JP4430389B2 - 携帯時計 - Google Patents

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Description

本発明は、腕時計や懐中時計等の携帯時計に係り、特に、胴にベゼルが回転可能に取付けられた携帯時計に関する。
携帯時計の胴に回転可能に取付けられたベゼルは、それを回転させて任意の位置に合わせることで、様々な機能を発揮でき、携帯時計の付加価値を高めるのに貢献できる。
従来、胴にベゼルを回転可能に取付けるために、風防ガラスが内周に取付けられる段部を胴の上部外周に全周に渡って形成し、この段部の外周に環状の突条を形成し、胴の段部に回転可能に嵌合されるベゼルの内周に形成した突条を段部外周の突条に下方より係合させて、ベゼルを外れ止めするとともに、このベゼルと段部との間にOリングを介在させた腕時計が知られている(特許文献1参照。)。
特開平10−239454号公報(段落0002−0005、図19−図23)
特許文献1の構成では、ベゼルを円滑に回転させるために、これと胴の段部との間にOリングを挟んでいるので、ベゼルを所望とする位置に回転操作することは容易である。しかし、簡単に回転操作できるベゼルは、胴に対する静止状態の保持力が弱いため、使用者が折角合わせた回転位置から、予期せぬ外的要因やはずみ等により、使用者が望まない位置に不用意にずれてしまい易い。
この点を考慮して、前記Oリングの挟み力を強くして摩擦抵抗力を増やす場合には、ベゼルの不用意な回転を抑制できる。しかし、この逆に、使用者がベゼルを回転させる場合に、その回転が重くなって操作性が悪くなる。
本発明が解決しようとする課題は、ベゼルの回転操作性を損なうことなく、不用意にベゼルが回転してずれることを抑制できる携帯時計を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、胴の円環状凸部の周囲に環状のベゼルを回転可能に配設し、このベゼルを胴に対して所望の回転位置に静止させる弾性材料製の環状パッキンを、ベゼルと胴との間にこれらに摩擦力を与える状態に挟設し、このパッキンとは別に胴に対してベゼルを静止状態に保持すると共にこの保持状態を解放可能な保持機構を設けている。
この発明では、胴に対して所望の位置に使用者により回転されたベゼルを、その位置に静止状態に保持する保持機構を備えている。この保持機構を操作して保持機能を発揮させることによって、所望位置に回転されたベゼルを拘束して、このベゼルが予期せぬ外的要因等で不用意に回転して位置ずれすることを抑制できる。そして、保持機構を操作してベゼルを静止させる保持状態を解放した場合には、この解放状態下でベゼルを所望回転位置に回転操作することができる。これにより、パッキンの摩擦抵抗力を増やしてベゼルの回り止めをする必要がなくなる。したがって、ベゼルの回転操作に対するパッキンの摩擦抵抗が小さいので、ベゼルを軽く回転させて所望の位置に動かすことができる。
又、本発明の好ましい形態では、前記保持機構が、前記胴に設けられた滑り止め部と、この滑り止め部に接触するように前記ベゼルに移動可能に設けられたロック部材と、このロック部材を前記滑り止め部に押し付ける作用面を有して回転操作可能に設けられた保持リングとを備えている。このため、保持リングの回転操作で、その作用面を介してロック部材をベゼルに対して動かすことができる。それに伴いロック部材を胴の滑り止め部に押付けて、胴に対してベゼルを静止状態に保持する保持機能を発揮させることができる。この逆に、保持リングの回転操作で前記押付けを解消させることにより、ベゼルを静止状態に保持する機能が解放され、ベゼルを回転操作可能とできる。このように保持リングの簡単な回転操作で保持機構を動作させることができる点で好ましい。
又、本発明の好ましい形態では、前記保持リングが、前記胴に回転可能に支持されているので、ベゼルを所望位置に静止させるための保持リングの回転がベゼルに伝わることが抑制され、ベゼルを不用意に回転させない点で好ましい。
又、本発明の好ましい形態では、前記滑り止め部が、前記胴に設けられたローレット加工面で形成されているので、格別に滑り止め部材を要することなく、ロック部材が胴に沿って滑らないようにしてベゼルを所望位置に静止させるための回転抵抗を得ることができる点で好ましい。
又、本発明の好ましい形態では、前記滑り止め部が、前記胴に固定された硬質なゴムで形成されているので、この滑り止め部とロック部材との間に大きな摩擦抵抗を得て、ロック部材が胴に沿って滑らないようにしてベゼルを所望位置に静止させるための回転抵抗を得ることができる点で好ましい。
又、本発明の好ましい形態では、前記保持機構が、前記ロック部材を前記保持リングに向けて付勢する付勢体を有しているので、保持機構によるベゼルの保持状態が解放されるに伴い、ロック部材を滑り止め部から確実に離すことができ、これにより、ベゼルを回転操作する際に、ロック部材が回転の邪魔にならないようにできる点で好ましい。
本発明によれば、保持機構でベゼルの回転を拘束し不用意なベゼルの回転を抑制するとともに、ベゼルの回転を抑制する機能をパッキンが担わなくしたので、ベゼルの回転操作性を損なうことなく、不用意にベゼルが回転してずれることを抑制できる携帯時計を提供できる。
図1〜図3を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1中符号1は携帯時計例えば腕に装着して使用される腕時計を示している。この腕時計1が備える時計外装組立2内には文字板10及び図示しない時計ムーブメントなどが収容されている。時計外装組立2は、図2に示すように金属又は硬質合成樹脂等により環状に作られた胴3を備えている。この胴3の厚み方向一面(正面)にはカバーガラス4が液密に装着され、胴3の厚み方向他面(裏面)には裏蓋(図示しない)が取外し可能に装着されている。カバーガラス4を通して文字板10は視認可能である。
図2に示すように胴3は、その正面側に、円環状凸部3aと、この円環状凸部3aの基端にほぼ直角に連なった環状の外装肩面3bと、この外装肩面3bに連なったリング支え部3cとを有している。円環状凸部3aの内周にカバーガラス4が装着されている。リング支え部3cは、例えば円環状凸部3aと同心的にかつ同方向に突設されており、その内周面に雌ねじ部5が形成されている。
円環状凸部3aの外周面には、いずれも周方向に沿って環状に連続する突起6と、逃げ溝7と、後述する保持機構21の滑り止め部8とが設けられている。突起6を境に円環状凸部3aの先端側に位置する円環状凸部3aの外周面は、パッキン受け面9として用いられている。逃げ溝7は、突起6を境にパッキン受け面9と反対側、つまり、円環状凸部3aの基端側に形成されている。滑り止め部8はパッキン受け面9より更に円環状凸部3aの基端側に寄せて形成されている。
滑り止め部8はローレット工具を用いて円環状凸部3aの外周面にローレット目を加工してなるローレット加工面で作られている。図3は、円環状凸部3aの周方向と直交して軸方向に延びる縦のローレット目を、円環状凸部3aの周方向に一定間隔で設けてなる滑り止め部8を例示している。このように滑り止め部8を円環状凸部3aの外周に直接加工したローレット加工面で形成したので、格別に滑り止め部材を要しない。
なお、この構成に代えて、予め外周にローレット目が施された滑り止めリングを、円環状凸部3aとは別に用意して、この滑り止めリングを円環状凸部3aの外周に接着材を用いた接着や溶接止め又はかしめ等により固定して、円環状凸部3aの外周面に滑り止め部8を設けてもよい。
図1及び図2に示すように時計外装組立2は、胴3に回転可能に取付けられて例えば飾りリングとして機能するベゼル11を備えている。ベゼル11は、金属又は硬質合成樹脂等により円環状に作られており、円環状凸部3aの周囲に回転可能に配設されている。
すなわち、図2に示すようにベゼル11の内周には、この内周に沿って環状に連続する溝11aと係合凸部11bとが設けられていて、溝11aにはパッキン12が取付けられている。パッキン12はエラストマーや合成ゴム等の弾性材料でリング状に作られている。ベゼル11は、円環状凸部3aの外周に嵌合されることによって胴3に取付けられている。このベゼル11の装着状態において、係合凸部11bは逃げ溝7に入り込んで突起6に引っ掛けられており、パッキン12は円環状凸部3aの外周のパッキン受け面9とベゼル11の内周との間に挟設されている。突起6と係合凸部11bとの係合によってベゼル11が外れ止めされている。
パッキン12は、胴3に対してベゼル11を所望の回転位置に静止させるために、弾性変形されて、円環状凸部3aの外周とベゼル11の内周とに夫々摩擦抵抗力を与えている。図1及び図2中符号11cはベゼル11の外周面に形成された指滑り止め用の凹凸を示している。ベゼル11の凹凸11cに指をかけて前記摩擦抵抗力に勝る回転操作力をベゼル11に加えることにより、このベゼル11を回転させて所望とする位置に移動させることができる。
時計外装組立2には、ベゼル11を任意の回転位置で静止させた状態を保持すると共に、この保持状態をベゼル11の回転操作の際に解放可能な保持機構21が設けられている。図2に示すように保持機構21は、前記滑り止め部8と、ロック部材22と、保持リング23と、付勢体例えばコイルばね24とを備えている。
すなわち、ベゼル11の少なくとも一箇所、好ましくはベゼル11の周方向に等間隔に複数箇所、例えばベゼル11の径方向に対応する2箇所に、ベゼル11の半径方向に沿って段付き孔25(図2に1つのみ図示)が開けられている。これら段付き孔25の夫々にロック部材22が通されている。ロック部材22をベゼル11の周方向に複数箇所好ましくは等間隔に配設することは、ロック部材22によるベゼル11の不用意な回転止めが、ベゼル11の周方向に沿って複数箇所で行われるため、バランスがよい点で好ましい。
ロック部材22は、金属又は硬質合成樹脂からなり、図2及び図3に示すように例えば一端部が滑り止め部8に接する軸状の主部の他端に、この主部より大形たとえば大径に作られた頭部22aを設けたピン状をなしている。ロック部材22はカム従節として機能するものであって、その頭部22aはカム従節面22cを有している。このカム従節面22cは例えば半球面をなしている。ロック部材22の軸長は段付き孔25より長い。
なお、ロック部材22は、ピン状には限らず、その主部はベゼル11の周方向に延びる板形状をなしていてもよい。このロック部材22の滑り止め部8に接する端面は、例えば半球状をなしているが、これに代えて円環状凸部3aの外周面に沿う円弧状面として、滑り止め部8との接触面積を大きくすることはより好ましい。
保持リング23は、金属又は硬質合成樹脂からなり、その外径はベゼル11の最大径より大きい。図2に示すように保持リング23の外周部には、このリング23の厚み方向に位置をずらせて指滑り止め用の凹凸26と、雄ねじ部27とが形成されている。保持リング23の雄ねじ部27は胴3の雌ねじ部5に噛み合わされている。この噛み合せ状態を変えることによって、保持リング23は胴3の厚み方向に移動可能に取付けられている。この取付け状態において、ベゼル11との干渉を抑制しつつ保持リング23の回転操作ができるように、ベゼル11の凹凸11cよりも径方向外側に凹凸26が位置されている。
保持リング23の内周にはロック部材22の頭部22aと接触する作用面として例えば斜状のカム面28が形成されている。このカム面28は周方向に連続している。保持リング23が外装肩面3bに寄るように締付け方向に回転操作された際に、ロック部材22はカム面28によって滑り止め部8に押付けられるようになっている。なお、図2中符合Pは保持リング23によってロック部材22に与えられる軸方向移動寸法を誇張して示している。
コイルばね24は段付き孔25の段部とロック部材22の頭部22aとの間に圧縮状態で挟まれている。このコイルばね24によって、ロック部材22の頭部22aがカム面28との接触を維持するように、ロック部材22が保持リング23に向けて付勢されている。
図2中符号31は節度付与機構を示している。この節度付与機構31は、胴3にその外装肩面3bに開放して形成された環状の溝32に収容された板ばね33と、ベゼル11の裏面に周方向に沿って一定間隔ごとに形成した係止凹部(一つのみ図示する。)34とを備えて形成されている。板ばね33は、溝32に固定される環状部33aの複数箇所から斜めに切り起こされたばね片33bとを有している。これらばね片33bの弾性変形を伴ってばね片33bの先端部が係止凹部34に係脱して、ベゼル11の回転操作にクリック感を与えることができる。なお、ばね片33bの先端部と係止凹部34の形状を考慮することにより、節度付与下でのベゼル11の回転を、一方向回転に規制することも、又、双方向回転を許すようにすることも可能である。又、節度付与機構31は省略することも可能である。
以上の構成を備えた腕時計1では、保持機構21の保持リング23のねじ込みが緩むようにこの保持リング23を手で回転操作することによって、図2中矢印A方向に保持リング23が移動する。これに伴い、ロック部材22がコイルばね24で押し戻されて、保持リング23のカム面28がロック部材22を胴3の滑り止め部8に押付けなくなる。つまり、静止状態にあるベゼル11を保持機構21で静止状態に保持(固定)することが解放されて、ベゼル11が回転可能な状態となる。
したがって、この状態で、パッキン12により与えられている摩擦抵抗力及び節度付与機構31に抗して、ベゼル11を胴3に対して所望の回転位置に回転操作することができる。この回転操作後に、保持機構21の保持リング23を締付け方向に回転操作することによって、所望の位置に回転されたベゼル11を、その位置から動かないように静止状態に保持できる。
すなわち、保持リング23はその締付けに伴って図2中矢印B方向、つまり、胴3の外装肩面3bに近づけられる。このため、ロック部材22の頭部22aと接触している保持リング23のカム面28によって、ロック部材22が、円環状凸部3aの外周の滑り止め部8に押付けられる。この押付け状態は、保持リング23が胴3のリング支え部3cに螺合して支持されていることにより、保持リング23を緩めない限り維持される。
この場合、所望位置に静止されたベゼル11を固定するために、保持リング23を最終的に締付けるに伴い、この保持リング23には大きな操作力が作用する。しかし、それにも拘らず、保持リング23が胴3のリング支え部3cに噛み合わされて支持されているので、保持リング23に与えられる回転操作力は、胴3には加わるが、ベゼル11には伝わらない。これにより、ベゼル11が不用意に回転される恐れがない。
この状態では、ロック部材22が滑り止め部8と保持リング23との間に突っ張るような状態に挟まれているとともに、このロック部材22が滑り止め部8に強く押付けられている。このため、ベゼル11にこれを回転させる外力が望まずして作用した場合、滑り止め部8での回転抵抗によって、胴3の周方向にずれることが抑制されているロック部材22がストッパとなって、ベゼル11が胴3の周方向に不用意にずれることを抑制できる。
以上のように保持機構21の保持機能を発揮させることによって、所望位置に回転されたベゼル11を拘束して、このベゼル11が不用意に回転して位置ずれすることを抑制できるとともに、既述のように保持機構21による保持機能を低下させて、ベゼル11を静止させる保持状態を解放した場合には、この解放状態下でベゼル11を所望回転位置に回転させることができる。これらの操作においては、保持機構21を動作させるのに、その保持リング23を回転操作すればよいので、操作が簡単である。
前記構成の保持機構21を備えたことにより、ベゼル11が不用意に回転されないようにパッキン12の摩擦抵抗力を過大に増やす必要がない。これにより、ベゼル11の回転操作に対するパッキン12の摩擦抵抗を小さくできる。したがって、ベゼル11を軽く回転させて所望の位置に動かすことができる。
この場合、ロック部材22が保持リング23に向けてコイルばね24で付勢されているので、ベゼル11を静止状態に保持した固定状態が解放されるに伴い、ロック部材22を滑り止め部8から確実に離すことができる。このため、ベゼル11を回転操作する際に、ロック部材22が回転の邪魔にならないようにできる。
図4及び図5は本発明の第2実施形態を示している。この実施形態は基本的には第1実施形態と同じであるので、同じ構成ないしは同じ機能をなす部分には第1実施形態と同じ符号を付して、その説明を省略し、以下第1実施形態とは異なる部分を説明する。
第2実施形態では、滑り止め部8が胴3の円環状凸部3aの外周に接着などにより固定された硬質なゴムの層で形成されている。このようにゴム製の滑り止め部8を用いることは、これとロック部材22との間に大きな摩擦抵抗を得られるので、ベゼル11を所望位置に静止させるための大きな回転抵抗を得ることができる点で好ましい。
又、第2実施形態では、リング支え部3cが、外装肩面3bから下がった段部で形成されているとともに、この段部の起立面に周方向に連続する突起15を有している。保持リング23は、その内周に作用面として機能するカム面28と共に係合凸部16を有している。係合凸部16は、保持リング23の周方向に沿って連続して設けられていて、突起15に図4中下方から引っ掛かって保持リング23を外れ止めしている。これらの突起15と係合凸部16は、第1実施形態で互いに噛合った雄ねじ部と雌ねじ部とに代えて設けられたものである。保持リング23は周方向に回転可能に設けられている。なお、保持リング23の回転は所定角度だけであってもよい。
保持リング23の内周面に設けられたカム面28は、図5に示すように同一半径で描かれる円弧面28aと、この円弧面28aに連続する斜状面28b1を有して保持リング23の内周面の一部を凹ませた逃げ面28bとからなる。胴3の半径方向に沿う滑り止め部8と円弧面28aとの間の離間寸法Eは、ロック部材22を滑り止め部8に十分に押付けるに足りる程度にロック部材22の全長Lよりも短く設定されている。胴3の半径方向に沿う滑り止め部8と逃げ面28bの最も深い部分との間の離間寸法Fは、ロック部材22の全長Lよりも長く設定されている。
このような寸法関係により、保持リング23の回転操作で、カム面28の円弧面28aがロック部材22の頭部22aに接した状態では、ロック部材22が円環状凸部3aに寄せられて滑り止め部8に強く押付けられる。このため、所望位置に回転されたベゼル11を拘束して、このベゼル11が不用意に回転して位置ずれすることを抑制できる。又、保持リング23の回転操作で、カム面28の逃げ面28bの最深部にロック部材22の頭部22aが配置された状態では、コイルばね24の付勢力でロック部材22がその頭部22aを逃げ面28bの最深部に接するように移動される。このため、ロック部材22を滑り止め部8に対して軽微に接した状態又はロック部材22を滑り止め部8から離すことができる。
以上説明した点以外の構成は、図4及び図5に示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。したがって、この第2実施形態でも、第1実施形態と同様な作用を得て、本発明の課題を解決できる。しかも、保持リング23を回転操作する際に、この保持リング23の回転量が少なくて済むので好ましい。更に、第2実施形態では、保持リング23をその内側においてリング支え部3cに支持させたので、保持リング23の外周全体に凹凸26を設けることができる。このため、保持リング23に対する使用者の指の掛かりが良くなり、保持リング23の回転操作性を向上できるので好ましい。
図6は本発明の第3実施形態を示している。この実施形態は基本的には第1実施形態と同じであるので、同じ構成ないしは同じ機能をなす部分には第1実施形態と同じ符号を付して、その説明を省略し、以下第1実施形態とは異なる部分を説明する。
第3実施形態では、ベゼル11が、ベゼルボディ11Cとこれに正面側から固定されたベゼルプレート11Dとから形成されている。外周部に凹凸11cを有したベゼルプレート11Dは、ベゼルボディ11Cに保持リング23を取付けてからベゼルボディ11Cに固定される。ベゼルボディ11Cにその厚み方向に貫通する段付き孔25が開けられている。ベゼルボディ11Cはリング支え部としても機能するものであって、そのために、ベゼルボディ11Cの外周部には雄ねじ部27が形成されている。保持リング23が有する雌ねじ部5は、胴3ではなくベゼルボディ11Cに噛み合わされている。このため、保持リング23を回転することにより、この保持リング23はベゼル11の厚み方向に沿って移動される。
保持リング23はその内側に突出する円環状の押え部23aを有している。この押え部23aは、ベゼルボディ11Cの段付き孔25の上端が開口した面とベゼルプレート11Dとの間に入り込んでいる。この押え部23aが有する平坦な環状面からなる作用面28は、段付き孔25に挿入されたロック部材22の頭部22aに接している。又、胴3の外装肩面3bに円環状の滑り止め部8が設けられている。この滑り止め部8は、例えばゴム材料などからなり、外装肩面3bに設けた溝に埋め込み固定されている。なお、滑り止め部8はローレット加工面で形成することもできる。
以上のように保持機構21をベゼル11及び胴3の厚み方向に沿うように設けた関係により、胴3にはリング支え部は設けられていない。又、ベゼル11の回転操作にクリック感を与える節度付与機構31は、ばね片33bの先端部と係止凹部34の形状とを考慮して、節度付与下でのベゼル11の回転を一方向回転に規制する。この回転規制は、保持リング23が外装肩面3bに寄るように回転操作される際のベゼル11の回転を許さないためである。それにより、保持リング23を最終的に強く締込む回転操作に伴ってベゼル11が不用意に連れ回りして、ベゼル11の位置がずれることを防止するようになっている。
以上説明した点以外の構成は、図6に示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。したがって、この第3実施形態でも、第1実施形態と同様な作用を得て、本発明の課題を解決できる。更に、第3実施形態では、保持リング23をその内側においてベゼル11に支持させたので、保持リング23の外周全体に凹凸26を設けることができる。このため、保持リング23に対する使用者の指の掛かりが良くなり、保持リング23の回転操作性を向上できるので好ましい。なお、第3実施形態で、保持リング23の押え部23aの作用面28に、第2実施形態で説明したような逃げ面を設ける場合には、保持リング23を回転操作する際に、この保持リング23の回転量を少なくできる。
本発明は前記各実施形態には制約されない。例えば、第1実施形態においてその保持機構21を、第3実施形態で説明したようにベゼル11及び胴3の厚み方向に沿って縦に配設するとともに、円環状の押え部23aを有した保持リング23を胴3のねじ部に噛合わせて胴3の厚み方向に移動可能に設けて実施することも可能である。
本発明の第1実施形態に係る腕時計を示す平面図。 図1中F2−F2線に沿って保持機構回りを示す断面図。 図2の保持機構の滑り止め部とロック部材との関係を示す断面図。 本発明の第2実施形態に係る腕時計の保持機構回りを示す図2相当の断面図。 図4の保持機構の滑り止め部とロック部材との関係を示す断面図。 本発明の第3実施形態に係る腕時計の保持機構回りを示す図2相当の断面図。
符号の説明
1…腕時計(携帯時計)
2…時計外装組立
3…胴
3a…円環状凸部
3b…外装肩面
3c…リング支え部
4…カバーガラス
5…雌ねじ部
6…突起
8…滑り止め部
11…ベゼル
12…パッキン
15…突起
16…係合凸部
21…保持機構
22…ロック部材
22a…頭部
23…保持リング
24…コイルばね(付勢体)
25…段付け孔
27…雄ねじ部
28…カム面
28a…面
28b…逃げ面
28b1…斜状面

Claims (5)

  1. カバーガラスが内周に取付けられる円環状凸部を有した胴と、
    前記円環状凸部の周囲に回転可能に配設された環状のベゼルと、
    このベゼルと前記胴との間にこれらに摩擦力を与える状態に挟設され、前記胴に対して前記ベゼルを所望の回転位置に静止させる弾性材料製の環状パッキンと、
    このパッキンとは別に設けられ前記胴に対して前記ベゼルを静止状態に保持すると共にこの保持状態を解放可能な保持機構と、
    を具備した携帯時計であって、
    前記保持機構が、前記胴に設けられた滑り止め部と、この滑り止め部に接触するように前記ベゼルに移動可能に設けられたロック部材と、このロック部材を前記滑り止め部に押し付ける作用面を有して回転操作可能に設けられた保持リングとを備えていることを特徴とする携帯時計。
  2. 前記保持リングが、前記胴に回転可能に支持されている請求項1に記載の携帯時計。
  3. 前記滑り止め部が、前記胴に設けられたローレット加工面で形成されている請求項1又は2に記載の携帯時計。
  4. 前記滑り止め部が、前記胴に固定された硬質なゴムで形成されている請求項1又は2に記載の携帯時計。
  5. 前記保持機構が、前記ロック部材を前記保持リングに向けて付勢する付勢体を有している請求項1から4の内のいずれか1項に記載の携帯時計。
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