JP2018040609A - スイッチ装置及び時計 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、軸部材はかなり細い部材であることから、時計等の電子機器に外部から衝撃が加えられた際に、軸部材が曲がったり折れたりしやすいとの問題がある。
軸部材と操作部材との間にケース内外に貫通する軸状の弾性部材を設けた場合には、このように軸中心からずれた位置に押圧力が加えられた際にスイッチング不良を生じやすくなるとの問題もある。
貫通孔が形成された本体ケース内に収容されたモジュール側の接点に一端側が接離可能となるように取り付けられる軸部材と、
前記軸部材の他端側の取付け部に取り付けられ弾性変形可能な緩衝部材と、
前記軸部材に前記緩衝部材を介して取り付けられ、前記軸部材の軸方向に沿って前記モジュール側に押圧することで前記軸部材の一端側を前記接点と接触させる操作部材と、
を備えていることを特徴としている。
図1から図4を参照しつつ、本発明に係るスイッチ装置及び時計の第1の実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態では、スイッチ装置が時計に設けられている場合を例として説明する。また、以下の実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1及び図2に示すように、時計100は、本体ケース1と、この本体ケース1内に収容されるモジュール2と、後述するスイッチ装置3とを備えている。
本実施形態における本体ケース1の上部(時計100における表面側、視認側)には、パッキン12aを介して上部開口の外周に沿ってベゼル12が装着されている。
ベゼル12には、本体ケース1の上部開口(時計100における表面側、視認側の開口)を覆う風防部材11が嵌め込み又は接着等により固定されている。風防部材11は、例えば透明なガラスやアクリル樹脂等の透明な材料で形成されている。
風防部材11を支持した状態のベゼル12を本体ケース1の上部に取り付けることによって、本体ケース1の上部開口が、気密性を保った状態で閉塞される。
なお、ベゼル12を備えることは必須ではなく、ベゼル12を備えない構成としてもよい。
また、本体ケース1の下部開口(時計100における裏面側の開口)には、パッキン13aを介して裏蓋13が装着されている。これにより、本体ケース1の下部開口が、気密性を保った状態で閉塞される。
モジュール2の上方(時計における表面側)には文字板14及び文字板14の外周に沿って配置された環状の見切り部材15が設けられている。
モジュール2のほぼ中央部には、指針軸21が設けられている。指針軸21は、文字板14を貫通し、先端が文字板14の上方に突出している。
本実施形態において、時計100は、文字板14の上方を運針して時刻を指示(表示)する指針22を備えるアナログ方式の表示手段を備えるものであり、指針軸21の上端部には、秒針、分針、時針等の指針22が回転可能に取り付けられている。
モジュール2は、その内部に、図示しない回路基板や指針22を支持する指針軸21を回転動作させる図示しない輪列機構等を含んでいる。
なお、時計100に設けられる表示手段は、アナログ方式のものに限定されない。例えば時計100は、液晶パネル等で構成されるデジタル方式の表示手段を備えるものであってもよいし、アナログ方式の表示手段とデジタル方式の表示手段との両方を備えるものであってもよい。デジタル方式の表示手段を備える場合には、モジュール2は、デジタル方式の表示手段を動作させるための各種電子部品等を備える。
この接点20は、モジュール2内の回路基板と電気的に接続されており、スイッチ装置3の軸部材31が接点20に接触することで、当該スイッチ装置3に対応するスイッチング信号がモジュール2側に入力されるようになっている。
貫通孔10は、本体ケース1における内側寄りの部分が内径の小さな小径孔部10aとなっており、本体ケース1の外側寄りの部分が内径の大きな大径孔部10bとなっている。
小径孔部10aの内径は、後述する軸部材31(図3、図4参照)の外径よりもわずかに大きく、軸部材31の先端側の外周に配設される防水リング35の外径よりも小さくなっている。また、大径孔部10bの内径は、後述する防水リング35の外径よりもわずかに大きくなっている。
軸部材31が貫通孔10内に挿通された際には、軸部材31の先端部が小径孔部10a内に配置され、軸部材31における防水リング35が配置された部分及びこれよりも軸部材31の挿入方向手前側の部分が大径孔部10b内に配置される。
図3は、本実施形態におけるスイッチ装置の斜視図であり、図4は、本実施形態におけるスイッチ装置の側断面図である。
スイッチ装置3は、モジュール2と電気的に接続されて時刻修正等を行う多機能スイッチであり、図3及び図4に示すように、軸部材31、操作部材32、及び緩衝部材33を備えている。
本実施形態では、軸部材31、操作部材32、及び緩衝部材33は、ともにステンレスやチタン等の金属材料により形成されている。なお、軸部材31、操作部材32、及び緩衝部材33を形成する材料はここに例示したものに限定されない。
軸部材31の一端側(軸部材31の挿入方向奥側)であって本体ケース1内に配置される部分には、溝部311が軸部材31の外周面に沿って形成されている。
この溝部311には、リング状の抜け止め部材34が嵌め込まれている。抜止め部材34としては、例えば貫通孔10の小径孔部10aの内径よりも大きな外径を有するE形リング等を用いることができる。溝部311に抜け止め部材34が嵌め込まれることで、軸部材31が本体ケース1の貫通孔10から抜け落ちることが防止される。
なお、抜止め部材34は、軸部材31が本体ケース1から抜け落ちるのを防止可能なものであればよく、E形リングに限定されない。
軸部材31の外周であって、係止用リング312よりも軸部材挿入方向における奥側には、防水リング35が配置されている。
防水リング35は、軸部材31軸部材31をその先端部が本体ケース1の内側に配置される位置まで挿通させた際に、大径孔部10bの内周面及び小径孔部10aと大径孔部10bとの間の段部に圧接して軸部材31と本体ケース1の貫通孔10との間の防水性を確保するようになっている。
取付け部であるフランジ部313には、弾性変形可能な緩衝部材33が取り付けられている。図3及び図4に示すように、本実施形態では、緩衝部材33として金属材料で形成されたコイルばねが用いられている。
具体的には、本実施形態のフランジ部313における操作部材32と対向する側の面には、緩衝部材33を受ける係止溝部313aが形成されている。
緩衝部材33の一端側は、この係止溝部313aに嵌め込まれ、例えばレーザ溶接等の手法によりフランジ部313に固定されている。なお、取付け部であるフランジ部313に緩衝部材33であるコイルばねを固定する手法はここに例示した手法に限定されず、各種の手法を適用することができる。
本実施形態では、スイッチ装置3の操作部材32が本体ケース1の内部に向かって押圧されることにより、コイルばね36の押圧力に抗して軸部材31が挿入方向の奥側に押し込まれ、軸部材31の先端部が接点20と接触してモジュール2の回路基板と電気的に接続(スイッチング)されるようになっている。
本実施形態において、コイルばね36は、軸部材31の他端側を接点20から離間させる方向に付勢しており、一旦軸部材31の先端部が接点20と接触する位置まで、ユーザがスイッチ装置3の操作部材32を押し込んだ後に手を離すと、コイルばね36の復元力によってスイッチ装置3の軸部材31が挿入方向の手前側に押し戻され、軸部材31の先端部が接点20から離間した元の位置まで復帰するようになっている。
本実施形態では、操作部材32は、ユーザが押圧してスイッチ操作を行うほぼ平板状の押圧部320aとこの押圧部320aの外周縁から立設された側面部320bとを有する皿様の部材であり、軸部材31の挿入方向の手前側から見たときに矩形状となっている。
操作部材32の内側(すなわち軸部材31、本体ケース1と対向する側であり、押圧部320aの裏面側)であって押圧部320aにおける上下左右方向におけるほぼ中央部には、緩衝部材33を受ける緩衝部材受け部321が形成されている。
緩衝部材受け部321における軸部材31と対向する側には、係止溝部321aが形成されている。
緩衝部材33の他端側は、この係止溝部321aに嵌め込まれ、例えばレーザ溶接等の手法により緩衝部材受け部321に固定されている。なお、緩衝部材受け部321に緩衝部材33であるコイルばねを固定する手法はここに例示した手法に限定されず、各種の手法を適用することができる。
本実施形態において、スイッチ装置3を組み立てる際には、軸部材31における取付け部としてのフランジ部313の係止溝部313aに緩衝部材33の一端側を嵌め込み、レーザ溶接等によって固定する。
そして、緩衝部材33の他端側を、操作部材32の緩衝部材受け部321に形成された係止溝部321aに嵌め込み、レーザ溶接等によって緩衝部材33の他端側を緩衝部材受け部321に固定する。
このようにしてスイッチ装置3の組み立てが完了したら、スイッチ装置3の軸部材31をその先端側(すなわち、操作部材32の取り付けられていない側)を、接点20に対応して設けられた貫通孔10から本体ケース1内に挿入する。
そして、本体ケース1内に挿入された軸部材31の先端部の溝部311に抜け止め部材34を嵌め込む。これにより、軸部材31が本体ケース1から抜けなくなるとともに、軸部材31の先端部が、接点20に対して接離可能な位置に配置される。
また、緩衝部材33は、軸部材31と操作部材32との間に介在しているだけであり、弾性変形する緩衝部材33自体で接点20を押圧するものではないため、安定してスイッチングを行うことができる。
このため、外部から衝撃等が加わった場合には、緩衝部材33が弾性変形することによって衝撃が吸収され、軸部材31に大きな力がかかるのを防ぐことができる。これにより、軸部材31が曲がったり折れたりして破損するのを防止することができる。
また、操作部材32を押圧することで軸部材31を接点20に接触させるスイッチ装置3の場合、軸線に沿う方向にしっかりと軸部材31が押し込まれなければ接点20に対して適切にスイッチングさせることができない。この点、本実施形態では、緩衝部材33は、本体ケース1の外において軸部材31と操作部材32との間に介在しているだけであり、接点20を押圧するのは、弾性変形しない軸部材31であるため、接点20に対してしっかりと接触させることができ、安定してスイッチングを行うことができる。
次に、図5及び図6を参照しつつ、本発明に係るスイッチ装置及び時計の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、操作部材の構成のみが第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
図5及び図6に示すように、本実施形態のスイッチ装置4は、第1の実施形態と同様の軸部材31及び緩衝部材33と、軸部材31の挿入方向の手前側から見たときにほぼ円形状である操作部材41とを備えている。
操作部材41の内側(すなわち軸部材31と対向する側であり、押圧部410aの裏面側)であって、押圧部410aのほぼ円中心には、第1の実施形態と同様に、緩衝部材33を受ける係止溝部321aが形成された緩衝部材受け部321が設けられている。
本実施形態では、押圧部410aの表面から盛り上がった凸部が指標411となっている。
例えば、押圧位置に指標として凹部が形成されていてもよいし、各種のマークや模様等が刻印等により施されていてもよい。また、押圧位置に指標として石やガラス等の加飾部材が嵌め込まれていてもよい。さらに、指標は手で触れても手触りに変化はないが目視にて認識することができるようなものでもよく、例えば、押圧位置に指標として他の部分とは異なる色の塗装等を施してもよい。また、指標は目視では認識できなくても、手で触れることでその位置を認識できるようなものでもよく、例えば、押圧位置に指標として細かい凹凸を付ける等の加工を施してもよい。
これにより、操作部材41を、軸部材31の軸中心に対応する位置で軸線に沿って押し込むことができ、軸部材31の先端部を確実に安定して接点20に接触させることができる。このため、時計100のスイッチング操作を円滑に行うことができる。
また、第1の実施形態と同様に、軸部材31と操作部材41との間には緩衝部材33が介在しているため、時計100に対して外部から衝撃が加えられた場合でも、緩衝部材33が衝撃を吸収し、軸部材31が破損するのを防ぐことができる。
すなわち、本実施形態では、操作部材41の押圧部410aの表面であって軸部材31の軸線上に対応する位置に、押圧位置である旨を視覚及び/又は触覚により認識することが可能な指標411が設けられている。
操作部材41の押圧部410aのうち、端部等、軸部材31の軸線上からずれた位置を押圧すると、軸部材31の先端部が正しく接点20と接触することができず、スイッチング不良が発生する可能性がある。
この点、押圧位置を示す指標411を設けることにより、ユーザが直観的に押圧位置を認識することができ、操作部材41を軸部材31の軸中心に対応する位置で軸線に沿って押し込むことができるため、軸部材31の先端部を確実に安定して接点20に接触させることができる。これにより、スイッチング不良の発生を防いで、時計100のスイッチング操作を円滑に行うことができる。
次に、図7を参照しつつ、本発明に係るスイッチ装置及び時計の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、緩衝部材を取り付ける取付け部の構成等が第1の実施形態等と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
図7に示すように、本実施形態のスイッチ装置5は、軸部材51と、操作部材52と、第1の実施形態等と同様の緩衝部材33とを備えている。
なお、フランジ部511の形状、大きさ等は図示例に限定されず適宜設定可能である。
操作部材52の内側(すなわち軸部材51と対向する側であり、押圧部520aの裏面側)であって、押圧部520aのほぼ円中心には、第1の実施形態と同様に、緩衝部材33を受ける係止溝部321aが形成された緩衝部材受け部321が設けられている。
また、本実施形態では、この緩衝部材受け部321を囲むように、リブ521が押圧部520aの裏面側に立設されている。
図7に示すように、フランジ部511は、操作部材52のリブ521に対応する位置まで張り出しており、フランジ部511とリブ521との間には隙間があり、リブ521は、軸部材51のフランジ部511の表面に当接可能となっている。
なお、リブ521は、円筒状に緩衝部材受け部321を囲むものであってもよいし、柱状のリブ521が緩衝部材受け部321を囲むように複数本配置されていてもよい。柱状のリブ521を複数本設ける場合には、フランジ部511の全体に対してほぼ均一に力をかけることができるように、各リブ521は、押圧部520aの円中心からほぼ等距離に、ほぼ均等な間隔で配置されることが好ましい。
本実施形態では、軸部材51の軸線方向に直交する方向に延出するフランジ部511に操作部材52のリブ521が広い範囲で接触しているため軸部材51と操作部材52とが軸部材51に対応する部分のみで連結されている場合よりも、押圧位置の自由度が増す。
すなわち、ユーザが操作部材52の押圧部520aのほぼ中央部を押圧した場合のみならず、図7に示すように、押圧部520aの端部を押圧した場合でも、その押圧力(図7において太矢印で示す。)がリブ521を介してフランジ部511に伝達され、軸部材51をほぼ軸線に沿う方向に押し込むことができる。
これにより、軸部材51の先端部を確実に安定して接点20に接触させることができ、時計100のスイッチング操作を円滑に行うことができる。
また、第1の実施形態等と同様に、軸部材51と操作部材52との間には緩衝部材33が介在しているため、時計100に対して外部から衝撃が加えられた場合でも、緩衝部材33が衝撃を吸収し、軸部材51が破損することを防ぐことができる。
すなわち、本実施形態では、軸部材51における取付け部は、軸部材51の軸線方向に直交する方向に延出するフランジ部511であり、操作部材52には、フランジ部511に当接するリブ521が設けられている。
このため、ユーザが操作部材52の押圧部520aのうち、端部等、軸部材51の軸線上からずれた位置を押圧した場合でも、その押圧力がリブ521を介してフランジ部511に伝達され、軸部材51をほぼ軸線に沿う方向に押し込むことができる。
これにより、軸部材51の先端部を確実に安定して接点20に接触させることができ、時計100のスイッチング操作を円滑に行うことができる。
また、第1の実施形態等と同様に、軸部材51と操作部材52との間には緩衝部材33が介在しているため、時計100に対して外部から衝撃が加えられた場合でも、緩衝部材33が衝撃を吸収し、軸部材51が破損することを防ぐことができ、耐衝撃性に優れた時計100を実現することができる。
次に、図8及び図9を参照しつつ、本発明に係るスイッチ装置及び時計の第4の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、緩衝部材を取り付ける取付け部の構成等が第1の実施形態等と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
図8及び図9に示すように、本実施形態のスイッチ装置6は、軸部材61と、操作部材62と、第1の実施形態等と同様の緩衝部材33とを備えている。
操作部材62の内側(すなわち軸部材61と対向する側であり、押圧部620aの裏面側)であって押圧部620aにおける左右方向における一方側(図8及び図9では、図中左側)に偏った位置には、緩衝部材33を受ける係止溝部321aが形成された緩衝部材受け部321が設けられている。
本実施形態の梁部611は、図8及び図9に示すように、図中左右方向に延在している。
本実施形態では、上記のように、緩衝部材33を受ける緩衝部材受け部321が押圧部620aにおける左右方向において一方側(図8及び図9では、図中左側)に偏った位置に配置されており、緩衝部材33及びこれと連結される軸部材61は、緩衝部材受け部321の位置に対応して配置される。このため、梁部611は、軸部材61を挟んで左右対称ではなく、図8及び図9における左側が短く、右側が長くなるように形成されている。
なお、梁部611の形状、大きさ等は図示例に限定されず、適宜変形可能である。
なお、梁係止部の形状は図示例に限定されない。操作部材62の形状や梁部611の形状、大きさ等によっては、梁係止部がいずれも梁部611の端部が嵌め込まれる切欠き部であってもよいし、梁係止部がいずれも梁部611の端部が挿入される孔部622であってもよい。
すなわち、例えば、ユーザが押圧部620aのうち軸部材61が配置されている部分に対応する部分を押圧した場合には、押圧部620aにかかった押圧力が緩衝部材33を介して取付け部610に伝達される。これにより軸部材61をほぼ軸線に沿う方向に押し込むことができる。
また、図9において太矢印で示すように、ユーザが押圧部620aの端部を押圧した場合には、押圧部620aにかかった押圧力が側面部620bの切欠き部621や孔部622に係止されている梁部611の端部に伝達される。この場合は、梁部611を介して軸部材61に押圧力が伝達され、軸部材61をほぼ軸線に沿う方向に押し込むことができる。
また、第1の実施形態等と同様に、軸部材61と操作部材62との間には緩衝部材33が介在しているため、時計100に対して外部から衝撃が加えられた場合でも、緩衝部材33が衝撃を吸収し、軸部材61が破損することを防ぐことができる。
すなわち、本実施形態では、軸部材61における取付け部610は、軸部材61の軸線方向に直交する方向に延在する梁部611を有し、操作部材62には、梁部611を係止する梁係止部としての切欠き部621及び孔部622が設けられている。
このため、ユーザが操作部材62の押圧部620aのうち、端部等、軸部材61の軸線上からずれた位置を押圧した場合でも、その押圧力が梁部611を介して軸部材61に伝達され、軸部材61をほぼ軸線に沿う方向に押し込むことができる。
これにより、軸部材61の先端部を確実に安定して接点20に接触させることができ、時計100のスイッチング操作を円滑に行うことができる。
また、第1の実施形態等と同様に、軸部材61と操作部材62との間には緩衝部材33が介在しているため、時計100に対して外部から衝撃が加えられた場合でも、緩衝部材33が衝撃を吸収し、軸部材61が破損することを防ぐことができ、耐衝撃性に優れた時計100を実現することができる。
例えば、フランジ部511を操作部材52の側面部520bの端面に接する程度の大きさとしてもよい。この場合、フランジ部511の表面に当接可能なリブ521を設ける代わりに、又はリブ521とともに、側面部520bにフランジ部511の端縁を受ける切欠き部等を設けて、側面部520bがフランジ部511の表面に当接するようにしてもよい。
このように、フランジ部511を操作部材52の側面部520bの端面に接する程度の大きさとした場合には、ユーザが操作部材52の押圧部520aのうち、端部等、軸部材51の軸線上からずれた位置を押圧した場合でも、その押圧力がフランジ部511を介して軸部材51に伝達され、軸部材51をほぼ軸線に沿う方向に押し込むことができる。
これにより、軸部材51の先端部をより確実に安定して接点20に接触させることができ、時計100のスイッチング操作を円滑に行うことができる。
例えば、図10に示すように、スイッチ装置7が、軸部材71と操作部材72と緩衝部材33とを備える場合に、取付け部710が、軸部材71の軸線方向に直交するとともに、軸中心において互いに直交するように十字状に形成された梁部711(711a,771b)を有する構成としてもよい。
このように、十字状の梁部711を設けた場合には、押圧部720aの面積が大きいような場合でも、ユーザが押圧部720aを押圧した際の押圧力をより安定して軸部材71に伝達することができ、軸部材71をほぼ軸線に沿う方向に押し込むことができる。
これにより、軸部材71の先端部をより確実に安定して接点20に接触させることができ、時計100のスイッチング操作を円滑に行うことができる。
例えば、緩衝部材は、各種の樹脂等で形成された円筒状又はブロック状の部材であってもよい。
この場合には、軸部材及び操作部材と緩衝部材との連結部分の形状等も緩衝部材の形状や材料に合せたものとする。
例えば、歩数計や心拍数計、高度計、気圧計等の各種電子機器に設けられるスイッチ装置について、本発明のスイッチ装置を適用してもよい。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
貫通孔が形成された本体ケース内に収容されたモジュール側の接点に一端側が接離可能となるように取り付けられる軸部材と、
前記軸部材の他端側の取付け部に取り付けられ弾性変形可能な緩衝部材と、
前記軸部材に前記緩衝部材を介して取り付けられ、前記軸部材の軸方向に沿って前記モジュール側に押圧することで前記軸部材の一端側を前記接点と接触させる操作部材と、
を備えていることを特徴とするスイッチ装置。
<請求項2>
前記操作部材の外側面であって、前記軸部材の軸線上に対応する位置に押圧位置である旨を視覚及び/又は触覚により認識することが可能な指標が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
<請求項3>
前記軸部材における前記取付け部は、前記軸部材の軸線方向に直交する方向に延出するフランジ部であり、
前記操作部材には、前記フランジ部に当接するリブが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスイッチ装置。
<請求項4>
前記軸部材における前記取付け部は、前記軸部材の軸線方向に直交する方向に延在する梁部を備え、
前記操作部材には、前記梁部を係止する梁係止部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスイッチ装置。
<請求項5>
前記梁部は、前記軸部材の軸線方向に直交するとともに、軸中心において互いに直交するように十字状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のスイッチ装置。
<請求項6>
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスイッチ装置を備えていることを特徴とする時計。
2 モジュール
3 スイッチ装置
31 軸部材
32 操作部材
33 緩衝部材
100 時計
313 フランジ部
321 緩衝部材受け部
411 指標
511 フランジ部
521 リブ
610 取付け部
611 梁部
620a 押圧部
620b 側面部
621 切欠き部
622 孔部
Claims (6)
- 貫通孔が形成された本体ケース内に収容されたモジュール側の接点に一端側が接離可能となるように取り付けられる軸部材と、
前記軸部材の他端側の取付け部に取り付けられ弾性変形可能な緩衝部材と、
前記軸部材に前記緩衝部材を介して取り付けられ、前記軸部材の軸方向に沿って前記モジュール側に押圧することで前記軸部材の一端側を前記接点と接触させる操作部材と、
を備えていることを特徴とするスイッチ装置。 - 前記操作部材の外側面であって、前記軸部材の軸線上に対応する位置に押圧位置である旨を視覚及び/又は触覚により認識することが可能な指標が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
- 前記軸部材における前記取付け部は、前記軸部材の軸線方向に直交する方向に延出するフランジ部であり、
前記操作部材には、前記フランジ部に当接するリブが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスイッチ装置。 - 前記軸部材における前記取付け部は、前記軸部材の軸線方向に直交する方向に延在する梁部を備え、
前記操作部材には、前記梁部を係止する梁係止部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスイッチ装置。 - 前記梁部は、前記軸部材の軸線方向に直交するとともに、軸中心において互いに直交するように十字状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のスイッチ装置。
- 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスイッチ装置を備えていることを特徴とする時計。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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