JP2022027961A - 電子機器および時計 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022027961000001
【課題】 文字板のガタ付きを防ぐことができる電子機器および時計を提供する。
【解決手段】 外周にスイッチ部6が設けられた腕時計ケース1と、この腕時計ケース1内に配置される文字板11と、を備え、文字板11は、スイッチ部6に対して対向する箇所の外周から突出して、腕時計ケースの内周部に当接する突起片20を備えている。従って、文字板11の外周から突出して設けられた突起片20が腕時計ケース1に設けられたスイッチ部6と対角上に対向しているので、スイッチ部6が外部から操作された際に、突起片20を腕時計ケース1の内周部に当接させることができ、これにより文字板11の径方向のガタ付きを防ぐことができる。
【選択図】 図8

Description

この発明は、腕時計またはメータなどの計測器などの電子機器および時計に関する。
例えば、時計においては、特許文献1に記載されているように、時計ケースである時計枠に文字板を位置決めする際に、文字板の外周部に突出して設けられた位置決め舌片を、時計枠の内周部に設けられた位置決め孔に係止させることにより、文字板を時計枠に位置決めする構造のものが知られている。
実開平6-22983号公報
このような時計では、文字板の位置決め舌片を時計枠の位置決め孔に係止させる構造であるから、時計枠に対する文字板の円周方向のガタ付きを防ぐことができても、文字板の径方向のガタ付きを確実に防ぐことが難しい。
この発明が解決しようとする課題は、文字板のガタ付きを防ぐことができる電子機器および時計を提供することである。
この発明は、外周にスイッチ部が設けられたケースと、前記ケース内に配置される文字板と、を備え、前記文字板は、前記スイッチ部に対して対向する箇所の外周から突出して、前記ケースの内周部に当接する突起片を備えていることを特徴とする電子機器である。
この発明によれば、文字板のガタ付きを防ぐことができる。
この発明を腕時計に適用した一実施形態を示した拡大正面図である。 図1に示された腕時計のA-A矢視における要部の拡大断面図である。 図1に示された腕時計のB-B矢視における要部の拡大断面図である。 図2に示された時計モジュールを示し、(a)はその拡大正面図、(b)は文字板とモジュール本体とに分解した状態を斜め上方から見た拡大斜視図、(c)はそれを斜め下側から見た拡大斜視図である。 図4に示されたモジュール本体を示し、(a)はその拡大正面図、(b)はその拡大側面図、(c)はその拡大裏面図である。 図4に示された文字板を示し、(a)はその拡大正面図、(b)は(a)のC-C矢視における拡大断面図である。 図1に示された腕時計の要部を示した拡大図である。 図1に示された腕時計ケース内に時計モジュールの文字板が配置された状態を示した拡大裏面図である。 図4に示された時計モジュールを分解する分解用冶具を斜め上から見た分解斜視図である。 図4に示された時計モジュールを分解する分解用冶具を斜め下から見た分解斜視図である。 図9に示された分解用冶具を示し、(a)は時計モジュールが配置された状態の第1冶具部を示した拡大斜視図、(b)は時計モジュールを第2冶具部が第1冶具部に向けて押し付ける状態を示した拡大下面図である。 図9に示された第1冶具部を示し、(a)はその拡大正面図、(b)はその拡大側面図、(c)は(a)のD-D矢視における拡大断面図である。 図9に示された第2冶具部を示し、(a)はその拡大正面図、(b)は(a)のE-E矢視における拡大断面図である。 図6に示された文字板の第1変形例を示し、(a)はその拡大正面図、(b)は(a)のF-F矢視における拡大断面図である。 図14(a)に示された文字板の第2変形例を示した拡大正面図である。
以下、図1~図13を参照して、この発明を腕時計に適用した一実施形態について説明する。
この腕時計は、図1~図3に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1は、ステンレスなどの金属製の本体ケース2と、これと同じステンレスなどの金属製の外装ケース3と、を備えている。
本体ケース2は、図1~図3に示すように、ほぼ円筒状に形成され、その外周における12時側と6時側とにバンド取付部2aが一体に形成されている。外装ケース3は、本体ケース2とほぼ同じ大きさの円筒状に形成され、本体ケース2の上部にレーザー溶接やロー付けなどの溶接によって一体的に固定されている。
この腕時計ケース1の上部開口部、つまり外装ケース3の開口部には、図1~図3に示すように、時計ガラス4がガラスパッキン4aを介して取り付けられている。この腕時計ケース1の下部、つまり本体ケース2の下部には、裏蓋5が防水リング5aを介して取り付けられている。
また、この腕時計ケース1の2時側、3時側、4時側、つまり本体ケース2の2時側、3時側、4時側には、図1および図2に示すように、スイッチ部6がそれぞれ設けられている。この場合、本体ケース2の2時側および4時側の各スイッチ部6それぞれは、押釦スイッチであり、本体ケース2の3時側のスイッチ部6は、竜頭などのスイッチ装置である。
すなわち、押釦スイッチである本体ケース2の2時側および4時側の各スイッチ部6は、図2に示すように、操作軸6aと頭部6bとを備え、これらが本体ケース2の貫通孔2c内に固定されたパイプ部6c内にスライド可能に設けられた構造になっている。この場合、操作軸6aは、パイプ部6cの小径孔部内に配置された状態で、内端部が本体ケース2内に突出し、外端部がパイプ部6cの大径孔部内に突出している。
頭部6bは、図2に示すように、操作軸6aの外端部に設けられたパイプ部6cの大径孔部内に出没可能に配置されている。これにより、2つのスイッチ部6は、頭部6bが本体ケース2の外部から押されると、操作軸6aの内端部が本体ケース2の内部に押し込まれ、この押し込まれた操作軸6aの内端部が後述する時計モジュール8の接点部(図示せず)を押圧してスイッチ動作させるように構成されている。
この腕時計ケース1の内部には、図1~図3に示すように、見切り部材7および時計モジュール8が設けられている。見切り部材7は、リング状に形成され、時計ガラス4の下面に配置された状態で、外装ケース3の内周面に装着されている。この見切り部材7の上面には、複数の時字7aが円周方向に沿って等間隔で設けられている。
時計モジュール8は、図1~図4に示すように、モジュール本体10と文字板11とを備え、全体がほぼ円板状に形成されている。この時計モジュール8は、本体ケース2内に裏面側(下面側)から挿入されて、中枠9によって本体ケース2内に配置されるように構成されている。この場合、中枠9は、合成樹脂製のリング状部材であり、本体ケース2の内周面と時計モジュール8のモジュール本体10の外周面との間に配置されて、時計モジュール8を本体ケース2内に固定させるように構成されている。
モジュール本体10は、図2~図5に示すように、ほぼ円板状のベース部材12を備えている。このベース部材12の表面側(上面側)には、ソーラーパネル13が設けられている。このベース部材12の裏面側(下面側)には、回路基板14が押え板15によって取り付けられていると共に、電池16が電極板17によって取り付けられている。また、このベース部材12には、図示しないが、指針および複数の副針を運針させるための複数の時計ムーブメント、および日付や曜日などの情報を表示する表示部などが設けられている。
この場合、モジュール本体10の中心部には、図4および図5に示すように、複数の時計ムーブメントのうちの1つの時計ムーブメントによって指針を運針させる指針軸10aが、ソーラーパネル13の軸挿入孔13aを通して、モジュール本体10の表面側(上面側)に突出して設けられている。
また、モジュール本体10の12時側と指針軸10aとの間、6時側と指針軸10aとの間、および9時側と指針軸10aとの間それぞれには、図4および図5に示すように、複数の時計ムーブメントのうちのいずれかによって複数の副針を運針させる複数の副針軸10bが、それぞれソーラーパネル13の複数の軸挿入孔13bを通して、モジュール本体10の表面側に突出して設けられている。さらに、モジュール本体10の4時側、つまりソーラーパネル13の4時側には、四角形状の表示窓部13cがモジュール本体10の4時側に設けられた表示部(図示せず)に対応して設けられている。
一方、文字板11は、図2~図4、図6に示すように、アルミニウムなどの装飾性の高い金属板18と光透過性を有する樹脂シート19とを積層させたものであり、モジュール本体10の表面(上面)に取り付けられるように構成されている。金属板18は、その外径がモジュール本体10の外径よりも少し小さいほぼ円板状に形成されている。樹脂シート19は、その外径が金属板18の外径と同じ大きさのほぼ円板状に形成されている。
この場合、樹脂シート19の中心部には、図4および図6に示すように、モジュール本体10の指針軸10aが挿入する主軸孔19aが、ソーラーパネル13の軸挿入孔13aに対応して設けられている。この樹脂シート19の12時側と主軸孔19aとの間、6時側と主軸孔19aとの間、および9時側と主軸孔19aとの間には、モジュール本体10の副針軸10bが挿入する副針軸孔19bがソーラーパネル13の複数の軸挿入孔13bにそれぞれ対応して設けられている。
また、この樹脂シート19の4時側には、図4および図6に示すように、表示窓部19cがモジュール本体10の表示部に対応するソーラーパネル13の表示窓部13cと対応して設けられている。この樹脂シート19の外周には、モジュール本体10に対して位置決めする複数の位置決め突起19dが設けられている。
この文字板11における金属板18の中心部には、図4および図6に示すように、モジュール本体10の指針軸10aが挿入する主軸孔18aが、樹脂シート19の主軸孔19aに対応して設けられている。また、この金属板18の12時側と主軸孔19aとの間、6時側と主軸孔19aとの間、および9時側と主軸孔19aとの間には、複数の時計ムーブメントによって運針される複数の副針がそれぞれ運針する複数の運針開口部18bが、それぞれ設けられている。
この場合、複数の運針開口部18bのうち、12時側と9時側との運針開口部18bは、図4および図6に示すように、モジュール本体10の各副針軸10bおよび樹脂シート19の各副針軸孔19bを中心とするほぼ円形状にそれぞれ形成されている。6時側の運針開口部18bは、モジュール本体10の副軸孔10bおよび樹脂シート19の副針軸孔19bを中心とするほぼ半円形状に形成されている。この6時側の運針開口部18bの外周には、一段高い目盛部18cが半円弧状に設けられている。
この場合、複数の運針開口部18bに対応する樹脂シート19の箇所は、図4および図6に示すように、外部からの光を透過してモジュール本体10のソーラーパネル13に照射させて、ソーラーパネル13を発電させるように構成されている。また、この金属板18の4時側には、表示窓部18dがモジュール本体10の表示部に対応するソーラーパネル13の表示窓部13cと樹脂シート19の表示窓部19cとに対応して設けられている。
ところで、文字板11の外周、つまり金属板18の外周には、図4および図6に示すように、複数の突起片20がモジュール本体10の外周から突出して設けられている。これら複数の突起片20は、腕時計ケース1に対する文字板11の径方向の位置を規制するガタ付き防止部であり、1時側、2時側と3時側との間、5時側、8時側、および10時側の5箇所に設けられている。
すなわち、これら複数の突起片20のうち、8時側と10時側との2つの突起片20は、図1、図4および図6に示すように、腕時計ケース1に設けられた複数のスイッチ部6のうち、2時側と4時側とに位置する2つのスイッチ部6と対角上に対向する箇所に設けられている。また、複数の突起片20のうち、1時側、2時側と3時側との間、および5時側に位置する3つの突起片20は、腕時計ケース1に設けられた複数のスイッチ部6と対角上に対向しない箇所に設けられている。
これにより、文字板11は、図2、図4、図6および図8に示すように、モジュール本体10と共に腕時計ケース1内に組み込まれた状態で、複数の突起片20が腕時計ケース1の内周部、つまり本体ケース2の内周部に接触または接近することにより、腕時計ケース1に対する文字板11の径方向の位置を規制するように構成されている。
この場合、文字板11は、図2、図4、図6および図8に示すように、モジュール本体10と共に腕時計ケース1内に組み込まれた状態、つまりモジュール本体10の外周に中枠9が設けられていない状態で、スイッチ部6が外部から押された際に、8時側と10時側とに位置する各突起片20が腕時計ケース1の内周部に当接して、腕時計ケース1に対する文字板11の径方向の位置を規制するように構成されている。
また、複数の突起片20それぞれは、図2、図4および図6に示すように、モジュール本体10の表面(上面)に重なって配置される載置部20aと、モジュール本体10の外周よりも突出する突出部20bと、を備えており(図6(a)および図6(b)参照)、これら載置部20aと突出部20bとの裏面(下面)には、樹脂シート19が配置されていない。これにより、複数の突起片20それぞれは、突出部20bの外周端が腕時計ケース1の内周部に接触または接近して配置されるように構成されている。
この場合、腕時計ケース1の内周部、つまり本体ケース2の内周部には、図2、図4および図8に示すように、複数の突起片20における各突出部20bが腕時計ケース1の裏面側(下面側)からそれぞれ係合する複数の規制凹部2bが設けられている。これら複数の規制凹部2bは、腕時計ケース1に対する文字板11の径方向の位置を規制するものであり、文字板11の複数の突起片20と同様、腕時計ケース1の内周部における1時側、2時側と3時側との間、5時側、8時側、および10時側の5箇所に設けられている。
また、複数の突起片20のうち、5時側と10時側とに位置する2つの突起片20の各載置部20a、つまりモジュール本体10に重なって配置される各載置部20aには、図4および図6に示すように、固定ピン21がそれぞれ設けられている。これら2本の固定ピン21は、モジュール本体10の外周側の縁部に設けられた2つの固定穴22に圧入によって嵌め込まれて、文字板11をモジュール本体10に固定するように構成されている。
この場合、2本の固定ピン21は、図4および図6に示すように、その長さがモジュール本体10の上下方向の長さ(厚み)と同じか、それよりも少し短い長さで形成されている。また、2つの固定穴22は、図4および図5に示すように、モジュール本体10のベース部材12の外周部の縁部における5時側と10時側とに位置する2箇所に、ベース部材12の表裏(上下)に貫通または非貫通状態で設けられている。
このため、文字板11は、図3~図6に示すように、モジュール本体10上に配置される際に、2つの突起片20の各載置部20aに設けられた2本の固定ピン21がモジュール本体10の2つの固定穴22に圧入によって嵌め込まれることにより、モジュール本体10上に固定されるように構成されている。
ところで、文字板11がモジュール本体10上に固定された時計モジュール8は、図9~図13に示すように、分解用冶具23によって文字板11とモジュール本体10とが分解されるように構成されている。すなわち、分解用冶具23は、時計モジュール8の表面側つまり文字板11の表面側(上面側)が配置される第1冶具部24と、時計モジュール8の裏面側つまりモジュール本体10の裏面側(下面側)が配置される第2冶具部25と、を備えている。
第1冶具部24は、図9~図12に示すように、時計モジュール8の外径よりも十分に大きい円柱状に形成されている。この第1冶具部24の一端面、つまり第2冶具部25に対面する第1冶具部24の端面における中央部には、時計モジュール8の文字板11側が配置される設置凹部24aが設けられている。
この第1冶具部24は、図9~図12に示すように、設置凹部24aの外周部に、文字板11の複数の突起片20に対応する箇所を避けてモジュール本体10の外周部を支持する複数の支持部26と、時計モジュール8を位置規制する2本の規制ピン27と、第1冶具部24に対して第2冶具部25をガイドする2本のガイドピン28と、が設けられた構造になっている。
複数の支持部26は、図9~図12に示すように、第1冶具部24の設置凹部24aの外周部において、文字板11の複数の突起片20に対応しない箇所に設けられている。すなわち、複数の支持部26は、第1冶具部24の設置凹部24aの外周部における1時側と2時側との間、3時側と5時側との間、6時側と7時側との間、8時側と10時側との間、および11時側と12時側との間それぞれに位置する5箇所に設けられ、文字板11に接触することなく、モジュール本体10の外周部を支持するように構成されている。
また、この第1冶具部24の設置凹部24aの外周部には、図9~図12に示すように、複数の第1逃し凹部29が複数の支持部26間にそれぞれ設けられている。すなわち、複数の第1逃し凹部29は、第1冶具部24の設置凹部24aの外周部における12時側と1時側との間、2時側と3時側との間、5時側と6時側との間、7時側と8時側との間、および10時側と11時側との間それぞれに位置する5箇所に設けられている。
この場合、設置凹部24a、複数の支持部26、および複数の第1逃し凹部29の各軸方向の長さは、図9~図12に示すように、文字板11の上下方向の長さ、つまり文字板11の金属板18の厚みと固定ピン21の長さとを足した長さよりも少し長い長さ(深さおよび高さ)に形成されている。これにより、文字板11は、複数の突起片20が固定ピン21と共に複数の第1逃し凹部29内に接触することなく配置されるように構成されている。
これら複数の第1逃し凹部29のうち、12時側と6時側とに位置する2箇所の第1逃し凹部29には、図9~図12に示すように、規制ピン27がそれぞれ設けられている。これら2本の規制ピン27は、その長さ(高さ)がモジュール本体10の表裏方向の長さ(厚み)と第1逃し凹部29の軸方向の長さ(深さ)とを足した長さよりも少し長い長さで形成されている。
この場合、モジュール本体10の外周部、つまりベース部材12の外周部には、図9~図11に示すように、第1冶具部24の2本の規制ピン27がそれぞれ配置されることにより、時計モジュール8が第1冶具部24に位置規制される規制溝30が、文字板11の突起片20および文字板11の外周を避けて設けられている。
すなわち、モジュール本体10の2つの規制溝30は、図4、図5、図9~図11に示すように、それぞれ断面が半円形状の溝であり、モジュール本体10の12時側と6時側との2箇所に、文字板11と重なり合わないように設けられている。これにより、時計モジュール8は、第1冶具部24に配置される際に、第1冶具部24の2本の規制ピン27が時計モジュール8の表面側(上面側)から文字板11を避けてモジュール本体10の各規制溝30に挿入されて、第1冶具部24に位置規制されるように構成されている。
また、第1冶具部24の2本のガイドピン28は、図9~図13に示すように、第1冶具部24の設置凹部24aの外周部における4時側と9時側とに位置する2つの支持部26にそれぞれ設けられている。これら2本のガイドピン28は、第2冶具部25に設けられた2つのガイド穴31にスライド可能に挿入することにより、第1冶具部24に対する第2冶具部25の接離方向へのスライド移動をガイドするように構成されている。
一方、第2冶具部25は、図9~図11、図13に示すように、第1冶具部24と同じ大きさの円柱状に形成されている。この第2冶具部25の一端面、つまり第1冶具部24に対面する第2冶具部25の端面における中央部には、時計モジュール8のモジュール本体10の裏面側(下面側)が配置される設置孔部25aが設けられている。
この第2冶具部25は、図9~図11、図13に示すように、設置孔部25aの外周部に、前述した2つのガイド穴31のほかに、モジュール本体10の外周から突出した文字板11の複数の突起片20の各突出部20bを第1冶具部24側に向けて押し付けて文字板11をモジュール本体10から分離させる複数の押え部32が設けられた構造になっている。
これら複数の押え部32は、図9~図11、図13に示すように、第2冶具部25の設置孔部25aの外周部において、文字板11の複数の突起片20に対応する箇所、つまり第1冶具部24の複数の第1逃し凹部29に対応する箇所に、第1冶具部24の複数の支持部26を避けて設けられている。
すなわち、これら複数の押え部32は、図9~図11、図13に示すように、第2冶具部25の設置孔部25aの外周部において、第1冶具部24の複数の第1逃し凹部29とほぼ同じか、それよりも少し小さい大きさでほぼ同じ位置に設けられている。つまり、複数の押え部32は、第2冶具部25の設置孔部25aの外周部における12時側と1時側との間、2時側と3時側との間、5時側と6時側との間、7時側と8時側との間、10時側と11時側との間それぞれに位置する5箇所に設けられている。
この場合、第2冶具部25の設置孔部25aの外周部には、図9~図11、図13に示すように、複数の第2逃し凹部33が複数の押え部32間に位置し、且つ第1冶具部24の複数の支持部26にそれぞれ対応して設けられている。すなわち、これら複数の第2逃し凹部33は、第2冶具部25の設置孔部25aの外周部における1時側と2時側との間、3時側と5時側との間、6時側と7時側との間、8時側と10時側との間、および11時側と12時側との間それぞれに位置する5箇所に設けられている。
これら複数の第2逃し凹部33のうち、4時側と9時側とに位置する2つの第2逃し凹部33には、図9~図13に示すように、第1冶具部24の2本のガイドピン28が挿入するガイド穴31がそれぞれ設けられている。この場合、設置孔部25a、複数の押え部32、および複数の第2逃し凹部33は、各軸方向の長さが、第1冶具部24の設置凹部24a、複数の支持部26、および複数の第1逃し凹部29における各軸方向の長さよりも長い長さで形成されている。
これにより、分解用冶具23は、図9~図13に示すように、文字板11がモジュール本体10に取り付けられた時計モジュール8を第1冶具部24の設置凹部24a内に配置させる際に、文字板11を設置凹部24aの底面側に向けた状態で、2本の規制ピン27をモジュール本体10の規制溝30に挿入させることにより、時計モジュール8が第1冶具部24に位置規制されて配置されるように構成されている。
すなわち、この分解用冶具23は、図9~図13に示すように、時計モジュール8が第1冶具部24に位置規制された際に、文字板11の複数の突起片20の各突出部20bが複数の第1逃し凹部29に対応して、モジュール本体10の外周部が複数の支持部26に文字板11を避けて支持されるように構成されている。
また、この分解用冶具23は、図9~図13に示すように、第2冶具部25を第1冶具部24に押し付ける際に、第1冶具部24の2本のガイドピン28が第2冶具部25の2つのガイド穴31に挿入されることにより、第1冶具部24と第2冶具部25とが相互にガイドされながら、第1冶具部24と第2冶具部25とが互いに接近するように構成されている。
さらに、この分解用冶具23は、図9~図13に示すように、第1冶具部24と第2冶具部25とが互いに接近して、第2冶具部25の複数の押え部32が文字板11の複数の突起片20における各突出部20bに押し付けられた際に、モジュール本体10の外周部が第1冶具部24の複数の支持部26で支持された状態で、複数の押え部32が文字板11の複数の突起片20における各突出部20bを第1冶具部24の複数の第1逃し凹部29内にそれぞれ押し込むように構成されている。
これにより、分解用冶具23は、図9~図13に示すように、複数の押え部32が文字板11の複数の突起片20における各突出部20bを第1冶具部24の複数の第1逃し凹部29内にそれぞれ押し込む際に、第1冶具部24の複数の支持部26が第2冶具部25の複数の第2逃し凹部33内にそれぞれ押し込まれることにより、文字板11の固定ピン21がモジュール本体10の固定穴22から抜き出されて、文字板11をモジュール本体10から分離させるように構成されている。
次に、このような腕時計の作用について説明する。
この腕時計を組み立てる場合には、まず、時計モジュール8を組み立てる。この場合には、モジュール本体10の表面側(上面側)に文字板11を対応させて、文字板11の外周に設けられた複数の突起片20のうち、5時側と6時側との間および10時側に位置する2つの突起片20の各載置部20aに設けられた2本の固定ピン21を、モジュール本体10の外周側の縁部に設けられた2つの固定穴22に、圧入によって挿入させる。
このときには、複数の突起片20のうち、2本の固定ピン21がそれぞれ設けられた2つの突起片20の各載置部20aのみをモジュール本体10の表面(上面)に向けて押し付けるだけで、文字板11の2本の固定ピン21をモジュール本体10の2つの固定穴22に圧入させることができる。このため、組立作業性が良く、且つ文字板11の表面(上面)を傷付けずに、文字板11をモジュール本体10に良好に固定させることができる。
この状態では、文字板11の複数の突起片20の各突出部20bがモジュール本体10の外周よりもそれぞれ突出する。また、この状態では、文字板11の複数の突起片20に対応する箇所を除いて、モジュール本体10の外周部が文字板11の外周から突出して露出する。
このため、モジュール本体10の外周部に設けられた2つの規制溝30が文字板11の外周側に露出する。この状態で、モジュール本体10の指針軸10aに指針(図示せず)を取り付けると共に、複数の副針軸10bにそれぞれ副針(図示せず)を取り付ける。これにより、時計モジュール8が組み立てられる。
そして、この時計モジュール8を腕時計ケース1に組み付ける。この場合には、予め、本体ケース2の上部に外装ケース3をレーザー溶接やロー付けなどの溶接によって一体的に固定して、腕時計ケース1を組み立てる。この腕時計ケース1の外装ケース3内に見切り部材7を配置させて、外装ケース3の上部開口部に時計ガラス4をガラスパッキン4aと共に嵌め込んで固定させる。
この状態で、腕時計ケース1の本体ケース2内に時計モジュール8を裏面側(下面側)から挿入させる。このときには、図8に示すように、文字板11の複数の突起片20を本体ケース2の内周部に設けられた複数の規制凹部2bに対応させて係合させる。この状態では、複数の突起片20における各突出部20bの外端部が複数の規制凹部2b内における本体ケース2の内周面に接触または接近して配置される。
これにより、文字板11は、本体ケース2に対して径方向にガタ付くことなく本体ケース2内に配置され、これに伴ってモジュール本体10も本体ケース2に対して径方向にガタ付くことなく本体ケース2内に配置される。この場合、文字板11の金属板18に設けられた複数の運針開口部18bのうち、6時側に位置する運針開口部18bの外周に設けられた一段高い目盛部18cの端部が見切り部材7の内周面から隙間Sをもって配置される(図7参照)。
また、複数の突起片20における各突出部20bの両側部が複数の規制凹部2b内の両側面にそれぞれ接触または接近して配置されることにより、文字板11の径方向の位置が規制され、これに伴ってモジュール本体10も径方向の位置が規制される。この状態で、腕時計ケース1の2時側、3時側、および4時側にスイッチ部6をそれぞれ組み付ける。
すなわち、腕時計ケース1の2時側と4時側とにスイッチ部6をそれぞれ組み付ける際に、各スイッチ部6の操作軸6aによって時計モジュール8が押されても、これらスイッチ部6の対角上に位置する文字板11の各突起片20の突出部20bが本体ケース2の内周面にそれぞれ当接するので、モジュール本体10の外周に中枠9が設けられていなくても、時計モジュール8が腕時計ケース1内でガタ付くことがない。
同様に、腕時計ケース1の3時側にスイッチ部6を組み付ける際にも、腕時計ケース1の2時側と4時側とに位置する各スイッチ部6の対角上に位置する文字板11の各突起片20の突出部20bが本体ケース2の内周面にそれぞれ当接するので、モジュール本体10の外周に中枠9が設けられていなくても、時計モジュール8が腕時計ケース1内でガタ付くことがない。
このため、腕時計ケース1に複数のスイッチ部6を組み付ける際には、文字板11の金属板18に設けられた複数の運針開口部18bのうち、6時側に位置する運針開口部18bの外周に設けられた一段高い目盛部18cが見切り部材7の内周面に当接することがないので、目盛部18cの破損が防げる。これらによって、腕時計ケース1に複数のスイッチ部6が良好に組み付けられる。
この状態では、腕時計ケース1内に配置された時計モジュール8のモジュール本体10の外周面と本体ケース2の内周面との間に隙間が設けられている。このため、モジュール本体10の外周面と本体ケース2の内周面との間の隙間に中枠9を配置させる。これにより、時計モジュール8が本体ケース2内に固定される。この後、本体ケース2の下部に裏蓋5を防水リング5aと共に取り付ける。これにより、腕時計が組み立てられる。
次に、時計モジュール8を分解する場合について説明する。
この場合には、まず、時計モジュール8を腕時計ケース1内から取り出す。このときには、腕時計ケース1の本体ケース2の下部から裏蓋5を取り外した上、複数のスイッチ部6を腕時計ケース1の本体ケース2から取り外す。
この状態で、時計モジュール8を中枠9と共に腕時計ケース1内から取り出して、中枠9をモジュール本体10から取り外する。この後、モジュール本体10の指針軸10aから指針(図示せず)を取り外すと共に、複数の副針軸10bからそれぞれ副針(図示せず)を取り外す。
そして、時計モジュール8を分解用冶具23によって分解する。この場合には、時計モジュール8を分解用冶具23の第1冶具部24の設置凹部24a内に配置させる。このときには、文字板11を設置凹部24aの底面側に向けた状態で、2本の規制ピン27をモジュール本体10の外周部に設けられた規制溝30に挿入させる。これにより、時計モジュール8が第1冶具部24に位置規制されて配置される。
このように時計モジュール8が第1冶具部24に位置規制された際には、モジュール本体10の外周から突出した文字板11の複数の突起片20における各突出部20bが第1冶具部24の複数の第1逃し凹部29に対応した状態で、モジュール本体10の外周部が第1冶具部24の複数の支持部26に文字板11を避けて支持される。
この状態で、第2冶具部25を第1冶具部24に押し付ける。このときには、第1冶具部24の2本のガイドピン28を第2冶具部25の2つのガイド穴31にそれぞれ挿入させて、第1冶具部24と第2冶具部25とを相互にガイドしながら、第1冶具部24と第2冶具部25とを互いに接近させる。
そして、第2冶具部25の複数の押え部32を文字板11の複数の突起片20における各突出部20bに押し付ける。このときには、文字板11の複数の突起片20における各突出部20bが第1冶具部24の複数の第1逃し凹部29に対応した状態で、モジュール本体10の外周部が第1冶具部24の複数の支持部26に文字板11を避けて支持される。この状態では、第1冶具部24の複数の支持部26が第2冶具部25の複数の第2逃し凹部33に対応し、第2冶具部の複数の押え部32が第1冶具部24の複数の第1逃し凹部29に対応する。
このため、第2冶具部25の複数の押え部32を文字板11の複数の突起片20における各突出部20bに押し付けると、複数の押え部32が文字板11の複数の突起片20における各突出部20bを第1冶具部24の複数の第1逃し凹部29内にそれぞれ押し込むと共に、第1冶具部24の複数の支持部26が第2冶具部25の複数の第2逃し凹部33内それぞれ押し込まれる。これにより、文字板11の固定ピン21がモジュール本体10の固定穴22から抜け出すので、文字板11がモジュール本体10から容易に分離される。
このように、この腕時計によれば、外周にスイッチ部6が設けられた腕時計ケース1と、この腕時計ケース1内に配置される文字板11と、を備え、文字板11は、スイッチ部6に対して対向する箇所の外周から突出して、腕時計ケースの内周部に当接する突起片20を備えていることにより、文字板11の径方向のガタ付きを防ぐことができる。
すなわち、この腕時計では、文字板11の外周から突出して設けられた突起片20が腕時計ケース1に設けられたスイッチ部6と対向しているので、スイッチ部6が外部から押された際に、突起片20を腕時計ケース1の内周部に当接させることができ、これによりモジュール本体10の外周に中枠9が設けられていなくても、文字板11の径方向のガタ付きを確実に防ぐことができる。
また、この腕時計では、腕時計ケース1の内周部に、文字板11の突起片20が係合して文字板11の径方向の位置を規制する規制凹部2bが設けられていることにより、腕時計ケース1内に文字板11を配置させた際に、腕時計ケース1の内周部に設けられた規制凹部2bに文字板11の突起片20を係合させることができ、これにより腕時計ケース1に対する文字板11の径方向のガタ付きを防ぐことができる。
また、この腕時計では、文字板11が腕時計ケース1内に収納されるモジュール本体10の表面(上面)に配置され、突起片20がモジュール本体10の外周から突出していることにより、文字板11に設けられた突起片20によって、モジュール本体10が腕時計ケース1の内周部に接触しないように、モジュール本体10を腕時計ケース1内に位置決めすることができ、これにより腕時計ケース1が衝撃などを受けても、モジュール本体10の破損を防ぐことができる。
この場合、文字板11の突起片20がモジュール本体10の外周から突出しているので、文字板11の固定ピン21がモジュール本体10の固定穴22に圧入されて、文字板11がモジュール本体10に強固に固定されていても、モジュール本体10の外周から突出した文字板11の突起片20によって、文字板11を破損することなくモジュール本体10から容易に取り外すことができる。
また、この腕時計では、スイッチ部6が腕時計ケース1の複数箇所にそれぞれ設けられており、突起片20が複数のスイッチ部6のうちの少なくとも2つのスイッチ部6の対角上に対向する箇所に設けられていることにより、これら2つのスイッチ部6の対角上に位置する文字板11の各突起片20の突出部20bを本体ケース2の内周面にそれぞれ当接させることができるので、時計モジュール8が腕時計ケース1内でガタ付くのを確実に防ぐことができる。
すなわち、この腕時計では、スイッチ部6が腕時計ケース1の2時側、3時側、4時側の3箇所に設けられ、突起片20がこれら複数のスイッチ部6のうちの少なくとも2時側と4時側との2つのスイッチ部6の対角上に対向する箇所に設けられているので、これら2つのスイッチ部6が外部から押されて時計モジュール8を押しても、これら2つのスイッチ部6の対角上に位置する文字板11の各突起片20の突出部20bを本体ケース2の内周面にそれぞれ当接させることができるので、モジュール本体10の外周に中枠9が設けられていなくても、時計モジュール8が腕時計ケース1内でガタ付くのを確実に防ぐことができる。
この場合、この腕時計では、腕時計ケース1の3時側に設けられたスイッチ部6が外部から押されても、2時側と4時側とに位置する各スイッチ部6の対角上に位置する文字板11の各突起片20の突出部20bを本体ケース2の内周面にそれぞれ当接させることができるので、モジュール本体10の外周に中枠9が設けられていなくても、時計モジュール8が腕時計ケース1内でガタ付くのを防ぐことができる。
このため、この腕時計では、文字板11に設けられた複数の運針開口部18bのうち、例えば6時側に位置する運針開口部18bの外周に一段高い目盛部18cが設けられていても、一段高い目盛部18cが見切り部材7の内周面に当接することがないので、目盛部18cの破損を防ぐことができ、これにより時計モジュール8を腕時計ケース1内に良好に組み込むことができる。
この場合、この腕時計では、突起片20が複数のスイッチ部6に対向する箇所以外にも設けられていることにより、複数のスイッチ部6以外の箇所の文字板11が押されても、複数のスイッチ部6に対向する箇所以外にも設けられた突起片20を腕時計ケース1の内周面に当接させることができるので、モジュール本体10の外周に中枠9が設けられていなくても、文字板11が腕時計ケース1内でガタ付くのを確実にかつ良好に防ぐことができ、これにより腕時計ケース1内に時計モジュール8を安定させて配置させることができる。
さらに、この腕時計では、文字板11がモジュール本体10の裏面(下面)側に位置する腕時計ケース1の裏面側から腕時計ケース1内に組み込まれることにより、文字板11をモジュール本体10と共に腕時計ケース1内に容易にかる良好に組み込むことができるので、時計モジュール8の組立作業性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態では、文字板11の外周に設けられた複数の突起片20における円周方向の長さが全て同じ長さで形成されている場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば図14に示す第1変形例のように、複数の突起片20、35の円周方向の長さを異なる長さで形成しても良い。
すなわち、この文字板11の第1変形例では、図14(a)に示すように、複数の突起片20,35のうち、固定ピン21が設けられた2つの突起片35は、文字板11の円周方向の長さが、固定ピン21が設けられていない他の複数の突起片20よりも短く形成されている。これにより、固定ピン21が設けられた2つの突起片35は、固定ピン21が設けられていない他の複数の突起片20よりも撓み易くなっている。
この場合、固定ピン21が設けられた2つの突起片35の付け根部における両側に位置する文字板11の箇所には、図14(a)および図14(b)に示すように、切込部36がそれぞれ文字板11の中心部に向けて食い込んで設けられている。すなわち、これら切込部36は、固定ピン21が設けられた2つの突起片35における文字板11の径方向の長さを、固定ピン21が設けられていない他の複数の突起片20よりも長くして、突起片35を撓み易くするためのものであり、文字板11の金属板18と樹脂シート19とに設けられている。
これにより、複数の突起片20、35のうち、固定ピン21が設けられた2つの突起片35は、文字板11の円周方向の長さが、固定ピン21が設けられていない他の複数の突起片20よりも短く形成されていると共に、切込部36によって文字板11の径方向の長さが固定ピン21が設けられていない他の複数の突起片20よりも長く形成されていることにより、固定ピン21が設けられていない他の複数の突起片20よりも、より一層、撓み易く、固定ピン21をモジュール本体10の固定穴22から抜け易くするようになっている。
また、文字板11における複数の突起片20、35のうち、固定ピン21が設けられた2つの突起片35は、撓み易いので、固定ピン21と固定穴22の位置に多少の誤差があっても、固定ピン21をモジュール本体10の固定穴22に圧入により嵌め込み易くなっている。
また、図14(a)および図14(b)のように、切込部36を設けた場合について述べたが、固定ピン21が設けられた2つの突起片35は、文字板11の円周方向の長さが、固定ピン21が設けられていない他の複数の突起片20よりも短く形成されているだけでも良く、切込部36が設けられていなくても良い。また、固定ピン21が設けられた2つの突起片35は、文字板11の円周方向の長さが、固定ピン21が設けられていない他の複数の突起片20と同じ長さで形成されて、切込部36が設けられていても良い。
また、この文字板11の第2変形例では、図15に示すように、ガタ付き防止部である複数の突起片20、35、37のうち、スイッチ部6に対向する箇所の突起片37(8時側)は、文字板11の円周方向の長さが、他の複数の突起片20、35よりも長く形成されている。
これにより、スイッチ部6に対向する箇所の突起片37は、腕時時計ケース1の内周部に当接する際に、他の複数の突起片20、35よりも耐衝撃性が向上している。また、図15に示す、スイッチ部6に対向する箇所の突起片35(10時側)も、突起片37と同様に、文字板11の円周方向の長さが、他の複数の突起片20、35よりも長く形成しても良い。この場合、1時側の突起片20に変えて固定ピン21が設けられた突起片35を形成すれば良い。
また、上述した実施形態では、文字板11の外周に設けられた複数の突起片20のうちの2つの突起片20に固定ピン21を設けた場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば複数の突起片20の全てに固定ピン21を設けた構造であっても良い。この場合には、モジュール本体10の外周側の縁部に全ての固定ピン21がそれぞれ圧入する複数の固定穴22を設ければ良い。
また、上述した実施形態では、突起片20に固定ピン21を設けた場合について述べたが、突起片20の近傍に固定ピン21を設けても良い。例えば、10時側の突起片20と8時側の突起片20との間の9時側と、10時側の突起片20との中間よりも10時側の突起片20に近い位置の文字板11の外周部分に固定ピン21を設ければ良い。また、10時側の突起片20よりも文字板11の中心側に固定ピン21を設ければ良い。
また、上述した実施形態では、スイッチ部6が腕時計ケース1の2時側、3時側、4時側に設けられている場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば8時側、9時側、10時側にもスイッチ部6が設けられていても良い。この場合には、8時側、9時側、10時側の各スイッチ部6に対して対向する文字板11の箇所に突起片20をそれぞれ設ければ良い。
さらに、上述した実施形態では、腕時計に適用した場合について述べたが、この発明は必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができる。また、この発明は、必ずしも時計である必要はなく、メータなどの計器類にも適用することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、外周にスイッチ部が設けられたケースと、前記ケース内に配置される文字板と、を備え、前記文字板は、前記スイッチ部に対して対向する箇所の外周から突出して、前記ケースの内周部に当接する突起片を備えていることを特徴とする電子機器である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記ケースの内周部には、前記文字板の前記突起片が係合して前記文字板の径方向の位置を規制する規制部が設けられていることを特徴とする電子機器である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電子機器において、前記文字板は前記ケース内に収納されるモジュール本体の一面に配置され、前記突起片は前記モジュール本体の外周から突出していることを特徴とする電子機器である。
請求項4に記載の発明は、請求項1~請求項3のいずれかに記載の電子機器において、前記スイッチ部は前記ケースの複数箇所に設けられており、前記突起片は前記複数のスイッチ部のうちの少なくとも2つのスイッチ部の対角上に対向する箇所に設けられていることを特徴とする電子機器である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電子機器において、前記突起片は、前記スイッチ部に対向する箇所以外にも設けられていることを特徴とする電子機器である。
請求項6に記載の発明は、請求項1~請求項3のいずれかに記載の電子機器において、前記突起片は、前記スイッチ部に対して対向する箇所に設けられた突起片と、前記スイッチ部に対して対向する箇所以外に設けられた突起片と、を備え、前記スイッチ部に対して対向する箇所に設けられた突起片は、前記文字板の円周方向の長さが、前記スイッチ部に対して対向する箇所以外に設けられた突起片よりも長く形成されていることを特徴とする電子機器である。
請求項7に記載の発明は、請求項1~請求項6のいずれかに記載の電子機器において、前記文字板は、前記モジュール本体の前記一面に対して反対側に位置する前記ケースの一面側から前記ケース内に組み込まれることを特徴とする電子機器である。
請求項8に記載の発明は、請求項1~請求項7のいずれかに記載された電子機器であることを特徴とする時計である。
1 腕時計ケース
2 本体ケース
2b 規制凹部
3 外装ケース
6 スイッチ部
7 見切り部材
7a 時字
8 時計モジュール
9 中枠
10 モジュール本体
11 文字板
18 金属板
19 樹脂シート
20、35、37 突起片
20a 載置部
20b 突出部
21 固定ピン
22 固定穴
23 分解用冶具
24 第1冶具部
24a 設置凹部
25 第2冶具部
25a 設置孔部
26 支持部
27 規制ピン
28 ガイドピン
29 第1逃し凹部
30 規制溝
31 ガイド穴
32 押え部
33 第2逃し凹部
36 切込部

Claims (8)

  1. 外周にスイッチ部が設けられたケースと、
    前記ケース内に配置される文字板と、
    を備え、
    前記文字板は、前記スイッチ部に対して対向する箇所の外周から突出して、前記ケースの内周部に当接する突起片を備えていることを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、前記ケースの内周部には、前記文字板の前記突起片が係合して前記文字板の径方向の位置を規制する規制部が設けられていることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子機器において、前記文字板は前記ケース内に収納されるモジュール本体の一面に配置され、前記突起片は前記モジュール本体の外周から突出していることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1~請求項3のいずれかに記載の電子機器において、前記スイッチ部は前記ケースの複数箇所に設けられており、前記突起片は前記複数のスイッチ部のうちの少なくとも2つのスイッチ部の対角上に対向する箇所に設けられていることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項4に記載の電子機器において、前記突起片は、前記スイッチ部に対向する箇所以外にも設けられていることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1~請求項3のいずれかに記載の電子機器において、前記突起片は、前記スイッチ部に対して対向する箇所に設けられた突起片と、前記スイッチ部に対して対向する箇所以外に設けられた突起片と、を備え、前記スイッチ部に対して対向する箇所に設けられた突起片は、前記文字板の円周方向の長さが、前記スイッチ部に対して対向する箇所以外に設けられた突起片よりも長く形成されていることを特徴とする電子機器。
  7. 請求項1~請求項6のいずれかに記載の電子機器において、前記文字板は、前記モジュール本体の前記一面に対して反対側に位置する前記ケースの一面側から前記ケース内に組み込まれることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1~請求項7のいずれかに記載された電子機器であることを特徴とする時計。
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