JP2020071059A - 回転操作部品、回転検知機構および携帯装置 - Google Patents

回転操作部品、回転検知機構および携帯装置 Download PDF

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浩幸 岸下
Hiroyuki Kishishita
浩幸 岸下
和也 桶田
Kazuya Oketa
和也 桶田
克博 大西
Katsuhiro Onishi
克博 大西
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Abstract

【課題】小型にしつつも外部からの衝撃を低減できる回転操作部品を提供する。【解決手段】回転操作部品105は、頭部131と頭部131に接続された軸部132を含むピン部材130と、ピン部材130とともに軸部132を中心として回転可能となり、かつ、ピン部材130を軸部131に沿って移動可能となるように、ピン部材131に嵌め込まれる筒状部材140とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、回転操作部品、回転検知機構および携帯装置に関する。
従来、携帯装置の一例である腕時計としては、特開2018−004559号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この腕時計は、筐体と、筐体に取り付けられたリューズと、筐体に取り付けられリューズの外側を覆ってリューズを衝撃から保護する保護部材とを備える。
特開2018−004559号公報
ところで、前記従来の腕時計では、保護部材は、リューズよりも高い位置に突出しており、保護部材が大型となり、腕時計が大型となっていた。
ここで、リューズの軸の先端には、リューズの回転方向を検知するとともにリューズの押圧を検知する回転式電子部品が連結されることがある。このとき、保護部材が小さいと、外部からの衝撃が、押圧力としてリューズにかかる。この衝撃による押圧力が、リューズの軸の先端に連結される回転式電子部品に伝わり、回転式電子部品が損傷するおそれがあることがわかった。
そこで、本発明の課題は、小型にしつつも外部からの衝撃を低減できる回転操作部品、回転検知機構および携帯装置を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の回転操作部品は、
頭部と前記頭部に接続された軸部を含むピン部材と、
前記ピン部材とともに前記軸部を中心として回転可能となり、かつ、前記ピン部材を前記軸部に沿って移動可能となるように、前記ピン部材に嵌め込まれる筒状部材と
を備える。
前記実施形態によれば、回転操作部品は、ピン部材と筒状部材を備えるので、ピン部材および筒状部材を回転操作機構(ダイヤルスイッチ)として利用でき、ピン部材を軸部に沿った押圧操作機構(ボタンスイッチ)として利用できる。筒状部材は、ピン部材の外側に嵌め込まれているので、外部からの衝撃は、筒状部材で受けられて、ピン部材に加わりにくくなる。したがって、ピン部材(ボタンスイッチ)への外部からの衝撃の付加を低減できる。
そして、回転操作部品を回転式電子部品に連結して回転検知機構を構成し、回転検知機構を携帯装置に用いるとき、従来のリューズを保護する保護部材を小さく若しくは省略しても、ピン部材への衝撃を低減できる。したがって、携帯装置を小型にしつつも、ピン部材への衝撃を低減でき、ピン部材に連結される回転式電子部品の損傷を低減できる。
また、回転検知機構の一実施形態では、
前記回転操作部品と、
前記回転操作部品の前記ピン部材の前記軸部に連結されて、前記回転操作部品の前記軸部を中心とした回転方向を検知するとともに前記回転操作部品の前記軸部に沿った押圧を検知する回転式電子部品と
を備える。
前記実施形態によれば、回転式電子部品が回転操作部品に連結されても、ピン部材への外部からの衝撃を低減できるので、ピン部材に連結される回転式電子部品の損傷を低減できる。
また、携帯装置の一実施形態では、
筐体と、
前記筐体に取り付けられた前記回転検知機構と
を備える。
前記実施形態によれば、回転検知機構を携帯装置に用いても、ピン部材への外部からの衝撃を低減できるので、ピン部材に連結される回転式電子部品の損傷を低減できる。
また、携帯装置の一実施形態では、
前記回転式電子部品は、前記筐体内に配置され、
前記回転操作部品の前記筒状部材は、前記筐体外で前記筐体に支持可能に配置され、
前記回転操作部品の前記ピン部材の前記軸部は、前記筐体の一部を貫通して、前記回転式電子部品に連結される。
この明細書では、「支持する」とは、一の部材が他の部材を直接的に支持することのみならず間接的に支持することを含む。
前記実施形態によれば、筒状部材は、筐体外で筐体に支持可能に配置されるので、筒状部材が、外部からの衝撃を受けると、この衝撃は、筒状部材を支持する筐体に伝わって、ピン部材に加わりにくくなる。
また、携帯装置の一実施形態では、
前記筒状部材は、筒部と、前記筒部内に設けられ、前記ピン部材の前記軸部が貫通し前記ピン部材の前記頭部を支持する支持壁部とを有し、
前記支持壁部と前記頭部の間に第1弾性部材をさらに備える。
前記実施形態によれば、頭部は、第1弾性部材を介して、支持壁部に支持されるので、ピン部材を軸部に沿って押圧すると第1弾性部材が弾性変形し、ピン部材を離すと第1弾性部材の弾性力によりピン部材を元の位置に戻すことができる。
また、携帯装置の一実施形態では、前記第1弾性部材の自由状態で、前記頭部の上面は、前記筒部の上面よりも高い位置にある。
前記実施形態によれば、ピン部材を押圧しないと、頭部の上面は、筒部の上面よりも高い位置にあるので、ピン部材を確認し易くなり、操作性が向上する。
また、携帯装置の一実施形態では、前記ピン部材が前記軸部に沿って最も低い位置に押圧された状態で、前記頭部の上面は、前記筒部の上面よりも低い位置にある。
前記実施形態によれば、ピン部材の下死点で、頭部の上面は、筒部の上面よりも低い位置にあるので、ピン部材を下死点を越えて押圧し難くなり、ピン部材に連結される回転式電子部品の損傷を低減できる。
また、携帯装置の一実施形態では、前記筒部の下面と前記筐体の間に低摩擦シートをさらに備える。
前記実施形態によれば、筒部は、低摩擦シートを介して、筐体に支持されるので、筒状部材の回転操作を円滑に行うことができる。
また、携帯装置の一実施形態では、前記支持壁部と前記筐体の間に第2弾性部材をさらに備える。
前記実施形態によれば、支持壁部は、第2弾性部材を介して、筐体に支持されるので、筒状部材が、外部からの衝撃を受けると、この衝撃は、第2弾性部材を介して、筐体に伝わる。したがって、筐体への衝撃力を緩和できる。
本発明の回転操作部品、回転検知機構および携帯装置によれば、小型にしつつも外部からの衝撃を低減できる。
本発明の携帯装置の一例として腕時計の第1実施形態を示す斜視図である。 腕時計の一部断面図である。 回転操作部品のピン部材の下方からみた斜視図である。 回転操作部品の筒状部材の上方からみた斜視図である。 回転操作部品の操作を説明する説明図である。 回転操作部品の操作を説明する説明図である。 本発明の回転式電子部品の一例としての回転エンコーダの上方からみた斜視図である。 回転エンコーダの下方からみた斜視図である。 回転エンコーダの上方からみた分解斜視図である。 回転エンコーダの下方からみた分解斜視図である。 回転エンコーダの断面図である。 エンコーダ機構の下方からみた分解斜視図である。 エンコーダ機構の下方からみた斜視図である。 エンコーダ機構の等価回路を示す回路図である。 エンコーダ機構の出力波形を示す波形図である。 エンコーダ基板、シャフトおよび第1、第2規制部材の平面図である。 エンコーダ基板とクリックバネおよび振り子の分解斜視図である。 シャフトの鍔部とクリックバネおよび振り子の動作を説明する説明図である。 本発明の携帯装置の一例として腕時計の第2実施形態を示す断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の携帯装置の一例として腕時計の第1実施形態を示す斜視図である。図2は、腕時計の一部断面図である。図1と図2に示すように、腕時計100は、筐体101と、筐体101に取り付けられた回転検知機構102とを備える。腕時計100として、例えば、電気機械時計、電子時計、電波時計などに適用される。
筐体101には、表示画面が取り付けられ、筐体101の内部には、時計としての機能部品が内蔵される。回転検知機構102は、回転操作部品105と、回転操作部品105に連結され回転操作部品105の動作を検知する回転式電子部品の一例としての回転エンコーダ1とを備える。
回転操作部品105は、この実施形態では、リューズタイプである。回転操作部品105は、例えば、金属から構成される。回転操作部品105は、ピン部材130と、ピン部材130を支持可能とする筒状部材140とを備える。
ピン部材130は、頭部131と、頭部131に接続された軸部132とを含む。筒状部材140は、ピン部材130とともに軸部132を中心として回転可能となり、かつ、ピン部材130を軸部132に沿って移動可能となるように、ピン部材130の外側に嵌め込まれ、ピン部材130を支持可能とする。このように、回転操作部品105は、軸部132を中心として正逆回転可能に構成され、かつ、軸部132に沿って回転エンコーダ1側に押圧可能に構成される。
回転エンコーダ1は、回転操作部品105のピン部材130の軸部132に連結されて、回転操作部品105の軸部132を中心とした回転方向を検知するとともに回転操作部品105の軸部132に沿った押圧を検知する。回転エンコーダ1は、図示しない制御装置に電気的に接続され、制御装置は、回転エンコーダ1の検知結果に基づいて、腕時計100の種々の動作を制御する。
回転エンコーダ1は、筐体101内に配置される。回転操作部品105の筒状部材140は、筐体101外で筐体101に支持可能に配置される。回転操作部品105のピン部材130の軸部132は、筐体101の一部を貫通して、回転エンコーダ1に連結される。
図3Aは、ピン部材130の下方からみた斜視図である。図3Aに示すように、ピン部材130の頭部131は、円板状に形成される。ピン部材130の軸部132は、頭部131の中心に同心状に取り付けられる。軸部132の外周面は、略楕円形に形成される。軸部132の先端面に設けられた先端突部132aの外周面は、略矩形に形成される。
図3Bは、筒状部材140の上方からみた斜視図である。図3Bに示すように、筒状部材140は、筒部141と、筒部141内に設けられた支持壁部142とを有する。筒部141の外周面は、歯車形状に形成され、回転操作が行い易くなる。筒部141の内周面は、ピン部材130の頭部131の外周面に対応した形状であり、円形に形成される。支持壁部142は、筒状部材140の底部に位置する。支持壁部142は、その中心に孔部142aを有する。孔部142aの内周面は、ピン部材130の軸部132の外周面に対応した形状であり、略楕円形に形成される。なお、孔部142aの内周面は、略楕円形に限らず、非円形であればよい。
図2に示すように、ピン部材130の軸部132は、支持壁部142の孔部142aを貫通する。軸部132は、孔部142aにより、支持壁部142に対して軸部132に沿った方向に移動可能となり、支持壁部142に対して軸部132を中心とした回転方向に位置決めされる。これにより、ピン部材130および筒状部材140は、共に回転可能となり、回転操作機構(ダイヤルスイッチ)を構成する。ピン部材130は、筒状部材140に対して軸部132に沿って移動可能となり、軸部132に沿った押圧操作機構(ボタンスイッチ)を構成する。
ピン部材130の頭部131は、筒部141内に配置され、支持壁部142に支持される。支持壁部142と頭部131の間には、第1弾性部材151が設けられている。第1弾性部材151は、ブロック状のゴムから構成されるが、リング状であってもよい。このように、頭部131は、第1弾性部材151を介して、支持壁部142に支持されるので、ピン部材130を軸部132に沿って押圧すると第1弾性部材151が弾性変形し、ピン部材130を離すと第1弾性部材151の弾性力によりピン部材130を元の位置に戻すことができる。
筒部141の下面および支持壁部142の下面と筐体101の間には、低摩擦シート155が設けられている。このように、筒部141および支持壁部142は、低摩擦シート155を介して、筐体101に支持されるので、筒状部材140の回転操作を円滑に行うことができる。
ピン部材130の軸部132の先端突部132aは、回転エンコーダ1のシャフト3の軸受穴37に挿入される。シャフト3の軸受穴37の内周面は、軸部132の先端突部132aの外周面に対応した形状であり、略矩形に形成される。ピン部材130は、軸受穴37により、シャフト3に対して軸部132を中心とした回転方向に位置決めされる。これにより、ピン部材130およびシャフト3は、共に回転可能となる。
ピン部材130の軸部132の外周面と、筐体101における軸部132が挿入される内面との間には、Oリングなどのシール部材156が設けられている。シール部材156は、水の進入を防止でき、腕時計100は、防水機能を有することができる。ピン部材130の軸部132の先端突部132a側の外周面には、Cリングなどの抜け止め部材157が設けられている。抜け止め部材157は、ピン部材130が筐体101から抜け出るのを防止できる。また、支持壁部142は頭部131に係合しているので、筒状部材140がピン部材130から抜け出ることを防止できる。
次に、回転操作部品105の操作を説明する。
図4Aに示すように、ピン部材130を押圧しないと、第1弾性部材151は自由状態となる。このとき、頭部131の上面131aは、好ましくは、筒部141の上面141aよりも高い位置にある。これにより、ピン部材130を確認し易くなり、操作性が向上する。この状態で、筒状部材140を回転させると、ピン部材130も回転し、これにより、回転エンコーダ1のシャフト3を回転させることができ、回転エンコーダ1は、回転操作部品105の回転方向を検知する。回転エンコーダ1の具体的な回転検知機構は、後述する。
図4Bに示すように、ピン部材130を軸部132に沿って押圧すると、ピン部材130は、第1弾性部材151の弾性力に対抗して、回転エンコーダ1側に移動し、回転エンコーダ1のシャフト3を押圧する。ピン部材130が最も低い位置(下死点)に押圧された状態で、回転エンコーダ1は、ピン部材130によるシャフト3の押圧により、回転操作部品105の押圧を検知する。回転エンコーダ1の具体的な押圧検知機構は、後述する。
ピン部材130の下死点で、頭部131の上面131aは、好ましくは、筒部141の上面141aよりも低い位置にある。これにより、ピン部材130を下死点を越えて押圧し難くなり、ピン部材130に連結される回転エンコーダ1の損傷を低減できる。
その後、ピン部材130を離してピン部材130の押圧を解除すると、図4Aに示すように、第1弾性部材151の弾性力により、ピン部材130が元の位置に戻り、シャフト3の押圧を解除する。
なお、第1弾性部材151の自由状態で、ピン部材130の軸部132の先端面とシャフト3の上面との間に隙間を設けてもよく、この隙間により、製品毎の公差を吸収できる。図4Aにおいて、第1弾性部材151の自由状態で、頭部131の上面131aは、筒部141の上面141aと同一面またはそれよりも低い位置にあってもよい。
この実施形態によれば、回転操作部品105は、ピン部材130と筒状部材140を備えるので、ピン部材130および筒状部材140を回転操作機構(ダイヤルスイッチ)として利用でき、ピン部材130を軸部に沿った押圧操作機構(ボタンスイッチ)として利用できる。筒状部材140は、ピン部材130の外側に嵌め込まれているので、外部からの衝撃は、筒状部材140で受けられて、ピン部材130に加わりにくくなる。したがって、ピン部材130(ボタンスイッチ)への外部からの衝撃の付加を低減できる。
そして、回転操作部品105を回転エンコーダ1に連結して回転検知機構102を構成し、回転検知機構102を腕時計100に用いるとき、従来のリューズを保護する保護部材を小さく若しくは省略しても、ピン部材130への衝撃を低減できる。したがって、腕時計100を小型にしつつも、ピン部材130への衝撃を低減でき、ピン部材130に連結される回転エンコーダ1の損傷を低減できる。
これに対して、従来のリューズでは、回転操作機構と押圧操作機構が一体に連続して構成されているので、外部からの衝撃が、リューズに加わると、リューズは、その衝撃により強く押圧される。そして、リューズに連結された回転エンコーダは、リューズを介して、強く押圧され、回転エンコーダが、損傷するおそれがある。
前記実施形態によれば、筒状部材140は、筐体101外で筐体101に支持可能に配置されるので、筒状部材140が、外部からの衝撃を受けると、この衝撃は、筒状部材140を支持する筐体101に伝わって、ピン部材130に加わりにくくなる。この結果、ピン部材130への衝撃を一層低減でき、ピン部材130に連結される回転エンコーダ1の損傷を一層低減できる。
次に、回転エンコーダ1についてより詳細に説明する。
図5は、本発明の一実施形態の回転式電子部品の一例としての回転エンコーダ1の上方からみた斜視図である。図6は、回転エンコーダ1の下方からみた斜視図である。図7は、回転エンコーダ1の上方からみた分解斜視図である。図8は、回転エンコーダ1の下方からみた分解斜視図である。図9は、回転エンコーダ1の断面図である。
各図において、回転エンコーダ1の幅方向をX方向とし、回転エンコーダ1の長さ方向をY方向とする。回転エンコーダ1の高さ方向をZ方向とする。Z方向の正方向を上側とし、Z方向の負方向を下側とする。
図5から図9に示すように、回転エンコーダ1は、ケーシング2と、軸を中心として回転可能となりかつ軸に沿って移動可能となるようにケーシング2に取り付けられた回転シャフト(以下、シャフトという)3と、シャフト3の回転角度を規制する規制部材(クリックバネ55,振り子56,57)と、シャフト3の回転方向および回転角度を検知するエンコーダ機構6と、シャフト3の軸に沿った移動によりシャフト3に押圧されるスイッチ機構7とを有する。規制部材(クリックバネ55,振り子56,57)とエンコーダ機構6とスイッチ機構7とは、シャフト3の軸に沿って、上側から下側に順に配置されている。クリックバネ55は接触部材の一例である。また、振り子56は第1の接触部材の一例であり、振り子57は第2の接触部材の一例である。
ケーシング2は、例えば、金属から構成される。ケーシング2は、シャフト3と規制部材(クリックバネ55,振り子56,57)とエンコーダ機構6とスイッチ機構7とを一体に組み付ける。
ケーシング2は、上壁21と、上壁21のX方向の両側に設けられ下方に延在する側壁22,22と、上壁21のY方向の正方向に設けられ下方に延在する突壁23と、上壁21のY方向の負方向に設けられ下方に延在する突片24とを有する。上壁21は、1つの孔部21aとその孔部21aの回りに4つの凹部21bを有する。側壁22は、下側に孔部22aと上側に溝部22bとを有する。孔部22aの内面には、ケーシング2の内側に突出する係止部22cが設けられている。突壁23は、上壁21のX方向の全長にわたって延在している。突片24は、上壁21のX方向の中央部に設けられている。
シャフト3は、例えば、樹脂から構成される。シャフト3は、頭部35と歯車状の鍔部30と脚部36とを有する。頭部35と歯車状の鍔部30と脚部36とは、軸に沿って、上側から下側に順に配置されている。歯車状の鍔部30は、複数の凸部31および凹部32を含む。複数の凸部31および凹部32は、周方向に交互に配列されている。頭部35は、ケーシング2の上壁21の孔部21aを貫通している。頭部35の上面には、軸受穴37が設けられている。使用者は、回転量を測定される回転操作部品105を頭部35の軸受穴37に接続し、ケーシング2の外側から回転操作部品105を操作して、シャフト3を操作することができる。
エンコーダ機構6は、ベース部材の一例としてのエンコーダ基板60と、エンコーダ基板60に設けられた抵抗体パターン61,62,63と、エンコーダ基板60に設けられ、抵抗体パターン61,62,63に電気的に接続されるエンコーダ端子601,602,603と、シャフト3とともに回転可能となるようにシャフト3に取り付けられたロータ65と、ロータ65に取り付けられ抵抗体パターン61,62,63と摺接する摺動子66とを有する。
エンコーダ基板60は、例えば、樹脂から構成される。エンコーダ基板60の上面60aに、規制部材(クリックバネ55,振り子56,57)が取り付けられている。エンコーダ基板60のX方向の両側には、突部60bが設けられている。突部60bは、ケーシング2の側壁22の溝部22bに嵌め込まれている。エンコーダ基板60のY方向の両側は、突壁23と突片24によって挟まれている。このように、エンコーダ基板60は、側壁22の溝部22bと突壁23と突片24とによって、ケーシング2に固定されている。言い換えると、側壁22の溝部22bと突壁23と突片24とは、エンコーダ基板60を固定するエンコーダ固定部を構成する。
抵抗体パターン61,62,63は、エンコーダ基板60の下面に設けられている。抵抗体パターン61,62,63は、シャフト3の回転方向および回転角度を検知するためのものである。第1抵抗体パターン61と第2抵抗体パターン62と第3抵抗体パターン63とは、環状に形成され、同心状に配置されている。第1抵抗体パターン61と第2抵抗体パターン62と第3抵抗体パターン63とは、径方向の外側から内側に順に配置されている。第1抵抗体パターン61と第2抵抗体パターン62とは、それぞれ、間欠的に形成されている。第3抵抗体パターン63は、連続的に形成されている。
エンコーダ端子601,602,603は、エンコーダ基板60にインサート成形されている。第1エンコーダ端子601は、第1抵抗体パターン61に電気的に接続され、第2エンコーダ端子602は、第2抵抗体パターン62に電気的に接続され、第3エンコーダ端子603は、第3抵抗体パターン63に電気的に接続されている。
ロータ65は、シャフト3に対して、周方向に位置決めされ、かつ、軸方向に移動可能となる。具体的に述べると、ロータ65は、D形状の孔部65aを有する。シャフト3の脚部36の外周面は、D形状に形成されている。D形状の脚部36が、D形状の孔部65aに嵌合されて、ロータ65は、シャフト3に対して周方向に固定され軸方向に固定されない。
ロータ65は、略長円形状に形成されている。ロータ65は、ロータ65の外径が長径となる長径部651と、ロータ65の外径が短径となる短径部652とを有する。長径部651の長さは、対向する側壁22の係止部22cの間の隙間よりも大きく、短径部652の長さは、対向する側壁22の係止部22cの間の隙間よりも小さい。言い換えると、係止部22cは、短径部652が係止しないで離脱され、かつ、長径部651がロータ65の回転により係脱可能となるように、構成されている。
摺動子66は、例えば、金属から構成される。摺動子66は、ロータ65の上面の2つの突部65bに固定される。摺動子66は、環状に形成される。摺動子66は、第1接点部661と第2接点部662と第3接点部663とを有する。第1接点部661と第2接点部662と第3接点部663とは、径方向の外側から内側に順に配置されている。第1接点部661と第2接点部662と第3接点部663とは、導通している。第1接点部661は、第1抵抗体パターン61に接触可能となり、第2接点部662は、第2抵抗体パターン62に接触可能となり、第3接点部663は、第3抵抗体パターン63に接触可能となる。
スイッチ機構7は、スイッチ基板70と、スイッチ基板70に設けられた第1から第3スイッチ端子701,702,703と、スイッチ基板70に設けられ、シャフト3の脚部36に押圧される導電体71とを有する。導電体71は、第1、第2スイッチ端子701,702に電気的に接続される。導電体71は、シャフト3の脚部36に押圧されて、第3スイッチ端子703に電気的に接続され、第1、第2スイッチ端子701,702と第3スイッチ端子703とを導通する。第1、第2スイッチ端子701,702と第3スイッチ端子703とが導通すると、スイッチ信号がオンとなる。例えば、スイッチ信号のオンにより、各機能が動作する。なお、第1、第2スイッチ端子701,702のうちの一方のスイッチ端子のみ設けてもよい。
スイッチ基板70のX方向の両側には、突部70bが設けられている。突部70bは、ケーシング2の側壁22の孔部22aに嵌め込まれている。このように、スイッチ基板70は、側壁22の孔部22aによって、ケーシング2に固定されている。言い換えると、側壁22の孔部22aは、スイッチ基板70を固定するスイッチ固定部を構成する。
スイッチ基板70の下面のX方向の一辺には、段部70cが設けられている。段部70cには、折り曲げられたエンコーダ端子601,602,603の端部が、係止している。つまり、エンコーダ基板60とスイッチ基板70とは、折り曲げられたエンコーダ端子601,602,603によって、一体に抱えられている。
段部70cの深さは、エンコーダ端子601,602,603の厚みよりも深い。これにより、スイッチ基板70の下面を実装基板に設置したとき、エンコーダ端子601,602,603でなく、スイッチ基板70の下面を設置面とできる。
第1から第3スイッチ端子701,702,703は、スイッチ基板70にインサート成形されている。第3スイッチ端子703は、第1スイッチ端子701と第2スイッチ端子702との間に、位置する。
導電体71は、弾性を有する。導電体71は、ドーム状に形成されている。導電体71は、スイッチ基板70の上面の凹部70aに嵌め込まれている。
導電体71の周縁部分71aは、第1、第2スイッチ端子701,702に電気的に接続されている。導電体71の天頂部分71bは、導電体71の自由状態で、第3スイッチ端子703から離隔する一方、シャフト3の脚部36に押圧されて第3スイッチ端子703に電気的に接続される。
つまり、シャフト3を下側に押圧すると、シャフト3の脚部36が、導電体71の天頂部分71bを押圧して、導電体71の天頂部分71bが、第3スイッチ端子703に電気的に接続される。これにより、第1、第2スイッチ端子701,702と第3スイッチ端子703とが、電気的に接続されて、スイッチ信号がオンとなる。
一方、シャフト3の下側への押圧を解除すると、導電体71が自由状態に戻ることで、シャフト3が上側に移動し、導電体71の天頂部分71bが、第3スイッチ端子703から離隔する。これにより、第1、第2スイッチ端子701,702と第3スイッチ端子703とが、電気的に接続されず、スイッチ信号がオフとなる。
図10は、エンコーダ機構6の下方からみた分解斜視図である。図10に示すように、エンコーダ基板60の下面には、第1、第2、第3電極部671,672,673が設けられている。第1電極部671と第2電極部672と第3電極部673とは、環状に形成され、同心状に配置されている。第1電極部671と第2電極部672と第3電極部673とは、径方向の外側から内側に順に配置されている。第1電極部671は、第1エンコーダ端子601の端部601aに電気的に接続され、第2電極部672は、第2エンコーダ端子602の端部602aに電気的に接続され、第3電極部673は、第3エンコーダ端子603の端部603aに電気的に接続されている。
第1、第2、第3電極部671,672,673上には、絶縁シート68が積層されている。絶縁シート68は、第1電極部671が周方向に間欠的に露出し、かつ、第2電極部672が周方向に間欠的に露出するように、第1電極部671および第2電極部672を覆う。つまり、絶縁シート68は、周方向に間欠的に配置される複数の孔部68aを有し、第1電極部671および第2電極部672が、絶縁シート68の孔部68aから、露出する。第3電極部673は、絶縁シート68に覆われていない。
第1電極部671が絶縁シート68から露出している部分に第1抵抗体パターン61を設け、第2電極部672が絶縁シート68から露出している部分に第2抵抗体パターン62を設け、第3電極部673に第3抵抗体パターン63を設けている。
これにより、第1抵抗体パターン61は、第1電極部671を介して、第1エンコーダ端子601に電気的に接続され、第2抵抗体パターン62は、第2電極部672を介して、第2エンコーダ端子602に電気的に接続され、第3抵抗体パターン63は、第3電極部673を介して、第3エンコーダ端子603に電気的に接続される。
図11は、エンコーダ機構6の下方からみた斜視図である。図11に示すように、摺動子66の第1接点部661は、第1抵抗体パターン61に対応した位置にあり、摺動子66の第2接点部662は、第2抵抗体パターン62に対応した位置にあり、摺動子66の第3接点部663は、第3抵抗体パターン63に対応した位置にある。
そして、摺動子66の回転により、第1接点部661は、第1抵抗体パターン61と絶縁シート68とに交互に接触し、第2接点部662は、第2抵抗体パターン62と絶縁シート68とに交互に接触する。第3接点部663は、常時、第3抵抗体パターン63に接触している。つまり、摺動子66の回転により、第1エンコーダ端子601と第3エンコーダ端子603とが、間欠的に電気的に接続され、第2エンコーダ端子602と第3エンコーダ端子603とが、間欠的に電気的に接続される。
図12は、エンコーダ機構6の等価回路を示す回路図である。図13は、エンコーダ機構6の出力波形を示す波形図である。図12と図13に示すように、第1エンコーダ端子601と第3エンコーダ端子603とが、電気的に接続されると、A点とC点の間に電流が流れて、A信号がオンとなる。第2エンコーダ端子602と第3エンコーダ端子603とが、電気的に接続されると、B点とC点の間に電流が流れて、B信号がオンとなる。
摺動子66の時計回り方向の回転において、A信号のオフの始まりから次のオフの始まりまでの摺動子66の回転角度は、60degとなる。B信号についても同様である。また、A信号のオフの始まりとB信号のオフの始まりのずれは、摺動子66の回転角度において、15degとなる。そして、摺動子66の1回転(つまり、摺動子66の回転角度は、360degである)において、A信号およびB信号のオンとオフの組み合わせの変化は、24に分けられる。つまり、摺動子66の1回転において、摺動子66の回転角度が15degごとに変化することを判断できる。したがって、A信号とB信号の変化を判断することで、摺動子66の回転方向と回転角度(回転量)を判断できる。
図14は、エンコーダ基板60、シャフト3および規制部材(クリックバネ55,振り子56,57)の平面図である。図15は、エンコーダ基板60と規制部材(クリックバネ55,振り子56,57)の分解斜視図である。
図14と図15に示すように、規制部材(クリックバネ55,振り子56,57)は、シャフト3の軸3a方向からみて、シャフト3の鍔部30を囲むように配置されている。
振り子56,57は、例えば、金属などの剛体から構成される。この振り子56,57は、貫通穴56d,57dが設けられた環状基部56a,57aと、環状基部56a,57aから延びるアーム部56b,57bと、アーム部56b,57bの先端(自由端)に設けられた接点部56c,57cを有する。振り子56,57の貫通穴56d,57dに、エンコーダ基板60の上面60aに設けられた2つのヒンジピン82が挿入された状態で、振り子56,57の夫々がエンコーダ基板60に回動可能に連結されている。振り子56の接点部56cは、第1の係止部を兼ねると共に、振り子56の接点部57cは、第2の係止部を兼ねる。
なお、振り子56,57側にピンを設け、エンコーダ基板60に設けられた穴に振り子56,57のピンを挿入することによって、振り子56,57の夫々をエンコーダ基板60に回動可能に連結してもよい。
また、クリックバネ55は、予め決められた範囲内で全体が移動可能なようにエンコーダ基板60の上面60aに保持されている。また、クリックバネ55は、鍔部30の外周を囲むようにU字型をした弾性変形可能な基部55aと、振り子56の接点部56c側に係止するように、基部55aの一端に設けられた第1の係止部55bと、基部55aの一端に外側に突設されたストッパー部55cと、振り子57の接点部57c側に係止するように、基部55aの他端に設けられた第2の係止部55dと、基部55aの一端に外側に突設されたストッパー部55eを有する。
なお、エンコーダ基板60のコーナー部に当接部60c,60dを設けている。クリックバネ55のストッパー部55cは、エンコーダ基板60の当接部60cと間隔をあけて配置されている。また、クリックバネ55のストッパー部55eは、エンコーダ基板60の当接部60dと間隔をあけて配置されている。
また、クリックバネ55の第1の係止部55b,第2の係止部55dは、シャフト3の径方向内側に円弧形状の凸面111,112(湾曲面)を有している。一方、振り子56,57の接点部56c,57cは、シャフト3の径方向外側に、クリックバネ55の第1の係止部55b,第2の係止部55dに対向する円弧形状の凹面121,122(湾曲面)を有している。
クリックバネ55の第1の係止部55bの円弧形状の凸面111と、振り子56の接点部56cの径方向外側の円弧形状の凹面121とが、互いに接触して、クリックバネ55の第1の係止部55bに振り子56の接点部56cが係止する。また、クリックバネ55の第2の係止部55dの円弧形状の凸面112と、振り子57の接点部57cの径方向外側の円弧形状の凹面122とが、互いに接触して、クリックバネ55の第2の係止部55dに振り子57の接点部57cが係止する。
振り子56,57の接点部56c,57cは、それぞれ、シャフト3の鍔部30(図14に示す)に接触可能となる。この振り子56,57の接点部56c,57cは、クリックバネ55によりシャフト3の径方向外側からシャフト3側に向かって付勢されて、シャフト3の鍔部30の凸部31に付勢して接触する一方、シャフト3の鍔部30の凹部32に嵌まってシャフト3の回転角度を規制する。
図16は、シャフト3の鍔部30とクリックバネ55および振り子56,57の動作を説明する説明図である。
振り子56,57の接点部56c,57cが鍔部30の凹部32に嵌まった図14に示す状態から、シャフト3を軸3aを中心として回転させると、クリックバネ55が弾性変形しながら、振り子56,57の接点部56c,57cをシャフト3の径方向外側からシャフト3側に向かって付勢しつつ、鍔部30の凸部31により外向きに力を受けた振り子56,57がヒンジピン82を中心に外側に回動する。そうして、振り子56,57の接点部56c,57cは、図16に示すように、鍔部30の凸部31の頂点と接する。ここで、クリックバネ55のストッパー部55cは、エンコーダ基板60の当接部60cに接するかまたは近接すると共に、クリックバネ55のストッパー部55eは、エンコーダ基板60の当接部60dに接するかまたは近接する。
その後、振り子56,57の接点部56c,57cは、鍔部30の凸部31を乗り越えて、再び鍔部30の凹部32に嵌まる。このとき、振り子56の接点部56cと振り子57の接点部57cとは、互いに反対側に位置する凹部32,32に、同時に嵌まる。
シャフト3を時計回り方向Aに回転するとき、振り子56の接点部56cは、鍔部30の凸部31により外向きに力を受けて、振り子56がヒンジピン82を中心に反時計回りに回動する。一方、シャフト3を時計回り方向Aに回転するとき、振り子57の接点部57cは、鍔部30の凸部31により外向きに力を受けて、振り子57がヒンジピン82を中心に時計回りに回動する。
同様に、シャフト3を反時計回り方向Bに回転すると、振り子56の接点部56cは、鍔部30の凸部31により外向きに力を受けて、振り子56がヒンジピン82を中心に反時計回りに回動する。一方、シャフト3を時計回り方向Bに回転すると、振り子57の接点部57cは、鍔部30の凸部31により外向きに力を受けて、振り子57がヒンジピン82を中心に時計回りに回動する。
エンコーダ基板60の上面60aかつクリックバネ55のシャフト3の径方向の内側に、2つのピン81を設けている。このピン81とエンコーダ基板60の当接部60c,60dによって、クリックバネ55のY方向とX方向の移動を規制する。このように、クリックバネ55は、予め決められた範囲内で全体が移動可能なようにエンコーダ基板60に保持されている。
(第2実施形態)
図17は、本発明の携帯装置の一例として腕時計の第2実施形態を示す断面図である。第2実施形態は、第1実施形態とは、回転操作部品の構成が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、その説明を省略する。
図17に示すように、第2実施形態の腕時計100Aでは、回転操作部品105Aは、ピン部材130と、ピン部材130を支持可能とする筒状部材140とを備える。ピン部材130は、第1実施形態のピン部材と同じ構成であり、その説明を省略する。筒状部材140は、第1実施形態の筒状部材とは、支持壁部142の位置が異なる。支持壁部142は、筒部141の内面の軸方向の中央位置に設けられている。
支持壁部142と頭部131の間には、第1弾性部材151が設けられている。第1弾性部材151は、リング状のゴムから構成されるが、ブロック状であってもよい。このように、頭部131は、第1弾性部材151を介して、支持壁部142に支持されるので、ピン部材130を軸部132に沿って押圧すると第1弾性部材151が弾性変形し、ピン部材130を離すと第1弾性部材151の弾性力によりピン部材130を元の位置に戻すことができる。
支持壁部142と筐体101の間には、第2弾性部材152が設けられている。第2弾性部材152は、ブロック状のゴムから構成されるが、リング状であってもよい。これによれば、支持壁部142は、第2弾性部材152を介して、筐体101に支持されるので、筒状部材140が、外部からの衝撃を受けると、この衝撃は、第2弾性部材152を介して、筐体101に伝わる。したがって、筐体101への衝撃力を緩和できる。なお、第2弾性部材152の自由状態で、筒部141の下面と低摩擦シート155との間に隙間を設けてもよく、この隙間により、製品毎の公差を吸収できる。
この実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を有し、その説明を省略する。なお、この実施形態では、第2弾性部材152を省略してもよい。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1と第2実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
前記実施形態では、携帯装置の一例として、腕時計について説明したが、例えば、スマートフォンなどの携帯端末装置や、カメラやゲーム機などの携帯電子機器に適用することができる。
前記実施形態では、回転式電子部品の一例として回転エンコーダについて説明したが、例えば、ポテンションメータやトリマコンデンサなどの他の回転式電子部品に適用することができる。
前記実施形態では、第1、第2弾性部材は、ゴムから構成されるが、バネから構成されてもよい。回転エンコーダは、前記実施形態に限定されず、エンコーダ機構およびスイッチ機構を有していれば、如何なる構成であってもよい。
前記実施形態では、筒状部材は、支持壁部を有しているが、筒状部材が筐体から外れなければ、支持壁部を省略してもよく、例えば、筒状部材の筒部に、筒状部材が筐体に対して回転可能となるように、筒状部材を筐体に係止する係合爪を設けてもよい。
1 回転エンコーダ(回転式電子部品)
2 ケーシング
3 シャフト
6 エンコーダ機構
7 スイッチ機構
100,100A 腕時計(携帯装置)
101 筐体
102 回転検知機構
105,105A 回転操作部品
130 ピン部材
131 頭部
131a 上面
132 軸部
132a 先端突部
140 筒状部材
141 筒部
141a 上面
142 支持壁部
142a 孔部
151 第1弾性部材
152 第2弾性部材
155 低摩擦シート

Claims (9)

  1. 頭部と前記頭部に接続された軸部を含むピン部材と、
    前記ピン部材とともに前記軸部を中心として回転可能となり、かつ、前記ピン部材を前記軸部に沿って移動可能となるように、前記ピン部材に嵌め込まれる筒状部材と
    を備える、回転操作部品。
  2. 請求項1に記載の回転操作部品と、
    前記回転操作部品の前記ピン部材の前記軸部に連結されて、前記回転操作部品の前記軸部を中心とした回転方向を検知するとともに前記回転操作部品の前記軸部に沿った押圧を検知する回転式電子部品と
    を備える、回転検知機構。
  3. 筐体と、
    前記筐体に取り付けられた請求項2に記載の回転検知機構と
    を備える、携帯装置。
  4. 前記回転式電子部品は、前記筐体内に配置され、
    前記回転操作部品の前記筒状部材は、前記筐体外で前記筐体に支持可能に配置され、
    前記回転操作部品の前記ピン部材の前記軸部は、前記筐体の一部を貫通して、前記回転式電子部品に連結される、請求項3に記載の携帯装置。
  5. 前記筒状部材は、筒部と、前記筒部内に設けられ、前記ピン部材の前記軸部が貫通し前記ピン部材の前記頭部を支持する支持壁部とを有し、
    前記支持壁部と前記頭部の間に第1弾性部材をさらに備える、請求項4に記載の携帯装置。
  6. 前記第1弾性部材の自由状態で、前記頭部の上面は、前記筒部の上面よりも高い位置にある、請求項5に記載の携帯装置。
  7. 前記ピン部材が前記軸部に沿って最も低い位置に押圧された状態で、前記頭部の上面は、前記筒部の上面よりも低い位置にある、請求項5または6に記載の携帯装置。
  8. 前記筒部の下面と前記筐体の間に低摩擦シートをさらに備える、請求項5から7の何れか一つに記載の携帯装置。
  9. 前記支持壁部と前記筐体の間に第2弾性部材をさらに備える、請求項5から8の何れか一つに記載の携帯装置。
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