JP6544710B2 - スイッチ装置および時計 - Google Patents

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Description

この発明は、腕時計などの時計、または携帯電話機、携帯情報端末機などの電子機器に用いられるスイッチ装置およびそれを備えた時計に関する。
例えば、腕時計のスイッチ装置においては、特許文献1に記載されているように、時計モジュールが内蔵された腕時計ケースの貫通孔内に筒状部材を取り付ける際に、腕時計ケースの貫通孔の内周面と筒状部材の外周面との間に弾性部材を設け、この状態で筒状部材の内部に時計モジュールを操作する操作部材を設けた構成のものが知られている。
特開2010−249716号公報
この種のスイッチ装置は、腕時計ケースが外部から衝撃を受けて、腕時計ケースと時計モジュールとの間で位置ずれが生じた際に、腕時計ケースの貫通孔の内周面と筒状部材の外周面との間に設けられた弾性部材を弾性変形させて、筒状部材をその径方向に変位させることにより、筒状部材の径方向への変位に応じて操作部材に生じるせん断力などの負荷を軽減するように構成されている。
しかしながら、このような腕時計のスイッチ装置では、筒状部材内に配置された操作部材が時計モジュールに、その内部に挿入された状態で、連結されているため、腕時計ケースと時計モジュールとの間に生じる位置ずれに応じて、操作部材が筒状部材を径方向に押圧し、この押圧された筒状部材によって弾性部材を弾性変形させなければならず、このため操作部材に弾性部材を弾性変形させるためのせん断力などの負荷が加わり、操作部材が折れ曲がったり、破損したりするという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、操作部材の折れ曲がりや、破損を防ぐことができるスイッチ装置およびそれを備えた時計を提供することである。
この発明は、貫通孔を有し、かつモジュールが内蔵されたケースと、このケースの前記貫通孔内に取り付けられ、かつ内端部が前記ケース内に突出して前記モジュールに連結された筒状部材と、この筒状部材にその内外に突出して取り付けられ、前記モジュールをスイッチ動作させる操作部材と、を備えていることを特徴とするスイッチ装置である。
この発明によれば、ケースとモジュールとの間で位置ずれが生じても、その位置ずれに応じてモジュールに連結された筒状部材を変位させることができるので、モジュールに対して筒状部材が位置ずれすることがない。このため、筒状部材内に取り付けられた操作部材がモジュールに対して位置ずれすることがないので、操作部材の折れ曲がりや、破損を確実にかつ良好に防ぐことができる。
この発明を腕時計に適用した一実施形態を示した拡大正面図である。 図1に示された腕時計を3時側から見て示した拡大側面図である。 図1に示された腕時計のA−A矢視における要部を示した拡大断面図である。 図2に示された腕時計のB−B矢視における要部を示した拡大断面図である。 図3に示されたスイッチ装置を分解して示した要部の拡大斜視図である。 図3に示されたスイッチ装置において、第2筒状部材に対する操作部材のロックを解除した状態を示した要部の拡大断面図である。
以下、図1〜図6を参照して、この発明を腕時計に適用した一実施形態について説明する。
この腕時計は、図1〜図3に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1は、本体ケース2と第1、第2の外装ケース3、4とで構成されている。本体ケース2は、硬質の合成樹脂で形成され、その内部に補強部材2aが埋め込まれた構成になっている。第1、第2の外装ケース3、4は、それぞれウレタン樹脂などの軟質の合成樹脂によってほぼリング状に形成されている。
この場合、第1外装ケース3は、図1〜図3に示すように、本体ケース2の上端部に配置されて、その内周側に位置する縁部が本体ケース2の内側に向けて少し突出するように構成されている。第2外装ケース4は、本体ケース2の上部から下部に亘る外周、および第1外装ケース3の上部外周に装着されて、本体ケース2の外周および第1外装ケース3の上部外周を覆った状態で、ビス4aによって本体ケース2に取り付けられるように構成されている。
この腕時計ケース1の上部開口部、つまり本体ケース2の上部開口部には、図1〜図3に示すように、時計ガラス5がパッキン5aを介して取り付けられている。この腕時計ケース1の下部、つまり本体ケース2の下部には、裏蓋6が防水パッキン6aを介して取り付けられている。また、この腕時計ケース1の内部、つまり本体ケース2の内部には、時計モジュール7が収納されている。
この時計モジュール7は、図3および図4に示すように、ハウジング8を備えている。このハウジング8には、図示しないが、指針を文字板の上方で運針させて時刻を指示する時計ムーブメントなどの時計機能に必要な各種の部品が搭載されている。また、このハウジング8と時計ガラス5との間には、見切り部材9が配置されている。
さらに、この腕時計ケース1の3時側に位置する外周面の箇所には、図1〜図6に示すように、スイッチ装置10が設けられている。また、この腕時計ケース1の2時側、4時側、6時側、8時側、10時側に位置する外周面の各箇所には、図1および図2に示すように、各種の押釦スイッチ11がそれぞれ設けられている。
スイッチ装置10は、図3〜図6に示すように、時計ムーブメント(図示せず)を操作するための竜頭スイッチであり、腕時計ケース1の貫通孔12内に取り付けられた第1筒状部材13と、この第1筒状部材13内に取り付けられて時計モジュール7に連結された第2筒状部材14と、この第2筒状部材14の内部にその内外に突出して取り付けられて、時計モジュール7の時計ムーブメントをスイッチ動作させる操作部材15と、を備えている。
この場合、腕時計ケース1の貫通孔12は、図3〜図6に示すように、本体ケース2の内部側に位置する円形孔12aと、本体ケース2の外部側に位置する矩形孔12bと、を有している。円形孔12aは、その軸方向の長さが矩形孔12bの軸方向の長さよりも長く形成されている。矩形孔12bは、その内径が円形孔12aの内径よりも大きく、かつ腕時計ケースの円周方向に長い長方形状に形成されている。
第1筒状部材13は、図3〜図6に示すように、本体ケース2の貫通孔12の円形孔12a内に配置される円筒部16と、貫通孔12の矩形孔12b内に配置される長方形状の板状部17と、を有している。これにより、第1筒状部材13は、板状部17が貫通孔12の矩形孔12b内に配置されることにより、貫通孔12内で回転することなく、貫通孔12内に取り付けられるように構成されている。
この場合、円筒部16は、図3〜図6に示すように、その外径が貫通孔12の円形孔12aの内径よりも小さく形成されている。これにより、円筒部16の外周面と貫通孔12の円形孔12aの内周面との間には、隙間S1が形成されていると共に、複数の防水リング18が設けられている。すなわち、これら複数の防水リング18は、円筒部16の外周面に圧接して設けられ、かつ貫通孔12の円形孔12aの内周面に圧接するように構成されている。
すなわち、複数の防水リング18は、図3〜図6に示すように、弾性を有する合成樹脂からなり、その断面形状が円形状に形成され、その外径が円筒部16の外周面と貫通孔12の円形孔12aの内周面との間の隙間S1よりも少し大きく形成されている。これにより、複数の防水リング18は、その外周が貫通孔12の円形孔12aの内周面と円筒部16の外周面とに圧接し、円筒部16の外周面と貫通孔12の円形孔12aの内周面との間の防水を図ると共に、円筒部16をその径方向に弾力的に変位させるように構成されている。
この場合、第1筒状部材13の板状部17は、図3〜図6に示すように、その外形が貫通孔12の矩形孔12bの内形よりも少し小さく形成されている。このため、第1筒状部材13は、円筒部16が複数の防水リング18によって貫通孔12の円形孔12a内に隙間S1をもって保持され、かつ板状部17が貫通孔12の矩形孔12b内にその径方向に隙間をもって配置されている。これにより、第1筒状部材13は、貫通孔12内においてその径方向に複数の防水リング18の弾性変形に応じて変位するように構成されている。
また、この第1筒状部材13の円筒部16は、図3〜図6に示すように、その軸方向の長さが貫通孔12の円形孔12aの軸方向の長さよりも長く形成されている。これにより、円筒部16は、貫通孔12の円形孔12a内に配置された際に、その内端部が本体ケース2の内部に突出するように構成されている。この円筒部16の内端部における外周には、環状の第1取付溝16aが設けられている。この第1取付溝16aには、第1規制部材20が取り付けられている。
この第1規制部材20は、図3〜図6に示すように、平板をL字状に折り曲げることにより、円筒部16の第1取付溝16aに装着する装着部20aと、この装着部20aを第1筒状部材13の径方向に変位可能に保持する保持部20bと、を有するように構成されている。装着部20aは、その上部側に半円形状の装着溝20cが設けられ、この装着溝20cの縁部が円筒部16の第1取付溝16aに腕時計ケース1の下部側から挿入することにより、第1取付溝16aに取り付けられるように構成されている。
これにより、第1規制部材20は、図3〜図6に示すように、円筒部16の第1取付溝16aに装着部20aの装着溝20cの縁部が挿入した状態で、装着部20aが貫通孔12の縁部に位置する本体ケース2の内面に当接するように構成されている。このため、第1規制部材20は、板状部17を貫通孔12の矩形孔12bの内側面に押し当てることにより、本体ケース2の貫通孔12内に第1筒状部材13をその軸方向に対して位置規制するように構成されている。
一方、第2筒状部材14は、図3〜図6に示すように、第1筒状部材13内に挿入する小径筒部21と、第1筒状部材13から腕時計ケース1の外部に突出する大径筒部22と、を有している。この場合、第1筒状部材13は、本体ケース2の内部側に位置する四角形状の角孔部13aと、本体ケース2の外部側に位置する円形孔部13bと、を有している。この場合、角孔部13aは、円形孔部13bの外径よりも小さく形成されている。
第2筒状部材14の大径筒部22は、図3〜図6に示すように、その外径が小径筒部21の外径よりも大きく形成され、第1筒状部材13から本体ケース2の外部に突出するように形成されている。この大径筒部22の内端部に位置する外周部には、第1筒状部材13の板状部17の外側面に当接するフランジ部22aが設けられている。
また、この第2筒状部材14の小径筒部21は、図3〜図6に示すように、第1筒状部材13の角孔部13aに挿入する角筒部21aと、第1筒状部材13の円形孔部13b内に挿入する円筒部21bと、を有している。これにより、第2筒状部材14は、小径筒部21の角筒部21aが第1筒状部材13の角孔部13a内に配置されることにより、第1筒状部材13内で回転することなく取り付けられるように構成されている。
この場合、第2筒状部材14は、図3〜図6に示すように、小径筒部21の外周に複数の防水リング23が設けられ、これら複数の防水リング23が第1筒状部材13の内周面に圧接するように構成されている。これにより、第2筒状部材14は、複数の防水リング23によって小径筒部21の外周面と第1筒状部材13の内周面との間の防水を図ると共に、小径筒部21をその径方向に第1筒状部材13の円筒部16ほどではないが弾力的に変位させるように構成されている。
なお、第2筒状部材14の複数の防水リング23も第1筒状部材13の複数の防水リング18と同様に弾性を有する合成樹脂からなる。弾性力については、第2筒状部材14の複数の防水リング23と第1筒状部材13の複数の防水リング18とは同じであっても良いし、第2筒状部材14の複数の防水リング23は硬く第1筒状部材13の複数の防水リング18の方が柔らかい合成樹脂からなっていても良い。
また、この第2筒状部材14は、図3〜図6に示すように、本体ケース2の内部側に位置する角筒部21aの内端部が本体ケース2の内部に突出し、この突出した内端部に筒状突起部24が本体ケース2の内部に突出するように構成されている。この筒状突起部24は、時計モジュール7のハウジング8に設けられた操作孔8aに挿入されて、第2筒状部材14を時計モジュール7に連結させるように構成されている。
これにより、第2筒状部材14は、図3〜図6に示すように、筒状突起部24がハウジング8の操作孔8aに挿入されることにより、時計モジュール7と一体化されて、時計モジュール7に対して第2筒状部材14がその軸方向と直交する径方向に位置ずれしないように構成されている。
また、この第2筒状部材14における角筒部21aの内端部には、図3〜図6に示すように、環状の第2取付溝21cが設けられている。この第2取付溝21cには、第2規制部材25が取り付けられている。この第2規制部材25は、Eリングなどの抜止め部材であり、角筒部21aの内端部の第2取付溝21cに取り付けられて、第1筒状部材13の円筒部16の内端部に当接するように構成されている。
これにより、第2筒状部材14は、図3〜図6に示すように、その小径筒部21が第1筒状部材13内に配置された状態で、大径筒部22のフランジ部22aが第1筒状部材13の板状部17の外側面に当接し、かつ小径筒部21の第2取付溝21cに取り付けられた第2規制部材25が第1筒状部材13の円筒部16の内端部に当接することにより、第1筒状部材13に対する軸方向の位置が規制されるように構成されている。
ところで、操作部材15は、図3〜図6に示すように、第2筒状部材14内にスライド可能に挿入される軸部26と、この軸部26の外端部に設けられた頭部27と、この頭部27の操作に応じて時計モジュール7をスイッチ動作させる連動操作部28と、を有している。頭部27は、全体がほぼ円筒状に形成され、本体ケース2の外部に突出した第2筒状部材14の大径筒部22の外周にスライド操作および回転操作可能な状態で配置されるように構成されている。
すなわち、この頭部27は、図3〜図6に示すように、その内径が第2筒状部材14の大径筒部22の外径よりも大きく形成されている。また、この頭部27は、その外径が第2筒状部材14のフランジ部22aの外径よりも大きく、かつ本体ケース2の上下方向の長さよりも短く形成されている。さらに、この頭部27は、その外周部の軸方向の長さが第2筒状部材14の大径筒部22の軸方向の長さよりも長く形成され、かつ内周部の軸方向の長さが第2筒状部材14の大径筒部22の軸方向の長さとほぼ同じ長さに形成されている。
これにより、頭部27は、図3〜図6に示すように、本体ケース2の外部に突出した第2筒状部材14の大径筒部22の外周に、これを覆うと共に、その軸方向に沿ってスライドおよび回転可能に配置され、本体ケース2側に位置する頭部27の内側端面27aが本体ケース2の外面に接離可能に接近するように構成されている。
軸部26は、図3〜図6に示すように、円筒状に形成され、第2筒状部材14の外端部側に位置する大径孔部14a内にスライド可能でかつ回転可能に挿入されている。この軸部26の外端部には、頭部27が一体に設けられている。すなわち、この軸部26は、その外径が第2筒状部材14の大径孔部14aの内径とほぼ同じ大きさで、軸方向の長さが大径孔部14aの軸方向の長さとほぼ同じ長さに形成されている。
この場合、軸部26の外周には、図3〜図6に示すように、複数の防水リング30が摺動可能に圧接している。これら複数の防水リング30は、第2筒状部材14の大径孔部14aの内周面に環状に設けられ、軸部26が第2筒状部材14の大径孔部14aに挿入された際に、軸部26の外周面に圧接した状態で、軸部26がスライドおよび回転可能に摺動するように構成されている。
また、この軸部26の内部は、図3〜図6に示すように、連結穴31が軸部26の軸方向に沿って設けられている。この連結穴31は、本体ケース2の内部側に位置する個所に形成された断面四角形の角孔部31aと、本体ケース2の外部側に位置する個所に形成されて角孔部31aに内接する断面円形の丸孔部31bと、を有している。この軸部26には、連動操作部28が連結されている。
連動操作部28は、図3〜図6に示すように、連結穴31内にスライド可能に配置されるスライド部材32と、時計モジュール7のハウジング8内に設けられた操作孔8a内にスライドおよび回転可能な状態で挿入される巻真33と、を有している。スライド部材32は、その外径が軸部26の連結穴31における丸孔部31bの内径よりも小さく、かつ第2筒状部材14の内端部側に位置する小径孔部14bの内径と同じ大きさの棒状に形成されている。
この場合、第2筒状部材14は、図3〜図6に示すように、その大径孔部14aの軸方向の長さが小径孔部14bの軸方向の長さよりも大幅に長く形成されている。また、このスライド部材32は、その軸方向の長さが連結穴31の軸方向の長さよりも短く、かつ連結穴31の角孔部31aの軸方向の長さよりも長く形成されている。さらに、このスライド部材32の中間部には、連結穴31の角孔部31a内にスライド可能に配置される四角形状の角板部32aが設けられている。
これにより、スライド部材32は、図3〜図6に示すように、角板部32aが軸部26の連結穴31の角孔部31a内をスライドすると共に、操作部材15の頭部27の回転に伴って軸部26が回転する際に、連結穴31の角孔部31aに配置された角板部32aによって、軸部26と共に回転するように構成されている。
この場合、スライド部材32は、図3〜図6に示すように、頭部27側に位置する丸孔部31bの奥端部(図3では右端部)と角板部32aとの間に配置されたコイルばね34のばね力によって、本体ケース2の内部に向けて押し込まれる方向に付勢されるように構成されている。また、このスライド部材32には、巻真33が一体的に取り付けられている。
この巻真33は、図3〜図6に示すように、その一端部33aが本体ケース2の内部側に位置するスライド部材32の端部に螺着され、本体ケース2の内部側に位置する他端部33bが第2筒状部材14の小径孔部14bを通して本体ケース2内に挿入され、この挿入された他端部33bが時計モジュール7のハウジング8に設けられた操作孔8a内に差し込まれて、時計モジュール7の時計ムーブメントに連結されるように構成されている。
すなわち、この巻真33は、図3〜図6に示すように、その他端部33bが時計モジュール7のハウジング8の操作孔8a内に差し込まれて、時計モジュール7の時計ムーブメントに連結された状態で、操作部材15の頭部27の回転に伴って軸部26がスライド部材32を回転させた際に、このスライド部材32と共に一体的に回転するように構成されている。
また、この巻真33は、図3〜図6に示すように、操作部材15の頭部27が本体ケース2の外部に向けて引き出されて、軸部26が本体ケース2の外部に向けてスライドする際に、スライド部材32の角板部32aがコイルばね34のばね力によって本体ケース2の内部側に向けて付勢されていることにより、スライド部材32が軸部26と共にスライドせず、スライド部材32と共に同じ状態(ニュートラル状態)を維持するように構成されている。
すなわち、この巻真33は、図3〜図6に示すように、操作部材15の軸部26が本体ケース2の外部に向けスライドする際に、スライド部材32の角板部32aが軸部26の連結穴31の角孔部31a内を相対的に移動することにより、スライド部材32が軸部26と共にスライドせず、スライド部材32と共に同じ状態(ニュートラル状態)を維持するように構成されている。
また、この巻真33は、図6に示すように、スライド部材32の角板部32aが軸部26の連結穴31の端部に設けられた当接部31cに当接した状態で、操作部材15の頭部27が本体ケース2の外部に向けて引き出され、これに伴って軸部26がコイルばね34のばね力に抗して本体ケース2の外部に向けスライドする際に、スライド部材32が軸部26と共にスライドし、このスライド部材32と共にスライドして、時計モジュール7の時計ムーブメントを操作可能な状態にするように構成されている。
さらに、この巻真33は、図6に示す状態で、操作部材15の頭部27が本体ケース2の外部に向けて引き出され、これに伴ってスライド部材32と共にスライドして、時計モジュール7の時計ムーブメントを操作可能な状態になった際に、操作部材15の回転に伴って軸部26と共に回転して、時計モジュール7の時計ムーブメントをスイッチ動作させることにより、指針によって指示される時刻などを修正するように構成されている。
ところで、この操作部材15は、図3〜図6に示すように、その頭部27が本体ケース2の内部に向けて押し込まれて、頭部27が本体ケース2の外面に接近した際に、ロック機構35によって第2筒状部材14に対してロックされるように構成されている。すなわち、このロック機構35は、操作部材15の頭部27の内周面に設けられた雌ねじ部35aと、第2筒状部材14の大径筒部22の外周面に設けられて雌ねじ部35aが螺合する雄ねじ部35bと、を有している。
これにより、ロック機構35は、図3〜図6に示すように、操作部材15の頭部27が本体ケース2の外面に接近してコイルばね34を圧縮させた状態で、操作部材15の頭部27を回転させた際に、頭部27の雌ねじ部35aが第2筒状部材14の大径筒部22の雄ねじ部35bに螺合し、操作部材15の頭部27が第2筒状部材14の大径筒部22にロックされるように構成されている。
また、このロック機構35は、図3に示す状態で、操作部材15の頭部27を回転させて、第2筒状部材14の大径筒部22の雄ねじ部35bに対する頭部27の雌ねじ部35aの螺合を解除すると、第2筒状部材14の大径筒部22に対する操作部材15の頭部27のロックが解除され、図6に示すように、頭部27がコイルばね34のばね力によって腕時計ケース1の外部に押し出されるように構成されている。
次に、このような腕時計におけるスイッチ装置10の作用について説明する。
このスイッチ装置10を組み立てる場合には、まず、腕時計ケース1の本体ケース2に設けられた貫通孔12に第1筒状部材13を取り付ける。このときには、予め、第1筒状部材13の円筒部16の外周に複数の防水リング18を取り付け、この状態で第1筒状部材13を本体ケース2の外部側から貫通孔12内に挿入させる。
すると、第1筒状部材13の円筒部16が貫通孔12の矩形孔12bを通して円形孔12a内に複数の防水リング18と共に挿入される。このときには、複数の防水リング18が貫通孔12の円形孔12aの内周面に圧接し、第1筒状部材13の円筒部16の外周面と貫通孔12の円形孔12aの内周面との間の防水が図れる。また、このときには、第1筒状部材13の板状部17が貫通孔12の矩形孔12b内に装着される。
これにより、第1筒状部材13が腕時計ケース1内にその貫通孔12内で回転することなく取り付けられる。この状態では、第1筒状部材13の円筒部16が複数の防水リング18によって貫通孔12の円形孔12a内に隙間S1をもって保持され、かつ板状部17が貫通孔12の矩形孔12b内にその径方向に隙間をもって配置されている。これにより、第1筒状部材13は、貫通孔12内においてその径方向に複数の防水リング18の弾性変形に応じて変位可能な状態で配置される。
また、この状態では、円筒部16の内端部が本体ケース2内に突出し、この円筒部16の内端部に設けられた第1取付溝16aが本体ケース2内に露呈する。これにより、円筒部16の内端部に設けられた第1取付溝16aに第1規制部材20を取り付けることが可能な状態になる。この時点では、まだ、第1規制部材20を第1取付溝16aに取り付けない。
そして、本体ケース2内に時計モジュール7を組み付ける。このときには、時計モジュール7のハウジング8に設けられた操作孔8aを第1筒状部材13の円筒部16に対応させる。この状態で、第1筒状部材13に第2筒状部材14を挿入させる。このときには、予め、第2筒状部材14の小径筒部21の外周に複数の防水リング23を取り付けると共に、第2筒状部材14の大径筒部22の内周に複数の防水リング30を取り付ける。
この状態で、第2筒状部材14の小径筒部21を腕時計ケース1の外部から第1筒状部材13内に挿入させて、小径筒部21の内端部から突出した筒状突起部24をハウジング8の操作孔8aに挿入させる。これにより、第2筒状部材14が時計モジュール7に連結された状態で一体化される。このため、第2筒状部材14と時計モジュール7とが第2筒状部材14の軸方向に対して直交する径方向に位置ずれすることがない。
このときには、第2筒状部材14の小径筒部21の角筒部21aが第1筒状部材13の円形孔部13bを通して角孔部13aに嵌合する。これにより、第2筒状部材14が第1筒状部材13内に回転することなく取り付けられる。また、このときには、小径筒部21の円筒部21bが第1筒状部材13の円形孔部13bに複数の防水リング23と共に挿入される。これにより、複数の防水リング23が第1筒状部材13の内周面に圧接し、第2筒状部材14の小径筒部21の外周面と第1筒状部材13の内周面との間の防水が図れる。
また、このときには、第2筒状部材14の大径筒部22が第1筒状部材13から本体ケース2の外部に突出した状態で、大径筒部22のフランジ部22aが第1筒状部材13の板状部17に当接すると共に、第2筒状部材14の小径筒部21の内端部が筒状突起部24と共に本体ケース2内に突出する。これにより、小径筒部21の内端部に設けられた第2取付溝21cが本体ケース2内に露出する。
この状態で、第2筒状部材14の第2取付溝21cに第2規制部材25を取り付けて、第2筒状部材14を第1筒状部材13内でその軸方向に対して位置規制する。また、このときには、第1筒状部材13の第1取付溝16aに第1規制部材20を取り付けて、第1筒状部材13を本体ケース2の貫通孔12内でその軸方向に対して位置規制する。
この場合、第1筒状部材13の第1取付溝16aに第1規制部材20を取り付ける際には、第1規制部材20の装着部20aに設けられた装着溝20cの縁部を、第1筒状部材13の第1取付溝16aに挿入させて、貫通孔12の縁部に位置する本体ケース2の内面に当接させる。この状態で、本体ケース2の下部に裏蓋6を取り付け、この裏蓋6によって第1規制部材20の保持部20bを、第1筒状部材13の径方向に変位可能な状態で、時計モジュール7のハウジング8の下面に押える。
そして、本体ケース2の外周に第1外装ケース3および第2外装ケース4を装着させて、ビス4aによって本体ケース2に取り付ける。これにより、腕時計ケース1が構成される。この状態で、腕時計ケース1の外部から操作部材15の軸部26および連動操作部28を第2筒状部材14内に挿入させて取り付ける。
このときには、予め、軸部26の連結穴31内にコイルばね34および連動操作部28のスライド部材32を挿入させると共に、このスライド部材32の端部に巻真33の一端部33aを取り付ける。これにより、軸部26に連動操作部28が取り付けられた操作部材15が構成される。
この操作部材15を第2筒状部材14内に挿入させて時計モジュール7に連結させる際には、腕時計ケース1の外部から連動操作部28の巻真33を第2筒状部材14内に挿入させ、この状態で操作部材15の頭部27を第2筒状部材14の大径筒部22に向けて押し付け、操作部材15の軸部26を第2筒状部材14内に挿入させる。
このときには、連動操作部28の巻真33の他端部33bが第2筒状部材14の小径筒部21から筒状突起部24内を通して時計モジュール7のハウジング8の操作孔8a内に挿入され、この挿入された巻真33の他端部33bが時計モジュール7の時計ムーブメント(図示せず)に連結される。この状態では、操作部材15の頭部27の回転動作が軸部26によって連動操作部28のスライド部材32に伝達され、このスライド部材32の回転によって巻真33が回転する状態になる。
次に、このようなスイッチ装置10を操作する場合について説明する。
このスイッチ装置10は、通常の状態のときに、図3および図4に示すように、操作部材15の頭部27が本体ケース2側に向けて押し込まれてロック機構35によってロックされている。
すなわち、頭部27は、コイルばね34のばね力に抗して押し込まれることにより、頭部27の内周面が第2筒状部材14の大径筒部22の外周面に対応する。この状態で、頭部27が更に押し込まれながら回転されると、頭部27の雌ねじ部35aが第2筒状部材14の大径筒部22の雄ねじ部35bに螺合する。これにより、操作部材15の頭部27が第2筒状部材14の大径筒部22にロックされている。
このようなスイッチ装置10で時計モジュール7をスイッチ操作する場合には、まず、ロック機構35による頭部27のロックを解除する。このときには、操作部材15の頭部27を回転させて、第2筒状部材14の大径筒部22の雄ねじ部35bに対する頭部27の雌ねじ部35aの螺合を解除する。すると、第2筒状部材14の大径筒部22に対する操作部材15の頭部27のロックが解除され、頭部27がコイルばね34のばね力によって腕時計ケース1の外部に押し出される。
このときには、操作部材15の軸部26が本体ケース2の外部に向けスライドし、軸部26の連結穴31内に配置された連動操作部28の角板部28aが、軸部26の連結穴31の角孔部31a内を相対的に移動する。すなわち、このときには、軸部26がスライドしても、連動操作部28はコイルばね34のばね力によって押えられているので、軸部26と共にスライドしない。
このため、巻真33は連動操作部28と共に同じ状態(ニュートラル状態)を維持する。この状態では、操作部材15の頭部27が回転されて、この回転に伴って軸部26と共に連動操作部28が回転し、この回転に伴って巻真33が回転しても、巻真33は空転するだけで、巻真33によって時計モジュール7の時計ムーブメントはスイッチ動作せず、指針の時刻修正は行われない。
そこで、頭部27を本体ケース2の外部に向けて更に引き出す。すると、これに伴って軸部26がコイルばね34のばね力に抗して本体ケース2の外部に向けてスライドする。このときには、連動操作部28が軸部26と共にスライドし、この連動操作部28と共に巻真33が本体ケース2の外部に向けてスライドして、時計モジュール7の時計ムーブメントを操作可能な状態にする。
この状態で、操作部材15の頭部27を回転させると、この頭部27の回転に伴って軸部26が連動操作部28を回転させる。これにより、巻真33が連動操作部28と共に回転するので、この巻真33によって時計モジュール7の時計ムーブメントがスイッチ動作され、指針が運針し、この運針した指針によって指示される時刻が修正される。
このように、この腕時計のスイッチ装置10によれば、時計モジュール7が内蔵された腕時計ケース1と、この腕時計ケース1の貫通孔12内にその径方向に変位可能に取り付けられた第1筒状部材13と、この第1筒状部材13内にその径方向に変位可能に取り付けられて、内端部が腕時計ケース1内に突出して時計モジュール7に連結された第2筒状部材14と、この第2筒状部材14にその内外に突出して取り付けられて、時計モジュール7をスイッチ動作させる操作部材15と、を備えていることにより、操作部材15の折れ曲がりや、破損を確実に防ぐことができる。
すなわち、この腕時計のスイッチ装置10では、腕時計ケース1が外部から衝撃を受けて、腕時計ケース1と時計モジュール7との間で第1筒状部材13の径方向に位置ずれが生じた際に、その位置ずれに応じて時計モジュール7に連結された第2筒状部材14を第1筒状部材13内で変位させると共に、腕時計ケース1との間で第1筒状部材13を変位させることができる。
このため、時計モジュール7に対して第2筒状部材14がその径方向に位置ずれすることがない。これにより、第2筒状部材14内に設けられた操作部材15が時計モジュール7に対して操作部材15の径方向に位置ずれすることがないので、操作部材15の折れ曲がりや、破損を確実にかつ良好に防ぐことができる。
この場合、スイッチ装置10は、第1筒状部材13の外周面と腕時計ケース1の貫通孔12の内周面との間に設けられた隙間S1と、この隙間S1に設けられた弾力性を有する環状の防水リング18と、を有していることにより、第1筒状部材13の外周面と腕時計ケース1の貫通孔12の内周面との間の隙間S1内において防水リング18を確実にかつ良好に弾性変形させることができる。
これにより、このスイッチ装置10では、防水リング18の弾性変形に応じて第1筒状部材13を、第1筒状部材13の外周面と腕時計ケース1の貫通孔12の内周面との間の隙間S1内において、その軸方向と直交する径方向に確実にかつ良好に変位させることができる。このため、第2筒状部材14内に設けられた操作部材15が時計モジュール7に対する操作部材15の径方向に位置ずれすることがないので、時計モジュール7に対する操作部材15の位置ずれを確実に防ぐことができる。
また、このスイッチ装置10では、腕時計ケース1の内部に突出する第2筒状部材14の内端部に設けられて、時計モジュール7のハウジング8内に設けられた操作孔8aに挿入する筒状突起部24を備えていることにより、ハウジング8の操作孔8aに対する筒状突起部24の挿入によって、第2筒状部材14を時計モジュール7に確実にかつ強固に連結することができ、これにより時計モジュール7と第2筒状部材14とを一体化することができる。
このため、このスイッチ装置10では、腕時計ケース1と時計モジュール7との間で第1筒状部材13の径方向に位置ずれが生じても、ハウジング8の操作孔8aに対する筒状突起部24の挿入によって時計モジュール7と第2筒状部材14との位置ずれを確実に防ぐことができる。これにより、腕時計ケース1と時計モジュール7との間で第1筒状部材13の径方向に位置ずれが生じた際に、第2筒状部材14と第1筒状部材13とによって、防水リング18を第1筒状部材13の径方向に確実に弾性変形させることができる。
また、このスイッチ装置10では、腕時計ケース1に対する第1筒状部材13の位置を規制する第1規制部材20と、第1筒状部材13に対する第2筒状部材14の位置を規制する第2規制部材25と、を備えていることにより、第1規制部材20によって第1筒状部材13を腕時計ケース1の貫通孔12内でその軸方向に対して確実にかつ良好に位置規制することができ、また第2規制部材25によって第2筒状部材14を第1筒状部材13内に確実にかつ良好に位置規制することができる。
すなわち、このスイッチ装置10では、第1筒状部材13を腕時計ケース1の貫通孔12に挿入させて第1筒状部材13の内端部を腕時計ケース1の内部に突出させた状態で、第1筒状部材13の内端部に設けられた第1取付溝16aに第1規制部材20を取り付けることにより、第1規制部材20を腕時計ケース1の内面に当接させることができる。これにより、第1筒状部材13が腕時計ケース1の貫通孔12から外部に抜け出さないように、第1筒状部材13を腕時計ケース1に対して確実にかつ良好に位置規制することができる。
この場合、腕時計ケース1の貫通孔12は、内部側に位置する円形孔12aと、外部側に位置する矩形孔12bとを有し、第1筒状部材13は、円形孔に挿入する円筒部16と、矩形孔12bに挿入する板状部17とを有しているので、第1筒状部材13の板状部17が貫通孔12の矩形孔12b内に配置されることにより、板状部17を矩形孔12bの内側面に当接させることができると共に、第1筒状部材13を貫通孔12内に回転することなく取り付けることができる。
このため、このスイッチ装置10では、板状部17を矩形孔12bの内側面に当接させた状態で、第1筒状部材13の内端部に設けられた第1取付溝16aに、第1規制部材20を取り付けて腕時計ケース1の内面に当接させることにより、第1筒状部材13が軸方向にガタツクことなく、第1筒状部材13を腕時計ケース1に対して確実にかつ良好に位置規制することができる。
また、このスイッチ装置10では、第2筒状部材14を腕時計ケース1の貫通孔12に位置規制された第1筒状部材13に挿入させて第2筒状部材14の内端部を腕時計ケース1の内部に突出させた状態で、第2筒状部材14の内端部に設けられた第2取付溝121cに第2規制部材25を取り付けることにより、第2規制部材25を第1筒状部材13の内端面に当接させることができる。これにより、第2筒状部材14が第1筒状部材13から腕時計ケース1の外部に抜け出さないように、第2筒状部材14を第1筒状部材13に対して確実にかつ良好に位置規制することができる。
この場合、第1筒状部材13は、腕時計ケース1の内部側に位置する角孔部13aと、腕時計ケース1の外部側に位置する円形孔部13bとを有し、第2筒状部材14は、第1筒状部材13内に挿入する小径筒部21と、第1筒状部材13から腕時計ケース1の外部に向けて突出する大径筒部22とを有し、この小径筒部21が角孔部13aに挿入する角筒部21aと円形孔部13bに挿入する円筒部21bとを有しているので、大径筒部22の内端部を第1筒状部材13の板状部17の外端面に当接させることができると共に、第2筒状部材14を第1筒状部材13内に回転することなく取り付けることができる。
このため、このスイッチ装置10では、大径筒部22の内端部を第1筒状部材13の板状部17の外端面に当接させた状態で、第2筒状部材14の内端部に設けられた第2取付溝121cに第2規制部材25を取り付けて第1筒状部材13の内端面に当接させることにより、第2筒状部材14が軸方向にガタツクことなく、第2筒状部材14を第1筒状部材13に対して確実にかつ良好に位置規制することができる。
ところで、第1規制部材20は、第1筒状部材13の内端部に設けられた第1取付溝16aに第1筒状部材13の軸方向と直交する径方向から装着する装着部20aと、第1筒状部材13の径方向への変位に応じて装着部20aを変位可能に保持する保持部20bと、を有していることにより、腕時計ケース1内に時計モジュール7を組み込んだ状態でも、第1筒状部材13の内端部に設けられた第1取付溝16aに第1規制部材20を簡単にかつ確実に取り付けることができる。
すなわち、腕時計ケース1内に時計モジュール7を組み込んだ際には、腕時計ケース1の内面と時計モジュール7の側面との間のスペースが狭くなり、第1規制部材20を第1筒状部材13の内端部に取り付け難くなるが、第1規制部材20の装着部20aを腕時計ケース1の内面と時計モジュール7の側面との間に差し込むだけで、第1規制部材20を第1筒状部材13の内端部に設けられた第1取付溝16aに容易にかつ良好に取り付けることができる。
さらに、このスイッチ装置10では、操作部材15が、第2筒状部材14の内部にスライドおよび回転可能な状態で挿入される軸部26と、第2筒状部材14の外周にスライド操作および回転操作可能な状態で配置された頭部27と、軸部26に取り付けられて頭部27の操作に応じて時計モジュール7をスイッチ動作させる連動操作部28と、を備えていることにより、時計モジュール7を確実にかつ良好にスイッチ操作することができる。
すなわち、この操作部材15では、軸部26によって操作部材15を第2筒状部材14に簡単にスライドおよび回転可能な状態で取り付けることができ、この状態で頭部27をスライド操作すると共にも回転操作することにより、この頭部27の操作に応じて連動操作部28を連動させることができるので、時計モジュール7を確実にかつ良好にスイッチ操作することができる。
この場合、連結操作部28は、軸部26内にスライドおよび回転可能な状態で配置されるスライド部材32と、このスライド部材32に連結されて軸部26から第2筒状部材14の筒状突起部24を通して時計モジュール7内に挿入される巻真33と、を備えていることにより、頭部27をスライド操作すると共にも回転操作した際に、この頭部27の操作に応じてスライド部材32と巻真33とを連動させることができるので、時計モジュール7を確実にかつ良好にスイッチ操作することができる。
この場合、巻真33は、スライド部材32に連結されて軸部26から第2筒状部材14の筒状突起部24内を通して時計モジュール7内に挿入されているので、巻真33を細長い棒状に形成しても、時計モジュール7に対して第2筒状部材14が位置ずれすることがないため、巻真33の折れ曲がりや、巻真33の破損を確実にかつ良好に防ぐことができる。
なお、上述した実施形態では、操作部材15のロック機構35が、頭部27の内周面に設けられた雌ねじ部35aと、第2筒状部材14の大径筒部22の外周面に設けられた雄ねじ部35bとで構成されている場合について述べたが、この発明はこれに限らず、簡易型のロック機構であっても良い。
また、上述した実施形態では、腕時計に適用した場合について述べたが、この発明は必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができる。また、この発明は、必ずしも時計である必要はなく、例えば携帯電話機や携帯情報端末機などの電子機器にも広く適用することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、貫通孔を有し、かつモジュールが内蔵されたケースと、前記ケースの前記貫通孔内に取り付けられ、かつ内端部が前記ケース内に突出して前記モジュールに連結された筒状部材と、前記筒状部材にその内外に突出して取り付けられ、前記モジュールをスイッチ動作させる操作部材と、を備えていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスイッチ装置において、前記筒状部材は、前記ケースの前記貫通孔内にその径方向に変位可能に取り付けられた第1筒状部材と、前記第1筒状部材内にその径方向に変位可能に取り付けられ、かつ内端部が前記モジュールに連結された第2筒状部材と、を有していることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のスイッチ装置において、前記第1筒状部材の外周面と前記ケースの前記貫通孔の内周面との間に設けられた隙間と、前記隙間に設けられた弾力性を有する防水部材と、を有していることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載のスイッチ装置において、前記ケースの内部に突出する前記第2筒状部材の前記内端部に設けられ、前記モジュールのハウジング内に設けられた操作孔に挿入する筒状突起部を備えていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求項4のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記ケースに対する前記第1筒状部材の位置を規制する第1規制部材と、前記第1筒状部材に対する前記第2筒状部材の位置を規制する第2規制部材と、を備えていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のスイッチ装置において、前記第1規制部材は、前記第1筒状部材の内端部に設けられた第1取付溝に前記第1筒状部材の径方向から装着する装着部と、前記第1筒状部材の径方向への変位に応じて前記装着部を変位可能に保持する保持部と、を有していることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項2〜請求項6のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記操作部材は、前記第2筒状部材の内部にスライドおよび回転可能な状態で挿入される軸部と、前記第2筒状部材の外周にスライド操作および回転操作可能な状態で配置された頭部と、前記軸部に取り付けられて前記モジュール内に挿入され、この状態で前記頭部の操作に応じて前記モジュールをスイッチ動作させる連動操作部と、を備えていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載されたスイッチ装置を備えていることを特徴とする時計である。
1 腕時計ケース
2 本体ケース
7 時計モジュール
8 ハウジング
8a 操作孔
10 スイッチ装置
12 貫通孔
12a 円形孔
12b 矩形孔
13 第1筒状部材
14 第2筒状部材
15 操作部材
16 円筒部
16a 第1取付溝
17 板状部
18、23、30 防水リング
20 第1規制部材
20a 装着部
20b 保持部
20c 装着溝
21 小径筒部
21a 角筒部
21b 円筒部
21c 第2取付溝
22 大径筒部
24 筒状突起部
25 第2規制部材
26 軸部
27 頭部
28 連動操作部
32 スライド部材
33 巻真
S1 隙間

Claims (8)

  1. 貫通孔を有し、かつモジュールが内蔵されたケースと、
    前記ケースの前記貫通孔内に取り付けられ、かつ内端部が前記ケース内に突出して前記モジュールに連結された筒状部材と、
    前記筒状部材にその内外に突出して取り付けられ、前記モジュールをスイッチ動作させる操作部材と、
    を備えていることを特徴とするスイッチ装置。
  2. 請求項1に記載のスイッチ装置において、前記筒状部材は、前記ケースの前記貫通孔内にその径方向に変位可能に取り付けられた第1筒状部材と、前記第1筒状部材内にその径方向に変位可能に取り付けられ、かつ内端部が前記モジュールに連結された第2筒状部材と、を有していることを特徴とするスイッチ装置。
  3. 請求項2に記載のスイッチ装置において、前記第1筒状部材の外周面と前記ケースの前記貫通孔の内周面との間に設けられた隙間と、前記隙間に設けられた弾力性を有する防水部材と、を有していることを特徴とするスイッチ装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載のスイッチ装置において、前記ケースの内部に突出する前記第2筒状部材の前記内端部に設けられ、前記モジュールのハウジング内に設けられた操作孔に挿入する筒状突起部を備えていることを特徴とするスイッチ装置。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記ケースに対する前記第1筒状部材の位置を規制する第1規制部材と、前記第1筒状部材に対する前記第2筒状部材の位置を規制する第2規制部材と、を備えていることを特徴とするスイッチ装置。
  6. 請求項5に記載のスイッチ装置において、前記第1規制部材は、前記第1筒状部材の内端部に設けられた第1取付溝に前記第1筒状部材の径方向から装着する装着部と、前記第1筒状部材の径方向への変位に応じて前記装着部を変位可能に保持する保持部と、を有していることを特徴とするスイッチ装置。
  7. 請求項2〜請求項6のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記操作部材は、前記第2筒状部材の内部にスライドおよび回転可能な状態で挿入される軸部と、前記第2筒状部材の外周にスライド操作および回転操作可能な状態で配置された頭部と、前記軸部に取り付けられて前記モジュール内に挿入され、この状態で前記頭部の操作に応じて前記モジュールをスイッチ動作させる連動操作部と、を備えていることを特徴とするスイッチ装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載されたスイッチ装置を備えていることを特徴とする時計。

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