JP7055275B2 - スイッチ装置および時計 - Google Patents

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Description

この発明は、腕時計などの電子機器に用いられるスイッチ装置およびそれを備えた時計に関する。
例えば、スイッチ装置においては、特許文献1に記載されているように、基板上に設けられたスイッチケース内に固定接点とドーム状の板ばねとを互いに対向させて設け、基板に押圧操作可能に設けられた操作釦によってドーム状の板ばねを弾性変形させて固定接点に接触させる構造のものが知られている。
特開2010-40431号公報
このようなスイッチ装置では、ドーム状の板ばねの弾性変形によって操作釦にクリック感を付与することができても、操作釦のスライド長さ(押し込み量)がドーム状の板ばねの弾性変形による板ばねの変位量に限定されてしまうため、十分なスライド長さを確保することができない。
この発明が解決しようとする課題は、操作部材にクリック感を付与することができ、かつ十分なスライド長さを確保できるスイッチ装置およびそれを備えた時計を提供することである。
この発明は、貫通孔が設けられたケースと、前記貫通孔に挿入される軸部および前記ケースの外部に配置されて、前記ケース側に押圧部が設けられた頭部を備えた操作部材と、前記軸部を囲うように配置され、前記頭部によって押圧されて弾性変形することにより、前記ケースに対して外部に付勢するコイルバネと、前記貫通孔に対応する位置に前記軸部が挿入される挿入孔が設けられ、前記頭部の前記押圧部によって押圧されて弾性変形することにより、前記操作部材にクリック感を付与するドーム状の板バネと、前記操作部材の前記頭部が前記コイルバネのばね力に抗して押圧されて前記軸部の端部が前記ケース内に押し込まれた状態で、前記頭部の前記押圧部が前記板バネを弾性変形させて前記操作部材にクリック感を付与したときに、前記軸部の前記端部によってオン動作するスイッチ部と、を備え、前記板バネは、前記コイルバネによって当該板バネの外周部が前記ケースの外面に押し付けられるように配置されている、ことを特徴とするスイッチ装置である。
この発明によれば、操作部材にクリック感を付与することができると共に、十分なスライド長さを確保することができる。
この発明を腕時計に適用した一実施形態を示した拡大正面図である。 図1に示された腕時計のA-A矢視における要部を示した拡大断面図である。 図2に示されたスイッチ装置を分解して示した拡大斜視図である。 図2に示されたスイッチ装置において、操作部材を押圧操作した状態を示した拡大断面図である。 図4に示されたスイッチ装置における要部を更に拡大して示した断面図である。
以下、図1~図5を参照して、この発明を腕時計に適用した一実施形態について説明する。
この腕時計は、図1に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の12時側と6時側とには、バンド取付部2がそれぞれ設けられている。また、この腕時計ケース1の2時側、3時側、4時側、8時側、および10時側には、スイッチ装置3がそれぞれ設けられている。
この腕時計ケース1の上部開口部には、図2に示すように、時計ガラス4がガラスパッキン4aを介して取り付けられている。この腕時計ケース1の下部には、裏蓋5が防水パッキン5aを介して取り付けられている。また、この腕時計ケース1の内部には、時計モジュール6が設けられている。
この時計モジュール6は、図2に示すように、上部ハウジング7と下部ハウジング8とを備えている。上部ハウジング7の上部には、文字板9が設けられており、この文字板9の外周部上には、見切り部材10が設けられている。上部ハウジング7と下部ハウジング8との間には、回路基板11が設けられている。また、この時計モジュール6は、図示しないが、指針を運針させて時刻を指示する時計ムーブメント、および時刻や日付、曜日などの情報を電気光学的に表示する表示部などの時計機能に必要な各種の電子部品を備えている。
また、この腕時計ケース1は、図2および図4に示すように、ケース本体12と第1、第2外装部材13、14とを備えている。ケース本体12は、硬質の合成樹脂によって形成され、内部に金属製の補強部材12aが埋め込まれた構造になっている。第1外装部材13は、ステンレスなどの金属で形成され、ケース本体12の上部外周に装着されている。第2外装部材14は、ウレタン樹脂などの軟質の合成樹脂によって形成され、第1外装部材13およびケース本体12の外周にこれらを覆って装着されている。
ところで、スイッチ装置3は、図2および図3に示すように、操作部材15と、スライド長さを設定する第1ばね部16と、操作部材15にクリック感を付与する第2ばね部17と、を備えている。操作部材15は、腕時計ケース1のケース本体12に設けられた貫通孔18にスライド可能に挿入する軸部20と、この軸部20の外端部に設けられて腕時計ケース1の外部に配置される頭部21と、を備えている。
この場合、ケース本体12の貫通孔18は、図2および図4に示すように、小径孔部18aと大径孔部18bとを備えている。小径孔部18aは、ケース本体12の内部側に設けられている。大径孔部18bは、ケース本体12の外部側に設けられている。この大径孔部18bは、内径が小径孔部18aの内径よりも大きく形成され、かつ軸方向の長さが小径孔部18aの軸方向の長さよりも長く形成されている。
操作部材15の軸部20は、図2および図4に示すように、外径が貫通孔18の小径孔部18aの内径とほぼ同じ大きさに形成され、貫通孔18の大径孔部18b内に配置された複数の防水リング22を介して貫通孔18内にスライド可能に挿入されるように構成されている。この軸部20は、軸方向の長さが貫通孔18の軸方向の長さよりも長く形成されている。
これにより、軸部20は、図2および図4に示すように、貫通孔18に挿入された状態で、外端部がケース本体12の外部に突出し、内端部がケース本体12の内部に突出するように構成されている。この場合、軸部20は、ケース本体12の内部に突出した内端部にEリングなどの抜止め部材23が取り付けられている。この抜止め部材23は、ケース本体12の内面に接離可能に当接することにより、軸部20がケース本体12の外部に抜け出さないように構成されている。
操作部材15の頭部21は、図2~図4に示すように、腕時計ケース1の第2外装部材14に設けられた釦挿入孔14aに配置されている。この頭部21は、その外径がケース本体12の貫通孔18における大径孔部18bの内径よりも大きい円柱状に形成され、軸部20の外端部に一体に設けられている。また、この頭部21の内端面、つまりケース本体12側に位置する頭部21の内端面には、ばね取付溝24がリング状に設けられている。
この場合、頭部21の内端面におけるばね取付溝24で囲われた領域には、図2および図4に示すように、押圧部25が設けられている。この押圧部25は、外径が貫通孔18の大径孔部18bの内径と同じか、それよりも大きい円形状に形成されている。また、この押圧部25は、ケース本体12の外面に対面する押圧面が、頭部21の内端面と同一面上に設けられている。
一方、第1ばね部16は、図2~図4に示すように、コイルばねであり、頭部21とケース本体12との間に位置する軸部20の外周に配置され、操作部材15のスライド長さを設定すると共に、操作部材15の操作力をも設定するように構成されている。この第1ばね部16は、その内径が頭部21の押圧部25の外径と同じか、それよりも少し大きく形成され、かつ外径がばね取付溝24の内径よりも小さい大きさで形成されている。
これにより、第1ばね部16は、図2および図4に示すように、ケース本体12の外部側の一端部が頭部21のばね取付溝24内に配置された状態で、ばね取付溝24内の底部に弾設し、他端部がケース本体12の外面に第2ばね部17を弾力的に押し当てるように構成されている。このため、第1ばね部16は、そのばね力によって頭部21をケース本体12の外部に向けて押し出すように付勢し、軸部20の抜止め部材23をケース本体12の内面に押し当てるように構成されている。
これにより、操作部材15は、図2および図4に示すように、第1ばね部16のばね力によって頭部21がケース本体12の外部に向けて押し出された際に、軸部20の抜止め部材23がケース本体12の内面に押し当てられるように構成されている。また、この操作部材15は、第1ばね部16のばね力に抗して頭部21がケース本体12の内部に向けて押し込まれた際に、軸部20の内端部が抜止め部材23と共にケース本体12の内部に押し込まれるように構成されている。
第2ばね部17は、図2~図4に示すように、第1ばね部16が頭部21によって押圧されて弾性変形した状態で、頭部21の押圧部25によって押圧された際に、弾性変形する皿ばねなどのドーム状の板ばねであり、中央部が頭部21の押圧部25に向けて膨らむドーム状の円板状に形成されている。この第2ばね部17の中央部には、軸部20が挿入する軸挿入孔17aが設けられている。
また、この第2ばね部17は、図2~図5に示すように、その外径が第1ばね部16の外径よりも大きく、かつ貫通孔18の大径孔部18bの内径よりも大きく形成されている。これにより、第2ばね部17は、外周部が第1ばね部16のばね力によってケース本体12の外面に向けて押え付けられるように構成されている。
このため、第2ばね部17は、図2に示すように、操作部材15の頭部21が第1ばね部16のばね力によってケース本体12の外部に押し出された際に、第2ばね部17の中央部が頭部21の押圧部25から離れ、第2ばね部17の外周部がケース本体12の外面に接近または接触した状態で、ガタツクことなく保持されるように構成されている。
また、この第2ばね部17は、図4および図5に示すように、操作部材15の頭部21が第1ばね部16のばね力に抗してケース本体12の内部に向けて押し込まれて、第2ばね部17の中央部が頭部21の押圧部25によって押圧された際に、第2ばね部17の中央部が急激に弾性変形することにより、操作部材15にクリック感を付与するように構成されている。この場合、第2ばね部17は、その中央部が急激に弾性変形しても、その振動の一部が第1ばね部16によって吸収されるように構成されている。
この場合、ケース本体12の貫通孔18内には、図2~図5に示すように、第2ばね部17の中央部に弾設する弾性部材26が設けられている。この弾性部材26は、シリコーンゴムなどの弾力性を備えた合成樹脂によって円筒状に形成されている。すなわち、この弾性部材26は、内径が操作部材15の軸部20の外径とほぼ同じ大きさで、外径が貫通孔18の大径孔部18bの内径とほぼ同じ大きさで、かつ第2ばね部17の外径よりも小さく形成されている。
また、この弾性部材26は、図2~図5に示すように、軸方向の長さが貫通孔18の大径孔部18bにおける軸方向の長さよりも短く形成されている。すなわち、この弾性部材26は、貫通孔18の大径孔部18b内に複数の防水リング22を介して配置された際に、ケース本体12の外部に突出して第2ばね部17の中央部を頭部21側に向けて弾力的に押し出すように構成されている。
これにより、弾性部材26は、図2、図4および図5に示すように、第1ばね部16のばね力によって第2ばね部17の外周部をケース本体12の外面に接近または接触させた状態でガタツクことなく保持するように構成されている。すなわち、この弾性部材26は、その弾性力が第1ばね部16のばね力よりも強くても、また弱くても良いが、第2ばね部17のばね力よりも弱く設定されている。
このため、弾性部材26は、図2、図4および図5に示すように、第1ばね部16のばね力によって第2ばね部17の外周部がケース本体12の外面に押し付けられた際に、第2ばね部17の外周部がケース本体12の外面から離れて配置されていても良く、またケース本体12の外面に接触して配置されていても良い。また、この弾性部材26は、操作部材15の頭部21が第1ばね部16のばね力に抗して押圧されて、頭部21の押圧部25が第2ばね部17を弾性変形させた際に、軸方向に押圧されて弾性変形するように構成されている。
これにより、弾性部材26は、図4および図5に示すように、頭部21の押圧部25によって第2ばね部17の中央部が押圧されて、第2ばね部17が弾性変形して操作部材15にクリック感を付与する際に、弾性部材26が弾性変形することにより、操作部材15に付与されるクリック感を和らげるように構成されている。
この場合、ケース本体12の貫通孔18の縁部、つまり貫通孔18の大径孔部18bの縁部には、図2、図4および図5に示すように、面取り部27が設けられている。この面取り部27は、弾性部材26を貫通孔18の大径孔部18b内に挿入させ易くすると共に、ケース本体12の外部に突出した箇所の弾性部材26を弾性変形させ易くするように構成されている。
また、腕時計ケース1内の時計モジュール6は、図2および図4に示すように、操作部材15の軸部20の内端部によってスイッチ動作するスイッチ接点部6aが設けられている。このスイッチ接点部6aは、操作部材15の頭部21が第1ばね部16のばね力によってケース本体12の外部に押し出された際に、軸部20の内端部がスイッチ接点部6aから離れて、オフ状態になるように構成されている。
また、このスイッチ接点部6aは、図4に示すように、操作部材15の頭部21が第1ばね部16のばね力に抗してケース本体12の内部に向けて押し込まれて、第2ばね部17が頭部21の押圧部25によって押圧されてクリック感を付与する際に、軸部20の内端部がスイッチ接点部6aを押圧することにより、第2ばね部17によってクリック感が付与されるタイミングとほぼ同時にオン動作するように構成されている。
次に、この腕時計のスイッチ装置3の作用について説明する。
このスイッチ装置3は、通常の初期状態のときに、操作部材15が第1ばね部16のばね力によって腕時計ケース1のケース本体12の外部に向けて押し出されている。すなわち、操作部材15は、頭部21が第1ばね部16のばね力によってケース本体12の外部に向けて押し出され、軸部20の内端部に設けられた抜止め部材23がケース本体12の内面に押し当てられている。
この状態では、軸部20の内端部が時計モジュール6のスイッチ接点部6aから離れているので、スイッチ接点部6aがオフ状態になっている。また、この状態では、ドーム状の第2ばね部17の中央部が弾性部材26によって弾力的に押し出されて、第2ばね部17の中央部が膨らんだ状態になっている。このときには、第2ばね部17の外周部が第1ばね部16のばね力によって押されてケース本体12の外面に接近または接触している。このため、第2ばね部17は、操作部材15およびケース本体12に対してガタツクことなく保持されている。
そして、操作部材15の頭部21が押圧されると、軸部20が貫通孔18内でスライドして軸部20の内端部が抜止め部材23と共にケース本体12内に押し込まれる。すなわち、頭部21が第1ばね部16のばね力に抗して押し込まれると、軸部20の内端部がケース本体12内に押し込まれて、頭部21の押圧部25が第2ばね部17に接近する。このときには、軸部20の内端部が時計モジュール6のスイッチ接点部6aに接近するが、スイッチ接点部6aはオフ状態を維持する。
この状態で、操作部材15の頭部21が更に押圧されて、第1ばね部16が更に弾性変形して、頭部21の押圧部25が第2ばね部17を押圧した際には、第2ばね部17の膨らんだ中央部が弾性変形する。このときには、第2ばね部17の中央部が頭部21の押圧部25で押圧されて弾性部材26と共に弾性変形し、操作部材15にクリック感を付与する。
すなわち、第2ばね部17の膨らんだ中央部がほぼ平坦な状態になるように急激に弾性変形することにより、操作部材15にクリック感を付与する。このときには、第2ばね部17の中央部が急激に弾性変形すると、第2ばね部17が振動するが、その振動が第1ばね部16によって吸収される。また、このときには、第2ばね部17の弾性変形と同時に弾性部材26も弾性変形するので、操作部材15に付与されるクリック感が弾性部材26の弾性変形によって和らげられる。
このように、第1ばね部16と第2ばね部17とが弾性変形した際には、軸部20の内端部が時計モジュール6のスイッチ接点部6aを押圧するので、スイッチ接点部6aがオン動作する。この場合、スイッチ接点部6aがオン動作するタイミングと、第2ばね部17が操作部材15にクリック感を付与するタイミングとがほぼ一致して同期する。
すなわち、第2ばね部17が操作部材15にクリック感を付与するのとほぼ同時に、スイッチ接点部6aがスイッチ動作してオン状態になる。このため、第2ばね部17によって操作部材15に付与されるクリック感によって、スイッチ接点部6aのオン動作が確認される。なお、この後は、操作部材15が第1ばね部16のばね力によって腕時計ケース1の外部に向けて押し出されるので、スイッチ装置3が通常の初期状態に戻り、スイッチ接点部6aがオフ状態になる。
このように、この腕時計のスイッチ装置3によれば、貫通孔18が設けられた腕時計ケース1のケース本体12と、このケース本体12の貫通孔18に挿入される軸部20およびケース本体12の外部に配置されて押圧部25が設けられた頭部21を備えた操作部材15と、頭部21によって押圧されて弾性変形することにより、操作部材15のスライド長さを設定する第1ばね部16と、頭部21の押圧部25によって押圧されて弾性変形することにより、操作部材15にクリック感を付与する第2ばね部17と、を備えていることにより、操作部材15にクリック感を付与することができると共に、操作部材15のスライド長さを十分に確保することができる。
すなわち、この腕時計のスイッチ装置3では、第1ばね部16の弾性変形によって操作部材15のスライド長さを設定することができるので、操作部材15のスライド長さを十分に確保することができると共に、操作部材15の操作力をも設定することができる。また、第2ばね部17は、頭部21の押圧部25によって押圧された際に、弾性変形することにより、操作部材15に確実にかつ良好にクリック感を付与することができる。
また、この腕時計のスイッチ装置3では、操作部材15の頭部21が第1ばね部16のばね力に抗して押圧されて軸部20の内端部がケース本体12の内部に押し込まれ、頭部21の押圧部25が第2ばね部17を弾性変形させて操作部材15にクリック感を付与したときに、軸部20の内端部によってオン動作するスイッチ接点部6aを備えていることにより、第2ばね部17によって操作部材15に付与されるクリック感によって、スイッチ接点部6aのオン動作を確実にかつ良好に確認することができる。
すなわち、このスイッチ装置3では、第2ばね部17が操作部材15にクリック感を付与するタイミングとスイッチ接点部6aがオン動作するタイミングとを同期させることができるので、操作部材15に付与されたクリック感によってスイッチ接点部6aのオン動作を確認することができ、このためスイッチ操作性を向上させることができる。
また、この腕時計のスイッチ装置3では、第1ばね部16が頭部21とケース本体12との間に第2ばね部17を介して配置されたコイルばねであることにより、第1ばね部16によって操作部材15のスライド長さを最適な長さに設定することができると共に、操作部材15の操作力を最適な強さに設定することができる。
また、第2ばね部17は、軸部20が挿入された中央部が、頭部21の押圧部25によって押圧されて弾性変形するドーム状の板ばねであることにより、操作部材15の頭部21が第1ばね部16のばね力に抗して押圧されて、頭部21の押圧部25が第2ばね部17を押圧した際に、第2ばね部17の膨らんだ中央部がほぼ平坦な状態になるように急激に弾性変形するので、操作部材15に確実にかつ良好にクリック感を付与することができる。
この場合、第1ばね部16は、その内径が頭部21の押圧部25の外径よりも大きく形成されており、第2ばね部17は、その外径が第1ばね部16の外径よりも大きく形成され、かつその外周部が第1ばね部16によってケース本体12の外面に向けて弾力的に押し付けられていることにより、第2ばね部17が操作部材15およびケース本体12に対してガタツクことがなく、第2ばね部17を確実にかつ良好に保持することができる。
すなわち、このスイッチ装置3では、第1ばね部16の一端部を第2ばね部17の外周部に押し当てることができるので、第1ばね部16のばね力によって第2ばね部17をケース本体12の外面に向けて弾力的に押し付けることができる。このため、第2ばね部17が操作部材15および腕時計ケース1に対してガタツクことがなく、第2ばね部17を確実にかつ良好に保持することができると共に、第2ばね部17の急激な弾性変形によって生じる振動を第1ばね部16によって吸収することができる。
また、このスイッチ装置3では、ケース本体12の貫通孔18における大径孔部18b内に配置され、第2ばね部17をケース本体12の外部に向けて弾力的に押し出す弾性部材26を備えていることにより、第2ばね部17が頭部21の押圧部25によって押圧されて操作部材15にクリック感を付与する際に、弾性部材26の弾性変形によって操作部材15に付与されるクリック感を和らげることができる。
すなわち、弾性部材26は、操作部材15の軸部20がスライド可能に挿入する円筒状に形成され、その外径が第2ばね部17の外径よりも小さく形成されていることにより、弾性部材26によって第2ばね部17の中央部をケース本体12の外部に向けて弾力的に押し出すことができると共に、第2ばね部17の外周部を腕時計ケース1の外面に接近または接触させることができる。
このため、このスイッチ装置3では第2ばね部17が頭部21の押圧部25によって押圧された際に、第2ばね部17の膨らんだ中央部をほぼ平坦な状態になるように良好に弾性変形させることができると共に、弾性部材26の弾性変形によって操作部材15に付与されるクリック感を和らげることができる。
さらに、このスイッチ装置3では、ケース本体12の貫通孔18の縁部に面取り部27が設けられていることにより、弾性部材26の外径が貫通孔18の大径孔部18bとほぼ同じ大きさに形成されていても、弾性部材26を貫通孔18の大径孔部18b内に挿入する際に、面取り部27によって挿入させ易くすると共に、腕時計ケース1の外部に突出した箇所の弾性部材26を弾性変形させ易くすることができ、これにより操作部材15に付与されるクリック感を和らげることができる。
なお、上述した実施形態では、腕時計に適用した場合について述べたが、この発明は、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができる。また、この発明は、必ずしも時計である必要はなく、携帯電話機、携帯端末機などの電子機器にも広く適用することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、貫通孔が設けられたケースと、前記貫通孔に挿入される軸部および前記ケースの外部に配置されて、前記ケース側に押圧部が設けられた頭部を備えた操作部材と、前記頭部によって押圧されて弾性変形することにより、前記操作部材のスライド長さを設定する第1ばね部と、前記頭部の前記押圧部によって押圧されて弾性変形することにより、前記操作部材にクリック感を付与する第2ばね部と、を備えていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスイッチ装置において、前記操作部材の前記頭部が前記第1ばね部のばね力に抗して押圧されて前記軸部の端部が前記ケース内に押し込まれた状態で、前記頭部の前記押圧部が前記第2ばね部を弾性変形させて前記操作部材にクリック感を付与したときに、前記軸部の前記端部によってオン動作するスイッチ部を備えていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のスイッチ装置において、前記第1ばね部は、前記頭部と前記ケースとの間に前記第2ばね部を介して配置されたコイルばねであり、前記第2ばね部は、前記軸部が挿入された中央部が前記頭部の前記押圧部によって押圧されて弾性変形するドーム状の板ばねであることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のスイッチ装置において、前記第1ばね部は、その内径が前記頭部の前記押圧部の外径よりも大きく形成され、前記第2ばね部は、外周部が前記第1ばね部によって前記ケースの外面に押し付けられていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1~請求項4のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記ケースの前記貫通孔内に配置され、前記第2ばね部の前記中央部を前記ケースの外部に向けて弾力的に押し出す弾性部材を備えていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のスイッチ装置において、前記弾性部材は、前記操作部材の前記軸部がスライド可能に挿入する円筒状に形成され、その外径が前記第2ばね部の外径よりも小さく形成されていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項1~請求項6のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記ケースの前記貫通孔の縁部には、面取り部が設けられていることを特徴とするスイッチ装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項1~請求項7のいずれかに記載されたスイッチ装置を備えていることを特徴とする時計である。
請求項9に記載の発明は、貫通孔が設けられたケースと、前記貫通孔に挿入される軸部および前記ケースの外部に配置されて押圧部が設けられた頭部を備えた操作部材と、前記頭部によって押圧されて弾性変形する第1ばね部と、前記頭部の前記押圧部によって押圧されて弾性変形する第2ばね部と、を備えていることを特徴とするスイッチ装置である。
1 腕時計ケース
3 スイッチ装置
6 時計モジュール
6a スイッチ接点部
12 ケース本体
13、14 第1、第2外装部材
15 操作部材
16 第1ばね部
17 第2ばね部
17a 軸挿入孔
18 貫通孔
18a 小径孔部
18b 大径孔部
20 軸部
21 頭部
23 抜止め部材
24 ばね取付溝
25 押圧部
26 弾性部材
27 面取り部

Claims (8)

  1. 貫通孔が設けられたケースと、
    前記貫通孔に挿入される軸部および前記ケースの外部に配置されて、前記ケース側に押圧部が設けられた頭部を備えた操作部材と、
    前記軸部を囲うように配置され、前記頭部によって押圧されて弾性変形することにより、前記ケースに対して外部に付勢するコイルバネと、
    前記貫通孔に対応する位置に前記軸部が挿入される挿入孔が設けられ、前記頭部の前記押圧部によって押圧されて弾性変形することにより、前記操作部材にクリック感を付与するドーム状の板バネと、
    前記操作部材の前記頭部が前記コイルバネのばね力に抗して押圧されて前記軸部の端部が前記ケース内に押し込まれた状態で、前記頭部の前記押圧部が前記板バネを弾性変形させて前記操作部材にクリック感を付与したときに、前記軸部の前記端部によってオン動作するスイッチ部と、
    を備え、
    前記板バネは、前記コイルバネによって当該板バネの外周部が前記ケースの外面に押し付けられるように配置されている、
    ことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 請求項1に記載のスイッチ装置において、
    前記板バネは、当該板バネの中央部が前記頭部側に膨らむ向きで配置されている、
    ことを特徴とするスイッチ装置。
  3. 貫通孔が設けられたケースと、
    前記貫通孔に挿入される軸部および前記ケースの外部に配置されて、前記ケース側に押圧部が設けられた頭部を備えた操作部材と、
    前記軸部を囲うように配置され、前記頭部によって押圧されて弾性変形することにより、前記ケースに対して外部に付勢するコイルバネと、
    前記貫通孔に対応する位置に前記軸部が挿入される挿入孔が設けられ、前記頭部の前記押圧部によって押圧されて弾性変形することにより、前記操作部材にクリック感を付与するドーム状の板バネと、
    を備え、
    前記板バネは、前記コイルバネによって当該板バネの外周部が前記ケースの外面に押し付けられるように配置されており、
    前記コイルバネは、当該コイルバネの内径が前記押圧部の外径よりも大きく形成されている、
    ことを特徴とするスイッチ装置。
  4. 貫通孔が設けられたケースと、
    前記貫通孔に挿入される軸部および前記ケースの外部に配置されて、前記ケース側に押圧部が設けられた頭部を備えた操作部材と、
    前記軸部を囲うように配置され、前記頭部によって押圧されて弾性変形することにより、前記ケースに対して外部に付勢するコイルバネと、
    前記貫通孔に対応する位置に前記軸部が挿入される挿入孔が設けられ、前記頭部の前記押圧部によって押圧されて弾性変形することにより、前記操作部材にクリック感を付与するドーム状の板バネと、
    を備え、
    前記板バネは、前記コイルバネによって当該板バネの外周部が前記ケースの外面に押し付けられるように配置されており、
    前記ケースの前記貫通孔内に配置され、前記板バネを前記ケースの外部に向けて弾力的に押し出す弾性部材を備えている、
    ことを特徴とするスイッチ装置。
  5. 請求項に記載のスイッチ装置において、
    前記弾性部材は、前記操作部材の前記軸部がスライド可能に挿入する円筒状に形成され、当該弾性部材の外径が前記板バネの外径よりも小さく形成されている、
    ことを特徴とするスイッチ装置。
  6. 請求項1~請求項のいずれかに記載のスイッチ装置において、
    前記ケースの前記貫通孔の縁部には、面取り部が設けられている、
    ことを特徴とするスイッチ装置。
  7. 請求項1~請求項のいずれかに記載されたスイッチ装置を備えていることを特徴とする時計。
  8. 時刻が表示される表示部と、
    前記表示部の側面に設けられたスイッチ部と、
    を備え、
    記スイッチ部は、
    貫通孔が設けられたケースと、
    前記貫通孔に挿入される軸部および前記ケースの外部に配置されて、前記ケース側に押圧部が設けられた頭部を備えた操作部材と、
    前記軸部を囲うように配置され、前記頭部によって押圧されて弾性変形することにより、前記ケースに対して外部に付勢するコイルバネと、
    前記貫通孔に対応する位置に前記軸部が挿入される挿入孔が設けられ、前記頭部の前記押圧部によって押圧されて弾性変形することにより、前記操作部材にクリック感を付与するドーム状の板バネと、
    前記操作部材の前記頭部が前記コイルバネのばね力に抗して押圧されて前記軸部の端部が前記ケース内に押し込まれた状態で、前記頭部の前記押圧部が前記板バネを弾性変形させて前記操作部材にクリック感を付与したときに、前記軸部の前記端部によってオン動作するスイッチ動作部と、
    を備え、
    前記板バネは、前記コイルバネによって当該板バネの外周部が前記ケースの外面に押し付けられるように配置されている、
    ことを特徴とする時計。
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