JP2002034653A - 棒状部材の繰り出し容器 - Google Patents
棒状部材の繰り出し容器Info
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- JP2002034653A JP2002034653A JP2000223623A JP2000223623A JP2002034653A JP 2002034653 A JP2002034653 A JP 2002034653A JP 2000223623 A JP2000223623 A JP 2000223623A JP 2000223623 A JP2000223623 A JP 2000223623A JP 2002034653 A JP2002034653 A JP 2002034653A
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Abstract
棒状部材を充填した繰り出し容器において、その棒状部
材の充填過程で生じる該部材の品質不良を防止する。 【解決手段】先端部に開口を有する中空のケース本体
と、このケース本体を保持するとともに、それとは別個
に時計周り、反時計周りに回動可能な中空のベース部材
と、このベース部材及びケース本体の内部にて棒状部材
を保持し、ベース部材の回動に従い該棒状部材をケース
本体の軸心に沿い移動させてその開口から突出させるよ
うにしたスライダーとを備えた繰り出し容器であって、
前記スライダーに少なくとも一つのだぼ(dowel)を設
け、前記ベース部材に該だぼに適合してスライダーの、
ケース本体の軸心に沿う移動を導く螺旋溝を設け、該螺
旋溝の最後端に、それに引き続き、スライダーを、ベー
ス部材の回動を伴うことなしにケース本体の軸心に沿っ
て極わずかに直線的に移動させる縦溝を形成する。
Description
ーム、スティックのり等の棒状部材を使用状況に応じて
適量露出させることができる繰り出し容器に関し、とく
に、該棒状部材を容器に充填する場合に生じていた冷却
の際の凝固収縮に伴うクラックの発生や巣の発生に起因
した品質不良を有利に回避しようとするものである。
容器は、普通、先端部に棒状部材を露出させるための開
口を有する中空のケース本体と、このケース本体を保持
する中空のベース部材と、ケース本体及びベース部材の
内部で棒状部材を保持し、ベース部材の回動にて該棒状
部材をケース本体の軸心に沿い直線的に移動させて開口
より露出させるようにした構成のものが知られており、
ベース部材の回動によるスライダーの移動機構として
は、ベース部材の内周面に設けられた螺旋溝とスライダ
ーに設けられ、螺旋溝に適合するだぼ(dowel)が採用
されている。
を装填するには、予め成形しておいた紅をケース本体に
差し込む差し紅タイプと、棒状部材の原料である比較的
温度の高い流動体をケース本体に流し込み、それを冷
却、凝固させることによって所望の形状に成形する充填
タイプに大別することができる。充填タイプの容器につ
いては、さらにオジーブと呼ばれる紅型をケース本体開
口部に装着し容器の底部より充填するタイプと、ケース
本体開口部より紅を流し込むタイプの2種類に分類され
るが、これらの充填タイプは、何れにおいても流動体が
その冷却過程で収縮を伴う。とくに、ケース本体開口部
より充填するタイプでは、スライダーに保持されている
部分とそうでない部分との境界領域で冷却速度に差が生
じるため、その部位で品質欠陥となる巣の発生が避けら
れず、また、スライダーはベース部材を回動するこによ
ってのみ動くものであるから、凝固の際の収縮状況によ
っては棒状部材に引張応力が付加されるため、折れの原
因となるクラックが発生することもあって、その解決が
望まれている。
の繰り出し容器において、内容物を充填する際に生じて
いた不具合を解消するところにある。
を有する中空のケース本体と、このケース本体を保持す
るとともに、それとは別個に時計周り、反時計周りに回
動可能な中空のベース部材と、このベース部材及びケー
ス本体の内部にて棒状部材を保持し、ベース部材の回動
に従い該棒状部材をケース本体の軸心に沿い移動させて
その開口から突出させるようにしたスライダーとを備え
た繰り出し容器であって、前記スライダーに少なくとも
一つのだぼ(dowel)を設け、前記ベース部材に該だぼ
に適合してスライダーの、ケース本体の軸心に沿う移動
を導く螺旋溝を設け、該螺旋溝の最後端に続いて、スラ
イダーを、ベース部材の回動を伴うことなしにケース本
体の軸心に沿って極わずかに直線的に移動させる縦溝を
形成したことを特徴とする棒状部材の繰り出し容器であ
る。
却、凝固に際して生じる収縮に起因した応力を、ケース
本体の螺旋溝の最後端に形成した縦溝に沿うスライダー
の移動によって緩和させる。
明する。図1〜図3は本発明に従う棒状部材の繰り出し
容器の構成及び構成部材につき、その断面、外観で模式
的に示したものである。
り、このケース本体1はその先端部に開口1aを備えて
おり、周壁の対向位置には一対の長孔1bが設けられて
いる。
3はベース部材2のカバーである。カバー3はベース部
材2をケース本体1とは個別に時計周り、あるいは反時
計周りに回動させることができるようになっている。
スライダー、5はスライダー4と一体成形になる例で示
した左右で一対になるだぼ(dowel)、6はベース部材
2の内周面に設けられた螺旋溝であり、スライダー4の
だぼ5はケース本体1の長孔1bを通って螺旋溝6に適
合するようになっている。
溝、8はカバー3に適合してケース本体1を全て取り囲
むキャップである。
棒状部材Bを容器から繰り出すには、まず、キャップ8
を取り外したのち、一方の指で環状部材9を抑え、もう
一方の指でカバー3をケース本体1の周りに回動させ
る。
回動し、この時、ベース部材2のだぼ5は螺旋溝6に沿
って移動するが、該だぼ5はケース本体1の長孔1bに
入り込んでいるため、この長孔1bに沿って直線的に移
動し、図4に示すように棒状部材bはその移動量に応じ
て開口1aから露出することになる。
をカバー3の底面に最も近づけた状態で、流動体を容器
に充填すると、そのサイズや材質にもよるが、冷却、凝
固過程で、その長さ方向に約1mm程度収縮が起こり、こ
の時、ケース本体1に接する部分とスライダー4に接す
る部分とでは冷却速度に差が生じることとなり、とくに
境界部分となる図1のC部においては冷却速度の相違か
ら、巣(中心部近傍域に形成される空洞)が発生し易
く、場合によってはクラックが生じることもあり、この
場合製品価値が損なわれ、歩留り低下は避けられない。
た場合、図2に示す如くその分として例えばδtだけス
ライダー4が縦溝7に沿って移動するためクラックが発
生するような余計な応力は著しく軽減されることにな
る。
することができるが金属、あるいはその組合せにて構成
されるものであってもよく、材質についてはとくに限定
はされない。
納する繰り出し容器において従来発生していた品質不良
を回避することが可能であり、生産性を著しく改善する
ことができる。
る。
部材を単品で取り出して示した図である。
本体とスライダーとを取り出してその外観を示した図で
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】先端部に開口を有する中空のケース本体
と、このケース本体を保持するとともに、それとは別個
に時計周り、反時計周りに回動可能な中空のベース部材
と、このベース部材及びケース本体の内部にて棒状部材
を保持し、ベース部材の回動に従い該棒状部材をケース
本体の軸心に沿い移動させてその開口から突出させるよ
うにしたスライダーとを備えた繰り出し容器であって、 前記スライダーに少なくとも一つのだぼ(dowel)を設
け、 前記ベース部材に該だぼに適合してスライダーの、ケー
ス本体の軸心に沿う移動を導く螺旋溝を設け、 該螺旋溝の最後端に、それに引き続き、スライダーを、
ベース部材の回動を伴うことなしにケース本体の軸心に
沿って極わずかに直線的に移動させる縦溝を形成したこ
とを特徴とする棒状部材の繰り出し容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000223623A JP3911115B2 (ja) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | 棒状部材の繰り出し容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000223623A JP3911115B2 (ja) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | 棒状部材の繰り出し容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002034653A true JP2002034653A (ja) | 2002-02-05 |
JP3911115B2 JP3911115B2 (ja) | 2007-05-09 |
Family
ID=18717687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000223623A Expired - Fee Related JP3911115B2 (ja) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | 棒状部材の繰り出し容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3911115B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004158537A (ja) * | 2002-11-05 | 2004-06-03 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
JP2004319446A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-11-11 | Seiko Epson Corp | ボタン構造、およびこれを備えた携帯機器 |
JP2009131506A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 繰り出し容器 |
-
2000
- 2000-07-25 JP JP2000223623A patent/JP3911115B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004158537A (ja) * | 2002-11-05 | 2004-06-03 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
JP2004319446A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-11-11 | Seiko Epson Corp | ボタン構造、およびこれを備えた携帯機器 |
JP4506218B2 (ja) * | 2003-03-31 | 2010-07-21 | セイコーエプソン株式会社 | ボタン構造、およびこれを備えた携帯機器 |
JP2009131506A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 繰り出し容器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3911115B2 (ja) | 2007-05-09 |
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