JP2005127816A - 携帯時計 - Google Patents

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秀昭 小庄司
Koreichi Takeda
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Abstract

【課題】 時計ムーブメントの機能に制約されずに、竜頭をねじの噛合いを利用して不用意に回転されないように保持できるとともに、耐久性も向上でき、竜頭のねじロック操作が軽い携帯時計を提供することにある。
【解決手段】 胴14内の時計ムーブメント13に回転力を伝達する巻真39に接続された竜頭31を、胴14に取付けたパイプ21の雄ねじ部23に噛合わせて、竜頭31が回転されないように保持する携帯時計10を前提とする。竜頭31は、巻真39を連動する竜頭軸32と、この軸32を回転させる竜頭ヘッド33とを具備する。パイプ21の外に配置される竜頭軸32の軸端部32bの周部に回転力受け部35を設ける。竜頭ヘッド33に雌ねじ部43及び回転力伝達部44を設ける。雌ねじ部43は雄ねじ部23に着脱可能に噛合わされる。回転力伝達部44は、両ねじ部23、43の噛合いが外された状態で竜頭軸32の軸方向に沿う移動に伴い回転力受け部35に着脱可能に嵌合される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ねじの噛合いを利用して竜頭が不用意に回転されないように保持する携帯時計に関する。
従来、胴に内蔵された時計ムーブメントを操作する竜頭は、単一部品であって、時計ムーブメントを連動する竜頭軸部と、この軸部に一体に形成された竜頭ヘッドとを有している。竜頭軸部は胴に取付けられた巻真パイプに挿入されており、竜頭ヘッドは巻真パイプの胴外部に位置するパイプ端部に被嵌されている。
この竜頭が不用意に回転されないようにするために、巻真パイプの胴外部に位置するパイプ端部の外周に雄ねじ部を形成するとともに、竜頭ヘッドに雌ねじ部を形成して、この雌ねじ部をパイプ端部の雄ねじ部に着脱可能に噛合わせる携帯時計が知られている(特許文献1参照。)。
この携帯時計で、時計ムーブメントを操作しない通常の状態では、竜頭をパイプの雄ねじ部に噛合わせて、竜頭ヘッドを胴の外側面に当接させることにより、竜頭の不用意な回転を抑制できる。このように竜頭が回転しないように保持させる操作を、以下ねじロック操作と称し、かつ、保持された状態を、以下ねじロック状態と称する。又、時計ムーブメントを操作する時には、雄ねじ部に対する竜頭の噛合いを外して竜頭を引き動かした状態としてから、時計ムーブメントに接続されている巻真を竜頭とともに回転させることができる。
特開昭57−46181号公報(第1頁右欄第8行〜第2頁左欄第7行、第1図−第2図)
ところで、巻真によって操作される時計ムーブメントが、ぜんまいばねを駆動源とする機械式である携帯時計では、竜頭が引出されない位置に配置されている状態で、この竜頭の回転操作によってぜんまいばねが巻き上げられるように作られている。又、巻真によって操作される時計ムーブメントが、複数の動作モードを有している携帯時計では、竜頭が引出されない位置に配置されている状態で、この竜頭の回転操作によって、動作モードが切換えられるように作られている。
なお、竜頭が引出されない位置に配置されている状態は、一般には「零段」と通称されている。これに対して、カレンダー調整等のために竜頭が引出された位置は「1段」と通称されている。場合によっては、時刻合わせのための位置である「2段」の引出し位置に更に竜頭を引出し得る携帯時計も知られている。
「零段」に配置された竜頭で、ぜんまいばねを巻き上げる機能を有した携帯時計、及び動作モードを変更させる機能を有した携帯時計に、特許文献1の技術を適用することは、以下の点で好ましくない。
すなわち、特許文献1の携帯時計では、竜頭軸部と竜頭ヘッドとが一体である。このため、竜頭を巻真パイプの雄ねじ部に噛合わせるねじロック操作においては、竜頭軸部も回転されるので、この竜頭軸部に接続されている巻真も竜頭と一緒に回転される。
これにより、ぜんまいばねを巻き上げる機能を有した携帯時計への適用では、竜頭を巻真パイプの雄ねじ部に噛合わせるに伴ってぜんまいばねが巻き上げられてしまう。ぜんまいまねの巻上げ操作は、手動巻き又は自動巻きのいずれかでなされるが、胴内のぜんまいばねがどのような巻き上げ状態にあるのかは知ることができない。このため、ぜんまいばねがかなり巻き上がっている状態で、竜頭に対するねじロック操作が行われることがある。この場合、ねじロック操作が特に重くなり不便であるとともに、それに伴い過度の操作力が雄ねじ部と雌ねじ部に加わって、これらのねじ部の摩耗が早められる。
又、動作モードを変更させる機能を有した携帯時計への適用では、竜頭に対するねじロック操作に伴って動作モードが勝手に変更されてしまう。このため、この種の携帯時計に対しては、ねじの噛合いを利用して竜頭が不用意に回転されないようにした技術の適用はできなかった。
本発明が解決しようとする課題は、時計ムーブメントの機能に制約されずに、竜頭をねじの噛合いを利用して不用意に回転されないように保持できるとともに、耐久性も向上でき、竜頭のねじロック操作が軽い携帯時計を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、ねじの噛合いを利用して竜頭が不用意に回転されないように保持する携帯時計において、竜頭が、パイプの外に配置される軸端部の周部に回転力受け部を有して、巻真を連動する竜頭軸と、雄ねじ部に着脱可能に噛合わされる雌ねじ部、及びこの噛合いが外された状態で竜頭軸の軸方向に沿う移動に伴い回転力受け部に着脱可能に結合される回転力伝達部を有した竜頭ヘッドと、を具備している。
本発明では、パイプの雄ねじ部に対する竜頭ヘッドの雌ねじ部の噛合いを外すことにより、竜頭ヘッドの拘束が解除されて、この竜頭ヘッドが回転可能となるとともに、軸方向に関する竜頭ヘッドと竜頭軸との相対位置が変わって、竜頭ヘッドの回転力伝達部が竜頭軸の回転力受け部に結合される。このため、この状態下での竜頭ヘッドの回転操作が、回転力伝達部及び回転力受け部を介して竜頭軸に伝えられる。これにより、巻真が回転されるに伴い胴内の時計ムーブメントを操作できる。この操作後に、竜頭ヘッドを胴の外側面に寄るように軸方向移動させてパイプの雄ねじ部に竜頭ヘッドの雌ねじ部を噛合わせることにより、まず、回転力受け部から回転力伝達部が外され、この後に竜頭ヘッドが胴の外側面に当たってねじロック状態になる。この場合、回転力受け部から回転力伝達部が外された後は、竜頭軸と竜頭ヘッドとが結合されていないので、竜頭ヘッドは自由回転が可能である。したがって、既述のねじロック状態を得るねじロック操作に伴って、竜頭軸が回転して時計ムーブメントに回転が伝えられることを防止できる。
又、本発明の好ましい形態では、前記回転力伝達部及び回転力受け部が、多角形状又は歯車形状をなしているので、回転力伝達部と回転力受け部とが嵌合して結合される。このため、回転力伝達部と回転力受け部との間で滑りを生じることなく、回転力伝達部と回転力受け部とを介して竜頭ヘッドの回転操作を、竜頭軸に確実に伝えられる点で優れている。
又、本発明の好ましい形態では、前記軸端部がストッパ部を有しているとともに、前記回転力受け部への前記回転力伝達部の着脱に伴って前記胴側から前記ストッパ部に接離する当接部が前記竜頭ヘッドに設けられているので、竜頭ヘッドをパイプの雄ねじ部から外した後で、ストッパ部に当接部を当接できる。これにより、格別な部品を要することなく、竜頭ヘッドの外れ止めができる点で優れている。
又、本発明の好ましい形態では、前記竜頭ヘッドが、前記雌ねじ部及び前記回転力伝達部を有して前記軸端部を収容する筒状のヘッド本体と、このヘッド本体に取付けられて前記軸端部を覆い隠すキャップとを備えているので、キャップにより竜頭軸の視認を妨げて、好ましい外観的とできる点で優れている。
又、本発明の好ましい形態では、前記竜頭ヘッドを前記胴の外側面から離れる方向に付勢する弾性体が、前記キャップと前記竜頭軸との間に挟設されているので、前記雄ねじ部と前記雌ねじ部との噛合いが外されると同時に弾性体の付勢力によって、当接部がストッパ部に引掛かるように竜頭ヘッドをその軸方向に移動させることができる点で優れている。
本発明によれば、ねじロック操作に伴って竜頭軸が回転して、時計ムーブメントに回転が伝えられることを抑制できる。このため、竜頭のねじロック操作を軽く行えるとともに、パイプの雄ねじ部及び竜頭ヘッドの雌ねじ部の耐久性を向上でき、しかも、時計ムーブメントの機能、例えばぜんまいばねを巻き上げる機能や動作モードを変更させる機能等に制約されずに、竜頭をねじの噛合いを利用して不用意に回転されないように保持させることが可能な携帯時計を提供できる。
(第1実施形態)
図1〜図4を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1中符号10は携帯時計としての腕時計を示している。この腕時計10は時計外装組立11内に図2及び図3に示すように文字板12及び図示しない時計ムーブメント13等を収容している。時計ムーブメント13には、ぜんまいを動力源にした手動巻き型、又は自動巻き型、若しくはこれら手動巻きと自動巻きとを併用した型の機械式の時計ムーブメントが用いられている。なお、これに代えて、文字板12上での時刻表示等をデジタル表示とアナログ表示とを選択して切換えることができる型の時計ムーブメントであってもよい。
図2及び図3に示すように時計外装組立11は、環状をなす金属製の胴14の厚み方向一面からなる正面に、カバーガラス15を液密に装着するとともに、胴14の厚み方向他面からなる裏面に、金属等からなる裏蓋16を液密に螺着して形成されている。カバーガラス15を通して文字板12は視認可能である。裏蓋16は取外し可能である。なお、図1〜図3中符号18は時計外装組立11に回転操作可能に取付けられた環状のベゼルを示しており、このべゼル18は図2及び図3に示す環状の弾性リング19の摩擦力で任意な回転位置に保持されるようになっている。ベゼル18は省略してもよい。
図2及び図3に示すように胴14の一部には、この胴14を径方向に貫通するパイプ取付け孔17が開けられている。パイプ取付け孔17の一端は、胴14で囲まれた胴内空間14aに開口され、パイプ取付け孔17の他端は、胴14の外側面14bに開口されている。
胴14には、胴外側からパイプ取付け孔17に挿入してパイプ(巻真パイプと称されることもある。)21がろう付け等により取付けられている。図2及び図3中符号22はろう材を示している。金属製、例えばステンレス鋼製のパイプ21は、円筒状でその軸方向両端が夫々開放しているとともに、胴14の外部に配置されるパイプ端部21aを備え、このパイプ端部21aの外周に竜頭31をねじロック状態に保持するための雄ねじ部23を有している。
竜頭31は、竜頭軸32と、竜頭ヘッド33と、弾性体例えばコイルばね34とを備えている。
竜頭軸32は、例えば金属製好ましくはステンレス製であって、図2及び図3に示すようにパイプ21内に胴14の外部から挿入される円柱状の挿入軸部32aと、この挿入軸部32aと一体に連続してパイプ21の外部に配置される軸端部32bとを有している。軸端部32bは雄ねじ部23の外径と同じかそれ以上に大径である。
この軸端部32bの周部は回転力受け部35をなしている。この回転力受け部35は例えば図4に例示されるように正多角形状具体的には正八角形状に作られている。更に、軸端部32bの胴14に寄っている側面は、挿入軸部32aから直角に張り出す側面であって、この側面はストッパ部36として用いられている。
竜頭軸32には、その挿入軸部32aの先端側から軸方向に沿って切り込まれたねじ穴37が設けられているとともに、軸端部32bの端面中央部に開放するばね収容穴38が設けられている。
時計ムーブメント13に竜頭31の回転力を伝達する巻真39が、挿入軸部32aのねじ穴37に胴内側からねじ込まれている。これにより互いに連結された巻真39と竜頭軸32とは軸方向には動くことができない。挿入軸部32aの先端部外周に形成された環状凹部にはゴム等の弾性材料からなる環状の防水パッキン40が装着されている。この防水パッキン40は前記環状凹部及びパイプ21の内周に弾性的に密接しており、これにより、パイプ21の内周と竜頭軸32との間が防水されている。
図2及び図3に示すように竜頭ヘッド33は、雄ねじ部23及び軸端部32bを収容できる大きさをなす円筒状のヘッド本体41と、このヘッド本体41に取付けられたキャップ42とを有して形成されている。
ヘッド本体41は例えば金属製であって、その外周に回転操作のすべり止めのための溝(なお、図4では図示を省略する。)を有している。このヘッド本体41の開放された一端面41aは、胴14の外側面14bに接離する面となっている。ヘッド本体41の一端面41a寄りの内周には、竜頭31のねじロック状態を得るために雄ねじ部23に取外し可能に噛合わされる雌ねじ部43が設けられている。
ヘッド本体41の内周には、雌ねじ部43に隣接する回転力伝達部44が設けられている。この回転力伝達部44は、竜頭ヘッド33の軸方向移動に伴って回転力受け部35に着脱される部位であって、回転力受け部35と相似形状、したがって本実施形態の場合には図4に例示するように正八角形の嵌合穴で形成されている。
回転力伝達部44と雌ねじ部43との間の部分は環状をなす当接部45として用いられている。この当接部45は、竜頭ヘッド33の軸方向移動に伴って前記ストッパ部36に接離する部位であるとともに、回転力伝達部44の回転力受け部35への嵌め込み深さを規定する部位としても利用されている。
なお、以上の構成を有するヘッド本体41は金属の鋳造品で作ることが望ましい。鋳造品の場合、回転力伝達部44を鋳造と同時に形成できる。このため、この回転力伝達部44を加工するための面倒な手間を要することがない。したがって、ヘッド本体41を低コストで得ることができる。
キャップ42はヘッド本体41と同種材料又は硬質合成樹脂で作られている。このキャップ42は、その周部をヘッド本体41の他端部内周に設けた溝に嵌合させた状態で、ヘッド本体41をかしめることによって、ヘッド本体41の端部開口を塞いで取付けられている。このため、竜頭軸32の軸端部32bが、キャップ42により覆い隠されて、視認されないようにでき、竜頭回りの体裁を向上できる点で好ましい。
更に、竜頭ヘッド33をヘッド本体41とキャップ42とで形成する構成では、ヘッド本体41にキャップ42が取付けられる以前の段階で、筒状のヘッド本体41はその軸方向両端が開放された状態となっている。このため、キャップ42が、ヘッド本体41の内周面に対する雌ねじ部43等の加工の妨げとならない点でも好ましい。
コイルばね34は、竜頭軸32のばね収容穴38に収容されて、この収容穴38に対向したキャップ42の中央部と竜頭軸32との間に挟まれている。このコイルばね34は、竜頭ヘッド33を胴14の外側面14bから離れる方向に常に付勢している。
以上の構成を備えた腕時計10において、竜頭31が引出されない位置に配置されている状態(一般に「零段」と通称されている。)は、図2に示されている。この「零段」では、竜頭ヘッド33のヘッド本体41の雌ねじ部43がパイプ21の雄ねじ部23に噛合わされて、ヘッド本体41の一端面41aが胴14の外側面14bに接して位置決めされている。これとともに、竜頭ヘッド33の回転力伝達部44は、パイプ端部21aに近付けられていて、竜頭軸32の軸端部32b、より具体的には、この軸端部32bの回転力受け部35に対して胴14側に外れている。すなわち、竜頭ヘッド33と竜頭軸32とは結合関係を有していない状態に保持されている。
このため、竜頭ヘッド33のキャップ42と竜頭軸32の間にコイルばね34が強く圧縮された状態にあって、竜頭ヘッド33が胴14から離れる方向に付勢されているにも拘らず、前記噛合いによって竜頭ヘッド33が軸方向に動かされることがない。このように「零段」では竜頭31がねじロック状態にある。
時計ムーブメント13の時刻合わせをする場合、ねじロック状態にある竜頭ヘッド33は、「1段」と通称される位置に引出されて回転操作される。すなわち、まず、竜頭ヘッド33を緩み方向に回転させて、その雌ねじ部43をパイプ21の雄ねじ部23から外した状態とする。この場合にも、竜頭ヘッド33と竜頭軸32とは結合関係を有していないので、噛合いを外す竜頭ヘッド33の自由回転操作に伴って、竜頭軸32が竜頭ヘッド33に連動して回転されることはない。
前記ねじの噛合いが外されると同時に、コイルばね34のばね力(付勢力)で、竜頭ヘッド33が、竜頭軸32の軸方向に沿って胴14の外側面14bから更に離れるように、手動操作によることなく簡便に移動される。
この竜頭ヘッド33の軸方向移動に伴い竜頭軸32と竜頭ヘッド33とが連結される。つまり、竜頭ヘッド33の回転力伝達部44が竜頭軸32の回転力受け部35の外周に嵌合されて、竜頭軸32と竜頭ヘッド33とが軸回りに回転を連動するように結合される。したがって、回転力受け部35と回転力伝達部44とは、前記噛合いが外された状態で、竜頭ヘッド33に対する竜頭軸32の連れ回し可能とするように竜頭軸32と竜頭ヘッド33とを連結する噛合いクラッチとして機能する。
これとともに、竜頭ヘッド33の当接部45が竜頭軸32のストッパ部36に当接して、軸方向に沿う回転力受け部35への回転力伝達部44の嵌め込み深さが規定されるとともに、竜頭ヘッド33の軸方向移動が規制されて竜頭ヘッド33が外れ止めされる。この規制による位置決めで、ねじロック状態が解除された竜頭31が、図3に示すように「1段」と通称される引出し位置に保持される。なお、こうした竜頭軸32と竜頭ヘッド33との連結において、竜頭ヘッド33を若干回転させる手間を必要とする場合もある。
以上説明した竜頭ヘッド33の引出し位置で、竜頭31の竜頭ヘッド33を手動で回転させることにより、この竜頭ヘッド33の回転が、回転力伝達部44及び回転力受け部35を介して竜頭軸32に伝えられる。これに伴い巻真39を介して時計ムーブメント13に回転力が与えられるので、この時計ムーブメント13の時刻合わせ等の調整を行うことができる。
この調整後には竜頭31は再びロック状態(図2参照)とされる。このねじロック状態を得る操作は、まず、竜頭ヘッド33をコイルばね34に抗して胴14方向に押し戻した後に、この竜頭ヘッド33の雌ねじ部43を、締め付け方向に回転させて、パイプ21の雄ねじ部23にねじ込むことで実施される。これにより、竜頭ヘッド33の一端面41aが胴14の外側面14bに当接するので、腕時計10の携帯時等に竜頭31が不用意に回転されないように竜頭31をねじロック状態とすることができる。
このねじロック状態を得る操作においては、始めに、竜頭ヘッド33が胴14方向に押し戻されるに伴い、回転力受け部35から回転力伝達部44が外れるので、竜頭ヘッド33と竜頭軸32との連結が解除される。そして、この後に、竜頭ヘッド33が回転操作されて雄ねじ部23への雌ねじ部43の噛合わせが行われる。
このように竜頭ヘッド33と竜頭軸32とが連結されていない状態で、竜頭ヘッド33が締め付け方向に回転操作されるので、この竜頭ヘッド33の締め付け方向の回転が竜頭軸32に伝えられることがない。
以上のようにねじロック状態を得るための既述のねじロック操作に伴って、竜頭軸32が回転して、機械式の時計ムーブメント13に回転が伝えられることがないので、ねじロック操作において、時計ムーブメント13が有するぜんまいばねが負荷となることが防止される。したがって、例えばぜんまいばねがかなり巻き上がっている状態であっても、竜頭31のねじロック操作を軽く行うことができ、操作性が良い。
なお、時計ムーブメント13が、機械式ではなく、「零段」位置に配置された竜頭31で動作モードを変更させる機能を有したものである場合には、既述のように時計ムーブメントに対して竜頭31のねじロック操作に伴い回転力が波及することが防止されるので、動作モードが不用意に変更されることがない。
又、既述のようにぜんまいばねを有する機械式の時計ムーブメント13でのねじロック操作を軽く行えることに伴い、過度の回転操作力が雄ねじ部23と雌ねじ部43に加えられることもなくなるので、これらのねじ部23、43の耐久性を向上することができる。
更に、既述のようにねじロック操作の際及びねじロック状態を解除する際の竜頭ヘッド33の軸方向移動に拘らず、竜頭軸32は軸方向に移動されることがない。このため、巻真39と竜頭軸32とに、竜頭軸32の軸方向移動が巻真39に波及することを防止するための工夫を要することがなく、巻真39と竜頭軸32との接続を簡単なねじ込み構造で行うことができる。
このため、特に、巻真39に対する加工コストを低減できるので、腕時計全体のコスト低減に貢献できる。なお、比較のために従来の構造を説明すれば、巻真に2面幅を設ける切削加工を施すとともに、この巻真に2面幅を有した嵌合孔付きのワッシャを嵌合し、このワッシャを竜頭軸に固定することによって、巻真に対する竜頭軸の軸方向移動を許す一方で、竜頭の回転に対して巻真が共に回転される構造が採用されている。
その上、巻真39にねじ軸を採用できるので、腕時計10の組立てに際して、巻真39が竜頭31に予め固定された巻真付き竜頭を用意することに制約されず、巻真39を竜頭軸32に後付けすることが可能である。これにより、予めねじ部を最大限長く加工した巻真39を、腕時計10の型によって異なる時計外装組立11の大きさ及びねじロック状態を得るのに必要な寸法等に適合させて、必要な長さに切断して、竜頭軸32にねじ込んで接続できる。したがって、製造上において、巻真39の汎用性が増して多種類の腕時計10に共有して使用可能となるとともに、それに応じて腕時計10全体のコスト低減に貢献できる。
(第2実施形態)
図5を参照して本発明の第2実施形態を説明する。この第2実施形態は、基本的には第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ部分については第1実施形態と同一符号を付してその説明を省略し、以下、第1実施形態とは異なる部分について説明する。
第2実施形態では、外歯歯車状に形成された回転力受け部35を、竜頭軸32の軸端部32bの周部に設けているとともに、これに着脱可能に嵌合する内歯歯車状の回転力伝達部44を、竜頭ヘッド33のヘッド本体41の内周に設けている。以上説明した点以外は、図4及び図5に示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。
したがって、この第2実施形態の腕時計10でも、第1実施形態と同じ作用を得て本発明が解決しようとする課題を解決できる。しかも、回転力伝達部44と回転力受け部35とが歯車状であるから、これらを嵌合させる際に竜頭ヘッド33を回転させる必要がある場合に、その回転量が歯の少なくとも1ピッチ分で済むので、操作が容易となる点で優れている。
本発明は前記両実施形態には制約されない。例えば、竜頭31のコイルばね34は省略してもよい。この場合には、竜頭ヘッド33をねじロック状態とする際に、コイルばね34の抵抗を受けなくて済む。これにより、軽い操作で胴14の外側面14bに向けて竜頭ヘッド33を軸方向に移動させることができる。
本発明の第1実施形態に係る腕時計を示す正面図。 図1中Z−Z線に沿って竜頭のねじロック状態を示す断面図。 図1中Z−Z線に沿って竜頭のねじロック状態が解除された状態を示す断面図。 図3中Y−Y線に沿って示す竜頭の断面図。 本発明の第2実施形態に係る腕時計が備える竜頭を示す図4相当の断面図。
符号の説明
10…腕時計(携帯時計)
11…時計外装組立
13…時計ムーブメント
14…胴
14a…胴内空間
14b…胴の外側面
21…パイプ
21a…パイプ端部
23…雄ねじ部
31…竜頭
32…竜頭軸
32b…竜頭軸の軸端部
33…竜頭ヘッド
34…コイルばね(弾性体)
35…回転力受け部
36…ストッパ部
39…巻真
41…ヘッド本体
41a…ヘッド本体の一端面
42…キャップ
43…雌ねじ部
44…回転力伝達部
45…当接部

Claims (5)

  1. 時計ムーブメントが内蔵された胴にこの胴の外側に位置される雄ねじ部を有したパイプを取付け、前記時計ムーブメントに回転力を伝達する巻真に接続された竜頭を、前記雄ねじ部の外周に着脱可能に噛合わせ、この噛合いにより前記竜頭を回転されないように保持する携帯時計であって、
    前記竜頭が、
    前記パイプの外に配置される軸端部の周部に回転力受け部を有して、前記巻真を連動する竜頭軸と、
    前記雄ねじ部に着脱可能に噛合わされる雌ねじ部、及びこの噛合いが外された状態で前記竜頭軸の軸方向に沿う移動に伴い前記回転力受け部に着脱可能に結合される回転力伝達部を有した竜頭ヘッドと、
    を具備したことを特徴とする携帯時計。
  2. 前記回転力伝達部及び回転力受け部が、多角形状又は歯車形状をなしていることを特徴とする請求項1に記載の携帯時計。
  3. 前記軸端部がストッパ部を有しているとともに、前記回転力受け部への前記回転力伝達部の着脱に伴って前記胴側から前記ストッパ部に接離する当接部が前記竜頭ヘッドに設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯時計。
  4. 前記竜頭ヘッドが、前記雌ねじ部及び前記回転力伝達部を有して前記軸端部を収容する筒状のヘッド本体と、このヘッド本体に取付けられて前記軸端部を覆い隠すキャップとを備えていることを特徴とする請求項3に記載の携帯時計。
  5. 前記竜頭ヘッドを前記胴の外側面から離れる方向に付勢する弾性体が、前記キャップと前記竜頭軸との間に挟設されていることを特徴とする請求項4に記載の携帯時計。
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