部12と大径孔部13との境界部に位置してガイド部材21の内端部が当接する段差部15と、貫通孔10の大径孔部13の外端部に位置してガイド部材21の外端部が当接する腕時計ケース1の外装ケース3と、を備えていることにより、貫通孔10の段差部15にガイド部材21の内端部を当接させることができると共に、腕時計ケース1の外装ケース3の内面にガイド部材21の外端部を当接させることができるので、ガイド部材21が頭部18と共に軸方向に移動するのを確実にかつ良好に防ぐことができる。
なお、上述した第1実施形態では、操作部材11の頭部18の外周部に防水部材24を設け、この防水部材24をガイド部材21の内周面に摺動可能に圧接させた場合について述べたが、これに限らず、例えばガイド部材21の内周面に防水部材24を設け、この防水部材24を操作部材11の頭部18の外周面に摺動可能に圧接させた構成であっても良い。
(第2実施形態)
次に、図6〜図10を参照して、この発明を腕時計に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図5に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計のスイッチ装置34は、図6〜図10に示すように、ガイド部材35と通気フィルタ36とが第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
この場合、操作部材11の頭部37は、図6〜図9に示すように、腕時計ケース1の内部側が小径部37aに形成され、腕時計ケース1の外部側が大径部37bに形成されている。この頭部37の大径部37bは、その外径が小径部37aの外径よりも大きく、かつ貫通孔10の外装孔部14の内径よりも少し小さく形成されている。
また、この大径部37bは、図6および図9に示すように、その軸方向の長さが外装孔部14の軸方向の長さとほぼ同じ長さで形成されている。これにより、頭部37は、小径部37aが貫通孔10の大径孔部13と外装ケース3の外装孔部14との両方に跨って配置され、大径部37bが外装孔部14内に出没可能に配置されるように構成されている。
ガイド部材35は、図6〜図9に示すように、ほぼ円筒状に形成され、その内径が頭部37の小径部37aの外径よりも少し大きく、かつ大径部37bの外径よりも少し小さく形成されている。また、このガイド部材35は、その外径が外装孔部14の内径よりも少し大きく、かつ大径孔部13の内径よりも小さく形成されている。このガイド部材35は、その軸方向の長さが大径孔部13の軸方向の長さとほぼ同じ長さで形成されている。
これにより、ガイド部材35は、図6〜図9に示すように、貫通孔10の大径孔部13内に挿入されて配置された際に、その内端部が貫通孔10の小径孔部12と大径孔部13との境界部に位置する段差部15に当接するように構成されている。このガイド部材35の内端部には、第1実施形態と同様、通気部28が設けられている。この通気部28も、複数の通気溝であり、ガイド部材35の内部と外部とを通気するように構成されている。
また、このガイド部材35は、図6〜図9に示すように、その肉厚が第1実施形態のガイド部材21の肉厚よりも厚く形成されている。これにより、このガイド部材35の内周面には、防水部材38が設けられている。この防水部材38は、ガイド部材35の内周面に取り付けられた状態で、頭部37の小径部37aの外周面に圧接し、この状態で小径部37aの外周面が摺動するように構成されている。
また、このガイド部材35の外端部には、図7〜図10に示すように、フランジ部40が外周面から径方向に突出して設けられている。このフランジ部40は、その外径が貫通孔10の大径孔部13の内径とほぼ同じ大きさに形成されている。これにより、ガイド部材35は、図9に示すように、貫通孔10の大径孔部13内に配置された際に、フランジ部40の外周面が大径孔部13の内周面に接触または圧接した状態で嵌合して配置されるように構成されている。
このため、フランジ部40は、図6〜図9に示すように、ガイド部材35が大径孔部13内に配置された際に、ガイド部材35の外周面と大径孔部13の内周面との間に円筒形状の隙間を形成し、この隙間に通気フィルタ36が配置されるように構成されている。この通気フィルタ36は、第1実施形態と同様、空気などの気体や水などの液体を通過させ、泥や埃などを通過させない不織布や多孔質材などの材料からなり、全体が円筒状に形成されている。この通気フィルタ36は、その内径がガイド部材36の外径とほぼ同じで、外径が大径孔部13の内径とほぼ同じ大きさに形成されている。
また、この通気フィルタ36は、図6〜図9に示すように、その軸方向の長さがガイド部材36の軸方向の長さ、または大径孔部13の軸方向の長さよりも少し短い長さ、つまりフランジ部40の軸方向の長さ(厚み)だけ短い長さで形成されている。これにより、通気フィルタ36は、ガイド部材35の外周面に装着され、この状態でガイド部材35と共に大径孔部13内に挿入されることにより、ガイド部材35と大径孔部13との間の隙間に嵌め込まれて配置されるように構成されている。
この場合、ガイド部材35のフランジ部40には、図6〜図10に示すように、通気フィルタ36の外端部の一部を外部に露呈させるための複数の切欠き部40aが設けられている。これにより、通気路27は、通気フィルタ36の外端部がガイド部材35のフランジ部40で塞がれていても、ガイド部材35の通気部28、通気フィルタ36、およびフランジ部40の複数の切欠き部40aを通して、ガイド部材35内の空気と腕時計ケース1の外部の空気とを通気させるように構成されている。
すなわち、この通気路27は、図6に示すように、操作部材11の頭部37が本体ケース2内に向けて押し込まれる際に、ガイド部材35内の空気が、ガイド部材35の内端部に設けられた通気部28を通して通気フィルタ36に送り込まれ、この送り込まれた空気が、通気フィルタ36を通り、ガイド部材351のフランジ部40に設けられた複数の切欠き部40aからガイド部材35の外端部と外装ケース3の内周面との間に送り込まれ、この送り込まれた空気が外装孔部14内を経て外装孔部14の内周面と頭部37の外周面との間から腕時計ケース1の外部に排出されるように構成されている。
また、この通気路27は、図6に示すように、操作部材11の頭部37がコイルばね25のばね力によって本体ケース2の外部に向けて押し出される際に、腕時計ケース1の外部の空気が、外装孔部14の内周面と頭部37の外周面との間を通して外装孔部14内に送り込まれ、この送り込まれた空気がガイド部材35の外端部と外装ケース3の内周面との間を経てフランジ部40の複数の切欠き部40aから通気フィルタ36に送り込まれ、この通気フィルタ36を通してガイド部材35の内端部に設けられた通気部28からガイド部材35内に送り込まれるように構成されている。
また、このガイド部材35は、第1実施形態と同様、その軸方向の位置が位置規制部によって位置規制されている。すなわち、この位置規制部も、ガイド部材21の内端部が当接する貫通孔10の段差部15と、ガイド部材35のフランジ部40の外端面が当接する外装孔部14の周囲に位置する外装ケース3の内面と、で構成されている。
これにより、この位置規制部も、図6および図9に示すように、ガイド部材35の外端部に設けられたフランジ部40が貫通孔10の大径孔部13内に嵌め込まれて、ガイド部材35の内端部が貫通孔10の段差部15に当接し、フランジ部40の外端面が外装孔部14の周囲に位置する外装ケース3の内面に当接することにより、軸方向に移動しないように構成されている。
このような腕時計のスイッチ装置34によれば、第1実施形態と同様、防水部材38によってガイド部材35の内周面と操作部材11の頭部37の外周面との間の防水性および気密性を確保することができる共に、通気部28と通気フィルタ36とフランジ部40の複数の切欠き部40aとで構成された通気路27によって、ガイド部材35内の空気と腕時計ケース1の外部の空気とを通気させることができるので、ガイド部材35内の空気圧を腕時計ケース1の外部の気圧とほぼ同じに保つことができる。このため、防水部材38によって防水性および気密性を確保しても、操作部材11の操作性を向上させることができる。
また、このスイッチ装置34においても、第1実施形態と同様、ガイド部材35内に仮に水などの液体が浸入しても、その浸入した水などの液体を通気フィルタ36の毛細管現象によって腕時計ケース1の外部に排出することができる。このため、ガイド部材35内に水などの液体が溜まることがないので、防錆効果があるほか、操作部材11の操作性を、より一層、確保することができ、これにより操作部材11を良好にかつ円滑に操作させることができる。
この場合、通気部28は、操作部材11の頭部37がガイド部材35内に押し込まれた際に、頭部37の内端部よりも腕時計ケース1の内部側に位置するガイド部材35の箇所、つまりガイド部材35の内端部に設けられていることにより、第1実施形態と同様、操作部材11の頭部37がガイド部材35内をスライドしても、頭部37によって通気部28が塞がれることがない。このため、操作部材11の頭部37のスライド動作に応じて、ガイド部材35内の空気と腕時計ケース1の外部の空気とを確実にかつ良好に通気することができる。
また、このスイッチ装置34では、防水部材38がガイド部材35の内周面に設けられ、かつ操作部材11の頭部37の外周面に圧接した状態で、頭部37の外周面が摺動することにより、第1実施形態と同様、操作部材11のスライド動作に応じて頭部37の外周面が防水部材38に対して移動しても、ガイド部材35の内周面と操作部材11の頭部37の外周面との間の防水性および気密性を確保することができる。
さらに、このスイッチ装置34では、ガイド部材35の外端部に貫通孔10の大径孔部13に嵌合するフランジ部40が設けられていることにより、ガイド部材35を大径孔部13内に配置した際に、フランジ部40の外周面を大径孔部13の内周面に接触または圧接させた状態で配置することができる。これにより、ガイド部材35の外周面と大径孔部13の内周面との間に円筒状の隙間を形成することができるので、この隙間に通気フィルタ36を確実にかつ良好に配置することができる。
この場合、ガイド部材35のフランジ部40には、通気フィルタ36の外端部の一部を外部に露呈させる複数の切欠き部40aが設けられていることにより、通気フィルタ36の外端部がガイド部材35のフランジ部40で塞がれていても、複数の切欠き部40aによって通気フィルタ36の外端部の一部を外部に露呈させることができる。
このため、通気路27をガイド部材35の通気部28、通気フィルタ36、およびフランジ部40の複数の切欠き部40aによって構成することができるので、ガイド部材35の通気部28、通気フィルタ36、およびフランジ部40の複数の切欠き部40aを通して、ガイド部材35内の空気と腕時計ケース1の外部の空気とを通気させることができ、これにより第1実施形態と同様、ガイド部材35内の空気圧を腕時計ケース1の外部の気圧とほぼ同じに保つことができる。
また、このスイッチ装置34においても、第1実施形態と同様、貫通孔10の大径孔部13に対するガイド部材35の位置を規制する位置規制部を備えていることにより、ガイド部材35内を操作部材11の頭部37がスライドする際に、位置規制部によってガイド部材35が頭部37と共に軸方向に移動するのを確実にかつ良好に防ぐことができる。
すなわち、この位置規制部も、第1実施形態と同様、貫通孔10の小径孔部12と大径孔部13との境界部に位置してガイド部材35の内端部が当接する段差部15と、貫通孔10の大径孔部13の外端部に位置してガイド部材35の外端部が当接する腕時計ケース1の外装ケース3と、を備えていることにより、貫通孔10の段差部15にガイド部材35の内端部を当接させることができると共に、腕時計ケース1の外装ケース3の内面にガイド部材35の外端部を当接させることができるので、ガイド部材35が頭部37と共に軸方向に移動するのを確実にかつ良好に防ぐことができる。
なお、上述した第2実施形態では、ガイド部材35の内周面に防水部材38を設け、この防水部材38を操作部材11の頭部37の外周面に摺動可能に圧接させた場合について述べたが、これに限らず、例えば操作部材11の頭部37の外周面に防水部材38を設け、この防水部材38をガイド部材35の内周面に摺動可能に圧接させた構成であっても良い。
また、上述した第1、第2の各実施形態では、通気路27の通気部28がガイド部材21、35の内端部に設けられた複数の通気溝である場合について述べたが、必ずしもガイド部材21、35の内端部に設ける必要はなく、操作部材11の頭部18、37がガイド部材21、35内に押し込まれた際に、頭部18、37の内端部よりも腕時計ケース1の内部側に位置するガイド部材21、35の箇所に複数の通気孔を設けた構成であっても良い。
また、上述した第1、第2の各実施形態では、通気フィルタ22、36は、空気などの気体や水などの液体を通過させ、泥や埃などを通過させない不織布や多孔質材などの材料からなる場合について述べたが、通気フィルタ22、36は、空気などの気体を通過させ、水などの液体や泥や埃などの異物を通過させない材料であっても良い。
また、上述した第1、第2の各実施形態では、腕時計ケース1の3時側に位置するスイッチ装置8、34に適用した場合について述べたが、これに限らず、腕時計ケース1に設けられた各押釦スイッチ9を含む全てのスイッチに適用しても良く、一部のスイッチに適用しても良い。
さらに、上述した第1、第2の各実施形態では、腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができる。また、必ずしも時計に限らず、例えば携帯電話機や携帯情報端末機などの電子機器にも広く適用することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、小径孔部および大径孔部を有する貫通孔が設けられたケースと、このケースの前記大径孔部に配置された筒状のガイド部材と、前記ケースの前記小径孔部内にスライド可能に挿入する軸部および前記ガイド部材内にスライド可能に配置される頭部を有する操作部材と、この操作部材の前記頭部の外周面と前記ガイド部材の内周面との間に設けられた防水部材と、前記ガイド部材の内部と外部とを通気する通気部および前記ガイド部材の外周面と前記ケースの前記大径孔部の内周面との間に配置された通気フィルタを通して、前記ガイド部材内の空気と前記ケースの外部の空気とを通気させる通気路と、を備えていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスイッチ装置において、前記通気部は、前記操作部材の前記頭部の内端部よりも前記ケースの内部側に位置する前記ガイド部材の箇所に設けられていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のスイッチ装置において、前記防水部材は、前記操作部材の前記頭部の外周に設けられ、この状態で前記ガイド部材の内周面に摺動可能に圧接することを特徴とするスイッチ装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のスイッチ装置において、前記防水部材は、前記ガイド部材の内周面に設けられ、この状態で前記操作部材の前記頭部の外周面に摺動可能に圧接することを特徴とするスイッチ装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記ケースの外部側に位置する前記ガイド部材の外周部には、複数の係止突起部が円周方向に沿って設けられており、前記通気フィルタは、ほぼ筒状に形成され、かつ前記ガイド部材の前記複数の係止突起部が係合する複数の係合溝を有していることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項1、請求項2または請求項4のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記ガイド部材の外端部には、前記ケースの前記大径孔部に嵌合するフランジ部が設けられていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のスイッチ装置において、前記ガイド部材の前記フランジ部には、前記通気フィルタの外端部の一部を外部に露呈させる切欠き部が設けられていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載されたスイッチ装置を備えていることを特徴とする時計である。