JP6034216B2 - 防水機器及び携帯時計 - Google Patents

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Description

本発明は、押込み操作部を備え、この操作部の防水性を改善した防水機器及び携帯時計に関する。
腕時計や懐中時計などの携帯時計、ストップウォッチ、携帯電話、携帯型情報端末機などの携帯機器の中には、例えば機器外装体内の接点等を動作させる操作部材例えば押しボタンを機器外装体に取付けたものがある。この機器では、押しボタンが所定ストローク押込まれることによって、所定の機能が実行される。例えば携帯時計では、文字板を照明することができ、又は時計表示をアナログ表示からデジタル表示に或いはこの逆に切換えることができ、若しくは、デジタル表示された日付や曜日を修正することができる。
この種の携帯機器で押しボタンの軸部は機器外装体の内外を貫通しているので、押しボタンが設置された部分(押込み操作部)の防水をする必要がある。
そのために、機器外装体に固定されたパイプに貫通される押しボタンの軸部外周にリング形で弾性変形が可能なシール材を嵌合し、このシール材を径方向に圧縮した状態でパイプ内面に密接させることにより、押しボタンの軸部と機器外装体との間を防水する構造が採用されている(特許文献1参照。)。
又、機器の筐体内のスイッチを押圧する防水用スイッチ部材を筐体に取付けるとともに、防水用スイッチ部材に押釦を組み合わせて、防水を図ることも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
詳しくは、防水用スイッチ部材は、弾性材料で形成されていて、開口を有するとともにこの開口と反対側に突出する容器部を有している。このスイッチ部材は、スイッチに対向して筐体に形成された貫通孔に容器部を挿入した状態で筐体に取付けられ、押釦はその軸で容器部の底部を押せるように軸を容器部の内側空間に挿入して配置されている。これにより、容器部の内側空間から外側への防水が容器部で図られている。更に、容器部はその外周に沿って連続形成されたループ状のリブを有している。このリブは、貫通孔の内壁から圧縮を受けて変形した状態に設けられる。それにより、貫通孔の内壁と容器部の外周面との間の防水が図られている。又、押釦が押込まれた場合、容器部の底部及び側部がスイッチ方向に伸びて、スイッチが押されるようになっている。
特開2004−319446号公報 特開2011−258334号公報
特許文献1に記載された防水の構成によれば、押しボタンが軸方向に移動される際、シール材はパイプ内面を摺動する。このため、携帯機器が水に触れる条件、例えば水中等で押しボタンの操作がなされた場合、シール材によるシール箇所が、押しボタンと共に移動されることを原因として、シール性能が不安定化する。それに伴い、押しボタンが配置された部分の防水性能が低下する虞がある。
又、特許文献2に記載された防水の構成においても同様に防水性についての懸念がある。つまり、押釦が押込まれると、容器部の側部がスイッチ方向に伸びることに伴い、側部の外周に形成されたリブが貫通孔の内壁を摺動する。このため、例えば水中等で押釦の押込み操作がなされた場合、押釦と共にリブが移動されることを原因として、防水のためのシール性能が不安定化する。それに伴い、押釦が配置された部分の防水性能が低下する虞がある。
以上のように従来技術は、押釦まわりでの防水性について改善の余地がある、という課題がある。
本発明の目的は、伸縮部材、保持部材、及び操作軸を有して形成される押込み操作部での防水性を向上することが可能な防水機器及び携帯時計を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明の防水機器は、着座部及びこの着座部を貫通した孔を有する機器外装体と、軸方向に伸縮可能で軸方向の一端が閉じるとともに軸方向の他端が開口されていて前記孔に通される筒部、及び前記筒部の他端部外周から一体に張り出して前記着座部に前記機器外装体の外側から着座されるフランジを有する防水性の伸縮部材と、前記機器外装体に取付けられ、前記着座部との間に前記フランジをこのフランジの厚み方向に挟んで前記フランジまわりの防水を確保する押え部、及び前記開口に連通する通孔を有する保持部材と、この保持部材の外に前記通孔を通って突出される軸端部を有し、前記筒部に挿入されて前記機器外装体の外から前記筒部を伸張させるように押込み可能に配置された操作軸と、を具備することを特徴としている。
本発明の防水機器は、腕時計や懐中時計などの携帯時計、ストップウォッチ、携帯電話、携帯型情報端末機、防水型ラジオや防水型電気かみそり等に適用でき、その機器外装体とは外装ケース等を指している。
本発明で、伸縮部材は、金属、又は軟質プラスチックや合成ゴム等により一体形成されたものであるが、その少なくとも筒部は弾性変形可能であることが好ましい。この場合、本発明で、伸縮部材の筒部が有する閉じられた端は、弾性変形がし難くなるように比較的肉厚に形成することが好ましい。それにより、前記端の耐久性が向上されると共に、機器外装体に収容された機器を制御するために機器外装体内に設けられたスイッチをオンーオフする操作軸の押込み力をスイッチに確実に与えることが可能となる。
本発明で、保持部材はその一部を機器外装体に形成された収容凹部に挿入して機器外装体に取付けることが好ましいが、前記収容凹部を省略した形態の機器外装体の外面に重なるように取付けられていてもよい。これとともに、機器外装体に保持部材を取付ける手段は、保持部材を機器外装体にねじ込んで取付けることが、固定部品を要しない点で好ましいが、これに代えてねじ等の取付け部品を用いて保持部材を機器外装体に取付けてもよい。本発明において、弾性変形が可能なシールリングを保持部材と機器外装体とで挟んで実施することは、保持部材と機器外装体との間への浸水を防止する上でより好ましいが、このシールリングは省略することも可能である。
本発明で、操作軸は、筒部の閉じられた端に連結されていてもいなくてもよい。なお、操作軸と筒部の閉じられた端とが連結された構成では、操作軸が機器外装体の外部に離脱することを防止する工夫を省略することが可能である。この逆に、操作軸と筒部の閉じられた端とが連結されていない構成を採用する場合は、操作軸が機器外装体の外部に離脱することを防止する工夫を追加して実施すればよい。本発明で、操作軸の押込み操作をより容易にするとともに加飾のために、機器外装体の外部に突出された操作軸の軸端部に、軸端部よりも大径な操作ヘッドを連結してもよく、或いは、こうした操作ヘッドを連結することなく実施することも可能である。本発明は、操作軸を、それが押される前の状態(非押込み状態)に戻すばね等の付勢部材を追加して実施することも可能である。
本発明で、操作軸が押込み操作されると、操作軸は機器外装体の内部により突出するように伸縮部材が有した筒部の閉じられた端を押し動かすので、筒部が弾性変形を伴ってフランジを起点として伸ばされる。こうした伸縮部材の挙動に基づいて、機器外装体に収容された機器を制御するスイッチ等が、筒部の閉じられた端を介して操作軸で押されるので、前記機器が有する所定の機能を発揮させることが可能である。
本発明の防水機器で、操作軸の軸端部が通った保持部材の通孔と伸縮部材の内部とは連通されているので、この防水機器が水中で使用される場合、保持部材及び伸縮部材の内部は水に晒される。この水の機器外装体内への浸入経路としては、伸縮部材のフランジと保持部材の押え部との間を通った後に、フランジと機器外装体の着座部との間を通り、更に機器外装体の孔を通る経路が考えられる。
しかし、伸縮部材のフランジが、このフランジの厚み方向に機器外装体の着座部と保持部材の押え部とで挟まれていることで、前記浸水経路径が遮断され、フランジまわりの防水が確保されている。このため、機器外装体内への浸水を防止できる。こうした防水のための構造は、伸縮部材の筒部が伸びても、元の状態に縮んでも、それに伴って動かされることがないため、防水性能が不安定化することがない。
したがって、本発明によれば、伸縮部材、保持部材、及び操作軸を有して形成される押込み操作部での防水性を向上することが可能である。
本発明の防水機器の好ましい形態は、前記保持部材が前記機器外装体から取外し可能であることを特徴としている。
この好ましい形態によれば、保持部材を機器外装体から取外すことで、操作軸及び伸縮部材を外すことが可能である。言い換えれば、伸縮部材、保持部材、及び操作軸を有して形成される押込み操作部を分解することが可能である。このため、万が一、伸縮部材の防水性が損なわれた場合、その交換ができる。
本発明の防水機器の好ましい形態は、前記伸縮部材が金属で一体に形成されたベローズからなり、弾性変形が可能なシールリングを前記押え部が有し、このシールリングと前記着座部とで前記フランジを挟んで前記フランジまわりを防水したことを特徴としている。
この好ましい形態では、押え部が有したシールリングが、弾性変形して金属ベローズ製の伸縮部材のフランジに密接された状態に保持されることで、防水機器が水中で使用される場合、保持部材及び伸縮部材の内部から機器外装体内への浸水経路を遮断して、フランジまわりの防水を確保できる。この防水のための構造は伸縮部材の筒部の伸縮に拘わらず動かされないため、防水性能が不安定化することがない。
本発明の防水機器の好ましい形態は、前記押え部が挿入されるとともに前記着座部を底とした収容凹部を前記機器外装体が有し、前記収容凹部を区画した内周壁面に前記シールリングの外周が密接されていることを特徴としている。
この好ましい形態では、機器外装体の収容凹部に保持部材の押え部が挿入されているので、機器外装体の外面からの保持部材の突出をより小さくすることが可能である。更に、押え部と収容凹部を区画した内周壁面との間に水が浸入した場合、この水が機器外装体内に至ることを、収容凹部を区画した内周壁面に密接されたシールリングで遮断することができる。
本発明の防水機器の好ましい形態は、前記伸縮部材が金属で一体に形成されたベローズからなり、弾性変形が可能なシールリングを前記着座部が有し、このシールリングと前記押え部とで前記フランジを挟んで前記フランジまわりを防水したことを特徴としている。
この好ましい形態では、着座部が有したシールリングが、弾性変形して金属ベローズ製の伸縮部材のフランジに密接された状態に保持されている。これにより、防水機器が水中で使用される場合、保持部材及び伸縮部材の内部から機器外装体内への浸水経路を遮断して、フランジまわりの防水を確保できる。この防水のための構造は伸縮部材の筒部の伸縮に拘わらず動かされないため、防水性能が不安定化することがない。
本発明の防水機器の好ましい形態は、前記伸縮部材が軟質材料で一体に形成され、前記着座部と前記押え部とでこれらに接する前記フランジを挟んで前記フランジまわりを防水したことを特徴としている。
この好ましい形態の防水機器が水中で使用される場合、保持部材及び伸縮部材の内部から機器外装体内への水の浸入経路として、伸縮部材のフランジと保持部材の押え部との間を通った後に、フランジと機器外装体の着座部との間を通り、更に機器外装体の孔を通る経路が考えられる。
しかし、伸縮部材が有した軟質なフランジが、これに接した機器外装体の着座部と保持部材の押え部とで挟まれていることで、前記浸水経路径が遮断されて、フランジまわりの防水が確保されるので、機器外装体内への浸水を防止できる。こうした防水のための構造は、伸縮部材の筒部が伸びても、元の状態に縮んでも、それに伴って動かされないため、防水性能が不安定化することがない。しかも、フランジが軟質であることで、このフランジがシールリングを兼ねるので、防水のための部品点数を削減できる。
本発明の防水機器の好ましい形態は、前記筒部の閉じられた端に前記操作軸を連結したことを特徴としている。
この好ましい形態では、伸縮部材と操作軸とをアセンブリできるに伴い、組立上の部品点数を削減できる。これとともに、伸縮部材から操作軸が抜け出ないように保持できる。
本発明の防水機器の好ましい形態は、前記通孔の孔径を狭めるストッパ部を前記保持部材が有し、前記操作軸が非押込み状態にあるときに前記機器外装体の内部側から前記ストッパ部に接する状態に係合する係合部を前記操作軸が有し、前記筒部は弾性変形が可能であるとともに、この筒部は前記操作軸が非押込み状態にあるときに更なる弾性変形を許す状態に弾性変形されていることを特徴としている。
この好ましい形態では、操作軸の押込みに伴って伸ばされた伸縮部材の筒部が、その弾性で元の状態に戻るに伴って、操作軸を押し戻す。この場合、元の状態に操作軸が戻された時点で、この操作軸が保持部材のストッパ部に接するので、それ以上動いて機器外装体の外に飛び出すことがない。しかも、このように操作軸がストッパ部で位置決めされた状態でも筒部は弾性変形しているので、この操作軸は、筒部の閉じられた端とストッパ部とで挟まれた状態にある。したがって、防水機器が持ち運ばれる場合に、操作軸がその軸方向に不用意に動くことを抑制できる。
前記課題を解決するために、本発明の携帯時計は、前記各発明のうちのいずれかの発明の防水機器で形成されている。
本発明によれば、前記各発明のうちのいずれかの発明の防水機器で携帯時計が形成されているので、伸縮部材、保持部材、及び操作軸を有して形成される押込み操作部での防水性を向上することが可能な携帯時計を提供できる。
本発明によれば、操作軸の移動に拘わらずに、伸縮部材のフランジと、これを挟んだ機器外装体の着座部と、保持材の押え部とがなす防水のための構造が動かないので、押込み操作部での防水性を向上することが可能な防水機器及び携帯時計を提供できる。
本発明の第1の実施の形態に係る腕時計を示す正面図である。 図1のF−F線に沿って示す腕時計の断面図である。 図1の腕時計が備える押込み操作部を拡大して示す断面図である。 (A)は図1の腕時計の押込み操作部が有する伸縮部材を示す斜視図である。(B)は同伸縮部材を図4(A)とは異なる方向から見て示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る腕時計の押込み操作部を示す図3相当の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る腕時計の押込み操作部を示す図3相当の断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る腕時計の押込み操作部を示す図3相当の断面図である。
本発明の第1の実施の形態を図1〜図4を参照して説明する。
図1及び図2中符号11は携帯機器例えば携帯時計具体的には水中で使用可能な防水性能を有する防水型の腕時計を示している。腕時計11は機器外装体例えば時計用の外装ケース12を備えている。
図2に示すように外装ケース12内に、表示板例えば文字板13、内蔵機器、例えば時刻表示をする時針14(図1参照)の動きを制御するムーブメント15、図示しないランプ、及び電源として例えば図示しない電池等が収められている。
ムーブメント15は、応動部材例えば接点部材16を、少なくとも一個有している。これらの接点部材16は、板ばね等で形成されていて、ムーブメント15の外周から突出されている。接点部材16が後述の押込み操作部31の操作で押されることによって、ムーブメント15等が夫々の押込み操作部31に与えられた機能を発揮するようになっている。例えば、図1中右上の押込み操作部31は時間計測のためのスタート・ストップの機能を担い、図1中右下の押込み操作部31はランプの点灯・消灯をする機能を担っている。
図2に示すように外装ケース12は、ステンレス鋼やチタン等の金属や合成樹脂等により環状に作られた胴21の正面に、文字板13を透視させるカバーガラス22を液密に装着するとともに、胴21の裏面に、金属や合成樹脂等から作られた裏蓋23を液密に装着して形成されている。第1実施形態において胴21は、例えば金属の単一部品からなるが、これに代えてろう付け等により一体化される複数の金属製胴部材で形成することも可能である。
なお、図2中符号24,25は夫々外装ケース12の液密を保持するためのパッキンを示している。又、図2中符号26はムーブメント15を支持する中枠を示し、更に、図1中符号27はムーブメント15を操作するための竜頭を示している。
図2に示すように外装ケース12は、後述する押込み操作部31が配設される部位に、収容凹部28と、着座部29と、孔30を有している。
具体的には、収容凹部28は外装ケース12の外部に開放して胴21に形成されている。着座部29は収容凹部28の底をなしている。孔30は着座部29の中央部を貫通している。このため、胴21が単体の状態で、胴21の内外は収容凹部28と孔30を経由して連通される。収容凹部28を区画した内周壁面に、雌ねじ部28aが収容凹部28の胴外側への開放端に寄せて形成されている。
外装ケース12の所定箇所例えばこの外装ケース12の周側壁をなす胴21の二箇所、具体的には竜頭27を間に置いてこの竜頭27の両側(図1において竜頭27の上側と下側)に、押込み操作部31が設けられている。これら押込み操作部31の構成は同じであるため、ここでは文字板13を照明するランプの点灯・消灯を担う押込み操作部31を代表して説明する。
図2及び図3に示すように押込み操作部31は、伸縮部材32と、保持部材41と、操作軸51とを備えている。
詳しくは、図3及び図4(A)(B)に示すように伸縮部材32は例えば金属の一体品からなり、筒部33及びフランジ35を有している。第1実施形態の伸縮部材32は例えば伸縮可能なベローズにより形成されている。これにより、伸縮部材32の内部(筒部33の内側)から外部へ防水性が確保されている。
筒部33の軸方向の一端は端壁33aで閉じられており、軸方向の他端は開放されている。筒部33の端壁33a以外の部位は、蛇腹状で、かつ、その軸方向に直交する方向の断面は円形である。筒部33の端壁33a以外の部位によって、筒部33は軸方向に弾性変形を伴って伸縮可能である。なお、金属製の伸縮部材32を用いることは、その筒部33の伸縮動作に対する耐久性がよい点で好ましい。図3に示すように端壁33aは、筒部33の軸方向に直交していて、変形がし難いように肉厚に形成されている。端壁33aは連結部33bを有している。連結部33bは例えば筒部33の内側に突出されたねじ部で形成されている。
フランジ35は、筒部33の軸方向他端部の外周から一体に張り出していて、筒部33の周方向に一回り連続して環状に形成されている。フランジ35は変形がし難いように肉厚に形成されていて、その外径は収容凹部28及び着座部29の直径に略等しい。
伸縮部材32は、外装ケース12の外側から内側に向けて筒部33を外装ケース12の孔30に通すとともに、収容凹部28に収容されたフランジ35を着座部29に着座(接触)させて外装ケース12に組み合わされている。これにより、筒部33の端壁33aが接点部材16に近接しこれを押せるように対向している。したがって、筒部33が伸張されるに伴って接点部材16が押される。
保持部材41は、胴21と同材料で形成されていて、押え部42と、通孔44と、ストッパ部45を有している。
押え部42はフランジ35を着座部29との間に挟む部位である。押え部42は、第1実施形態の場合例えば収容凹部28に嵌入される円筒部位42aと、防水のためのシールリング43とを有して形成されている。更に、円筒部位42aの外周に、雌ねじ部28aに着脱可能に螺合される雄ねじ部42bが設けられている。この雄ねじ部42bと雌ねじ部28aとは、外装ケース12に対する保持部材41の取付け手段を形成する。
シールリング43は円筒部位42aの小径な先端部外周に嵌合して取付けられている。この取付け状態で、シールリング43は円筒部位42aの先端面から食み出している。シールリング43は、弾性変形が可能な材料、例えば軟質ポリプロピレンや軟質塩化ビニル等の軟質プラススチック、又はエラストマ等の軟質樹脂、或いはフッ素ゴムやシリコーンゴム等の合成ゴムで作られている。自由状態でのシールリング43の外径は収容凹部28の径より大きい。
通孔44は保持部材41の中央部をその厚み方向に貫通している。このため、通孔44は押え部42を貫通している。ストッパ部45は通孔44の孔径を狭めて設けられている。
保持部材41は、その押え部42を収容凹部28に挿入すると共に、雄ねじ部42bを雌ねじ部28aに螺合した状態で、締め付け方向に回転させることによって、胴21に取付けられている。なお、この逆方向に保持部材を回転させることにより、外装ケース12から保持部材41を取外すことが可能である。なお、図3中符号41aは、押え部42より大径な保持部材41の外周部位に、周方向に沿って間隔的に形成された凹みを示しており、これらに工具(図示しない)を係合させて保持部材41を回転させることが可能である。
操作軸51は、金属や硬質合成樹脂製であり、筒部33に挿入されると共に通孔44を貫通して設けられている。それにより、操作軸51の軸端部52が通孔44を通って保持部材41の外部に突出されている。軸端部52に操作ヘッド53が連結されている。軸端部52と操作ヘッド53とは、螺合されているが、これ以外の連結手段で連結することが可能である。操作ヘッド53は保持部材41を覆っている。
なお、操作ヘッド53は省略することが可能である。しかし、操作ヘッド53を用いることは、使用者が軸端部52を直接押込み操作する場合よりも使用者の指先との接触面積が増える。このため、操作軸51の押込み操作性を向上できる点で好ましいとともに、腕時計11のデザインに対する貢献(加飾)を期待できる点でも好ましい。
操作軸51は端壁33aの連結部33bに連結されている。この連結は、例えば軸端部52とは反対側の操作軸51の端部に形成されたねじ穴を連結部33bに螺合させることでなされている。しかし、これに代えて、連結部33bの外周部に、軸端部52とは反対側の操作軸51の端部に形成された連結穴を嵌合し、かしめ付けることで連結してもよい。この場合、連結部33bの外周及び連結穴にねじ溝を加工する手間を省略できる点で好ましい。
操作軸51は係合部54を有している。係合部54は操作軸51の最大径部をなす部分であって、その直径は通孔44の最大径と略等しい。この係合部54は、操作軸51が図3に示された非押込み状態にあるときに外装ケース12の内部側からストッパ部45に接する状態に係合される。操作軸51の係合部54以外の部位の直径は、孔30の径及び筒部33の内径より小さい。
次に、押込み操作部31を組立てる手順を説明する。
まず、伸縮部材32の筒部33内に、その開放端を通して操作軸51を挿入するとともに、この操作軸51を回転操作して操作軸51を筒部33の連結部33bに螺合する。
これにより組立てられたアセンブリとして、伸縮部材32と操作軸51とが供給される場合、押込み操作部31を組立てる上での部品点数を削減できるので、組立ての容易化を図ることが可能である。これとともに、操作軸51はこれが連結された伸縮部材32に保持されるので、ストッパ部45と係合部54を省略した構成の押込み操作部31とした場合でも、操作軸51が不用意に抜け出ないようにできる。
次に、操作軸51の筒部33から突出されている部位を、保持部材41の通孔44に貫通させながら、保持部材41を外装ケース12にその外から取付ける。
つまり、保持部材41の押え部42を外装ケース12の収容凹部28に挿入する。このとき、押え部42のシールリング43の外周面が収容凹部28を区画した内周壁面に接するので、シールリング43が弾性変形を伴って縮径された状態となって、収容凹部28への押え部42の挿入が進行する。更に、この挿入状態で、保持部材41をねじ込むように回転させて、外装ケース12の雌ねじ部28aと保持部材41の雄ねじ部42bとを螺合させる。
これにより、保持部材41が外装ケース12に取付けられる。これとともに、押え部42が着座部29との間にフランジ35を挟んで外装ケース12に伸縮部材32が取付けられる。この場合、シールリング43がその厚み方向に弾性変形を伴ってフランジ35に密接された状態で、フランジ35が押え部42と着座部29とで挟まれる。
第1実施形態では、押え部42が有する円筒部位42aの先端小径部位の端面はフランジ35に接触せずこれらの間にギャップが形成される。それにも拘らず、前記小径先端部の端面とフランジ35との間は押え部42のシールリング43によって液密にシールされる。つまり、シールリング43と着座部29とがフランジ35を挟んだ形態で、フランジ35まわりの防水が確保される。これとともに、既述のようにシールリング43の外周面が収容凹部28を区画した内周壁面に密接されているので、シールリング43の外周面と前記内周壁面との間も、シールリング43によって液密にシールできる。
以上の手順で押込み操作部31が組立てられた状態を図2及び図3に示す。この組立完了状態では、伸縮部材32が有した筒部33の開口に保持部材41の通孔44が対向されて、通孔44と筒部33内とが連通される。
更に、組立てが完了した状態で、伸縮部材32の筒部33は、ある程度弾性変形されている。この状態での弾性力で操作軸51は外装ケース12の外に向けて軽く付勢された状態にある。このときの弾性変形は、操作軸51が非押込み状態(後述する)にあるときに更なる弾性変形、つまり、筒部33が更に伸張する方向に弾性変形することを許すことが可能な状態にある。
そして、既述のように筒部33の弾性力によって操作軸51は付勢されている。このため、操作軸51の係合部54が保持部材41のストッパ部45に係合された状態にあるとともに、操作軸51の軸端部52は通孔44を通って外装ケース12の外に突出されている。したがって、軸端部52は外装ケース12内に向けて押込み可能な状態にある。言い換えれば、操作軸51が非押込み状態に保持されている。非押込み状態の操作軸51が押込まれることにより、筒部33を伸張させることが可能である。組立ての最後に、軸端部52に操作ヘッド53が螺合して取付けられる。この操作ヘッド53は取外し可能である。
更に、非押込み状態においては、操作軸51が連結された筒部33の端壁33aと、係合部54が係合されたストッパ部45とが、操作軸51をその軸方向に動かないように拘束している。そのため、操作軸51が不用意に動くことによる異音の発生を抑制できるとともに、操作軸51との擦れ合いによる筒部33の摩耗の進行を抑制できる。
なお、操作軸51の非押込み状態で、この操作軸51を端壁33aに連結することなく接触させると共に、係合部54とストッパ部45との係合により、操作軸51をその軸方向に動かないように拘束した構成とすることができる。この構成においても、操作軸51が不用意に動かないようにできる。
又、図3中符号56は他のシールリングを示している。他のシールリング56は、雌ねじ部28aと雄ねじ部42bとの螺合部、及びシールリング43よりも外装ケース12の外部側で、胴21と保持部材41との間に挟まれている。このようにシールリング43と他のシールリング56で二重にシールしているので、押込み操作部31の防錆性能をより高く確保できる。
しかも、他のシールリング56によって前記螺合部への浸水を原因とする螺合部の酸化及び螺合部への砂等の異物の侵入を防止できる。これに伴い、腕時計11が長期間使用された後においても、螺合部の噛み合い外すために保持部材41を弛み方向に回す力が増えることが防止される。このため、押込み操作部31を分解する場合に困難を来たさないようにできる。なお、他のシールリング56は省略して実施することも可能である。
以上のように組立てられた押込み操作部31を備えた腕時計11において、使用者の指を操作ヘッド53に接触させて操作軸51を押込むと、これに追従して筒部33が弾性変形を伴って胴21内へより突出されるように伸ばされる。その結果、操作軸51が、筒部33の端壁33aを介してこの端壁33aに近接し対向している接点部材16を押す。それにより、押込み操作された押込み操作部31に割り当てられた機能が発揮され、例えば文字板13を照明するランプが点灯される。
この後、操作軸51に対する押込み操作力が加わらなくなると、筒部33は自己の弾性力で長さを短くするように変形する。このため、操作軸51が胴21の外側に向けて押し戻されて、押込み操作部31が押し込まれる前の非押込み状態に戻される。
腕時計11が水中で使用される場合、操作軸51の軸端部52が通った保持部材41の通孔44と伸縮部材32の内部とは連通されているので、通孔44及び伸縮部材32の筒部33の内部は水に晒される。しかし、伸縮部材32は一体品であるので、伸縮部材32が損傷していない限り、この伸縮部材32を通って外装ケース12内に浸水する虞がない。このため、外装ケース12内への浸水経路としては、通孔44から伸縮部材32のフランジ35と保持部材41の押え部42との間を通った後に、フランジ35と外装ケース12の着座部29との間を通って、更に外装ケース12の孔30を通る経路が考えられる。
しかし、金属ベローズ製の伸縮部材32のフランジ35は、このフランジ35の厚み方向に着座部29と押え部42のシールリング43で挟まれていて、このシールリング43は弾性変形された状態でフランジ35に密接されている。これにより、フランジ35と押え部42との間で前記浸水経路が遮断され、フランジまわりの防水が確保されるので、外装ケース12内への浸水を防止できる。
こうした防水のための構造は、伸縮部材32のフランジ35が、伸縮部材32の伸縮に対して固定状態にある外装ケース12の着座部29とこれに取付けられた保持部材41の押え部42とで挟まれて形成されている。このため、伸縮部材32の筒部33が伸びても元の状態に縮んでも、それに伴って動かされることがない。したがって、押込み操作部31での防水性能が不安定化することがない。
以上説明したように伸縮部材32、保持部材41、及び操作軸51を有して形成される押込み操作部31での防水性を向上することが可能である。
更に、押え部42が有するシールリング43は、弾性変形された状態で収容凹部28を区画した内周壁面に密接されている。このため、仮に、押え部42の外周面と収容凹部28を区画した内周壁面との間に水が浸入した場合、この水が胴21内に至ることを、シールリング43で遮断できる。したがって、他のシールリング56を省略して部品点数を減らすことが可能である。
以上説明したように水中で押込み操作部31を押込み操作しても、押込み操作部31の防水を高い信頼性を持って確保できる。このため、水中で押込み操作部31の押込み操作を禁止するためのロック手段を構成する必要がない。加えて、防水を担う伸縮部材32で、操作軸51にこれを非押込み状態に戻す力を与えているので、戻すためのコイルばね等の部品を必要としない。したがって、押込み操作部31の構成が単純で、この押込み操作部31がコンパクトに構成されるので、外装ケース12が薄い場合であっても、これに適合して押込み操作部31をその防水性を確保して配設することが可能である。
又、押込み操作部31の保持部材41はその取付けと逆手順で外装ケース12から外すことができるので、その後に、操作軸51の軸端部52を手掛りにして、操作軸51及び伸縮部材32を、外装ケース12外に引き抜いて、押込み操作部31を分解することが可能である。このため、万が一、伸縮部材32の防水性が損なわれた場合、その交換ができる。
図5は本発明の第2の実施の形態を示している。この第2実施形態の構成は以下の説明を除いて第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成又は同一の機能を奏する構成については、第1実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の腕時計11では、第1実施形態で説明した操作ヘッドを省略して、単一の軸からなる操作軸51を形成し、この操作軸51の構成を単純化している。これとともに、第1実施形態で説明した他のシールリングも省略している。その他の第2実施形態の構成は、図5に示されない構成を含めて第1実施形態の腕時計11と同じである。
したがって、第2実施形態でも、第1実施形態で説明した理由により、伸縮部材32、保持部材41、及び操作軸51を有して形成される押込み操作部31での防水性を向上することが可能な腕時計11を提供できる。
図6は本発明の第3の実施の形態を示している。この第3実施形態の構成は以下の説明を除いて第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成又は同一の機能を奏する構成については、第1実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
第3実施形態の腕時計11では、第1実施形態で説明した操作ヘッドを省略して、単一の軸からなる操作軸51を形成し、この操作軸51の構成を単純化している。これとともに、第1実施形態で説明した他のシールリングも省略している。
更に、第3実施形態の腕時計11では、押え部42がシールリング43を有するのではなく、着座部29に形成した円形の溝にシールリング43が嵌合されている。こうして着座部29が有したシールリング43をフランジ35に接触させるとともに、押え部42が有した円筒部位42aの端面をフランジ35に接触させた状態で、フランジ35が着座部29と押え部42とで挟まれている。挟まれたシールリング43は弾性変形された状態に保持されている。
このため、通孔44から押え部42とフランジ35との間を通った水、及び雌ねじ部28aと雄ねじ部42bとの螺合部を通過した水は、シールリング43によって止められる。このようにフランジ回りの防水が確保されるので、胴21内への浸水を防止できる。なお、第3実施形態において押え部42は円筒部位のみで形成されている。その他の第3実施形態の構成は、図6に示されない構成を含めて第1実施形態の腕時計11と同じである。
したがって、第3実施形態でも、第1実施形態で説明した理由により、伸縮部材32、保持部材41、及び操作軸51を有して形成される押込み操作部31での防水性を向上することが可能な腕時計11を提供できる。
図7は本発明の第4の実施の形態を示している。この第4実施形態の構成は以下の説明を除いて第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成又は同一の機能を奏する構成については、第1実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
第4実施形態の腕時計11では、伸縮部材32が、金属製のベローズではなく、軟質材料で一体に形成されている。この伸縮部材32をなす材料として、弾性変形が可能な軟質材料、例えば軟質ポリプロピレンや軟質塩化ビニル等の軟質プラススチック、又はエラストマ等の軟質樹脂、或いはフッ素ゴムやシリコーンゴム等の合成ゴムを挙げることができる。このため、伸縮部材32のフランジ35はその厚み方向に弾性変形することが可能である。軟質材料製の伸縮部材32は、金属製の伸縮部材と比較して海水等に対する耐食性がよい点で好ましいので、海水中で使用されることがあるダイバーズウォッチの部品として好適である。
これと共に、保持部材41が有する押え部42の先端がフランジ35に接触する形態で、この押え部42と外装ケース12の着座部29とがフランジ35を弾性変形させた状態で挟んでいる。このため、通孔44から押え部42とフランジ35との間を通ろうとする水を止めることができると共に、着座部29とフランジ35との間を孔30に向けて通ろうとする水を止めることができる。このようにフランジ回りの防水が確保されるので、胴21内への浸水を防止できる。なお、第4実施形態において押え部42は円筒部位のみで形成されている。その他の第4実施形態の構成は、図7に示されない構成を含めて第1実施形態の腕時計11と同じである。
したがって、第4実施形態でも、第1実施形態で説明した理由により、伸縮部材32、保持部材41、及び操作軸51を有して形成される押込み操作部31での防水性を向上することが可能な腕時計11を提供できる。しかも、フランジ35がシールパッキンを兼ねるので、押込み操作部31を構成する部品点数を削減できて、構成を単純化できる。
なお、上述した実施形態においては、フランジ35は環状であるが、これにフランジ35の形状は限定されず、例えば、多角形状でもよい。換言すれば、フランジ35は、着座部29に着座可能な形状であれば、種々の形状を採ることが可能である。
11…腕時計(携帯機器:携帯時計)
12…外装ケース(機器外装体)
15…ムーブメント(内蔵機器)
16…接点部材(応動部材)
21…胴
28…収容凹部
28a…雌ねじ部
29…着座部
30…孔
31…押込み操作部
32…伸縮部材
33…筒部
33a…筒部の端壁
35…フランジ
41…保持部材
42…押え部
42b…雄ねじ部
43…シールリング
44…通孔
45…ストッパ部
51…保持軸
52…保持軸の軸端部
54…係合部

Claims (9)

  1. 着座部及びこの着座部を貫通した孔を有する機器外装体と、
    軸方向に伸縮可能で軸方向の一端が閉じるとともに軸方向の他端が開口されていて前記孔に通される筒部、及び前記筒部の他端部外周から一体に張り出して前記着座部に前記機器外装体の外側から着座されるフランジを有する防水性の伸縮部材と、
    前記機器外装体に取付けられ、前記着座部との間に前記フランジをこのフランジの厚み方向に挟んで前記フランジまわりの防水を確保する押え部、及び前記開口に連通する通孔を有する保持部材と、
    この保持部材の外に前記通孔を通って突出される軸端部を有し、前記筒部に挿入されて前記機器外装体の外から前記筒部を伸張させるように押込み可能に配置された操作軸と、
    を具備することを特徴とする防水機器。
  2. 前記保持部材が前記機器外装体から取外し可能であることを特徴とする請求項1に記載の防水機器。
  3. 前記伸縮部材が金属で一体に形成されたベローズからなり、弾性変形が可能なシールリングを前記押え部が有し、このシールリングと前記着座部とで前記フランジを挟んで前記フランジまわりを防水したことを特徴とする請求項1又は2に記載の防水機器。
  4. 前記押え部が挿入されるとともに前記着座部を底とした収容凹部を前記機器外装体が有し、前記収容凹部を区画した内周壁面に前記シールリングの外周が密接されていることを特徴とする請求項3に記載の防水機器。
  5. 前記伸縮部材が金属で一体に形成されたベローズからなり、弾性変形が可能なシールリングを前記着座部が有し、このシールリングと前記押え部とで前記フランジを挟んで前記フランジまわりを防水したことを特徴とする請求項1又は2に記載の防水機器。
  6. 前記伸縮部材が軟質材料で一体に形成され、前記着座部と前記押え部とでこれらに接する前記フランジを挟んで前記フランジまわりを防水したことを特徴とする請求項1又は2に記載の防水機器。
  7. 前記筒部の閉じられた端に前記操作軸を連結したことを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか一項に記載の防水機器。
  8. 前記通孔の孔径を狭めるストッパ部を前記保持部材が有し、前記操作軸が非押込み状態にあるときに前記機器外装体の内部側から前記ストッパ部に接する状態に係合する係合部を前記操作軸が有し、前記筒部は弾性変形が可能であるとともに、この筒部は前記操作軸が非押込み状態にあるときに更なる弾性変形を許す状態に弾性変形されていることを特徴とする請求項7に記載の防水機器。
  9. 請求項1から8のうちのいずれか一項に記載の防水機器で形成された携帯時計。
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