JP2005326280A - 時計用ケースおよび時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベゼルを任意の回転位置で確実に固定することができる時計用ケースを提供する
こと、また、前記時計用ケースを備えた時計を提供すること。
【解決手段】時計用ケース1は、ケース本体2と、ケース本体2に、長針の回転軸回りに
回転可能に設置されたリング状のベゼル3と、ケース本体2に歯車状に形成された歯部4
1と、ベゼル3に設けられ、歯部41に係合してベゼル3の回転を一方向にのみ禁止する
第1の係止部423と、歯部41に係合してベゼル3の回転を一方向とは逆の方向にのみ
禁止する第2の係止部424と、第1の係止部423が歯部41に係合する方向に第1の
係止部423を付勢する付勢部421とを有する係止部材42と、第1の係止部423を
押圧する押圧部材43とを備え、押圧部材43により第1の係止部423が押圧されたと
き、第1の係止部423が移動して歯部41から離間して、一方向への回転が可能になる
よう構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、時計用ケースおよびそれを備えた時計に関する。
従来の時計用ケースには、例えば、特許文献1に記載される技術が知られている。この
時計用ケースは、胴(ケース本体)とベゼル(回転リング)とを有し、ベゼルが胴の上部
外周に設けられるとともに、周方向に回転することができるよう構成されている。また、
このベゼルには、ムーブメントの長針が指し示す目盛りが、ベゼルの周方向に付されてい
る。
このような時計用ケースは、ベゼルを回転させて任意の位置で停止させ、時間の経過に
伴って回転する長針がこの目盛りを指し示すことにより、ユーザが前記経過した時間を計
測(確認)することができるよう構成されている。
しかしながら、前記時計用ケースでは、例えば接触等によりベゼルが不本意に回転する
場合があった。従って、ユーザが経過時間を正確に計測することができないおそれが生じ
るという問題あった。例えば、ユーザが海中を潜水した場合、前述したように経過時間(
潜水時間)を正確に計測することができないとすると、ユーザが例えば酸欠などの危険に
さらされることがある。
実開平2−71294号公報
本発明の目的は、ベゼルを任意の回転位置で確実に固定することができる時計用ケース
を提供すること、また、前記時計用ケースを備えた時計を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の時計用ケースは、アナログ時計用のケースであって、
ムーブメントを収納するケース本体と、
前記ケース本体の表側に、前記ムーブメントの長針の回転軸回りに回転可能に設置され
たリング状のベゼルと、
前記ベゼルの回転を任意の回転位置で禁止する回転禁止手段を備えたことを特徴とする

これにより、ベゼルを任意の回転位置で確実に固定することができる時計用ケースを提
供することができる。
本発明の時計用ケースでは、前記回転禁止手段は、前記ケース本体および前記ベゼルの
一方に歯車状に形成された歯部と、他方に設けられ、前記歯部に係合する係止部と、該係
止部が前記歯部に係合する方向に前記係止部を付勢する付勢部と、前記係止部と前記歯部
との係合を解除可能な解除部とを有することが好ましい。
これにより、ベゼルを任意の回転位置で確実に固定することができる時計用ケースを提
供することができる。
本発明の時計用ケースでは、前記係止部と前記付勢部とは、一体的に形成されているこ
とが好ましい。
これにより、時計用ケース(時計)を構成する部品点数を削減することができ、時計用
ケース(時計)を組立てる際の組立工数も削減することができる。
本発明の時計用ケースでは、前記付勢部は、板バネで構成されていることが好ましい。
これにより、簡単な構造で付勢力を得ることができる。
本発明の時計用ケースでは、前記解除部は、前記係止部を押圧する押圧部材で構成され
、該押圧部材で前記係止部を押圧することにより、前記係止部が移動して前記歯部からは
ずれるよう構成されていることが好ましい。
これにより、ベゼルを任意の回転位置で確実に固定することができる時計用ケースを提
供することができる。
本発明の時計用ケースでは、前記ベゼルが回転するとき、その回転方向を一方向に規制
する規制手段を備えることが好ましい。
これにより、ベゼルの回転方位を一方向に規制することができる。
本発明の時計用ケースでは、前記規制手段は、前記ケース本体および前記ベゼルの一方
に歯車状に形成された歯部に対し、前記一方向の回転を許容する位置と、前記一方向とは
逆の回転を禁止する位置とに変位可能な係合部を有することが好ましい。
これにより、簡単な構成でベゼルの回転方位を一方向に規制することができる。
本発明の時計用ケースは、アナログ時計用のケースであって、
ムーブメントを収納するケース本体と、
前記ケース本体の表側に、前記ムーブメントの長針の回転軸回りに回転可能に設置され
たリング状のベゼルと、
前記ケース本体および前記ベゼルの一方に歯車状に形成された歯部と、
他方に設けられ、前記歯部に係合して前記ベゼルの回転を一方向にのみ禁止する第1の
係止部と、前記歯部に係合して前記ベゼルの回転を前記一方向とは逆の方向にのみ禁止す
る第2の係止部と、前記第1の係止部が前記歯部に係合する方向に前記第1の係止部を付
勢する付勢部とを有する板状体で構成された係止部材と、
前記付勢部の付勢力に抗して、前記第1の係止部を押圧する押圧部材とを備え、
前記押圧部材により前記第1の係止部が押圧されたとき、前記第1の係止部が移動して
前記歯部からはずれて、前記ベゼルの前記一方向への回転が可能になるよう構成されてい
ることを特徴とする。
これにより、ベゼルを任意の回転位置で確実に固定することができる時計用ケースを提
供することができる。
本発明の時計用ケースでは、前記第1の係止部と、前記第2の係止部と、前記付勢部と
が一体的に形成されていることが好ましい。
これにより、時計用ケース(時計)を構成する部品点数を削減することができ、時計用
ケース(時計)を組立てる際の組立工数も削減することができる。
本発明の時計用ケースでは、前記第1の係止部と、前記第2の係止部と、前記付勢部と
が1枚の板バネを折り曲げることにより形成されていることが好ましい。
これにより、係止部材を容易に製造することができる。
本発明の時計用ケースでは、前記係止部材には、前記第1の係止部と、前記第2の係止
部とを連結する連結部が設けられていることが好ましい。
これにより、係止部材を容易に製造することができる。
本発明の時計は、本発明の時計用ケースを備えたことを特徴とする。
これにより、ベゼルを任意の回転位置で確実に固定することができる時計用ケースを備
えた時計を提供することができる。
本発明によれば、ベゼルを任意の回転位置で確実に固定することができる時計用ケース
を提供すること、また、前記時計用ケースを備えた時計を提供することができる。
以下、本発明の時計用ケースおよび時計を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳
細に説明する。なお、本実施形態では、本発明の時計を腕時計に適用した場合の実施形態
となっている。
<第1実施形態>
図1は、本発明の時計用ケース(第1実施形態)を備えた腕時計の斜視図、図2は、図
1中のA−A線断面図、図3は、図1に示す時計用ケースの分解斜視図、図4は、図1中
のB−B線断面図、図5は、図4中のA−A線断面図、図6は、図4中のB−B線断面図
、図7〜図9は、それぞれ、図1に示す時計用ケースの動作を示す概略図である。なお、
以下では、説明の都合上、図1〜図3、図5および図6の上側を「上」または「上方」、
下側を「下」または「下方」と言う。
図1および図2に示すように、アナログ時計(時計)10(以下、単に「時計」という
)は、時計用ケース(以下、単に「ケース」という)1と、時計用ケース1(胴2)の内
部に設置(収納)され、時計用針111を駆動するムーブメント11と、時計10を腕に
装着する際に用いられるバンド12とを備えている。以下、各部の構成について説明する

図1(図2)に示すように、時計用ケース1は、胴(ケース本体)2と、ガラス板(カ
バーガラス)13と、ガラス板13を保持するベゼル3と、胴2の裏側に設置される裏蓋
14とを有している。
図2に示す胴2には、巻真パイプ26が嵌入され、この巻真パイプ26に、りゅうず2
4が回転可能に設けられている。りゅうず24を回転させることにより、そのトルクが
シャフト27を介して、ムーブメント11に伝わる。これにより、時計用針111を調整
することができる、すなわち、表示する時刻を調整することができる。
ベゼル3とガラス板13とは、互いにプラスチックパッキン29により固定されている
また、胴2に対し裏蓋14が嵌合(または螺合)されており、これらの接合部(シール
部)50には、リング状のゴムパッキン(裏蓋パッキン)40が圧縮状態で介挿されてい
る。この構成によりシール部50が液密に封止され、防水機能が得られる(図2参照)。
胴2は、その軸方向(図2中、上下方向)に貫通する内腔部22と、係合部21とを有
する(図2参照)。
図3に示すように、係合部21は、その形状が環状をなしており、内腔部22と同心的
に、胴2の上部に突出して形成されている。
ベゼル3は、その形状がリング状(環状)をなしている。ベゼル3の内周には、胴2の
係合部21に嵌め込まれる(係合する)係合部34が設けられている。このベゼル3は、
ベゼル3の係合部34と胴2の係合部21とが係合することにより、胴2の表側に回転可
能に設置されている。また、ベゼル3の回転は、ムーブメント11の長針111a(時計
用針111)の回転軸回りの回転となる。
ベゼル3の上面には、目盛り36が付されている。この目盛り36を時計用針111が
指し示すことにより、時間の経過を確認することができる。
また、時計用ケース1は、ベゼル3の回転を任意の回転位置で禁止する回転禁止手段4
をさらに有している。図3に示すように、回転禁止手段4は、歯部41と、係止部材42
と、押圧部材(解除部)43とを有している。
歯部41は、その形状が歯車状をなしており、胴2の上部(上面)に形成されている。
また、この歯部41は、係合部21と同心的に、係合部21の外側に設けられている。ま
た、歯部41は、その歯面411を胴2の径方向内側に向けて形成されている。
図3に示すように、係止部材42は、ほぼ円弧状をなした板状体で構成されている。係
止部材42は、ベゼル3の下部(下面)に形成された、形状が係止部材42の形状に対応
した、すなわち、ほぼ円弧状の係止部材設置空間35内に設置されている。
また、図3に示すように、係止部材42には、第1の係止部(係止部)423と、第2
の係止部(係合部)424と、第1の付勢部(付勢部)421と、第2の付勢部422と
が形成されている。
第1の付勢部421および第2の付勢部422は、それぞれ、係止部材42のアーチ状
部(連結部)425の両端部に設けられている。第1の付勢部421および第2の付勢部
422は、それぞれ、長尺状をなす板バネで構成され、それらが互いに対向して、すなわ
ち、それらがほぼハの字状をなすように設けられている。
第1の付勢部421および第2の付勢部422がそれぞれ板バネで構成されていること
により、係止部材42の大きさを制限することができ、よって、係止部材設置空間35の
ような狭い空間に係止部材42を容易に設置することができる(図5、図6参照)。
第1の係止部423は、第1の付勢部421の一端部を折り曲げたように形成されてい
る。また、これと同様に、第2の係止部424も第2の付勢部422の一端部を折り曲げ
たように形成されている。このように、第1の係止部423と第2の係止部424とは、
アーチ状部425を介して連結されている。
図4に示すように、このような構成の係止部材42は、胴2に対してベゼル3が設置さ
れたとき(ベゼル3の回転が停止しているとき)に、第1の係止部423と、第2の係止
部424とが胴2の歯部41に係合する(歯面411に当接する)。言い換えると、係止
部材42は、胴2に対してベゼル3が設置されたときに、第1の係止部423と、第2の
係止部424とが歯部41の1つの歯412を時計方向および反時計方向から挟み込む。
このように、係止部材42は、第1の係止部423と、第2の係止部424との間隔が歯
部41の歯厚とほぼ同等となるように構成(形成)されている。
係止部材42では、第1の付勢部421が、第1の係止部423が歯部41に係合する
方向に第1の係止部423を付勢するため、第1の係止部423と歯部41との係合が確
実に行われる。また、これと同様に、第2の付勢部422が、第2の係止部424が歯部
41に係合する方向に第2の係止部424を付勢するため、第2の係止部424と歯部4
1との係合が確実に行われる。
係止部材42には、2つのガイド部426がそれぞれ、アーチ状部425の両端部に設
けられている。このガイド部426は、係止部材42が係止部材設置空間35に収納され
た際、係止部材設置空間35の内面に当接する。これにより、係止部材42が係止部材設
置空間35に固定される。
また、第1の係止部423と、第2の係止部424と、第1の付勢部421と、第2の
付勢部422と、アーチ状部425と、ガイド部426とが一体的に形成されている、す
なわち、これらが1つの部品(部材)で構成されていることにより、ケース1(時計10
)を構成する部品点数を削減することができ、ケース1(時計10)の組立てる際の組立
工数も削減することができる。
このように、係止部材42は、それぞれの機能を有する第1の係止部423と、第2の
係止部424と、第1の付勢部421と、第2の付勢部422と、アーチ状部425と、
ガイド部426とが、1枚の板状体(板バネ)を適宜折り曲げて形成されている。これに
より、係止部材42を容易に製造することができる。
押圧部材(押ボタン)43は、歯部41と第1の係止部423(係止部材42)との係
合を解除するように、第1の係止部423を押圧する部材である。押圧部材43は、操作
部431と、押圧部432とで構成されている。
操作部431は、押圧部材43を図4中の矢印方向に押圧するときに押圧する部位であ
る。この操作部431は、その形状が円柱状をなしている。
押圧部432は、操作部431の一端に一体形成され、操作部431より縮径した円柱
状をなしている。
このような構成の押圧部材43は、ベゼル3の側面に設けられた孔31に差し込まれて
設置されている(図1〜図4参照)。このとき、押圧部材43は、押圧部432が第1の
係止部423に当接するように設置されている(図5参照)。
なお、係止部材42および押圧部材43の構成材料としては、特に限定されないが、例
えば、各種金属材料や各種プラスチック等を単独または組み合わせて用いることができる
次に、ケース1の動作について説明する。
まず、図7に示すように、通常状態の時計用ケース1では、回転禁止手段4の作動によ
りベゼル3が胴2に対して確実に固定されている。具体的には、係止部材42の第1の係
止部423が歯部41に嵌り込むことにより、ベゼル3の時計回りの回転が禁止(規制)
される。また、第2の係止部424が歯部41に嵌り込むことにより、ベゼル3の反時計
回りの回転が禁止(規制)される。これらの規制により、ベゼル3が胴2に確実に固定さ
れている。なお、ここで、「通常状態」とは、押圧部材43(操作部431)に外力が作
用していない状態をいう。
この状態では、例えば、使用時の接触等によりベゼル3に回転方向の外力が作用しても
、ベゼル3が回転して長針111aに対する目盛り36の位置ズレが生じることが防止さ
れる。
次に、ベゼル3を回転させるときには、第1の付勢部421の付勢力に抗して、押圧部
材43を押し込む(押圧する)。これにより、図8に示すように、第1の係止部423が
ベゼル3の中心に向って移動して歯部41から離間する(はずれる)、すなわち、第1の
係止部423と歯部41との係合が解除される。この解除により、ベゼル3が時計回りに
のみ回転可能となる。
また、第2の係止部424は、第2の付勢部422の付勢力により、歯部41に係合し
た状態を維持している。すなわち、ベゼル3の反時計回りの回転は、依然として禁止され
ている。
そして、押圧部材43を押し込みつつ、ベゼル3を時計回り回転させる。これにより、
ベゼル3の回転位置を任意に調整することができる。
また、ベゼル3が回転するとき、第2の係止部424は、歯部41の歯412(歯面4
11)に押圧され、歯412に当接しつつ、通常状態における位置(ベゼル3の反時計回
りの回転を禁止する位置)から、歯部41より内側の位置(ベゼル3の時計回りの回転を
許容する位置)に変位する。このように、第2の係止部424は、ベゼル3が回転すると
き、その回転方向を一方向に規制する規制手段としての機能を有している。これにより、
簡単な構成でベゼル3の回転方位を一方向に規制することができる。
次に、ベゼル3を再度固定するときには、押圧部材43の押し込みを解除する。これに
より、図9に示すように、第1の係止部423が第1の付勢部421の付勢力により歯部
41に向って移動して、再度、歯部41に係合する。
また、このとき、第2の係止部424も同様に、第2の付勢部422の付勢力により歯
部41に向って移動して、再度、歯部41に係合する。
これらの係合により、前述と同様に、ベゼル3を胴2に対して再度、確実に固定するこ
とができる。
このケース1によれば、通常状態にて、回転禁止手段4がベゼル3を胴2に固定するよ
うに作動することにより、胴2に対するベゼル3の回転がロックされる(禁止される)の
で、誤動作によるベゼル3の位置ズレが効果的に抑制される利点がある。特に、従来の時
計用ケースでは、ベゼルの位置ズレを防止するためにベゼルと胴との嵌め合いが強固設定
されており、ベゼルを操作するときに高い回転トルクが必要となる。このため、従来の時
計用ケースでは、ベゼルの操作性が低いという問題があった。この点において、このケー
ス1では、ベゼル3が回転禁止手段4の作動により固定されており、ベゼル3の操作時に
は回転禁止手段4の作動によるロックが容易に外れる構成であるため、低い回転トルクに
て容易にベゼル3を操作できる利点がある。
また、従来の時計用ケースでは、前述のようにベゼルと胴との嵌め合いが強固に設定さ
れていたため、ベゼルの操作性を向上させるために、すなわち、ベゼルの表面における滑
り防止のために、一般に、ベゼルの外縁に凹部が形成される。この点において、このケー
ス1では、上記のようにベゼル3の操作性が向上しているので、かかる凹部の省略が可能
となり、デザイン上の制約が低減される利点がある。
また、ケース1は、例えば、ダイバーズウォッチなどに用いることができるため、ベゼ
ル3に目盛り36が設けられており(図1参照)、また、ベゼル3が一方向(反時計回り
)にのみ回転できる構成となっている。これにより、ベゼル3を回転させて経過時間を計
測することができる。特に、このケース1では、回転禁止手段4の作動によりベゼル3の
位置ズレが防止されるので、経過時間を正確に計測できる利点がある。
また、このケース1では、ベゼル3の外縁に沿って複数の凹部33が形成されており、
これにより、ベゼルの表面における滑り防止がなされて、ベゼル3を回転させるときの操
作性が向上している。
<第2実施形態>
図10は、本発明の時計用ケース(第2実施形態)を備えた腕時計の部分断面図である

以下、この図を参照して本発明の時計用ケースおよび時計の第2実施形態について説明
するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する

本実施形態は、ベゼルの形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図10に示すように、ベゼル3Aには、凹部37が形成されている。凹部37は、孔3
1より拡径して、孔31の外側に設けられている。
押圧部材43は、操作部431が凹部37に収納されるように設置されている。すなわ
ち、押圧部材43は、押圧部材43の頂面431aがベゼル3の周面(側面)から突出し
ないように設置されている。これにより、使用時にて誤って押圧部材43が押される事態
が防止されるため、誤動作によるベゼル3の位置ズレがより効果的に抑制される利点があ
る。
以上、本発明の時計用ケースおよび時計を図示の実施形態について説明したが、本発明
は、これに限定されるものではなく、時計用ケースおよび時計を構成する各部は、同様の
機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加
されていてもよい。
また、ムーブメント(時計)は、機械式、クオーツのいずれであってもよい。
また、時計の好ましい形態としては、腕時計であるのに限定されず、例えば、懐中時計
、置き時計、吊り下げ時計であってもよい。
また、歯部は、胴に設けられているのに限定されず、ベゼルに設けられていてもよい。
また、このとき、歯部と係合する係止部材(係止部)は、胴に設けられることとなる。
また、押圧部材は、第1の係止部を押圧するように設置されるのに限定されず、第2の
係止部を押圧するように設置されてもよい。これにより、ベゼルを反時計回りにのみ回転
することができる。
また、ベゼルには、時間の経過を表示する目盛りが付されているのに限定されず、例え
ば、いわゆるワールドタイムを表示する目盛り、方位を表示する目盛り、高度を表示する
目盛り、燃料計算や速度計算ができる目盛り、単位の換算などができる目盛りが付されて
いてもよい。
本発明の時計用ケース(第1実施形態)を備えた腕時計の斜視図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1に示す時計用ケースの分解斜視図である。 図1中のB−B線断面図である。 図4中のA−A線断面図である。 図4中のB−B線断面図である。 図1に示す時計用ケースの動作を示す概略図である。 図1に示す時計用ケースの動作を示す概略図である。 図1に示す時計用ケースの動作を示す概略図である。 本発明の時計用ケース(第2実施形態)を備えた腕時計の部分断面図である。
符号の説明
1……ケース(時計用ケース) 2……胴 21……係合部 22……内腔部 24…
…りゅうず 26……巻真パイプ 27……シャフト 29……プラスチックパッキン
3、3A……ベゼル 31……孔 33……凹部 34……係合部 35……係止部材設
置空間 36……目盛り 37……凹部 4……回転禁止手段 41……歯部 411…
…歯面 412……歯 42……係止部材 421……第1の付勢部 422……第2の
付勢部 423……第1の係止部 424……第2の係止部 425……アーチ状部 4
26……ガイド部 43……押圧部材 431……操作部 431a……頂面 432…
…押圧部 10……時計 11……ムーブメント 111……時計用針 111a……長
針 12……バンド 13……ガラス板 14……裏蓋 40……ゴムパッキン 50…
…接合部(シール部)

Claims (12)

  1. アナログ時計用のケースであって、
    ムーブメントを収納するケース本体と、
    前記ケース本体の表側に、前記ムーブメントの長針の回転軸回りに回転可能に設置され
    たリング状のベゼルと、
    前記ベゼルの回転を任意の回転位置で禁止する回転禁止手段を備えたことを特徴とする
    時計用ケース。
  2. 前記回転禁止手段は、前記ケース本体および前記ベゼルの一方に歯車状に形成された歯
    部と、他方に設けられ、前記歯部に係合する係止部と、該係止部が前記歯部に係合する方
    向に前記係止部を付勢する付勢部と、前記係止部と前記歯部との係合を解除可能な解除部
    とを有する請求項1に記載の時計用ケース。
  3. 前記係止部と前記付勢部とは、一体的に形成されている請求項2に記載の時計用ケース
  4. 前記付勢部は、板バネで構成されている請求項2または3に記載の時計用ケース。
  5. 前記解除部は、前記係止部を押圧する押圧部材で構成され、該押圧部材で前記係止部を
    押圧することにより、前記係止部が移動して前記歯部からはずれるよう構成されている請
    求項2ないし4のいずれかに記載の時計用ケース。
  6. 前記ベゼルが回転するとき、その回転方向を一方向に規制する規制手段を備える請求項
    1ないし5のいずれかに記載の時計用ケース。
  7. 前記規制手段は、前記ケース本体および前記ベゼルの一方に歯車状に形成された歯部に
    対し、前記一方向の回転を許容する位置と、前記一方向とは逆の回転を禁止する位置とに
    変位可能な係合部を有する請求項6に記載の時計用ケース。
  8. アナログ時計用のケースであって、
    ムーブメントを収納するケース本体と、
    前記ケース本体の表側に、前記ムーブメントの長針の回転軸回りに回転可能に設置され
    たリング状のベゼルと、
    前記ケース本体および前記ベゼルの一方に歯車状に形成された歯部と、
    他方に設けられ、前記歯部に係合して前記ベゼルの回転を一方向にのみ禁止する第1の
    係止部と、前記歯部に係合して前記ベゼルの回転を前記一方向とは逆の方向にのみ禁止す
    る第2の係止部と、前記第1の係止部が前記歯部に係合する方向に前記第1の係止部を付
    勢する付勢部とを有する板状体で構成された係止部材と、
    前記付勢部の付勢力に抗して、前記第1の係止部を押圧する押圧部材とを備え、
    前記押圧部材により前記第1の係止部が押圧されたとき、前記第1の係止部が移動して
    前記歯部からはずれて、前記ベゼルの前記一方向への回転が可能になるよう構成されてい
    ることを特徴とする時計用ケース。
  9. 前記第1の係止部と、前記第2の係止部と、前記付勢部とが一体的に形成されている請
    求項8に記載の時計用ケース。
  10. 前記第1の係止部と、前記第2の係止部と、前記付勢部とが1枚の板バネを折り曲げる
    ことにより形成されている請求項9に記載の時計用ケース。
  11. 前記係止部材には、前記第1の係止部と、前記第2の係止部とを連結する連結部が設け
    られている請求項8ないし10のいずれかに記載の時計用ケース。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載の時計用ケースを備えたことを特徴とする時計。
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